以下に、本発明の実施形態の添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態の技術的手段を明確かつ完全に説明する。明らかに、説明される実施形態は、本発明の一部の実施形態だけのものであり、全ての実施形態ではない。本明細書に説明される実施形態から創造的な努力なしに当業者が得ることができるすべての別の実施形態は、本発明の保護範囲に入るものとする。
本発明の実施形態の説明において、「厚さ」という用語で示される方向又は位置関係は、図面に示される方向又は位置関係に基づくものであり、ただ本発明を便利に説明し、説明を簡略化するためのものであり、装置又は素子が必ず特定の方向を有し、特定の方向で構成及び操作されなければならないことを暗示したり示したりするものではなく、従って本発明の制限するものとして理解してはいけない。
図1~図7に示されたように、本発明は、ワイヤレスブロードライヤー100を提供する。ワイヤレスブロードライヤー100は、エアダクト20と、エアダクト20に接続されたハンドル30と、エネルギー貯蔵アセンブリ50と、ファンアセンブリ60と、電熱アセンブリ80と、を含む。図6及び図7に示されたように、エアダクト20には空気出口チャネル201が設けられており、ハンドル30には空気出口チャネル201に連通された空気入口チャネル301が設けられている。エネルギー貯蔵アセンブリ50は、エアダクト20内に設置された複数のエネルギー貯蔵モジュール51と、ハンドル30の末端に設置された充電コネクタ52と、エネルギー貯蔵モジュール51と充電コネクタ52との間に接続されたワイヤ53と、を含む。ワイヤ53は、ハンドル30の側壁内に設置される。ファンアセンブリ60は、ハンドル30の空気入口チャネル301内に設置されている。ファンアセンブリ60が作動するとき、気流は空気入口チャネル301に入り且つ空気出口チャネル201を通ってエアダクト20から排出される。電熱アセンブリ80は、ユーザに熱気流を提供するために、空気出口チャネル201内に設置されている。エネルギー貯蔵モジュール51は、充電電池、エネルギー貯蔵キャパシターなどを含むことができるが、これらに限定されない。本発明において、エネルギー貯蔵モジュール51は、充電電池である。
本発明のワイヤレスブロードライヤー100において、充電電池51はエアダクト内20に設置され、充電コネクタ52はハンドル30の末端に設置され、充電電池51と充電コネクタ52との間に接続されたワイヤ53はハンドル30の側壁内に設置され、ファンアセンブリ60はハンドル30の空気入口チャネル301内に設置され、ファンアセンブリ60が作動するとき、気流は空気入口チャネル301に入り且つ空気出口チャネル201を通ってエアダクト20から排出される。ワイヤ53は空気入口チャネル301の空間を占めないので、ワイヤ53はファンアセンブリ60によって生成された気流を遮断せず、空気入口チャネル301はスムーズであり、従ってワイヤレスブロードライヤー100の風圧がさらに強く、さらに集中し、作業効率がさらに高く、ユーザーエクスペリエンスが向上する。
エアダクト20は、中空のメインハウジング21と、メインハウジング21の前端に設置されたフロントハウジング22と、メインハウジング21の後端に設置されたリアカバー24と、を含む。空気出口チャネル201は、メインハウジング21の軸方向に沿ってメインハウジング21を貫通する。本実施形態において、メインハウジング21の形状はほぼ円筒形である。他の実施形態において、メインハウジング21の形状は、長方形、楕円形、多角形などであることもできる。
メインハウジング21における空気出口チャネル201の前端に空気誘導部品210が設置されている。具体的には、図6、図8及び図9に示されたように、空気誘導部品210は、メインハウジング21の前端に設置されており、空気出口チャネル201内でメインハウジング21の軸方向に沿ってメインハウジング21の後端に向って凹んだ半球形構造である。メインハウジング21の前端で空気誘導部品210の周りには空気出口チャネル201に連通されるエアアウトレット211が設けられている。本実施形態において、空気誘導部品210は、空気出口チャネル201内の気流を空気出口チャネル201の側壁に案内するために用いられ、その結果、エアダクト20から排出される気流は集中してエアアウトレット211から排出されて、ワイヤレスブロードライヤー100の風圧強度をさらに高めることができる。メインハウジング21のエアアウトレット211の周りにはメインハウジング21の軸方向に沿ってメインハウジング21の前端に向って突出するスナップリング212が設置されている。フロントハウジング22はスナップリング212にスリーブされて、フロントハウジング22をメインハウジング21に接続することができる。本発明において、前端は、ワイヤレスブロードライヤー100を正常に使用するとき、ユーザに面する一端を指し、後端は、ワイヤレスブロードライヤー100を正常に使用するとき、ユーザに背を向ける一端を指す。
メインハウジング21の前端では、スナップリング212の周りに複数の接続柱213が設置されており、接続柱213はフロントハウジング22をメインハウジング21に接続するために用いられる。具体的には、接続柱213の軸方向はメインハウジング21の軸方向に平行する。各接続柱213はその軸方向に沿ってロック穴(図示せず)が設けられ、フロントハウジング22には接続柱213のロック穴に対応する取り付け穴(図示せず)が設けられている。組み立てるとき、各接続柱213にとって、ねじなどのロック部材はフロントハウジング22の対応する取り付け穴及び接続柱213のロック穴を順番に挿入され、接続柱213のロック穴にロックされて、フロントハウジング22をメインハウジング21に固定的に接続する。メインハウジング21の前端のスナップリング212の周りでは、空気出口チャネル201に向って複数の支持柱214が設置されている。支持柱114は、エネルギー貯蔵アセンブリ50をメインハウジング21に接続するために用いられる。具体的には、各支持柱210にはメインハウジング21の軸方向に沿って接続穴2140が設けられており、エネルギー貯蔵アセンブリ50には支持柱210の接続穴2140に対応する固定穴5510が設けられている(図6を参照してください)。組み立てるとき、各支持柱210にとって、ねじなどのロック部材は支持柱214の接続穴2140及びエネルギー貯蔵アセンブリ50上の対応する固定穴5510に順番に挿入されて対応する固定穴5510にロックされて、エネルギー貯蔵アセンブリ50をメインハウジング21固定する。本実施形態において、エアアウトレット211は、メインハウジング21の前端に設けられた複数のエアアウトホールを含む。複数のエアアウトホールは、スナップリング212の円周方向に沿って少なくとも一巡り配置される。空気出口チャネル201の内側面における後端に近い箇所には、複数の位置決めストリップ216が設置されている。複数の位置決めストリップ216は、エネルギー貯蔵アセンブリ50を位置決めるために用いられる。具体的には、複数の位置決めストリップ216は、メインハウジング21の円周方向に沿って一巡り配置される。
再び図6及び図7を参照すると、フロントハウジング22にはエアアウトレット211に対応する貫通穴220が開設されており、フロントハウジング22のメインハウジング21に背を向ける端面には第一吸着部材221が設置されている。本実施形態において、第一吸着部材221は環状構造である。第一吸着部材221は、フロントハウジング22におけるメインハウジング21に背を向けるの端面に設置され、貫通穴220を取り囲む。ワイヤレスブロードライヤー100は、フロントハウジング22に取り外し可能に取り付けられたエアノズル70をさらに含む。具体的には、エアノズル70は、エアノズルハウジング71及び第二吸着部材73を含む。第二吸着部材73は、エアノズルハウジング71におけるフロントハウジング22に面する端面に設置されている。エアノズルハウジング71は、その軸方向に沿ってエアアウトスルホール75が開設されており、第二吸着部材73は、エアアウトスルホール75の周りに配置される。エアノズル70がエアダクト20に取り付けられている場合、第一吸着部材221と第二吸着部材73は互いに吸着され、エアノズル70はエアダクト20に位置決められ、エアアウトスルホール75は貫通孔220に連通される。本実施形態において、第一吸着部材221と第二吸着部材73の両方が磁石である。
他の実施形態において、第一吸着部材221は鉄リングであり、第二吸着部材73は磁石である。又は、第一吸着部材221は磁石であり、第二吸着部材73は鉄リングである。
他の実施形態において、第一吸着部材221は、充電電池51に電気的に接続された電磁石であり、第二吸着部材73は磁石又は鉄ブロックである。具体的には、1つの実施形態において、第一吸着部材221が磁性を維持できるように、第一吸着部材221は充電電池51との電気的接続を維持し、第二吸着部材73を第一吸着部材73に吸着させることができる。別の実施形態において、ワイヤレスブロードライヤー100には、さらに第一吸着部材221と充電電池51との間の電気接続状態を制御するためのスイッチを含む。エアノズル70を使用することを必要とする場合、スイッチをオンにして、第一吸着部材221は通電されて磁性を有し、従って第一吸着部材221と第二吸着部材73との間の吸着接続を実現する。エアノズル70を取り外すことを必要とする場合、スイッチをオフにして、第一吸着部材221と充電電池51との間の電気接続を切断し、その結果、第一吸着部材221は非通電状態になってその磁性は消失し、エアノズル70を便利に取り外すことができる。
リアカバー24は、メインハウジング21の後端に接続されて、エネルギー貯蔵アセンブリ50をメインハウジング21内に位置決めることができる。具体的には、リアカバー24は、カバープレート241と、メインハウジング21に面するカバープレート241の端面の辺縁から突出するフランジ243と、を含む。カバープレート241のメインハウジング21に背を向ける端面には、複数の座ぐり穴(counterbore holes)244が設けられている。組み立てるとき、ねじなどの複数のロック部材は、カバープレート241の座ぐり穴244を通過してメインハウジング21の後端にロックされて、リアカバー24をメインハウジング21の後端に固定する。フランジ243の外周面にはその円周方向に沿って位置決めスロット246が設けられている。リアカバー24は、位置決めスロット246内に収容されたシールリング247と、カバープレート241のメインハウジング21に背を向ける端面に附着された装飾シート248と、をさらに含む。シールリング247は、気流がエアダクト20の後端から流出して、エアダクト20の前端から流出する気流の風圧を影響することを避けるために、空気出口チャネル201の後端を密封するために用いられる。装飾シート248は、ワイヤレスブロードライヤー100の外観を装飾するために用いられる。
ハンドル30の側壁にはワイヤスロット303が設けられている。ワイヤ53がハンドル30の空気入口チャネル301の空間を占有して気流の一部を遮断することを免れるために、ワイヤ53はワイヤスロット303に収容されており、従って空気入口チャネル301内の気流の流動はさらにスムーズである。
再び図1~図7を参照すると、本実施形態において、ハンドル30は、エアダクト20に接続されたハンドル本体31と、ハンドル本体31に取り外し可能に係合されたハンドルカバー33と、ハンドル本体31の外表面とハンドルカバー33の外表面にスリーブされた中空スリーブ35と、を含む。ハンドル本体31とハンドルカバー33は係合されてから円筒体を形成する。ファンアセンブリ60は、ハンドル本体31とハンドルカバー33との間にクランプされる。ワイヤ53は、スリーブ35とハンドル本体31及び/又はハンドルカバー33との間に設置される。具体的には、ハンドル本体31の外周面にはワイヤスロット303が設けられており、ワイヤスロット303は、ハンドル本体31の長手方向に沿って、ハンドル本体31の一端からハンドル本体31の他端まで延びる。ワイヤ53はワイヤスロット303内に収容されている。スリーブ35は、ハンドル本体31にスリーブされており、ワイヤ53を位置決めるために用いられる。
他の実施形態において、ハンドルカバー33の外周面にワイヤスロットが設けられていてもよい。ワイヤスロットは、ハンドルカバー33の一端からハンドルカバー33の他端まで延びる。ワイヤ53はワイヤスロット内に収容されている。スリーブ35は、ハンドルカバー33の外部にスリーブされており、ワイヤ53を位置決めるために用いられる。
他の実施形態において、空気入口チャネル301の伸長方向に沿って、ハンドル本体31及び/又はハンドルカバー33の内側表面にワイヤスロットが設けられており、ワイヤ53はワイヤスロットにクランプされている。
他の実施形態において、空気入口チャネル301の伸長方向に沿って、ハンドル本体31及び/又はハンドルカバー33の側壁内にワイヤスロットが設けられており、ワイヤ53はワイヤスロットに挿設されている。
図4~図7に示されたように、本実施形態において、ハンドル本体31の半径方向断面は半円環状である。ハンドル本体31の内側面におけるメインハウジング21から離れた一端には位置決め溝312が設けられている。位置決め溝312は、ファンアセンブリ60を収容して位置決めるために用いられる。ハンドル本体31の側壁におけるハンドルカバー33に接続される箇所には、複数の接続穴314が設けられている。ハンドル本体31の末端にはテールフレーム311が設置されている。テールフレーム311には空気入口チャネル310と連通される空気入口315が設けられており、即ち、空気入口315はメインハウジング21から離れたハンドル本体31の一端に位置する。テールフレーム311におけるハンドルカバー33に面する側面には係合穴3110が設けられている。ハンドル本体31の内側面におけるメインハウジング21に近い箇所には第一制御スイッチ316及び第二制御スイッチ317が設置されている。第一制御スイッチ316はファンアセンブリ60によって生成される風量を制御するために用いられ、第二制御スイッチ317は電熱アセンブリ80の動作状態を制御するために用いられ、即ち、電熱アセンブリ80が発熱するように制御する。第一制御スイッチ316及び第二制御スイッチ317は、それぞれトグルボタン(toggle button)318によって駆動されて、第一制御スイッチ316及び第二制御スイッチ317に対する操作を実現する。具体的には、ハンドル本体31の外側面における、第一制御スイッチ316及び第二制御スイッチ317に対応する箇所にはそれぞれスライディングスロット319が離間して設置される。2つのトグルボタン318は、それぞれ対応するスライディングスロット319に挿入され且つ第一制御スイッチ316及び第二制御スイッチ317に接続される。
図10に示されたように、各々のトグルボタン318は、トグルピース3180と、トグルピース3180の一つの側面に離間して設置された2つスライディングガイドフック3182と、トグルピース3180の反対側の側面に設置された滑り止めストリップ3184と、を含む。2つのスライディングガイドフック3182は、それぞれハンドル本体31の対応するスライディングスロット319に挿入されて、トグルボタン318はスライディングスロット319を介してハンドル本体31にスライド可能に接続され、2つのトグルボタン318は、それぞれ第一制御スイッチ316及び第二制御スイッチ317に接続される。滑り止めストリップ3184は、ユーザが便利にトグルボタン318を操作するようにする。
図4~図7に示されたように、ハンドルカバー33の構造は、ハンドル本体31の構造と類似である。具体的には、ハンドルカバー33の半径方向断面は半円環状である。ハンドルカバー33の内側面におけるメインハウジング21から離れた一端には位置決め溝332が設けられている。位置決め溝332は、ファンアセンブリ60を収容して位置決めるために用いられる。ハンドルカバー33の側壁におけるハンドル本体31に接続される箇所には、ハンドル本体31の接続穴314に対応する複数の貫通穴334が設けられている。ハンドルカバー33の末端にはテールフレーム331が設置されている。テールフレーム331には、空気入口チャネル301と連絡される空気入口335が設けられており、即ち、空気入口335はメインハウジング21から離れたハンドルカバー33の一端に位置する。テールフレーム331におけるハンドル本体31に面する側面には係合ブロック3310が形成されている。ハンドル本体31とハンドルカバー33が係合されるとき、テールフレーム331の係合ブロック3310は、それぞれテールフレーム311の対応する係合穴3110に係合する。ねじ等のロック部材は、ハンドルカバー33の貫通穴334及びハンドル本体31の対応する接続穴314を順番に通過してから、対応する接続穴314にロックされて、ハンドル本体31とハンドルカバー33を固定する。ファンアセンブリ60はハンドル本体31とハンドルカバー33との間にクランプされ、テールフレーム311の空気入口315はテールフレーム331の空気入口335と連通されて完全な空気入口を形成する。ハンドルカバー33の内側面におけるメインハウジング21に近い箇所には2つの当接シート336が設置されている。2つの当接シート336は、第一制御スイッチ316および第に制御スイッチ317に当接される。気流に対する当接シート336の妨害を低減するために、各々の当接シート336の伸長方向は空気入口チャネル301の伸長方向に平行する。他の実施形態において、当接シート336を省略することができるか、又は当接柱で当接シート336を置き換えて、気流に対する妨害をさらに減らすことができる。
再び図2及び図3を参照すると、スリーブ35の側壁にはスリーブ35の内部空洞と連通されるガイド溝350が設けられている。トグルボタン318は、ガイド溝350内でスライドすることができる。スリーブ35におけるメインハウジング21から離れた1つの端面には接続リング351が設置されており、接続リング351にはスリーブ35の円周方向に沿って係合スロット352が設けられている。
ハンドル30は、テールカバー36をさらに含む。テールカバー36は、ハンドル本体31の末端及び/又はハンドルカバー33の末端に取り外し可能に接続されている。テールカバー36には、複数の空気穴360が設けられている。テールカバー36がハンドル本体31及び/又はハンドルカバー33に接続されている場合、空気穴360は空気入口315、335と連通される。具体的には、テールカバー36は円筒構造であり、テールカバー36の側壁には複数の帯状の空気穴360が設けられている。複数の空気穴360はテールカバー36の円周方向に沿って配列され且つテールカバー36の軸方向に沿って延びる。好ましくは、複数の空気穴360はテールカバー36の円周方向に沿って等間隔で配列される。空気穴360は、外部の空気がテールカバー36の空気穴360から空気入口315、335に入って空気入口チャネル301に入るようにする。本実施形態において、テールカバー36は、ハンドル本体31のテールフレーム311の外表面及びハンドルカバー33のテールフレーム331の外表面に取り外し可能にスリーブされ、且つスリーブ35のテール端部に取り外し可能に接続される。具体的には、テールカバー36のスリーブ35に面する端面には係合ストリップ362が設置されている。係合ストリップ362は、テールカバー36の円周方向に沿って配置される。テールカバー36の係合ストリップ362はスリーブ35の係合スロット352に取り外し可能に係合して、テールカバー36をスリーブ35のテールエンドに接続する。テールカバー36の係合ストリップ362に背を向ける一端には取り付け穴364が設けられており、取り付け穴364は充電コネクタ52を固定するために用いられる。
好ましくは、ワイヤレスブロードライヤー100は、テールカバー36とハンドル本体31及び/又はハンドルカバー33との間に設置された取り外し可能なフィルタメッシュ37をさらに含む。フィルタメッシュ37は円筒構造である。本実施形態において、フィルタメッシュ37は、テールカバー36とハンドル本体31のテールフレーム311及びハンドルカバー33のテールフレーム331との間に取り外し可能に設置されている。フィルタメッシュ37は、空気入口315、335に入る気流に含まれたゴミを濾過するために用いられる。 図12に示されたように、フィルタメッシュ37の端部にはノッチ371が設けられている。ノッチ371は、テールカバー36の位置決め突起(図示せず)と係合し、その結果、フィルタメッシュ37はテールカバー36に固定される。他の実施形態において、フィルタメッシュ37のノッチ371は、ハンドル本体31のテールフレーム311又はハンドルカバー33のテールフレーム331に設置された位置決め突起(図示せず)と係合することができ、その結果、フィルタメッシュ37はハンドル本体31又はハンドルカバー33に位置決められる。
図11に示されたように、ファンアセンブリ60は、位置決めシリンダ62と、位置決めシリンダ62の内部に設置されたモータ64と、モータ64に接続されたファンブレード66と、を含む。位置決めシリンダ62がハンドル本体31とハンドルカバー33との間にクランプされていると、ファンブレード66の回転軸と空気入口チャネル301の軸中心線は同じ直線上にある。位置決めシリンダ62の外周面には複数の位置決め突起67が設置されている。複数の位置決め突起67は、ハンドル本体31の内周面及びハンドルカバー33の内周面に当接して、ファンアセンブリ60をハンドル30の内部に位置決めることができる。
再び図6及び図7を参照すると、エネルギー貯蔵アセンブリ50は、複数の充電電池51を取り付けるためのセルブラケット55をさらに含む。複数の充電電池51は、セルブラケット55の円周方向に沿って配列されている。セルブラケット55は、その円周方向に沿って配列され、その軸方向に沿って延びる複数の支持柱551を含む。複数の支持柱551とメインハウジング21の複数の支持柱214は1つずつ対応している。各々の支持柱551の端部には支持柱551の軸方向に沿って固定穴5510が設けられている。組み立てる場合、各支持柱551及びそれに対応する支持柱214に対して、ねじなどのロック部材は支持柱210の接続穴2140及び支持柱551の対応する固定穴5510に順番に挿入されてから、対応する固定穴5510にロックされて、セルブラケット55をメインハウジング21に固定する。ワイヤレスブロードライヤー100は、メインコントロールボード56をさらに含む。メインコントロールボード56は、充電電池51、ファンアセンブリ60、充電コネクタ52、第一制御スイッチ316及び第二制御スイッチ317に電気的に接続される。メインコントロールボード56は、充電電池51の充電及びモータ64の回転を制御するために用いられる。
電熱アセンブリ80は、エネルギー貯蔵アセンブリ50の一端に位置する。具体的には、電熱アセンブリ80は、セルブラケット55に接続された発熱ワイヤブラケット81と、発熱ワイヤブラケット81に巻かれた発熱ワイヤ83と、を含む。発熱ワイヤ83は、メインコントロールボード56に電気的に接続されている。充電電池51は、モータ64、発熱ワイヤ83及びメインコントロールボード56に電気エネルギーを提供する。
図4~図9及び図13に示されるように、ワイヤレスブロードライヤー100を組み立てるとき、エネルギー貯蔵アセンブリ50と電熱アセンブリ80の組み合わせはメインハウジング21の空気出口チャネル201に配置されて、エネルギー貯蔵アセンブリ50の複数の支持柱551とメインハウジング21の複数の支持柱214は1つずつ接続される。ねじなどの複数のロック部材は、それぞれこれらの支持柱210の接続穴2140及びエネルギー貯蔵アセンブリ50の対応する固定穴5510に挿入されてから、対応する固定穴5510にロックされ、その結果、エネルギー貯蔵アセンブリ50及び電熱アセンブリ80はメインハウジング21に固定される。このとき、電熱アセンブリ80は、空気出口チャネル201におけるメインハウジング21のエアアウトレット211に近い箇所にある。エネルギー貯蔵アセンブリ50及びメインコントロールボード56は、エアアウトレット211から離れた空気出口チャネル201の一端に配置され、且つ電熱アセンブリ80に近いエネルギー貯蔵アセンブリ50及びメインコントロールボード56の一端は空気入口チャネル301に面している。このように、ファンアセンブリ60が作動するときに生成された気流は空気入口チャネル301から空気出口チャネル201に流れ込むとき、気流の一部は充電電池51及びメインコントロールボード56を通過してから電熱アセンブリ80を通過し、最後にエアアウトレット211から排出される。気流の別の部分は、直接に空気入口チャネル301から電熱アセンブリ80を通過してから、エアアウトレット211から排出される。ワイヤレスブロードライヤー100を使用しているところ、空気入口チャネル301から空気出口チャネル201に流れ込む気流の一部は、充電電池51及びメインコントロールボード56を通過してから電熱アセンブリ80を通過し、最後にエアアウトレット211から排出される。従って、充電電池51及びメインコントロールボード56の動作中に生じる熱は、空気入口チャネル301から空気出口チャネル201に流れ込む気流によって即時に放散されるので、ワイヤレスブロードライヤー100の動作がより安定である。そして、過熱による充電電池51及びメインコントロールボード56の損傷を防ぎ、ワイヤレスブロードライヤー100の耐用年数を延長することができる。
リアカバー24の位置決めスロット246にシールリング247をスリーブしてから、リアカバー24のフランジ243がメインハウジング21の位置決めストリップ216に当接するまで、リアカバー24をメインハウジング21の後端に取り付ける。次に、複数のロック部材がリアカバー24の座ぐり穴244に挿入され且つセルブラケット55にロックされ、その結果、リアカバー24はセルブラケット55を介してメインハウジング21に固定されて、エネルギー貯蔵アセンブリ50及び電熱アセンブリ80をメインハウジング21の内部にカプセル化する。
フロントハウジング22をメインハウジング21の前端に取り付けられる。具体的には、フロントハウジング22をメインハウジング21のスナップリング212にスリーブし、ねじなどの複数のロック部材はフロントハウジング22の取り付け穴及び接続柱213の対応するロック穴に挿入され且つ接続柱213の対応するロック穴にロックされて、フロントハウジング22をメインハウジング21に固定的に接続する。
ファンアセンブリ60をハンドル30に取り付ける。具体的には、ファンアセンブリ60の位置決めシリンダ62の構造の一部をハンドル本体31の位置決め溝312に収容してから、ハンドルカバー33をハンドル本体31に係合して、位置決めシリンダ62の構造の他の部分をハンドルカバー33の位置決め溝332に収容する。テールフレーム331の係合ブロック3310は、それぞれテールフレーム311の対応する係合穴3110に係合する。ねじなどの複数のロック部材は、ハンドルカバー33の複数の貫通穴334及びハンドル本体31の対応する接続穴314を順番に通過してから、対応する接続穴314にロックされて、ハンドル本体31とハンドルカバー33を固定する。ファンアセンブリ60はハンドル本体31とハンドルカバー33との間にクランプされ、ファンアセンブリ60のファンブレード66の回転軸とハンドル30の軸線は同じ直線上にある。即ち、空気入口チャネル302の中心線とファンブレード66の回転軸は同じ直線上にあり、ハンドルカバー33の当接シート336は、それぞれ第一制御スイッチ316及び第二制御スイッチ317に当接する。ワイヤ53をハンドル本体31のワイヤスロット303に収容する。スリーブ35のガイド溝350がちょうどハンドル本体31のスライディングスロット319に面するまで、スリーブ35をハンドル本体31及びハンドルカバー33の外部にスリーブする。2つのトグルボタン318のスライディングガイドフック3182はそれぞれ対応するスライディングスロット319に挿入されて、第一制御スイッチ316及び第二制御スイッチ317に接続される。充電コネクタ52をテールカバー36の取り付け穴364に取り付け、且つフィルタメッシュ37をテールカバー36の内側面に張り合わせる。次に、テールカバー36をスリーブ35のテールエンドに接続する。具体的には、テールカバー36をテールフレーム311、331の外部にスリーブし、且つテールカバー36の係合ストリップ362をスリーブ35の係合スロット352に係合する。このとき、空気入口315、335はスリーブ35から露出され、テールカバー36の空気穴360、フィルタメッシュ37の貫通穴及び空気入口315、335は、互いに連通される。
図14に示されたように、ワイヤレスブロードライヤー100を使用する場合、フロントハウジング22によってエアノズル70をエアダクト20の前端に取り付け、即ち、エアノズル70の第二吸着部材73とフロントハウジング22の第一吸着部材221は互いに吸着され、エアアウトスルホール75はフロントハウジング22の貫通孔220に連通される。トグルボタン318を操作して、第一制御スイッチ316をトリガーし、第一制御スイッチ316はメインコントロールボード56に信号を送信する。メインコントロールボード56は、信号を受信し、且つモータ64が作動するように制御して、ファンブレード66を回転させ、気流はテールカバー36の空気穴360からフィルタメッシュ37を通過して空気入口チャネル302に流れ込み、それから空気出口チャネル201、エアアウトレット211、貫通穴220及びエアアウトスルホール75を通って排出される。ワイヤレスブロードライヤー100の風量を調整することを必要とする場合、トグルボタン318をスライドさせて、第一制御スイッチ316を異なるギアに接続すればよく、メインコントロールボード56によってモータ64の工率を制御して、ファンブレード66の回転速度を調整することにより、風量を調整する。熱風が必要な場合、トグルボタン318をスライドさせて、第二制御スイッチ317をトリガーする。第二制御スイッチ317はメインコントロールボード56に信号を送信する。メインコントロールボード56は、信号を受信し、且つ発熱ワイヤ83が発熱するように制御し、気流が発熱ワイヤ83を通過するとき、それと熱交換して、ワイヤレスブロードライヤー100は熱風を吹き出す。さらに、発熱ワイヤ83の発熱工率は、第二制御スイッチ317を操作することによって調整することができ、従って異なる温度の熱風に対するユーザのニーズを満たす。
好ましくは、メインコントロールボード56には電池保護回路モジュール(図示せず)が設置されている。電池保護回路モジュールは、エアダクト20内の充電電池51を効果的に保護するために用いられ、即ち、充電電池51に対して過充電保護、過放電保護、過電流保護、短絡保護などを行う。
好ましくは、ワイヤレスブロードライヤー100には、さらにメインコントロールボード56に電気的に接続されたディスプレイモジュール(図示せず)が設置されている。ディスプレイモジュールは、ワイヤレスブロードライヤー100の動作状態を表示するために用いられる。ユーザはディスプレイモジュールを観察することにより、ワイヤレスブロードライヤー100の作動状態を即時に了解することができる。
上記の説明は、本発明のいくつかの例示的な実施形態にすぎない。当業者は、本発明の原理を逸脱せずに、複数の改善及び潤飾を行うことができ、このような改善及び潤飾も本発明の保護の範囲内に含まれる。