JP2022068479A - 回転機械及びギアド圧縮機 - Google Patents

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Nobuyori Yagi
彰宏 中庭
Teruhiro Nakaniwa
貴士 小田
Takashi Oda
稔 島谷
Minoru Shimatani
純平 烏田
Jumpei Karasuda
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Abstract

【課題】回転機械において、軸長が長くなることを抑制しつつスラストカラーの軸方向へのずれを抑制する。【解決手段】少なくとも一実施形態に係る回転機械は、軸方向においてキーを挟んでスラストカラーとは反対側の領域において、シャフトの外周面、若しくは、シャフト若しくは押え部材における径方向に沿った面の何れかに欠損部を設けるか、又は、径方向に沿った面を有する部位の少なくとも一部を他の部位におけるヤング率よりも小さいヤング率を有する材料で構成した。【選択図】図2

Description

本開示は、回転機械及びギアド圧縮機に関する。
例えばギアド圧縮機のように、駆動源からの駆動力が伝達される際に増速又は減速されて伝達されるように構成された回転機械が知られている。このような回転機械では、例えば、シャフトに取り付けられたギア同士が噛合していて、噛合するギア間で駆動力の伝達が行われるように構成されている場合がある。この場合には、噛合するギア同士の相対位置がシャフトの軸方向へずれないようにする必要がある。このような構成の例として、例えば互いに噛合する2つのギアの一方のギアが取り付けられているシャフトにスラストカラーを配置し、このスラストカラーを他方のギアの側面に当接させることで2つのギアの相対位置が軸方向にずれないように規制することが行われている(例えば特許文献1参照)。
特開平9-269044号公報
上述した特許文献1において、スラストカラーは、シャフト(ピニオン軸)に対して例えば焼き嵌めによって固定されている場合、焼き嵌めによるスラストカラーとピニオン軸との締結力が不十分であると、スラストカラーとピニオン軸との相対位置が軸方向にずれてしまい、2つのギアの相対位置が軸方向にずれるおそれがある。
しかし、十分な締結力を得るために、例えば締結部分の軸方向の長さを長くすると、ピニオン軸の軸方向長さが長くなってしまい、軸振動の観点や、回転機械の大型化を招く等の観点から好ましくない。
本開示の少なくとも一実施形態は、上述の事情に鑑みて、回転機械において、軸長が長くなることを抑制しつつスラストカラーの軸方向へのずれを抑制することを目的とする。
(1)本開示の少なくとも一実施形態に係る回転機械は、
軸方向に沿って延在するシャフトと、
前記シャフトの外周側に設けられるスラストカラーと、
前記シャフトの外周面に形成されたキー溝に係合し、前記スラストカラーに対して前記軸方向に隣接して設けられるキーと、
前記軸方向において前記キーを挟んで前記スラストカラーとは反対側に位置し、径方向外側から前記キーを押さえる押え部材と、
を備え、
前記軸方向において前記キーを挟んで前記スラストカラーとは反対側の領域において、前記シャフトの外周面、若しくは、前記シャフト若しくは前記押え部材における径方向に沿った面の何れかに欠損部を設けるか、又は、前記径方向に沿った面を有する部位の少なくとも一部を他の部位におけるヤング率よりも小さいヤング率を有する材料で構成した。
(2)本開示の少なくとも一実施形態に係るギアド圧縮機は、上記(1)の構成を有する。
本開示の少なくとも一実施形態によれば、回転機械において、軸長が長くなることを抑制しつつスラストカラーの軸方向へのずれを抑制できる。
幾つかの実施形態に係る圧縮機の概略的な構成を示す部分分解図である。 一実施形態に係る圧縮機のホイールギアとピニオンギアとの相対位置のずれの防止について説明するための図である。 図2の一部を拡大した図である。 他の実施形態に係る圧縮機のホイールギアとピニオンギアとの相対位置のずれの防止について説明するための図であり、図2の一部を拡大した図に相当する図である。 他の実施形態に係る圧縮機のホイールギアとピニオンギアとの相対位置のずれの防止について説明するための図であり、図2の一部を拡大した図に相当する図である。 他の実施形態に係る圧縮機のホイールギアとピニオンギアとの相対位置のずれの防止について説明するための図であり、図2の一部を拡大した図に相当する図である。 一実施形態に係るシャフトの図2におけるIV-IV矢視断面図である。 他の実施形態に係るシャフトの斜視図である。
以下、添付図面を参照して本開示の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本開示の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
(ギアド圧縮機20)
まず、幾つかの実施形態に係る回転機械の一例である圧縮機について説明する。
図1は、幾つかの実施形態に係る圧縮機の概略的な構成を示す部分分解図である。同図に示すように、幾つかの実施形態に係る回転機械1である圧縮機20は、軸方向に沿って延在する回転シャフト(シャフト)2a~2cと、シャフト2a~2cの両端部に取り付けられた各インペラ22と、シャフト2a~2cに取り付けられたピニオンギア(従動歯車)24a~24cと、ピニオンギア24a~24cを回転駆動するためのホイールギア(駆動歯車)26と、シャフト2a~2cをそれぞれ支持するための複数の軸受装置10と、を備えるギアド圧縮機である。シャフト2a~2c、インペラ22、ピニオンギア24a~24c及びホイールギア26は、ケーシング27に収容されている。
なお、図1は、ケーシング27の一部が分解された部分分解図である。
ホイールギア26は、例えばモータ等の駆動源(不図示)の出力軸に接続されており、該駆動源により回転駆動されるようになっている。シャフト2a~2cに取り付けられたピニオンギア24a~24cの各々は、ホイールギア26と噛み合うように設けられており、ホイールギア26によって回転駆動されるようになっている。ピニオンギア24a~24cの各々がホイールギア26により回転駆動されると、ピニオンギア24a~24cとともにシャフト2a~2cが回転駆動される。これによりシャフト2a~2cに取り付けられた各インペラ22が回転することで、流体が圧縮される。
図1に示す圧縮機20では、ピニオンギア24a~24cは、それぞれ異なる位置においてホイールギア26と噛み合うようになっている。例えば、ピニオンギア24a及び24cは、対応するシャフト2a,2cの中心軸が、ホイールギア26の水平方向に伸びる直径上に位置するように配置されており、ホイールギア26の水平方向に伸びる直径の位置においてホイールギア26と噛み合うようになっている。また、例えば、ピニオンギア24bは、対応するシャフト2bの中心軸が、ホイールギア26の鉛直方向に伸びる直径上に位置するように配置されており、ホイールギア26の鉛直方向に伸びる直径の位置においてホイールギア26と噛み合うようになっている。
以下の説明では、シャフト2a~2cをそれぞれ区別して説明する必要がない場合、符号のアルファベットを省略して単にシャフト2と称することとする。同様に、ピニオンギア24a~24cについても、それぞれを区別して説明する必要がない場合、符号のアルファベットを省略して単にピニオンギア24と称することとする。
また、以下の説明では、シャフト2の中心軸AXに沿った方向であるシャフト2の軸方向を単に軸方向とも称する。同様に、以下の説明では、シャフト2の中心軸AXを中心とするシャフト2の周方向を単に周方向とも称し、シャフト2の中心軸AXを中心とするシャフト2の径方向を単に径方向とも称する。
図2は、一実施形態に係る圧縮機のホイールギアとピニオンギアとの相対位置のずれの防止について説明するための図である。図2では、ホイールギア26及びピニオンギア24の一部と、ピニオンギア24が取り付けられているシャフト2の一部とを、シャフト2の中心軸AXに沿って切断した断面を表している。
図3Aは、図2の一部を拡大した図である。
図3B、図3C及び図3Dは、それぞれ、他の実施形態に係る圧縮機のホイールギアとピニオンギアとの相対位置のずれの防止について説明するための図であり、図2の一部を拡大した図に相当する図である。
図4は、一実施形態に係るシャフトの図2におけるIV-IV矢視断面図である。
図5は、他の実施形態に係るシャフトの斜視図である。
図2、図3A、図3B、図3C及び図3Dに示すように、幾つかの実施形態に係る圧縮機20は、軸方向、すなわち中心軸AXの延在方向に沿って延在するシャフト2と、シャフト2の外周側に設けられるスラストカラー30と、シャフト2の外周面201に形成されたキー溝203に係合し、スラストカラー30に対して軸方向に隣接して設けられるキー40と、軸方向においてキー40を挟んでスラストカラー30とは反対側に位置し、径方向外側からキー40を押さえる押え部材50と、を備える。
幾つかの実施形態に係る圧縮機20では、ピニオンギア24は、シャフト2に焼き嵌めによって固定されていてもよく、シャフト2と一体的に形成されていてもよい。
幾つかの実施形態に係る圧縮機20では、スラストカラー30は、例えば軸方向に沿って貫通する貫通孔31を有する円盤状の部材である。スラストカラー30は、貫通孔31にシャフト2が挿通されており、一方の側面32をピニオンギア24の側面と対向するようにピニオンギア24の側方に配置されている。なお、図2、図3A、図3B、図3C及び図3Dでは図示を省略しているが、スラストカラー30は、ピニオンギア24の両方の側面の側方にそれぞれ配置されている。スラストカラー30は、例えば、シャフト2に焼き嵌めによって固定されている。
幾つかの実施形態に係る圧縮機20では、キー溝203は、シャフト2の外周面201において周方向に延在するように形成されている。なお、キー溝203は、シャフト2の全周にわたって形成されていてもよく、複数のキー溝203が周方向に離間して並ぶように形成されていてもよい。
キー溝203を構成する壁部205、206は、軸方向においてキー40を挟んでスラストカラー30側、すなわち図2における図示右側に位置する第1壁部205と、軸方向においてキー40を挟んでスラストカラー30とは反対側、すなわち図2における図示左側に位置する第2壁部206とを含む。以下の説明では、第1壁部205及び第2壁部206において、キー溝203を画定する壁面をキー溝壁面と称する。特に、第2壁部206のキー溝壁面については、第2キー溝壁面206aとも称する(図3A参照)。
なお、第2壁部206は、シャフト2の全周にわたって形成されていてもよいが、図4に示すように、周方向に離間して並ぶように形成されていてもよい。なお、第2壁部206が周方向に離間して並ぶように形成されている場合、周方向で隣り合う2つの第2壁部206の間の領域を壁欠損領域207と称する。
幾つかの実施形態に係る圧縮機20では、キー40は、キー溝203に係合するように配置されている。なお、キー40は、軸方向から見たときに部分円環形状を有する部材であり、シャフト2には、周方向に沿って複数配置されている。
幾つかの実施形態に係る圧縮機20では、押え部材50は、リング状の部材であり、径の異なる2つの孔が軸方向に沿って並ぶような形状を有する。径の異なる2つの孔の内、径が小さい孔を第1孔50aと称し、径が大きい孔を第2孔50bと称する。すなわち、幾つかの実施形態に係る押え部材50は、第1孔50aを形成するリング状の第1領域51と、第2孔50bを形成するリング状の第2領域52とが軸方向に並んだような形状を有する。
幾つかの実施形態に係る圧縮機20では、押え部材50は、第1領域51において径方向に沿った面であって、軸方向においてスラストカラー30側、すなわち図3Aにおける図示右側に位置する第1端面51aと、軸方向においてスラストカラー30とは反対側、すなわち図3Aにおける図示左側に位置する第2端面51bとを有する。
例えば、図1に示す圧縮機20では、インペラ22が回転して流体を吸引する際にインペラ22に作用する力がシャフト2の両端に取り付けられた2つのインペラ22同士で異なること等により、シャフト2にはスラスト力が作用する。このスラスト力は、圧縮機20の運転開始する際、及び、運転を停止する際のような過渡状態において大きくなる傾向がある。また、例えばホイールギア26及びピニオンギア24がヘリカルギアであれば、ホイールギア26とピニオンギア24との間で動力が伝達される際、ホイールギア26及びピニオンギア24には、歯のねじれ角に起因するスラスト力が発生する。
そのため、図1に示す圧縮機20において、噛合するホイールギア26とピニオンギア24との相対位置がシャフト2の軸方向へずれないようにするため、スラストカラー30の側面32をホイールギア26の側面261に摺接させることで、シャフト2とホイールギア26との軸方向位置のずれを規制している。
上述したように、例えば過渡状態において比較的大きなスラスト力がシャフト2に作用するため、噛合するホイールギア26とピニオンギア24との相対位置がシャフト2の軸方向へずれないようにするためには、スラストカラー30がシャフト2に対して軸方向に位置ずれを起こさないことが重要である。仮に、スラストカラー30とシャフト2との締結力が不十分であると、スラストカラー30とシャフト2との相対位置が軸方向にずれてしまい、ホイールギア26とピニオンギア24との相対位置が軸方向にずれるおそれがある。
しかし、スラストカラー30とシャフト2との十分な締結力を得るために、例えばスラストカラー30とシャフト2との締結部の軸方向の長さを長くすると、シャフト2の軸方向長さが長くなってしまい、軸振動の観点や、圧縮機20の大型化を招く等の観点から好ましくない。
そこで、幾つかの実施形態に係る圧縮機20では、シャフト2の外周面201に形成されたキー溝203に係合し、スラストカラー30に対して軸方向に隣接して設けられるキー40によってスラストカラー30の軸方向への移動を規制するようにしている。幾つかの実施形態に係る圧縮機20では、キー溝203に係合させたキー40がキー溝203から脱落しないように、軸方向においてキー40を挟んでスラストカラー30とは反対側に位置する押え部材50によって径方向外側からキー40を押さえるようにしている。押え部材50は、シャフト2に対して例えば焼き嵌めによって固定されている。
しかし、シャフト2の回転によってキー40に作用する遠心力や、シャフト2の曲げ変形に対して安定的にキー40を押さえるためには、押え部材50とシャフト2との十分な締結力が必要となる。
しかし、十分な締結力を得るために押え部材50とシャフト2との締結部の軸方向の長さを長くすると、シャフト2の軸方向長さが長くなって、軸振動の観点や、圧縮機20の大型化を招く等の観点から好ましくない。
シャフト2が上述したようにスラスト力で軸方向に移動しようとした際に圧縮機20の各部に作用する力について改めて説明する。
幾つかの実施形態に係る圧縮機20において、例えば図2における図示右側に向かうスラスト力Fsが作用するものとする。シャフト2がスラスト力Fsで軸方向に沿って図示右側に移動しようとするところ、スラストカラー30の側面32がホイールギア26の図示左側の側面261と摺接するため、スラストカラー30は、ホイールギア26から軸方向に沿った反力Frを受ける。そのため、スラストカラー30は、シャフト2に対して軸方向に沿って図示左側にずれようとしてキー40を軸方向に沿って図示左側に向かって押圧する。また、ホイールギア26から受ける上記反力Frによってキー40がシャフト2との締結部から移動はしないが変形することでスラストカラー30がキー40を軸方向に沿って図示左側に向かって押圧する。さらに、シャフト2が曲げ変形することでスラストカラー30がキー40を軸方向に沿って図示左側に向かって押圧する。
これらの、スラストカラー30がキー40を軸方向に沿って図示左側に向かって押圧する力F1がキー40に作用することで、キー40が第2壁部206を軸方向に沿って図示左側に向かって押圧する。説明の便宜上、キー40が第2壁部206を押圧する軸方向への押圧力を力F2とする。
また、上記の力F1がキー40に作用することで、キー40が変形して、押え部材50を軸方向に沿って図示左側に向かって押圧する。押え部材50には、押え部材50に作用する遠心力に加えて、キー40の遠心力も作用する。
押え部材50へ径方向外側に加わる力F3は、焼き嵌めによるシャフト2との締結力を減ずるように作用する。押え部材50へ軸方向に加わる力F4は、押え部材50を軸方向にずらそうとする。
そこで、幾つかの実施形態に係る圧縮機20では、後で詳述するように、軸方向においてキー40を挟んでスラストカラー30とは反対側の領域R(図3A参照)において、シャフト2の外周面201、若しくは、シャフト2若しくは押え部材50における径方向に沿った面の何れかに欠損部100を設けるか、又は、上記径方向に沿った面を有する部位の少なくとも一部を他の部位におけるヤング率よりも小さいヤング率を有する材料で構成した。
後で詳述するように、シャフト2に上記欠損部100を設けた場合には、上記欠損部100を設けなかった場合と比べて、キー溝203を構成する壁部205、206の内、軸方向においてキー40を挟んでスラストカラー30とは反対側の第2壁部206の剛性が低下する。そのため、キー40から受けるスラスト力(上記の力F2)、及び押え部材50を介して受けるスラスト力(上記の力F4)で第2壁部206がキー40及び押え部材50とともに該反対側(図2における図示左側)に向かって移動し易くなる。
後で詳述するように、押え部材50における径方向に沿った面に上記欠損部100を設けた場合には、上記欠損部100を設けなかった場合と比べて、該面を有する部位の剛性が低下する。そのため、キー40から受けるスラスト力(上記の力F4)で押え部材50の第1領域51が曲がりやすくなるので、キー40が該反対側(図2における図示左側)に向かって曲がりやすくなる。
また、後で詳述するように、上記領域Rに存在する面であってシャフト2若しくは押え部材50における径方向に沿った面を有する部位の少なくとも一部を他の部位におけるヤング率よりも小さいヤング率を有する材料で構成した場合には、上記面を有する部位の剛性が低下する。そのため、キー40から受けるスラスト力で該部位がキー40とともに軸方向においてキー40を挟んでスラストカラー30とは反対側に向かって移動し易くなる。
スラストカラー30が位置ずれを起こさなければ、キー40が該反対側に逃げることで、キー40がスラストカラー30から受けるスラスト力が減ぜられる。これにより、キー40から押え部材50に作用するスラスト力(上記の力F4)が緩和されるので、押え部材50がシャフト2に対して位置ずれを起こし難くなる。よって、押え部材50とシャフト2との締結部の軸方向の長さを抑制できるので、シャフト2の軸方向長さが長くなることを抑制でき、軸振動の抑制や、圧縮機20の小型化に資する。
(欠損部100について)
以下、上述した欠損部100の詳細について説明する。
幾つかの実施形態に係る欠損部100は、上述したように、シャフト2に設けた場合には、第2壁部206の剛性を低下させるための構成である。
具体的には、一実施形態に係る欠損部100は、上記領域Rにおいてシャフト2の外周面201に形成され、スラストカラー30が設けられた位置におけるシャフト2の外径D1よりも小さな外径D2を有する小径部208であってもよい。
上記領域Rに上記小径部208を設けることで、第2壁部206の軸方向の厚さを薄くすることができるので、第2壁部206が小径部208側に向かって曲がりやすくなる。そのため、キー40から受けるスラスト力で第2壁部206がキー40及び押え部材50とともに移動し易くなる。
なお、小径部208は、キー溝203の底面203aにおけるシャフト2の外径D3以下の外径を有するとよい。図3Bでは、小径部208がキー溝203の底面203aにおけるシャフト2の外径D3よりも小さな外径を有する場合の一例を示している。
これにより、第2壁部206の剛性を効果的に低下させることができ、第2壁部206が小径部208側に向かって曲がりやすくなる。そのため、キー40から受けるスラスト力で第2壁部206がキー40及び押え部材50とともに小径部208側に向かって一層移動し易くなる。
一実施形態に係る欠損部100は、シャフト2における上記領域Rにおいて径方向に沿った面の内、小径部208における外周面208aに連なる面、すなわち第2壁部206おいて第2キー溝壁面206aとは軸方向の反対側を向いた側壁面206bに形成された凹部209であってもよい。
なお、側壁面206bは、径が異なるシャフト2の外周面201と小径部208の外周面208aをつなぐ段差面でもある。
凹部209は、凹部209の径方向の大きさよりも周方向の大きさが大きいとよい。また、凹部209は、側壁面206bの全周にわたって形成されていてもよく、周方向に沿った一部に設けられていてもよい。
これにより、第2壁部206が小径部208側に向かって一層曲がりやすくなる。そのため、キー40から受けるスラスト力で第2壁部206がキー40及び押え部材50とともに小径部208側に向かって一層移動し易くなる。
なお、凹部209は、側壁面206bにおける径方向内側の領域に設けた方が、径方向外側に設けるよりも第2壁部206が傾き易くなる。
また、図示はしていないが、凹部209は、側壁面206bではなく、第2キー溝壁面206aに設けてもよく、側壁面206b及び第2キー溝壁面206aに設けてもよい。
一実施形態に係る欠損部100は、図4に示すような壁欠損領域207であってもよい。
壁欠損領域207を設けることで、壁欠損領域207を設けていない場合と比べて第2壁部206が小径部208側に向かって曲がりやすくなる。そのため、キー40から受けるスラスト力で第2壁部206がキー40及び押え部材50とともに小径部208側に向かって移動し易くなる。
一実施形態に係る欠損部100は、図5に示すような、上記領域Rにおいてシャフト2の外周面201に形成されていてキー溝203からスラストカラー30とは反対側に向かって軸方向に沿って延在する、周方向に間隔を空けて複数形成された溝211であってもよい。
これにより、溝211を設けていない場合と比べて、第2壁部206の剛性が低下して第2壁部206がスラストカラー30とは反対側に向かって変形し易くなる。そのため、キー40から受けるスラスト力で第2壁部206がキー40及び押え部材50とともにスラストカラー30とは反対側に向かって移動し易くなる。
幾つかの実施形態に係る欠損部100は、上述したように、押え部材50に設けた場合には、上記領域Rに存在する面であって押え部材50における径方向に沿った面を有する部位の剛性を低下させるための構成である。
具体的には、一実施形態に係る欠損部100は、押え部材50における面であって、上記領域Rにおいて径方向に沿った面である第1端面51a及び第2端面51bに形成された凹部53であってもよい。なお、第1端面51aに形成された凹部53を第1凹部53aとも称し、第2端面51bに形成された凹部53を第2凹部53bとも称する。
凹部53は、少なくとも第1端面51a又は第2端面51bの何れか一方に設けられているとよい。
これにより、押え部材50における第1端面51a及び第2端面51bを含む部位、すなわち第1領域51がスラストカラー30とは反対側に向かって曲がりやすくなる。そのため、スラストカラー30からスラスト力を受けたキー40が該スラスト力(上記の力F1)で変形し易くなる。キー40が変形して該反対側に逃げることで、キー40がスラストカラー30から受けるスラスト力(上記の力F1)が減ぜられる。そのため、キー40から押え部材50に作用するスラスト力(上記の力F4)が緩和されるので、押え部材50がシャフト2に対して位置ずれを起こし難くなる。
(ヤング率が小さい材料で構成する点について)
幾つかの実施形態に係る圧縮機20では、上記領域Rに存在する面であってシャフト2における径方向に沿った面を有する部位の内、キー溝203の側壁を形成する壁部(第2壁部206)を他の部位におけるヤング率よりも小さいヤング率を有する材料で構成してもよい。
第2壁部206を他の部位におけるヤング率よりも小さいヤング率を有する材料で構成する方法の一つとして、例えば該他の部位におけるヤング率よりも小さいヤング率を有する金属粉末を用いて、シャフト2上に積層造形法によって第2壁部206を形成する方法を挙げることができる。
これにより、第2壁部206の剛性が他の部位よりも低下する。したがって、キー40から受けるスラスト力で第2壁部206がキー40とともにスラストカラー30とは反対側に向かって移動し易くなる。
幾つかの実施形態に係る圧縮機20では、押え部材50の内、上記領域Rに存在する面であって少なくとも押え部材50における径方向に沿った面である第1端面51a及び第2端面51bを有する部位、すなわち第1領域51を他の部位におけるヤング率よりも小さいヤング率を有する材料で構成してもよい。
これにより、押え部材50の内、少なくとも第1領域51の剛性が低下する。したがって、第1領域51がスラストカラー30とは反対側に向かって曲がりやすくなる。そのため、スラストカラー30からスラスト力を受けたキー40が該スラスト力(上記の力F1)で変形し易くなる。キー40が変形して該反対側に逃げることで、キー40がスラストカラー30から受けるスラスト力(上記の力F1)が減ぜられる。そのため、キー40から押え部材50に作用するスラスト力(上記の力F4)が緩和されるので、押え部材50がシャフト2に対して位置ずれを起こし難くなる。
本開示は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
すなわち、上述した幾つかの実施形態に係る圧縮機20において、上述した欠損部100の少なくとも何れか一つと、上述したヤング率が小さい材料で構成する実施形態の少なくとも何れか一つとを実施するようにしてもよい。
また、上述した幾つかの実施形態では、回転機械1の一例としてギアド圧縮機を挙げて説明したが、軸にスラスト荷重が作用することがある回転機械であれば、ギアド圧縮機に限らず、ターボチャージャ等の他の種類の回転機械に上述した内容を適用してもよい。
上記各実施形態に記載の内容は、例えば以下のように把握される。
(1)本開示の少なくとも一実施形態に係る回転機械1は、軸方向に沿って延在するシャフト2と、シャフト2の外周側に設けられるスラストカラー30と、シャフト2の外周面201に形成されたキー溝203に係合し、スラストカラー30に対して軸方向に隣接して設けられるキー40と、軸方向においてキー40を挟んでスラストカラー30とは反対側に位置し、径方向外側からキー40を押さえる押え部材50と、を備える。本開示の少なくとも一実施形態に係る回転機械1は、軸方向においてキー40を挟んでスラストカラー30とは反対側の領域Rにおいて、シャフト2の外周面201、若しくは、シャフト2若しくは押え部材50における径方向に沿った面(例えば第2キー溝壁面206a、側壁面206b、第1端面51a、第2端面51b)の何れかに欠損部100を設けるか、又は、上記径方向に沿った面(例えば第2キー溝壁面206a、側壁面206b、第1端面51a、第2端面51b)を有する部位(例えば第2壁部206、第1領域51)の少なくとも一部を他の部位におけるヤング率よりも小さいヤング率を有する材料で構成した。
上記(1)の構成によれば、押え部材50とシャフト2との締結部の軸方向の長さを抑制できるので、シャフト2の軸方向長さが長くなることを抑制でき、軸振動の抑制や、圧縮機20の小型化に資する。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、欠損部100は、上記領域Rにおいてシャフト2の外周面201に形成され、スラストカラー30が設けられた位置におけるシャフト2の外径D1よりも小さな外径D2を有する小径部208を含むとよい。
上記(2)の構成によれば、上記小径部208を設けることで、キー溝203を構成する壁部205、206の内、軸方向においてキー40を挟んでスラストカラー30とは反対側の壁部(第2壁部206)の剛性が低下して第2壁部206が該反対側に向かって曲がりやすくなる。そのため、キー40から受けるスラスト力で第2壁部206がキー40及び押え部材50とともに該反対側に向かって移動し易くなる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(2)の構成において、小径部208は、キー溝203の底面203aにおけるシャフト2の外径D3以下の外径を有するとよい。
上記(3)の構成によれば、キー溝203を構成する壁部205、206の内、軸方向においてキー40を挟んでスラストカラー30とは反対側の壁部(第2壁部206)の剛性を効果的に低下させることができ、第2壁部206が該反対側に向かって曲がりやすくなる。そのため、キー40から受けるスラスト力で第2壁部206がキー40及び押え部材50とともに該反対側に向かって一層移動し易くなる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(2)又は(3)の構成において、欠損部100は、シャフト2における径方向に沿った上記の面(例えば第2キー溝壁面206a、側壁面206b)の内、小径部208における外周面208aに連なる面(側壁面206b)に形成された凹部209を含むとよい。
上記(4)の構成によれば、キー溝203を構成する壁部205、206の内、軸方向においてキー40を挟んでスラストカラー30とは反対側の壁部(第2壁部206)が該反対側に向かって一層曲がりやすくなる。そのため、キー40から受けるスラスト力で(第2壁部206)がキー40及び押え部材50とともに該反対側に向かって一層移動し易くなる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(4)の何れかの構成において、欠損部100は、押え部材50における径方向に沿った上記の面(例えば第1端面51a、第2端面51b)に形成された凹部53を含むとよい。
上記(5)の構成によれば、押え部材50における上記の面(例えば第1端面51a、第2端面51b)を含む部位(第1領域51)がスラストカラー30とは反対側に向かって曲がりやすくなる。そのため、スラストカラー30からスラスト力を受けたキー40が該スラスト力で変形し易くなる。キー40が変形して該反対側に逃げることで、キー40がスラストカラー30から受けるスラスト力が減ぜられる。そのため、上記(5)の構成によれば、キー40から押え部材50に作用するスラスト力が緩和されるので、押え部材50がシャフト2に対して位置ずれを起こし難くなる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(5)の何れかの構成において、欠損部100は、シャフト2の外周面201に形成されていてキー溝203から上記反対側に向かって軸方向に沿って延在する、周方向に間隔を空けて複数形成された溝211を含むとよい。
上記(6)の構成によれば、上記溝211を設けていない場合と比べて、キー溝203を構成する壁部205、206の内、軸方向においてキー40を挟んでスラストカラー30とは反対側の壁部(第2壁部206)の剛性が低下して第2壁部206が該反対側に向かって曲がりやすくなる。そのため、キー40から受けるスラスト力で第2壁部206がキー40及び押え部材50とともに該反対側に向かって移動し易くなる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(6)の何れかの構成において、シャフト2における径方向に沿った上記の面(例えば第2キー溝壁面206a、側壁面206b)を有する部位(第2壁部206)の内、キー溝203の側壁を形成する壁部(第2壁部206)を上記他の部位におけるヤング率よりも小さいヤング率を有する材料で構成してもよい。
上記(7)の構成によれば、シャフト2における径方向に沿った上記の面(例えば第2キー溝壁面206a、側壁面206b)を有する部位(第2壁部206)の内、キー溝203の側壁を形成する壁部(第2壁部206)の剛性が低下する。これにより、キー40から受けるスラスト力で第2壁部206がキー40とともに該反対側に向かって移動し易くなる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(7)の何れかの構成において、押え部材50の内、少なくとも押え部材50における径方向に沿った上記の面(例えば第1端面51a、第2端面51b)を有する部位(第1領域51)を上記他の部位におけるヤング率よりも小さいヤング率を有する材料で構成してもよい。
上記(8)の構成によれば、押え部材50の内、少なくとも押え部材50における径方向に沿った上記の面(例えば第1端面51a、第2端面51b)を有する部位(第1領域51)の剛性が低下する。これにより、押え部材50における上記の面(例えば第1端面51a、第2端面51b)を含む部位(第1領域51)がスラストカラー30とは反対側に向かって曲がりやすくなる。そのため、スラストカラー30からスラスト力を受けたキー40が該スラスト力で変形し易くなる。キー40が変形して該反対側に逃げることで、キー40がスラストカラー30から受けるスラスト力が減ぜられる。そのため、上記(8)の構成によれば、キー40から押え部材50に作用するスラスト力が緩和されるので、押え部材50がシャフト2に対して位置ずれを起こし難くなる。
(9)本開示の少なくとも一実施形態に係るギアド圧縮機20は、上記(1)乃至(8)の何れかの構成を有する。
上記(9)の構成によれば、押え部材50とシャフト2との締結部の軸方向の長さを抑制できるので、シャフト2の軸方向長さが長くなることを抑制でき、軸振動の抑制や、ギアド圧縮機20の小型化に資する。
1 回転機械
2 回転シャフト(シャフト)
20 ギアド圧縮機
30 スラストカラー
40 キー
50 押え部材
53 凹部
100 欠損部
201 外周面
203 キー溝
206 第2壁部
208 小径部
209 凹部
211 溝

Claims (9)

  1. 軸方向に沿って延在するシャフトと、
    前記シャフトの外周側に設けられるスラストカラーと、
    前記シャフトの外周面に形成されたキー溝に係合し、前記スラストカラーに対して前記軸方向に隣接して設けられるキーと、
    前記軸方向において前記キーを挟んで前記スラストカラーとは反対側に位置し、径方向外側から前記キーを押さえる押え部材と、
    を備え、
    前記軸方向において前記キーを挟んで前記スラストカラーとは反対側の領域において、前記シャフトの外周面、若しくは、前記シャフト若しくは前記押え部材における径方向に沿った面の何れかに欠損部を設けるか、又は、前記径方向に沿った面を有する部位の少なくとも一部を他の部位におけるヤング率よりも小さいヤング率を有する材料で構成した
    回転機械。
  2. 前記欠損部は、前記領域において前記シャフトの外周面に形成され、前記スラストカラーが設けられた位置における前記シャフトの外径よりも小さな外径を有する小径部を含む
    請求項1に記載の回転機械。
  3. 前記小径部は、前記キー溝の底面における前記シャフトの外径以下の外径を有する
    請求項2に記載の回転機械。
  4. 前記欠損部は、前記シャフトにおける前記径方向に沿った面の内、前記小径部における前記外周面に連なる面に形成された凹部を含む
    請求項2又は3に記載の回転機械。
  5. 前記欠損部は、前記押え部材における前記径方向に沿った面に形成された凹部を含む
    請求項1乃至4の何れか一項に記載の回転機械。
  6. 前記欠損部は、前記シャフトの外周面に形成されていて前記キー溝から前記反対側に向かって前記軸方向に沿って延在する、周方向に間隔を空けて複数形成された溝を含む
    請求項1乃至5の何れか一項に記載の回転機械。
  7. 前記シャフトにおける前記径方向に沿った面を有する部位の内、前記キー溝の側壁を形成する壁部を前記他の部位におけるヤング率よりも小さいヤング率を有する材料で構成した
    請求項1乃至6の何れか一項に記載の回転機械。
  8. 前記押え部材の内、少なくとも前記押え部材における前記径方向に沿った面を有する部位を前記他の部位におけるヤング率よりも小さいヤング率を有する材料で構成した
    請求項1乃至7の何れか一項に記載の回転機械。
  9. 請求項1乃至8の何れか一項に記載の構成を有するギアド圧縮機。
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