JP2022059419A - 検出回路及び給電制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電流が入力される半導体スイッチの入力端、及び、半導体スイッチをオン又はオフに切替える切替え回路のグランド間の電圧を検出する検出回路と、この検出回路を備える給電制御装置とを提供する。【解決手段】第2検出回路25では、電流出力器50は、電流が入力される第2FET40の入力端と、第2FET40をオン又はオフに切替える第2駆動回路42のグランド間の回路電圧に応じた電流を回路抵抗51に出力する。第2検出回路25は、回路抵抗51の両端間の電圧を出力する。第2駆動回路42のグランドと回路抵抗51の下流側の一端との間の電圧はゼロVを超えている。【選択図】図3

Description

本開示は検出回路及び給電制御装置に関する。
車両には、直流電源から負荷に電力を供給する電源システム(例えば、特許文献1を参照)が搭載されている。特許文献1に記載の電源システムでは、直流電源の正極から負荷の一端に流れる電流の電流経路に半導体スイッチが配置されている。半導体スイッチはNチャネル型のFET(Field Effect Transistor)である。電流が入力される半導体スイッチの入力端、即ち、ドレインには、直流電源の正極が接続されている。切替え回路は、半導体スイッチの入力端の電圧を昇圧し、昇圧した電圧を半導体スイッチの制御端、即ち、ゲートに印加する。これにより、半導体スイッチがオンに切替わる。
特開2019-106624号公報
特許文献1に記載されているような従来の電源システムでは、切替え回路は、切替え回路のグランドと半導体スイッチの入力端との間の電圧を昇圧する。直流電源の負極をグランド導体、例えば、車両のボディに接続することによって、直流電源の負極は接地される。切替え回路は、接続線によってグランド導体に接続されている。切替え回路に電力が供給されている場合、電流は切替え回路、接続線及びグランド導体の順に流れる。切替え回路のグランドは、接続線の上流側の一端の電位である。
接続線の抵抗値が無視できない値であると仮定する。この場合、切替え回路のグランドと半導体スイッチの入力端との間の電圧は、直流電源の両端間の電圧未満であり、接続線の両端間の電圧が高い程、低い。切替え回路のグランドと半導体スイッチの入力端との間の電圧が一定値未満である状態で切替え回路が昇圧を行った場合、切替え回路から半導体スイッチに適切な電圧が印加されない可能性がある。この場合、例えば、半導体スイッチにおいて、入力端と、電流が出力される出力端との間の抵抗値が十分に小さい抵抗値に低下しない可能性がある。
半導体スイッチの入力端及び出力端間の抵抗値が十分に小さい値ではない状態で、半導体スイッチを介して電流が流れた場合、半導体スイッチの発熱量が多い。このため、半導体スイッチの温度が異常な温度に上昇し、半導体スイッチが故障する可能性がある。半導体スイッチの故障を防止するためには、切替え回路のグランドと半導体スイッチの入力端との間の電圧が一定値未満である場合には、切替え回路に半導体スイッチのオンへの切替えを指示しなければよい。この構成を実現するためには、直流電源の両端間の電圧ではなく、切替え回路のグランドと半導体スイッチの入力端との間の電圧を検出する必要がある。
本開示は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電流が入力される半導体スイッチの入力端、及び、半導体スイッチをオン又はオフに切替える切替え回路のグランド間の電圧を検出する検出回路と、この検出回路を備える給電制御装置とを提供することにある。
本開示の一態様に係る検出回路は、電流が入力される半導体スイッチの入力端、及び、前記半導体スイッチをオン又はオフに切替える切替え回路のグランド間の回路電圧に応じた電流を出力する電流出力器と、前記電流出力器が出力した電流が流れる回路抵抗とを備え、前記回路抵抗の両端間の電圧が出力され、前記切替え回路のグランド及び前記回路抵抗の下流側の一端間の電圧はゼロVを超えている。
本開示の一態様に係る給電制御装置は、半導体スイッチを介した給電を制御する給電制御装置であって、前記半導体スイッチをオン又はオフに切替える切替え回路と、電流が入力される前記半導体スイッチの入力端、及び、前記切替え回路のグランド間の回路電圧を検出し、検出した回路電圧を示す電圧を出力する検出回路と、処理を実行する処理部とを備え、前記処理部は、前記検出回路が出力した電圧に応じて、前記切替え回路に前記半導体スイッチのオン又はオフへの切替えを指示し、前記検出回路は、前記回路電圧に応じた電流を出力する電流出力器と、前記電流出力器が出力した電流が流れる回路抵抗とを有し、前記検出回路は前記回路抵抗の両端間の電圧を出力し、前記切替え回路のグランド及び前記回路抵抗の下流側の一端間の電圧はゼロVを超えている。
なお、本開示を、このような特徴的な処理部を備える給電制御装置として実現することができるだけでなく、かかる特徴的な処理をステップとする給電制御方法として実現したり、かかるステップをコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムとして実現したりすることができる。また、本開示を、給電制御装置の一部又は全部を実現する半導体集積回路として実現したり、給電制御装置を含む電源システムとして実現したりすることができる。
上記の態様によれば、電流が入力される半導体スイッチの入力端、及び、半導体スイッチをオン又はオフに切替える切替え回路のグランド間の電圧が検出される。
実施形態1における電源システムの要部構成を示すブロック図である。 第1制御器及び第1検出回路の回路図である。 第2制御器及び第2検出回路の回路図である。 マイコンの要部構成を示すブロック図である。 第2故障診断処理の手順を示すフローチャートである。 第2給電制御処理の手順を示すフローチャートである。 実施形態2における第2給電制御処理の手順を示すフローチャートである。 実施形態3における第2検出回路の回路図である。 マイコンの要部構成を示すブロック図である。 第2故障診断処理の手順を示すフローチャートである。 第2給電制御処理の手順を示すフローチャートである。 実施形態4における第2給電制御処理の手順を示すフローチャートである。 実施形態5における電源システムの要部構成を示すブロック図である。 実施形態6における電源システムの要部構成を示すブロック図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
(1)本開示の一態様に係る検出回路は、電流が入力される半導体スイッチの入力端、及び、前記半導体スイッチをオン又はオフに切替える切替え回路のグランド間の回路電圧に応じた電流を出力する電流出力器と、前記電流出力器が出力した電流が流れる回路抵抗とを備え、前記回路抵抗の両端間の電圧が出力され、前記切替え回路のグランド及び前記回路抵抗の下流側の一端間の電圧はゼロVを超えている。
上記の態様にあっては、回路電圧に応じた電流を出力することによって、回路電圧を検出する。回路抵抗の抵抗値が一定である場合、回路抵抗の両端間の電圧は、回路抵抗に出力された電流に比例する。回路電圧に応じた電流が回路抵抗を介して流れる。従って、回路抵抗の両端間の電圧に基づいて、回路電圧を算出することができる。また、回路電圧が、回路電圧に対応する電流に変換されるので、グランドが切替え回路のグランドとは異なるマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)が回路電圧を算出することができる。
(2)本開示の一態様に係る検出回路では、前記電流出力器は、前記半導体スイッチの入力端から電流が流れる機器抵抗と、前記機器抵抗の下流側の一端にエミッタが接続されるPNP型のバイポーラトランジスタとを有し、前記バイポーラトランジスタのベースの電位は前記切替え回路のグランドであり、前記バイポーラトランジスタのコレクタから出力した電流は前記回路抵抗に流れる。
上記の態様にあっては、バイポーラトランジスタは、機器抵抗を流れる電流が回路電圧に比例する電流となるように、エミッタ及びコレクタ間の抵抗値を調整する。結果、回路電圧は、回路電圧に比例する電流に変換される。
(3)本開示の一態様に係る給電制御装置は、前記半導体スイッチの入力端、及び、前記電流出力器間に接続される接続スイッチを備え、前記電流出力器は、前記半導体スイッチの入力端から引き込んだ電流を前記回路抵抗に出力する。
上記の態様にあっては、接続スイッチをオンに切替えることによって検出回路は作動する。接続スイッチをオフに切替えることによって検出回路は動作を停止する。回路電圧を検出する必要がある期間だけ、検出回路を作動させる。これにより、無駄な電力消費が抑制される。
(4)本開示の一態様に係る給電制御装置は、半導体スイッチを介した給電を制御する給電制御装置であって、前記半導体スイッチをオン又はオフに切替える切替え回路と、電流が入力される前記半導体スイッチの入力端、及び、前記切替え回路のグランド間の回路電圧を検出し、検出した回路電圧を示す電圧を出力する検出回路と、処理を実行する処理部とを備え、前記処理部は、前記検出回路が出力した電圧に応じて、前記切替え回路に前記半導体スイッチのオン又はオフへの切替えを指示し、前記検出回路は、前記回路電圧に応じた電流を出力する電流出力器と、前記電流出力器が出力した電流が流れる回路抵抗とを有し、前記検出回路は前記回路抵抗の両端間の電圧を出力し、前記切替え回路のグランド及び前記回路抵抗の下流側の一端間の電圧はゼロVを超えている。
上記の態様にあっては、検出回路が出力した回路電圧に応じて、半導体スイッチを適切にオン又はオフに切替える。
(5)本開示の一態様に係る給電制御装置は、前記半導体スイッチを介して流れる電流に応じた電流を出力する電流出力部を備え、前記切替え回路のグランド及び前記回路抵抗の下流側の一端間の電圧は、前記電流出力部が出力した電流に応じて変動する。
上記の態様にあっては、電流出力部が出力する電流に応じて回路電圧が変動する。
(6)本開示の一態様に係る給電制御装置では、前記切替え回路は、前記回路電圧を昇圧し、昇圧した電圧を前記半導体スイッチの制御端に印加することによって、前記半導体スイッチをオンに切替える。
上記の態様にあっては、半導体スイッチは、例えばNチャネル型のFETである。この場合、半導体スイッチの入力端及び制御端それぞれは、例えばドレイン及びゲートである。切替え回路は、回路電圧を昇圧し、昇圧した電圧を制御端に印加する。これにより、半導体スイッチはオンに切替わる。
(7)本開示の一態様に係る給電制御装置では、前記処理部は、前記半導体スイッチがオフである状態で前記検出回路が出力した電圧に基づいて、前記回路電圧が、前記半導体スイッチのオンへの切替えを実現する電圧への昇圧が可能であるオン電圧であるか否かを判定し、前記回路電圧が前記オン電圧であると判定した場合、前記半導体スイッチのオンへの切替えを前記切替え回路に指示し、前記半導体スイッチのオンへの切替えを指示した後に前記半導体スイッチがオンであるか否かを判定する。
上記の態様にあっては、回路電圧がオン電圧である場合、半導体スイッチをオンに切替えることが可能であるか否かを確認する。
(8)本開示の一態様に係る給電制御装置では、電流が前記半導体スイッチの入力端から、前記切替え回路及び前記切替え回路のグランドの順に流れることによって、前記切替え回路に電力が供給され、前記処理部は、前記半導体スイッチがオフである状態で前記検出回路が出力した電圧に基づいて、前記回路電圧が閾値電圧未満であるか否かを判定し、前記回路電圧が前記閾値電圧未満であると判定した場合、前記切替え回路が作動しているか否かを判定する。
上記の態様にあっては、切替え回路に印加されている電圧が一定電圧未満である場合、切替え回路は動作を停止している。閾値電圧は、例えば、この一定電圧である。負荷回路の両端間の電圧が閾値電圧未満であるにも関わらず、切替え回路が作動していることは、検出回路において故障が発生していることを意味する。切替え回路が作動しているか否かを判定することによって、検出回路における故障を検知することができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の実施形態に係る電源システムの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(実施形態1)
<電源システムの構成>
図1は、実施形態1における電源システム1の要部構成を示すブロック図である。電源システム1は、車両に搭載され、直流電源10、第1負荷11、第2負荷12及び給電制御装置13を備える。直流電源10は例えばバッテリである。電源システム1の接続には、抵抗値を無視することができない第1導線W1及び第2導線W2が用いられている。第1導線W1及び第2導線W2それぞれの等価回路は第1導線抵抗Rw1及び第2導線抵抗Rw2によって表されている。第1導線W1及び第2導線W2の一例として長い導線が挙げられる。第1導線W1が長い場合、第1導線抵抗Rw1の抵抗値は無視することができない値である。第2導線W2が長い場合、第2導線抵抗Rw2の抵抗値は無視することができない値である。
直流電源10の負極はグランド導体Gに接続されている。グランド導体Gへの接続によって接地が実現される。グランド導体Gは、例えば車両のボディである。直流電源10の正極は、給電制御装置13と、第1導線抵抗Rw1の一端とに接続されている。第1導線抵抗Rw1の他端は給電制御装置13に接続されている。給電制御装置13は、更に、第1負荷11、第2負荷12及び第2導線抵抗Rw2の一端に各別に接続されている。給電制御装置13と、第1負荷11の他端と、第2負荷12の他端と、第1導線抵抗Rw1の他端とはグランド導体Gに接続されている。
直流電源10は、給電制御装置13に電力を供給する。このとき、電流は、直流電源10の正極から給電制御装置13及びグランド導体Gの順に流れる。直流電源10は、第1負荷11にも電力を供給する。このとき、電流は、直流電源10の正極から、給電制御装置13、第1負荷11及びグランド導体Gの順に流れる。直流電源10は、第2負荷12にも電力を供給する。このとき、電流は、直流電源10の正極から、第1導線抵抗Rw1、給電制御装置13、第2負荷12及びグランド導体Gの順に流れる。
給電制御装置13は、直流電源10から第1負荷11への給電を制御するともに、直流電源10から第2負荷12への給電を制御する。第1負荷11及び第2負荷12は、車両に搭載されている電気機器である。第1負荷11及び第2負荷12それぞれは、電力が供給された場合、作動し、電力供給が停止した場合、動作を停止する。
<給電制御装置13の構成>
給電制御装置13は、第1制御器21、第2制御器22、レギュレータ23、第1検出回路24、第2検出回路25及びマイコン26を有する。給電制御装置13内では、第1制御器21、レギュレータ23及び第1検出回路24は直流電源10の正極に接続されている。第1制御器21は、更に、第1負荷11の上流側の一端とマイコン26とに接続されている。レギュレータ23及び第1検出回路24それぞれは、更に、マイコン26に接続されている。第1制御器21、第1検出回路24及びマイコン26はグランド導体Gに接続されている。
第2制御器22及び第2検出回路25それぞれは、第1導線抵抗Rw1の下流側の一端と、マイコン26と、第2導線抵抗Rw2の一端とに接続されている。第2制御器22は、更に、第2負荷12の上流側の一端に接続されている。第2検出回路25は、更に、グランド導体Gに接続されている。
直流電源10の正極から、電流が第1制御器21及びグランド導体Gの順に流れ、直流電源10は第1制御器21に電力を供給している。第1制御器21は、半導体スイッチとして機能する第1FET30(図2を参照)を有する。直流電源10は、第1FET30を介して第1負荷11に電力を供給する。マイコン26は、ハイレベル電圧及びローレベル電圧を示す第1指示信号を第1制御器21に出力している。
第1制御器21では、第1負荷11を介して流れる第1負荷電流が一定の第1閾値電流未満である状態で、第1指示信号が示す電圧がローレベル電圧からハイレベル電圧に切替わった場合、第1FET30はオンに切替わる。これにより、電流は直流電源10の正極から第1FET30、第1負荷11及びグランド導体Gの順に流れ、第1負荷11に電力が供給される。第1指示信号が示す電圧がハイレベル電圧からローレベル電圧に切替わった場合、又は、第1負荷電流が第1閾値電流以上の電流に上昇した場合、第1FET30はオフに切替わる。これにより、第1負荷11への給電が停止し、第1負荷11は動作を停止する。
以下では、直流電源10の正極の電圧を電源電圧と記載する。電源電圧の基準電位は、グランド導体Gの電位である。マイコン26のグランドもグランド導体Gの電位である。電源電圧は種々の要因で変動する。第1検出回路24は電源電圧を検出する。第1検出回路24は、検出した電源電圧を示す電圧を、電源電圧情報としてマイコン26に出力する。マイコン26は、電源電圧情報が示す電源電圧に応じて、第1指示信号が示す電圧をハイレベル電圧又はローレベル電圧に切替える。これにより、電源電圧に応じた第1FET30の切替えが実現される。
レギュレータ23は、電源電圧を一定電圧に降圧し、降圧した電圧をマイコン26に印加する。これにより、直流電源10の正極から、電流がレギュレータ23、マイコン26及びグランド導体Gの順に流れ、マイコン26に電力が供給される。レギュレータ23が降圧した電圧の基準電位はグランド導体Gの電位である。
直流電源10の正極から、電流が第1導線抵抗Rw1、第2制御器22、第2導線抵抗Rw2及びグランド導体Gの順に流れ、直流電源10は第2制御器22に電力を供給している。第2制御器22は、半導体スイッチとして機能する第2FET40(図3を参照)を有する。直流電源10は、第2FET40を介して第2負荷12に電力を供給する。マイコン26は、ハイレベル電圧及びローレベル電圧を示す第2指示信号を第2制御器22に出力している。
第2負荷12を介して流れる第2負荷電流が一定の第2閾値電流未満である状態で、第2指示信号が示す電圧がローレベル電圧からハイレベル電圧に切替わった場合、第2FET40はオンに切替わる。これにより、電流は、直流電源10の正極から第1導線抵抗Rw1、第2FET40、第2負荷12及びグランド導体Gの順に流れ、第2負荷12に電力が供給される。第2指示信号が示す電圧がハイレベル電圧からローレベル電圧に切替わった場合、又は、第2負荷電流が第2閾値電流以上の電流に上昇した場合、第2FET40はオフに切替わる。これにより、第2負荷12への給電が停止し、第2負荷12は動作を停止する。
以上のように、給電制御装置13では、第1FET30をオン又はオフに切替えることによって、第1FET30を介した給電を制御する。更に、第2FET40をオン又はオフに切替えることによって、第2FET40を介した給電を制御する。
第1FET30及び第2FET40は、Nチャネル型のFETである。第1FET30及び第2FET40それぞれにおいて、ドレインに電流が入力され、ソースから電流が出力される。第1FET30及び第2FET40それぞれにおいて、ドレインは、電流が入力される入力端として機能し、ソースは電流が出力される出力端として機能する。
以下では、第2FET40のドレインの電圧を回路電圧と記載する。回路電圧の基準電位は、第2導線抵抗Rw2の上流側の一端の電位である。電源電圧が変動した場合、回路電圧も変動する。第2検出回路25は、回路電圧を検出し、検出した回路電圧を示す電圧を、回路電圧情報としてマイコン26に出力する。回路電圧情報の基準電位は、マイコン26のグランド、即ち、グランド導体Gの電位である。マイコン26は、回路電圧情報が示す回路電圧に応じて、第2指示信号が示す電圧をハイレベル電圧又はローレベル電圧に切替える。これにより、回路電圧に応じた第2FET40の切替えが実現される。
<第1制御器21の構成>
図2は第1制御器21及び第1検出回路24の回路図である。第1制御器21は、第1FET30に加えて、第1出力部31、第1駆動回路32及び第1電圧抵抗33を有する。第1FET30のドレインは直流電源10の正極に接続されている。第1FET30のソースは第1出力部31に接続されている。第1出力部31は、更に、第1負荷11の上流側の一端と第1電圧抵抗33の一端とに各別に接続されている。第1FET30のドレイン及びゲートは第1駆動回路32に各別に接続されている。第1駆動回路32は、更に、マイコン26に接続されている。第1出力部31及び第1電圧抵抗33間の接続ノードは、マイコン26と第1駆動回路32とに接続されている。第1駆動回路32と第1電圧抵抗33の他端とはグランド導体Gに接続されている。
第1FET30において、基準電位がソースの電位であるゲートの電圧が一定の第1スイッチ電圧以上である場合、第1FET30のドレイン及びソース間の抵抗値は十分に小さい。このとき、第1FET30はオンであり、電流は、第1FET30のドレイン及びソースを介して流れることが可能である。第1FET30がオンである場合、直流電源10の正極から第1FET30、第1出力部31、第1負荷11及びグランド導体Gの順に流れる。第1FET30において、基準電位がソースの電位であるゲートの電圧が第1スイッチ電圧未満である場合、第1FET30のドレイン及びソース間の抵抗値は十分に大きい。このとき、第1FET30はオフであり、第1FET30のドレイン及びソースを介して電流が流れることはない。
直流電源10の正極から、電流が第1駆動回路32及びグランド導体Gの順に流れ、第1駆動回路32に電力が供給されている。電源電圧が一定の第1動作電圧以上の電圧に上昇した場合、第1駆動回路32は作動する。電源電圧が第1動作電圧未満の電圧に低下した場合、第1駆動回路32は動作を停止する。第1駆動回路32のグランドはグランド導体Gの電位である。
第1駆動回路32は、電源電圧を昇圧し、昇圧した電圧を第1FET30のゲートに印加する。これにより、第1FET30において、基準電位がソースの電位であるゲートの電圧が第1スイッチ電圧以上の電圧に上昇する。結果、第1FET30はオンに切替わる。昇圧した電圧の基準電位はグランド導体Gの電位である。第1駆動回路32が昇圧を停止した場合、第1FET30において、基準電位がソースの電位であるゲートの電圧が第1スイッチ電圧未満の電圧に低下する。これにより、第1FET30はオフに切替わる。以上ように、第1駆動回路32は、第1FET30のゲートの電圧を調整することによって、第1FET30をオン又はオフに切替える。
第1出力部31は、例えば、カレントミラー回路を用いて構成され、第1FET30を介して第1負荷11に流れる第1負荷電流に比例する電流を第1電圧抵抗33に出力する。第1電圧抵抗33の抵抗値は一定である。このため、第1電圧抵抗33の両端間の電圧は、第1電圧抵抗33を流れる電流に比例する。従って、第1電圧抵抗33の両端間の電圧は、第1負荷電流に比例する。第1電圧抵抗33の両端間の電圧は、第1負荷電流を示す第1電流情報として、マイコン26及び第1駆動回路32に出力される。
前述したように、マイコン26は第1指示信号を第1駆動回路32に出力する。第1駆動回路32は、第1電流情報が示す第1負荷電流が第1閾値電流未満である状態で、第1指示信号が示す電圧がローレベル電圧からハイレベル電圧に切替わった場合、第1FET30をオンに切替える。第1駆動回路32は、第1指示信号が示す電圧がハイレベル電圧からローレベル電圧に切替わった場合、又は、第1電流情報が示す第1負荷電流が第1閾値電流以上の電流となった場合、第1FET30をオフに切替える。
マイコン26は第1駆動回路32と通信する。マイコン26は、第1駆動回路32と通信を行うことによって、第1駆動回路32が作動しているか否かを判定することができる。例えば、マイコン26は、応答信号の送信を要求する要求信号を第1駆動回路32に送信する。マイコン26は、第1駆動回路32から応答信号を受信したか否かに基づいて、第1駆動回路32が作動しているか否かを判定する。
<第1検出回路24の構成>
第1検出回路24は2つの分圧抵抗Rd1,Rd2を有する。分圧抵抗Rd1の一端は、直流電源10の正極に接続されている。分圧抵抗Rd1の他端は、分圧抵抗Rd2の一端に接続されている。分圧抵抗Rd2の他端はグランド導体Gに接続されている。2つの分圧抵抗Rd1,Rd2間の接続ノードはマイコン26に接続されている。
第1検出回路24は電源電圧を分圧する。2つの分圧抵抗Rd1,Rd2の抵抗値は一定である。このため、第1検出回路24が電源電圧を分圧することによって得られる電圧は、電源電圧に比例する。第1検出回路24は、電源電圧を分圧することによって電源電圧を検出する。第1検出回路24は、電源電圧を分圧することによって得られる電圧を、電源電圧情報として、マイコン26に出力する。前述したように、マイコン26は、電源電圧情報が示す電源電圧に応じて、第1指示信号が示す電圧をハイレベル電圧又はローレベル電圧に切替える。
<第2制御器22の構成>
図3は第2制御器22及び第2検出回路25の回路図である。第2制御器22は、第2FET40に加えて、第2出力部41、第2駆動回路42及び第2電圧抵抗43を有する。第2FET40のドレインは、第1導線抵抗Rw1の下流側の一端に接続されている。第1導線抵抗Rw1の上流側の一端は直流電源10の正極に接続されている。第2FET40のソースは第2出力部41に接続されている。第2出力部41は、更に、第2負荷12の上流側の一端と第2電圧抵抗43の一端とに接続されている。第2FET40のドレイン及びゲートは第2駆動回路42に各別に接続されている。第2駆動回路42は、更に、マイコン26に接続されている。第2出力部41及び第2電圧抵抗43間の接続ノードは、マイコン26と第2駆動回路42とに接続されている。第2駆動回路42と第2電圧抵抗43の他端とは、第2導線抵抗Rw2の上流側の一端に接続されている。前述したように、第2導線抵抗Rw2の下流側の一端はグランド導体Gに接続されている。
第2FET40において、基準電位がソースの電位であるゲートの電圧が一定の第2スイッチ電圧以上である場合、第2FET40のドレイン及びソース間の抵抗値は十分に小さい。このとき、第2FET40はオンであり、電流は、第2FET40のドレイン及びソースを介して流れることが可能である。第2FET40がオンである場合、直流電源10の正極から第2FET40、第2出力部41、第2負荷12及びグランド導体Gの順に流れる。第2FET40において、基準電位がソースの電位であるゲートの電圧が第2スイッチ電圧未満である場合、第2FET40のドレイン及びソース間の抵抗値は十分に大きい。このとき、第2FET40はオフであり、第2FET40のドレイン及びソースを介して電流が流れることはない。
直流電源10の正極から、電流が第1導線抵抗Rw1、第2駆動回路42、第2導線抵抗Rw2及びグランド導体Gの順に流れる。これにより、第2駆動回路42に電力が供給されている。回路電圧が一定の第2動作電圧以上の電圧に上昇した場合、第2駆動回路42は作動する。回路電圧が第2動作電圧未満の電圧に低下した場合、第2駆動回路42は動作を停止する。第2駆動回路42のグランドは第2導線抵抗Rw2の上流側の一端の電位である。第2駆動回路42に電力が供給されている場合、電流は、第2FET40のドレインから、第2駆動回路42、及び、第2駆動回路42のグランドの順に流れる。
第2駆動回路42は、第2駆動回路42のグランドが基準電位であるゲートの電圧を調整する。前述したように、回路電圧の基準電位は、第2導線抵抗Rw2の上流側の一端の電位、即ち、第2駆動回路42のグランドである。第2駆動回路42は、回路電圧を昇圧し、昇圧した電圧を第2FET40のゲートに印加する。これにより、第2FET40において、基準電位がソースの電位であるゲートの電圧が第2スイッチ電圧以上の電圧に上昇する。結果、第2FET40はオンに切替わる。昇圧した電圧の基準電位は、第2駆動回路42のグランドである。
第2駆動回路42は回路電圧の昇圧を停止する。これにより、第2駆動回路42のグランドが基準電位であるゲートの電圧は低下する。結果、第2FET40において、基準電位がソースの電位であるゲートの電圧が第2スイッチ電圧未満の電圧に低下する。これにより、第2FET40はオフに切替わる。
第2出力部41は、例えば、カレントミラー回路を用いて構成され、第2FET40を介して第2負荷12に流れる第2負荷電流に比例する電流を出力する。第2出力部41は電流出力部として機能する。第2出力部41が出力した電流は、第2電圧抵抗43及び第2導線抵抗Rw2を介して流れる。第2電圧抵抗43の抵抗値は一定である。このため、第2電圧抵抗43の両端間の電圧は、第2電圧抵抗43を流れる電流に比例する。従って、第2電圧抵抗43の両端間の電圧は、第2負荷電流に比例する。第2電圧抵抗43の両端間の電圧は、第2負荷電流を示す1つの第2電流情報として、第2駆動回路42に出力される。
第2導線抵抗Rw2の抵抗値も一定である。このため、第2電圧抵抗43に第2導線抵抗Rw2が直列に接続されている直列回路の両端間の電圧は、第2電圧抵抗43を流れる電流に比例する。従って、直列回路の両端間の電圧は、第2負荷電流に比例する。直列回路の両端間の電圧は、第2負荷電流を示すもう1つの第2電流情報として、マイコン26に出力される。
前述したように、マイコン26は第2指示信号を第2駆動回路42に出力する。第2駆動回路42は、第2電流情報が示す第2負荷電流が第2閾値電流未満である状態で、第2指示信号が示す電圧がローレベル電圧からハイレベル電圧に切替わった場合、第2FET40をオンに切替える。第2駆動回路42は、第2指示信号が示す電圧がハイレベル電圧からローレベル電圧に切替わった場合、又は、第2電流情報が示す第2負荷電流が第2閾値電流以上の電流となった場合、第2FET40をオフに切替える。
マイコン26は、第1駆動回路32と同様に、第2駆動回路42と通信する。マイコン26は、第2駆動回路42と通信を行うことによって、第2駆動回路42が作動しているか否かを判定することができる。例えば、マイコン26は、応答信号の送信を要求する要求信号を第2駆動回路42に送信し、第2駆動回路42から応答信号を受信したか否かに基づいて、第2駆動回路42が作動しているか否かを判定する。
<第2検出回路25の構成>
第2検出回路25は、電流出力器50及び回路抵抗51を有する。電流出力器50は、機器抵抗Re及びトランジスタTeを有する。トランジスタTeは、PNP型のバイポーラトランジスタである。
機器抵抗Reの一端は第2FET40のドレインに接続されている。機器抵抗Reの他端は、トランジスタTeのエミッタに接続されている。トランジスタTeのベースは、第2導線抵抗Rw2の上流側の一端に接続されている。従って、トランジスタTeのベースの電位は第2駆動回路42のグランドである。トランジスタTeのコレクタは、マイコン26と、回路抵抗51の一端とに接続されている。回路抵抗51の他端はグランド導体Gに接続されている。
電流は、直流電源10の正極から第1導線抵抗Rw1、機器抵抗Re、トランジスタTe、回路抵抗51及びグランド導体Gの順に流れる。従って、第1導線抵抗Rw1の下流側の一端、即ち、第2FET40のドレインから電流が機器抵抗Reに流れる。トランジスタTeでは、電流は、エミッタ及びコレクタの順に流れる。トランジスタTeのエミッタは、機器抵抗Reの下流側の一端に接続されている。
トランジスタTeにおいて、機器抵抗Reからエミッタに入力された電流のごく一部は、ベースから第2導線抵抗Rw2及びグランド導体Gの順に流れる。エミッタに入力された電流の略全てがコレクタから出力される。このため、ベースから出力される電流は、無視することできる値であり、エミッタに入力された電流と、コレクタから出力される電流とは実質的に一致する。
第2FET40のドレインの電圧をVdと記載する。第2導線抵抗Rw2の上流側の一端の電圧をVgと記載する。電圧Vd,Vgそれぞれの基準電位はグランド導体Gの電位である。(Vb-Vg)は回路電圧である。機器抵抗Reの抵抗値をreと記載する。トランジスタTeのベース及びエミッタ間の電圧(絶対値)をVfと記載する。機器抵抗Reを介して流れる電流をIvと記載する。
トランジスタTeは、基準電位がグランド導体Gの電位であるエミッタの電圧が(Vg+Vf)となるように、エミッタ及びコレクタ間の抵抗値を調整する。結果、トランジスタTeは、電流Ivが下記の(1)式を満たすように、エミッタ及びコレクタ間の抵抗値を調整する。
Iv=(Vd-(Vg+Vf))/re・・・(1)
前述したように、エミッタに入力された電流の略全てがコレクタから出力される。従って、回路抵抗51を流れる電流は電流Ivと実質的に一致する。
(1)式を展開することによって、下記の(2)式が得られる。
Iv=((Vd-Vg)-Vf)/re・・・(2)
前述したように、(Vd-Vg)は回路電圧である。電圧Vf及び抵抗値reそれぞれは、実質的に一定値であるので、電流Ivは回路電圧に比例する。従って、電流出力器50は、回路電圧を、回路電圧に比例する電流Ivに変換し、変換した電流Ivを回路抵抗51に出力する。電流Ivは第2FET40のドレインから引き込まれた電流である。電流出力器50が有するトランジスタTeのコレクタから出力した電流Ivは回路抵抗51を介して流れる。電流出力器50は電流Ivを出力することによって、回路電圧を検出する。
回路抵抗51の抵抗値をrcと記載する。回路抵抗51の両端間の電圧をVcと記載する。電圧Vcは下記の(3)式で表される。
Vc=rc・Iv・・・(3)
「・」は積を表す。(2)式及び(3)式を用いて電流Ivを消去した場合、電圧Vcについて、下記の(4)式が満たされる。
Vc=((Vd-Vg)-Vf)・rc/re・・・(4)
前述したように、(Vd-Vg)は回路電圧である。電圧Vf及び抵抗値reだけではなく、抵抗値rcも実質的に一定値である。このため、電圧Vcは回路電圧に比例する。電圧Vf及び抵抗値rc,reそれぞれは実質的に一定値であるので、電圧Vcを(4)式に代入することによって、回路電圧、即ち(Vd-Vg)を算出することができる。
以上のように、第2検出回路25は、回路電圧を検出し、検出した回路電圧に比例する電圧Vcを、回路電圧情報としてマイコン26に出力する。マイコン26は、回路電圧情報、即ち電圧Vcと(4)式とに基づいて、回路電圧を算出する。マイコン26のグランドは、前述したようにグランド導体Gの電位であり、第2駆動回路42のグランドとは異なる。しかしながら、第2検出回路25では、電流出力器50が回路電圧を電流Ivに変換するので、マイコン26は回路電圧を算出することができる。
第2駆動回路42に電力が供給されている場合、電流は、直流電源10の正極から、第1導線抵抗Rw1、第2駆動回路42、第2導線抵抗Rw2及びグランド導体Gの順に流れる。回路抵抗51の下流側の一端は、グランド導体Gに接続されている。前述したように、第2導線抵抗Rw2の上流側の一端の電位は第2駆動回路42のグランドである。第2駆動回路42に電力が供給されている場合、第2導線抵抗Rw2を介して電流が流れるので、第2駆動回路42のグランドと、回路抵抗51の下流側の一端との間の電圧はゼロVを超えている。
前述したように、第2出力部41が出力した電流は、第2負荷電流に比例し、第2導線抵抗Rw2を介して流れる。従って、第2FET40がオフである場合、第2出力部41から出力される電流はゼロAである。第2FET40がオンに切替わった場合、第2出力部41から出力される電流は上昇する。これにより、第2導線抵抗Rw2を介して流れる電流も上昇する。また、第2FET40がオフである場合、第1導線抵抗Rw1を介して流れる電流は、第2駆動回路42を介して流れる電流のみであり、小さい。第2FET40がオンに切替わった場合、第1導線抵抗Rw1を介して流れる電流は、第2駆動回路42を介して流れる電流と、第2FET40を介して流れる電流との合計電流である。以上のことから、第2FET40がオフである場合における回路電圧は、第2FET40がオンである場合における回路電圧よりも高い。
前述したように、第2出力部41が出力した電流は、第2導線抵抗Rw2を介して流れる。このため、第2導線抵抗Rw2の両端間の電圧、即ち、第2駆動回路42のグランドと、回路抵抗51の下流側の一端との間の電圧は、第2出力部41が出力した電流に応じて変動する。
<マイコン26の構成>
図4はマイコン26の要部構成を示すブロック図である。マイコン26は、A/D変換部60,61,62,63、信号出力部64,65、通信部66,67、報知部68、記憶部69及び制御部70を有する。A/D変換部60,61,62,63、信号出力部64,65、通信部66,67、報知部68、記憶部69及び制御部70は内部バス71に接続されている。
A/D変換部60は、更に、第1検出回路24が有する分圧抵抗Rd1,Rd2間の接続ノードに接続されている。信号出力部64及び通信部66それぞれは、更に、第1駆動回路32に接続されている。A/D変換部61は、更に、第1制御器21が有する第1出力部31及び第1電圧抵抗33間の接続ノードに接続されている。A/D変換部62は、更に、第2検出回路25が有する回路抵抗51の上流側の一端に接続されている。信号出力部65及び通信部67それぞれは、更に、第2駆動回路42に接続されている。A/D変換部63は、第2制御器22が有する第2出力部41及び第2電圧抵抗43間の接続ノードに接続されている。
第1検出回路24から、アナログの電源電圧情報がA/D変換部60に入力される。A/D変換部60は、入力されたアナログの電源電圧情報をデジタルの電源電圧情報に変換する。制御部70は、A/D変換部60からデジタルの電源電圧情報を取得する。
信号出力部64は第1指示信号を第1駆動回路32出力している。信号出力部64は、制御部70の指示に従って、第1指示信号が示す電圧をハイレベル電圧又はローレベル電圧に切替える。
通信部66は、制御部70の指示に従って、第1駆動回路32に信号を送信するとともに、第1駆動回路32から信号を受信する。
第1制御器21から、アナログの第1電流情報がA/D変換部61に入力される。A/D変換部61は、入力されたアナログの第1電流情報をデジタルの第1電流情報に変換する。制御部70は、A/D変換部61からデジタルの第1電流情報を取得する。
第2検出回路25から、アナログの回路電圧情報がA/D変換部62に入力される。A/D変換部62は、入力されたアナログの回路電圧情報をデジタルの回路電圧情報に変換する。制御部70は、A/D変換部62からデジタルの回路電圧情報を取得する。
信号出力部65は第2指示信号を第2駆動回路42出力している。信号出力部65は、制御部70の指示に従って、第2指示信号が示す電圧をハイレベル電圧又はローレベル電圧に切替える。
通信部67は、制御部70の指示に従って、第2駆動回路42に信号を送信するとともに、第2駆動回路42から信号を受信する。
第2制御器22から、アナログの第2電流情報がA/D変換部63に入力される。A/D変換部63は、入力されたアナログの第2電流情報をデジタルの第2電流情報に変換する。制御部70は、A/D変換部63からデジタルの第2電流情報を取得する。
報知部68は、制御部70の指示に従って報知を行う。報知は、信号の送信、ランプの点灯、又は、メッセージの表示等によって実現される。
記憶部69は、例えば不揮発性メモリである。記憶部69には、コンピュータプログラムPが記憶されている。制御部70は処理を実行する処理素子、例えばCPU(Central Processing Unit)を有する。制御部70の処理素子は、コンピュータプログラムPを実行することによって、第1故障検知処理、第1給電制御処理、第2故障検知処理及び第2給電制御処理等を実行する。制御部70は処理部として機能する。
第1故障検知処理は、第1制御器21又は第1検出回路24に関する故障を検知する処理である。第1給電制御処理は、第1負荷11への給電を制御する処理である。第2故障検知処理は、第2制御器22又は第2検出回路25に関する故障を検知する処理である。第2給電制御処理は、第2負荷12への給電を制御する処理である。
なお、コンピュータプログラムPは、制御部70の処理素子が読み取り可能に記憶媒体Aに記憶されていてもよい。この場合、図示しない読み出し装置によって記憶媒体Aから読み出されたコンピュータプログラムPが記憶部69に書き込まれる。記憶媒体Aは、光ディスク、フレキシブルディスク、磁気ディスク、磁気光ディスク又は半導体メモリ等である。光ディスクは、CD(Compact Disc)-ROM(Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)-ROM、又は、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)等である。磁気ディスクは、例えばハードディスクである。また、図示しない通信網に接続されている図示しない装置からコンピュータプログラムPをダウンロードし、ダウンロードしたコンピュータプログラムPを記憶部69に書き込んでもよい。
制御部70が有する処理素子の数は、1に限定されず、2以上であってもよい。この場合、複数の処理素子がコンピュータプログラムPに従って、第1故障検知処理、第1給電制御処理、第2故障検知処理、第2給電制御処理等を協同で実行してもよい。
本開示の技術を従来技術と比較した場合、第2故障検知処理及び第2給電制御処理が主に異なる。このため、以下では、第2故障検知処理及び第2給電制御処理を先に説明する。その後、第1故障検知処理及び第2故障検知処理の違いを述べることによって第1故障検知処理を説明する。第1給電制御処理及び第2給電制御処理の違いを述べることによって、第1給電制御処理を説明する。第1負荷電流が第1閾値電流以上の電流に上昇することはなく、かつ、第2負荷電流が第2閾値電流以上の電流に上昇することはないと仮定した上で、これらの処理を説明する。
<第2故障検知処理>
図5は第2故障検知処理の手順を示すフローチャートである。制御部70は、第2負荷12を作動させる前に第2故障検知処理を実行する。制御部70は、例えば、第2負荷12が動作を停止している状態で車両のエンジンが始動した場合に第2故障検知処理を実行する。従って、第2故障検知処理は、第2FET40がオフである状態で実行される。制御部70は、第2故障検知処理において、故障が検知されなかった場合、第2給電制御処理を実行する。
第2故障検知処理では、制御部70は、A/D変換部62から回路電圧情報を取得する(ステップS1)。ステップS1で取得される回路電圧情報は、第2FET40がオフである状態で第2検出回路25が出力した電圧である。ステップS1で取得した回路電圧情報が示す回路電圧は、第2FET40がオンである場合における回路電圧よりも高い。次に、制御部70は、ステップS1で取得した回路電圧情報が示す回路電圧が第2動作電圧未満であるか否かを判定する(ステップS2)。回路電圧が第2動作電圧未満である場合、第2駆動回路42は動作を停止している。第2動作電圧は閾値電圧として機能する。
制御部70は、回路電圧情報が示す回路電圧が第2動作電圧未満であると判定した場合(S2:YES)、第2駆動回路42が作動しているか否かを判定する(ステップS3)。ステップS3が実行された時点で、第2駆動回路42が作動していることは、第2検出回路25が適切な電圧を出力していないこと、即ち、第2検出回路25において故障が発生していることを示す。制御部70は、ステップS2を実行することによって第2検出回路25における故障を検知することができる。
第2駆動回路42が作動しているか否かを判定する方法として、通信を用いる方法が挙げられる。この方法では、制御部70は、例えば、通信部66に、応答信号の送信を要求する要求信号を第2駆動回路42に送信する。要求信号が送信されてから所定期間以内に通信部66が応答信号を受信した場合、制御部70は、第2駆動回路42が作動していると判定する。要求信号が送信されてから所定期間以内に通信部66が応答信号を受信しなかった場合、制御部70は、第2駆動回路42が作動していないと判定する。
第2駆動回路42が作動しているか否かを判定する他の方法として、第2FET40の状態を確認する方法が挙げられる。この方法では、制御部70は、例えば、信号出力部65に指示して第2指示信号が示す電圧をローレベル電圧からハイレベル電圧に切替えさせる。制御部70は、第2指示信号がハイレベル電圧を示す状態で、A/D変換部63から第2電流情報を取得し、信号出力部65に指示して第2指示信号が示す電圧をローレベル電圧に戻す。第2電流情報が示す第2負荷電流が一定値以上であることは、第2FET40がオンであることを示す。第2電流情報が示す第2負荷電流が一定値未満であることは、第2FET40がオフであることを示す。制御部70は、第2電流情報が示す第2負荷電流が一定値以上である場合、第2駆動回路42は作動していると判定する。制御部70は、第2電流情報が示す第2負荷電流が一定値未満である場合、第2駆動回路42は作動していないと判定する。
制御部70は、第2駆動回路42が作動していると判定した場合(S3:YES)、第2検出回路25において故障が発生しているとして、第2FET40をオン又はオフに固定する(ステップS4)。制御部70は、信号出力部65に指示して第2指示信号が示す電圧をハイレベル電圧に固定させることによって、第2FET40をオンに固定する。制御部70は、信号出力部65に指示して第2指示信号が示す電圧をローレベル電圧に固定させることによって、第2FET40をオフに固定する。
第2負荷12の特性に応じて、オン又はオフに固定する。動作が停止している場合に運転に支障が生じる可能性がない負荷、例えば、ルームランプが第2負荷12であると仮定する。この場合、ステップS4では、制御部70は第2FET40をオフに固定する。動作が停止している場合に運転に支障が発生する可能性がある負荷、例えば、ヘッドライトが第2負荷12であると仮定する。この場合、ステップS4では、制御部70は第2FET40をオンに固定する。
制御部70は、回路電圧情報が示す回路電圧が第2動作電圧以上であると判定した場合(S2:NO)、ステップS1で取得した回路電圧情報が示す回路電圧がオン電圧であるか否かを判定する(ステップS5)。第2駆動回路42は、回路電圧が低い場合、回路電圧を、第2FET40のオンへの切替えを実現する電圧に昇圧することができない。オン電圧は、第2FET40のオンへの切替えを実現する電圧への昇圧が可能である電圧であり、予め設定されている電圧範囲内の電圧である。第2FET40がオフである状態で回路電圧がオン電圧である場合においては、第2FET40がオンに切替わったときであっても、回路電圧は高く、第2駆動回路42は第2FET40をオンに切替えることができる。
制御部70は、回路電圧がオン電圧であると判定した場合(S5:YES)、信号出力部65に、第2FET40のオンへの切替えを指示する(ステップS6)。具体的には、制御部70は、信号出力部65に指示して、第2指示信号が示す電圧をローレベル電圧からハイレベル電圧に切替えさせる。これにより、第2駆動回路42は第2FET40をオンに切替える。
次に、制御部70は、A/D変換部63から取得した第2電流情報が示す第2負荷電流に基づいて、第2FET40がオンであるか否かを判定する(ステップS7)。ステップS7では、制御部70は、第2負荷電流が一定値以上である場合、第2FET40はオンであると判定する。制御部70は、第2負荷電流が一定値未満である場合、第2FET40はオンではないと判定する。制御部70は、ステップS6,S7を実行することによって、第2FET40をオンに切替えることが可能であるか否かを確認する。
制御部70は、第2FET40がオンであると判定した場合(S7:YES)、信号出力部65に第2FET40のオフへの切替えを指示する(ステップS8)。具体的には、制御部70は、信号出力部65に指示して、第2指示信号が示す電圧をローレベル電圧に切替えさせる。これにより、第2駆動回路42は第2FET40をオフに切替える。制御部70は、ステップS8を実行した後、第2故障検知処理を終了する。制御部70は、ステップS8を実行した後に第2故障検知処理を終了した場合、第2給電制御処理を実行する。
制御部70は、第2駆動回路が作動していないと判定した場合(S3:NO)、ステップS4を実行した後、回路電圧がオン電圧ではないと判定した場合(S5:NO)、又は、第2FET40がオンではないと判定した場合(S7:NO)、報知部68に報知を行わせる(ステップS9)。第2駆動回路が作動していないと判定した場合、又は、回路電圧がオン電圧ではないと判定した場合、制御部70は、報知部68に指示して、例えば、回路電圧が低い旨を示す信号を図示しない装置に出力する。ステップS4が実行された後に行う報知では、例えば、第2検出回路25に故障が発生している旨を示す信号を装置に出力する。制御部70は、第2FET40がオンではないと判定した場合、報知部68に指示して、例えば、第2検出回路25又は第2駆動回路42において故障が発生している旨を示す信号を装置に出力する。
制御部70は、ステップS9を実行した後、第2故障検知処理を終了する。制御部70は、ステップS9を実行した後に第2故障検知処理を終了した場合、第2給電制御処理を実行することはない。
<第2給電制御処理>
図6は第2給電制御処理の手順を示すフローチャートである。第2給電制御処理は、第2FET40がオフである状態で実行される。第2給電制御処理では、制御部70は、第2負荷12を作動させるか否かを判定する(ステップS11)。制御部70は、例えば、図示しない受付装置が第2負荷12の作動指示を受け付けた場合、第2負荷12を作動させると判定する。制御部70は、受付装置が第2負荷12の作動指示を受け付けていない場合、第2負荷12を作動させないと判定する。
制御部70は、第2負荷12を作動させないと判定した場合(S11:NO)、第2給電制御処理を終了し、再び、第2給電制御処理を開始する。従って、制御部70は、ステップS11で第2負荷12を作動させないと判定した場合、再び、ステップS11を実行する。
制御部70は、第2負荷12を作動させると判定した場合(S11:YES)、A/D変換部62から回路電圧情報を取得する(ステップS12)。ステップS12で取得した回路電圧情報が示す回路電圧は、第2FET40がオフである場合における回路電圧である。次に、制御部70は、ステップS12で取得した回路電圧情報が示す回路電圧が正常範囲内の電圧であるか否かを判定する(ステップS13)。正常範囲は、第2駆動回路42が第2FET40を適切にオン又はオフに切替えることができる回路電圧の範囲である。
制御部70は、回路電圧が正常範囲内の電圧であると判定した場合(S13:YES)、第2故障検知処理のステップS6と同様に、信号出力部65に、第2FET40のオンへの切替えを指示する(ステップS14)。これにより、第2負荷12に電力が供給され、第2負荷12は作動する。制御部70は、ステップS14を実行した後、A/D変換部62から回路電圧情報を取得する(ステップS15)。ステップS15で取得した回路電圧情報が示す回路電圧は、第2FET40がオンである場合における回路電圧である。
次に、制御部70は、ステップS15で取得した回路電圧情報が示す回路電圧が正常範囲内の電圧であるか否かを判定する(ステップS16)。制御部70は、回路電圧が正常範囲内の電圧であると判定した場合(S16:YES)、第2負荷12の動作を停止させるか否かを判定する(ステップS17)。制御部70は、例えば、受付装置が第2負荷12の停止指示を受け付けた場合、第2負荷12の動作を停止させると判定する。制御部70は、受付装置が第2負荷12の停止指示を受け付けていない場合、第2負荷12の動作を停止させないと判定する。
制御部70は、第2負荷12の動作を停止させないと判定した場合(S17:NO)、ステップS15を再び実行し、回路電圧が正常範囲外の電圧になるか、又は、第2負荷12の動作を停止させるまで、ステップS16,S17を繰り返し実行する。制御部70は、回路電圧が正常範囲内の電圧ではないと判定した場合(S16:NO)、又は、第2負荷12の動作を停止させると判定した場合(S17:YES)、第2故障検知処理のステップS8と同様に、信号出力部65に指示して、第2FET40のオフへの切替えを指示し(ステップS18)、第2給電制御処理を終了する。制御部70は、第2給電制御処理を終了した後、再び、第2給電制御処理を実行する。制御部70は、例えば、エンジンが動作を停止した場合、第2給電制御処理の繰り返しを停止する。
以上のように、第2給電制御処理では、第2検出回路25が出力した回路電圧情報が示す回路電圧に応じて、制御部70は、第2FET40のオン又はオフへの切替えを信号出力部65に指示する。第2駆動回路42は、制御部70の指示に従って第2FET40をオン又はオフに切替える。このため、第2検出回路25が検出した回路電圧に応じて、第2FET40が第2駆動回路42によって適切にオン又はオフに切替えられる。第2負荷12への給電が適切に制御される。第2駆動回路42は切替え回路として機能する。
<第1故障検知処理及び第1給電制御処理>
制御部70は、第2故障検知処理と同様に、第1故障検知処理を実行する。制御部70は、第2給電制御処理と同様に、第1給電制御処理を実行する。第2故障検知処理及び第2給電制御処理の説明で述べた第2FET40、第2駆動回路42、回路電圧情報、第2動作電圧及び第2電流情報それぞれは、第1故障検知処理及び第1給電制御処理においては、第1FET30、第1駆動回路32、電源電圧情報、第1動作電圧及び第1電流情報に対応する。
更に、第2故障検知処理及び第2給電制御処理の説明で述べたA/D変換部62,63、信号出力部65及び通信部67それぞれは、第1故障検知処理及び第1給電制御処理において、A/D変換部60,61、信号出力部64及び通信部66に対応する。第1給電制御処理における正常範囲は、第1駆動回路32が第1FET30を適切にオン又はオフに切替えることができる電源電圧の範囲である。
(実施形態2)
実施形態1における第2給電制御処理では、第2駆動回路42は、回路電圧が正常範囲内の電圧であるか否かに応じて、第2FET40をオン又はオフに切替える。しかしながら、第2FET40の切替えは、回路電圧が正常範囲内の電圧であるか否かに応じた切替えに限定されない。
以下では、実施形態2について、実施形態1と異なる点を説明する。後述する構成を除く他の構成については、実施形態1と共通している。このため、実施形態1と共通する構成部には実施形態1と同一の参照符号を付し、その構成部の説明を省略する。
<マイコン26の構成>
実施形態2では、図4に示す信号出力部65は、第2指示信号ではなく、第2PWM信号を第2駆動回路42に出力する。第2PWM信号は、第2指示信号と同様に、ハイレベル電圧及びローレベル電圧を示す。実施形態1と同様に、第2駆動回路42は、第2PWM信号が示す電圧がローレベル電圧からハイレベル電圧に切替わった場合に第2FET40をオンに切替える。第2駆動回路42は、第2PWM信号が示す電圧がハイレベル電圧からローレベル電圧に切替わった場合に第2FET40をオフに切替える。第2駆動回路42は、第2PWM信号の出力が停止している場合、第2FET40をオフに維持する。
第2PWM信号では、ローレベル電圧からハイレベル電圧への切替えが周期的に行われる。ハイレベル電圧からローレベル電圧に切替わるタイミングを調整することによって、第2PWM信号のデューティが調整される。デューティは、1周期中に第2PWM信号がハイレベル電圧を示す期間の割合である。
なお、第2PWM信号では、ハイレベル電圧からローレベル電圧への切替えが周期的に行われてもよい。この場合、ローレベル電圧からハイレベル電圧に切替わるタイミングを調整することによって第2PWM信号のデューティが調整される。
信号出力部65は、制御部70の指示に従って、第2PWM信号の出力と、第2PWM信号の出力の停止とを行う。制御部70は、信号出力部65において、第2PWM信号のデューティを設定する。信号出力部65は、第2PWM信号を出力している場合、第2PWM信号のデューティを、設定された値に調整する。
<第2給電制御処理>
図7は、実施形態2における第2給電制御処理の手順を示すフローチャートである。実施形態2における第2給電制御処理について、実施形態1における第2給電制御処理のステップと共通するステップには同じ符号を付し、そのステップの説明を省略する。共通のステップはステップS11,S12,S15,S17である。
実施形態2における第2給電制御処理は、実施形態1と同様に、第2FET40がオフである状態で実行される。第2給電制御処理では、制御部70は、最初に、ステップS11を実行する。制御部70は、第2負荷12を作動させないと判定した場合(S11:NO)、第2給電制御処理を終了し、再び、第2給電制御処理を開始する。従って、制御部70は、ステップS11で第2負荷12を作動させないと判定した場合、再び、ステップS11を実行する。
制御部70は、第2負荷12を作動させると判定した場合(S11:YES)、ステップS12を実行する。制御部70は、ステップS12でA/D変換部62から回路電圧情報を取得した後、信号出力部65において、第2PWM信号のデューティを、取得した回路電圧情報が示す回路電圧に応じた値に設定する(ステップS21)。ステップS12で取得した回路電圧情報が示す回路電圧は、第2FET40がオフである場合における回路電圧である。
次に、制御部70は、信号出力部65に指示して、第2PWM信号を第2駆動回路42に出力させる(ステップS22)。これにより、第2駆動回路42は、第2PWM信号が示す電圧に従って、第2FET40のオン及びオフへの切替えを交互に繰り返す。結果、電流が第1導線抵抗Rw1、第2FET40、第2出力部41、第2負荷12及びグランド導体Gの順に流れ、第2負荷12に電力が供給される。第2負荷12に印加される電圧の平均値は、第2PWM信号のデューティに応じた値に調整される。
制御部70は、ステップS22を実行した後、ステップS15を実行する。ステップS15では、制御部70は、第2FET40がオンである間、即ち、第2PWM信号がハイレベル電圧を示している間に回路電圧情報を取得する。制御部70は、ステップS15で回路電圧情報を取得した後、第2PWM信号のデューティを、取得した回路電圧情報が示す回路電圧に応じた値に変更する(ステップS23)。これにより、第2PWM信号のデューティが変更される。制御部70は、ステップS23を実行した後、ステップS17を実行する。
制御部70は、第2負荷12の動作を停止させないと判定した場合(S17:NO)、ステップS15を実行する。制御部70は、第2負荷12の動作を停止させると判定するまで、回路電圧に応じたデューティの変更を繰り返す。制御部70は、第2負荷12の動作を停止させると判定した場合(S17:YES)、信号出力部65に指示して、第2PWM信号の出力を停止させ(ステップS24)、第2給電制御処理を終了する。制御部70は、第2給電制御処理を終了した後、再び、第2給電制御処理を実行する。制御部70は、例えば、エンジンが動作を停止した場合、第2給電制御処理の繰り返しを停止する。
以上のように、第2給電制御処理では、第2検出回路25が出力した回路電圧情報が示す回路電圧に応じて、制御部70は第2PWM信号のデューティを変更する。第2駆動回路42は、第2PWM信号が示す電圧に応じて第2FET40をオン又はオフに切替える。このため、第2負荷12に印加される電圧の平均値が適切な値に調整され、第2負荷12への給電が適切に制御される。実施形態2における第2負荷12は、例えばランプである。
実施形態2における給電制御装置13及び第2検出回路25それぞれは、実施形態1における給電制御装置13及び第2検出回路25が奏する効果を同様に奏する。
<なお書き>
実施形態2において、信号出力部64は、信号出力部65と同様に構成されてもよい。この場合、信号出力部64は、第2PWM信号と同様の第1PWM信号を出力し、第1駆動回路32は第1PWM信号が示す電圧に応じて第1FET30をオン又はオフに切替える。制御部70は、第2給電制御処理と同様に第1給電制御処理を実行する。
第2給電制御処理の説明で述べた第2FET40、第2駆動回路42及び回路電圧情報それぞれは、第1給電制御処理においては、第1FET30、第1駆動回路32及び電源電圧情報に対応する。更に、第2給電制御処理の説明で述べたA/D変換部62,63及び信号出力部65それぞれは、第1給電制御処理において、A/D変換部60,61及び信号出力部64に対応する。
(実施形態3)
実施形態1では、第2検出回路25を介して電流が常時流れ、第2検出回路25は、常時、回路電圧を検出している。しかしながら、第2検出回路25は、常時、回路電圧を検出しなくてもよい。
以下では、実施形態3について、実施形態1と異なる点を説明する。後述する構成を除く他の構成については、実施形態1と共通している。このため、実施形態1と共通する構成部には実施形態1と同一の参照符号を付し、その構成部の説明を省略する。
<第2検出回路25の構成>
図8は、実施形態3における第2検出回路25の回路図である。実施形態3における第2検出回路25は、実施形態1と同様に、電流出力器50及び回路抵抗51を有する。電流出力器50及び回路抵抗51の接続は、機器抵抗Reの上流側の一端の接続を除いて、実施形態1と同様である。
実施形態3における第2検出回路25は、更に、第1回路スイッチ52、第2回路スイッチ53、スイッチ抵抗54,55,56,57を有する。第1回路スイッチ52は、PNP型のバイポーラトランジスタである。第2回路スイッチ53は、NPN型のバイポーラトランジスタである。
第1回路スイッチ52のエミッタは、第2FET40のドレインに接続されている。第1回路スイッチ52のコレクタは機器抵抗Reの上流側の一端に接続されている。第1回路スイッチ52のエミッタ及びベース間には、スイッチ抵抗54が接続されている。第1回路スイッチ52のベースはスイッチ抵抗55の一端が接続されている。第1回路スイッチ52は接続スイッチとして機能する。
スイッチ抵抗55の他端は、第2回路スイッチ53のコレクタに接続されている。第2回路スイッチ53のエミッタはグランド導体Gに接続されている。第2回路スイッチ53のエミッタ及びベース間にスイッチ抵抗56が接続されている。第2回路スイッチ53のベースは、スイッチ抵抗57を介してマイコン26に接続されている。
第2回路スイッチ53について、マイコン26は、基準電位がグランド導体Gの電位であるベースの電圧をハイレベル電圧又はローレベル電圧に調整する。マイコン26が第2回路スイッチ53のベースの電圧をハイレベル電圧に調整した場合、第2回路スイッチ53はオンに切替わる。第2回路スイッチ53がオンである場合、第2回路スイッチ53のコレクタ及びエミッタ間の抵抗値が十分に小さく、コレクタ及びエミッタを介して電流が流れることが可能である。
第2回路スイッチ53がオンである場合、電流が第2負荷回路F2の上流側の一端から、スイッチ抵抗54,55、第2回路スイッチ53及びグランド導体Gに流れる。これにより、第1回路スイッチ52がオンに切替わる。第1回路スイッチ52がオンである場合、第1回路スイッチ52のエミッタ及びコレクタ間の抵抗値が十分に小さく、エミッタ及びコレクタを介して電流が流れることが可能である。第1回路スイッチ52がオンである場合、電流出力器50は、第2FET40のドレインから第1回路スイッチ52を介して電流を引き込み、第2検出回路25は回路電圧を検出する。以上のように、第1回路スイッチ52がオンである場合、第2検出回路25は作動する。
マイコン26が第2回路スイッチ53のベースの電圧をローレベル電圧に調整した場合、第2回路スイッチ53はオフに切替わる。第2回路スイッチ53がオフである場合、第2回路スイッチ53のコレクタ及びエミッタ間の抵抗値が十分に大きく、コレクタ及びエミッタを介して電流が流れることはない。
第2回路スイッチ53がオフに切替わった場合、スイッチ抵抗54を介した電流の通流が停止するため、第1回路スイッチ52がオフに切替わる。第1回路スイッチ52がオフである場合、第1回路スイッチ52のエミッタ及びコレクタ間の抵抗値が十分に大きく、エミッタ及びコレクタを介して電流が流れることはない。第1回路スイッチ52がオフに切替わった場合、電流出力器50は、第1回路スイッチ52を介した電流の引き込みを停止し、第2検出回路25は動作を停止する。
以上のように、マイコン26は、第2回路スイッチ53のベースの電圧をハイレベル電圧又はローレベル電圧に調整することによって、第1回路スイッチ52をオン又はオフに切替える。
<第1検出回路24の構成>
実施形態3における第1検出回路24は、分圧抵抗Rd1,Rd2に加えて、第2検出回路25と同様に、第1回路スイッチ52、第2回路スイッチ53及びスイッチ抵抗54,55,56,57を有する。第1回路スイッチ52、第2回路スイッチ53及びスイッチ抵抗54,55,56,57は、第2検出回路25と同様に接続される。従って、第1回路スイッチ52は、第1負荷回路F1及び分圧抵抗Rd1の上流側の一端間に接続される。第2回路スイッチ53のエミッタは分圧抵抗Rd2の下流側の一端に接続される。第2回路スイッチ53のベースは、スイッチ抵抗57を介してマイコン26に接続される。
マイコン26は、基準電位がグランド導体Gの電位である第2回路スイッチ53のベース電圧をハイレベル電圧又はローレベル電圧に調整することによって、第1回路スイッチ52をオン又はオフに切替える。第2回路スイッチ53のベースがハイレベル電圧に切替わった場合、第1回路スイッチ52はオンに切替わり、第1検出回路24は作動する。第2回路スイッチ53のベースがローレベル電圧に切替わった場合、第1回路スイッチ52はオフに切替わり、第1検出回路24は動作を停止する。
<マイコン26の構成>
図9は、マイコン26の要部構成を示すブロック図である。実施形態3におけるマイコン26は、実施形態1におけるマイコン26が有する構成部に加えて、切替え部72,73を有する。切替え部72,73は内部バス71に接続されている。切替え部72は、更に、第1検出回路24内において、スイッチ抵抗57を介して第2回路スイッチ53に接続されている。切替え部73は、更に、第2検出回路25内においてスイッチ抵抗57を介して第2回路スイッチ53に接続されている。
切替え部72は、第1検出回路24内において、基準電位がグランド導体Gの電位である第2回路スイッチ53のベースの電圧をハイレベル電圧又はローレベル電圧に調整する。切替え部72は、制御部70の指示に従って、第1回路スイッチ52をオン又はオフに切替える。具体的には、切替え部72は、第2回路スイッチ53のベースの電圧をハイレベル電圧に調整することによって、第2回路スイッチ53をオンに切替える。これにより、第1回路スイッチ52がオンに切替わる。切替え部72は、第2回路スイッチ53のベースの電圧をローレベル電圧に調整することによって、第2回路スイッチ53をオフに切替える。これにより、第1回路スイッチ52がオフに切替わる。
同様に、切替え部73は、第2検出回路25内において、基準電位がグランド導体Gの電位である第2回路スイッチ53のベースの電圧をハイレベル電圧又はローレベル電圧に調整する。切替え部73は、制御部70の指示に従って、第1回路スイッチ52をオン又はオフに切替える。具体的には、切替え部73は、第2回路スイッチ53のベースの電圧をハイレベル電圧に調整することによって、第2回路スイッチ53をオンに切替える。これにより、第1回路スイッチ52がオンに切替わる。切替え部73は、第2回路スイッチ53のベースの電圧をローレベル電圧に調整することによって、第2回路スイッチ53をオフに切替える。これにより、第1回路スイッチ52がオフに切替わる。
<第2故障検知処理>
図10は第2故障検知処理の手順を示すフローチャートである。実施形態1と同様に、制御部70は、第2負荷12を作動させる前に第2故障検知処理を実行する。従って、第2故障検知処理は、第2FET40がオフである状態で実行される。制御部70は、第2故障検知処理において、故障が検知されなかった場合、第2給電制御処理を実行する。
実施形態3における第2故障検知処理では、実施形態1における第2故障検知処理で実行される全てのステップを実行する。これらのステップには同じ符号を付し、そのステップの説明を省略する。実施形態1における第2故障検知処理で実行されるステップはステップS1~S9である。
第2故障検知処理では、制御部70は、まず、切替え部72に第2検出回路25の第1回路スイッチ52をオンに切替えさせることによって、第2検出回路25を作動させる(ステップS31)。制御部70は、ステップS31を実行した後、ステップS1を実行し、A/D変換部62から回路電圧情報を取得する。
制御部70は、ステップS1を実行した後、切替え部72に第2検出回路25の第1回路スイッチ52をオフに切替えさせることによって、第2検出回路25の動作を停止させる(ステップS32)。制御部70は、ステップS32を実行した後、ステップS2を実行する。
<第2給電制御処理>
図11は第2給電制御処理の手順を示すフローチャートである。実施形態1と同様に、第2給電制御処理は、第2FET40がオフである状態で実行される。
実施形態3における第2給電制御処理では、実施形態1における第2給電制御処理で実行される全てのステップを実行する。これらのステップには同じ符号を付し、そのステップの説明を省略する。実施形態1における第2給電制御処理で実行されるステップはステップS11~S18である。
第2給電制御処理では、制御部70は、第2負荷12を作動させると判定した場合(S11:YES)、切替え部72に第2検出回路25の第1回路スイッチ52をオンに切替えさせることによって、第2検出回路25を作動させる(ステップS31)。制御部70は、ステップS31を実行した後、ステップS12を実行する。
制御部70は、ステップS18を実行した後、又は、ステップS12で取得した回路電圧情報が示す回路電圧が正常範囲内の電圧ではないと判定した場合(S13:NO)、切替え部72に第2検出回路25の第1回路スイッチ52をオフに切替えさせることによって、第2検出回路25の動作を停止させる(ステップS42)。制御部70は、ステップS42を実行した後、第2給電制御処理を終了する。
<第1故障検知処理及び第1給電制御処理>
制御部70は、第2故障検知処理と同様に、第1故障検知処理を実行する。制御部70は、第2給電制御処理と同様に、第1給電制御処理を実行する。制御部70は、電源電圧情報を取得する必要がある場合に、切替え部72に指示して、第1検出回路24の第1回路スイッチ52をオンに切替えさせる。これにより、第1検出回路24は作動する。制御部70は、電源電圧情報を取得する必要がなくなった場合に、切替え部72に指示して、第1検出回路24の第1回路スイッチ52をオフに切替えさせる。これにより、第1検出回路24は動作を停止する。
以上のように、実施形態3における給電制御装置13では、電源電圧を検出する必要がある期間だけ、第1検出回路24を作動させる。回路電圧を検出する必要がある期間だけ、第2検出回路25を作動させる。これにより、無駄な電力消費が抑制される。
実施形態3における給電制御装置13は、実施形態1における給電制御装置13と同様の効果を奏する。
(実施形態4)
実施形態2において、マイコン26、第1検出回路24及び第2検出回路25は実施形態3と同様に構成されていてもよい。
以下では、実施形態4について、実施形態2と異なる点を説明する。後述する構成を除く他の構成については、実施形態2と共通している。このため、実施形態2と共通する構成部には実施形態2と同一の参照符号を付し、その構成部の説明を省略する。
<第1故障検知処理及び第2故障検知処理>
実施形態4における給電制御装置13では、マイコン26、第1検出回路24及び第2検出回路25は、実施形態3と同様に構成されている。マイコン26の制御部70は、第1故障検知処理及び第2故障検知処理を実施形態3と同様に実行する。
<第2給電制御処理>
図12は実施形態4における第2給電制御処理の手順を示すフローチャートである。実施形態2と同様に、第2給電制御処理は、第2FET40がオフである状態で実行される。
実施形態4における第2給電制御処理では、実施形態2における第2給電制御処理で実行される全てのステップを実行する。これらのステップには同じ符号を付し、そのステップの説明を省略する。実施形態2における第2給電制御処理で実行されるステップはステップS11,S12,S15,S17,S21~S24である。
第2給電制御処理では、制御部70は、第2負荷12を作動させると判定した場合(S11:YES)、切替え部72に第2検出回路25の第1回路スイッチ52をオンに切替えさせることによって、第2検出回路25を作動させる(ステップS51)。制御部70は、ステップS51を実行した後、ステップS12を実行する。
制御部70は、ステップS24を実行した後、切替え部72に第2検出回路25の第1回路スイッチ52をオフに切替えさせることによって、第2検出回路25の動作を停止させる(ステップS52)。制御部70は、ステップS52を実行した後、第2給電制御処理を終了する。
<第1給電制御処理>
制御部70は、第2給電制御処理と同様に、第1給電制御処理を実行する。制御部70は、電源電圧情報を取得する必要がある場合に第1検出回路24を作動させる。制御部70は、電源電圧情報を取得する必要がなくなった場合に第1検出回路24の動作を停止させる。
以上のように、実施形態4における給電制御装置13では、電源電圧を検出する必要がある期間だけ、第1検出回路24を作動させる。回路電圧を検出する必要がある期間だけ、第2検出回路25を作動させる。これにより、無駄な電力消費が抑制される。
実施形態4における給電制御装置13は、実施形態2における給電制御装置13と同様の効果を奏する。
<なお書き>
実施形態3,4において、第1回路スイッチ52は、PNP型のバイポーラトランジスタに限定されず、Pチャネル型のFETであってもよい。第2回路スイッチ53は、NPN型のバイポーラトランジスタに限定されず、Nチャネル型のFETであってもよい。また、第1回路スイッチ52は、半導体スイッチに限定されず、リレー接点であってもよい。第1回路スイッチ52をオン又はオフに切替える回路は第2回路スイッチ53を用いた回路に限定されない。
(実施形態5)
実施形態1における電源システム1が備える直流電源の数は1である。しかしながら、電源システム1が備える直流電源の数は1に限定されない。
以下では、実施形態5について、実施形態1と異なる点を説明する。後述する構成を除く他の構成については、実施形態1と共通している。このため、実施形態1と共通する構成部には実施形態1と同一の参照符号を付し、その構成部の説明を省略する。
<電源システム1の構成>
図13は、実施形態5における電源システム1の要部構成を示すブロック図である。実施形態5における電源システム1は、実施形態1における電源システム1が備える構成部に加えて、第2の直流電源14を備える。第2の直流電源14は例えばバッテリである。第2の直流電源14の負極がグランド導体Gに接続されている。第2の直流電源14の正極は第1導線抵抗Rw1の一端に接続されている。第1導線抵抗Rw1の他端は実施形態1と同様に接続されている。実施形態5においては、直流電源10ではなく、第2の直流電源14が、第2負荷12、第2制御器22及び第2検出回路25の電源として機能する。
実施形態5における給電制御装置13、第1検出回路24及び第2検出回路25それぞれは、実施形態1における給電制御装置13、第1検出回路24及び第2検出回路25と同様の効果を奏する。
(実施形態6)
実施形態1における第2負荷12の下流側の一端の接続先はグランド導体Gである。しかしながら、第2負荷12の下流側の一端の接続先は、グランド導体Gに限定されない。
以下では、実施形態5について、実施形態1と異なる点を説明する。後述する構成を除く他の構成については、実施形態1と共通している。このため、実施形態1と共通する構成部には実施形態1と同一の参照符号を付し、その構成部の説明を省略する。
<電源システム1の構成>
図14は、実施形態6における電源システム1の要部構成を示すブロック図である。実施形態6における電源システム1では、第2負荷12の下流側の一端は、第2導線抵抗Rw2の上流側の一端に接続されている。実施形態6における電源システム1では、第2制御器22の第2FET40がオンである場合、電流は、直流電源10の正極から、第1導線抵抗Rw1、第2FET40、第2出力部41、第2負荷12、第2導線抵抗Rw2及びグランド導体Gの順に流れる。この場合、回路電圧は、第2負荷12の下流側の一端の電位が基準電位である第2FET40のドレインの電圧に一致する。
実施形態6における給電制御装置13、第1検出回路24及び第2検出回路25それぞれは、実施形態1における給電制御装置13、第1検出回路24及び第2検出回路25と同様の効果を奏する。
<なお書き>
実施形態2~4,6において、実施形態5と同様に電源システム1は直流電源10及び第2の直流電源14を備えてもよい。
実施形態2~5において、実施形態6と同様に第2負荷12の下流側の一端の接続先がグランド導体Gであってもよい。
実施形態1~6において、第2導線W2が用いられている限り、回路電圧を検出する必要があり、第2検出回路25が効果的に作用する。このため、第1導線W1は、抵抗値を無視することができる導線であってもよい。
実施形態1~6において、第2制御器22の第2電圧抵抗43の下流側の一端の接続先は、第2導線抵抗Rw2の上流側の一端に限定されず、グランド導体Gであってもよい。この場合、第2出力部41が出力した電流は第2導線抵抗Rw2を流れないので、第2出力部41が出力した電流に応じて、第2導線抵抗Rw2の両端間の電圧が変動することはない。
実施形態1~6において、直流電源10の正極と第2FET40のドレインとの間に接続される部材は、抵抗成分を有する抵抗部材であればよい。このため、第1導線W1の代わりに、抵抗値を無視することがない回路素子が配置されてもよい。この回路素子は、例えば、オン抵抗値を無視することができない半導体スイッチである。同様に、実施形態1~6において、第2駆動回路42とグランド導体Gとの間に接続される部材は、抵抗成分を有する抵抗部材であればよい。このため、第2導線W2の代わりに、抵抗値を無視することができない回路素子が配置されてもよい。
実施形態1~6において、第1負荷11及び第2負荷12それぞれの電力供給を制御するためのスイッチは、制御端に印加される電圧が大きい程、電流の入力端と、電流の出力端との間の抵抗値が小さい半導体スイッチであればよい。このため、第1FET30の代わりに、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)が用いられてもよい。同様に、第2FET40の代わりにIGBTが用いられてもよい。
開示された実施形態1~6はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 電源システム
10 直流電源
11 第1負荷
12 第2負荷
13 給電制御装置
14 第2の直流電源
21 第1制御器
22 第2制御器
23 レギュレータ
24 第1検出回路
25 第2検出回路
26 マイコン
30 第1FET
31 第1出力部
32 第1駆動回路
33 第1電圧抵抗
40 第2FET(半導体スイッチ)
41 第2出力部(電流出力部)
42 第2駆動回路(切替え回路)
43 第2電圧抵抗
50 電流出力器
51 回路抵抗
52 第1回路スイッチ(接続スイッチ)
53 第2回路スイッチ
54,55,56,57 スイッチ抵抗
60,61,62,63 A/D変換部
64,65 信号出力部
66,67 通信部
68 報知部
69 記憶部
70 制御部(処理部)
71 内部バス
72,73 切替え部
A 記憶媒体
F1 第1負荷回路
F2 第2負荷回路
G グランド導体
P コンピュータプログラム
Rd1,Rd2 分圧抵抗
Re 機器抵抗
Rw1 第1導線抵抗
Rw2 第2導線抵抗
Te トランジスタ(バイポーラトランジスタ)
W1 第1導線
W2 第2導線

Claims (8)

  1. 電流が入力される半導体スイッチの入力端、及び、前記半導体スイッチをオン又はオフに切替える切替え回路のグランド間の回路電圧に応じた電流を出力する電流出力器と、
    前記電流出力器が出力した電流が流れる回路抵抗と
    を備え、
    前記回路抵抗の両端間の電圧が出力され、
    前記切替え回路のグランド及び前記回路抵抗の下流側の一端間の電圧はゼロVを超えている
    検出回路。
  2. 前記電流出力器は、
    前記半導体スイッチの入力端から電流が流れる機器抵抗と、
    前記機器抵抗の下流側の一端にエミッタが接続されるPNP型のバイポーラトランジスタと
    を有し、
    前記バイポーラトランジスタのベースの電位は前記切替え回路のグランドであり、
    前記バイポーラトランジスタのコレクタから出力した電流は前記回路抵抗に流れる
    請求項1に記載の検出回路。
  3. 前記半導体スイッチの入力端、及び、前記電流出力器間に接続される接続スイッチを備え、
    前記電流出力器は、前記半導体スイッチの入力端から引き込んだ電流を前記回路抵抗に出力する
    請求項1又は請求項2に記載の検出回路。
  4. 半導体スイッチを介した給電を制御する給電制御装置であって、
    前記半導体スイッチをオン又はオフに切替える切替え回路と、
    電流が入力される前記半導体スイッチの入力端、及び、前記切替え回路のグランド間の回路電圧を検出し、検出した回路電圧を示す電圧を出力する検出回路と、
    処理を実行する処理部と
    を備え、
    前記処理部は、前記検出回路が出力した電圧に応じて、前記切替え回路に前記半導体スイッチのオン又はオフへの切替えを指示し、
    前記検出回路は、
    前記回路電圧に応じた電流を出力する電流出力器と、
    前記電流出力器が出力した電流が流れる回路抵抗と
    を有し、
    前記検出回路は前記回路抵抗の両端間の電圧を出力し、
    前記切替え回路のグランド及び前記回路抵抗の下流側の一端間の電圧はゼロVを超えている
    給電制御装置。
  5. 前記半導体スイッチを介して流れる電流に応じた電流を出力する電流出力部を備え、
    前記切替え回路のグランド及び前記回路抵抗の下流側の一端間の電圧は、前記電流出力部が出力した電流に応じて変動する
    請求項4に記載の給電制御装置。
  6. 前記切替え回路は、前記回路電圧を昇圧し、昇圧した電圧を前記半導体スイッチの制御端に印加することによって、前記半導体スイッチをオンに切替える
    請求項4又は請求項5に記載の給電制御装置。
  7. 前記処理部は、
    前記半導体スイッチがオフである状態で前記検出回路が出力した電圧に基づいて、前記回路電圧が、前記半導体スイッチのオンへの切替えを実現する電圧への昇圧が可能であるオン電圧であるか否かを判定し、
    前記回路電圧が前記オン電圧であると判定した場合、前記半導体スイッチのオンへの切替えを前記切替え回路に指示し、
    前記半導体スイッチのオンへの切替えを指示した後に前記半導体スイッチがオンであるか否かを判定する
    請求項6に記載の給電制御装置。
  8. 電流が前記半導体スイッチの入力端から、前記切替え回路及び前記切替え回路のグランドの順に流れることによって、前記切替え回路に電力が供給され、
    前記処理部は、
    前記半導体スイッチがオフである状態で前記検出回路が出力した電圧に基づいて、前記回路電圧が閾値電圧未満であるか否かを判定し、
    前記回路電圧が前記閾値電圧未満であると判定した場合、前記切替え回路が作動しているか否かを判定する
    請求項4から請求項7のいずれか1項に記載の給電制御装置。
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