JP2022083385A - ウルトラファインバブル水の生成器、湯沸かし器及びチェッカーを有する湯沸かし器 - Google Patents

ウルトラファインバブル水の生成器、湯沸かし器及びチェッカーを有する湯沸かし器 Download PDF

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Abstract

【課題】手軽にUFB水を生成でき、しかも濃度の高いUFB水を生成する。【解決手段】 水に挿入する下部筐体と、エアポンプとモーターとを有する上部筐体と、動力伝達機構とともに空気を送る送気ダクトとからなり、下部筐体は、エアポンプから送気ダクトを通して送られる空気を満たす空気室と、空気室の中に設けられ、水と空気とをせん断するせん断ローターとを有し、動力伝達機構はせん断ローターに動力を伝達し、上部筐体は、エアポンプに大気中の空気を供給する吸気口と、空気を送気ダクトに送る送気ホースとを有するとともに、モーターの出力する動力を動力伝達機構に伝達する。【選択図】図16

Description

本発明は、水道水などの水を改質して、ウルトラファインバブル水を生成する方法に関する。
空気を取り込んだ水流に対して、加減圧やせん断流によりウルトラファインバブル水を生成することが提案されている。家庭用としては、水道管やシャワーヘッドに生成器を取り付ける。
抽出飲料、粉末飲料の給水・給湯、調理全般に味の改善効果が期待される。
また、洗浄能力が高いことが知られている。
特許文献1には、マイクロ・ナノバブル発生装置により空気の微細気泡を調味液中に発生させた調味液に食品を浸したり、マイクロ・ナノバブル発生装置により空気の微細気泡を調味液中に発生させ次いで前記微細気泡が次第に収縮してナノバブルになった状態の調味液を食品に塗布することを特徴とする食品の調味方法が開示されている。
特許文献2には、圧力液体供給部材と、この圧力流体供給部材から給送されてくる液体を吐出する吐出部材との間に介装されて、この吐出部材から吐出される前記液体中に極小泡を発生させるバブル発生器であって、下流側に向けて窄まる第1 流路を設けた上流側本体と、前記第1 流路内に収納されて多数の通液孔を設けた分流コマと、前記上流側本体に取り付けられて、下流側に向けて広がる第2 流路を設けた下流側本体とにより構成し、前記第1 流路の下流側端部を、前記第2 流路の上流側端部に対向させるとともに、互いに当接し合う前記上流側本体の当接面または前記下流側本体の当接面のいずれか少なくとも一方の面粗度R a を、0 . 2 ~ 6 . 3 とし、これらの当接面間の微細な隙間から内部に外気を導入し得るようにしたことを特徴とするバブル発生器が開示されている。
特許文献3には、ポンプで水源から水を取り入れて水を加圧して共鳴エジェクターへ送り、共鳴エジェクターは減圧計とガス流量計と共鳴調整ニードルバルブと共鳴発泡装置を装備し、共鳴エジェクターと共鳴発泡装置の減圧を減圧計とガス流量計を見ながら共鳴調整ニードルバルブで調節し、共鳴エジェクターで混合した気液混合液を、共鳴発泡装置内で笛の原理と同様の共鳴による発泡「共鳴発泡」を行い、瞬間的に白濁するマイクロバブルを生成することを特徴とするマイクロバブル共鳴発泡法が開示されている。
特許文献4には、温度検知素子装置や発熱体を備える容器により水を沸騰させるとともに、気体ポンプより気体流出経路を介して送られる気体を器体の下部に設けた気体流出口から気泡として熱湯内に拡散させることにより、熱湯に曝気を行うという工程、及び該工程を行う電気湯沸かし器が記載されている。
特許文献5には、サーモスイッチを有するニクロム線ヒータを備える熱湯槽により水を沸騰させるとともに、曝気手段である吐出ポンプより送風管を介して送られる気体を熱湯槽下部に設けた送風管開口から機能として熱湯内に拡散させることにより、熱湯に曝気を行うという工程、及び、該工程を行う電気湯沸かし器が記載されている。
特許文献6には、ヒータを備える貯水槽により水が加熱されて熱湯になるとともに、挿入孔より挿入される撹拌羽根が水面で回転されることで水面を叩くようにして攪拌する工程、及び、該工程を行う電気湯沸かし器が記載されている。
特許第4958319号公報 特許第4999996号公報 特許第6040345号公報 特開2002-233458号公報 特開平07-185521号公報 特開2007-298246号公報
調理用の給湯や拭き掃除用の給水は、配管工事や専用機を採用するほどには、使用頻度が高くないと思われる。特に一般家庭においては、手軽にウルトラファインバブル水を生成する方法が望まれる。
また、ウルトラファインバブル水の生成器を1段通過して得られるウルトラファインバブル(UFB)は、1億個/ml程度に過ぎない。もっと多くのウルトラファインバブルを生成できる方法が望まれる。
本発明の発明者は、抽出飲料の味の改善方法を長年にわたって研究しつづけてきた過程で給湯法に着目し、手軽にUFB水を生成でき、しかも濃度の高いUFB水を生成できることを発見し、解決方法に至った。
本発明の課題は、手軽にUFB水を生成でき、しかも濃度の高いUFB水を生成する方法を提供することにある。
本発明に係るウルトラファインバブル水の生成器は、
下方に向けて開放する開放口を有する空気室と、前記空気室の中に設けられたせん断ローターとを有し、湯沸かし器の水を収納する部分に挿入して用いる下部筐体と、
前記下部筐体へ送る動力の動力源であるモーターを有する上部筐体と、
前記上部筐体からの動力を前記下部筐体の空気室の中のせん断ローターへ伝達する動力伝達機構と、
を有するせん断ローター部と、
大気中から空気を取り込んで前記空気室へ送るエアポンプを有するエアポンプ部と
の組み合わせからなるウルトラファインバブルの生成器であって、
前記せん断ローターは、前記空気室の中に前記エアポンプ部から送られる空気と、前記湯沸かし器内の水とをせん断することを特徴とする。
これにより、家庭においても簡易にウルトラファインバブル水を生成することができる。
なお、エアポンプと送気ダクトとは前記上部筐体の外に設置し、せん断ローターの下から回転軸に向けて、空気室に供給してもよい。
空気室へ入る水と空気室から出る水の境界面で起きる乱流を防止してせん断効率を高めるため、整流コーンを備える。
前記下部筐体の空気室の内側には、せん断ローターの回転に沿って空気室内を回転する水の流れを抑制しながら乱流を増やすことによって、せん断ローターによるせん断効率を高める回転抑制板を多数もっている。
さらに、前記下部筐体の空気室は、下方に向けて開放する開放口をもっており、
当該開放口を、
網又はパーフォレーションされた板により保護することを特徴とする。
これにより、せん断ローターが、誤って他の物を傷つけることを防ぐことができる。
前記せん断ローターは、ステンレスフィラメントにより構成されることを特徴とする。
これにより、回転駆動力を受けて空気と水をせん断することが可能となる。
また、本発明に係る湯沸かし器は、
水を収納するポット部と、
前記ポット部の外側の下部に配置されたヒーターと、
前記ポット部の内部の水の温度を計測する温度計測器と、
前記温度計測器により計測される温度に従って、前記ヒーターの動作を制御するヒーター制御部と
を有する湯沸かし器であって、
さらに、上述のいずれか1項に記載したウルトラファインバブル水の生成器を有することを特徴とする。
これにより、従来の湯沸かし器に、簡易な構成を加えることでウルトラファインバブル水の生成が可能となる。
さらに、前記ウルトラファインバブル水の生成器によってウルトラファインバブル水が生成されたことをチェックするUFBチェッカーを有することを特徴とする。
これにより、使用者がウルトラファインバブル水の生成された事実を確認できる。
さらに、前記UFBチェッカーは、未処理水と、前記ウルトラファイバブル水の生成器による処理水とにレーザービームを透過させて、光の散乱の様子を可視化する装置であることを特徴とする。
これにより、使用者は光の散乱のようすから、ウルトラファインバブル水の発生を視覚的に確認できる。
さらに、前記UFBチェッカーは、
未処理水用透明ケースと、UFB水用透明ケースとを並べて設けて、それらの二つの透明ケースを一つのレーザービームが透過するようにレーザー光源を設けてなることを特徴とする。
これにより、使用者は、光の散乱の様子の違いを直感的に確認できる。
さらに、本発明に係る湯沸かし器は、
前記未処理水用透明ケースの上下にそれぞれ設けた未処理水用透明ケース上部電磁弁、未処理水用透明ケース下部電磁弁と、
前記UFB水用透明ケースの上下にそれぞれ設けたUFB水用透明ケース上部電磁弁、UFB水用透明ケース下部電磁弁と、
前記湯沸かし器の水を収納する部分に設けた注水管、排気管と、
前記注水管と排気管とのそれぞれに設けた注水管電磁弁、排気管電磁弁と、
前記注水管電磁弁と前記排気管電磁弁との双方につながり、前記未処理水用透明ケース、前記UFB水用透明ケースの容積と同等の容積を有する揚水槽と、
前記揚水槽と、前記未処理水用透明ケース上部電磁弁、前記UFB水用透明ケース上部電磁弁とをつなぐ揚水管と、
前記揚水管に設けた揚水管電磁弁と、
前記揚水槽に導入された未処理水とUFB水をそれぞれの透明ケースへ押し上げる揚水エアポンプと、
前記ウルトラファインバブル水の生成器、前記ヒーター、前記レーザー光源、前記揚水エアポンプ、前記未処理水用透明ケース上部電磁弁、前記未処理水用透明ケース下部電磁弁、前記UFB水用透明ケース上部電磁弁、前記UFB水用透明ケース下部電磁弁、前記注水管電磁弁、前記排気管電磁弁、前記揚水管電磁弁を統合的に制御する湯沸かし器統合制御装置と
を有し、湯沸かし器の水の加熱処理、未処理水用透明ケースへの揚水処理、UFB水生成処理、UFB水用透明ケースへの揚水処理、レーザー光照射処理をあらかじめ定めたプログラムにしたがって実行することを特徴とする。
これにより、ウルトラファインバブル水の生成と、そのチェックまでを自動的に行うことができる。
なお、湯沸かし器への給水処理についての説明は省略する。
本発明のウルトラファインバブル水生成方法又は電気湯沸かし器により、家庭などで手軽に、しかも濃度の濃いウルトラファインバブル水を生成できる。
鍋と電動泡立て器を描いた斜視図である。 エアストーンと、ディフューザーの例を示す写真である。 ウルトラファインバブル水の検査報告書である。 ウルトラファインバブル水の測定結果である。 ウルトラファインバブル水の測定結果の補足情報である。 未処理水のウルトラファインバブルに関する検査報告書である。 未処理水のウルトラファインバブルの測定結果である。 未処理水のウルトラファインバブルの測定結果の補足情報である。 レーザービームの散乱実験の説明図である。 レーザービームの散乱実験の写真である。 電気湯沸かし器(出湯ポンプなし)の透視図である。 電気湯沸かし器(出湯ポンプあり)の透視図である。 ウォータージェットノズルによる曝気装置の透視図である。 高圧空気を下方に設けた曝気装置の透視図である。 充電式電動空気入れを示す写真である。 ウルトラファインバブル水の生成器を示す図である(実施例1)。 ウルトラファインバブル水の生成から、チェッカーの動作までを自動的に行う装置を示す図である(実施例2)。 自動的に動作するUFBチェッカーの動作プロセスを説明する図である。 家庭でも用いることのできる簡易なUFBチェッカーの図である。 湯沸かし器の底から給気する場合の、ウルトラファインバブル水の生成器を示す図である(実施例3)。 鍋やかん差し込み用のウルトラファインバブル水の生成器を示す図である(実施例4)。 実施例4に用いるやかんを示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明のウルトラファインバブル水生成装置、チェッカー及び電気湯沸かし器について、説明する。同様の機能を有する部材については、同一の符号を用いる。
≪本発明の曝気を実施するための方法及び装置≫
図1は、鍋と電動泡立て器30を描いた斜視図である。モーターから延びるシャフト22とシャフトの先に設けられた撹拌部35とを有し、モーターを回転させることで、撹拌させるものである。電動泡立て器30の撹拌部35をそのまま鍋に挿入して、水面をせん断曝気することができる。沸点に近いほどウルトラファインバブルは生成され易いが、水のせん断面が沸点に達するとせん断面で激しく沸騰するため火傷の原因となる。また、せん断面から激しく水蒸気が発生すると空気が薄くなり生成効率が下がるため、沸騰させたあとは、せん断面が沸騰しないように火力を少し絞って曝気するのが望ましい。ここで、ウルトラファインバブル(UFB)は、1マイクロメートル(μm)未満の気泡のことをいう(本明細書において、以下同じ)。
図2は、エアストーン(図2(a))と、ディフューザー(図2(b))の例を示す写真である。図2(a)に示すエアストーンは、熱帯魚飼育用の水槽内で用いるエアストーンである。図2(b)に示すディフューザーは、細孔を多数設けた配管終端である。
図2(a)に示すエアストーンまたは図2(b)に示すディフューザーを図1の鍋の底に沈めてホースを通じて空気ポンプにつなげることで、曝気させることができる。水中の曝気による効果は、圧縮空気を高圧で噴射する場合を除き、回転する撹拌機で水面をせん断曝気するよりも劣る。
図3は、ウルトラファインバブル水の検査報告書である。
検体は5日前に生成、採取され、陸送後一時保管された。2.19e+008は、2.19×10の8乗を意味する。
図4は、ウルトラファインバブル水の測定結果である。
測定装置により粒径とその濃度を5回測定し、統計処理して検査報告とされた。粒子の成分が大気であることを前提として水中の粒子を測定した。測定した粒子径は、1マイクロメートル(μm)未満である。
図5は、ウルトラファインバブル水の測定結果の補足情報である。
プロットされている正方形の点の大小は、撮影された動画フレーム内で粒子の中心を追跡できた時間の長短を表す。
図6は、未処理水のウルトラファインバブルに関する検査報告書である。
浄化装置を通過した水道水を採用したため、通過時の乱流により通常の水道水より少し多めのウルトラファインバブルを含んでいることが考えられる。
図7は、未処理水のウルトラファインバブルの測定結果である。
測定装置により粒径とその濃度を5回測定し、統計処理して検査報告とされた。
図8は、未処理水のウルトラファインバブルの測定結果の補足情報である。
プロットされている正方形の点の大小は、撮影された動画フレーム内で粒子の中心を追跡できた時間の長短を表す。
図9は、レーザービームの散乱実験の説明図である。
1リットルの水をビーカーで沸騰させ、火を止め、3ボルト電池駆動の泡立て器で3分間水面を曝気した。曝気し終えた時点での水温を計測したところ85℃であった。その後、自然冷却し、常温まで冷ました。その水を透明アクリルケースに注いでレーザーポインターを照射する実験を行った。そのときのレーザーポインター照射の様子を示す図が図9であり、撮影した写真が図10である。
この曝気処理をした試料を5日後に測定したUFBのカウントは、2.19億個/ミリリットル(図3、図4、図5に示す検査報告書1、検査報告書2、検査報告書3参照)であった。同様に、曝気処理をしない通常の水道水を同じ日に測定したUFBのカウントは、0.16億個/ミリリットル(図6、図7、図8に示す検査報告書4、検査報告書5、検査報告書6参照)であった。熱湯を三分間、曝気処理することにより、UFBがおよそ14倍となったことがわかる。
図10は、レーザービームの散乱実験の写真である。図10(a)は、図9の斜視図の配置を同様の角度から撮影した写真であり、手前のアクリルケースには通常の水道水(家庭用の浄水器を通した水道水)、向こう側のアクリルケースには曝気後の水を入れる。
図10(b)及び図10(c)は、上からみて撮影していたものである。図10(b)では、レーザービームが曝気後の水を通ってから、通常の水道水を通る。図10(c)では、レーザービームが通常の水道水を通ってから、曝気後の水を通る。いずれの場合であっても、通常の水道水よりも、曝気後の水のほうが、レーザービームの光の筋が明るいことを目視にて確認し、また写真撮影によっても確認できた。
曝気処理された水の中には、UFBが多数浮遊しており、その分布が不規則であるため、粒径より波長の長いレーザービームであってもレーザーのコヒーレンシーが散乱され、光の筋として観察できるものと考えられる。
数分間沸騰させるだけ(曝気しない)であっても、ある程度光の筋が見えるようになるが、曝気したものと比較して明るさははるかに及ばない。したがって、沸騰と曝気とを合わせることで、UFBの生成効果が現れるものと考えられる。
さらに、沸騰させながら曝気したものと、沸騰後、火を止めて曝気したものとを比較すると、沸騰させながら曝気したものが、より明るい光の筋を得ることができた。
エアストーンと、ディフューザーとの比較実験を行った。
配管の終端を塞いで直径0.3ミリメートルの穴を多数開けた円筒型ディフューザーを製作し、エアストーンとほぼ同じ通気抵抗となるようにした。そして、300mlを沸騰させながら1分間、曝気させたところ、光の筋の明るさは、エアストーンを用いたものとディフューザーを用いたものとでは、ほぼ同じだった。
UFBは少なくとも5日間は消滅しないことが確認できたので、冷まして電動コーヒーメーカーの給水に使うことができる。また、濃すぎる場合は、適度に希釈して用いてもよい。
図11は、電気湯沸かし器(出湯ポンプなし)の透視図である。ポット部40にいれた水を電気ヒーター50により熱する。温度計測器60及び図示しない制御部が電気ヒーターのオンオフを制御する。それにより、ポット部40の水を、沸騰させ続けること、または、98℃、97℃、95℃などの温度に保つことができる。
沸騰している状態、または、沸騰に近い温度に保った状態で、空気を空気ポンプ80を用いて、ホース90を介して曝気ディフューザー70からポット部40内の水に曝気する。空気ポンプ80の動作も上述の(図示しない)制御部により制御する。ホース90には、ポット部40の水が逆流しないように、逆流防止弁を設けることが望ましい。また、空気ポンプ80の位置を、ポット部40の水面の高さよりも高い位置に設けることとしてもよい。
この装置によれば、家庭において、UFB水を生成することが簡便になされ得る。
図12は、電気湯沸かし器(出湯ポンプあり)の透視図である。ポット部40、温度計測器60、電気ヒーター50の構成は、図11に描いた電気湯沸かし器と同様である。出湯ポンプ100を有することが、図11に描いた電気湯沸かし器とは異なる。出湯ポンプ100は、ポット部40内のお湯を出湯ストレーナー兼曝気ディフューザー120から取り出してホースを介して、外部に出す機能を果たすポンプである。羽根をモーターにて回転させて水を送り出す遠心力ポンプを用いることができる。
さらに、コンプレッサー又はブロワー110から送り出される空気は、ホース130、分岐コック140を介して出湯ストレーナー兼曝気ディフューザー120からポット部40内の熱湯に送られる。電気ヒーター50、分岐コック140、出湯ポンプ100、コンプレッサー又はブロワー110の動作は、前述した図示しない制御部により制御される。当該制御部は、温度計測器50により計測された温度にしたがって、動作する。
沸騰に近い温度(操作者が、所定の温度に設定可能)になった状態で、上述した制御部は、分岐コック140を曝気可能な位置に切り替えて、コンプレッサー又はブロワー110を働かせる。そして、コンプレッサー又はブロワー110からの曝気が所定の時間なされた後に、コンプレッサー又はブロワー110を停止して、分岐コック140を出湯可能な位置に切り替える。操作者が出湯ボタンを押すと、押し続ける間、出湯ポンプ100が働いて、ポット部40内の水を外に出す。操作者は、所望の量の水が外に出たところで、出湯ボタンを押すのを止める。
この装置によれば、家庭において、UFBを生成することが簡便になされるのみならず、必要なUFB水を必要な量だけ、取り出すことが容易になされる。
図13は、ウォータージェットノズルによる曝気装置の透視図である。
ウォータージェットノズルは多くのエスプレッソメーカーにミルクフロッサーとして付属している。ボイラー200で生成された熱湯をウォータージェットノズル250を介して容器500内に打ち込むように構成されている。熱湯の供給を連続的に実現するために、ボイラー200にパイプ320でつながる高圧ポンプ300、高圧ポンプ300に水を供給する給水口310が設けられている。容器500は、ヒーター400の上に置かれる。これにより容器内に注入される熱湯は、高温の状態を保つことができる。
図13に示すように、ウォータージェットノズル250から打ち込まれる熱湯は、水面の形状をゆがませるほどに、強く水面に打ち付けるので、水面のせん断曝気効果があると考えられる。これにより、UFBの生成が期待できる。
実際のところ、エスプレッソマシンの給湯ノズルから、80℃の熱湯をビーム状にコップに打ち込んで給湯し、ティーバッグの緑茶を入れると、苦味が減る。これは、UFBによる効果であると考えられる。
図13では、給水口310には、水道管を直結することが考えられるが、UFB水を生成したものを貯めた貯水槽からの給水を行って循環させると、さらに高濃度のUFB生成が可能である。
閉じた容器に窒素、酸素、二酸化炭素を充填して曝気すると、それぞれ鮮魚の鮮度延長、養殖魚や植物工場の成長促進、飲料改質が期待される。
チャンバー内を、曝気装置の耐熱温度範囲内の温水で満たし、気体を入れ、沸点近くまで減圧して曝気する方法も考えられる。UFBは沸点に近い条件でせん断すると生成されると考えられるので、常温では流路の一部において乱流を生じさせ、局所的に減圧することにより、沸点を下げて撹拌することでUFBを発生させる方法がすでに実用化されている技術であると考えることができる。
本発明にあっては、100℃に近い温度を提案したのは、大気圧(1気圧)を前提とするものである。圧力を変化させることで、沸騰+せん断の状態を実現してUFBを生成することも可能と考えられる。
≪温度の限定について≫
図9、図10に示したレーザービームの散乱実験を、さまざまな温度のお湯を曝気することで試してみた。
60℃では、レーザービームの筋が見えるか見えないかという限界レベルであった。
70℃では、はっきりとレーザービームの筋が確認できた。
80℃では、レーザービームの筋がさらにはっきりと見えるだけでなく、そのお湯で煎茶をいれたところ、苦みが弱くなることを確認できた。
90℃では、沸騰直後のお湯を曝気するのと、同程度のレーザービームの筋が観測できた。
このことから、70℃以上、80℃以上、90℃以上の三段階の温度限定が意味あるものと考えられる。
図14は、高圧の空気ノズルを水面下に設けた曝気装置の透視図である。図13のように熱湯のノズルを水面上に設けるのと同様の効果が得られることを、図9,図10の散乱実験により確認できた。
図15は、60ワット充電式空気入れの写真である。小さい鍋を用いて水300ミリリットルを沸騰させ、充電式空気入れを写真の通りの姿勢でノズルを鍋の底まで沈めて一分間曝気した。コンプレッサーが稼働している最中の内圧は、2.5気圧であり、針の内径は1ミリメートル、長さ3センチメートル、一分後に火を止めたとき、水温は85℃であった。図9、図10に示す散乱実験を行ったところ、光の筋は明瞭に観測できた。したがって、ウルトラファインバブルが発生しているものと考えられる。
≪実施例1:UFB水生成器≫
図16は、ウルトラファインバブル(UFB)水の生成器を示す図である(実施例1)。
実施例1のUFB水生成器は、大まかにいうと、上部筐体640と、下部筐体610と、それらをつなぐ送気ダクト670とからなる。
上部筐体640は、エアポンプ642とその動力源であるモーター644とを有し、湯沸かし器の水を収納する部分の水面よりも上に位置するものである。モーター644が生み出す動力は、エアポンプ642に伝えられる。エアポンプ642は、たとえばダイヤフラムポンプを用いることができる。エアポンプ642は、吸気口646から吸い込んだ外気を送気ダクト670を介して下部筐体610に送る。また、モーター644が生み出す動力は、かさ歯車650及び652の働きにより、動力伝達機構672に動力を伝達する。ベアリング654及びベアリング656により、動力伝達機構672(回転軸)を支える。また、下部筐体610から送気ダクト670を介して上部筐体640に、浸水しないように、防水パッキン658が設けられる。また、エアポンプ642から送気ダクト670に空気を送る送気ホース648には、逆流防止弁が設けられるのが望ましい。図16に描いた実施例では、一つのモータの生み出す動力をエアポンプ642と下部筐体610とに送る構成としたが、モータを二つ設けて別々に制御することとする実施例も可能である。
下部筐体610は、湯沸かし器の水を収納する部分(水中)に挿入して用いるものである。下部筐体610の内部には空気室612が設けられ、空気室612の内部にはエアポンプ642から送気ホース648、送気ダクト670を介して送られる空気が満たされる。空気室612の内部の水面は、外の水面よりも低くなっている。エアポンプ642が送り込む空気により空気室612の内部の水面を圧すことによるものである。エアポンプ642の出力の大きさは、空気室612の下端から空気が少しずつ溢れ出るペースに調節される。空気室612の内部には、前述した動力伝達機構672が設けられており、そこにせん断ローター614が取り付けられる。動力伝達機構672の回転がせん断ローター614に伝わることにより、せん断ローター614は、空気室612内の水面を回転によりせん断する。このせん断作用により、UFBを発生する。せん断ローター614は、ステンレスフィラメントを用いることができる。ステンレスフィラメントは、家庭用のミルクフォーマー(牛乳泡立て器)に用いられるものと同様のものとすることができ、空気室の内側には、せん断ローター614の回転に沿って空気室内を回転する水の流れを抑制しながら乱流を増やすことによって、せん断ローター614によるせん断効率を高める回転抑制板1215を多数もっている。回転抑制板1215の働きにより水とせん断ローター614との相対速度を増やすことができる。流体力学で言うと流れは狭いところを通るとき、速くなることに基づくともいえる。したがって、回転抑制板は、せん断ローター614の周囲の水の流れが速くなるように設計されるのが望ましい。
空気室612には、下方に向けて開放口616が設けられ、その開放口を網(又はパーフォレーションされた板)618が覆う。水以外のものを傷つける事故を防止するためである。また、開放口616の真下には、下に向けて広くなるラッパの形状(ベル形状)の整流コーン1119を設ける。空気室内の水、空気の流れを整えて、効果的にUFBを生成するためである。この整流コーン1119を設けないと空気室内の水、空気の流れが乱れて無駄に大きな泡が上がってくる可能性がある。
送気ダクト670は、上部筐体640から下部筐体610へ向けて空気を送るとともに、動力伝達機構672の働きにより、動力を伝達する。
≪実施例2:UFB生成からチェッカーの動作までを自動で行う装置≫
図17は、ウルトラファインバブル水の生成から、チェッカーの動作までを自動的に行う装置(実施例2)を示す図である。
図17に示すように、ポット部740には水(水道水又は浄水器を通した水)が貯められ、ポット部740の底部(外側の下部)に設けられたヒーター750により熱せられる。ポット部740の内側には温度計測器760が設けられ、計測された温度情報は、ヒーター制御部770(湯沸かし器統合制御装置820)に伝達され、ヒーター750を制御することによりポット部740の水は適温に熱せられる。ポット部740の内側にはUFB生成モジュール700(ウルトラファインバブル水の生成器)が設けられて、UFBを生成する。このUFB生成モジュール700は、たとえば図16に描いたものを用いることができる。
実施例2では、さらにUFBチェッカー780を設けてあり、その動作を自動的に行うための構成を有して、湯沸かし器統合制御装置820を有している。
UFBチェッカー780は、UFBが生成されたことを確認する装置である。未処理水用透明ケース782とUFB水用透明ケース784とにそれぞれ未処理水、UFB水を入れてそれら二つのケースにレーザービームを通すためのレーザー光源822とレーザー光吸収器824とが設けられている。未処理水をレーザービームが通過する際には直進するが、UFB水を通過する際には散乱することを確認してUFBが発生したこと、及びその度合いを知ることができる。散乱の様子を使用者が視認できるように適切な背景が設けられる。
UFB生成からUFBチェッカーの動作までを自動的に行うために、未処理水用透明ケース782の上下にそれぞれ未処理水用透明ケース上部電磁弁786、未処理水用透明ケース下部電磁弁788とを設ける。UFB水用透明ケース784の上下にそれぞれUFB水用透明ケース上部電磁弁790、UFB水用透明ケース下部電磁弁792とを設ける。
さらに湯沸かし器の水を収納する部分(ポット部740)に設けた注水管800、排気管802と、注水管800と排気管802とのそれぞれに設けた注水管電磁弁804、排気管電磁弁806とを設ける。
そして、注水管電磁弁804と排気管電子弁806との双方につながり、未処理水用透明ケース782、UFB水用透明ケース784の容積と同等の容積を有する揚水槽808と、揚水槽808と、未処理水用透明ケース上部電磁弁786、UFB水用透明ケース上部電磁弁790とをつなぐ揚水管810と、揚水管810に設けた揚水管電磁弁812と、揚水槽808から未処理水とUFB水をそれぞれ未処理水用透明ケース782とUFB水用透明ケース784へ押し上げる揚水エアポンプ814とを設ける。
ウルトラファインバブル水の生成器(UFB生成モジュール)700、ヒーター750、レーザー光源822、給水エアポンプ814、未処理水用透明ケース上部電磁弁786、未処理水用透明ケース下部電磁弁788、UFB水用透明ケース上部電磁弁790、UFB水用透明ケース下部電磁弁792、注水管電磁弁804、排気管電磁弁802、揚水管電磁弁812を統合的に制御する湯沸かし器統合制御装置820を設ける。
この湯沸かし器統合制御装置820は、湯沸かし器の水の加熱処理、未処理水用透明ケースへの揚水処理、UFB水生成処理、UFB水用透明ケースへの揚水処理、レーザー光照射処理をあらかじめ定めたプログラムにしたがって実行する。湯沸かし器への(ポット部740への)給水処理については省略している。
≪実施例2の動作≫
図18は、自動的に動作するUFBチェッカーの動作プロセスを説明する図である。図18では、閉じている電磁弁を黒塗りで表記し、開いている状態の電磁弁を白抜きで表記している。
図18(a)では、使用前の状態を示している。電磁弁は揚水管電磁弁812のみが閉栓しており、ほかの電磁弁はすべて開いている。
図18(b)では、給水が完了した状態を示している。ポット部740に給水されると同時に、排気管802と注水管800が開いているため揚水槽808へも流れ込む。
図18(c)では、ポット部740への給水が完了しており、ヒーター750が加熱を開始する。このとき、排気管802と注水管800とは、それぞれ閉じる。
図18(d)では、揚水管電磁弁812を開いて給水エアポンプ814で揚水槽808内にある未処理水を揚水して、未処理水用透明ケース782に入れるプロセスを示している。ここでは、未処理水用透明ケース上部電磁弁786が開いており、未処理水用透明ケース下部電磁弁788,UFB水用透明ケース上部電磁弁790は閉じている。
図18(e)では、UFB生成モジュールの働きにより、ポット部740内の水をUFB水に変えるプロセスを示している。
図18(f)では、排気管802と注水管800を開いて、UFB水を揚水槽808に注水するプロセスを示している。
図18(g)では、排気管802と注水管800を閉じ、揚水管810を開いてエアポンプ814でUFB水を揚水し、UFB水用透明ケース784に入れるプロセスを示している。ここでは、未処理水用透明ケース上部電磁弁786、未処理水用透明ケース下部電磁弁788、UFB水用透明ケース下部電磁弁792は、閉じている。UFB水用透明ケース上部電磁弁790は、開いている。
図18(h)では、レーザー光源822からレーザービームを照射するプロセスを示している。このとき、使用者は、未処理水用透明ケース782内を通過するレーザービームは直進し、UFB水用透明ケース784内を通過するレーザービームは、散乱する様子を視認することになる。これにより、UFB水が生成されたことを知ることができる。
図19は、家庭でも用いることのできる簡易なUFBチェッカーの図である。図19のようにおよそ直方体の筐体に、未処理水用透明ケース982と、UFB水用透明ケース984とを取外し、取付が容易にできるように嵌め込むようになっている。使用者は、未処理水を未処理水用透明ケース982に入れ、UFB生成処理を済ませた水をUFB水用透明ケース984に入れて、セットする。そして、押しボタンスイッチ1020を押す。すると、レーザ光源1022からレーザービーム1023が発せられ、レーザー光吸収器1024に吸収される。このとき、レーザービーム1023は、未処理水を通過するときには直進し、UFB水(UFB生成処理を済ませた水)を通過するときには散乱する。それを視認することにより、UFB生成処理がなされたことを確認できる。図19において、未処理水用透明ケース982とUFB水用透明ケース984との背景は、その色、明るさなどを調整して、散乱光を確認しやすいようにすることが望ましい。
≪実施例3:湯沸かし器の底から給気する場合のUFB生成器≫
図20は、湯沸かし器の底から給気する場合の、ウルトラファインバブル水の生成器を示す図である(実施例3)。基本的な構成が図16に記載したUFB生成器と同様であるが、図11又は図12に示した湯沸かし器に組み合わせて使うことのできるUFB生成器であり、図11、図12に示した湯沸かし器では、底から給気するので、UFB生成器の上部筐体から下部筐体へ向けて給気する必要がない。従って、図20に示すように、上部筐体1140には、エアポンプを設けない。上部筐体1140には、モーター1144を設けて、その動力をかさ歯車1150,1152を介して回転軸1172に伝える。回転軸1172は、ベアリング1154,1156により回転できるように保持される。また、回転軸支持体1170は、水の中でも回転軸1172が回転できるように保護する。回転軸支持体1170の内部には、防水パッキン1158、気密パッキン1120が設けられて、防水、気密と同時に回転軸1172を保持する。
下部筐体1110の空気室1112は、下方に向けて開放口1116を有しており、底から給気される気泡を整流コーン1119で受けて空気をためる。そして、空気室1112内にできる水面の高さには、水面せん断ローター1114が設けられて、回転軸1172の回転により空気と水をせん断してUFBを生成する。水面せん断ローター1114が水や空気以外のものを傷つけないように、格子(網又はパーフォレーションされた板)1118により保護される。
これにより、実施例1と同様の機能を果たすUFB生成器となる。
≪実施例4:鍋やかん差し込み用のウルトラファインバブル水の生成器≫
図21は、鍋やかん差し込み用のウルトラファインバブル水の生成器を示す図である(実施例4)。
図16に描いたUFB生成器と同様の機能を持つものであるが、筐体1240をほぼ円筒状の形状として鍋やかんに挿入したり抜いたりしやすいものとしたこと、水面せん断ローター1214の回転軸1272と、モーター1244の軸、エアポンプ1242の軸を同軸として動力伝達機構を簡単なものとしたことが異なる点である。
鍔(つば)1276は、鍋やかんに差し込む際にこのUFB生成器が、適切な高さに固定できるように設けられる。鍔(つば)1276は、やかんの蓋に接する部分であるので、やかんの熱が伝わりやすい。したがって、その熱によりUFB生成器の機器が損傷を受けないように、熱伝達をしにくい素材で作られることが望ましい。
挿抜ダクトのスリット1278は、このUFB生成器をやかんや鍋に差し込む際に、抵抗を少なくする目的で設けられている。スリット1278を通して鍋やかんの中の水が通り抜けることができるので、鍋やかんに抜き差しがしやすくなる。
実施例4の構成の他の部分は、実施例1や実施例3と同様である。
図22は、実施例4に用いるやかんを示す図である。図22(a)は、実施例4のUFB生成器を挿し込んでいない(抜いた)状態を示す図である。図22(b)は、実施例4のUFB生成器を挿し込んだ状態を示す図である。
やかんの蓋の真ん中の部分に、UFB生成器を挿入するための窓が設けられる。その窓は円形の孔であって、UFB生成器の円筒状の筐体1240がすっぽりとはいる大きさである。やかんの蓋の内側には、窓シャッター1320が設けられる。窓シャッター1320には、バネが設けられ、UFB生成器を挿入していない時には、当該バネの復元力により、窓を塞ぐ。
蓋の取っ手1310は、図22に描いたように例えば窓の両側にバランスよく二つ設けられる。使用者は片手で取っ手のペアを同時につかんでやかんの蓋をはずすことができる。
鍔(つば)1276は、図22(b)に示すように、やかんの蓋の上面にぴったりと載るように作られる。前述したように熱伝達によりUFB生成器の内部が損壊しないようにその素材を選ぶ。
本発明に係るウルトラファインバブル水の生成装置及びチェッカーは、調理用の給湯、拭き掃除用や染み抜き用の給水に利用可能である。
30 電動泡立て器
32 シャフト
35 撹拌部
40 ポット部
50 電気ヒーター
60 温度計測器
70 曝気ディフューザー
80 空気ポンプ
90 ホース
100 出湯ポンプ
110 コンプレッサー又はブロワー
120 出湯ストレーナー兼曝気ディフューザー
130 ホース
140 分岐コック
200 ボイラー
250 ウォータージェットノズル
300 高圧ポンプ
310 給水口
320 パイプ
400 ヒーター
500 容器
510 高圧空気ノズル
610 下部筐体
612 空気室
614 せん断ローター
616 開放口
618 網(又はパーフォレーションされた板)
640 上部筐体
642 エアポンプ
644 モーター
646 吸気口
648 送気ホース
650,652 かさ歯車
654,656 ベアリング
658 パッキン
670 送気ダクト
672 動力伝達機構
700 UFB生成モジュール(ウルトラファインバブル水の生成器)
740 ポット部
750 ヒーター
760 温度計測器
770 ヒーター制御部
780 UFBチェッカー
782 未処理水用透明ケース
784 UFB水用透明ケース
786 未処理水用透明ケース上部電磁弁
788 未処理水用透明ケース下部電磁弁
790 UFB水用透明ケース上部電磁弁
792 UFB水用透明ケース下部電磁弁
800 注水管
802 排気管
804 注水管電磁弁
806 排気管電磁弁
808 揚水槽
810 揚水管
812 揚水管電磁弁
814 揚水エアポンプ(逆止弁内蔵エアポンプ)
816 送気管
820 湯沸かし器統合制御装置
822 レーザー光源
824 レーザー光吸収器
982 未処理水用透明ケース
984 UFB水用透明ケース
1020 押しボタンスイッチ
1022 レーザー光源
1024 レーザー光吸収器
1110 下部筐体
1112 空気室
1114 水面シュレッダー
1116 開放口
1118 格子(網又はパーフォレーションされた板)
1119 整流コーン
1120 気密パッキン
1140 上部筐体
1144 モーター
1150,1152 かさ歯車
1154,1156 ベアリング
1158 防水パッキン
1170 回転軸支持体
1172 回転軸
1212 空気室
1214 水面シュレッダー
1215 回転抑制板
1216 開放口
1218 網(又はパーフォレーションされた板)
1240 筐体
1242 エアポンプ(ダイヤフラムポンプ)
1244 モーター
1246 吸気口
1248 送気ホース
1254,1256 ベアリング
1258 パッキン
1270 送気ダクト
1272 回転軸
1274 挿抜ダクト
1276 鍔(つば)
1278 挿抜ダクトのスリット
1310 蓋の取っ手
1320 窓シャッター

Claims (11)

  1. せん断ローター部と、エアポンプ部との組み合わせからなるウルトラファインバブル水の生成器であって、
    前記せん断ローター部は、
    下方に向けて開放する開放口を有する空気室と、前記空気室の中に設けられたせん断ローターとを有して、湯沸かし器の水を収納する部分に挿入して用いる下部筐体と、
    前記下部筐体へ送る動力の動力源であるモーターを有する上部筐体と、
    前記上部筐体からの動力を前記下部筐体の空気室の中のせん断ローターへ伝達する動力伝達機構と、
    を有し、
    前記エアポンプ部は、
    大気中から空気を取り込んで前記空気室へ送るエアポンプ
    を有し、
    前記せん断ローターは、前記空気室の中に前記エアポンプ部から送られる空気と、前記湯沸かし器内の水とをせん断することを特徴とするウルトラファインバブル水の生成器。
  2. 請求項1に記載したウルトラファインバブル水の生成器であって、
    前記エアポンプ部は、前記上部筐体に収納され、
    さらに、
    前記エアポンプ部から前記下部筐体の前記空気室へ空気を送る送気ダクト
    を有し、
    前記上部筐体は、
    前記エアポンプに大気中の空気を供給する吸気口と、
    前記エアポンプから送る空気を前記送気ダクトに送る送気ホースを有する
    ことを特徴とするウルトラファインバブル水の生成器。
  3. 前記空気室の内側には、せん断ローターの回転に沿って空気室内を回転する水の流れを抑制しながら乱流を増やすことによって、せん断ローターによるせん断効率を高める回転抑制板を一つ又は複数備えることを特徴とする請求項1から請求項2までのいずれか1項に記載されたウルトラファインバブル水の生成器。
  4. 前記開放口を、
    網又はパーフォレーションされた板により保護することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載されたウルトラファインバブル水の生成器。
  5. 前記開放口の下に、空気室に入る水と空気室から出る水の境界面に発生する乱流を防止する整流コーンを有することを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載されたウルトラファインバブル水の生成器。
  6. 前記水面せん断ローターは、フィラメント状部材により構成されることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載するウルトラファインバブル水の生成器。
  7. 水を収納するポット部と、
    前記ポット部の外側の下部に配置されたヒーターと、
    前記ポット部の内部の水の温度を計測する温度計測器と、
    前記温度計測器により計測される温度に従って、前記ヒーターの動作を制御するヒーター制御部と
    を有する湯沸かし器であって、
    さらに、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載したウルトラファインバブル水の生成器を有することを特徴とする湯沸かし器。
  8. 請求項7に記載した湯沸かし器であって、
    前記ウルトラファインバブル水の生成器によってウルトラファインバブル水が生成されたことをチェックするUFBチェッカーを有することを特徴とする湯沸かし器。
  9. 請求項8に記載した湯沸かし器であって、
    前記UFBチェッカーは、未処理水と、前記ウルトラファイバブル水の生成器による処理水とにレーザービームを透過させて、光の散乱の様子を可視化する装置であることを特徴とする湯沸かし器。
  10. 請求項9に記載した湯沸かし器であって、
    前記UFBチェッカーは、
    未処理水用透明ケースと、UFB水用透明ケースとを並べて設けて、それらの二つの透明ケースを一つのレーザービームが透過するようにレーザー光源を設けてなることを特徴とする湯沸かし器。
  11. 請求項10に記載した湯沸かし器であって、
    さらに、
    前記未処理水用透明ケースの上下にそれぞれ設けた未処理水用透明ケース上部電磁弁、未処理水用透明ケース下部電磁弁と、
    前記UFB水用透明ケースの上下にそれぞれ設けたUFB水用透明ケース上部電磁弁、UFB水用透明ケース下部電磁弁と、
    前記湯沸かし器の水を収納する部分に設けた注水管、排気管と、
    前記注水管と排気管とのそれぞれに設けた注水管電磁弁、排気管電磁弁と、
    前記注水管電磁弁と前記排気管電磁弁との双方につながり、前記未処理水用透明ケース、前記UFB水用透明ケースの容積と同等の容積を有する揚水槽と、
    前記揚水槽と、前記未処理水用透明ケース上部電磁弁、前記UFB水用透明ケース上部電磁弁とをつなぐ揚水管と、
    前記揚水管に設けた揚水管電磁弁と、
    前記揚水槽に蓄えた未処理水とUFB水をそれぞれ未処理水用透明ケースと、UFB水用透明ケースへ押し上げる揚水エアポンプと、
    前記ウルトラファインバブル水の生成器、前記ヒーター、前記レーザー光源、前記揚水エアポンプ、前記未処理水用透明ケース上部電磁弁、前記未処理水用透明ケース下部電磁弁、前記UFB水用透明ケース上部電磁弁、前記UFB水用透明ケース下部電磁弁、前記注水管電磁弁、前記排気管電磁弁、前記揚水管電磁弁を統合的に制御する湯沸かし器統合制御装置と
    を有し、湯沸かし器の水を収納する部分への給水処理、湯沸かし器の水の加熱処理、未処理水用透明ケースへの注水処理、UFB水生成処理、UFB水用透明ケースへの注水処理、レーザー光照射処理をあらかじめ定めたプログラムにしたがって実行することを特徴とする湯沸かし器。
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