JP6899727B2 - 不正開封防止キャップ - Google Patents

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Description

本発明は、不正開封防止キャップに関する。
容器本体が不正に開封されることを防止するために、容器本体の口部に不正開封防止キャップを取り付けることがある。この種の不正開封防止キャップとして、内容物が収容される容器本体の口部に装着される筒状の内キャップと、内キャップに対して螺着され、内キャップを外側から囲む有頂筒状の外キャップと、外キャップの下端に破断片を介して連設され、内キャップに対して下方から係止する封止リングと、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような不正開封防止キャップでは、外キャップを内キャップに対して緩み方向に回転させると、破断片が破断されて封止リングが外キャップから分離するので、容器本体が開封されたことを容易に視認することができ、ひいては容器本体が不正に開封されることを抑制できる。
特開2002−370765号公報
しかしながら、上記従来の不正開封防止キャップでは、開封されたことを容易に視認することはできても、例えば乳幼児や子供などの開封を意図していない者(以下、「非対象者」と称する)による開封を確実に防止するまでには至っていない。
そこで、本発明は、開封を許容する特定の使用対象者(以下、「対象者」と称する)による開封を許容した上で、非対象者による開封をより防止できる不正開封防止キャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために以下のような手段を採用した。すなわち、本発明の不正開封防止キャップは、内容物が収容される容器本体の口部に螺着される有頂筒状の内キャップと、前記内キャップに対してキャップ軸回りの周方向に回転可能に取り付けられ、前記内キャップを外側から囲み、頂部が前記内キャップの天壁部に対して前記キャップ軸方向に離間している筒状の外キャップと、を備え、前記内キャップには、被係止部が設けられており、前記外キャップには、前記頂部が前記天壁部に向かうように前記頂部を前記キャップ軸方向の内側に押し込んだときに弾性変形する弾性変形部と、前記被係止部から前記キャップ軸方向の外側に離間して配設された係止部と、が設けられており、前記弾性変形部を弾性変形させつつ前記頂部を前記天壁部に向かわせたときに、前記係止部の前記被係止部に対する前記周方向の回転が規制されており、前記弾性変形部が、前記周方向に間隔を開けて複数配設されており、平面視で前記キャップ軸に交差する径方向の外側に向けて曲げ変形可能であることを特徴とする。
この発明では、外キャップの頂部を内キャップの天壁部に向けて押し込むと、外キャップの弾性変形部が弾性変形し、この状態で外キャップを内キャップに対して周方向のうち内キャップが口部に対して緩む緩み方向に回転させると、係止部の被係止部に対する上記緩み方向への回転が規制される。その結果、外キャップ及び内キャップは、一体となって上記緩み方向に回転し、容器本体の口部を開封する。ここで、頂部の押し込みを解除すると、弾性変形部が復元変形し、外キャップを内キャップに対して上記緩み方向に回転させても、係止部の被係止部に対する上記緩み方向への回転が規制されないので、外キャップを口部に対する上記緩み方向に回転させる力は、内キャップに伝達されない。そのため、外キャップは、内キャップに対して上記緩み方向で空転する。したがって、口部を開封するためには、外キャップの頂部を内キャップの天壁部に向けて押し込んだ状態を維持しつつ外キャップを上記緩み方向に回転させる必要がある。
一方、頂部を押し込まない状態では、上述のように、係止部の被係止部に対する上記緩み方向への回転が規制されていないので、外キャップは、内キャップに対して上記緩み方向で空転する。
このように、単に外キャップを内キャップに対して上記緩み方向に回転させただけで開封されることを防止したので、対象者による開封を許容した上で、非対象者による意図しない開封をより防止できる。
さらに、頂部を押し込んで弾性変形部を径方向の外側に向けて曲げ変形させると、弾性変形部間の間隔が広がる。そのため、指を曲げ変形させた弾性変形部間に位置させることにより、外キャップを上記緩み方向に回転させやすくなる。これにより、不正開封防止キャップの操作性がより向上する。
また、本発明の不正開封防止キャップでは、前記外キャップには、前記頂部の押し込みを解除したときに、前記内キャップに設けられた被掛止部に対して、前記周方向のうち前記内キャップの前記口部に対する締め込み方向に回転することが規制される掛止部が設けられていてもよい。
この発明では、頂部を押し込まなくても、係止部の被係止部に対する締め込み方向への回転が規制されるので、外キャップを締め込み方向に回転させる力は、内キャップに伝達される。そのため、頂部を押し込まなくても口部を閉塞する操作が可能となる。これにより、不正開封防止キャップの操作性がより向上する。
また、本発明の不正開封防止キャップでは、前記係止部及び前記被係止部が、前記周方向に沿って間隔を開けて複数形成されてもよい。
この発明では、頂部を押し込んだ状態で外キャップを周方向に回転させたときに、外キャップを周方向に回転させる力が複数の係止部及び被係止部に分散される。これにより、内キャップを周方向に回転させやすくなり、不正開封防止キャップの操作性がさらに向上する。
この発明にかかる不正開封防止キャップによれば、単に外キャップを内キャップに対して上記緩み方向に回転させただけで開封されることを防止したので、対象者による開封を許容した上で、非対象者による意図しない開封をより防止できる。
本発明の第1実施形態にかかる不正開封防止キャップ及び容器本体を示す軸方向断面図である。 図1の内キャップを示す部分軸方向断面図である。 図2の内キャップを示す上面図である。 図1の外キャップを示す部分軸方向断面図である。 図4の外キャップを示す下面図である。 図4の外キャップを示すA−A断面図である。 図4の外キャップ及び内キャップを示すB−B断面図である。 図1の不正開封防止キャップの使用方法を説明する軸方向断面図である。 図8の不正開封防止キャップを示す上面図である。 図1の不正開封防止キャップの使用方法を説明する軸方向断面図である。 図10の不正開封防止キャップを示す上面図である。 本発明の第2実施形態にかかる不正開封防止キャップ及び容器本体を示す軸方向断面図である。 図12の不正開封防止キャップの使用方法を説明する軸方向断面図である。
以下、本発明による不正開封防止キャップの一実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能とするために縮尺を適宜変更している。
本実施形態にかかる不正開封防止キャップ1は、図1に示すように、内部に内容物が収容された有底円筒状の容器本体2の口部3に螺着される。不正開封防止キャップ1は、口部3に螺着される有頂円筒状の内キャップ4と、内キャップ4に取り外し可能に取り付けられて内キャップ4を外側から囲む有頂円筒状の外キャップ5と、を備える。
ここで、内キャップ4及び外キャップ5は、それらの中心軸線が共通軸上に位置する状態で配設されている。以下、この中心軸線をキャップ軸Oと称し、図1において不正開封防止キャップ1を容器本体2に装着した状態で容器本体2の後述する底部8から不正開封防止キャップ1に向かう方向を上方、その逆方向を下方とする。また、容器軸Oから見た平面視で容器軸Oに交差する方向を径方向、容器軸O回りで周回する方向を周方向とする。さらに、例えば図3に示すように、周方向のうち不正開封防止キャップ1の上面視でキャップ軸Oを時計回りに周回する方向を第1回転方向A1とし、その逆方向を第2回転方向A2とする。
まず、不正開封防止キャップ1が装着される容器本体2の構成を簡単に説明する。容器本体2は、円筒状の口部3と、口部3の下端に連設された円筒状の肩部6と、肩部6の下端に連設された円筒状の胴部7と、胴部7の下端開口部を閉塞する平面視で円状の底部8と、を有する。これら口部3、肩部6、胴部7及び底部8は、キャップ軸Oと同軸に配設されている。
口部3の外周面には、雄ネジ部が形成されている。この雄ネジ部は、口部3に対して内キャップ4を第1回転方向A1に回転させた際に、内キャップ4が締め込まれるように螺旋状に形成されている。そのため、周方向のうち第1回転方向A1は、内キャップ4の口部3に対する締め込み側となり、第2回転方向A2は、内キャップ4の口部3に対する緩み側となる。
肩部6の内径及び外径は、下方に向かうにしたがって漸次拡径している。
胴部7の内径及び外径は、上下方向の全長にわたってほぼ一定となっている。
内キャップ4は、図1から図3に示すように、平面視で円状の天壁部11と、天壁部11の外周縁から下方に向けて連設された円筒状の周壁部12と、を有する。これら天壁部11及び周壁部12は、キャップ軸Oと同軸に配設されている。
天壁部11の上面には、複数の被係止突部(被係止部)11Aが上方に向けて突設されている。被係止突部11Aは、図3に示すように、平面視で頂角が約30°である二等辺三角形状をなしており、頂点がキャップ軸Oを向いている。また、被係止突部11Aは、周方向に間隔をあけて配設されている。ここで、周方向で隣り合う2つの被係止突部11A間の周方向の角度は、約30°となっている。また、天壁部11の下面には、図1及び図2に示すように、口部3の上端との間に介装される円板状のパッキン13が配設されている。
周壁部12の内周面には、図1から図3に示すように、口部3の雄ネジ部と螺合する雌ネジ部が形成されている。周壁部12の下端には、径方向の外側に向けて突出する平面視で円環状のフランジ部12Aが設けられている。また、周壁部12の下端部の外周面には、径方向の外側に向けて突出する被掛止突部(被掛止部)14が周方向に間隔をあけて複数形成されている。被掛止突部14は、図2及び図3に示すように、平面視で、周壁部12の外周面からほぼ径方向の外側に向けて延在する第1係止面14Aと、第1係止面14Aの径方向の外側の端部から第1回転方向A1に向かうにしたがって径方向の内側に向かうように傾斜する第1傾斜面14Bと、を有する。
外キャップ5は、図1及び図4〜図6に示すように、平面視で円状の頂板部(頂部)21と、頂板部21の外周縁から下方に向けて連設された円筒状の周筒部22と、を有する。これら頂板部21及び周筒部22は、キャップ軸Oと同軸に配設されている。
頂板部21の外径は、天壁部11の外径よりも小さくなっている。また、頂板部21は、天壁部11から上方に離間して配設されている。頂板部21の下面には、複数の係止突部(係止部)21Aが下方に向けて突設されている。係止突部21Aは、図5に示すように、下面視で頂角が約30°のほぼ二等辺三角形状をなしており、頂点がキャップ軸Oを向いている。ここで、周方向で隣り合う2つの係止突部21A間の周方向の角度は、約30°となっている。また、係止突部21Aは、天壁部11に形成された被係止突部11Aのうち周方向で隣り合う2つの被係止突部11A間の隙間に配設可能となっている。なお、係止突部21Aの径方向の長さは、被係止突部11Aの径方向の長さよりも短くなっている。
周筒部22は、図1及び図4〜図6に示すように、頂板部21の外周縁から下方に向けて周方向に間隔をあけて複数連設された弾性変形部23と、弾性変形部23の下端に連設された円筒状の下筒部24と、下筒部24の下端に連設された円筒状のスカート筒部25と、を有する。これら下筒部24及びスカート筒部25は、キャップ軸Oと同軸に配設されている。
弾性変形部23は、図5に示すように、径方向で係止突部21Aが形成されている位置と対応する周方向位置に配設されている。ここで、周方向で隣り合う2つの弾性変形部23の周方向の間隔は、指が入らない程度の大きさに設定されていることが好ましい。弾性変形部23は、図1及び図4〜図6に示すように、上下方向に延在する板状部材であり、第1ヒンジ部31を介して頂板部21の外周縁に連設された上側板部32と、上端が上側板部32の下端に第2ヒンジ部33を介して連設された下側板部34と、を有する。上側板部32は、第1ヒンジ部31から下方に向かうにしたがって径方向の外側に向かうように傾斜している。一方、下側板部34は、第2ヒンジ部33からキャップ軸Oとほぼ平行に延在している。また、下側板部34の下端は、第3ヒンジ部35を介して下筒部24の上端に連設されている。そのため、弾性変形部23は、第2ヒンジ部33において径方向の外側に向けて若干屈曲している。ここで、下側板部34の上端の上下方向の位置は、周筒部22の上端の位置とほぼ同じとされている。
下筒部24の外径は、複数の弾性変形部23の下側板部34の外接円と同等となっている。また、下筒部24の厚さは、弾性変形部23の下側板部34の厚さよりも薄くされている。
下筒部24のうち径方向で係止突部21Aが形成されている位置に対応する周方向位置には、径方向の内側に向けて突出する被掛止突部14と第1回転方向A1で係止可能な掛止突部36が形成されている。掛止突部36の内面は、第1回転方向A1に向かうにしたがって径方向の内側に向かうように傾斜する第2傾斜面36Aと、第2傾斜面36Aの第1回転方向A1側の端部からほぼ径方向の外側に向けて延在する第2係止面36Bと、第2係止面36Bの径方向の外側の端部からほぼ周方向に沿って延在する周方向面36Cと、を有する。第2係止面36Bは、図7に示すように、第1係止面14Aに対して第1回転方向A1で当接している。なお、第2係止面36Bは、第1係止面14Aに対して第1回転方向A1で係止可能であればよく、第1係止面14Aから離間していてもよい。
スカート筒部25の上端部は、図1、図4及び図5に示すように、下筒部24の下端部の外周面に連設されており、スカート筒部25の内径及び外径は、フランジ部12Aの外径よりも大きくなっている。また、スカート筒部25の下端部の内周面には、径方向の内側に向けて突出する複数対の折返部25Aが周方向に間隔を開けて設けられている。各対の折返部25Aは、スカート筒部25のうち径方向で係止突部21Aが形成されている位置に対応する周方向位置に形成されている。折返部25Aは、スカート筒部25の内周面から径方向の内側に向かうにしたがって上方に向かうように傾斜しており、折返部25Aの先端部は、フランジ部12Aの下面に当接または近接している。これにより、外キャップ5が内キャップ4から離脱することが抑制される。
次に、以上のような構成の不正開封防止キャップ1の使用方法を説明する。
図1に示すように、外キャップ5の頂板部21を内キャップ4の天壁部11に向けて押し下げない状態では、係止突部21Aの被係止突部11Aに対する周方向の回転が規制されていないので、外キャップ5を第2回転方向A2に回転させても、外キャップ5を第2回転方向A2に回転させる力を内キャップ4に伝達させることができない。そのため、外キャップ5は、内キャップ4に対して第2回転方向A2で空転する。したがって、内キャップ4を第2回転方向A2に回転させることができない。
なお、外キャップ5を内キャップ4に対して第2回転方向A2に回転させていくと、掛止突部(掛止部)36の第2傾斜面36Aは、被掛止突部14の第1傾斜面14Bに第1回転方向A1から接近、当接する。そして、掛止突部36は、被掛止突部14を乗り越える。そのため、掛止突部36の被掛止突部14に対する第2回転方向A2での回転は、規制されず、外キャップ5は、内キャップ4に対して空転し続ける。
これにより、非対象者による意図しない開封が防止される。
口部3を開封するためには、まず、図8及び図9に示すように、外キャップ5の頂板部21を内キャップ4の天壁部11に向けて押し込む。弾性変形部23が第2ヒンジ部33において径方向の外側に向けて若干屈曲しているので、弾性変形部23は、第1から第3ヒンジ部31、33、35を起点として径方向の外側に折曲変形する。
また、外キャップ5の頂板部21を内キャップ4の天壁部11に向けて押し下げると、外キャップ5の係止突部21Aが内キャップ4の被係止突部11A間に配設される。なお、係止突部21Aが被係止突部11A間に配設されない場合には、外キャップ5を内キャップ4に対して第2回転方向A2に回転させて平面視で係止突部21Aが被係止突部11A間に位置するように周方向の位置を調整すればよい。
ここで、外キャップ5の頂板部21の押し込みを解除すると、弾性変形部23は、復元変形し、係止突部21Aは、被係止突部11Aに対して上昇してしまう。したがって、係止突部21Aを被係止突部11A間に配設されている状態を維持するためには、外キャップ5の頂板部21を押し込み続ける必要がある。
この状態で外キャップ5を内キャップ4に対して第2回転方向A2に回転させると、係止突部21Aの被係止突部11Aに対する第2回転方向A2への回転が規制されるので、外キャップ5を第2回転方向A2に回転させる力が内キャップ4に伝達され、外キャップ5は、内キャップ4と一体となって第2回転方向A2に回転する。
なお、弾性変形部23が径方向の外側に向けて折曲変形すると、周方向で隣り合う2つの弾性変形部23間の周方向の隙間は、大きくなる。そのため、操作者の指を拡大した隙間に配置し、指を折曲変形した弾性変形部23に掛けることにより、外キャップ5を第2回転方向A2に回転させやすくなっている。
容器本体2の口部3を開封した後、例えば容器本体2を傾けるなどして容器本体2内の内容物を適宜取り出す。その後、外キャップ5を第1回転方向A1に回転させ、内キャップ4を外キャップ5と共に容器本体2の口部3に装着する。
ここで、外キャップ5を押し込んだ状態で外キャップ5を内キャップ4と共に第1回転方向A1に回転させることによって不正開封防止キャップ1を容器本体2の口部3に装着してもよいが、外キャップ5押し込みを解除しても、外キャップ5を内キャップ4と共に第1回転方向A1に回転させることができる。すなわち、頂板部21を天壁部11に向けて押し込まなくても、掛止突部36の第2係止面36Bは、被掛止突部14の第1傾斜面14Bに対して第1回転方向A1で当接する。この状態で外キャップ5を内キャップ4に対して第1回転方向A1に回転させると、掛止突部36は、被掛止突部14を第1回転方向A1に乗り越えることができず、被掛止突部14に対して第1回転方向A1で当接したままとなり、外キャップ5は、内キャップ4と共に第1回転方向A1に回転する。
以上のようにして、不正開封防止キャップ1を使用する。
以上、本実施形態にかかる不正開封防止キャップ1によれば、外キャップ5の頂板部21を内キャップ4の天壁部11に向けて押し込んだ状態で、外キャップ5を内キャップ4に対して第2回転方向A2に回転させる必要があり、単に外キャップ5を内キャップ4に対して第2回転方向A2に回転させるだけでは開封されないので、対象者による開封を許容した上で、非対象者による意図しない開封をより防止できる。
ここで、開封するためには頂板部21の押し込み状態を維持しつつ外キャップ5を内キャップ4に対して第2回転方向A2に回転させる必要があるので、非対象者による意図しない開封をより防止できる。また、頂板部21の押し込み状態を解除するだけで弾性変形部23が復元変形し、頂板部21を押し込む前の位置に復帰させる。これにより、不正開封防止キャップ1の操作性が向上する。
また、外キャップ5に掛止突部36が形成されている一方で内キャップ4に被掛止突部14が形成されているので、頂板部21を押し込まなくても、口部3を閉塞する操作が可能となる。その上、係止突部21A及び被係止突部11Aを周方向に間隔を開けて複数形成しており、外キャップ5を周方向に回転させる力を複数の係止突部21A及び被係止突部11Aに分散させて内キャップ4に伝達させることができる。さらに、弾性変形部23が折曲変形することにより、外キャップ5を第2回転方向A2に回転させる際に指を折曲した弾性変形部23間に位置させて外キャップ5を第2回転方向A2に回転させやすくなる。これらにより、不正開封防止キャップ1の操作性がさらに向上する。
次に、本発明による不正開封防止キャップの第2実施形態を図面に基づいて説明する。なお、ここで説明する実施形態は、その基本的構成が上述した実施形態と同様であり、上述した実施形態に別の要素を付加したものである。したがって、以下の図面において上記図面と同一構成要素に同一符号を付し、この説明を省略する。
本実施形態にかかる不正開封防止キャップ50は、図12に示すように、内キャップ51及び外キャップ52を備える。
内キャップ51は、平面視で円状の天壁部61と、円筒状の周壁部62と、を有する。
天壁部61の下面には、口部3の内周面に当接する円筒状のシール筒部61Aが下方に向けて突設されている。
周壁部62の上端外周縁部には、下方に向けて陥没する被係止凹部(被係止部)62Aが形成されている。被係止凹部62Aは、周方向に間隔を開けて複数形成されていてもよく、1つのみ形成されていてもよい。
外キャップ52は、平面視で円状の頂板部(頂部)71と、円筒状の周筒部72と、を有する。
頂板部71は、天壁部61から上方に離間して配設されている。
周筒部72は、頂板部71の外周縁から下方に向けて連設された円筒状の上筒部73と、上筒部73の下端から下方に向けて周方向に間隔を開けて複数連設された弾性変形部74と、を有する。
上筒部73の上端外周縁部には、径方向の内側に向けて突出し、被係止凹部62Aに係止可能な係止突部(係止部)73Aが形成されている。係止突部73Aは、被係止凹部62Aと同様に、周方向に間隔を開けて複数形成されていてもよく、1つのみ形成されていてもよい。また、上筒部73の下端部の内周面には、径方向の内側に突出する抜止突部75が全周にわたって形成されている。これにより、外キャップ52が内キャップ51から離脱することが抑制される。
弾性変形部74の径方向の厚さは、上筒部73の径方向の厚さよりも薄くされており、弾性変形部74は、容器本体2の肩部6に当接または近接している。
次に、以上のような構成の不正開封防止キャップ50の使用方法を説明する。
上述した第1実施形態と同様に、外キャップ52の頂板部71を内キャップ51の天壁部61に向けて押し下げない状態では、係止突部73Aが被係止凹部62Aに対して第2回転方向A2に回転することが規制されていない。そのため、外キャップ52を内キャップ51に対して第2回転方向A2に回転させても、外キャップ52は、内キャップ51に対して空転する。
これにより、非対象者による意図しない開封が防止される。
一方、図13に示すように、外キャップ52の頂板部71を内キャップ51の天壁部61に向けて押し込むと、弾性変形部74は、容器本体2の肩部6に当接し、肩部6に沿って径方向の外側に向けて反るように弾性変形する。そして、外キャップ52に形成された係止突部73Aは、内キャップ51に形成された被係止凹部62A内に収容される。
この状態で外キャップ52を内キャップ51に対して第2回転方向A2に回転させると、係止突部73Aが被係止凹部62Aに対して第2回転方向A2に回転することが規制されているので、外キャップ52は、内キャップ51と一体となって第2回転方向A2に回転する。
以上のようにして、不正開封防止キャップ50を使用する。
以上、本実施形態にかかる不正開封防止キャップ50によっても、上述した第1実施形態にかかる不正開封防止キャップ1と同様の作用、効果を奏する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば、容器本体は、単層のボトル型容器に限らず、例えば二重容器などの積層型容器であってもよく、パウチ容器であってもよい。
係止突部及び被係止突部は、少なくとも1つずつ形成されていればよく、必ずしも同数ずつ形成する必要はない。また、第1実施形態において、係止部及び被係止部の形状は、双方を突部とする形状に限らず、第2実施形態のように一方を凹部とし、他方を凹部に収容される突部とした形状など、他の形状であってもよい。第2実施形態についても同様である。さらに、第1実施形態において、係止突部及び被係止突部は、外キャップの頂板部及び内キャップの天壁部に各別に形成されているが、頂板部及び天壁部に限らず、周筒部及び周壁部など、外キャップ及び内キャップのうちの他の箇所に形成されてもよい。第2実施形態についても同様である。
弾性変形部は、周方向に間隔を開けて複数配設されているが、少なくとも1つ形成されていればよい。また、弾性変形部を1つのみ形成する場合には、弾性変形部の構成として、例えば蛇腹状に形成した構成などが挙げられる。さらに、第1実施形態において、弾性変形部は、径方向の外側に向けて折曲変形可能となっているが、折れ曲がる必要はなく、また、径方向の内側に向けて湾曲変形するように形成されてもよい。
第1実施形態において、弾性変形部は、頂板部を押し込む力を内キャップのフランジ部が受けることによって弾性変形しているが、第2実施形態のように容器本体の肩部など、容器本体が頂板部を押し込む力を受けることによって、弾性変形するように構成されてもよい。第2実施形態についても同様である。
第1実施形態において、外キャップ及び内キャップには、掛止突部及び被掛止突部が各別に形成されているが、掛止突部及び被掛止突部が形成されていなくてもよい。第2実施形態についても同様である。また、掛止突部及び被掛止突部の形状は、適宜変更してもよい。さらに、掛止突部は、頂板部を押し込んでいないときに被掛止突部に対して締め込み方向で係止可能であればよく、頂板部を押し込んでいる状態で被掛止突部に対して締め込み方向で係止可能でなくてもよい。
外キャップは、有頂円筒状をなしているが、有頂筒状ではなく、筒状であってもよい。
この発明によれば、対象者による開封を許容した上で、非対象者による開封をより防止できる不正開封防止キャップに関して、産業上の利用可能性が認められる。
1,50 不正開封防止キャップ、2 容器本体、3 口部、4,51 内キャップ、5,52 外キャップ、11,61 天壁部、11A 被係止突部(被係止部)、14 被掛止突部(被掛止部)、21,71 頂板部(頂部)、21A,73A 係止突部(係止部)、23,74 弾性変形部、36 掛止突部(掛止部)、62A 被係止凹部(被係止部)

Claims (3)

  1. 内容物が収容される容器本体の口部に螺着される有頂筒状の内キャップと、
    前記内キャップに対してキャップ軸回りの周方向に回転可能に取り付けられ、前記内キャップを外側から囲み、頂部が前記内キャップの天壁部に対して前記キャップ軸方向に離間している筒状の外キャップと、
    を備え、
    前記内キャップには、被係止部が設けられており、
    前記外キャップには、前記頂部が前記天壁部に向かうように前記頂部を前記キャップ軸方向の内側に押し込んだときに弾性変形する弾性変形部と、前記被係止部から前記キャップ軸方向の外側に離間して配設された係止部と、が設けられており、
    前記弾性変形部を弾性変形させつつ前記頂部を前記天壁部に向かわせたときに、前記係止部の前記被係止部に対する前記周方向の回転が規制されており、
    前記弾性変形部が、前記周方向に間隔を開けて複数配設されており、平面視で前記キャップ軸に交差する径方向の外側に向けて曲げ変形可能であることを特徴とする不正開封防止キャップ。
  2. 前記外キャップには、前記頂部の押し込みを解除したときに、前記内キャップに設けられた被掛止部に対して、前記周方向のうち前記内キャップの前記口部に対する締め込み方向に回転することが規制される掛止部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の不正開封防止キャップ。
  3. 前記係止部及び前記被係止部が、前記周方向に沿って間隔を開けて複数形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の不正開封防止キャップ。
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