JP7076674B2 - 脱出ドアユニット - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 徳島新聞 令和元年10月9日付朝刊 第8面「傾いても開く耐震ドア」
地震により建物の周辺構造物に歪みが生じた場合にも、扉が開く
機構をもつ脱出ドアユニットを提供する。
建物の周辺構造物に固定される従来の扉は、地震による周辺構造物の変形により扉全 体または一部が変形して、開閉機能に支障を生じ、扉本来の開閉機能が損なわれる。こ の変形の対策扉として(イ)耐震丁番とラッチ受けで構成されたもの、(ロ)ローラー を有する金具を扉先端に取り付け、変形による干渉抵抗を軽減するもの、(ハ)周辺構 造物の変形を扉枠と扉に干渉させない機能をもたせたものが知られている。特許文献1 は(ハ)であり、周辺構造物と扉枠とのクリアランスと自立機構で開閉機能を有するも のが知られている。
非特許文献1では地震発生後の層間変位角1/60以下をAランク、1/60を超え 1/20以下をBランク、1/20を超えるものをCランクとし、Bランクまでは建物 の倒壊のおそれは無いとされる。
Bランクの場合、1/60~1/20であるので、水平方向の移動変形は、扉
高さ2000mmとすると、1/60で33mm(2000×1/60=33)、1/ 20で100mm(2000×1/20=100)となり、水平方向の移動
変形は33mmから100mmとなり、最大100mmまでの移動変形であれば、建物 の倒壊は免れるとの報告である。
層間変位角とは建物の1階部分の高さに対する横ずれの比をラジアンで表すと定義され ている。
特願2016-098284
(財)日本建築防災協会出版の被災建築物応急危険度判定マニュアル
従来の技術では、地震発生後に非特許文献1のBランクの1/20の層間変位角の変 形により前後左右全ての層間変位角の変形に機能する構造物はない。
本発明は非特許文献1のBランク1/20の層間変位の前後左右全てに機能するもの で、地震発生時の外力、通常使用時の外力や故意による外力による変形など、建屋が倒 壊するまでの変形に干渉されることのない脱出ドアユニットを提供するものである。
上記課題を解決するための手段として、請求項1では図1のように本体ドア部 (1)と補助部(2)により形成された耐震ユニット(4)であって、本体ドア部(1 )と補助部(2)とは本体ドア部(1)の長手方向にある丁番(8)により固定され、 周辺構造物(5)に固定させるための固定枠(3)が補助部(2)の背面に取り付けら れ、周辺構造物(5)より前面にあることを特徴とする脱出ドアユニットを提供する。
図2及び図3、図4、図6のように請求項1では固定枠(3)もしくは補助部(2)のいずれか一方の下部に設けられた軸受けボルト(6)と上部に設けられたスライドピン(7)とにより補助部(2)の背面で固定枠(3)に取り付けられ、耐震ユニット(4)がスライド可能となるように配置されていることを特徴とする請求項1の脱出ドアユニットである。
図1及び図3のように請求項2では本体ドア部(1)の側面部の一方に化粧枠(11)が配置され、化粧枠(11)の側面中央部に船底形状のストライク受け(12)が取り付けられ、本体ドア部(1)の長手方向中央部に取り付けられた開閉装置(9)がストライク受け(12)と対向する位置に固定されることを特徴とする脱出ドアユニットである。
図1及び図3のように請求項3では本体ドア部(1)の補助部(2)とは反対側の底辺部の一方にローラー(10)が配置され、床(13)より上に離れた位置にあり、本体ドア部(1)と床(13)の干渉抵抗を少なくすることを特徴とする脱出ドアユニットである。
このように本体ドア部(1)は補助部(2)に丁番(8)で固定され耐震ユニット( 4)の本体ドア部(1)に配置されたローラー(10)が床(13)と干渉する変位が あった場合、耐震ユニット(4)はスライド移動をすることを特徴とする脱出ドアユニ ットである。
上述したように本発明の脱出ドアユニットは周辺構造物の前後左右全ての変形に干渉 されることなく、扉本来の機能を維持することが可能な構造物を提供でき、安全な場所 へ脱出することが可能となる。
また地震の層間変位角において、層間変位角が1/20を超えても脱出ドアユニット により、周辺構造物の前後左右全ての変形に干渉されることなく、扉本来の機能を維持 することが可能な構造物を提供できる。
脱出ドアユニット構成図である。 補助部構成図である。 変形後の脱出ドアユニット構成図である。 変形後の補助部構成図である。 ストライク受けの詳細図である。 補助部横断面図である。 変形後の脱出ドアユニットのAの場合の斜視図である。 変形後の脱出ドアユニットのBの場合の参考図である。 変形後の脱出ドアユニットのCの場合の参考図である。 変形後の脱出ドアユニットのDの場合の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実
施の形態は、本発明の技術思想を具体化するための構成を例示するものであって、本発明は以下のものに特定されない。
本発明の一実施の形態に係る脱出ドアユニット構成図を、図1に示す。
本体ドア部(1)と補助部(2)とは本体ドア部(1)の長手方向にある2ヵ所の丁番(8)により固定され、本体ドア部(1)の開閉時に稼働する。更に前記本体ドア部(1)の側面の一方には化粧枠(11)が配置され、この側面中央部に船底形状のストライク受け(12)が取り付けられている。
図2、図6のように、補助部(2)の上部に設置されたスライドピン(7)と、下部に設置された軸受けボルト(6)により、固定枠(3)が補助部(2)の背面に取り付けられ、更に、周辺構造物(5)に固定枠(3)が取り付けられている。
また、本体ドア部(1)の補助部(2)とは反対側の底辺部の一方にローラー
(10)が、床(13)より上に離れた位置に取り付けられている。
地震が発生し、周辺構造物が変形した時の脱出ドアユニットの挙動について、
以下に説明する。
図7,8,9,10のように周辺構造物(5)が四方に変形した場合の耐震
ユニット(4)の傾いた方向を次のA,B,C,Dように想定した。
この場合耐震ユニット(4)を室外から見て、本体ドア部(1)の右側を丁
番(8)を軸として室外側に開くとした。

A. 室内側へ傾いた場合
B. 室外から見て、右側へ変形した場合
C . 室外から見て、左側へ変形した場合
D . 室外側へ傾いた場合
Aの場合、図7のように耐震ユニット(4)は、周辺構造物(5)と共に
室内側に変形する。本体ドア部(1)と補助部(2)は室内側に変形するが、本
体ドア部(1)と補助部(2)には干渉するものはなく、本体ドア部(1)は通
常通り開けることが可能であり、部屋(室内)から脱出することができる。
Bの場合、図8のように耐震ユニット(4)は周辺構造物(5)と共に右
側に変形しているが、耐震ユニット(4)は周辺構造物(5)より室外側に
配置されているため、周辺構造物(5)及び床(13)に干渉されない。また
図5のように、開閉装置(9)のラッチ(14)が化粧枠(11)の中央部に取
り付けられたストライク受け(12)の船底形状を上又は下にスライドすること
により解錠し、通常通り本体ドア部(1)を開けることが可能であり、部屋から
脱出することができる。
Cの場合、図9のように耐震ユニット(4)は周辺構造物(5)と共に左
側に変形しているが、耐震ユニット(4)は周辺構造物(5)より室外側に
配置されているため、周辺構造物(5)に干渉されない。ただしこの場合本体ド
ア部(1)左側の底辺部に配されたローラー(10)が床(13)に干渉し、本
体ドア部(1)と補助部(2)を右に移動させる力が加わる。この時、補助部(2)
内の軸受けボルト(6)とスライドピン(7)により補助部(2)は右にスライ
ドし、本体ドア部(1)は右方向、すなわち、垂直方向に移動する。また、本体
ドア部(1)の下部に配置されたローラー(10)が床(13)の上を回転、移
動することにより、床(13)との抵抗を軽減し、干渉を最小限にとどめ通常に
近い状態で、本体ドア部(1)を開けることが可能となり、部屋から脱出するこ
とができる。
Dの場合、図10のように耐震ユニット(4)は周辺構造物(5)と共に
室外側に変形する。本体ドア部(1)と補助部(2)は室外側に変形するが、閉
まった状態では本体ドア部(1)と補助部(2)には干渉するものはない。本体
ドア部(1)を開ける操作をすると、本体ドア部(1)左側の底辺部に配置され
たローラー(10)が床(13)に干渉し、本体ドア部(1)と補助部(2)を
右に移動させる力が加わる。この時、補助部(2)内の軸受けボルト(6)とス
ライドピン(7)により補助部(2)は右にスライドし、本体ドア部(1)は右
方向、すなわち、垂直方向に移動する。また、本体ドア部(1)の下部に配置さ
れたローラー(10)が床(13)の上を回転、移動することにより、床(13)
との抵抗を軽減し、干渉を最小限にとどめ、通常に近い状態で、本体ドア部(1)
を開けることが可能であり、部屋から脱出することができる。
以上、上記説明のA、B、C、Dの周辺構造物(5)の4方向の移動にも対応
し、通常に近い状態で、本体ドア部(1)を開けることが可能であり、部屋から脱出することができる。またA、Bのようにそれぞれ2つの方向に同時に変形した場合でも、同じ機構により対応可能な脱出ドアユニットである。
本発明は、室内ドア、玄関ドア、勝手口ドア、門扉など屋内と屋外に設置している開閉機構をもつ扉に使用することが可能である。
1、本体ドア部
2、補助部
3、固定枠
4、耐震ユニット
5、周辺構造物
6、軸受けボルト
7、スライドピン
8、丁番
9、開閉装置
10、ローラー
11、化粧枠
12、ストライク受け
13、床
14、ラッチ

Claims (3)

  1. 本体ドア部(1)と補助部(2)により形成される耐震ユニット(4)であって、周
    辺構造物(5)に取り付けられるものにおいて、
    前記本体ドア部(1)と前記補助部(2)とは前記本体ドア部(1)の長手方向にある
    丁番(8)により固定され、
    前記補助部(2)を前記周辺構造物(5)に固定させるための固定枠(3)が、前記補
    助部(2)の背面に取り付けられ、
    前記耐震ユニット(4)が前記周辺構造物(5)より前面に配置され
    前記固定枠(3)もしくは前記補助部(2)のいずれか一方の、下部には、軸受けボ
    ルト(6)が配置され、上部にはスライドピン(7)が配置され、
    前記軸受けボルト(6)と前記スライドピン(7)により前記補助部(2)の背面で前
    記固定枠(3)に取り付けられ、
    前記耐震ユニット(4)がスライド可能となるように配置されていることを特徴とする脱出ドアユニット。
  2. 前記本体ドア部(1)の側面部の一方には化粧枠(11)が配置され、
    前記化粧枠(11)の前記本体ドア部(1)の側面中央部に船底形状のストライク受け(12)が取り付けられ、
    前記本体ドア部(1)の長手方向中央部に取り付けられた開閉装置(9)が、前記スト
    ライク受け(12)と対向する位置に固定されていることを特徴とする請求項1の脱出
    ドアユニット。
  3. 前記本体ドア部(1)の前記補助部(2)とは反対側の底辺部の一方にローラー(10)が配置され、
    前記ローラー(10)が、床(13)より上に離れた位置にあることを特徴とする請求項1の脱出ドアユニット。



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