JP2022083385A - ウルトラファインバブル水の生成器、湯沸かし器及びチェッカーを有する湯沸かし器 - Google Patents
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Abstract
Description
抽出飲料、粉末飲料の給水・給湯、調理全般に味の改善効果が期待される。
また、洗浄能力が高いことが知られている。
また、ウルトラファインバブル水の生成器を1段通過して得られるウルトラファインバブル(UFB)は、1億個/ml程度に過ぎない。もっと多くのウルトラファインバブルを生成できる方法が望まれる。
本発明の発明者は、抽出飲料の味の改善方法を長年にわたって研究しつづけてきた過程で給湯法に着目し、手軽にUFB水を生成でき、しかも濃度の高いUFB水を生成できることを発見し、解決方法に至った。
下方に向けて開放する開放口を有する空気室と、前記空気室の中に設けられたせん断ローターとを有し、湯沸かし器の水を収納する部分に挿入して用いる下部筐体と、
前記下部筐体へ送る動力の動力源であるモーターを有する上部筐体と、
前記上部筐体からの動力を前記下部筐体の空気室の中のせん断ローターへ伝達する動力伝達機構と、
を有するせん断ローター部と、
大気中から空気を取り込んで前記空気室へ送るエアポンプを有するエアポンプ部と
の組み合わせからなるウルトラファインバブルの生成器であって、
前記せん断ローターは、前記空気室の中に前記エアポンプ部から送られる空気と、前記湯沸かし器内の水とをせん断することを特徴とする。
これにより、家庭においても簡易にウルトラファインバブル水を生成することができる。
当該開放口を、
網又はパーフォレーションされた板により保護することを特徴とする。
これにより、せん断ローターが、誤って他の物を傷つけることを防ぐことができる。
これにより、回転駆動力を受けて空気と水をせん断することが可能となる。
水を収納するポット部と、
前記ポット部の外側の下部に配置されたヒーターと、
前記ポット部の内部の水の温度を計測する温度計測器と、
前記温度計測器により計測される温度に従って、前記ヒーターの動作を制御するヒーター制御部と
を有する湯沸かし器であって、
さらに、上述のいずれか1項に記載したウルトラファインバブル水の生成器を有することを特徴とする。
これにより、従来の湯沸かし器に、簡易な構成を加えることでウルトラファインバブル水の生成が可能となる。
これにより、使用者がウルトラファインバブル水の生成された事実を確認できる。
これにより、使用者は光の散乱のようすから、ウルトラファインバブル水の発生を視覚的に確認できる。
未処理水用透明ケースと、UFB水用透明ケースとを並べて設けて、それらの二つの透明ケースを一つのレーザービームが透過するようにレーザー光源を設けてなることを特徴とする。
これにより、使用者は、光の散乱の様子の違いを直感的に確認できる。
前記未処理水用透明ケースの上下にそれぞれ設けた未処理水用透明ケース上部電磁弁、未処理水用透明ケース下部電磁弁と、
前記UFB水用透明ケースの上下にそれぞれ設けたUFB水用透明ケース上部電磁弁、UFB水用透明ケース下部電磁弁と、
前記湯沸かし器の水を収納する部分に設けた注水管、排気管と、
前記注水管と排気管とのそれぞれに設けた注水管電磁弁、排気管電磁弁と、
前記注水管電磁弁と前記排気管電磁弁との双方につながり、前記未処理水用透明ケース、前記UFB水用透明ケースの容積と同等の容積を有する揚水槽と、
前記揚水槽と、前記未処理水用透明ケース上部電磁弁、前記UFB水用透明ケース上部電磁弁とをつなぐ揚水管と、
前記揚水管に設けた揚水管電磁弁と、
前記揚水槽に導入された未処理水とUFB水をそれぞれの透明ケースへ押し上げる揚水エアポンプと、
前記ウルトラファインバブル水の生成器、前記ヒーター、前記レーザー光源、前記揚水エアポンプ、前記未処理水用透明ケース上部電磁弁、前記未処理水用透明ケース下部電磁弁、前記UFB水用透明ケース上部電磁弁、前記UFB水用透明ケース下部電磁弁、前記注水管電磁弁、前記排気管電磁弁、前記揚水管電磁弁を統合的に制御する湯沸かし器統合制御装置と
を有し、湯沸かし器の水の加熱処理、未処理水用透明ケースへの揚水処理、UFB水生成処理、UFB水用透明ケースへの揚水処理、レーザー光照射処理をあらかじめ定めたプログラムにしたがって実行することを特徴とする。
これにより、ウルトラファインバブル水の生成と、そのチェックまでを自動的に行うことができる。
なお、湯沸かし器への給水処理についての説明は省略する。
図1は、鍋と電動泡立て器30を描いた斜視図である。モーターから延びるシャフト22とシャフトの先に設けられた撹拌部35とを有し、モーターを回転させることで、撹拌させるものである。電動泡立て器30の撹拌部35をそのまま鍋に挿入して、水面をせん断曝気することができる。沸点に近いほどウルトラファインバブルは生成され易いが、水のせん断面が沸点に達するとせん断面で激しく沸騰するため火傷の原因となる。また、せん断面から激しく水蒸気が発生すると空気が薄くなり生成効率が下がるため、沸騰させたあとは、せん断面が沸騰しないように火力を少し絞って曝気するのが望ましい。ここで、ウルトラファインバブル(UFB)は、1マイクロメートル(μm)未満の気泡のことをいう(本明細書において、以下同じ)。
図2(a)に示すエアストーンまたは図2(b)に示すディフューザーを図1の鍋の底に沈めてホースを通じて空気ポンプにつなげることで、曝気させることができる。水中の曝気による効果は、圧縮空気を高圧で噴射する場合を除き、回転する撹拌機で水面をせん断曝気するよりも劣る。
検体は5日前に生成、採取され、陸送後一時保管された。2.19e+008は、2.19×10の8乗を意味する。
測定装置により粒径とその濃度を5回測定し、統計処理して検査報告とされた。粒子の成分が大気であることを前提として水中の粒子を測定した。測定した粒子径は、1マイクロメートル(μm)未満である。
プロットされている正方形の点の大小は、撮影された動画フレーム内で粒子の中心を追跡できた時間の長短を表す。
浄化装置を通過した水道水を採用したため、通過時の乱流により通常の水道水より少し多めのウルトラファインバブルを含んでいることが考えられる。
測定装置により粒径とその濃度を5回測定し、統計処理して検査報告とされた。
プロットされている正方形の点の大小は、撮影された動画フレーム内で粒子の中心を追跡できた時間の長短を表す。
1リットルの水をビーカーで沸騰させ、火を止め、3ボルト電池駆動の泡立て器で3分間水面を曝気した。曝気し終えた時点での水温を計測したところ85℃であった。その後、自然冷却し、常温まで冷ました。その水を透明アクリルケースに注いでレーザーポインターを照射する実験を行った。そのときのレーザーポインター照射の様子を示す図が図9であり、撮影した写真が図10である。
この曝気処理をした試料を5日後に測定したUFBのカウントは、2.19億個/ミリリットル(図3、図4、図5に示す検査報告書1、検査報告書2、検査報告書3参照)であった。同様に、曝気処理をしない通常の水道水を同じ日に測定したUFBのカウントは、0.16億個/ミリリットル(図6、図7、図8に示す検査報告書4、検査報告書5、検査報告書6参照)であった。熱湯を三分間、曝気処理することにより、UFBがおよそ14倍となったことがわかる。
図10(b)及び図10(c)は、上からみて撮影していたものである。図10(b)では、レーザービームが曝気後の水を通ってから、通常の水道水を通る。図10(c)では、レーザービームが通常の水道水を通ってから、曝気後の水を通る。いずれの場合であっても、通常の水道水よりも、曝気後の水のほうが、レーザービームの光の筋が明るいことを目視にて確認し、また写真撮影によっても確認できた。
数分間沸騰させるだけ(曝気しない)であっても、ある程度光の筋が見えるようになるが、曝気したものと比較して明るさははるかに及ばない。したがって、沸騰と曝気とを合わせることで、UFBの生成効果が現れるものと考えられる。
さらに、沸騰させながら曝気したものと、沸騰後、火を止めて曝気したものとを比較すると、沸騰させながら曝気したものが、より明るい光の筋を得ることができた。
配管の終端を塞いで直径0.3ミリメートルの穴を多数開けた円筒型ディフューザーを製作し、エアストーンとほぼ同じ通気抵抗となるようにした。そして、300mlを沸騰させながら1分間、曝気させたところ、光の筋の明るさは、エアストーンを用いたものとディフューザーを用いたものとでは、ほぼ同じだった。
UFBは少なくとも5日間は消滅しないことが確認できたので、冷まして電動コーヒーメーカーの給水に使うことができる。また、濃すぎる場合は、適度に希釈して用いてもよい。
沸騰している状態、または、沸騰に近い温度に保った状態で、空気を空気ポンプ80を用いて、ホース90を介して曝気ディフューザー70からポット部40内の水に曝気する。空気ポンプ80の動作も上述の(図示しない)制御部により制御する。ホース90には、ポット部40の水が逆流しないように、逆流防止弁を設けることが望ましい。また、空気ポンプ80の位置を、ポット部40の水面の高さよりも高い位置に設けることとしてもよい。
この装置によれば、家庭において、UFB水を生成することが簡便になされ得る。
この装置によれば、家庭において、UFBを生成することが簡便になされるのみならず、必要なUFB水を必要な量だけ、取り出すことが容易になされる。
ウォータージェットノズルは多くのエスプレッソメーカーにミルクフロッサーとして付属している。ボイラー200で生成された熱湯をウォータージェットノズル250を介して容器500内に打ち込むように構成されている。熱湯の供給を連続的に実現するために、ボイラー200にパイプ320でつながる高圧ポンプ300、高圧ポンプ300に水を供給する給水口310が設けられている。容器500は、ヒーター400の上に置かれる。これにより容器内に注入される熱湯は、高温の状態を保つことができる。
図13に示すように、ウォータージェットノズル250から打ち込まれる熱湯は、水面の形状をゆがませるほどに、強く水面に打ち付けるので、水面のせん断曝気効果があると考えられる。これにより、UFBの生成が期待できる。
実際のところ、エスプレッソマシンの給湯ノズルから、80℃の熱湯をビーム状にコップに打ち込んで給湯し、ティーバッグの緑茶を入れると、苦味が減る。これは、UFBによる効果であると考えられる。
図13では、給水口310には、水道管を直結することが考えられるが、UFB水を生成したものを貯めた貯水槽からの給水を行って循環させると、さらに高濃度のUFB生成が可能である。
チャンバー内を、曝気装置の耐熱温度範囲内の温水で満たし、気体を入れ、沸点近くまで減圧して曝気する方法も考えられる。UFBは沸点に近い条件でせん断すると生成されると考えられるので、常温では流路の一部において乱流を生じさせ、局所的に減圧することにより、沸点を下げて撹拌することでUFBを発生させる方法がすでに実用化されている技術であると考えることができる。
本発明にあっては、100℃に近い温度を提案したのは、大気圧(1気圧)を前提とするものである。圧力を変化させることで、沸騰+せん断の状態を実現してUFBを生成することも可能と考えられる。
図9、図10に示したレーザービームの散乱実験を、さまざまな温度のお湯を曝気することで試してみた。
60℃では、レーザービームの筋が見えるか見えないかという限界レベルであった。
70℃では、はっきりとレーザービームの筋が確認できた。
80℃では、レーザービームの筋がさらにはっきりと見えるだけでなく、そのお湯で煎茶をいれたところ、苦みが弱くなることを確認できた。
90℃では、沸騰直後のお湯を曝気するのと、同程度のレーザービームの筋が観測できた。
このことから、70℃以上、80℃以上、90℃以上の三段階の温度限定が意味あるものと考えられる。
図16は、ウルトラファインバブル(UFB)水の生成器を示す図である(実施例1)。
実施例1のUFB水生成器は、大まかにいうと、上部筐体640と、下部筐体610と、それらをつなぐ送気ダクト670とからなる。
上部筐体640は、エアポンプ642とその動力源であるモーター644とを有し、湯沸かし器の水を収納する部分の水面よりも上に位置するものである。モーター644が生み出す動力は、エアポンプ642に伝えられる。エアポンプ642は、たとえばダイヤフラムポンプを用いることができる。エアポンプ642は、吸気口646から吸い込んだ外気を送気ダクト670を介して下部筐体610に送る。また、モーター644が生み出す動力は、かさ歯車650及び652の働きにより、動力伝達機構672に動力を伝達する。ベアリング654及びベアリング656により、動力伝達機構672(回転軸)を支える。また、下部筐体610から送気ダクト670を介して上部筐体640に、浸水しないように、防水パッキン658が設けられる。また、エアポンプ642から送気ダクト670に空気を送る送気ホース648には、逆流防止弁が設けられるのが望ましい。図16に描いた実施例では、一つのモータの生み出す動力をエアポンプ642と下部筐体610とに送る構成としたが、モータを二つ設けて別々に制御することとする実施例も可能である。
下部筐体610は、湯沸かし器の水を収納する部分(水中)に挿入して用いるものである。下部筐体610の内部には空気室612が設けられ、空気室612の内部にはエアポンプ642から送気ホース648、送気ダクト670を介して送られる空気が満たされる。空気室612の内部の水面は、外の水面よりも低くなっている。エアポンプ642が送り込む空気により空気室612の内部の水面を圧すことによるものである。エアポンプ642の出力の大きさは、空気室612の下端から空気が少しずつ溢れ出るペースに調節される。空気室612の内部には、前述した動力伝達機構672が設けられており、そこにせん断ローター614が取り付けられる。動力伝達機構672の回転がせん断ローター614に伝わることにより、せん断ローター614は、空気室612内の水面を回転によりせん断する。このせん断作用により、UFBを発生する。せん断ローター614は、ステンレスフィラメントを用いることができる。ステンレスフィラメントは、家庭用のミルクフォーマー(牛乳泡立て器)に用いられるものと同様のものとすることができ、空気室の内側には、せん断ローター614の回転に沿って空気室内を回転する水の流れを抑制しながら乱流を増やすことによって、せん断ローター614によるせん断効率を高める回転抑制板1215を多数もっている。回転抑制板1215の働きにより水とせん断ローター614との相対速度を増やすことができる。流体力学で言うと流れは狭いところを通るとき、速くなることに基づくともいえる。したがって、回転抑制板は、せん断ローター614の周囲の水の流れが速くなるように設計されるのが望ましい。
送気ダクト670は、上部筐体640から下部筐体610へ向けて空気を送るとともに、動力伝達機構672の働きにより、動力を伝達する。
図17は、ウルトラファインバブル水の生成から、チェッカーの動作までを自動的に行う装置(実施例2)を示す図である。
図17に示すように、ポット部740には水(水道水又は浄水器を通した水)が貯められ、ポット部740の底部(外側の下部)に設けられたヒーター750により熱せられる。ポット部740の内側には温度計測器760が設けられ、計測された温度情報は、ヒーター制御部770(湯沸かし器統合制御装置820)に伝達され、ヒーター750を制御することによりポット部740の水は適温に熱せられる。ポット部740の内側にはUFB生成モジュール700(ウルトラファインバブル水の生成器)が設けられて、UFBを生成する。このUFB生成モジュール700は、たとえば図16に描いたものを用いることができる。
実施例2では、さらにUFBチェッカー780を設けてあり、その動作を自動的に行うための構成を有して、湯沸かし器統合制御装置820を有している。
UFB生成からUFBチェッカーの動作までを自動的に行うために、未処理水用透明ケース782の上下にそれぞれ未処理水用透明ケース上部電磁弁786、未処理水用透明ケース下部電磁弁788とを設ける。UFB水用透明ケース784の上下にそれぞれUFB水用透明ケース上部電磁弁790、UFB水用透明ケース下部電磁弁792とを設ける。
さらに湯沸かし器の水を収納する部分(ポット部740)に設けた注水管800、排気管802と、注水管800と排気管802とのそれぞれに設けた注水管電磁弁804、排気管電磁弁806とを設ける。
そして、注水管電磁弁804と排気管電子弁806との双方につながり、未処理水用透明ケース782、UFB水用透明ケース784の容積と同等の容積を有する揚水槽808と、揚水槽808と、未処理水用透明ケース上部電磁弁786、UFB水用透明ケース上部電磁弁790とをつなぐ揚水管810と、揚水管810に設けた揚水管電磁弁812と、揚水槽808から未処理水とUFB水をそれぞれ未処理水用透明ケース782とUFB水用透明ケース784へ押し上げる揚水エアポンプ814とを設ける。
ウルトラファインバブル水の生成器(UFB生成モジュール)700、ヒーター750、レーザー光源822、給水エアポンプ814、未処理水用透明ケース上部電磁弁786、未処理水用透明ケース下部電磁弁788、UFB水用透明ケース上部電磁弁790、UFB水用透明ケース下部電磁弁792、注水管電磁弁804、排気管電磁弁802、揚水管電磁弁812を統合的に制御する湯沸かし器統合制御装置820を設ける。
この湯沸かし器統合制御装置820は、湯沸かし器の水の加熱処理、未処理水用透明ケースへの揚水処理、UFB水生成処理、UFB水用透明ケースへの揚水処理、レーザー光照射処理をあらかじめ定めたプログラムにしたがって実行する。湯沸かし器への(ポット部740への)給水処理については省略している。
図18は、自動的に動作するUFBチェッカーの動作プロセスを説明する図である。図18では、閉じている電磁弁を黒塗りで表記し、開いている状態の電磁弁を白抜きで表記している。
図18(a)では、使用前の状態を示している。電磁弁は揚水管電磁弁812のみが閉栓しており、ほかの電磁弁はすべて開いている。
図18(b)では、給水が完了した状態を示している。ポット部740に給水されると同時に、排気管802と注水管800が開いているため揚水槽808へも流れ込む。
図18(c)では、ポット部740への給水が完了しており、ヒーター750が加熱を開始する。このとき、排気管802と注水管800とは、それぞれ閉じる。
図18(d)では、揚水管電磁弁812を開いて給水エアポンプ814で揚水槽808内にある未処理水を揚水して、未処理水用透明ケース782に入れるプロセスを示している。ここでは、未処理水用透明ケース上部電磁弁786が開いており、未処理水用透明ケース下部電磁弁788,UFB水用透明ケース上部電磁弁790は閉じている。
図18(e)では、UFB生成モジュールの働きにより、ポット部740内の水をUFB水に変えるプロセスを示している。
図18(f)では、排気管802と注水管800を開いて、UFB水を揚水槽808に注水するプロセスを示している。
図18(g)では、排気管802と注水管800を閉じ、揚水管810を開いてエアポンプ814でUFB水を揚水し、UFB水用透明ケース784に入れるプロセスを示している。ここでは、未処理水用透明ケース上部電磁弁786、未処理水用透明ケース下部電磁弁788、UFB水用透明ケース下部電磁弁792は、閉じている。UFB水用透明ケース上部電磁弁790は、開いている。
図18(h)では、レーザー光源822からレーザービームを照射するプロセスを示している。このとき、使用者は、未処理水用透明ケース782内を通過するレーザービームは直進し、UFB水用透明ケース784内を通過するレーザービームは、散乱する様子を視認することになる。これにより、UFB水が生成されたことを知ることができる。
図20は、湯沸かし器の底から給気する場合の、ウルトラファインバブル水の生成器を示す図である(実施例3)。基本的な構成が図16に記載したUFB生成器と同様であるが、図11又は図12に示した湯沸かし器に組み合わせて使うことのできるUFB生成器であり、図11、図12に示した湯沸かし器では、底から給気するので、UFB生成器の上部筐体から下部筐体へ向けて給気する必要がない。従って、図20に示すように、上部筐体1140には、エアポンプを設けない。上部筐体1140には、モーター1144を設けて、その動力をかさ歯車1150,1152を介して回転軸1172に伝える。回転軸1172は、ベアリング1154,1156により回転できるように保持される。また、回転軸支持体1170は、水の中でも回転軸1172が回転できるように保護する。回転軸支持体1170の内部には、防水パッキン1158、気密パッキン1120が設けられて、防水、気密と同時に回転軸1172を保持する。
下部筐体1110の空気室1112は、下方に向けて開放口1116を有しており、底から給気される気泡を整流コーン1119で受けて空気をためる。そして、空気室1112内にできる水面の高さには、水面せん断ローター1114が設けられて、回転軸1172の回転により空気と水をせん断してUFBを生成する。水面せん断ローター1114が水や空気以外のものを傷つけないように、格子(網又はパーフォレーションされた板)1118により保護される。
これにより、実施例1と同様の機能を果たすUFB生成器となる。
図21は、鍋やかん差し込み用のウルトラファインバブル水の生成器を示す図である(実施例4)。
図16に描いたUFB生成器と同様の機能を持つものであるが、筐体1240をほぼ円筒状の形状として鍋やかんに挿入したり抜いたりしやすいものとしたこと、水面せん断ローター1214の回転軸1272と、モーター1244の軸、エアポンプ1242の軸を同軸として動力伝達機構を簡単なものとしたことが異なる点である。
鍔(つば)1276は、鍋やかんに差し込む際にこのUFB生成器が、適切な高さに固定できるように設けられる。鍔(つば)1276は、やかんの蓋に接する部分であるので、やかんの熱が伝わりやすい。したがって、その熱によりUFB生成器の機器が損傷を受けないように、熱伝達をしにくい素材で作られることが望ましい。
挿抜ダクトのスリット1278は、このUFB生成器をやかんや鍋に差し込む際に、抵抗を少なくする目的で設けられている。スリット1278を通して鍋やかんの中の水が通り抜けることができるので、鍋やかんに抜き差しがしやすくなる。
実施例4の構成の他の部分は、実施例1や実施例3と同様である。
やかんの蓋の真ん中の部分に、UFB生成器を挿入するための窓が設けられる。その窓は円形の孔であって、UFB生成器の円筒状の筐体1240がすっぽりとはいる大きさである。やかんの蓋の内側には、窓シャッター1320が設けられる。窓シャッター1320には、バネが設けられ、UFB生成器を挿入していない時には、当該バネの復元力により、窓を塞ぐ。
蓋の取っ手1310は、図22に描いたように例えば窓の両側にバランスよく二つ設けられる。使用者は片手で取っ手のペアを同時につかんでやかんの蓋をはずすことができる。
鍔(つば)1276は、図22(b)に示すように、やかんの蓋の上面にぴったりと載るように作られる。前述したように熱伝達によりUFB生成器の内部が損壊しないようにその素材を選ぶ。
32 シャフト
35 撹拌部
40 ポット部
50 電気ヒーター
60 温度計測器
70 曝気ディフューザー
80 空気ポンプ
90 ホース
100 出湯ポンプ
110 コンプレッサー又はブロワー
120 出湯ストレーナー兼曝気ディフューザー
130 ホース
140 分岐コック
200 ボイラー
250 ウォータージェットノズル
300 高圧ポンプ
310 給水口
320 パイプ
400 ヒーター
500 容器
510 高圧空気ノズル
610 下部筐体
612 空気室
614 せん断ローター
616 開放口
618 網(又はパーフォレーションされた板)
640 上部筐体
642 エアポンプ
644 モーター
646 吸気口
648 送気ホース
650,652 かさ歯車
654,656 ベアリング
658 パッキン
670 送気ダクト
672 動力伝達機構
700 UFB生成モジュール(ウルトラファインバブル水の生成器)
740 ポット部
750 ヒーター
760 温度計測器
770 ヒーター制御部
780 UFBチェッカー
782 未処理水用透明ケース
784 UFB水用透明ケース
786 未処理水用透明ケース上部電磁弁
788 未処理水用透明ケース下部電磁弁
790 UFB水用透明ケース上部電磁弁
792 UFB水用透明ケース下部電磁弁
800 注水管
802 排気管
804 注水管電磁弁
806 排気管電磁弁
808 揚水槽
810 揚水管
812 揚水管電磁弁
814 揚水エアポンプ(逆止弁内蔵エアポンプ)
816 送気管
820 湯沸かし器統合制御装置
822 レーザー光源
824 レーザー光吸収器
982 未処理水用透明ケース
984 UFB水用透明ケース
1020 押しボタンスイッチ
1022 レーザー光源
1024 レーザー光吸収器
1110 下部筐体
1112 空気室
1114 水面シュレッダー
1116 開放口
1118 格子(網又はパーフォレーションされた板)
1119 整流コーン
1120 気密パッキン
1140 上部筐体
1144 モーター
1150,1152 かさ歯車
1154,1156 ベアリング
1158 防水パッキン
1170 回転軸支持体
1172 回転軸
1212 空気室
1214 水面シュレッダー
1215 回転抑制板
1216 開放口
1218 網(又はパーフォレーションされた板)
1240 筐体
1242 エアポンプ(ダイヤフラムポンプ)
1244 モーター
1246 吸気口
1248 送気ホース
1254,1256 ベアリング
1258 パッキン
1270 送気ダクト
1272 回転軸
1274 挿抜ダクト
1276 鍔(つば)
1278 挿抜ダクトのスリット
1310 蓋の取っ手
1320 窓シャッター
Claims (11)
- せん断ローター部と、エアポンプ部との組み合わせからなるウルトラファインバブル水の生成器であって、
前記せん断ローター部は、
下方に向けて開放する開放口を有する空気室と、前記空気室の中に設けられたせん断ローターとを有して、湯沸かし器の水を収納する部分に挿入して用いる下部筐体と、
前記下部筐体へ送る動力の動力源であるモーターを有する上部筐体と、
前記上部筐体からの動力を前記下部筐体の空気室の中のせん断ローターへ伝達する動力伝達機構と、
を有し、
前記エアポンプ部は、
大気中から空気を取り込んで前記空気室へ送るエアポンプ
を有し、
前記せん断ローターは、前記空気室の中に前記エアポンプ部から送られる空気と、前記湯沸かし器内の水とをせん断することを特徴とするウルトラファインバブル水の生成器。 - 請求項1に記載したウルトラファインバブル水の生成器であって、
前記エアポンプ部は、前記上部筐体に収納され、
さらに、
前記エアポンプ部から前記下部筐体の前記空気室へ空気を送る送気ダクト
を有し、
前記上部筐体は、
前記エアポンプに大気中の空気を供給する吸気口と、
前記エアポンプから送る空気を前記送気ダクトに送る送気ホースを有する
ことを特徴とするウルトラファインバブル水の生成器。 - 前記空気室の内側には、せん断ローターの回転に沿って空気室内を回転する水の流れを抑制しながら乱流を増やすことによって、せん断ローターによるせん断効率を高める回転抑制板を一つ又は複数備えることを特徴とする請求項1から請求項2までのいずれか1項に記載されたウルトラファインバブル水の生成器。
- 前記開放口を、
網又はパーフォレーションされた板により保護することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載されたウルトラファインバブル水の生成器。 - 前記開放口の下に、空気室に入る水と空気室から出る水の境界面に発生する乱流を防止する整流コーンを有することを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載されたウルトラファインバブル水の生成器。
- 前記水面せん断ローターは、フィラメント状部材により構成されることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載するウルトラファインバブル水の生成器。
- 水を収納するポット部と、
前記ポット部の外側の下部に配置されたヒーターと、
前記ポット部の内部の水の温度を計測する温度計測器と、
前記温度計測器により計測される温度に従って、前記ヒーターの動作を制御するヒーター制御部と
を有する湯沸かし器であって、
さらに、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載したウルトラファインバブル水の生成器を有することを特徴とする湯沸かし器。 - 請求項7に記載した湯沸かし器であって、
前記ウルトラファインバブル水の生成器によってウルトラファインバブル水が生成されたことをチェックするUFBチェッカーを有することを特徴とする湯沸かし器。 - 請求項8に記載した湯沸かし器であって、
前記UFBチェッカーは、未処理水と、前記ウルトラファイバブル水の生成器による処理水とにレーザービームを透過させて、光の散乱の様子を可視化する装置であることを特徴とする湯沸かし器。 - 請求項9に記載した湯沸かし器であって、
前記UFBチェッカーは、
未処理水用透明ケースと、UFB水用透明ケースとを並べて設けて、それらの二つの透明ケースを一つのレーザービームが透過するようにレーザー光源を設けてなることを特徴とする湯沸かし器。 - 請求項10に記載した湯沸かし器であって、
さらに、
前記未処理水用透明ケースの上下にそれぞれ設けた未処理水用透明ケース上部電磁弁、未処理水用透明ケース下部電磁弁と、
前記UFB水用透明ケースの上下にそれぞれ設けたUFB水用透明ケース上部電磁弁、UFB水用透明ケース下部電磁弁と、
前記湯沸かし器の水を収納する部分に設けた注水管、排気管と、
前記注水管と排気管とのそれぞれに設けた注水管電磁弁、排気管電磁弁と、
前記注水管電磁弁と前記排気管電磁弁との双方につながり、前記未処理水用透明ケース、前記UFB水用透明ケースの容積と同等の容積を有する揚水槽と、
前記揚水槽と、前記未処理水用透明ケース上部電磁弁、前記UFB水用透明ケース上部電磁弁とをつなぐ揚水管と、
前記揚水管に設けた揚水管電磁弁と、
前記揚水槽に蓄えた未処理水とUFB水をそれぞれ未処理水用透明ケースと、UFB水用透明ケースへ押し上げる揚水エアポンプと、
前記ウルトラファインバブル水の生成器、前記ヒーター、前記レーザー光源、前記揚水エアポンプ、前記未処理水用透明ケース上部電磁弁、前記未処理水用透明ケース下部電磁弁、前記UFB水用透明ケース上部電磁弁、前記UFB水用透明ケース下部電磁弁、前記注水管電磁弁、前記排気管電磁弁、前記揚水管電磁弁を統合的に制御する湯沸かし器統合制御装置と
を有し、湯沸かし器の水を収納する部分への給水処理、湯沸かし器の水の加熱処理、未処理水用透明ケースへの注水処理、UFB水生成処理、UFB水用透明ケースへの注水処理、レーザー光照射処理をあらかじめ定めたプログラムにしたがって実行することを特徴とする湯沸かし器。
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