JP4981605B2 - フレキシブルフラットハーネス及びスライドドアの給電装置 - Google Patents

フレキシブルフラットハーネス及びスライドドアの給電装置 Download PDF

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Description

本発明は、主要には、フレキシブルフラットケーブルを備えるフレキシブルフラットハーネスの構成に関する。
近年、ワンボックスカーやワゴン車等、スライドドアを備える車両のニーズが増加している。このようなスライドドア車両において、快適さ等のニーズに応えるべく、スライドドアには様々な機器(例えば、スライドドアの自動開閉装置のモータ、パワーウインドウのモータ、半ドア検出等のための各種センサ、スピーカー等)が搭載されるようになっている。
そして、スライドドアの開閉にかかわらず当該スライドドアの各種機器に車体側から電力を供給するために、常時給電装置が提案されている。例えば、特許文献1は、丸線のワイヤハーネスに比べて許容曲げ半径を大幅に小さくできるフレキシブルフラットケーブルを用いたスライドドア用給電装置を開示する。特許文献1は、この構成により、小型で長期信頼性の高いスライドドア用給電装置を提供できるとする。
特開2006−21689号公報
フレキシブルフラットケーブルは、上述のように優れた屈曲性を有し、装置の小型化に有利であるものの、コネクタ部分の防水処理が困難であり、この点で改善の余地が残されていた。即ち、丸線を用いたワイヤハーネスであれば、シリコンゴム製のワイヤシールを備えた公知の防水コネクタを用いる等の方法で、容易に防水処理を行うことができる。一方、フレキシブルフラットケーブルは薄いリボン状の線材であるために、その鋭利な端部でシリコンゴムが損傷し易い。従って、ワイヤシールを使用した防水は防水信頼性の点で課題が多い。また、グリスを使った防水も考えられるが、これも防水信頼性、耐久性等の点で要求を満たすことが困難である。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、フレキシブルフラットハーネスにおいて、コネクタ部分の安価かつ確実な防水構造を実現することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の第1の観点によれば、以下の構成のフレキシブルフラットハーネスが提供される。即ち、このフレキシブルフラットハーネスは、複数のフラット導線を有するフレキシブルフラットケーブルと、略円形の断面を有する複数の丸状ケーブルと、前記フラット導線と前記丸状ケーブルにそれぞれ接続される接続端子と、前記フラット導線に対して前記接続端子をピアッシングしてなる第1接続部と、前記丸状ケーブルの心線に対して前記接続端子を圧着してなる第2接続部と、凹部を有する保護ケースと、を備える。そして、前記接続端子、前記第1接続部、及び前記第2接続部が前記保護ケースの前記凹部に収容される。更に、前記接続端子、前記第1接続部、及び前記第2接続部を覆うように前記凹部にシール材が充填されている。また、前記接続端子の近傍位置において前記フレキシブルフラットケーブルと前記丸状ケーブルには曲げ部が形成され、前記曲げ部が前記保護ケースの凹部に収容される。この曲げ部を覆うように前記凹部にシール材が充填されている。
これにより、簡単な構成で、フレキシブルフラットケーブルの端部に丸状ケーブルを接続することができる。また、このフレキシブルフラットケーブルと丸状ケーブルとの接続部分はシール材の充填による防水処理が施されているので、当該接続部分に水が侵入することによる短絡を防止できる。更に、保護ケースの凹部に接続端子が配置され、その凹部にシール材が充填されるので、シール材の量が少なくても接続端子の周囲全体を容易に覆うことができる。従って、接続部分の防水性能を維持しながら小型化とシール材の材料コスト低減を実現できる。また、保護ケース内にはフレキシブルフラットケーブル及び丸状ケーブルが曲げられた状態で配置されるので、フレキシブルフラットケーブル及び丸状ケーブルに引張方向の力が加わっても保護ケースから抜けにくく、耐久性に優れる。
前記のフレキシブルフラットハーネスにおいては、前記丸状ケーブルに取り付けられる防水コネクタを備えることが好ましい。
この構成により、丸状ケーブルに防水コネクタを配置し、これをハーネスのコネクタとすることができる。従って、簡単な構成でコネクタ部分の防水を実現したフレキシブルフラットハーネスを提供できる。
前記のフレキシブルフラットハーネスにおいては、前記保護ケースの凹部を閉鎖するカバーを備えることが好ましい。
この構成により、保護ケース内に収容された接続構造をカバーで保護できるので、耐久性を一層向上させることができる。
前記のフレキシブルフラットハーネスにおいては、前記カバーは前記凹部を閉鎖した状態で前記保護ケースに係合していることが好ましい。
この構成により、外力が加わってもカバーが保護ケースから外れない構成となり、保護ケース内の接続構造を一層確実に保護することができる。また、カバーの固定のための構成を簡素化でき、製造コストを低減できる。
前記のフレキシブルフラットハーネスにおいては、前記曲げ部は、前記フレキシブルフラットケーブル及び前記丸状ケーブルを前記保護ケースの凹部の内面に沿わせるように形成されていることが好ましい。
この構成により、フレキシブルフラットケーブル及び丸状ケーブルを凹部の内面に近接させた状態で、シール材を充填して固定することができる。従って、フレキシブルフラットケーブル及び丸状ケーブルがシール材で保持される長さを大きく確保でき、防水性が一層良好になるとともに、当該ケーブルが保護ケースから容易に抜けにくくなり、優れた耐久性が実現される。
前記のフレキシブルフラットハーネスにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記保護ケースの凹部の内底面には固定突起が形成される。また、前記接続端子には前記固定突起を挿通可能な位置決め穴が形成されている。
この構成により、固定突起と位置決め穴とにより、接続端子を動かないように位置決めしてシール材でシールすることができる。従って、防水処理を確実に行うことができ、接続端子同士の接触による短絡を防止できる。また、固定突起と位置決め穴とが接触している場合は、当該接触部分で生じる摩擦によって接続端子の浮き上がりを防止する効果も期待することができる。これにより、接続端子の全体を確実にシール材に埋没させ、良好な防水処理を行うことができる。
前記のフレキシブルフラットハーネスにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記保護ケースの凹部の内底面には、複数の前記接続端子の間を隔てるように凸状の隔壁が形成される。前記固定突起は、前記隔壁と隔壁とに挟まれた位置、又は前記隔壁と前記凹部の内壁とに挟まれた位置に形成されている。
この構成により、隔壁によって接続端子の短手方向の移動を防止できるとともに、接続端子同士の接触による短絡を確実に防止できる。更に、接続端子の長手方向の移動を固定突起で防止することができる。以上により、接続端子を保護ケース内で確実に位置決めしてシール材で覆うことができ、防水処理の信頼性を高めることができる。
本発明の第2の観点によれば、前記のフレキシブルフラットハーネスを備えるスライドドアの給電装置が提供される。
次に、発明の実施の形態を説明する。図1は、フレキシブルフラットハーネスを備えるスライドドア給電装置の全体構成を示す平面図である。
本実施形態のスライドドア給電装置1は、図1に示すように、自動車のスライドドア側に取り付けられるドア側部材11と、車体側に取り付けられる車体側部材12と、車体側からスライドドア側に電力を供給するためのフレキシブルフラットハーネス13と、を備えている。
フレキシブルフラットハーネス13は、複数本のフレキシブルフラットケーブル(FFC)14を備えている。このフレキシブルフラットケーブル14は、幅方向に所定間隔をおいて並べて配置した複数の導線の外側に絶縁体を配置して構成されている。
フレキシブルフラットケーブル14の導線は、フラット状の薄い断面形状を有するいわゆる平角導線(フラット導線)として構成されている。この平角導線は、例えば銅、アルミニウム、又はこれらの合金材料を成形加工することによって構成することができる。フレキシブルフラットケーブル14の絶縁体は、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリイミド等の合成樹脂からなる。この絶縁体をフィルム状に形成して平角導線を覆うようにラミネートするか、平角導線に対して樹脂を押出被覆成形することにより、前記フレキシブルフラットケーブル14を構成することができる。
前記ドア側部材11には、フレキシブルフラットケーブル14を収容するための取付穴21が形成されている。一方、前記車体側部材12には、フレキシブルフラットケーブル14を収容するための取付溝22が形成されている。この構成で、前記フレキシブルフラットケーブル14は、複数本が厚み方向に重ねられるとともに、その幅方向を上下方向に向けた状態で、ドア側部材11及び車体側部材12に固定される。
フレキシブルフラットハーネス13は、可撓性を有する材料によってコルゲート状に形成された保護部材15を備えている。この保護部材15はドア側部材11と車体側部材12の間に配置され、複数本重ねられたフレキシブルフラットケーブル14の外側を覆って保護するように構成されている。
フレキシブルフラットケーブル14の車体側の端部には、丸状ケーブル16の一端が防水ジョイント部17を介して接続される。丸状ケーブル16は円形の断面を有する汎用のケーブルであり、単線又はより線を絶縁被覆した構成となっている。
フレキシブルフラットケーブル14のそれぞれの平角導線は、防水ジョイント部17に備えられる接続構造を介して、丸状ケーブル16に電気的に接続される。なお、防水ジョイント部17の詳細な構成は後述する。
丸状ケーブル16の他端には防水コネクタ18が配置される。この防水コネクタ18はいわゆる個室防水タイプとされており、図略のシリコンゴム製のワイヤシールによって防水処理が施されている。
以上の構成で、ドア側部材11は、図略のスライドドアの開閉に伴い、車体側部材12に対して図1の白抜き矢印方向に移動する。スライドドア給電装置1は、この移動に追随してフレキシブルフラットケーブル14を変形させることで、車体側とスライドドア側との電気的接続を維持し、これによりスライドドア側への常時給電を実現している。
次に、図2以降を参照して、防水ジョイント部17の詳細な構成を説明する。図2はフレキシブルフラットハーネスの防水ジョイント部を示す斜視図である。図3は防水ジョイント部の保護ケースにフレキシブルフラットケーブル及び丸状ケーブルを取り付ける様子を示す分解斜視図、図4はシール材で埋められた保護ケースにカバーを固定する様子を示す斜視図である。
図2に示すように、この防水ジョイント部17は、一側を開放した箱状の保護ケース31と、この保護ケース31の開放側を閉鎖するカバー32と、を備えている。
この防水ジョイント部17は、図1に示すように、複数本のフレキシブルフラットケーブル14のそれぞれに対して1つずつ備えられる。また、各防水ジョイント部17には、フレキシブルフラットケーブル14が備える前記平角導線19の数と同数の丸状ケーブル16が接続される。図2の例ではフレキシブルフラットケーブル14は4本の平角導線19を備えているので、防水ジョイント部17に接続される丸状ケーブル16の数も4本である。
前記フレキシブルフラットケーブル14の一端及び丸状ケーブル16の一端は、前記保護ケース31の内部に収容されている。
図3には防水ジョイント部17を製造する工程が示されている。この図3に示すように、前記フレキシブルフラットケーブル14が備える平角導線19と、前記丸状ケーブル16の心線とは、接続端子40を介して電気的に接続されている。なお、この接続端子40は、Wire to Flexible−Flat−Cableの頭文字をとって、WF端子と称されることがある。
接続端子40は、フレキシブルフラットケーブル14が備える平角導線19のそれぞれに対応させて、前記保護ケース31内に配置される。接続端子40は、導電性金属板を適宜の形状に打ち抜くとともに細長く折曲げ加工して形成されており、その長手方向が前記平角導線19と平行となるように配置されている。
この接続端子40は、長手方向中央に配置される角筒状の基部41と、この基部41の一端から延出されるピアス部42と、前記基部41の他端から延出されるバレル部43と、を備えている。
ピアス部42は、前記フレキシブルフラットケーブル14の平角導線19及び絶縁皮膜を厚み方向に貫通することで、フレキシブルフラットケーブル14に固定されている。このピアッシングにより第1接続部46が形成され、この第1接続部46により接続端子40と平角導線19とが電気的に接続される。
バレル部43は、前記丸状ケーブル16の被覆が除去された部分(心線)にカシメて圧着される。この圧着により第2接続部47が形成され、この第2接続部47により接続端子40が丸状ケーブル16に固定されるとともに、当該丸状ケーブル16の心線と接続端子40とが電気的に接続される。
保護ケース31は絶縁性の合成樹脂からなり、一側を開放した浅い凹部51を有する幅広の箱状に形成されている。この保護ケース31は、フレキシブルフラットケーブル14及び丸状ケーブル16の長手方向に沿って若干細長い形状とされている。この保護ケース31の内底面には、当該保護ケース31の長手方向に沿って細長い複数の隔壁52が凸状に形成されている。この隔壁52は等間隔をあけて配置され、各接続端子40の間を隔てるように形成されている。
また、隣り合う隔壁52の間の位置、及び隔壁52と保護ケース31の側壁(凹部51の内壁)との間の位置において、前記保護ケース31の内底面には固定突起53が凸状に形成されている。一方、前記接続端子40の基部41には、前記固定突起53を挿通可能な位置決め穴45が形成されている。
接続端子40の近傍位置において、前記フレキシブルフラットケーブル14はほぼ垂直に折り曲げられ、曲げ部61が形成されている。また、同様に接続端子40の近傍位置において、丸状ケーブル16はほぼ垂直に折り曲げられ、曲げ部62が形成されている。これらの曲げ部61,62は、接続端子40を保護ケース31内に配置したときに、フレキシブルフラットケーブル14及び丸状ケーブル16が前記保護ケース31の凹部51の内面に沿うように形成されている。
以上の構成で、前記防水ジョイント部17を組み立てるには、最初に保護ケース31を、図3に示すように開放側が上方に向く状態とする。次に、フレキシブルフラットケーブル14を、そのそれぞれの平角導線19に接続端子40を介して丸状ケーブル16を接続した状態で、保護ケース31に上側からセットする。これにより、接続端子40及び曲げ部61,62が保護ケース31の凹部51内に収容される。
このとき、前記接続端子40は隔壁52と隔壁52の間(又は隔壁52と凹部51の内壁との間)に配置され、また、基部41に形成されている位置決め穴45が、前記保護ケース31内底面の固定突起53に嵌合する。従って、組立作業時にフレキシブルフラットケーブル14や丸状ケーブル16等に外力が加わった場合でも、接続端子40の位置ズレが防止される。
次に、保護ケース31の前記凹部51内にシール材を充填する。充填するシール材としては様々なものが考えられるが、例えばウレタン系、シリコン系等の絶縁性を有する樹脂を用いることができる。シール材を所定量注入すると、保護ケース31に収容された接続端子40及び前記曲げ部61,62は、図4に示すように、その全体がシール材70に埋没する。
続いて、前記保護ケース31の凹部51を閉鎖するように、樹脂製のカバー32を当該保護ケース31に取り付ける。このカバー32は、前記保護ケース31と同様に、フレキシブルフラットケーブル14及び丸状ケーブル16に沿って若干細長く形成されている。このカバー32にはスナップフィット部81が一体形成されており、また、前記保護ケース31の側面には、前記スナップフィット部81に係合可能な係止突起54が一体形成されている。従って、スナップフィット部81を係止突起54に係合することで、カバー32を保護ケース31に固定することができる。
この防水ジョイント部17により、フレキシブルフラットケーブル14が有する平角導線19のそれぞれを、防水された構造の内部で丸状ケーブル16に接続(変換)することができる。その上で前記丸状ケーブル16を公知の防水コネクタ18に接続すれば、フレキシブルフラットケーブル14の防水コネクタ構造を安価に実現することができる。
以上に説明したように、本実施形態のフレキシブルフラットハーネス13は、複数の平角導線19を有するフレキシブルフラットケーブル14と、円形の断面を有する複数の丸状ケーブル16と、前記平角導線19と前記丸状ケーブル16にそれぞれ接続される接続端子40と、平角導線19に対して接続端子40をピアッシングしてなる第1接続部46と、丸状ケーブル16の心線に対して接続端子40を圧着してなる第2接続部47と、凹部51を有する保護ケース31と、を備える。そして、前記接続端子40、前記第1接続部46、及び前記第2接続部47が前記保護ケース31の前記凹部51に収容される。更に、前記接続端子40、前記第1接続部46、及び前記第2接続部47を覆うように前記凹部51にシール材70が充填されている。
これにより、簡単な構成で、フレキシブルフラットケーブル14の端部に丸状ケーブル16を接続することができる。また、このフレキシブルフラットケーブル14と丸状ケーブル16との接続部分はシール材70の充填による防水処理が施されているので(防水ジョイント部17)、当該接続部分に水が侵入することによる短絡を防止できる。更に、保護ケース31の凹部51に接続端子40が配置され、その凹部51にシール材70が充填されるので、シール材70の量が少なくても複数の接続端子40の周囲全体を一括して容易に覆うことができる。従って、防水ジョイント部17の小型化と防水性能を両立できるとともにシール材70の材料コストも低減できる。
また、前記フレキシブルフラットハーネス13は、丸状ケーブル16に取り付けられる防水コネクタ18を備えている。
この構成により、丸状ケーブル16に防水コネクタ18を配置し、これをハーネスのコネクタとすることができる。従って、簡単な構成でコネクタ部分の防水を実現したフレキシブルフラットハーネス13を提供できる。
また、前記フレキシブルフラットハーネス13は、前記保護ケース31の凹部51を閉鎖するカバー32を備えている。
この構成により、保護ケース31内に収容された接続構造をカバー32により保護できるので、耐久性を一層高めることができる。特に、前記凹部51に充填されるシール材70が軟質の樹脂であった場合でも、当該シール材70が損傷しないようにカバー32で保護できるので、防水性を長期間にわたって良好に維持することができる。
また、前記カバー32は、前記凹部51を閉鎖した状態で前記保護ケース31に係合している。
この構成により、外力が加わってもカバー32が外れないので、保護ケース31内の構造を一層確実に保護することができる。また、カバー32の固定のための構成を簡素化でき、製造コストを低減できる。
また、本実施形態では、前記接続端子40の近傍位置において前記フレキシブルフラットケーブル14と前記丸状ケーブル16には曲げ部61,62が形成され、前記曲げ部61,62が前記保護ケース31の凹部51に収容されている。また、この曲げ部61,62を覆うように前記凹部51にシール材70が充填されている。
この構成により、保護ケース31内にはフレキシブルフラットハーネス13及び丸状ケーブル16が曲げられた状態で配置されるので、フレキシブルフラットハーネス13及び丸状ケーブル16に引張方向の力が加わっても保護ケース31から抜けにくく、耐久性に優れる。
また、前記曲げ部61,62は、前記フレキシブルフラットケーブル14及び前記丸状ケーブル16を前記保護ケース31の凹部51の内面に沿わせるように形成されている。
この構成により、フレキシブルフラットケーブル14及び丸状ケーブル16を凹部51の内面に近接させた状態で、シール材70でシールして固定できる。従って、フレキシブルフラットケーブル14及び丸状ケーブル16がシール材70で覆われる長さを大きく確保でき、防水性が一層良好になるとともに、当該フレキシブルフラットケーブル14及び丸状ケーブル16が保護ケース31から一層抜けにくくなり、優れた耐久性が実現される。
また、本実施形態のフレキシブルフラットハーネス13においては、前記保護ケース31の凹部51の内底面に固定突起53が形成されている。そして、前記接続端子40には前記固定突起53を挿通可能な位置決め穴45が形成されている。
この構成により、固定突起53と位置決め穴45とにより、接続端子40を動かないように位置決めしてシール材70でシールすることができる。従って、防水処理を確実に行うことができ、接続端子40同士の接触による短絡を防止できる。また、固定突起53が位置決め穴45に隙間無く嵌合している場合は、接続端子40が浮き上がろうとするのを当該嵌合部分の摩擦力で抑制することができる。従って、接続端子40の全体を確実にシール材70に埋没させ、良好な防水処理を行うことができる。
また、前記保護ケース31の凹部51の内底面には、複数の前記接続端子40の間を隔てるように凸状の隔壁52が形成される。そして、前記固定突起53は、前記隔壁52と隔壁52とに挟まれた位置、又は前記隔壁52と前記凹部51の内壁とに挟まれた位置に形成されている。
この構成により、隔壁52によって接続端子40の短手方向の移動を防止できるとともに、接続端子40同士の接触による短絡を確実に防止できる。更に、接続端子40の長手方向の移動を固定突起53で防止することができる。また、小さい空間に隔壁52及び固定突起53を合理的に配置できるので、防水ジョイント部17のコンパクト化を実現できる。
以上に本発明の好適な実施形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
上記実施形態においてフレキシブルフラットケーブル14は、図3に示すように、防水ジョイント部17の内部で前記曲げ部61ともう1箇所の計2箇所でクランク状に曲げられている。しかしながら、これに代えて、例えば前記曲げ部61の1箇所だけで折り曲げる構成に変更することができる。同様に、丸状ケーブル16も、前記曲げ部62の1箇所だけで折り曲げる構成に変更することができる。
上記実施形態では、凹部51にシール材70を充填した後に、カバー32を保護ケース31に取り付けている。しかしながらこれに代えて、凹部51を閉鎖するようにして保護ケース31にカバー32を取り付けてから、その閉鎖された凹部51内にシール材70を充填するように変更することもできる。この場合、防水ジョイント部17の内部に隙間なくシール材70を充填することができる。
保護ケース31に形成されている凹部51は、例えば緩やかな湾曲面を有するように変更することができる。この場合、前記フレキシブルフラットケーブル14及び丸状ケーブル16には、その湾曲面に沿うように緩やかに曲げられた曲げ部を形成することが好ましい。
カバー32を保護ケース31と一体的に形成するように変更することができる。例えば、カバー32と保護ケース31とを薄肉状のヒンジで連結した形状に一体成形し、カバー32を閉じることで保護ケース31に固定する構成が考えられる。また、カバー32を省略し、カバーなしの防水ジョイント部17に変更することができる。
フレキシブルフラットケーブル14を例えば幅方向に並べて複数本配置し、1つの共通の保護ケース31に接続するように変更することができる。
フレキシブルフラットケーブル14の有する平角導線19の数は、スライドドア給電装置の構成及び用途に応じて適宜変更することができる。また、防水コネクタ18の形状についても、スライドドアを有する車両の仕様等に応じて様々に変更することができる。更に、防水コネクタ18に備えられる防水構造も、例えば一括防水タイプ等の様々な防水構造を採用することができる。
防水ジョイント部17及び防水コネクタ18は、フレキシブルフラットハーネス13の一側(スライドドア給電装置1における車体側)に備えることに代えて、他側(ドア側)に備えるように変更することができる。また、フレキシブルフラットハーネス13の両端側(車体側とドア側の両方)に防水ジョイント部及び防水コネクタを備えるように変更することができる。
本発明のフレキシブルフラットハーネスは、車両のスライドドア給電装置1以外の給電装置に用いることができる。また、車両以外の製品に使用することもできる。ただし、本発明のフレキシブルフラットハーネスは、例えば車両のドアやエンジンルームに位置するモジュール等、防水が要求される部分で使用する場合に特に好適である。また、給電に限らず、信号の伝送を行うためのハーネスに使用することもできる。
本発明の一実施形態に係るフレキシブルフラットハーネスを備えるスライドドア給電装置の全体構成を示す平面図。 フレキシブルフラットハーネスの防水ジョイント部を示す斜視図。 防水ジョイント部の保護ケースにフレキシブルフラットケーブル及び丸状ケーブルを取り付ける様子を示す分解斜視図。 シール材で埋められた保護ケースにカバーを固定する様子を示す斜視図。
符号の説明
1 スライドドア給電装置
11 ドア側部材
12 車体側部材
13 フレキシブルフラットハーネス
14 フレキシブルフラットケーブル
16 丸状ケーブル
17 防水ジョイント部
18 防水コネクタ
19 平角導線(フラット導線)
31 保護ケース
32 カバー
40 接続端子
45 位置決め穴
46 第1接続部
47 第2接続部
51 保護ケースの凹部
52 隔壁
53 固定突起
61,62 曲げ部
70 シール材

Claims (8)

  1. 複数のフラット導線を有するフレキシブルフラットケーブルと、
    略円形の断面を有する複数の丸状ケーブルと、
    前記フラット導線と前記丸状ケーブルにそれぞれ接続される接続端子と、
    前記フラット導線に対して前記接続端子をピアッシングしてなる第1接続部と、
    前記丸状ケーブルの心線に対して前記接続端子を圧着してなる第2接続部と、
    凹部を有する保護ケースと、
    を備え、
    前記接続端子、前記第1接続部、及び前記第2接続部が前記保護ケースの前記凹部に収容され、
    前記接続端子、前記第1接続部、及び前記第2接続部を覆うように前記凹部にシール材が充填され
    前記接続端子の近傍位置において前記フレキシブルフラットケーブルと前記丸状ケーブルには曲げ部が形成され、前記曲げ部が前記保護ケースの凹部に収容され、
    この曲げ部を覆うように前記凹部にシール材が充填されていることを特徴とするフレキシブルフラットハーネス。
  2. 請求項1に記載のフレキシブルフラットハーネスであって、
    前記丸状ケーブルに取り付けられる防水コネクタを備えることを特徴とするフレキシブルフラットハーネス。
  3. 請求項1又は2に記載のフレキシブルフラットハーネスであって、
    前記保護ケースの凹部を閉鎖するカバーを備えることを特徴とするフレキシブルフラットハーネス。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載のフレキシブルフラットハーネスであって、
    前記カバーは前記凹部を閉鎖した状態で前記保護ケースに係合していることを特徴とするフレキシブルフラットハーネス。
  5. 請求項1から4までの何れか一項に記載のフレキシブルフラットハーネスであって、
    前記曲げ部は、前記フレキシブルフラットケーブル及び前記丸状ケーブルを前記保護ケースの凹部の内面に沿わせるように形成されていることを特徴とするフレキシブルフラットハーネス。
  6. 請求項1からまでの何れか一項に記載のフレキシブルフラットハーネスであって、
    前記保護ケースの凹部の内底面には固定突起が形成され、
    前記接続端子には前記固定突起を挿通可能な位置決め穴が形成されていることを特徴とするフレキシブルフラットハーネス。
  7. 請求項に記載のフレキシブルフラットハーネスであって、
    前記保護ケースの凹部の内底面には、複数の前記接続端子の間を隔てるように凸状の隔壁が形成され、
    前記固定突起は、前記隔壁と隔壁とに挟まれた位置、又は前記隔壁と前記凹部の内壁とに挟まれた位置に形成されていることを特徴とするフレキシブルフラットハーネス。
  8. 請求項1からまでの何れか一項に記載のフレキシブルフラットハーネスを備えることを特徴とするスライドドアの給電装置。
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