JP2022057086A - キャップ、及びキャップ付き容器 - Google Patents

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弘幸 中村
Hiroyuki Nakamura
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Abstract

【課題】チャイルドレジスタント機能を備えつつ、握力や腕力が弱くなっていても容易に取り外すことができるキャップ及びキャップ付き容器を提案する。【解決手段】本発明のキャップ2は、天壁部3aの上面に設けられる第一係合部3e、雄ねじ部1bに適合する雌ねじ部3cを有する内キャップ3と、内キャップ3に回転可能に保持され、突起部5dと解除片15cとを有する外キャップ5と、頂壁部6aの下面に設けられる第二係合部6cを有し、外キャップ5に揺動可能に支持される揺動部材6とを備え、揺動部材6が定常姿勢に変位している際は、第一係合部3eと第二係合部6cとが非係合である一方、揺動部材6が傾倒姿勢に変位して、雌ねじ部3cと雄ねじ部1bとが緩む向きに外キャップ5を回転させる際は、第一係合部3eと第二係合部6cとが係合して揺動部材6とともに内キャップ3が回転する。【選択図】図1

Description

本発明は、キャップ、及びキャップ付き容器に関するものであり、特に幼児等が偶発的に開栓してしまうことを防止するチャイルドレジスタント機能を有するものに関する。
容器本体の口部に装着するキャップは、例えばキャップを押し下げたり引き上げたりしなければこれを回転できないように構成して、幼児等が偶発的に開栓してしまうことを防止するチャイルドレジスタント機能を備えるものがある。
例えば特許文献1には、容器本体に装着されるキャップとして、外蓋と内蓋とで構成され、内蓋は、容器本体の雄ねじ部に適合する雌ねじ部を有し、外蓋は、弾性離隔係合片によって内蓋に対して上方に付勢され、付勢力に抗して外蓋を下方に押し下げることによって外蓋と内蓋とを一体的に回転できるように構成した安全蓋が開示されている。
特開2012-206730号公報
ところで、特許文献1の如きキャップは、不用意に外蓋が押し下げられることを防止するため、一般的に、弾性離隔係合片の如きものを複数設けて軽い力では外蓋が押し下げられないようにしている。従って、握力や腕力が弱くなっている者(例えば高齢者等)がこのようなキャップを備える容器を意図して開栓しようとしていても、外蓋を押し下げることができずに開栓できないことがある。
また開栓にあたっては、外蓋を押し下げた状態でこれを回転しなければならず、2つの操作を同時に行う必要があるため、高齢者等にとってはこの点でも操作が行い難い状況にある。
本発明は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、チャイルドレジスタント機能を備えつつ、開栓操作を知る者にとっては握力や腕力が弱くなっていても容易に取り外すことができるキャップ、及びキャップ付き容器を提案することを目的とする。
本発明は、口部の外周面に雄ねじ部を有する容器本体に装着されるキャップであって、
前記口部を覆う天壁部と、該天壁部に設けられる第一係合部と、前記雄ねじ部に適合する雌ねじ部とを有し、該雌ねじ部を該雄ねじ部に螺合させて該口部に装着される内キャップと、
前記内キャップに回転可能に保持され、突起部と、弾性変形可能な解除片とを有する外キャップと、
前記天壁部の上方に位置する頂壁部と、該頂壁部に設けられる第二係合部とを有し、前記外キャップに揺動可能に支持される揺動部材と、を備え、
前記揺動部材は、前記突起部に係合して定常姿勢で維持される一方、前記解除片を弾性変形させると該突起部との係合が解除されて傾倒姿勢への変位が許容されるよう構成され、
前記揺動部材が前記定常姿勢に変位している際は、前記第一係合部と前記第二係合部とが非係合である一方、該揺動部材を前記傾倒姿勢に変位させて前記雌ねじ部と前記雄ねじ部とが緩む向きに前記外キャップを回転させる際は、該第一係合部と該第二係合部とが係合して該揺動部材とともに前記内キャップが回転する、キャップである。
前記第一係合部は、前記揺動部材が前記傾倒姿勢に変位して、前記雌ねじ部と前記雄ねじ部とが緩む向きに前記外キャップを回転させる際は、前記第二係合部と係合して前記内キャップを回転させる起立壁と、該揺動部材が該傾倒姿勢に変位して、該雌ねじ部と該雄ねじ部とが締め付けられる向きに該外キャップを回転させる際は、該第二係合部との係合を解除して該揺動部材を前記定常姿勢に変位させる傾斜壁とを有することが好ましい。
前記内キャップは、前記天壁部に設けられる第三係合部を有し、
前記揺動部材は、前記頂壁部に設けられる第四係合部を有し、
前記第四係合部は、前記揺動部材が前記定常姿勢に変位した状態において、前記雌ねじ部と前記雄ねじ部とが締め付けられる向きに前記外キャップを回転させる際は、前記第三係合部に係合して前記内キャップを回転させる一方、該雌ねじ部と該雄ねじ部とが緩む向きに該外キャップを回転させる際は、該第三係合部に対して弾性変形して該外キャップを該内キャップに対して空転させることが好ましい。
また本発明は、前記容器本体と、上述した何れかのキャップとを備えるキャップ付き容器でもある。
本発明のキャップ、及びキャップ付き容器は、揺動部材が定常姿勢に変位している際は、第一係合部と第二係合部とが非係合であるため、雌ねじ部と雄ねじ部とが緩む向きに外キャップを回転させても内キャップは回転することがない。従って、幼児等が偶発的に開栓してしまう不具合を防止することができる。一方、キャップを容器本体から取り外すべく、揺動部材を傾倒姿勢に変位させて雌ねじ部と雄ねじ部とが緩む向きに外キャップを回転させると、係合した第一係合部と第二係合部によって揺動部材とともに内キャップを回転させることができる。すなわち、開栓にあたって従来のように付勢力に抗して外蓋を下方に押し下げる等の操作は不要なため、開栓操作を知る者にとっては握力や腕力が弱くなっていても容易にキャップを取り外すことができる。また開栓にあたっては、まず解除片を操作することによって、定常姿勢の揺動部材を傾倒姿勢に変位させることが可能な状態とし、次いで揺動部材を傾倒姿勢に変位させた後に外キャップを回転させることが可能になるため、従来のように2つの操作を同時に行う必要がなく、高齢者等にとって操作性に優れる。
本発明に係るキャップ付き容器の第一実施形態を示す、(a)は平面図であり、(b)はA-Aに沿う断面図である。 (a)は図1に示すB-Bに沿う断面図であり、(b)はC-Cに沿う断面図である。 (a)は外キャップの第一解除片を径方向内側に撓ませた状態でのA-Aに沿う断面図であり、(b)は(a)の後、揺動部材を下方に押してこれを傾倒姿勢に変位させた状態を示す図である。 (a)は揺動部材を傾倒姿勢に変位させた状態でのB-Bに沿う断面図であり、(b)は揺動部材を傾倒姿勢に変位させた状態でのC-Cに沿う断面図である。 本発明に係るキャップ付き容器の第二実施形態を示す、(a)は平面図であり、(b)はD-Dに沿う断面図である。 (a)は図5に示すE-Eに沿う断面図であり、(b)はF-Fに沿う断面図である。 (a)は外キャップの第二解除片を径方向外側に撓ませた状態でのD-Dに沿う断面図であり、(b)は(a)の後、揺動部材を下方に押してこれを傾倒姿勢に変位させた状態を示す図である。 (a)は揺動部材を傾倒姿勢に変位させた状態でのE-Eに沿う断面図であり、(b)は揺動部材を傾倒姿勢に変位させた状態でのF-Fに沿う断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明に係るキャップ、及びキャップ付き容器の一実施形態について説明する。なお、本明細書において上下方向とは、図1に示したキャップ付き容器の中心軸線Oに沿う方向を意味し、図1(b)において容器本体(符合1)に対して揺動部材(符合6)が位置する側が「上」であり、逆側が「下」である。また径方向とは、中心軸線Oに対して垂直な面内で中心軸線Oと直交する方向であり、周方向とは、この面内で中心軸線Oを中心として周回する方向である。
図1~図4は、本発明に係るキャップ付き容器の第一実施形態を示している。図1に示すように本実施形態のキャップ付き容器は、容器本体1と、キャップ2とを備えている。
図1に示すように容器本体1は、円筒状をなし上方を開放させた口部1aを備えている。図示は省略するが、口部1aの下端部には、有底筒状の胴部が連結していて、容器本体1は全体としてボトル状に形成されている。口部1aの外周面には、雄ねじ部1bが設けられている。
キャップ2は、内キャップ3と、パッキン4と、外キャップ5と、揺動部材6とで構成されている。
内キャップ3は、口部1aの上方に位置して口部1aを覆う天壁部3aを備えている。本実施形態の天壁部3aは、図1(b)に示すように、下面中央部が上方に向けて凹状になるように形作られている。天壁部3aの外縁部には、下方に向かって延在して口部1aの上部を取り囲む周壁3bが設けられている。
周壁3bの内周面には、雄ねじ部1bに適合する雌ねじ部3cが設けられている。なお本実施形態においては、内キャップ3を矢印R1に沿う方向に回転させる(上方から下方に向かって見る状態において内キャップ3を反時計回りに回転させる)と雄ねじ部1bと雌ねじ部3cとが緩み、矢印R2に沿う方向に回転させる(上方から下方に向かって見る状態において内キャップ3を時計回りに回転させる)と雄ねじ部1bと雌ねじ部3cとが締まるように構成している。なお以下の説明においては、矢印R1に沿う方向を「緩み方向R1」と称し、矢印R2に沿う方向を「絞まり方向R2」と称する。
そして周壁3bの外周面には、径方向外側に突出する外向き爪状部3dが設けられている。
天壁部3aの上面には、上方に向けて突出する第一係合部3eが設けられている。本実施形態の第一係合部3eは、図2(a)に示すように山形状になるものである。この点につき詳細に説明すると、第一係合部3eは、図示したように径方向外側から内側に向かって見る状態で左側に位置する部位に、上下方向に延在する起立壁3fを備えていて、右側に位置する部位には、下方から上方に向かうにつれて左側に傾く傾斜壁3gを備えている。なお第一係合部3eは、周方向に間隔をあけて複数設けてもよいし、1つ設けてもよい。
また天壁部3aの上面には、天壁部3aを下方に向かって凹ませるようにして形成した凹状の第三係合部3hが設けられている。図2(b)に示すように本実施形態の第三係合部3hは、図示したように径方向外側から内側に向かって見る状態で左側に位置する部位に、上下方向に延在する凹部起立壁3jを備えていて、右側に位置する部位には、下方から上方に向かうにつれて右側に傾く凹部傾斜壁3kを備えている。
パッキン4は、弾性を有する素材で形成されていて円板状をなすものである。パッキン4は、雄ねじ部1bに雌ねじ部3cを螺合させて内キャップ3を容器本体1に装着した際、口部1aの上面と天壁部3aの下面で挟持されて、口部1aを閉鎖するものである。
外キャップ5は、円筒状をなし、上下方向が開口した外周壁5aを備えている。外周壁5aの径方向内側には、外向き爪状部3dに係合する内向き爪状部5bが設けられている。外向き爪状部3dに内向き爪状部5bを係合した状態において、外キャップ5は内キャップ3に対して回転可能に保持される。
図1(a)、(b)に示すように外周壁5aには、上端部が外周壁5aに一体的に連結して径方向に弾性変形可能な第一解除片5c(解除片)が設けられている。第一解除片5cに隣接する部位(本実施形態では第一解除片5cの下方)には、外周壁5aの内周面から径方向内側に向けて突出する第一突起部5d(突起部)が設けられている。
また外周壁5aの径方向内側には、図1(b)に示すように、円形状の穴(軸受け部5e)が設けられている。軸受け部5eは、揺動部材6に設けた後述する軸部6bが挿入されるものである。図1(a)に示すように軸部6bは一対設けられていて、軸受け部5eも一対設けられている。
揺動部材6は、内キャップ3の上方における外キャップ5の径方向内側に設けられている。揺動部材6は、天壁部3aの上方に位置する頂壁部6aを備えている。本実施形態の頂壁部6aは、全体的に有蓋筒状となるものである。頂壁部6aには、下方に向けて延在した後、径方向外側に向けて円柱状に突出して軸受け部5eに挿入される一対の軸部6bが設けられている。これにより揺動部材6は、外キャップ5に対して揺動可能に支持される。ここで、図1(b)に示すように、頂壁部6aが水平方向に沿って延在して、頂壁部6aの上面が外周壁5aの上面と揃う状態を定常姿勢と称することとする。また図3(b)に示すように、頂壁部6aが水平方向に対して傾いている状態(更に本実施形態では、頂壁部6aの一端部は外周壁5aの上面よりも下方に位置し、他端部は外周壁5aの上面よりも上方に位置する)を傾倒姿勢と称する。本実施形態の揺動部材6は、定常姿勢と傾倒姿勢との間で揺動する。
また頂壁部6aの下面には、下方に向けて延在する突起状の第二係合部6cが設けられている。第二係合部6cは、図1(b)、図2(a)に示すように第一係合部3eの近傍に設けられていて、定常姿勢においては第一係合部3eの上方に位置して両者は非係合の状態にある。
更に頂壁部6aの下面には、第四係合部6dが設けられている。第四係合部6dは、図2(b)に示すように傾いた弾性片の如き形態となるものである。この点につき詳細に説明すると、第四係合部6dは、図示したように径方向外側から内側に向かって見る際に、上端部は頂壁部6aに一体的に連結していて、そこから下方に向かうにつれて左側に傾いて延在していて、下端部は、揺動部材6が定常姿勢に変位した状態で凹状の第三係合部3hに収まるものである。このような形態により第四係合部6dは、周方向に弾性変形可能である。また図2(b)に示すように、第四係合部6dの下端部において左側の部分には、上下方向に延在する下端部起立壁6eが設けられている。
また図1(b)に示すように、頂壁部6aの下面において、第一解除片5cに対向する部位には、上端部が頂壁部6aに一体的に連結して径方向に弾性変形可能な弾性片6fが設けられている。弾性片6fの下端部は径方向外側に突出していて、揺動部材6が定常姿勢にある状態において、第一突起部5dの上方に位置していてこれに係合する。
このような形態になるキャップ付き容器において、揺動部材6を定常姿勢に変位させた状態で外キャップ5を緩み方向R1に回転させた場合、外キャップ5とともに揺動部材6も緩み方向R1に回転する。この状態において第二係合部6cは、図2(a)に示すように第一係合部3eの上方に位置しているため、両者は係合することがない。また図2(b)に示すように、第四係合部6dの下端部は第三係合部3hに収まっているものの、第四係合部6dは周方向に弾性変形可能であるため、揺動部材6が緩み方向R1に回転して第四係合部6dの右側部が第三係合部3hの右側部に当接しても、第四係合部6dは第三係合部3hを乗り越える。本実施形態では、第三係合部3hの右側部に凹部傾斜壁3kを設けているため、第四係合部6dは凹部傾斜壁3kに沿って第三係合部3hをスムーズに乗り越えることができる。すなわち、外キャップ5を緩み方向R1に回転させても、第四係合部6dによって内キャップ3が回転することはなく、外キャップ5は空転するため、容器本体1が偶発的に開栓される不具合を防止することができる。
なお、図1(b)に示すように揺動部材6を定常姿勢に変位させた状態において、弾性片6fは第一突起部5dの上方に位置している。このため、揺動部材6の上面を不用意に触れることがあっても、弾性片6fが第一突起部5dに係合しているため、揺動部材6は定常姿勢のまま維持される。
そしてキャップ2を容器本体1から取り外すにあたっては、まず、図3(a)に示すように第一解除片5cを径方向内側に向けて撓ませる。これにより、第一解除片5cとともに弾性片6fが径方向内側に向けて撓むため、弾性片6fと第一突起部5dとの係合が解除される。
次いで図3(b)に示すように、揺動部材6における弾性片6fが位置する側を下方に押すと、揺動部材6を傾倒姿勢に変位させることができる。揺動部材6が傾倒姿勢に変位した状態において、図4(a)に示すように第二係合部6cは下方に移動して第一係合部3eと係合する高さにある。従ってこの状態で外キャップ5を緩み方向R1に回転させると、揺動部材6も緩み方向R1に回転し、第二係合部6cの右側部が起立壁3fに当接して内キャップ3も緩み方向R1に回転する。これにより、雄ねじ部1bと雌ねじ部3cとが緩んで、容器本体1からキャップ2を取り外すことができる。
このように本実施形態のキャップ付き容器によれば、まず弾性片6fを径方向内側に撓ませて、次いで揺動部材6における弾性片6fが位置する側を下方に押す、という開作を知っていれば、簡単に開栓することができる。また開栓にあたって、従来のように付勢力に抗して外蓋を下方に押し下げる等の操作は不要なため、握力や腕力が弱い高齢者等でも容易に開栓することができる。
なお、取り外したキャップ2を容器本体1に装着するにあたっては、揺動部材6を定常姿勢に変位させてから外キャップ5を絞まり方向R2に回転させてもよいが、揺動部材6が傾倒姿勢に変位した状態でもキャップ2を容器本体1に装着することができる。すなわち、図4(a)に示すように、揺動部材6が傾倒姿勢に変位した状態で外キャップ5を絞まり方向R2に回転させると、揺動部材6も絞まり方向R2に回転し、第二係合部6cが傾斜壁3gに当接して上方に押し上げられるため、揺動部材6を定常姿勢に自動的に変位させることができる。揺動部材6が定常姿勢に変位した状態においては、図2(b)に示すように、第四係合部6dの下端部が第三係合部3hに収まっている。このため、外キャップ5とともに揺動部材6が絞まり方向R2に回転すると、第四係合部6dの下端部起立壁6eが第三係合部3hの凹部起立壁3jに当接して、内キャップ3を絞まり方向R2に回転させることができる。これにより、雄ねじ部1bと雌ねじ部3cとが締め付けられて、キャップ2を容器本体1に装着することができる。
次に、本発明に係るキャップ付き容器の第二実施形態について、図5~図8を参照しながら説明する。本実施形態のキャップ付き容器は、上述した容器本体1と、キャップ12を備えている。
キャップ12は、上述した内キャップ3とパッキン4を備える一方、外キャップ5と揺動部材6に替えて、外キャップ15と揺動部材16とを備えている。
外キャップ15は、図5(b)に示すように、外周壁15a、内向き爪状部15b、第二解除片15c(解除片)、第二突起部15d(突起部)、軸受け部15eを備えている。なお、外周壁15a、内向き爪状部15b、軸受け部15eは、先に説明した外周壁5a、内向き爪状部5b、軸受け部5eと機能は同様であるため、説明は省略する。
第二解除片15cは、下端部が外周壁5aに一体的に連結して径方向に弾性変形可能なものである。また第二突起部15dは、第二解除片15cの内周面に設けられていて、この内周面から径方向外側に突出する形態となるものである。
揺動部材16は、図5(b)、図6(b)に示すように、頂壁部16a、軸部16b、第二係合部16c、第四係合部16d、下端部起立壁16e、係合突起部16gを備えている。なお、軸部16b、第二係合部16c、第四係合部16d、下端部起立壁16eは、先に説明した軸部6b、第二係合部6c、第四係合部6d、下端部起立壁6eと機能は同様であるため、説明は省略する。
頂壁部16aは、天壁部3aの上方に位置していて、図5(b)に示すように定常姿勢に変位した状態において、中心軸線Oを挟んで一方側(第二解除片15cが位置する側とは反対側)は水平方向に延在していて、他方側(第二解除片15cが位置する側)は水平方向に延在した後、下方に向けて湾曲しながら延在している。これにより頂壁部16aの他方側の端部は、第二解除片15cの上端部よりも低い位置にある。
係合突起部16gは、図5(b)に示すように、頂壁部16aの他方側の端部に設けられていて、揺動部材16が定常姿勢にある状態において、第二突起部15dの上方に位置していてこれに係合するものである。
このようなキャップ付き容器においても、揺動部材16を定常姿勢に変位させた状態で外キャップ15を緩み方向R1に回転させた場合、外キャップ15とともに揺動部材16も緩み方向R1に回転する。この状態において第二係合部16cは、図6(a)に示すように第一係合部3eの上方に位置しているため、両者は係合することがない。また図6(b)に示すように、第四係合部16dの下端部は第三係合部3hに収まっているものの、第四係合部16dは周方向に弾性変形可能であるため、外キャップ15を緩み方向R1に回転させても、第四係合部16dによって内キャップ3が回転することはなく、外キャップ15は空転する。従って本実施形態のキャップ付き容器においても、容器本体1が偶発的に開栓される不具合を防止することができる。
また本実施形態においても、揺動部材16を定常姿勢に変位させた状態において、係合突起部16gの先端部は第二突起部15dの上方に位置しているため、揺動部材16の上面を不用意に触れることがあっても、揺動部材16は定常姿勢のまま維持される。
そしてキャップ12を容器本体1から取り外すにあたっては、まず、図7(a)に示すように第二解除片15cを径方向外側に向けて撓ませる。これにより、第二解除片15cに設けた第二突起部15dが径方向外側に移動するため、係合突起部16gと第二突起部15dとの係合が解除される。なお、第二解除片15cの上端部に対して頂壁部16aの他方側の端部は下方に位置しているため、第二解除片15cを径方向外側に向けて撓ませる際に、頂壁部16aには触れにくくなっている。すなわち、第二解除片15cを撓ませると同時に揺動部材16が傾倒姿勢に変位してしまい、その後の開栓につながってしまう現象は生じにくくなる。このため、幼児等が偶発的に開栓してしまう不具合が有効に防止できる。
次いで図7(b)に示すように、揺動部材16における係合突起部16gが位置する側を下方に押すと、揺動部材16を傾倒姿勢に変位させることができる。揺動部材16が傾倒姿勢に変位した状態において、図8(a)に示すように第二係合部16cは下方に移動して第一係合部3eと係合する高さにある。従ってこの状態で外キャップ15を緩み方向R1に回転させると、揺動部材16も緩み方向R1に回転し、第二係合部16cの右側部が起立壁3fに当接して内キャップ3も緩み方向R1に回転する。これにより、雄ねじ部1bと雌ねじ部3cとが緩んで、容器本体1からキャップ12を取り外すことができる。
また取り外したキャップ12を容器本体1に装着するにあたっては、先に説明した実施形態と同様に、揺動部材16が傾倒姿勢に変位した状態でもキャップ12を容器本体1に装着することができる。すなわち、図8(a)に示すように、揺動部材16が傾倒姿勢に変位した状態で外キャップ15を絞まり方向R2に回転させると、揺動部材16も絞まり方向R2に回転し、第二係合部16cが傾斜壁3gに当接して上方に押し上げられるため、揺動部材16を定常姿勢に自動的に変位させることができる。揺動部材16が定常姿勢に変位した状態においては、図6(b)に示すように、第四係合部16dの下端部が第三係合部3hに収まっているため、外キャップ15とともに揺動部材16が絞まり方向R2に回転すると、内キャップ3を絞まり方向R2に回転させることができる。これにより、雄ねじ部1bと雌ねじ部3cとが締め付けられて、キャップ12を容器本体1に装着することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、上記の説明で特に限定しない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。また、上記の実施形態における効果は、本発明から生じる効果を例示したに過ぎず、本発明による効果が上記の効果に限定されることを意味するものではない。
1:容器本体
1a:口部
1b:雄ねじ部
2:キャップ
3:内キャップ
3a:天壁部
3b:周壁
3c:雌ねじ部
3d:外向き爪状部
3e:第一係合部
3f:起立壁
3g:傾斜壁
3h:第三係合部
3j:凹部起立壁
3k:凹部傾斜壁
4:パッキン
5:外キャップ
5a:外周壁
5b:内向き爪状部
5c:第一解除片(解除片)
5d:第一突起部(突起部)
5e:軸受け部
6:揺動部材
6a:頂壁部
6b:軸部
6c:第二係合部
6d:第四係合部
6e:下端部起立壁
6f:弾性片
12:キャップ
15:外キャップ
15a:外周壁
15b:内向き爪状部
15c:第二解除片(解除片)
15d:第二突起部(突起部)
15e:軸受け部
16:揺動部材
16a:頂壁部
16b:軸部
16c:第二係合部
16d:第四係合部
16e:下端部起立壁
16g:係合突起部
O:中心軸線

Claims (4)

  1. 口部の外周面に雄ねじ部を有する容器本体に装着されるキャップであって、
    前記口部を覆う天壁部と、該天壁部に設けられる第一係合部と、前記雄ねじ部に適合する雌ねじ部とを有し、該雌ねじ部を該雄ねじ部に螺合させて該口部に装着される内キャップと、
    前記内キャップに回転可能に保持され、突起部と、弾性変形可能な解除片とを有する外キャップと、
    前記天壁部の上方に位置する頂壁部と、該頂壁部に設けられる第二係合部とを有し、前記外キャップに揺動可能に支持される揺動部材と、を備え、
    前記揺動部材は、前記突起部に係合して定常姿勢で維持される一方、前記解除片を弾性変形させると該突起部との係合が解除されて傾倒姿勢への変位が許容されるよう構成され、
    前記揺動部材が前記定常姿勢に変位している際は、前記第一係合部と前記第二係合部とが非係合である一方、該揺動部材を前記傾倒姿勢に変位させて前記雌ねじ部と前記雄ねじ部とが緩む向きに前記外キャップを回転させる際は、該第一係合部と該第二係合部とが係合して該揺動部材とともに前記内キャップが回転する、キャップ。
  2. 前記第一係合部は、前記揺動部材が前記傾倒姿勢に変位して、前記雌ねじ部と前記雄ねじ部とが緩む向きに前記外キャップを回転させる際は、前記第二係合部と係合して前記内キャップを回転させる起立壁と、該揺動部材が該傾倒姿勢に変位して、該雌ねじ部と該雄ねじ部とが締め付けられる向きに該外キャップを回転させる際は、該第二係合部との係合を解除して該揺動部材を前記定常姿勢に変位させる傾斜壁とを有する、請求項1に記載のキャップ。
  3. 前記内キャップは、前記天壁部に設けられる第三係合部を有し、
    前記揺動部材は、前記頂壁部に設けられる第四係合部を有し、
    前記第四係合部は、前記揺動部材が前記定常姿勢に変位した状態において、前記雌ねじ部と前記雄ねじ部とが締め付けられる向きに前記外キャップを回転させる際は、前記第三係合部に係合して前記内キャップを回転させる一方、該雌ねじ部と該雄ねじ部とが緩む向きに該外キャップを回転させる際は、該第三係合部に対して弾性変形して該外キャップを該内キャップに対して空転させる、請求項1又は2に記載のキャップ。
  4. 前記容器本体と、請求項1~3の何れか一項に記載のキャップとを備えるキャップ付き容器。
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