JP2022097139A - 除去及び殺菌する方法 - Google Patents

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Shugo Sato
和志 杉本
Kazushi Sugimoto
克之 村井
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Abstract

【課題】タンパク質を含む汚れを除去及び殺菌する方法並びにその方法に用いる過酢酸含有洗浄用組成物。【解決手段】過酢酸含有洗浄用組成物を洗浄対象物に接触させることを含む、タンパク質を含む汚れを除去及び殺菌する方法であって、前記過酢酸含有洗浄用組成物は、少なくとも過酢酸と過酸化水素とを含む、方法、並びにその方法に用いる過酢酸含有洗浄用組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、除去及び殺菌する方法、より詳細には、タンパク質を含む汚れを除去及び殺菌する方法に関する。
従来、医療・食品加工の分野において医療用器具、食器・調理器具等の洗浄に用いられる液体洗浄剤組成物としては、界面活性剤を主体とした洗浄剤組成物が使用されている(特許文献1)。このような従来の洗浄剤組成物は、殺菌力を有するものもあるが、その殺菌効果は極めて僅かなものである。強い殺菌力を求められる場合においては、殺菌と洗浄との両方を同時に実現するために、殺菌成分としてカチオン界面活性剤と、洗浄成分として非イオン界面活性剤や両性界面活性剤等とを組み合わせた殺菌洗浄剤組成物が使用されている。しかし、この種の殺菌洗浄剤組成物は、タンパク質などの汚れが混入することによって、殺菌性能の顕著な低下が起こることが広く知られている。
よって、依然として、タンパク質などの汚れと細菌等の微生物とが混在して付着している殺菌洗浄対象物に対して、汚れの除去性と除菌性とが共に優れる殺菌洗浄方法並びにその方法に用いる洗浄用組成物が求められている。
特開2012-140483号公報
タンパク質を含む汚れを除去及び殺菌する方法並びにその方法に用いる洗浄用組成物が求められている。
本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、タンパク質などの汚れと細菌等の微生物とが混在して付着している殺菌洗浄対象物に対して、汚れの除去性と除菌性とが共に優れる殺菌洗浄方法並びにその方法に用いる洗浄用組成物を提供することができることを見出した。
すなわち、本発明は、下記の実施形態を含む。
<1>
過酢酸含有洗浄用組成物を洗浄対象物に接触させることを含む、タンパク質を含む汚れを除去及び殺菌する方法であって、前記過酢酸含有洗浄用組成物は、少なくとも過酢酸と過酸化水素とを含む、方法。
<2>
さらに、過酸化水素分解剤を洗浄対象物に接触させることを含む、<1>に記載の方法。
<3>
前記過酸化水素分解剤を洗浄対象物に接触させることが、前記過酢酸含有洗浄用組成物を洗浄対象物に接触させる前、後、又は同時に行われる、<1>又は<2>に記載の方法。
<4>
前記過酢酸含有洗浄用組成物中に、過酢酸が、50~1000ppmの量で含まれ、過酸化水素が、20~60000ppmの量で含まれる、<1>~<3>のいずれかに記載の方法。
<5>
前記過酢酸含有洗浄用組成物及び前記過酸化水素分解剤の少なくとも一方が、界面活性剤をさらに含む、<1>~<4>のいずれかに記載の方法。
<6>
前記過酢酸含有洗浄用組成物中に、界面活性剤を1~50000ppm含む、<5>に記載の方法。
<7>
前記過酸化水素分解剤中に、界面活性剤を1~50000ppm含む、<5>に記載の方法。
<8>
<1>~<7>のいずれかに記載の方法において使用する、過酢酸含有洗浄用組成物。
本発明によれば、タンパク質などの汚れと細菌等の微生物とが混在して付着している殺菌洗浄対象物に対して、汚れの除去性と除菌性とが共に優れる殺菌洗浄方法並びにその方法に用いる洗浄用組成物を提供することができる。
本発明は、除去及び殺菌する方法、より詳細には、タンパク質を含む汚れを除去及び殺菌する方法を提供する。本発明の一実施形態において、タンパク質を含む汚れを除去及び殺菌する方法は、過酢酸含有洗浄用組成物を洗浄対象物に接触させることを含む。本発明の別の実施形態において、タンパク質を含む汚れを除去及び殺菌する方法は、さらに、過酸化水素分解剤を洗浄対象物に接触させることを含む。本発明はまた、本発明のタンパク質を含む汚れを除去及び殺菌する方法において使用する、過酢酸含有洗浄用組成物を提供する。
以下、本発明の方法において用いられる過酢酸含有洗浄用組成物及び過酸化水素分解剤について説明する。
1.過酢酸含有洗浄用組成物
本発明の方法において、過酢酸含有洗浄用組成物は、少なくとも過酢酸と過酸化水素とを含む。本発明の一実施形態において、過酢酸含有洗浄用組成物は、過酢酸と過酸化水素とを含む。
(1)過酢酸
本発明の方法において、過酢酸含有洗浄用組成物は、過酢酸を含む。本発明の過酢酸含有洗浄用組成物において用いられる過酢酸としては、当技術分野で通常用いられるものを用いることができる。
本発明の方法において、過酢酸含有洗浄用組成物中における過酢酸の濃度は、50~1000ppmであってよい。本発明の一実施形態において、過酢酸含有洗浄用組成物中における過酢酸の濃度は、例えば、50ppm、60ppm、70ppm、80ppm、90ppm、100ppm、110ppm、120ppm、130ppm、140ppm、150ppm、200ppm、250ppm、300ppm、350ppm、400ppm、450ppm、500ppm、550ppm、600ppm、650ppm、700ppm、750ppm、800ppm、850ppm、900ppm、950ppm、1000ppm、などであってよいが、これらに限定されない。
本発明の一実施形態において、過酢酸含有洗浄用組成物中における過酢酸の濃度は、例えば、
50~1000ppm、50~950ppm、50~900ppm、50~850ppm、50~800ppm、50~750ppm、50~700ppm、50~650ppm、50~600ppm、50~550ppm、50~500ppm、50~450ppm、50~400ppm、50~350ppm、50~300ppm、50~250ppm、50~200ppm、50~150ppm、50~140ppm、50~130ppm、50~120ppm、50~110ppm、50~100ppm、50~90ppm、50~80ppm、50~70ppm、50~60ppm、
60~1000ppm、60~950ppm、60~900ppm、60~850ppm、60~800ppm、60~750ppm、60~700ppm、60~650ppm、60~600ppm、60~550ppm、60~500ppm、60~450ppm、60~400ppm、60~350ppm、60~300ppm、60~250ppm、60~200ppm、60~150ppm、60~140ppm、60~130ppm、60~120ppm、60~110ppm、60~100ppm、60~90ppm、60~80ppm、60~70ppm、
70~1000ppm、70~950ppm、70~900ppm、70~850ppm、70~800ppm、70~750ppm、70~700ppm、70~650ppm、70~600ppm、70~550ppm、70~500ppm、70~450ppm、70~400ppm、70~350ppm、70~300ppm、70~250ppm、70~200ppm、70~150ppm、70~140ppm、70~130ppm、70~120ppm、70~110ppm、70~100ppm、70~90ppm、70~80ppm、
80~1000ppm、80~950ppm、80~900ppm、80~850ppm、80~800ppm、80~750ppm、80~700ppm、80~650ppm、80~600ppm、80~550ppm、80~500ppm、80~450ppm、80~400ppm、80~350ppm、80~300ppm、80~250ppm、80~200ppm、80~150ppm、80~140ppm、80~130ppm、80~120ppm、80~110ppm、80~100ppm、80~90ppm、
90~1000ppm、90~950ppm、90~900ppm、90~850ppm、90~800ppm、90~750ppm、90~700ppm、90~650ppm、90~600ppm、90~550ppm、90~500ppm、90~450ppm、90~400ppm、90~350ppm、90~300ppm、90~250ppm、90~200ppm、90~150ppm、90~140ppm、90~130ppm、90~120ppm、90~110ppm、90~100ppm、
100~1000ppm、100~950ppm、100~900ppm、100~850ppm、100~800ppm、100~750ppm、100~700ppm、100~650ppm、100~600ppm、100~550ppm、100~500ppm、100~450ppm、100~400ppm、100~350ppm、100~300ppm、100~250ppm、100~200ppm、100~150ppm、100~140ppm、100~130ppm、100~120ppm、100~110ppm、
110~1000ppm、110~950ppm、110~900ppm、110~850ppm、110~800ppm、110~750ppm、110~700ppm、110~650ppm、110~600ppm、110~550ppm、110~500ppm、110~450ppm、110~400ppm、110~350ppm、110~300ppm、110~250ppm、110~200ppm、110~150ppm、110~140ppm、110~130ppm、110~120ppm、
120~1000ppm、120~950ppm、120~900ppm、120~850ppm、120~800ppm、120~750ppm、120~700ppm、120~650ppm、120~600ppm、120~550ppm、120~500ppm、120~450ppm、120~400ppm、120~350ppm、120~300ppm、120~250ppm、120~200ppm、120~150ppm、120~140ppm、120~130ppm、
130~1000ppm、130~950ppm、130~900ppm、130~850ppm、130~800ppm、130~750ppm、130~700ppm、130~650ppm、130~600ppm、130~550ppm、130~500ppm、130~450ppm、130~400ppm、130~350ppm、130~300ppm、130~250ppm、130~200ppm、130~150ppm、130~140ppm、
140~1000ppm、140~950ppm、140~900ppm、140~850ppm、140~800ppm、140~750ppm、140~700ppm、140~650ppm、140~600ppm、140~550ppm、140~500ppm、140~450ppm、140~400ppm、140~350ppm、140~300ppm、140~250ppm、140~200ppm、140~150ppm、
150~1000ppm、150~950ppm、150~900ppm、150~850ppm、150~800ppm、150~750ppm、150~700ppm、150~650ppm、150~600ppm、150~550ppm、150~500ppm、150~450ppm、150~400ppm、150~350ppm、150~300ppm、150~250ppm、150~200ppm、
200~1000ppm、200~950ppm、200~900ppm、200~850ppm、200~800ppm、200~750ppm、200~700ppm、200~650ppm、200~600ppm、200~550ppm、200~500ppm、200~450ppm、200~400ppm、200~350ppm、200~300ppm、200~250ppm、
250~1000ppm、250~950ppm、250~900ppm、250~850ppm、250~800ppm、250~750ppm、250~700ppm、250~650ppm、250~600ppm、250~550ppm、250~500ppm、250~450ppm、250~400ppm、250~350ppm、250~300ppm、
300~1000ppm、300~950ppm、300~900ppm、300~850ppm、300~800ppm、300~750ppm、300~700ppm、300~650ppm、300~600ppm、300~550ppm、300~500ppm、300~450ppm、300~400ppm、300~350ppm、
350~1000ppm、350~950ppm、350~900ppm、350~850ppm、350~800ppm、350~750ppm、350~700ppm、350~650ppm、350~600ppm、350~550ppm、350~500ppm、350~450ppm、350~400ppm、
400~1000ppm、400~950ppm、400~900ppm、400~850ppm、400~800ppm、400~750ppm、400~700ppm、400~650ppm、400~600ppm、400~550ppm、400~500ppm、400~450ppm、
450~1000ppm、450~950ppm、450~900ppm、450~850ppm、450~800ppm、450~750ppm、450~700ppm、450~650ppm、450~600ppm、450~550ppm、450~500ppm、
500~1000ppm、500~950ppm、500~900ppm、500~850ppm、500~800ppm、500~750ppm、500~700ppm、500~650ppm、500~600ppm、500~550ppm、
550~1000ppm、550~950ppm、550~900ppm、550~850ppm、550~800ppm、550~750ppm、550~700ppm、550~650ppm、550~600ppm、
600~1000ppm、600~950ppm、600~900ppm、600~850ppm、600~800ppm、600~750ppm、600~700ppm、600~650ppm、
650~1000ppm、650~950ppm、650~900ppm、650~850ppm、650~800ppm、650~750ppm、650~700ppm、
700~1000ppm、700~950ppm、700~900ppm、700~850ppm、700~800ppm、700~750ppm、
750~1000ppm、750~950ppm、750~900ppm、750~850ppm、750~800ppm、
800~1000ppm、800~950ppm、800~900ppm、800~850ppm、
850~1000ppm、850~950ppm、850~900ppm、
900~1000ppm、900~950ppm、
950~1000ppm、
などであってよい。本発明の一実施形態において、過酢酸含有洗浄用組成物中における過酢酸の濃度は、好ましくは50~900ppmであってよく、より好ましくは100~600ppmであり、さらにより好ましくは200~500ppmであってよい。
(2)過酸化水素
本発明の方法において、過酢酸含有洗浄用組成物は、過酸化水素を含む。本発明の過酢酸含有洗浄用組成物において、過酸化水素は、それ自体、殺菌・洗浄能力を有するため、組成物全体の殺菌・洗浄効果を高めるのに寄与するだけでなく、過酢酸と酢酸との平衡反応により十分な量の過酢酸の生成及び維持(水溶液中における安定性)に寄与している。よって、過酢酸と過酸化水素との組み合わせにより、さらに本発明の組成物の殺菌・洗浄効果を高めることができる。本発明の過酢酸含有洗浄用組成物において用いられる過酸化水素としては、当技術分野で通常用いられるものを用いることができる。
本発明の方法において、過酢酸含有洗浄用組成物中における過酸化水素の濃度は、20~60000ppmであってよい。本発明の一実施形態において、過酢酸含有洗浄用組成物中における過酸化水素の濃度は、例えば、20ppm、30ppm、50ppm、60ppm、70ppm、80ppm、90ppm、100ppm、120ppm、150ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、600ppm、700ppm、800ppm、900ppm、1000ppm、2000ppm、3000ppm、4000ppm、5000ppm、6000ppm、7000ppm、8000ppm、9000ppm、10000ppm、15000ppm、18000ppm、20000ppm、25000ppm、30000ppm、35000ppm、40000ppm、45000ppm、50000ppm、60000ppm、などであってよいが、これらに限定されない。
本発明の一実施形態において、過酢酸含有洗浄用組成物中における過酸化水素の濃度は、例えば、
20~60000ppm、20~50000ppm、20~45000ppm、20~40000ppm、20~35000ppm、20~30000ppm、20~25000ppm、20~20000ppm、20~18000ppm、20~15000ppm、20~10000ppm、20~9000ppm、20~8000ppm、20~7000ppm、20~6000ppm、20~5000ppm、20~4000ppm、20~3000ppm、20~2000ppm、20~1000ppm、20~900ppm、20~800ppm、20~700ppm、20~600ppm、20~500ppm、20~400ppm、20~300ppm、20~200ppm、20~150ppm、20~120ppm、20~100ppm、20~90ppm、20~80ppm、20~70ppm、20~60ppm、20~50ppm、20~30ppm、
30~60000ppm、30~50000ppm、30~45000ppm、30~40000ppm、30~35000ppm、30~30000ppm、30~25000ppm、30~20000ppm、30~18000ppm、30~15000ppm、30~10000ppm、30~9000ppm、30~8000ppm、30~7000ppm、30~6000ppm、30~5000ppm、30~4000ppm、30~3000ppm、30~2000ppm、30~1000ppm、30~900ppm、30~800ppm、30~700ppm、30~600ppm、30~500ppm、30~400ppm、30~300ppm、30~200ppm、30~150ppm、30~120ppm、30~100ppm、30~90ppm、30~80ppm、30~70ppm、30~60ppm、30~50ppm、
50~60000ppm、50~50000ppm、50~45000ppm、50~40000ppm、50~35000ppm、50~30000ppm、50~25000ppm、50~20000ppm、50~18000ppm、50~15000ppm、50~10000ppm、50~9000ppm、50~8000ppm、50~7000ppm、50~6000ppm、50~5000ppm、50~4000ppm、50~3000ppm、50~2000ppm、50~1000ppm、50~900ppm、50~800ppm、50~700ppm、50~600ppm、50~500ppm、50~400ppm、50~300ppm、50~200ppm、50~150ppm、50~120ppm、50~100ppm、50~90ppm、50~80ppm、50~70ppm、50~60ppm、
60~60000ppm、60~50000ppm、60~45000ppm、60~40000ppm、60~35000ppm、60~30000ppm、60~25000ppm、60~20000ppm、60~18000ppm、60~15000ppm、60~10000ppm、60~9000ppm、60~8000ppm、60~7000ppm、60~6000ppm、60~5000ppm、60~4000ppm、60~3000ppm、60~2000ppm、60~1000ppm、60~900ppm、60~800ppm、60~700ppm、60~600ppm、60~500ppm、60~400ppm、60~300ppm、60~200ppm、60~150ppm、60~120ppm、60~100ppm、60~90ppm、60~80ppm、60~70ppm、
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35000~60000ppm、35000~50000ppm、35000~45000ppm、35000~40000ppm、
40000~60000ppm、40000~50000ppm、40000~45000ppm、
45000~60000ppm、45000~50000ppm、
50000~60000ppm、
などであってよい。本発明の一実施形態において、過酢酸含有洗浄用組成物中における過酸化水素の濃度は、好ましくは20~55000ppm、より好ましくは30~20000ppm、さらにより好ましくは80~18000ppm、さらにまたより好ましくは100~5000ppmであってよい。過酸化水素の濃度が低すぎると酢酸との平衡反応により生成する過酢酸の量が十分でなく、本発明の殺菌・洗浄効果が十分に発揮されない場合がある。一方、過酸化水素の濃度が高すぎても前記効果は高まらず、かえって安全性に問題が生じる場合がある。
(3)界面活性剤
本発明の別の実施形態において、過酢酸含有洗浄用組成物は、過酢酸及び過酸化水素に加えて、界面活性剤をさらに含み得る。過酢酸含有洗浄用組成物に用いることができる界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル及びポリオキシエチレンアルキルエステルなどの非イオン型界面活性剤、アルキルベンゼンスルホネートおよびアルキルサルフェートなどの陰イオン型界面活性剤、ラウリルアミンおよびステアリルトリメチルアンモニウムクロリドなどの陽イオン型界面活性剤、ならびにベタイン型カルボン酸および硫酸エステルなどの両性型界面活性剤などが挙げられる。
本発明の一実施形態において、過酢酸含有洗浄用組成物中における界面活性剤の濃度は、1~50000ppmであってよい。本発明の一実施形態において、過酢酸含有洗浄用組成物中における界面活性剤の濃度は、例えば、1ppm、5ppm、10ppm、20ppm、30ppm、40ppm、50ppm、60ppm、70ppm、80ppm、90ppm、100ppm、120ppm、150ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、600ppm、700ppm、800ppm、900ppm、1000ppm、2000ppm、3000ppm、4000ppm、5000ppm、6000ppm、7000ppm、8000ppm、9000ppm、10000ppm、15000ppm、18000ppm、20000ppm、25000ppm、30000ppm、35000ppm、40000ppm、45000ppm、50000ppm、などであってよいが、これらに限定されない。本発明の一実施形態において、過酢酸含有洗浄用組成物中における界面活性剤の濃度は、好ましくは10~10000ppm、より好ましくは100~7000ppm、さらにより好ましくは1000~5000ppmであってよい。本発明において、過酢酸含有洗浄用組成物中の界面活性剤の濃度が上記の範囲にあることにより、殺菌力を向上させ、かつ、過酢酸の過度な分解を抑制することができる。
(4)その他の成分
本発明の方法において用いられる過酢酸含有洗浄用組成物には、さらに必要に応じて、一般的な殺菌及び洗浄用薬剤等に使用される添加剤など、例えば安定剤、増粘剤、香料、着色剤、加水分解酵素等が適宜配合されていてもよい。本発明の過酢酸含有洗浄用組成物中、過酢酸、過酸化水素、任意成分である界面活性剤、ならびに必要に応じて添加する添加剤以外の残分は、主として水である。安定剤としては、例えばリン系安定剤、カルボン酸系安定剤、すず酸塩などが挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の方法において用いられる過酢酸含有洗浄用組成物は、希釈することなくそのまま用いるか、あるいは任意の濃度に希釈して過酢酸含有洗浄用希釈組成物とすることができる。希釈剤としては通常、水が用いられる。希釈剤として用いられる水は、例えば純水、超純水、蒸留水、精製水、注射用水、水道水などが用いられ得る。希釈倍率は、過酢酸含有洗浄用希釈組成物として殺菌及び洗浄効果を発揮する濃度にすることができる希釈倍率であればよく、特に限定されないが、好ましくは1~10000倍、より好ましくは1~1000倍である。
(5)過酢酸含有洗浄用組成物及び過酢酸含有洗浄用希釈組成物の製造方法
本発明の一実施形態において、過酢酸含有洗浄用組成物の製造方法は、少なくとも下記成分:
(i)過酢酸と、
(ii)過酸化水素と、
(iii)任意成分である界面活性剤と、
を混合する混合工程を含むものであってよい。各成分については上述した通りである。各成分を混合する順序は任意であってよく、本発明の方法において用いられる過酢酸含有洗浄用組成物では、混合した各成分が平衡状態となっている。過酢酸含有洗浄用希釈組成物は、上述のように、過酢酸含有洗浄用組成物を希釈剤で希釈することにより得ることができる。
2.過酸化水素分解剤
(1)過酸化水素分解成分
本発明の方法において用いられ得る過酸化水素分解剤に含まれ得る過酸化水素分解成分としては、例えば、酵素、重金属、還元剤、酸化剤などが挙げられるがこれらに限定されない。
過酸化水素分解成分である酵素としては、過酸化水素を分解するものであれば特に限定されないが、例えば、カタラーゼ、スーパーオキサイドディスムスターゼ、チトクロームオキシダ-ゼ、パーオキシダーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼなどが挙げられる。
過酸化水素分解成分である重金属としては、過酸化水素を分解するものであれば特に限定されないが、例えば、鉄、コバルト、ニッケル、コバルト、ルビジウム、バナジウム、マンガン、銀、白金、パラジウム、ロジウムなどの金属単体、並びにこれらの金属の塩化物、硫酸塩、硝酸塩、有機酸塩、金属錯塩などが挙げられる。より具体的には、例えば、鉄塩としては、硫酸第一鉄(II)、硫酸第二鉄(III)、塩化第一鉄(II)、塩化第二鉄(III)、硝酸第一鉄(II)、硝酸第二鉄(III)、臭化鉄(II)、臭化鉄(II、III)、フッ化鉄(II、III)、水酸化鉄(II、III)、リン酸鉄(II、III)などが挙げられ、コバルト塩としては、酢酸コバルト(II),(III)、炭酸コバルト(II),(III)、酸化コバルト(II),(III)、硫酸コバルト(II),(III)、塩化コバルト(II),(III),(IV)、臭化コバルト(II)、沃化コバルト(II)などが挙げられ、ルビジウム塩としては、酢酸ルビジウム(II),(III)、炭酸ルビジウム(II)、酸化ルビジウム(II),(III)、硫酸ルビジウム(II),(III)、塩化ルビジウム(II),(III)、臭化ルビジウム(II),(III)などが挙げられる。
過酸化水素分解成分である還元剤としては、過酸化水素を分解するものであれば特に限定されないが、例えば、アルカリ、チオシアン化物、チオ尿素、亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウムなどが挙げられる。
過酸化水素分解成分である酸化剤としては、過酸化水素を分解するものであれば特に限定されないが、例えば、オゾン、過マンガン酸、過マンガン酸塩などが挙げられる。
(2)界面活性剤
本発明の別の実施形態において、過酸化水素分解剤は、過酸化水素分解剤成分に加えて、界面活性剤をさらに含み得る。過酸化水素分解剤に用いることができる界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル及びポリオキシエチレンアルキルエステルなどの非イオン型界面活性剤、アルキルベンゼンスルホネートおよびアルキルサルフェートなどの陰イオン型界面活性剤、ラウリルアミンおよびステアリルトリメチルアンモニウムクロリドなどの陽イオン型界面活性剤、ならびにベタイン型カルボン酸および硫酸エステルなどの両性型界面活性剤などが挙げられる。
本発明の一実施形態において、過酸化水素分解剤中における界面活性剤の濃度は、1~50000ppmであってよい。本発明の一実施形態において、過酸化水素分解剤中における界面活性剤の濃度は、例えば、1ppm、5ppm、10ppm、20ppm、30ppm、40ppm、50ppm、60ppm、70ppm、80ppm、90ppm、100ppm、120ppm、150ppm、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、600ppm、700ppm、800ppm、900ppm、1000ppm、2000ppm、3000ppm、4000ppm、5000ppm、6000ppm、7000ppm、8000ppm、9000ppm、10000ppm、15000ppm、18000ppm、20000ppm、25000ppm、30000ppm、35000ppm、40000ppm、45000ppm、50000ppm、などであってよいが、これらに限定されない。本発明の一実施形態において、過酸化水素分解剤中における界面活性剤の濃度は、好ましくは10~10000ppm、より好ましくは100~7000ppm、さらにより好ましくは1000~5000ppmであってよい。本発明において、過酸化水素分解剤中の界面活性剤の濃度が上記の範囲にあることにより、使用時の泡立ちをよくし、かつ、洗浄後の泡残りを抑制することができる。
(3)その他の成分
本発明の方法において用いられる過酸化水素分解剤には、さらに必要に応じて、一般的な殺菌及び洗浄用薬剤等に使用される添加剤など、例えば安定剤、増粘剤、香料、着色剤、加水分解酵素等が適宜配合されていてもよい。本発明の過酢酸含有洗浄用組成物中、過酢酸、過酸化水素、任意成分である界面活性剤、ならびに必要に応じて添加する添加剤以外の残分は、主として水である。安定剤としては、例えばリン系安定剤、カルボン酸系安定剤、すず酸塩などが挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の方法において用いられる過酸化水素分解剤は、希釈することなくそのまま用いるか、あるいは任意の濃度に希釈して用いることができる。希釈剤としては通常、水が用いられる。希釈剤として用いられる水は、例えば純水、超純水、蒸留水、精製水、注射用水、水道水などが用いられ得る。希釈倍率は、過酸化水素分解剤として余剰の過酸化水素を分解することができる濃度にすることができる希釈倍率であればよく、特に限定されないが、好ましくは1~10000倍、より好ましくは1~1000倍である。
(5)過酸化水素分解剤及びその希釈物の製造方法
本発明の一実施形態において、過酸化水素分解剤の製造方法は、少なくとも下記成分:
(i)過酸化水素分解成分と、
(ii)任意成分である界面活性剤と、
を混合する混合工程を含むものであってよい。各成分については上述した通りである。各成分を混合する順序は任意であってよい。過酸化水素分解剤の希釈物は、上述のように、過酸化水素分解剤を希釈剤で希釈することにより得ることができる。
3.過酢酸含有洗浄用組成物を用いたタンパク質を含む汚れを除去及び殺菌する方法
本発明は、過酢酸含有洗浄用組成物を洗浄対象物に接触させることを含む、タンパク質を含む汚れを除去及び殺菌する方法を提供する。
本発明の一実施形態において、本発明のタンパク質を含む汚れを除去及び殺菌する方法は、過酢酸含有洗浄用組成物を洗浄対象物に接触させることを含み、前記過酢酸含有洗浄用組成物は、少なくとも過酢酸と過酸化水素とを含む。
本発明の別の実施形態において、本発明のタンパク質を含む汚れを除去及び殺菌する方法は、さらに、過酸化水素分解剤を洗浄対象物に接触させることを含む。すなわち、本発明の別の実施形態において、本発明のタンパク質を含む汚れを除去及び殺菌する方法は、過酢酸含有洗浄用組成物を洗浄対象物に接触させることと、過酸化水素分解剤を洗浄対象物に接触させることとを含み、前記過酢酸含有洗浄用組成物は、少なくとも過酢酸と過酸化水素とを含む。この実施形態において、前記過酸化水素分解剤を洗浄対象物に接触させることは、前記過酢酸含有洗浄用組成物を洗浄対象物に接触させる前、後、又は同時に行われ得る。本発明の一実施形態において、前記過酸化水素分解剤を洗浄対象物に接触させることは、前記過酢酸含有洗浄用組成物を洗浄対象物に接触させる前に行われてよい。本発明の一実施形態において、前記過酸化水素分解剤を洗浄対象物に接触させることは、前記過酢酸含有洗浄用組成物を洗浄対象物に接触させる後に行われてよい。本発明の一実施形態において、前記過酸化水素分解剤を洗浄対象物に接触させることは、前記過酢酸含有洗浄用組成物を洗浄対象物に接触させることと同時に行われてよい。このように、過酢酸含有洗浄用組成物と過酸化水素分解剤とを別剤として使用することにより、過酸化水素の分解に起因する殺菌効果の低下及び汚れ除去力の低下を最小限にすることができる。
本発明の方法において用いられる過酢酸含有洗浄用組成物及び過酸化水素分解剤については、上述した通りである。
本発明の方法において用いられる過酢酸含有洗浄用組成物及び過酸化水素分解剤は、上述のように、希釈することなくそのまま用いるか、あるいは任意の濃度に希釈して、洗浄対象物に接触させることができる。
本発明の方法による洗浄対象物としては、例えば、医療用器具、配水管、飲料食品容器、工業排水、空調設備の冷却水、衣類、カット野菜などの食品、調理器具、食器、浴室、台所、洗濯槽、風呂釜、家具、ペットなどが挙げられるがこれらに限定されない。
本発明のタンパク質を含む汚れを除去及び殺菌する方法において、前記接触させることは、浸漬法、噴霧法、塗布法、通液法、循環法、封入法のいずれであってもよい。本発明のタンパク質を含む汚れを除去及び殺菌する方法において、用いる過酢酸含有洗浄用組成物又は過酢酸含有洗浄用希釈組成物の量、任意に用いる過酸化水素分解剤又はその希釈物の量、汚れを除去及び殺菌する時間は、微生物の種類や量、タンパク質を含む汚れの種類や量、過酢酸含有洗浄用組成物又は過酢酸含有洗浄用希釈組成物の濃度、過酸化水素分解剤又はその希釈物の濃度などに従って、適宜選択することができる。
本発明の一実施形態において、過酢酸含有洗浄用組成物中に、過酢酸は、50~1000ppmの量で含まれ得る。本発明の一実施形態において、過酢酸含有洗浄用組成物中に、過酸化水素は、20~60000ppmの量で含まれ得る。本発明の一実施形態において、過酢酸含有洗浄用組成物中に、過酢酸が、50~1000ppmの量で含まれ、過酸化水素が、20~60000ppmの量で含まれ得る。
本発明の一実施形態において、上記過酢酸含有洗浄用組成物及び上記過酸化水素分解剤の少なくとも一方は、界面活性剤をさらに含んでよい。本発明の一実施形態において、過酢酸含有洗浄用組成物は、過酢酸及び過酸化水素に加えて、界面活性剤をさらに含んでよい。本発明の別の実施形態において、過酸化水素分解剤は、過酸化水素分解成分に加えて、界面活性剤をさらに含んでよい。本発明の更に別の実施形態において、過酢酸含有洗浄用組成物及び過酸化水素分解剤は、それぞれ界面活性剤をさらに含んでよい。
本発明の一実施形態において、過酢酸含有洗浄用組成物中に、界面活性剤は、1~50000ppmの量で含まれ得る。
本発明の一実施形態において、過酸化水素分解剤中に、界面活性剤は1~50000ppmの量で含まれ得る。
本発明の方法において使用される過酢酸含有洗浄用組成物は、タンパク質を含む汚れの除去効果及び殺菌効果に加えて、スケール除去効果、バイオフィルム除去効果も期待でき、さらに低臭気性であるという利点を有する。
以下に、本発明の実施例を示す。しかしながら、これらの実施例は、本発明の実施形態を例示するものであって、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
<洗浄用組成物中の過酸化水素濃度の測定方法>
本発明において、過酢酸含有洗浄用組成物の過酸化水素濃度は酸化還元滴定により行った。具体的には試料約0.1gを精密に量り、250mLの三角フラスコに入れ、純水100mL、1.8mol/L硫酸を10mL加えて検液とした。この検液にフェロイン試液を数滴加えて、0.1mol/L硫酸セリウム(IV)溶液で滴定し、過酸化水素濃度を算出した。
<洗浄用組成物中の過酢酸濃度の測定方法>
本発明において、過酢酸含有洗浄用組成物の過酢酸濃度は中和滴定により行った。具体的には過酢酸含有洗浄用組成物の試料約0.1gを精密に量り、100mLビーカーに入れ、純水約50mLを加えて検液とした。この検液を0.1mol/L水酸化ナトリウム溶液で滴定し、第一変曲点から第二変曲点までの添加量から過酢酸濃度を算出した。
<汚れ液の調製>
大腸菌(Microbiologics社製/菌種:ATCC8739)の冷凍ペレット(8×102 CFU)を賦活培養し、LB培地(極東製薬(株)製)を用いて35℃で24時間培養した。培地からコロニーを採取、滅菌した超純水を用いて遠心分離による洗浄を2回行った。デカンテーションで上澄みを取り除いた菌体を滅菌超純水で10mlに希釈し菌液とした。
ウシ血清アルブミン(BSA)(富士フィルム和光純薬(株)製)0.16gを滅菌超純水1.0mlで溶解させ、0.2μmのフィルターでろ過し、BSA水溶液を調製した。
カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC-Na)(富士フィルム和光純薬(株)製)0.10g、デソキシコレート(DC)粉末培地(アズワン(株)製)0.05g、滅菌超純水1.0mlを混合し、100℃にて15分間加熱融解した。加熱溶融後、常温になるまで放冷し、CMC-Na・DC粉末培地混合液を調製した。
菌液1.0mL、BSA水溶液1.0mL、CMC-Na・DC寒天培地混合液1.0mL、オレイン酸(OA)(東京化成工業(株)製)1.0mLを混合し、汚れ液を調製した。
<テストピースの作製>
市販のポリエチレン製まな板から、5×5cmのまな板片を切り出した。
上述の通り調製した汚れ液0.2gを、まな板片に均一に塗り付け、35℃にて1時間培養し、テストピースとした。
<噴霧液の作製>
過酢酸含有洗浄用組成物が界面活性剤を含まない過酢酸水溶液である場合、過酢酸製剤α(過酢酸濃度14重量%、過酸化水素5.6重量%)、過酢酸製剤β(過酢酸濃度8.9重量%、過酸化水素5.4重量%)、又は過酢酸製剤γ(過酢酸濃度0.06重量%、過酸化水素5.3重量%)を滅菌超純水で過酢酸濃度が10~2000ppmになるように調整し、過酢酸含有洗浄用組成物である過酢酸水溶液を作製した。
過酢酸含有洗浄用組成物が界面活性剤を含む過酢酸・界面活性剤混合液である場合、上記過酢酸製剤α、過酢酸製剤β、又は過酢酸製剤γを用いて、過酢酸濃度が50~200ppm、界面活性剤成分が0.3重量%になるように滅菌超純水で希釈し、過酢酸含有洗浄用組成物である過酢酸・界面活性剤混合液を作製した。
<過酸化水素分解剤の作製>
過酸化水素分解剤としてカタラーゼを用いる場合、カタラーゼ(MGCアドバンスケミカル(株)製)を100倍に希釈し、カタラーゼ水溶液を作製した。
過酸化水素分解剤として硫酸バナジウムを用いる場合、硫酸バナジウム(三菱ガス化学トレーディング(株)製)を100倍に希釈し、硫酸バナジウム水溶液を作製した。
過酸化水素分解剤として硫酸第二鉄、チオ尿素、又は過マンガン酸カリウムを用いる場合、それぞれ、硫酸第二鉄(富士フィルム和光純薬(株)製)、チオ尿素(富士フィルム和光純薬(株)製)、又は過マンガン酸カリウム(富士フィルム和光純薬(株)製)を、滅菌超純水にて0.1重量%になるように希釈し、各種水溶液を作製した。
<界面活性剤・過酸化水素分解剤混合液の作製>
過酢酸含有洗浄用組成物が界面活性剤・カタラーゼ混合液である場合、カタラーゼが1重量%、界面活性剤成分が0.3重量%なるように滅菌超純水で調整し、過酢酸含有洗浄用組成物である界面活性剤・カタラーゼ混合液を作製した。
過酢酸含有洗浄用組成物が界面活性剤・硫酸バナジウム混合液である場合、硫酸バナジウムが1重量%、界面活性剤成分が0.3重量%なるように滅菌超純水で調整し、過酢酸含有洗浄用組成物である界面活性剤・硫酸バナジウム混合液を作製した。
過酢酸含有洗浄用組成物が界面活性剤・硫酸第二鉄混合液、界面活性剤・チオ尿素混合液、又は界面活性剤・過マンガン酸カリウム混合液である場合、それぞれ、硫酸第二鉄(富士フィルム和光純薬(株)製)、チオ尿素(富士フィルム和光純薬(株)製)、又は過マンガン酸カリウム(富士フィルム和光純薬(株)製)が0.1重量%、界面活性剤成分が0.3重量%なるように滅菌超純水で調整し、過酢酸含有洗浄用組成物である界面活性剤・硫酸第二鉄混合液、界面活性剤・チオ尿素混合液、又は界面活性剤・過マンガン酸カリウム混合液をそれぞれ作製した。
<除去殺菌試験>
下記除去殺菌試験A~Dを実施した。以下、詳細に説明する。
Figure 2022097139000001
<除去殺菌試験A:過酢酸水溶液のみ>
市販のスプレーボトルにそれぞれ、調製した過酢酸水溶液100mL、1.5mol/Lチオ硫酸ナトリウム100mLを充填した。1.5mol/Lチオ硫酸ナトリウムはチオ硫酸ナトリウム(富士フィルム和光純薬(株)製)を滅菌超純水で希釈し作製した。スプレーボトルの1回の薬液噴射量は0.8gである。
テストピースとスプレーを、スプレーのノズル口とテストピースの間隔が10cmになるようにセットした。過酢酸水溶液を2回噴射後、30秒間作用させた。その後、過酢酸および過酸化水素を分解するため、1.5mol/Lチオ硫酸ナトリウムを23回噴霧し、30秒間作用させた。付着した薬剤を洗い流すため、市販の蓄圧スプレーを用いて滅菌超純水20mLを噴射し洗い流した。
<除去殺菌試験B:過酢酸・界面活性剤混合水溶液>
市販のスプレーボトルにそれぞれ、調製した過酢酸水溶液、1.5mol/Lチオ硫酸ナトリウム、過酢酸・界面活性剤混合水溶液を充填した。1.5mol/Lチオ硫酸ナトリウムはチオ硫酸ナトリウム(富士フィルム和光純薬(株)製)を滅菌超純水で希釈し作製した。スプレーボトルの一回の薬液噴射量は0.8gである。
テストピースとスプレーを、スプレーのノズル口とテストピースの間隔が10cmになるようにセットした。過酢酸・界面活性剤混合水溶液を2回噴射後、30秒間作用させた。その後、過酢酸および過酸化水素を分解するため、1.5mol/Lチオ硫酸ナトリウム(富士フィルム和光純薬(株)製)を3回噴霧し、30秒間作用させた。付着した薬剤を洗い流すため、市販の蓄圧スプレーを用いて滅菌超純水20mLを噴射し洗い流した。
<除去殺菌試験C:過酢酸水溶液と過酸化水素分解剤水溶液>
市販のスプレーボトルにそれぞれ、調製した過酢酸水溶液、1.5mol/Lチオ硫酸ナトリウム、過酸化水素分解剤水溶液をスプレーボトルに充填した。1.5mol/Lチオ硫酸ナトリウムはチオ硫酸ナトリウム(富士フィルム和光純薬(株)製)を滅菌超純水で希釈し作製した。スプレーボトルの1回の薬液噴射量は0.8gである。
テストピースとスプレーを、スプレーのノズル口とテストピースの間隔が10cmになるようにセットした。過酢酸水溶液を2回噴射後、30秒間作用させた。その後、過酸化水素分解剤水溶液を1回噴射し、1分間作用させた。続いて、過酢酸および過酸化水素を分解するため、0.11.5mol/Lチオ硫酸ナトリウムを3回噴霧し、30秒間作用させた。付着した薬剤を洗い流すため、市販の蓄圧スプレーを用いて滅菌超純水20mLを噴射し洗い流した。
<除去殺菌試験D:過酢酸水溶液と界面活性剤・過酸化水素分解剤混合液>
市販のスプレーボトルにそれぞれ、調製した過酢酸水溶液、1.5mol/Lチオ硫酸ナトリウム、界面活性剤・過酸化水素分解剤混合溶液を充填した。1.5mol/Lチオ硫酸ナトリウムはチオ硫酸ナトリウム(富士フィルム和光純薬(株)製)を滅菌超純水で希釈し作製した。スプレーボトルの一回の薬液噴射量は0.8gである。
テストピースとスプレーを、スプレーのノズル口とテストピースの間隔が10cmになるようにセットした。過酢酸水溶液を2回噴射後、30秒間作用させた。その後、界面活性剤・過酸化水素分解剤混合溶液を1回噴霧し、1分間作用させた。続いて、過酢酸および過酸化水素を分解するため、1.5mol/Lチオ硫酸ナトリウム(富士フィルム和光純薬(株)製)を23回噴霧し、30秒間作用させた。付着した薬剤を洗い流すため、市販の蓄圧スプレーを用いて滅菌超純水20mLを噴射し洗い流した。
<平均大腸菌・大腸菌群数>
未処理のテストピースおよび、薬剤処理を行ったテストピースについて、スワブ(アズワン(株)製)を用いてふき取り、スワブに付着した汚れを10mLのリン酸緩衝生理食塩水に移した。
汚れを移した液は1mL当たりの菌数が数十個になるように、適宜リン酸緩衝生理食塩水で希釈し、測定用培地(日水製薬(株)製)に塗布した。培地は35℃で24時間培養した。
培養の後、数十個単位でコロニーが発現している培地のコロニー数を計測した。出現しているコロニー数に希釈倍率をかけて菌数(CUF/25cm2)を算出した。
次式より菌の減少率(%)を求めて、以下の判定基準により殺菌力の判定をした。
殺菌力(%) = (薬剤処理を行ったテストピースの菌数) ÷ (未処理のテストピースの菌数) × 100
〇:90%以上
△:90%未満、100%未満
×:100%
<汚れの平均残存率>
試験前後のテストピースの重量を測定し、次式より汚れの平均残存率(%)を求めて、以下の判定基準により除去力を判定した。
除去率(%) = (試験前重量) ÷ (試験後重量) × 100
〇:90%以上
△:90%未満、80%以上
×:80%未満
<臭気>
人の嗅覚により、以下の判定基準により判定した。
〇:少し臭気を感じる
△:はっきりと臭気を感じる
×:刺激臭を感じる
尚、本願で使用した材料・器具の詳細は以下の通りである。
・大腸菌:(Microbiologics社/商品名:E. coli ATCC8739)
・LB寒天培地:(極東製薬(株)製/商品名:プレメディア乳糖ブイヨン培地)
・ウシ血清アルブミン:(富士フィルム和光純薬(株)製/商品名:アルブミン,ウシ血清由来(BSA)、低塩濃度/規格:生化学用/規格含有量:98+%)
・カルボキシメチルセルロースナトリウム:(富士フィルム和光純薬(株)製/商品名:カルボキシメチルセルロースナトリウム/規格:化学用/規格含有量:6.5~8.5%(as Na))
・デソキシコレート粉末培地:(アズワン(株)製/商品名:サニスペック粉末培地 デソキシコレート寒天・粉末/規格:大腸菌群測定用/組成:デソキシコレート寒天(培地45.5g/1000mLあたり)、ペプトン混合物/乳糖各10g・塩化ナトリウム5g・クエン酸鉄デソキシコール1g・デソキシコール酸/クエン酸ナトリウム各1g・リン酸二カリウム2g・中性紅33g・寒天16g)
・オレイン酸:(東京化成工業(株)製/商品名:オレイン酸/規格含有量:85.0%以上)
・チオ硫酸ナトリウム:(富士フィルム和光純薬(株)製/商品名:チオ硫酸ナトリウム/規格:容量分析用)
・カタラーゼ:(MGCアドバンスケミカル(株)製/商品名:アスクスーパー25)
・硫酸バナジウム:(三菱ガス化学トレーディング(株)製/商品名:CPR-110)
・硫酸第二鉄:(富士フィルム和光純薬(株)製/商品名:硫酸鉄(II)七水和物)
・チオ尿素:(富士フィルム和光純薬(株)製/商品名:チオ尿素)
・過マンガン酸カリウム:(富士フィルム和光純薬(株)製/商品名:過マンガン酸カリウム)
・界面活性剤(塩化ベンゼトニウム;KEGG):(富士フィルム和光純薬(株)製/商品名:塩化ベンゼトニウム/規格含有量:98+%)
・界面活性剤(ドデシル硫酸ナトリウム;SDS):(富士フィルム和光純薬(株)製/商品名:ドデシル硫酸ナトリウム/規格含有量:95+%)
・界面活性剤(ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル;POE(23)LE):(富士フィルム和光純薬(株)製/商品名:ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル/規格含有量:<100%)
・界面活性剤(ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム):(花王(株)製/商品名:ファミリーフレッシュ/規格含有量:ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム29%)
・リン酸緩衝生理食塩水:(アズワン(株)製/商品名:リン酸整理食塩水/規格:ろ過滅菌済)
・スワブ:(アズワン(株)製/商品名:拭き取り検査用スワブ(ファインチェック)PTC-10)
・測定用培地:(日水製薬(株)製/商品名:コンパクトドライ「ニッスイ」EC/規格:大腸菌・大腸菌群測定用)
<実施例1>
原料として過酢酸製剤(「過酢酸種」ともいう。)α(過酢酸14質量%、過酸化水素5.6質量%)を滅菌超純水で希釈し、表2に示す成分濃度の過酢酸水溶液を調製した。得られた過酢酸水溶液を用い、表1に示す除去殺菌試験を行った。結果は表2-2に示す。
<実施例2~11、比較例3~6>
表2-1及び表2-2に示す原料に替える以外は実施例1と同様にして、表2-1及び表2-2に示す成分濃度の過酢酸水溶液を調製し、表1に示す除去殺菌試験を行った。結果は表2-1及び表2-2に示す。
表2-1~表2-5中、過酢酸種α~γは下記の過酢酸製剤である。
過酢酸種α:過酢酸14質量%、過酸化水素5.6質量%
過酢酸種β:過酢酸8.9質量%、過酸化水素5.4質量%
過酢酸種γ:過酢酸0.06質量%、過酸化水素5.3質量%
<実施例12>
原料として過酢酸製剤α(過酢酸14質量%、過酸化水素5.6質量%)及びKEGG(塩化ベンゼトニウム)を滅菌超純水で希釈し、表に示す成分濃度の過酢酸水溶液を調製した。得られた過酢酸水溶液を用い、表1に示す除去殺菌試験を行った。結果は表2-3に示す。
<実施例13~18>
表2-3に示す原料に替える以外は実施例12と同様にして、表2-3に示す成分濃度の過酢酸水溶液を調製した。得られた過酢酸水溶液を用い、表1に示す除去殺菌試験を行った。結果は表2-3に示す。
<実施例19>
原料として過酢酸製剤α(過酢酸14質量%、過酸化水素5.6質量%)を滅菌超純水で希釈し、表2-4に示す成分濃度の過酢酸水溶液を調製した。別途、過酸化水素分解剤としてカタラーゼ製剤(MGCアドバンスケミカル株式会社製/商品名:アスクスーパー)を100倍に希釈し、過酸化水素分解剤水溶液を調製した。得られた過酢酸水溶液と過酸化水素分解剤水溶液とを用い、表1に示す除去殺菌試験を行った。結果は表2-4に示す。
<実施例20~29>
表2-4に示す原料に替える以外は実施例19と同様にして、表2-4に示す成分濃度の過酢酸水溶液及び過酸化水素分解剤水溶液を調製した。得られた過酢酸水溶液と過酸化水素分解剤水溶液とを用い、表1に示す除去殺菌試験を行った。結果は表2-4に示す。
<実施例30~34>
過酸化水素分解剤として硫酸第二鉄を用いた以外は、実施例19と同様にして、表2-5に示す成分濃度の過酢酸水溶液及び過酸化水素分解剤水溶液を調製した。得られた過酢酸水溶液と過酸化水素分解剤水溶液とを用い、表1に示す除去殺菌試験を行った。結果は表2-5に示す。
<実施例35~39>
過酸化水素分解剤として硫酸バナジウムを用いた以外は、実施例19と同様にして、表2-5に示す成分濃度の過酢酸水溶液及び過酸化水素分解剤水溶液を調製した。得られた過酢酸水溶液と過酸化水素分解剤水溶液とを用い、表1に示す除去殺菌試験を行った。結果は表2-5に示す。
<実施例40~44>
過酸化水素分解剤としてチオ尿素を用いた以外は、実施例19と同様にして、表2-5に示す成分濃度の過酢酸水溶液及び過酸化水素分解剤水溶液を調製した。得られた過酢酸水溶液と過酸化水素分解剤水溶液とを用い、表1に示す除去殺菌試験を行った。結果は表2-5に示す。
<実施例45~49>
過酸化水素分解剤として過マンガン酸カリウムを用いた以外は、実施例19と同様にして、表2-5に示す成分濃度の過酢酸水溶液及び過酸化水素分解剤水溶液を調製した。得られた過酢酸水溶液と過酸化水素分解剤水溶液とを用い、表1に示す除去殺菌試験を行った。結果は表2-5に示す。
<比較例1>
汚れ除去殺菌試験前の状態を表2-1に示す。
<比較例2>
滅菌超純水を用い、表2に示す除去殺菌試験Aを行った。結果は表2-1に示す。
Figure 2022097139000002
Figure 2022097139000003
Figure 2022097139000004
Figure 2022097139000005
Figure 2022097139000006
上記の通り、本発明によれば、タンパク質などの汚れと細菌等の微生物とが混在して付着している殺菌洗浄対象物に対して、汚れの除去性と除菌性とが共に優れる殺菌洗浄方法、並びにその方法に用いる洗浄用組成物を提供することができることが示された。また、本発明の過酢酸含有洗浄用組成物は、過酢酸が本来有するスケール除去効果を低下させることなく、タンパク質除去力を向上させることができる、画期的な組成物である。

Claims (8)

  1. 過酢酸含有洗浄用組成物を洗浄対象物に接触させることを含む、タンパク質を含む汚れを除去及び殺菌する方法であって、前記過酢酸含有洗浄用組成物は、少なくとも過酢酸と過酸化水素とを含む、方法。
  2. さらに、過酸化水素分解剤を洗浄対象物に接触させることを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記過酸化水素分解剤を洗浄対象物に接触させることが、前記過酢酸含有洗浄用組成物を洗浄対象物に接触させる前、後、又は同時に行われる、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記過酢酸含有洗浄用組成物中に、過酢酸が、50~1000ppmの量で含まれ、過酸化水素が、20~60000ppmの量で含まれる、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記過酢酸含有洗浄用組成物及び前記過酸化水素分解剤の少なくとも一方が、界面活性剤をさらに含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記過酢酸含有洗浄用組成物中に、界面活性剤を1~50000ppm含む、請求項5に記載の方法。
  7. 前記過酸化水素分解剤中に、界面活性剤を1~50000ppm含む、請求項5に記載の方法。
  8. 請求項1~7のいずれか一項に記載の方法において使用する、過酢酸含有洗浄用組成物。
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