JP2022087980A - 電線止水構造及び電線止水方法 - Google Patents

電線止水構造及び電線止水方法 Download PDF

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Abstract

【課題】作業性向上やコスト低減等を図ることが可能な電線止水構造及び電線止水方法を提供する。【解決手段】電線止水構造1は、第一露出部13を有する第一電線2と、第二露出部16を有する第二電線3と、圧着接続部4を形成するためのジョイント端子5と、止水剤6にて形成される止水処理部7と、この止水処理部7及び圧着接続部4を覆うように保護テープ8を巻き上げて形成されるテープ巻き上げ部9とを備えて構成される。テープ巻き上げ部9の外面には、外側に凸となる痕跡部10が生じ、この痕跡部10は、止水処理部7の形成にあたり保護テープ8に一時的に形成された容器形状部27の跡が残った部分になる。【選択図】図1

Description

本発明は、第一電線及び第二電線の接続部分に形成される電線止水構造と、この構造の形成に係る電線止水方法とに関する。
二本の電線の接続部分に形成される電線止水構造については、例えば下記特許文献1に開示される。二本の電線は、各端末に導体が露出するように加工される。露出した導体同士は、ジョイント端子の導体加締め部にて圧着接続される。ジョイント端子は、導体加締め部の他に、一方の電線の絶縁体(被覆)の位置で加締められる被覆加締め部も有する。この被覆加締め部は、連結部にて導体加締め部に一体に形成される。二本の電線の接続部分に形成される従来例の電線止水構造は、導体加締め部と被覆加締め部との間を覆って形成される。この電線止水構造は、止水剤(例えばシリコーン樹脂)を導体加締め部と被覆加締め部との間に滴下し、これを硬化させて形成される。ジョイント端子の連結部には、滴下した止水剤が溜まるように、底壁と、この底壁の両側から立ち上がる側壁とが形成される。従来例の電線止水構造は、ジョイント端子に被覆加締め部及び連結部があることによって形成が可能になる。
特開2007-287634号公報
上記従来技術にあっては、ジョイント端子が導体加締め部の他に被覆加締め部及び連結部も有することから、二本の電線を接続する際に端子の向きを一々確認しなければならず、作業性が悪いという問題点を有する。また、導体加締め部に対し連結部を介して被覆加締め部が一体化する構造のジョイント端子であることから、形状が特殊で汎用性のあるものでなく、結果、コストアップの要因になってしまうという問題点も有する。さらに、電線止水構造を形成するにあたり、導体加締め部と被覆加締め部との間に止水剤を滴下することから、止水剤の量を十分に管理しないと連結部から漏れてしまうという問題点や、漏れた止水剤により設備が汚れてしまうという問題点なども有する。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、作業性向上やコスト低減等を図ることが可能な電線止水構造及び電線止水方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の電線止水構造は、第一導体及び第一絶縁体を備え且つ端末に前記第一導体が所定長さで露出した第一露出部を有する第一電線と、少なくとも第二導体を備え且つ端末又は中間に前記第二導体が所定長さで露出した第二露出部を有する第二電線と、前記第一露出部及び前記第二露出部同士を圧着接続した部分として圧着接続部を形成するための導電性のジョイント端子と、注入された止水剤により前記圧着接続部及び前記第一絶縁体の間を覆って形成され且つ前記第一絶縁体の端部を介して前記第一電線の内部にも前記止水剤を浸透させて形成される止水処理部と、前記第一絶縁体の外面及び前記第二電線に跨って配置され且つ前記止水処理部及び前記圧着接続部を覆うように巻き上げられる粘着材付きの柔軟な保護テープにより形成されるテープ巻き上げ部とを備え、該テープ巻き上げ部の外面には、外側に凸となる痕跡部が生じ、該痕跡部は、前記止水処理部の形成にあたり前記保護テープに一時的に形成された容器形状部の跡が残った部分になることを特徴とする。
また、上記課題を解決するためになされた本発明の電線止水方法は、圧着接続部を形成する第一工程と、止水処理部を形成する第二工程と、テープ巻き上げ部を形成する第三工程とを順に経て、第一電線及び第二電線の接続部分に電線止水構造となる部分を形成するにあたり、前記第一工程では、前記第一電線の端末に第一導体を露出させて形成された第一露出部及び前記第二電線の端末又は中間に第二導体を露出させて形成された第二露出部同士を導電性のジョイント端子を用いて圧着接続することにより前記圧着接続部を形成し、前記第二工程では、前記第一電線の第一絶縁体の外面及び前記第二電線に跨って粘着材付きの柔軟な保護テープを配置するテープ配置工程と、止水剤を注入することが可能な容器形状部を一時的に前記保護テープに形成する容器形成工程と、前記容器形状部に前記止水剤を注入する注入工程と、前記止水剤にて前記圧着接続部及び前記第一絶縁体の間を覆うようにして且つ前記第一絶縁体の端部を介して前記第一電線の内部にも前記止水剤を浸透させるようにして前記止水処理部を形成する止水工程とを行い、前記第三工程では、前記止水処理部及び前記圧着接続部を覆うように且つ前記容器形状部の跡が外側に凸となる状態で残り痕跡部が生じるように前記保護テープを巻き上げて前記テープ巻き上げ部を形成することを特徴とする。
本発明によれば、作業性向上やコスト低減等を図ることが可能な電線止水構造及び電線止水方法を提供することができるという効果を奏する。
本発明の電線止水構造の一実施形態を示す構成図である。 本発明の電線止水方法の第一工程に係る図であり、(a)は第一電線及び第二電線の構成図、(b)は圧着接続前の図、(c)は圧着接続後の図である。 本発明の電線止水方法の第二工程(テープ配置工程)に係る図であり、(a)は正面図、(b)は平面図である。 本発明の電線止水方法の第二工程(容器形成工程)に係る図であり、(a)は形成補助具を配置した時の正面図、(b)は平面図である。 本発明の電線止水方法の第二工程(容器形成工程)に係る図であり、(a)は形成補助具の片側に保護テープの第一エリアを配置した時の正面図、(b)は平面図である。 本発明の電線止水方法の第二工程(容器形成工程)に係る図であり、(a)は形成補助具の両側に保護テープの第一エリア及び第二エリアを配置した時の図、(b)は(a)に対し形成補助具を取り外した時の図である。 本発明の電線止水方法の第二工程(注入工程)に係る図である。 本発明の電線止水方法の第二工程(止水工程)に係る図であり、(a)は加圧法の図、(b)は減圧法の図である。 (a)は本発明の電線止水方法の第三工程に係る図、(b)は電線止水構造に係る図であり止水処理部を大きな範囲で形成した時の図、(c)は止水処理部をピンポイントで形成した時の図である。
電線止水構造は、第一露出部を有する第一電線と、第二露出部を有する第二電線と、圧着接続部を形成するためのジョイント端子と、止水剤にて形成される止水処理部と、この止水処理部及び圧着接続部を覆うように保護テープを巻き上げて形成されるテープ巻き上げ部とを備えて構成される。テープ巻き上げ部の外面には、外側に凸となる痕跡部が生じ、この痕跡部は、止水処理部の形成にあたり保護テープに一時的に形成された容器形状部の跡が残った部分になる。
電線止水方法は、圧着接続部を形成する第一工程と、止水処理部を形成する第二工程と、テープ巻き上げ部を形成する第三工程とを順に経て、第一電線及び第二電線の接続部分に電線止水構造となる部分を形成するための方法である。
以下、図面を参照しながら実施例を説明する。図1は本発明の電線止水構造の一実施形態を示す構成図である。また、図2は本発明の電線止水方法の第一工程に係る図、図3は電線止水方法の第二工程(テープ配置工程)に係る図、図4~図6は電線止水方法の第二工程(容器形成工程)に係る図、図7は電線止水方法の第二工程(注入工程)に係る図である。また、図8(a)は本発明の電線止水方法の第二工程(止水工程)に係る図であり、加圧法の図、図8(b)は減圧法の図である。また、図9(a)は電線止水方法の第三工程に係る図、図9(b)及び(c)は電線止水構造に係る図である。
<電線止水構造1及び電線止水方法について>
図1において、電線止水構造1は、第一電線2及び第二電線3の接続部分に形成される。電線止水構造1は、上記第一電線2及び第二電線3と、圧着接続部4を形成するためのジョイント端子5と、止水剤6(図7参照)にて形成される止水処理部7と、この止水処理部7及び圧着接続部4を覆うように保護テープ8を巻き上げて形成されるテープ巻き上げ部9とを備えて構成される。電線止水構造1は、以下の説明で分かるようになるが、テープ巻き上げ部9の外面に痕跡部10が生じるような構造部分に形成される。以下、電線止水構造1の形成に係る電線止水方法の手順に沿って、上記各構成の説明をする。尚、電線止水方法は、圧着接続部4を形成する第一工程と、止水処理部7を形成する第二工程と、テープ巻き上げ部9を形成する第三工程とを順に経る方法であるものとする。
<第一電線2及び第二電線3について>
図2(a)において、第一工程では、先ず第一電線2及び第二電線3を用意して、それぞれ端末加工を行う。第一電線2は、導電性を有する多数の素線を束ねた第一導体11と、この第一導体11の外側に設けられる絶縁性の第一絶縁体12とを備えて構成される。第一電線2は、所謂、被覆電線である。第一電線2は、第一導体11が所定長さで露出した第一露出部13を有するように端末が加工される。一方、第二電線3は、導電性を有する複数の素線を束ねた第二導体14と、この第二導体14の外側に巻き付けられる絶縁性のテープ15とを備えて構成される。第二電線3は、所謂ドレン線である(ドレン線に限らないものとする。第一電線2と同様に第二電線3も被覆電線にしてもよいものとする)。第二電線3は、第二導体14が所定長さで露出した第二露出部16を有するようにテープ15で端末が加工される。
図2(b)において、次に第一工程では、第一露出部13及び第二露出部16同士を重ねてジョイント端子5で圧着接続することを行う。ジョイント端子5は、導電性を有する金属板をプレス加工することにより形成される。ジョイント端子5は、基板17の両側部から導体バレル部18、18がそれぞれのびるように形成される。ジョイント端子5は、重ねた第一露出部13及び第二露出部16同士を圧着接続するだけの形状に形成される。ジョイント端子5は、電線の向きを一々確認しなくても圧着接続ができるような形状に形成される。
次に第一工程では、図示しない圧着装置のアンビルとクリンパにセットして加締めを施すことを行う。これにより図2(c)に示すような圧着接続部4が形成される。圧着接続部4の形成により、第一電線2及び第二電線3は電気的・機械的に接続される。尚、圧着接続部4が形成されることにより、圧着接続部4と第一絶縁体12との間は第一露出部13が一部露出したままの状態になる。また、圧着接続部4とテープ15との間も第二露出部16が一部露出したままの状態になる。以上により圧着接続部4を形成する第一工程が完了する。
<止水処理部7について>
図1において、止水処理部7は、湿気や被水が圧着接続部4と第一絶縁体12との間の第一露出部13から第一絶縁体12の端部を介して第一電線2の内部に浸入しないようにするための部分であって、止水剤6(図7参照)を硬化させることにより形成される。このような止水処理部7を形成する第二工程は、更にテープ配置工程と、容器形成工程と、注入工程と、止水工程とを行うように工程が細分化される。
図3において、先ずテープ配置工程では、圧着接続部4の下に粘着材付きの柔軟な保護テープ8を配置する作業を行う。この時、保護テープ8は、粘着面(内面)が圧着接続部4の側に向くように配置される。保護テープ8は、電線軸方向の長さL1が第一電線2の第一絶縁体12の外面及び第二電線3のテープ15に跨るような長さに形成される。また、保護テープ8は、電線軸直交方向の長さL2が、上記長さL1に対して十分に長くなるように形成される(L1<L2)。保護テープ8は、電線軸から一端19までの長さL3が短く、電線軸から他端20までの長さL4が十分に長くなるように配置される(L3<L4)。尚、保護テープ8の基材の材質は、止水処理部7の形成や後述する容器形状部27の形成に支障がなければ特に限定されないものとする。この他、保護テープ8における引用符号21は、上記一端19側で長さL3となる部分(第一エリア)を示すものとする。また、引用符号22は電線軸を挟んで第一エリア21の反対側となる部分(第二エリア)を示すものとする。これら第一エリア21及び第二エリア22に関しては後述するものとする。以上のようなテープ配置工程が完了したら、次に容器形成工程へと移行する。
図4において、容器形成工程では、圧着接続部4の上(又は圧着接続部4と第一絶縁体12との間など)に形成補助具23を配置する作業を行う。形成補助具23は、後述する容器形状部27の形成のために用いられるもので、本実施例においてはこの一端24に対し他端25が窄まるような縮径された有底の筒形状(砲弾形のキャップ形状や単なる円筒形状であってもよいものとする。また、漏斗形状などであってもよいものとする)のものが採用される。このような形成補助具23の外面26は、保護テープ8の粘着材(粘着面の材料)に対し剥離可能となるように形成される。尚、外面26のみならず形成補助具23の全体が剥離可能となる材質で形成されてもよいものとする。材質としては、テフロン(登録商標)や離型・剥離処理が施されたもの等が挙げられるものとする。
図5において、形成補助具23の配置が終わったら、次に保護テープ8の上記第一エリア21を持って移動させ、この第一エリア21を形成補助具23の外面26に貼り付けるような作業を行う。この作業によって、第一エリア21には半円筒形状の外側に凸となる部分が形成される。また、第一エリア21には、第一電線2の第一絶縁体12から第二電線3のテープ15にかけての範囲を半周分巻いたような部分も形成される。
図5に示す状態が形成された後は、第一エリア21を電線軸回りに回転させるようにして、この第一エリア21を図6(a)に示す如く第二エリア22に対し貼り合わせるような作業を行う。第一エリア21及び第二エリア22が貼り合わせられると、第二エリア22も形成補助具23の外面26に対し貼り付き、その結果、第二エリア22にも半円筒形状の外側に凸となる部分が形成される。そして、この後に形成補助具23を取り外すと、図6(a)に示す如く容器形状部27が形成される。容器形状部27は、この一端28が開口し且つ他端29が窄まった筒形状の部分に形成される。特に図示しないが、容器形状部27の一端28の開口から他端29を臨むと、圧着接続部4(図5参照)が見えるように容器形状部27は形成される。尚、容器形状部27は、柔軟な保護テープ8にて形成された部分であることから、内方に押すと潰れ易いのは勿論である。容器形状部27の形成となる容器形成工程が完了したら、次に注入工程へと移行する。
図7において、注入工程では、容器形状部27に所定量の止水剤6を注入する作業を行う。止水剤6は、例えばシリコーン樹脂などからなる接着剤である(特に限定されないものとする)。注入された止水剤6は、容器形状部27に溜められる。この状態から次に止水工程へ移行し、図8(a)に示すような加圧法を採用する。すなわち、チャンバー30に入れてエアー(矢印P参照)で加圧すると、止水剤6は矢印Qで示すように流動する。矢印Qで示すように止水剤6が流動すると、容器形状部27は空の状態になる(必ずしも空になる必要はなく、第一電線2内に止水剤6が注入された後の余剰液が残っていてもよいものとする)。尚、以上のような加圧法に限らず図8(b)に示す減圧法を採用してもよいものとする。図8(b)では、第一電線2の端末を介して吸引を行い(エアーの排出は矢印P参照)、止水剤6を矢印Qに示すように流動させる。これら加圧法及び減圧法いずれかを行った後に、特に図示しないが流動した止水剤6を硬化させると、図9(a)に示す如く止水処理部7が形成されて止水工程が完了する。尚、図9(b)の止水処理部7は、実際には図1及び図9(b)に示す如く、圧着接続部4から第一絶縁体12にかけての大きな範囲で形成されるものとする(或いは、図9(c)に示す如く圧着接続部4と第一絶縁体12との間にピンポイントで形成されるものとする)。この他、止水処理部7は、第一絶縁体12の端部を介して第一電線2の内部に浸透することによっても形成されるものとする(引用符号31は浸透した止水処理部を示すものとする)。止水処理部7は、水分の浸入を阻止する部分として形成される。以上のような止水工程が完了すると、第三工程へ移行する。
<テープ巻き上げ部9について>
図9(a)において、第三工程では、止水処理部7を覆うように、且つ、容器形状部27の跡が外側に凸となる状態で残って痕跡部10(図1及び図9(b)、(c)参照)が生じるように、保護テープ8を矢印方向に何周も巻き上げる作業を行う。これにより、図1及び図9(b)、(c)に示す如くのテープ巻き上げ部9が形成されるとともに電線止水構造1が形成される。以上により、電線止水方法に基づく一連の作業が完了する。
<電線止水構造1及び電線止水方法の効果について>
以上、図1ないし図9を参照しながら説明してきたように、本発明の一実施形態である電線止水構造1及び電線止水方法によれば、保護テープ8を用いてこれを巻き上げることから、止水剤6が漏れて設備等を汚してしまうことはない。また、電線止水構造1及び電線止水方法によれば、保護テープ8に一時的に容器形状部27を形成してこれを止水剤6の注入部分にすることから、ジョイント端子5に止水剤6を溜める特殊な部分を持たせる必要もない。従って、電線止水構造1及び電線止水方法によれば、第一電線2及び第二電線3同士を圧着接続するだけの汎用性の高いジョイント端子5を使用することができ、また、汎用性の高いジョイント端子5の使用により端子の向きを一々確認する必要もないことから、コスト低減や作業性向上等を図ることができる。
尚、電線止水構造1及び電線止水方法によれば、止水処理部7を覆うように保護テープ8を巻き上げることから、止水処理部7の外部露出がなく、そのため止水剤6の表面乾燥(一時養生加工)に係る作業を不要にすることもできる。
電線止水構造1及び電線止水方法によれば、保護テープ8に一時的に容器形状部27を形成し、そして、止水処理部7の形成後は空になった容器形状部27を潰すようにして保護テープ8を巻き上げれば、容器形状部27の跡が痕跡部10として残るだけで、機能面等には何ら問題のない電線止水構造1を提供することができる。
この他、電線止水構造1及び電線止水方法によれば、容器形状部27が筒形状であることから、注入した止水剤6を止水処理部7の形成位置まで容易に誘導することができる。また、電線止水構造1及び電線止水方法によれば、一端28の開口に対し他端29が窄まるような縮径された形状の容器形状部27であることから、止水剤6を容易に注入できるのは勿論のこと、注入した止水剤6をピンポイントで止水処理部7の形成位置まで誘導することもできる。
本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
1…電線止水構造、 2…第一電線、 3…第二電線、 4…圧着接続部、 5…ジョイント端子、 6…止水剤、 7…止水処理部、 8…保護テープ、 9…テープ巻き上げ部、 10…痕跡部、 11…第一導体、 12…第一絶縁体、 13…第一露出部、 14…第二導体、 15…テープ、 16…第二露出部、 17…基板、 18…導体バレル部、 19…一端、 20…他端、 21…第一エリア、 22…第二エリア、 23…形成補助具、 24…一端、 25…他端、 26…外面、 27…容器形状部、 28…一端、 29…他端、 30…チャンバー、 31…浸透した止水処理部(止水処理部)

Claims (4)

  1. 第一導体及び第一絶縁体を備え且つ端末に前記第一導体が所定長さで露出した第一露出部を有する第一電線と、
    少なくとも第二導体を備え且つ端末又は中間に前記第二導体が所定長さで露出した第二露出部を有する第二電線と、
    前記第一露出部及び前記第二露出部同士を圧着接続した部分として圧着接続部を形成するための導電性のジョイント端子と、
    注入された止水剤により前記圧着接続部及び前記第一絶縁体の間を覆って形成され且つ前記第一絶縁体の端部を介して前記第一電線の内部にも前記止水剤を浸透させて形成される止水処理部と、
    前記第一絶縁体の外面及び前記第二電線に跨って配置され且つ前記止水処理部及び前記圧着接続部を覆うように巻き上げられる粘着材付きの柔軟な保護テープにより形成されるテープ巻き上げ部とを備え、
    該テープ巻き上げ部の外面には、外側に凸となる痕跡部が生じ、
    該痕跡部は、前記止水処理部の形成にあたり前記保護テープに一時的に形成された容器形状部の跡が残った部分になる
    ことを特徴とする電線止水構造。
  2. 請求項1に記載の電線止水構造において、
    前記容器形状部は、一端が開口し且つ他端が前記圧着接続部及び前記第一絶縁体の前記間に位置し且つ前記止水剤の注入が可能となる筒状の部分に形成される
    ことを特徴とする電線止水構造。
  3. 請求項2に記載の電線止水構造において、
    前記容器形状部は、前記一端の前記開口に対し前記他端が窄まるような縮径された形状に形成される
    ことを特徴とする電線止水構造。
  4. 圧着接続部を形成する第一工程と、止水処理部を形成する第二工程と、テープ巻き上げ部を形成する第三工程とを順に経て、第一電線及び第二電線の接続部分に電線止水構造となる部分を形成するにあたり、
    前記第一工程では、前記第一電線の端末に第一導体を露出させて形成された第一露出部及び前記第二電線の端末又は中間に第二導体を露出させて形成された第二露出部同士を導電性のジョイント端子を用いて圧着接続することにより前記圧着接続部を形成し、
    前記第二工程では、前記第一電線の第一絶縁体の外面及び前記第二電線に跨って粘着材付きの柔軟な保護テープを配置するテープ配置工程と、止水剤を注入することが可能な容器形状部を一時的に前記保護テープに形成する容器形成工程と、前記容器形状部に前記止水剤を注入する注入工程と、前記止水剤にて前記圧着接続部及び前記第一絶縁体の間を覆うようにして且つ前記第一絶縁体の端部を介して前記第一電線の内部にも前記止水剤を浸透させるようにして前記止水処理部を形成する止水工程とを行い、
    前記第三工程では、前記止水処理部及び前記圧着接続部を覆うように且つ前記容器形状部の跡が外側に凸となる状態で残り痕跡部が生じるように前記保護テープを巻き上げて前記テープ巻き上げ部を形成する
    ことを特徴とする電線止水方法。
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