JP2022072503A - コンバイン - Google Patents

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【課題】収穫される穀粒の量を検出する収量センサを備えたコンバインにおいて、精度が悪くなる作業状態で収穫流量の検出が実行されることを効率的に防止することができるコンバインを提供することを課題とする。【解決手段】走行機体と、前記走行機体の前方に設けられて圃場の穀稈の刈取作業を行う刈取部と、前記刈取部によって刈取られた刈取穀稈の脱穀処理と選別処理とを行う脱穀装置と、前記脱穀装置によって脱穀処理された穀粒を貯留するグレンタンクと、収穫される穀粒量の測定に用いる収量センサと、前記脱穀装置が脱穀駆動している場合に、前記収量センサを用いた収穫量の測定が実行される制御部とを備え、前記制御部は、エンジンの回転速度を所定の回転速度に維持するエンジン回転自動制御が実行可能に構成され、前記制御部は、前記エンジン回転自動制御が実行されていない場合には、前記収量センサによる収穫量の測定が行われないように構成された。【選択図】図9

Description

本発明は、脱穀処理された穀粒の取得量が検出可能なコンバインに関する。
走行機体と、前記走行機体の前方に設けられて圃場の穀稈の刈取作業を行う刈取部と、前記刈取部によって刈取られた刈取穀稈の脱穀処理と選別処理とを行う脱穀装置と、前記脱穀装置によって脱穀処理された穀粒を貯留するグレンタンクと、単位時間当たりに収穫される穀粒の量である収穫流量を検出する収量センサと、制御部とを備え、前記制御部は、前記穀粒が前記グレンタンク内へ投入されているか否かを検出し、前記グレンタンク内への穀粒の投入が検出されなかった場合には、前記収量センサによる収穫流量の検出を行わないように構成した特許文献1に記載のコンバインが従来公知である。
上記文献のコンバインによれば、前記収量センサによる収穫流量の演算の実行・非実行を自動的に切換えることができるものであるが、前記制御部は、前記収量センサによってグレンタンク内へ穀粒が投入されていることが検出されると、前記収量センサによる収穫流量の検出精度が悪い作業状態であっても収穫流量の演算を実行するため、収穫流量の検出精度が大きく落ちる場合があるという課題があった。
特開2015-204807号公報
本発明は、収穫される穀粒の量を検出する収量センサを備えたコンバインにおいて、精度が悪くなる作業状態で収穫流量の検出が実行されることを効率的に防止することができるコンバインを提供することを課題とする。
第1に、走行機体と、前記走行機体の前方に設けられて圃場の穀稈の刈取作業を行う刈取部と、前記刈取部によって刈取られた刈取穀稈の脱穀処理と選別処理とを行う脱穀装置と、前記脱穀装置によって脱穀処理された穀粒を貯留するグレンタンクと、収穫される穀粒量の測定に用いる収量センサと、前記脱穀装置が脱穀駆動している場合に、前記収量センサを用いた収穫量の測定が実行される制御部とを備え、前記制御部は、エンジンの回転速度を所定の回転速度に維持するエンジン回転自動制御が実行可能に構成され、前記制御部は、前記エンジン回転自動制御が実行されていない場合には、前記収量センサによる収穫量の測定が行われないように構成されたことを特徴としている。
第2に、走行機体と、前記走行機体の前方に設けられて圃場の穀稈の刈取作業を行う刈取部と、前記刈取部によって刈取られた刈取穀稈の脱穀処理と選別処理とを行う脱穀装置と、前記脱穀装置によって脱穀処理された穀粒を貯留するグレンタンクと、単位時間当たりに収穫される穀粒の量である収穫量の測定に用いる収量センサと、走行変速を行う走行変速装置を少なくとも作業走行状態と路上走行状態とに切換える変速操作手段と、前記脱穀装置が脱穀駆動している場合に、前記収量センサを用いた収穫量の測定が実行される制御部とを備え、前記制御部は、前記変速操作手段が作業走行状態に切換えられていない場合には、前記収量センサによる収穫量の測定が行われないように構成されたことを特徴としている。
第3に、走行機体と、前記走行機体の前方に設けられて圃場の穀稈の刈取作業を行う刈取部と、前記刈取部によって刈取られた刈取穀稈の脱穀処理と選別処理とを行う脱穀装置と、前記脱穀装置によって脱穀処理された穀粒を貯留するグレンタンクと、単位時間当たりに収穫される穀粒の量である収穫量の測定に用いる収量センサと、前記走行機体の車速を検出する車速センサと、前記脱穀装置が脱穀駆動している場合に、前記収量センサを用いた収穫量の測定が実行される制御部とを備え、前記制御部は、前記走行機体の走行速度が予め設定された所定速度以下の場合には、前記収量センサによる収穫量の測定が行われないように構成されたことを特徴としている。
第4に、前記脱穀装置を駆動させて前記収量センサによる収穫量の検出開始を操作する操作具と、該操作具を操作するアクチュエータとを設け、前記制御部は、前記操作具によって収穫量の検出開始が操作された場合には、前記エンジン回転自動制御が自動的に実行状態に切換えられるように構成されたことを特徴としている。
第5に、報知手段を設け、前記制御部は、前記収量センサを用いた収穫量の測定を行わない状態に切換えられた場合には、前記報知手段によりその旨を報知するように構成されたことを特徴としている。
前記制御部は、エンジンが定格回転する前記エンジン回転自動制御が実行されていない状態であることが検出された場合には、前記収量センサによる収穫量の測定が行われない状態に自動的に切換えられるため、前記エンジンの回転数の制御状態が、前記収量センサによる収穫量の検出に適さない状態であることを簡易且つ確実に検出できるとともに、収穫量の検出精度をより高く保つことができる。
また、前記制御部は、前記変速操作手段が作業走行状態に切換えられていないことが検出された場合には、前記収量センサによる収穫量の測定が行われない状態に自動的に切換えられるため、前記変速操作手段の操作位置によって、収穫量の検出精度が落ち易い状態を簡易且つ確実に検出できるとともに、収穫量の検出精度をより高く保つことができる。
また、前記制御部は、前記走行機体が前記収量センサによる収穫量の検出精度が落ちやすくなる所定の車速以下となったことが検出された場合には、前記収量センサによる収穫量の測定が行われない状態に自動的に切換えられるため、収穫量の検出精度が落ち易い状態を簡易且つ確実に検出できるとともに、収穫量の検出精度をより高く保つことができる。
また、前記脱穀装置を駆動させて前記収量センサによる収穫量の検出開始を操作する操作具と、該操作具を操作するアクチュエータとを設け、前記制御部は、前記操作具によって収穫量の検出開始が操作された場合には、前記エンジン回転自動制御が自動的に実行状態に切換えられるように構成されたものによれば、収穫量の検出精度が悪くなるエンジンの駆動状態で前記収量センサによる収穫量の検出が実行されることをより確実に防止し、収穫量の検出精度を高く保つことができる。
なお、報知手段を設け、前記制御部は、前記収量センサを用いた収穫量の測定を行わない状態に切換えられた場合には、前記報知手段によりその旨を報知するように構成されたものによれば、作業者が収量センサによる収穫量の実行し忘れることを効率的に防止できる。
本発明を適用した自脱式コンバインの側面図である。 本発明を適用した自脱式コンバインの平面図である。 脱穀装置の内部構造を示した要部側面図である。 搬送装置の配置を示した要部正断面図である。 投入部を示した要部側断面図である。 (A)乃至(D)は、穀粒量検出装置を示した平面図、底面図、側面図、側断面図である。 (A)は、収量センサによる収穫量の検出結果を示した図であり、(B)は、収穫量の検出結果からゼロ点位置調整のためのゼロ点位置を示した図であり、(C)は、収穫作業の条件が悪い状態で収穫量の検出結果にゼロ点位置調整、及び閾値未満の削除を行った状態を示した図であり、(D)は、収穫作業の条件が良い状態で収穫量の検出結果にゼロ点位置調整、及び閾値未満の削除を行った状態を示した図である。 制御部のブロック図である。 収量演算制御を示したフロー図である。
図1及び図2は、本発明を適用した自脱式コンバインの側面図及び平面図であり、図3は、脱穀装置の内部構造を示した要部側面図であり、図4は、搬送装置の配置を示した要部正断面図である。図示するコンバインでは、走行部である左右一対のクローラ式走行装置1,1に支持された走行機体2と、該走行機体2の前方に昇降可能に連結された刈取部3とを備えている。
前記刈取部3は、圃場の穀稈を引起す引起装置4と、引起された穀稈を掻込む掻込装置6と、前記刈取部3側に掻込まれた穀稈を刈取る刈刃とを有し、前記刈取部3側に掻込まれた圃場の穀稈を刈取る刈取作業を行うとともに、刈取った刈取穀稈を穀稈搬送装置7によって前記走行機体2側に向けて後方搬送する。
前記走行機体2は、オペレータが操向操作を行う操縦部が設けられたキャビン11と、該キャビン11の後方斜め左側に配置されて前記刈取部3で刈取られた穀稈の脱穀作業が行われる脱穀装置12と、該脱穀装置12の後方に配置されて脱穀処理後の藁屑等が排出される後処理部13と、前記キャビン11の後方で且つ前記脱穀装置12の右側に配置されて処理物である穀粒が収容されるグレンタンク14と、該グレンタンク14内に収容された穀粒を機外に排出する排出オーガ16とが設けられている(図1及び図2等参照)。
また、該走行機体2には、エンジンと、該エンジンから伝動された動力を変速して前記クローラ式走行装置1,1へと伝動する変速装置(図示しない)が設けられている。該変速装置は、後述する主変速レバー19や副変速レバー20の操作に応じて無段階変速又はギヤ変速されるように構成されている。なお、前記エンジンは、後述の制御部50によって、所定の回転速度(定格回転数)で駆動(定格駆動)させるオートアクセルモードに切換(エンジン回転自動制御が実行)可能に構成されている。
前記キャビン11は、オペレータが着座する座席17と、前記座席17の前方右側に配置されて走行機体2の操向操作や前記刈取部の昇降操作を行うことができるマルチステアリングレバー18と、前記座席17の左側に配置されて前後揺動操作によって走行HSTの斜板を操作して前記走行機体の走行変速操作を行うことができる前記主変速レバー19と、走行トランスミッションの減速比の高低を変更して作業走行に適した作業走行状態(低速走行状態)と路上走行に適した路上走行状態(高速走行状態)とに切換える副変速レバー(変速操作手段)20と、作業走行を行う際の各種設定を操作する操作パネル21とが設けられている(図2等参照)。
該キャビン11内の前記座席17の前方には、前記操作パネル21の他に、前記走行機体2の各種状況や、前記脱穀装置12の各種状況をモニタしたり、モードの切換操作や設定操作を行ったりすることができるタッチパネル式のモニタ(設定手段)22が設けられている。
該操作パネル21、又はモニタ22には、前記脱穀装置12の脱穀駆動(定格駆動)のON・OFFを操作する脱穀クラッチ操作具(操作具)25が設けられている。前記脱穀クラッチ操作具25によって前記脱穀装置12の脱穀駆動が開始(脱穀クラッチが接続操作)された場合には、後述する制御部50は、詳しくは後述する収量センサ67を用いて検出される穀粒の収穫量(本実施例では、単位時間当たりの収穫された穀粒量である収穫流量)を測定(演算)する収量演算制御を実行できるように構成されている。ちなみに、前記制御部50により検出する前記収穫量は、単位走行距離当たりの収穫量であっても、単位面積当たりの収穫量であっても良い。
なお、該操作パネル21、又はモニタ22に、前記脱穀クラッチ操作具25に代えて、又は別途に、収穫流量(収穫量)の測定開始を操作する収量測定スイッチを設けた構成としても良い。
前記脱穀装置12は、前記刈取部3側から搬送される刈取穀稈の脱穀作業を行う脱穀部31と、該脱穀部31の真下側に配置されて脱穀処理された処理物を穀粒と藁屑等の排塵物とに選別する選別部32と、前記刈取部3の穀稈搬送装置7から受け渡された刈取穀稈の株元側を挟持して後方搬送するフィードチェーン33と、脱穀処理された後の排藁を前記後処理部13側に後方搬送する排藁搬送装置34とを備えている(図3等参照)。
前記脱穀部31は、前記刈取穀稈の穂先側の脱穀処理が行われる扱室36と、該扱室36の前後方向に亘って延設された回転軸回りに回転駆動する扱胴37と、該扱胴37の下方に配置されて前記扱胴の形状に沿って正面視で中央が窪んだ円弧状に形成された受網38とを備えている。
該構成により、前記扱室36に投入された刈取穀稈は、回転駆動される前記扱胴36によって扱降し処理(脱穀処理)されて排藁となり、該排藁は、前記扱室36の後方の前記後処理部13側から機外へと排出される。その一方で、前記扱胴37によって脱穀処理された処理物は、籾等の穀粒と藁屑等とを含んでおり、該処理物が前記受網38に受け止められるとともに、下方に漏下することで前記選別部32側に導入される。
前記選別部32は、前記受網38から漏下した処理物を揺動選別する揺動選別体39と、該揺動選別体39の前方下側に配置されて後方上側に向けて選別風を送風する唐箕ファン41と、該唐箕ファン41の後方に配置されて選別後の排塵物を機外へ排出する二番選別ファン42と、該唐箕ファン41によって選別された1番物である穀粒を回収する1番ラセン43と、2番物を回収する2番ラセン44とを備え、脱穀処理された処理物の選別作業を行うように構成されている。
上記揺動選別体39は、前側に配置されたグレンパン46と、該グレンパン46の後方及び後方下側に配置されたチャフシーブ47と、該チャフシーブ47の後方に配置されたストローラック48とから構成されている。また、該チャフシーブ47の下方側には、グレンシーブ45が設けられている(図3参照)。
該チャフシーブ47は、前後方向に並べて配置されたフィン47aによって構成されており、該フィン47aの開度を調整することによりチャフシーブ47の下方に漏下する処理物の量を調整することができるように構成されている。
該構成によれば、前記揺動選別体39で揺動選別されて前記チャフシーブ47や前記グレンシーブ45から漏下した処理物は、唐箕ファン41によって起風された選別風の影響を殆ど受けずに選別部の前後方向中央(1番ラセン43)よりも若干前方側に落下することで前記1番ラセン43に回収される1番物に選別され、藁屑等は後方に飛ばされる。また、前記チャフシーブ47や前記グレンシーブ45から漏下されなかった穂切れ粒や枝梗付きの処理物は、前記1番ラセン43よりも後方の前記2番ラセン44によって2番物として回収され、藁屑等は上記選別風によって前記後処理部13側から機外へと飛ばされる。
上記2番ラセン44によって回収された2番物は、前記2番ラセン44によって左右方向右側に搬送される。該2番ラセン44によって搬送された2番物は、該2番ラセン44の右端側から上方に延設された上下方向の還元搬送装置によって、前記揺動選別体上に還元搬送されるように構成されている。これにより、該2番物を再び選別作業することができるため、より精度の良い選別作業を行うことができる。
上記1番ラセン43によって回収された1番物(穀粒)は、前記1番ラセン43によって左右方向右側に搬送される。該1番ラセン43によって搬送された1番物は、該1番ラセン43の右端側から上方に向けて延設された上下方向の穀粒搬送装置52によって前記グレンタンク14の上部側に向けて上方搬送され、該穀粒搬送装置52の上端側に設けられた投入部53を介して、前記グレンタンク14内に投入されるように構成されている(図4等参照)。該穀粒搬送装置52の具体的な構成については、以下説明する。
次に、図5及び図6に基づき、前記穀粒搬送装置の構成について説明する。図5は、投入部を示した要部側断面図であり、図6(A)乃至(D)は、穀粒量検出装置を示した平面図、底面図、側面図、側断面図である。
該穀粒搬送装置52は、前記1番ラセン43の下端側から上方に向けて延設された搬送軸54と、該搬送軸回りに形成された上方搬送ラセン56と、該上方搬送ラセン56を囲繞する上下方向に延設された搬送ケース57とから構成されている。該穀粒搬送装置52の上端側には、前記投入部53が設けられており、該投入部53には、グレンタンク14内に投入される穀粒量を検出するための穀粒検出装置64が設けられている(図5等参照)。
前記投入部53は、前記搬送軸54から上方に延設された同一軸心上の駆動軸61と、該駆動軸61を軸に回転駆動することにより前記穀粒搬送装置52によって上方搬送された穀粒を前記グレンタンク14内に投入する跳出体62と、該跳出体62を収容するとともに前記グレンタンク14側と接続される収容ケース63とを有している。
該収容ケース63には、該跳出体62によって前記グレンタンク14内に投入される穀粒による衝撃力を検出する穀粒量検出装置64が設けられており、前記制御部50は、前記穀粒量検出装置64により検出された飛び出された穀粒による衝撃力に基づいて、穀粒量(収穫流量)を演算(測定)することができるように構成されている(図5及び図6等参照)。
上記収容ケース63は、その左右内(右)側は前記グレンタンク14上部側で前後方向に幅広な矩形状に形成された開口部と連接するように形成され、左右外(左)側は、その前部側が回転駆動する前記跳出体62の回転軌跡に沿って湾曲形成され、その後部側は前記グレンタンク14側の開口部後端に向かって平面視で後方左右内(右)側に向けて斜め方向に延設されている。これにより、該収容ケース63は平面視で半分にしたハート状に形成されている。
上記跳出体62は、前記駆動軸61側に固着された基端側から水平方向に向けて延設される板状部材であって、前記駆動軸61に沿って上下方向に延設される立上部62aと、該立上部62aの下端側から前記駆動軸61の回転方向に向けて略水平に延設される延設部62bとが形成されるようにL字状に屈曲形成されている。
該構成によれば、前記跳出体62が(平面視で反時計回りに)回転駆動されることにより、前記上方搬送ラセン56によって前記穀粒搬送装置52の上端(投入部)側まで上方搬送された穀粒を、掻集めるようにして回収するとともに、収容ケース63の後方に向けて跳出すことができる。該跳出体62により後方に向けて跳出された穀粒は、前記グレンタンク14内へと投入される。
前記穀粒検出装置64は、図6に示されるように、前記跳出体62により跳出された穀粒と衝突する位置に配置されて、跳出された穀粒による衝突力を検出する検出するロードセンサ(収量センサ、荷重センサ、ロードセル)67と、該ロードセンサ67を前記収容ケース63の前後方向中途部の内周側面側に設置するための取付ケース68とから構成されている。
前記取付ケース68は、前記穀粒検出装置64を前記収容ケース63側面の外面側に着脱可能に取付ける取付部71と、円板状に形成された前記ロードセンサ67(と該ロードセンサに連結される伝送部70と)が収容されるように凹設された支持部72とが形成されている。
これに伴い、前記投入部53(収容ケース63)の側面側には、前記取付ケース68を着脱可能に取付固定するための固定孔63aと、収容ケース63内に前記ロードセンサ67を露出した状態で配置するための設置孔63bとが穿設されている(図5参照)。
上記取付部71は、前記固定孔63aに挿通される固定ボルト75Aと、該固定ボルト75Aにより前記取付ケース68を収容ケース68側に固定する固定ナット75Bとを用いることにより、前記取付ケース68を収容ケース63側に着脱可能な構成で取付固定することができる。
上記支持部72は、その開放端側で前記ロードセンサ67の検出面が露出した状態で支持されるように構成されている。
また、該支持部72には、前記ロードセンサ67(伝送部70)と前記走行機体2側の電源や制御部50等との間を接続する接続コード73を通すための切欠部74が形成されている。図示する例では、該切欠部74が前記支持部の左右(前後)の側方側と下方側の計3カ所に形成されており、前記接続コード73は、左右一方側の切欠部74を介して前記ロードセンサ67側に接続されている(図6参照)。該構成によれば、雨等が降った際に、雨水等が支持部72内に溜まることを防止することができる。
上述の構成によれば、前記穀粒検出装置64は、回転駆動する前記跳出体62によって所定間隔毎に前記グレンタンク14内に向けて投げ出される穀粒を、前記グレンタンク14内に収容される前に、前記投入部53(収容ケース63)内に設置した前記ロードセンサ67に衝突させ、衝突した穀粒による衝撃力(負荷)を検出することができる。
これにより、前記制御部50は、該穀粒検出装置64によって検出された穀粒による衝撃力の積算値を演算することで、単位時間当たりの穀粒の収穫量(収穫流量)を測定(演算)する前記収量演算制御が実行できるように構成されている。
さらに具体的に説明すると、単位時間あたりの収穫量が増減した場合、これに応じて前記跳出体62が1回転する間に前記投入部53側にまで上方搬送される穀粒の量も増減する。これにより、前記跳出体62によって前記グレンタンク14(ロードセンサ67)に向けて跳出す穀粒の量(重さ)が変わることにより、前記ロードセンサ67によって検出される衝突力(荷重)も増減する。これにより、前記制御部50は、前記ロードセンサ67によって検出される衝撃力に応じて、単位時間当たりの穀粒の収穫流量を検出することができる。
次に、図7に基づき、前記制御部50による収量演算制御の内容について説明する。図7(A)は、収量センサによる収穫量の検出結果を示した図であり、図7(B)は、収穫量の検出結果からゼロ点位置調整のためのゼロ点位置を示した図であり、図7(C)は、収穫作業の条件が悪い状態で収穫量の検出結果にゼロ点位置調整、及び閾値未満の削除を行った状態を示した図であり、図7(D)は、収穫作業の条件が良い状態で収穫量の検出結果にゼロ点位置調整、及び閾値未満の削除を行った状態を示した図である。
図示する例より、前記収量演算制御は、まず、前記ロードセンサ67(穀粒検出装置64)によって検出された衝撃力の検出結果(図7(A)参照)から、穀粒が衝突されていない状態を示すゼロ点位置を算出する(図7(B)に示す点線を参照)。次に、設定(算出)されたゼロ点位置を原点とするゼロ点位置調整と、前記ロードセンサ67により検出された衝撃力のうち、所定の閾値未満の値を削除する調整を実行する(図7(C)及び(D)参照)。これにより、上述の収穫流量を演算することができる。
該構成によれば、走行副変速(ギヤ減速比)が路上走行状態であった場合には、刈取走行時に走行HSTの斜板の傾斜角度が小さい状態(効率が悪い状態)で駆動して機体振動が大きくなるため、図7(C)に示されるように、機体振動を検出して前記収量演算制御による収穫流量の演算精度が突然悪化する恐れがある。このため、前記収量演算制御は、走行副変速が路上走行状態であることが検出された場合には、前記ロードセンサ67の検出結果に基づく収穫流量の演算を実行しないように構成されている。
また、前記収量演算制御は、エンジンの回転数を一定にする(定格駆動する)前記エンジン回転自動制御が実行されていることが検出された場合に、前記ロードセンサ67の検出結果に基づく収穫流量の演算が実行されるように構成されている。これによれば、前記エンジン回転自動制御により前記エンジンの回転数が一定の場合には、少なくとも前記穀粒搬送装置52の搬送能力が一定に保たれるとともに、エンジンの回転数に応じて検出結果を補正する必要もなくなるため、収穫流量の演算精度がより安定する。
さらに、前記収量演算制御は、刈取走行時の車速が所定速度以下の状態(収穫する穀稈量が少ない状態)では、前記ロードセンサ67の検出値が安定し難くなるため、車速が予め定めた所定速度以下の場合には、前記ロードセンサ67の検出結果に基づく収穫流量の演算を実行しないように構成されている。上述の収量演算制御については、以下さらに説明する。
次に、図8及び図9に基づき、前記収量演算制御について説明する。図8は、制御部のブロック図である。前記制御部50の入力側には、前記副変速レバー20(の操作位置を検出するセンサ)と、前記脱穀クラッチ操作具25(によって操作される脱穀クラッチの入切を検出するセンサ)と、前記収量センサ(ロードセンサ)67と、前記走行機体の車速を検出する車速センサ(車速検出手段)81とが接続されている。
その一方で、前記制御部50の出力側には、前記副変速レバー20の操作位置を操作する変速モータ等からなる変速操作用アクチュエータ82と、前記モニタ(報知手段)22と、作業者への警報音を発生する警報ブザー(報知手段)83とが接続されている。
図9は、収量演算制御を示したフロー図である。前記制御部は、収量演算制御のフロー図が開始されると、ステップS1に進む。ステップS1では、前回のステップでは前記脱穀クラッチがOFF状態(切断状態)であったか否かが確認され、前回のステップでは前記脱穀クラッチがOFF状態であることが検出された場合には、ステップS2に進む。
ステップS2では、今回のステップでは前記脱穀クラッチ操作具により前記脱穀クラッチがON状態(接続状態)であるか否かが確認され、今回のステップにおいて前記脱穀クラッチがON状態であることが検出された場合、言い換えると、前記脱穀クラッチ操作具25により前記脱穀クラッチの接続操作(OFF→ON操作)が検出された場合には、ステップS3に進む。なお、ステップS2において、脱穀クラッチのOFF状態が検出された場合には、その後、リターンする。
ステップS3では、前記制御部50は、エンジン回転自動制御を実行することによって前記エンジンを定格駆動させるオートアクセルモードに切換え、その後、ステップS4に進む。
ステップS4では、前記変速操作用アクチュエータ82により、前記副変速レバー20を作業走行状態に自動的に切換え、その後、ステップS5に進む。
ステップS5では、前記制御部50によるエンジン回転自動制御が実行されている(エンジンがオートアクセルモードに切換えられている)か否かが確認され、前記エンジンのオートアクセルモードが維持されていることが検出された場合には、ステップS6に進む。
ステップS6では、前記副変速レバー20が作業走行状態に切換えられているか否かが確認され、前記副変速レバー20が作業走行状態に操作されていることが検出された場合には、ステップS7に進む。
ステップS7では、前記車速センサ81によって、前記走行機体2が予め設定された所定の作業速度以上であるか否かが確認され、走行機体が所定の作業速度以上で作業走行されていることが検出された場合には、ステップS8に進む。
ステップS8では、前記ロードセル(収量センサ)67により検出された穀粒による衝撃力に基づいて、単位時間当たりの穀粒量を測定する収量演算のサブルーチンを実行し、その後、リターンする。
なお、ステップS7において、前記走行機体2が所定の作業速度よりも遅い車速で作業走行されていることが検出された場合には、ステップS9に進む。ステップS9では、前記警報ブザー83やモニタ(報知手段)22を用いて、車速が収穫流量を精度良く検出するための作業速度よりも遅くなっていることを作業者に報知し、その後、ステップS8に進む。
なお、ステップS6において、前記副変速レバー20を作業走行状態以外の操作位置に操作されていることが検出された場合には、ステップS10に進む。ステップS10では、前記警報ブザー83やモニタ(報知手段)22を用いて、収穫流量を精度良く測定できない状態のため、収穫流量の演算を停止する旨を報知して、その後、リターンする。
なお、ステップS5において、前記制御部50によるエンジン回転自動制御が実行されていない(オートアクセルモードに切換えられていない)ことが検出された場合には、ステップS10に進む。ステップS10では、前記警報ブザー83やモニタ(報知手段)22を用いて、収穫流量を精度良く測定できない状態のため、収穫流量の演算を停止する旨を報知して、その後、リターンする。
なお、ステップS1において、前回のステップで前記脱穀クラッチがON状態であることが検出された場合には、ステップS11に進む。ステップS11では、今回のステップで前記脱穀クラッチがON状態(接続状態)であるか否かが確認され、今回のステップにおいて前記脱穀クラッチがON状態であることが検出された場合には、ステップS5に進む。
すなわち、前記制御部50は、前記脱穀クラッチの接続状態が維持されていることが検出される場合には、所定の条件が検出されない限りは前記収量演算の実行が続行されるように構成されている。
なお、ステップS11において、今回のステップにおいて前記脱穀クラッチがOFF状態であることが検出された場合には、その後、リターンする。
上述の構成によれば、前記収量演算制御は、前記脱穀クラッチ操作具25(収量測定スイッチ)によって脱穀クラッチが接続作動(OFF→ON作動)したことが検出された場合には、前記制御部50によってエンジンが定格駆動するオートアクセルモードに自動的に切換えられるとともに、前記副変速レバー20が作業走行状態へと自動的に切換操作されるため、作業者の操作し忘れによって、前記ロードセンサ67(収量センサ)による収穫流量の測定精度が悪くなる作業状態となることを効率的に防止することができる。
また、前記収量演算制御は、前記ロードセンサ67の検出結果に基づいて収穫流量を演算している最中に、前記エンジンのオートアクセルモードの設定が解除(前記制御部50によるエンジン回転自動制御の実行が停止)されるか、前記副変速レバー20が作業走行状態以外の状態(路上走行状態)に切換操作されたことが検出された場合には、収穫流量の演算精度が著しく低下するため、作業者にその旨を報知するとともに、前記穀粒検出装置64(ロードセンサ67)により検出された衝撃力に基づく、収穫流量の演算を停止するように構成されている。
さらに、前記収量演算制御は、前記ロードセンサ67の検出結果に基づいて収穫流量を演算している最中に、作業走行中の車速が所定の作業走行速度よりも遅くなったことが検出された場合には、前記報知手段により作業者にその旨を報知し、前記ロードセンサ67に基づく収穫流量の演算は続行するように構成されている。該構成によれば、作業者が走行機体2を増速操作することで収穫流量を精度良く測定できる状態にすぐに戻すことができるため、収穫流量の演算は停止せずに、その旨を報知するに留めて全体の作業をよりスムーズに行うことができる。
なお、前記収量演算制御は、車速が所定の作業走行速度よりも遅くなったことが検出された場合に、前記報知手段による報知を行うとともに、車速が所定の作業走行速度以上となるまで収穫流量の演算を停止するように構成しても良い。
2 走行機体
3 刈取部
12 脱穀装置
14 グレンタンク
20 副変速レバー(変速操作手段)
22 モニタ(報知手段)
50 制御部
67 ロードセンサ(収量センサ)
81 車速センサ
25 脱穀クラッチ操作具、収量測定スイッチ(操作具)
82 変速操作用アクチュエータ(アクチュエータ)
83 警報ブザー(報知手段)

Claims (5)

  1. 走行機体と、
    前記走行機体の前方に設けられて圃場の穀稈の刈取作業を行う刈取部と、
    前記刈取部によって刈取られた刈取穀稈の脱穀処理と選別処理とを行う脱穀装置と、
    前記脱穀装置によって脱穀処理された穀粒を貯留するグレンタンクと、
    収穫される穀粒量の測定に用いる収量センサと、
    前記脱穀装置が脱穀駆動している場合に、前記収量センサを用いた収穫量の測定が実行される制御部とを備え、
    前記制御部は、エンジンの回転速度を所定の回転速度に維持するエンジン回転自動制御が実行可能に構成され、
    前記制御部は、前記エンジン回転自動制御が実行されていない場合には、前記収量センサによる収穫量の測定が行われないように構成された
    コンバイン。
  2. 走行機体と、
    前記走行機体の前方に設けられて圃場の穀稈の刈取作業を行う刈取部と、
    前記刈取部によって刈取られた刈取穀稈の脱穀処理と選別処理とを行う脱穀装置と、
    前記脱穀装置によって脱穀処理された穀粒を貯留するグレンタンクと、
    単位時間当たりに収穫される穀粒の量である収穫量の測定に用いる収量センサと、
    走行変速を行う走行変速装置を少なくとも作業走行状態と路上走行状態とに切換える変速操作手段と、
    前記脱穀装置が脱穀駆動している場合に、前記収量センサを用いた収穫量の測定が実行される制御部とを備え、
    前記制御部は、前記変速操作手段が作業走行状態に切換えられていない場合には、前記収量センサによる収穫量の測定が行われないように構成された
    コンバイン。
  3. 走行機体と、
    前記走行機体の前方に設けられて圃場の穀稈の刈取作業を行う刈取部と、
    前記刈取部によって刈取られた刈取穀稈の脱穀処理と選別処理とを行う脱穀装置と、
    前記脱穀装置によって脱穀処理された穀粒を貯留するグレンタンクと、
    単位時間当たりに収穫される穀粒の量である収穫量の測定に用いる収量センサと、
    前記走行機体の車速を検出する車速センサと、
    前記脱穀装置が脱穀駆動している場合に、前記収量センサを用いた収穫量の測定が実行される制御部とを備え、
    前記制御部は、前記走行機体の走行速度が予め設定された所定速度以下の場合には、前記収量センサによる収穫量の測定が行われないように構成された
    コンバイン。
  4. 前記脱穀装置を駆動させて前記収量センサによる収穫量の検出開始を操作する操作具と、
    該操作具を操作するアクチュエータとを設け、
    前記制御部は、前記操作具によって収穫量の検出開始が操作された場合には、前記エンジン回転自動制御が自動的に実行状態に切換えられるように構成された
    請求項1に記載のコンバイン。
  5. 報知手段を設け、
    前記制御部は、前記収量センサを用いた収穫量の測定を行わない状態に切換えられた場合には、前記報知手段によりその旨を報知するように構成された
    請求項1乃至4の何れかに記載のコンバイン。
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