JP2022075056A - 海苔製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アクセスしてメンテナンス等の作業を行う際の作業性が良く、かつ、構造的に簡単で、海苔簀ホルダの表裏反転動作を瞬時に行うことを可能にするホルダ反転部を備えた海苔製造装置を提供する。【解決手段】下段側の搬送用コンベア4Lの搬送経路に、海苔簀ホルダを反転させるホルダ反転部8が配設されている。ホルダ反転部8は、搬送用コンベア4Lの下方に設けられ、断続的に回転可能な反転用コンベア18と、断続的に上下動可能であり、海苔簀ホルダを、搬送用コンベア4Lと反転用コンベア18との間で受け渡す受け渡し部材16と、反転用コンベア18よりも下流側に設けられ、スロープ部分と水平部分からなる反転用支持部材29と、を備える。下段側の搬送用コンベア4Lは、海苔簀ホルダの、搬送方向の上流側又は下流側の端部を緩く係止させることが可能である。反転用コンベア18は、海苔簀ホルダの、搬送方向の上流側の端部を緩く係止させることが可能である。【選択図】図4

Description

本発明は、シート状の乾海苔を製造するために用いられる海苔製造装置に関する。さらに詳細には、本発明は、海苔簀を保持した海苔簀ホルダを表裏反転させることが可能なホルダ反転部(表裏反転部)を備えた海苔製造装置に関する。
シート状の乾海苔を製造する海苔製造装置においては、生海苔を矩形状の海苔簀によって抄き上げ、脱水した後に海苔簀ごと乾燥室を通過させて乾燥させ、乾海苔のみを海苔簀から剥ぎ取る作業が連続して行われる。
海苔簀は、複数個が一単位として海苔簀ホルダに保持され、当該海苔簀ホルダを、アタッチメントチェーンを連結した構成の搬送機構によって循環搬送することにより、海苔簀に対して上述の作業が順次実行される。
海苔簀は、生海苔を付着捕集させると共に、生海苔中に含まれる水分を透過させる特性が求められるため、一般に樹脂などで作られた棒状部材を所定隙間で並列させて固縛した構成となっている。このような海苔簀として、粗度や微細な縞目模様などを表裏で異ならせた棒状部材を用いて、表裏面で表面性状を異ならせたものが存在する。このように海苔簀の表面性状を表裏面で異ならせることにより、使用される生海苔の特性に合わせて表面性状がより当該生海苔に適した面を抄き面として選択することが可能となる。
そして、このような海苔簀を採用することを前提として、海苔簀を保持した海苔簀ホルダを任意のタイミングで表裏反転させることが可能なホルダ反転部を備えた海苔製造装置が提案されている(特許文献1を参照)。特許文献1では、乾燥室の外部の搬送用コンベアの搬送経路に設けられた剥ぎ部と抄き部との間にホルダ反転部を設けた例が示されている。
実開昭61-105494号公報
しかし、このようなホルダ反転部を備えた従来の海苔製造装置には、ホルダ反転部の配設位置に起因して、以下に述べるような装置配置上の課題があった。すなわち、特許文献1では、乾燥室の外部に設けられた上下2段構成の搬送用コンベアのうち、高い位置にある上段側の搬送用コンベアの搬送経路にホルダ反転部を設ける構成となっていた。このため、ホルダ反転部にアクセスしてメンテナンス等の作業を行う際の作業性が悪いという課題があった。
また、このような不都合を避けるために、下段側の搬送用コンベアの搬送経路にホルダ反転部を設ける取り組みがなされ、各種の機構が提案されたが、それらのホルダ反転部に採用された機構は構造的に複雑で、海苔簀ホルダの表裏反転動作を瞬時に行うことが困難であり、実用上採用し難いものであった。
そこで、本発明者らは、鋭意研究を重ね、構造的に簡単で、海苔簀ホルダの表裏反転動作を瞬時に行うことを可能にするホルダ反転部に想到し、本発明をするに至った。
本発明は、従来技術における前記課題を解決するためになされたものであり、構造的に簡単で、海苔簀ホルダの表裏反転動作を瞬時に行うことを可能にするホルダ反転部を備えた海苔製造装置を提供することを目的とする。また、本発明は、アクセスしてメンテナンス等の作業を行う際の作業性が良好なホルダ反転部を備えた海苔製造装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係る海苔製造装置の構成は、
(1)所定のタイミングで断続的に回転させることが可能な、海苔簀ホルダを搬送する搬送用コンベアと、前記搬送用コンベアの搬送経路に配設され、前記海苔簀ホルダを表裏反転させるホルダ反転部と、を備えた海苔製造装置であって、
前記ホルダ反転部は、
前記搬送用コンベアの下方に設けられ、所定のタイミングで断続的に回転させることが可能な反転用コンベアと、
所定のタイミングで断続的に上下動させることが可能で、前記海苔簀ホルダを、前記搬送用コンベアと前記反転用コンベアとの間で受け渡す受け渡し部材と、
前記反転用コンベアよりも下流側に設けられ、スロープ部分と、前記搬送用コンベアよりも若干下方に位置する水平部分と、からなる反転用支持部材と、を備え、
前記搬送用コンベアは、前記海苔簀ホルダの、搬送方向の上流側又は下流側の端部を緩く係止させることが可能であり、
前記反転用コンベアは、前記海苔簀ホルダの、搬送方向の少なくとも上流側の端部を緩く係止させることが可能であることを特徴とする。
本発明の海苔製造装置の上記(1)の構成は、次のような作用効果を奏する。
すなわち、まず、ホルダ反転部は、既存の海苔製造装置の構成部材の他に、少なくとも反転用コンベア、受け渡し部材、反転用支持部材を備えていれば足りるので、構造的に簡単なホルダ反転部を備えた海苔製造装置を提供することができる。
また、当該ホルダ反転部を用いれば、
(イ)海苔簀ホルダを、最上昇位置にある受け渡し部材上で一旦停止させ(海苔簀の第1面(表面)が上方を向いた状態にある)、
(ロ)受け渡し部材を下降させて、海苔簀ホルダの搬送方向の上流側の端部を、反転用コンベアに緩く係止させ、
(ハ)反転用コンベアを回転させた後、受け渡し部材を上昇させて、海苔簀ホルダの搬送方向の上流側の端部を、搬送用コンベアに緩く係止させ、
(ニ)搬送用コンベアを回転させて、海苔簀ホルダの、係止させた端部と反対側の端部を、反転用支持部材のスロープ部分を滑り上がらせながら、海苔簀ホルダを反転用支持部材の水平部分に乗せる(海苔簀の第2面(裏面)が上方を向いた状態になる)
ことにより、海苔簀ホルダの表裏反転動作を瞬時に行うことができる。
したがって、本発明の海苔製造装置の上記(1)の構成によれば、構造的に簡単で、海苔簀ホルダの表裏反転動作を瞬時に行うことを可能にするホルダ反転部を備えた海苔製造装置を提供することができる。
本発明の海苔製造装置の上記(1)の構成においては、以下の(2)~(4)のような構成にすることが好ましい。
(2)前記搬送用コンベアは、上下2段構成のコンベアであり、
上段側の搬送用コンベアの搬送経路に抄き部、脱水部が配設され、下段側の搬送用コンベアの搬送経路に剥ぎ部が配設され、
前記ホルダ反転部は、前記下段側の搬送用コンベアの搬送経路に、前記剥ぎ部よりも下流側に位置して配設されている。
上記(2)の好ましい構成によれば、ホルダ反転部を、低い位置にある下段側の搬送用コンベアの搬送経路に配設するようにしたことにより、アクセスしてメンテナンス等の作業を行う際の作業性が良好なホルダ反転部を備えた海苔製造装置を提供することが可能となる。
(3)前記搬送用コンベアは、第1アタッチメントチェーンをエンドレスに連結した第1無端チェーンを一対対向配置して構成されており、前記各第1無端チェーンには、所定ピッチで外方に突出した、第1進行前側用係止片と第1進行後側用係止片からなる複数の第1係止部が設けられている。
上記(3)の好ましい構成によれば、下段側の搬送用コンベアは、海苔簀ホルダの、搬送方向の上流側又は下流側の端部を緩く係止させた状態で、当該海苔簀ホルダを搬送することが可能となる。
(4)前記反転用コンベアは、第2アタッチメントチェーンをエンドレスに連結した第2無端チェーンを一対対向配置して構成されており、前記各第2無端チェーンには、所定ピッチで外方に突出した、第2進行前側用係止片と第2進行後側用係止片からなる複数の第2係止部が設けられている。
上記(4)の好ましい構成によれば、反転用コンベアは、海苔簀ホルダの、搬送方向の少なくとも上流側の端部を緩く係止させた状態で、当該海苔簀ホルダを移動させることが可能となる。
本発明によれば、構造的に簡単で、海苔簀ホルダの表裏反転動作を瞬時に行うことを可能にするホルダ反転部を備えた海苔製造装置を提供することができる。また、本発明によれば、アクセスしてメンテナンス等の作業を行う際の作業性が良好なホルダ反転部を備えた海苔製造装置を提供することができる。
図1は、本発明の一実態形態における海苔製造装置の全体構成を示す模式図である。 図2は、本発明の一実態形態における海苔製造装置の構成部材である海苔簀ホルダを説明するための図((a)は平面図、(b)は側面図)である。 図3は、図2に示す海苔簀ホルダの拡大側面図である。 図4は、本発明の一実態形態における海苔製造装置のホルダ反転部(表裏反転部)の概略構成を示す側面図である。 図5は、本発明の一実態形態における海苔製造装置のホルダ反転部による海苔簀ホルダの表裏反転動作を説明するための側面図(海苔簀の第1面(表面)が上方を向いた海苔簀ホルダを、最上昇位置にある受け渡し部材上で一旦停止させている状態)である。 図6は、本発明の一実態形態における海苔製造装置のホルダ反転部による海苔簀ホルダの表裏反転動作を説明するための側面図(受け渡し部材が所定距離だけ下降して、海苔簀ホルダが、下段側の搬送用コンベアから反転用コンベアに受け渡された状態)である。 図7は、本発明の一実態形態における海苔製造装置のホルダ反転部による海苔簀ホルダの表裏反転動作を説明するための側面図(海苔簀ホルダの、搬送方向の上流側の第2の桿部の両端部を、反転用コンベアの第2係止部に係止させた状態で、反転用コンベアを反時計回りに回転させている状態)である。 図8は、本発明の一実態形態における海苔製造装置のホルダ反転部による海苔簀ホルダの表裏反転動作を説明するための側面図(反転用コンベアを反時計回りにさらに回転させて、海苔簀ホルダの、搬送方向の上流側の第2の桿部の両端部が係止された反転用コンベアの第2係止部を、下段側の搬送用コンベアの、受け渡し部材の前端部付近の第1係止部の位置に到達させた状態)である。 図9は、本発明の一実態形態における海苔製造装置のホルダ反転部による海苔簀ホルダの表裏反転動作を説明するための側面図(受け渡し部材が所定距離だけ上昇して、海苔簀ホルダが、反転用コンベアから下段側の搬送用コンベアに受け渡された状態)である。 図10は、本発明の一実態形態における海苔製造装置のホルダ反転部による海苔簀ホルダの表裏反転動作を説明するための側面図(海苔簀ホルダの、搬送方向の上流側の第2の桿部の両端部を、下段側の搬送用コンベアの第1係止部に係止させた状態で、下段側の搬送用コンベアを搬送方向に移動(回転)させている状態)である。 図11は、本発明の一実態形態における海苔製造装置のホルダ反転部による海苔簀ホルダの表裏反転動作を説明するための側面図(海苔簀ホルダの、搬送方向の下流側の第2の桿部の両端部を、下段側の搬送用コンベアの第1係止部に係止させた状態で、下段側の搬送用コンベアを搬送方向にさらに移動(回転)させている状態)である。 図12(a),(b)は、本発明の一実態形態における海苔製造装置のホルダ反転部による海苔簀ホルダの表裏反転動作を説明するための側面図(海苔簀ホルダの、搬送方向の下流側の第2の桿部の両端部を、下段側の搬送用コンベアの第1係止部に係止させ、かつ、下段側の搬送用コンベアを搬送方向にさらに移動(回転)させて、第4の反転用支持部材に、海苔簀ホルダの、搬送方向の上流側の第1の桿部を滑り上がらせている状態)である。
以下、好適な実施形態を用いて本発明をさらに具体的に説明する。但し、下記の実施形態は本発明を具現化した例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。
[海苔製造装置の全体構成]
まず、本発明の一実施形態における海苔製造装置の全体構成について、図1~図3を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実態形態における海苔製造装置の全体構成を示す模式図、図2は、当該海苔製造装置の構成部材である海苔簀ホルダを説明するための図((a)は平面図、(b)は側面図)、図3は、図2に示す海苔簀ホルダの拡大側面図である。
図1に示す本実施形態の海苔製造装置1は、海苔簀に抄き上げられた生海苔を乾燥させて乾海苔を製造する機能を有するものである。
図1に示すように、海苔製造装置1は、第1アタッチメントチェーンをエンドレスに連結した第1無端チェーン2によって海苔簀ホルダ3(図2,図3,図5等を参照)を循環搬送する構成の搬送用コンベア4の搬送径路に沿って、抄き部5、脱水部6、剥ぎ部7、ホルダ反転部(表裏反転部)8、ホルダ洗浄部9を配設し、乾燥室10と組み合わせた構成となっている。
第1無端チェーン2は、1つの駆動スプロケット11と3つの従動スプロケット12,13,14に横長長方形状に掛け回され(上下2段構成 上段側の搬送用コンベア4U、下段側の搬送用コンベア4L)、海苔簀ホルダ3を両持ちで保持するために、図1の紙面垂直方向の同じ高さ位置に一対対向配置されている。そして、駆動スプロケット11を、例えば、第1のモータ(図示せず)によって回転駆動させることにより(図1の矢印Aを参照)、第1無端チェーン2を図1の時計回りに所定のタイミングで断続的に回転させることができるようにされている。
上下2段構成の第1無端チェーン2からなる搬送用コンベア4の搬送径路のうち、高い位置にある上段側の搬送用コンベア4Uの搬送経路には、搬送方向の上流側から下流側(図1の左側から右側)に順に抄き部5、脱水部6が配設されている。また、搬送用コンベア4の搬送径路のうち、低い位置にある下段側の搬送用コンベア4Lの搬送経路には、搬送方向の上流側から下流側(図1の右側から左側)に順に剥ぎ部7、ホルダ反転部8、ホルダ洗浄部9が配設されている。そして、海苔簀ホルダ3を、抄き部5、脱水部6、乾燥室10、剥ぎ部7、ホルダ反転部8、ホルダ洗浄部9に順次搬送するようにされている。
このように、ホルダ反転部8を、低い位置にある下段側の搬送用コンベア4Lの搬送経路に配設するようにしたことにより、アクセスしてメンテナンス等の作業を行う際の作業性が良好なホルダ反転部8を備えた海苔製造装置1を提供することができる。
脱水後の海苔簀ホルダ3は、搬送用コンベア4の搬送径路のうち、高い位置にある上段側の搬送用コンベア4Uの搬送経路から乾燥室10内に搬入される。乾燥室10は、例えば、上段コンベアと下段コンベアとからなる2段の乾燥用コンベア(図示せず)を備えており、海苔簀ホルダ3に保持された海苔簀3c(図2を参照)上の生海苔は、当該乾燥用コンベアによって乾燥室10内を移動する間に乾燥して乾海苔となる。乾燥後の海苔簀ホルダ3は、搬送用コンベア4の搬送径路のうち、低い位置にある下段側の搬送用コンベア4Lの搬送経路に受け渡される。
抄き部5は、海苔簀ホルダ3に保持された海苔簀3c上に生海苔を抄き上げる処理を行う。
脱水部6は、抄き部5によって抄き上げられた海苔簀3c上の生海苔を脱水する。本実施形態の海苔製造装置1において、脱水部6は、搬送方向の上流側から下流側に順に配設された、海苔簀3cの上面に抄製した海苔生地から水分を吸引して脱水を行う吸引脱水部6aと、海苔生地にスポンジ状のパッドを押圧して脱水を行うプレス脱水部6bと、により構成されている。
剥ぎ部7は、海苔簀ホルダ3に保持された海苔簀3cから乾海苔を剥ぎ取る。本実施形態の海苔製造装置1において、剥ぎ部7は、搬送方向の上流側から下流側に順に配設された、乾海苔の端部(耳)のみを海苔簀3cから剥離する予備剥ぎ部(耳剥ぎ部)7aと、乾海苔を海苔簀3cから全面剥離する本剥ぎ部7bと、により構成されている。
ホルダ洗浄部9は、乾海苔が剥ぎ取られた海苔簀ホルダ3を水によって洗浄する。洗浄後の海苔簀ホルダ3は、再び抄き部5に搬送される。
ホルダ反転部8については、後述する。
図2,図3に示すように、生海苔を抄き上げて乾燥するために用いられる海苔簀ホルダ3は、2本の平行な第1の桿部3a,3aと、第1の桿部3a,3aの間に保持金具3bを介して展張して保持された複数の海苔簀3cと、を備えている。また、海苔簀ホルダ3は、第1の桿部3a,3aの外側で、当該第1の桿部3a,3aと平行に延びる第2の桿部3d,3dを備えている。第1及び第2の桿部3a,3a,3d,3dには複数の連結部材3eが張り渡されており、これにより、海苔簀3cを保持するための矩形枠が形成されている。
海苔製造装置1における海苔簀ホルダ3の搬送時には、当該海苔簀ホルダ3は、第2の桿部3d,3dの両端部が下面側から支持された状態で搬送される(図5,図10,図11を参照)。
図2に示すように、海苔簀3cは、複数の樹脂製の棒状部材3fを並列させて細紐3gで固縛して構成されている。ここで、棒状部材3fとしては、粗度や微細な縞目模様などの表面性状を表裏面で異ならせたものが用いられており、同一性状の面を揃えた形態でこれらの棒状部材3fが並列固縛されている。このようにして製作された海苔簀3cは、第1面(表面)3c1、第2面(裏面)3c2(図3を参照)によって表面性状が異なっており、使用される生海苔の特性に応じて第1面3c1、第2面3c2の2面から、抄き面としてより適した面を選択して用いることが可能となっている。
[ホルダ反転部(表裏反転部)の構成]
次に、本発明の一実施形態における海苔製造装置のホルダ反転部(表裏反転部)の構成について、図4をも参照しながら説明する。
図4は、本発明の一実態形態における海苔製造装置のホルダ反転部(表裏反転部)の概略構成を示す側面図である。
図4に示すように、ホルダ反転部(表裏反転部)8は、所定のタイミングで搬送方向(図4の左方向)に断続的に移動(回転)させることが可能な、海苔簀ホルダ3(図5等を参照)を搬送するための搬送用コンベアを備えている。この搬送用コンベアは、具体的には、上記した、上下2段構成の第1無端チェーン2からなる搬送用コンベア4のうち、低い位置にある下段側の搬送用コンベア4Lである(図1を参照)。
搬送用コンベア(第1無端チェーン2)4(4L)には、所定ピッチで外方(下方)に突出した、第1進行前側用係止片15aと第1進行後側用係止片15bからなる複数の第1係止部15が設けられている。そして、海苔簀ホルダ3の搬送時に、当該海苔簀ホルダ3の、搬送方向の下流側の第2の桿部3dの両端部が下面側から後述する受け渡し部材16等によって支持された状態で第1係止部15に緩く係止される(図5を参照)。また、海苔簀ホルダ3の反転時に、当該海苔簀ホルダ3の、搬送方向の上流側の第2の桿部3dの両端部が下面側から後述する第3の反転用支持部材27等によって支持された状態で第1係止部15に緩く係止される(図9,図10を参照)。この第1係止部15は、海苔簀ホルダ3の搬送時及び反転時のずれを防止する役割と、海苔簀ホルダ3の反転時の支点としての役割と、を果たすものである。
図4の紙面垂直方向の同じ高さ位置に一対対向配置された下段側の搬送用コンベア4Lの下方には、それぞれ、図4の紙面垂直方向の同じ高さ位置に一対対向配置された反転用コンベア18が設けられている。反転用コンベア18は、第2アタッチメントチェーンをエンドレスに連結した第2無端チェーン17によって構成されており、当該第2無端チェーン17は、上辺部が水平となるように、1つの駆動スプロケット20と3つの従動スプロケット21,22,23に掛け回されている。そして、駆動スプロケット20を、第2のモータ28によってチェーン24を介して回転駆動させることにより(図4の矢印Bを参照)、第2無端チェーン17を図4の反時計回りに所定のタイミングで断続的に回転させることができるようにされている。
反転用コンベア(第2無端チェーン17)18には、所定ピッチで外方に突出した、第2進行前側用係止片19aと第2進行後側用係止片19bからなる複数の第2係止部19が設けられている。そして、海苔簀ホルダ3の反転時に、当該海苔簀ホルダ3の、搬送方向の上流側の第2の桿部3dの両端部が第2係止部19に緩く係止される(図6,図7を参照)。この第2係止部19は、海苔簀ホルダ3の反転時のずれを防止する役割を果たすものである。
一対対向配置された下段側の搬送用コンベア4Lの間には、当該下段側の搬送用コンベア4Lよりも下方に位置して、所定のタイミングで断続的に上下動させることが可能な(図5の矢印C、図8の矢印Dを参照)横長略長方形状の受け渡し部材16が設けられている。ここで、受け渡し部材16は、図4の紙面垂直方向に所定の間隔を置いて複数設けられている。また、受け渡し部材16の上下動は、例えば、カム・クランク機構等(図示せず)を用いて行われる。受け渡し部材16の上辺部の最上昇位置は、下段側の搬送用コンベア4Lよりも若干下方であり(図4の状態)、受け渡し部材16の上辺部の最下降位置は、反転用コンベア18の水平状態の上辺部とほぼ同じ高さである(図6を参照)。
この受け渡し部材16は、搬送用コンベア4(第1無端チェーン2)によって搬送されてきた海苔簀ホルダ3を、下段側の搬送用コンベア4Lと反転用コンベア18との間で受け渡す役割を果たすものである。
一対対向配置された下段側の搬送用コンベア4Lの間には、受け渡し部材16の、海苔簀ホルダ3の搬送方向の下流側端部よりも下方に位置して、円盤状の第1の反転用支持部材25がその軸を図4の紙面垂直方向に向けた固定状態で設けられている。
また、一対対向配置された下段側の搬送用コンベア4Lの間には、第1の反転用支持部材25よりも、海苔簀ホルダ3の搬送方向の下流側に位置して、円盤状の第2の反転用支持部材26がその軸を図4の紙面垂直方向に向けた固定状態で設けられている。
これら第1及び第2の反転用支持部材25,26は、海苔簀ホルダ3を表裏反転させる際に、当該海苔簀ホルダ3の幅方向(図2を参照)の略中央部乃至下部を支持して反転を補助する役割を果たすものである。
すなわち、第1の反転用支持部材25は、海苔簀ホルダ3の、搬送方向の上流側の第2の桿部3dの両端部を第2係止部19に係止させた状態で、反転用コンベア18を回転させて、海苔簀ホルダ3を表裏反転させる際(図7,図8を参照)、及び、海苔簀ホルダ3の、搬送方向の上流側の第2の桿部3dの両端部を第1係止部15に係止させた状態で、下段側の搬送用コンベア4Lを搬送方向に移動(回転)させて、海苔簀ホルダ3を表裏反転させる際(図9を参照)に、海苔簀3cの第2面(裏面)3c2(図2,図3を参照)側から海苔簀ホルダ3の幅方向の略中央部乃至下部を支持して反転を補助する。
また、第2の反転用支持部材26は、海苔簀ホルダ3の、搬送方向の上流側の第2の桿部3dの両端部を第1係止部15に係止させた状態で、下段側の搬送用コンベア4Lを搬送方向に移動(回転)させて、海苔簀ホルダ3を表裏反転させる際(図10,図11を参照)に、海苔簀3cの第1面(表面)3c1(図2,図3を参照)側から海苔簀ホルダ3の幅方向の略中央部乃至下部を支持して反転を補助する。
図4中、参照符号27,29は、それぞれ、第3の反転用支持部材、第4の反転用支持部材を示している。
第3の反転用支持部材27は、海苔簀ホルダ3の、搬送方向の上流側の第2の桿部3dの両端部を下段側の搬送用コンベア4Lの第1係止部15に係止させた状態で、下段側の搬送用コンベア4Lを搬送方向に移動(回転)させて、海苔簀ホルダ3を表裏反転させる際に(図9,図10,図11を参照)、搬送方向の上流側の第2の桿部3dの両端部を下面側から支持する役割を果たすものである。第3の反転用支持部材27は、搬送用コンベア4(第1無端チェーン2)、反転用コンベア18(第2無端チェーン17)と同様、図4の紙面垂直方向の同じ高さ位置に一対対向配置されている。
第4の反転用支持部材29は、第2の反転用支持部材26付近に位置するスロープ部分と、下段側の搬送用コンベア4Lと平行で、かつ、当該下段側の搬送用コンベア4Lよりも若干下方に位置する水平部分と、からなり、図4の紙面垂直方向に所定の間隔を置いて複数設けられている。この第4の反転用支持部材29は、海苔簀ホルダ3の、搬送方向の下流側の第2の桿部3dの両端部を下段側の搬送用コンベア4Lの第1係止部15に係止させた状態で、下段側の搬送用コンベア4Lを搬送方向に移動(回転)させて、海苔簀ホルダ3を表裏反転させる際に(図11,図12(a),(b)を参照)、海苔簀ホルダ3の、搬送方向の上流側の第1の桿部3aを滑り上がらせて水平状態に持っていく役割を果たすものである。
また、図4中、参照符号30,31は、それぞれ、第1の干渉防止用部材、第2の干渉防止用部材を示している。第1及び第2の干渉防止用部材30,31は、搬送用コンベア4(第1無端チェーン2)、反転用コンベア18(第2無端チェーン17)と同様、それぞれ、図4の紙面垂直方向の同じ高さ位置に一対対向配置されている。第1の干渉防止用部材30は、反転用コンベア18によって運ばれる海苔簀ホルダ3が、他の部材と干渉することを防止する役割を果たすものである(図7,図8を参照)。また、第2の干渉防止用部材31は、反転用コンベア18から下段側の搬送用コンベア4Lに戻され、当該下段側の搬送用コンベア4Lによって運ばれる海苔簀ホルダ3が、他の部材と干渉することを防止する役割を果たすものである(図9~図12を参照)。
以上のように、ホルダ反転部8は、既存の海苔製造装置の構成部材の他に、少なくとも反転用コンベア18、受け渡し部材16、反転用支持部材を備えていれば足りるので、構造的に簡単なホルダ反転部8を備えた海苔製造装置1を提供することができる。
[海苔簀ホルダの表裏反転動作]
次に、本発明の一実施形態における海苔製造装置のホルダ反転部(表裏反転部)による海苔簀ホルダの表裏反転動作について、図5~図12をも参照しながら説明する。
図5~図12は、本発明の一実態形態における海苔製造装置のホルダ反転部による海苔簀ホルダの表裏反転動作を説明するための側面図である。
図1に示すように、乾燥後の海苔簀ホルダ3(図2,図3を参照)は、乾燥室10内の乾燥用コンベア(図示せず)から下段側の搬送用コンベア4Lに受け渡される。そして、下段側の搬送用コンベア4Lに受け渡された海苔簀ホルダ3は、剥ぎ部7に搬送されて、乾海苔の予備剥ぎ(耳剥ぎ)と本剥ぎが順に行われる。
乾海苔の予備剥ぎ(耳剥ぎ)と本剥ぎが行われた海苔簀ホルダ3は、ホルダ反転部8に搬送される。そして、使用される生海苔の変更などの理由により海苔簀3c(図2を参照)を表裏反転させる必要が生じた場合には、ホルダ反転部8を動作させて、複数の海苔簀3cを海苔簀ホルダ3ごと表裏反転させる処理が行われる。
すなわち、海苔簀3cを表裏反転させる必要が生じた場合には、まず、第1のモータ(駆動スプロケット11)の駆動が停止し、搬送用コンベア(第1無端チェーン2)4の回転(搬送動作)が停止して(図1を参照)、図5に示すように、海苔簀ホルダ3が、最上昇位置にある受け渡し部材16上で一旦停止する。このとき、海苔簀ホルダ3は、海苔簀3cの第1面(表面)3c1が上方を向いた状態となっており、かつ、当該海苔簀ホルダ3の、搬送方向の下流側の第2の桿部3dの両端部が、下段側の搬送用コンベア4Lの第1係止部15に係止された状態となっている。
次いで、図5,図6に示すように、カム・クランク機構等(図示せず)が駆動して、受け渡し部材16が、所定距離だけ下降する(図5の矢印Cを参照)。これにより、海苔簀ホルダ3が、下段側の搬送用コンベア4Lから反転用コンベア18の水平状態の上辺部に受け渡され、海苔簀ホルダ3の第2の桿部3d,3dの両端部が反転用コンベア18の第2係止部19,19に係止された状態となる。受け渡し部材16が所定距離だけ下降すると、カム・クランク機構等の駆動が停止する。
次いで、図6に示すように、第2のモータ28が駆動を開始し、チェーン24を介して駆動スプロケット20が回転駆動して(図6の矢印Bを参照)、反転用コンベア18が図6の反時計回りに回転し始める。これにより、反転用コンベア18の水平状態の上辺部上の海苔簀ホルダ3が、反転用コンベア18の回転方向(図6の左方向)に移動する。そして、図7に示すように、海苔簀ホルダ3の移動方向の前端部が受け渡し部材16の前端部から脱落し、海苔簀ホルダ3の、搬送方向の上流側の第2の桿部3dの両端部が反転用コンベア18の第2係止部19に係止された状態で、海苔簀ホルダ3の海苔簀3cの第2面(裏面)3c2が第1の反転用支持部材25によって支持された状態となる。
次いで、図7に示すように、海苔簀ホルダ3の、搬送方向の上流側の第2の桿部3dの両端部が反転用コンベア18の第2係止部19に係止された状態で、反転用コンベア18が図7の反時計回りにさらに回転する。そして、図8に示すように、海苔簀ホルダ3の、搬送方向の上流側の第2の桿部3dの両端部が係止された反転用コンベア18の第2係止部19が、下段側の搬送用コンベア4Lの、受け渡し部材16の前端部付近の第1係止部15の位置に到達したとき、第2のモータ28の駆動が停止して、反転用コンベア18の回転が停止する。
次いで、図8,図9に示すように、カム・クランク機構等が再び駆動して、受け渡し部材16が、所定距離だけ上昇する(図8の矢印Dを参照)。これにより、反転用コンベア18の第2係止部19に係止されていた、海苔簀ホルダ3の、搬送方向の上流側の第2の桿部3dの両端部が、下段側の搬送用コンベア4Lの、受け渡し部材16の前端部付近の第1係止部15に下面側から受け渡し部材16によって支持された状態で係止される(図9の状態)。すなわち、海苔簀ホルダ3が、反転用コンベア18から下段側の搬送用コンベア4Lに受け渡される。受け渡し部材16が所定距離だけ上昇すると、カム・クランク機構等の駆動が再び停止する。
次いで、図9,図10に示すように、第1のモータ(駆動スプロケット11)が再び駆動を開始し(図1を参照)、下段側の搬送用コンベア4Lが再び搬送方向に移動(回転)し始める。これにより、海苔簀ホルダ3は、当該海苔簀ホルダ3の、搬送方向の上流側の第2の桿部3dの両端部が、下段側の搬送用コンベア4Lの第1係止部15に係止され、かつ、下面側から受け渡し部材16、第3の反転用支持部材27によって支持された状態で搬送される。そして、この搬送動作(反転動作)の間に、海苔簀ホルダ3は、第1の反転用支持部材25を離れて、海苔簀3cの第1面(表面)3c1が第2の反転用支持部材26によって支持された状態となる(図10の状態)。
次いで、図10,図11に示すように、下段側の搬送用コンベア4Lが搬送方向にさらに移動(回転)する。これにより、海苔簀ホルダ3は、当該海苔簀ホルダ3の、搬送方向の上流側の第2の桿部3dの両端部が、下段側の搬送用コンベア4Lの第1係止部15に係止され、かつ、下面側から第3の反転用支持部材27、第2の干渉防止用部材31、第4の反転用支持部材29の水平部分によって支持された状態で搬送される。そして、この搬送動作(反転動作)の間に、海苔簀ホルダ3は、海苔簀3cの第2面(裏面)3c2が斜め上方を向いた状態となり、搬送方向の上流側の第2の桿部3dが下流側に位置した状態となる(図11の状態)。
次いで、図11,図12(a)に示すように、下段側の搬送用コンベア4Lが搬送方向にさらに移動(回転)する。これにより、海苔簀ホルダ3は、当該海苔簀ホルダ3の、搬送方向の下流側の第2の桿部3dの両端部が、下段側の搬送用コンベア4Lの第1係止部15に係止され、かつ、下面側から第4の反転用支持部材29の水平部分によって支持された状態で、搬送方向の上流側の第1の桿部3aが第4の反転用支持部材29のスロープ部分を滑り上がりながら搬送される。
次いで、図12(a),(b)に示すように、下段側の搬送用コンベア4Lが搬送方向にさらに移動(回転)する。これにより、海苔簀ホルダ3は、当該海苔簀ホルダ3の、搬送方向の下流側の第2の桿部3dの両端部が、下段側の搬送用コンベア4Lの第1係止部15に係止され、かつ、下面側から第4の反転用支持部材29の水平部分によって支持された状態で搬送されて、第4の反転用支持部材29の水平部分に乗っかる。
このとき、海苔簀ホルダ3は、海苔簀3cの第2面(裏面)3c2が上方を向いた状態となり、海苔簀ホルダ3の表裏反転が達成される。
以上のように、本実施形態のホルダ反転部8を用いれば、海苔簀ホルダ3の表裏反転動作を瞬時に行うことができる。
図1に示すように、ホルダ反転部8において表裏反転された海苔簀ホルダ3は、ホルダ洗浄部9に搬送されて洗浄された後、抄き部5、脱水部6、乾燥室10、剥ぎ部7に順次搬送されて、変更された生海苔を使用した乾海苔の製造が開始される。
なお、上記実施形態においては、上段側の搬送用コンベア4Uの搬送経路に抄き部5、脱水部6が配設され、下段側の搬送用コンベア4Lの搬送経路に剥ぎ部7、ホルダ反転部8、ホルダ洗浄部9が配設されている場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。ホルダ洗浄部9を配設することは任意である。また、上記実施形態のように脱水部6を吸引脱水部6aとプレス脱水部6bとにより構成することも任意であり、剥ぎ部7を予備剥ぎ部(耳剥ぎ部)7aと本剥ぎ部7bとにより構成することも任意である。
また、上記実施形態においては、海苔簀ホルダ3を表裏反転させる際に、当該海苔簀ホルダ3の幅方向の略中央部乃至下部を支持して反転を補助する第1及び第2の反転用支持部材25,26を備えている場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。ホルダ反転部8がこれら第1及び第2の反転用支持部材25,26を備えることは任意であり、少なくとも下段側の搬送用コンベア、反転用コンベア、受け渡し部材、反転用支持部材(具体的には、第4の反転用支持部材29)を備えていれば、本発明の所期の目的は達成することができる。
また、上記実施形態においては、搬送用コンベア4が、第1アタッチメントチェーンをエンドレスに連結した第1無端チェーン2を一対対向配置して構成されており、各第1無端チェーン2には、所定ピッチで外方に突出した、第1進行前側用係止片15aと第1進行後側用係止片15bからなる複数の第1係止部15が設けられている場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。下段側の搬送用コンベアは、海苔簀ホルダの、搬送方向の上流側又は下流側の端部を緩く係止させた状態で、当該海苔簀ホルダを搬送することが可能であれば、他の構成のものであってもよい。
また、上記実施形態においては、反転用コンベア18が、第2アタッチメントチェーンをエンドレスに連結した第2無端チェーン17を一対対向配置して構成されており、各第2無端チェーン17には、所定ピッチで外方に突出した、第2進行前側用係止片19aと第2進行後側用係止片19bからなる複数の第2係止部19が設けられている場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明は必ずしもこのような構成に限定されるものではない。反転用コンベアは、海苔簀ホルダの、搬送方向の少なくとも上流側の端部を緩く係止させた状態で、当該海苔簀ホルダを移動させることが可能であれば、他の構成のものであってもよい。
1 海苔製造装置
2 第1無端チェーン
3 海苔簀ホルダ
3a 第1の桿部
3b 保持金具
3c 海苔簀
3c1 第1面(表面)
3c2 第2面(裏面)
3d 第2の桿部
3e 連結部材
3f 棒状部材
3g 細紐
4 搬送用コンベア
4U 上段側の搬送用コンベア
4L 下段側の搬送用コンベア
5 抄き部
6 脱水部
6a 吸引脱水部
6b プレス脱水部
7 剥ぎ部
7a 予備剥ぎ部(耳剥ぎ部)
7b 本剥ぎ部
8 ホルダ反転部(表裏反転部)
9 ホルダ洗浄部
10 乾燥室
11,20 駆動スプロケット
12,13,14,21,22,23 従動スプロケット
15 第1係止部
15a 第1進行前側用係止片
15b 第1進行後側用係止片
16 受け渡し部材
17 第2無端チェーン
18 反転用コンベア
19 第2係止部
19a 第2進行前側用係止片
19b 第2進行後側用係止片
24 チェーン
25 第1の反転用支持部材
26 第2の反転用支持部材
27 第3の反転用支持部材
28 第2のモータ
29 第4の反転用支持部材
30 第1の干渉防止用部材
31 第2の干渉防止用部材
前記目的を達成するため、本発明に係る海苔製造装置の構成は、
(1)所定のタイミングで断続的に回転し、海苔簀ホルダを搬送する搬送用コンベアと、前記搬送用コンベアの搬送経路に配設され、前記海苔簀ホルダを表裏反転させるホルダ反転部と、を備えた海苔製造装置であって、
前記ホルダ反転部は、
前記搬送用コンベアの下方に設けられ、所定のタイミングで断続的に回転する反転用コンベアと、
所定のタイミングで断続的に上下動し、前記海苔簀ホルダを、前記搬送用コンベアと前記反転用コンベアとの間で受け渡す受け渡し部材と、
前記反転用コンベアよりも下流側に設けられ、スロープ部分と、前記搬送用コンベアよりも若干下方に位置する水平部分と、からなる反転用支持部材と、を備え、
前記海苔製造装置は、
前記海苔簀ホルダを、最上昇位置にある前記受け渡し部材上で一旦停止させ、
前記受け渡し部材を下降させて、前記海苔簀ホルダの搬送方向の上流側の端部を、前記反転用コンベアに緩く係止させ、
前記反転用コンベアを回転させた後、前記海苔簀ホルダの、前記反転用コンベアに係止された搬送方向の上流側の端部が前記受け渡し部材の前端部付近に到達したときに、前記反転用コンベアを停止させ、
前記受け渡し部材を上昇させて、前記海苔簀ホルダの搬送方向の上流側の端部を、前記搬送用コンベアに緩く係止させ、
前記搬送用コンベアを回転させて、前記海苔簀ホルダの、係止させた端部と反対側の端部を、前記反転用支持部材の前記スロープ部分を滑り上がらせながら、前記海苔簀ホルダを前記反転用支持部材の前記水平部分に乗せることにより、前記海苔簀ホルダの表裏反転動作を行うことを特徴とする。
本発明の海苔製造装置の上記(1)の構成は、次のような作用効果を奏する。
すなわち、まず、ホルダ反転部は、既存の海苔製造装置の構成部材の他に、少なくとも反転用コンベア、受け渡し部材、反転用支持部材を備えていれば足りるので、構造的に簡単なホルダ反転部を備えた海苔製造装置を提供することができる。
また、当該ホルダ反転部を用いれば、
(イ)海苔簀ホルダを、最上昇位置にある受け渡し部材上で一旦停止させ(海苔簀の第1面(表面)が上方を向いた状態にある)、
(ロ)受け渡し部材を下降させて、海苔簀ホルダの搬送方向の上流側の端部を、反転用コンベアに緩く係止させ、
(ハ)反転用コンベアを回転させた後、海苔簀ホルダの、反転用コンベアに係止された搬送方向の上流側の端部が受け渡し部材の前端部付近に到達したときに、反転用コンベアを停止させ、
(二)受け渡し部材を上昇させて、海苔簀ホルダの搬送方向の上流側の端部を、搬送用コンベアに緩く係止させ、
(ホ)搬送用コンベアを回転させて、海苔簀ホルダの、係止させた端部と反対側の端部を、反転用支持部材の前記スロープ部分を滑り上がらせながら、海苔簀ホルダを反転用支持部材の前記水平部分に乗せる(海苔簀の第2面(裏面)が上方を向いた状態になる)
ことにより、海苔簀ホルダの表裏反転動作を瞬時に行うことができる。
したがって、本発明の海苔製造装置の上記(1)の構成によれば、構造的に簡単で、海苔簀ホルダの表裏反転動作を瞬時に行うことを可能にするホルダ反転部を備えた海苔製造装置を提供することができる。

Claims (4)

  1. 所定のタイミングで断続的に回転させることが可能な、海苔簀ホルダを搬送する搬送用コンベアと、前記搬送用コンベアの搬送経路に配設され、前記海苔簀ホルダを表裏反転させるホルダ反転部と、を備えた海苔製造装置であって、
    前記ホルダ反転部は、
    前記搬送用コンベアの下方に設けられ、所定のタイミングで断続的に回転させることが可能な反転用コンベアと、
    所定のタイミングで断続的に上下動させることが可能で、前記海苔簀ホルダを、前記搬送用コンベアと前記反転用コンベアとの間で受け渡す受け渡し部材と、
    前記反転用コンベアよりも下流側に設けられ、スロープ部分と、前記搬送用コンベアよりも若干下方に位置する水平部分と、からなる反転用支持部材と、を備え、
    前記搬送用コンベアは、前記海苔簀ホルダの、搬送方向の上流側又は下流側の端部を緩く係止させることが可能であり、
    前記反転用コンベアは、前記海苔簀ホルダの、搬送方向の少なくとも上流側の端部を緩く係止させることが可能であることを特徴とする海苔製造装置。
  2. 前記搬送用コンベアは、上下2段構成のコンベアであり、
    上段側の搬送用コンベアの搬送経路に抄き部、脱水部が配設され、下段側の搬送用コンベアの搬送経路に剥ぎ部が配設され、
    前記ホルダ反転部は、前記下段側の搬送用コンベアの搬送経路に、前記剥ぎ部よりも下流側に位置して配設されている、請求項1に記載の海苔製造装置。
  3. 前記搬送用コンベアは、第1アタッチメントチェーンをエンドレスに連結した第1無端チェーンを一対対向配置して構成されており、前記各第1無端チェーンには、所定ピッチで外方に突出した、第1進行前側用係止片と第1進行後側用係止片からなる複数の第1係止部が設けられている、請求項1又は2に記載の海苔製造装置。
  4. 前記反転用コンベアは、第2アタッチメントチェーンをエンドレスに連結した第2無端チェーンを一対対向配置して構成されており、前記各第2無端チェーンには、所定ピッチで外方に突出した、第2進行前側用係止片と第2進行後側用係止片からなる複数の第2係止部が設けられている、請求項1~3のいずれか1項に記載の海苔製造装置。
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