JPH11267025A - 調理装置 - Google Patents

調理装置

Info

Publication number
JPH11267025A
JPH11267025A JP9105398A JP9105398A JPH11267025A JP H11267025 A JPH11267025 A JP H11267025A JP 9105398 A JP9105398 A JP 9105398A JP 9105398 A JP9105398 A JP 9105398A JP H11267025 A JPH11267025 A JP H11267025A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature sensor
kettle
temperature
food
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9105398A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Takahashi
和弘 高橋
Katsuhiko Suzuki
勝彦 鈴木
Masakazu Kurihara
正和 栗原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP9105398A priority Critical patent/JPH11267025A/ja
Publication of JPH11267025A publication Critical patent/JPH11267025A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度センサーの異常に対して迅速且つ的確に
対処することができる調理装置を提供する。 【解決手段】 調理装置1は、食品を調理するケトル2
を備えたものであって、ケトル2に取り付けられた温度
センサー14と、この温度センサー14の出力が入力さ
れる制御装置13とを備えており、この制御装置13
は、温度センサー14の異常を検出した場合、当該異常
の内容に応じた警報を発する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケトルにて食品を
調理する調理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりスープやカレー、シチューなど
の食品を比較的大量に加熱調理する場合には、例えば特
開平7−8379号公報(A47J27/17)に示さ
れる如きケトル(蒸気加熱式ジャケット釜)を用いて作
業を行っている。この場合、ケトルは内釜と外釜とから
構成され、これら内外釜間に構成したジャケット空間内
に蒸気を供給して加熱調理が行われる。
【0003】また、このケトルの内釜と外釜間に温度セ
ンサーを取り付け、この温度センサーが検出するケトル
の温度から調理中の食品の芯温を把握して調理中の加熱
量の制御を行うものも考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、係る温
度センサーは高温・多湿の蒸気加熱式ジャケット釜に取
り付けられる関係上、過酷な環境から断線や短絡などの
故障を生じ易い。このような異常は通常は調理開始前か
ら生じているものであるが、従来では係る温度センサー
異常について何ら対処されていなかったため、調理中に
異常であることが判明して、交換修理などの対処が遅れ
ると云う問題があった。
【0005】また、近年では食中毒の発生防止、並び
に、原因追及の重要性から、食品の調理中の温度推移を
記録する必要性が叫ばれており、係る場合にはケトル内
の食品中に温度センサーを投入することになる。このよ
うな温度センサーに異常が生じた場合にも迅速に対応す
る必要がある。
【0006】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、温度センサーの異常に対
して迅速且つ的確に対処することができる調理装置を提
供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の調理装
置は、食品を調理するケトルを備えたものであって、ケ
トルに取り付けられた温度センサーと、この温度センサ
ーの出力が入力される制御装置とを備えており、この制
御装置は、温度センサーの異常を検出した場合、当該異
常の内容に応じた警報を発するものである。
【0008】請求項1の発明によれば、食品を調理する
ケトルを備えた調理装置において、ケトルに取り付けら
れた温度センサーと、この温度センサーの出力が入力さ
れる制御装置とを備えており、この制御装置は、温度セ
ンサーの異常を検出した場合、当該異常の内容に応じた
警報を発するようにしたので、使用者は過酷な環境に取
り付けられた温度センサーの異常を迅速且つ的確に把握
し、交換・修理などの対処を早急に施すことが可能とな
る。これにより、温度センサーの検出する温度に基づい
た円滑な調理作業を実現することができるようになるも
のである。
【0009】請求項2の発明の調理装置は、上記におい
てケトルには温度センサーに加えて、当該温度センサー
と同様の機能を奏するもう一つの温度センサーが取り付
けられているものである。
【0010】請求項2の発明によれば、上記に加えてケ
トルには温度センサーに加えて、当該温度センサーと同
様の機能を奏するもう一つの温度センサーを取り付けた
ので、温度センサーに異常が生じ、交換する必要が生じ
た場合には、既に取り付けられているもう一つの温度セ
ンサーの出力を用いて調理作業を実行できるようにな
り、極めて利便性に富んだものとなる。
【0011】請求項3の発明の調理装置は、食品を調理
するケトルを備えたものであって、ケトル内の食品中に
投入された温度センサーと、この温度センサーの出力が
入力される制御装置とを備えており、この制御装置は、
温度センサーの異常を検出した場合、当該異常の内容に
応じた警報を発するものである。
【0012】請求項3の発明によれば、食品を調理する
ケトルを備えた調理装置において、ケトル内の食品中に
投入された温度センサーと、この温度センサーの出力が
入力される制御装置とを備えており、この制御装置は、
温度センサーの異常を検出した場合、当該異常の内容に
応じた警報を発するようにしたので、食品温度を直接記
録する温度センサーの異常を迅速且つ的確に把握し、交
換・修理などの対処を早急に施すことが可能となる。こ
れにより、温度センサーの故障による記録漏れの発生な
どを防止若しくは最小限に抑えることが可能となるもの
である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図1は本発明の調理装置1のシステム
構成図を示している。実施例の調理装置1は、病院や食
堂の厨房などに設置されるものであり、流動性の食品、
例えばスープ(或いは、カレー、シチューなど)を蒸気
を用いて加熱調理する蒸気加熱式ジャケット釜であるケ
トル2と、このケトルにて調理された食品をポリエチレ
ンなどの樹脂製袋Bに充填する充填装置としてのパッキ
ングステーション3と、このパッキングステーション3
にて袋詰めされた食品を冷却する冷水式の氷水冷却機4
とから構成されている。
【0014】前記ケトル2は、図2に示す如く上面に開
口し、底面が所定曲率で湾曲したステンレス製の内釜2
2と、この内釜22の周囲を所定の間隔を存して囲繞す
るステンレス製の外釜23とから構成されており、これ
ら内外釜22、23間にジャケット空間24が構成され
ている。
【0015】そして、この内釜22内には調理中の食品
を攪拌する撹拌機6が挿脱自在に挿入される。この撹拌
機6は速調可能な撹拌機モータ26に、手動にて解除可
能な連結具30により連結されて駆動される。また、ケ
トル2には撹拌機モータ26を停止させるための非常停
止スイッチ27が設けられ、安全を図っている。
【0016】一方、前記外釜23の下部側面には蒸気供
給パイプ28の一端が接続され、ジャケット空間24内
に連通されており、この蒸気供給パイプ28には電動式
の蒸気注入バルブ29(主)が介設されると共に、蒸気
供給パイプ28の他端は図示しない加熱蒸気供給源に連
通されている。また、蒸気注入バルブ29をバイパスす
るかたちで蒸気供給パイプ28にはバイパスパイプ31
が接続されている。
【0017】このバイパスパイプ31の流路は前記蒸気
供給パイプ28よりも絞られており、更に、このバイパ
スパイプ31には手動の蒸気調節バルブ32(微調整)
と副バルブ35が介設されている。
【0018】更に、外釜23の底部には排水パイプ33
が接続され、ジャケット空間24内に連通されており、
この排水パイプ33には蒸気トラップ40を介して凝縮
水バルブ34が取り付けられている。また、外釜23の
上部には連通パイプ36が接続されてジャケット空間2
4内に連通されており、この連通パイプ36には安全弁
37と逆止弁38、及び、蒸気排出バルブ45が接続さ
れている。
【0019】この安全弁37はジャケット空間24内の
圧力が所定圧力以上に上昇した際に開くと共に、逆止弁
38はジャケット空間24方向を順方向としてジャケッ
ト空間24への外気の流入のみを許容する機能を奏す
る。
【0020】一方、内釜22の底面には図4に示す如く
食品取出口50が開口形成されており、この食品取出口
50からは導出パイプ39が降下して上端を食品取出口
50にて内釜22内に開放すると共に、下端はケトル2
の下方にて開口している。
【0021】そして、この導出パイプ39には開閉手段
としての取出バルブ41が連結されると共に、この取出
バルブ41にはフレキシブルな搬送用ホース7が接続さ
れる。尚、52は蒸気供給パイプ28内の圧力計であ
り、71は排水パイプ33に接続されたドレン抜きバル
ブ、72は水道水をジャケット空間24に導入するため
の冷却バルブである。ランプ1及びランプ2はケトル2
の状態を表示するものであり、後述する制御装置13に
よって制御される。
【0022】ここで、上記取出バルブ41は、上面に入
口54が開口し、側面に出口56が開口した本体57
と、この本体57内に上下移動自在に配設された弁体5
8と、この弁体58下方に設けられて弁体58を圧縮空
気にて上下動させる駆動部59とから構成されている。
【0023】そして、取出バルブ41は、その本体57
の上面入口54を導出パイプ39の下端にヘルール継手
Hによって連結することにより、ケトル2に着脱自在に
取り付けられる。このヘルール継手Hは、突き合わされ
たパイプの相互の端面を周囲から包み込んで密封固着す
る継手であり、手作業によって解除可能なものである。
【0024】前記駆動部59には圧力調整バルブ61を
介して圧縮空気供給パイプ62が連通接続されており、
圧縮空気が送り込まれると弁体58を出口56より下ま
で降下させる(図4に破線で示す)と共に、圧縮空気が
抜かれると弁体58を上昇させて食品取出口50を閉じ
る。この弁体58は食品取出口50を閉じた状態で、図
4に実線で示す如くその上面はケトル2の内釜22の底
面と略面一となる。
【0025】これにより、弁体58が閉じた状態で、調
理中食品や撹拌機6が弁体58に当接することが無くな
ると共に、食品取出口50に食品が滞留することも無く
なる。また、上記圧力調整バルブ61は駆動部59に送
り込まれる空気の圧力を抑制するよう調整するものであ
る。
【0026】また、前記搬送用ホース7の一端も同様の
ヘルール継手Hによって取出バルブ41の出口56に着
脱自在に接続されている(図3)。そして、この搬送用
ホース7の他端は前記パッキングステーション3に設け
られたポンプ装置8に接続されるが、搬送用ホース7に
は複数のフィルタ63〜65が介設される。
【0027】各フィルタ63〜65は両端が開口する円
筒状の本体66と、この本体66内に一方の開口方向に
図6の如く凹陥して設けられた濾過材67とから構成さ
れている。フィルタ63〜65としては濾過材67の網
目の細かさが異なるものが用意され、例えばフィルタ6
3は最も細かく、フィルタ65が最も荒く、フィルタ6
4がその中間とされている。
【0028】そして、各フィルタ63〜65も同様のヘ
ルール継手Hによって搬送用ホース7の途中に着脱自在
に介設される。この場合、濾過材67の網目が最も細か
いフィルタ63がポンプ装置8側となり、その取出バル
ブ41側にフィルタ64、フィルタ65が順次配置され
ている。即ち、濾過材67の網目はポンプ装置8側ほど
細かくされている。
【0029】図1に戻って、前記ポンプ装置8はモータ
にて駆動され、搬送用ホース7を介してケトル2の内釜
22内から調理済みの食品を吸引し、送出パイプ9を介
して充填バルブ11に搬送するものである。
【0030】このパッキングステーション3の上面は作
業台とされており、この作業台上にはベルトコンベア
(図示せず)が配設され、更にこのコンベア上方には前
記袋Bの口を封止し、食品名などを印字するためのシー
ル・印字装置12が設けられている。
【0031】また、このパッキングステーション3の前
記シール・印字装置12前面には、温度記録・通信機能
を備えた制御装置13が設けられており、この制御装置
13には前記ケトル2の内釜22のジャケット空間24
側に取り付けられた温度センサー14がチャンネル(C
h1)として、また、前記送出パイプ9に取り付けられ
た温度センサー16が(Ch2)として接続されてい
る。
【0032】前記温度センサー14はケトル2の内釜2
2の温度から、当該内釜22内の食品温度(ケトル内食
品芯温。以下ケトル温度と云う)を検出すると共に、温
度センサー16は送出パイプ9を通過する食品温度(充
填直前の食品芯温)を検出する。
【0033】また、前記温度センサー14の近傍の内釜
22のジャケット空間24側には、当該温度センサー1
4と同様の機能を有する温度センサー73がもう一つの
取り付けられており、その端子は外釜23の外側に引き
出されている(尚、温度制御装置13にポートの余裕が
あれば予め温度センサー73を制御装置13に接続して
置いても良い。
【0034】更に、74はケトル2の内釜22内に投入
されて、後述する調理開始から終了、保持までの実際の
食品温度を検出し、記録するための温度センサーであ
り、制御装置13の別のチャンネルに接続されている。
制御装置13はこの温度センサー74から出力される食
品温度を時系列的に記録し、当該記録したデータを所定
の操作で出力する。
【0035】この制御装置13の前面には表示器77が
取り付けられると共に、図7に示す如き運転切換えスイ
ッチ69が取り付けられている。また、図示しないケト
ル電源スイッチ、前記撹拌機モータ26の運転停止を行
うための攪拌スイッチ、及び、撹拌機モータ26の速調
を行うためのボリューム等が取り付けられる。また、こ
の制御装置13はケトル2にも電気的に接続され、前記
各バルブの制御も行う。
【0036】また、制御装置13には袋Bへの充填量が
設定されると共に、この設定充填量に応じて制御装置1
3は前記ポンプ装置8のモータを制御する。この場合、
制御装置13はインバータによりモータを回転数(周波
数)制御するものである。
【0037】一方、前記氷水冷却機4は上面に開口し、
氷水が貯留される断熱水槽15と、この水槽15内にチ
ップ状の氷を供給する製氷装置25とから構成されてい
る。この製氷装置25の前面にも同様に温度記録・通信
機能を備えた制御装置17が設けられており、この制御
装置17には水槽15内に投入された袋B内の食品温度
(食品芯温)を検出する温度センサー18がチャンネル
(Ch)1として、また、前記水槽15内の水温を検出
する温度センサー19がチャンネル(Ch)2として接
続されている。
【0038】そして、これらパッキングステーション3
の制御装置13と氷水冷却機4の制御装置17とは通信
回線21にて接続され、相互にデータを送受信すること
ができるように構成されている。
【0039】ここまでの構成で、調理装置1を用いた食
品の調理・充填・冷却作業の概略を説明する。先ず、図
7の運転切換えスイッチ69を停止の位置とした状態で
取出バルブ41の駆動部59の圧縮空気を抜いて、弁体
58によって食品取出口50を閉じる。そして、ケトル
2の内釜22内に洗浄水を入れる。このとき、洗浄水に
は殺菌剤が投入されており、これによってケトル2内の
殺菌を行う。
【0040】その後、取出バルブ41の駆動部59に圧
縮空気を供給して弁体58を降下させ、食品取出口50
を開いて洗浄水を取出バルブ41、搬送用ホース7(フ
ィルタ63〜65)、ポンプ装置8を介して排出する。
これによって、これらも殺菌される。その後、再び取出
バルブ41の駆動部59の圧縮空気を抜いて弁体58を
上昇させ、食品取出口50を閉じてケトル2の内釜22
内に再び水を入れる。そして、再び弁体58を降下させ
て食品取出口50を開き、同様の経路で排出することに
より、それらを洗浄する。
【0041】そして、再び弁体58を上昇させて食品取
出口50を閉じる。そして、運転切換えスイッチ69を
調理の位置とすると、制御装置13はドレン抜きバルブ
71を開くので、ジャケット空間24内の水は排出され
る。このとき制御装置13はランプ1を点灯させる。
【0042】この状態でケトル2内には料理の材料とな
る水や食材、調味料などを投入し、前述の如く内外釜2
2、23間のジャケット空間24に加熱蒸気を供給する
ことによって、内釜22内にて撹拌機6により攪拌しな
がら食品の加熱調理を行う。
【0043】次ぎに、図8を用いてケトル2における実
際の食品調理作業を説明する。ケトル2にて加熱調理を
行う際には、前述の如く制御装置13の運転切換えスイ
ッチ69を調理の位置とすると、制御装置13は、蒸気
注入バルブ29を開くと共に、蒸気排出バルブ34を開
く。尚、このとき副バルブ35は閉じられている。
【0044】この蒸気注入バルブ29が開放されると、
前述の加熱蒸気発生源から蒸気供給パイプ28を介して
高温の蒸気がジャケット空間24内に注入され、内部を
加熱した後、蒸気トラップ40を経て蒸気排出バルブ3
4から外部に排出される。調理中はこれを繰り返すこと
になる。
【0045】係る蒸気の注入によって、温度センサー1
4が検出するケトル温度は常温から急速に上昇して行
く。そして、制御装置13には調理中のケトル温度の設
定温度(調理温度a)として例えば+90℃を設定した
ものとすると、制御装置13は設定温度より2deg〜
3deg低い温度(※1)に温度センサー14が検出す
る温度が達した時点で蒸気注入バルブ29を閉じ、副バ
ルブ35を開いて調理を続ける。
【0046】蒸気注入バルブ29を閉じた後も温度は余
熱で上昇を続けるが、やがて下降に転じる。このとき、
蒸気の注入は前記温度(※1)にて停止しているので、
ケトル温度が余熱によって設定温度よりも大きく上回っ
てしまう所謂オーバーシュートは効果的に解消される。
【0047】また、蒸気注入バルブ29が閉じた後は副
バルブ35が開かれるので、ジャケット空間24にバイ
パスパイプ31を介して加熱蒸気が供給されるようにな
る。このとき、バイパスパイプ31の流路は蒸気供給パ
イプ28よりも絞られているので、ジャケット空間24
に供給される加熱蒸気量も制限される。それに加えて手
動により蒸気調節バルブ32を調整して蒸気供給量を微
調整することにより、ケトル温度を設定温度(調理温度
a)付近に維持する。
【0048】その後、一定の調理時間が終了したら、図
7の運転切換えスイッチ69をポンプ(充填)の位置に
切り換える。すると制御装置13は副バルブ35を閉じ
ると共に、冷却バルブ72を開いてジャケット空間24
内の水道水を導入する。また、蒸気排出バルブ45も同
時に開かれ、これによって、内釜22内の食品を冷却す
る。
【0049】これにより、ケトル温度は降下し始め、下
位の保持温度(※3)よりも2〜3deg高い温度(※
4)に達したら、制御装置13は温度センサー14の出
力に基づき、冷却バルブ72と蒸気排出バルブ45を閉
じ、ドレン抜きバルブ71を一定時間開いてジャケット
空間24内の水(ドレン)を排出する(ランプ1点
灯)。同時にランプ2を点灯して充填準備ができたこと
を知らせる。
【0050】その後、ケトル温度が所定の温度(※2)
まで降下したら、温度センサー14の出力に基づいて制
御装置13は副バルブ35を開き、蒸気を少量ジャケッ
ト空間24に送り込む。以後、ケトル温度は副バルブ3
5を介したバイパスパイプ31からの少量の蒸気の供給
によって、下位の保持温度(※3:+82℃)付近に維
持されるようになる。
【0051】このように調理済みの食品を下位の保持温
度に維持することにより、後述する充填作業中の食品の
品質劣化を防止して衛生的に保持する。また、蒸気注入
バルブ29を開いて蒸気を供給すると、過剰に蒸気が流
れて過ぎて所謂過剰調理(オーバークック)となってし
まうが、副バルブ35を介して少量の蒸気を供給し続け
ることにより、係る不都合を防止できる。
【0052】ここで、前記ケトル2の内釜22に取り付
けられた温度センサー14や内釜22内に投入された温
度センサー74が断線し、或いは、短絡した場合、制御
装置13には極めて異常なデータが各温度センサー1
4、74から入力されることになる。
【0053】制御装置13は、各温度センサー14、7
4からの出力に基づき、係る異常を判断すると、前記表
示器77に当該温度センサー14或いは74に異常が生
じたことを表示(警報)し、当該異常の内容(断線した
のか、短絡したのか)を合わせて表示する。
【0054】これにより、使用者は係る温度センサー1
4、74の異常を迅速且つ的確に把握することができる
ようになるので、交換・修理などの対処を早急に施すこ
とが可能となる。これにより、温度センサー14の検出
する温度に基づいた円滑な調理作業を実現し、或いは、
温度センサー74の故障による記録漏れの発生などを防
止若しくは最小限に抑えることが可能となる。
【0055】この場合、ケトル2の内釜22には温度セ
ンサー14と同様の機能を奏するもう一つの温度センサ
ー73が取り付けられているので、上述の如く温度セン
サー14が故障した場合には、温度センサー73の端子
に結線を変更(既に制御装置13に接続されている場合
には、モードを切り換える)するだけで、継続して調理
制御を行うことができるようになる。
【0056】次に、図7の運転切換えスイッチ69がポ
ンプ(充填)の位置に切り換えられると、制御装置13
は圧力調整バルブ61を介して図示しない圧縮空気源か
ら圧縮空気供給パイプ62により駆動部59に圧縮空気
を送り込み、弁体58を出口56より下まで降下させて
食品取出口50を開く。
【0057】このとき、駆動部59には圧力調整バルブ
61を介して圧縮空気が供給されるので、その圧力は低
く設定される。従って、駆動部59は徐々に弁体58を
降下させるようになる。ここで、食品取出口50が開放
されると、搬送用ホース7内にあった空気がケトル2の
内釜22内に逆流し、食品内を通ってケトル2上方に抜
けようとするが、このとき、弁体58を急激に降下させ
て食品取出口50を急激に開くと、内釜22内に逆流し
た空気が食品内を急激に抜けようとするため、その勢い
で食品がケトル2外に噴出してしまうが、上述の如く弁
体58を徐々に降下させて食品取出口50を徐々に開放
すれば、係る不都合も解消若しくは抑制される。
【0058】制御装置13はこのように食品取出口50
を開放すると共に、ポンプ装置8のモータを制御し、ポ
ンプ装置8を駆動してケトル2の内釜22内から搬送用
ホース7内に取出バルブ41内を介して食品を吸引し、
送出パイプ9から充填バルブ11に搬送する。このポン
プ装置8のモータの始動はパッキングステーション3の
底部に設けられたフットスイッチ(図示せず)にて行わ
れる。
【0059】食品はこの搬送用ホース7を通過する過程
で各フィルタ63〜65の濾過材67・・により順次濾
過されてからポンプ装置8に至る。一方、充填バルブ1
1には前記袋Bを宛い、バルブ先端を袋B内に挿入して
置く。これにより、ポンプ装置8から搬送された食品は
充填バルブ11から袋B内に充填される。
【0060】食品を袋B内に一定量充填したら、続いて
パッキングステーション3のシール・印字装置12にて
袋Bの口を封止(シール)し、所定の印字を行う。そし
て、前記ベルトコンベアによって図示しない搬送台車に
袋Bを次々に積載して行く。
【0061】搬送台車に袋Bが所定数積載されたら、氷
水冷却機4に移動して、袋Bを水槽15内の氷水中に投
入する。これによって、袋詰めされた食品を+75℃〜
+80℃以上の温度から一気に0℃〜+3℃の温度に冷
却するものである。
【0062】前記制御装置13は温度センサー14が検
出する上記ケトル温度と、温度センサー16が検出する
送出パイプ9を通る充填直前の食品温度を入力し、記録
保持する。また、制御装置17は温度センサー18が検
出する投入された袋B内の食品温度と、水槽15内の水
温を入力し、記録保持するものである。
【0063】
【発明の効果】以上詳述した如く請求項1の発明によれ
ば、食品を調理するケトルを備えた調理装置において、
ケトルに取り付けられた温度センサーと、この温度セン
サーの出力が入力される制御装置とを備えており、この
制御装置は、温度センサーの異常を検出した場合、当該
異常の内容に応じた警報を発するようにしたので、使用
者は過酷な環境に取り付けられた温度センサーの異常を
迅速且つ的確に把握し、交換・修理などの対処を早急に
施すことが可能となる。これにより、温度センサーの検
出する温度に基づいた円滑な調理作業を実現することが
できるようになるものである。
【0064】請求項2の発明によれば、上記に加えてケ
トルには温度センサーに加えて、当該温度センサーと同
様の機能を奏するもう一つの温度センサーを取り付けた
ので、温度センサーに異常が生じ、交換する必要が生じ
た場合には、既に取り付けられているもう一つの温度セ
ンサーの出力を用いて調理作業を実行できるようにな
り、極めて利便性に富んだものとなる。
【0065】請求項3の発明によれば、食品を調理する
ケトルを備えた調理装置において、ケトル内の食品中に
投入された温度センサーと、この温度センサーの出力が
入力される制御装置とを備えており、この制御装置は、
温度センサーの異常を検出した場合、当該異常の内容に
応じた警報を発するようにしたので、食品温度を直接記
録する温度センサーの異常を迅速且つ的確に把握し、交
換・修理などの対処を早急に施すことが可能となる。こ
れにより、温度センサーの故障による記録漏れの発生な
どを防止若しくは最小限に抑えることが可能となるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の調理装置のシステム構成図である。
【図2】本発明の調理装置のケトルの構成を示す図であ
る。
【図3】本発明の調理装置のケトルの側面図である。
【図4】本発明の調理装置の取出バルブ部分の一部切欠
拡大図である。
【図5】本発明の調理装置の搬送用ホースとフィルタの
側面図である。
【図6】本発明の調理装置のフィルタの縦断側面図であ
る。
【図7】本発明の調理装置の制御装置の運転切換えスイ
ッチの正面図である。
【図8】本発明の調理装置による食品調理作業中のケト
ル温度の推移を説明する図である。
【符号の説明】
1 調理装置 2 ケトル 3 パッキングステーション 4 氷水冷却機 6 撹拌機 7 搬送用ホース 8 ポンプ装置 13 制御装置 14 温度センサー 22 内釜 23 外釜 24 ジャケット空間 26 撹拌機モータ 29 蒸気注入バルブ 30 連結具 31 バイパスパイプ 32 蒸気調節バルブ 35 副バルブ 41 取出バルブ 50 食品取出口 58 弁体 61 圧力調整バルブ 73 温度センサー 74 温度センサー 77 表示器 B 袋

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食品を調理するケトルを備えた調理装置
    において、 前記ケトルに取り付けられた温度センサーと、この温度
    センサーの出力が入力される制御装置とを備え、この制
    御装置は、前記温度センサーの異常を検出した場合、当
    該異常の内容に応じた警報を発することを特徴とする調
    理装置。
  2. 【請求項2】 ケトルには温度センサーに加えて、当該
    温度センサーと同様の機能を奏するもう一つの温度セン
    サーが取り付けられていることを特徴とする請求項1の
    調理装置。
  3. 【請求項3】 食品を調理するケトルを備えた調理装置
    において、 前記ケトル内の食品中に投入された温度センサーと、こ
    の温度センサーの出力が入力される制御装置とを備え、
    この制御装置は、前記温度センサーの異常を検出した場
    合、当該異常の内容に応じた警報を発することを特徴と
    する調理装置。
JP9105398A 1998-03-19 1998-03-19 調理装置 Pending JPH11267025A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9105398A JPH11267025A (ja) 1998-03-19 1998-03-19 調理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9105398A JPH11267025A (ja) 1998-03-19 1998-03-19 調理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11267025A true JPH11267025A (ja) 1999-10-05

Family

ID=14015774

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9105398A Pending JPH11267025A (ja) 1998-03-19 1998-03-19 調理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11267025A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130301673A1 (en) * 2012-05-04 2013-11-14 Jason Mobley Method and Apparatus for Measuring, Storing and Retrieving Food Temperature Data
JP2017158758A (ja) * 2016-03-09 2017-09-14 株式会社サムソン 調理機装置
CN109700309A (zh) * 2017-10-25 2019-05-03 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 故障检测方法、装置、烹饪器具和计算机可读存储介质
JP6978805B1 (ja) * 2020-11-24 2021-12-08 良夫 上辻 電気湯沸かし器

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130301673A1 (en) * 2012-05-04 2013-11-14 Jason Mobley Method and Apparatus for Measuring, Storing and Retrieving Food Temperature Data
JP2017158758A (ja) * 2016-03-09 2017-09-14 株式会社サムソン 調理機装置
CN109700309A (zh) * 2017-10-25 2019-05-03 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 故障检测方法、装置、烹饪器具和计算机可读存储介质
CN109700309B (zh) * 2017-10-25 2021-05-11 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 故障检测方法、装置、烹饪器具和计算机可读存储介质
JP6978805B1 (ja) * 2020-11-24 2021-12-08 良夫 上辻 電気湯沸かし器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109303476B (zh) 烹饪器具的控制方法
US10154748B2 (en) Regeneration household machine for regenerating packaged cooked and subsequently cooled to chilled, ambient or frozen temperatures portions of food and method carried out by said machine
US20050022474A1 (en) Heat sealing element and control of same
CN101278803A (zh) 压力电饭锅及其控制方法
CN219270069U (zh) 一种汤料熬制调配灌装生产线
JPH11267025A (ja) 調理装置
JP2005096829A (ja) インパルスシール装置を備えた包装機
CN207118812U (zh) 烹饪器具
JP3676057B2 (ja) 調理装置
KR100818184B1 (ko) 두부 제조장치의 용기 및 비닐팩 포장구조
JPH11266798A (ja) 調理装置
JP3773634B2 (ja) 調理装置
JPH11267026A (ja) 調理装置
JPH11137431A (ja) 調理装置及びその制御方法
JP3685604B2 (ja) 調理装置
JP3053529B2 (ja) 含気食品の殺菌および加熱調理法
WO2000059821A1 (en) Dispensing machine
JPH11137430A (ja) 調理装置
CN211024118U (zh) 一种用于中药材加工的可倾斜式蒸煮锅
JPH11318705A (ja) 調理装置
US5964074A (en) Cooking apparatus
KR20160088037A (ko) 전두부의 가열 및 냉각장치
JP3813351B2 (ja) 氷水冷却機
JP3774556B2 (ja) 容器詰め飲料の製造装置及びその起動方法
JPH11346737A (ja) 氷水冷却機