JP2019011109A - 不正開封防止キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】対象者による開封を許容しつつ、非対象者による意図しない開封を防止可能な不正開封防止キャップを提供する。【解決手段】不正開封防止キャップ1は、容器本体の口部に螺着される内キャップ30と、内キャップに対してキャップ軸回りに回転可能な外キャップ4と、を備え、外キャップは、第1係合位置と第2係合位置との間でキャップ軸O方向に移動可能である。内キャップには、外キャップに設けられた第1外側係合部12に係合する第1内側係合部34と、外キャップに設けられた第2外側係合部23に係合する第2内側係合部33と、が設けられている。第2外側係合部および第2内側係合部は、緩み方向に向けた外キャップの回転移動時に互いに係合し、かつその逆方向に向けた回転移動時に互いにすれ違う。第1外側係合部および第1内側係合部は、逆方向に向けた外キャップの回転移動時に互いに係合し、かつ緩み方向に向けた回転移動時に互いにすれ違う。【選択図】図2

Description

本発明は、不正開封防止キャップに関する。
収容容器の不正開封を防止するために、収容容器の口部に、CR(チャイルドレジスタンス)機構を備えた不正開封防止キャップが取り付けられる場合がある。なお、不正開封の防止とは、特定の使用対象者(以下、単に対象者という)による開封を許容した上で、例えば乳幼児や子供等の非使用対象者(以下、単に非対象者という)による意図しない開封の防止をいう。
例えば下記特許文献1は、容器の口部に装着され、外周面に逆止歯が全周に亘って形成された内キャップと、弾性変形可能な操作片を有すると共に内キャップを覆う外キャップと、を備えた不正開封防止キャップを開示している。
操作片には、外キャップを開封方向に回転させたときに、該操作片の弾性変形に伴って逆止歯を周方向に乗り越えると共に、外キャップを装着方向に回転させたときに、逆止歯に対して噛合する爪部が形成されている。
従って、上記不正開封防止キャップでは、外キャップを開封方向に向けて単純に回転操作した場合には、操作片の弾性変形に伴って爪部が逆止歯を周方向に乗り越えるので、内キャップに対して外キャップが空転する。これにより、収容容器の開封が防止される。
これに対して、操作片を押圧しながら外キャップを開封方向に向けて回転操作した場合には、操作片の弾性変形を規制できるので、逆止歯と爪部とを噛合させた状態にすることができ、外キャップ及び内キャップを一体に回転させることができる。これにより、収容容器を開封することができる。
特開2003−104408号公報
しかしながら、上述した従来の不正開封防止キャップでは、外キャップを例えば握りながら回転操作するときに、操作片を指先等で押さえてしまうと、外キャップ及び内キャップが一体に回転して収容容器が開封されてしまう場合がある。つまり、開封に直接関係する本操作、すなわち外キャップの回転操作を行うときに、意図しなくても操作片を押さえてしまうことがあるので、非対象者であっても開封できてしまう場合があった。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、対象者による開封を許容しつつ、非対象者による意図しない開封を防止可能な不正開封防止キャップを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の不正開封防止キャップは、容器本体の口部に螺着される有頂筒状の内キャップと、前記内キャップに対してキャップ軸回りに回転可能に設けられた外キャップと、を備え、前記内キャップには、前記外キャップに設けられた第1外側係合部に係合する第1内側係合部と、前記外キャップに設けられた第2外側係合部に係合する第2内側係合部と、が設けられ、前記外キャップは、前記第2外側係合部と前記第2内側係合部とがキャップ軸方向に離間し、かつ前記第1外側係合部と前記第1内側係合部とが互いに係合可能な第1係合位置と、前記第1係合位置よりも前記内キャップに対して上昇した第2係合位置であって、前記第1外側係合部と前記第1内側係合部とがキャップ軸方向に離間し、かつ前記第2外側係合部と前記第2内側係合部とが互いに係合可能な第2係合位置と、の間をキャップ軸方向に移動可能に配設され、前記外キャップが前記第2係合位置に位置するときに、前記第2外側係合部および前記第2内側係合部は、キャップ軸回りに沿うキャップ周方向のうち、前記内キャップが前記口部に対して緩む緩み方向に向けた、前記内キャップに対する前記外キャップの回転移動時に互いに係合し、かつ前記緩み方向の逆方向に向けた回転移動時に互いにすれ違い、前記外キャップが前記第1係合位置に位置するときに、前記第1外側係合部および前記第1内側係合部は、前記緩み方向の逆方向に向けた、前記内キャップに対する前記外キャップの回転移動時に互いに係合し、かつ前記緩み方向に向けた回転移動時に互いにすれ違うことを特徴とする。
本発明の不正開封防止キャップでは、外キャップが第1係合位置にある場合には、外キャップが内キャップに対して緩み方向に回転移動する際、第1外側係合部および第1内側係合部が互いにすれ違うため、外キャップから内キャップへと緩み方向の回転力が伝達されず、非対象者による意図しない開封を防止することができる。
一方、対象者が、外キャップを内キャップに対して上昇させて第2係合位置とした場合には、外キャップが内キャップに対して緩み方向に回転移動する際、第2外側係合部および第2内側係合部が互いに係合するため、外キャップから内キャップへと緩み方向の回転力が伝達され、内キャップを容器本体の口部に対して回転させて螺着を解除することができる。
以上のように、本発明の不正開封防止キャップによれば、外キャップを上昇させた後に回転させる操作によって対象者による開封を許容しつつ、非対象者による意図しない開封を防止することができる。
ここで、前記外キャップと前記内キャップとの間には、前記外キャップを前記第2係合位置に保持する係止部が設けられていてもよい。
この場合、係止部が外キャップの位置を第2係合位置に保持するため、例えば外キャップの自重などによって外キャップが不意に第2係合位置から第1係合位置まで下降してしまうのを抑えることができる。さらに、例えば外キャップが第1係合位置から第2係合位置へと移動して係止部が作動した際にクリック感を生じさせ、対象者に外キャップが第2係合位置に到達したことを認識させることで、操作性を向上させることが可能となる。
また、前記外キャップは、前記内キャップを囲繞する周壁部と、該周壁部からキャップ径方向内側に向けて突出する規制部と、を有し、前記規制部は前記内キャップの下端開口縁にキャップ軸方向で対向していてもよい。
この場合、外キャップを内キャップに対して所定量上昇させると、外キャップの規制部が内キャップの下端開口縁に当接し、それ以上の上昇が規制される。この構成により、対象者が外キャップを上昇させる操作を行った際に、外キャップが内キャップから不意に離脱してしまうのを抑えることができる。
また、前記第2内側係合部は、前記内キャップの下端開口縁に形成され、前記第2外側係合部は、前記規制部に形成されていてもよい。
この場合、規制部によって外キャップの内キャップに対する上昇が規制された状態で、第2内側係合部と第2外側係合部とを互いに係合させることができる。このため、例えば外キャップから内キャップへと回転力を伝達する際に、第2内側係合部と第2外側係合部とのキャップ軸方向における位置が変化してしまい、これら係合部同士の係合が不意に解除されることを抑止することができる。
本発明によれば、対象者による開封を許容しつつ、非対象者による意図しない開封を防止可能な不正開封防止キャップを提供することができる。
本実施形態の不正開封防止キャップが容器本体に取り付けられた状態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は半縦断面図である。 外キャップが第1係合位置にある状態を示す図であり、(a)は半縦断面図、(b)はCR機構の模式図である。 外キャップが内キャップに対して空転する状態を示す図であり、(a)は半縦断面図、(b)はCR機構の模式図である。 外キャップが第2係合位置にある状態を示す図であり、(a)は半縦断面図、(b)はCR機構の模式図である。 第2内側係合部および第2外側係合部が互いに係合して外キャップを内キャップに対して下降させる際の状態を示す図であり、(a)は半縦断面図、(b)はCR機構の模式図である。
以下、本実施形態に係る不正開封防止キャップの構成を、図1〜図5を参照しながら説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため縮尺を適宜変更している。
本実施形態では、不正開封防止キャップ1が、内容物が収容される有底筒状の容器本体2に取り付けられて構成された収容容器3を例にして説明する。容器本体2内に収容される内容物としては、例えば、誤飲や誤食を防止する必要のある薬剤等が挙げられる。ただし、内容物は適宜変更可能である。
図1(b)に示すように、不正開封防止キャップ1は、容器本体2の口部2aに螺着される有頂筒状の内キャップ30と、内キャップ30を囲繞する筒状の外キャップ4と、を備えている。
(方向定義)
ここで本実施形態では、内キャップ30および外キャップ4の各中心軸は共通の軸上に配設されている。以下、この共通の軸をキャップ軸Oといい、キャップ軸Oに沿う不正開封防止キャップ1側を上方、容器本体2側を下方という。また、キャップ軸O方向から見た平面視において、キャップ軸Oに直交する方向をキャップ径方向といい、キャップ軸O回りに周回する方向をキャップ周方向という。また、キャップ周方向のうち、内キャップ30が口部2aに対して緩む方向を緩み方向といい、緩み方向の逆方向を螺着方向という。なお、不正開封防止キャップ1の緩み方向および螺着方向は、内キャップ30に設けられる雌ネジ部の形状によって定められる。
内キャップ30は、頂壁31と、頂壁31の外周縁から下方に向けて延びる螺着筒部32と、を有している。螺着筒部32の内周面には、容器本体2の口部2aに形成された雄ネジ部と螺合する雌ネジ部が形成されている。螺着筒部32の外周面には、キャップ径方向外側に向けて突出する第2係止部32aが形成されている。第2係止部32aは、螺着筒部32のキャップ軸O方向における中央部に配置されている。
内キャップ30内には、円板状のパッキンPが嵌合されている。内キャップ30が容器本体2の口部2aに螺着されると、口部2aと頂壁31との間でパッキンPが挟まれる。これにより、口部2aがシールされる。
外キャップ4は、内キャップ30に対してキャップ軸O回りに回転可能かつキャップ軸O方向に移動可能に設けられている。外キャップ4は、内キャップ30の頂壁31を覆う円板状の天壁部10と、内キャップ30を囲繞する筒状の周壁部20と、を備え、全体として有頂筒状に形成されている。天壁部10および周壁部20は、互いに固定されている。不正開封防止キャップ1を組み立てる際には、例えば周壁部20の上端開口部から周壁部20内に内キャップ30を進入させた後、周壁部20の上端開口部に天壁部10を取り付けてもよい。なお、本実施形態の外キャップ4では、天壁部10および周壁部20が別体に形成されているが、天壁部10および周壁部20は一体に形成されていてもよい。また、天壁部10の形状は円板状に限られず、例えば環状などであってもよい。周壁部20の内周面および外周面は、下方に向かうに従って漸次縮径している。
天壁部10には、下方に向けて延びる嵌合筒部11と、嵌合筒部11の外周面からキャップ径方向外側に突出する嵌合部13と、嵌合筒部11の外周面からキャップ径方向内側に向けて窪む縦溝14と、が形成されている。縦溝14は、嵌合部13から下方に向けて延びるとともに、キャップ周方向に間隔を空けて複数形成されている。嵌合筒部11の外径は、天壁部10の外径よりも小さい。
周壁部20には、その内周面からキャップ径方向内側に向けて突出する第1係止部21および規制部22が形成されている。規制部22は、周壁部20の下端部に配置されており、第1係止部21は、規制部22よりも上方に配置されている。規制部22の上部には、キャップ軸Oに略直交する平面内に延びて、内キャップ30の螺着筒部32における下端開口縁に対してキャップ軸O方向で対向する対向面22aが形成されている。規制部22の対向面22aにより、内キャップ30に対する外キャップ4の所定量以上の上昇が規制されて、外キャップ4が内キャップ30から不意に離脱してしまうことが防止される。規制部22の下部には、下方に向かうに従って漸次キャップ径方向外側に向けて延びる傾斜面が形成されている。規制部22に上記傾斜面が形成されていることで、不正開封防止キャップ1を容器本体2の口部2aに取り付ける際の操作が円滑になる。
なお、周壁部20の内周面には、キャップ径方向内側に向けて突出し、嵌合部13にアンダーカット嵌合される被嵌合部が形成されており、この構成によって周壁部20の天壁部10に対する上下動が規制されている。また、周壁部20の内周面には、キャップ軸O方向に延び、各縦溝14内に嵌合する複数の縦リブが形成されており、この構成により周壁部20の天壁部10に対するキャップ軸O回りの回転が規制されている。以上の構成により、周壁部20は天壁部10に固定されている。
(CR機構)
ここで、本実施形態の内キャップ30には、頂壁31から上方に向けて突出する第1内側係合部34と、螺着筒部32の下端開口縁から下方に向けて突出する第2内側係合部33と、が設けられている。また、本実施形態の外キャップ4には、天壁部10から下方に向けて突出する第1外側係合部12と、規制部22の対向面22aから上方に向けて突出する第2外側係合部23と、が設けられている。これら第1内側係合部34、第2内側係合部33、第1外側係合部12、および第2外側係合部23は、対象者による収容容器3の開封を許容し、非対象者による収容容器3の開封を防止するCR(チャイルドレジスタンス)機構を構成している。
図1(a)、(b)に示すように、第1内側係合部34は、頂壁31の上面に、キャップ周方向に等間隔を空けて複数形成されている。各第1内側係合部34は、キャップ軸O方向に延びる第1内側垂直面34aと、上方に向かうに従って漸次第1内側垂直面34a側に向けて延びる第1内側テーパ面34bと、を有している。第1内側垂直面34aおよび第1内側テーパ面34bの上端部同士は、キャップ軸Oに略直交する平面内に延びる水平面によって接続されている。
第2内側係合部33は、螺着筒部32の下端開口縁に、キャップ周方向に等間隔を空けて複数形成されている。各第2内側係合部33は、キャップ軸O方向に延びる第2内側垂直面33aと、下方に向かうに従って漸次第2内側垂直面33a側に向けて延びる第2内側テーパ面33bと、を有している。第2内側垂直面33aおよび第2内側テーパ面33bの下端部同士は、キャップ軸Oに略直交する平面内に延びる水平面によって接続されている。
第1外側係合部12は、天壁部10の下面に、キャップ周方向に等間隔を空けて複数形成されている。図2(b)に示すように、各第1外側係合部12は、キャップ軸O方向に延びる第1外側垂直面12aと、下方に向かうに従って漸次第1外側垂直面12a側に向けて延びる第1外側テーパ面12bと、を有している。第1外側垂直面12aおよび第1外側テーパ面12bの下端部同士は、キャップ軸Oに略直交する平面内に延びる水平面によって接続されている。
第2外側係合部23は、規制部22の対向面22aに、キャップ周方向に等間隔を空けて複数形成されている。図2(b)に示すように、各第2外側係合部23は、キャップ軸O方向に延びる第2外側垂直面23aと、上方に向かうに従って漸次第2外側垂直面23a側に向けて延びる第2外側テーパ面23bと、を有している。第2外側垂直面23aおよび第2外側テーパ面23bの上端部同士は、キャップ軸Oに略直交する平面内に延びる水平面によって接続されている。
外キャップ4は、内キャップ30に対して、第1係合位置と第2係合位置との間で、キャップ軸O方向に移動可能である。ここで第1係合位置とは、第1内側係合部34および第1外側係合部12のキャップ軸O方向における位置が互いに同等であり、これらの係合部34、12同士が互いに係合可能な位置である(図2(a)、(b)参照)。第2係合位置とは、第1係合位置よりも外キャップ4が内キャップ30に対して上昇した位置であって、第2内側係合部33および第2外側係合部23のキャップ軸O方向における位置が互いに同等であり、これらの係合部33、23同士が互いに係合可能な位置である(図4(a)、(b)参照)。
なお、図2(b)に示すように、外キャップ4が第1係合位置にある場合には、第2内側係合部33と第2外側係合部23とがキャップ軸O方向に離間しており、これらの係合部33、23同士は互いに係合しない。また、図4(b)に示すように、外キャップ4が第2係合位置にある場合には、第1内側係合部34と第1外側係合部12とがキャップ軸O方向に離間しており、これらの係合部34、12同士は互いに係合しない。
次に、以上のように構成された不正開封防止キャップ1の作用について説明する。
(取付操作)
不正開封防止キャップ1を容器本体2に対して取り付ける場合には、外キャップ4を把持して、内キャップ30を容器本体2の口部2aに対して下方に押し付けながら、外キャップ4を螺着方向に回転させる。このとき、外キャップ4が第2係合位置にある場合には、内キャップ30が口部2aに当接した状態で外キャップ4が下方に押し付けられるため、外キャップ4が内キャップ30に対して下降して第1位置まで移動する。そして図2(a)、(b)に示すように、第1外側垂直面12aが第1内側垂直面34aに当接し、内キャップ30に対する外キャップ4の螺着方向に向けた回転移動が規制される。このように第1内側係合部34と第1外側係合部12とが互いに係合することで、外キャップ4から内キャップ30へと螺着方向の回転力が伝達され、この回転力によって内キャップ30が容器本体2に対して回転させられ、内キャップ30が口部2aに螺着される。
(CR機能)
上記の取付操作が行われ、外キャップ4が第1係合位置に位置している場合、外キャップ4を緩み方向に回転させると、図3(a)、(b)に示すように第1外側テーパ面12bと第1内側テーパ面34bとが当接し、第1外側係合部12が第1内側係合部34上をせりあがるようにして、第1内側係合部34を緩み方向に乗り越える。このように、外キャップ4が第1係合位置にある場合、外キャップ4を内キャップ30に対して緩み方向に回転移動させると、第1内側係合部34と第1外側係合部12とが互いにすれ違う。つまり、外キャップ4が内キャップ30に対して空転するため、外キャップ4から内キャップ30へと緩み方向の回転力が伝達されず、内キャップ30と口部2aとの螺着が解除されない。従って、非対象者による収容容器3の開封を防止することができる。
(開封操作)
上記のCR機能を解除して収容容器3を開封する場合、先ず外キャップ4を内キャップ30に対して上昇させる。これにより、図4(a)、(b)に示すように、第1係止部21が第2係止部32aを上方に乗り越えるとともに、第2内側係合部33および第2外側係合部23のキャップ軸O方向における位置が互いに同等になり、外キャップ4が第2係合位置に位置することとなる。第1係止部21が第2係止部32aを乗り越える際には、周壁部20がキャップ径方向外側に広がるように弾性変形し、第1係止部21が第2係止部32aを乗り越えると、周壁部20は復元変形するとともに、第1係止部21が第2係止部32aに対してその上方から当接する。これにより、外キャップ4が自重などによって内キャップ30に対して下降するのが抑えられる。また、第1係止部21が第2係止部32aを乗り越える際にはクリック感が生じる。
なお、外キャップ4が内キャップ30に対して所定量上昇すると、規制部22の対向面22aが、螺着筒部32の下端開口縁に当接する。これにより外キャップ4の上昇が規制されるため、外キャップ4が第2係合位置を超えて上昇することが防止される。
外キャップ4が第2係合位置に位置する状態で、外キャップ4を内キャップ30に対して緩み方向に回転させると、図4(b)に示すように、第2外側垂直面23aが第2内側垂直面33aに当接し、外キャップ4の内キャップ30に対する緩み方向に向けた回転移動が規制される。このように第2内側係合部33と第2外側係合部23とが互いに係合することで、外キャップ4から内キャップ30へと緩み方向の回転力が伝達され、この回転力によって内キャップ30が容器本体2に対して回転させられ、内キャップ30の口部2aへの螺着が解除される。
このように、対象者は、外キャップ4を内キャップ30に対して引き上げてから緩み方向に回転させることで、不正開封防止キャップ1を容器本体2から取り外すことができる。
なお、不正開封防止キャップ1を再び容器本体2に取り付ける際には、図5(a)、(b)に示すように、外キャップ4を内キャップ30に対して螺着方向に回転させる。この操作の開始時には、外キャップ4が第2係合位置に位置しているが、外キャップ4の螺着方向への回転に伴い、第2内側テーパ面33bと第2外側テーパ面23bとが当接し、第2外側係合部23が第2内側係合部33に対して摺動する。このように、外キャップ4が第2係合位置にある場合、外キャップ4を内キャップ30に対して螺着方向に回転移動させると、第2外側係合部23および第2内側係合部33が互いにすれ違う。このとき、第2内側テーパ面33bと第2外側テーパ面23bとが接触することで外キャップ4に作用する、内キャップ30に対して下降させる力によって、外キャップ4は下降する。これにより、第1係止部21が第2係止部32aを下方に乗り越え、乗り越えた後は外キャップ4が自重で第1係合位置に移動する。以降、先述の取付操作と同様に、第1内側係合部34および第1外側係合部12が互いに係合することで、外キャップ4から内キャップ30へと螺着方向の回転力が伝えられ、不正開封防止キャップ1が容器本体2に再び取り付けられる。
以上説明したように、本実施形態の不正開封防止キャップ1によれば、外キャップ4を内キャップ30に対して上昇させた後に回転させる操作によって対象者による開封を許容しつつ、非対象者による意図しない開封を防止することができる。
また、外キャップ4を内キャップ30に対して上昇させることでCR機能を解除することができるため、例えば外キャップを部分的に摘みながら回転させる場合と比較して、開栓時の操作性を良好にすることができる。また、外キャップ4を螺着方向に回転させると、第1内側係合部34および第1外側係合部12が係合することで外キャップ4が自ずと下降するため、再びCR機能を発揮させることができる。従って、例えば対象者が閉栓後にCR機能を発揮させ忘れることを抑止することができる。
また、外キャップ4と内キャップ30との間には、外キャップ4のキャップ軸O方向における位置を第2係合位置に保持する第1係止部21および第2係止部32aが設けられているため、例えば外キャップ4の自重などによって外キャップ4が不意に第2係合位置から第1係合位置まで下降してしまうのを抑えることができる。さらに、対象者が外キャップ4を内キャップ30に対して引き上げると、第1係止部21が第2係止部32aを乗り越える際のクリック感が生じるため、対象者に外キャップ4が第2係合位置に到達したことを認識させ、操作性をより向上させることができる。
また、外キャップ4の内キャップ30に対する所定量以上の上昇が、規制部22によって規制されるため、対象者が外キャップ4を上昇させる操作を行った際に、外キャップ4が内キャップ30から不意に離脱してしまうのを抑えることができる。さらに、規制部22に第2外側係合部23が形成されており、螺着筒部32の下端開口縁に第2内側係合部33が形成されているため、規制部22と螺着筒部32とが当接して外キャップ4の上昇が規制された状態で、第2内側係合部33と第2外側係合部23とを互いに係合させることができる。この構成により、例えば外キャップ4から内キャップ30へと螺着方向の回転力を伝達する際に、第2内側係合部33と第2外側係合部23とのキャップ軸O方向における位置が変化してしまい、係合が不意に解除されることを抑止することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、図示の例では内キャップ30を上方から見て時計回りに回転させる方向が螺着方向であり、その反対方向が緩み方向であったが、この関係は逆であってもよい。この場合、各係合部12、23、33、34に設けられている垂直面およびテーパ面の位置を、図示の例に対して入れ替えることで、上記した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、前記実施形態では、各係合部12、23、33、34が、それぞれ垂直面およびテーパ面を有する突起状に形成されていたが、各係合部12、23、33、34の形状はこれに限られない。例えばテーパ面は、第1内側係合部34および第1外側係合部12のいずれか一方に形成されていてもよく、第2内側係合部33および第2外側係合部23のいずれか一方に形成されていてもよい。また、テーパ面は、曲面形状などであってもよい。
また、前記実施形態では、第1係止部21が周壁部20からキャップ径方向内側に突出し、第2係止部32aが螺着筒部32からキャップ径方向外側に突出していたが、これら係止部21、32aの形態はこれに限られない。例えば、第1係止部21は、周壁部20の内周面からキャップ径方向外側に向けて窪む溝部であってもよい。この場合、第2係止部32aが、溝部である第1係止部21の内側に入り込むことで、外キャップ4を第2係合位置に保持可能であり、このように第1係止部21および第2係止部32aが作動する際にクリック感を生じさせることができる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
1…不正開封防止キャップ 2…容器本体 2a…口部 3…収容容器 4…外キャップ 12…第1外側係合部 20…周壁部 21…第1係止部(係止部) 22…規制部 23…第2外側係合部 30…内キャップ 32a…第2係止部(係止部) 33…第2内側係合部 34…第1内側係合部

Claims (4)

  1. 容器本体の口部に螺着される有頂筒状の内キャップと、
    前記内キャップに対してキャップ軸回りに回転可能に設けられた外キャップと、を備え、
    前記内キャップには、前記外キャップに設けられた第1外側係合部に係合する第1内側係合部と、前記外キャップに設けられた第2外側係合部に係合する第2内側係合部と、が設けられ、
    前記外キャップは、
    前記第2外側係合部と前記第2内側係合部とがキャップ軸方向に離間し、かつ前記第1外側係合部と前記第1内側係合部とが互いに係合可能な第1係合位置と、
    前記第1係合位置よりも前記内キャップに対して上昇した第2係合位置であって、前記第1外側係合部と前記第1内側係合部とがキャップ軸方向に離間し、かつ前記第2外側係合部と前記第2内側係合部とが互いに係合可能な第2係合位置と、
    の間をキャップ軸方向に移動可能に配設され、
    前記外キャップが前記第2係合位置に位置するときに、前記第2外側係合部および前記第2内側係合部は、キャップ軸回りに沿うキャップ周方向のうち、前記内キャップが前記口部に対して緩む緩み方向に向けた、前記内キャップに対する前記外キャップの回転移動時に互いに係合し、かつ前記緩み方向の逆方向に向けた回転移動時に互いにすれ違い、
    前記外キャップが前記第1係合位置に位置するときに、前記第1外側係合部および前記第1内側係合部は、前記緩み方向の逆方向に向けた、前記内キャップに対する前記外キャップの回転移動時に互いに係合し、かつ前記緩み方向に向けた回転移動時に互いにすれ違うことを特徴とする、不正開封防止キャップ。
  2. 前記外キャップと前記内キャップとの間には、前記外キャップを前記第2係合位置に保持する係止部が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の不正開封防止キャップ。
  3. 前記外キャップは、前記内キャップを囲繞する周壁部と、該周壁部からキャップ径方向内側に向けて突出する規制部と、を有し、
    前記規制部は前記内キャップの下端開口縁にキャップ軸方向で対向していることを特徴とする、請求項1または2に記載の不正開封防止キャップ。
  4. 前記第2内側係合部は、前記内キャップの下端開口縁に形成され、
    前記第2外側係合部は、前記規制部に形成されていることを特徴とする、請求項3に記載の不正開封防止キャップ。
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