JP2022083088A - 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

Figure 2022083088000001
【課題】賃貸物件に居住している人に対し、住み替えのための不動産の購入を効果的に訴求できる情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】本発明による情報処理装置は、第1のユーザによって入力された賃貸物件の情報である入力賃貸物件情報に基づき、複数の販売物件の情報を記憶する物件データベース又は複数の賃貸物件の情報を記憶する賃貸物件データベースから1以上の物件を抽出し(ステップS8)、抽出した1以上の物件のそれぞれを示す情報を第1のユーザに対して出力する(ステップS10)、情報処理装置である。
【選択図】図4

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 令和2年9月11日 https://www.estate-tech.co.jp/news/246/ https://market.dr-asset.jp/ https://recommender.dr-asset.jp/ 令和2年9月14日 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000050271.html
本発明は情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関し、マンションなどの不動産物件の販売に用いる情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
近年、マンションなどの不動産物件の販売では、Web上に設置された販売サイトを利用することが増えている。販売サイトによれば、不動産屋の店頭での待機に比べて潜在的な需要者へのリーチが容易になるので、成約率の向上を見込むことが可能になる。
特許文献1には、不動産の販売現場で用いる販売支援装置の例が開示されている。この例による販売支援装置は、毎月の希望支払額を購入希望者に入力させ、毎月の総支払額が希望支払額以下となる不動産を抽出して表示する機能を有している。
特許6386683号
ところで、不動産の潜在的な需要者には、賃貸物件に居住している人が含まれる。すなわち、賃貸物件に居住している人の中には、借り続けるよりも購入した方がいいかもしれないと思いながら生活している人がおり、そのような人は、不動産の潜在的な需要者であると言える。したがって、賃貸物件に居住している人に対し、住み替えのための不動産の購入を効果的に訴求できる技術が求められている。この点、特許文献1に記載の技術を用いれば購入希望者に適した不動産を提示できるようにも思えるが、そもそも抽出の基準となる毎月の希望支払額を購入希望者が任意に入力しているので、提示される不動産は必ずしも購入希望者に適したものになっていなかった。
したがって、本発明の目的の一つは、賃貸物件に居住している人に対し、住み替えのための不動産の購入を効果的に訴求できる情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供することにある。
また、販売サイトの提供者としては、高い購買意欲とそれに応じた資力を有している優良買主を自サイトに惹き付けておくことが成約率向上のためのポイントの1つとなるが、すべての買主を平等に扱う従来の販売サイトでは、優良買主を惹き付けておくことが難しかった。
したがって、本発明の目的の他の一つは、優良買主を惹き付けることのできる販売サイトを提供できる情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供することにある。
本発明の第1の側面による情報処理装置は、第1のユーザによって入力された賃貸物件の情報である入力賃貸物件情報に基づき、複数の物件の情報を記憶するデータベースから1以上の物件を抽出し、抽出した前記1以上の物件のそれぞれを示す情報を前記第1のユーザに対して出力する、情報処理装置である。
本発明の第2の側面による情報処理装置は、売主である第2のユーザの選択に従い、該第2のユーザによって入力された販売物件の情報を、複数の販売物件の情報を記憶する物件データベース、及び、複数の非公開販売物件の情報を記憶する非公開物件データベースのいずれか一方に登録し、買主である第3のユーザによって入力された購入物件の希望条件を示す情報を条件データベースに登録し、前記物件データベース又は前記非公開物件データベースに登録した販売物件と、前記条件データベースに登録した前記希望条件とが合致する場合に、前記第3のユーザに対して該販売物件の情報を配信する、情報処理装置である。
本発明の第1の側面による情報処理方法は、第1のユーザによって入力された賃貸物件の情報である入力賃貸物件情報に基づき、複数の物件の情報を記憶するデータベースから1以上の物件を抽出するステップと、抽出した前記1以上の物件のそれぞれを示す情報を前記第1のユーザに対して出力するステップと、を含む情報処理方法である。
本発明の第2の側面による情報処理方法は、売主である第2のユーザの選択に従い、該第2のユーザによって入力された販売物件の情報を、複数の販売物件の情報を記憶する物件データベース、及び、複数の非公開販売物件の情報を記憶する非公開物件データベースのいずれか一方に登録するステップと、買主である第3のユーザによって入力された購入物件の希望条件を示す情報を条件データベースに登録するステップと、前記物件データベース又は前記非公開物件データベースに登録した販売物件と、前記条件データベースに登録した前記希望条件とが合致する場合に、前記第3のユーザに対して該販売物件の情報を配信するステップと、を含む情報処理方法である。
本発明の第1の側面によるプログラムは、第1のユーザによって入力された賃貸物件の情報である入力賃貸物件情報に基づき、複数の物件の情報を記憶するデータベースから1以上の物件を抽出するステップと、抽出した前記1以上の物件のそれぞれを示す情報を前記第1のユーザに対して出力するステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明の第1の側面によるプログラムは、売主である第2のユーザの選択に従い、該第2のユーザによって入力された販売物件の情報を、複数の販売物件の情報を記憶する物件データベース、及び、複数の非公開販売物件の情報を記憶する非公開物件データベースのいずれか一方に登録するステップと、買主である第3のユーザによって入力された購入物件の希望条件を示す情報を条件データベースに登録するステップと、前記物件データベース又は前記非公開物件データベースに登録した販売物件と、前記条件データベースに登録した前記希望条件とが合致する場合に、前記第3のユーザに対して該販売物件の情報を配信するステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明の第1の側面によれば、ユーザが入力した賃貸物件の情報に基づいて販売物件を抽出しているので、賃貸物件に居住している人に対し、住み替えのための不動産の購入を効果的に訴求することが可能になる。
本発明の第2の側面によれば、非公開の販売物件の情報を物件データベースとは別に設けた非公開物件データベースに登録しておき、条件データベースに予め希望条件を登録することを許された買主に対し、希望条件に合致する販売物件の情報を配信しているので、優良買主を惹き付けることのできる販売サイトを提供することが可能になる。
本発明の実施の形態による情報処理システム1のシステム構成を示す図である。 情報処理装置10及びユーザ端末30,31それぞれの基本的なハードウェア構成を示す図である。 マンションデータベース20、賃貸物件データベース21、物件データベース22の構造を示す図である。 プランナーサーバ11によって実行される販売物件抽出処理の処理フローを示すフロー図である。 図4のステップS4で実行される適正家賃推定処理の詳細を示すフロー図である。 図4のステップS5で実行される適正購入価格推定処理の詳細を示すフロー図である。 スマートフォンであるユーザ端末30のディスプレイに表示される画面の例を示す図である。 プランナーサーバ11によって実行される販売物件抽出処理のシーケンス図である。 非公開物件データベース23、会員データベース24、条件データベース25、配信データベース26の構造を示す図である。 メンバーズマーケットサーバ12によって実行される販売物件登録処理の処理フローを示すフロー図である。 レコメンダーサーバ13によって実行される希望条件登録処理の処理フローを示すフロー図である。 レコメンダーサーバ13によって実行される配信処理の処理フローを示すフロー図である。 (a)は、図10のステップS40で表示される公開種別選択ページの一例である公開種別選択ページ50を示す図であり、(b)は、図10のステップS46で表示される情報入力ページの一例である情報入力ページ51を示す図である。 図11のステップS52で表示される情報入力ページの一例である情報入力ページ52を示す図である。 図12のステップS66で生成される配信ページの一例である配信ページ53を示す図である。 メンバーズマーケットサーバ12及びレコメンダーサーバ13によって実行される販売物件登録処理及び配信処理の一部(配信データベース26への登録まで)のシーケンス図である。 レコメンダーサーバ13によって実行される会員登録処理、希望条件登録処理、及び、配信処理の残部のシーケンス図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態による情報処理システム1のシステム構成を示す図である。同図に示すように、情報処理システム1は、情報処理装置10とユーザ端末30,31とがネットワーク3を介して相互に接続された構成を有している。ネットワーク3は例えばインターネットであり、情報処理装置10及びユーザ端末30,31の他、マンションなどの不動産物件を販売する販売サイト2を含む各種のWEBサイトにも接続されている。
情報処理装置10はサーバコンピュータであり、機能的に、プランナーサーバ11、メンバーズマーケットサーバ12、及びレコメンダーサーバ13という3種類のサーバ、並びに、マンションデータベース20、賃貸物件データベース21、物件データベース22、非公開物件データベース23、会員データベース24、条件データベース25、及び配信データベース26という7種類のデータベースを有して構成される。
このうちプランナーサーバ11は、賃貸物件に居住しているユーザに居住中の賃貸物件の情報を入力させ、入力された情報に基づいて販売物件を抽出してユーザに提示する役割を果たすサーバであり、マンションデータベース20、賃貸物件データベース21、及び物件データベース22に接続される。メンバーズマーケットサーバ12は、ネットワーク3上でマンションなどの物件を販売する販売サイトとして機能するサーバであり、レコメンダーサーバ13及び物件データベース22に接続される。レコメンダーサーバ13は、メンバーズマーケットサーバ12にアップロードされた物件を非公開で販売するためのサーバであり、メンバーズマーケットサーバ12、物件データベース22、非公開物件データベース23、会員データベース24、条件データベース25、及び配信データベース26に接続される。それぞれの詳細については、後ほど別途説明する。なお、本実施の形態では、各サーバ及び各データベースが1つの情報処理装置10内に実装されることとして説明するが、各サーバ及び各データベースを複数の情報処理装置10内に分散して実装することとしてもよい。
ユーザ端末30,31はそれぞれ、ユーザが個人的に使用すコンピュータである。図1には、ユーザ端末30がスマートフォンであり、ユーザ端末31がノート型のパーソナルコンピュータである例を示しているが、ユーザ端末30,31の具体的な型式はこれらに限られない。例えば、タブレットコンピュータやデスクトップ型のパーソナルコンピュータによりユーザ端末30,31を構成してもよい。以下では、ユーザ端末30がスマートフォンであり、ユーザ端末31がパーソナルコンピュータであることを前提として説明を続ける。
図2は、情報処理装置10及びユーザ端末30,31それぞれの基本的なハードウェア構成を示す図である。同図に示すように、情報処理装置10及びユーザ端末30,31はそれぞれ、プロセッサ101と、記憶装置102と、通信装置103と、入力装置104と、出力装置105とがバス106を介して相互に接続された構成を有して構成される。
プロセッサ101は、記憶装置102に記憶されるプログラムを読み出して実行する中央処理装置である。情報処理装置10及びユーザ端末30,31が行う処理として後述する各処理は、それぞれのプロセッサ101がそれぞれの記憶装置102に記憶されるプログラムを読み出して実行することによって実現される。プロセッサ101は、バス106を介して当該サーバ内の各部と通信可能に構成されており、実行するプログラムの記述に応じて、各部の制御や記憶装置102に記憶されるデータの処理などを行う。
記憶装置102は、各種プログラム及び各種データを一時的又は永続的に記憶する装置である。記憶装置102は通常、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)などによって構成される主記憶装置、ハードディスクやSSD(Solid State Drive)などによって構成される補助記憶装置など、複数の記憶装置の組み合わせによって構成される。
通信装置103は、プロセッサ101の制御に応じ、外部の通信装置(図1に示したネットワーク3を含む)との間で通信を実行する装置である。通信装置103が行う通信の方式は特に限定されないが、一例として有線又は無線のWAN(Wide Area Network)又はLAN(Local Area Network)が挙げられる。
入力装置104は、ユーザからの入力を受け付ける装置であり、マウス、キーボード、タッチパネルなどの各種入力手段を含む。入力装置104が受け付けたユーザ入力の内容は、バス106を介してプロセッサ101に伝達される。出力装置105は、プロセッサ101の制御に応じてユーザに対する出力を行う装置であり、ディスプレイやスピーカなどの各種出力手段を含む。
以下、情報処理装置10により実行される処理について、詳しく説明する。以下の説明では、初めに、プランナーサーバ11により実行される処理について図3~図8を参照して説明し、次に、メンバーズマーケットサーバ12及びレコメンダーサーバ13により実行される処理について図9~図17を参照して説明することとする。
初めに、プランナーサーバ11により実行される処理を説明する。図3は、プランナーサーバ11に接続されるマンションデータベース20、賃貸物件データベース21、物件データベース22の構造を示す図である。このうちマンションデータベース20は、建築物としてのマンションの情報を格納するデータベースであり、マンションを識別するためのマンションIDに対応付けて、物件名(マンションの名称)、住所、緯度・経度、最寄駅、最寄駅徒歩(最寄駅から歩いた場合の所要時間)、建物構造(S造、RC造、SRC造など)、築年月(当該マンションが建築された年月)、総戸数、利回り(物件価格に対してどの程度の家賃収入が得られるかという表面的な収益性を表す数値)などを記憶するよう構成される。
賃貸物件データベース21は、賃貸の単位となるマンションの一室などの物件(以下「賃貸物件」という)の情報を記憶するデータベースであり、賃貸物件を識別するための賃貸物件IDに対応付けて、マンションID、家賃、専有面積、間取り(3LDK、1Rなど)、部屋数(物件内に含まれる部屋の数)、所在階、バルコニー方向(南、東南東など)、角部屋フラグ(角部屋であるか否かを示す情報)、リフォーム有無(リフォーム済みであるか否かを示す情報)、権利種別(定期借地権付マンションか所有権付マンションかを示す情報)などを記憶するよう構成される。
物件データベース22は、販売の単位となるマンションの一室などの物件(以下「判示物件」という)の情報を記憶するデータベースであり、販売物件を識別するための販売物件IDに対応付けて、マンションID、価格、価格の偏差値(お得度)、専有面積、間取り(3LDK、1Rなど)、部屋数(物件内に含まれる部屋の数)、所在階、バルコニー方向(南、東南東など)、成約有無(成約済みか否かを示す情報)などを記憶するよう構成される。
マンションデータベース20、賃貸物件データベース21、物件データベース22に格納されるデータは、プランナーサーバ11又はメンバーズマーケットサーバ12により各データベースに登録される。より具体的に説明すると、プランナーサーバ11は、ネットワーク3上で1以上の販売サイト2を巡回することによって賃貸物件及び販売物件の情報を収集し、各データベースに登録するよう構成される。メンバーズマーケットサーバ12は、売主又は賃貸物件の管理者からの入力を受け付けることによって賃貸物件及び販売物件の情報を収集し、各データベースに登録するよう構成される。
図4は、プランナーサーバ11によって実行される販売物件抽出処理の処理フローを示すフロー図である。情報処理装置10は、プランナーサーバ11によってこの販売物件抽出処理を実行することにより、賃貸物件に居住している人に対し、住み替えのための不動産の購入を効果的に訴求する役割を果たす。以下、販売物件抽出処理の内容について、図4を参照しながら詳しく説明する。
プランナーサーバ11はまず、現在居住中の賃貸物件(以下「居住中賃貸物件」という)の情報(以下「入力賃貸物件情報」という)の入力ページを生成し、ユーザ端末30,31のディスプレイに表示する(ステップS1)。
図7は、スマートフォンであるユーザ端末30のディスプレイに表示される画面の例を示す図である。同図にはスマートフォンでの表示例を示しているが、パーソナルコンピュータであるユーザ端末31に表示される画面についても、内容は同様である。図7に示す情報入力ページ40は、ステップS1で表示される情報入力ページの一例である。同図に示すように、情報入力ページ40は、イメージ画像及び説明文の他、現在居住中のマンションの物件名を入力する物件名入力欄40aと、家賃を入力する家賃入力欄40bと、広さを入力する広さ入力欄40cと、所在階を入力する所在階入力欄40dと、角部屋か否かを選択する角部屋ボタン40eと、南向きか否かを選択する南向きボタン40fと、リフォーム済みか否かを選択するリフォーム済ボタン40gと、処理を進めるための遷移ボタン40hとを有して構成される。このうち物件名入力欄40aは、マンションデータベース20に格納されている各マンションの物件名をユーザにより選択可能な状態としたコンボボックスにより構成することが好ましい。
図4に戻り、情報入力ページ40を表示したプランナーサーバ11は、情報入力ページ40中の遷移ボタン40hが押下されたか否かを判定する(ステップS2)。ステップS2において遷移ボタン40hが押下されたと判定したプランナーサーバ11は、情報入力ページ40において入力された入力賃貸物件情報により示される居住中賃貸物件の基本情報(最寄駅、最寄駅徒歩、築年月など)をマンションデータベース20から取得したうえで(ステップS3)、居住中賃貸物件の適正な家賃を推定するための適正家賃推定処理(ステップS4)と、居住中賃貸物件の適正な購入価格を推定するための適正購入価格推定処理(ステップS5)とを順次実行する。
図5は、ステップS4で実行される適正家賃推定処理の詳細を示すフロー図である。同図に示すように、適正家賃推定処理を開始したプランナーサーバ11はまず、居住中賃貸物件の近隣に位置するマンションをマンションデータベース20から抽出する(ステップS20)。具体的には、マンションデータベース20内の住所に基づき、居住中賃貸物件と同一区内にあるマンションを抽出することとしてもよいし、マンションデータベース20内の最寄駅に基づき、居住中賃貸物件と最寄駅が同一であるマンションを抽出することとしてもよいし、マンションデータベース20内の緯度・経度に基づき、居住中賃貸物件からの距離が所定値以下であるマンションを抽出することとしてもよい。
次にプランナーサーバ11は、ステップS20で抽出したマンションの賃貸物件(賃貸物件データベース21に記憶されるもの)から、居住中賃貸物件に類似する物件(以下「近隣類似賃貸物件」という)を抽出する(ステップS21)。具体的に説明すると、プランナーサーバ11はまず、居住中賃貸物件の専有面積、最寄駅徒歩、築年月を取得する。専有面積は、情報入力ページ40の広さ入力欄40c(図7を参照)に入力された数値であり、最寄駅徒歩及び築年月は、ステップS3で取得された基本情報に含まれる情報である。プランナーサーバ11はまた、ステップS20で抽出した各マンションのマンションID、最寄駅徒歩、及び築年月をマンションデータベース20から取得し、取得したマンションIDを有する賃貸物件を賃貸物件データベース21から抽出する。そして、抽出した賃貸物件の専有面積を賃貸物件データベース21から取得する。プランナーサーバ11は、以上のようにして取得した居住中賃貸物件及びその他の賃貸物件の専有面積、最寄駅徒歩、築年月に基づき、近隣類似賃貸物件を抽出する。具体的には、居住中賃貸物件との専有面積、最寄駅徒歩、築年月の差がそれぞれ所定値以内である物件を近隣類似賃貸物件として抽出すればよい。なお、ここでは、専有面積、最寄駅徒歩、築年月を類似判断の基準として用いる例を説明したが、その他の基準を用いてもよいのは勿論である。
続いてプランナーサーバ11は、ステップS21における類似判断の基準として用いた条件以外の条件が居住中賃貸物件の条件に合うこととなるよう、抽出した近隣類似賃貸物件の家賃を補正する(ステップS22)。この補正は、情報入力ページ40で入力された情報と、対応する近隣類似賃貸物件の情報とに基づいて行われる。具体的な例を挙げると、居住中賃貸物件の所在階が低層階であり、近隣類似賃貸物件の所在階が高層階である場合、近隣類似賃貸物件の家賃を下降方向に補正する。また、居住中賃貸物件が角部屋であり、近隣類似賃貸物件が角部屋でない場合、近隣類似賃貸物件の家賃を上昇方向に補正する。さらに、居住中賃貸物件が南向きであり、近隣類似賃貸物件が北向きである場合、近隣類似賃貸物件の家賃を上昇方向に補正する。また、居住中賃貸物件がリフォーム済みであり、近隣類似賃貸物件がリフォーム済みでない場合、近隣類似賃貸物件の家賃を上昇方向に補正する。上昇及び下降の程度は、様々なケースを含むテーブルを予め用意しておき、そのテーブルの記憶内容に従って決定することとしてもよいし、様々なケースを人工知能に予め学習させておき、この人工知能の出力結果に基づいて決定することとしてもよい。
最後にプランナーサーバ11は、補正後の家賃の平均値を求め、居住中賃貸物件の適正家賃として取得することにより(ステップS23)、適正家賃推定処理を終了する。
図6は、ステップS5で実行される適正購入価格推定処理の詳細を示すフロー図である。同図に示すように、適正購入価格推定処理を開始したプランナーサーバ11はまず、居住中賃貸物件の近隣に位置するマンションをマンションデータベース20から抽出する(ステップS30)。具体的には、上述したステップS20と同様、マンションデータベース20内の住所に基づき、居住中賃貸物件と同一区内にあるマンションを抽出することとしてもよいし、マンションデータベース20内の最寄駅に基づき、居住中賃貸物件と最寄駅が同一であるマンションを抽出することとしてもよいし、マンションデータベース20内の緯度・経度に基づき、居住中賃貸物件からの距離が所定値以下であるマンションを抽出することとしてもよい。ただし、ステップS30においては、上述したステップS20や後述するステップS34での抽出に比べ、地理的に広い範囲でマンションを抽出することが好ましい。そうすることで、続くステップS31において、利回りを算出するための物件を多く抽出することが可能になる。
次にプランナーサーバ11は、ステップS30で抽出したマンションの物件(販売物件及び賃貸物件)を物件データベース22及び賃貸物件データベース21の少なくとも一方から抽出し、抽出した物件の中から居住中賃貸物件に類似する物件(以下「近隣類似物件」という)を抽出する(ステップS31)。ここでの類似の判断基準は、上述したステップS21と同様でよい。
続いてプランナーサーバ11は、ステップS31で抽出した各近隣類似物件の価格及び家賃を取得する(ステップS32)。具体的には、物件データベース22に記憶される価格、及び、賃貸物件データベース21に記憶される家賃から、販売物件の価格及び家賃並びに賃貸物件の価格及び家賃を取得又は推定する。
次にプランナーサーバ11は、ステップS32で取得した各近隣類似物件の価格及び家賃とを用いて、以下の式(1)により各近隣類似物件の利回りを算出し、その平均値を求める(ステップS33)。ただし、式(1)中のAは各近隣類似物件の価格であり、Bは各近隣類似物件の家賃であり、Cは各近隣類似物件の利回りである。
C=(B×12)/A×100 ・・・(1)
次にプランナーサーバ11は、居住中賃貸物件の近隣に位置するマンションをマンションデータベース20から抽出し(ステップS34)、抽出したマンションの賃貸物件から、居住中賃貸物件に類似する物件(近隣類似賃貸物件)を抽出する(ステップS35)。ステップS34,S35の処理の詳細は、ステップS20,S21の処理と同様である。
次にプランナーサーバ11は、ステップS33で算出した利回りの平均値と、ステップS35で抽出した各近隣類似賃貸物件の家賃(賃貸物件データベース21内に設定されているもの)とに基づき、以下の式(2)により各近隣類似賃貸物件の価格を推定する(ステップS36)。ただし、式(2)中のDは各近隣類似賃貸物件の家賃であり、EはステップS33で算出した利回りの平均値であり、Fは各近隣類似賃貸物件の価格の推定値である。
F=(D×12)×100/E ・・・(2)
最後にプランナーサーバ11は、ステップS36で推定した価格の平均値を求め、居住中賃貸物件の適正購入価格として取得することにより(ステップS37)、適正購入価格推定処理を終了する。
図4に戻る。ステップS4,S5を終了したプランナーサーバ11は、ステップS5で推定した適正購入価格に基づき、居住中賃貸物件を購入した場合のローン返済額を算出する(ステップS6)。この算出にあたり、プランナーサーバ11は、予め定めた返済期間及び返済方法(定額型、定率型など)と、最新の利率とを用いてローン返済額の算出を行うことが好ましい。図7に示した情報入力ページ40でユーザが返済期間及び返済方法を入力できるようにし、入力された返済期間及び返済方法を用いてローン返済額の算出を行うこととしてもよい。その後プランナーサーバ11は、ステップS4で推定した適正家賃と、ステップS6で算出したローン返済額とを含む情報出力ページを生成し、ユーザ端末30,31のディスプレイに表示する(ステップS7)。
図7に示す情報出力ページ41は、ステップS7で表示される情報出力ページの一例である。同図に示す情報出力ページ41に含まれる「現在の家賃」は情報入力ページ40の家賃入力欄40bに入力された居住中賃貸物件の家賃であり、「適正な家賃」はステップS4で推定された適正家賃であり、「ローン返済額」はステップS6で算出されたローン返済額である。情報出力ページ41には、「現在の家賃」と「適正な家賃」の差額、及び、「現在の家賃」と「ローン返済額」の差額も表示される。この情報出力ページ41を見ることで、ユーザは、現在の家賃が適正なのかどうか、及び、居住中の賃貸物件を購入したと仮定した場合のローン返済額が現在の家賃と比べてどの程度なのか、を知ることができる。
図4に戻る。続いてプランナーサーバ11は、ステップS5で推定した適正購入価格と同等の価格で購入でき、かつ、より好ましい販売物件を物件データベース22から抽出する(ステップS8)。ここでいう同等とは、物件データベース22に格納されている価格とステップS5で推定した適正購入価格との差が所定値以内であることを意味する。また、「より好ましい」とは、例えば、居住中賃貸物件より専有面積が広いこと、築年月が新しいこと、又は、人気エリア(例えば東京の例であれば、中央区、千代田区、港区、文京区、新宿区、渋谷区など)内にあること、を意味する。
プランナーサーバ11は、情報出力ページ41の遷移ボタン(例えば、図7の情報出力ページ41に含まれる「次へ」ボタン)が押下されたか否かを判定する(ステップS9)。ステップS9において遷移ボタンが押下されたと判定したプランナーサーバ11は、ステップS8で抽出した販売物件の一覧を含む情報出力ページを生成し、ユーザ端末30,31のディスプレイに表示する(ステップS10)。
図7に示す情報出力ページ42は、ステップS10で表示される情報出力ページの一例である。同図に示すように、情報出力ページ42には、複数の販売物件の情報が「物件を見る」ボタン及び「相談する」ボタンとともに列挙される。図7に示す情報入力ページ43は、このうち「相談する」ボタンをユーザが押下した場合に表示されるページの一例である。情報入力ページ43は、ユーザの情報及び要望を入力するページとなっており、この中に含まれる「問い合わせる」ボタンをユーザが押下すると、プランナーサーバ11は、入力されたユーザの情報及び要望と、対応する居住中賃貸物件及び販売物件の情報とを含む電子メールを生成し、予め定められた営業担当者のメールアドレスに送信する。これにより営業担当者は、情報入力ページ40にアクセスしたユーザに対して直接、販売物件を紹介することが可能になる。
図8は、プランナーサーバ11によって実行される販売物件抽出処理のシーケンス図である。以下、この図8を参照することにより、プランナーサーバ11が行う処理を別の観点から説明する。
プランナーサーバ11はまず、1以上の販売サイト2を巡回し、それぞれから賃貸物件及び販売物件の情報を収集する(ステップS100)。そして、収集した情報に基づいてマンションデータベース20、賃貸物件データベース21、物件データベース22のレコードを生成し、それぞれに登録する(ステップS101)。
次にプランナーサーバ11は、ユーザ端末30,31から、ユーザが居住中の賃貸物件の情報の入力を受け付け(ステップS102)、その基本情報をマンションデータベース20から取得する(ステップS103)。続いてプランナーサーバ11は、居住中賃貸物件の近隣に位置し、かつ、居住中賃貸物件に類似する近隣類似賃貸物件をマンションデータベース20及び賃貸物件データベース21から抽出する(ステップS104)。そして、居住中賃貸物件の条件に合うよう、抽出した近隣類似賃貸物件の家賃を補正したうえで(ステップS105)、補正後の家賃の平均値を居住中賃貸物件の適正家賃としてユーザに提示する(ステップS106)。
また、プランナーサーバ11は、居住中賃貸物件に類似する近隣類似物件をマンションデータベース20及び物件データベース22から抽出し(ステップS107)、物件データベース22及び賃貸物件データベース21に記憶されるデータから、その価格及び家賃を取得する(ステップS108)。そして、上述した式(1)を用いて、抽出した各近隣類似物件の利回りの平均値を算出する(ステップS109)。
プランナーサーバ11はさらに、居住中賃貸物件の近隣に位置し、かつ、居住中賃貸物件に類似する近隣類似賃貸物件をマンションデータベース20及び賃貸物件データベース21から抽出する(ステップS110)。そして、ステップS109で算出した利回りの平均値と、ステップS110で抽出した各近隣類似賃貸物件の家賃とを上述した式(2)に代入することによって各近隣類似賃貸物件の価格を推定し、その結果から居住中賃貸物件の適正購入価格を推定する(ステップS111)。プランナーサーバ11は、こうして推定した適正購入価格に基づいてユーザが居住中賃貸物件を購入した場合のローン返済額を算出し、ユーザに提示する(ステップS112)。
最後に、プランナーサーバ11は、ステップS111で推定した適正購入価格と同等の価格で購入でき、かつ、より好ましい販売物件を物件データベース22から抽出し(ステップS113)、抽出した販売物件の情報をユーザに対して提示する(ステップS114)。
以上説明したように、本実施の形態によるプランナーサーバ11によれば、ユーザが入力した現在居住中の賃貸物件の情報に基づいて販売物件を抽出しているので、賃貸物件に居住している人に対し、住み替えのための不動産の購入を効果的に訴求することが可能になる。
また、本実施の形態によるプランナーサーバ11によれば、現在居住中の賃貸物件の適正家賃や適正購入価格を提示しているので、ユーザは、現在の家賃が割高である場合や、購入した場合のローン返済額が現在の家賃より低額である場合に、それらの事実を知ることができる。このことは住み替えを促す動機となり得るので、本実施の形態によるプランナーサーバ11によれば、賃貸物件に居住している人に対し、住み替えのための不動産の購入をさらに効果的に訴求することが可能になる。
なお、本実施の形態によるプランナーサーバ11は、ステップS10において販売物件の一覧を含む情報出力ページを表示したが、賃貸物件の一覧を含む情報出力ページ、又は、販売物件及び賃貸物件の両方の一覧を含む情報出力ページを表示することとしてもよい。この場合、プランナーサーバ11は、ステップS1で表示した情報入力ページにおいてユーザが入力した家賃と同等の価格で賃貸でき、かつ、より好ましい賃貸物件を賃貸物件データベース21から抽出すればよい。ここでいう同等とは、賃貸物件データベース21に格納されている家賃とユーザが入力した家賃との差が所定値以内であることを意味する。また、「より好ましい」とは、例えば、居住中賃貸物件より専有面積が広いこと、築年月が新しいこと、又は、人気エリア(例えば東京の例であれば、中央区、千代田区、港区、文京区、新宿区、渋谷区など)内にあること、を意味する。
次に、メンバーズマーケットサーバ12及びレコメンダーサーバ13により実行される処理を説明する。図9は、メンバーズマーケットサーバ12及びレコメンダーサーバ13の少なくとも一方に接続される非公開物件データベース23、会員データベース24、条件データベース25、配信データベース26の構造を示す図である。このうち非公開物件データベース23の構造は、図3に示した物件データベース22と同様である。ただし、非公開物件データベース23には、売主であるユーザが非公開にすることを選択した販売物件の情報のみが格納される。この点については、後ほど詳しく説明する。
会員データベース24は、レコメンダーサーバ13によって提供されるサービスの会員の情報を記憶するデータベースであり、会員IDに対応付けて、氏名及びアドレス情報などを相互に対応付けて記憶するよう構成される。アドレス情報は、例えばメールアドレス又はSNSアドレスである。会員データベース24には、非公開物件データベース23に登録された販売物件の買主となり得るユーザの情報が予め登録される。
条件データベース25は、購入物件の希望条件を示す情報を記憶するデータベースであり、条件IDに対応付けて、会員ID、駅、駅徒歩(駅から歩いた場合の所要時間)、価格帯、専有面積、間取り、部屋数、バルコニー方向などを記憶するよう構成される。会員IDが含まれることから理解されるように、条件データベース25に登録される情報は、会員データベース24に登録されたユーザの希望条件を示す情報となる。
配信データベース26は、希望条件に合致した販売物件の情報を記憶するデータベースであり、条件ID及び販売物件IDの組み合わせに対応付けて、配信を実行した日付などを記憶するよう構成される。
図10は、メンバーズマーケットサーバ12によって実行される販売物件登録処理の処理フローを示すフロー図である。また、図11は、レコメンダーサーバ13によって実行される希望条件登録処理の処理フローを示すフロー図であり、図12は、レコメンダーサーバ13によって実行される配信処理の処理フローを示すフロー図である。情報処理装置10は、メンバーズマーケットサーバ12及びレコメンダーサーバ13によってこれらの処理を実行することにより、優良買主を惹き付けることのできる販売サイトを提供する役割を果たす。以下、各処理の内容について、図10、図11、図12を順に参照しながら詳しく説明する。
初めに図10を参照すると、販売物件登録処理を開始したメンバーズマーケットサーバ12は、まず初めに公開種別選択ページを生成し、ユーザ端末30,31のディスプレイに表示する(ステップS40)。
図13(a)は、ステップS40で表示される公開種別選択ページの一例である公開種別選択ページ50を示す図である。同図、並びに、後掲する図13(b)、図14、図15にはパーソナルコンピュータでの表示例を示しているが、スマートフォンであるユーザ端末30に表示される画面についても、内容は同様である。図13(a)に示すように、公開種別選択ページ50は、公開による売却を選択する選択ボタン50aと、非公開による売却を選択する選択ボタン50bとを有して構成される。
図10に戻る。メンバーズマーケットサーバ12は、表示した公開種別選択ページ50においてユーザが押下したボタンの種類を取得することにより、ユーザが公開による売却を選択したか否かを判定する(ステップS41)。そして、公開による売却を選択したと判定した場合にはステップS42に処理を進め、公開による売却を選択しなかった(非公開による売却を選択した)と判定した場合にはステップS46に処理を進める。
ステップS42に処理を進めたメンバーズマーケットサーバ12は、公開販売物件の情報入力ページを生成し、ユーザ端末30,31のディスプレイに表示する(ステップS42)。図示していないが、このとき表示される情報入力ページは、後述する図13(b)に示す情報入力ページ51と同様でよい。メンバーズマーケットサーバ12は、ステップS42で表示した情報入力ページにてユーザが遷移ボタンを押下したか否かを判定し(ステップS43)、押下したと判定した場合に、必要に応じて営業担当者による確認を待機する(ステップS42)。この待機は、例えば、営業担当者の端末に確認ボタンを含むページを表示し、営業担当者が確認ボタンを押した場合に終了することとすればよい。ステップS42を設けていることにより、ユーザが入力した販売物件を物件データベース22に登録する前に、営業担当者による販売物件の査定(入力された情報の修正を含む)を行うことが可能になる。営業担当者による確認ボタンの押下によって待機が終了した場合、メンバーズマーケットサーバ12は、ユーザが入力した販売物件を物件データベース22に登録し、公開販売物件についての販売物件登録処理を終了する。
一方、ステップS46に処理を進めたメンバーズマーケットサーバ12は、非公開販売物件の情報入力ページを生成し、ユーザ端末30,31のディスプレイに表示する(ステップS46)。
図13(b)は、ステップS46で表示される情報入力ページの一例である情報入力ページ51を示す図である。同図に示すように、情報入力ページ51は、氏名、電話番号、メールアドレス、希望連絡方法、販売物件の所在地の郵便番号及び住所、マンション名、部屋番号、専有面積、売却希望時期、売却希望価格の範囲、並びに、その他の事項を入力又は選択する欄と、遷移ボタン51aとを有して構成される。
図10に戻る。メンバーズマーケットサーバ12は、ステップS46で表示した情報入力ページ51にてユーザが遷移ボタン51aを押下したか否かを判定し(ステップS47)、押下したと判定した場合に、必要に応じて営業担当者による確認を待機する(ステップS48)。この待機の内容及び意味は、ステップS44と同様である。営業担当者による確認ボタンの押下によって待機が終了した場合、メンバーズマーケットサーバ12は、ユーザが入力した販売物件をレコメンダーサーバ13に送り、レコメンダーサーバ13を介して非公開物件データベース23に登録する。ここまでの処理により、メンバーズマーケットサーバ12は、非公開販売物件についての販売物件登録処理を終了する。
次に図11を参照すると、希望条件登録処理を開始したレコメンダーサーバ13は、まず初めに、接続しているユーザが会員データベース24に登録されている会員であるか否かを確認するための会員認証を実施する(ステップS50)。そして、会員認証の結果に基づいてユーザが会員であるか否かを判定し(ステップS51)、会員であればステップS52に処理を進める一方、会員でなければ希望条件登録処理を終了する。これにより、会員でないユーザによる希望条件の登録が防止される。
ステップS52に処理を進めたレコメンダーサーバ13は、希望条件の情報入力ページを生成し、ユーザ端末30,31のディスプレイに表示する(ステップS52)。
図14は、ステップS52で表示される情報入力ページの一例である情報入力ページ52を示す図である。同図に示すように、情報入力ページ52は、希望物件のエリア、物件イメージなどを入力又は選択する欄と、遷移ボタン52aとを有して構成される。エリアを入力又は選択する欄は、注目エリア、路線・駅、区など、いくつかの入力方法からユーザ自身が入力方法を選べるように構成される。物件イメージを入力又は選択する欄は、予め定めた複数のイメージからユーザが選択できるように構成される。この他、希望物件の価格帯、専有面積、間取り、部屋数、バルコニー方向などのその他の情報を入力又は選択する欄を情報入力ページ52内に設けてもよいことは勿論である。
図11に戻る。レコメンダーサーバ13は、ステップS52で表示した情報入力ページ52にてユーザが遷移ボタン52aを押下したか否かを判定する(ステップS53)。そして、押下したと判定した場合に、入力された情報を条件データベース25に登録し(ステップS54)、希望条件登録処理を終了する。
最後に図12を参照し、レコメンダーサーバ13が行う配信処理について説明する。レコメンダーサーバ13は、図10に示したステップS49において非公開販売物件を非公開物件データベース23に登録したことに応じて、この配信処理を実行するよう構成される。
新規の非公開販売物件を非公開物件データベース23に登録したレコメンダーサーバ13はまず、条件データベース25の各レコードについて、ステップS61,S62の処理を行う(ステップS60)。具体的には、新規に登録した非公開販売物件が注目レコードにより示される希望条件に合致するか否かを判定し(ステップS61)、合致すると判定した場合に、対応する条件ID及び販売物件IDの組み合わせを配信データベース26に登録する(ステップS62)。この時点では、新たに登録されたレコード内の日付は未記入となる。
ステップS60の繰り返し処理を終了したレコメンダーサーバ13は、続いて、配信データベース26に登録されている日付未記入の各レコードについて、ステップS64~ステップS68の処理を行う(ステップS63)。具体的に説明すると、レコメンダーサーバ13はまず、条件IDに対応する会員IDを条件データベース25から読み出し(ステップS64)、読み出した会員IDに対応するアドレス情報を会員データベース24から読み出す(ステップS65)。続いてレコメンダーサーバ13は、販売物件IDに対応付けて非公開物件データベース23に格納されている物件の情報を含む配信ページを生成する(ステップS66)。そして、ステップS65で読み出したアドレス情報に対し、ステップS66で生成した配信ページを送信し(ステップS67)、配信データベース26内の日付に現在の日付を設定し(ステップS68)、そのレコードについての処理を終了する。ステップS63の繰り返し処理を終了したレコメンダーサーバ13は、配信処理を終了する。
図15は、ステップS66で生成される配信ページの一例である配信ページ53を示す図である。同図に示すように、配信ページ53は、配信対象となった販売物件の各種情報を含むページである。レコメンダーサーバ13は、非公開物件データベース23から情報を読み出すことにより、この配信ページ53を生成する。
図15に示すように、配信ページ53には、販売物件のお得感を示すグラフエリア53aが配置される。レコメンダーサーバ13は、物件データベース22及び非公開物件データベース23に格納される価格及び偏差値に基づいて、このグラフエリア53a内に表示する情報を生成するよう構成される。以下、詳しく説明する。
初めに偏差値について説明すると、レコメンダーサーバ13は、配信ページ53を生成する際に、配信対象となる販売物件に類似する物件(物件データベース22に記憶される販売物件、非公開物件データベース23に記憶される販売物件、及び、賃貸物件データベース22に記憶される賃貸物件の少なくとも1つを含む)を物件データベース22及び非公開物件データベース23から抽出する。類似する物件の判定基準としては、例えば、住所(同じ区内か否か)、最寄駅(最寄駅が同じか否か)、専有面積(専有面積の差が所定値以内か)、所在階(所在階が同じか否か)、バルコニー方向(同じ向きか否か)などを用いればよい。
類似する物件を抽出したレコメンダーサーバ13は、抽出した物件の価格の平均値及び分散を求める。ここで使用する価格は、図6のステップS32と同様にして取得又は推定すればよい。レコメンダーサーバ13は、算出した平均値及び分散を用い、配信対象となる販売物件及び抽出した類似物件のそれぞれについて価格の偏差値を算出し、物件データベース22及び非公開物件データベース23に格納する。こうして算出された偏差値は、類似物件グループ内における各販売物件のお得度を示す情報となる。
レコメンダーサーバ13は、算出した平均値及び分散に基づいて曲線グラフ(例えば、正規分布曲線)を生成し、グラフエリア53a内に描画する(図示した「価格分布」)。また、配信対象となる販売物件及び抽出した類似物件それぞれの偏差値に基づき、これらの販売物件を正規分布曲線上にプロットする。このときレコメンダーサーバ13は、図15に例示するように、配信対象の物件と、未成約の類似物件と、成約済みの類似物件とで異なる形状のマーカーを使用する。これによりユーザは、類似物件グループ内における配信対象の物件のお得度を直感的に知ることが可能になる。
図16は、メンバーズマーケットサーバ12及びレコメンダーサーバ13によって実行される販売物件登録処理及び配信処理の一部(配信データベース26への登録まで)のシーケンス図である。また、図17は、レコメンダーサーバ13によって実行される会員登録処理、希望条件登録処理、及び、配信処理の残部のシーケンス図である。以下、これら図16及び図17を参照することにより、メンバーズマーケットサーバ12及びレコメンダーサーバ13が行う処理を別の観点から説明する。
初めに図16を参照すると、メンバーズマーケットサーバ12はまず、売主であるユーザのユーザ端末30,31から販売物件の情報を受信する(ステップS120)。そして、ユーザが非公開を希望しているか否かを判定し(ステップS121)、非公開を希望していない場合には物件データベース22に登録する(ステップS122)一方、非公開を希望している場合にはレコメンダーサーバ13に販売物件の情報を転送する(ステップS123)。
販売物件情報の転送を受けたレコメンダーサーバ13は、その情報を非公開物件データベース23に登録する(ステップS124)とともに、登録した販売物件情報に適合する希望条件を条件データベース25から抽出し(ステップS125)、抽出した希望条件の条件IDと、登録した販売物件情報の販売物件IDの組み合わせを配信データベース26に登録する(ステップS126)。
次に図17を参照すると、まず会員を登録する段階では、レコメンダーサーバ13は、非公開販売物件の買主であるユーザのユーザ端末30,31から個人情報を受信し(ステップS130)、審査担当者に審査を行わせたうえで(ステップS131)、会員データベース24に登録する(ステップS132)。ステップS131の審査は優良買主として登録するに足るユーザであるか否かの審査であり、優良買主として登録するに足らないユーザであるとの審査結果が得られた場合には、ステップS132は実行されない。
次に希望条件を登録する段階では、レコメンダーサーバ13は、まず初めにユーザ端末30,31のユーザが会員データベース24に登録された会員であるか否かの認証を行う(ステップS133)。そして、会員であると認証された場合に、当該ユーザのユーザ端末30,31から希望条件を示す情報を受信し(ステップS134)、条件データベース25に登録する(ステップS135)。ステップS133の会員認証は、例えば会員ID及びパスワードによる認証でよい。
最後に、販売物件情報の配信を実行する段階では、レコメンダーサーバ13はまず、条件ID及び販売物件IDの組み合わせを配信データベース26から取得する(ステップS140)。そして、条件IDに対応する会員IDを条件データベース25から取得し(ステップS141)、さらに、取得した会員IDに対応するアドレス情報を会員データベース24から取得する(ステップS142)。
次にレコメンダーサーバ13は、ステップS140で取得した販売物件IDの情報を非公開物件データベース23から読み出し(ステップS143)、読み出した情報に基づいて配信ページを生成する(ステップS144)。配信ページの具体的な内容は、上述したとおりである。その後、レコメンダーサーバ13は、ステップS142で取得したアドレス情報に対して、ステップS144で生成した配信ページを送信し(ステップS145)、処理を終了する。
以上説明したように、本実施の形態によるメンバーズマーケットサーバ12及びレコメンダーサーバ13によれば、非公開の販売物件の情報を物件データベース22とは別の非公開物件データベース23に登録しておき、条件データベース25に予め希望条件を登録することを許された買主に対し、希望条件に合致する販売物件の情報を配信しているので、優良買主を優遇し、優良買主を惹き付けることのできる販売サイトを提供することが可能になる。
なお、本実施の形態によるレコメンダーサーバ13は、図10に示したステップS49において非公開販売物件を非公開物件データベース23に登録したことに応じて図12に示した配信処理を開始し、非公開物件データベース23に格納されている非公開販売物件の情報を含む配信ページを配信したが、図10に示したステップS45において公開販売物件を物件データベース23に登録したことに応じて図12に示した配信処理を開始し、物件データベース23に格納されている公開販売物件の情報を含む配信ページを配信することとしてもよいし、これらの両方を実行することとしてもよい。公開販売物件の情報を含む配信ページを配信する場合、レコメンダーサーバ13は、ステップS61において、新規に登録した公開販売物件が注目レコードにより示される希望条件に合致するか否かを判定し、合致すると判定した場合に、ステップS62において、対応する条件ID及び販売物件IDの組み合わせを配信データベース26に登録することとすればよい。また、ステップS66においては、レコメンダーサーバ13は、販売物件IDに対応付けて物件データベース22に格納されている物件の情報を含む配信ページを生成すればよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、本発明が、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施され得ることは勿論である。
例えば、図1では、物件データベース22と非公開物件データベース23を別々に描いたが、これらを1つのデータベースに統合することとしてもよい。この場合、公開販売物件と非公開販売物件とを区別可能とするために、例えば各レコードに公開可否フラグを設けることが好ましい。
また、上記実施の形態では、優良買主のみを会員データベース24に登録する例を説明したが、優良買主以外のユーザも会員として登録できるようにしてもよい。この場合、会員データベース24内に優良買主か否かを識別するフラグを設けることにより、優良買主に対してのみ、希望条件の登録を許容し、非公開販売物件情報の配信を行うようにすればよい。
1 情報処理システム
2 販売サイト
3 ネットワーク
10 情報処理装置
11 プランナーサーバ
12 メンバーズマーケットサーバ
13 レコメンダーサーバ
20 マンションデータベース
21 賃貸物件データベース
22 物件データベース
23 非公開物件データベース
24 会員データベース
25 条件データベース
26 配信データベース
30,31 ユーザ端末
40,43,51,52 情報入力ページ
40a 物件名入力欄
40b 家賃入力欄
40c 入力欄
40d 所在階入力欄
40e 角部屋ボタン
40f 南向きボタン
40g リフォーム済ボタン
40h,51a,52a 遷移ボタン
41,42 情報出力ページ
50 公開種別選択ページ
50a,50b 選択ボタン
53 配信ページ
53a グラフエリア
101 プロセッサ
102 記憶装置
103 通信装置
104 入力装置
105 出力装置
106 バス

Claims (14)

  1. 第1のユーザによって入力された賃貸物件の情報である入力賃貸物件情報に基づき、複数の物件の情報を記憶するデータベースから1以上の物件を抽出し、
    抽出した前記1以上の物件のそれぞれを示す情報を前記第1のユーザに対して出力する、
    情報処理装置。
  2. 前記入力賃貸物件情報により示される賃貸物件の適正購入価格を推定し、
    前記1以上の物件は、推定した前記適正購入価格と所定値以内の差の価格で購入できる販売物件である、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. それぞれ前記入力賃貸物件情報により示される賃貸物件の近隣に位置し、該賃貸物件に類似する1以上の近隣類似物件を前記データベースから抽出し、
    前記1以上の近隣類似物件それぞれの価格及び家賃に基づいて前記1以上の近隣類似物件の利回りの平均値を算出し、
    複数の賃貸物件の情報を記憶する賃貸物件データベースに記憶される賃貸物件のうち前記入力賃貸物件情報により示される賃貸物件の近隣に位置し、かつ、該賃貸物件に類似する1以上の近隣類似賃貸物件それぞれの家賃と、前記利回りの平均値とに基づき、前記1以上の近隣類似賃貸物件それぞれの価格を推定し、
    前記適正購入価格は、推定した前記1以上の近隣類似賃貸物件それぞれの価格の平均値である、
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 推定した前記適正購入価格に基づいて前記入力賃貸物件情報により示される賃貸物件を前記ユーザが購入した場合のローン返済額を算出し、算出したローン返済額を前記第1のユーザに対して出力する、
    請求項2又は3に記載の情報処理装置。
  5. 前記入力賃貸物件情報と、複数の賃貸物件の情報を記憶する賃貸物件データベースに記憶される賃貸物件のうち前記入力賃貸物件情報により示される賃貸物件の近隣に位置し、かつ、該賃貸物件に類似する1以上の近隣類似賃貸物件それぞれの情報とに基づいて前記1以上の近隣類似賃貸物件それぞれの家賃を補正し、補正後の前記1以上の近隣類似賃貸物件それぞれの家賃の平均値を、前記入力賃貸物件情報により示される賃貸物件の適正家賃として前記第1のユーザに対し出力する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記データベースは、複数の販売物件の情報を記憶する物件データベースであり、
    売主である第2のユーザの選択に従い、該第2のユーザによって入力された販売物件の情報を、前記物件データベース、及び、複数の非公開販売物件の情報を記憶する非公開物件データベースのいずれか一方に登録する、
    請求項1乃至5のいずれか一方に記載の情報処理装置。
  7. 買主である第3のユーザによって入力された購入物件の希望条件を示す情報を条件データベースに登録し、
    前記物件データベース又は前記非公開物件データベースに登録した販売物件と、前記条件データベースに登録した前記希望条件とが合致する場合に、前記第3のユーザに対して該販売物件の情報を配信する、
    請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記第3のユーザを会員データベースに登録し、
    前記第3のユーザから前記希望条件の登録を受け付ける前に、前記第3のユーザが前記会員データベースに登録されているか否かを確認するための会員認証を行う、
    請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 配信する前記非公開販売物件の情報は、前記物件データベース及び前記非公開物件データベースに登録されている販売物件のうち前記配信の対象となる販売物件に類似する1以上の類似物件の価格の分散及び偏差値に基づいて生成される曲線グラフを含む、
    請求項7又は8に記載の情報処理装置。
  10. 配信する前記販売物件の情報は、前記配信の対象となる販売物件を示す第1のマーカー、前記1以上の類似物件のうち成約済みのものを示す第2のマーカー、前記1以上の類似物件のうち成約済みでないものを示す第3のマーカーを含み、
    前記第1乃至第3のマーカーはそれぞれ、前記曲線グラフ上にプロットされる、
    請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記第1乃至第3のマーカーは、互いに異なる形状を有する、
    請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 前記曲線グラフは、正規分布曲線である、
    請求項9乃至11のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  13. 第1のユーザによって入力された賃貸物件の情報である入力賃貸物件情報に基づき、複数の物件の情報を記憶するデータベースから1以上の物件を抽出するステップと、
    抽出した前記1以上の物件のそれぞれを示す情報を前記第1のユーザに対して出力するステップと、
    を含む情報処理方法。
  14. 第1のユーザによって入力された賃貸物件の情報である入力賃貸物件情報に基づき、複数の物件の情報を記憶する物件データベースから1以上の物件を抽出するステップと、
    抽出した前記1以上の物件のそれぞれを示す情報を前記第1のユーザに対して出力するステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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