JP2022061687A - 配線部材 - Google Patents

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拓也 蒲
Takuya Kama
昌樹 水下
Masaki MIZUSHITA
哲也 西村
Tetsuya Nishimura
佑介 三谷
yusuke Mitani
五男 若林
Itsuo Wakabayashi
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Abstract

【課題】複数の部材の間に線状伝送部材の端部が配置されるコネクタを簡易に防水することができる技術を提供することを目的とする。【解決手段】配線部材10は、一方主面21aに開口し、他方主面21bに向けて凹む収容溝22が形成されたハウジング本体21と、前記ハウジング本体21に取付けられたカバー30とを含むコネクタハウジング20と、端部が前記収容溝22に収容された線状伝送部材40と、前記収容溝22に充填された充填部材60と、を備える。前記ハウジング本体21は前記収容溝22の壁部としての底壁部23と側壁部24とを有する。前記カバー30は前記ハウジング本体21の前記一方主面21aに重ねられて前記収容溝22を覆うカバー本体部31を有する。前記充填部材60が前記一方主面21aのうち前記側壁部24の先端面となる部分と前記カバー本体部31との間にも設けられている。【選択図】図3

Description

本開示は、配線部材に関する。
コネクタは、キャビティを通じた水の浸入の抑制が図られることがある。この場合、例えば、特許文献1に記載の防水コネクタのように、電線端部に被せられたゴム栓をキャビティ内面に密着させることがある。
コネクタの中には、特許文献2に記載のコネクタのように、収容溝が形成された本体と収容溝を覆うカバーとの2つの部材の間に電線の端部が配置されるものがある。
特開2011-146206号公報 特開2019-128996号公報
特許文献2に記載のコネクタのように、複数の部材の間に線状伝送部材の端部が配置される場合、溝の側壁とカバーとの隙間も塞ぐ必要があり、ゴム栓ではこの部分を塞ぐことが困難な場合がある。
そこで、複数の部材の間に線状伝送部材の端部が配置されるコネクタを簡易に防水することができる技術を提供することを目的とする。
本開示の配線部材は、一方主面に開口し、他方主面に向けて凹む収容溝が形成されたハウジング本体と、前記ハウジング本体に取付けられたカバーとを含むコネクタハウジングと、端部が前記収容溝に収容された線状伝送部材と、前記収容溝に充填された充填部材と、を備え、前記ハウジング本体は前記収容溝の壁部としての底壁部と側壁部とを有し、前記カバーは前記ハウジング本体の前記一方主面に重ねられて前記収容溝を覆うカバー本体部を有し、前記充填部材が前記一方主面のうち前記側壁部の先端面となる部分と前記カバー本体部との間にも設けられている、配線部材である。
本開示によれば、複数の部材の間に線状伝送部材の端部が配置されるコネクタを簡易に防水することができる。
図1は実施形態1にかかる配線部材を示す斜視図である。 図2は実施形態1にかかる配線部材を示す平面図である。 図3は図2のIII-III線に沿って切断された断面図である。 図4は図2のIV-IV線に沿って切断された断面図である。 図5は実施形態1にかかる配線部材を製造する様子を示す模式図である。 図6は実施形態1にかかる配線部材を製造する様子を示す模式図である。 図7は実施形態2にかかる配線部材を示す断面図である。 図8は実施形態2にかかる配線部材を製造する様子を示す模式図である。 図9は実施形態3にかかる配線部材を示す断面図である。 図10は実施形態3にかかる配線部材を製造する様子を示す模式図である。 図11は実施形態4にかかる配線部材を示す断面図である。 図12は実施形態4にかかる配線部材を製造する様子を示す模式図である。 図13は配線部材の変形例を示す断面図である。 図14は配線部材の変形例を示す断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の配線部材は、次の通りである。
(1)一方主面に開口し、他方主面に向けて凹む収容溝が形成されたハウジング本体と、前記ハウジング本体に取付けられたカバーとを含むコネクタハウジングと、端部が前記収容溝に収容された線状伝送部材と、前記収容溝に充填された充填部材と、を備え、前記ハウジング本体は前記収容溝の壁部としての底壁部と側壁部とを有し、前記カバーは前記ハウジング本体の前記一方主面に重ねられて前記収容溝を覆うカバー本体部を有し、前記充填部材が前記一方主面のうち前記側壁部の先端面となる部分と前記カバー本体部との間にも設けられている、配線部材である。充填部材が側壁部の端面とカバー本体部の間にも設けられていることによって、この隙間からの水の浸入も充填部材によって抑制される。これにより、複数の部材の間に線状伝送部材の端部が配置されるコネクタを簡易に防水することができる。
(2)(1)の配線部材において、前記底壁部と前記線状伝送部材との間にも前記充填部材が設けられていてもよい。これにより、線状伝送部材の周囲全体を充填部材が覆うことができる。
(3)(2)の配線部材において、前記底壁部に前記線状伝送部材と前記底壁部とを離間させる隙間形成部が設けられ、前記隙間形成部が形成する前記底壁部と前記線状伝送部材との隙間に前記充填部材が設けられていてもよい。これにより、底壁部と線状伝送部材との充填材料が予め配置されていなくとも、隙間形成部が形成する底壁部と線状伝送部材との隙間に加熱溶融した充填材料が回り込むことができる。
(4)(2)の配線部材において、前記底壁部のうち前記充填部材が設けられた部分が前記収容溝の長手方向に平坦であってもよい。これにより、隙間形成部なしで底壁部と線状伝送部材との間に充填部材が設けられ、ハウジング本体の形状を簡易にできる。
(5)(1)の配線部材において、前記底壁部の内面と前記線状伝送部材の外面とが対応する形状に形成され、前記底壁部と前記線状伝送部材とが前記充填部材を介さずに密着していてもよい。これにより、底壁部と線状伝送部材との間において充填部材がなくとも、簡易に防水できる。
(6)(1)から(5)のいずれか1つの配線部材において、前記コネクタハウジングは前記ハウジング本体を複数含み、複数の前記ハウジング本体が積層されており、前記ハウジング本体同士の間にも前記充填部材が設けられていてもよい。これにより、積層コネクタの各層の間を充填部材によって防水できる。
(7)(1)から(6)のいずれか1つの配線部材において、前記充填部材が前記カバーと前記ハウジング本体とにそれぞれ接着して、前記カバーと前記ハウジング本体とが固定されていてもよい。これにより、カバーとハウジング本体とを機械的に固定するロック機構を省略又は簡略化できる。
(8)(7)の配線部材において、前記カバーと前記ハウジング本体とが前記充填部材を介して接着する第1接着部及び第2接着部が設けられ、前記第1接着部は前記側壁部の前記先端面と前記カバー本体部とが前記充填部材を介して接着する部分であり、前記第2接着部は前記第1接着部の接着強度よりも高い接着強度を有してもよい。これにより、カバーとハウジング本体との接着強度が高まり、カバーとハウジング本体とを機械的に固定するロック機構を省略又は簡略化できる。
(9)(1)から(8)のいずれか1つの配線部材において、前記ハウジング本体と前記カバーとを固定するロック機構をさらに備え、前記ロック機構は、前記ハウジング本体に設けられた係止部と、前記カバーに設けられて前記係止部と係止する係止受部とを含んでもよい。これにより、充填部材がカバー及びハウジング本体に接着しにくい場合でも、ハウジング本体とカバーとをロック機構によって固定できる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の配線部材の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[実施形態1]
以下、実施形態1にかかる配線部材10について説明する。図1は実施形態1にかかる配線部材10を示す斜視図である。図2は実施形態1にかかる配線部材10を示す平面図である。図3は図2のIII-III線に沿って切断された断面図である。図4は図2のIV-IV線に沿って切断された断面図である。
配線部材10は、コネクタハウジング20と線状伝送部材40と充填部材60とを備える。ここでは配線部材10はシート70をさらに備える。
コネクタハウジング20は、ハウジング本体21とカバー30とを含む。ハウジング本体21及びカバー30は、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)などの絶縁性を有する樹脂を材料としてそれぞれ金型成形された部材である。ハウジング本体21及びカバー30とは、互いに別体として成形された後に取付けられる。
ハウジング本体21には互いに直交する3つの方向を向く3組の面を有している。以下、この3つの方向をそれぞれ高さ方向、奥行方向及び幅方向と呼ぶことがあり、これらの方向はコネクタハウジング20にも適用される。高さ方向に互いに反対を向く1組の面を一方主面21a及び他方主面21bと呼ぶ。奥行方向に互いに反対を向く1組の面を前端面21c及び後端面21dと呼ぶ。幅方向に互いに反対を向く1組の面を一対の側面21eと呼ぶ。
ハウジング本体21には少なくとも1つ(ここでは複数)の収容溝22が形成されている。収容溝22は、一方主面21aに開口し、他方主面21bに向けて凹む。収容溝22は奥行方向に延びる。奥行方向に沿った収容溝22の両端部は、それぞれ前端面21c及び後端面21dまで達している。従って、収容溝22はハウジング本体21に対して3方に開口している。この3つの開口について、一方主面21aの開口を上方開口と呼び、前端面21cの開口を前方開口と呼び、後端面21dの開口を後方開口と呼ぶことがある。端部が収容溝22に収容された線状伝送部材40は後方開口からハウジング本体21の外側に引き出される。前方開口は、収容溝22に収容された線状伝送部材40の端部を相手側伝送部材に接続するため用いられる。複数の収容溝22は幅方向に一列に並ぶ。ハウジング本体21は収容溝22の壁部としての底壁部23と側壁部24とを有する。底壁部23は収容溝22の底をなす壁部である。ここでは底壁部23のうち充填部材60が設けられた部分(後端面21d側の部分)が収容溝22の長手方向に平坦である。底壁部23のうち前端面21c側の部分には端子50と奥行方向に引っ掛かって抜け止めをするための凸部又は凹部等が形成されていてもよい。底壁部23のうち収容溝22とは反対側を向く外面が他方主面21bである。側壁部24は収容溝22の両側方に形成された壁部である。側壁部24は底壁部23から高さ方向に突出する。複数の側壁部24が幅方向に並ぶ。複数の側壁部24のうち幅方向に最も外側に位置する側壁部24の外面が一対の側面21eである。また複数の側壁部24の高さ方向の先端面が一方主面21aである。
カバー30は、ハウジング本体21に取付けられている。カバー30はカバー本体部31を有する。ここではカバー30は一対の側方カバー部32をさらに有する。カバー本体部31はハウジング本体21の一方主面21aに重ねられて収容溝22の上方開口を覆う。側壁部24の先端面とカバー本体部31とは、前端面21c側において接し、後端面21d側において離れるように、側壁部24の先端面とカバー本体部31との少なくとも一方に段差が形成されていると良い。後端面21d側において側壁部24の先端面とカバー本体部31とが離れることによって、後述の基材B1(図5参照)が載置されるスペースが確保される。一対の側方カバー部32はカバー本体部31の両側方から高さ方向に突出する。一対の側方カバー部32はハウジング本体21における一対の側面21eを覆う。ここでは側面21e及び側方カバー部32は一様に平坦であるが、凹凸形状を有していてもよい。側面21eの奥行方向に沿った一部が他の一部よりも幅方向に突出して、段差等が設けられていてもよい。
ここでは、ハウジング本体21及びカバー30の固定のために、コネクタハウジング20にはロック機構34が設けられている。ロック機構34はハウジング本体21とカバー30とを固定する。ロック機構34は係止部35と係止受部36とを含む。係止部35はハウジング本体21に設けられている。係止受部36はカバー30に設けられている。係止受部36は係止部35と係止する。係止部35と係止受部36とのうち一方は凸部であり、他方は凹部である。ここでは、係止部35が凸部であり、係止受部36が凹部であるが逆であってもよい。
より詳細には、側面21eに凸部が形成され、側方カバー部32に凹部が形成されている。凹部は貫通孔状に形成されている。凸部が凹部に嵌り、係止する。一組の側面21e及び側方カバー部32に対して、2組の凸部及び凹部が設けられている。2組の凸部及び凹部は奥行方向に離れて設けられている。一組の側面21e及び側方カバー部32に対して、1組の凸部及び凹部が設けられていてもよい。
線状伝送部材40は電気又は光を伝送する部材である。例えば、線状伝送部材40は電気を伝送する電線40、又は光を伝送する光ファイバーケーブルである。線状伝送部材40は伝送線本体42と被覆層44とを有する。伝送線本体は電気又は光を伝送する部分である。伝送線本体42は、例えば被覆電線40における導体製の芯線42、又は光ファイバーケーブルにおけるコア及びクラッドである。被覆層44は伝送線本体42の周囲を覆う部材である。被覆層44は、例えばポリ塩化ビニル(PVC)又はポリエチレン(PE)などの樹脂が伝送線本体42の周囲に押出成形されて形成されることができる。1つの線状伝送部材は、単一の伝送線本体を有してもよいし、複数の伝送線本体を有してもよい。線状伝送部材は、単一の線状物であってもよいし、複数の線状物の複合物(ツイスト線、複数の線状物を集合させてこれをシースで覆ったケーブル等)であってもよい。以下では、線状伝送部材40は被覆電線40(以下、単に電線40という)であるものとして説明される。
電線40の端部に端子圧着部46が設けられている。端子圧着部46は、電線40に端子50が圧着された部分である。端子圧着部46は芯線圧着部47及び被覆圧着部48を含む。より詳細には、電線40の端部において、被覆層44から芯線42が露出している。端子50は例えば導電性を有する板材が曲げ変形されて形成される。端子50はワイヤーバレル52、インシュレーションバレル54及び相手側接続部56を有する。ワイヤーバレル52は被覆層44から露出する芯線42に圧着される部分である。ワイヤーバレル52が芯線42に圧着された部分が芯線圧着部47とされる。電線40と端子50とは芯線圧着部47を介して電気的に接続される。インシュレーションバレル54は被覆層44に圧着される部分である。インシュレーションバレル54が被覆層44に圧着された部分が被覆圧着部48とされる。相手側接続部56は相手側導体に電気的に接続される部分である。ここでは相手側接続部56がメス端子形状に形成されている。もちろん相手側接続部56がオス端子形状などに形成されていてもよい。
電線40の端部は収容溝22に収容されている。通常、電線40の端部はカバー30が取付けられる前のハウジング本体21に収容溝22の上方開口から挿入される。収容溝22の後端面21d側に端子圧着部46が収まる。端子圧着部46から延び出た被覆層44は後方開口から突出している。ここでは被覆層44のうち端子圧着部46に連なる一部も収容溝22の後端面21d側に収まる。相手側接続部56がメス端子形状の場合、通常、相手側接続部56は収容溝22内に収まり、前方開口から突出しない。代わりに、相手側のオス端子が前方開口から収容溝22に挿入されて、メス端子である相手側接続部56と接触し、電気的に接続される。相手側接続部56がオス端子形状の場合、通常、前方開口から収容溝22の外側に突出する。
なお図4に示す例では、電線40の端部は、端子圧着部46の底部が底壁部23側に位置するように収容溝22に収容されているが、必ずしもこの向きである必要はない。例えば電線40の端部は、図4とは高さ方向に反対向きに、つまり端子圧着部46の底部がカバー本体部31側に位置するように収容溝22に収容されていてもよい。
充填部材60は収容溝22に充填されている。充填部材60が側壁部24の先端面とカバー本体部31との間にも設けられている。充填部材60は内側部分62と外側部分64とを有する。内側部分62と外側部分64とはつながっている。
内側部分62は複数の収容溝22それぞれの内部に位置する部分である。内側部分62は止水部63を有する。止水部63は、収容溝22の奥行方向に沿った一部において、線状伝送部材40と収容溝22の壁部との隙間を塞ぎ、水の浸入を抑制している。内側部分62は止水部63のみを有していてもよいし、止水部63以外の部分を有していてもよい。止水部63以外の部分は、線状伝送部材40と収容溝22の壁部との間に隙間が残るように設けられた部分である。
ここでは止水部63は、端子圧着部46から延び出た被覆層44の位置において、線状伝送部材40と収容溝22の壁部との隙間を塞いでいる。止水部63における充填材料は少なくとも線状伝送部材40と側壁部24との間、及び線状伝送部材40とカバー本体部31との間に設けられる。ここでは止水部63における充填材料が底壁部23と線状伝送部材40との間にも設けられている。このため、ここでは止水部63は線状伝送部材40の全周を覆っている。止水部63は端子圧着部46の位置、例えば被覆圧着部48の位置に設けられていてもよい。
外側部分64は収容溝22の外側に位置する部分である。ここでは外側部分64は第1外側部分65及び第2外側部分66を有する。第1外側部分65は、収容溝22の高さ方向に沿って一方主面21aよりも外側に位置する部分である。第1外側部分65はハウジング本体21の一方主面21aに広がる。充填部材60が形式上、上方開口を境にして内側部分62と第1外側部分65とに区分される。複数の内側部分62が外側部分64を介してつながっている。第1外側部分65の一部が充填部材60のうち側壁部24の先端面とカバー本体部31との間に位置する部分である。第2外側部分66は奥行方向に沿って後端面21dよりも外側に位置する部分である。第2外側部分66は後方開口よりも高さ方向及び幅方向に広がっていてもよく、後端面21dにおける後方開口の縁部に接していてもよい。充填部材60が形式上、後方開口を境にして内側部分62と第2外側部分66とに区分される。第2外側部分66は省略されてもよい。
奥行方向に沿って充填部材60が設けられる範囲は適宜設定可能であるが、ここでは奥行方向に沿って充填部材60が設けられる範囲は後端面21dから端子圧着部46までの範囲とされる。とくにここでは奥行方向に沿って充填部材60が設けられる範囲は後端面21dから被覆圧着部48までの範囲とされる。
充填部材60はシート状に形成された樹脂製の基材B(図5参照)が収容溝22に対応する形状に熱変形した部材である。かかる樹脂材料は特に限定されるものではなく、適宜設定可能である。好ましくは、充填部材60の樹脂材料は、コネクタハウジング20の樹脂材料よりも融点が低いものであると良い。充填部材60の融点は、線状伝送部材40の被覆層44の融点よりも低くてもよい。充填部材60の樹脂材料は、線状伝送部材40の被覆層44の材料と同じ材料であってもよい。充填部材60の樹脂材料は、線状伝送部材40の被覆層44の材料と異なる材料であってもよい。充填部材60の樹脂材料は、ホットメルト接着剤に用いられる樹脂材料であってもよい。
シート70は複数の電線40を並んだ状態に保つ。複数の電線40が並んだ状態で各電線40がシート70に固定されることによって、複数の電線40を並んだ状態に保たれる。例えばシート70の端部において、複数の電線40はコネクタハウジング20における並び順と同じ並び順に保たれてもよい。これにより、複数の電線40の端部が一括して対応する収容溝22に収まりやすくなる。
シート70と電線40との固定態様は特に限定されるものではなく、例えば、融着であってもよいし、接着剤又は両面粘着テープなどの接着部材を介した接着であってもよいし、クリップ又はリベットなどを用いた機械的な固定であってもよい。シート70と電線40とが融着される場合、シート70は融着層を含んでいることが好ましい。シート70は融着層のみの1層構造を有していてもよいし、融着層に付加層が積層された複数層構造を有していてもよい。シート70が融着層と付加層との複数層構造を有している場合、シート70の少なくとも一方主面21aに融着層が現れるとよい。
融着層は線状伝送部材40の被覆層44に融着可能な層である。融着層は樹脂材料、好ましくは熱可塑性樹脂材料を含む。融着層の樹脂材料が軟化して融着相手に融着される。かかる樹脂材料の種類は特に限定されるものではなく、PVC、PE、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等を採用することができる。融着層と被覆層44とは同じ種類の樹脂材料を含んでいることが好ましい。
付加層は融着層とは異なる材料で形成されたり、異なる構造を有したりする。付加層は融着層にある機能を高めたり、融着層にない機能をシート70に追加したりする。付加層を構成する材料は、融着層で説明された上記材料のほか、金属等などであってもよい。付加層の構造は、融着層で説明された上記構造のいずれかであってもよい。付加層は、1層であってもよいし、2層以上であってもよい。
シート70における各層の構造は特に限定されるものではない。シート70における各層は、例えば一様充実断面を有するシート(非発泡シート又はソリッドシートなどとも呼ばれる)、発泡シート、繊維材シート等から適宜選択可能である。繊維材シートは、繊維が組み合わさってできたシートであり、例えば編布、織布又は不織布等である。
シート70は柔らかい部材であってもよい。シート70は線状伝送部材40の曲げに追従可能な可撓性を有してもよい。シート70は、展開した状態において、厚み方向への曲げ(シート70の主面に平行な軸回りの曲げ)が容易であり、かつ厚み方向と交差する方向への曲げ(シート70の主面に垂直な軸回りの曲げ)が困難であってもよい。
シート70における融着層上に線状伝送部材40が配置されている。融着層に線状伝送部材40が融着されている。これにより、線状伝送部材40がシート70上において所定の経路に沿って配置された状態に保たれている。シート70上における線状伝送部材40の所定の経路は、例えば、車両における線状伝送部材40の配線経路に応じた経路である。このように、シート70によって線状伝送部材40が車両における経路に対応するように延びた状態に保持されることによって、配線部材10が車両に組付けられる際、線状伝送部材40が所定の配線経路に沿って配置されやすくなる。
シート70上における線状伝送部材40の所定の経路は、直線区間及び曲げ区間の一方又は両方を含む。シート70上における線状伝送部材40の所定の経路は、2つの直線区間と、その間の曲げ区間とを含んでいるとよい。線状伝送部材40が複数含まれる場合、複数の線状伝送部材40の経路がすべて同じであってもよいし、一部の線状伝送部材40の経路が他の一部の線状伝送部材40の経路と異なっていてもよい。一部の線状伝送部材40の経路が他の一部の線状伝送部材40の経路と異なっている場合、一部の線状伝送部材40が他の一部の線状伝送部材40と分岐する分岐部がシート70上に設けられてもよい。分岐部がシート70上に設けられることによって、分岐部を含む部分も所定の経路に保持されることができる。線状伝送部材40が複数含まれる場合、シート70上に線状伝送部材40同士が交差する交差部が設けられていてもよい。
シート70の平面形状は、シート70上における線状伝送部材40の所定の経路に応じた形状に形成されているとよい。線状伝送部材40の所定の経路が曲げ区間を含む場合、シート70の平面形状も曲げ区間に応じて曲がっていると良い。また線状伝送部材40の所定の経路が分岐部を含む場合、シート70の平面形状も分岐部に応じて分岐していると良い。シート70は線状伝送部材40の幅方向に沿う寸法よりも線状伝送部材40の延在方向に沿う寸法が大きく形成されると良い。
シート70と線状伝送部材40との融着部は、線状伝送部材40の延在方向に沿って間隔をあけた複数箇所に設けられていてもよい。この場合の各融着部は、線状伝送部材40の延在方向に短尺なスポット融着部である。シート70と線状伝送部材40との融着部は線状伝送部材40の延在方向に沿って一連に設けられていてもよい。
<製造方法>
図5及び図6を参照しつつ、配線部材10の製造方法の一例について説明する。図5及び図6は実施形態1にかかる配線部材10を製造する様子を示す模式図である。図5は、配線部材10を構成する部材の分解斜視図である。
配線部材10を製造するにあたって、まず、図5に示すように、シート付配線体、基材B、及び、ハウジング本体21及びカバー30が用意される。シート付配線体において、シート70に複数の電線40が並んだ状態に固定されるとともに、各電線40の端部に端子50が圧着されている。なお、複数の電線40がシート70に並んだ状態に固定されてシート付配線体とされている必要はないが、シート付配線体が用いられることによって、電線40の端部がハウジング本体21に収容されやすい。基材Bは、熱変形して充填部材60となる部材である。基材Bはシート状に形成される。ここでは、2種類の基材B1、B2が用意される。基材B1の長さ寸法(ハウジング本体21の幅方向に沿った寸法)はハウジング本体21の幅寸法に対応する寸法(ここでは同じ寸法)を有し、1枚用意される。基材B2は収容溝22の幅寸法と同じかそれよりも小さい幅寸法を有し、複数用意される。
複数の基材B2が複数の収容溝22それぞれの底壁部23に載置される。各収容溝22において、基材B2の上に電線40の端部が載置される。そして、基材B1がハウジング本体21の一方主面21aに重ねられる。そして、カバー30がハウジング本体21に重ねられて、ロック機構34がロックされる。この際、コネクタハウジングに設けられた段差によって、後端面21d側において、側壁部24の先端面とカバー30との間が離れていることによって、側壁部24の先端面とカバー30との間に基材B1が設けられても、ロック機構34がしっかりロック可能とされる。以上により、基材Bの加熱前におけるコネクタの組立て作業が完了し、図6に示すように、電線40の端部が基材B1、B2に挟まれた状態となる。また、基材B1が側壁部24の先端面とカバー本体部31とに挟まれた状態となる。なお、基材B1、B2の一部は高さ方向に圧縮されていてもよい。
この状態では、図6に示すように、被覆層44と側壁部24との間などに隙間が生じている。この隙間を埋めるため、収容溝22内の基材Bが加熱される。加熱方法は特に限定されないが、例えば、コネクタハウジング20の外方から、収容溝22の後方開口に向けて加熱装置80によって熱風加熱することによって収容溝22内の基材Bが加熱されてもよい。また例えば、コネクタハウジング20が加熱され、コネクタハウジング20からの熱伝導によって、収容溝22内の基材Bが加熱されてもよい。
加熱された収容溝22内の基材Bはやがて軟化し、図6の矢印に示すように、被覆層44と側壁部24との間などの隙間を埋めるように流動する。そして、基材B1、B2が融合しつつ、収容溝22の側壁部24及び被覆層44に密着し、硬化することによって、図3に示すように、止水部63が形成される。また、基材B1が軟化、流動しても、側壁部24の先端面とカバー本体部31との間の部分は残り、第1外側部分65が形成される。
なお、基材Bの軟化、流動する範囲は、加熱条件などに応じて決まり、内側部分62のうち止水部63以外の部分の形状は、少なくとも相手側接続部56と相手側導体との電気的接続及びワイヤーバレル52と導体製の芯線42との電気的接続を妨げるような形状になることが避けられる範囲において、特に限定されない。例えば、内側部分62のうち止水部63以外の部分では、基材B1、B2が、止水部63と同様に融合する部分があってもよい。内側部分62のうち止水部63以外の部分では、基材B1、B2が、融合せずに残っている部分があってもよい。
<実施形態1の効果等>
以上のように構成された配線部材10によると、充填部材60が側壁部24の先端面とカバー本体部31の間にも設けられていることによって、この隙間からの水の浸入も充填部材60によって抑制される。これにより、ハウジング本体21及びカバー30の間に線状伝送部材40の端部が配置されるコネクタを簡易に防水することができる。
止水部63は収容溝22の壁部及びカバー本体部31に密着していればよく、接着している必要はない。止水部63は収容溝22の壁部及びカバー本体部31に接着していてもよい。止水部63が収容溝22の壁部及びカバー本体部31に接着していると、収容溝22の壁部及びカバー本体部31と止水部63との間からの水の浸入がより抑制される。同様に止水部63は被覆層44の外面に密着していればよく、接着している必要はない。止水部63は被覆層44の外面に接着していてもよい。止水部63が被覆層44の外面に接着していると、被覆層44の外面と止水部63との間からの水の浸入がより抑制される。かかる充填部材60における止水部63は、例えば、シート状の基材Bが加熱溶融されることによって形成されることができる。
また、底壁部23と線状伝送部材40との間にも充填部材60が設けられている。これにより、線状伝送部材40の周囲全体を充填部材60が覆うことができる。
また、底壁部23のうち充填部材60が設けられた部分が収容溝22の長手方向に平坦である。これにより、隙間形成部が設けられなくとも底壁部23と線状伝送部材40との間に充填部材60が設けられ、ハウジング本体21の形状を簡易にできる。かかる充填部材60は、例えば、底壁部23に予め配置された基材B2の上に線状伝送部材40の端部が配置された状態で、基材B2が加熱溶融されて形成されることができる。また例えば基材B2が巻かれた線状伝送部材40が収容溝22に収められた状態で、基材B2が加熱溶融されて形成されてもよい。
また、ハウジング本体21とカバー30とを固定するロック機構34をさらに備える。これにより、充填部材60がハウジング本体21及びカバー30に接着しにくい場合でも、ハウジング本体21とカバー30とをロック機構34によって固定できる。さらに、ロック機構34による固定は、基材Bの加熱時のハウジング本体21とカバー30との仮保持にも用いることができる。
[実施形態2]
実施形態2にかかる配線部材について説明する。図7は実施形態2にかかる配線部材110を示す断面図である。図8は実施形態2にかかる配線部材110を製造する様子を示す模式図である。なお、本実施形態の説明において、これまで説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。以下の各実施形態の説明においても同様である。
本例の配線部材110は、コネクタが積層コネクタである点で、上記配線部材10とは異なる。コネクタハウジング120は複数のハウジング本体21、121を含む。複数のハウジング本体21、121が積層されている。最も上のハウジング本体121にはカバー30が取付けられる。それより下のハウジング本体21に対しては上に積層されたハウジング本体121がカバー30の代わりとなる。
この際、最も下のハウジング本体21は、実施形態1のハウジング本体21と同様のハウジング本体21を採用できる。それよりも上のハウジング本体121は、下のハウジング本体21のカバーを兼ねるように構成される。すなわち、ハウジング本体121は、本体部27とカバー部28とを有する。本体部27はハウジング本体21と同様の形状に形成される。カバー部28は、実施形態1の側方カバー部32と同様の形状に形成されて、本体部27の側方に設けられる。本体部27に係止部35が設けられ、カバー部28に係止受部36が設けられる。本体部27の係止部35は、それよりも上のハウジング本体の係止受部又はカバー30の係止受部36と係止する。カバー部28の係止受部36は、それよりも下のハウジング本体21の係止部35と係止する。
充填部材60は、ハウジング本体21とカバー30との間に加えて、ハウジング本体21、121同士の間にも設けられている。ハウジング本体21、121同士の間に設けられる充填部材60は、ハウジング本体21とカバー30との間に設けられる充填部材60と同様の構成とすることができる。
配線部材110を製造するにあたって、図8に示すように、シート付配線体と基材Bとのセットが、積層コネクタの層の数と同じ数用意される。後は、上記配線部材10と同様に、基材Bの加熱前にコネクタが組付けられてから、基材Bが加熱溶融され、充填部材60となることができる。
本例の配線部材110によると、コネクタが積層コネクタであり、ハウジング本体21、121同士の間にも充填部材60が設けられているため、積層コネクタの各層の間を充填部材60によって防水できる。
[実施形態3]
実施形態3にかかる配線部材について説明する。図9は実施形態3にかかる配線部材210を示す断面図である。図10は実施形態3にかかる配線部材210を製造する様子を示す模式図である。
本例では、充填部材260が接着性を有する。充填部材260がカバー230とハウジング本体221とにそれぞれ接着して、カバー230とハウジング本体221とが固定されている。これにより、カバー230とハウジング本体221とを機械的に固定するロック機構34を省略又は簡略化できる。ここでは、ハウジング本体221とカバー230とは、前端面21c側においてロック機構34によって固定され、後端面21d側において接着性を有する充填部材260を介して固定されている。ロック機構34による固定は、実施形態1と同様に、基材Bの加熱時にカバー230とハウジング本体221とを仮保持することにも用いることができる。
例えば、カバー230とハウジング本体221とが、ロック機構34によって固定されている部分と、充填部材260を介して接着固定されている部分とおいて、前者の固定力の方が後者の固定力よりも小さくてもよいし、後者の固定力の方が前者の固定力よりも小さくてもよい。固定力とは、高さ方向にカバー230とハウジング本体221とに逆向きの力がかけられたときに両者が外れる力を言う。ロック機構34によって固定されている部分の固定力と、充填部材260を介して接着固定されている部分の固定力とは、いずれか一方の固定がなされ、他方の固定がなされていない状態で測定されることができる。前端面21c側におけるロック機構34が省略されて、ハウジング本体とカバーとが接着性を有する充填部材260によって固定されていてもよい。
この際、配線部材210には、カバー230とハウジング本体221とが充填部材260を介して接着する第1接着部BP1及び第2接着部BP2が設けられている。第1接着部BP1は側壁部24の先端面とカバー本体部31とが充填部材260を介して接着する部分である。第2接着部BP2は第1接着部BP1の接着強度よりも高い接着強度を有する部分である。これにより、カバー230とハウジング本体221との接着強度が高まり、カバー230とハウジング本体221とを機械的に固定するロック機構34を省略又は簡略化できる。ロック機構34が簡略化される場合として、例えば、ロック機構34として係止力が小さいものが採用されてもよい。また例えば、ロック機構34に代えて位置決め機構が採用されてもよい。
本例では第1接着部BP1は複数の収容溝22の間の側壁部24の先端面とカバー本体部31とが充填部材60を介して接着する部分である。第2接着部BP2は幅方向に最も外側の収容溝22の外側に位置する。ここでは、ハウジング本体21にフランジ29が設けられる。フランジ29は一対の側面21eそれぞれから幅方向に突出するように設けられる。カバー30にもフランジ29に対応する位置にフランジ33が設けられる。2つのフランジ29、33が充填部材60を介して接着する部分が第2接着部BP2である。第1接着部BP1と第2接着部BP2とにおいて、充填部材60の材料は同じである。このため、第1接着部BP1と第2接着部BP2とにおいて、単位面積当たりの接着強度は同じである。しかしながら、2つのフランジ29、33が対向する部分の奥行方向に沿った単位長さあたりの面積は、側壁部24とカバー本体部31とが対向する部分の奥行方向に沿った単位長さあたりの面積よりも大きい。これにより、第2接着部BP2の接着面積が第1接着部BP1の接着面積よりも大きくなり、単位面積当たりの接着強度は同じとしても、接着面積が大きい分、接着強度が高くなる。
なお、第1接着部BP1と第2接着部BP2とにおいて、別の接着剤を使用するなどして、単位面積当たりの接着強度も高められていてもよい。また、流動状の接着剤が浸入可能で、かつ固化した接着剤が引掛かり可能な凹部が第2接着部BP2に設けられるなどして、接着強度が高められてもよい。
配線部材210を製造するにあたって、図10に示すように、シート付配線体、基材B2、B3、ハウジング本体221、及びカバー230が用意される。ここで、本例の基材B3の長さ寸法(ハウジング本体221における幅方向の寸法)は、実施形態1の基材B1の長さ寸法よりも長い。本例の基材B3は、ハウジング本体221における一対のフランジ29が形成された部分の幅寸法に対応する長さ寸法を有する。後は、上記配線部材10と同様に、基材B2、B3の加熱前にコネクタが組付けられてから、基材B2、B3が加熱溶融され、充填部材260となることができる。
[実施形態4]
実施形態4にかかる配線部材について説明する。図11は実施形態4にかかる配線部材310を示す断面図である。図12は実施形態4にかかる配線部材310を製造する様子を示す模式図である。
本例では、止水部363において、底壁部323と線状伝送部材40との間に充填部材360を構成する樹脂材料がない。止水部363において、底壁部323と線状伝送部材40とが密着していることによって、底壁部323と線状伝送部材40との間に充填部材360を構成する樹脂材料がなくとも、止水可能とされる。これにより、底壁部323と線状伝送部材40との間において充填部材360を構成する樹脂材料がなくとも、簡易に防水できる。
より詳細には、ハウジング本体321において、底壁部323の内面が、線状伝送部材40の外面に対応する形状に形成されている。ここでは底壁部323の内面と線状伝送部材40の外面とが円形状に形成されている。そして、底壁部323と線状伝送部材40とが充填部材360を構成する樹脂材料を介さずに密着している。
ここでは、底壁部23の内面と被覆層44の外面とが密着している。線状伝送部材40にゴム栓が被せられて、底壁部23の内面とゴム栓の外面とが密着していてもよい。
配線部材310を製造するにあたって、シート付配線体、ハウジング本体321、及びカバー30のほか、基材としては、図12に示すように、基材B2が省略されて基材B1のみが用意される。後は、上記配線部材10と同様に、基材B1の加熱前にコネクタが組付けられてから、基材B1が加熱溶融され、充填部材360となることができる。
[変形例]
図13及び図14は配線部材10の変形例を示す断面図である。
図13に示す配線部材410及び図14に示す配線部材510において、底壁部23に線状伝送部材40と底壁部23とを離間させる隙間形成部25、26が設けられている。隙間形成部25、26が形成する底壁部23と線状伝送部材40との隙間に充填部材60が設けられている。これにより、底壁部23と線状伝送部材40との間に充填材料(例えば、上記基材B2)が予め配置されていなくとも、隙間形成部25、26が形成する底壁部23と線状伝送部材40との隙間に充填材料(例えば、上記基材B1)が加熱溶融したものが回り込むことができる。
図13に示す例は、かかる隙間形成部25がリブ25である例である。この場合、隙間形成部25が形成する底壁部23と線状伝送部材40との隙間は奥行方向に沿ってリブ25の隣に位置する部分である。なお図13に示す例では、リブ25は1つのみ設けられているが、リブ25は奥行方向に離れて2つ以上設けられていてもよい。図14に示す例は、かかる隙間形成部26が溝26である例である。この場合、溝26そのものが、隙間形成部26が形成する底壁部23と線状伝送部材40との隙間である。隙間形成部25、26は、線状伝送部材40のうち端子圧着部46から延び出る被覆層44の位置に隙間を形成するとよい。隙間形成部25がリブ25である場合、リブ25は、端子圧着部46から延び出る被覆層44の位置に形成されるとよい。
隙間形成部25、26は、線状伝送部材40と底壁部23との間、及び線状伝送部材40と側壁部24との間に確実に隙間が形成されるように構成されると良い。例えば、リブ25及び溝26は収容溝22の内面において周方向に一連に設けられるとよい。すなわちリブ25及び溝26は一方の側壁部24の先端部から底壁部23を経由して他方の側壁部24の先端部まで達する。リブ25の高さ寸法及び溝26の深さ寸法は、流動する充填部材60が浸入可能な大きさであれば、特に限定されるものではなく、適宜設定可能である。隙間形成部25、26は、少なくとも線状伝送部材40と底壁部23との間に確実に隙間が形成されるように構成されていればよく、リブ25及び溝26は底壁部23のみに形成されていてもよい。
なお、隙間形成部として、1つのハウジング本体にリブ25及び溝26の両方が設けられていてもよい。例えば、奥行方向に離れて2つのリブ25が形成され、2つのリブ25の間に溝26が形成されてもよい。
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
10 配線部材
20 コネクタハウジング
21 ハウジング本体
21a 一方主面
21b 他方主面
21c 前端面
21d 後端面
21e 側面
22 収容溝
23 底壁部
24 側壁部
25 リブ(隙間形成部)
26 溝(隙間形成部)
27 本体部
28 カバー部
29 フランジ
30 カバー
31 カバー本体部
32 側方カバー部
33 フランジ
34 ロック機構
35 係止部
36 係止受部
40 電線(線状伝送部材)
42 芯線
44 被覆層
46 端子圧着部
47 芯線圧着部
48 被覆圧着部
50 端子
52 ワイヤーバレル
54 インシュレーションバレル
56 相手側接続部
60 充填部材
62 内側部分
63 止水部
64 外側部分
65 第1外側部分
66 第2外側部分
70 シート
80 加熱装置
B、B1、B2、B3 基材
BP1 第1接着部
BP2 第2接着部

Claims (9)

  1. 一方主面に開口し、他方主面に向けて凹む収容溝が形成されたハウジング本体と、前記ハウジング本体に取付けられたカバーとを含むコネクタハウジングと、
    端部が前記収容溝に収容された線状伝送部材と、
    前記収容溝に充填された充填部材と、
    を備え、
    前記ハウジング本体は前記収容溝の壁部としての底壁部と側壁部とを有し、
    前記カバーは前記ハウジング本体の前記一方主面に重ねられて前記収容溝を覆うカバー本体部を有し、
    前記充填部材が前記一方主面のうち前記側壁部の先端面となる部分と前記カバー本体部との間にも設けられている、配線部材。
  2. 請求項1に記載の配線部材であって、
    前記底壁部と前記線状伝送部材との間にも前記充填部材が設けられている、配線部材。
  3. 請求項2に記載の配線部材であって、
    前記底壁部に前記線状伝送部材と前記底壁部とを離間させる隙間形成部が設けられ、
    前記隙間形成部が形成する前記底壁部と前記線状伝送部材との隙間に前記充填部材が設けられている、配線部材。
  4. 請求項2に記載の配線部材であって、
    前記底壁部のうち前記充填部材が設けられた部分が前記収容溝の長手方向に平坦である、配線部材。
  5. 請求項1に記載の配線部材であって、
    前記底壁部の内面と前記線状伝送部材の外面とが対応する形状に形成され、前記底壁部と前記線状伝送部材とが前記充填部材を介さずに密着している、配線部材。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の配線部材であって、
    前記コネクタハウジングは前記ハウジング本体を複数含み、
    複数の前記ハウジング本体が積層されており、前記ハウジング本体同士の間にも前記充填部材が設けられている、配線部材。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の配線部材であって、
    前記充填部材が前記カバーと前記ハウジング本体とにそれぞれ接着して、前記カバーと前記ハウジング本体とが固定されている、配線部材。
  8. 請求項7に記載の配線部材であって、
    前記カバーと前記ハウジング本体とが前記充填部材を介して接着する第1接着部及び第2接着部が設けられ、
    前記第1接着部は前記側壁部の前記先端面と前記カバー本体部とが前記充填部材を介して接着する部分であり、
    前記第2接着部は前記第1接着部の接着強度よりも高い接着強度を有する、配線部材。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の配線部材であって、
    前記ハウジング本体と前記カバーとを固定するロック機構をさらに備え、
    前記ロック機構は、前記ハウジング本体に設けられた係止部と、前記カバーに設けられて前記係止部と係止する係止受部とを含む、配線部材。
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