JP2022081899A - タイヤ - Google Patents

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Abstract

Figure 2022081899000001
【課題】トレッド部を複数のゴムで形成する構造において、ゴム同士が接合される境界におけるゴム同士の割れを抑制可能な空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】タイヤ周方向に延びる複数の主溝と、主溝により区画される複数の陸部とを有するトレッドを備えたタイヤであって、トレッドは、タイヤ幅方向内側に位置する第1ゴム層と、第1ゴム層に接し、当該第1ゴム層のタイヤ幅方向外側に位置する第2ゴム層とを含み、幅方向断面視において、第1ゴム層と第2ゴム層との境界は、タイヤ径方向に対して傾斜し、かつ、該境界における一方の端部が主溝におけるタイヤ幅方向内側の溝壁で終端する構成とした。
【選択図】図2

Description

本発明は、タイヤに関し、特に、タイヤにおけるショルダー側の偏摩耗を抑制し、タイヤの寿命を向上可能なタイヤに関する。
タイヤに生じる偏摩耗を抑制し、諸性能バランス向上のために、複数のゴム材料を幅方向で分割してトレッド部を形成する構造が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2012-116246号公報
特許文献1に示す技術によれば、偏摩耗を抑制できるもののトレッド部を形成する複数のゴムの境界が踏面に対して垂直方向であるため、転動時におけるひずみの集中によりゴム同士の境界部分において割れが生じる場合があった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、トレッド部を複数のゴムで形成する構造において、ゴム同士が接合される境界におけるゴム同士の割れを抑制可能な空気入りタイヤを提供することを目的とする。
上述の課題を解決するためのタイヤの構成として、タイヤ周方向に延びる複数の主溝と、主溝により区画される複数の陸部とを有するトレッドを備えたタイヤであって、トレッドは、タイヤ幅方向内側に位置する第1ゴム層と、第1ゴム層に接し、当該第1ゴム層のタイヤ幅方向外側に位置する第2ゴム層とを含み、幅方向断面視において、第1ゴム層と第2ゴム層との境界は、タイヤ径方向に対して傾斜し、かつ、該境界における一方の端部が主溝におけるタイヤ幅方向内側の溝壁で終端する構成とした。
本構成によれば、境界に対するひずみの集中が緩和され、境界を基点とするゴム層同士の割れを抑制できる。
なお、上記発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、特徴群を構成する個々の構成もまた発明となり得る。
タイヤのブロック図である。 トレッド部の拡大断面図である。 中間陸部の拡大断面図である。
以下、発明の実施形態を通じて本発明を詳説するが下記実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
[タイヤの基本構造]
図1は、本実施形態に係るタイヤTの幅方向の断面図である。以下の説明では、図1の矢印で示す方向をタイヤ幅方向及びタイヤ(半)径方向として特定する。また、タイヤ幅方向については、タイヤセンターCLを中心として紙面に向かって左右とし、左右それぞれのタイヤセンターCL側を内側、その逆側を外側として称する場合がある。
タイヤTは、コード部材を主体として形成されたビードコア12、カーカス14、ベルト16(ベルト層)、ゴム部材を主体として形成されたインナーライナー18、ビードフィラー20、リムクッションゴム22、ベルトアンダーゴム24、サイドゴム26、ベースゴム28、トレッドゴム30等を備える。ビードコア12、カーカス14、ベルト16は、タイヤTにおける骨格を形成する。ビードフィラー20、リムクッションゴム22、インナーライナー18、ベルトアンダーゴム24、サイドゴム26、ベースゴム28、トレッドゴム30は、骨格に対する肉付け部材としてタイヤTの各部に要求される性能を満たすべく設けられる。
ビードコア12は、タイヤTにおいて左右一対に設けられる。ビードコア12は、例えば、スチール製の素線を層撚りや複撚りする等して形成されたビードコードを所定回数巻回してリング状に形成される。ビードコア12の輪郭形状は、例えば、四角形や六角形等の多角形状、或いは、円形等に形成される。
カーカス14は、左右に設けられたビードコア12の内側から外側に巻き上げるように折り返され、左右のビードコア12;12間をトロイダル状に延在するように設けられる。カーカス14は、例えば、一枚以上のカーカスプライを重ねて構成され、各カーカスプライを形成するカーカスコードがタイヤ半径方向に延長する。巻き上げられたカーカス14の端部は、タイヤTにおける最大幅部よりもタイヤ半径内側で終端する場合、タイヤ半径方向外側で終端する場合、或いは、最大幅部に一致して終端場合がある。
ベルト16は、カーカス14のクラウン部、即ち、タイヤTのトレッド部に対応する位置に設けられる。ベルト16は、タイヤ円周方向に沿って巻き付けられる。ベルト16は、例えば、一枚以上のベルトプライ(本実施形態ではベルトプライ16a~16dの4枚)を重ねて構成され、各ベルトプライを形成するベルトコードがタイヤ円周方向に延長する。
ビードフィラー20は、ビードコア12に巻き上げられたカーカス14の間に形成される空間を充填するように配置される。
[タイヤのゴム構成]
リムクッションゴム22は、カーカス14のタイヤ半径方向の最も内側から巻き上げられたカーカス14の外側に沿って所定長さ延長する。これにより、タイヤTをリム組みしたときの適用リムとの密着性、及びビード部の構造が保護される。
ベルトアンダーゴム24は、タイヤ幅方向に突出するベルト16の端部側と、カーカス14との間に設けられ、ベルト16の端部側の構造を保護する。
サイドゴム26は、リムクッションゴム22に隣接し、カーカス14の外周に沿って半径方向外側に向けて延長し、ベルトアンダーゴム24の側部を覆う。
ベースゴム28は、ベルト16のタイヤ半径方向外側においてタイヤ幅方向に延長し、左右のベルトアンダーゴム24;24及びサイドゴム26;26を覆うように設けられる。
トレッドゴム30は、ベースゴム28の半径方向外側に重ねて設けられ、ベースゴム28とともにタイヤTのトレッド部を構成する。トレッドゴム30には、所定のトレッドパターンが形成され、その表面はタイヤTにおける接地面となる。
インナーライナー18は、左右のビード部に設けられたリムクッションゴム22;22間に渡って延長し、カーカス14の内周の全域を覆う。当該インナーライナー18により空気入りタイヤとしての気密性が付与される。
[トレッド部の構造]
図1に示すように、本実施形態に係るトレッドゴム30は、タイヤ(円)周方向に延びる複数(本実施形態では4本)の主溝40;42;44;46(以下、主溝40~46と称する場合がある。)と、主溝40~46により区画された複数の陸部50;52;54;56;58(以下、陸部50~58と称する場合がある。)とを備える。
主溝40~46は、タイヤTの使用限界を示すウェアインジケータが設定される凹部であって、タイヤTに形成される凹部のうち最も深い凹部を言うものとする。また、以下の説明では、主溝40~46のうち、タイヤ幅方向最外側に位置する主溝40;46を最外溝40;46とし、内側に位置する主溝42;44を内側溝42;44とする。また、陸部50~58のうち、タイヤ幅方向最外側に位置する陸部50:58をショルダー陸部50;58とし、タイヤセンターCLを含む範囲に位置する陸部54をセンター陸部54とする。また、ショルダー陸部50とセンター陸部54との間、及びショルダー陸部58とセンター陸部54との間の陸部52;56をそれぞれ中間陸部52;56という。
上記トレッドパターンを備えたトレッドゴム30は、タイヤ幅方向内側に位置する第1ゴム層32と、第1ゴム層32に接し、当該第1ゴム層32のタイヤ幅方向外側に位置する第2ゴム層34;34とを含んで構成される。第1ゴム層32及び第2ゴム層34は、互いに異なる特性を有するゴムが適用される。例えば、第2ゴム層34には、第1ゴム層32よりも耐摩耗性に優れたゴムが適用され、車両旋回時等においてタイヤTのショルダー部に生じやすい偏摩耗を抑制可能とされている。
以下、主に図2を参照して第1ゴム層32と第2ゴム層34との関係について説明するが、本例に係るタイヤTにおいては、トレッドゴム30に形成されるトレッドパターンがタイヤセンターCLを挟んで左右対称である(即ち、回転方向に規定のないタイヤ)ため、タイヤセンターCLの右側部分を用いてその詳細を説明する。
[境界について]
図2は、トレッド部の拡大断面図である。同図に示すように、トレッドゴム30は、幅方向断面視において、第1ゴム層32と第2ゴム層34との境界(境界面)Bが、タイヤ径方向に対して傾斜するように延長する。より詳細には、境界Bは、タイヤ径方向及び幅方向に対して傾斜して延長する。
[境界の外側端部について]
同図に示すように、境界Bにおけるタイヤ幅方向外側の端部Btoは、最外溝40のタイヤ幅方向内側の溝壁40wiに達して終端する。端部Btoが最外溝40のタイヤ幅方向内側の溝壁40wiで終端することにより、最外溝40の幅方向外側に位置するショルダー陸部50は、第2ゴム層34のみによって形成される。一方、中間陸部52は、第1ゴム層32及び第2ゴム層34の2種類で形成される。また、境界Bが傾斜していることから、第1ゴム層32及び第2ゴム層34は、中間陸部52において互いに接し、タイヤ半径方向に積層状態とされる。
このように、第1ゴム層32と第2ゴム層34とが互いに接して接合される境界Bを傾斜させ、かつ、当該境界Bのタイヤ幅方向外側の端部Btoを最外溝40における内側の溝壁40wiで終端させることにより、タイヤ転動時において路面との摩擦により生じる応力が分散され、境界Bに対してひずみ集中が生じ難くなり、境界Bを基点とする第1ゴム層32と第2ゴム層34との割れを抑制することができる。
図2中の矢印αで示すように、境界Bの端部Btoの溝壁40wiにおける終端位置は、最外溝40のトレッド接地面30aから溝底40bに対しての0%以上90%以下の範囲に設定するのが好適である。このように、境界Bの端部Btoの溝壁40wiにおける終端位置を少なくとも溝底40bを含まない位置とし、溝底40bに対して所定の距離をとることで、ひずみ集中による溝底部(溝底40b)での割れを抑制することができる。なお、溝底40bとは、最外溝40におけるトレッド接地面30aから最も深い位置を言う。また、0%の位置とは、溝壁40wiとトレッド接地面30aとが交差する位置に相当する。
[境界の内側端部について]
境界Bにおけるタイヤ幅方向内側の端部Btiは、最外溝40と、当該最外溝40のタイヤ幅方向内側で隣り合う内側溝42との幅方向中心Cxよりもタイヤ幅方向内側において終端する。なお、端部Btiは、ベースゴム28とトレッドゴム30との積層境界面まで達しており、第1ゴム層32と第2ゴム層34とは境界Bにより互いに幅方向に区画,積層されているとも言える。また、端部Btiが、幅方向中心Cxよりもタイヤ幅方向内側において終端することから、境界Bは、全体としてタイヤ幅方向内側から外側に向かって半径方向外側に傾斜するように延長する。また、境界Bは、該境界Bを含む中間陸部52の幅方向寸法の半分よりも長い長さを有していると言える。ここで、図2に示すように幅方向中心Cxは、最外溝40の溝中央部40cと内側溝42の溝中央部42cとの幅方向距離の中心と一致する。また、溝中央部40c;42cは、トレッド接地面30aに開口する開口端間を結ぶ線分の中心と一致する。
境界Bの端部Btiの終端位置を上述の範囲に設定することにより、タイヤTの使用とともにトレッドゴム30全体が徐々に摩耗し、第2ゴム層34がトレッド表層部として、即ち、トレッド接地面として新たに露出する。よって、トレッド端側において第2ゴム層34の性能を徐々に発揮させることができる。具体的には、第1ゴム層32よりも耐摩耗性に優れたゴムを第2ゴム層34として用いることで、タイヤ幅方向において偏摩耗が発生しやすいトレッド端側の領域(ショルダー領域)において第2ゴム層34が徐々に露出し、耐摩耗性に優れた第2ゴム層34の領域が増加することから、偏摩耗を効果的に抑制できる。
[他の好適例について]
前述の境界Bの端部Btoの溝壁40wiにおける終端位置を、トレッド接地面30aから溝底40bに対して0%以上50%以下の範囲に設定しても良い。即ち、最外溝40において踏面から浅い位置で終端することにより、タイヤ使用時におけるトレッド部の早期の摩耗段階から、中間陸部52の範囲にある第2ゴム層34がトレッド表層部として出現する。よって、第2ゴム層34として耐摩耗性に優れたゴムを採用することで、トレッド端側での摩耗の速度が徐々に緩やかとなり、トレッド部の早期の摩耗段階から偏摩耗を抑制することができる。
また、境界Bの端部Btoの溝壁40wiにおける終端位置を、トレッド接地面30aから溝底に対して0%以上30%以下の範囲に設定しても良い。当該範囲に設定すれば、上述の例との比較で、より早期の摩耗段階から中間陸部52の範囲にある第2ゴム層34がトレッド表層部として出現し、トレッド部のより早期の摩耗段階から偏摩耗を抑制することができる。
また、境界Bの端部Btoの溝壁40wiにおける終端位置を、トレッド接地面30aから溝底40bに対して30%以上50%以下の範囲に設定しても良い。この場合、上述の各例との比較においてトレッド部の摩耗が一定程度進んだ段階(時期的に遅れて)から、中間陸部52の範囲にある第2ゴム層34がトレッド表層部として出現することとなる。よって、トレッド部の摩耗の早期段階においては、第1ゴム層32の性能が一定期間支配的に発揮された後に、トレッド端側での偏摩耗を抑制することができる。
第2ゴム層34を形成するゴム組成物の60℃における損失正接tanδを、第1ゴム層32を形成するゴム組成物の60℃における損失正接tanδよりも大きく設定すると良い。即ち、第1ゴム層32及び第2ゴム層34を形成するゴム組成物には、60℃でのtanδが、第1ゴム層32を形成する材料<第2ゴム層34の関係となるように材料を選択すると良い。
これにより、トレッド端側での摩耗が緩やかとなり、偏摩耗を抑制することができる。なお、tanδは、JIS K6272に準拠した試験機を用い、K6250に基づいて実施された試験により得られた結果をK6254及びK6394に基づいて算出する。
第1ゴム層32及び第2ゴム層34を形成するゴム組成物として、第1ゴム層32を形成するゴム組成物の複素弾性率を、第2ゴム層34を形成するゴム組成物の複素弾性率よりも大きくなるように材料を選択すると良い。
即ち、第1ゴム層32を形成する材料の複素弾性率>第2ゴム層34を形成する材料の複素弾性率の関係を満たすようにすると良い。第1ゴム層32及び第2ゴム層34の材料の特性を上記の設定とすることにより、トレッド端側での摩耗が緩やかになり、偏摩耗を抑制することができる。
[ゴム比率について]
図3は、境界Bを有する中間陸部52の拡大図である。同図に示すように、第1ゴム層32と第2ゴム層34との境界Bを有する中間陸部52において、第1ゴム層32及び第2ゴム層34は、タイヤ幅方向の断面視における面積比率で、第1ゴム層32を例えば10%以上、35%以上、50%以上、65%以上等とすると良い。
図3に示すように、面積比率とは、最外溝40の溝底40b及びこれに隣接する内側溝42の溝底42bとを結ぶ線分fと、中間陸部52の輪郭形状とで囲まれる領域(図中グレーで示す部分)を対象とし、当該領域の面積における第1ゴム層32と第2ゴム層34との面積の割合をいう。
中間陸部52に含まれる第1ゴム層32のゴム組成物の割合を上記範囲に設定することにより、タイヤ成型時に境界Bが中間陸部52中で湾曲した場合であっても、タイヤの使用に応じて第2ゴム層34を徐々にトレッド表層部として適正に露出させることができる。特に使用の早期から第2ゴム層34が急激に露出することによる急激な性能変化を防止できる。また、タイヤ成型時に意図的に湾曲を制御することで、使用の任意の段階での性能変化を意図的に実現することができる。
また、第1ゴム層32のゴム組成物の面積の割合の上限としては、95%以下、より好ましくは85%以下とすると良い。このような上限値を設定することにより、成型時において境界Bが中間陸部52内で湾曲した場合であっても、境界Bが垂直に近づくことに起因する応力集中を抑制できる。
以上、実施形態を通じて本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、トレッドゴム30に4本の主溝40;42;44;46を備えたタイヤTをとしたが、タイヤセンターCLを含む中央近傍に主溝が形成され、左右のトレッド端側に1の主溝が形成された3本の主溝を備えたタイヤや、5本以上の主溝を備えたタイヤであっても良い。
また、上記実施形態では、タイヤTのトレッド部において、トレッドゴム30をベースゴム28に対して積層する構造としたが、ベースゴム28は、必須の構成ではなく、ベルト16に対してトレッドゴム30を積層しても良い。そして、第1ゴム層32と第2ゴム層34が接合する境界Bの内側の端部Btiは、トレッドゴム30をベルト16に積層したときの境界面上に位置することとなる。
また、上記実施形態では、第1ゴム層32と第2ゴム層34の2種類をタイヤ幅方向に配置してトレッドゴム30を形成したが、3種類以上のゴム組成物によりトレッドゴム30を形成しても良い。例えば、トレッドゴムに主溝を5本形成すると、各主溝により6つの陸部が区画されることになる。そして、例えばタイヤ幅方向外側から2番目の陸部に1種類目と2種類目のゴム組成物の境界を設定し、3番目の陸部に2種類目と3種類目のゴム組成物の境界を設定することも可能である。
以上の通り、本発明によれば、境界に対するひずみ集中によるゴム層同士の割れを効果的に抑制できる。
また、境界のタイヤ幅方向外側の端部が、トレッド接地面から主溝の溝底までの0%以上90%以下の範囲で終端することにより、ひずみ集中による溝底部でのゴム層同士の割れを効果的に抑制できる。
また、境界における他方の端部が、一方の端部が終端する主溝と、当該主溝のタイヤ幅方向内側に隣り合う主溝との幅方向中心よりも幅方向内側で終端することにより、トレッド全体の摩耗によって第2ゴム層の範囲が徐々に拡大するため、トレッド端側の摩耗の進展を緩やかにでき、偏摩耗を抑制できる。
また、第1ゴム層及び第2ゴム層のそれぞれを形成するゴム組成物の60℃におけるtanδが第1ゴム層を形成するゴム組成物<第2ゴム層を形成するゴム組成物の関係を満たすことにより、トレッド端側での摩耗を一層緩やかとすることができ、偏摩耗をより効果的に抑制できる。
28 ベースゴム、30 トレッドゴム、32 第1ゴム層、34 第2ゴム層、
40:42:44:46 主溝、50:52:54:56:58 陸部、
B 境界、端部Bto:Bti 端部、40wi 溝壁、CL タイヤセンター、
T タイヤ。

Claims (4)

  1. タイヤ周方向に延びる複数の主溝と、
    前記主溝により区画される複数の陸部と、
    を有するトレッドを備えた空気入りタイヤであって、
    前記トレッドは、
    タイヤ幅方向内側に位置する第1ゴム層と、
    前記第1ゴム層に接し、当該第1ゴム層のタイヤ幅方向外側に位置する第2ゴム層と、
    を含み、
    幅方向断面視において、前記第1ゴム層と前記第2ゴム層との境界は、タイヤ径方向に対して傾斜し、かつ、該境界における一方の端部は、前記主溝におけるタイヤ幅方向内側の溝壁で終端することを特徴とするタイヤ。
  2. 前記境界の一方の端部は、トレッド接地面から前記主溝の溝底までの0%以上90%以下の範囲で終端することを特徴とする請求項1記載のタイヤ。
  3. 前記境界における他方の端部は、前記一方の端部が終端する主溝と、当該主溝のタイヤ幅方向内側に隣り合う主溝との幅方向中心よりも幅方向内側で終端することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のタイヤ。
  4. 前記第1ゴム層及び前記第2ゴム層のそれぞれを形成するゴム組成物の60℃におけるtanδが、第1ゴム層を形成するゴム組成物<第2ゴム層を形成するゴム組成物の関係を満たすことを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載のタイヤ。
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