JP2022067476A - 携帯用収納具 - Google Patents
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Abstract
【課題】紙幣等の他の収納物を傷つけることなく鍵を収納できる携帯用収納具を提供する。【解決手段】携帯用収納具1は、紙幣を挟んだ状態で保持する紙幣保持部を構成する第1シート状部材11、第2シート状部材12、及び、第3シート状部材13と、第2シート状部材12の上に配置され、第2シート状部材12と共にカードを保持するカード保持部を構成する第4シート状部材14を備える。携帯用収納具1は、さらに、第2シート状部材12の上に第4シート状部材14と並んで配置された袋状部材15及び第5シート状部材16を備える。袋状部材15は、2つの開口を有し、一方の開口から胴部が差し込まれた鍵のヘッド部を収納した状態で保持する。第5シート状部材16は第2シート状部材12と共に、袋状部材15によりヘッド部が保持された鍵の胴部を収納する。【選択図】図1
Description
本発明は金銭、カード等を携帯するための収納具に関する。
多くの人が携帯する物として、金銭(紙幣及び硬貨)、各種カード(クレジットカード、キャッシュカード、ポイントカード等)、自宅等の出入口の錠を開閉するための鍵がある。
金銭を収納して携帯するための収納具として、財布が広く用いられている。また、各種カードを収納して携帯するための収納具として、カードケース(カードホルダとも呼ばれる)が広く用いられている。
一方、鍵は、キーリングに持ち手が取り付けられたキーホルダーと呼ばれる器具に取り付けられた状態で携帯されることが多い。キーホルダーの持ち手には様々なデザインのものがあり、その持ち手のデザインによって、キーリングに取り付けられた鍵は持ちやすくなり、他の鍵と判別しやすくなると共に、アクセサリーとしても機能するようになる。
ただし、キーホルダーに取り付けられた鍵は外部に露出しているため、金属等の硬い素材で作られている鍵が一緒に携帯している他の物に傷を付けてしまう場合がある。そのような問題を回避するために、鍵を収納するキーケースと呼ばれる収納具も普及している。
財布、カードケース、キーケース、というように、複数の収納具を携帯すると、持ち出す際にそれらを探す手間が増える。また、複数の携帯物に注意を払わなければならないため、置き忘れ等による紛失の危険性も増大する。
上記の問題を解消するために、金銭、各種カード、鍵の全てを同時に収納可能な収納具が提案されている。例えば、特許文献1には、小銭入れとカード入れを備える二つ折りタイプの財布の紙幣を収納する空間内に、鍵の胴部が通過できる開口と、鍵の胴部が通過できヘッド部が通過できない開口とを互いに対向する位置を有したポケット状の保持片を設けた構造の携帯用収納ケースが記載されている。
特許文献1に記載の携帯用収納ケースによれば、保持片にヘッド部が収納された状態の鍵の鍵全体が紙幣を収納する空間内に保持され、外部に露出しない。従って、携帯用収納ケースと共に携帯する他の物を鍵が傷つけてしまうおそれがない。
また、特許文献1に記載の携帯用収納ケースにおいて、保持片は大きい方の開口が設けられている側の縁部のみにおいて携帯用収納ケースの本体と連結されており、保持片及び本体に可撓性があるため、紙幣を収納する空間内から保持片に保持されている鍵を捲り出すことができる。従って、ユーザは、紙幣を収納する空間内から鍵を捲り出す動作によって、容易に鍵を使用することができる。
特許文献1に記載の携帯用収納ケースにおいては、胴部が露出した状態で鍵が紙幣の収納空間内に収納される。従って、同じ空間内に収納される紙幣が必然的に鍵の胴部により傷ついてしまう、という致命的な欠陥がある。
また、特許文献1に記載の携帯用収納ケースにおいては、二つ折りタイプの本体を折り畳んだ状態において、収納される紙幣、鍵、カード、硬貨の全てが積層する状態となる。従って、特許文献1に記載の携帯用収納ケースは必然的に分厚くなり、ポケット等への出し入れをスムーズに行いづらく、見た目も優れない。
上記の事情に鑑み、本発明の一態様は、紙幣等の他の収納物を傷つけることなく鍵を収納できる携帯用収納具を提供することを目的とする。また、本発明の一態様は、紙幣等と鍵と同時に収納でき、従来技術に係る同種の携帯用収納具より薄い携帯用収納具を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、紙幣、カード、及び、硬貨の少なくとも1つを保持する本体部と、少なくとも前記本体部と繋がっている部分が可撓性を有し、前記本体部に接する状態である閉状態と、前記第1の鍵収納部が前記本体部から外側に展開した状態である開状態との間で変形でき、鍵の胴部の少なくとも先端部分が露出した状態で当該鍵のヘッド部を保持する鍵保持部と、前記閉状態の前記鍵保持部にヘッド部が保持された状態の鍵の胴部の少なくとも先端部分を収納する鍵収納部とを備える携帯用収納具を第1の態様として提案する。
第1の態様に係る携帯用収納具によれば、ユーザは、鍵を取り外すことなく使用可能な状態で収納し、かつ、他の収納物を鍵で傷つけることなく収納した状態で携帯できる。
第1の態様に係る携帯用収納具において、前記鍵収納部は、前記閉状態の前記鍵保持部にヘッド部が保持された状態の鍵の胴部の露出している部分を実質的に全て収納する、という構成が第2の態様として採用されてもよい。
第2の態様に係る携帯用収納具によれば、鍵が外から見えづらく、防犯上の安全性が高い。
第1又は第2の態様に係る携帯用収納具において、前記本体部はカードを保持するカード保持部を有し、前記閉状態の前記鍵保持部と前記カード保持部は一平面上に隣接して配置されている、という構成が第3の態様として採用されてもよい。
また、本発明は、紙幣、カード、及び、硬貨の少なくとも1つを保持する本体部と、少なくとも前記本体部と繋がっている部分が可撓性を有し、前記本体部に接する状態である閉状態と、前記第1の鍵収納部が前記本体部から外側に展開した状態である開状態との間で変形でき、鍵の胴部の少なくとも先端部分が露出した状態で当該鍵のヘッド部を保持する鍵保持部とを備え、前記本体部はカードを保持するカード保持部を有し、前記閉状態の前記鍵保持部と前記カード保持部は一平面上に隣接して配置されている携帯用収納具を第4の態様として提案する。
第3又は第4の態様に係る携帯用収納具によれば、保持されるカードと鍵が積層しないため、それらが積層する場合と比較し、携帯用収納具が薄くなる。
第1乃至第4のいずれかの態様に係る携帯用収納具において、前記本体部は少なくとも折り目の部分が可撓性を有し、紙幣を折られていない状態で保持する状態である開状態と、折られていない状態で保持した紙幣と共に二つに折られて前記閉状態の前記鍵保持部を片側から覆う状態である閉状態との間で変形できる紙幣保持部を有する、という構成が第5の態様として採用されてもよい。
第5の態様に係る携帯用収納具によれば、ユーザは紙幣を収納して携帯できる。また、鍵保持部が閉状態の本体部により覆われるため、鍵保持部が損傷しにくい。
第5の態様に係る携帯用収納具において、前記紙幣保持部は、折られていない状態の紙幣の全てを片側から覆う大きさのシート状部材である第1シート状部材と、前記第1シート状部材と積層された状態で前記第1シート状部材と縁部の一部が繋がっており少なくとも二つに折られた状態の紙幣の全てを片側から覆う大きさのシート状部材である第2シート状部材とを有し、前記第1シート状部材と前記第2シート状部材の間に紙幣の一部分を挟んだ状態で当該紙幣を保持し、前記閉状態の前記鍵保持部は前記第2シート状部材の前記第1シート状部材に接しない側の面上に配置されている、という構成が第6の態様として採用されてもよい。
第6の態様に係る携帯用収納具によれば、折られていない状態の紙幣の全てを片側から覆う大きさのシート状部材を2つ有し、それら2つのシート状部材で折られていない状態の紙幣を挟んで保持する構造の紙幣保持部を採用する同種の携帯用収納具と比較し、携帯用収納具が薄くなる。
第6の態様に係る携帯用収納具において、前記紙幣保持部は、前記第2シート状部材とは異なる領域において前記第1シート状部材と積層された状態で前記第1シート状部材と縁部の一部が繋がっているシート状部材である第3シート状部材を有し、前記第1シート状部材と前記第2シート状部材の間に挟まれた折られていない状態の紙幣の一部分を前記1シート状部材と前記第3シート状部材の間に挟んだ状態で保持し、前記紙幣保持部が前記閉状態において、前記第3シート状部材は実質的に全領域において、前記鍵保持部又は前記鍵収納部と積層する、という構成が第7の態様として採用されてもよい。
第7の態様に係る携帯用収納具によれば、紙幣保持部が閉状態において第3シート状部材が鍵保持部及び鍵収納部に隣接する領域と積層する場合と比較し、携帯用収納具の厚さを増すことなく、当該領域に、第3シート状部材の厚さ分だけ高さの高いカード等の保持空間を確保できる。
本発明の上記の第1の態様にかかる携帯用収納具によれば、ユーザは、紙幣等の他の収納物を傷つけることなく鍵を収納した状態で携帯できる。また、本発明の上記の第4の態様にかかる携帯用収納具は、紙幣等と鍵とを同時に収納できる従来技術に係る同種の携帯用収納具よりも薄くできる。
以下に、本発明の一実施形態にかかる携帯用収納具1を説明する。携帯用収納具1は、折られていない状態で保持した紙幣と共に二つに折られて、平面視した場合の大きさが、紙幣の半分よりやや大きいサイズとなる、いわゆる二つ折りタイプの財布である。
図1は、折られた状態(以下、「本体部が閉状態」という)の携帯用収納具1の外観を示した図(写真)である。図2は、開かれた状態(以下、「本体部が開状態」という)の携帯用収納具1の内側(本体部が閉状態の携帯用収納具1において外から見えない側)の外観を示した図(写真)である。
携帯用収納具1は、第1シート状部材11、第2シート状部材12、第3シート状部材13、第4シート状部材14、袋状部材15、第5シート状部材16を備える。なお、これらの部材は必ずしも個別の部材である必要はなく、これらの部材の2以上が、1つの素材の折り曲げ等により形成されていてもよい。
第1シート状部材11は、折られていない状態の紙幣の全てを片側から覆う大きさのシート状部材である。第1シート状部材11は、少なくとも折れ目の部分となる領域111において可撓性を有し、二つに折られることができる。
第2シート状部材12は、二つに折られた状態の紙幣の全てを片側から覆う大きさのシート状部材である。第1シート状部材11と第2シート状部材12は、第2シート状部材12の一辺が第1シート状部材11の短手方向の一辺と揃った状態で積層されている。また、第2シート状部材12は、第1シート状部材11の辺と揃っている3辺のうち隣り合う2辺に沿った縁部121と縁部122において、第1シート状部材11と繋がっている。従って、第1シート状部材11と第2シート状部材12は図2の右方向に開口している。
なお、本願において「繋がっている」とは、もともと1つの素材を折り曲げ等により2つの部材に区分した場合のように、2つの部材が連続している場合、もともと個別の2つの部材を縫製、接着、溶着等により連結した場合、等のいずれも含む広い概念を意味する。
第3シート状部材13は、直角三角形のシート状部材である。第3シート状部材13は、第2シート状部材12とは異なる領域において第1シート状部材11と積層されている。より具体的には、第3シート状部材13は、直角部分が、第1シート状部材11の短手方向における第2シート状部材12と繋がっている側の辺と、長手方向における第2シート状部材12と繋がっていない側の辺との間の角に位置し、直角を挟む2辺が第1シート状部材11の2辺と揃った状態で、第1シート状部材11と積層されている。第3シート状部材13は、第1シート状部材11の2辺と揃った2辺に沿った縁部131と縁部132において、第1シート状部材11と繋がっている。従って、第1シート状部材11と第3シート状部材13は図2の右下方向に開口している。
第4シート状部材14は、第2シート状部材12の第1シート状部材11に接しない側の面上の、第1シート状部材11の折れ目に隣接する領域に配置され、第2シート状部材12に外縁部の一部が繋がっており、第2シート状部材12と共にポケット(カード保持部の一例)を形成している。
袋状部材15(鍵保持部の一例)は、大小2つの開口を有する袋状の部材である。袋状部材15は、大きい方の開口を有する側の縁部151において、第2シート状部材12と繋がっている。袋状部材15は、第4シート状部材14により形成されるポケットと、第2シート状部材12の同じ面上(一平面上)に隣接して配置されている。
第5シート状部材16は、第2シート状部材12の第1シート状部材11に接しない側の面上の、第4シート状部材14により形成されるポケットと袋状部材15とが占める領域ではない領域に配置され、第2シート状部材12に外縁部の一部が繋がっていて、第2シート状部材12と共にポケット(鍵収納部の一例)を形成している。
図3は、不完全に二つ折りにされた状態の携帯用収納具1を斜めの方向から見た図(写真)である。図3に示されるように、第1シート状部材11と第2シート状部材12の間には開口A1が、第1シート状部材11と第3シート状部材13の間には開口A2が、第2シート状部材12と第4シート状部材14の間には開口A3が形成される。
図4は、不完全に二つ折りにされた状態の携帯用収納具1を、図3とは異なる斜めの方向から見た図(写真)である。図4に示されるように、袋状部材15には大きい開口A4と、小さい開口A5が設けられている。開口A4は、袋状部材15が第2シート状部材12と繋がっている縁部に沿った位置に設けられており、開口A5は開口A4と対向する位置に設けられている。また、図4に示されるように、第2シート状部材12と第5シート状部材16の間には、袋状部材15に近い側に開口A6が形成される。
第1シート状部材11、第2シート状部材12、及び、第3シート状部材13は、紙幣を保持する紙幣保持部を構成する。図5は、折られていない紙幣Bの一部(図5における下側の概ね半分)が、開口A1(図3参照)を通じて、第1シート状部材11と第2シート状部材12の間に差し込まれつつある状態を示した図(写真)である。
図6は、紙幣Bの一部(図6における下側の概ね半分)が第1シート状部材11と第2シート状部材12の間に挟まれた状態で保持され、また、紙幣Bの一部(図6における左上の角部)が開口A2(図3参照)を通じて第1シート状部材11と第3シート状部材13の間に差し込まれ、第1シート状部材11と第3シート状部材13の間に挟まれた状態で保持されている状態を示した図(写真)である。
なお、第1シート状部材11、第2シート状部材12、及び、第3シート状部材13により構成される紙幣保持部は、同時に複数枚の紙幣を保持できる。
第2シート状部材12と第4シート状部材14は、カードを保持するカード保持部を形成する。図7は、第2シート状部材12と第4シート状部材14により形成されるポケット状のカード保持部に、開口A3(図3参照)を通じて、カードCが挿入されつつある状態を示した図(写真)である。図8は、第2シート状部材12と第4シート状部材14により形成されるポケット状のカード保持部の奥までカードCが挿入された状態を示した図(写真)である。
なお、第2シート状部材12と第4シート状部材14により構成されるカード保持部は、同時に複数枚のカードを保持できる。
第1シート状部材11、第2シート状部材12、及び、第3シート状部材13により構成される紙幣保持部と、第2シート状部材12及び第4シート状部材14により構成されるカード保持部は、携帯用収納具1の本体部を構成する。
袋状部材15は、鍵のヘッド部を保持する鍵保持部の役割を果たす。図9は、袋状部材15に鍵Kが挿入されつつある状態を示した図(写真)である。袋状部材15は、図2に示されるように、第2シート状部材12に接した状態(以下、「袋状部材15の閉状態」という)と、図9に示されるように、第2シート状部材12から外側に展開した状態(以下、「袋状部材15の開状態」という)との間で変形できる。そのため、袋状部材15は、少なくとも第2シート状部材12と繋がっている部分(図2の縁部151)において可撓性を有している。
ユーザは、閉状態の袋状部材15を捲る動作を行い、袋状部材15を開状態とした後、袋状部材15の開口A4(図4参照)に鍵Kを胴部から差し込む(図9)。開口A4の大きさは、一般的な鍵のヘッド部が通る大きさである。一方、開口A5の大きさは、一般的な鍵の胴部は通るがヘッド部は通らない大きさである。従って、ユーザが、鍵Kを袋状部材15に差し込んでいくと、鍵Kの胴部が開口A5(図4参照)を通じて袋状部材15の外側に突き出た状態で、鍵Kのヘッド部が袋状部材15に収納されて保持された状態となる。
続いて、ユーザは、鍵Kを保持している袋状部材15をひっくり返して閉状態に戻し、鍵Kの胴部を、開口A6を通じて、第2シート状部材12と第5シート状部材16により構成されるポケット(鍵収納部)に挿入する。図10は、鍵Kの胴部が第2シート状部材12と第5シート状部材16により構成されるポケットに挿入されつつある状態を示した図(写真)である。
図11は、袋状部材15により保持された鍵Kの胴部の露出している部分が第2シート状部材12と第5シート状部材16により構成されるポケット(鍵収納部)に収納された状態を示した図(写真)である。図11に示されるように、第2シート状部材12と第5シート状部材16により構成されるポケット(鍵収納部)は、閉状態の袋状部材15(鍵保持部材)により保持された状態の鍵Kの胴部の露出している部分を、実質的に全て覆う。そのため、携帯用収納具1に収納された状態の鍵Kは、仮に携帯用収納具1の本体部が開状態になっても、外部から容易には視認されない。従って、防犯上の安全性が保たれる。
なお、第2シート状部材12と第5シート状部材16により構成されるポケット(鍵収納部)は、鍵Kの胴部が携帯用収納具1に収納される他の物を傷つけないように胴部を覆う役割に加え、鍵Kがユーザの意図に反して携帯用収納具1の外側に飛び出さないように保持する役割も果たす。
ユーザは、鍵Kを保持した状態の袋状部材15を開状態にして、鍵Kを袋状部材15から取り出すことなく、鍵Kを使用することができる。図12は、鍵Kを保持し開状態となっている袋状部材15を示した図(写真)である。図12に示されるように、開状態の袋状部材15に保持される鍵Kの胴部は携帯用収納具1の外側に露出するので、その状態で鍵Kが使用可能となる。
ところで、袋状部材15の開口A4(図4参照)の大きさ及び形状は、硬貨(例えば、現在日本で流通している最も大きい硬貨である500円硬貨)の大きさ及び形状と概ね同じである。従って、袋状部材15は、鍵Kに代えて、もしくは、鍵Kに加えて、硬貨を保持するためにも用いることもできる。図13は、鍵Kを保持している袋状部材15に硬貨Dを挿入しつつある状態を示した図(写真)である。また、図14は、袋状部材15に硬貨Dが挿入されて保持されている状態を示した図(写真)である。
携帯用収納具1によれば、ユーザは、紙幣、カード、鍵、硬貨を携帯用収納具1に収納して携帯することができる。その際、鍵の胴部が鍵収納部により収納されるため、鍵が携帯用収納具1に収納されている他の物を傷つけることはない。
また、携帯用収納具1においては、袋状部材15(鍵保持部)及び第2シート状部材12と第5シート状部材16により形成されるポケット(鍵収納部)と、第4シート状部材14と第2シート状部材12により形成されるポケット(カード保持部)が、第2シート状部材12の同じ面上に隣接して配置されているため、収納される鍵とカードが携帯用収納具1の厚さ方向において積層しない。従って、携帯用収納具1が分厚くならない。
[変形例]
上述した携帯用収納具1は本発明の一実施形態であって、本発明の技術的思想の範囲内において様々に変形され得る。以下にそれらの変形の例を示す。なお、以下に示す変形の例の2以上が適宜組み合わされてもよい。
上述した携帯用収納具1は本発明の一実施形態であって、本発明の技術的思想の範囲内において様々に変形され得る。以下にそれらの変形の例を示す。なお、以下に示す変形の例の2以上が適宜組み合わされてもよい。
(1)図を用いて示した携帯用収納具1の形状、サイズ、配置等は一例であって、様々に変更されてよい。例えば、第3シート状部材13の形状は三角形に限られず、斜辺にあたる部分が湾曲等していてもよい。
(2)上述した携帯用収納具1において、第2シート状部材12と第4シート状部材14はカードを保持するカード保持部を構成するものとしたが、これに代えて、第2シート状部材12と第4シート状部材14が硬貨を保持する硬貨保持部を構成してもよい。
(3)第1シート状部材11と第2シート状部材12が紙幣をしっかり挟んで保持できれば、第3シート状部材13は必ずしもなくてよい。
(4)第2シート状部材12が第1シート状部材11と概ね同じ大きさであってもよい。この場合、二つ折りされた携帯用収納具1の全体の厚さは上述した携帯用収納具1より第2シート状部材12の厚さだけ厚くなるが、紙幣の全体が第1シート状部材11と第2シート状部材12に挟まれた状態でしっかりと保持される。なお、この場合、第3シート状部材13は不要である。
(5)上述した携帯用収納具1において、閉状態の袋状部材15に保持された状態の鍵の胴部の露出している部分は、第2シート状部材12と第5シート状部材16により構成される鍵収納部により実質的に全て収納される。これに代えて、閉状態の袋状部材15に保持された状態の鍵の胴部の露出している部分の一部が、第2シート状部材12と第5シート状部材16により構成される鍵収納部により収納されずに露出してもよい。すなわち、鍵収納部は、鍵の胴部の少なくとも先端部分を収納すればよい。この場合、上述した携帯用収納具1における場合と比較し、鍵の胴部を鍵収納部に出し入れする作業が容易になる。
(6)上述した携帯用収納具1において、鍵を保持する鍵保持部は、鍵のヘッド部を収納する(鍵のヘッド部の全てを覆う)袋状の部材であるものとしたが、鍵保持部は鍵のヘッド部を保持できれば、袋状でなくてもよい。例えば、携帯用収納具1が、袋状部材15に代えて、鍵の穴(キーリングが通される穴)に通される紐状の部材を備えてもよい。
(7)上述した携帯用収納具1は、二つ折りタイプの財布であるが、本発明に係る携帯用収納具は、二つ折りタイプに限られない。
(8)上述した携帯用収納具1は、本体部が紙幣を保持する紙幣保持部と、カードを保持するカード保持部を有するが、本発明に係る携帯用収納具は、紙幣、カード、及び、硬貨の少なくとも1つを保持すればよく、必ずしも紙幣保持部とカード保持部の両方を有さなくてもよい。例えば、本体部が、硬貨を保持する硬貨保持部のみを有したり、カードを保持するカード保持部のみを有したりしてもよい。
(9)本発明に係る携帯用収納具の素材は特に限定されない。すなわち、本発明に係る携帯用収納具が、天然皮革、合成皮革、樹脂シート、複数素材の積層体等(それらの組み合わせを含む)のいずれにより製造されてもよい。
(10)上述した携帯用収納具1において、収納能力を変えずに薄くするために、本体が閉状態(二つ折りの状態)において、第3シート状部材13が実質的に全領域において、袋状部材15により構成される鍵保持部、又は、第2シート状部材と第5シート状部材16により構成される鍵収納部と積層するように、第3シート状部材13の配置、形状、及び、大きさが決定されてもよい。
図15は、この変形例の効果を説明するための図である。図15(a)の例では、本体が閉状態(二つ折りの状態)において、第3シート状部材13の一部が、第4シート状部材14と第2シート状部材12(図15において図示略)により構成されるカード保持部と積層している。この場合、カード保持部がカードを保持するための空間の高さは図15(a)に示されるH1となる。
一方、図15(b)の例では、本体が閉状態(二つ折りの状態)において、第3シート状部材13はカード保持部と積層せず、実質的に全領域において鍵保持部又は鍵収納部と積層している。この場合、カード保持部がカードを保持するための空間の高さは図15(b)に示されるH2となる。
このように、図15(b)のような構成とすることで、図15(a)のような構成と比較し、鍵保持部及び鍵収納部に隣接する領域において、カード等を保持するための空間をより広く確保することができる。
1…携帯用収納具、11…第1シート状部材、12…第2シート状部材、13…第3シート状部材、14…第4シート状部材、15…袋状部材、16…第5シート状部材、121…縁部、122…縁部、131…縁部、132…縁部、151…縁部。
Claims (7)
- 紙幣、カード、及び、硬貨の少なくとも1つを保持する本体部と、
少なくとも前記本体部と繋がっている部分が可撓性を有し、前記本体部に接する状態である閉状態と、前記第1の鍵収納部が前記本体部から外側に展開した状態である開状態との間で変形でき、鍵の胴部の少なくとも先端部分が露出した状態で当該鍵のヘッド部を保持する鍵保持部と、
前記閉状態の前記鍵保持部にヘッド部が保持された状態の鍵の胴部の少なくとも先端部分を収納する鍵収納部と
を備える携帯用収納具。 - 前記鍵収納部は、前記閉状態の前記鍵保持部にヘッド部が保持された状態の鍵の胴部の露出している部分を実質的に全て収納する
請求項1に記載の携帯用収納具。 - 前記本体部はカードを保持するカード保持部を有し、
前記閉状態の前記鍵保持部と前記カード保持部は一平面上に隣接して配置されている
請求項1又は2に記載の携帯用収納具。 - 紙幣、カード、及び、硬貨の少なくとも1つを保持する本体部と、
少なくとも前記本体部と繋がっている部分が可撓性を有し、前記本体部に接する状態である閉状態と、前記第1の鍵収納部が前記本体部から外側に展開した状態である開状態との間で変形でき、鍵の胴部の少なくとも先端部分が露出した状態で当該鍵のヘッド部を保持する鍵保持部と
を備え、
前記本体部はカードを保持するカード保持部を有し、
前記閉状態の前記鍵保持部と前記カード保持部は一平面上に隣接して配置されている
携帯用収納具。 - 前記本体部は少なくとも折り目の部分が可撓性を有し、紙幣を折られていない状態で保持する状態である開状態と、折られていない状態で保持した紙幣と共に二つに折られて前記閉状態の前記鍵保持部を片側から覆う状態である閉状態との間で変形できる紙幣保持部を有する
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の携帯用収納具。 - 前記紙幣保持部は、折られていない状態の紙幣の全てを片側から覆う大きさのシート状部材である第1シート状部材と、前記第1シート状部材と積層された状態で前記第1シート状部材と縁部の一部が繋がっており少なくとも二つに折られた状態の紙幣の全てを片側から覆う大きさのシート状部材である第2シート状部材とを有し、前記第1シート状部材と前記第2シート状部材の間に紙幣の一部分を挟んだ状態で当該紙幣を保持し、
前記閉状態の前記鍵保持部は前記第2シート状部材の前記第1シート状部材に接しない側の面上に配置されている
請求項5に記載の携帯用収納具。 - 前記紙幣保持部は、前記第2シート状部材とは異なる領域において前記第1シート状部材と積層された状態で前記第1シート状部材と縁部の一部が繋がっているシート状部材である第3シート状部材を有し、前記第1シート状部材と前記第2シート状部材の間に挟まれた折られていない状態の紙幣の一部分を前記1シート状部材と前記第3シート状部材の間に挟んだ状態で保持し、
前記紙幣保持部が前記閉状態において、前記第3シート状部材は実質的に全領域において、前記鍵保持部又は前記鍵収納部と積層する
請求項6に記載の携帯用収納具。
Priority Applications (1)
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JP2020176200A JP2022067476A (ja) | 2020-10-20 | 2020-10-20 | 携帯用収納具 |
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JP2020176200A JP2022067476A (ja) | 2020-10-20 | 2020-10-20 | 携帯用収納具 |
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ID=81390566
Family Applications (1)
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2020
- 2020-10-20 JP JP2020176200A patent/JP2022067476A/ja active Pending
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