JP2022081083A - 内燃機関 - Google Patents
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Abstract
【課題】EGRガスを取り込みできる領域を中・高出力域まで拡大する。【解決手段】吸気ポート7に、EGR分配通路から分岐したEGRガス噴出口22と、流量を絞る流量制御バルブ23とが配置されている。流量制御バルブ23は、吸気行程の初期に閉じ姿勢になり、それ以降は全開状態になっている。吸気行程の初期に新気の流速が速くなることにより、強いエゼクタ効果が発揮されて必要な量のEGRガスがシリンダボア3に流入する。その後は流量制御バルブ23が全開姿勢に移行して、新気は抵抗なく流入する。これにより、出力を上げることができる。従って、EGRシステムの効果を中・高出力域まで拡大して享受できる。【選択図】図3
Description
本発明は、EGR装置を備えた内燃機関に関するものである。
ガソリン機関やディーゼル機関のような内燃機関において、燃費向上や排気ガス浄化促進等のために排気ガスの一部をEGRガスとして吸気系に還流させることは広く行われている。EGRガスの還流は、一般に、スロットルバルブが全開していないパーシャル運転領域で行われている。
例えば特許文献1には、吸気ポートのうち下流側の部位を隔壁(仕切り板)で仕切られた上下の通路に形成すると共に、吸気ポートのうち隔壁よりも上流側の部位にEGRガスを下向きに噴出させる噴出口を設け、かつ、吸気ポートの内部のうち隔壁よりも上流側の部位に、パーシャル運転領域において、EGRガスを吸気ポートに噴出させると共に、隔壁で仕切られた上下の通路のうち下方の通路を塞ぐロータリーバルブを配置することが開示されている。
この特許文献1においては、パーシャル運転領域では、新気が隔壁の上方の通路を流れることによってタンブル流の生成が強化されると共に、EGRガスを取り込んで燃費向上等を図ることができる一方、全開運転領域では、吸気ポートの内部空間を吸気通路としてフルに利用することによって出力を確保し、かつ、EGRガス噴出口をロータリーバルブで塞ぐことにより、各吸気ポートがEGR分配通路を介して連通する現象を無くして、慣性過給を利用した新気の押し込みを確実化できる。
他方、特許文献2には、内部を上下に区分する隔壁を有する吸気ポートにおいて、隔壁の上流側の部位に回動式のタンブルコントロールバルブを配置し、EGRガス量が少ない軽負荷領域ではタンブルコントロールバルブを閉じて燃焼を促進し、EGRガスが多い高負荷領域では圧力損失を低減するためタンブルコントロールバルブを開くことが開示されている。
特許文献2では、タンブルコントロールバルブを閉じると流速が速くなり、エゼクタ効果(ベンチュリ効果)によってEGRガスの吸引量が増大する。従って、特許文献2でも、軽負荷領域(パーシャル領域)ではEGRガスの取り込み量が多く、全開領域ではEGRガス取り込み量は少なくなると解される。
さて、特許文献1,2とも、スロットルバルブが全開していない低出力領域にEGRガスを気筒に導入するようになっており、特許文献2では、パーシャル領域では吸気行程の全域にわたって新気の流路面積を絞ることにより、EGRガス噴出口に作用する負圧を最大化している。従って、吸気の導入量増大とEGRガスの導入量増大とが相反している。
他方、排気ガスの浄化促進や燃費向上というEGRシステムの趣旨に照らすと、中・高出力域においても相応量のEGRガスを導入するのが望ましいが、上記のとおり、従来技術は、いわば新気の導入を犠牲にしてEGRガスを導入しているものであり、中・高出力域においてEGRガスを導入することは困難であった。
この点については、排気ターボ過給機等の過給機を設けて、新気を強制的に圧送するという対応策があるが、過給機を設けるとそれだけコストが嵩むという別の問題が浮上することになる。
本願発明は、このような現状を改善すべく成されたものである。
本願発明はEGR装置を備えた内燃機関に係り、この内燃機関は、
「吸気バルブによって終端が開閉される吸気ポートに、EGRガス噴出口と流量制御バルブとを設けており、前記吸気ポートが開いた吸気行程で前記流量制御バルブを閉じると、前記EGRガス噴出口に作用する負圧増大によりEGRガスの噴出が助長される」
という基本構成において、
「前記流量制御バルブが、吸気行程の前半中に閉じてその後は開くように制御される」
という特徴を備えている。
「吸気バルブによって終端が開閉される吸気ポートに、EGRガス噴出口と流量制御バルブとを設けており、前記吸気ポートが開いた吸気行程で前記流量制御バルブを閉じると、前記EGRガス噴出口に作用する負圧増大によりEGRガスの噴出が助長される」
という基本構成において、
「前記流量制御バルブが、吸気行程の前半中に閉じてその後は開くように制御される」
という特徴を備えている。
本願発明において、流量制御バルブは、閉じ作動と開き作動とが速やかに行われてもよいし、閉じ作動と開き作動とが徐々に行われてもよい。或いは、急激に閉じて徐々に開くといった作動態様やその逆の作動態様も採用できる。更に、流量制御バルブは、閉じた状態を常態として、吸気行程でのみ開くことも可能である。
流量制御バルブは、吸気ポートを横切る方向に長い回転軸に弁板を設けたバタフライ弁方式や、吸気ポートの内周部の一部を支点に弁板が回動するフラップ方式など、様々な構造を採用できる。バタフライ弁方式の場合、回転軸を挟んだ両側に弁板を設けた全翼タイプのみならず、回転軸を挟んだ片側のみに弁板を設けた半翼タイプも採用できる。
更に、多気筒内燃機関の場合、各気筒に対応したEGRガス噴出口を1本の回転軸によって制御することも可能であるし、個々の流量制御バルブを電動モータ等のアクチュエータによって個別に制御することも可能である。VVT(可変バルブタイミング制御装置)を備えている場合、流量制御バルブはVVTに連動させるのが好ましい。
吸気ポートは1つの気筒に対応して2つ配置されているのが一般的であるが、この場合、両方の吸気ポートに流量制御バルブを配置してもよいし、一方の吸気ポートのみに流量制御バルブを配置することも可能である(この場合は、EGRガス噴出口は、少なくとも流量制御バルブを設けた吸気ポートに開口させたらよい。)。
本願発明では、吸気行程の前半の段階において吸気ポートの流量が絞られることにより、吸気行程の前半の段階に強いエゼクタ効果が現れてEGRガスの取り込みが促進される。これにより、必要な量のEGRガスを気筒に取り込むこができる。そして、吸気行程の少なくとも後半の段階で流量制御バルブは開いているため、吸気ポートは全開状態になっていて新気を抵抗なくシリンダボアにスムースに取り込まれる。
このように、本願発明では、EGRガスの導入量の確保と新気の導入量増大とを両立できるため、EGRシステムの利点を享受しつつ出力を上げることができる。従って、EGRシステムによる排気ガスの浄化促進や燃費向上の効果を享受できる運転領域を拡大できる。
しかも、EGRガスは大半が吸気行程の前半の段階で気筒に流入するため、EGRガスは後から気筒に流入した新気によって強い攪拌作用を受けることになり、これにより、新気とEGRガスとの混合性を高めて完全燃焼化を促進できる。この面でも、排気ガスの浄化促進や燃費向上の効果を享受できる範囲を助長できる。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下では方向を特定するため前後・左右の文言を使用するが、前後方向はクランク軸線方向、左右方向はクランク軸線及びシリンダボア軸線と直交した方向として定義している。前と後ろについては、カム軸を駆動するタイミングチェーンが配置されている側を前、トランスミッションが配置されている側を後ろとしている。念のため、図2に方向を明示している。
(1).第1実施形態の基本構造
まず、図1~4に示す第1実施形態を説明する。図2のとおり、本実施形態の内燃機関は3気筒であり、図1に示すように、内燃機関は、シリンダブロック1とその上面に固定されたシリンダヘッド2とを備えており、シリンダブロック1には3つのシリンダボア3が一列に並べて形成されて、これらにそれぞれピストン4(図2参照)が摺動自在に嵌まっている。図2(A)に示すように、シリンダブロック1及びシリンダヘッド2の前面には、カム軸を駆動するためのタイミングチェーン(図示せず)を覆うフロントカバー5が固定されている。
まず、図1~4に示す第1実施形態を説明する。図2のとおり、本実施形態の内燃機関は3気筒であり、図1に示すように、内燃機関は、シリンダブロック1とその上面に固定されたシリンダヘッド2とを備えており、シリンダブロック1には3つのシリンダボア3が一列に並べて形成されて、これらにそれぞれピストン4(図2参照)が摺動自在に嵌まっている。図2(A)に示すように、シリンダブロック1及びシリンダヘッド2の前面には、カム軸を駆動するためのタイミングチェーン(図示せず)を覆うフロントカバー5が固定されている。
図1のとおり、シリンダヘッド2は、各シリンダボア3と同心の凹所(燃焼室)6が形成されており、吸気ポート7と排気ポート8とが凹所6に開口している。吸気ポート7及び排気ポート8は1つの気筒の箇所に前後一対ずつ形成されており、吸気ポート7の終端は吸気バルブ9で開閉され、排気ポート8の始端は排気バルブ10で開閉される。バルブ9,10はばね11,12で上向きに付勢されている。
図2(A)のとおり、本実施形態では、一対の吸気ポート7はそれぞれ全長に亙って独立しており、その始端はシリンダヘッド2の吸気側面2aに開口している。また、シリンダヘッド2の吸気側面2aには吸気マニホールド14が固定されている。吸気マニホールド14における1本の枝管と一対の吸気ポート7とはセットになっており、1本の枝管から一対の吸気ポート7に新気が送気される。
各吸気ポート7には、インジェクタ15から燃料が斜め下向きに噴射される。インジェクタ15は吸気マニホールド14に取り付けているが、シリンダヘッド2に取り付けることも多い。燃料が吸気ポート7の下面に付着するポートウエット現象を防止するためには、インジェクタ15をできるだけ吸気ポート7の内部に入り込ませて、燃料を吸気ポート7の出口に向けて(燃焼室に向けて)噴射するのが有効であるが、この場合は、インジェクタ15はシリンダヘッド2に取り付けることになる。
図1に示すように、シリンダヘッド2のうち凹所6の中央部にはイグニッションホール15が開口しており、イグニッションホール15に点火プラグ(図示せず)が装着されている。
シリンダヘッド2のうち吸気ポート7の下方部でかつ凹所6に近い部位に吸気側下部ウォータジャケット17が形成され、凹所6の上方部にはセンターウォータジャケット18が形成され、排気ポート8の下方部には排気側下部ウォータジャケット19が形成されている。また、図示していないが、排気ポート8の上方部には排気側上部ウォータジャケットが形成されている。
(2).EGR装置
例えば図1に示すように、シリンダヘッド2のうち吸気ポート7の下方部に、クランク軸線方向に長く延びるEGR分配通路21が形成されており、EGR分配通路21から、EGRガスを吸気ポート7に噴出させるためのEGRガス噴出口22が分岐している。
例えば図1に示すように、シリンダヘッド2のうち吸気ポート7の下方部に、クランク軸線方向に長く延びるEGR分配通路21が形成されており、EGR分配通路21から、EGRガスを吸気ポート7に噴出させるためのEGRガス噴出口22が分岐している。
なお、EGR分配通路21及びEGRガス噴出口22のうちいずれか一方又は両方は、鋳造に際して形成してもよいしドリル加工によって形成してもよい。ドリル加工で形成する場合は、外向きに開口した部分はプラグで塞ぐことになる。吸気側下部ウォータジャケット17は、EGR分配通路21を下方から部分的に囲うように形成されている。
各吸気ポート7のうちEGRガス噴出口22よりも上流側の部位に、流量制御バルブ23を配置している。図2に示すように、流量制御バルブ23は前後長手の回転軸24の上下に弁板を設けた全翼タイプのバタフライ弁であり、各気筒に対応した3対の流量制御バルブ23は、前後方向から互いに姿勢を変えた状態で回転軸24に固定されている。
図2(B)に示すように、吸気ポート7は円形に形成されている一方、流量制御バルブ23も円形に形成されているが、流量制御バルブ23の外径は吸気ポート7の内径よりもかなり小さい寸法になっている。従って、流量制御バルブ23が閉じきった姿勢であっても、流量制御バルブ23の外側にリーク通路が形成されて、新気は流速を速めた状態で吸気ポート7を通過する。
なお、吸気ポート7は、略四角形や楕円形などの形状であってもよい。流量制御バルブ23の形状も、吸気ポート7の形状に併せて略四角形や楕円形などに形成可能である。また、流量制御バルブ23の全閉状態で当該流量制御バルブ23の外周と吸気ポート7の内周とに殆ど隙間がない状態に形成して、流量制御バルブ23にリーク通路(リーク穴)を形成することも可能である。図2(B)において符号25で示すのは、軸受けスリーブである。
4サイクル3気筒内燃機関では、各気筒の行程はクランク軸の回転角度で240度ずつずれており、カム軸はクランク軸の1/2に減速されて回転する。そして、カム軸のカムは、周方向に120度ずつずれた状態で形成されている。流量制御バルブ23は吸気バルブ9の動きに連動して作動しており、各気筒に対応した3対の吸気バルブ9は、位相を120度異ならせた状態で回転軸24に固定されている。
回転軸24を回転駆動する方法は様々な態様を選択できるが、一例として、図2(A)に示すように、回転軸24の一端部をシリンダヘッド2の前方に突出させて、前向き突出部に従動スプロケット22aを固定し、タイミングチェーンで駆動される主動スプロケット(図示せず)で駆動することが可能である。主動スプロケットの歯数と従動スプロケット22aの歯数とを選択することにより、回転軸24をカム軸と同期して駆動できる。なお、回転軸24は、ギアで駆動したりモータで駆動したりすることも可能である。
吸気バルブ9がVVT装置によって進角又は遅角制御される場合は、回転軸24は吸気用カム軸によって駆動したらよい。或いは、回転軸24を電動モータで駆動することも可能である。
図2(A)から理解できるように、シリンダヘッド2の後端部には、排気側面に開口したEGR取り込み通路27が左右方向に長い姿勢で形成されており、EGR取り込み通路27の終端(下流端)とEGR分配通路21の始端とが、EGRバルブ28を介して連通している。
(3).作動
以上の構成において、各気筒に対応した流量制御バルブ23の対は、図3(C)に示すように、吸気行程のうち初期のある程度の範囲では、図3(A)(及び図1)に示すように、吸気ポート7を横切る姿勢の全閉姿勢になっており、その後は、図4に示すように、吸気ポート7の長手方向に寝た姿勢の全開姿勢になる。全閉姿勢から全開姿勢の移行は、急激に行ってもよいし徐々に行ってもよい。
以上の構成において、各気筒に対応した流量制御バルブ23の対は、図3(C)に示すように、吸気行程のうち初期のある程度の範囲では、図3(A)(及び図1)に示すように、吸気ポート7を横切る姿勢の全閉姿勢になっており、その後は、図4に示すように、吸気ポート7の長手方向に寝た姿勢の全開姿勢になる。全閉姿勢から全開姿勢の移行は、急激に行ってもよいし徐々に行ってもよい。
そして、流量制御バルブ23が全閉姿勢の状態では、吸気ポート7の流路面積が狭められることによって新気の流速が速くなるため、EGRガス噴出口22の箇所での負圧は大きくなり、その結果、EGRガスの吸引が強力に行われてEGRガスが気筒に大量に取り込まれる。他方、流量制御バルブ23が全開姿勢の状態では、流量制御バルブ23が新気の流れに対する抵抗にはならないため、新気は抵抗なくシリンダボア3に流れ込み、流量制御バルブ23に作用する負圧は低くなる。従って、流量制御バルブ23の噴出量は低下する。
従って、EGRガスを必要量取り込みつつ出力を上げることができる。そして、シリンダボア3では、新気の流れによってタンブル流が生成するが、シリンダボア3に取り込まれたEGRガスはタンブル流に飲み込まれる状態になるため、新気とEGRガスとの混合性を促進して完全燃焼化に貢献できる。
図3(B)は、ピストンの高さの変化を示す行程図に、EGRガス噴出口22の箇所に作用する負圧の強さを示すグラフを組み込んだものである。曲線29は流量制御バルブ23を備えていない場合を示し、曲線30は流量制御バルブ23を備えて吸気行程の全体で閉弁する場合を示し、曲線31は本実施形態を示している。各曲線29,30,31について、グラフの縦線は負圧の強さになる。
この曲線29,30,31の比較から理解できるように、本実施形態では吸気行程の初期にEGRガス噴出口22の箇所の負圧が高くなっているため、吸気行程の初期に強いエゼクタ効果が生じてEGRガスが大量に吸引される。そして、流量制御バルブ23の開弁によってEGRガス噴出口22の箇所の負圧は急激に低下し、EGRガスの流入は急減する一方、新気は抵抗なくスムースに取り込まれる。このグラフから、本実施形態の利点を容易に理解できるであろう。
流量制御バルブ23は、全閉状態を常態として、吸気行程のうち初期を除いた範囲でのみ開き動するように構成してもよいし、全開状態を常態として、吸気行程でのみ閉じるように構成してもよい。なお、流量制御バルブ23が全開した状態でも、新気が流れるとEGRガス噴出口22に箇所に負圧は作用するので、吸気行程の全体に亙ってEGRガスはEGRガス噴出口22から噴出しているが、流量制御バルブ23が閉じている場合に比べて、流量制御バルブ23が開いて場合のEGRガスの噴出量は遥かに少ない。従って、EGRガスの大半は流量制御バルブ23が閉じているときに噴出する。
実施形態では流量制御バルブ23をEGRガス噴出口22の上流側に配置したが、流量制御バルブ23をEGRガス噴出口22の下流側に配置することも可能である。
(4).他の実施形態
次に、図5,6に示す他の実施形態を説明する。図5に示す第2実施形態では、流量制御バルブ23は、その前端が吸気ポート7の底部に第1ピン32で連結されたフラップ方式になっており、流量制御バルブ23の左右中途部に第2ピン33で連結された連動杆34をシリンダヘッド2にスライド自在に装着して、連動杆34をカム35で駆動するようになっている。
次に、図5,6に示す他の実施形態を説明する。図5に示す第2実施形態では、流量制御バルブ23は、その前端が吸気ポート7の底部に第1ピン32で連結されたフラップ方式になっており、流量制御バルブ23の左右中途部に第2ピン33で連結された連動杆34をシリンダヘッド2にスライド自在に装着して、連動杆34をカム35で駆動するようになっている。
流量制御バルブ23は、図示しないねじコイルばねによって開き姿勢に付勢されており、カム35の回転によって開閉動する。カム35は、吸気カム軸と同期して回転する回転軸24に固定している。また、第2ピン33は流量制御バルブ23に設けたピン穴に嵌まっているが、ピン穴を長穴に形成することにより、連動杆34のスライドによって流量制御バルブ23が回動するようになっている。
この実施形態では、流量制御バルブ23は、全開状態では、吸気ポート7の下面に形成された凹所36に収まるようになっている。いずれの実施形態でも、流量制御バルブ23をEGRガス噴出口22よりも下流に配置することは可能である。
図6に示す第3実施形態は、流量制御バルブ23をバタフライ弁に形成した第1実施形態の変形例であり、(A)では、弁板23aは回転軸24の上側のみ(下側のみでもよい。)に形成されて、(B)では、弁板23a,23bを回転軸24の上下に形成しつつ、下側の弁板23bの面積を上側の弁板23aの面積よりも小さくしている。
図7(A)に示す第4実施形態では、流量制御バルブ23をバタフライ弁方式にしつつ、回転軸24を上下長手の姿勢に配置して、吸気ポート7の下方部に配置した電動モータ37で駆動している。
図7(B)に示す第5実施形態では、流量制御バルブ23は、その前端が回転軸24に固定されたフラップ方式になっており、吸気マニホールド14の内部に配置されている。この実施形態から理解できるように、本願発明の吸気ポート7は吸気マニホールド14に形成された枝管も含んでいる。この実施形態では、回転軸24は電動モータで駆動される。流量制御バルブ23は、シリンダヘッド2における吸気ポート7の上内面に配置してもよい。
以上、本願発明の実施形態を説明したが、本願発明は他にも様々に具体化できる。例えば、実施形態では、EGR分配通路を吸気ポートの下方に配置したが、EGR分配通路を吸気ポートの上方に配置することも可能である。実施形態では、流量制御バルブは吸気行程の初期において全閉姿勢にしたが、少なくとも吸気行程の前半部の段階において全閉姿勢になっていたらよい。
本願発明は、EGR装置を備えた内燃機関に具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 シリンダブロック
2 シリンダヘッド
3 シリンダボア
7 吸気ポート
9 吸気バルブ
21 EGR分配通路
22 EGRガス噴出口
23 流量制御バルブ
24 回転軸
2 シリンダヘッド
3 シリンダボア
7 吸気ポート
9 吸気バルブ
21 EGR分配通路
22 EGRガス噴出口
23 流量制御バルブ
24 回転軸
Claims (1)
- 吸気バルブによって終端が開閉される吸気ポートに、EGRガス噴出口と流量制御バルブとを設けており、前記吸気ポートが開いた吸気行程で前記流量制御バルブを閉じると、前記EGRガス噴出口に作用する負圧増大によりEGRガスの噴出が助長される構成であって、
前記流量制御バルブが、吸気行程の前半中に閉じてその後は開くように制御される、
内燃機関。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020192399A JP2022081083A (ja) | 2020-11-19 | 2020-11-19 | 内燃機関 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020192399A JP2022081083A (ja) | 2020-11-19 | 2020-11-19 | 内燃機関 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022081083A true JP2022081083A (ja) | 2022-05-31 |
Family
ID=81796485
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020192399A Pending JP2022081083A (ja) | 2020-11-19 | 2020-11-19 | 内燃機関 |
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Country | Link |
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- 2020-11-19 JP JP2020192399A patent/JP2022081083A/ja active Pending
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