JP2022054490A - ロールスクリーン - Google Patents

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敦 金子
Atsushi Kaneko
伸 今井
Shin Imai
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Abstract

【課題】略円筒状の巻取パイプ内で、遠心ガバナの直径を最大限に大きくすることができ、これにより高い増速比と安定した制動力を有する制動装置を提供する。【解決手段】ロールスクリーンは、スクリーン本体を巻取る方向に巻取パイプ14を回転させる付勢装置16と、巻取パイプの回転速度を抑制する制動装置17とを備える。制動装置は、サイドプレート12に接続されて回転不能に構成された制動ケース26と、制動ケースに回転可能に取付けられ巻取パイプが回転駆動する駆動軸27と、巻取パイプの回転を減速させる遠心ガバナ28と、駆動軸の回転速度を増大して遠心ガバナに伝達する増速装置29とを有する。増速装置は、巻取パイプの回転力を、その中心線に対して所定の角度だけ傾斜した方向に変更して遠心ガバナに伝達するように構成される。【選択図】図1

Description

本発明は、スクリーン本体を巻取る方向に付勢する付勢装置によるスクリーン本体の上昇速度が制動装置により抑制されるロールスクリーンに関するものである。
従来、スクリーンの巻上げ速度を調整するためのガバナ装置に増速歯車を使用したロールブラインドの調速・停止装置が開示されている(例えば、特許文献1(請求項1、第2頁第4欄第10行~同頁同欄第38行、第3頁第5欄第18行~同頁第6欄第4行、第3頁第6欄第20行~同頁同欄第23行、第1図、第3図、第5図)参照。)。このロールブラインドの調速・停止装置では、窓等の上枠に固定される枠体の両側に取付ブラケットがねじ止めされ、その取付ブラケット間に巻取軸が回転可能に支持され、巻取軸からはスクリーンが吊下支持される。また、巻取軸内には付勢手段としての捩りコイルスプリングが配設され、その一端は巻上げ部材を介して巻取軸に固定され、他端は固定部材を介して取付ブラケットに固定される。そして、スクリーンが引下げられて巻取軸が回転すると捩りコイルスプリングが蓄勢され、その蓄勢力により巻取軸が逆方向へ回転してスクリーンを巻上げるようになっている。更に、巻取軸の一側には捩りコイルスプリングの蓄勢力に抗してスクリーンを所望位置に吊下支持するためのクラッチ装置とスクリーンの巻上げ速度を適宜規制するためのガバナ装置とが設けられる。取付ブラケットの一側には円筒状の支持筒部が突設され、その支持筒部の外周にはほぼ円筒状のクラッチキャップの基端部が回転可能に支持され、その外周面に巻取軸の一端が嵌合固定される。
増速歯車の周回経路の中心に互いに同一軸心の固定歯車及び従動歯車が配設されるとともに、固定歯車に設けられた断面円形状の摺接部に軸受リングが回転可能に嵌入される。また、軸受リングの内周に凹部が形成され、増速歯車が、従動歯車と噛合する大径部、固定歯車と噛合する小径部、及び凹部に挿入支持される受けピンにより構成される。増速歯車の間には固定歯車と同一軸心となるようにガバナシャフトの基端が配設され、この基端に形成された従動歯車は増速歯車の大径部とそれぞれ噛合する。このガバナシャフトはギヤハウジングの軸受孔を経てギヤハウジング外に突出し、その先端部にはガバナウエイトが設けられる。更に、ギヤハウジングの先端側にはカップ状のガバナドラムがガバナウエイトを覆うように固着される。
このように構成されたロールブラインドの調速・停止装置では、スクリーンの引上げ時において捩りコイルスプリングの蓄勢力によって巻取軸が回転すると、これに伴いクラッチキャップ、軸受リング、ギヤハウジング、及びガバナドラムが一体で回転するとともに、固定歯車と噛合しながらその周囲を両増速歯車が周回する。それぞれの増速歯車は一方で噛合している従動歯車を巻取軸とは逆方向へ増速回転させる。これに伴いガバナシャフトも回転してその遠心力によりガバナウエイトが外方へ付勢されガバナドラムの内周面に摺動する。このようにして巻取軸の回転速度は規制され、スクリーンは所定の速度以下で上昇する。また、増速歯車に形成された受けピンが、軸受リング内周に形成された凹部に挿入支持され、この増速歯車が摺接部の近傍に配設されるため、増速歯車と固定歯車や従動歯車との軸間距離を狭くしてこれらの機能をコンパクトにすることができる。この結果、スクリーンの上昇速度を規制するためのガバナ装置を小型化して巻取軸を小径化することができる。
一方、サイドプレートに回転可能に支持された巻取パイプの内部にスプリングを収容し、スプリングの蓄勢力によって巻取パイプにスクリーンを巻取り、巻取パイプに内蔵したブレーキ装置によりスクリーン巻取速度を減速するようにしたロールスクリーンが開示されている(例えば、特許文献2(請求項1、段落[0013]~[0021]、図1~図3)参照。)。このロールスクリーンでは、巻取パイプが、窓枠等に固定されるセットフレームの左右に設けられたサイドプレートに回転自在に支持される。ロールスクリーンの一端側には、スクリーンの上昇速度を上昇限度近くにおいて更に減速する第2ブレーキ装置が、他端側には、スクリーンの上昇速度を常に減速する第1ブレーキ装置がそれぞれ内装される。また、他端側のサイドプレートに初巻調整装置が設けられ、初巻調整装置の出力軸に固定軸が直結される。固定軸に蓄勢力によって巻取パイプを回転させてスクリーンを巻取パイプに巻取るスプリングが遊嵌される。スプリングの一端は固定軸に遊嵌されて巻取パイプと一体回転する動輪に係止され、他端は固定軸に固定された固定輪に係止される。
第1ブレーキ装置は第1ロータリダンパからなり、その軸部は第1制動クラッチを介して固定軸の左端部に直結される。第1ロータリダンパのケースは、動輪即ち巻取パイプと一体回転する。巻取パイプが、スクリーンの巻取り方向に回転すると、第1制動クラッチは作動して軸部の回転を制止するけれども、スクリーンの引出し方向に回転すると、第1制動クラッチは作動しないので、軸部はケースとともに回転する。このように、第1ロータリダンパは、スクリーン上昇中、内部に回転抵抗が発生し、常に減速作用を発動するけれども、スクリーン下降中は、内部に有効な回転抵抗が発生しないため、減速作用を発動しないようになっている。また、第2ブレーキ装置は、第2ロータリダンパと、その第2ロータリダンパの軸部を制動する第2制動クラッチからなり、巻取パイプの一端部に内設される操作クラッチと一体的に配置される。操作クラッチは、スクリーン をある程度以上引下げて放すと、スプリングによる巻取パイプの巻取り回転を制止するが、スクリーンを少しだけ引下げて放すと、スプリングによる巻取パイプの巻取り回転を許容する。操作クラッチの回転ケースは巻取パイプと一体回転し、固定軸はサイドプレートに固定支持される。
第2制動クラッチは、ユニットケースとガイド軸とスライド駒とロータリ駒を含む。ユニットケースは、一端部において操作クラッチの回転ケースと連結具を介して一体に接続し、巻取パイプと一体回転する。第2ロータリダンパのケースは、ユニットケースの他端部に内嵌され、巻取パイプと一体回転する。ガイド軸は、操作クラッチの固定軸に直結し、ユニットケース内を延長する。また、ユニットケースは、内周面に雌ねじが形成される。その雌ねじと係合する雄ねじを外周に有するスライド駒が、ガイド軸に回転不能にかつ軸方向に摺動可能に外嵌される。ガイド軸の右端部には、ロータリ駒が回転可能に外嵌され、ロータリ駒は、第2ロータリダンパの軸部と一体回転するように結合する。スライド駒とロータリ駒は、近接時に相互に係合する突起を相対する端面に有する。
スクリーンの昇降中、第2ロータリダンパのケースは、常に巻取パイプと一体回転する。このとき、スライド駒とロータリ駒の突起が分離していると、軸部はケースとともに回転し、第2ロータリダンパの内部に有効な回転抵抗は発生しないから、第2ブレーキ装置は減速作用を発揮しない。しかし、スライド駒とロータリ駒の突起が結合していると、軸部は回転を停止し、第2ロータリダンパの内部に有効な回転抵抗が発生するから、第2ブレーキ装置は減速作用を発揮する。具体的には、スクリーン上昇方向に巻取パイプが回転すると、スライド駒はガイド軸上を一方向に移動する。スクリーン上昇限度近くになると、スライド駒はロータリ駒に接近し、双方の突起は係合するから、第2ブレーキ装置は減速作用を発揮する。しかし、スクリーン下降方向に巻取パイプが回転すると、スライド駒はガイド軸上を他方向に移動し、スライド駒はロータリ駒から遠ざかり双方の突起は分離するから、第2ブレーキ装置は減速作用を発揮しない。
実公平08-9356号公報 特開2004-316307号公報
しかし、上記特許文献1に示されたロールブラインドの調速・停止装置では、スクリーンの巻取り時に、増速歯車が従動歯車を巻取軸とは逆方向へ増速回転させることに伴い、ガバナシャフトも回転してその遠心力によりガバナウエイトが外方へ付勢されガバナドラムの内周面に摺動する遠心ガバナを用いているため、スクリーンの巻取りに伴って、コイルスプリングの蓄勢力が弱まることにより、スクリーンの巻上げ速度が遅くなり、スクリーン巻取りの全領域において巻取り速度が変化してしまう不具合があった。また、上記特許文献1に示されたロールブラインドの調速・停止装置では、増速歯車の増速比を大きくすると、スクリーン巻取り速度の変化は少なくなるけれども、巻取軸内の同軸上で、大きな増速比を確保しようとすると、歯車のモジュールが小さくなり歯の強度が低下するか、或いは構成歯車が増加し、部品点数が増大する問題点もあった。
一方、上記特許文献2に示されたロールスクリーンでは、第1ブレーキ装置と第2ブレーキ装置を組合せているため、スクリーンが全て巻取られるまでの時間が変化してしまう問題点があった。また、上記特許文献2に示されたロールスクリーンでは、第1ブレーキ装置のブレーキ力を強くし過ぎると、第2ブレーキ装置のブレーキ力が作用した直後にスクリーンの巻取りが停止してしまう問題点もあった。更に、上記特許文献2に示されたロールスクリーンでは、機種によってスクリーンの重量などが異なると、第1及び第2ブレーキ装置の組合せを変更する必要があり、調整が難しい問題点もあった。
本発明の目的は、略円筒状の巻取パイプ内で、遠心ガバナの直径を最大限に大きくすることができ、これにより高い増速比と安定した制動力を有する制動装置を得ることができる、ロールスクリーンを提供することにある。
本発明の第1の観点は、図1~図4及び図11に示すように、スクリーン本体13を繰出し可能に巻取る巻取パイプ14と、巻取パイプ14の両端を回転可能に保持する一対のサイドプレート11,12と、巻取パイプ14内に設けられスクリーン本体13を巻取る方向に巻取パイプ14を回転させるように付勢する付勢装置16と、巻取パイプ14内に設けられ付勢装置16の付勢力による巻取パイプ14の回転速度を抑制する制動装置17とを備えたロールスクリーン10において、制動装置17が、巻取パイプ14内に設けられサイドプレート12に接続されて回転不能に構成された制動ケース26と、制動ケース26に回転可能に取付けられ巻取パイプ14が回転駆動する駆動軸27と、制動ケース26内に設けられ巻取パイプ14の回転を減速させる遠心ガバナ28と、制動ケース26内に設けられ駆動軸27の回転速度を増大して遠心ガバナ28に伝達する増速装置29とを有し、増速装置29は、巻取パイプ14の回転力を、その中心線に対して所定の角度だけ傾斜した方向に変更して遠心ガバナ28に伝達するように構成されたことを特徴とする。
本発明の第2の観点は、第1の観点に基づく発明であって、更に図1~図4に示すように、増速装置29は、駆動軸27に嵌着され駆動軸27と一体的に回転する入力ギヤ32と、入力ギヤ32に噛合する従動ギヤ33と、従動ギヤ33と同軸上に設けられた駆動ねじギヤ34と、駆動ねじギヤ34に噛合する従動ねじギヤ37と、従動ねじギヤ37と同軸上に設けられたウォームホイール38と、ウォームホイール38に噛合するウォーム41と、ウォーム41と一体的に設けられ遠心ガバナ28が嵌着されたウォーム軸42とを有し、増速装置29は、巻取パイプ14の回転力を、入力ギヤ32と従動ギヤ33との噛合により、巻取パイプ14の中心線から所定の距離だけ平行移動した平行方向に変更し、駆動ねじギヤ34と従動ねじギヤ37の噛合により、上記平行方向に直交する第1直交方向に変更し、ウォームホイール38とウォーム41の噛合により、第1直交方向に直交する第2直交方向に変更して遠心ガバナ28に伝達するように構成されたことを特徴とする。
本発明の第3の観点は、第1の観点に基づく発明であって、更に図1~図3に示すように、制動ケース26の両端が巻取パイプ14の内周面に挿着された一対のインナプレート21,22によりこれらのインナプレート21,22に対して相対回転可能に保持されたことを特徴とする。
本発明の第4の観点は、第1の観点に基づく発明であって、更に図1及び図2に示すように、遠心ガバナ28の中心線が制動ケース26の中心線に対して所定の角度だけ傾斜した方向に変更され、遠心ガバナ28が制動ケース26の中心線近傍に位置するように構成されたことを特徴とする。
本発明の第5の観点は、第3の観点に基づく発明であって、更に図1~図3に示すように、一対のインナプレート21,22を介して駆動軸27に伝達される巻取パイプ14の回転力のうちスクリーン本体13を巻取る方向の巻取パイプ14の回転力はワンウェイクラッチ43により増速装置29に伝達され、スクリーン本体13を繰出す方向の巻取パイプ14の回転はワンウェイクラッチ43により増速装置29に伝達されないように構成されたことを特徴とする。
本発明の第1の観点のロールスクリーンでは、略円筒状の巻取パイプ内で、巻取パイプの回転力を、その中心線に対して所定の角度だけ傾斜した方向に変更して遠心ガバナに伝達するように増速装置を構成したので、略円筒状の巻取パイプ内で、遠心ガバナの直径を最大限に大きくすることができる。この結果、高い増速比と安定した制動力を有する制動装置を得ることができる。
本発明の第2の観点のロールスクリーンでは、巻取パイプの回転力を、入力ギヤと従動ギヤとの噛合により、巻取パイプの中心線から所定の距離だけ平行移動した平行方向に変更し、駆動ねじギヤと従動ねじギヤの噛合により、上記平行方向に直交する第1直交方向に変更し、ウォームホイールとウォームの噛合により、第1直交方向に直交する第2直交方向に変更して遠心ガバナに伝達するように増速装置を構成したので、上記と同様に、略円筒状の巻取パイプ内で、遠心ガバナの直径を最大限に大きくすることができる。この結果、高い増速比と安定した制動力を有する制動装置を得ることができる。
本発明の第3の観点のロールスクリーンでは、制動ケースの両端を、巻取パイプの内周面に挿着された一対のインナプレートによりこれらのインナプレートに対して相対回転可能に保持したので、制動ケースを巻取パイプ内にコンパクトに収容できる。
本発明の第4の観点のロールスクリーンでは、遠心ガバナの中心線を制動ケースの中心線に対して所定の角度だけ傾斜した方向に変更して、遠心ガバナを制動ケースの中心線近傍に位置させたので、略円筒状の巻取パイプ内で、遠心ガバナの直径を最大限に大きくすることができる。この結果、高い増速比と安定した制動力を有する制動装置を得ることができる。
本発明の第5の観点のロールスクリーンでは、一対のインナプレートを介して駆動軸に伝達される巻取パイプの回転力のうちスクリーン本体を巻取る方向の巻取パイプの回転力をワンウェイクラッチにより増速装置に伝達するので、増速装置に伝達された巻取パイプの回転力が更に遠心ガバナに伝達される。この結果、制動装置の安定した制動力により、スクリーン本体が適切な速度で巻取られる。一方、スクリーン本体を繰出す方向の巻取パイプの回転力をワンウェイクラッチにより増速装置に伝達しないので、巻取パイプの回転力は増速装置及び遠心ガバナに伝達されない。この結果、手動でスクリーン本体を比較的スムーズに繰出すことができる。
本発明実施形態のロールスクリーンの巻取パイプの縦断面図である。 その巻取パイプ内に設けられた制動装置の第1インナプレート、制動ケース及び遠心ガバナ等を含む立体分解図である。 その制動装置の第2インナプレート、ワンウェイクラッチ及び入力ギヤ等を含む立体分解図である。 (a)は制動装置の第1制動ケースを取外して内部を露出させた状態を示す制動装置の斜視図であり、(b)は制動装置の第2制動ケースを取外して内部を露出させた状態を示す制動装置の斜視図である。 その制動装置の外観を示す斜視図である。 その制動装置の第2インナプレートに駆動軸を挿着した状態を示す図1のA-A線断面図である。 その制動装置の第2インナプレートに駆動軸を挿着した状態を示す斜視図である。 入力ギヤに従動ギヤが噛合し駆動ねじギヤに従動ねじギヤが噛合する状態を要部斜視図である。 ウォームホイールにウォームが噛合しウォーム軸の先端に遠心ガバナが設けられた状態を示す要部斜視図である。 図9のB矢視図である。 そのロールスクリーンの正面図である。
次に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。図1及び図11に示すように、ロールスクリーン10は、スクリーン本体13を繰出し可能に巻取る巻取パイプ14と、巻取パイプ14の両端を回転可能に保持する左右一対の第1及び第2サイドプレート11,12と、巻取パイプ14内に設けられスクリーン本体13を巻取る方向に巻取パイプ14を回転させるように付勢する付勢装置16と、巻取パイプ14内に設けられ付勢装置16の付勢力による巻取パイプ14の回転速度を抑制する制動装置17とを備える。部屋の窓枠の上縁等には水平方向に延びるセットフレーム18が設けられる(図11)。このセットフレーム18の両端に第1及び第2サイドプレート11,12がそれぞれ取付けられ、第1及び第2サイドプレート11,12に巻取パイプ14が回転可能に保持される(図1及び図11)。
付勢装置16は捩りコイルばね16aを有し、この捩りコイルばね16aは巻取パイプ14に内蔵される(図1)。捩りコイルばね16aの右端は初巻調整装置(図示せず)を介して第1サイドプレート11に取付けられ、捩りコイルばね16aの左端は動輪19を介して巻取パイプ14に固定される。そして、スクリーン本体13を繰出す方向に巻取パイプ14が回転すると、捩りコイルばね16aにばね力が蓄えられ、このばね力により、スクリーン本体13を巻取パイプ14に巻取る方向に巻取パイプ14が回転するようになっている。また、初巻調整装置は、捩りコイルばね16aに予めばね力を付与するために設けられる。更に、スクリーン本体13の下端にはボトムバー23が設けられ、このボトムバー23の中央にはスクリーン本体13を手動で操作するためのプルグリップ24が取付けられる(図11)。
一方、制動装置17は、巻取パイプ14内に設けられ第2サイドプレート12に接続されて回転不能に構成された制動ケース26と、制動ケース26に回転可能に取付けられ巻取パイプ14が回転駆動する駆動軸27と、制動ケース26内に設けられ巻取パイプ14の回転を減速させる遠心ガバナ28と、制動ケース26内に設けられ駆動軸27の回転速度を増大して遠心ガバナ28に伝達する増速装置29とを有する(図1~図4)。制動ケース26は、円筒状に形成され、その中心線を含む鉛直面で分割された第1及び第2ケース部26a,26bからなる(図2~図5)。第1及び第2ケース部26a,26bを合体してビス26c(図2及び図5)で固定することにより、円筒状の制動ケース26が形成される(図5)。
制動ケース26の両端は巻取パイプ14の内周面に挿着された左右一対の第1及び第2インナプレート21,22により第1及び第2インナプレート21,22に対して相対回転可能に保持される(図1)。即ち、制動ケース26の両端には、第1及び第2インナプレート21,22がベアリング31,31を介して相対回転可能に嵌入される。これにより、制動ケースを巻取パイプ内にコンパクトに収容できるようになっている。また、第1及び第2インナプレート21,22の外周面には第1及び第2凹溝21a,22aが2本ずつ形成され(図2~図6)、第1及び第2凹溝21a,22aは巻取パイプ14にその中心に向って突設された2本の凸条14a(図6)にそれぞれ係合する。これにより第1インナプレート21は巻取パイプ14と一体的に回転し(図6)、第2インナプレート21も図示しないが巻取パイプ14と一体的に回転するようになっている。更に、駆動軸27は第1インナプレート21に挿着される(図1及び図7)。具体的には、図7に示すように、駆動軸27に横断面略小判型のボス部27aが形成され、第1インナプレート21に横断面略小判型の孔21bが形成される。この駆動軸27のボス部27aを第1インナプレート21の孔21bに挿入することにより、駆動軸27は第1インナプレート21と一体的に回転するように構成される。
増速装置29は、巻取パイプ14の回転力を、その中心線に対して所定の角度だけ傾斜した方向に変更して遠心ガバナ28に伝達するように構成される(図1~図4)。具体的には、増速装置29は、駆動軸27に嵌着され駆動軸27と一体的に回転する入力ギヤ32と、入力ギヤ32に噛合する従動ギヤ33とこの従動ギヤ33と同軸上に設けられた駆動ねじギヤ34とを接続するカウンタ軸36と、駆動ねじギヤ34に噛合する従動ねじギヤ37とこの従動ねじギヤ37と同軸上に設けられたウォームホイール38とを接続する従動軸39と、ウォームホイール38に噛合するウォーム41と、ウォーム41と一体的に設けられ遠心ガバナ28が嵌着されたウォーム軸42とを有する。駆動軸27と入力ギヤ32との間には、ワンウェイクラッチ43が介装される(図1及び図2)。このワンウェイクラッチ43は、第1及び第2インナプレート21,22を介して駆動軸27に伝達される巻取パイプ14の回転力のうちスクリーン本体13を巻取る方向の巻取パイプ14の回転力を増速装置29に伝達し、スクリーン本体13を繰出す方向の巻取パイプ14の回転力を増速装置29に伝達しないように構成される。また、カウンタ軸36は駆動軸27に平行に設けられ、従動ギヤ33及び駆動ねじギヤ34はカウンタ軸36に嵌着される(図2)。従動軸39はカウンタ軸36と直角に立体交差するようにカウンタ軸36の下方に設けられ、従動ねじギヤ37とウォームホイール38は従動軸39に嵌着される(図2及び図8)。更に、ウォーム41はウォームホイール38の下面でウォームホイール38に噛合し、ウォーム軸42は斜め上方に傾斜して設けられる(図1,図2、図9及び図10)。
これにより、増速装置29は、巻取パイプ14の回転力を、入力ギヤ32と従動ギヤ33との噛合により、巻取パイプ14の中心線から所定の距離だけ平行移動した平行方向に変更し、駆動ねじギヤ34と従動ねじギヤ37の噛合により、上記平行方向に直交する第1直交方向に変更し、ウォームホイール38とウォーム41の噛合により、第1直交方向に直交する第2直交方向に変更して遠心ガバナ28に伝達するように構成される(図2~図4、図8及び図9)。そして、ウォーム軸42に嵌着された遠心ガバナ28の中心線、即ちウォーム軸42の軸線が制動ケース26の中心線に対して所定の角度だけ傾斜した方向に変更され、遠心ガバナ28が制動ケース26の中心線近傍に位置するように構成される。ここで、制動ケース26の中心線に対する遠心ガバナ28の中心線のなす所定の角度は、略円筒状の巻取パイプ14内で、遠心ガバナ28の直径を最大限に大きくして、高い増速比と安定した制動力を有する制動装置17が得られる角度である。更に、遠心ガバナ28は、ゴム等の弾性素材により略S字状又は略逆S字状に形成される(図2、図9及び図10)。
一方、制動ケース26はクラッチ装置44を介して第2サイドプレート12に回転不能に接続される(図1)。このクラッチ装置44は、一端が第2サイドプレート12に回転不能に支持されたクラッチ用固定軸46と、第2サイドプレート12に回転可能に支持されたクラッチ用ケース47と、クラッチ用固定軸46に嵌着され外周面にカム溝(図示せず)が形成されたクラッチ用ドラム48と、クラッチ用ケース47の内周面にクラッチ用固定軸46の軸方向に延びて形成されたガイド溝(図示せず)と、カム溝とガイド溝との重なる空間内を転動するクラッチ用転動体(図示せず)とを有する。クラッチ用固定軸46の他端は第2サイドプレート12に回転不能に接続され、これにより制動ケース26は回転しないようになっている。また、クラッチ用ケース47には巻取パイプ14の他端が相対回転不能に嵌入される。このクラッチ装置44は、スクリーン本体13を繰出してスクリーン本体13を巻取る方向に巻取パイプ14に捩りコイルばね16aのばね力を作用させてスクリーン本体13の操出し操作を停止した後、プルグリップ24から手を離すと、捩りコイルばね16aのばね力によるスクリーン本体13の巻取り方向への巻取パイプ14の回転を阻止し、このスクリーン本体13の巻取り方向への巻取パイプ14の回転が阻止された状態でスクリーン本体13を僅かに引出してプルグリップ24から手を離すと、捩りコイルばね16aのばね力によるスクリーン本体13の巻取り方向への巻取パイプ14の回転を許容するように構成される。
このように構成されたロールスクリーン10の動作を説明する。プルグリップ24を下方に引っ張って、スクリーン本体13を巻取パイプ14から繰出すと、捩りコイルばね16aにばね力が蓄えられる。このとき、巻取パイプ14の回転力は第1インナプレート21を介して駆動軸27に伝達されるけれども、ワンウェイクラッチ43が機能して入力ギヤ32、増速装置29及び遠心ガバナ28に伝達されない。そして、スクリーン本体13の操出し操作を停止した後、プルグリップ24から手を離すと、クラッチ装置44が捩りコイルばね16aのばね力によるスクリーン本体13の巻取り方向への巻取パイプ14の回転を阻止する。これにより、手動でスクリーン本体13を比較的スムーズに繰出すことができる。
一方、スクリーン本体13の巻取り方向への巻取パイプ14の回転が阻止された状態で、プルグリップ24を把持してスクリーン本体13を僅かに引出した後プルグリップ24から手を離すと、クラッチ装置44が捩りコイルばね16aのばね力によるスクリーン本体13の巻取り方向への巻取パイプ14を回転を許容する。即ち、巻取パイプ14は捩りコイルばね16aに蓄積されたばね力によりスクリーン本体13を巻取る方向に巻取パイプ14を回転させる。このとき、巻取パイプ14の回転力は第1インナプレート21を介して駆動軸27に伝達された後、ワンウェイクラッチ43が機能して入力ギヤ32に伝達され、更に増速装置29及び遠心ガバナ28に伝達される。この結果、駆動軸27の回転速度が増速装置29により増速されて遠心ガバナ28に伝達され、遠心ガバナ28の回転速度が高速になってその慣性力が増大するので、駆動軸27及び巻取パイプ14の回転速度が抑制され、スクリーン本体13が適切な速度で巻取られる。
また、巻取パイプ14の回転力を、その中心線に対して所定の角度だけ傾斜した方向であって遠心ガバナ28の直径を増大可能な方向に変更して遠心ガバナ28に伝達するように増速装置29を構成したので、略円筒状の巻取パイプ14内で、遠心ガバナ28の直径を最大限に大きくすることができる。この結果、高い増速比と安定した制動力を有する制動装置17を得ることができる。具体的には、巻取パイプ14の回転力を、入力ギヤ32と従動ギヤ33との噛合により、巻取パイプ14の中心線から所定の距離だけ平行移動した平行方向に変更し、駆動ねじギヤ34と従動ねじギヤ37の噛合により、上記平行方向に直交する第1直交方向に変更し、ウォームホイール38とウォーム41の噛合により、第1直交方向に直交する第2直交方向に変更して遠心ガバナ28に伝達するように増速装置29を構成したので、略円筒状の巻取パイプ14内で、遠心ガバナ28の直径を最大限に大きくすることができる。この結果、高い増速比と安定した制動力を有する制動装置17を得ることができる。
10 ロールスクリーン
11 第1サイドプレート(サイドプレート)
12 第2サイドプレート(サイドプレート)
13 スクリーン本体
14 巻取パイプ
16 付勢装置
17 制動装置
21 第1インナプレート(インナプレート)
22 第2インナプレート(インナプレート)
26 制動ケース
27 駆動軸
28 遠心ガバナ
29 増速装置
32 入力ギヤ
33 従動ギヤ
34 駆動ねじギヤ
36 カウンタ軸
37 従動ねじギヤ
38 ウォームホイール
39 従動軸
41 ウォーム
42 ウォーム軸
43 ワンウェイクラッチ

Claims (5)

  1. スクリーン本体を繰出し可能に巻取る巻取パイプと、前記巻取パイプの両端を回転可能に保持する一対のサイドプレートと、前記巻取パイプ内に設けられ前記スクリーン本体を巻取る方向に前記巻取パイプを回転させるように付勢する付勢装置と、前記巻取パイプ内に設けられ前記付勢装置の付勢力による前記巻取パイプの回転速度を抑制する制動装置とを備えたロールスクリーンにおいて、
    前記制動装置が、
    前記巻取パイプ内に設けられ前記サイドプレートに接続されて回転不能に構成された制動ケースと、
    前記制動ケースに回転可能に取付けられ前記巻取パイプが回転駆動する駆動軸と、
    前記制動ケース内に設けられ前記巻取パイプの回転を減速させる遠心ガバナと、
    前記制動ケース内に設けられ前記駆動軸の回転速度を増大して前記遠心ガバナに伝達する増速装置と
    を有し、
    前記増速装置は、前記巻取パイプの回転力を、その中心線に対して所定の角度だけ傾斜した方向に変更して前記遠心ガバナに伝達するように構成されたことを特徴とするロールスクリーン。
  2. 前記増速装置は、
    前記駆動軸に嵌着され前記駆動軸と一体的に回転する入力ギヤと、
    前記入力ギヤに噛合する従動ギヤと、
    前記従動ギヤと同軸上に設けられた駆動ねじギヤと、
    前記駆動ねじギヤに噛合する従動ねじギヤと、
    前記従動ねじギヤと同軸上に設けられたウォームホイールと、
    前記ウォームホイールに噛合するウォームと、
    前記ウォームと一体的に設けられ前記遠心ガバナが嵌着されたウォーム軸と
    を有し、
    前記増速装置は、前記巻取パイプの回転力を、前記入力ギヤと前記従動ギヤとの噛合により、前記巻取パイプの中心線から所定の距離だけ平行移動した平行方向に変更し、前記駆動ねじギヤと前記従動ねじギヤの噛合により、前記平行方向に直交する第1直交方向に変更し、前記ウォームホイールと前記ウォームの噛合により、前記第1直交方向に直交する第2直交方向に変更して前記遠心ガバナに伝達するように構成された請求項1記載のロールスクリーン。
  3. 前記制動ケースの両端が前記巻取パイプの内周面に挿着された一対のインナプレートによりこれらのインナプレートに対して相対回転可能に保持された請求項1記載のロールスクリーン。
  4. 前記遠心ガバナの中心線が前記制動ケースの中心線に対して所定の角度だけ傾斜した方向に変更され、前記遠心ガバナが前記制動ケースの中心線近傍に位置するように構成された請求項1記載のロールスクリーン。
  5. 前記一対のインナプレートを介して前記駆動軸に伝達される前記巻取パイプの回転力のうち前記スクリーン本体を巻取る方向の前記巻取パイプの回転力はワンウェイクラッチにより増速装置に伝達され、前記スクリーン本体を繰出す方向の前記巻取パイプの回転力は前記ワンウェイクラッチにより増速装置に伝達されないように構成された請求項3記載のロールスクリーン。
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