JP2022067317A - 複合粒子、導電性ペーストおよび電子部品 - Google Patents

複合粒子、導電性ペーストおよび電子部品 Download PDF

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Abstract

【課題】微細であり、なおかつ焼結開始温度が高い複合粒子を提供する。【解決手段】大粒子14と、大粒子14の表面に付着してあり大粒子14よりも平均粒径が小さい小粒子16と、を有し、大粒子14の平均粒径をRと表し、小粒子16の平均粒径をrと表し、Rが30nm以上300nm以下であり、rが3nm以上30nm以下である複合粒子12。【選択図】図2

Description

本発明は、内部電極層を有する電子部品に係り、電子部品に用いる複合粒子に関する。
積層セラミックコンデンサの薄層化に伴い、内部電極層に用いられるニッケル粒子等も小径化が進んでいる。しかし、ニッケル粒子等は小型化が進むにつれて焼結開始温度が低くなる。このようなニッケル粒子等を内部電極層として用いると、クラックや電極途切れの原因となる可能性がある。
たとえば、特許文献1では、ペースト用のニッケル微粉末について急激な熱収縮開始温度をより高温側へシフトさせるために湿式担持法、乾式担持法または半乾式担持法によって複合ニッケル微粉末を形成している。
具体的には、特許文献1の湿式担持法では金属ニッケル微粒子等が液中に分散しているスラリーに金属元素等の水溶性塩を含む水溶液を添加し、次いで酸もしくはアルカリでpHを調整して、該水溶性塩から誘導される金属酸化物等を該ニッケル微粒子表面に固着させている。しかし、この方法では、ニッケル微粒子表面に固着された金属酸化物等は、金属酸化物等の成分が誘電体層に拡散してしまうことがあり、誘電体層の組成に影響を及ぼす可能性がある。また、この方法では、ニッケル微粒子表面に対する金属酸化物等の固着量や固着層厚みの制御が困難である。さらに、この方法では、金属酸化物等の凝集が発生する可能性がある。
また、特許文献1の乾式担持法および半乾式担持法では超微粒子が付着している金属ニッケル微粒子等を相互に又は他物体と衝突させて該ニッケル微粒子の表面に該超微粒子を固着させている。しかし、特許文献1の乾式担持法および半乾式担持法はドライプロセスであるためニッケル微粒子の凝集および超微粒子の凝集が発生するという問題がある。ニッケル微粒子の凝集が発生するとニッケル微粒子間には超微粒子が存在せずその部分がピンポイントで焼結が促進されてしまう。また、ニッケル微粒子の凝集が内部電極層に存在すると、内部電極層の薄層化の妨げとなる。さらに、ニッケル微粒子の凝集によりニッケルが球状に異常成長しショートの原因となる。さらに、超微粒子の凝集が発生すると有効に共材として働く超微粒子数が減るという問題がある。さらに、超微粒子の凝集が発生すると、超微粒子の凝集自体が内部電極途切れの起点となる。さらに、一度超微粒子の凝集が発生すると再分離することは困難であるという問題もある。
特開2000-282102号公報
本発明は、上記実情に鑑みてなされ、たとえば電極を形成するための粒子として用いて好適であり、微細であり、なおかつ、焼結開始温度が高い複合粒子、を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係る複合粒子は、大粒子と、前記大粒子の表面に付着してあり前記大粒子よりも平均粒径が小さい小粒子と、を有し、
前記大粒子の平均粒径をRと表し、前記小粒子の平均粒径をrと表し、
前記Rが30nm以上300nm以下であり、
前記rが3nm以上30nm以下である。
本発明者は、複合粒子が上記の構成であることにより、該複合粒子が微細でありながら、焼結開始温度が高くなることを見出した。また、該複合粒子を含む導電性ペーストにより形成された内部電極層の焼結開始温度は高くなることから、内部電極層の焼結開始温度をセラミック層の焼結開始温度に近づけることができる。その結果、内部電極層とセラミック層との熱収縮挙動の相違に起因するセラミック層のクラックを防ぐと共に、内部電極層の電極途切れを防ぐことができ、内部電極層とセラミック層との薄層化を容易に実現することができる。
また、Rが上記の範囲に含まれることにより、内部電極層の薄層化を達成し易くなる。上記の観点からRは内部電極層の厚みの少なくとも1/5より小さいことが好ましい。
rが上記の範囲に含まれることにより、小粒子の分散が容易になる。
前記大粒子と、前記小粒子との粒径比(r/R)は、0.01以上0.17以下であることが好ましい。
r/Rが上記の範囲内であることにより、大粒子から小粒子が脱落しにくい。
前記大粒子の材質は導電性であることが好ましい。
前記大粒子の材質はニッケル、ニッケル合金、銅、銅合金、銀および銀合金から選ばれる少なくとも1つであってもよい。
前記小粒子の材質は酸化物であることが好ましい。
前記小粒子の材質はチタン酸バリウム、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化アルミニウムおよび酸化ジルコニウムから選ばれる少なくとも1つであってもよく、チタン酸バリウムまたは酸化ケイ素であることが好ましく、チタン酸バリウムであることがより好ましい。
小粒子の材質がチタン酸バリウムであることにより積層体におけるセラミック層の組成への影響を抑えることができる。
前記大粒子に対する前記小粒子の平均被覆率が3%以上50%以下であることが好ましい。
前記大粒子および前記小粒子の合計体積を100vol%としたとき、前記小粒子の体積が1vol%以上23vol%以下であることが好ましい。
上記の複合粒子を含む導電性ペーストにより形成された内部電極層では、小粒子が共材となることがある。上記のように本発明では、共材となる小粒子の含有量を少なくし、また、従来では必要とされていた複合化された小粒子に由来しない共材を含まない、もしくは少しだけ含むとしても、十分に内部電極層の焼結開始温度を高温側にシフトさせることができるため、共材がセラミック層の組成へ与える影響を低減できる。なお、共材とは焼結しやすい粉体に対して、焼結を遅延させるために添加される材料である。
本発明に係る導電性ペーストでは、上記の複合粒子と、バインダと、溶剤と、を有する。
本発明に係る電子部品は、セラミック層と、内部電極層とを有する電子部品であって、
前記内部電極層が上記の導電性ペーストから形成されている。
本発明に係る電子部品は、電極層を有する電子部品であって、
前記電極層が上記の導電性ペーストから形成されている。
図1は、本発明の一実施形態に係る積層セラミックコンデンサの断面図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る複合粒子の模式断面図である。 図3は、本発明における平均被覆率の測定方法の説明図である。 図4は、本発明における平均被覆率の測定方法の説明図である。 図5は、本発明における平均被覆率の測定方法の説明図である。
第1実施形態 複合粒子
本実施形態に係る複合粒子12は、図2に示すように大粒子14と、大粒子14の表面に付着してあり大粒子14よりも平均粒径が小さい小粒子16と、を有する。
<大粒子>
大粒子14としては特に限定されないが、導電性を有することが好ましく、Ni、Ni系合金、Cu、Cu系合金、AgおよびAg系合金から選ばれる少なくとも1であることがより好ましく、NiまたはNi系合金であることがさらに好ましい。なお、大粒子14には、C、S、NおよびO等の各種微量成分が1質量%程度以下含まれていてもよい。
また、本実施形態では、大粒子14として、材質が同じ複数の大粒子14を用いてもよいし、材質が異なる複数の大粒子14が混在して構成されていてもよい。
本実施形態の大粒子14の平均粒径(R)は、30nm以上300nm以下であり、30nm以上100nm以下であることが好ましい。本実施形態では、このように大粒子14を比較的微細にしても大粒子14の表面に小粒子16が付着していることから、焼結開始温度を高温側にシフトさせることができる。
また、Rが上記の範囲に含まれることにより、内部電極層3の薄層化を達成し易くなる。上記の観点からRは内部電極層3の厚みの少なくとも1/5より小さいことが好ましい。
大粒子14が、2種類以上の異なる材質の大粒子14で構成されている場合、ある材質で構成されている大粒子14の平均粒径と、別の材質で構成されている大粒子14との各平均粒径が上記範囲内となればよいが、それらは異なっていてもよい。
なお、異なる材質とは、金属または合金を構成する元素が異なる場合または構成する元素が同じであってもその組成が異なる場合などが例示される。
<小粒子>
小粒子16の材質は特に限定されないが、内部電極層3の焼結開始温度を高温側にシフトさせる効果を有する材質であることが好ましく、酸化物であることがより好ましく、絶縁性であることがさらに好ましい。内部電極層3の焼結開始温度を高温側にシフトさせる効果を有し、酸化物であり、絶縁性である材質の具体例としては、チタン酸バリウム、チタン酸カルシウムバリウム、チタン酸ストロンチウムバリウム、(Ba1-xCa)(Ti1-yZr)O、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化ジルコニウムおよび酸化アルミニウムから選ばれる少なくとも1つが挙げられ、チタン酸バリウムまたは酸化ケイ素であることが好ましくチタン酸バリウムであることが好ましい。
小粒子の材質がチタン酸バリウムであることにより積層体におけるセラミック層2の組成への影響を抑えることができる。
本実施形態における小粒子16は結晶性を有することが好ましい。これにより、内部電極層3の焼結開始温度をより高温側にシフトさせることができる。結晶性を有することは、たとえば走査型透過電子顕微鏡(STEM)やX線回折法(XRD)により確認することができる。
また、本実施形態における小粒子16は大粒子14に比べて小さい。また、小粒子16の平均粒径(r)は、3nm~30nmであり、好ましくは6nm~20nmである。rが上記の範囲に含まれることにより、小粒子の分散が容易になる。
本実施形態では、大粒子14の平均粒径をRと表し、該大粒子14に付着している小粒子16の平均粒径をrと表したとき、(r/R)は0.01以上0.17以下であることが好ましく、0.03以上0.15以下であることがより好ましい。r/Rが上記の範囲内であることにより、大粒子14から小粒子16が脱落しにくい。
また、本実施形態では、小粒子16として、材質が同じ複数の小粒子16を用いてもよいし、材質が異なる複数の小粒子16が混在しているものを用いてもよい。
小粒子16が、2種類以上の異なる材質の小粒子16で構成されている場合、ある材質で構成されている小粒子16の平均粒径と、別の材質で構成されている小粒子16の平均粒径とが異なっていてもよい。
なお、本実施形態に係る大粒子14および小粒子16の平均粒径ならびに大粒子14に対する小粒子16の被覆率の測定方法は下記の通りである。
複合粒子12を含む液体を走査電子顕微鏡(SEM)またはSTEMのステージに滴下し、風乾する。次に、SEM画像等を撮影する。図3にSEM画像の模式図を示す。SEM画像等の視野は特に限定されないが、大粒子14の平均粒径をRと表したとき、(R×8)×(R×6)程度であればよい。
次に、SEM画像等から「輪郭が確認できる大粒子14」を選別する。図4は図3において「輪郭が確認できる大粒子14」の輪郭を太線で示し、さらに「輪郭が確認できる大粒子14」に付着している「輪郭が確認できる小粒子16」の輪郭も太線で示している。なお、「輪郭が確認できる大粒子14」とは、SEM画像等に全輪郭が含まれており、なおかつSEM画像等において最前面に存在する大粒子14を意味する。したがって、一部でも欠けている場合は、その大粒子14は「輪郭が確認できる大粒子14」とはならない。また、一部でも他の大粒子14の後ろ(背面)に存在する場合も、その大粒子14は「輪郭が確認できる大粒子14」とはならない。
上記の方法により確認された「輪郭が確認できる大粒子14」および「輪郭が確認できる大粒子14」に付着している「輪郭が確認できる小粒子16」についてそれぞれ円相当径を求めて、円相当径を粒径とし、大粒子14の平均粒径(R)および小粒子16の平均粒径(r)をそれぞれ求める。
さらに、図5に示すように「輪郭が確認できる大粒子14」に対して、それぞれ重心Gを求め、重心Gから、「0.25×該大粒子の粒径(Ra)」となる半径の円を描き、その円を仮想円18とする。なお、「粒径Ra」とは、それぞれの大粒子14の粒径であり、平均粒径Rではない。仮想円18の面積に対する仮想円18に含まれる小粒子16の面積の合計を被覆率とする。図3および図4に示す「輪郭が確認できる大粒子14」の全てに対して被覆率を求め、その平均値を平均被覆率とする。
本実施形態では、大粒子14に対する小粒子16の平均被覆率は3%以上50%以下であることが好ましく、5%以上30%以下であることがより好ましい。
また、被覆率の標準偏差で示される被覆率ばらつきは、0%以上20%以下であることが好ましく、0%以上5%以下であることがより好ましい。本実施形態では、後述する静電吸着により大粒子14に小粒子16を付着させることにより、小粒子16の凝集を抑えることができるため、被覆率ばらつきを低く抑えることができる。なお、被覆率ばらつき(標準偏差)の式は下記の通りである。
Figure 2022067317000002
なお、上記式中でnとして表される「観察した複合粒子の数」とは観察した視野における「輪郭が確認できる大粒子14」を有する複合粒子12の数である。
本実施形態では、観察した複合粒子12の数に対する被覆率0%の複合粒子12の数の割合、すなわち被覆率0%の複合粒子12の割合が60%以下であることが好ましく、10%以下であることがより好ましい。
また、本実施形態では、たとえばr/R=0.07~0.09程度の場合、仮想円18に含まれる小粒子16の数が0個以上20個以下であることが好ましく、1個以上15個以下であることがより好ましい。なお、「仮想円18に含まれる小粒子16」には一部が欠けている小粒子16は含まれない。
本実施形態では、(R×80)×(R×60)の視野における小粒子16の凝集の数が3個以下であることが好ましく、1個以下であることがより好ましく、0個であることがさらに好ましい。
本実施形態では、大粒子14に対する小粒子16の含有率が1vol%以上23vol%以下であることが好ましく、2vol%以上11vol%以下であることがより好ましい。
第2実施形態 導電性ペースト
本実施形態では、導電性ペーストは、複合粒子12と、バインダと、溶剤と、を含む。バインダおよび溶剤は公知のものを用いることができる。
本実施形態では、小粒子16が複合粒子12の焼結開始温度を高温側にシフトさせる役割を果たし、該小粒子16は大粒子14に付着しているため、複合化されていない小粒子を共材として用いる従来の導電性ペーストに比べて効率よく共材としての効果を果たすことができる。したがって、大粒子14に複合化している小粒子16の含有量を比較的少なくしたり、従来の導電性ペーストに含有されていた複合化されていない共材を含まない、または含有量を少なくしても、共材としての効果を十分に果たすことができる。これにより、共材を構成する成分がセラミック層2の組成へ与える影響を低減できる。また、共材のコストを抑えることができるというメリットもある。
第3実施形態 積層セラミックコンデンサ
本発明の一実施形態として、積層セラミックコンデンサ1について説明する。図1に、一般的な積層セラミックコンデンサ1の断面図を示す。
積層セラミックコンデンサ1は、X軸およびY軸を含む平面に実質的に平行なセラミック層2と内部電極層3とを有し、セラミック層2と内部電極層3がZ軸の方向に沿って交互に積層されたセラミック素体10を有する。
ここで、「実質的に平行」とは、ほとんどの部分が平行であるが、多少平行でない部分を有していてもよいことを意味し、セラミック層2と内部電極層3は、多少、凹凸があったり傾いていたりしてもよいという趣旨である。
内部電極層3は、各端部がセラミック素体10の対向する2端面の表面に交互に露出するように積層してある。一対の外部電極4は、セラミック素体10の両端面に形成され、交互に配置された内部電極層3の露出端に接続されて、コンデンサ回路を構成する。
セラミック層2の厚みは、特に限定されないが、一層あたり2μm以下であることが好ましく、より好ましくは1.5μm以下、さらに好ましくは0.8μm以下である。厚みの下限は、特に限定されないが、たとえば0.3μm程度である。
セラミック層2の積層数は、特に限定されないが、好ましくは20以上であり、より好ましくは50以上である。
セラミック層2の材料としては、たとえば、BaTiO、CaTiO、SrTiO、CaZrO、(K1-xNa)SrNb15、BaTiNb15、(Ba1-xCa)(Ti1-yZr)Oなどの主成分からなる誘電体セラミックを用いることができる。また、これらの主成分にMn化合物、Mg化合物、Cr化合物、Co化合物、Ni化合物、希土類元素、Si化合物、Li化合物などの副成分を添加したものを用いてもよい。
本実施形態に係る内部電極層3は少なくとも図2に示す複合粒子12を焼成することにより得られる。
内部電極層3において、「複合粒子12の大粒子14」は焼成後に導電材として確認できる。また、「複合粒子12の小粒子16」は共材であり、焼成後に絶縁材として確認できる。
本実施形態では、内部電極層3における導電材および絶縁材の合計質量を100質量%としたときに、絶縁材の含有量が0.4質量%以上20質量%以下であり、3質量%以上15質量%以下であることが好ましい。
本実施形態に係る内部電極層3の厚みの上限は特に限定されないが、好ましくは2μm以下であり、より好ましくは1.5μm以下であり、さらに好ましくは0.8μm以下である。本実施形態に係る内部電極層3は電極途切れを抑制することができることから、比較的薄くすることができる。内部電極層3の厚みの下限も特に限定されないが、0.3μmである。
<外部電極>
外部電極4に含有される外部電極用導電材は特に限定されないが、本実施形態では安価なNiおよびCuならびにこれらの合金を用いることができる。外部電極4の厚さは用途等に応じて適宜決定すればよいが、通常10~50μmである。
<積層セラミックコンデンサの製造方法>
次に、図1示す積層セラミックコンデンサ1の製造方法の一例を説明する。
まず、本実施形態では、大粒子14および小粒子16を準備し、大粒子14の表面に小粒子16を付着させることにより、図2に示す複合粒子12を作製する。大粒子14の表面に小粒子16を付着させる方法は特に限定されず、たとえば静電吸着により大粒子14の表面に小粒子16を付着させてもよいし、メカノケミカル法により大粒子14の表面に小粒子16を付着させてもよいし、大粒子14の表面に小粒子16を合成により析出させる方法により大粒子14の表面に小粒子16を付着させてもよいし、樹脂などの有機材料を介して大粒子14の表面に小粒子16を付着させてもよい。
本実施形態では、静電吸着により大粒子14の表面に小粒子16を付着させることが好ましい。なぜなら、静電吸着の場合は、低エネルギーで大粒子14の表面に小粒子16を付着させることが可能だからである。
また、静電吸着の場合は、大粒子14に小粒子16を単分散に近い状態で吸着させることができる。
さらに、静電吸着の場合は、別途合成した「結晶性の高い材料」、「耐熱性の高い材料」および/または「球形に近い材料」を小粒子16として用いることができ、それにより小粒子16の共材としての効果を最大化させることができる。なお、小粒子16が球形に近いほど比表面積が減少し(真球が最小)、表面自由エネルギーが小さくなることで焼結開始温度が高くなる傾向となる。
さらに、静電吸着の場合は、小粒子16の凝集を少なくすることができる。小粒子16の凝集は共材として有効に機能する小粒子16の数の減少を引き起こし、電極途切れの起点の原因となる可能性がある。
さらに、小粒子16の粒径を変えることにより、静電吸着の厚みを変えることができることから、大粒子14の表面の共材(小粒子16)の吸着厚みの制御が容易である。
さらに、静電吸着の場合は、大粒子14と小粒子16にそれぞれ反対の電荷を帯びさせた後、吸着させるため、大粒子14に付着する小粒子16の量を制御することが容易であるというメリットもある。
上記の理由から、静電吸着により大粒子14の表面に小粒子16を付着させることで、複合粒子12の焼結開始温度を高温側にシフトさせる効果をより高めることができる。
小粒子16として用いる酸化物ナノ粒子は最表面に水酸基を持つため、基本的に親水性が高く水や極性の高い溶剤類、たとえばアルコール類やグリコール類に良く分散する。製法や分散方法にもよるが、酸化物ナノ粒子は多くの場合はマイナスの表面電荷を持っており、複合化に用いることができる。分散を安定化させるための微量の添加材があってもよい。
大粒子14として用いるニッケル粉は、製法にもよるがプラスもしくはマイナスの非常に弱い電荷を持っている。ポリジアリルジメチルアンモニウムクロリド(PDDA)、ポリエチレンイミン(PEI)等の高分子電解質を用いてそれを強いプラスに変えることで、マイナスの酸化物ナノ粒子(小粒子16)と複合化が出来る。
また、小粒子16としてBaTiOを用いる場合は、たとえば、下記の方法で複合化する。まず、有機溶剤に、表面がプラスに帯電しているNi粒子(大粒子14)を投入し、「表面がプラスに帯電しているNi粒子を含む分散液」を準備する。
さらに、「表面がマイナスに帯電しているBaTiOを含む分散液」も準備する。このように、有機溶剤を用いるのは、溶媒が水だとBaTiOの表面イオンが水に溶出してしまうからである。なお、BaTiO溶液の溶媒としては、アルコール類、グリコール類、ケトン類などを用いることができる。
「表面がプラスに帯電しているNi粒子を含む分散液」と、「表面がマイナスに帯電しているBaTiO粒子を含む分散液」とを混合し、静電吸着によりNi粒子にBaTiO粒子を吸着させて複合粒子12が得られる。
次にセラミック素体10を構成するためのセラミック材料を含むセラミックグリーンシートが準備される。
セラミック材料としては、BaTiO、CaTiO、SrTiO、CaZrO、(K1-xNa)SrNb15、BaTiNb15、(Ba1-xCa)(Ti1-yZr)Oなどの主成分からなるセラミック材料を用いることができる。
次に、セラミックグリーンシート上に、導電性ペーストを塗布して、内部電極層3に対応する導電パターンが形成される。
なお、本実施形態に係る導電性ペーストは複合粒子12を含むことから、複合粒子12の構造を保持するために、比較的穏やかに混錬することが好ましく、自転公転撹拌機により混錬することが好ましい。
導電性ペーストの塗布は、たとえば、スクリーン印刷法などの各種印刷法により行うことができるが、本実施形態に係る導電性ペーストは複合粒子12を含むことから、複合粒子12の構造を保持するために、スクリーン印刷もしくはグラビア印刷により塗布することが好ましい。
導電パターンが形成されていない複数のセラミックグリーシート、導電パターンが形成されたセラミックグリーンシート、および導電パターンが形成されていない複数のセラミックグリーンシートがこの順で積層され、積層方向にプレスすることにより、マザー積層体が作製される。
マザー積層体をカットすることにより、複数のグリーンのセラミック素体が作製される。なお、マザー積層体のカッティングは、ダイシングや押切りにより行うことができる。さらに、グリーンのセラミック素体に対してバレル研磨などを施し、稜線部や角部を丸めてもよい。
焼成前に、グリーンチップに脱バインダ処理を施す。脱バインダ条件としては、昇温速度を好ましくは5~300℃/時間、保持温度を好ましくは180~800℃、温度保持時間を好ましくは0.5~24時間とする。また、脱バインダ雰囲気は、空気もしくは還元性雰囲気とする。
焼成時の昇温速度は好ましくは50~500℃/時間、より好ましくは200~300℃/時間である。
焼成時の保持温度は、好ましくは1200~1350℃、より好ましくは1220~1300℃であり、その保持時間は、好ましくは0.5~8時間、より好ましくは2~3時間である。
焼成雰囲気は、還元性雰囲気とすることが好ましく、雰囲気ガスとしてはたとえば、NとHとの混合ガスを加湿して用いることができる。
また、焼成時の酸素分圧は、導電性ペースト中の導電材の種類に応じて適宜決定されればよいが、導電材としてNiやNi合金等の卑金属を用いる場合、焼成雰囲気中の酸素分圧は、10-14~10-10MPaとすることが好ましい。酸素分圧を10-14MPa以上とすることで、内部電極層3の導電材が異常焼結を起こすことを防止しやすくなり、内部電極層3が途切れてしまうことを防止しやすくなる。また、酸素分圧を10-10MPa以下とすることで、内部電極層3の酸化を防止しやすくなる。降温速度は、好ましくは50~500℃/時間である。
還元性雰囲気中で焼成した後、セラミック素体10にはアニールを施してもよい。アニール雰囲気中の酸素分圧は10-9~10-5MPa、アニールの際の保持温度は950~1150℃、保持時間は0~20時間とすればよい。また、アニールの雰囲気ガスとしては、たとえば、加湿したNガス等を用いることができる。
上記した脱バインダ処理、焼成およびアニールにおいて、Nガスや混合ガス等を加湿するには、たとえばウェッター等を使用すればよい。この場合、水温は5~75℃程度が好ましい。
脱バインダ処理、焼成およびアニールは、連続して行なっても、独立に行なってもよい。
上記のようにして得られたセラミック素体10に、たとえばバレル研磨やサンドブラストなどにより端面研磨を施し、外部電極用ペーストを塗布し、焼成し、外部電極4を形成する。そして、必要に応じて、外部電極4の表面に、めっき等により被覆層を形成する。なお、外部電極用ペーストは、焼成後に外部電極用導電材を構成する外部電極用導電性粒子の他に、公知のバインダや溶剤を含む。
このようにして製造された本実施形態の積層セラミックコンデンサ1はハンダ付け等によりプリント基板上などに実装され、各種電子機器等に使用される。
本実施形態に係る積層セラミックコンデンサ1の内部電極層3は、本実施形態に係る複合粒子12を含む導電性ペーストにより形成される。本実施形態に係る複合粒子12は微細であることから、積層セラミックコンデンサ1の薄層化の要求を満たすことができる。
また、小粒子16は複合粒子12の焼結開始温度を高温側にシフトさせる効果を有し、本実施形態に係る複合粒子12は大粒子14の表面に小粒子16が付着した構成である。本実施形態に係る複合粒子12を有する導電性ペーストによれば、複合粒子12の焼結開始温度を効率よく高温側にシフトさせることができ、セラミック層2の焼結開始温度に近づけることができる。その結果、内部電極層3とセラミック層2との熱収縮挙動の相違に起因するセラミック層2のクラックを防ぐと共に、内部電極層3の電極途切れを防ぐことができる。
さらに、上記の通り、本実施形態に係る複合粒子12によれば、内部電極層3の焼結開始温度を効率よく高温側にシフトさせることができるため、従来の導電性ペーストに比べて共材の含有量を少なくすることができる。これにより、共材がセラミック層2に及ぼす影響を低減することができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々に改変することができる。
本発明の電子部品は、積層セラミックコンデンサに限らず、その他の電子部品に適用することが可能である。その他の電子部品としては、セラミック層が内部電極層を介して積層される全ての電子部品であり、たとえば、バンドパスフィルタ、インダクタ、積層三端子フィルタ、圧電素子、PTCサーミスタ、NTCサーミスタ、バリスタなどである。
たとえば、内部電極層3は複合粒子12と共に複合粒子12以外の導電性粒子を焼成することにより得られてもよい。導電性粒子の材質は特に限定されないが、Ni、Ni系合金、CuまたはCu系合金等を使用できる。
この場合に用いられる導電性ペーストでは、複合粒子12および導電性粒子の合計含有量を100質量%としたときに、複合粒子12が20質量%以上60質量%以下含まれることが好ましく、25質量%以上45質量%以下含まれることがより好ましい。
また、内部電極層3は、小粒子16に由来しない共材を含んでいてもよい。小粒子16に由来しない共材は、導電性ペーストに複合粒子12の一部としてではなく、単独で共材として添加される。小粒子16に由来しない共材の平均粒径は特に限定されず、小粒子16の平均粒径より大きくてもよく、好ましくは0.003μm以上0.100μm以下である。小粒子16に由来しない共材の材質は特に限定されないが、セラミック層2の組成へ与える影響を低減するために、セラミック層2を構成する材質を用いることが好ましい。
さらに、外部電極4の形成に際して、ペーストを焼成することにより形成するのではなく、複合粒子12を含む樹脂により外部電極4を形成してもよい。すなわち、外部電極4を複合粒子12を含む樹脂電極としてもよい。
以下、本発明の実施例を挙げ、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、これら実施例に限定されない。
<試料番号2~5、11、12>
複合粒子12を構成する大粒子14としてNi粒子を準備し、小粒子16としてSiO粒子を準備し、静電吸着によりNi粒子にSiO粒子を付着させた。
具体的には、下記の通りとした。まず、Ni粒子をPDDAの水溶液と混合し、Ni粒子をプラスに帯電させた。プラスに帯電しているNi粒子を含む水溶液中に元々マイナスに帯電しているSiO粒子を投入し、Ni粒子とSiO粒子とを静電吸着により複合化させた。乾燥して、複合粒子を得た。複合粒子における大粒子と小粒子の合計体積に対する小粒子の体積は表1に記載の通りであった。
得られた複合粒子の乾燥膜をフラットミリングで削って断面をSEM観察し、(R×80)×(R×60)となる視野における小粒子の凝集の数を数えた。試料番号2~5、11および12では小粒子の凝集の数が0個であった。
凝集の数を数えるために準備した乾燥膜となった複合粒子とは別の複合粒子をエタノール中に0.5質量%の割合で投入し、1分間ボルテックスミキサーにより混合した。1~2時間静置し、複合粒子を沈降させた。上澄みをデカンテーションで除き、もう一度エタノールを加えて混合した。得られた複合粒子含有液をSEMステージ上に滴下して風乾させてSEM観察した。大粒子の平均粒径R、小粒子16の平均粒径rおよび大粒子に対する小粒子の平均被覆率を測定した。平均粒径Rおよび平均粒径rは表1に示す通りであった。試料番号2~5、11および12では平均被覆率が3%以上50%以下であった。
次に導電性ペーストを準備した。導電性ペーストのバインダとしては、エチルセルロースを用い、溶剤としてはテルピネオールを用いた。得られた複合粒子45質量部、バインダ45質量部および溶剤52質量部を混合して導電性ペーストを得た。
誘電体シート上に、導電性ペーストを塗布し、サンプルチップを得た。
次いで、得られたサンプルチップについて、脱バインダ処理および焼成を下記条件にて行い電極層を得た。
脱バインダ処理条件は、昇温速度:25℃/時間、保持温度:260℃、温度保持時間:8時間、雰囲気:空気中とした。
焼成条件は、昇温速度:200℃/時間、保持温度:1200~1350℃とし、保持時間を1時間とした。降温速度は200℃/時間とした。なお、雰囲気ガスは、加湿したN+H混合ガスとし、酸素分圧が10-12MPaとなるようにした。
なお、焼成工程については、熱機械分析(TMA)により、電極層の焼結開始温度および熱収縮進行度を測定した。TMAの測定機器はRigaku社製、品名Thermo plus EVO2を用いた。結果を表1に示す。熱収縮進行度は、表1および後述する表2~表4に示すように、大粒子がNiの場合は1300℃における内部電極層の厚みを100%とし、後述する表5に示すように大粒子がAgの場合は700℃における内部電極層の厚みを100%とした場合の数値である。焼結開始温度は、熱収縮進行度が10%となったときの温度である。
<試料番号21、22>
焼成後に導電性ペーストに複合粒子ではなく表1に記載の平均粒径Rを有するNi粒子を用いた以外は表1の各試料と同様にしてTMAにより測定した。結果を表2に示す。
<試料番号31~33>
小粒子16として、SiO粒子に替えて、BaTiO粒子を用い、下記の方法により複合粒子を作製した以外は、表1の各試料と同様にしてTMAにより測定した。結果を表3に示す。
まず、Ni粒子(大粒子14)をPDDAの水溶液と混合し、Ni粒子の表面をプラスに帯電させた。表面がプラスに帯電しているNi粒子を含む水溶液の溶剤を水から有機溶剤に置換し、「表面がプラスに帯電しているNi粒子を含む分散液」を準備した。また、「表面がマイナスに帯電しているBaTiOを含む分散液」も準備した。
「表面がプラスに帯電しているNi粒子を含む分散液」と、「表面がマイナスに帯電しているBaTiO粒子を含む分散液」とを混合し、静電吸着によりNi粒子にBaTiO粒子を吸着させて複合粒子を得た。複合粒子を含む有機溶媒をSEMステージ上に滴下して風乾させてSEM観察した。結果を表3に示す。試料番号31~33では平均被覆率が3%以上50%以下であり、小粒子の凝集の数が0個であった。
<試料番号41~43>
小粒子の材質をSiO粒子に替えて、表4に記載の材質の粒子とした以外は、表1の各試料と同様にしてTMAにより測定した。結果を表1に示す。なお、試料番号41~43では平均被覆率が3%以上50%以下であり、小粒子の凝集の数が0個であった。
<試料番号52>
大粒子の材質をNi粒子に替えて、表5に記載の材質の粒子とした以外は、表1の各試料と同様にしてTMAにより測定した。結果を表5に示す。なお、試料番号52では平均被覆率が3%以上50%以下であり、小粒子の凝集の数が0個であった。
<試料番号71~78>
さらに被覆率ばらつき、被覆率0%の複合粒子の数、被覆率0%の複合粒子の割合、仮想円に含まれる小粒子の数および小粒子の凝集の有無を測定した以外は、表1の各試料と同様にして、TMAにより焼結開始温度を測定した。結果を表6および7に示す。
<積層セラミックコンデンサ>
試料番号5における複合粒子を用いて下記の通り、積層セラミックコンデンサを製造した。
内部電極層を形成する導電性ペーストを準備した。導電性ペーストのバインダとしては、エチルセルロースを用い、溶剤としてはテルピネオールを用いた。得られた複合粒子45質量%、バインダ3質量%および溶剤52質量%を混合して導電性ペーストを得た。
積層セラミックコンデンサ用のセラミック素体10として、BaTiOを主成分とするセラミックグリーンシート上に、導電性ペーストを塗布して、内部電極層3に対応する導電パターンを形成した。
導電パターンが形成されていない複数のセラミックグリーシート、導電パターンが形成されたセラミックグリーンシート、および導電パターンが形成されていない複数のセラミックグリーンシートをこの順で積層し、積層方向にプレスすることにより、マザー積層体を作製した。
マザー積層体をカットすることにより、複数のグリーンのセラミック素体を作製した。
次いで、得られたグリーンチップについて、脱バインダ処理、焼成およびアニールを下記条件にて行って、積層セラミック焼成体(セラミック素体)を得た。
脱バインダ処理条件は、昇温速度:25℃/時間、保持温度:500℃、温度保持時間:8時間、雰囲気:加湿したN+H混合ガスとした。
焼成条件は、昇温速度:200℃/時間、保持温度:1200~1350℃とし、保持時間を1時間とした。降温速度は200℃/時間とした。なお、雰囲気ガスは、加湿したN+H混合ガスとし、酸素分圧が10-12MPaとなるようにした。
アニール条件は、昇温速度:200℃/時間、保持温度:1000℃、温度保持時間:2時間、降温速度:200℃/時間、雰囲気ガス:加湿したNガス(酸素分圧:10-7MPa)とした。
なお、焼成およびアニールの際の雰囲気ガスの加湿には、ウェッターを用いた。
次いで、得られたセラミック素体の端面をサンドブラストにて研磨した後、外部電極としてCuを塗布し、図1に示す積層セラミックコンデンサの試料を得た。得られたコンデンサ試料のサイズは、1.0mm×0.5mm×0.5mmであり、誘電体層の厚み3.0μm、内部電極層の厚み1.5μm、内部電極層に挟まれた誘電体層の数は4とした。
Figure 2022067317000003
Figure 2022067317000004
Figure 2022067317000005
Figure 2022067317000006
Figure 2022067317000007
Figure 2022067317000008
Figure 2022067317000009
表1~5より小粒子を含む場合(試料番号2~5、11、12、31~33、41~43、52)は小粒子を含まない場合(試料番号21、22)に比べて焼結開始温度が高く熱収縮が緩やかに進行することが確認できた。
1… 積層セラミックコンデンサ
2… セラミック層(誘電体層)
3… 内部電極層
4… 外部電極
10… セラミック素体
12… 複合粒子
14… 大粒子
16… 小粒子
18… 仮想円

Claims (11)

  1. 大粒子と、前記大粒子の表面に付着してあり前記大粒子よりも平均粒径が小さい小粒子と、を有し、
    前記大粒子の平均粒径をRと表し、前記小粒子の平均粒径をrと表し、
    前記Rが30nm以上300nm以下であり、
    前記rが3nm以上30nm以下である複合粒子。
  2. 前記大粒子と、前記小粒子との粒径比(r/R)は、0.01以上0.17以下である請求項1に記載の複合粒子。
  3. 前記大粒子の材質は導電性である請求項1または2に記載の複合粒子。
  4. 前記大粒子の材質はニッケル、ニッケル合金、銅、銅合金、銀および銀合金から選ばれる少なくとも1つである請求項1~3のいずれかに記載の複合粒子。
  5. 前記小粒子の材質は酸化物である請求項1~4のいずれかに記載の複合粒子。
  6. 前記小粒子の材質はチタン酸バリウム、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化アルミニウムおよび酸化ジルコニウムから選ばれる少なくとも1つである請求項1~5のいずれかに記載の複合粒子。
  7. 前記大粒子に対する前記小粒子の平均被覆率が3%以上50%以下である請求項1~6のいずれかに記載の複合粒子。
  8. 前記大粒子および前記小粒子の合計体積を100vol%としたとき、
    前記小粒子の体積が1vol%以上23vol%以下である請求項1~7のいずれかに記載の複合粒子。
  9. 請求項1~8のいずれかに記載の複合粒子と、バインダと、溶剤と、を有する導電性ペースト。
  10. セラミック層と、内部電極層とを有する電子部品であって、
    前記内部電極層が請求項9に記載の導電性ペーストから形成されている電子部品。
  11. 電極層を有する電子部品であって、
    前記電極層が請求項9に記載の導電性ペーストから形成されている電子部品。
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