JP2022056772A - 発電素子、発電装置、電子機器、及び発電素子の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】発電効率の向上を図ることができる発電素子、発電装置、電子機器、及び発電素子の製造方法を提供する。【解決手段】熱エネルギーを電気エネルギーに変換する発電素子1であって、第1電極11と、前記第1電極11と対向して設けられ、前記第1電極11とは異なる仕事関数を有する第2電極12と、前記第1電極11と、前記第2電極12との間に設けられ、2種類以上の材料を含有するナノ粒子141を含む中間部14と、を備え、前記ナノ粒子141は、20wt%以上100wt%未満の金を含有し、表面に設けられた硫黄原子を有する被膜141aを含むことを特徴とする。【選択図】図1

Description

この発明は、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する発電素子、発電装置、電子機器、及び発電素子の製造方法に関する。
近年、熱エネルギーを利用して電気エネルギーを生成する発電素子の開発が盛んに行われている。特に、電極の有する仕事関数の差分を利用した電気エネルギーの生成に関し、例えば特許文献1に開示された熱電素子等が提案されている。このような熱電素子は、電極に与える温度差を利用して電気エネルギーを生成する構成に比べて、様々な用途への利用が期待されている。
特許文献1には、互いに離れて配置された第1の電極層及び第2の電極層と、第1の電極層及び第2の電極層に接触する熱電変換層と、を有する熱電変換素子が開示されている。また、熱電変換層は、導電性材料が非導電性材料で被覆された被覆導電性材料と、分散媒とを含有する熱電変換材料からなり、被覆導電性材料の比抵抗値は、1×10~1×10Ω・mである旨が開示されている。
特開2019-212823号公報
特許文献1では、熱電変換層に用いられる金属粒子の一例として、2種類以上の材料を含有する合金が挙げられている。金属粒子として合金を用いることで、耐熱性向上等の素子特性の向上が期待されている。しかしながら、合金は、含有する材料の種類や割合等の条件に伴い、表面に有機分子等を含む被膜を形成できない場合がある。被膜の形成が不十分な金属粒子を熱電変換素子に用いた場合、例えばギャップ内において金属粒子が凝集し易くなり、発電効率の低下を引き起こす懸念が挙げられる。
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、発電効率の向上を図ることができる発電素子、発電装置、電子機器、及び発電素子の製造方法を提供することにある。
第1発明に係る発電素子は、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する発電素子であって、第1電極と、前記第1電極と対向して設けられ、前記第1電極とは異なる仕事関数を有する第2電極と、前記第1電極と、前記第2電極との間に設けられ、2種類以上の材料を含有するナノ粒子を含む中間部と、を備え、前記ナノ粒子は、20wt%以上100wt%未満の金を含有し、表面に設けられた硫黄原子を有する被膜を含むことを特徴とする。
第2発明に係る発電素子は、第1発明において、前記ナノ粒子は、白金、ロジウム、イリジウム、パラジウムの何れかをさらに含有することを特徴とする。
第3発明に係る発電素子は、第1発明において、前記ナノ粒子は、20wt%以上80wt%以下の金、及び20wt%以上80wt%以下の白金のみを含有することを特徴とする。
第4発明に係る発電素子は、第1発明において、前記第2電極と離間し、前記第1電極と接する第1基板と、前記第1電極と離間し、前記第2電極と接する第2基板と、前記第1基板と、前記第2基板との間に設けられ、前記中間部と接する支持部と、をさらに備え、前記支持部は、前記第1基板及び前記第2基板の少なくとも何れかの一部を酸化したものであることを特徴とする。
第5発明に係る発電素子は、第1発明において、前記第2電極と離間し、前記第1電極と接する第1基板をさらに備え、前記第1基板は、半導体であり、前記第1電極と接する縮退部を有することを特徴とする。
第6発明に係る発電装置は、第1発明の発電素子と、前記第1電極と電気的に接続された第1配線と、前記第2電極と電気的に接続された第2配線と、を備えることを特徴とする。
第7発明に係る電子機器は、第1発明の発電素子と、前記発電素子を電源に用いて駆動する電子部品とを備えることを特徴とする。
第8発明に係る発電素子の製造方法は、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する発電素子の製造方法であって、それぞれ仕事関数の異なる第1電極及び第2電極を、離間した状態で固定するギャップ形成工程と、前記第1電極と、前記第2電極との間に、2種類以上の材料を含有するナノ粒子を含む中間部を形成する中間部形成工程と、を備え、前記ナノ粒子は、20wt%以上100wt%未満の金を含有し、表面に設けられた硫黄原子を有する被膜を含むこと特徴とする。
第1発明~第7発明によれば、ナノ粒子は、20wt%以上100wt%未満の金を含有し、表面に設けられた硫黄原子を有する被膜を含む。即ち、上記範囲の割合で金を含有したナノ粒子には、表面に被膜を形成させることができる。このため、各電極の間に設けられたナノ粒子の凝集を、抑制することができる。これにより、発電効率の向上を図ることが可能となる。
特に、第2発明によれば、ナノ粒子は、白金、ロジウム、イリジウム、パラジウムの何れかをさらに含有する。即ち、金と同様の結晶構造を持つ材料を含有することで、結晶粒界の発生量を抑制することができる。このため、ナノ粒子における電気的抵抗を低減させることができる。これにより、発電効率のさらなる向上を図ることが可能となる。
特に、第3発明によれば、ナノ粒子は20wt%以上80wt%以下の金、及び20wt%以上80wt%以下の白金を含有する。このため、ナノ粒子を介した発電を促進させることができる。これにより、発電効率の更なる向上を図ることが可能となる。
特に、第4発明によれば、支持部は、第1基板及び第2基板の少なくとも何れかの一部を酸化したものである。このため、基板とは別の材料を用いて支持部を設けた場合に比べ、電極間のギャップのバラつきを抑制することができる。これにより、発電効率の安定化を図ることが可能となる。
特に、第5発明によれば、第1基板は、半導体であり、第1電極と接する縮退部を有する。このため、縮退部を有しない場合に比べて、第1電極と第1基板との間における接触抵抗を低減させることができる。これにより、素子全体の抵抗の増加を抑制することが可能となる。
特に、第6発明によれば、発電装置は、発電素子と、第1配線と、第2配線とを備える。このため、発電効率を向上させた発電装置を実現することが可能となる。
特に、第7発明によれば、電子機器は、発電素子と、電子部品とを備える。このため、発電効率を向上させた電子機器を実現することが可能となる。
第8発明によれば、ナノ粒子は、20wt%以上100wt%未満の金を含有し、表面に設けられた硫黄原子を有する被膜を含む。即ち、上記範囲の割合で金を含有したナノ粒子には、表面に被膜を形成させることができる。このため、中間部形成工程を実施したあと、各電極の間におけるナノ粒子の凝集を、抑制することができる。これにより、発電効率の向上を図ることが可能となる。
図1(a)は、本実施形態における発電素子及び発電装置の一例を示す模式断面図であり、図1(b)は、図1(a)におけるA-Aに沿った模式平面図である。 図2は、中間部の一例を示す模式断面図である。 図3は、本実施形態における発電素子の製造方法の一例を示すフローチャートである。 図4は、ナノ粒子生成工程の一例を示す模式図である。 図5は、被膜形成工程の一例を示す模式図である。 図6(a)~図6(c)は、ギャップ形成工程の一例を示す模式断面図である。 図7(a)、及び図7(b)は、本実施形態における発電素子及び発電装置の変形例を示す模式断面図である。 図8(a)~図8(d)は、発電素子を備えた電子機器の例を示す模式ブロック図であり、図8(e)~図8(h)は、発電素子を含む発電装置を備えた電子機器の例を示す模式ブロック図である。
以下、本発明の実施形態としての発電素子、発電装置、電子機器、及び発電素子の製造方法の一例について、図面を参照しながら説明する。なお、各図において、各電極が積層される高さ方向を第1方向Zとし、第1方向Zと交差、例えば直交する1つの平面方向を第2方向Xとし、第1方向Z及び第2方向Xのそれぞれと交差、例えば直交する別の平面方向を第3方向Yとする。また、各図における構成は、説明のため模式的に記載されており、例えば各構成の大きさや、構成毎における大きさの対比等については、図とは異なってもよい。
(実施形態:発電素子1、発電装置100)
図1は、本実施形態における発電素子1、及び発電装置100の一例を示す模式図である。図1(a)は、本実施形態における発電素子1、及び発電装置100の一例を示す模式断面図であり、図1(b)は、図1(a)におけるA-Aに沿った模式平面図である。
(発電装置100)
図1(a)に示すように、発電装置100は、発電素子1と、第1配線101と、第2配線102とを備える。発電素子1は、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する。このような発電素子1を備えた発電装置100は、例えば、図示せぬ熱源に搭載又は設置され、熱源の熱エネルギーを元として、発電素子1から発生した電気エネルギーを、第1配線101及び第2配線102を介して負荷Rへ出力する。負荷Rの一端は第1配線101と電気的に接続され、他端は第2配線102と電気的に接続される。負荷Rは、例えば電気的な機器を示す。負荷Rは、例えば発電装置100を主電源又は補助電源に用いて駆動される。
発電素子1の熱源としては、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の電子デバイス又は電子部品、LED(Light Emitting Diode)等の発光素子、自動車等のエンジン、工場の生産設備、人体、太陽光、及び環境温度等が挙げられる。例えば、電子デバイス、電子部品、発光素子、エンジン、及び生産設備等は、人工熱源である。人体、太陽光、及び環境温度等は自然熱源である。発電素子1を備えた発電装置100は、例えばIoT(Internet of Things)デバイス及びウェアラブル機器等のモバイル機器や自立型センサ端末の内部に設けることができ、電池の代替又は補助として用いることができる。さらに、発電装置100は、太陽光発電等のような、より大型の発電装置への応用も可能である。
(発電素子1)
発電素子1は、例えば、上記人工熱源が発した熱エネルギー、又は上記自然熱源が持つ熱エネルギーを電気エネルギーに変換し、電流を生成する。発電素子1は、発電装置100内に設けるだけでなく、発電素子1自体を、上記モバイル機器や上記自立型センサ端末等の内部に設けることもできる。この場合、発電素子1自体が、上記モバイル機器又は上記自立型センサ端末等の、電池の代替部品又は補助部品となり得る。
発電素子1は、例えば図1(a)に示すように、第1電極11と、第2電極12と、中間部14とを備える。発電素子1は、例えば第1基板15と、第2基板16とを備えてもよいほか、支持部17を備えてもよい。
第1電極11及び第2電極12は、互いに対向して設けられる。第1電極11及び第2電極12は、それぞれ異なる仕事関数を有する。中間部14は、例えば図2に示すように、第1電極11と、第2電極12との間(ギャップG)を含む空間140に設けられる。中間部14は、ナノ粒子141を含む。
ナノ粒子141は、2種類以上の材料を含有する。ナノ粒子141は、20wt%以上100wt%未満の金を含有する。ナノ粒子141は、被膜141aを含む。被膜141aは、ナノ粒子141の表面に設けられ、硫黄原子を有する。
例えばナノ粒子が、20wt%未満の金を含有する場合、ナノ粒子の表面に被膜を形成することが困難となる場合がある。この場合、ギャップGのような狭い空間にナノ粒子を設ける際、ナノ粒子同士の凝集が発生し易くなり、発電効率の低下を引き起こす懸念が挙げられる。また、例えばナノ粒子が、100wt%の金を含有する場合、1種類の材料のみからなるナノ粒子を示すため、合金を用いた場合に期待される耐熱性向上等の素子特性の向上を実現できない。
これらに対し、本実施形態における発電素子1では、ナノ粒子141は、20wt%以上100wt%未満の金を含有し、表面に設けられた硫黄原子を有する被膜141aを含む。即ち、上記範囲の割合で金を含有したナノ粒子141には、後述する第1実施例に示すように、表面に被膜141aを形成させることができる。このため、各電極11、12の間に設けられたナノ粒子の凝集を、抑制することができる。これにより、発電効率の向上を図ることが可能となる。
上記のほか、例えばナノ粒子141は、20wt%以上80wt%以下の金、及び20wt%以上80wt%以下の白金の2種類の材料を含有してもよい。
例えばナノ粒子が、20wt%未満の金、及び80wt%を超える白金の少なくとも何れかを含有する場合、上記と同様に、ナノ粒子の表面に被膜を形成することが困難となる場合がある。また、例えばナノ粒子が、80wt%を超える金、20wt%未満の白金の少なくとも何れかを含有する場合、合金に期待される素子特性の向上を、十分に得られない懸念が挙げられる。
これらに対し、本実施形態における発電素子1では、例えばナノ粒子141は、20wt%以上80wt%以下の金、及び20wt%以上80wt%以下の白金の2種類の材料を含有してもよい。この場合、後述する第2実施例に示すように、ナノ粒子141を介した発電を促進させることができる。これにより、発電効率の更なる向上を図ることが可能となる。なお、上記範囲のナノ粒子141を生成する際、例えば金及び白金以外の材料が、1wt%程度含有する場合がある。この場合においても、ナノ粒子141の特性への影響は僅かである。このため、ナノ粒子141の含有する主な材料が、上記範囲の金及び白金であれば、ナノ粒子141を介した発電を促進させることができる。
以下、各構成についての詳細を説明する。
<第1電極11、第2電極12>
第1電極11及び第2電極12は、例えば図1(a)に示すように、第1方向Zに離間する。第2電極12は、第1電極とは異なる仕事関数を有する。各電極11、12は、例えば第2方向X及び第3方向Yに延在し、複数設けられてもよい。例えば1つの第2電極12は、複数の第1電極11とそれぞれ異なる位置で対向して設けられてもよい。また、例えば1つの第1電極11は、複数の第2電極12とそれぞれ異なる位置で対向して設けられてもよい。
第1電極11及び第2電極12の材料として、導電性を有する材料が用いられる。第1電極11及び第2電極12の材料として、それぞれ異なる仕事関数を有する材料が用いられる。なお、各電極11、12に同一の材料を用いてもよく、この場合、それぞれ異なる仕事関数を有していればよい。
各電極11、12の材料として、例えば鉄、アルミニウム、銅等の単一元素からなる材料が用いられるほか、例えば2種類以上の元素からなる合金の材料が用いられてもよい。各電極11、12の材料として、例えば非金属導電物が用いられてもよい。非金属導電物の例としては、シリコン(Si:例えばp型Si、あるいはn型Si)、及びグラフェン等のカーボン系材料等を挙げることができる。
第1電極11及び第2電極12の第1方向Zに沿った厚さは、例えば4nm以上1μm以下である。第1電極11及び第2電極12の第1方向Zに沿った厚さは、例えば4nm以上50nm以下でもよい。
第1電極11と、第2電極12との間の距離を示すギャップGは、例えば図2に示すように、第1方向Zに沿った長さを示す。例えばギャップGを短くすることで、発電素子1の発電効率を向上させることができる。また、例えばギャップGを短くすることで、発電素子1の第1方向Zに沿った厚さを薄くすることができる。これらのため、ギャップGは、短いほうが望ましい。
ギャップGは、例えば10μm以下の有限値である。ギャップGは、例えば10nm以上100nm以下である。ギャップGは、例えば支持部17の厚さに依存するほか、例えば同一基板上に各電極11、12を設ける場合には、各電極11、12の配置条件に依存する。
<中間部14>
中間部14は、各電極11、12の間に形成された空間140内に設けられる。中間部14は、各電極11、12の互いに対向する主面に接するほか、例えば各電極11、12の側面に接してもよい。
中間部14は、ナノ粒子141を含むほか、例えば溶媒142を含んでもよい。中間部14は、例えば複数種類のナノ粒子141を含んでもよい。
ナノ粒子141は、例えば溶媒142内に分散される。ナノ粒子141の粒子径は、例えばギャップGよりも小さい。ナノ粒子141の粒子径は、例えばギャップGの1/10以下の有限値とされる。ナノ粒子141の粒子径を、ギャップGの1/10以下とすると、空間140内にナノ粒子141を含む中間部14を、形成しやすくなる。これにより、発電素子1を生成する際、作業性を向上させることが可能となる。
ナノ粒子141は、例えば導電物を含む。ナノ粒子141の仕事関数の値は、例えば、第1電極11の仕事関数の値と、第2電極12の仕事関数の値との間にあるほか、例えば第1電極11の仕事関数の値と、第2電極12の仕事関数の値との間以外であってもよく、任意である。
ナノ粒子141は、例えば金と、金以外の1種類以上の材料とを含有する。ナノ粒子141に含有される材料として、例えば金、白金、ロジウム、ルテニウム、イリジウム、パラジウム等が用いられる。特に、ナノ粒子141に金を含有する場合、金と同様の結晶構造(面心立方格子)を持つ白金、ロジウム、イリジウム、パラジウムの何れかを含有した合金とすることが好ましい。この場合、例えばナノ粒子141を形成する際、結晶粒界の発生量を抑制することができる。このようなナノ粒子141を用いた発電素子1は、発電効率の向上を図ることが可能となる。
ここで、「ナノ粒子」とは、複数の粒子を含んだものを示す。ナノ粒子141は、例えば2nm以上10nm以下の粒子径を有する粒子を含む。ナノ粒子141は、例えば、平均粒径(例えばD50)が3nm以上8nm以下の粒子径を有する粒子を含んでもよい。平均粒径は、例えば粒度分布計測器を用いることで、測定することができる。粒度分布計測器としては、例えば、レーザー回折散乱法を用いた粒度分布計測器(例えばMicrotracBEL製Nanotrac WaveII-EX150等)を用いればよい。
ナノ粒子141の表面に設けられた被膜141aは、硫黄原子を有する。硫黄原子は、金原子に対して高い結合親和性を持つため、金を含有したナノ粒子141の表面において、被膜141aを容易に形成することができる。被膜141aとして、例えばチオール基又はジスルフィド基を有する材料が用いられる。チオール基を有する材料として、例えばドデカンチオール等のアルカンチオールが用いられる。ジスルフィド基を有する材料として、例えばアルカンジスルフィド等が用いられる。
被膜141aの厚さは、例えば20nm以下の有限値である。このような被膜141aをナノ粒子141の表面に設けることで、例えば空間140内におけるナノ粒子141の凝集を抑制することができる。また、例えば電子が、第1電極11とナノ粒子141との間、及び第2電極12とナノ粒子141との間を、トンネル効果等を利用して移動する可能性を高めることが可能となる。
溶媒142には、例えば沸点が60℃以上の液体を用いることができる。このため、室温(例えば15℃~35℃)以上の環境下において、発電素子1を用いた場合であっても、溶媒142の気化を抑制することができる。これにより、溶媒142の気化に伴う発電素子1の劣化を抑制することができる。液体の例としては、有機溶媒及び水の少なくとも1つを選ぶことができる。有機溶媒の例としては、メタノール、エタノール、トルエン、キシレン、テトラデカン、及びアルカンチオール等を挙げることができる。なお、溶媒142として、例えば電気的抵抗値が高く、絶縁性である液体が用いられる。
なお、中間部14は、例えば溶媒142を含まず、ナノ粒子141のみを含むようにしてもよい。例えば中間部14が、ナノ粒子141のみを含む場合、発電素子1を高温環境下で用いても溶媒142の気化を考慮する必要が無い。これにより、高温環境下における発電素子1の劣化を抑制することが可能となる。
<第1基板15、第2基板16>
第1基板15は、例えば図1(a)に示すように、第1電極11と接し、第2電極12と離間する。第1基板15は、第1電極11を固定する。第2基板16は、第2電極12と接し、第1電極11と離間する。第2基板16は、第2電極12を固定する。第1基板15及び第2基板16は、例えば各電極11、12及び中間部14を挟み、第1方向Zに離間して設けられる。
各基板15、16の第1方向Zに沿った厚さは、例えば10μm以上2mm以下である。各基板15、16の厚さは、任意に設定することができる。各基板15、16の形状は、例えば正方形や長方形の四角形のほか、円盤状等でもよく、用途に応じて任意に設定することができる。
各基板15、16として、例えば絶縁性を有する板状の部材を用いることができ、例えばシリコン、石英、パイレックス(登録商標)等の公知の部材を用いることができる。各基板15、16は、例えばフィルム状の部材が用いられてもよく、例えばPET(polyethylene terephthalate)、PC(polycarbonate)、及びポリイミド等の公知のフィルム状部材が用いられてもよい。
各基板15、16として、例えば導電性を有する部材を用いることができ、例えば鉄、アルミニウム、銅、又はアルミニウムと銅との合金等を挙げることができる。また、各基板15、16としては、例えばSi、GaN等の導電性を有する半導体の他、導電性高分子等の部材を用いてもよい。各基板15、16に導電性を有する部材を用いる場合、各電極11、12に接続するための配線が不要となる。
例えば、第1基板15が半導体の場合、第1電極11と接する縮退部を有してもよい。この場合、縮退部を有しない場合に比べて、第1電極と第1基板との間における接触抵抗を低減させることができる。また、第1基板15は、第1電極11と接する面とは異なる表面に、縮退部を有してもよい。この場合、第1基板15と電気的に接続される配線(例えば第1配線101)との接触抵抗を低減させることができる。
例えば図1(a)に示す発電素子1を複数用いて積層する場合、第1基板15及び第2基板16として、半導体を用いてもよい。この場合、各発電素子1の積層に伴い接する各基板15、16の接触面に縮退部を設けることで、接触抵抗を低減させることができる。
上述した縮退部は、例えばn型のドーパントを高濃度に半導体にイオン注入することや、n型のドーパントを含むガラスなどの材料を半導体にコーティングし、コーティング後に熱処理を行うことによって生成される。
なお、半導体の第1基板15にドープされる不純物として、n型であればP、As、Sb等、p型であればB、Ba、Al等の公知の不純物が挙げられる。また、縮退部の不純物の濃度は、例えば、1×1019イオン/cmであれば、電子を効率よく放出させることができる。
例えば、第1基板15が半導体の場合、第1基板15の比抵抗値は、例えば1×10-6Ω・cm以上1×10Ω・cm以下であればよい。第1基板15の比抵抗値が1×10-6Ω・cmを下回ると、材料の選定が難しい。また、第1基板15の比抵抗値が1×10Ω・cmよりも大きいと、電流のロスが増大する懸念がある。
なお、上記では、第1基板15が半導体の場合について説明したが、第2基板16が半導体でもよい。この場合、上記と同様のため、説明を省略する。
<支持部17>
支持部17は、例えば第1基板15と、第2基板16との間に設けられ、中間部14と接する。支持部17は、例えばギャップGに沿って設けられる。支持部17は、各電極11、12に接して設けられるほか、例えば各基板15、16に接して設けられてもよく、例えば図1(a)に示すように、第1基板15、及び第2電極12と接して設けられてもよい。
支持部17は、例えば図1(b)に示すように、第2方向Xに沿って延在する。支持部17は、例えば中間部14の漏れを防ぐために設けられ、例えば支持部17の側面に接する封止部21を設けることで、中間部14を密閉することができる。
支持部17として、例えば絶縁性を有する材料が用いられる。支持部17として、例えばシリコン酸化物、及びポリマー等を挙げることができる。ポリマーの例としては、ポリイミド、PMMA(polymethyl methacrylate)、及びポリスチレン等を挙げることができる。
なお、支持部17は、例えば第1基板15及び第2基板16の少なくとも何れかの一部を、酸化させて設けられてもよい。この場合、支持部17を容易に設けることができる。
なお、例えば支持部17を設けずに、中間部14を密閉するように、各基板15、16同士を接合してもよい。この場合、支持部17を形成する際のバラつきを考慮する必要が無いため、ギャップGを高精度に保つことができる。
<発電素子1の動作例>
例えば、熱エネルギーが発電素子1に与えられると、第1電極11と第2電極12との間に電流が発生し、熱エネルギーが電気エネルギーに変換される。第1電極11と第2電極12との間に発生する電流量は、熱エネルギーに依存する他、第2電極12の仕事関数と、第1電極11の仕事関数との差に依存する。
発生する電流量は、例えば第1電極11と第2電極12との仕事関数差を大きくすること、及びギャップGを小さくすることで、増やすことができる。例えば、発電素子1が発生させる電気エネルギーの量は、上記仕事関数差を大きくすること、及び上記ギャップGを小さくすること、の少なくとも何れか1つを考慮することで、増加させることができる。また、各電極11、12の間に、ナノ粒子141を設けることで、各電極11、12の間を移動する電子の量を増大させることができ、電流量の増加に繋げることが可能となる。
なお、「仕事関数」とは、固体内にある電子を真空中に取出すために必要な最小限のエネルギーを示す。仕事関数は、例えば、紫外光電子分光法(UPS:Ultraviolet Photoelectron Spectroscopy)、X線光電子分光法(XPS:X-ray Photoelectron Spectroscopy)やオージェ電子分光法(AES:Auger Electron Spectroscopy)を用いて測定することができる。
(実施形態:発電素子1の製造方法)
次に、本実施形態における発電素子1の製造方法の一例を説明する。図3は、本実施形態における発電素子1の製造方法の一例を示すフローチャートである。
発電素子1の製造方法は、ギャップ形成工程S110と、中間部形成工程S120とを備え、例えばナノ粒子生成工程S210と、被膜形成工程S220とを備えてもよい。
<ナノ粒子生成工程S210>
ナノ粒子生成工程S210は、2種類以上の材料を含有するナノ粒子141を生成する。ナノ粒子生成工程S210は、例えば図4に示すように、金属イオンが溶解した液体201に、フェムト秒パルスレーザー203を照射して金属ナノ粒子(ナノ粒子141)を生成する。液体201は、金属イオンが溶解した金属溶媒であり、筐体202に入れられている。
筐体202は、例えば石英キュベットである。液体201として、例えば水が用いられる。金属イオンとしては、金、白金、ロジウム、ルテニウム、イリジウム、パラジウム等の2種類以上の金属イオンが用いられる。例えば、金イオンと白金イオンとを1対1で溶解した液体201を用いる場合、金と白金との比率が1対1(即ち、金及び白金の組成割合が、50wt%及び50wt%)で構成された合金の金属ナノ粒子を生成することができる。
フェムト秒パルスレーザー203は、図示しない光源から照射されるレーザービームであり、集光レンズ204により集光されて、液体201に照射される。フェムト秒パルスレーザー203は、非常に短い時間幅(例えば10-15秒)を有するパルスレーザーである。フェムト秒パルスレーザー203が液体201に照射されると、液体201中の水分子が分解されてラジカルが生成され、生成されたラジカル(例えば水素ラジカル)により金属イオンが還元されることにより、ナノ粒子141が生成される。このように、液体201にフェムト秒パルスレーザー203を照射することにより、2種類以上の材料を含有したナノ粒子141が生成される。
フェムト秒パルスレーザー203は、例えばSpectra Physics社製のSpitfire Proを光源として生成することができ、例えば下記の特性を有するものである。
発振波長:800nm
パルス幅:100fs
エネルギー:5-6mJ
繰り返し周波数:100Hz(出力0.5-0.6W)
このような特性のレーザーを、例えばNA0.5でフォーカシングして30分照射する。
<被膜形成工程S220>
被膜形成工程S220は、例えばナノ粒子141の表面に、硫黄原子を有する被膜141aを形成する。被膜形成工程S220では、例えば図5(a)に示すように、混合容器211内に、ナノ粒子生成工程S210で生成されたナノ粒子141を含む液体201が供給される。
次に、図5(b)に示すように、混合容器211内に、相間移動用溶媒206を供給し、液体201と、相間移動用溶媒206とを混合する。この時点では、例えばナノ粒子141を含む液体201の層の上に、相間移動用溶媒206の層が分離してもよい。
なお、相間移動用溶媒206として、例えばトルエン等を挙げることができる。相間移動用溶媒206には、ナノ粒子141の表面に被膜141aを形成するために、表面修飾剤(分散剤)が含まれる。分散剤として、硫黄原子を有する材料が用いられ、例えばチオール基又はジスルフィド基を有する材料が用いられる。チオール基を有する材料として、例えばドデカンチオール等のアルカンチオールが用いられる。ジスルフィド基を有する材料として、例えばアルカンジスルフィド等が用いられる。分散剤の濃度は、例えば1.0×10-5mоl/dmであり、任意に設定できる。
次に、図5(c)に示すように、混合容器211内の相間移動用溶媒206と、ナノ粒子141を含む液体201とを撹拌する。この撹拌は、例えば混合容器211全体に一定時間振動を与える(例えば、容器自体を回転させる等により撹拌する)ことにより行う。この撹拌の過程で、ナノ粒子141の表面に対して分散剤が結合する。なお、相間移動用溶媒206と液体201との撹拌は、撹拌棒を使用して撹拌するほか、例えば撹拌子を用いてもよく、遠心分離機等を用いてもよい。ここでの撹拌時間は、例えば5分とすることで、ナノ粒子141の表面に分散剤が結合し易くなる。また、撹拌時間を長くし過ぎると、粒子同士の物理的接触に起因して粒成長が起こる場合がある。このため、撹拌時間は、5分以上10分以下の範囲内であることが望ましい。
その後、混合容器211を静置する。混合容器211を5分程度静置することで、例えば図5(d)に示すように、一部のナノ粒子141が、相間移動用溶媒206側に移動する。ナノ粒子141の表面に被膜141aが形成されることで、ナノ粒子141が液体201から相間移動用溶媒206内に移動する傾向を示す。他方、ナノ粒子141の表面に被膜141aが形成されない場合、ナノ粒子141が液体201内に留まる傾向を示す(例えば図5(d)の141s、141t)。即ち、相間移動用溶媒206内のナノ粒子141を採取することで、被膜141aを含むナノ粒子141を取得することができる。
例えば、被膜形成工程S220を実施し、相間移動用溶媒206内のナノ粒子141を採取できない場合がある。この場合、ナノ粒子141には被膜141aが形成されていないと判断することができる。
<ギャップ形成工程S110>
ギャップ形成工程S110は、それぞれ仕事関数の異なる第1電極11及び第2電極12を、離間した状態で固定する。ギャップ形成工程S110では、例えば図6(a)及び図6(b)に示すように、先ず各電極11、12を形成する。第1電極11は、例えば第1基板15上に形成する。第2電極12は、例えば第2基板16上に形成する。各電極11、12は、例えば公知の技術により形成される。
例えば、各基板15、16上、及び各電極11、12上の何れかには、支持部17を形成してもよい。支持部17は、例えば公知の技術により形成される。
なお、第1基板15の一部を酸化させて支持部17を形成する場合は、第1電極11を形成する前に行われる。先ず、第1基板15を高温でアニール処理して第1基板15に酸化膜を形成する。その後、酸化膜に対してレジスト塗布、露光、エッチング法等を用いて、酸化膜の一部を除去することで、酸化膜の残った部分が、支持部17として形成される。その後、支持部17の形成されていない第1基板15上に、第1電極11を形成する。
各電極11、12を形成後、必要に応じてダイシングにより各基板15、16を切断する。その後、例えば図6(c)に示すように、第1電極11と、第2電極12とを対向させた状態で、各基板15、16を積層する。この際、熱圧着等の公知の技術により、支持部17が、第2基板16等に固設される。これにより、各電極11、12が離間した状態で固定される。
<中間部形成工程:S120>
中間部形成工程S120は、第1電極11と、第2電極12との間に、ナノ粒子141を含む中間部14を形成する。中間部形成工程S120は、空間140に、中間部14を形成する。中間部14は、例えばナノ粒子141を分散させた溶媒142を、毛細管現象等の公知の技術を用いて空間140に注入する。
その後、例えば図1(b)に示すような、封止部21等を形成することで、本実施形態における発電素子1が形成される。なお、形成された発電素子1に、例えば図1(a)に示す各配線101、102等を接続させることで、本実施形態における発電装置100が形成される。
(実施形態:発電素子1、発電装置100の変形例)
次に、本実施形態における発電素子1、及び発電装置100の変形例について説明する。上述した実施形態と、変形例との違いは、上述した第1電極11と、第1基板15とが、同一材料で構成されている点である。なお、上述した構成と同様の内容については、説明を省略する。
例えば図7(a)に示すように、第1電極11は、中間部14と接する第1主面11fと、第1主面11fの反対側の表面に位置する第2主面11sとを有する。第2主面11sは、例えば第1配線101と接する。このような構成の場合、例えば図7(b)に示すように、第1電極11、中間部14、第2電極12を1つの素子(図7(b)では1a、1b、1c、・・・)として、容易に積層構造を設けることができる。
第1電極11として、上述した材料が用いられるほか、例えば上述した第1基板15に用いられる材料が用いられてもよい。即ち、例えば第1電極11は、半導体であり、第1主面11f及び第2主面11sの少なくとも何れかに縮退部を有してもよい。このため、縮退部を有しない場合に比べて、積層時における接触抵抗を低減させることができる。これにより、発電素子1全体の抵抗の増加を抑制することが可能となる。
上記のほか、例えば支持部17は、第1電極11の一部を酸化したものでもよい。この場合、第1電極11とは別の材料を用いて支持部17を設けた場合に比べ、ギャップGのバラつきを抑制することができる。これにより、発電効率の安定化を図ることが可能となる。
(実施形態:電子機器500)
<電子機器500>
上述した発電素子1及び発電装置100は、例えば電子機器に搭載することが可能である。以下、電子機器の実施形態のいくつかを説明する。
図8(a)~図8(d)は、発電素子1を備えた電子機器500の例を示す模式ブロック図である。図8(e)~図8(h)は、発電素子1を含む発電装置100を備えた電子機器500の例を示す模式ブロック図である。
図8(a)に示すように、電子機器500(エレクトリックプロダクト)は、電子部品501(エレクトロニックコンポーネント)と、主電源502と、補助電源503と、を備えている。電子機器500及び電子部品501のそれぞれは、電気的な機器(エレクトリカルデバイス)である。
電子部品501は、主電源502を電源に用いて駆動される。電子部品501の例としては、例えば、CPU、モーター、センサ端末、及び照明等を挙げることができる。電子部品501が、例えばCPUである場合、電子機器500には、内蔵されたマスター(CPU)によって制御可能な電子機器が含まれる。電子部品501が、例えば、モーター、センサ端末、及び照明等の少なくとも1つを含む場合、電子機器500には、外部にあるマスター、あるいは人によって制御可能な電子機器が含まれる。
主電源502は、例えば電池である。電池には、充電可能な電池も含まれる。主電源502のプラス端子(+)は、電子部品501のVcc端子(Vcc)と電気的に接続される。主電源502のマイナス端子(-)は、電子部品501のGND端子(GND)と電気的に接続される。
補助電源503は、発電素子1である。発電素子1は、上述した発電素子1の少なくとも1つを含む。電子機器500において、補助電源503は、例えば主電源502と併用され、主電源502をアシストするための電源や、主電源502の容量が切れた場合、主電源502をバックアップするための電源として使うことができる。主電源502が充電可能な電池である場合には、補助電源503は、さらに、電池を充電するための電源としても使うことができる。
図8(b)に示すように、主電源502は、発電素子1とされてもよい。図8(b)に示す電子機器500は、主電源502として使用される発電素子1と、発電素子1を用いて駆動されることが可能な電子部品501と、を備えている。発電素子1は、独立した電源(例えばオフグリッド電源)である。このため、電子機器500は、例えば自立型(スタンドアローン型)にできる。しかも、発電素子1は、環境発電型(エナジーハーベスト型)である。図8(b)に示す電子機器500は、電池の交換が不要である。
図8(c)に示すように、電子部品501が発電素子1を備えていてもよい。発電素子1のアノードは、例えば、回路基板(図示は省略する)のGND配線と電気的に接続される。発電素子1のカソードは、例えば、回路基板(図示は省略する)のVcc配線と電気的に接続される。この場合、発電素子1は、電子部品501の、例えば補助電源503として使うことができる。
図8(d)に示すように、電子部品501が発電素子1を備えている場合、発電素子1は、電子部品501の、例えば主電源502として使うことができる。
図8(e)~図8(h)のそれぞれに示すように、電子機器500は、発電装置100を備えていてもよい。発電装置100は、電気エネルギーの源として発電素子1を含む。
図8(d)に示した実施形態は、電子部品501が主電源502として使用される発電素子1を備えている。同様に、図8(h)に示した実施形態は、電子部品501が主電源として使用される発電装置100を備えている。これらの実施形態では、電子部品501が、独立した電源を持つ。このため、電子部品501を、例えば自立型とすることができる。自立型の電子部品501は、例えば、複数の電子部品を含み、かつ、少なくとも1つの電子部品が別の電子部品と離れているような電子機器に有効に用いることができる。そのような電子機器500の例は、センサである。センサは、センサ端末(スレーブ)と、センサ端末から離れたコントローラ(マスター)と、を備えている。センサ端末及びコントローラのそれぞれは、電子部品501である。センサ端末が、発電素子1又は発電装置100を備えていれば、自立型のセンサ端末となり、有線での電力供給の必要がない。発電素子1又は発電装置100は環境発電型であるので、電池の交換も不要である。センサ端末は、電子機器500の1つと見なすこともできる。電子機器500と見なされるセンサ端末には、センサのセンサ端末に加えて、例えば、IoTワイヤレスタグ等が、さらに含まれる。
図8(a)~図8(h)のそれぞれに示した実施形態において共通することは、電子機器500は、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する発電素子1と、発電素子1を電源に用いて駆動されることが可能な電子部品501と、を含むことである。
電子機器500は、独立した電源を備えた自律型(オートノマス型)であってもよい。自律型の電子機器の例は、例えばロボット等を挙げることができる。さらに、発電素子1又は発電装置100を備えた電子部品501は、独立した電源を備えた自律型であってもよい。自律型の電子部品の例は、例えば可動センサ端末等を挙げることができる。
(第1実施例)
次に、本実施形態における発電素子1の第1実施例について説明する。
第1実施例では、組成割合条件の異なるナノ粒子を複数生成し、ナノ粒子に被膜が形成される度合いを確認した。この結果より、発電素子1の材料として用いる際、凝集を抑制できるナノ粒子の組成割合を、明確にすることができた。以下、詳細を説明する。
Figure 2022056772000002
第1実施例では、表1に示すように、実施例1~実施例5、比較例1及び比較例2に示す組成割合のナノ粒子を、試料としてそれぞれ準備して評価した。各試料は、上述したナノ粒子生成工程S210に準ずる方法により生成した。なお、ナノ粒子生成工程S210において、液体に溶解する金イオン及び白金イオンの比を変更させることで、試料毎に異なる組成割合のナノ粒子を生成した。
各試料の評価は、上述した被膜形成工程S220に準ずる方法を実施し、被膜したナノ粒子の採取可否を評価基準とした。なお、被膜形成工程S220を実施する際、相間移動用溶媒としてトルエンを用い、分散剤(被膜の材料)として1-ドデカンチオールを用いた。また、相間移動用溶媒と液体との撹拌時間は、5分とした。また、撹拌後の静置時間を5分とした。
第1実施例の評価結果は、表1における「相間移動後のナノ粒子採取可否」に記載した通りである。実施例1~5、及び比較例1では、被膜したナノ粒子を採取可能であった。これに対し、比較例2では、被膜したナノ粒子を採取できなかった。なお、比較例1は、金の組成割合が100%であり、合金(2種類以上の材料を含有)とは異なるため、比較例として評価した。
上記を踏まえ、ナノ粒子は、20wt%以上100wt%未満の金を含有した場合、表面に1-ドデカンチオールが被膜として設けられることを確認した。なお、第1実施例では、1-ドデカンチオールのみを分散剤として用いたが、硫黄原子の特徴(即ち、金原子に対して高い結合親和性を持つ)を踏まえると、少なくともチオール基又はジスルフィド基を有する分散剤を用いた場合においても、同様の結果を得られることが想定できる。また、第1実施例では、金と白金との合金を試料として用いたが、上述した硫黄原子の特徴を踏まえると、白金以外の材料を用いた場合においても、同様の結果を得られることが想定できる。
(第2実施例)
次に、本実施形態における発電素子1の第2実施例について説明する。
第2実施例では、第1実施例にて生成及び採取した、被膜形成後のナノ粒子を発電素子に注入し、発生する電圧を計測した。この結果より、ナノ粒子を介した発電を促進させる際に必要となるナノ粒子の組成割合を、明確にすることができた。以下、詳細を説明する。
第2実施例では、第1実施例にて生成及び採取した、それぞれ組成割合の異なるナノ粒子のうち、実施例1、実施例5、及び比較例1に対応するナノ粒子を、それぞれトルエンに分散させたものを試料として評価した。なお、トルエンに分散させたナノ粒子の濃度は、それぞれ20%とした。
また、第2実施例では、基板に固定された電極を2つ用意し、一方の電極上に支持部を形成し、支持部を介して他方の電極を積層することで、電極間の距離(ギャップ)を10μmとした計測用の素子を形成した。なお、基板の材料として、石英を用いた。また、2つの電極の材料として、アルミニウム及び白金を用いた。また、支持部としてサイトップ(登録商用)を用いた。なお、ギャップは、精密位置決めステージを利用した電極間微小ギャップ形成装置(株式会社三明製)を用い、電極間の静電容量からギャップを計測した。
Figure 2022056772000003
上記より生成した計測用の素子に試料を注入し、500kΩの抵抗を接続した状態で電圧を計測した。計測結果は、表2における「電圧」に記載した通りである。なお、記載した値は、比較例1にて得られた電圧を1としたときの相対値である。実施例1及び実施例3は、比較例1に比べて、2.3倍の値が得られた。また、実施例5は、比較例1に比べて、2.4倍の値が得られた。
上記を踏まえ、ナノ粒子は、20wt%以上80wt%以下の金、及び20wt%以上80wt%以下の白金を含有した場合、発電素子の電圧値が上昇することを確認した。
本実施形態によれば、ナノ粒子141は、20wt%以上100wt%未満の金を含有し、表面に設けられた硫黄原子を有する被膜141aを含む。即ち、上記範囲の割合で金を含有したナノ粒子141には、表面に被膜141aを形成させることができる。このため、各電極11、12の間に設けられたナノ粒子141の凝集を、抑制することができる。これにより、発電効率の向上を図ることが可能となる。
また、本実施形態によれば、ナノ粒子141は、白金、ロジウム、イリジウム、パラジウムの何れかをさらに含有する。即ち、金と同様の結晶構造を持つ材料を含有することで、結晶粒界の発生量を抑制することができる。このため、ナノ粒子141における電気的抵抗を低減させることができる。これにより、発電効率のさらなる向上を図ることが可能となる。
また、本実施形態によれば、ナノ粒子141は20wt%以上80wt%以下の金、及び20wt%以上80wt%以下の白金を含有する。このため、ナノ粒子141を介した発電を促進させることができる。これにより、発電効率の更なる向上を図ることが可能となる。
また、本実施形態によれば、支持部17は、第1基板15及び第2基板16の少なくとも何れかの一部を酸化したものである。このため、基板15とは別の材料を用いて支持部17を設けた場合に比べ、電極間のギャップGのバラつきを抑制することができる。これにより、発電効率の安定化を図ることが可能となる。
また、本実施形態によれば、第1基板15は、半導体であり、第1電極11と接する縮退部を有する。このため、縮退部を有しない場合に比べて、第1電極11と第1基板15との間における接触抵抗を低減させることができる。これにより、素子全体の抵抗の増加を抑制することが可能となる。
また、本実施形態によれば、発電装置100は、発電素子1と、第1配線101と、第2配線102とを備える。このため、発電効率を向上させた発電装置100を実現することが可能となる。
また、本実施形態によれば、電子機器500は、発電素子1と、電子部品501とを備える。このため、発電効率を向上させた電子機器500を実現することが可能となる。
また、本実施形態における発電素子1の製造方法によれば、ナノ粒子141は、20wt%以上100wt%未満の金を含有し、表面に設けられた硫黄原子を有する被膜141aを含む。即ち、上記範囲の割合で金を含有したナノ粒子141には、表面に被膜141aを形成させることができる。このため、中間部形成工程S120を実施したあと、各電極11、12の間におけるナノ粒子141の凝集を、抑制することができる。これにより、発電効率の向上を図ることが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 :発電素子
11 :第1電極
12 :第2電極
14 :中間部
15 :第1基板
16 :第2基板
17 :支持部
21 :封止部
100 :発電装置
101 :第1配線
102 :第2配線
140 :空間
141 :ナノ粒子
141a :被膜
142 :溶媒
201 :液体
202 :筐体
203 :フェムト秒パルスレーザー
204 :集光レンズ
206 :相間移動用溶媒
211 :混合容器
500 :電子機器
501 :電子部品
502 :主電源
503 :補助電源
G :ギャップ
R :負荷
S110 :ギャップ形成工程
S120 :中間部形成工程
S210 :ナノ粒子生成工程
S220 :被膜形成工程
Z :第1方向
X :第2方向
Y :第3方向
第1発明に係る発電素子は、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する発電素子であって、第1電極と、前記第1電極と対向して設けられ、前記第1電極とは異なる仕事関数を有する第2電極と、前記第1電極と、前記第2電極との間に設けられ、2種類以上の材料を含有するナノ粒子を含む中間部と、を備え、前記ナノ粒子は、20wt%以上100wt%未満の金を含有し、表面に設けられたチオール基又はジスルフィド基を有する被膜を含み、白金、ロジウム、イリジウム、パラジウムの何れかをさらに含有することを特徴とする。
発明に係る発電素子は、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する発電素子であって、第1電極と、前記第1電極と対向して設けられ、前記第1電極とは異なる仕事関数を有する第2電極と、前記第1電極と、前記第2電極との間に設けられ、2種類以上の材料を含有するナノ粒子を含む中間部と、を備え、前記ナノ粒子は、20wt%以上80wt%以下の金、及び20wt%以上80wt%以下の白金の2種類の材料を含有し、表面に設けられたチオール基又はジスルフィド基を有する被膜を含むことを特徴とする。
発明に係る発電素子は、第1発明又は第2発明において、前記第2電極と離間し、前記第1電極と接する第1基板と、前記第1電極と離間し、前記第2電極と接する第2基板と、前記第1基板と、前記第2基板との間に設けられ、前記中間部と接する支持部と、をさらに備え、前記支持部は、前記第1基板及び前記第2基板の少なくとも何れかの一部を酸化したものであることを特徴とする。
発明に係る発電素子は、第1発明又は第2発明において、前記第2電極と離間し、前記第1電極と接する第1基板をさらに備え、前記第1基板は、半導体であり、前記第1電極と接する縮退部を有することを特徴とする。
発明に係る発電装置は、第1発明又は第2発明の発電素子と、前記第1電極と電気的に接続された第1配線と、前記第2電極と電気的に接続された第2配線と、を備えることを特徴とする。
発明に係る電子機器は、第1発明又は第2発明の発電素子と、前記発電素子を電源に用いて駆動する電子部品とを備えることを特徴とする。
発明に係る発電素子の製造方法は、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する発電素子の製造方法であって、それぞれ仕事関数の異なる第1電極及び第2電極を、離間した状態で固定するギャップ形成工程と、前記第1電極と、前記第2電極との間に、2種類以上の材料を含有するナノ粒子を含む中間部を形成する中間部形成工程と、を備え、前記ナノ粒子は、20wt%以上100wt%未満の金を含有し、表面に設けられたチオール基又はジスルフィド基を有する被膜を含み、白金、ロジウム、イリジウム、パラジウムの何れかをさらに含有すること特徴とする。
第8発明に係る発電素子の製造方法は、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する発電素子の製造方法であって、それぞれ仕事関数の異なる第1電極及び第2電極を、離間した状態で固定するギャップ形成工程と、前記第1電極と、前記第2電極との間に、2種類以上の材料を含有するナノ粒子を含む中間部を形成する中間部形成工程と、を備え、前記ナノ粒子は、20wt%以上80wt%以下の金、及び20wt%以上80wt%以下の白金の2種類の材料を含有し、表面に設けられたチオール基又はジスルフィド基を有する被膜を含むことを特徴とする。
第1発明~第発明によれば、ナノ粒子は、20wt%以上100wt%未満の金を含有し、表面に設けられたチオール基又はジスルフィド基を有する被膜を含む。即ち、上記範囲の割合で金を含有したナノ粒子には、表面に被膜を形成させることができる。このため、各電極の間に設けられたナノ粒子の凝集を、抑制することができる。これにより、発電効率の向上を図ることが可能となる。
また、発明、第3発明~第6発明によれば、ナノ粒子は、白金、ロジウム、イリジウム、パラジウムの何れかをさらに含有する。即ち、金と同様の結晶構造を持つ材料を含有することで、結晶粒界の発生量を抑制することができる。このため、ナノ粒子における電気的抵抗を低減させることができる。これにより、発電効率のさらなる向上を図ることが可能となる。
また、発明~第6発明によれば、ナノ粒子は20wt%以上80wt%以下の金、及び20wt%以上80wt%以下の白金を含有する。このため、ナノ粒子を介した発電を促進させることができる。これにより、発電効率の更なる向上を図ることが可能となる。
特に、第発明によれば、支持部は、第1基板及び第2基板の少なくとも何れかの一部を酸化したものである。このため、基板とは別の材料を用いて支持部を設けた場合に比べ、電極間のギャップのバラつきを抑制することができる。これにより、発電効率の安定化を図ることが可能となる。
特に、第発明によれば、第1基板は、半導体であり、第1電極と接する縮退部を有する。このため、縮退部を有しない場合に比べて、第1電極と第1基板との間における接触抵抗を低減させることができる。これにより、素子全体の抵抗の増加を抑制することが可能となる。
特に、第発明によれば、発電装置は、発電素子と、第1配線と、第2配線とを備える。このため、発電効率を向上させた発電装置を実現することが可能となる。
特に、第発明によれば、電子機器は、発電素子と、電子部品とを備える。このため、発電効率を向上させた電子機器を実現することが可能となる。
第7発明及び第8発明によれば、ナノ粒子は、20wt%以上100wt%未満の金を含有し、表面に設けられたチオール基又はジスルフィド基を有する被膜を含む。即ち、上記範囲の割合で金を含有したナノ粒子には、表面に被膜を形成させることができる。このため、中間部形成工程を実施したあと、各電極の間におけるナノ粒子の凝集を、抑制することができる。これにより、発電効率の向上を図ることが可能となる。

Claims (8)

  1. 熱エネルギーを電気エネルギーに変換する発電素子であって、
    第1電極と、
    前記第1電極と対向して設けられ、前記第1電極とは異なる仕事関数を有する第2電極と、
    前記第1電極と、前記第2電極との間に設けられ、2種類以上の材料を含有するナノ粒子を含む中間部と、
    を備え、
    前記ナノ粒子は、
    20wt%以上100wt%未満の金を含有し、
    表面に設けられた硫黄原子を有する被膜を含むこと
    を特徴とする発電素子。
  2. 前記ナノ粒子は、白金、ロジウム、イリジウム、パラジウムの何れかをさらに含有すること
    を特徴とする請求項1記載の発電素子。
  3. 前記ナノ粒子は、
    20wt%以上80wt%以下の金、及び
    20wt%以上80wt%以下の白金
    の2種類の材料を含有すること
    を特徴とする請求項1記載の発電素子。
  4. 前記第2電極と離間し、前記第1電極と接する第1基板と、
    前記第1電極と離間し、前記第2電極と接する第2基板と、
    前記第1基板と、前記第2基板との間に設けられ、前記中間部と接する支持部と、
    をさらに備え、
    前記支持部は、前記第1基板及び前記第2基板の少なくとも何れかの一部を酸化したものであること
    を特徴とする請求項1記載の発電素子。
  5. 前記第2電極と離間し、前記第1電極と接する第1基板をさらに備え、
    前記第1基板は、半導体であり、前記第1電極と接する縮退部を有すること
    を特徴とする請求項1記載の発電素子。
  6. 請求項1記載の発電素子と、
    前記第1電極と電気的に接続された第1配線と、
    前記第2電極と電気的に接続された第2配線と、
    を備えること
    を特徴とする発電装置。
  7. 請求項1記載の発電素子と、
    前記発電素子を電源に用いて駆動する電子部品と
    を備えることを特徴とする電子機器。
  8. 熱エネルギーを電気エネルギーに変換する発電素子の製造方法であって、
    それぞれ仕事関数の異なる第1電極及び第2電極を、離間した状態で固定するギャップ形成工程と、
    前記第1電極と、前記第2電極との間に、2種類以上の材料を含有するナノ粒子を含む中間部を形成する中間部形成工程と、
    を備え、
    前記ナノ粒子は、
    20wt%以上100wt%未満の金を含有し、
    表面に設けられた硫黄原子を有する被膜を含むこと
    を特徴とする発電素子の製造方法。
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