JP2022083471A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2022083471A
JP2022083471A JP2020194795A JP2020194795A JP2022083471A JP 2022083471 A JP2022083471 A JP 2022083471A JP 2020194795 A JP2020194795 A JP 2020194795A JP 2020194795 A JP2020194795 A JP 2020194795A JP 2022083471 A JP2022083471 A JP 2022083471A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
image
toner
image forming
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020194795A
Other languages
English (en)
Inventor
絢子 鈴木
Ayako Suzuki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2020194795A priority Critical patent/JP2022083471A/ja
Publication of JP2022083471A publication Critical patent/JP2022083471A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】逆帯電の現像剤を廃棄しつつ、帯電不足の現像剤の廃棄を抑制することにより、現像剤の利用効率を向上することを目的とする。【解決手段】画像形成装置1は、感光体ドラム11と、感光体ドラム11を帯電する帯電ローラ12と、感光体ドラム11に形成された潜像を現像する現像ローラ14と、現像ローラ14に現像剤を供給する供給ローラ15と、帯電電圧、現像電圧および供給電圧を制御する電圧制御部110とを備える。電圧制御部110は、画像形成時と、画像形成後に行われる廃棄動作時とで、現像電圧の絶対値と供給電圧の絶対値との大小を逆にする。電圧制御部110は、第1印字率の画像形成後の廃棄動作時における帯電電圧と現像電圧と差を、第1印字率よりも低い第2印字率の画像形成後の廃棄動作時における帯電電圧と現像電圧との差よりも小さくする。【選択図】図8

Description

本発明は、電子写真法を用いた画像形成装置に関する。
電子写真法を用いた画像形成装置は、感光体ドラム(像担持体)上に形成された潜像をトナー(現像剤)により現像する現像ローラ(現像剤担持体)と、現像ローラにトナーを供給する供給ローラ(供給部材)とを有する。
特許文献1には、画像形成後に、現像ローラとこれに当接する規制部材との当接箇所に詰まった異物を除去することが開示されており、異物除去時には、現像ローラと供給ローラとの電位差を画像形成時とは逆にしている。このとき、現像ローラの周囲に逆極性に帯電したトナー(逆帯電トナー)あるいは帯電不足のトナー(帯電不足トナー)が存在すると、感光体ドラムの露光されていない部分(非露光部分)に、逆帯電トナーあるいは帯電不足トナーが移る可能性がある。
そこで、特許文献1では、現像ローラと供給ローラとの電位差を画像形成時と逆にする際に、感光体ドラムの表面電位の絶対値を画像形成時よりも小さくすることで、逆帯電トナーあるいは帯電不足トナーが感光体ドラム上の非露光部分に移ることを抑制している。
特開2018-72382号公報(段落0046~0048)
ここで、画像品質を向上するためには、逆帯電した現像剤を像担持体に移動させて廃棄することが望ましい。一方、一方、帯電不足の現像剤には、新しく補給された現像剤(未帯電の現像剤)のように、廃棄しないことが望ましい現像剤も含まれる。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、逆帯電の現像剤を廃棄しつつ、帯電不足の現像剤の廃棄を抑制することにより、現像剤の利用効率を向上することを目的とする。
本発明の一態様に係る画像形成装置は、像担持体と、像担持体を帯電する帯電部材と、像担持体に形成された潜像を現像する現像剤担持体と、現像剤担持体に現像剤を供給する供給部材と、帯電部材に印加する帯電電圧と、現像剤担持体に印加する現像電圧と、供給部材に印加する供給電圧とを制御する制御部とを備える。制御部は、画像形成時と、当該画像形成後に行われる廃棄動作とで、現像電圧の絶対値と供給電圧の絶対値との大小を逆にする。制御部は、第1印字率の画像形成後の廃棄動作における帯電電圧と現像電圧との差を、第1印字率よりも低い第2印字率の画像形成後の廃棄動作における帯電電圧と現像電圧との差よりも小さくする。
上記の構成では、第1印字率(高印字率)の画像形成後、すなわち現像部に帯電不足の現像剤が多く存在する状態よりも、第2印字率(低印字率)の画像形成後、すなわち現像部に逆帯電の現像剤が多く存在する状態において、帯電電圧と現像電圧との差を大きくしている。そのため、逆帯電した現像剤を効率よく像担持体に移動させて廃棄しつつ、帯電不足の現像剤が像担持体に移動して廃棄されることを抑制することができる。これにより、現像剤の利用効率を向上することができる。
実施の形態の画像形成装置の基本構成を示す図である。 実施の形態の画像形成ユニットを示す断面図である。 実施の形態の画像形成装置の制御系を示すブロック図である。 実施の形態のトナー廃棄動作を説明するための模式図である。 比較例の各バイアス電圧を示す表である。 比較例の各バイアス電圧の変化を示すタイムチャートである。 実施の形態の各バイアス電圧の設定値を示す表である。 実施の形態の各バイアス電圧の変化を示すタイムチャートである。 実施の形態の各バイアス電圧の関係を示す模式図である。 高印字率の画像形成後のトナー廃棄動作を説明するための模式図(A)~(C)である。 低印字率の画像形成後のトナー廃棄動作を説明するための模式図(A),(B)である。 実施の形態のトナー廃棄動作を示すフローチャートである。
<画像形成装置>
本発明の実施の形態の画像形成装置について説明する。図1は、本実施の形態の画像形成装置1を示す図である。画像形成装置1は、電子写真法によって画像を形成するものである。ここでは、画像形成装置1は、ロール状の媒体P(ロール紙)にカラー画像を形成するプリンタとして構成されている。
画像形成装置1は、媒体Pを保持する媒体保持部3と、媒体Pを媒体保持部3から引き出して搬送する媒体供給部4と、イエロー(Y)、マゼンタ(M)およびシアン(C)のトナー像(現像剤像)を形成する画像形成ユニット10Y,10M,10Cと、トナー像を媒体Pに転写する転写ユニット5と、トナー像を媒体Pに定着する定着ユニット7と、媒体Pを排出する媒体排出部9とを有する。
媒体供給部4、画像形成ユニット10Y,10M,10C、転写ユニット5、定着ユニット7および媒体排出部9は、筐体2に収容されている。筐体2は、媒体保持部3からの媒体Pを導入する給紙口21と、媒体Pを排出する排出口22とを有する。給紙口21と排出口22との間に、媒体Pの搬送路8が規定される。筐体2の上部には、操作部23が設けられている。
媒体保持部3は、ロール状の媒体Pを保持するホルダ軸31を有する。媒体Pは、例えば、帯状の台紙に複数のラベルを一定間隔で貼りつけたラベル用紙である。ホルダ軸31には、媒体Pの巻き芯が着脱可能に取り付けられる。ホルダ軸31は、筐体2に取り付けられた支持部32に回転可能に支持されている。ホルダ軸31から引き出された媒体Pは、給紙口21から筐体2内に導かれる。
媒体供給部4は、媒体Pの搬送路8に沿って、搬送ローラ41,42,44と、カッタ43とを有する。搬送ローラ41,42,44はいずれも、搬送路8を挟んで対向配置された一対のローラである。搬送ローラ41,42,44は、媒体Pを図中右から左に搬送する。
カッタ43は、搬送ローラ42と搬送ローラ44との間に配置されている。カッタ43は、回転刃と、回転刃を押圧する揺動刃とを有するロータリカッタであり、媒体Pを一定の長さに切断する。
画像形成ユニット10Y,10M,10Cは、媒体Pの搬送路8に沿って配置されている。画像形成ユニット10Y,10M,10Cの構成については、後述する。
転写ユニット5は、搬送路8を挟んで画像形成ユニット10Y,10M,10Cと反対側に配置されている。転写ユニット5は、画像形成ユニット10Y,10M,10Cの各感光体ドラム11(後述)に対向配置された3つの転写ローラ54を有する。
転写ユニット5は、また、画像形成ユニット10Y,10M,10Cの各感光体ドラム11と転写ローラ54との間を通過する転写ベルト51(転写体)と、転写ベルト51が張架された駆動ローラ52およびテンションローラ53とを有する。
転写ベルト51は、表面に媒体Pを保持して搬送する。駆動ローラ52は、図中反時計回りに回転し、転写ベルト51を走行させる。テンションローラ53は、転写ベルト51に張力を付与する。転写ローラ54には転写電圧が印加され、感光体ドラム11上のトナー像を転写ベルト51上の媒体Pに転写する。
転写ユニット5は、また、転写ベルト51に対して画像形成ユニット10Y,10M,10Cと反対の側に、ベルトクリーニング部6を有する。ベルトクリーニング部6は、廃トナータンク61と、ベルトクリーニング部材62と、当接ローラ63とを有する。
当接ローラ63は、転写ベルト51の内周側に配置され、転写ベルト51をベルトクリーニング部材62に押し当てる。ベルトクリーニング部材62は、例えばブレードであり、転写ベルト51の表面(外周面)に付着した廃トナーを掻き取る。廃トナータンク61は、ベルトクリーニング部材62によって掻き取られたトナーを収容する。
ベルトクリーニング部6に隣接して、転写ベルト51の表面に対向する濃度検出部59が配置されている。濃度検出部59は、トナーの濃度検出時に、転写ベルト51上に転写された各色のトナーの濃度を検出する。
定着ユニット7は、媒体Pの搬送方向において画像形成ユニット10Y,10M,10Cの下流側に配置されている。定着ユニット7は、熱源を内蔵する定着ローラ71と、定着ローラ71との間でニップ部を形成する加圧ローラ72とを有する。定着ローラ71および加圧ローラ72は、媒体Pがニップ部を通過する際に、トナー像に熱および圧力を加えて媒体Pに定着させる。
媒体排出部9は、媒体Pの搬送方向において定着ユニット7の下流側に配置されている。媒体排出部9は、定着ユニット7を通過した媒体Pを搬送して筐体2の排出口22から排出する排出ローラ91を有する。
媒体Pの搬送路8に沿って、媒体Pの通過を検知するセンサS1,S2,S3,S4が配置されている。給紙センサS1は、媒体Pの搬送方向において給紙口21の下流側に配置されている。カッタセンサS2は、搬送ローラ41の下流側に配置されている。書出センサS3は、搬送ローラ44の下流側に配置されている。排出センサS4は、定着ユニット7と媒体排出部9との間に配置されている。
また、給紙センサS1と搬送ローラ41との間には、画像形成装置1の周辺温度を測定するための温度センサ24が配置されている。
次に、画像形成ユニット10Y,10M,10Cの構成について説明する。画像形成ユニット10Y,10M,10Cは、トナーを除いて共通の構成を有するため、特に区別する必要がない場合には「画像形成ユニット10」として説明する。
図2は、画像形成ユニット10の構成を示す断面図である。図2に示すように、画像形成ユニット10は、像担持体としての感光体ドラム11と、帯電部材としての帯電ローラ12と、露光装置としての露光ヘッド13と、現像剤担持体としての現像ローラ14と、供給部材としての供給ローラ15と、層規制部材としての層規制ブレード16と、クリーニング部材17とを有する。
感光体ドラム11は、導電性の基体の表面に感光層(電荷発生層および電荷輸送層)を備えたドラム状の部材であり、図中時計回りに回転する。
帯電ローラ12は、感光体ドラム11の表面に当接するように配置され、感光体ドラム11の回転に追従して回転する。帯電ローラ12は、金属製のシャフトと、シャフトの表面に形成された半導電性ゴム層(例えば半導電性エピクロロヒドリンゴム層)とを有する。帯電ローラ12は、帯電電圧Vchを印加され、感光体ドラム11の表面を一様に帯電させる。
帯電ローラ12の感光体ドラム11と反対側には、帯電ローラ12の表面に残ったトナーを回収する帯電ローラクリーニング部材18を配置してもよい。帯電ローラクリーニング部材18は、例えばローラであり、帯電ローラ12に当接するように配置される。
露光ヘッド13は、感光体ドラム11の軸方向に複数の発光素子を配列した発光素子アレイと、各発光素子の光を感光体ドラム11の表面に集光するレンズアレイとを有する。発光素子は、例えばLED(発光ダイオード)である。露光ヘッド13は、感光体ドラム11の表面に光を照射し、静電潜像を形成する。露光ヘッド13の1つの発光素子が、1ドットに相当する。
現像ローラ14は、感光体ドラム11の表面に当接するように配置される。現像ローラ14の回転方向は、感光体ドラム11の回転方向と逆方向である。言い換えると、感光体ドラム11と現像ローラ14とは、当接部における表面の移動方向が互いに順方向となるになるように回転する。現像ローラ14は、金属製のシャフトと、シャフトの表面に形成された半導電性ゴム層(例えば、半導電性ウレタンゴム層)とを有する。現像ローラ14は、現像電圧Vdbを印加され、感光体ドラム11の表面の静電潜像にトナーを付着させ、トナー像を形成する。
供給ローラ15は、現像ローラ14の表面に当接するように配置される。供給ローラ15の回転方向は、現像ローラ14の回転方向と同方向である。言い換えると、現像ローラ14と供給ローラ15とは、当接部における表面の移動方向が互いに逆方向となるになるように回転する。供給ローラ15は、金属製のシャフトと、シャフトの表面に形成された発泡性の弾性層(例えば、ウレタンゴム層またはシリコーンゴム層)とを有する。供給ローラ15は、供給電圧Vsbを印加され、現像ローラ14にトナーを供給する。
層規制ブレード16は、現像ローラ14の表面に押し当てられたブレードであり、ステンレス層の金属で形成されている。層規制ブレード16は、ブレード電圧Vblを印加され、現像ローラ14の表面のトナー層(現像剤層)の厚さを規制する。
クリーニング部材17は、感光体ドラム11の表面に当接するように配置されたブレードまたはローラである。クリーニング部材17は、感光体ドラム11の表面に残ったトナーを掻き取る。クリーニング部材17の下方には、クリーニング部材17によって掻き取られた廃トナーを軸方向に搬送する搬送スパイラル26が設けられている。
画像形成ユニット10の構成要素のうち、少なくとも、現像ローラ14、供給ローラ15および層規制ブレード16を含む部分、すなわち感光体ドラム11上の潜像の現像に寄与する部分は、現像部20を構成している。
また、画像形成ユニット10の構成要素のうち、感光体ドラム11、帯電ローラ12、現像ローラ14、供給ローラ15、層規制ブレード16およびクリーニング部材17は、ユニットフレーム25に収容されている。一方、露光ヘッド13は、ユニットフレーム25の外側に配置され、画像形成装置1のトップカバーに支持されている。
ユニットフレーム25の上部には、トナーを収容する現像剤収容体としてのトナーカートリッジ19が取り付けられている。トナーカートリッジ19はトナーを収容し、図示しないトナー供給口を介して現像部20にトナーを補給する。
<画像形成装置の制御系>
次に、画像形成装置1の制御部100について説明する。図3は、画像形成装置1の制御系を示すブロック図である。画像形成装置1の制御部100は、演算処理部101と、記憶部106と、I/F(インタフェース)制御部108と、電圧制御部110と、駆動制御部111と、露光制御部112と、定着制御部113と、搬送制御部114と、ベルト駆動制御部115と、定着駆動制御部116と、切断制御部117とを備える。
演算処理部101はマイクロプロセッサであり、画像形成装置1を動作させるための演算処理を行う。演算処理部101は、露光ドット数カウンタ102と、ドラム回転数カウンタ103と、画像比率算出部104と、タイマ105とを有する。
露光ドット数カウンタ102は、露光制御部112から発せられる露光ドット数をカウントする。ドラム回転数カウンタ103は、感光体ドラム11の回転回数をカウントする。画像比率算出部104は、印刷の所定面積当たりの画像比率(印刷duty:印字率)を算出する。タイマ105は、時間計測を行う。
記憶部106は、例えば、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)である。記憶部106は、画像形成動作のシーケンス制御プログラム、画像形成動作に必要な各種データ、各種比較用規定値を格納する。
演算処理部101には、受信部107を介して、パーソナルコンピュータ等の上位装置からの信号が入力される。I/F制御部108は、受信部107により上位装置から印刷ジョブを受け取り、この印刷ジョブを演算処理部101に送る。
演算処理部101には、操作部23およびセンサ群109からの信号が入力される。操作部23は、画像形成装置1の状態を表示する表示部(例えばLED)と、操作者に操作される操作部(例えばスイッチ)とを備える。センサ群109は、画像形成装置1の動作状態を監視するための各種センサ、例えばセンサS1~S4、温度センサ24、および濃度検出部59を含む。
電圧制御部110は、帯電ローラ12に帯電電圧Vchを印加する帯電ローラ電源81、現像ローラ14に現像電圧Vdbを印加する現像ローラ電源82、供給ローラ15に供給電圧Vsbを印加する供給ローラ電源83、層規制ブレード16にブレード電圧Vblを印加する規制ブレード電源84、および転写ローラ54に転写電圧Vtrを印加する転写ローラ電源85を制御する。
駆動制御部111は、各画像形成ユニット10の感光体ドラム11を回転させるドラムモータ120を駆動する制御を行う。露光制御部112は、印刷ジョブに含まれる画像データに基づいて露光ヘッド13の発光を制御する。定着制御部113は温度調節回路であり、定着ローラ71に内蔵されたヒータ73に電流を供給する制御を行う。
搬送制御部114は、搬送ローラ41,42,44および排出ローラ91を駆動する搬送モータ121および図示しないクラッチを駆動する。ベルト駆動制御部115は、転写ユニット5の駆動ローラ52を回転させるベルトモータ122を駆動する制御を行う。定着駆動制御部116は、定着ユニット7の定着ローラ71を回転させる定着モータ123を駆動する制御を行う。切断制御部117は、カッタ43を駆動して媒体Pを切断する制御を行う。
<画像形成装置1の基本動作>
次に、画像形成装置1の基本動作について、図1および図3を参照して説明する。画像形成装置1に電源が投入されると、制御部100は定着ユニット7のウォーミングアップを行い、定着ローラ71の温度を所定の定着温度に維持する。また、制御部100は、給紙センサS1により媒体Pの有無を確認し、媒体Pが存在している場合には、上位装置からの印刷ジョブの受信を待つ。
媒体Pが存在していない場合には、制御部100は、給紙センサS1による媒体Pの先端の検知を待つ。利用者が媒体Pの先端を給紙口21から挿入し、給紙センサS1が媒体Pの先端を検知すると、搬送ローラ41,42の回転を開始する。
利用者が媒体Pをさらに挿入して媒体Pの先端が搬送ローラ41に達すると、媒体Pが搬送ローラ41,42によって搬送方向に搬送される。媒体Pの先端がカッタセンサS2によって検知されると、制御部100はカッタセンサS2による先端検知から所定時間の経過後に搬送ローラ41,42の回転を停止させ、媒体Pの先端をカッタ43の手前で待機させ、上位装置からの印刷ジョブの受信を待つ。
制御部100は、上位装置からの印刷ジョブを受信すると、画像形成動作を開始する。まず、搬送ローラ41,42により、媒体Pを、カッタ43を通過させて画像形成ユニット10Y,10M,10Cに向けて搬送する。媒体Pの先端が搬送ローラ44に達すると、搬送ローラ44が媒体Pを搬送する。
媒体Pの先端が書出センサS3によって検知されると、制御部100は、感光体ドラム11および駆動ローラ52の回転を開始する。駆動ローラ52の回転により転写ベルト51が走行し、媒体Pを搬送して画像形成ユニット10Y,10M,10Cの順に通過させる。
各画像形成ユニット10では、感光体ドラム11からの回転伝達により、現像ローラ14および供給ローラ15が回転する。帯電ローラ12は、感光体ドラム11に追従して回転する。
制御部100は、各画像形成ユニット10の帯電ローラ12に帯電電圧Vchを印加する。これにより、帯電ローラ12が感光体ドラム11の表面を、帯電電圧Vchに帯電させる。また、制御部100は、印刷ジョブに含まれる画像データを露光制御部112に送信する。露光制御部112は、画像データに応じて露光ヘッド13を発光させ、感光体ドラム11上に静電潜像を形成する。
また、制御部100は、現像ローラ14および供給ローラ15に現像電圧Vdbおよび供給電圧Vsbを印加する。現像電圧Vdbと供給電圧Vsbとの電位差により、トナーが供給ローラ15から現像ローラ14に供給される。
現像ローラ14に供給されたトナーは、現像ローラ14に押し当てられた層規制ブレード16により一定の厚みのトナー層を形成する。このとき、トナーは、現像ローラ14と層規制ブレード16との接触部、および現像ローラ14と供給ローラ15との接触部において摩擦帯電される。
また、現像ローラ14上のトナーは、現像ローラ14に印加された現像電圧Vdbと、感光体ドラム11上の潜像部分(露光部)との電位差により、現像ローラ14から感光体ドラム11上の潜像部分に移動して付着する。これにより、感光体ドラム11上の潜像が現像され、トナー像が形成される。
制御部100は、感光体ドラム11の回転によりトナー像が転写ベルト51に到達するタイミングで、転写ローラ54に転写電圧Vtrを印加する。転写電圧Vtrによって生じる電界により、トナー像が転写ベルト51上の媒体Pに転写される。
また、転写後に感光体ドラム11の表面に残留したトナーは、クリーニング部材17によって掻き取られる。クリーニング部材17によって掻き取られた廃トナーは、搬送スパイラル26によって画像形成ユニット10の外部の廃トナー収容部に搬送される。また、帯電ローラ12の表面に付着したトナーは、帯電ローラクリーニング部材18によって除去される。
このようにして各色のトナー像が転写された媒体Pは、定着ユニット7に搬送される。定着ユニット7では、定着ローラ71および加圧ローラ72によってトナー像が加熱、加圧されて、媒体P上に定着される。トナー像が定着した媒体Pは、排出ローラ91によって排出口22から外部に排出される。
制御部100は、印刷ジョブに次ページの印刷データが存在する場合には、画像形成動作を継続し、印刷ジョブに次ページの印刷データが存在しない場合は、画像形成動作を終了して新たな印刷ジョブの受信を待つ。
なお、上記の画像形成動作中に、制御部100は、印刷ジョブに含まれる切断位置情報に基づき、媒体Pを切断する。すなわち、制御部100は、カッタセンサS2が媒体Pの先端を検知してから一定時間の経過後に、カッタ43を駆動して媒体Pを切断する。切断された媒体Pは、搬送ローラ44、転写ベルト51および排出ローラ91によって搬送され、排出口22から排紙される。媒体Pの後端を排出センサS4が検知することにより、制御部100は印刷済み媒体Pの排出完了を認識する。
<トナー廃棄動作>
次に、トナー廃棄動作について説明する。上記の画像形成動作を繰り返すと、現像部20内におけるトナーの摩擦により、トナーの帯電量には分布が生じる。その結果、逆極性に帯電したトナー(逆帯電トナー)、あるいは帯電不足のトナーが生じる。
現像ローラ14上に逆帯電トナーあるいは帯電不足トナーが存在すると、これらのトナーが感光体ドラム11の非画像部分(非露光部分)に付着し、かぶりが発生する。かぶりの原因となる逆帯電トナーおよび帯電不足トナーは、かぶりトナーと称される。
そこで、制御部100は、画像形成動作の終了後、現像ローラ14上に存在するかぶりトナーを廃棄するトナー廃棄動作を実行する。トナー廃棄動作では、現像電圧Vdbの絶対値と供給電圧Vsbの絶対値との大小を画像形成時とは逆にし、かぶりトナーを感光体ドラム11に移動させ、クリーニング部材17等で掻き取って廃棄する。なお、現像電圧Vdbおよび供給電圧Vsbの極性は、トナーと同極性である。
また、現像ローラ14と層規制ブレード16との間には、軟凝集したトナー、あるいは供給ローラ15の削りかす等の異物が溜まる場合がある。トナー廃棄動作では、感光体ドラム11、帯電ローラ12、現像ローラ14および供給ローラ15を、画像形成時とは逆方向に回転させて、現像ローラ14と層規制ブレード16との間に溜まった異物を供給ローラ15で回収する。
まず、本実施の形態と対比する比較例に沿って、トナー廃棄動作を説明する。図4は、トナー廃棄動作を説明するための模式図である。ここでは、トナーが負帯電性を有するものとして説明する。そのため、正規帯電トナーは負に帯電しており、逆帯電トナーは正に帯電している。
図5は、比較例の各バイアス電圧を示す表である。図6(A)~(D)は、比較例の各バイアス電圧の切り替えタイミングを示すタイミングチャートである。
図5および図6(A)~(D)に示すように、画像形成動作では、帯電ローラ12に印加される帯電電圧Vch(第1電圧値:Vch1)は-950Vである。現像ローラ14に印加される現像電圧Vdb(第1電圧値:Vdb1)は-150Vである。供給ローラ15に印加される供給電圧Vsb(第1電圧値:Vsb1)は-250Vである。転写ローラ54に印加される転写電圧Vtr(第1電圧値:Vtr1)は4000Vである。
現像電圧Vdbおよび供給電圧Vsbはトナーと同極性(負)であり、現像電圧Vdbの絶対値は供給電圧Vsbの絶対値よりも小さい。そのため、正規帯電トナーは、供給ローラ15から、より電圧の絶対値の小さい現像ローラ14に移動し、さらに感光体ドラム11に移動する。
トナー廃棄動作では、帯電電圧Vch(第2電圧値:Vch2)は-1050Vに切り替えられ、現像電圧Vdb(第2電圧値:Vdb2)は-250Vに切り替えられ、供給電圧Vsb(第2電圧値:Vsb2)は-100Vに切り替えられ、転写電圧Vtr(第2電圧値:Vtr2)は0Vに切り替えられる。
すなわち、トナー廃棄動作では、現像電圧Vdbの絶対値が供給電圧Vsbの絶対値よりも大きい。また、帯電電圧Vchと現像電圧Vdbとの差(800V)は、画像形成時と同じである。そのため、正規帯電トナーは、図4に矢印Aで示すように、現像ローラ14から、より電圧の絶対値の小さい供給ローラ15に移動し、供給ローラ15で回収される。供給ローラ15で回収された正規帯電トナーは、次の画像形成動作で使用される。
また、逆帯電トナー(正に帯電)は、現像電圧Vdbおよび供給電圧Vsbとは逆極性であるため、より電圧の絶対値の大きい現像ローラ14に移動する。これにより、逆帯電トナーは、図4に矢印Bで示すように、供給ローラ15から現像ローラ14に移動し、さらに現像ローラ14から感光体ドラム11に移動し、クリーニング部材17で除去される。また、逆帯電トナーを転写ベルト51に転写し、ベルトクリーニング部6で除去してもよい。
ここで、現像部20には、上記の通り、正規帯電トナーおよび逆帯電トナーの他に、帯電不足トナーも存在する。帯電不足トナーは、劣化(例えば外添剤の脱落)によって帯電量が低下したトナーだけでなく、トナーカートリッジ19から補給されたばかりの新しいトナー(未帯電トナー)も含む。未帯電トナーは、使用により帯電して正規帯電トナーになるため、できるだけ廃棄しないことが望まれる。
また、高印字率の画像を形成した後と、低印字率の画像を形成した後とでは、現像ローラ14および供給ローラ15の周囲のトナーの帯電量の分布状態が異なる。すなわち、低印字率の画像を形成した後は、現像による正規帯電トナーの消費が少ないため、繰り返し帯電することでトナーが劣化し、その結果、現像ローラ14および供給ローラ15の周囲には逆帯電トナーが多く存在する。
これに対し、高印字率の画像を形成した後は、現像による正規帯電トナーの消費が多いため、現像ローラ14および供給ローラ15の周囲には、帯電不足トナーが多く存在する。帯電電圧Vchと現像電圧Vdbとの差を小さくすれば、帯電不足トナーの廃棄を抑えることはできるが、正規帯電トナーと感光体ドラム11との反発力が弱まるため、正規帯電トナーが付着により感光体ドラム11に移動して廃棄される可能性がある。
そこで、本実施の形態では、画像形成動作で形成した画像の印字率に応じて、トナー廃棄動作における帯電電圧Vchを切り替えている。
図7は、本実施の形態における各バイアス電圧の設定を示す表である。図8(A)~(D)は、各バイアス電圧の切り替えタイミングを示すタイミングチャートである。図9は、各バイアス電圧の関係を模式的に示すグラフである。図10(A)~(C)は、トナー廃棄動作の第1期間T1を説明するための模式図であり、図11(A),(B)は、トナー廃棄動作の第2期間T2を説明するための模式図である。
図7および図8(A)~(D)に示すように、画像形成動作では、帯電電圧Vchは-950V(第1電圧値::Vch1)であり、現像電圧Vdbは-150V(第1電圧値:Vdb1)であり、供給電圧Vsbは-250V(第1電圧値:Vsb1)であり、転写電圧Vtrは4000V(第1電圧値:Vtr1)である。これらの電圧値は、比較例と同様である。
本実施の形態では、高印字率(第1印字率)の画像形成後のトナー廃棄動作と、低印字率(第2印字率)の画像形成後のトナー廃棄動作とで、帯電電圧Vchを異ならせている。高印字率の画像とは、印刷デューティが5%以上の画像であり、低印字率の画像とは、印刷デューティが5%未満の画像である。印字率(印刷デューティ)の定義については、後述する。
また、高印字率の画像を形成した後のトナー廃棄動作は、第1期間T1と第2期間T2とに分けて行われる。第1期間T1は、現像ローラ14が少なくとも1回転する時間に相当する。第2期間T2は、第1期間T1に続く期間であり、例えば、現像ローラ14が1/2回転~1回転する時間に相当する。
第1期間T1では、帯電電圧Vchが-1050V(第2-1電圧値:Vch2-1)に切り替えられ、現像電圧Vdbが-250V(第2電圧値:Vdb2)に切り替えられ、供給電圧Vsbが-100V(第2電圧値:Vsb2)に切り替えられ、転写電圧Vtrは2000V(第2電圧値:Vtr2)に切り替えられる。
すなわち、第1期間T1では、現像電圧Vdbの絶対値と供給電圧Vsbの絶対値との大小が、画像形成時とは逆になる。また、帯電電圧Vchと現像電圧Vdbとの差(より具体的には差の絶対値)は、画像形成時と同じである(図9に符号D1で示す)。
高印字率の画像を形成した後は、現像ローラ14および供給ローラ15の周囲に帯電不十分なトナーが多く存在する(図10(A)参照)。現像電圧Vdbの絶対値と供給電圧Vsbの絶対値との大小を画像形成時と逆にすることにより、正規帯電トナーおよび帯電不足トナーが、同極性で電圧の絶対値の小さい供給ローラ15に引き寄せられ、供給ローラ15で回収される。
また、帯電電圧Vchと現像電圧Vdbとの差を画像形成時よりも小さくすると、正規帯電トナーが付着によって感光体ドラム11に移動してしまう可能性があるが、本実施の形態では、帯電電圧Vchと現像電圧Vdbとの差が画像形成時と同じであるため、正規帯電トナーと感光体ドラム11との反発力により、正規帯電トナーの感光体ドラム11への移動が抑制される。
第1期間T1は現像ローラ14が少なくとも1回転する時間に相当するため、第1期間T1が終了する時点では、現像ローラ14の周囲の正規帯電トナーおよび帯電不足トナーは供給ローラ15に移動している(図10(B)参照)。
第2期間T2では、帯電電圧Vchと現像電圧Vdbとの差(より具体的には差の絶対値)を、第1期間T1よりも小さくする(図9に符号D3で示す)。これにより、逆帯電トナーの中でも特に帯電量の多いトナーが、現像ローラ14から感光体ドラム11に移動する(図10(C)参照)。
正規帯電トナーと帯電不足トナーは、第1期間T1で既に供給ローラ15に回収されているため、正規帯電トナーと帯電不足トナーの感光体ドラム11への移動は抑制される。このように、逆帯電トナーを感光体ドラム11に移動させてクリーニング部材17で廃棄し、正規帯電トナーと帯電不足トナーを供給ローラ15で回収することができる。
なお、第2期間T2は、例えば、現像ローラ14が1回転する期間に設定される。このように設定すれば、第1期間T1が終了した時点で現像ローラ14の表面に残っている逆帯電トナーを、感光体ドラム11に移動させることができる。但し、第2期間T2は、これに限定されるものではなく、現像ローラ14が1/2回転~1回転する期間としてもよい。
一方、低印字率の画像を形成した後のトナー廃棄動作では、帯電電圧Vchは-1100V(第2-2電圧値:Vch2-2)に切り替えられる。現像電圧Vdb2、供給電圧Vsb2および転写電圧Vtrは、高印字率の画像を形成した後のトナー廃棄動作と同じである。そのため、帯電電圧Vchと現像電圧Vdbとの差が、画像形成時よりも大きくなる(図9に符号D2で示す)。
低印字率の画像を形成した後は、現像ローラ14および供給ローラ15の周囲に逆帯電トナーが多く存在する(図11(A)参照)。帯電電圧Vchと現像電圧Vdbとの差が画像形成時よりも大きいため、逆帯電トナーが感光体ドラム11に強く引き寄せられ、感光体ドラム11に移動して廃棄される(図11(B)参照)。
また、正規帯電トナーおよび帯電不足トナーは、感光体ドラム11との反発力のため、感光体ドラム11への移動が抑制される。正規帯電トナーおよび帯電不足トナーは、同極性で電圧の絶対値の小さい供給ローラ15に引き寄せられ、供給ローラ15で回収される。
すなわち、低印字率の画像を形成した後のトナー廃棄動作では、逆帯電トナーをより多く感光体ドラム11に移動させ、廃棄することができる。
なお、印字率が高い画像の形成後も、印字率が低い画像の形成後も、トナー廃棄動作における転写電圧Vtr2(=2000V)は、画像形成時の転写電圧Vtr1(=4000V)の1/2である。感光体ドラム11の表面に移動した逆帯電トナーは正に帯電しているため、転写電圧Vtrが正であれば逆帯電トナーは転写ベルト51に転写されずに感光体ドラム11の表面に残り、クリーニング部材17で掻き取られる。
このようにクリーニング部材17で掻き取られたトナー(廃トナー)は、クリーニング部材17の下方に配置された搬送スパイラル26(図2)で搬送され、画像形成ユニット10の外部に設けられた廃トナー収容部に収容される。
なお、クリーニング部材17を用いる代わりに、感光体ドラム11に付着した逆帯電トナーを転写ベルト51に転写させ、ベルトクリーニング部6で掻き取って収容することもできる。
また、ここでは説明を省略しているが、層規制ブレード16に印加されるブレード電圧Vblは、供給ローラ15に印加される供給電圧Vsbと同様に設定し、同様に切り替えることが望ましい。
ここで、印字率(Coverage)について説明する。印字率は、印刷デューティあるいは印刷画像密度とも称する。上記の通り、高印字率の画像とは、例えば印刷デューティが5%以上の画像であり、低印字率の画像とは、例えば印刷デューティが5%未満の画像である。但し、この閾値はあくまでも一例であり、これに限定されるものではない。
印刷デューティηは、以下の式(1)で表される。
η=[Cm/(Cd×C0)]×100 …(1)
Cmは、感光体ドラム11がCd回転する間に発光した露光ヘッド13のドットの数である。C0は、感光体ドラム11が1回転する間に発光可能な露光ヘッド13のドット数である。Cd×C0は、感光体ドラム11がCd回転する間に発光可能な露光ヘッド13のドット数である。
媒体Pの印刷可能領域の全面にベタ画像を印刷した場合には、印刷デューティが100[%]となる。この印刷デューティ100[%]に対して、面積が1[%]となる画像を印刷した場合には、印刷デューティが1[%]となる。
図12は、本実施の形態のトナー廃棄動作を示すフローチャートである。制御部100は、上位装置からの印刷ジョブを受け取ると、当該印刷ジョブに基づき画像形成動作を行う(ステップS11)。画像形成動作については、上述した通りである。
画像形成動作において、帯電電圧Vch、現像電圧Vdb、供給電圧Vsbおよび転写電圧Vtrは、いずれも第1電圧値(Vch1、Vdb1、Vsb1、Vtr1)に設定されている。
また、画像形成動作において、制御部100のドラム回転数カウンタ103は、画像形成ユニット10Y,10M,10Cの各感光体ドラム11が回転した回数をカウントし、記憶部106に記憶する。また、露光ドット数カウンタ102は、各露光ヘッド13が露光したドット数をカウントし、記憶部106に記憶する。
画像比率算出部104は、これらのカウント数に基づき、画像形成ユニット10の単位ドラムカウント当たり(すなわち感光体ドラム11の1回転当たり)の平均露光ドット数を算出する。さらに、画像比率算出部104は、単位ドラムカウント当たりの平均露光ドット数から、式(1)により印刷デューティを算出し、記憶部106に記憶する。
印刷ジョブの画像形成が完了すると(ステップS12)、制御部100は、トナー廃棄動作を開始する。すなわち、現像電圧Vdb、供給電圧Vsbおよび転写電圧Vtrを、第2電圧値(Vdb2、Vsb2、Vtr2)に切り替える(ステップS13)。
次に、制御部100は、記憶部106に記憶された印刷デューティを読み出し(ステップS14)、印刷デューティが5%以上か否かを判断する(ステップS15)。
印刷デューティが5%以上の場合には(ステップS15でYES)、制御部100は、帯電電圧Vchを、第1電圧値(Vch1)から第2-1電圧値(Vch2-1)に変更する(ステップS16)。
これにより、正規帯電トナーおよび帯電不足トナーが供給ローラ15に引き寄せられ、供給ローラ15で回収される(図10(B))。
トナー廃棄動作の開始から第1期間T1に相当する時間が経過すると(ステップS18)、制御部100は、帯電電圧Vchを、第2-1電圧値(Vch2-1)から第3電圧値(Vch3)に変更する(ステップS19)。
これにより帯電電圧Vchと現像電圧Vdbとの差が小さくなるため、逆帯電トナーの中でも特に帯電量の多いトナーが、現像ローラ14から感光体ドラム11に移動して廃される(図10(C))。
上記のステップS15において、印刷デューティが5%未満の場合には(ステップS15でNO)、制御部100は、帯電電圧Vchを、第1電圧値(Vch1)から第2-2電圧値(Vch2-2)に変更する(ステップS17)。
これにより帯電電圧Vchと現像電圧Vdbとの差が画像形成時よりも大きくなるため、逆帯電トナーが感光体ドラム11に強く引き寄せられ、感光体ドラム11に移動して廃棄される(図11(B))。
トナー廃棄動作の開始から第1期間T1と第2期間T2の合計(T1+T2)に相当する時間が経過すると(ステップS20でYES)、制御部100はトナー廃棄動作を終了し、上位装置からの次の印刷ジョブの受信を待つ。
<実施の形態の効果>
以上説明したように、本実施の形態では、画像形成時とトナー廃棄動作時とで、現像電圧Vdbの絶対値と供給電圧Vsbの絶対値との大小を逆にする。さらに、高印字率(第1印字率)の画像形成後のトナー廃棄動作における帯電電圧Vchと現像電圧Vdbとの差を、低印字率(第2印字率)の画像形成後のトナー廃棄動作における帯電電圧Vchと現像電圧Vdbとの差よりも小さくする。
高印字率(第1印字率)の画像形成後、すなわち現像ローラ14および供給ローラ15の周囲に帯電不足トナーが多く存在する状態よりも、低印字率(第2印字率)の画像形成後、すなわち正規帯電トナーが多く存在する状態において、帯電電圧Vchと現像電圧Vdbとの差を大きくしている。そのため、逆帯電トナーを効率よく感光体ドラム11に移動させて廃棄しつつ、帯電不足トナーが感光体ドラム11に移動して廃棄されることを抑制することができる。すなわち、逆帯電トナーを廃棄しつつ、帯電不足トナーの廃棄を抑制することができ、トナーの利用効率を向上することができる。また、逆帯電トナーの廃棄により、画像品質を向上することができる。
また、高印字率(第1印字率)の画像形成後のトナー廃棄動作が、第1期間T1と第2期間T2とに分けて行われ、第2期間T2における帯電電圧Vchと現像電圧Vdbとの差が第1期間T1よりも小さい。そのため、第1期間T1で、正規帯電トナーおよび帯電不足トナーを供給ローラ15に移動させ、第2期間T2で、現像ローラ14に残っている逆帯電トナーを感光体ドラム11に移動させて廃棄することができる。
また、第1期間T1は、現像ローラ14が少なくとも1回転する期間であるため、現像ローラ14上の正規帯電トナーおよび帯電不足トナーをより多く供給ローラ15で回収することができる。
また、第2期間T2は、現像ローラ14が少なくとも1/2回転する期間(望ましくは1回転する期間)であるため、現像ローラ14上に残った逆帯電トナーをより多く感光体ドラム11に移動させて廃棄することができる。
また、第1期間T1における帯電電圧Vchと現像電圧Vdbとの差が画像形成時と同じであるため、現像ローラ14上の正規帯電トナーが付着により感光体ドラム11に移動することが抑制される。
また、第2期間T2における帯電電圧Vchと現像電圧Vdbとの差が画像形成時よりも小さいため、現像ローラ14上の逆帯電トナーの中でも特に帯電量の多いトナーを感光体ドラム11に移動させて廃棄することができる。
また、第2印字率(低印字率)の画像形成後のトナー廃棄動作では、帯電電圧Vchと現像電圧Vdbとの差が画像形成時よりも大きいため、現像ローラ14上の逆帯電トナーをより多く感光体ドラム11に移動させて廃棄することができる。
また、トナー廃棄動作で感光体ドラム11に移動させた逆帯電トナーを、クリーニング部材17で掻き取り、または転写ベルト51(転写体)に転写することで除去するため、簡単な構成でトナー廃棄を行うことができる。
上記の説明では、低印字率の画像形成後のトナー廃棄動作を第1期間T1と第2期間T2とに分けて行ったが、第1期間T1のみであっても(第2期間T2を設けなくても)、逆帯電トナーを廃棄し、正規帯電トナーと帯電不足トナーを回収する一定の効果を得ることができる。
また、画像形成動作およびトナー廃棄動作における帯電電圧Vch、現像電圧Vdb、供給電圧Vsbおよび転写電圧Vtrについて具体的な電圧値を挙げて説明したが、これらの電圧値は適宜変更可能である。
また、層規制ブレード16に印加されるブレード電圧Vblは、供給ローラ15の供給電圧Vsbと同じと説明したが、必要に応じてこれらを異ならせても良い。
また、画像形成装置1は、ロール状の媒体Pに画像を形成するように構成されていたが、カット紙に画像を形成するように構成してもよい。また、画像形成装置1は、モノクロ画像を形成するように構成してもよい。
また、画像形成装置1は、感光体ドラム11のトナー像を、転写ベルト51上の媒体Pに転写するように構成されていたが、感光体ドラム11のトナー像を、中間転写ベルト(転写体)を介して媒体Pに転写するように構成してもよい。この場合、感光体ドラム11の表面の逆帯電トナーを、中間転写ベルトを介してベルトクリーニング部6で廃棄してもよい。
また、制御部100は、印刷デューティが5%以上か5%未満かでトナー廃棄動作における帯電電圧Vchを切り替えたが、閾値となる印刷デューティは適宜設定することができる。また、2つ以上の閾値を設けてもよい。
また、本発明は、電子写真方式を利用して画像を形成する画像形成装置、例えば、複写機、ファクシミリ、複合機等に利用することができる。
1 画像形成装置、 3 媒体保持部、 4 媒体供給部、 5 転写ユニット、 6 ベルトクリーニング部、 7 定着ユニット、 8 搬送路、 9 媒体排出部、 10,10Y,10M,10C 画像形成ユニット、 11 感光体ドラム(像担持体)、 12 帯電ローラ(帯電部材)、 13 露光ヘッド(露光装置)、 14 現像ローラ(現像剤担持体)、 15 供給ローラ(供給部材)、 16 層規制ブレード(層規制部材)、 17 クリーニング部材、 19 トナーカートリッジ(現像剤収容体)、 20 現像部、 21 給紙口、 22 排出口、 25 ユニットフレーム、 26 搬送スパイラル、 51 転写ベルト、 54 転写ローラ(転写部材)、 6 ベルトクリーニング部、 61 廃トナータンク、 62 ベルトクリーニング部材、 81 帯電ローラ電源、 82 現像ローラ電源、 83 供給ローラ電源、 84 規制ブレード電源、 85 転写ローラ電源、 100 制御部、 101 演算処理部、 102 露光ドット数カウンタ、 103 ドラム回転数カウンタ、 104 画像比率算出部、 105 タイマ、 106 記憶部、 110 電圧制御部。

Claims (10)

  1. 像担持体と、
    前記像担持体を帯電する帯電部材と、
    前記像担持体に形成された潜像を現像する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に現像剤を供給する供給部材と、
    前記帯電部材に印加する帯電電圧と、前記現像剤担持体に印加する現像電圧と、前記供給部材に印加する供給電圧とを制御する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、画像形成時と、当該画像形成後に行われる廃棄動作とで、前記現像電圧の絶対値と前記供給電圧の絶対値との大小を逆にし、
    前記制御部は、第1印字率の画像形成後の廃棄動作における前記帯電電圧と前記現像電圧との差を、前記第1印字率よりも低い第2印字率の画像形成後の廃棄動作における前記帯電電圧と前記現像電圧との差よりも小さくする
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記第1印字率の画像形成後の廃棄動作を、第1期間と第2期間とに分けて制御し、
    前記第2期間では、前記帯電電圧と前記現像電圧との差を、前記第1期間よりも小さくする
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1期間は、前記現像剤担持体が少なくとも1回転する期間である
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第2期間は、前記現像剤担持体が少なくとも1/2回転する期間である
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1期間における前記帯電電圧と前記現像電圧との差は、前記画像形成時における前記帯電電圧と前記現像電圧との差と同じである
    ことを特徴とする請求項2から4までの何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記第2期間における前記帯電電圧と前記現像電圧との差は、前記画像形成時における前記帯電電圧と前記現像電圧との差よりも小さい
    ことを特徴とする請求項2から5までの何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記第2印字率の画像形成後の廃棄動作では、前記帯電電圧と前記現像電圧との差が、前記画像形成時における前記帯電電圧と前記現像電圧との差よりも大きい
    ことを特徴とする請求項1から6までの何れか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記廃棄動作では、前記現像剤担持体の現像剤の少なくとも一部を前記像担持体に移動させ、前記像担持体の表面に当接配置されたクリーニング部材で掻き取り、または転写体に転写することで除去する
    ことを特徴とする請求項1から7までの何れか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記現像剤担持体に光を照射して潜像を形成する露光ヘッドをさらに有し、
    前記制御部は、前記画像形成時の前記露光ヘッドの露光ドット数および前記像担持体の回転回数をカウントすることにより、前記画像形成時の印字率を算出する
    ことを特徴とする請求項1から8までの何れか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御部は、前記第1印字率の画像形成後の廃棄動作における前記帯電電圧の絶対値を、前記第2印字率の画像形成後の廃棄動作における前記帯電電圧の絶対値よりも小さくする
    ことを特徴とする請求項1から9までの何れか1項に記載の画像形成装置。
JP2020194795A 2020-11-25 2020-11-25 画像形成装置 Pending JP2022083471A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020194795A JP2022083471A (ja) 2020-11-25 2020-11-25 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020194795A JP2022083471A (ja) 2020-11-25 2020-11-25 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022083471A true JP2022083471A (ja) 2022-06-06

Family

ID=81855371

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020194795A Pending JP2022083471A (ja) 2020-11-25 2020-11-25 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022083471A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008191514A (ja) 画像形成装置
JP4414635B2 (ja) トナー排出方法
US20090297176A1 (en) Image Forming Apparatus
JP2003263078A (ja) 画像形成装置及びこれに用いられるユニット
JP2022083471A (ja) 画像形成装置
JP2010271601A (ja) 画像形成装置
JP5950874B2 (ja) 画像形成装置
JP2006171247A (ja) 画像形成装置
JP2016206252A (ja) クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2010072189A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2009205109A (ja) 画像形成装置
JP6533477B2 (ja) 画像形成装置
JP2007025244A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP2015045739A (ja) 画像形成装置
JP2012141444A (ja) 画像形成装置
JP2009181115A (ja) 画像形成装置
US20230305422A1 (en) Image-forming apparatus
JP2012194493A (ja) 画像形成装置
JP7318454B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP6520842B2 (ja) 画像形成装置
JP2010134321A (ja) 画像形成装置
JP2004264647A (ja) 画像形成装置
JP2008281804A (ja) 画像形成装置及びクリーニング部材制御プログラム
JP6520849B2 (ja) 画像形成装置
CN106556991B (zh) 图像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20210622