JP2022063632A - 紙葉類処理装置 - Google Patents
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Abstract
Description
この紙葉類処理装置によれば、本発明に係る紙葉類処理装置を簡単且つ確実に形成できる。
この紙葉類処理装置によれば、広い領域の搬送路内で詰まった紙葉類を所定領域まで手動によって運ぶことができる。
この紙葉類処理装置によれば、可動部搬送部の開閉移動を簡単且つ確実に実現できる。紙葉類処理装置が大型化することもない。
この紙葉類処理装置によれば、作業者にとっての操作性が向上する。
この紙葉類処理装置によれば、作業者にとっての操作性が向上する。
この紙葉類処理装置によれば、詰まった紙葉類を取り出すための2つの場所を近接させて設けることができるので、紙葉類処理装置をより一層小型にできる。
この紙葉類処理装置によれば、紙葉類処理装置がより一層、取扱い易くなる。
図1及び図2は、本発明に係る紙葉類処理装置の一実施形態である紙幣処理装置を示している。図1は、紙幣処理装置を構成する各構成部分に金属枠が装着されている状態を示している。図2は、図1に示す構造から金属枠を取り除いて、紙幣処理装置の内部の主要な構成要素を示している。図3は図1の矢印Aに従った紙幣処理装置の左側面図である。図1は図3の矢印Bに従った紙幣処理装置の正面図である。
(入金口2)
図1及び図2において、入金口2は、挿入された紙幣を一括で、すなわち束で装置内に引き込む部分である。入金口2には1枚又は複数枚の紙幣の挿入が可能である。入金口2には、一括で最大50枚の紙幣を挿入できる。入金口2において、紙幣は縦長方向に挿入される。
入金部3は、一括で挿入された複数枚の紙幣を一枚ずつに分離する。入金部3に引き込まれた紙幣は入金口2からは見えないようになっている。また、分離できない場合には入金口2から返却する。
識別部10は紙幣の識別及び計数を行う。識別部10は、紙幣が往方向及び復方向の双方向のいずれへ搬送される場合でも紙幣の種類を識別及び計数することができる。入金時に識別できない紙幣、すなわち金種を確定できない紙幣、は返却する。出金時及び回収時に識別できない紙幣は出金リジェクト庫18aへ搬送する。補給時に識別できない紙幣は待避部19に搬送する。
補給回収庫14は、各金種の収納庫13a,13b,13cへ補給しようとする紙幣をセットしたり、各金種の収納庫13a,13b,13cから金種別に回収した紙幣を収納したりする収納庫である。補給される紙幣及び回収される紙幣は識別部10を経由する。紙幣処理装置1内の各種の紙幣収納庫13a,13b,13cに対する紙幣の管理をこの補給回収庫14を介して行うことができる。この補給回収庫14を紙幣処理装置1の内部に設けたことにより、紙幣処理装置1の全体を券売機から引き出すことなく、各紙幣収納庫13a,13b,13cに対する紙幣の補給や回収を行うことができる。
待避部19は、1万円札が21枚を超える入金が発生した場合の22枚目以降の1万円札の保留を行う。1万円札以外の金種への設定も可能である。待避部19の最大保留枚数は20枚である。この設定は、搬送路によって搬送可能な最大束搬送枚数が20枚であることに対応している。取引の確定後、待避部19内の紙幣は万円庫13aへ束で搬送される。
出金部5は、各収納庫13a,13b,13cから繰り出された紙幣をまとめて出金口4へ送る部分である。出金部5は、つり札の払出し時や、取引取消し時の紙幣の返却時や、入金時に識別部10にて識別できなかった紙幣の返却時等に、紙幣を出金口4へ向けてまとめて送り出す。出金部5における紙幣の最大保留枚数は50枚である。
出金口4は、出金部5でまとめた紙幣を束の状態で部分的に外側へ出すことにより、紙幣を「抜取り待機状態」で保持する部分である。出金口4は最大で50枚の紙幣をまとめて外部へ出すことが可能である。
本実施形態ではリジェクト部17が紙幣処理装置1の奥側の上部に設けられている。リジェクト部17は、出金リジェクト庫18aと、補給リジェクト庫18bと、取忘れ回収庫18cとを有している。
(出金リジェクト庫18a)
出金リジェクト庫18aは、出金時及び回収時に識別部10で識別できなかった紙幣を保留する部分である。出金リジェクト庫18aにおける紙幣の最大保留枚数は100枚である。
(補給リジェクト庫18b)
補給時に識別部10で補給金種以外と判別された紙幣を保留する。
客は、出金口4から部分的に出ているつり札を取り忘れる場合がある。取忘れ回収庫18cは、そのように取忘れられた紙幣を回収する部分である。具体的には、一括で払い出された紙幣は、まず、出金口4において「抜取り待機状態」で保持される。そして、一定時間の間に抜取りがない場合には、取忘れ回収庫に回収される。取忘れ回収庫18cにおける紙幣の最大回収枚数は20枚である。21枚以上の取忘れの場合は、取忘れられた紙幣は出金部5に取り込まれ、その後、エラーが発生したものと判断されて紙幣処理装置1の動作が停止される。
図3において矢印Cで示す側が紙幣処理装置1の裏側であり、この裏側は図1に示す紙幣処理装置1の正面側の反対側である。この紙幣処理装置1の裏側の機枠27に、駆動源としの電動モータ(例えばサーボモータ)(図示せず)や、配線(図示せず)や、動力伝達手段(例えば動力伝達用ベルト等)(図示せず)等や、各種の機器の動作を制御する制御部(図示せず)が設けられている。
紙幣処理装置1は次のような処理を行う。
(入金及び入金リジェクト処理)
図2において入金口2に投入された紙幣は、図4に示すように、一括すなわち束で紙幣処理装置1の内部へ取り込まれる。取り込まれた紙幣は、入金部3にて順次に1枚ずつ後方へ繰り出されて、識別部10にて識別され、さらに計数される。それらの処理後の紙幣は、金種別に、万円庫13aの保留部Qか、千円庫13bの保留部Qか、2/5千円庫13cの保留部Qに保留される。
本実施形態では、定期券の設定最高金額として1万円札が41枚入金される場合がある。図4において、紙幣処理装置1の入金口2に1万円札が22枚以上挿入されたときには、1万円札の21枚目までは万円庫13aの保留部Qに保留し、22枚目以降は待避部19に保留する。そして、取引が確定されて取消し返却が無効とされると、万円庫13aの保留部Qにある21枚を紙幣収納部Sに収納し、その後、待避部19から万円庫13aの保留部Qへ紙幣を束で搬送して、二次保留の状態で保留する。そして、次の客が購入開始動作(例えば入金)を行ったときに、それまで保留部Q内で二次保留されていた紙幣を紙幣収納部Sへ移送して当該紙幣収納部Sに収納する。
図4において各金種の収納庫13a,13b,13c内の保留部Qに一次保留された紙幣は、客による取引の取消しの意思があった場合には、投入された現物として図5に示すように客に返却される。この場合、返却に係るその紙幣は、保留部Qから集積状態(すなわち、束)のまま搬送路へ繰り出される。束となる紙幣の最大枚数は21枚である。具体的には、返却される紙幣は保留部Qから出金部5まで搬送され、他の金種の札とまとめられた上で出金口4を通して客へ返却される。
つり銭の金額は、投入された貨幣の金額と購入する物品の金額との差額によって決まる。つり札は、つり銭の金額に応じて必要金種の札によって決められる。つり札は図6において出金口4を通して外部へ払い出される。
図7において、補給回収庫14は各金種の収納庫13a,13b,13cと同様に、保留部Q、紙幣収納部S及び紙幣操出部Rを有している。補給回収庫14の紙幣操出部Rから繰り出された紙幣は、識別部10にて金種を識別され、さらに制御部にて計数され、対応する金種別収納庫13a,13b,13cのいずれかの保留部Q内に保留される。そして、適宜のタイミングで当該収納庫内の紙幣収納部Sへ移送される。
図8において、各金種の収納庫13a,13b,13cの紙幣操出部Rから繰り出された紙幣は、識別部10を経由して補給回収庫14へ搬送される。補給回収庫14へ送られた紙幣は保留部Qを経て紙幣収納部Sへ収納される。識別部10で識別できなかった紙幣は出金リジェクト庫18aへ搬送される。
図9において、出金口4にて一括で払い出された紙幣は当該出金口4にて抜取り待機状態で保持される。この状態の紙幣が一定時間、抜き取られない場合は、その紙幣が取忘れ回収庫18cへ搬送されて回収される。抜き取られない紙幣の枚数が21枚以上である場合は、それらの紙幣は出金部5へ搬送されて回収される。そして、その回収後、エラーが発生したものとして紙幣処理装置1の動作を停止する。
以下、紙幣処理装置1内の中搬送部9bについて説明する。
図10は中搬送部9bを拡大して示している。中搬送部9bは、電動モータである第1
サーボモータ30aと、電動モータとしての第2のサーボモータ30bとを有している。第1サーボモータ30aは図2において上搬送部9a内の搬送ベルトと中搬送部9b内の搬送ベルトを駆動して周回移動させる。第2サーボモータ30bは下搬送部9b内の搬送ベルトを駆動して周回移動させる。
なお、当接部材を用いることに変えて、磁石などを用いて簡易的に下可動搬送部33bを閉位置にするようにしても良い。この場合には、下可動搬送部33bの閉位置からの揺動回転が作業者の手動によって行われるが、作業者が閉位置へ復帰させるか、或いは千円庫を収納しない限り、自然状態で下可動搬送部33bは開位置となる。
図2の上搬送部9a、中搬送部9b、下搬送部9c、及び必要に応じてその他の搬送部の適所に図示しない複数の紙幣検知器(例えば光電センサ)を配置する。制御部は紙幣検知器の出力信号をオンライン又は無線通信によって受け取る。制御部は紙幣検知器からの信号を監視することで搬送異常を検出する。また、制御部は、ホストコンピュータと接続され、搬送異常をホストコンピュータの表示部に表示することにより、搬送異常を係員に報知する。具体的には、搬送異常が発生した旨のメッセージや、搬送異常が発生した位置等が表示部に表示される。
以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形態に限定されるものでなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改変できる。
例えば、本発明は紙幣以外の紙葉類に適用できる。上記実施形態では本発明を紙幣処理装置1の中搬送部9bに適用したが、中搬送部9b以外の搬送部に適用することもできる。
5:出金部、 9a:上搬送部、 9b:中搬送部、 9c:下搬送部、 10:識別部、 13a:万円庫、 13b:千円庫、 13c:2/5千円庫、 14:補給回収庫、 17:リジェクト部、 18a:出金リジェクト庫、 18b:補給リジェクト庫、 18c:取忘れ回収庫、 19:待避部、 22:搬送用ベルト、 23:搬送用ローラ、 24:搬送路切換爪、 27:機枠、 30a:第1サーボモータ(電動モータ)、 30b:第2サーボモータ(電動モータ) 30c:出力軸、 30d:出力軸、 31a:第1搬送ベルト、 31b:第2搬送ベルト、 32:ツマミ、 33a:上可動搬送部、 33b:下可動搬送部、 34a,34b,34c,34d:従動ローラ、 35a,35b:従動搬送ベルト、 38a,38b:ガイド機構、 39:駆動系の構造、 40:ピン、 41:機枠、 42.爪部材(係合部材)、 43.切換爪、 44.当接部材、 K1,K2:空間領域、 Q:保留部、 S:紙幣収納部、 H:高さ、D:奥行、 W:幅
Claims (8)
- 紙葉類を収納する収納庫と、
当該収納庫の周りで紙葉類を搬送する紙葉類搬送部と
を有する紙葉類処理装置であって、
前記収納庫は、前記紙葉類処理装置の内部の空間領域に収まる内部位置と、前記紙葉類処理装置の外部へ出る外部位置との間で移動可能であり、
前記紙葉類搬送部は可動搬送部を有しており、
当該可動搬送部は、紙葉類搬送路を形成する閉位置と、紙葉類搬送路を開放状態にする開位置との間で開閉移動可能である
ことを特徴とする紙葉類処理装置。 - 前記紙葉類搬送部は駆動源によって駆動されて周回移動する駆動側搬送ベルトを有しており、
前記可動搬送部は一対の支持用ローラに掛け渡されていて自由に周回移動できる無端状の可動部搬送ベルトを有しており、
当該可動部搬送ベルトは、前記可動搬送部が前記閉位置にあるときに、前記駆動側搬送ベルトに対向する位置に置かれ、当該駆動側搬送ベルトと協働して紙葉類搬送路を形成する
ことを特徴とする請求項1記載の紙葉類処理装置。 - 前記駆動源は前記駆動側搬送ベルトを手動によって回転させるためのツマミを有することを特徴とする請求項2記載の紙葉類処理装置。
- 前記可動部搬送ベルトは、前記一対の支持用ローラのうちの一方の支持用ローラであって前記収納庫が前記内部位置から前記外部位置へ移動するときの当該収納庫の移動路に沿った下流側にある支持用ローラ、を中心として回転移動でき、
前記可動部搬送ベルトが前記下流側の支持用ローラを中心として回転移動することにより、前記可動搬送部が前記閉位置と前記開位置との間で開閉移動する
ことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の紙葉類処理装置。 - 前記可動搬送部は自然状態で前記閉位置にあり、
当該閉位置にある前記可動搬送部の隣接領域を通って前記収納庫が前記内部位置と前記外部位置との間で移動する
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の紙葉類処理装置。 - 前記可動搬送部は自然状態で前記開位置にあり、
前記収納庫が前記外部位置から前記内部位置へ移動するときに、当該収納庫によって押されて前記可動搬送部が前記閉位置へ移動する
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の紙葉類処理装置。 - 前記収納庫を収めるための一対の前記空間領域が前記識別部の両側に設けられており、
前記紙葉類搬送部は前記一対の空間領域の間に設けられており、当該紙葉類搬送部は前記識別部に対して紙葉類を搬送し、
当該紙葉類搬送部は前記一対の空間領域に対向する部分のそれぞれにおいて前記可動搬送部を有する
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1つに記載の紙葉類処理装置。 - 前記一対の空間領域は前記識別部の上方位置及び下方位置に設けられており、
上方の空間領域に対向する前記可動搬送部は自然状態において前記閉位置にあり、
下方の空間領域に対向する前記可動搬送部は自然状態において前記開位置にある
ことを特徴とする請求項7記載の紙葉類処理装置。
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2020
- 2020-10-12 JP JP2020171990A patent/JP2022063632A/ja active Pending
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