JP2022055586A - 建築用シャッター装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】左右に隣接する一対のシャッターカーテンを用いて空間を角形状に区画する場合に、角形状のコーナー部においてシャッターカーテンの左右一縁部を支持するガイドレールを、シャッターカーテンの昇降に遅延なく水平姿勢と垂下姿勢とに変姿できるようにするとともに、防火、防煙性能の向上を図る。【解決手段】コーナー部において第一、第二シャッターカーテン2A、2Bの左右一縁部をそれぞれ支持する各ガイドレールを、第一、第二シャッターカーテン2A、2Bの昇降に追従して水平姿勢と垂下姿勢とに揺動変姿自在な第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bに構成する一方、垂下姿勢となった第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bの対向部位に、互いに係合して対向部位間の間隙を塞ぐための間隙塞ぎ部40を設けた。【選択図】図7

Description

本発明は、防火シャッター等の建築用シャッター装置の技術分野に関するものである。
一般に、例えばエスカレータの周囲を防犯、防火、防煙等のために区画するような場合に、少なくとも二枚のシャッターカーテンを用いて空間を平面視において角形状(例えば、L字状)に区画することがある。この場合、閉鎖状態のシャッターカーテンの左右縁部を支持するガイドレールが必要となるが、角形状のコーナー部にガイドレールが立設固定されていると、シャッターカーテンの開放時に該ガイドレールが通行の邪魔になったり美観が損なわれたりすることがある。
そこで、コーナー部に設けられるガイドレールを、互いに直角な二つの溝状のレール部を備えたものとするとともに、天井に収納した第一状態と、床上に垂下させた第二状態とに切換え可能に構成し、シャッターカーテンの下降に先立ってガイドレールが第一状態から第二状態へと切換えられるように構成したものが提唱されている(例えば、特許文献1参照)。
一方、直線状に複数のシャッターカーテンが連装された建築用シャッター装置において、開口部の中間位置に中柱として配されるガイドレールを、シャッターカーテンの昇降に追従して水平位置から起立位置まで回動するように構成したものも知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平3-297478号公報 特開2003-106072号公報
しかしながら、前記特許文献1のものでは、シャッターカーテンの下降に先立ってガイドレールが第一状態から第二状態へと切換えられるように構成されている、つまり、まず、ガイドレールが切換えられ、その後にシャッターカーテンが下降する構成であるため、シャッターカーテンが全閉するまでに時間を要し、火災時等の緊急時においてシャッターカーテンによる防火区画の形成を迅速に行えないという問題がある。
そこで、特許文献2のようにシャッターカーテンの昇降に追従して水平位置から垂下位置まで回動するガイドレールを、角形状のコーナー部のガイドレールとして用いることが提案される。しかるにこの場合、コーナー部には、角形状に配される二枚のシャッターカーテンの左右一縁部をそれぞれ支持する二本のガイドレールが配されることになるが、これら二本のガイドレール間に生じる間隙によって防火、防煙性能が低下してしまう惧れがあり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、左右に隣接する一対のシャッターカーテンを、閉鎖状態で空間を角形状に区画するよう配してなる建築用シャッター装置において、前記角形状のコーナー部において各シャッターカーテンの左右一縁部をそれぞれ支持する各ガイドレールを、基端部が天井部に枢支され、シャッターカーテンの昇降に追従して天井部に収納される水平姿勢と天井部から垂下する垂下姿勢とに揺動変姿自在な可動式ガイドレールに構成する一方、垂下姿勢となった両可動式ガイドレールの対向部位に、互いに係合して対向部位間の間隙を塞ぐための間隙塞ぎ部を設けたことを特徴とする建築用シャッター装置である。
請求項2の発明は、各可動式ガイドレールは、垂下姿勢となった状態で、シャッターカーテンの左右一縁部を挟んで区画された空間の外方側、内方側にそれぞれ位置する外側レール体、内側レール体を備える一方、垂下姿勢の両可動式ガイドレールは、外側レール体のシャッターカーテン左右外方側隅部同士が対向するように配置されるとともに、該対向する外側レール体のシャッターカーテン左右外方側隅部に間隙塞ぎ部を設けたことを特徴とする請求項1記載の建築用シャッター装置である。
請求項3の発明は、間隙塞ぎ部は、各可動式ガイドレールの外側レール体のシャッターカーテン左右外方側隅部にそれぞれ形成され、互いに相じゃくり状態で係合する凸部と凹部であることを特徴とする請求項2記載の建築用シャッター装置である。
請求項4の発明は、間隙塞ぎ部は、各可動式ガイドレールの外側レール体のシャッターカーテン左右外方側隅部にそれぞれ取付けられ、互いに面接触状態で当接する塞ぎ片であることを特徴とする請求項2記載の建築用シャッター装置である。
請求項5の発明は、間隙塞ぎ部は、各可動式ガイドレールの外側レール体からシャッターカーテン左右外方側に突出するよう外側レール体に取付けられ、先端側が互いに係合する塞ぎ片であることを特徴とする請求項2記載の建築用シャッター装置である。
請求項6の発明は、塞ぎ片は、先端側が外側レール体からシャッターカーテン左右外方側に突出する突出位置と、該突出位置よりもシャッターカーテン左右内方側に退避する退避位置とに移動自在に外側レール体に取付けられ、各可動式ガイドレールが垂下姿勢のときに突出位置の塞ぎ片同士が係合する構成にする一方、水平姿勢の可動式ガイドレールが収納されるマグサケースの下側開口を開閉するマグサカバーを設け、該マグサカバーを、可動式ガイドレールの垂下姿勢と水平姿勢との揺動変姿に連動して開閉する構成にするとともに、マグサカバーに、マグサカバーの閉鎖時に水平姿勢の可動式ガイドレールの塞ぎ片に干渉して該塞ぎ片を突出位置から退避位置に移動せしめる干渉部を設けたことを特徴とする請求項5記載の建築用シャッター装置である。
請求項1の発明とすることにより、コーナー部に配される可動式ガイドレールを、各シャッターカーテンの昇降に追従してそれぞれ水平姿勢と垂下姿勢とに揺動変姿する可動式ガイドレールにして、各シャッターカーテンの閉鎖に遅延なく可動式ガイドレールを垂下させることができるようにしたものでありながら、垂下姿勢の各可動式ガイドレールの対向部位間は間隙塞ぎ部によって塞がれることになって、防火、防煙性能に優れる。
請求項2の発明とすることにより、間隙塞ぎ部を可及的にコンパクトなものとすることができる。
請求項3の発明とすることにより、別途間隙塞ぎ部用の部材を用いることなく、各可動式ガイドレールの対向部位間の間隙を塞ぐことができる。
請求項4の発明とすることにより、各可動式ガイドレールの配置状態等に応じた塞ぎ片の取付け位置や大きさ等の調整を簡単に行える。
請求項5の発明とすることにより、各可動式ガイドレールの配置状態等に応じた塞ぎ片の取付け位置や大きさ等の調整を簡単に行える。
請求項6の発明とすることにより、突出位置になって外側レール体からシャッターカーテン左右外方側に突出する塞ぎ片が設けられていても、該塞ぎ片は可動式ガイドレールの水平姿勢時には退避位置になることで、水平姿勢の可動式ガイドレールをコンパクトに収納できる。
(A)は防火シャッターの概略正面図、(B)は(A)の水平断面図である。 図1(A)のX-X矢視図である。 (A)、(B)、(C)、(D)は可動式ガイドレールの揺動変姿を示す図である。 (E)、(F)は可動式ガイドレールの揺動変姿を示す図である。 (A)、(B)、(C)はマグサカバーの開閉作動を示す図である。 (A)、(B)、(C)はそれぞれ図5(A)、(B)、(C)のX-X端面図である。 (A)は第一の実施の形態における垂下姿勢の第一、第二可動式ガイドレールの水平断面図、(B)は間隙塞ぎ部の拡大図である。 (A)は第二の実施の形態における垂下姿勢の第一、第二可動式ガイドレールの水平断面図、(B)は間隙塞ぎ部の拡大図である。 (A)は第三の実施の形態における垂下姿勢の第一、第二可動式ガイドレールの水平断面図、(B)は間隙塞ぎ部の拡大図である。 (A)、(B)、(C)は第三の実施の形態における塞ぎ片の移動を示す図である。 (A)、(B)、(C)はそれぞれ図10(A)、(B)、(C)のX-X端面図である。 (A)、(B)、(C)はそれぞれ図10(A)、(B)、(C)の長孔部分の拡大図、(D)は(C)の拡大図である。
以下、本発明の実施の形態について説明するが、まず、第一の実施の形態について、図1~図7に基づいて説明する。
図1~図7において、1は空間(例えば図1(B)に示すエスカレータや階段Sの周囲)を平面視において直角形状(必ずしも直角(90度)である必要はなく、例えば80度、100度等の角度を存した角形状であればよい。)に区画するために設けられた防火シャッター(本発明の建築用シャッター装置の一例である)であって、該防火シャッター1は、閉鎖状態で面方向が互いに直交する状態で左右に隣接する一対の第一、第二シャッターカーテン2A、2Bを用いて構成されている。これら第一、第二シャッターカーテン2A、2Bは、それぞれ天井部に固定された支持ブラケット3に軸承される巻取り軸4に巻装されており、該巻取り軸4が開閉機5の正逆駆動に基づいて正逆回転することに伴い巻取り、巻出されることで昇降して天井部に収納される開放姿勢と空間を区画する閉鎖姿勢とに変姿するようになっている。尚、閉鎖姿勢の第一、第二シャッターカーテン2A、2Bは、互いに面方向が直交する状態となって空間を角形状に区画するが、該区画された角形状の角部を、以降の説明では区画空間のコーナー部と称する。また、区画された空間の外方側(一対のシャッターカーテンのなす角度が小さい(180度未満)側であって、本実施の形態では、平面視において第一シャッターカーテン2Aと第二シャッターカーテン2Bとのなす角度が略90度となる側)を区画空間外方側と称し、区画された空間の内方側(一対のシャッターカーテンのなす角度が大きい(180度超)側であって、本実施の形態では、平面視において第一シャッターカーテン2Aと第二シャッターカーテン2Bとのなす角度が略270度となる側)を区画空間内方側と称する。さらに、以下の説明では、第一、第二シャッターカーテン2A、2Bの横幅方向を左右方向として説明する。
因みに、前記第一、第二シャッターカーテン2A、2Bは、図示しない操作スイッチの操作に基づいて開閉するが、第一、第二シャッターカーテン2A、2Bの開放状態において火災等が発生した異常時には、異常検知手段の異常検知に伴いブレーキ解除がなされると共に開閉機5に内装するガバナの働きで第一、第二シャッターカーテン2A、2Bが自重閉鎖するように設定されている。また、図中、Gは床面、Tは天井面、4aは中間ドラムであって、該中間ドラム4aは、天井部に設けられたマグサケース6から巻取り軸4に至る第一、第二シャッターカーテン2A、2Bの移動案内を行う構成になっている。
一方、7A、7Bは区画空間のコーナー部側において前記第一、第二シャッターカーテン2A、2Bの左右一縁部(図1(B)において、第一シャッターカーテン2Aの左縁部、第二シャッターカーテン2Bの右縁部)を支持する第一、第二可動式ガイドレールであって、これら第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bは後述する間隙塞ぎ部40に関する部分を除くと同様の構造のものであるため、第一可動式ガイドレール7Aを例にとって説明するが、ここでの説明では、第一可動式ガイドレール7Aを単に可動式ガイドレール7、第一シャッターカーテン2Aを単にシャッターカーテン2と称する(以降の説明においても、第一、第二可動式ガイドレール7A、7B、第一、第二のシャッターカーテン2A、2Bを区別する必要がない場合には、単に可動式ガイドレール7、シャッターカーテン2と称する)と、可動式ガイドレール7は、区画空間外方側に位置する外側レール体8と、該外側レール体8に所定間隔を存して対向し、区画空間内方側に位置する内側レール体9との外内一対のレール体8、9を用いて構成されている。これら外内のレール体8、9は、基端部が連結部材(図示せず)によって一体的に連結されているとともに、基端側がマグサケース6に固定されたレールブラケット11に支軸12を介して揺動自在に軸支されており、該支軸12を支点として外内のレール体8、9が一体的に揺動することで、可動式ガイドレール7は、天井部に収納される水平姿勢と天井部から垂下する垂下姿勢とに変姿揺動自在に構成されている。
尚、本実施の形態では、反コーナー部側において第一、第二シャッターカーテン2A、2Bの左右他縁部を支持するガイドレール13は、躯体側に固定される固定式のものが用いられているが、反コーナー部側においても可動式のガイドレールを用いることもできる。
また、前記可動式ガイドレール7は、前述したように基端側の支軸12を支点として水平姿勢と垂下姿勢とに揺動変姿するが、以下の説明では、垂下姿勢となった状態での可動式ガイドレール7(あるいは外内のレール体8、9)の見付け方向を可動式ガイドレール7の左右方向とするとともに、垂下姿勢となった状態での可動式ガイドレール7のシャッターカーテン左右内方側を、単に可動式ガイドレール7(あるいは外内のレール体8、9)の左右内方側と称し、垂下姿勢となった状態での可動式ガイドレール7のシャッターカーテン左右外方側を、単に可動式ガイドレール7(あるいは外内のレール体8、9)の左右外方側と称するが、上記可動式ガイドレール7の左右内方側は、可動式ガイドレール7が水平姿勢となった状態では上方側となり、可動式ガイドレール7の左右外方側は、可動式ガイドレール7が水平姿勢となった状態では下方側となる。また、可動式ガイドレール7の基端側は、垂下姿勢となった状態では上端側となり、可動式ガイドレール7の揺動先端側は、垂下姿勢となった状態では下端側となる。
前記可動式ガイドレール7を構成する外内のレール体8、9は、中空矩形状をしているとともに、これらレール体8、9同士の対向間隔は、シャッターカーテン2の最下端に設けられる座板2aが貫通できる寸法に設定されているが、該外内のレール体8、9の左右内方側部位(可動式ガイドレール7が垂下姿勢となった状態でシャッターカーテン左右内方側に位置する部位)には、外内のレール体8、9の左右内方側面部8a、9aから延出形成されたガイド片8b、9bによって対向間隔が狭くなったスリット14が形成されている。該スリット14の対向間隔は、シャッターカーテン2のカーテン面を貫通ガイドできるよう、カーテン面の厚みよりも僅かに広く設定されている。また、レール体8、9の左右内方側面部8a、9aおよびガイド片8b、9bは、レール体8、9の内部に設けられる後述の補助アーム20の基端部位置よりも可動式ガイドレール揺動先端側(可動式ガイドレール7が垂下姿勢となった状態で下方側)の部位は切り欠かれており、これにより、補助アーム20の基端部位置よりも揺動先端側の部位では、外内のレール体8、9の左右方向全幅に亘って座板2aの貫通が許容されるとともに、補助アーム20の先端側がレール体8、9から左右内方側に突出できるようになっている。
また、16は外内のレール体8、9の左右外方側の対向間を塞ぐためのふさぎ板であって、該ふさぎ板16は、外内のレール体8、9の左右外方側面部8c、9cの何れか一方に、トーションバネ付きヒンジ16aを介して開閉自在に取付けられている。ふさぎ板16は、トーションバネ付きヒンジ16aによって外内のレール体8、9の対向間を左右外方側から閉じるように付勢されているが、レール体8、9の対向間に位置する座板2aの左右外方側端部がふさぎ板16に左右内方側から当接することで開くようになっており、これにより、後述する可動式ガイドレール7の変姿途中で座板2aがレール体8、9の対向間を貫通することが許容される一方、可動式ガイドレール7の垂下姿勢、水平姿勢ではトーションばね付きヒンジ16aの付勢力を受けたふさぎ板16によって外内のレール体8、9の対向間の左右外方側が塞がれるようになっている。
さらに、外側レール体8および内側レール体9の内部には、シャッターカーテン2の昇降動に追従して可動式ガイドレール7を揺動変姿させるための補助アーム20の基端部がアーム支軸21を介して揺動自在に軸支されているとともに、補助アーム20の揺動角度を規制するストッパー22が設けられている。前記補助アーム20を揺動自在に軸支するアーム支軸21は、可動式ガイドレール7の下端(揺動先端)より上方の所定位置に設けられているとともに、該アーム支軸21には、シャッターカーテン2が所定高さ以上のときにシャッターカーテン2の座板2aの上面(リップ付き上面)に当接する回転自在な支点ローラ23が軸支されている。また、補助アーム20は、シャッターカーテン2の閉鎖状態で先端が座板2aの近くに達する長さのクランク形状をしているとともに、該補助アーム20の先端には、シャッターカーテン2の昇降の略全期間に渡って座板2aの上面に当接する先端ローラ24が回転自在に軸承されている。
ここで、シャッターカーテン2の昇降動に追従する可動式ガイドレール7の揺動変姿について、図3、図4に基づいて説明すると、まず、シャッターカーテン2が閉鎖姿勢で可動式ガイドレール7が垂下姿勢となっている状態(図3(A))からシャッターカーテン2を僅かに上昇させると、先端ローラ24が座板2aの上面をシャッターカーテン左右内方側に転動することで補助アーム20は反時計方向に揺動する。該補助アーム20の反時計方向への揺動は、補助アーム20の上辺部がストッパー22に当接することで規制され(図3(B))、補助アーム20はこれ以上可動式ガイドレール7に対して反時計方向に揺動しない。この状態からシャッターカーテン2が上昇していくと、その上昇力が先端ローラ24、補助アーム20、ストッパー22を介して可動式ガイドレール7を水平姿勢側に揺動させようとする力として働いて、可動式ガイドレール7が水平姿勢側に揺動し始める(図3(C))。さらにシャッターカーテン2が所定高さまで上昇すると、支点ローラ23が座板2aの上面に当接し(図3(D))、以降は、シャッターカーテン2の上昇力を支点ローラ23と先端ローラ24とで受けることで可動式ガイドレール7はさらに水平姿勢側に揺動して(図4(E))、シャッターカーテン2が開放姿勢になった時点で可動式ガイドレール7は天井部のマグサケース6に収納される水平姿勢となる(図4(F))。一方、シャッターカーテン2の下降時には、シャッターカーテン2の所定高さまでの下降では先端ローラ24および支点ローラ23が、所定高さ以降の下降では先端ローラ24がシャッターカーテン2の座板2aの上面に当接することで、シャッターカーテン2の下降に追従して可動式ガイドレール7が自重により水平姿勢から垂下姿勢に揺動変姿するようになっている。
尚、図中、25は補助アーム20に取付けられたレールカバーであって、該レールカバー25は、可動式ガイドレール7が垂下姿勢のときに、前述したレール体8、9の左右内方側面部8a、9aの切り欠かれた部位を覆蓋するようになっている。
また、図中、26は可動式ガイドレール7を垂下姿勢にロックするためのロックピンであって、可動式ガイドレール7には、上記ロックピン26を用いて可動式ガイドレール7を垂下姿勢にロックするレールロック機構や、可動式ガイドレール7が垂下姿勢のときに先端ローラ24の移動をロックするローラロック機構を備えているが、これらの機構は、例えば特開2002-266571号公報に記載されている機構と同様のものであり、ここでの詳細な説明および図示は省略する。
また、前記水平姿勢の可動式ガイドレール7が収納されるマグサケース6の下側開口6aは、可動式ガイドレール7およびシャッターカーテン2の出入り口となるマグサ部を形成するが、該下側開口6aは、マグサケース6に丁番30を介して揺動自在に取付けられたマグサカバー31によって開閉自在に覆蓋されるとともに、該マグサカバー31の開閉を、前述した可動式ガイドレール7の水平姿勢、垂下姿勢の揺動変姿に連動して自動的に行うマグサカバー開閉機構が設けられている。
つまり、マグサカバー31の揺動先端側には、バネ32の一端部が支持されているとともに、該バネ32の他端部にはワイヤー33の一端部が連結されており、該ワイヤー33の他端部は、複数のプーリー34を経由して、マグサケース6の内側面6bに取付けられた作動アーム35の先端部に連結されている。該作動アーム35は、支軸36を軸として先端側が上下揺動するように取付けられており、先端側が上動した上動姿勢では、ワイヤー33およびバネ32を介してマグサカバー31の揺動先端側を上方に引っ張ることでマグサカバー31を水平状態にしてマグサケース6の下側開口6aを閉鎖せしめる一方、先端側が下動した下動姿勢では、ワイヤー33およびバネ32を介してマグサカバー31を引っ張ることなくマグサカバー31は自重により垂下してマグサケース6の下側開口6aを開放するようになっている。さらに作動アーム35には、所定角度以上水平姿勢側に揺動した可動式ガイドレール7が下側から当接する作動ピン37が止着されており、該作動ピン37に可動式ガイドレール7が当接していない状態では作動アーム35は下動姿勢になっているが、作動ピン37に可動式ガイドレール7が下側から当接することで、作動アーム35を下動姿勢から上動姿勢側に揺動せしめるように構成されている。しかし、可動式ガイドレール7が水平姿勢となっている状態では、該可動式ガイドレール7が作動ピン37に下側から当接していることで作動アーム35は上動姿勢になっており、これによりマグサカバー31は、水平姿勢の可動式ガイドレール7および開放姿勢のシャッターカーテン2が収納された状態のマグサケース下側開口6aを覆蓋する閉鎖姿勢になっている(図5(A)、図6(A)参照)。そして、シャッターカーテン2の下降に追随して可動式ガイドレール7が垂下していくと、これに伴い作動ピン37が下降することで作動アーム35が下動姿勢側に揺動し、これに伴いマグサカバー31も開放していく(図5(B)、図6(B)参照)。さらにシャッターカーテン2が下降して可動式ガイドレール7が垂下した状態では、作動ピン37が可動式ガイドレール7から離れることで作動アーム35は下動姿勢となり、これによりマグサカバー31は、マグサケース6の下側開口6aを開放する開放姿勢となる(図5(C)、図6(C)参照)ように構成されている。
一方、第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bは、前述したように、区画空間のコーナー部側において第一、第二シャッターカーテン2A、2Bの左右一縁部を支持するガイドレールであるが、これら第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bは、共に垂下姿勢となった状態で、外側レール体8の左右外方側隅部同士が対向するように建て付けられるとともに、これら対向する外側レール体8の左右外方側隅部には、互いに係合して対向部位間の間隙(隙間)を塞ぐための間隙塞ぎ部40が設けられている。該間隙塞ぎ部40は、本実施の形態では、第一可動式ガイドレール7Aの外側レール体8の左右外方側面部8cの区画空間外方側隅部に形成され、左右外方側面部8cから左右外方側に突出した凸部40Aと、第二可動式ガイドレール7Bの外側レール体8の左右外方側面部8cの区画空間外方側隅部に形成され、左右外方側面部8cから左右内方側に凹んだ凹部40Bとにより構成されているとともに、これら凸部40A、凹部40Bは、第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bの長さ方向(垂下姿勢において上下方向)略全長に亘って形成されている。そして、これら第一可動式ガイドレール7A側の凸部40Aと第二可動式ガイドレール7B側の凹部40Bとは、第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bが垂下姿勢になった状態で相じゃくり状態で係合して第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bの対向間の間隙を塞ぐようになっており、これによって防火シャッター1の防火、防煙性能の向上が図られている。
ここで、本実施の形態では、第二可動式ガイドレール7Bは、外側レール体8の左右外方側面部8cに前述したように凹部40Bが形成されるが、内側レール体9の左右外方側面部9cはフラットな形状をしている。また、第一可動式ガイドレール7Aは、内側レール体9の左右外方側面部9cの区画空間内方側隅部に、外側レール体8の左右外方側面部8cの凸部40Aと同様に左右外方側に突出した凸部9dが形成されており、これら両方の凸部40A、9dの間の左右外方側面部8c、9cは凸部40A、9dに対して凹んだ状態になっている。そして、該凹んだ部位に、外内のレール体8、9の左右外方側対向間を塞ぐための前記ふさぎ板16が取付けられており、これにより、ふさぎ板16が第一可動式ガイドレール7Aの内外方向から目視されないようになっている。しかして、ふさぎ板16の目視を回避するための凸部40Aをそのまま利用して、間隙塞ぎ部40用の凸部40Aとして用いる構成になっている。
叙述の如く構成された本実施の形態において、防火シャッター1は、面方向が直交する状態で左右に隣接する一対の第一、第二シャッターカーテン2A、2Bを用いて空間を平面視において角形状に区画するとともに、該角形状のコーナー部において第一、第二シャッターカーテン2A、2Bの左右一縁部をそれぞれ支持する第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bは、基端部が天井部に枢支され、第一、第二シャッターカーテン2A、2Bの昇降に追従して天井部に収納される水平姿勢と天井部から垂下する垂下姿勢とに揺動変姿自在に構成される一方、垂下姿勢となった第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bの対向部位には、互いに係合して対向部位間の間隙を塞ぐための間隙塞ぎ部40が設けられることになる。
この結果、区画空間のコーナー部に設けられるガイドレールを、第一、第二シャッターカーテン2A、2Bの昇降に追従してそれぞれ水平姿勢と垂下姿勢とに揺動変姿する第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bとして、第一、第二シャッターカーテン2A、2Bの閉鎖に遅延なく第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bを垂下させることができるようにしたものでありながら、垂下姿勢の第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bの対向部位間は間隙塞ぎ部40によって塞がれることになって、防火、防煙性能に優れた防火シャッター1とすることができる。
このものにおいて、第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bは、垂下姿勢となった状態で、第一、第二シャッターカーテン2A、2Bの左右一縁部を挟んで区画空間の外方側、内方側にそれぞれ位置する外側レール体8、内側レール体9を備える一方、垂下姿勢の第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bは、外側レール体8のシャッターカーテン左右外方側隅部同士が対向するように配置されるとともに、該対向する外側レール体8のシャッターカーテン左右外方側隅部に間隙塞ぎ部40が設けられている。これにより、間隙塞ぎ部40を可及的にコンパクトなものとすることができて、第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bが垂下姿勢のときには該第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bからコーナー部内方への間隙塞ぎ部40の突出量を少なくでき、また、第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bが水平姿勢のときには該第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bから下方への間隙塞ぎ部40の突出量を少なくできる。
さらに、本実施の形態において、前記間隙塞ぎ部40は、第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bの外側レール体8のシャッターカーテン左右外方側隅部にそれぞれ形成され、互いに相じゃくり状態で係合する凸部40Aと凹部40Bとから構成されている。このように第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bにそれぞれ凸部40A、凹部40Bを形成することで、別途間隙塞ぎ部用の部材を用いることなく、第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bの対向部位間の間隙を塞ぐことができることになる。
次いで、本発明の第二、第三の実施の形態の間隙塞ぎ部41、43について説明する。尚、第二、第三の実施の形態のものは、間隙塞ぎ部41、43に関する部分以外は第一の実施の形態のものと同様である。また、第二、第三の実施の形態のものにおいて、第一の実施の形態と同様のものは同一の符号を付すとともに説明を省略する。
まず、第二の実施の形態について、図8に基づいて説明すると、第二の実施の形態においても第一の実施の形態と同様に、第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bは、共に垂下姿勢となった状態で、外側レール体8の左右外方側隅部同士が対向するように建て付けられるとともに、これら対向する外側レール体8の左右外方側隅部には、互いに係合して対向部位間の間隙を塞ぐための間隙塞ぎ部41が設けられるが、第二の実施の形態のものでは、第一、第二の両方の可動式ガイドレール7A、7Bの外内のレール体8、9の左右外方側面部8c、9cの形状が、前記第一の実施の形態の第一可動式ガイドレール7Aの外内のレール体8、9の左右外方側面部8c、9cの形状と同形状をしている。つまり、第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bの外内のレール体8、9の左右外方側面部8c、9cの区画空間外方側隅部、内方側隅部には、左右外方側に突出する凸部8d、9dが形成されており、これら両方の凸部8d、9dの間の凹んだ部位にふさぎ板16が取付けられているが、第二の実施のものでは、第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bの外側レール体8の凸部8dに、区画空間コーナー部内方に向けて斜めに突出し、第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bが垂下姿勢となった状態で互いに面接触状態で当接する塞ぎ片41A、41Bがそれぞれ取付けられている。これら塞ぎ片41A、41Bは、第二の実施の形態の間隙塞ぎ部41を構成するものであって、ばね鋼板等から形成されるとともに、当接面部には遮煙材42が貼着されており、これにより第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bの対向間の間隙を確実に塞ぐことができるように構成されている。尚、遮煙材42は、弾力に富むなど、密閉性の高い材質(例えば、ゴム材)から形成されることが好ましい。
そして、このように構成された第二の実施の形態のものにおいても、垂下姿勢の第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bの対向部位間は間隙塞ぎ部41によって塞がれることになって、前述した第一の実施の形態と同様の作用効果を奏し、防火、防煙性能に優れることになるが、第二の実施の形態の間隙塞ぎ部41は、第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bの外側レール体8にそれぞれ取付けられた塞ぎ片41A、41Bによって構成されているから、第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bの配置状態等に応じた塞ぎ片41A、41Bの取付け位置や大きさ等の調整を簡単に行えるという利点がある。
次いで、第三の実施の形態について、図9~図12に基づいて説明すると、第三の実施の形態においても第一、第二の実施の形態と同様に、第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bは、共に垂下姿勢となった状態で、外側レール体8の左右外方側隅部同士が対向するように建て付けられるとともに、これら対向する外側レール体8の左右外方側隅部には、互いに係合して対向部位間の間隙を塞ぐための間隙塞ぎ部43が設けられるが、該間隙塞ぎ部43は、第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bにそれぞれ取付けられる塞ぎ片43A、43Bにより構成されている。
つまり、第三の実施の形態では、第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bの外側レール体8の区画空間外方側面部8eに、先端側に係合部43Aa、43Baが形成された塞ぎ片43A、43Bの取付面部43Ab、43Bbが面接触状態でそれぞれ取付けられているが、これら塞ぎ片43A、43Bは、取付面部43Ab、43Bbに形成された長孔43Ac、43Bcが外側レール体8の区画空間外方側面部8eに止着されたガイドピン8fに孔長手方向移動自在にガイドされることで、先端側の係合部43Aa、43Baが外側レール体8の左右外方側面部8cから左右外方側に突出する突出位置と、該突出位置よりも左右内方側に退避する退避位置とに移動自在に構成されている。そして、後述するように、第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bが垂下姿勢になった状態では、塞ぎ片43A、43Bは突出位置となるように構成されているとともに、これら塞ぎ片43A、43Bの先端側に形成された係合部43Aa、43Ba同士は、第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bが垂下姿勢になった状態で互いに相じゃくり状態で係合するようになっている。さらに、係合部43Aa、43Baの少なくとも一方には遮煙材44が取付けられていて、係合部43Aa、43Ba同士を衝撃のない状態で係合させることができるとともに、係合した係合部43Aa、43Ba間を間隙のない状態で塞ぐことができるようになっている。
ここで、第一可動式ガイドレール7A側に設けられる塞ぎ片43Aの係合部43Aaは、取付面部43Abの先端部から区画空間内方側に向けて折曲された第一折曲片43Adと、該第一折曲片43Adの先端部から折返し折曲されて第一折曲片43Adに重なる第二折曲片43Aeとから形成される一方、第一可動式ガイドレール7Aの外側レール体8の左右外方側面部8cには、退避位置の第一、第二折曲片43Ad、43Aeが近接対面する凸部8dが形成されている。また、第二可動式ガイドレール7B側に設けられる塞ぎ片43Bの係合部43Baは、取付面部43Bbの先端部から区画空間内方側に向けて折曲された第一折曲片43Bdと、該第一折曲片43Bdの先端部から左右外方側に向けて折曲された第二折曲片43Beと、該第二折曲片43Beの先端部からさらに区画空間内方側に向けて折曲された第三折曲片43Bfとから形成される一方、第二可動式ガイドレール7Bの外側レール体8の左右外方側面部8cには、退避位置の係合部43Baが収納される凹部8gが形成されている。これにより、退避位置の塞ぎ片43A、43Bは、第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bの外側レール体8から左右外方側に殆ど突出しない構成になっている。
次いで、前記第三の実施の形態における塞ぎ片43A、43Bの突出位置、退避位置の移動について、図10、図11に基づいて説明すると、前述したように、マグサケース6の下側開口6aを塞ぐマグサカバー31の開閉は、第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bの水平姿勢、垂下姿勢の揺動変姿に連動して行われるが、該マグサカバー31には、マグサカバー31の閉鎖時に前記塞ぎ片43A、43Bの先端部を下側から押し上げて該塞ぎ片43A、43Bを突出位置から退避位置に位置せしめる突起部(本発明の干渉部に相当する)31aが設けられている。しかして、第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bが水平姿勢でマグサカバー31が閉鎖姿勢となっている状態では、塞ぎ片43A、43Bは突起部31aにより下側から押し上げられることで退避位置に位置している(図10(A)、図11(A)参照)が、第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bの垂下姿勢側への揺動変姿に伴いマグサカバー31が開放していくと、突起部31aが塞ぎ片43A、43Bから離間し、これらより塞ぎ片43A、43Bは、前記長孔43Ac、43Bcがガイドピン8fにガイドされる状態で第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bに対して自重により下降することで突出位置となり(図10(B)、図11(B)参照)、そして、第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bが垂下姿勢になった状態では、突出位置の塞ぎ片43A、43Bの係合部43Aa、43Baが左右外方側に突出して(図10(C)、図11(C)参照))互いに係合するようになっている。
ここで、前記図10(A)、(B)、(C)における長孔部分の拡大図を図12(A)、(B)、(C)に示すが、長孔43Ac、43Bcは、第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bが垂下姿勢(塞ぎ片43A、43Bは突出位置)のときに、ガイドピン8fが位置する左右内方側端部が左右外方側端部よりも少し上方となるよう傾斜状に形成されているとともに、左右内方側端部には、ガイドピン8fのピン軸8hの上半部が嵌まる凹部43gが形成されている(図12(C)参照)。これにより、第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bの垂下姿勢時においてガイドピン8fの長孔43Ac、43Bcに対する左右方向の相対移動が規制されて、突出位置の塞ぎ片43A、43Bが風力等を受けても突出位置から退避することがないように構成されている。
そして、このように構成された第三の実施の形態のものにおいても、垂下姿勢の第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bの対向部位間は間隙塞ぎ部43によって塞がれることになって、前述した第一、第二の実施の形態と同様の作用効果を奏し、防火、防煙性能に優れることになるが、第三の実施の形態の間隙塞ぎ部43を構成するべく第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bにそれぞれ取付けられる塞ぎ片43A、43Bは、先端側の係合部43Aa、43Baが外側レール体8からシャッターカーテン左右外方側に突出する突出位置と、該突出位置よりもシャッターカーテン左右内方側に退避する退避位置とに移動自在に外側レール体8に取付けられ、第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bが垂下姿勢のときに突出位置の塞ぎ片43A、43Bの係合部43Aa、43Ba同士が係合する構成となっているから、第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bの対向部位間に距離があっても、塞ぎ片43A、43Bの突出位置を調整することで容易に対応できることになる。
しかもこのものでは、水平姿勢の第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bが収納されるマグサケース6の下側開口6aを開閉自在に覆蓋するマグサカバー31が設けられており、該マグサカバー31は、第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bの垂下姿勢と水平姿勢との揺動変姿に連動して開閉する構成になっているとともに、マグサカバー31には、マグサカバー31の閉鎖時に水平姿勢の第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bの塞ぎ片43A、43Bに干渉して該塞ぎ片43A、43Bを突出位置から退避位置に移動せしめる突起部(干渉部)31aが設けられている。この結果、第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bの水平姿勢時には、塞ぎ片43A、43Bが退避位置に位置することになって、該塞ぎ片43A、43Bの第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bから下方への突出量を小さくすることができる。しかして、第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bが垂下姿勢のときには、突出位置になって外側レール体8からシャッターカーテン左右外方側に突出する塞ぎ片43A、43Bが設けられていても、該塞ぎ片43A、43Bは第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bの水平姿勢時には退避位置になることで、水平姿勢の第一、第二可動式ガイドレール7A、7Bをコンパクトに収納できる。
尚、前記第一~第三の実施の形態では、建築用シャッター装置の一例である防火シャッターは第一、第二シャッターカーテンの二枚のシャッターカーテンから構成されているが、これに限定されることなく、例えば、第一、第二、第三の三枚のシャッターカーテンをコ字状に配した建築用シャッター装置においても、コ字状の各コーナーは、実質的には一対のシャッターカーテンを用いて角形状に区画されることになるから、これらシャッターカーテンをコーナー部側において支持するガイドレールに本発明を実施することができる。
本発明は、本発明は、防火シャッター等の建築用シャッター装置によって空間を角形状に区画する場合に利用することができる。
1 防火シャッター
2A 第一シャッターカーテン
2B 第二シャッターカーテン
6 マグサケース
6a マグサケースの下側開口
7A 第一可動式ガイドレール
7B 第二可動式ガイドレール
8 外側レール体
9 内側レール体
31 マグサカバー
31a 突起部
40 間隙塞ぎ部
40A 凸部
40B 凹部
41 間隙塞ぎ部
41A 塞ぎ片
41B 塞ぎ片
43 間隙塞ぎ部
43A 塞ぎ片
43B 塞ぎ片

Claims (6)

  1. 左右に隣接する一対のシャッターカーテンを、閉鎖状態で空間を角形状に区画するよう配してなる建築用シャッター装置において、前記角形状のコーナー部において各シャッターカーテンの左右一縁部をそれぞれ支持する各ガイドレールを、基端部が天井部に枢支され、シャッターカーテンの昇降に追従して天井部に収納される水平姿勢と天井部から垂下する垂下姿勢とに揺動変姿自在な可動式ガイドレールに構成する一方、垂下姿勢となった両可動式ガイドレールの対向部位に、互いに係合して対向部位間の間隙を塞ぐための間隙塞ぎ部を設けたことを特徴とする建築用シャッター装置。
  2. 各可動式ガイドレールは、垂下姿勢となった状態で、シャッターカーテンの左右一縁部を挟んで区画された空間の外方側、内方側にそれぞれ位置する外側レール体、内側レール体を備える一方、垂下姿勢の両可動式ガイドレールは、外側レール体のシャッターカーテン左右外方側隅部同士が対向するように配置されるとともに、該対向する外側レール体のシャッターカーテン左右外方側隅部に間隙塞ぎ部を設けたことを特徴とする請求項1記載の建築用シャッター装置。
  3. 間隙塞ぎ部は、各可動式ガイドレールの外側レール体のシャッターカーテン左右外方側隅部にそれぞれ形成され、互いに相じゃくり状態で係合する凸部と凹部であることを特徴とする請求項2記載の建築用シャッター装置。
  4. 間隙塞ぎ部は、各可動式ガイドレールの外側レール体のシャッターカーテン左右外方側隅部にそれぞれ取付けられ、互いに面接触状態で当接する塞ぎ片であることを特徴とする請求項2記載の建築用シャッター装置。
  5. 間隙塞ぎ部は、各可動式ガイドレールの外側レール体からシャッターカーテン左右外方側に突出するよう外側レール体に取付けられ、先端側が互いに係合する塞ぎ片であることを特徴とする請求項2記載の建築用シャッター装置。
  6. 塞ぎ片は、先端側が外側レール体からシャッターカーテン左右外方側に突出する突出位置と、該突出位置よりもシャッターカーテン左右内方側に退避する退避位置とに移動自在に外側レール体に取付けられ、各可動式ガイドレールが垂下姿勢のときに突出位置の塞ぎ片同士が係合する構成にする一方、水平姿勢の可動式ガイドレールが収納されるマグサケースの下側開口を開閉するマグサカバーを設け、該マグサカバーを、可動式ガイドレールの垂下姿勢と水平姿勢との揺動変姿に連動して開閉する構成にするとともに、マグサカバーに、マグサカバーの閉鎖時に水平姿勢の可動式ガイドレールの塞ぎ片に干渉して該塞ぎ片を突出位置から退避位置に移動せしめる干渉部を設けたことを特徴とする請求項5記載の建築用シャッター装置。
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