JP4153353B2 - フラットハーネス - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車等に搭載される電装部品(補機)間を接続するフラットケーブル(Flat Cable:FC)やフレキシブルフラットケーブル(Flexible Flat Cable:FFC)等から構成されるフラットハーネスに関し、材料の無駄を少なくすることができるフラットハーネスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動車等の電装部品(補機)間を接続するものとして、ワイヤハーネスが主として用いられている。ワイヤハーネスは、各補機間を接続する電線をハーネス状に束ねたものであり、通常、ハーネスを構成する各電線の端末には、圧着端子が取り付けられ、これらの圧着端子は、各補機に備えられたコネクタ等に接続されるコネクタに内蔵されている。また、ワイヤハーネスの他に、電線を平面状に構成し複数の配線を整然と配列させることができるフラットハーネスも多く用いられている。
【0003】
このフラットハーネスにコネクタを装着する場合、一般的に、フラットハーネスのコネクタ装着部分の強度を高めるために、コネクタにはコネクタハウジングに装着されるハウジングカバーと、このハウジングカバーに装着されフラットハーネスを屈曲させた状態で保持し、コネクタに備えられた接続端子への荷重を緩和するためのストレインリリーフとが備えられる(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−134861号公報(第3−4頁、第3−7図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構造のコネクタをフラットハーネスに装着する場合、コネクタの部品点数が多くなると共に、必ずしもコネクタ装着部分の強度を高められるとは限らないため、モールド部を形成して代用することが行われているが、コネクタ装着部分全体にモールド部を形成すると、封止する必要の無い部分にもモールド部が形成されてしまうため、モールド部形成工程においてモールド樹脂を無駄に消費してしまうことがある。
【0006】
この発明は、このような問題を解決しようと試みてなされたもので、材料の無駄を少なくすることができるフラットハーネスを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るフラットハーネスは、複数の導体が絶縁被覆により覆われて平面状に並設されたケーブルと、前記ケーブルの長手方向の複数箇所に装着されて、それぞれが前記複数の導体のうちの少なくとも一部と接続される接続端子を有し、この接続端子を介して外部の回路と前記導体とを接続する複数のコネクタとを備え、前記ケーブルの前記各コネクタの装着部分においてこの装着部分を通る前記ケーブルの前記各導体のうち、所定の導体と前記接続端子との接続部分を封止するが、前記装着部分における前記接続端子と接続されない導体には形成されないモールド部が形成されてなり、前記複数のコネクタは、前記接続端子を収容する端子収容孔を有するコネクタハウジングを備え、前記接続端子は、板状の金属母材を打ち抜き/折り曲げ加工して形成され、先端側に前記外部の回路に接続された他のコネクタに備えられた他の接続端子と接続される筒状の接続部と、基端側に前記ケーブルの前記絶縁被覆に食い込んで、前記所定の導体を挟み込んで圧接する圧接部と、前記接続部及び圧接部間の所定位置に前記端子収容孔に収容された際に前記端子収容孔を塞ぐ蓋部とを備えてなり、前記蓋部は、縦断面形状がコの字型となるように形成されていることを特徴とする。
【0008】
また、この発明に係るフラットハーネスは、複数の導体が絶縁被覆により覆われて平面状に並設されたケーブルと、前記ケーブルの長手方向の複数箇所に装着されて、それぞれが前記複数の導体のうちの少なくとも一部と接続される接続端子を有し、この接続端子を介して外部の回路と前記導体とを接続する複数のコネクタとを備え、前記ケーブルの前記各コネクタの装着部分においてこの装着部分を通る前記ケーブルの前記各導体のうち、所定の導体と前記接続端子との接続部分を封止するが、前記装着部分における前記接続端子と接続されない導体には形成されないモールド部が形成されてなり、前記複数のコネクタは、前記接続端子を収容する端子収容孔を有するコネクタハウジングを備え、前記接続端子は、板状の金属母材を打ち抜き/折り曲げ加工して形成され、先端側に前記外部の回路に接続された他のコネクタに備えられた他の接続端子と接続される板状の接続部と、基端側に前記ケーブルの前記絶縁被覆に食い込んで、前記所定の導体を挟み込んで圧接する圧接部とを備え、前記接続端子の接続部には、前記接続部に装着され前記他の接続端子と直接嵌合される筒状の嵌合接続部が備えられていることを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、フラットハーネスを構成するケーブルの各コネクタの装着部分において、装着部分を通るケーブルの各導体のうち、所定の導体と接続端子との接続部分を封止するが、前記装着部分における前記接続端子と接続されない導体には形成されないモールド部が形成されているため、コネクタ装着部分全体を封止するモールド部は形成されず、その分、モールド部形成工程において消費すべきモールド樹脂を少なくすることができる。これにより、材料の無駄を少なくすることができる。
【0010】
なお、ケーブルは、複数の導体の各導体がそれぞれ絶縁被覆により覆われ、各絶縁被覆間がそれぞれ互いに結合された構造からなるフラットケーブル、又は複数の導体がラミネート又は押出しによって平面的に形成された絶縁被覆により覆われた構造からなるフレキシブルフラットケーブルであることが好ましい。また、ケーブルは、各コネクタの装着部分に、少なくとも所定の導体と、所定の導体と隣接する導体との間の絶縁被覆を貫通する、導体に沿って形成された所定の長さのスリット又は切れ込みを導体の配列方向に複数備えるものであることが好ましい。
【0011】
この発明のフラットハーネスの複数のコネクタは、接続端子を収容する端子収容孔を有するコネクタハウジングを備え、このコネクタハウジングに内蔵される接続端子は、次のように構成されていると良い。即ち、▲1▼板状の金属母材を打ち抜き/折り曲げ加工して形成され、先端側に外部の回路に接続された他のコネクタに備えられた他の接続端子と接続される筒状の接続部と、基端側にケーブルの絶縁被覆に食い込んで、所定の導体を挟み込んで圧接する圧接部と、接続部及び圧接部間の所定位置に端子収容孔に収容された際に端子収容孔を塞ぐ蓋部とを備えてなる。又は▲2▼板状の金属母材を打ち抜き/折り曲げ加工して形成され、先端側に外部の回路に接続された他のコネクタに備えられた他の接続端子と接続される板状の接続部と、基端側にケーブルの絶縁被覆に食い込んで、所定の導体を挟み込んで圧接する圧接部とを備え、接続端子の接続部には、接続部に装着され他の接続端子と直接嵌合される筒状の嵌合接続部が備えられている。例えば、▲1▼のように構成されれば、モールド部を形成するモールド樹脂が端子収容孔内に入ることを防ぐことができ、▲2▼のように構成されれば、▲1▼の接続部の機能を▲2▼の接続部にも持たせることができる。
【0012】
なお、接続端子が▲1▼のように構成された場合、接続部及び圧接部間に形成される蓋部は、縦断面形状がコの字型となるように形成されていることが好ましい。コの字型に形成されることにより、端子収容孔を二重に塞ぐことが可能となる。
【0013】
なお、接続端子の圧接部は、コイニング加工により接続端子を構成する他の部分よりも薄く形成されていること、又は折り曲げ加工により接続端子を構成する他の部分よりも厚く形成されていることが好ましい。
【0014】
また、コネクタハウジングは、ケーブルに備えられた複数のスリット又は切れ込みのそれぞれの一部に挿入され、複数のスリット又は切れ込みを導体の配列方向にそれぞれ広げた状態とする突起部を備えるものであることが好ましい。これによりモールド樹脂をコネクタ装着部分の導体と接続端子との接続部分に容易に行き渡らせることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して、この発明の好ましい実施の形態を説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係るフラットハーネスを示す簡易レイアウト図、図2は、このフラットハーネスの一部拡大図、図3は、図2のA−A´断面図、図4は、このフラットハーネスの一部省略拡大図、図5は、図4のB−B´断面図である。
フラットハーネス1は、絶縁被覆に覆われて平面状に並設された複数の導体からなるフラットケーブル2と、このフラットケーブル2に装着された複数のコネクタ3a,3b,3c,3dと、このフラットケーブル2の両端部間の所定位置に装着された中継コネクタ6とから構成され、コネクタ3a〜3dが嵌合されるコネクタ接続部を備えた各補機7a,7b,7c,7dが取り付けられたモジュール90等に取り付けられ、各補機7a〜7d間を電気的に接続する。なお、コネクタ3a〜3dには、補機7a〜7dと接続される図示しない接続端子が、中継コネクタ6には、他のハーネスと接続される図示しない中継用接続端子がそれぞれ備えられている。また、これらコネクタ3a〜3d及び中継コネクタ6の接続端子及び中継用接続端子とフラットケーブル2の導体との接続部分には、後述するモールド部が形成されている。
【0016】
フラットケーブル2(図3参照)は、例えばCu又はAlからなる丸型導体の単線や撚り線等の線材からなる導体4a,4b,4c,4d,4eを、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド(PI)及びポリオレフィン(PO)等の絶縁樹脂からなる絶縁被覆5で覆い、各絶縁被覆5間がそれぞれ互いに絶縁被覆5と同じく絶縁樹脂からなるブリッジ部5aにより結合されたフラットケーブル構造からなる。なお、フラットケーブル2は、平角導体からなる導体4がラミネート又は押出しによって平面的に形成された絶縁被覆5により覆われた構造からなるいわゆるフレキシブルフラットケーブルであっても良い。
【0017】
接続端子は、フラットケーブル2を構成する各導体4a〜4eのうち、コネクタ3a〜3dの装着部分において所定の導体と接続され、中継用接続端子は、フラットケーブル2を構成する各導体4a〜4eと中継コネクタ6の装着部分においてそれぞれ接続されている。接続端子及び中継用接続端子は、例えば基端側にフラットケーブル2の絶縁被覆5に食い込んで、導体4を挟み込んで圧接する圧接部を有する圧接端子であり、各コネクタ3a〜3d及び中継コネクタ6の装着部分において所定の接続態様で導体4と圧接されている。
【0018】
図2及び図3に示すように、フラットハーネス1のコネクタ3a〜3d(この例では、コネクタ3cを選択して説明する。)のフラットケーブル2における装着部分は、後述する接続端子20の圧接部20aとフラットケーブル2の所定の導体4a,4bとの接続部分のみを包含するモールド部9で封止されている。このため、モールド部9は、コネクタ3cの装着部分を通る、接続端子と接続されていない導体4c〜4dの部分には形成されていない。このようにこのフラットハーネス1のコネクタ3a〜3dの装着部分では、モールド部9が所定の導体(例えば、コネクタ3cでは導体4a,4b)と接続端子20との接続部分のみを包含する状態で形成されているため、コネクタ3a〜3dの装着部分でフラットケーブル2を構成する各導体4a〜4e全体を包含する状態のモールド部9が形成されている場合に比べてモールド樹脂の消費量を抑えることができ、材料の無駄を少なくすることができる。なお、フラットケーブル2の接続端子20と接続される導体4a,4bの間のブリッジ部5a及び導体4bと隣接する導体4cとの間のブリッジ部5aには、それぞれ導体4a,4bに沿って所定の長さのスリット22が各導体4a〜4eの配列方向に複数形成されており、これにより、導体4a,4bと接続端子20の圧接部20aとの圧接を行い易くすると共に、圧接部20aのピッチずれを吸収するようになっている。
【0019】
一方、図4及び図5に示すように、フラットハーネス1の中継コネクタ6のフラットケーブル2における装着部分は、後述する中継用接続端子30の圧接部30aとフラットケーブル2を構成する各導体4a〜4eとの接続部分を包含する(つまり、フラットケーブル2を包含する)モールド部9で封止されている。また、フラットケーブル2の中継用接続端子30と接続される各導体4a〜4eの間のブリッジ部5aには、それぞれ各導体4a〜4eに沿って所定の長さのスリット22が各導体4a〜4eの配列方向に複数形成されている。中継コネクタ6には、各導体4a〜4eを中継用接続端子30の圧接部30aに導くためのガイド23と、各スリット22をそれぞれ各導体4a〜4eの配列方向に広げるための突起部24とが形成されている。これらガイド23及び突起部24は、各スリット22に挿入される。突起部24が各スリット22を広げるため、モールド部9を形成するモールド樹脂は、このスリット22を通って図5に示すように、フラットケーブル2と中継コネクタ6との間にも十分に充填され、モールド部9が各導体4a〜4eを完全に包含する状態で形成される。このため、中継コネクタ6とモールド部9との結びつきを強くすることができると共に防水性を向上させることができる。また、このスリット22も各導体4a〜4eと中継用接続端子30の圧接部30aとの圧接を行い易くすると共に圧接部30aのピッチずれを吸収する。
【0020】
なお、図6に示すように、上述したスリット22の代わりにブリッジ部5aに切れ込み25を形成し、この切れ込み25にガイド23や突起部24を挿入するようにしても、上記と同様の効果を得ることができる。また、図7及び図8に示すように、スリット22の代わりに切れ込み25を形成した場合、この切れ込み25を広げる突起部24として、三角形断面を有するリブ突起部24aを中継コネクタ6に形成するようにしても良い。このリブ突起部24aでも同様の効果を得ることができる。
【0021】
図9は、このフラットハーネス1の中継コネクタ6に内蔵される中継用接続端子30を説明するための中継コネクタ6の分解斜視図、図10は、図9のD−D´断面図である。なお、既に説明した部分と重複する説明は以降において割愛する。また、ここでは、中継コネクタ6を用いて中継用接続端子30について説明することとするが、コネクタ3a〜3d及び接続端子20についても説明する構造を適用することができる。
中継コネクタ6は、上記ガイド23や突起部24の他に中継用接続端子30を収容するための中継端子収容孔11が形成された樹脂成型部材からなる中継コネクタハウジング6aを備えている。この中継端子収容孔11には、中継用接続端子30が収容される。中継用接続端子30は、板状の金属母材を打ち抜き/折り曲げ加工して形成されたもので、先端側に中継コネクタ6と嵌合される他のハーネスの他のコネクタに収容された他の接続端子と接続される筒状の接続部30bと、基端側に先端が二股に分岐され、その分岐端部間でフラットケーブル2の各導体4a〜4eを挟み込んで圧接する複数の圧接部30aとを備える。また、中継用接続端子30のこれら接続部30bと圧接部30aとの間の位置(この例では、圧接部30aの基端部よりも少し接続部30b側の位置)には、中継用接続端子30(特に接続部30b)が完全に中継端子収容孔11に収容された際に中継端子収容孔11の圧接部30a側の開口端を塞ぐ蓋部30cが形成されている。この蓋部30cは、例えば中継端子収容孔11に隙間なく圧入される。このため、この蓋部30cがモールド部9を構成するモールド樹脂の中継端子収容孔11への流入を防ぐ。これにより、中継用接続端子30の接続部30bの筒状空間を無用にモールドして封止してしまうことを防止することができる。
【0022】
図11は、このフラットハーネス1の中継コネクタ6に内蔵される他の中継用接続端子30´を説明するための中継コネクタ6の分解斜視図である。
この中継用接続端子30´は、先端側に中継コネクタ6と嵌合される他のハーネスの他のコネクタに収容された他の接続端子と接続される板状の接続部30b´と、基端側に先端が二股に分岐され、その分岐端部間でフラットケーブル2の各導体4a〜4eを挟み込んで圧接する複数の圧接部30aとを備えて構成され、板状の接続部30bには、他の接続端子と直接嵌合される筒状の嵌合接続部33が接続される。なお、この場合の中継用接続端子30´には、上記蓋部30cは形成されておらず、代わりに接続部30b´と圧接部30aとの間の、部材厚方向と直交する方向の端部の所定位置に圧入位置決め用の端子片30dが形成されており、中継端子収容孔11の圧接部30a側の開口端は、接続部30b´が隙間無く嵌るだけの形状となっている。このため、端子片30dが中継端子収容孔11内に圧入されれば、上記蓋部30cと同様にモールド部9を構成するモールド樹脂の中継端子収容孔11への流入を防ぐことができる構造となっている。
【0023】
なお、図12に示すように、中継用接続端子30´の圧接部30aには、この圧接部30aの先端側の部材厚t1が、中継用接続端子30´の他の部分の部材厚t2よりも薄くなるように、例えばコイニング加工が施されている。このようにすれば、圧接部30aと接続部30b´において、それぞれに必要な部材強度を部材厚により調整することができるからである。圧接部30aの先端側のコイニング加工は、先の例の中継用接続端子30にも施されていると良い。
【0024】
図13は、嵌合接続部33の内部構造を示す断面図である。
中継用接続端子30´の接続部30b´に接続される嵌合接続部33は、内部に中継用接続端子30´の接続部30b´を嵌合する第1嵌合片34と、この第1嵌合片34と共に他の接続端子の接続部36を嵌合する第2嵌合片35とが備えられている。これら第1及び第2嵌合片34,35がそれぞれ接続部30b´及び36と接触するため、中継用接続端子30´と他の接続端子とが電気的に接続される。この嵌合接続部33は、中継用接続端子30´のようないわゆる雄型(プラグ型)接続端子を雌型(レセプタクル型)接続端子に変換して使用することができるようにする部材である。
【0025】
図14は、このフラットハーネス1の中継コネクタ6に内蔵される更に他の中継用接続端子40を説明するための中継コネクタ6の分解斜視図である。
中継用接続端子40は、板状の金属母材を打ち抜き/折り曲げ加工して形成されたもので、先端側に中継コネクタ6と嵌合される他のハーネスのコネクタに収容された他の接続端子と直接接続される筒状の接続部40bと、基端側に先端が二股に分岐され、その分岐端部間でフラットケーブル2の各導体4a〜4eを挟み込んで圧接する複数の圧接部40aとを備えて構成され、更に接続部40bと圧接部40aとの間の位置には、中継用接続端子40(特に接続部40b)が完全に中継端子収容孔11に収容された際に中継端子収容孔11の圧接部40a側の開口端を塞ぐ複数の蓋部40cが折り曲げ加工やプレス加工により形成されている。この蓋部40cは、上記中継用接続端子30の蓋部30cと同様に、例えば中継端子収容孔11に隙間なく圧入され、モールド部9を構成するモールド樹脂の中継端子収容孔11への流入を防ぐため、中継用接続端子40の接続部40bの筒状空間を無用にモールドして封止してしまうことを防止することができる。また、この蓋部40cのように、折り曲げ加工やプレス加工により中継端子収容孔11への挿入方向に沿って蓋部40cが複数枚形成されるようにすれば、中継端子収容孔11の開口端を二重封止することができるため、モールド樹脂の流入防止性能を高めることが可能となる。
【0026】
なお、図15に示すように、中継用接続端子40の圧接部40aには、この圧接部40aの先端側の部材厚t1が、中継用接続端子40の他の部分の部材厚t2よりも厚くなるように、例えば折り曲げ加工が施されている。このようにすれば、圧接部40aと接続部40bにおいて、それぞれに必要な部材強度を部材厚により調整することができ、例えば接続部40bの筒状空間の空間体積をより大きく取りつつ圧接部40aの圧接強度をより高めることが可能となる。
【0027】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、フラットハーネスを構成するケーブルの各コネクタの装着部分において、装着部分を通るケーブルの各導体のうち、所定の導体と接続端子との接続部分を封止するが、前記装着部分における前記接続端子と接続されない導体には形成されないモールド部が形成されているため、コネクタ装着部分全体を封止するモールド部は形成されず、その分、モールド部形成工程において消費すべきモールド樹脂を少なくすることができる。これにより、材料の無駄を少なくすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態に係るフラットハーネスを示す簡易レイアウト図である。
【図2】 同フラットハーネスの一部拡大図である。
【図3】 図2のA−A´断面図である。
【図4】 同フラットハーネスの一部省略拡大図である。
【図5】 図4のB−B´断面図である。
【図6】 スリットの代わりに切れ込みを形成した場合のフラットハーネスの一部省略拡大図である。
【図7】 突起部の代わりにリブ突起部を形成した場合のフラットハーネスの一部省略拡大図である。
【図8】 図7のC−C´断面図である。
【図9】 同フラットハーネスの中継コネクタに内蔵される中継用接続端子を説明するための中継コネクタの分解斜視図である。
【図10】 図9のD−D´断面図である。
【図11】 同フラットハーネスの中継コネクタに内蔵される他の中継用接続端子を説明するための中継コネクタの分解斜視図である。
【図12】 同中継用接続端子の側面図である。
【図13】 嵌合接続部の内部構造を示す断面図である。
【図14】 同フラットハーネスの中継コネクタに内臓される更に他の中継用接続端子を説明するための中継コネクタの分解斜視図である。
【図15】 同中継用接続端子の側面図である。
【符号の説明】
1…フラットハーネス、2…フラットケーブル、3…コネクタ、4…導体、5…絶縁被覆、6…中継コネクタ、7…補機、9…モールド部、11…中継端子収容孔、20…接続端子、20a,30a…圧接部、22…スリット、23…ガイド、24…突起部、24a…リブ突起部、25…切れ込み、30,40…中継用接続端子、30b…接続部、30c…蓋部、30d…端子片、33…嵌合接続部、34…第1嵌合片、35…第2嵌合片。

Claims (8)

  1. 複数の導体が絶縁被覆により覆われて平面状に並設されたケーブルと、
    前記ケーブルの長手方向の複数箇所に装着されて、それぞれが前記複数の導体のうちの少なくとも一部と接続される接続端子を有し、この接続端子を介して外部の回路と前記導体とを接続する複数のコネクタとを備え、
    前記ケーブルの前記各コネクタの装着部分においてこの装着部分を通る前記ケーブルの前記各導体のうち、所定の導体と前記接続端子との接続部分を封止するが、前記装着部分における前記接続端子と接続されない導体には形成されないモールド部が形成されてなり、
    前記複数のコネクタは、前記接続端子を収容する端子収容孔を有するコネクタハウジングを備え、
    前記接続端子は、板状の金属母材を打ち抜き/折り曲げ加工して形成され、先端側に前記外部の回路に接続された他のコネクタに備えられた他の接続端子と接続される筒状の接続部と、基端側に前記ケーブルの前記絶縁被覆に食い込んで、前記所定の導体を挟み込んで圧接する圧接部と、前記接続部及び圧接部間の所定位置に前記端子収容孔に収容された際に前記端子収容孔を塞ぐ蓋部とを備えてなり、
    前記蓋部は、縦断面形状がコの字型となるように形成されている
    ことを特徴とするフラットハーネス。
  2. 複数の導体が絶縁被覆により覆われて平面状に並設されたケーブルと、
    前記ケーブルの長手方向の複数箇所に装着されて、それぞれが前記複数の導体のうちの少なくとも一部と接続される接続端子を有し、この接続端子を介して外部の回路と前記導体とを接続する複数のコネクタとを備え、
    前記ケーブルの前記各コネクタの装着部分においてこの装着部分を通る前記ケーブルの前記各導体のうち、所定の導体と前記接続端子との接続部分を封止するが、前記装着部分における前記接続端子と接続されない導体には形成されないモールド部が形成されてなり、
    前記複数のコネクタは、前記接続端子を収容する端子収容孔を有するコネクタハウジングを備え、
    前記接続端子は、板状の金属母材を打ち抜き/折り曲げ加工して形成され、先端側に前記外部の回路に接続された他のコネクタに備えられた他の接続端子と接続される板状の接続部と、基端側に前記ケーブルの前記絶縁被覆に食い込んで、前記所定の導体を挟み込んで圧接する圧接部とを備え、
    前記接続端子の接続部には、前記接続部に装着され前記他の接続端子と直接嵌合される筒状の嵌合接続部が備えられている
    ことを特徴とするフラットハーネス。
  3. 前記ケーブルは、前記複数の導体の各導体がそれぞれ絶縁被覆により覆われ、各絶縁被覆間がそれぞれ互いに結合された構造からなるフラットケーブルであることを特徴とする請求項1又は2記載のフラットハーネス。
  4. 前記ケーブルは、前記複数の導体がラミネート又は押出しによって平面的に形成された絶縁被覆により覆われた構造からなるフレキシブルフラットケーブルであることを特徴とする請求項1又は2記載のフラットハーネス。
  5. 前記ケーブルは、前記各コネクタの装着部分に、少なくとも前記所定の導体と、前記所定の導体と隣接する導体との間の前記絶縁被覆を貫通する、前記導体に沿って形成された所定の長さのスリット又は切れ込みを前記導体の配列方向に複数備えるものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のフラットハーネス。
  6. 前記コネクタハウジングは、前記ケーブルに備えられた複数のスリット又は切れ込みのそれぞれの一部に挿入され、前記複数のスリット又は切れ込みを前記導体の配列方向に沿ってそれぞれ広げた状態とする突起部を備えるものであることを特徴とする請求項項記載のフラットハーネス。
  7. 前記接続端子の圧接部は、コイニング加工により前記接続端子を構成する他の部分よりも薄く形成されていることを特徴とする請求項のいずれか1項記載のフラットハーネス。
  8. 前記接続端子の圧接部は、折り曲げ加工により前記接続端子を構成する他の部分よりも厚く形成されていることを特徴とする請求項のいずれか1項記載のフラットハーネス。
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