JP2022082675A - 組織カリクレイン1の剤形 - Google Patents

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Abstract

【課題】組織カリクレイン1の剤形の提供。【解決手段】約0.1μg/kg~約10.0μg/kgのKLK1ポリペプチド総投与量を有する1つ以上の組織カリクレイン-1(KLK1)ポリペプチドの剤形が提供され、皮下剤形および静脈内剤形が含まれる。また、例えば、虚血性病態および出血性病態を治療するための、関連デバイスおよびその使用方法も提供される。本開示の実施形態は、組織カリクレイン-1(KLK1)の製剤が逆用量曲線を有するという予想外の発見に関し、低用量製剤のある時点までの投与は、高用量製剤と比較して改善された薬物動態および/または活性プロファイルを示す。【選択図】図2A

Description

関連出願の相互参照
本出願は、米国特許法第119条(e)の下で、2017年10月3日に出願された米国仮特許出願第62/567,406号、2017年6月7日に出願された米国仮特許出願第62/516,463号、および2017年3月9日に出願された米国仮特許出願第62/469,385号に対する優先権を主張するものであり、これらの各々はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
配列表に関する記述
本出願に関連する配列表は、紙のコピーの代わりにテキスト形式で提供されており、参照により本明細書に組み込まれる。配列表を含むこのテキストファイル名は、DIAM_037_03WO_ST25.txtである。本テキストファイルは9KBであり、2018年3月9日に作成され、EFS-Web経由で電子的に提出されている。
背景
技術分野
本開示の実施形態は、約0.1μg/kg~約10.0μg/kgのKLK1ポリペプチド総投与量を有する、1つ以上の組織カリクレイン-1(KLK1)ポリペプチドの剤形に関し、皮下および静脈内剤形が含まれる。また、例えば、虚血性病態および出血性病態を治療するための、関連デバイスおよびその使用方法も提供される。
関連技術の説明
組織カリクレインはすべて、トリプシンまたはキモトリプシンのそれと同様の基質特異性を有するプロテアーゼ活性を有する。KLK1の最もよく特徴付けられている活性は、直接的にまたは間接的に、両ブラジキニン受容体(BK-B1、BK-B2)のサブタイプを活性化する、キニンと総称されるブラジキニン(BK)様ペプチドを生成するキニノーゲンのその酵素切断である。キニンによるBK受容体の活性化は、体内の虚血に応答して多数の複雑な代謝経路を動かし、これには改善された血流(血管拡張による)、抗炎症反応、血管新生または血管形成による細胞修復、およびアポトーシスの減少が含まれ得る。
組織カリクレイン媒介性放出が、腎臓および心臓を含む種々の組織において血流を増加させ(例えば、Stone et al.,Arterioscler Thromb Vasc Biol.29:657-664,2009を参照のこと)、このことはカリクレイン治療が特定の病態に対処する1つの様式である可能性が高いことを示すかなりの数の科学的研究がある。したがって、KLK1は、患者における血流の再確立および炎症の軽減が脳機能、腎機能、心機能を含む臓器機能の維持に不可欠である広範囲の臨床シナリオを治療する可能性を有すると考えられている。しかし、ヒトにおいてKLK1の治療レベルを達成し維持する最適な剤形および投与経路を同定する必要性が依然としてある。本開示は、これらおよび他の必要性に対処する。
Stone et al.,Arterioscler Thromb Vasc Biol.29:657-664,2009
簡単な概要
本開示の実施形態は、組織カリクレイン-1(KLK1)の製剤が逆用量曲線を有するという予想外の発見に関し、低用量製剤のある時点までの投与は、高用量製剤と比較して改善された薬物動態および/または活性プロファイルを示す。
したがって、特定の実施形態は、約1.0μg/kg~約5.0μg/kgまたは~約10.0μg/kgのKLK1ポリペプチド総投与量で製剤される1つ以上の組織カリクレイン(KLK1)ポリペプチドを含む剤形を含む。特定の実施形態において、剤形は皮下投与または静脈内投与に適している。
いくつかの実施形態において、剤形は、約0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.75、0.8、0.9、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3.0、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4.0、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5.0、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9、6.0、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7.0、7.1、7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、7.8、7.9、8.0、8.1、8.2、8.3、8.4、8.5、8.6、8.7、8.8、8.9、9.0、9.1、9.2、9.3、9.4、9.5、9.6、9.7、9.8、9.9、または10μg/kg(その間のすべての範囲を含む)のKLK1ポリペプチド総投与量を含む。
特定の剤形は、約1.0μg/kg~約4.0μg/kg、または約1.0μg/kg~約3.0μg/kg、または約1.0μg/kg~約2.0μg/kg、または約2.0μg/kg~約5.0μg/kg、または約2.0μg/kg~約4.0μg/kg、または約2.0μg/kg~約3.0μg/kg、または約3.0μg/kg~約5.0μg/kg、または約3.0μg/kg~約4.0μg/kg、または約2.5μg/kg~約3.5μg/kg、または約3μg/kgの総KLK1ポリペプチド皮下投与剤形を含む。
特定の剤形は、約0.5μg/kg~約3.0μg/kg、または約0.5μg/kg~約2.0μg/kg、または約0.5μg/kg~約1.0μg/kg、または約0.5μg/kg~約0.8μg/kg、または約0.5μg/kg~約0.75μg/kg、または約0.75μg/kgの総KLK1ポリペプチド静脈内剤形を含む。
一部の剤形は、KLK1グリコフォームの混合物、例えば、第1のKLK1ポリペプチドおよび第2の組織KLK1ポリペプチドを含み、
第1のKLK1ポリペプチドは、ポリペプチド当たり3つの異なる位置に結合した3つのグリカンを有し、第2のKLK1ポリペプチドは、ポリペプチド当たり2つの異なる位置に結合した2つのグリカンを有し、
第1のKLK1ポリペプチドおよび第2のKLK1ポリペプチドは、約45:55~約55:45の比で剤形中に存在する。
いくつかの態様において、グリカンのうちの1つ以上はN-結合グリカンである。いくつかの態様において、グリカンのうちの1つ以上は、配列番号3または4によって定義されるようにKLK1のアミノ酸残基78、84、または141において結合している。いくつかの態様において、第1のKLK1ポリペプチドの3つのグリカンは、残基78、84、および141におけるN-結合グリカンである。いくつかの態様において、第2のKLK1ポリペプチドの2つのグリカンは、残基78および84におけるN-結合グリカンであるが、残基141においては結合しない。いくつかの態様において、第1のKLK1ポリペプチドおよび第2のKLK1ポリペプチドは、約50:50の比で剤形中に存在する。
一部の剤形は、KLK1ポリペプチドの三重グリコフォームとKLK1ポリペプチドの二重グリコフォームとの混合物を含み、三重グリコフォームおよび二重グリコフォームは約45:55~約55:45の比で剤形中に存在する。いくつかの態様において、三重グリコフォームは、配列番号3または4によって定義されるように、KLK1のアミノ酸残基78、84、および141においてN-結合グリカンを含む。いくつかの態様において、二重グリコフォームは、配列番号3または4によって定義されるように、KLK1のアミノ酸残基78および84においてN-結合グリカンを含むが、KLK1のアミノ酸残基141においては含まない。いくつかの態様において、三重グリコフォームおよび二重グリコフォームは、約50:50の比で剤形中に存在する。
特定の実施形態において、1つ以上のKLK1ポリペプチドは、成熟KLK1ポリペプチド、ヒトKLK1(hKLK1)ポリペプチド、または成熟hKLK1ポリペプチド(それらの任意の組み合わせを含む)(例えば、配列番号3または4およびその変異体)である。
いくつかの実施形態において、hKLK1ポリペプチドは、配列番号1のアミノ酸残基78~141もしくは配列番号2のアミノ酸残基78~141、またはそれらの活性フラグメント、または配列番号1のアミノ酸残基78~141もしくは配列番号2のアミノ酸残基78~141に対して少なくとも約90、95、96、97、98、もしくは99%の配列同一性を有する活性変異体を含むか、それらからなるか、またはそれらから本質的になる。
いくつかの実施形態において、hKLK1ポリペプチドは、配列番号1のアミノ酸残基25~262もしくは配列番号2のアミノ酸残基25~262、またはそれらの活性フラグメント、または配列番号1のアミノ酸残基25~262もしくは配列番号2のアミノ酸残基25~262に対して少なくとも約90、95、96、97、98、もしくは99%の配列同一性を有する活性変異体を含むか、それらからなるか、またはそれらから本質的になる。
いくつかの実施形態において、KLK1ポリペプチドは、配列番号2のアミノ酸残基25~262に対して少なくとも約90、95、96、97、98、または99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、KLK1ポリペプチドはE145および/またはA188を含む。いくつかの実施形態において、KLK1ポリペプチドは、配列番号2のアミノ酸残基25~262に対して少なくとも約90、95、96、97、98、または99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、KLK1ポリペプチドはQ145および/またはV188を含む。
いくつかの態様において、剤形は、薬学的に許容される希釈剤、アジュバント、または担体を含む。いくつかの態様において、剤形は、KLK1の他のグリコシル化アイソフォーム(グリコフォーム)を実質的に含まない。
いくつかの態様において、剤形は、タンパク質約1EU/mg未満のエンドトキシンレベル、総タンパク質約100ng/mg未満の宿主細胞、総タンパク質約10pg/mg未満の宿主細胞DNAを有し、および/または実質的に凝集物を含まない(約95%超がSEC HPLCによって単一ピークとして現れる)。
いくつかの態様において、投与量は、第2の薬剤、例えば、アンジオテンシン受容体遮断薬、エダバロン、ファインレノン、およびバルドキサロンのうちの1つ以上(それらの組み合わせを含む)から選択される薬剤を含む。いくつかの実施形態において、アンジオテンシン受容体遮断薬は、ロサルタン、アジルサルタン、カンデサルタン、エプロサルタン、フィマサルタン、イルベサルタン、オルメサルタン、サプリサルタン、テルミサルタン、およびバルサルタンのうちの1つ以上(それらの組み合わせを含む)から選択される。
また、それを必要とする対象を治療する方法であって、本明細書に記載の剤形を対象に投与することを含む、方法も含まれる。いくつかの実施形態は、剤形を対象に皮下または静脈内投与することを含む。特定の方法は、脳虚血(虚血性脳卒中)、一過性脳虚血発作(TIA)、心虚血(心筋虚血)、虚血性大腸炎、四肢虚血、および皮膚虚血のうちの1つ以上から任意選択的に選択される、対象における虚血性病態を治療することに関する。特定の方法は、血管性認知症の治療に関する。いくつかの方法は、対象における出血病態、任意選択的に脳内(脳の内部)出血性脳卒中およびくも膜下出血性脳卒中を含む出血性脳卒中の治療に関する。いくつかの方法は糖尿病、例えば2型糖尿病(T2D)の治療に関する。特定の実施形態は、外傷性脳損傷(TBI)の治療に関する。いくつかの実施形態は、腎臓病、例えば、慢性腎臓病、糖尿病性腎臓病、または多発性嚢胞腎症の治療に関する。全身性エリテマトーデス(SLE)およびループス腎炎などの関連病態または合併症、肺動脈高血圧症(PAH)、巣状分節性糸球体硬化症、ならびに本態性高血圧症を治療する方法も含まれる。
いくつかの実施形態において、剤形を皮下投与することが、対象において1つ以上のKLK1ポリペプチドの治療上有効な血清レベルを達成し、場合によっては、皮下投与後に約もしくは少なくとも約2、4、6、8、10、12、24、23、48、60、72、84、96時間以上、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、もしくは14日以上の間、対象において1つ以上のKLK1ポリペプチドの治療上有効な血清レベルを維持する。いくつかの実施形態において、剤形の対象への静脈内投与が、対象において1つ以上のKLK1ポリペプチドの治療上有効な血清レベルを、任意選択的に、静脈内投与後に約0.5、1、2、3、もしくは4時間で、または約0.5、1、2、3、もしくは4時間未満で達成する。いくつかの実施形態において、治療上有効な血清レベルは、約1.0~約5.0ng/ml、または約1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3.0、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4.0、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、もしくは5.0mg/ml(その間のすべての範囲を含む)、例えば、1.0~約5.0ng/ml、または約1.0~約4.0ng/ml、または約1.0~約3.0ng/ml、または約1.0~約2.0ng/ml、または約2.0~約5.0ng/mlg、または約2.0~約4.0ng/ml、または約2.0~約3.0ng/ml、または約3.0~約5.0ng/ml、または約3.0~約4.0ng/mlである。
いくつかの実施形態において、剤形の投与は、高用量剤形、例えば、少なくとも約15μg/kg、または少なくとも約20μg/kg、または少なくとも約50μg/kg、または少なくとも約100μg/kg、または少なくとも約400μg/kg以上のKLK1ポリペプチド総投与量を有する高用量剤形と比較して、改善された薬物動態プロファイルまたは生物学的効果を達成する。いくつかの実施形態では、改善された薬物動態プロファイルは、例えば、皮下投与後に約もしくは少なくとも約2、4、6、8、10、12、24、23、48、60、72、84、96時間以上、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、もしくは14日以上で測定される、単回皮下投与後の血清半減期の増加を含む。
特定の実施形態は、1日に約1回または2回、2日毎に1回または2回、3日毎に1回または2回、4日毎に1回または2回、5日毎に1回または2回、6日毎に1回または2回、1週間毎に1回または2回の投与計画として、剤形を対象に投与することを含む。特定の実施形態は、例えば、皮下投与により、3日毎に1日に約1回の投与計画として剤形を対象に投与することを含む。
特定の実施形態は、1つの静脈内剤形を対象に静脈内投与し、続いて、例えば、1日に約1回または2回、2日毎に1回または2回、3日毎に1回または2回、4日毎に1回または2回、5日毎に1回または2回、6日毎に1回または2回、1週間毎に1回または2回の投与計画として、1つ以上の皮下剤形を対象に皮下投与することを含む。いくつかの実施形態において、静脈内投与が、対象において1つ以上のKLK1ポリペプチドの治療上有効な血清レベルを、静脈内投与後、約0.5、1、2、3、もしくは4時間で、または約0.5、1、2、3、もしくは4時間未満で達成し、皮下投与が、皮下投与後に約もしくは少なくとも約2、4、6、8、10、12、24、23、48、60、72、84、96時間以上、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、もしくは14日以上の間、治療上有効な血清レベルを維持する。
特定の方法は、アンジオテンシン受容体遮断薬、エダバロン、ファインレノン、およびバルドキサロンのうちの1つ以上(それらの組み合わせを含む)から選択される第2の薬剤を、例えば、同一の剤形の一部としてまたは異なる剤形もしくは組成物の一部として投与することを含む。いくつかの実施形態において、アンジオテンシン受容体遮断薬は、ロサルタン、アジルサルタン、カンデサルタン、エプロサルタン、フィマサルタン、イルベサルタン、オルメサルタン、サプリサルタン、テルミサルタン、およびバルサルタンのうちの1つ以上(それらの組み合わせを含む)から選択される。
本明細書に記載の剤形を含むデバイスも含まれ、それは皮下投与に適合されているか、または適している。いくつかの態様において、デバイスは注射器である。いくつかの態様において、注射器は、注射器に取り付けられた皮下注射針アセンブリを含む。いくつかの態様において、注射器は、針アセンブリの周りに保護カバーを含む。いくつかの態様において、注射器は、長さが約1/2インチから約5/8インチである針を有し、約25~約31のゲージを有する。
特定の実施形態では、例えば以下の項目が提供される:
(項目1)
約0.5μg/kg~約10.0μg/kgのKLK1ポリペプチド総投与量で製剤される1つ以上の組織カリクレイン(KLK1)ポリペプチドを含む剤形。
(項目2)
皮下または静脈内投与に適している、項目1に記載の剤形。
(項目3)
約0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.75、0.8、0.9、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3.0、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4.0、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5.0、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9、6.0、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7.0、7.1、7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、7.8、7.9、8.0、8.1、8.2、8.3、8.4、8.5、8.6、8.7、8.8、8.9、9.0、9.1、9.2、9.3、9.4、9.5、9.6、9.7、9.8、9.9、または10μg/kgのKLK1ポリペプチド総投与量を含む、項目1または2に記載の剤形。
(項目4)
約1.0μg/kg~約5.0μg/kg、または約1.0μg/kg~約4.0μg/kg、または約1.0μg/kg~約3.0μg/kg、または約1.0μg/kg~約2.0μg/kg、または約2.0μg/kg~約5.0μg/kg、または約2.0μg/kg~約4.0μg/kg、または約2.0μg/kg~約3.0μg/kg、または約3.0μg/kg~約5.0μg/kg、または約3.0μg/kg~約4.0μg/kg、または約2.5μg/kg~約3.5μg/kg、または約3μg/kgの総KLK1ポリペプチド皮下剤形を含む、項目1~3のいずれか一項に記載の剤形。
(項目5)
約0.5μg/kg~約3.0μg/kg、または約0.5μg/kg~約2.0μg/kg、または約0.5μg/kg~約1.0μg/kg、または約0.5μg/kg~約0.8μg/kg、または約0.5μg/kg~約0.75μg/kg、または約0.75μg/kgの総KLK1ポリペプチド静脈内剤形を含む、項目1~4のいずれか一項に記載の剤形。
(項目6)
第1のKLK1ポリペプチドおよび第2のKLK1ポリペプチドを含み、
前記第1のKLK1ポリペプチドが、ポリペプチド当たり3つの異なる位置に結合した3つのグリカンを有し、前記第2のKLK1ポリペプチドが、ポリペプチド当たり2つの異なる位置に結合した2つのグリカンを有し、
前記第1のKLK1ポリペプチドおよび前記第2のKLK1ポリペプチドが、約45:55~約55:45の比で前記剤形中に存在する、項目1~5のいずれか一項に記載の剤形。
(項目7)
前記グリカンのうちの1つ以上がN-結合グリカンである、項目6に記載の剤形。
(項目8)
前記グリカンのうちの1つ以上が、配列番号3または4によって定義される、KLK1のアミノ酸残基78、84、または141に結合している、項目6または7に記載の剤形。
(項目9)
前記第1のKLK1ポリペプチドの前記3つのグリカンが、残基78、84、および141におけるN-結合グリカンである、項目6~8のいずれか一項に記載の剤形。
(項目10)
前記第2のKLK1ポリペプチドの前記2つのグリカンが、残基78および84におけるN-結合グリカンであるが、残基141においては結合しない、項目6~9のいずれか一項に記載の剤形。
(項目11)
前記第1のKLK1ポリペプチドおよび前記第2のKLK1ポリペプチドが約50:50の比で前記剤形中に存在する、項目1~10のいずれか一項に記載の剤形。
(項目12)
前記剤形がKLK1ポリペプチドの三重グリコフォームおよびKLK1ポリペプチドの二重グリコフォームを含み、前記三重グリコフォームおよび前記二重グリコフォームが約45:55~約55:45の比で前記剤形中に存在する、項目1~5のいずれか一項に記載の剤形。
(項目13)
前記三重グリコフォームが、配列番号3または4によって定義されるKLK1のアミノ酸残基78、84、および141においてN-結合グリカンを含む、項目12に記載の剤形。
(項目14)
前記二重グリコフォームが、配列番号3または4によって定義される、KLK1のアミノ酸残基78および84においてN-結合グリカンを含むが、KLK1のアミノ酸残基141においては含まない、項目12または13に記載の剤形。
(項目15)
前記三重グリコフォームおよび前記二重グリコフォームが、約50:50の比で前記剤形中に存在する、項目12~14のいずれか一項に記載の剤形。
(項目16)
前記1つ以上のKLK1ポリペプチドが、組換えKLKポリペプチド、成熟KLK1ポリペプチド、ヒトKLK1(hKLK1)ポリペプチド、またはそれらの任意の組み合わせである、項目1~15のいずれか一項に記載の剤形。
(項目17)
前記hKLK1ポリペプチドが、配列番号1のアミノ酸残基78~141もしくは配列番号2のアミノ酸残基78~141、またはそれらの活性フラグメント、または配列番号1のアミノ酸残基78~141もしくは配列番号2のアミノ酸残基78~141に対して少なくとも約90、95、96、97、98、もしくは99%の配列同一性を有する活性変異体を含むか、それらからなるか、またはそれらから本質的になる、項目16に記載の剤形。
(項目18)
前記hKLK1ポリペプチドが、配列番号1のアミノ酸残基25~262もしくは配列番号2のアミノ酸残基25~262、またはそれらの活性フラグメント、または配列番号1のアミノ酸残基25~262もしくは配列番号2のアミノ酸残基25~262に対して少なくとも約90、95、96、97、98、もしくは99%の配列同一性を有する活性変異体を含むか、それらからなるか、またはそれらから本質的になる、項目16に記載の剤形。
(項目19)
前記KLK1ポリペプチドが、配列番号2のアミノ酸残基25~262に対して少なくとも約90、95、96、97、98、または99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、前記KLK1ポリペプチドが、E145および/またはA188を含む、項目16に記載の剤形。
(項目20)
前記KLK1ポリペプチドが、配列番号2のアミノ酸残基25~262に対して少なくとも約90、95、96、97、98、または99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、前記KLK1ポリペプチドが、Q145および/またはV188を含む、項目16に記載の剤形。
(項目21)
薬学的に許容される賦形剤、希釈剤、アジュバント、または担体を含む、項目1~20のいずれか一項に記載の剤形。
(項目22)
KLK1の他のグリコシル化アイソフォーム(グリコフォーム)を実質的に含まない、項目1~21のいずれか一項に記載の剤形。
(項目23)
タンパク質1mg当たり約1EU未満のエンドトキシンレベル、総タンパク質1mg当たり約100ng未満の宿主細胞、総タンパク質1mg当たり約10pg未満の宿主細胞DNAを有し、かつ/または凝集物を実質的に含まない(約95%超がSEC HPLCによって単一ピークとして現れる)、項目1~22のいずれか一項に記載の剤形。
(項目24)
アンジオテンシン受容体遮断薬、エダバロン、ファインレノン、およびバルドキサロンのうち1つ以上(それらの組み合わせを含む)から選択される第2の薬剤をさらに含む、項目1~23のいずれか一項に記載の剤形。
(項目25)
前記アンジオテンシン受容体遮断薬が、ロサルタン、アジシルサルタン、カンデサルタン、エプロサルタン、フィマサルタン、イルベサルタン、オルメサルタン、サプリサルタン、テルミサルタン、およびバルサルタンのうち1つ以上(それらの組み合わせを含む)から選択される、項目24に記載の剤形。
(項目26)
それを必要とする対象を治療する方法であって、項目1~25のいずれか一項に記載の剤形を前記対象に投与することを含む、方法。
(項目27)
前記剤形を前記対象に皮下または静脈内投与することを含む、項目26に記載の方法。
(項目28)
脳虚血(虚血性脳卒中)、心虚血(心筋虚血)、虚血性大腸炎、四肢虚血、および皮膚虚血のうちの1つ以上から任意選択的に選択される、前記対象における虚血性病態を治療するための、項目26または27に記載の方法。
(項目29)
任意選択的に、脳内(脳の内部)出血性脳卒中およびくも膜下出血性脳卒中を含む出血性脳卒中である、前記対象における出血性病態を治療するための、項目26または27に記載の方法。
(項目30)
血管性認知症、糖尿病(任意選択的に2型糖尿病(T2D))、外傷性脳損傷(TBI)、腎臓病(任意選択的に慢性腎臓病、糖尿病性腎臓病、または多発性嚢胞腎症)、全身性エリテマトーデス(SLE)およびループス腎炎を含む関連病態、肺動脈高血圧症(PAH)、巣状分節性糸球体硬化症、ならびに本態性高血圧症のうち1つ以上から選択される疾患を治療するための、項目26または27に記載の方法。
(項目31)
前記剤形を前記対象に皮下投与することを含み、前記剤形の皮下投与が、前記対象において前記1つ以上のKLK1ポリペプチドの治療上有効な血清レベルを達成し、任意選択的に、前記皮下投与後に約もしくは少なくとも約2、4、6、8、10、12、24、23、48、60、72、84、96時間以上、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、もしくは14日以上の間、前記治療上有効な血清レベルを維持する、項目26~30のいずれか一項に記載の方法。
(項目32)
前記剤形を前記対象に静脈内投与することを含み、前記剤形の静脈内投与が、前記対象において前記1つ以上のKLK1ポリペプチドの治療上有効な血清レベルを、任意選択的に、前記静脈内投与後約0.5、1、2、3、もしくは4時間で、または約0.5、1、2、3、もしくは4時間未満で達成する、項目26~30のいずれか一項に記載の方法。
(項目33)
前記治療上有効な血清レベルが約1.0~約5.0ng/ml、または約1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3.0、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4.0、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、もしくは5.0mg/mlである、項目31または32に記載の方法。
(項目34)
前記剤形の投与が、高用量剤形、任意選択的に少なくとも約15μg/kg、または少なくとも約20μg/kg、または少なくとも約50μg/kg、または少なくとも約100μg/kg、または少なくとも約400μg/kg以上のKLK1ポリペプチド総投与量を有する高用量剤形と比較して、改善された薬物動態プロファイルまたは生物学的効果を達成する、項目26~33のいずれか一項に記載の方法。
(項目35)
1日に約1回または2回、2日毎に1回または2回、3日毎に1回または2回、4日毎に1回または2回、5日毎に1回または2回、6日毎に1回または2回、1週間毎に1回または2回の投与計画として、前記剤形を前記対象に投与することを含む、項目26~34のいずれか一項に記載の方法。
(項目36)
任意選択的に皮下投与により、3日毎に1日に約1回の投与計画として前記剤形を前記対象に投与することを含む、項目35に記載の方法。
(項目37)
1つの静脈内剤形を前記対象に静脈内投与し、続いて、任意選択的に1日に約1回または2回、2日毎に1回または2回、3日毎に1回または2回、4日毎に1回または2回、5日毎に1回または2回、6日毎に1回または2回、1週間毎に1回または2回の投与計画として、1つ以上の皮下剤形を前記対象に皮下投与することを含む、項目26~36のいずれか一項に記載の方法。
(項目38)
前記静脈内投与が、前記対象において前記1つ以上のKLK1ポリペプチドの治療上有効な血清レベルを、前記静脈内投与後約0.5、1、2、3、もしくは4時間で、または約0.5、1、2、3、もしくは4時間未満で達成し、前記皮下投与が、前記皮下投与後に約もしくは少なくとも約2、4、6、8、10、12、24、23、48、60、72、84、96時間以上、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、もしくは14日以上の間、前記治療上有効な血清レベルを維持する、項目37に記載の方法。
(項目39)
任意選択的に同一のまたは異なる剤形または組成物の一部として、アンジオテンシン受容体遮断薬、エダバロン、ファインレノン、およびバルドキサロンのうちの1つ以上(それらの組み合わせを含む)から選択される第2の薬剤を投与することを含む、項目26~38のいずれか一項に記載の方法。
(項目40)
前記アンジオテンシン受容体遮断薬が、ロサルタン、アジルサルタン、カンデサルタン、エプロサルタン、フィマサルタン、イルベサルタン、オルメサルタン、サプリサルタン、テルミサルタン、およびバルサルタンのうちの1つ以上(それらの組み合わせを含む)から選択される、項目39に記載の方法。
(項目41)
項目1~25のいずれか一項に記載の剤形を含むデバイスであって、前記剤形を皮下または静脈内に送達するのに適している、デバイス。
2型糖尿病(T2D)治療のためのヒトにおけるKLK1(DM199)第I/II相予備試験の結果を示す。患者(n=37)に28日間、プラセボまたは2つの用量(15μg/kgの高用量、または3μg/kgの低用量)のうちの1つのKLK1を3日毎に投与し、空腹時血糖(FBG)レベルを測定した。高用量(15μg/kg)は有意な効果を示さなかったが、低用量(3μg/kg)はベースラインと比較してFBGレベルに対して統計的に有意な(p<0.05)効果を示した。したがって、低用量3μg/kgは、高用量15μg/kgと比較して予想外の改善をもたらす。 健康なヒト対象において、成熟ヒトKLK1グリコフォームの低用量製剤(3μg/kg、n=12)の皮下投与が、低用量製剤(0.75μg/kg、n=12)の静脈内投与と比較しても、有意な血清半減期の延長をもたらすことを示す。 健康なヒト対象において、成熟ヒトKLK1グリコフォームの低用量製剤(3μg/kg、n=12)の皮下投与が、低用量製剤(0.75μg/kg、n=12)の静脈内投与と比較しても、有意な血清半減期の延長をもたらすことを示す。 3μg/kgのKLK1(DM199)投与量が、約3~5ng/mlの所望のまたは治療上有効な血清/血漿濃度でかなり安定した薬物濃度を維持した臨床試験の結果を示す。対照的に、15/25μg/kgの投与量が多いと、投与量間の変動が大きくなり、血漿レベルが比例して高くなる。 2型糖尿病患者において行われたKLK1投与試験の結果を示す。図4Aは要約を示し、図4Bおよび4Dはプラセボ群の結果を示し、図4Cは(KLK1)DM199群の結果を示す。数値はインスリン抵抗性(HOMA2-IR)の派生尺度であり、数値が大きいほどインスリン抵抗性が高く、病気が重くなることを表す。 2型糖尿病患者において行われたKLK1投与試験の結果を示す。図4Aは要約を示し、図4Bおよび4Dはプラセボ群の結果を示し、図4Cは(KLK1)DM199群の結果を示す。数値はインスリン抵抗性(HOMA2-IR)の派生尺度であり、数値が大きいほどインスリン抵抗性が高く、病気が重くなることを表す。 2型糖尿病患者において行われたKLK1投与試験の結果を示す。図4Aは要約を示し、図4Bおよび4Dはプラセボ群の結果を示し、図4Cは(KLK1)DM199群の結果を示す。数値はインスリン抵抗性(HOMA2-IR)の派生尺度であり、数値が大きいほどインスリン抵抗性が高く、病気が重くなることを表す。 2型糖尿病患者において行われたKLK1投与試験の結果を示す。図4Aは要約を示し、図4Bおよび4Dはプラセボ群の結果を示し、図4Cは(KLK1)DM199群の結果を示す。数値はインスリン抵抗性(HOMA2-IR)の派生尺度であり、数値が大きいほどインスリン抵抗性が高く、病気が重くなることを表す。 は、腎機能(クレアチニン、血中尿素)の測定に関する2型糖尿病患者(1群当たりn=12~13人)の28日間の複数回投与試験の結果を示す。この結果は、低投与量(3μg/kg)が腎機能の測定の改善に対して高投与量(15μg/kg)よりも有意に高い効果をもたらした。 は、腎機能(クレアチニン、血中尿素)の測定に関する2型糖尿病患者(1群当たりn=12~13人)の28日間の複数回投与試験の結果を示す。この結果は、低投与量(3μg/kg)が腎機能の測定の改善に対して高投与量(15μg/kg)よりも有意に高い効果をもたらした。
定義
別途定義されない限り、本明細書で使用する技術用語および科学用語はすべて、本発明の属する技術分野の当業者によって通常理解されるのと同じ意味を有する。本明細書に説明されるものと類似のまたは等価の任意の方法および材料を本発明の実施または試験に使用することができ、好ましい方法および材料を説明する。本発明の目的のために、以下の用語を下記に定義する。
冠詞「a」および「an」は、本明細書では、冠詞の文法的対象の1つまたは2つ以上(すなわち、少なくとも1つ)を指すために使用される。例として、「要素」とは、1つの要素または2つ以上の要素を意味する。
「約」とは、基準の量、レベル、値、数、頻度、割合、寸法、サイズ、量、重量、または長さに対して、30、25、20、15、10、9、8、7、6、5、4、3、2、または1%だけ変化する量、レベル、値、数、頻度、割合、寸法、サイズ、量、重量、または長さを意味する。
本明細書全体を通して、文脈上他の解釈を要する場合を除き、「含む(comprise)」、「含む(comprises)」、および「含むこと(comprising)」という語は、述べられる工程もしくは要素または工程または要素の群を包含するが、任意の他の工程もしくは要素または工程もしくは要素の群は排除することを暗示することが理解されよう。「からなる(consisting of)」とは、「からなる」という語句に続くものは何でも含み、かつそれらに限定されることを意味する。ゆえに、「からなる(consisting of)」という語句は、列挙される要素を必要とするか、または必須であること、かつ他の要素が何ら存在してはならないことを示す。「から本質的になる(consisting essentially of)」とは、この語句の後に列挙された要素を含むことを意味し、列挙された要素の開示で特定された活性または作用を妨害または貢献しない他の要素に限定される。ゆえに、「から本質的になる(consisting essentially of)」という語句は、列挙された要素が必要または必須であることを示すが、他の要素は任意であり、列挙された要素の活性または作用に実質的に影響するかどうかによって存在する場合と存在しない場合がある。
本明細書で使用される場合、「アミノ酸」という用語は、天然および非天然のアミノ酸、ならびにアミノ酸類似体および模倣物の両方を意味することを意図する。天然に存在するアミノ酸には、タンパク質生合成中に利用される20(L)-アミノ酸、ならびに4-ヒドロキシプロリン、ヒドロキシリジン、デスモシン、イソデスモシン、ホモシステイン、シトルリン、およびオルニチンなどが含まれる。非天然アミノ酸には、例えば、(D)-アミノ酸、ノルロイシン、ノルバリン、p-フルオロフェニルアラニン、エチオニンなどが含まれ、これらは当業者に既知である。アミノ酸類似体は、天然および非天然アミノ酸の修飾形態を含む。そのような修飾には、例えば、アミノ酸上の化学基および部分の置換もしくは置換、またはアミノ酸の誘導体化によるものが含まれ得る。アミノ酸模倣物には、例えば、参照アミノ酸に特徴的な電荷および電荷間隔などの機能的に類似した特性を示す有機構造が含まれる。例えば、アルギニンを模倣する有機構造(ArgまたはR)は、同様の分子空間に位置し、天然に存在するArgアミノ酸の側鎖のe-アミノ基と同程度の可動性を有する正電荷部分を有するだろう。模倣物はまた、アミノ酸またはアミノ酸官能基の最適な間隔および電荷相互作用を維持するための制約された構造を含む。当業者は、どの構造が機能的に等価なアミノ酸類似体およびアミノ酸模倣物を構成するかを知っており、または決定することができる。
「エンドトキシンを含まない」または「実質的にエンドトキシンを含まない」という用語は、一般に、最大で微量(例えば、対象に対して臨床的に有害な生理学的影響を及ぼさない量)のエンドトキシン、好ましくは検出不可能な量のエンドトキシンを含む剤形、組成物、溶媒、デバイス、および/または血管に関する。エンドトキシンは、特定の細菌、通常はグラム陰性菌に関連する毒素だが、エンドトキシンはListeria monocytogenesなどのグラム陽性菌に見られ得る。最も一般的なエンドトキシンは、様々なグラム陰性菌の外膜に見られるリポ多糖(LPS)またはリポオリゴ糖(LOS)であり、これらの細菌が病気を引き起こす能力の中心的な病原性の特徴を表す。ヒトにおける少量のエンドトキシンは、他の生理的副作用の中でも、発熱、血圧低下、ならびに炎症および凝固の活性化を生じさせ得る。
したがって、医薬品の製造では、少量であってもヒトに副作用を与え得るので、薬物および/または薬物容器からエンドトキシンのほとんどまたはすべての痕跡を除去することが多くの場合は望ましい。通常、ほとんどのエンドトキシンを分解するには300℃を超える温度が必要であるため、この目的のためには発熱物質除去オーブンを使用できる。例えば、注射器またはバイアルなどの一次包装材料に基づくと、250℃のガラス温度と30分の保持時間の組み合わせは、エンドトキシンレベルの3logの減少を達成するのに十分である。エンドトキシンを除去する他の方法が企図され、例えば、本明細書に記載され、当技術分野で既知のクロマトグラフィーおよびろ過方法が含まれる。また、エンドトキシンが本発明の組成物中に存在する危険性を排除しないにしても減少させるために、哺乳動物細胞のような真核細胞中でKLK1ポリペプチドを産生し、真核細胞から単離する方法も含まれる。好ましいのは、KLK1ポリペプチドを産生し、化学的に定義された無血清培地で増殖した組換え細胞からそれらを単離する方法である。
エンドトキシンは、当技術分野で既知の通例の技術を使用して検出され得る。例えば、カブトガニの血液を利用するリムルス変形細胞溶解物アッセイは、エンドトキシンの存在を検出するための非常に感度の高いアッセイである。この試験では、この反応を増幅する強力な酵素カスケードにより、非常に低レベルのLPSがリムルス溶解物の検出可能な凝固を引き起こし得る。エンドトキシンは、酵素結合免疫吸着検定法(ELISA)でも定量化できる。実質的にエンドトキシンを含まないために、エンドトキシンのレベルは、タンパク質1mg当たりまたは1ml当たり約0.001、0.005、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.08、0.09、0.1、0.5、1.0、1.5、2、2.5、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10EU未満であり得る。通常、1ngのリポ多糖(LPS)は約1~10EUに相当する。
剤形のKLK1ポリペプチドなどの薬剤の「半減期」は、生物の血清もしくは組織への投与時のそのような活性と比較して、または他の定義された時点と比較して、薬剤がその薬理学的、生理学的、または他の活性の半分を失うのにかかる時間を指し得る。「半減期」とはまた、薬剤のレベルが、生物の血清もしくは組織に投与される時点のそのような量または濃度に対して、または他の定義された時点に対して、生物の血清または組織に投与される開始量の半分だけ減少するのにかかる時間を指し得る。半減期は、血清および/または任意の1つ以上の選択された組織で測定できる。
「調節する」および「変更する」という用語は、通常、対照に対して統計的に有意なまたは生理学的に有意な量もしくは程度の「増加」、「増強」または「刺激」、ならびに「減少」または「低減」を含む。「増加した」、「刺激された」、または「強化された」量は、典型的に「統計的に有意な」量であり、対照組成物、試料、または試験対象によって生み出される量またはレベルの1.1、1.2、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、30倍またはそれを超える倍率(例えば、500、1000倍)(1を超えるすべての整数かつそれらの間の小数点、例えば、1.5、1.6、1.7、1.8等)である増加を含み得る。「減少」または「減少」量は、通常「統計的に有意な」量であり、生じた対照組成物、試料または試験対象の量またはレベルにおける、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、もしくは100%の減少を含み得る。1つの非限定的な例として、比較は、高投与量剤形のKLK1の投与に対する低投与量剤形(例えば、1~10μg/kg)のKLK1の投与によって生じる薬物動態学的パラメーター/プロフィールまたは生物学的/治療的応答の量もしくはレベル間でされ得る。比較および「統計的に有意な」量の他の例は、本明細書に記載される。
「ポリペプチド」、「タンパク質」および「ペプチド」という用語は、互換的に使用され、特定の長さに限定されないアミノ酸のポリマーを意味する。「酵素」という用語は、ポリペプチドまたはタンパク質触媒を含む。この用語には、ミリストイル化、硫酸化、グリコシル化、リン酸化、およびシグナル配列の追加または欠失などの修飾が含まれる。「ポリペプチド」または「タンパク質」という用語は、1つ以上のアミノ酸鎖を意味し、各鎖がペプチド結合により共有結合したアミノ酸を含み、上記ポリペプチドまたはタンパク質が非共有結合および/または天然タンパク質、すなわち、天然に存在する特異的非組換え細胞、または遺伝子操作された細胞または組換え細胞により産生されたタンパク質の配列を有するペプチド結合により一緒に共有結合した複数の鎖を含むことができ、天然タンパク質のアミノ酸配列を有する分子、または天然配列の1つまたは複数のアミノ酸の欠失、付加、および/または置換を有する分子を含む。特定の実施形態において、ポリペプチドは、通常は細胞では見られない異種ポリヌクレオチド配列またはポリヌクレオチド配列の組み合わせでできている、1つ以上の組換えDNA分子を含む組換え細胞によって産生される「組換え」ポリペプチドである。
「参照配列」という用語は、一般に、別の配列が比較されている核酸コード配列またはアミノ酸配列を指す。本明細書に記載のすべてのポリペプチド配列およびポリヌクレオチド配列は、名前によって記載されるものならびに表および配列表に記載されるものを含む参照配列として含まれる。
結果は、偶然に発生する可能性が低い場合、通常「統計的に有意」と呼ばれる。試験または結果の有意水準は、従来、偶然にイベントが発生する可能性が低いことを受け入れるのに必要な証拠の量に関連する。特定の場合、統計的有意性は、帰無仮説が実際に真である場合に帰無仮説を拒否する判定を行う確率として定義され得る(第一種過誤、または「偽陽性判定」として知られる決定)。多くの場合、この決定はp値を使用して行われる。p値が有意水準より低い場合、帰無仮説は拒絶される。p値が小さいほど、結果は大きくなる。ベイズ因子は統計的有意性を決定するために利用することもできる(Goodman,Ann Intern Med.130:1005-13,1999を参照)。
「溶解度」という用語は、液体溶媒に溶解して均一な溶液を形成する、本明細書で提供されるKLK1ポリペプチドの特性を指す。溶解度は通常、溶媒の単位体積当たりの溶質の質量(溶媒1kg当たりの溶質g、dL(100mL)当たりのg、mg/mlなど)、モル濃度、モル濃度、モル比率、または濃度の他の同様の記述のいずれかによる濃度として表現される。溶媒量当たりの溶解できる溶質の最大平衡量は、温度、圧力、pH、および溶媒の性質などの特定の条件下でのその溶媒への溶質の溶解度である。特定の実施形態において、溶解度は、生理学的pHまたは他のpH、例えば、pH6.0、pH7.0、pH7.4、pH8.0またはpH9.0で測定される。特定の実施形態において、溶解度は、水中またはPBSもしくはNaClなどの生理的緩衝液(NaPの有無にかかわらず)中で測定される。特定の実施形態では、溶解度は、比較的低いpH(例えば、pH6.0)および比較的高い塩(例えば、500mM NaClおよび10mM NaP)で測定される。特定の実施形態において、溶解度は、血液または血清などの生体液(溶媒)で測定される。特定の実施形態において、温度は、ほぼ室温(例えば、約20、約21、約22、約23、約24、または約25℃)またはほぼ体温(37℃)であり得る。特定の実施形態では、KLK1ポリペプチドは、室温または37℃で、少なくとも約1、少なくとも約2、少なくとも約3、少なくとも約4、少なくとも約5、少なくとも約6、少なくとも約7、少なくとも約8、少なくとも約9、少なくとも約10、少なくとも約11、少なくとも約12、少なくとも約13、少なくとも約14、少なくとも約15、少なくとも約16、少なくとも約17、少なくとも約18、少なくとも約19、少なくとも約20、少なくとも約25、少なくとも約30、少なくとも約35、少なくとも約40、少なくとも約45、少なくとも約50、または少なくとも約60mg/mlの溶解度を有する。
「実質的に」または「本質的に」は、ほぼ全体にまたは完全に、例えば、ある所与の量の95%、96%、97%、98%、99%以上を意味する。
本明細書で使用される「治療」または「治療する」は、疾患または病理学的状態の症状または病理に対するいかなる望ましい効果を含み、治療されている疾患または病態の1つ以上の測定可能マーカーにおける最小限の変化または低減さえも含み得る。「治療」または「治療する」は、疾患もしくは病態、またはその関連症状の完全な根絶もしくは治癒を必ずしも示すものではない。この治療を受ける対象は、それを必要とする対象である。臨床改善の例示的なマーカーは、当業者には明らかであろう。
本明細書で使用される場合、「治療上有効な量」、「治療用量」、「予防上有効な量」、または「診断上有効な量」という用語は、投与後に所望の生物学的反応を引き出すのに必要な薬剤(例えば、KLK1ポリペプチドまたはその剤形)の量である。
本明細書で使用する「対象」には、KLK1ポリペプチドまたはその剤形で治療することができる症状を示す、または症状を示すリスクがある動物が含まれる。適切な対象(患者)としては、実験動物(マウス、ラット、ウサギ、またはモルモットなど)、家畜、および飼育動物またはペット(ネコやイヌなど)が含まれる。非ヒト霊長類、好ましくはヒト患者が含まれる。
「単離された」とは、本来の状態で通常付随する成分を実質的または本質的に含まない物質を意味する。例えば、本明細書で使用される「単離されたペプチド」または「単離されたポリペプチド」などは、その天然の細胞環境由来、かつ細胞の他の成分との会合由来のペプチドまたはポリペプチド分子のインビトロ単離および/または精製を含み、すなわち、宿主細胞タンパク質または核酸などのインビボ物質とは有意に関連していない。
「野生型」もしくは「参照」配列または「野生型」もしくは「参照」タンパク質/ポリペプチドの配列は、変異の導入により変異体ポリペプチドが誘導された参照配列であり得る。一般に、所与のタンパク質の「野生型」アミノ酸配列は、本来最も一般的な配列である。同様に、「野生型」遺伝子配列は、最も一般的に天然に見出されるその遺伝子のポリヌクレオチド配列である。突然変異は、自然のプロセスまたは人為的な手段のいずれかを介して、「野生型」遺伝子(すなわちそれがコードするタンパク質)に導入され得る。
本明細書の各実施形態は、特に明記しない限り、他のすべての実施形態に適用されるものとする。
剤形
本開示の実施形態は、約0.1μg/kg~約5μg/kgまたは約10.0μg/kgのKLK1ポリペプチド総投与量で製剤される1つ以上の組織カリクレイン(KLK1)ポリペプチドを含む剤形に関する。場合によっては、剤形は、対象、例えばヒト対象への皮下または静脈内投与に適している(または適合されている)。
特定の剤形は、約0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3.0、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4.0、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5.0、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9、6.0、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7.0、7.1、7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、7.8、7.9、8.0、8.1、8.2、8.3、8.4、8.5、8.6、8.7、8.8、8.9、9.0、9.1、9.2、9.3、9.4、9.5、9.6、9.7、9.8、9.9、もしくは10μg/kg(その間のすべての範囲を含む)のKLK1ポリペプチド総投与量を含むか、それらからなるか、本質的にそれらからなるか、またはそれらで構成される。
例えば、特定の剤形は、約0.1μg/kg~約10.0μg/kg、約0.1μg/kg~約9.0μg/kg、約0.1μg/kg~約8.0μg/kg、約0.1μg/kg~約7.0μg/kg、約0.1μg/kg~約6.0μg/kg、約0.1μg/kg~約5.0μg/kg、または約0.1μg/kg~約4.0μg/kg、または約0.1μg/kg~約3.0μg/kg、または約0.1μg/kg~約2.0μg/kg、または約0.01μg/kg~約1.0μg/kg、または約0.5μg/kg~約10.0μg/kg、約0.5μg/kg~約9.0μg/kg、約0.5μg/kg~約8.0μg/kg、約0.5μg/kg~約7.0μg/kg、約0.5μg/kg~約6.0μg/kg、約0.5μg/kg~約5.0μg/kg、または約0.5μg/kg~約4.0μg/kg、または約0.5μg/kg~約3.0μg/kg、または約0.5μg/kg~約2.0μg/kg、または約0.5μg/kg~約1.0μg/kg、または約1.0μg/kg~約10.0μg/kg、約1.0μg/kg~約9.0μg/kg、約1.0μg/kg~約8.0μg/kg、約1.0μg/kg~約7.0μg/kg、約1.0μg/kg~約6.0μg/kg、約1.0μg/kg~約5.0μg/kg、または約1.0μg/kg~約4.0μg/kg、または約1.0μg/kg~約3.0μg/kg、または約1.0μg/kg~約2.0μg/kg、または約2.0μg/kg~約10.0μg/kg、または約2.0μg/kg~約9.0μg/kg、または約2.0μg/kg~約8.0μg/kg、または約2.0μg/kg~約7.0μg/kg、または約2.0μg/kg~約6.0μg/kg、または約2.0μg/kg~約5.0μg/kg、または約2.0μg/kg~約4.0μg/kg、または約2.0μg/kg~約3.0μg/kg、または約3.0μg/kg~約10.0μg/kg、または約3.0μg/kg~約9.0μg/kg、または約3.0μg/kg~約8.0μg/kg、または約3.0μg/kg~約7.0μg/kg、または約3.0μg/kg~約6.0μg/kg、または約3.0μg/kg~約5.0μg/kg、または約3.0μg/kg~約4.0μg/kg、または約4.0μg/kg~約10.0μg/kg、または約4.0μg/kg~約9.0μg/kg、または約4.0μg/kg~約8.0μg/kg、または約4.0μg/kg~約7.0μg/kg、または約4.0μg/kg~約6.0μg/kg、または約4.0μg/kg~約5.0μg/kg、または約5.0μg/kg~約10.0μg/kg、または約5.0μg/kg~約9.0μg/kg、または約5.0μg/kg~約8.0μg/kg、または約5.0μg/kg~約7.0μg/kg、または約5.0μg/kg~約6.0μg/kg、または約6.0μg/kg~約10.0μg/kg、または約6.0μg/kg~約9.0μg/kg、または約6.0μg/kg~約8.0μg/kg、または約6.0μg/kg~約7.0μg/kg、または約7.0μg/kg~約10.0μg/kg、または約7.0μg/kg~約9.0μg/kg、または約7.0μg/kg~約8.0μg/kg、または約8.0μg/kg~約10.0μg/kg、または約8.0μg/kg~約9.0μg/kg、または約9.0μg/kg~約10.0μg/kgのKLK1ポリペプチド総投与量を含むか、それらからなるか、本質的にそれらからなるか、またはそれらで構成される。特定の剤形は、約2.5μg/kg~約3.5μg/kg、または約3μg/kgのKLKポリペプチド総投与量を有し、静脈内投与に適した剤形が含まれる。特定の剤形は、約0.5μg/kg~約1.0μg/kg、または約0.75μg/kgのKLKポリペプチド総投与量を有し、静脈内投与に適した剤形が含まれる。
組織カリクレイン-1(KLK1)ポリペプチド。上述のように、特定の剤形は1つ以上の組織カリクレイン-1またはKLK1ポリペプチドを含む。組織カリクレインは、少なくとも15の別個の異なるタンパク質を含むセリンプロテアーゼの遺伝子スーパーファミリーのメンバーである(組織カリクレイン1~15と命名)(Yousef et al.,2001,Endocrine Rev;22:184-204)。組織カリクレイン-1はトリプシン様セリンプロテアーゼである。ヒトおよび動物の組織において、組織カリクレイン-1はキニノーゲンをリジル-ブラジキニン(別名カリジン)に切断し、デカペプチドキニンはブラジキニンのそれと同様の生理学的効果を有する。ブラジキニンは、血管を拡張させ、それにより血圧を低下させるペプチドである。カリジンはブラジキニンと同一であり、追加のリジン残基がN末端に追加され、ブラジキニン受容体を介してシグナルを送る。
KLK1遺伝子は、長さが262個のアミノ酸残基であり、「プレ」配列(残基1~18)および「プロ」配列(残基19~24)を含む単一のプレプロ酵素をコードし、トリプシン様酵素により活性化される。ヒトKLK1の「成熟」および「活性」形態は、分子量26kDa、理論pI値4.6の約238個のアミノ酸残基(残基25-262)の糖タンパク質である。トリプシン消化および熱不活性化の両方に対するタンパク質の高い安定性を担うと考えられているKLK1の三次構造において、KLK1は5つのジスルフィド結合を有する。
組織カリクレイン-1のアミノ酸配列は、ヒト(配列番号1および配列番号2)、マウス(例えば、GenBank:AAA39349.1、1994年2月1日を参照)、イエネコ(例えば、NCBI参照配列:XP_003997527.1、2012年11月6日を参照)、ゴリラ(例えば、NCBI参照配列:XP_004061305.1、2012年12月3日を参照)、ウシ(例えば、GenBank:AAI51559.1、2007年8月2日を参照)、イヌ(例えば、CBI参照配列:NP_001003262.1、2013年2月22日を参照)、ラット(例えば、GenBank:CAE51906.1、2006年4月25日を参照)、オリーブヒヒ(例えば、NCBI参照配列:XP_003916022.1、2012年9月4日を参照)である。KLK1は、低分子量のキニノーゲンから血管作動性ペプチドであるLysブラジキニンを放出するその能力において種間で機能的に保存されている。本発明の組織カリクレイン-1ポリペプチドは、KLK1の既知のアミノ酸配列のいずれか、またはその断片もしくは変異体を有し得る。
特定の実施形態では、KLK1ポリペプチドは「成熟」KLK1ポリペプチドである。特定の実施形態において、KLK1ポリペプチドは、ヒトKLK1ポリペプチド、任意選択的に成熟ヒトKLK1ポリペプチドである。特定の実施形態では、KLK1ポリペプチドは、組換えヒトポリペプチド、例えば、任意選択的に成熟形態の組換えヒトKLK1ポリペプチドである。組換えヒトKLK1(rhKLK1)は、尿中KLK1(例:ヒト尿から単離されたヒトKLK1)など、他のKLK1供給源に比べて特定の利点を提供でき、同種のrhKLK1調製物、より簡単な許認可への調節、および細胞培養条件に基づいたアミノ酸配列またはグリコシル化パターンを変える選択肢が含まれる。
ヒト組織カリクレイン-1(hKLK1)ポリペプチドの例示的なアミノ酸配列を、以下の表K1に提供する。
Figure 2022082675000002
特定の実施形態では、KLK1ポリペプチドは、配列番号1~3もしくは配列番号4、または配列番号1もしくは配列番号2の残基1~262、残基19~262、もしくは残基25~262(その断片および変異体を含む)を含むか、それらからなるか、またはそれらから本質的なる。配列番号1および2のアミノ酸1~18はシグナルペプチドを表し、アミノ酸19~24はプロペプチド配列を表し、アミノ酸25~262は成熟ペプチドを表す。したがって、プレプロタンパク質は、推定17アミノ酸シグナルペプチド、7アミノ酸プロ酵素断片、および238アミノ酸の成熟KLK1タンパク質を含む。
配列番号1および配列番号2(または配列番号3および配列番号4)の比較は、2つのhKLK1アミノ酸配列間の2つのアミノ酸の差を示す。種内の2つの個体間の単一ヌクレオチド多型(SNP)は、262のアミノ酸残基145でのEからQへの置換と、262の位置188でのAからVへの置換を説明する。配列番号1は、位置145にE(グルタミン酸)および位置188にA(アラニン)を有し、配列番号2は、位置145にQ(グルタミン)および位置188にV(バリン)を有する。いくつかの実施形態では、KLK1ポリペプチドは、145位にE、145位にQ、188位にA、188位にA、145位にEおよび188位にA、145位にQおよび188位にV、145位にQおよび188位にA、または、145位にEおよび188位にVを有する。
上述のように、特定の実施形態は、参照KLK1ポリペプチドの活性変異体および断片を含む。出発または参照ポリペプチドの「変異体」は、出発または参照ポリペプチドのアミノ酸配列とは異なるアミノ酸配列を有するポリペプチドである。そのような変異体には、例えば、目的のポリペプチドのアミノ酸配列内の残基の欠失、挿入、および/または置換が含まれる。これに関連して、変異体アミノ酸は、出発または参照ポリペプチド配列の対応する位置のアミノ酸とは異なるアミノ酸を指す。欠失、挿入、および置換の任意の組み合わせを行って、最終変異体または変異体構築物に到達できるが、ただし、最終構築物が所望の機能特性を保有していることが条件である。アミノ酸の変化はまた、グリコシル化部位の数または位置の変化など、ポリペプチドの翻訳後プロセスを変化させ得る。
いくつかの実施形態では、KLKポリペプチドは、例えば、本明細書に記載のアミノ酸配列(例えば、配列番号1~4)などの参照配列に対して、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約91%、少なくとも約92%、少なくとも約93%、少なくとも約94%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約98.5%、少なくとも約99%、または少なくとも約99.5%のアミノ酸同一性を有する。
いくつかの態様では、KLK1ポリペプチドは、配列番号1もしくは3、または例えば配列番号1の残基25~262または残基78~141などの配列番号1もしくは3の断片に対して、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約91%、少なくとも約92%、少なくとも約93%、少なくとも約94%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約98.5%、少なくとも約99%、または少なくとも約99.5%のアミノ酸同一性を有する。このようなKLK1ポリペプチドは、アミノ酸残基145においてEもしくはQ、および/または188位においてAもしくはVを有し得る。
いくつかの態様では、KLK1ポリペプチドは、配列番号2もしくは4、または例えば配列番号2の残基25~262または残基78~141などの配列番号2もしくは4の断片に対して、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約91%、少なくとも約92%、少なくとも約93%、少なくとも約94%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約98.5%、少なくとも約99%、または少なくとも約99.5%のアミノ酸同一性を有する。このようなKLK1ポリペプチドは、アミノ酸残基145においてEもしくはQ、および/または188位においてAもしくはVを有し得る。
ポリペプチドに関する「アミノ酸配列同一性パーセント(%)」は、配列をアラインしてギャップを導入した後、参照配列のアミノ酸残基と同一である候補配列のアミノ酸残基の割合として定義され、必要であれば、最大配列同一性パーセントを達成し、配列同一性の一部として保存的置換を考慮しない。アミノ酸配列同一性パーセントを決定するためのアラインメントは、例えば、BLAST、BLAST-2、ALIGN、またはMegalign(DNASTAR)ソフトウェアなどの公的に利用可能なコンピューターソフトウェアを使用して、当業者の範囲内である様々な方法で達成できる。当業者は、比較される配列の全長にわたって最大のアラインメントを達成するために必要とされる任意のアルゴリズムを含む、アラインメントを測定するための適切なパラメーターを決定することができる。ALIGN-2プログラムは、Genentech,Inc.,South San Francisco,Californiaで公開されている。
本明細書の目的のために、所与のアミノ酸配列Aのアミノ酸配列同一性%、または所与のアミノ酸配列Bに対するアミノ酸配列同一性%、(所与のアミノ酸配列Aは、所与のアミノ酸配列Bへの、とともに、に対する特定のアミノ酸配列同一性有するかつ含むと言い換えることもできる)は、次のように計算できる。X/Yの100倍、式中、Xは、AおよびBのそのプログラムのアラインメントにおけるプログラムの配列アライメントプログラムによって同一の一致としてスコア付けされたアミノ酸残基の数であり、YはBのアミノ酸残基の総数である。アミノ酸配列Aの長さがアミノ酸配列Bの長さと等しくない場合、Bに対するAのアミノ酸配列同一性%は、Aに対するBのアミノ酸配列同一性%と等しくない。
変異体はまた、例えば精製を促進し、代謝半減期を改善し、またはポリペプチドの同定を容易にするために、参照KLK1ポリペプチドに付加される異種配列または化学修飾を含み得る。例には、Hisタグ、Fc領域、および/またはPEG化配列およびPEGなどの親和性タグが含まれる。
「断片」という用語には、KLK1ポリペプチドの活性を保持するKLK1ポリペプチド(またはその変異体)のより小さな部分が含まれる。断片は、例えば、長さが約20~約50、約20~約100、約20~約150、約20~約200、または約20~約250アミノ酸の範囲のサイズのKLK1ポリペプチド断片を含む。他の実施形態において、KLK1ポリペプチド断片は、サイズが約50~約100、約50~約150、約50~約200、約50~約250アミノ酸長の範囲である。他の実施形態において、KLK1ポリペプチド断片は、サイズが約100~約150、約100~約200、約100~約250、約150~約175、約150~約200、または約150~約250アミノ酸長の範囲である。他の例示的な実施形態では、KLK1ポリペプチド断片は、サイズが約200~約250アミノ酸長の範囲である。特定の実施形態は、約、最大約、または少なくとも約50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、210、220、230、240、250以上(例えば、連続)のアミノ酸残基の全長KLK1のポリペプチド断片を含む。いくつかの実施形態では、断片は、プレプロタンパク質配列の残基25~262または残基78~141を有し得る。いくつかの実施形態では、断片は、上述のように、配列番号1または配列番号2のそのようないかなる断片サイズであり得る。
場合によっては、KLK1ポリペプチドの断片および変異体は、低分子量キニノーゲンから血管作動性ペプチドであるLys-ブラジキニンを放出する酵素能力を保持する。いくつかの実施形態では、活性変異体または断片は、キニノーゲンなどの高分子量前駆体からカリジンを放出する、または比色定量もしくは蛍光定量断片を放出する、D-val-leu-arg-7アミド-4-トリフルオロメチルクマリンなどのキニノーゲンと同様の基質を切断するKLK1ポリペプチドのセリンプロテアーゼ活性を保持する。KLK1ポリペプチドのプロテアーゼ活性は、低分子量キニノーゲンの切断、またはlys-ブラジキニンの生成のいずれかを測定することにより、酵素活性アッセイで測定できる。1つのアッセイ形式では、標識基質がKLK1グリコフォームと反応し、標識断片の放出が検出される。KLK1の活性測定に適したこのような蛍光発生基質の一例は、D-val-leu-arg-7アミド-4-トリフルオロメチルクマリン(D-VLR-AFC、FW597.6)(Sigma、Cat#V2888またはAna Spec Inc Cat#24137)である。D-VLR-AFCが加水分解されると、反応で生成される遊離AFCは、蛍光検出(励起400nm、発光505nm)または380nmでの分光光度検出(吸光係数=12,600、pH7.2)で定量化できる。他の方法および基質はまた、KLK1タンパク質分解活性を測定するために使用してもよい。
グリコフォームおよびその混合物。特定の実施形態において、剤形は、1つ以上のKLK1ポリペプチドグリコフォームの混合物を含み、規定比率の二重および三重グリコシル化KLK1ポリペプチドを含む剤形が含まれる(その全体が参照により組み込まれる米国出願第14/677,122号を参照のこと)。
ヒトカリクレインは、例えば、配列番号3または4に示す成熟アミノ酸配列ならびに推定されるO-結合グリコシル化部位に対して、残基78、84、および141において3つの潜在的なAsn結合(N結合)グリコシル化部位を有する。しかし、O結合グリコシル化は、天然のKLK1では検出されない。SDS-PAGE分析により、3つすべての位置(位置78、84、および141)でグリコシル化されたKLK1ポリペプチドは高分子量バンドとして検出され、本明細書ではKLK1の高分子量三重グリコシル化グリコフォーム(または「高グリコフォーム」または「三重グリコフォーム」KLK1)と呼ばれる。SDS-PAGE分析により、3つの利用可能な位置のうち2つ(位置78および84)のみにおいてグリコシル化されたKLK1ポリペプチドは、低分子量バンドとして検出され、KLK1の低分子量二重グリコシル化グリコフォーム(または「低グリコフォーム」または「二重グリコフォーム」KLK1)と呼ばれる。
したがって、特定の剤形は、例えば、第1のKLK1ポリペプチドおよび第2のKLK1ポリペプチドを含む、定義された比でのKLK1グリコフォームの混合物を含み、第1のKLK1ポリペプチドは、ポリペプチドのグリコシル化に利用可能な3つの異なる位置に結合した3つのグリカンを有し、第2のKLK1ポリペプチドは、ポリペプチドのグリコシル化に利用可能な3つの異なる位置のうちの2つのみに結合した2つのグリカンを有する。特定の実施形態において、第1および第2のKLK1ポリペプチドは、例えば、約46:54、約47:53、約48:52、約49:51、約51:49、約52:48、約53:47、および約54:46(その間のすべての整数と小数点を含む)を含む約45:55~約55:45の比で剤形中に存在する。特定の実施形態において、第1および第2のKLK1ポリペプチドは、約50:50の比で剤形中に存在する。いくつかの実施形態では、第1および第2のKLK1ポリペプチドの比は約60:40ではない。いくつかの実施形態では、第1および第2のKLK1ポリペプチドの比は約40:60ではない。特定の実施形態において、剤形は、KLK1の他のグリコシル化アイソフォーム(グリコフォーム)を含まないか、または実質的に含まない。
一部の剤形は、KLK1ポリペプチドの三重グリコフォームおよびKLK1ポリペプチドの二重グリコフォームを含み、三重グリコフォームおよび二重グリコフォームは、例えば、約46:54、約47:53、約48:52、約49:51、約51:49、約52:48、約53:47、および約54:46を含む約45:55~約55:45の比で剤形中に存在する。いくつかの実施形態において、三重グリコフォームおよび二重グリコフォームは、約50:50の比で剤形中に存在する。いくつかの実施形態では、三重グリコフォームおよび二重グリコフォームの比は約60:40ではない。いくつかの実施形態では、三重グリコフォームおよび二重グリコフォームの比は約40:60ではない。特定の実施形態において、剤形は、KLK1の他のグリコシル化アイソフォーム(グリコフォーム)を含まないか、または実質的に含まない。
KLK1の二重および三重グリコシル化アイソフォームの比は、逆相高速液体クロマトグラフィー(RP-HPLC)、レクチンアフィニティークロマトグラフィー、およびレクチンアフィニティー電気泳動を含んでもよい高速液体クロマトグラフィー(HPLC)などの様々な方法で検出および定量化することができる。KLK1グリコフォーム混合物の調製および特徴付けは、米国特許出願第14/677,122号に記載されており、その全体が参照により組み込まれている。
追加の薬剤。特定の実施形態において、剤形は、もう1つの追加の治療薬、例えば第2の治療薬を含む。いくつかの実施形態において、追加の薬剤は、アンジオテンシン受容体遮断薬、エダバロン、ファインレノン、およびバルドキサロンのうちの1つ以上(それらの組み合わせを含む)から選択される。アンジオテンシン受容体遮断薬の例としては、ロサルタン、アジルサルタン、カンデサルタン、エプロサルタン、フィマサルタン、イルベサルタン、オルメサルタン、サプリサルタン、テルミサルタン、およびバルサルタン(それらの組み合わせを含む)が挙げられる。
純度。いくつかの実施形態では、剤形の「純度」は、例えば、宿主細胞タンパク質、宿主細胞DNA、エンドトキシンの量(例えば、総量、相対量、割合)、および/またはSEC HPLCによる単一ピーク純度の割合によって特徴付けられる。場合によっては、剤形の純度は、他の成分、例えば、前述のいずれか1つ以上と比較したKLK1ポリペプチドの量(例えば、割合)によって特徴付けられる。
いくつかの実施形態では、剤形の純度は、宿主細胞タンパク質のレベルまたは量に対して、またはそれによって特徴付けられる。組換え発現に使用される宿主細胞は、細菌および酵母から哺乳類または昆虫種に由来する細胞株にまで及び得る。細胞は、数百から数千の宿主細胞タンパク質(HCP)および最終製品を汚染する可能性のある他の生体分子を含む。HCPは、目的のタンパク質とともに分泌されるか、偶発的な細胞溶解により放出されることができ、目的のタンパク質を汚染し得る。2種類の免疫学的方法がHCP分析に適用され得る。ウェスタンブロッティング(WB)およびイムノアッセイ(IA)、これには、ELISAおよびサンドイッチイムノアッセイなどの技術、または放射性、発光性、または蛍光性のレポートラベルを使用した同様の方法が含まれる。本発明の組成物は、総タンパク質1mg当たり約500ng未満、約400ng未満、約300ng未満、約200ng未満、約100ng未満、または約50ng未満の宿主細胞タンパク質を含み得る。
場合によっては、純度は、宿主細胞DNAのレベルまたは量に関連して、またはレベルまたは量によって特徴付けられる。残留宿主細胞DNAの検出は、宿主細胞ゲノム内の配列用の様々なプライマーを用いたポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって実施することができる。残留宿主細胞DNAは、一般的に特定の閾値レベルを下回っていると報告されるが、rPCR法で定量化することもできる。本発明の組成物は、総タンパク質1mg当たり約100pg未満、約90pg未満、約80pg未満、約70pg未満、約60pg未満、約50pg未満、約40pg未満、約30pg未満、約20pg未満、または約10pg/mg未満の宿主細胞デオキシリボ核酸(DNA)を含み得る。
特定の実施形態において、純度は、エンドトキシンの量またはレベルに関連して、またはエンドトキシンの量またはレベルによって特徴付けられる。本明細書で述べたように、エンドトキシンは非常に強力で熱安定性があり、滅菌膜フィルターを通過し、細菌が存在する場所または存在した場所のすべてに存在する。エンドトキシンユニット(EU)は、USP Reference Endotoxin Standardの生物活性の単位である。
細菌性エンドトキシンテスト(BET)は、カブトガニ(リムルスポリフェムスまたはタキプレウストライデンタトゥス)のアメーバ細胞溶解物(白血球)を使用して、グラム陰性細菌由来のエンドトキシンを検出または定量化する試験である。FDA承認済みのリムルスアメーバ細胞溶解(LAL)試薬は、すべてのUSPエンドトキシン試験に使用される。この試験には、少なくとも3つの方法がある:ゲル形成に基づくゲル凝固技術である方法A、内因性基質の切断後の濁度の発生に基づく比濁法である方法B、合成ペプチド-色素原複合体の切断後の発色に基づく発色法である方法C。
少なくとも2種類のエンドトキシン試験がUSP<85>BETに記載されている。測光試験には、分光光度計、エンドトキシン固有のソフトウェア、および印刷機能が必要である。最も単純な測光システムは、乾燥した、事前にキャリブレーションされた試薬を含む使い捨てLALカートリッジを採用したハンドヘルドユニットであり、液体試薬または標準液は必要ない。FDA承認済みユニットは、Endosafe(登録商標)-PTS(商標)の名称で販売される。デバイスは、少量サンプルの、滅菌チューブ内で希釈されたCSPの25μLアリコートを分析し、結果をプリントアウトするのに約15分かかる。対照的に、ゲル凝固法では、乾熱ブロック、キャリブレーションされたピペットと温度計、ボルテックスミキサー、凍結乾燥LAL試薬、試薬を水和するためのLAL試薬水(LRW)、および発熱物質除去ガラス器具が必要である。この凝固試験では、希釈された試料および液体試薬は、試料および陽性対照の調製に約1時間、ヒートブロックでの1時間のインキュベーションを必要とし、結果は手動で記録される。したがって、自動化システムの簡潔さと速度は、薬学設定に理想的に適している。
場合によっては、剤形の純度は凝集の程度によって特徴付けられる。例えば、KLK1の凝集の程度は、サイズに基づいて粒子を分離するサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)によって測定することができる。これは、精製タンパク質の三次構造および四次構造を決定するために一般に受け入れられている方法である。SECは、主にタンパク質またはポリマーなどの大きな分子の分析に使用される。SECは、これらの小さな分子を粒子の細孔に閉じ込めることで機能する。より大きな分子は、大きすぎて細孔に入ることができないため、単純に細孔を通過する。したがって、大きな分子は小さな分子よりも速くカラムを流れ、つまり、分子が小さいほど保持時間が長くなる。特定の組成物はまた、凝集体を実質的に含まない(約95%超がSEC HPLCによって単一ピークとして現れる)。特定の実施形態は、SEC HPLCによって単一ピークとして現れる約96%、約97%、約98%、または約99%を超える凝集体を含まない。
特定の実施形態において、剤形中のKLK1ポリペプチドの「純度」が具体的に定義される。例えば、特定の剤形は、剤形の他の成分と比較して、少なくとも約80、少なくとも約85、少なくとも約90、少なくとも約91、少なくとも約92、少なくとも約93、少なくとも約94、少なくとも約95、少なくとも約96、少なくとも約97、少なくとも約98、少なくとも約99、または100%(その間のすべての小数を含む)純度である1つ以上のhKLK1ポリペプチドを含む。純度は、例えば、化合物を分離、同定、および定量するために生化学および分析化学で頻繁に使用されるカラムクロマトグラフィーの周知の形態である高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって、制限なく測定できる。
特定の実施形態において、剤形は、以下の純度の判定:タンパク質1mg当たり約1EU未満のエンドトキシン、タンパク質1mg当たり約100ng未満の宿主細胞タンパク質、タンパク質1mg当たり約10pg未満の宿主細胞DNA、および/またはSEC HPLCによる約95%超の単一ピーク純度のうちの1つ以上を有する。
場合によっては、剤形は、例えば、安定性を最適化し等張性を得るために、薬学的に許容される賦形剤、希釈剤、アジュバント、または担体を用いて製剤される。特定の態様において、剤形のpHは、生理学的pHまたは約pH7.4であり、約pH6.5、約7.0、約7.1、約7.2、約7.3、約7.4、約7.5、約7.6、約7.7、約7.8、約7.9、約8.0、約8.5、またはそれらの任意の範囲が含まれる。いくつかの実施形態では、剤形は、生理学的に許容される担体と組み合わせたKLK1ポリペプチドを含む。このような担体には、使用される用量および濃度でそれらに曝露される細胞または哺乳動物に無毒である、薬学的に許容可能な担体、賦形剤、または安定剤が挙げられる。製剤化の方法は当技術分野で周知であり、例えば、Remingtonに開示されている。The Science and Practice of Pharmacy,Mack Publishing Company,Easton,Pa.,Edition21(2005)。
「生理学的に許容される」または「薬学的に許容される」という語句は、ヒトに投与されたときに有意なアレルギー反応または同様の都合の悪い反応を生じない分子実体および組成物を指す。典型的には、そのような組成物は、液体溶液または懸濁液のいずれかとして、注射剤として調製される。注射前の液体の溶液または懸濁液に適した固体形態も調製できる。調製物を乳化することもできる。
本明細書で使用される場合、「担体」には、ありとあらゆる溶媒、分散媒、ビヒクル、コーティング剤、希釈剤、等張剤、および吸収遅延剤、緩衝剤、担体溶液、懸濁液、コロイドなどが含まれる。従来の任意の媒体および薬剤が活性成分と不適合である場合を除いて、治療組成物中でのその使用を企図している。
本明細書に記載の剤形は、様々な技術により投与されるために製剤化することができ、例えば、皮下および静脈内投与を含む。特定の実施形態は、皮下注射による投与を含む。場合によっては、皮下注射(SC、SQ、sub-cu、sub-Q、またはSQを含むサブカット(subcut)と略される)を、真皮と総称される、真皮および表皮の直下の皮膚層である皮下組織にボーラスとして投与される。人がSCを最も簡単に注射できる体の例示的な場所には、特定の側面である臍の周りの領域(約2インチの円)を除く腰のすぐ上と下の上腕の外側領域、腰骨のすぐ後ろの臀部の上部、および大腿部の上部から約4インチ下から膝の約4インチ上までの、外側に向かう途中の大腿部の前面、が含まれるが、これらに限定されない。これらの領域は、人のサイズによって異なる。また、注射部位を変えることで、脂肪萎縮症と呼ばれるしこりまたは小さなへこみが皮膚に形成されるのを防ぐ。
皮下注射は通常、皮膚の下の脂肪組織に行われ、特定の場合によっては、より小さく短い針を使用できる。特定の例では、約25~約31のゲージを備えた、長さが約1/2インチ~約5/8インチである針は、薬剤を皮下投与するのに十分である。当業者には理解されるように、これらは一般的な推奨事項であり、SC注射は他のサイズの針で投与することができる。いくつかの実施形態では、筋肉への注射を防ぐために組織をつまむこと、および/または皮膚に対して約45度の角度で針を挿入することによって、SC投与が行われる。
また、本明細書に記載の有効量の剤形を対象に投与することを含む、それを必要とする対象を治療する方法も含まれる。例えば、特定の実施形態は、特に、虚血性病態、血管性認知症、出血性病態、外傷性脳損傷(TBI)、糖尿病、または腎臓病を治療する方法を含む。
したがって、いくつかの実施形態において、対象は虚血性病態を有する。非限定的な例には、脳虚血(虚血性脳卒中)、一過性虚血発作(TIA)、心虚血(心筋虚血)、虚血性大腸炎、四肢虚血、および皮膚虚血が含まれる。いくつかの実施形態において、対象は血管性認知症を有する。いくつかの実施形態において、対象は、出血性病態、例えば、脳内(脳の内部)出血性脳卒中およびくも膜下出血性脳卒中を含む出血性脳卒中を有する。いくつかの実施形態において、対象は、糖尿病、例えば、2型糖尿病(T2D)を有する。特定の実施形態において、対象は、外傷性脳損傷(TBI)を有する。いくつかの実施形態において、対象は、腎臓病、例えば、慢性腎臓病、糖尿病性腎臓病、または多発性嚢胞腎症を有する。いくつかの実施形態において、対象は全身性エリテマトーデス(SLE)、またはループス腎炎などの関連病態もしくは合併症を有する。特定の実施形態において、対象は、肺動脈高血圧症(PAH)、巣状分節性糸球体硬化症、または本態性高血圧症を有する。これらのおよび関連する医学的病態は、当技術分野の通例の技術に従って診断することができる。
特定の場合によっては、剤形の投与は、対象において1つ以上のKLK1ポリペプチドの治療上有効な血清レベルを達成する。場合によっては、剤形の投与は、投与後約もしくは少なくとも約0.5、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20時間で、1つ以上のKLK1ポリペプチドの治療上有効な血清レベルを達成する。場合によっては、剤形は静脈内または皮下投与される。場合によっては、治療上有効な血清レベルは、約もしくは少なくとも約1.0~約もしくは少なくとも約5.0ng/ml、または約もしくは少なくとも約1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3.0、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4.0、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、または5.0mg/ml(その間のすべての範囲を含む)である。
場合によっては、剤形の投与は、対象において1つ以上のKLK1ポリペプチドの治療上有効な血清レベルを達成し維持する。例えば、いくつかの実施形態において、剤形の投与は、1つ以上のKLK1ポリペプチドの治療上有効な血清レベルを、約もしくは少なくとも約0.5、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20時間で達成し、対象において、投与後、約もしくは少なくとも約0.5、1、2、4、6、8、10、12、24、23、48、60、72、84、96時間以上、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、もしくは14日以上の間、1つ以上のKLK1ポリペプチドの治療上有効な血清レベルを維持する。場合によっては、治療上有効な血清レベルは、約もしくは少なくとも約1.0~約もしくは少なくとも約5.0ng/ml、または約もしくは少なくとも約1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3.0、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4.0、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、または5.0mg/ml(その間のすべての範囲を含む)である。
場合によっては、剤形の投与は、より高用量KLK1ポリペプチド剤形と比較して改善された薬物動態プロファイルまたは生物学的(例えば治療的)効果を達成またはもたらす。例えば、場合によっては、剤形の皮下投与は、少なくとも約15μg/kg、または少なくとも約20μg/kg、または少なくとも約50μg/kg、または少なくとも約100μg/kg、または少なくとも約400μg/kg以上のKLK1ポリペプチド総投与量を有する剤形と比較して改善された薬物動態プロファイルまたは生物学的(例えば、治療的)効果を達成する。場合によっては、改善された薬物動態プロファイルは、皮下投与(例えば、単回皮下投与)後、例えば、約または少なくとも約2、4、6、8、10、12、24、23、48、60、72、84、96時間以上、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、もしくは14日以上で測定される単回皮下投与後または静脈内投与後の血清半減期の増加を含む。
特定の実施形態は、1つ以上のKLK1剤形をある期間にわたって規定された間隔で投与する投与計画を含む。例えば、特定の投与計画には、KLK1剤形を1日1回または2回、2日毎に1回または2回(例えば、1日おきに1回)、3日毎に1回または2回(例えば、初回または初期投与後に3日毎に1回)、4日毎に1回または2回、5日毎に1回または2回、6日毎に1回または2回、1週間毎に1回または2回、隔週に1回または2回投与することを含む。特定の投与計画は、3日毎に1日1回KLK1剤形を投与することを含み(例えば、初回または初期投与後3日毎に1日1回)、剤形は皮下投与されることを含む。
特定の実施形態は、少なくとも1つの静脈内剤形を対象に静脈内投与し、続いて1つ以上の皮下剤形を対象に、例えば、1日に約1回または2回、2日毎に1回または2回、3日毎に1回または2回、4日毎に1回または2回、5日毎に1回または2回、6日毎に1回または2回、1週間毎に1回または2回の投与計画として皮下投与することを含む。特定の実施形態において、静脈内投与または剤形は、対象において1つ以上のKLK1ポリペプチドの治療上有効な血清レベルを、静脈内投与後、約0.5、1、2、3、もしくは4時間で、または約0.5、1、2、3、もしくは4時間未満で達成し、皮下投与または剤形は、皮下投与後に約もしくは少なくとも約2、4、6、8、10、12、24、23、48、60、72、84、96時間以上、または1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、もしくは14日以上の間、治療上有効な血清レベルを維持する。
投与量のいくらかの変動は、治療される対象の病態に応じて必然的に発生する。いずれにしても、投与の責任者が個々の対象に適切な用量を決定する。さらに、ヒトへの投与の場合、調製物は無菌性、発熱性、およびFDAによって必要とされる一般的な安全性および純度の基準を満たすべきである。場合によっては、本明細書に記載されるように、調製物は実質的にエンドトキシン不含または発熱物質不含である。業界向けFDAガイダンスによると、成人の健常ボランティアの治療薬の初期臨床試験における最大安全開始用量の推定(2005年7月)、付録D:動物用量をヒト等価用量に変換する。ヒト等価用量はラット用量の1/7であり、ヒト等価用量はマウス用量の1/12である。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の剤形は、1つ以上の追加の治療薬または治療手法とともに投与される。いくつかの態様では、剤形の投与は、他の治療手法単独の投与と比較した場合、他の治療手法の低用量の有効性を可能にし、他の手法の高用量の投与で観察される毒性を軽減する。本明細書に記載の剤形の投与の前、後、および/または同時(例えば、一緒に)に1つ以上の追加の治療薬を投与することができる。剤形および追加の治療薬は、別々に、または同じ混合物もしくはカクテルの一部として投与することができる。本明細書で使用される場合、追加の治療薬には、例えば、病態(例えば、虚血性または出血性病態)の治療のための使用が当業者に知られている薬剤が含まれる。追加の薬剤の例としては、アンジオテンシン受容体遮断薬、エダバロン、ファインレノン、およびバルドキサロン(それらの組み合わせを含む)が挙げられる。アンジオテンシン受容体遮断薬の特定の実施例としては、ロサルタン、アジルサルタン、カンデサルタン、エプロサルタン、フィマサルタン、イルベサルタン、オルメサルタン、サプリサルタン、テルミサルタン、およびバルサルタン(それらの組み合わせを含む)が挙げられる。
デバイス。また、皮下または静脈内送達に適したデバイスを含む、本明細書に記載の剤形を含むデバイスも含まれる。いくつかの実施形態において、デバイスは注射器である。いくつかの実施形態では、注射器は皮下注射針アセンブリに取り付けられ、任意選択的に注射針アセンブリの周りに保護カバーを備える。いくつかの実施形態では、針は、長さが約1/2インチ~約5/8インチであってよく、約25~約31のゲージを有する。したがって、特定の実施形態は、本明細書に記載の剤形を含む、皮下投与に適した針アセンブリに取り付けられたまたは取り付け可能なデバイスを含む。例えば、特定のデバイスは、任意選択的にバイアルまたは注射器が皮下注射針アセンブリに取り付け可能または取り付けられている場合、バイアルまたは注射器を含む。また、ゴム製キャップを有するバイアルも含まれ、皮下投与の剤形を取り出すために針/シリンジをゴム製キャップを介してバイアルに挿入することができる。
特定の態様において、デバイスは皮下注射針に取り付け可能または取り付けられた注射器であり、針または針アセンブリの周りに1つ以上の取り外し可能かつ/または永久的な保護カバーとともに包装されている。例えば、(投与中に取り外される)第1の取り外し可能な保護カバーは、投与前に使用者または他の人を針から保護することができ、第2の保護カバーは、投与後、デバイスを安全に廃棄するために定位置に入れること(すなわちスナップ留め)ができる。
本発明を以下の実施例によって説明する。特定の例、物質、量、および手順は、本明細書に記載のとおり本発明の範囲および主旨に従って広く解釈されることを理解されたい。
実施例1
ヒトにおける低用量KLK1製剤の薬物動態
低用量KLK1製剤の薬物動態をヒトで評価した。製剤は、米国特許出願第14/677,122号(参照により組み込まれる)に記載のとおり調製された、成熟ヒトKLK1の二重および三重グリコシル化アイソフォームの混合物で構成される。
単回用量比較試験は、30分間のIV注入と単回皮下注射後のKLK1製剤の安全性、忍容性、薬物動態を確立するように設計した。IV投与量は0.75μg/kgであり、皮下投与量は3μg/kgであった。試験群は、それぞれ6人の女性と6人の男性の12人のボランティアで構成された。
静脈内投与量は、リン酸緩衝生理食塩水(pH=7.2)に溶解した104.4mg/ml製剤として臨床部位に供給した。投与に必要なKLK1ポリペプチドの量を、各試験ボランティアの体重および用量レベルに基づいて計算した。皮下投与量は、リン酸緩衝生理食塩水中の26.1mg/ml溶液として提供した。投与前に、この投与量を生理食塩水で2.61mg/mlに希釈し、試験参加者の体重に応じて注入量を調整した。
血漿中のKLK1濃度は、KLK1特異的抗体を用いたELISAによって測定した。この方法は、ヒトの臨床試験で使用するために開発され検証されている。
図2A~2Bに示すように、健康なヒト対象において、成熟ヒトKLK1グリコフォームの低用量製剤(3μg/kg、n=12)の皮下投与がKLK1の有効な血漿レベルを達成するだけでなく、低用量製剤(0.75μg/kg、n=12)の静脈内投与と比較しても、有意な血清半減期の延長をもたらすことを示す。成熟ヒトKLK1グリコフォームの低用量製剤の静脈内投与により、KLK1の有効な血漿レベルが急速に達成された。図2Aは、投与後80時間の血清レベルを示し、図2Bは投与後4時間の血清レベルを示す。
健常ボランティアにおける2つのKLK1皮下投与の戦略(3μg/kg、および15/25μg/kg)の薬物動態(PK)プロファイルも、第I相臨床試験で評価した。結果を図3に示す。ポイントは、1群当たり6人の参加者から得た平均値を表す。矢印は投与の時間を表す。最新の特許からの目標用量とみなされる3μg/kg用量は、約3~5ng/mlの望ましいまたは治療上有効な血清/血漿濃度でかなり安定した薬物レベルを維持した。対照的に、高投与量は、投与量間の変動が大きくなり、比例してより高いレベルを引き起こした。
KLK1の投与量試験を2型糖尿病患者で実施した。結果を図4A~4Dに示す。ポイントは、投与3時間後のインスリン抵抗性のHOMA2-IR測定を使用して、投与の2時間後に行われた食事耐性試験の結果である。数値はインスリン抵抗性の派生尺度であり、数値が大きいほどインスリン抵抗性が高く、病気の可能性が高くなる。図4Dはプラセボ群の結果を示し、図4Cは薬物群(DM199)の結果を示す。1日目の試験をベースラインとして実行した後、翌日から指定された用量レベルの単回投与を行った。インスリン抵抗性は、高用量を試験した8日目の結果と比較して低用量を試験した5日目に改善し(図4C)、低用量がより効果的であることを示唆した。
2型糖尿病患者(1群当たりn=12~13人)の28日間の複数回投与試験も実施した。結果を図5A~5Bに示す。バーは、血清クレアチニンおよび尿素濃度のベースラインからの平均±SEM変化を表す。これらは腎機能の典型的な尺度であり、正常値を超えると腎機能障害を示す。この結果は、低用量(3μg/kg)が腎機能の測定の改善に対して高用量よりも有意に高い効果をもたらしたことを示す。P値は、3μg/kg群とプラセボとの間の比較に基づく。
上述の発明は、理解を明確にする目的で、例示および実施例によりある程度詳細に説明されたが、本発明の教示に鑑み、添付の特許請求の範囲の主旨または範囲から逸脱することなく、それらに対して特定の変更および修正が可能であることは当業者には容易に明らかであろう。
すべての特許、特許出願、および刊行物の完全な開示、および本明細書で引用される電子的に入手可能な資料(例えば、GenBankおよびRefSeqでのヌクレオチド配列の提出、例えば、SwissProt、PIR、PRF、PDBでのアミノ酸配列の提出、およびGenBankおよびRefSeqの注釈付きコード領域からの翻訳を含む)は参照により組み込まれる。上述の詳細な説明および実施例は、理解を明確にするためだけに提供される。それから不必要な制限が理解されるべきではない。本発明は、示され説明された正確な詳細に限定されるものではなく、当業者に明らかな変更は、特許請求の範囲によって定義される本発明内に含まれる。

Claims (1)

  1. 明細書に記載の発明。
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