JPH11137430A - 調理装置 - Google Patents

調理装置

Info

Publication number
JPH11137430A
JPH11137430A JP32224197A JP32224197A JPH11137430A JP H11137430 A JPH11137430 A JP H11137430A JP 32224197 A JP32224197 A JP 32224197A JP 32224197 A JP32224197 A JP 32224197A JP H11137430 A JPH11137430 A JP H11137430A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
kettle
food
cooking
valve
steam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32224197A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Kobayashi
正博 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP32224197A priority Critical patent/JPH11137430A/ja
Publication of JPH11137430A publication Critical patent/JPH11137430A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Commercial Cooking Devices (AREA)
  • Cookers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 固形物の調理を極めて円滑に行うことができ
る調理装置を提供する。 【解決手段】 調理装置は、食品を調理するケトル2を
備えたものであって、ケトル2内に挿入され、取り付け
られる着脱自在の保持具73を備えており、この保持具
73は、水平な棚76〜78を上下に複数段備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケトルにて食品を
調理する調理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりスープやカレー、シチューなど
の食品を比較的大量に加熱調理する場合には、例えば特
開平7−8379号公報(A47J27/17)に示さ
れる如きケトル(蒸気加熱式ジャケット釜)を用いて作
業を行っている。この場合、ケトルは内釜と外釜とから
構成され、これら内外釜間に構成したジャケット空間内
に蒸気を供給して加熱調理が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、係るケ
トルは上記の如き流動物を調理する際に好適であるもの
の、固形物を湯煎したり調理する際には、それらの投入
や取り出しが極めて面倒となる問題があった。
【0004】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、固形物の調理を極めて円
滑に行うことができる調理装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の調理装置は、食
品を調理するケトルを備えたものであって、ケトル内に
挿入され、取り付けられる着脱自在の保持具を備えてお
り、この保持具は、水平な棚を上下に複数段備えている
ものである。
【0006】本発明によれば、食品を調理するケトルを
備えた調理装置において、ケトル内に挿入され、取り付
けられる着脱自在の保持具を備えており、この保持具
は、水平な棚を上下に複数段備えているので、各棚に固
形の食品を載置して、そのまま保持具ごとケース内に挿
入して加熱調理することができるようになると共に、調
理後は保持具をケトルから引き上げることにより、食品
も一緒に取り出すことができるようになる。
【0007】これにより、一度に多量の食品を投入、調
理し、取り出すことができるようになるので、固形食品
の調理作業を著しく円滑、且つ、容易なものとすること
ができるようになるものである。
【0008】請求項2の発明の調理装置は、上記におい
て各棚には複数の透孔を設けたものである。
【0009】請求項2の発明によれば、上記に加えて各
棚には複数の透孔を設けたので、調理中ケトル内の湯や
調味料が透孔を通って循環し、各棚上の食品に満遍なく
行き渡るようになるので、食品の仕上がりを向上させる
ことができるようになる。
【0010】請求項3の発明の調理装置は、上記各発明
において各棚は円盤状を呈しており、当該円盤の中心に
位置する上下方向のシャフトにそれぞれ取り付けられて
いるものである。
【0011】請求項3の発明によれば、上記各発明に加
えて各棚は円盤状を呈しており、当該円盤の中心に位置
する上下方向のシャフトにそれぞれ取り付けられている
ので、通常上面に開口する釜状のケトル内の空間を有効
に利用することができるようになると共に、シャフトは
各棚の中心に位置するので、ケトルへの納出時のバラン
スも良くなるものである。
【0012】請求項4の発明の調理装置は、上記各発明
において各棚の寸法を、シャフトがケトルの略中心に起
立した状態で、その外縁がケトルの内面形状に沿うよう
設定したものである。
【0013】請求項4の発明によれば、上記各発明に加
えて各棚の寸法を、シャフトがケトルの略中心に起立し
た状態で、その外縁がケトルの内面形状に沿うよう設定
したので、ケトル内の空間をより一層有効に利用するこ
とができるようになり、より多量の固形食品を調理する
ことが可能となるものである。
【0014】請求項5の発明の調理装置は、上記各発明
においてケトルの底面中央に、シャフトの先端が着脱自
在に嵌合する凹部を構成したものである。
【0015】請求項5の発明によれば、上記各発明に加
えてケトルの底面中央に、シャフトの先端が着脱自在に
嵌合する凹部を構成したので、この凹部にシャフトの先
端を嵌合するだけで保持具をケトル内に着脱自在に取り
付けることができる。これにより、保持具の着脱が極め
て容易となり、総じて調理作業の更なる円滑化を図れる
ものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図1は本発明の調理装置1のシステム
構成図を示している。実施例の調理装置1は、病院や食
堂の厨房などに設置されるものであり、流動性の食品、
例えばスープ(或いは、カレー、シチューなど)を蒸気
を用いて加熱調理する蒸気加熱式ジャケット釜であるケ
トル2と、このケトルにて調理された食品をポリエチレ
ンなどの樹脂製袋Bに充填する充填装置としてのパッキ
ングステーション3と、このパッキングステーション3
にて袋詰めされた食品を冷却する冷水式の氷水冷却機4
とから構成されている。
【0017】前記ケトル2は、図2に示す如く上面に開
口し、底面が所定曲率で湾曲したステンレス製の内釜2
2と、この内釜22の周囲を所定の間隔を存して囲繞す
るステンレス製の外釜23とから構成されており、これ
ら内外釜22、23間にジャケット空間24が構成され
ている。
【0018】そして、この内釜22内には調理中の食品
を攪拌する攪拌器6が挿脱自在に挿入される。この攪拌
器6は速調可能な攪拌器モータ26(駆動手段)に手動
にて解除可能な連結具30により連結されて駆動され
る。また、ケトル2には攪拌器モータ26を停止させる
ための非常停止スイッチ27が設けられ、安全を図って
いる。
【0019】一方、前記外釜23の下部側面には蒸気供
給パイプ28の一端が接続され、ジャケット空間24内
に連通されており、この蒸気供給パイプ28には電動式
の蒸気注入バルブ29(主)が介設されると共に、蒸気
供給パイプ28の他端は図示しない加熱蒸気供給源に連
通されている。また、蒸気注入バルブ29をバイパスす
るかたちで蒸気供給パイプ28にはバイパスパイプ31
が接続されている。
【0020】このバイパスパイプ31の流路は前記蒸気
供給パイプ28よりも絞られており、更に、このバイパ
スパイプ31には手動の蒸気調節バルブ32(微調整)
と副バルブ35が介設されている。
【0021】更に、外釜23の底部には排水パイプ33
が接続され、ジャケット空間24内に連通されており、
この排水パイプ33には蒸気トラップ40を介して凝縮
水バルブ34が取り付けられている。また、外釜23の
上部には連通パイプ36が接続されてジャケット空間2
4内に連通されており、この連通パイプ36には安全弁
37と逆止弁38、及び、蒸気排出バルブ45が接続さ
れている。
【0022】この安全弁37はジャケット空間24内の
圧力が所定圧力以上に上昇した際に開くと共に、逆止弁
38はジャケット空間24方向を順方向としてジャケッ
ト空間24への外気の流入のみを許容する機能を奏す
る。
【0023】一方、内釜22の底面には図4に示す如く
食品取出口50が開口形成されており、この食品取出口
50からは導出パイプ39が降下して上端を食品取出口
50にて内釜22内に開放すると共に、下端はケトル2
の下方にて開口している。
【0024】そして、この導出パイプ39には開閉手段
としての取出バルブ41が連結されると共に、この取出
バルブ41にはフレキシブルな搬送用ホース7が接続さ
れる。尚、52は蒸気供給パイプ28内の圧力計であ
り、71は排水パイプ33に接続されたドレン抜きバル
ブ、72は水道水をジャケット空間24に導入するため
の冷却バルブである。ランプ1及びランプ2はケトル2
の状態を表示するものであり、後述する制御装置13に
よって制御される。
【0025】ここで、上記取出バルブ41は、上面に入
口54が開口し、側面に出口56が開口した本体57
と、この本体57内に上下移動自在に配設された弁体5
8と、この弁体58下方に設けられて弁体58を圧縮空
気にて上下動させる駆動部59(駆動手段)とから構成
されている。
【0026】そして、取出バルブ41は、その本体57
の上面入口54を導出パイプ39の下端にヘルール継手
Hによって連結することにより、ケトル2に着脱自在に
取り付けられる。このヘルール継手Hは、突き合わされ
たパイプの相互の端面を周囲から包み込んで密封固着す
る継手であり、手作業によって解除可能なものである。
【0027】前記駆動部59には圧力調整バルブ61を
介して圧縮空気供給パイプ62が連通接続されており、
圧縮空気が送り込まれると弁体58を出口56より下ま
で降下させる(図4に破線で示す)と共に、圧縮空気が
抜かれると弁体58を上昇させて食品取出口50を閉じ
る。この弁体58は食品取出口50を閉じた状態で、図
4に実線で示す如くその上面はケトル2の内釜22の底
面と略面一となる。
【0028】これにより、弁体58が閉じた状態で、調
理中食品や攪拌器6が弁体58に当接することが無くな
ると共に、食品取出口50に食品が滞留することも無く
なる。また、上記圧力調整バルブ61は駆動部59に送
り込まれる空気の圧力を抑制するよう調整するものであ
る。
【0029】また、前記搬送用ホース7の一端も同様の
ヘルール継手Hによって取出バルブ41の出口56に着
脱自在に接続されている(図3)。そして、この搬送用
ホース7の他端は前記パッキングステーション3に設け
られたポンプ装置8に接続されるが、搬送用ホース7に
は複数のフィルタ63〜65が介設される。
【0030】各フィルタ63〜65は両端が開口する円
筒状の本体66と、この本体66内に一方の開口方向に
図6の如く凹陥して設けられた濾過材67とから構成さ
れている。フィルタ63〜65としては濾過材67の網
目の細かさが異なるものが用意され、例えばフィルタ6
3は最も細かく、フィルタ65が最も荒く、フィルタ6
4がその中間とされている。
【0031】そして、各フィルタ63〜65も同様のヘ
ルール継手Hによって搬送用ホース7の途中に着脱自在
に介設される。この場合、濾過材67の網目が最も細か
いフィルタ63がポンプ装置8側となり、その取出バル
ブ41側にフィルタ64、フィルタ65が順次配置され
ている。即ち、濾過材67の網目はポンプ装置8側ほど
細かくされている。
【0032】図1に戻って、前記ポンプ装置8はモータ
にて駆動され、搬送用ホース7を介してケトル2の内釜
22内から調理済みの食品を吸引し、送出パイプ9を介
して充填バルブ11に搬送するものである。
【0033】このパッキングステーション3の上面は作
業台とされており、この作業台上にはベルトコンベア
(図示せず)が配設され、更にこのコンベア上方には前
記袋Bの口を封止し、食品名などを印字するためのシー
ル・印字装置12が設けられている。
【0034】また、このパッキングステーション3の前
記シール・印字装置12前面には、温度記録・通信機能
を備えた制御装置13が設けられており、この制御装置
13には前記ケトル2の内釜22内の食品温度(ケトル
内食品芯温。以下ケトル温度と云う)を検出する温度セ
ンサー14がチャンネル(Ch)1として、また、前記
送出パイプ9を通過する食品温度(充填直前の食品芯
温)を検出する温度センサー16がチャンネル(Ch)
2として接続されている。
【0035】この制御装置13の前面には図示しない表
示器が取り付けられると共に、図7に示す如き運転切換
えスイッチ69が取り付けられている。また、図示しな
いケトル電源スイッチ、前記攪拌器モータ26の運転停
止を行うための攪拌スイッチ、及び、攪拌器モータ26
の速調を行うためのボリューム等が取り付けられる。ま
た、この制御装置13はケトル2にも電気的に接続さ
れ、前記各バルブの制御も行う。
【0036】また、制御装置13には袋Bへの充填量が
設定されると共に、この設定充填量に応じて制御装置1
3は前記ポンプ装置8のモータを制御する。この場合、
制御装置13はインバータによりモータを回転数(周波
数)制御するものである。
【0037】一方、前記氷水冷却機4は上面に開口し、
氷水が貯留される断熱水槽15と、この水槽15内にチ
ップ状の氷を供給する製氷装置25とから構成されてい
る。この製氷装置25の前面にも同様に温度記録・通信
機能を備えた制御装置17が設けられており、この制御
装置17には水槽15内に投入された袋B内の食品温度
(食品芯温)を検出する温度センサー18がチャンネル
(Ch)1として、また、前記水槽15内の水温を検出
する温度センサー19がチャンネル(Ch)2として接
続されている。
【0038】そして、これらパッキングステーション3
の制御装置13と氷水冷却機4の制御装置17とは通信
回線21にて接続され、相互にデータを送受信すること
ができるように構成されている。
【0039】ここまでの構成で、調理装置1を用いた食
品の調理・充填・冷却作業の概略を説明する。先ず、図
7の運転切換えスイッチ69を停止の位置とした状態で
取出バルブ41の駆動部59の圧縮空気を抜いて、弁体
58によって食品取出口50を閉じる。そして、ケトル
2の内釜22内に洗浄水を入れる。このとき、洗浄水に
は殺菌剤が投入されており、これによってケトル2内の
殺菌を行う。
【0040】その後、取出バルブ41の駆動部59に圧
縮空気を供給して弁体58を降下させ、食品取出口50
を開いて洗浄水を取出バルブ41、搬送用ホース7(フ
ィルタ63〜65)、ポンプ装置8を介して排出する。
これによって、これらも殺菌される。その後、再び取出
バルブ41の駆動部59の圧縮空気を抜いて弁体58を
上昇させ、食品取出口50を閉じてケトル2の内釜22
内に再び水を入れる。そして、再び弁体58を降下させ
て食品取出口50を開き、同様の経路で排出することに
より、それらを洗浄する。
【0041】そして、再び弁体58を上昇させて食品取
出口50を閉じる。そして、運転切換えスイッチ69を
調理の位置とすると、制御装置13はドレン抜きバルブ
71を開くので、ジャケット空間24内の水は排出され
る。このとき制御装置13はランプ1を点灯させる。
【0042】この状態でケトル2内には料理の材料とな
る水や食材、調味料などを投入し、前述の如く内外釜2
2、23間のジャケット空間24に加熱蒸気を供給する
ことによって、内釜22内にて攪拌器6により攪拌しな
がら食品の加熱調理を行う。
【0043】次ぎに、図8を用いてケトル2における実
際の食品調理作業を説明する。ケトル2にて加熱調理を
行う際には、前述の如く制御装置13の運転切換えスイ
ッチ69を調理の位置とすると、制御装置13は、蒸気
注入バルブ29を開くと共に、蒸気排出バルブ34を開
く。尚、このとき副バルブ35は閉じられている。
【0044】この蒸気注入バルブ29が開放されると、
前述の加熱蒸気発生源から蒸気供給パイプ28を介して
高温の蒸気がジャケット空間24内に注入され、内部を
加熱した後、蒸気トラップ40を経て蒸気排出バルブ3
4から外部に排出される。調理中はこれを繰り返すこと
になる。
【0045】係る蒸気の注入によって、温度センサー1
4が検出するケトル温度は常温から急速に上昇して行
く。そして、制御装置13には調理中のケトル温度の設
定温度(調理温度a)として例えば+90℃を設定した
ものとすると、制御装置13は設定温度より2deg〜
3deg低い温度(※1)に温度センサー14が検出す
る温度が達した時点で蒸気注入バルブ29を閉じ、副バ
ルブ35を開いて調理を続ける。
【0046】蒸気注入バルブ29を閉じた後も温度は余
熱で上昇を続けるが、やがて下降に転じる。このとき、
蒸気の注入は前記温度(※1)にて停止しているので、
ケトル温度が余熱によって設定温度よりも大きく上回っ
てしまう所謂オーバーシュートは効果的に解消される。
【0047】また、蒸気注入バルブ29が閉じた後は副
バルブ35が開かれるので、ジャケット空間24にバイ
パスパイプ31を介して加熱蒸気が供給されるようにな
る。このとき、バイパスパイプ31の流路は蒸気供給パ
イプ28よりも絞られているので、ジャケット空間24
に供給される加熱蒸気量も制限される。それに加えて手
動により蒸気調節バルブ32を調整して蒸気供給量を微
調整することにより、ケトル温度を設定温度(調理温度
a)付近に維持する。
【0048】その後、一定の調理時間が終了したら、図
7の運転切換えスイッチ69をポンプ(充填)の位置に
切り換える。すると制御装置13は副バルブ35を閉じ
ると共に、冷却バルブ72を開いてジャケット空間24
内の水道水を導入する。また、蒸気排出バルブ45も同
時に開かれ、これによって、内釜22内の食品を冷却す
る。
【0049】これにより、ケトル温度は降下し始め、下
位の保持温度(※3)よりも2〜3deg高い温度(※
4)に達したら、制御装置13は冷却バルブ72と蒸気
排出バルブ45を閉じ、ドレン抜きバルブ71を一定時
間開いてジャケット空間24内の水(ドレン)を排出す
る(ランプ1点灯)。同時にランプ2を点灯して充填準
備ができたことを知らせる。
【0050】その後、ケトル温度が所定の温度(※2)
まで降下したら、制御装置13は副バルブ35を開き、
蒸気を少量ジャケット空間24に送り込む。以後、ケト
ル温度は副バルブ35を介したバイパスパイプ31から
の少量の蒸気の供給によって、下位の保持温度(※3:
+82℃)付近に維持されるようになる。
【0051】このように調理済みの食品を下位の保持温
度に維持することにより、後述する充填作業中の食品の
品質劣化を防止して衛生的に保持する。また、蒸気注入
バルブ29を開いて蒸気を供給すると、過剰に蒸気が流
れて過ぎて所謂過剰調理(オーバークック)となってし
まうが、副バルブ35を介して少量の蒸気を供給し続け
ることにより、係る不都合を防止できる。
【0052】図7の運転切換えスイッチ69がポンプ
(充填)の位置に切り換えられると、制御装置13は圧
力調整バルブ61を介して図示しない圧縮空気源から圧
縮空気供給パイプ62により駆動部59に圧縮空気を送
り込み、弁体58を出口56より下まで降下させて食品
取出口50を開く。
【0053】このとき、駆動部59には圧力調整バルブ
61を介して圧縮空気が供給されるので、その圧力は低
く設定される。従って、駆動部59は徐々に弁体58を
降下させるようになる。ここで、食品取出口50が開放
されると、搬送用ホース7内にあった空気がケトル2の
内釜22内に逆流し、食品内を通ってケトル2上方に抜
けようとするが、このとき、弁体58を急激に降下させ
て食品取出口50を急激に開くと、内釜22内に逆流し
た空気が食品内を急激に抜けようとするため、その勢い
で食品がケトル2外に噴出してしまうが、上述の如く弁
体58を徐々に降下させて食品取出口50を徐々に開放
すれば、係る不都合も解消若しくは抑制される。
【0054】制御装置13はこのように食品取出口50
を開放すると共に、ポンプ装置8のモータを制御し、ポ
ンプ装置8を駆動してケトル2の内釜22内から搬送用
ホース7内に取出バルブ41内を介して食品を吸引し、
送出パイプ9から充填バルブ11に搬送する。このポン
プ装置8のモータの始動はパッキングステーション3の
底部に設けられたフットスイッチ(図示せず)にて行わ
れる。
【0055】食品はこの搬送用ホース7を通過する過程
で各フィルタ63〜65の濾過材67・・により順次濾
過されてからポンプ装置8に至る。一方、充填バルブ1
1には前記袋Bを宛い、バルブ先端を袋B内に挿入して
置く。これにより、ポンプ装置8から搬送された食品は
充填バルブ11から袋B内に充填される。
【0056】食品を袋B内に一定量充填したら、続いて
パッキングステーション3のシール・印字装置12にて
袋Bの口を封止(シール)し、所定の印字を行う。そし
て、前記ベルトコンベアによって図示しない搬送台車に
袋Bを次々に積載して行く。
【0057】搬送台車に袋Bが所定数積載されたら、氷
水冷却機4に移動して、袋Bを水槽15内の氷水中に投
入する。これによって、袋詰めされた食品を+75℃〜
+80℃以上の温度から一気に0℃〜+3℃の温度に冷
却するものである。
【0058】前記制御装置13は温度センサー14が検
出する上記ケトル温度と、温度センサー16が検出する
送出パイプ9を通る充填直前の食品温度を入力し、記録
保持する。また、制御装置17は温度センサー18が検
出する投入された袋B内の食品温度と、水槽15内の水
温を入力し、記録保持するものである。
【0059】ここで、図9及び図10はケトル2を用い
て固形物を湯煎或いは調理する場合の調理装置1の使用
例を示している。尚、この場合前記取出バルブ41の弁
体58は食品取出口50よりも低い位置にて当該食品取
出口50を閉じるよう構成する。これにより、内釜22
の底面中央に凹部50Aを構成する。また、攪拌器6は
連結具30により攪拌器モータ26から取り外されてい
る。この場合にも連結具30は手作業にて簡単に取り外
せる。
【0060】次ぎに、図中73は保持具であり、この保
持具73は上下方向に延在するシャフト74と、このシ
ャフト74を中心として当該シャフト74に上下に複数
段(実施例では三段)架設された円盤状の棚76、7
7、78と、シャフト74の上端に取り付けられたリン
グ状の把手79とから構成されている。即ち、各棚7
6、77、78は円盤の中心に位置するシャフトに所定
の間隔を存して取り付けられると共に、各棚76、7
7、78には複数の透孔81・・・が穿設されている。
また、棚76、77、78の寸法はケトル2の内釜22
の内面形状に沿うかたちで下方のもの程小径とされてお
り、シャフト74の先端外径は前記凹部50Aの内寸よ
りも若干小さい寸法とされている。
【0061】以上の構成で、固形の食品を調理する場合
には、先ず、ケトル2の内釜22内には水を入れ、調味
料なども投入する。その後、前述の如く蒸気注入バルブ
29を開いてジャケット空間24内に加熱蒸気を供給し
て内釜22内を加熱する。
【0062】一方、保持具73の棚76、77、78上
には食品を載置し、そのまま保持具73ごと内釜22内
に挿入する。そして、シャフト74の下端を内釜22の
凹部50A内に挿入して着脱自在に嵌合させる。これに
よって、シャフト74はケトル2の中央に起立するの
で、保持具73は簡単にケトル2に取り付けられる。
【0063】このとき、シャフト74は各棚76〜78
の中心に位置しているので、その下端を凹部59Aに嵌
合した状態で、各棚76〜78の外縁は内釜22の内側
に沿う状態で水平状態に架設される。従って、多量の食
品を一度に調理できる。また、棚76〜78には複数の
透孔81・・が形成されているので、食品は満遍なく調
理される。
【0064】この状態で、棚76、77、78上の食品
は調理される。そして、調理が終了したら把手79を持
って保持具73ごと食品をケトル2から引き上げる。こ
れによって、多量の食品のケトル2への納出、及び、調
理を一度に簡単に行えるものである。
【0065】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、食品
を調理するケトルを備えた調理装置において、ケトル内
に挿入され、取り付けられる着脱自在の保持具を備えて
おり、この保持具は、水平な棚を上下に複数段備えてい
るので、各棚に固形の食品を載置して、そのまま保持具
ごとケース内に挿入して加熱調理することができるよう
になると共に、調理後は保持具をケトルから引き上げる
ことにより、食品も一緒に取り出すことができるように
なる。
【0066】これにより、一度に多量の食品を投入、調
理し、取り出すことができるようになるので、固形食品
の調理作業を著しく円滑、且つ、容易なものとすること
ができるようになるものである。
【0067】請求項2の発明によれば、上記に加えて各
棚には複数の透孔を設けたので、調理中ケトル内の湯や
調味料が透孔を通って循環し、各棚上の食品に満遍なく
行き渡るようになるので、食品の仕上がりを向上させる
ことができるようになる。
【0068】請求項3の発明によれば、上記各発明に加
えて各棚は円盤状を呈しており、当該円盤の中心に位置
する上下方向のシャフトにそれぞれ取り付けられている
ので、通常上面に開口する釜状のケトル内の空間を有効
に利用することができるようになると共に、シャフトは
各棚の中心に位置するので、ケトルへの納出時のバラン
スも良くなるものである。
【0069】請求項4の発明によれば、上記各発明に加
えて各棚の寸法を、シャフトがケトルの略中心に起立し
た状態で、その外縁がケトルの内面形状に沿うよう設定
したので、ケトル内の空間をより一層有効に利用するこ
とができるようになり、より多量の固形食品を調理する
ことが可能となるものである。
【0070】請求項5の発明によれば、上記各発明に加
えてケトルの底面中央に、シャフトの先端が着脱自在に
嵌合する凹部を構成したので、この凹部にシャフトの先
端を嵌合するだけで保持具をケトル内に着脱自在に取り
付けることができる。これにより、保持具の着脱が極め
て容易となり、総じて調理作業の更なる円滑化を図れる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の調理装置のシステム構成図である。
【図2】本発明の調理装置のケトルの構成を示す図であ
る。
【図3】本発明の調理装置のケトルの側面図である。
【図4】本発明の調理装置の取出バルブ部分の一部切欠
拡大図である。
【図5】本発明の調理装置の搬送用ホースとフィルタの
側面図である。
【図6】本発明の調理装置のフィルタの縦断側面図であ
る。
【図7】本発明の調理装置の制御装置の運転切換えスイ
ッチの正面図である。
【図8】本発明の調理装置による食品調理作業中のケト
ル温度の推移を説明する図である。
【図9】保持具を取り付けた状態の本発明の調理装置の
ケトルの構成図である。
【図10】保持具の斜視図である。
【符号の説明】
1 調理装置 2 ケトル 3 パッキングステーション 4 氷水冷却機 6 攪拌器 7 搬送用ホース 8 ポンプ装置 13 制御装置 14 温度センサー 22 内釜 23 外釜 24 ジャケット空間 26 攪拌器モータ 29 蒸気注入バルブ 30 連結具 31 バイパスパイプ 32 蒸気調節バルブ 35 副バルブ 41 取出バルブ 50 食品取出口 50A 凹部 58 弁体 61 圧力調整バルブ 63〜65 フィルタ 67 濾過材 73 保持具 74 シャフト 76〜78 棚 81 透孔 B 袋 H ヘルール継手

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食品を調理するケトルを備えた調理装置
    において、 前記ケトル内に挿入され、取り付けられる着脱自在の保
    持具を備え、この保持具は、水平な棚を上下に複数段備
    えていることを特徴とする調理装置。
  2. 【請求項2】 各棚には複数の透孔を設けたことを特徴
    とする請求項1の調理装置。
  3. 【請求項3】 各棚は円盤状を呈しており、当該円盤の
    中心に位置する上下方向のシャフトにそれぞれ取り付け
    られていることを特徴とする請求項1又は請求項2の調
    理装置。
  4. 【請求項4】 各棚の寸法は、シャフトがケトルの略中
    心に起立した状態で、その外縁がケトルの内面形状に沿
    うよう設定されていることを特徴とする請求項1、請求
    項2又は請求項3の調理装置。
  5. 【請求項5】 ケトルの底面中央には、シャフトの先端
    が着脱自在に嵌合する凹部を構成したことを特徴とする
    請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4の調理装
    置。
JP32224197A 1997-11-07 1997-11-07 調理装置 Pending JPH11137430A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32224197A JPH11137430A (ja) 1997-11-07 1997-11-07 調理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32224197A JPH11137430A (ja) 1997-11-07 1997-11-07 調理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11137430A true JPH11137430A (ja) 1999-05-25

Family

ID=18141498

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32224197A Pending JPH11137430A (ja) 1997-11-07 1997-11-07 調理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11137430A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20180008080A1 (en) Liquid movement and control within a rotatable container for food preparation
CN109303475A (zh) 烹饪器具
EP2719309A1 (en) Regeneration household machine for regenerating packaged cooked and subsequently chilled or frozen portions of food and method carried out by said machine
CN209883797U (zh) 一种自动烹饪机
CN109463997A (zh) 烹饪装置及其使用方法
EP3629850A1 (en) Cooking apparatus
US4724825A (en) Combined cooking machine
CN105451617B (zh) 食品制备装置
JPH11137430A (ja) 調理装置
JPH11137429A (ja) 調理装置
JPH11137431A (ja) 調理装置及びその制御方法
JPH11137428A (ja) 調理装置
JPH11267026A (ja) 調理装置
JPH11266798A (ja) 調理装置
JPH11267025A (ja) 調理装置
CN211024118U (zh) 一种用于中药材加工的可倾斜式蒸煮锅
KR102206294B1 (ko) 압축식 라면 조리기용 압축챔버
JP3685604B2 (ja) 調理装置
JPH11318705A (ja) 調理装置
JP3625610B2 (ja) 調理装置
JP2000037166A (ja) 調理装置
CN209950316U (zh) 一种火锅底料制备系统
CN213909677U (zh) 烹饪器具
KR102206299B1 (ko) 압축식 라면 조리기의 라면배출부
JP3813351B2 (ja) 氷水冷却機