JP5661759B2 - コーヒーメーカー - Google Patents

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Description

本発明は、コーヒーメーカーに関し、特に、カプチーノやカフェラテ等を調製するときに用いられる泡立てミルクや加熱ミルクを生成するミルクの泡立て加熱装置に関する。
近年、コーヒーに泡立てられたミルクを入れるカプチーノや、コーヒーに加熱されたミルクを入れるカフェラテ等のコーヒー飲料が好んで飲まれている。このようなミルクを入れたコーヒー飲料を調製可能なコーヒーメーカーとしては、例えば、従来例1(特表2007−533382号公報参照)及び従来例2(特開2009−45463号公報)のようなコーヒーメーカーが知られている。
従来例1にかかるコーヒーメーカーについて説明する。図5及び図6は、従来例1にかかるコーヒーメーカーの斜視図である。図7は、従来例1のコーヒーメーカーが備えるミルク泡立て加熱容器の側断面図である。
従来例1のコーヒーメーカーは、コーヒーメーカー本体101と、ミルク泡立て加熱容器102とを備えている。コーヒーメーカー本体101は、操作スイッチ111と、コーヒー吐出部112と、蒸気吐出部113とを備えている。
ミルク泡立て加熱容器102は、図7に示すように、ミルクを収容する有底筒状のタンク121と、タンク121の上部開口を塞ぐ蓋122とを備えている。蓋122には、蒸気吐出部113が挿入可能な蒸気導入部123が取り付けられている。蒸気導入部123の上部には、蒸気導入部123内に空気を取り込むための空気孔124が設けられている。蒸気導入部123の下部には、タンク121内に収容されたミルクを蒸気導入部123内に吸上げるためのミルク吸引管125が取り付けられている。蒸気導入部123は、蒸気導入部123内に蒸気が導入される際に、ベンチュリー効果を利用してミルク吸引管125を通じてミルクを蒸気導入部123内に吸上げることができるように構成されている。また、蒸気導入部123の側部には、蒸気導入部123内において、蒸気と混合されることにより加熱されたミルク、又は、蒸気及び空気と混合されることにより泡立てられたミルクを、カップ114に注ぐための吐出ノズル126が取り付けられている。
蓋122の上面には、第1のレバーアーム127が蓋122の上面に対して垂直な方向に回動可能に取り付けられている。第1のレバーアーム127の先端部には、ピン128が固着されている。第1のレバーアーム127が回動することよりピン128が上下動し、当該ピン128の上下動により空気孔124が開閉される。
また、蓋122の上面には、つまみ部129を有する案内部130が蓋122の上面に対して平行な方向に回動可能に取り付けられている。案内部130の側部には、傾斜溝(図示せず)が設けられ、当該傾斜溝に第2のレバーアーム131の一端部が係合している。第2のレバーアーム131の他端部は、第1のレバーアーム127と係合している。第2のレバーアーム131は、つまみ部129が押されて案内部130が回動することにより、案内部130の傾斜溝に押されて上下動する。この第2のレバーアーム131の上下動により、第1のレバーアーム127が回動し、ピン128が空気孔124を開閉する。
次に、前記構成を有する従来例1のコーヒーメーカーの動作について説明する。
まず、カプチーノを調製する際の動作について説明する。
操作スイッチ111が操作されることによりコーヒーメーカー本体101にコーヒー抽出開始が指示されると、コーヒーメーカー本体101の内部に設けられたコーヒー抽出機構(図示せず)が駆動して、コーヒーの抽出が開始される。抽出されたコーヒーは、コーヒー吐出部112から吐出され、カップ114に注がれる。
次いで、タンク121にミルクが入れられ且つ空気孔124が開けられたミルク泡立て加熱容器102が用意される。その後、蒸気導入部123内にコーヒーメーカー本体101の蒸気吐出部113が挿入されるとともに、吐出ノズル113の先端部がカップ114内のコーヒーの上方に配置される。これにより、図6に示すように、ミルク泡立て加熱容器102がコーヒーメーカー本体101にセットされる。
次いで、操作スイッチ111が操作されることによりコーヒーメーカー本体101に蒸気の吐出開始が指示されると、コーヒーメーカー本体101内の蒸気発生装置(図示せず)が駆動して、蒸気吐出部113から蒸気導入部123へ蒸気が吐出される。蒸気導入部123に蒸気が導入されると、ベンチュリー効果により、タンク121内のミルクがミルク吸引管125を通じて蒸気導入部123内に吸上げられるとともに、空気孔124を通じて蒸気導入部123内に空気が取り込まれる。蒸気導入部123内に吸上げられたミルクは、蒸気導入部123内に導入された蒸気及び蒸気導入部123内に取り込まれた空気と混合されて泡立てられる。このようにして泡立てられたミルクは、吐出ノズル126を通じてカップ114内のコーヒー上に供給される。これにより、カプチーノが調製される。
次に、カフェラテを調製する際の動作について説明する。
カフェラテを調製する際に必要なミルクは、加熱ミルクであり、泡立てる必要がない。このため、図6に示すようにミルク泡立て加熱容器102をコーヒーメーカー本体101にセットする前に、ピン128により空気孔124を塞いだ状態にしておく。
空気孔124が塞がれた状態でコーヒーメーカー本体101に蒸気の吐出開始が指示されると、コーヒーメーカー本体101内の蒸気発生装置が駆動して、蒸気吐出部113から蒸気導入部123へ蒸気が吐出される。蒸気導入部123に蒸気が導入されると、ベンチュリー効果により、タンク121内のミルクがミルク吸引管125を通じて蒸気導入部123内に吸上げられる。蒸気導入部123内に吸上げられたミルクは、蒸気導入部123内に導入された蒸気と混合されて加熱される。なお、このとき、空気はミルクと混合されない。このようにして加熱されたミルクは、吐出ノズル126を通じてカップ114内のコーヒー上に供給される。これにより、カフェラテが調製される。
次に、従来例2にかかるコーヒーメーカーについて説明する。図8は、従来例2にかかるコーヒーメーカーの概略構成図である。
従来例2にかかるコーヒーメーカー201は、蒸気を発生させる蒸気発生装置202を備えている。蒸気発生装置202は、蒸気導管203を介して蒸気吐出管204と接続されている。蒸気導管203には、電磁三方弁205と、ベンチュリーノズル206とが設けられている。電磁三方弁205は、蒸気導管203の蒸気経路を開閉可能に構成されている。ベンチュリーノズル206には、電磁開閉弁207が接続されている。電磁開閉弁207は、ベンチュリーノズル206に入る空気を遮断することができるように構成されている。
次に、前記構成を有する従来例2のコーヒーメーカーを用いてカプチーノを調製する際のミルクの泡立て動作について説明する。
まず、蒸気吐出管204の先端部がミルク210に浸かるように、ミルク210を入れたカップ211が保持される。その後、コーヒーメーカー201に設けられた操作スイッチ(図示せず)が操作されることによりミルクの泡立て開始が指示されると、蒸気発生装置202が駆動するとともに、電磁三方弁205及び電磁開閉弁207が開放される。これにより、蒸気発生装置202から発生した蒸気が、電磁三方弁205を通過し、電磁開閉弁207が開放されることによりベンチュリーノズル206に取り込まれた空気と混合されて、蒸気吐出管204からミルク210へ噴射される。これにより、カップ211内のミルク210が泡立てられる。
次に、前記構成を有する従来例2のコーヒーメーカーを用いてカフェラテを調製する際のミルクの加熱動作について説明する。
まず、蒸気吐出管204の先端部がミルク210に浸かるように、ミルク210を入れたカップ211が保持される。その後、コーヒーメーカー201に設けられた操作スイッチ(図示せず)が操作されることによりミルクの加熱開始が指示されると、蒸気発生装置202が駆動するとともに、電磁三方弁205が開放される。これにより、蒸気発生装置202から発生した蒸気が、電磁三方弁205を通過し、電磁開閉弁207が閉鎖されているので空気と混合されることなく、蒸気吐出管204からミルク210へ噴射される。これにより、カップ211内のミルク210が、泡立つことなく加熱される。
特表2007−533382号公報 特開2009−45463号公報
しかしながら、従来例1のコーヒーメーカーでは、ベンチュリー効果を利用して蒸気導入部123内にミルクを吸い上げるようにしているので、蒸気導入部123内で圧力損失及び温度低下が生じる。このため、従来例1のコーヒーメーカーでは、吐出ノズル126から吐出される泡立てミルク及び加熱ミルクの温度が低いという課題がある。特に、家庭用として用いられるためにコーヒーメーカーを小型化した場合においては、蒸気発生装置が発生させる蒸気の温度が比較的低く、蒸気の量も少ないので、泡立てミルク及び加熱ミルクの温度の低さが顕著になる。
また、ミルクは腐敗しやすいので、ミルクが付着した部品を放置した場合、異臭や腐食等の不具合が生じる。このため、ミルクと接触する部品は、頻繁に清掃を行う必要がある。従来例1のコーヒーメーカーにおいては、タンク121、ミルク吸引管125、蒸気導入部123、吐出ノズル126の他、コーヒーメーカー本体101の蒸気吐出部113、空気孔124を塞ぐピン128もミルクに触れる可能性がある。すなわち、従来例1のコーヒーメーカーにおいては、清掃を行う必要性がある部品が数多く存在する。また、従来例1のコーヒーメーカーにおいては、蒸気発生装置から蒸気吐出部113までの蒸気経路、ミルク吸引管125、蒸気導入部123、及び吐出ノズル126内には、清掃の為の水や水滴、蒸気の結露水等の液体が通常残留している。また、タンク121内のミルクが無くなってからしばらくの間においても、ミルク吸引管125、蒸気導入部123、及び吐出ノズル126内には、ミルクが残留している。そのような状態で、蒸気発生装置から蒸気が発生されると、蒸気の吐出開始が指示されてからしばらく間、及びタンク121内のミルクが無くなってからしばらくの間は、吐出ノズル126から蒸気の結露水やミルクなどの液体がしぶきとなって吹き出される。このしぶきにより、カップ114の周囲が汚され、清掃の必要性が生じる。従って、従来例1のコーヒーメーカーにおいては、清掃性が悪いという課題がある。
また、従来例2のコーヒーメーカーにおいては、ベンチュリーノズル206により空気を取り込むようにしている。ベンチュリーノズル206は、経路を絞り、流速を上げて空気を取り込むものである。すなわち、従来例2のコーヒーメーカーは、従来例1と同様にベンチュリー効果を利用するものである。このため、ベンチュリーノズル206内で圧力損失及び温度低下が生じ、蒸気吐出管204から吐出される蒸気の温度が低くなり、蒸気の量も少なくなる。このため、従来例2のコーヒーメーカーにおいても、泡立てミルク及び加熱ミルクの温度が低いという課題がある。
また、従来例2のコーヒーメーカーにおいては、カップ内でミルクと蒸気と空気とを混合するようにしているので、蒸気吐出管204からの蒸気及び空気の急激な吹き出しにより、ミルクがカップ内から外へ飛び散るおそれがある。このため、従来例2のコーヒーメーカーにおいても清掃性が悪いという課題がある。
本発明の目的は、前記課題を解決することにあって、泡立てミルク及び加熱ミルクの温度を従来よりも高くするとともに、清掃性を向上させることができるコーヒーメーカーを提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明によれば、蒸気吐出部を有するコーヒーメーカー本体と、前記蒸気吐出部が挿入可能な蒸気導入部を有するミルク泡立て加熱容器とを備えるコーヒーメーカーであって、
前記ミルク泡立て加熱容器は、
ミルクを収容する有底筒状のタンクと、
タンクの上部開口を塞ぐ着脱自在な蓋であって、前記蒸気導入部と前記タンクの内部とを連通する蒸気通路と、前記ミルク泡立て加熱容器の外部と前記タンクの内部とを連通する空気通路とが形成された蓋と、
前記蓋の底部に着脱自在に取り付けられ、前記蒸気吐出部から吐出され前記蒸気導入部及び前記蒸気通路を通じて前記タンクの内部へ供給された蒸気を前記タンクのミルク収容予定領域内に誘導する蒸気吐出管と、
前記蓋の底部に着脱自在に取り付けられ、前記空気通路を通じて前記ミルク泡立て加熱容器の外部から前記タンクの内部に取り込まれた空気を前記ミルク収容予定領域内に誘導する空気吐出管と、
前記空気通路を開閉する開閉機構と、
を備え、
前記蒸気吐出管の蒸気出口と前記空気吐出管の空気出口とが、前記ミルク収容予定領域内において前記蒸気と前記空気とが混合されるように、互いに近接して設けられている、コーヒーメーカーを提供する。
本発明にかかるコーヒーメーカーによれば、ミルク収容予定領域内において蒸気吐出管の蒸気出口と空気吐出管の空気出口とを互いに近接して設け、タンク内でミルクと蒸気と空気とが混合されるようにしている。この構成によれば、従来例1及び2のような圧力損失及び温度低下が生じないので、泡立てミルク及び加熱ミルクの温度を従来よりも高くすることができる。また、前記構成によれば、ミルクに触れる可能性のある部品は、タンクと蒸気吐出管と空気吐出管と蓋の底面だけになり、それらは互いに着脱自在であるので、清掃が容易である。さらに、前記構成によれば、蓋で上部開口を塞いだタンク内でミルクと蒸気と空気とを混合することができるので、しぶきでカップの周囲が汚れることも防ぐことができ、清掃性を一層向上させることができる。
本発明のこれらと他の目的と特徴は、添付された図面についての好ましい実施の形態に関連した次の記述から明らかになる。
図1は、本発明の第1実施形態にかかるコーヒーメーカーが備えるコーヒーメーカー本体の斜視図であり、 図2は、本発明の第1実施形態にかかるコーヒーメーカーが備えるミルク泡立て加熱容器の側断面図であり、 図3は、本発明の第2実施形態にかかるコーヒーメーカーが備えるミルク泡立て加熱容器の側面断面図であり、 図4Aは、図3に示すミルク泡立て加熱容器が備える空気流量調整ピンの断面図であり、 図4Bは、図3に示すミルク泡立て加熱容器が備える空気流量調整ピンの側面図であり、 図4Cは、図3に示すミルク泡立て加熱容器が備える空気流量調整ピンの底面図であり、 図5は、従来例1のコーヒーメーカーの、ミルク泡立て加熱容器の装着前の状態を示す斜視図であり、 図6は、従来例1のコーヒーメーカーの、ミルク泡立て加熱容器の装着後の状態を示す斜視図であり、 図7は、図5及び図6に示すミルク泡立て加熱容器の側断面図であり、 図8は、従来例2にかかるコーヒーメーカーの概略構成図である。
本発明の第1態様によれば、蒸気吐出部を有するコーヒーメーカー本体と、前記蒸気吐出部が挿入可能な蒸気導入部を有するミルク泡立て加熱容器とを備えるコーヒーメーカーであって、
前記ミルク泡立て加熱容器は、
ミルクを収容する有底筒状のタンクと、
タンクの上部開口を塞ぐ着脱自在な蓋であって、前記蒸気導入部と前記タンクの内部とを連通する蒸気通路と、前記ミルク泡立て加熱容器の外部と前記タンクの内部とを連通する空気通路とが形成された蓋と、
前記蓋の底部に着脱自在に取り付けられ、前記蒸気吐出部から吐出され前記蒸気導入部及び前記蒸気通路を通じて前記タンクの内部へ供給された蒸気を前記タンクのミルク収容予定領域内に誘導する蒸気吐出管と、
前記蓋の底部に着脱自在に取り付けられ、前記空気通路を通じて前記ミルク泡立て加熱容器の外部から前記タンクの内部に取り込まれた空気を前記ミルク収容予定領域内に誘導する空気吐出管と、
前記空気通路を開閉する開閉機構と、
を備え、
前記蒸気吐出管の蒸気出口と前記空気吐出管の空気出口とが、前記ミルク収容予定領域内において前記蒸気と前記空気とが混合されるように、互いに近接して設けられている、コーヒーメーカーを提供する。
本発明の第2態様によれば、前記空気吐出管は、前記蒸気吐出管よりも管径が大きく、前記空気吐出管と前記蒸気吐出管とは二重管構造に形成されている、第1態様に記載のコーヒーメーカーを提供する。
本発明の第3態様によれば、前記空気吐出管の先端部は、前記蒸気吐出管の先端部を覆うように形成され、
前記空気吐出管の先端部には、前記蒸気出口と対向する位置に吐出穴が設けられ、
前記ミルク収容予定領域内において前記空気吐出管の側壁には、ミルク取込穴が設けられている、第2態様に記載のコーヒーメーカーを提供する。
本発明の第4態様によれば、前記ミルク取込穴は、前記蒸気出口よりも下方に設けられている、第3態様に記載のコーヒーメーカーを提供する。
本発明の第5態様によれば、前記開閉機構は、先端部に傾斜面を有し、前記空気通路の空気取込口から前記空気通路内に挿入され、前記空気通路内を摺動可能な空気流量調整ピンを備え、
前記空気流量調整ピンの摺動位置に応じて前記空気流量調整ピンの前記先端部が前記空気取込口を塞ぐ面積が変化する、第1〜4態様のいずれか1つに記載のコーヒーメーカーを提供する。
本発明の第6態様によれば、前記タンクの底部は、前記蓋から離れるように半球形状に窪んだ湾曲部を有する、第1〜5態様のいずれか1つに記載のコーヒーメーカーを提供する。
本発明の第7態様によれば、前記蒸気吐出管の前記蒸気出口は、前記湾曲部の中心部からずれた前記湾曲部の一部と対向している、第6態様に記載のコーヒーメーカーを提供する。
本発明の第8態様によれば、前記タンクの側壁と前記湾曲部とを接続する前記湾曲部の周囲の壁が前記湾曲部に向かってテーパ状に形成されている、第6又は7態様に記載のコーヒーメーカーを提供する。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、同様の構成には同じ符号を付して説明を省略する。
《第1実施形態》
本発明の第1実施形態にかかるコーヒーメーカーの構成について説明する。図1は、本発明の第1実施形態にかかるコーヒーメーカーが備えるコーヒーメーカー本体の斜視図である。図2は、本発明の第1実施形態にかかるコーヒーメーカーが備えるミルク泡立て加熱容器の側断面図である。
本第1実施形態にかかるコーヒーメーカーは、コーヒーメーカー本体1と、コーヒーメーカー本体1に着脱自在にセットされる(取り付けられる)ミルク泡立て加熱容器2とを備えている。コーヒーメーカー本体1は、操作スイッチ11と、コーヒー吐出部12と、蒸気吐出部13とを備えている。ミルク泡立て加熱装置2は、ミルクを収容する有底筒状のタンク21と、タンク21の上部開口を塞ぐ着脱自在な蓋31とを備えている。
タンク21は、内部を視認することができるように透明又は半透明の部材(例えば、透明ガラス部材)で形成されている。タンク21の底部には、蓋31から離れるように半球形状に窪んだ湾曲部22が設けられている。湾曲部22は、その容積がカフェラテ1杯分の調製に必要なミルクの量と一致するように形成されている。
タンク21の側壁23と湾曲部22とを接続する湾曲部22の周囲の壁24は、湾曲部22に向かってテーパ状に形成されている。これにより、タンク21内に入れられたミルクは、湾曲部22に集められるようになっている。また、湾曲部22とテーパ状の壁24との接続部分には、段差が形成されている。この段差を目安にすることで、使用者は、カフェラテ1杯分の調製に必要な量のミルクを正確にタンク21に入れることができる。
また、タンク21には、樹脂製の保持部材25が取り付けられている。保持部材25には、取手部26が一体的に形成されている。取手部26とは反対側のタンク21の側壁23の上端部には、注ぎ口27が形成されている。使用者は、取手部26を持って、注ぎ口27が下になるようにタンク21を傾けることで、タンク21内のミルクを注ぎ口27から注ぎ出すことができる。
蓋31は、コーヒーメーカー本体1の蒸気吐出部13が挿入可能な蒸気導入部32を有している。コーヒーメーカー本体1の蒸気吐出部13が蒸気導入部32に挿入されることで、ミルク泡立て加熱容器2がコーヒーメーカー本体1にセットされる。蓋31には、蒸気導入部32とタンク21の内部とを連通する蒸気通路33と、ミルク泡立て加熱容器2の外部とタンク21の内部とを連通する空気通路34とが形成されている。蓋31の底部には、蒸気吐出管35と空気吐出管36とが着脱自在に取り付けられている。
蒸気吐出管35は、蒸気通路33の蒸気出口33aと連通し、蓋31の底部からタンク21のミルク収容予定領域E1内まで延在している。蒸気吐出管35は、コーヒーメーカー本体1の蒸気吐出部13から吐出され蒸気導入部32及び蒸気通路33を通じてタンク21の内部へ供給される蒸気をミルク収容予定領域E1内に誘導する。ミルク収容予定領域E1内に誘導された蒸気は、蒸気吐出管35の先端部に設けられた蒸気出口35aから吐出される。
空気吐出管36は、空気通路34の空気出口34aと連通し、蓋31の底部からミルク収容予定領域E1内まで延在している。空気吐出管36は、空気通路34を通じてミルク泡立て加熱容器2の外部からタンク21内に取り込まれた空気をミルク収容予定領域E1内に誘導する。ミルク収容予定領域E1内に誘導された空気は、空気吐出管36の先端部に設けられた空気出口36aから吐出される。空気吐出管36の空気出口36aは、蒸気吐出管35の蒸気出口35aと互いに近接するように設けられている。これにより、空気吐出管36の空気出口36aから吐出された空気は、蒸気吐出管35の蒸気出口35aから吐出された蒸気と、ミルク収容予定領域E1内で混合される。
空気通路34の空気取込口34bは、蓋31の上面に設けられている。蓋31の上面には、空気通路34の空気取込口34bを開閉可能な開閉機構の一例であるスライド板37が摺動可能に設けられている。スライド板37には、凸部38が設けられている。使用者は、凸部38を押してスライド板37を摺動させることで、空気取込口34bを開閉することができる。また、蓋31の上面には、スライド板37を蓋31の上面に付勢する押さえ部39が設けられている。押さえ部39は、樹脂部材などの弾性部材で構成されている。
次に、前記構成を有する本第1実施形態にかかるコーヒーメーカーの動作について説明する。
まず、カプチーノを調製する際の動作について説明する。
操作スイッチ11が操作されることによりコーヒーメーカー本体1にコーヒー抽出開始が指示されると、コーヒーメーカー本体1の内部に設けられたコーヒー抽出機構(図示せず)が駆動して、コーヒーの抽出が開始される。抽出されたコーヒーは、コーヒー吐出部12から吐出され、コーヒー吐出部12の下方に置かれたカップ14に注がれる。
次いで、タンク21のミルク収容予定領域E1にミルクが入れられ且つ空気取込口34bが開放されたミルク泡立て加熱容器2が用意される。なお、図2に示すように、スライド板37が空気取込口34bを塞いでいる場合には、スライド板37の凸部38を押して、空気取込口34bを開放するようにすればよい。
次いで、蒸気導入部32内にコーヒーメーカー本体1の蒸気吐出部13が挿入される。これにより、ミルク泡立て加熱容器2がコーヒーメーカー本体1にセットされる。
次いで、操作スイッチ11が操作されることによりコーヒーメーカー本体1に蒸気の吐出開始が指示されると、コーヒーメーカー本体1内の蒸気発生装置(図示せず)が駆動して、蒸気吐出部13から蒸気導入部32へ蒸気が吐出される。
蒸気導入部32に導入された蒸気は、蒸気通路33及び蒸気吐出管35を通じて蒸気出口35aから吐出される。この蒸気出口35aから吐出される蒸気の勢いにより、当該蒸気と空気出口36aから吐出された空気とがミルク内で混合され、ミルクが泡立てられる。また、このとき、急激に吐出された蒸気の膨張による熱交換により、ミルクの温度が上昇する。
なお、本第1実施形態においては、タンク21の底部に半球形状の湾曲部22を設けているので、蒸気出口35aから吐出された蒸気が、障害物に衝突することなく湾曲部22に沿ってスムーズに流れ、ミルク全体を攪拌するような大きな流れを生じさせる。この流れにより、ミルクをキメ細かく均一に泡立てることができる。なお、蒸気吐出管35の蒸気出口35aは、図2に示すように、湾曲部22の中心部(最下部)22aからずれた湾曲部22の一部(傾斜部分)と対向するように設けられることが好ましい。これにより、蒸気出口35aから吐出された蒸気の流速が減速されず、ミルク内により大きな流れを生じさせることができる。従って、ミルクの温度を効率的且つ短時間に上昇させることができるとともに、ミルクの泡を一層キメ細かく均一にすることができる。
蒸気出口35aから蒸気が吐出されることによりミルクが所望の泡立ちになると、使用者によりスライド板37の凸部38が押され、空気通路34の空気取込口34bがスライド板37により閉塞される。スライド板37は、空気取込口34bを閉塞する位置において押さえ部39により蓋31の上面に付勢される。これにより、空気吐出管36内に空気が取り込まれなくなるので、蒸気出口35aから吐出された蒸気のみがミルクと混合される。これにより、ミルクは、所望の泡立ちを維持したまま加熱される。
泡立てられたミルクが所望の温度に達し、操作スイッチ11が操作されることによりコーヒーメーカー本体1に蒸気の吐出停止が指示されると、蒸気発生装置の駆動が停止する。
前記のようにして泡立てられたミルクは、使用者が取手部26を持って注ぎ口27が下になるようにタンク21を傾けることにより、注ぎ口27からカップ14内のコーヒー上へ注ぎ出される。これにより、カプチーノが調製される。
次に、カフェラテを調製する際の動作について説明する。
カフェラテを調製する際に必要なミルクは、加熱ミルクであり、泡立てる必要がない。このため、タンク21のミルク収容予定領域E1にミルクが入れられ且つ空気取込口34bが塞がれたミルク泡立て加熱容器2をコーヒーメーカー本体1にセットする。
次いで、操作スイッチ11が操作されることによりコーヒーメーカー本体1に蒸気の吐出開始が指示されると、コーヒーメーカー本体1内の蒸気発生装置が駆動して、蒸気吐出部13から蒸気導入部32へ蒸気が吐出される。
蒸気導入部32に導入された蒸気は、蒸気通路33及び蒸気吐出管35を通じて蒸気出口35aから吐出される。このとき、空気取込口34bが塞がれているので、蒸気出口35aから吐出される蒸気のみがミルクと混合される。これにより、ミルクは、泡立つことなく加熱される。
ミルクが所望の温度に達し、操作スイッチ11が操作されることによりコーヒーメーカー本体1に蒸気の吐出停止が指示されると、蒸気発生装置の駆動が停止する。
前記のようにして加熱されたミルクは、使用者が取手部26を持って注ぎ口27が下になるようにタンク21を傾けることにより、注ぎ口27からカップ14内のコーヒー上へ注ぎ出される。これにより、カフェラテが調製される。
本第1実施形態によれば、ミルク収容予定領域E1内において蒸気吐出管35の蒸気出口35aと空気吐出管36の空気出口36aとを互いに近接して設け、タンク21内でミルクと蒸気と空気とが混合されるようにしている。この構成によれば、従来例1及び2のような圧力損失及び温度低下が生じないので、泡立てミルク及び加熱ミルクの温度を従来よりも高くすることができる。また、タンク21内でミルクを泡立てた後、スライド板33で空気取込口34bを閉鎖する一方、ミルクへの蒸気の吐出を継続することで、泡立てたミルクの温度を上昇させることができる。
また、本第1実施形態によれば、ミルクに触れる可能性のある部品は、タンク21と蒸気吐出管35と空気吐出管36と蓋31の底面だけになり、それらは互いに着脱自在であるので、清掃が容易である。
また、本第1実施形態によれば、蓋31で上部開口を塞いだタンク21内でミルクと蒸気と空気とを混合することができるので、しぶきでカップ14の周囲が汚れることも防ぐことができ、清掃性を一層向上させることができる。
また、本第1実施形態によれば、空気吐出管36の空気出口36aを蒸気吐出管35の蒸気出口35aの近傍に設けているので、蒸気の急激な噴出によるミルクの衝撃攪拌時にミルク内に空気が取り込まれ、効率的に泡立ちミルクを生成することができる。
また、本第1実施形態によれば、湾曲部22の容積をカフェラテ1杯分の調製に必要なミルクの量と一致させるとともに、湾曲部22の周囲の壁24をテーパ状に形成している。これにより、使用者は、カフェラテ1杯分の調製に必要な量のミルクをタンク21内に容易に入れることができる。また、蒸気吐出管35の蒸気出口35a及び空気吐出管36の空気出口36aを、湾曲部22とテーパ状の壁24との段差よりも下方に配置することで、蒸気と空気とをミルク内でより確実に混合させることができる。
また、本第1実施形態によれば、タンク21を透明又は半透明の部材で形成しているので、タンク21内のミルクの状態を容易に確認することができる。また、本第1実施形態にかかるミルク泡立て加熱容器2は、タンク21にミルクを入れた状態で冷蔵庫等に保管することが可能であるので、使い勝手が良い。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。例えば、前記第1実施形態では、タンク21と保持部材25とを別個の部品としたが、本発明はこれに限定されない。タンク21と保持部材25は、例えば、ポリサルフォンなどの樹脂材料により一体成形されてもよい。この場合、部品点数を削減できるとともに、製造コストを低減することができる。
また、前記第1実施形態では、湾曲部22を半球形状に形成したが、本発明はこれに限定されない。湾曲部22は、蒸気出口35aから吐出された蒸気の流れを阻害せず、ミルク内に大きな流れを生じさせることができるような滑らかな形状であればよい。
また、蒸気吐出管35の先端部は、管径が小さくなっていることが好ましい。これにより、蒸気出口35aから吐出される蒸気の勢いを増すことができ、ミルクをより攪拌することができる。従って、ミルクをよりキメ細かく均一に泡立てることができる。
また、前記第1実施形態では、湾曲部22の容積をカフェラテ1杯分の調製に必要なミルクの量と一致させたが、本発明はこれに限定されず、目的に応じた所定の容積に設定すればよい。
《第2実施形態》
図3は、本発明の第2実施形態にかかるコーヒーメーカーが備えるミルク泡立て加熱装置の側断面図である。本第2実施形態にかかるコーヒーメーカーが前記第1実施形態にかかるコーヒーメーカーと異なる点は、空気吐出管36Aが蒸気吐出管35を内蔵するように構成されるとともに、スライド板37及び押さえ部39に代えて開閉機構の一例である空気流量調整ピン40を備えている点である。
より具体的には、空気吐出管36Aは、蒸気吐出管35よりも管径が大きく、蒸気吐出管35を内蔵するように蓋31の底部に取り付けられている。すなわち、空気吐出管36Aと蒸気吐出管35とは、二重管構造に形成されている。
空気吐出管36Aの先端部は、蒸気吐出管35の先端部を覆うように形成されている。空気吐出管36Aの先端部には、蒸気出口35aと対向する位置に吐出穴36Abが設けられている。また、ミルク収容予定領域E1内において空気吐出管36Aの側壁には、1つ以上のミルク取込穴36Acが設けられている。ミルク取込穴36Acは、蒸気出口35aよりも下方に設けられている。なお、本第2実施形態において、空気出口36Aaと蒸気出口35aとは、同一平面上に位置している。
空気流量調整ピン40は、空気通路34の空気取込口34bから空気通路34内に挿入され、空気通路34内を摺動可能に構成されている。
図4Aは空気流量調整ピン40の断面図であり、図4Bは空気流量調整ピン40の側面図であり、図4Cは空気流量調整ピン40の底面図である。空気流量調整ピン40は、使用者に保持されるつまみ部41と、空気流量調整ピン40が空気通路34内に完全に入り込まないようにストッパーとなるフランジ部42とを備えている。空気流量調整ピン40の先端部には、スリット43が形成されている。スリット43には、空気通路34の延在方向に対して交差する傾斜面44が形成されている。フランジ部42が蓋31の上面に当接するまで空気流量調整ピン40が空気通路34内に挿入されたとき、空気流量調整ピン40の先端部により空気通路34が完全に塞がれる。この状態から空気流量調整ピン40が持ち上げられると、空気流量調整ピン40が持ち上げられるに従って、空気通路34の開口面積が大きくなる。すなわち、空気流量調整ピン40の摺動位置に応じて空気流量調整ピン40の先端部が空気取込口34bを塞ぐ面積が変化する。なお、フランジ部42と蓋31の上面との接触部分には、ゴム製のパッキンが設けられることが好ましい。これにより、空気通路34を完全に密閉することが可能になる。
次に、前記構成を有する本第2実施形態にかかるコーヒーメーカーの動作について説明する。
まず、カプチーノを調製する際の動作について説明する。
操作スイッチ11が操作されることによりコーヒーメーカー本体1にコーヒー抽出開始が指示されると、コーヒーメーカー本体1の内部に設けられたコーヒー抽出機構(図示せず)が駆動して、コーヒーの抽出が開始される。抽出されたコーヒーは、コーヒー吐出部12から吐出され、コーヒー吐出部12の下方に置かれたカップ14に注がれる。
次いで、タンク21のミルク収容予定領域E1にミルクが入れられ且つ空気取込口34bが開けられたミルク泡立て加熱容器2が用意される。なお、このとき、蒸気吐出管35の先端部及び空気吐出管36Aの先端部は、ミルクに浸かった状態にあり、ミルクの液面は、蒸気出口35a及び空気出口36Aaよりも高い位置にある。
次いで、蒸気導入部32内にコーヒーメーカー本体1の蒸気吐出部13が挿入される。これにより、ミルク泡立て加熱容器2がコーヒーメーカー本体1にセットされる。
次いで、操作スイッチ11が操作されることによりコーヒーメーカー本体1に蒸気の吐出開始が指示されると、コーヒーメーカー本体1内の蒸気発生装置(図示せず)が駆動して、蒸気吐出部13から蒸気導入部32へ蒸気が吐出される。
蒸気導入部32に導入された蒸気は、蒸気通路33及び蒸気吐出管35を通じて蒸気出口35aから吐出される。この蒸気出口35aから吐出される蒸気の勢いにより、空気吐出管36Aの先端部内でのミルクの液面が押し下げられる。これにより、蒸気出口35aと押し下げられたミルクの液面とを間に、空気出口36Aaを通じて空気が取り込まれる。その結果、空気と蒸気とが混合される。当該混合された空気と蒸気とは、蒸気出口35aと対向するように設けられた吐出穴36Abを通じて湾曲部22に達し、湾曲部22に沿って流れることで、ミルクを攪拌するような大きな流れを生じさせる。この過程で空気と蒸気とミルクとが混ざり合い、ミルクが泡立てられる。また、このとき、急激に吐出された蒸気の膨張による熱交換により、ミルクの温度が上昇する。
なお、本第2実施形態では、空気吐出管36Aの側壁にミルク取込穴36Acを設けているので、吐出穴36Ab及びミルク取込穴36Acを通じてミルクを循環させることができ、ミルクを効率良く泡立てることができる。また、本第2実施形態では、ミルク取込穴36Acを蒸気出口35aよりも下方に設けているので、ミルクの循環を一層促進することができ、ミルクを一層効率良く泡立てることができる。また、本第2実施形態では、空気流量調整ピン40の摺動位置によって空気取込口34bの開口面積を変化させることができるので、ミルク及び蒸気と混合する空気の量を調整することができる。これにより、ミルクの泡立ち加減を調整することができる。
ミルクが所望の泡立ちになると、使用者により空気流量調整ピン40が押し下げられ、空気取込口34bが空気流量調整ピン40により閉塞される。これにより、空気吐出管36A内に空気が取り込まれなくなるので、蒸気出口35aから吐出された蒸気のみがミルクと混合される。これにより、ミルクは、所望の泡立ちを維持したまま加熱される。
泡立てられたミルクが所望の温度に達し、操作スイッチ11が操作されることによりコーヒーメーカー本体1に蒸気の吐出停止が指示されると、蒸気発生装置の駆動が停止する。
前記のようにして泡立てられたミルクは、使用者が取手部26を持って注ぎ口27が下になるようにタンク21を傾けることにより、注ぎ口27からカップ14内のコーヒー上へ注ぎ出される。これにより、カプチーノが調製される。
次に、カフェラテを調製する際の動作について説明する。
まず、タンク21のミルク収容予定領域E1にミルクが入れられ且つ空気取込口34bが塞がれたミルク泡立て加熱容器2をコーヒーメーカー本体1にセットする。
次いで、操作スイッチ11が操作されることによりコーヒーメーカー本体1に蒸気の吐出開始が指示されると、コーヒーメーカー本体1内の蒸気発生装置が駆動して、蒸気吐出部13から蒸気導入部32へ蒸気が吐出される。
蒸気導入部32に導入された蒸気は、蒸気通路33及び蒸気吐出管35を通じて蒸気出口35aから吐出される。このとき、空気取込口34bが塞がれているので、蒸気出口35aから吐出される蒸気のみがミルクと混合される。これにより、ミルクは、泡立つことなく加熱される。
ミルクが所望の温度に達し、操作スイッチ11が操作されることによりコーヒーメーカー本体1に蒸気の吐出停止が指示されると、蒸気発生装置の駆動が停止する。
前記のようにして加熱されたミルクは、使用者が取手部26を持って注ぎ口27が下になるようにタンク21を傾けることにより、注ぎ口27からカップ14内のコーヒー上へ注ぎ出される。これにより、カフェラテが調製される。
本第2実施形態によれば、ミルク収容予定領域E1内において蒸気吐出管35の蒸気出口35aと空気吐出管36Aの空気出口36Aaとを互いに近接して設け、タンク21内でミルクと蒸気と空気とが混合されるようにしている。この構成によれば、従来例1及び2のような圧力損失及び温度低下が生じないので、泡立てミルク及び加熱ミルクの温度を従来よりも高くすることができる。また、タンク21内でミルクを泡立てた後、空気流量調整ピン40で空気取込口34bを閉鎖する一方、ミルクへの蒸気の吐出を継続することで、泡立てたミルクの温度を上昇させることができる。
また、本第2実施形態によれば、ミルクに触れる可能性のある部品は、タンク21と蒸気吐出管35と空気吐出管36Aと蓋31の底面だけになり、それらは互いに着脱自在であるので、清掃が容易である。
また、本第2実施形態によれば、蓋31で上部開口を塞いだタンク21内でミルクと蒸気と空気とを混合することができるので、しぶきでカップ14の周囲が汚れることも防ぐことができ、清掃性を一層向上させることができる。
また、本第2実施形態によれば、空気吐出管36の空気出口36aを蒸気吐出管35の蒸気出口35aの近傍に設けているので、蒸気の急激な噴出によるミルクの衝撃攪拌時にミルク内に空気が取り込まれ、効率的に泡立ちミルクを生成することができる。
本第2実施形態によれば、空気流量調整ピン40の摺動位置によって空気取込口34bの開口面積を変化させることができるので、ミルク及び蒸気と混合する空気の量を調整することができる。これにより、ミルクの泡立ち加減を調整することができる。
なお、前記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明にかかるコーヒーメーカーは、泡立てミルク及び加熱ミルクの温度を従来よりも高くするとともに、清掃性を向上させることができるので、特に家庭用の小型のコーヒーメーカーに有用である。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術に熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。

Claims (8)

  1. 蒸気吐出部を有するコーヒーメーカー本体と、前記蒸気吐出部が挿入可能な蒸気導入部を有するミルク泡立て加熱容器とを備えるコーヒーメーカーであって、
    前記ミルク泡立て加熱容器は、
    ミルクを収容する有底筒状のタンクと、
    タンクの上部開口を塞ぐ着脱自在な蓋であって、前記蒸気導入部と前記タンクの内部とを連通する蒸気通路と、前記ミルク泡立て加熱容器の外部と前記タンクの内部とを連通する空気通路とが形成された蓋と、
    前記蓋の底部に着脱自在に取り付けられ、前記蒸気吐出部から吐出され前記蒸気導入部及び前記蒸気通路を通じて前記タンクの内部へ供給された蒸気を前記タンクのミルク収容予定領域内に誘導する蒸気吐出管と、
    前記蓋の底部に着脱自在に取り付けられ、前記空気通路を通じて前記ミルク泡立て加熱容器の外部から前記タンクの内部に取り込まれた空気を前記ミルク収容予定領域内に誘導する空気吐出管と、
    前記空気通路を開閉する開閉機構と、
    を備え、
    前記蒸気吐出管の蒸気出口と前記空気吐出管の空気出口とが、前記ミルク収容予定領域内において前記蒸気と前記空気とが混合されるように、互いに近接して設けられている、コーヒーメーカー。
  2. 前記空気吐出管は、前記蒸気吐出管よりも管径が大きく、前記空気吐出管と前記蒸気吐出管とは二重管構造に形成されている、請求項1に記載のコーヒーメーカー。
  3. 前記空気吐出管の先端部は、前記蒸気吐出管の先端部を覆うように形成され、
    前記空気吐出管の先端部には、前記蒸気出口と対向する位置に吐出穴が設けられ、
    前記ミルク収容予定領域内において前記空気吐出管の側壁には、ミルク取込穴が設けられている、請求項2に記載のコーヒーメーカー。
  4. 前記ミルク取込穴は、前記蒸気出口よりも下方に設けられている、請求項3に記載のコーヒーメーカー。
  5. 前記開閉機構は、先端部に傾斜面を有し、前記空気通路の空気取込口から前記空気通路内に挿入され、前記空気通路内を摺動可能な空気流量調整ピンを備え、
    前記空気流量調整ピンの摺動位置に応じて前記空気流量調整ピンの前記先端部が前記空気取込口を塞ぐ面積が変化する、請求項1に記載のコーヒーメーカー。
  6. 前記タンクの底部は、前記蓋から離れるように半球形状に窪んだ湾曲部を有する、請求項1に記載のコーヒーメーカー。
  7. 前記蒸気吐出管の前記蒸気出口は、前記湾曲部の中心部からずれた前記湾曲部の一部と対向している、請求項6に記載のコーヒーメーカー。
  8. 前記タンクの側壁と前記湾曲部とを接続する前記湾曲部の周囲の壁が前記湾曲部に向かってテーパ状に形成されている、請求項7に記載のコーヒーメーカー。
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