JP2022052701A - 化粧シート及びその製造方法 - Google Patents

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利成 茅原
Toshishige Kayahara
臣 荒木田
Shin Arakida
智美 中島
Tomomi Nakajima
梨紗 良波
Risa Yoshinami
雅貴 和田
Masataka Wada
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Abstract

【課題】本発明は、耐傷付き性、及び耐摩耗性に優れ、且つ、加工性、切削性、及び生産性に優れており、絵柄模様層の絵柄と表面凹凸とが同調した、意匠性に優れた化粧シートを提供する。【解決手段】少なくとも熱可塑性樹脂基材シート上に、絵柄模様層、第1接着剤層、ポリエステル系樹脂層、透明熱可塑性樹脂層、及び、表面保護層をこの順に有する化粧シートであって、(1)少なくとも前記透明熱可塑性樹脂層に、前記絵柄模様層の絵柄と同調する凹凸模様が形成されており、(2)前記透明熱可塑性樹脂層の厚みは、50μm以上150μm以下であり、(3)前記ポリエステル系樹脂層の厚みは、100μm以上300μm以下であり、(4)前記ポリエステル系樹脂層の厚みと、前記透明熱可塑性樹脂層の厚みの合計値は、200μm以上400μm以下であり、(5)前記絵柄模様層の絵柄と前記凹凸模様とのずれ幅が4.0mm以下である、ことを特徴とする化粧シート。【選択図】なし

Description

本発明は、化粧シート及びその製造方法に関する。
従来、床材等様々な用途で用いられる化粧シートとして、ポリオレフィン系樹脂等の非塩素系樹脂フィルムが用いられている。このような化粧シートには、物をぶつけたり、移動の際に擦ることにより表面に傷がつかないように、耐傷付き性や耐摩耗性が要求される。
上述のように耐傷付き性や耐摩耗性を備えた化粧シートに用いられる材料として、例えば、メラミン板が用いられている(特許文献1参照。)。メラミン板を用いると、ロールラミネートによる加工ができず、枚葉での貼り合せ加工となるため加工性が低いという問題があり、作業の効率も悪く、またその重さに起因して作業し難く、生産性が低いという問題がある。
また、メラミン板を切断した場合、バリが発生するため、切削性に劣るという問題がある。
また、化粧シートには高い意匠性が要求される。化粧シートは木目等の様々な模様が付されており、これらの模様には、絵柄模様層の絵柄と表面凹凸とが同調したリアルな、高い意匠性が求められている。
従って、耐傷付き性、及び耐摩耗性に優れ、且つ、加工性、切削性、及び生産性に優れており、絵柄模様層の絵柄と表面凹凸とが同調した、意匠性に優れた化粧シートの開発が望まれている。
特開2014-188941号公報
本発明は、耐傷付き性、及び耐摩耗性に優れ、且つ、加工性、切削性、及び生産性に優れており、絵柄模様層の絵柄と表面凹凸とが同調した、意匠性に優れた化粧シートを提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、少なくとも熱可塑性樹脂基材シート上に、絵柄模様層、第1接着剤層、ポリエステル系樹脂層、透明熱可塑性樹脂層、及び、表面保護層をこの順に有し、(1)少なくとも前記透明熱可塑性樹脂層に、前記絵柄模様層の絵柄と同調する凹凸模様が形成されており、(2)前記透明熱可塑性樹脂層の厚みは、50μm以上150μm以下であり、(3)前記ポリエステル系樹脂層の厚みは、100μm以上300μm以下であり、(4)前記ポリエステル系樹脂層の厚みと、前記透明熱可塑性樹脂層の厚みの合計値は、200μm以上400μm以下であり、(5)前記絵柄模様層の絵柄と前記凹凸模様とのずれ幅が4.0mm以下である化粧シートによれば、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、下記の化粧シート及びその製造方法に関する。
1.少なくとも熱可塑性樹脂基材シート上に、絵柄模様層、第1接着剤層、ポリエステル系樹脂層、透明熱可塑性樹脂層、及び、表面保護層をこの順に有する化粧シートであって、
(1)少なくとも前記透明熱可塑性樹脂層に、前記絵柄模様層の絵柄と同調する凹凸模様が形成されており、
(2)前記透明熱可塑性樹脂層の厚みは、50μm以上150μm以下であり、
(3)前記ポリエステル系樹脂層の厚みは、100μm以上300μm以下であり、
(4)前記ポリエステル系樹脂層の厚みと、前記透明熱可塑性樹脂層の厚みの合計値は、200μm以上400μm以下であり、
(5)前記絵柄模様層の絵柄と前記凹凸模様とのずれ幅が4.0mm以下である、
ことを特徴とする化粧シート。
2.前記ポリエステル系樹脂層上に前記透明熱可塑性樹脂層が押出ラミネート加工により積層されている、項1に記載の化粧シート。
3.前記透明熱可塑性樹脂層は、ポリオレフィン系樹脂、及び/又は、ポリエステル系樹脂を含有する、項1又は2に記載の化粧シート。
4.前記透明熱可塑性樹脂層と前記ポリエステル系樹脂層とが第2接着剤層により貼り合わされており、前記第2接着剤層がウレタン樹脂系接着剤を含有する、項1~3のいずれかに記載の化粧シート。
5.前記表面保護層の厚みが3μm以上100μm以下である、項1~4のいずれかに記載の化粧シート。
6.前記表面保護層は、紫外線硬化型樹脂、2液硬化型樹脂、及び、電離放射線硬化型樹脂からなる群より選択される少なくとも1種を含有する、項1~5のいずれかに記載の化粧シート。
7.前記熱可塑性樹脂基材シートの、前記絵柄模様層が形成されている側とは反対側の面に、裏面プライマー層を有する、項1~6のいずれかに記載の化粧シート。
8.前記表面保護層は、抗菌剤、抗アレルゲン剤、及び、抗ウイルス剤からなる群より選択される少なくとも1種を含有する、項1~7のいずれかに記載の化粧シート。
9.項1~8のいずれかに記載の化粧シートを基材上に有する床用化粧材。
10.前記基材は、木質系基材、無機質系基材、合成樹脂基材、又は、金属系基材である、項9に記載の床用化粧材。
11.項1~8のいずれかに記載の化粧シートの、前記熱可塑性樹脂基材シートの前記絵柄模様層が形成されている側とは反対側の面に、タック材を有する、タック付き化粧シート。
12.項1~8のいずれかに記載の化粧シートの製造方法であって、
前記熱可塑性樹脂基材シート上に、印刷によって前記絵柄模様層を形成し、前記絵柄模様層上に前記ポリエステル系樹脂層をドライラミネーションにより貼り合わせ、溶融した透明熱可塑性樹脂を含む樹脂組成物を多層押出機から押し出して形成した複数の層を積層して、前記透明熱可塑性樹脂層を形成した後、前記透明熱可塑性樹脂層にエンボス加工を行い、前記透明熱可塑性樹脂層上に前記表面保護層を形成することを特徴とする化粧シートの製造方法。
本発明の化粧シートは、耐傷付き性、及び耐摩耗性に優れ、且つ、加工性、切削性、及び生産性に優れており、絵柄模様層の絵柄と表面凹凸とが同調しており、優れた意匠性を示すことができる。
本発明の化粧シート及び床用化粧材の層構成の例を示す模式図である。 本発明の製造方法の、第2工程の例を示す模式図である。
以下、本発明の化粧シート及びその製造方法について詳細に説明する。なお、本発明の化粧シートにおいて、表面とは、いわゆる「おもて面」であり、本発明の化粧シートが基材等に積層して用いられる際に、基材と接触する面とは反対側の面であり、積層後に視認される面である。また、本明細書では、本発明の化粧シートについて、上記表面の方向を「おもて」又は「上」と称し、その反対側を「裏」又は「下」と称する場合がある。また、以下の記載において、「~」で表される数値範囲の下限上限は「以上以下」を意味する(例えば、α~βならば、α以上β以下である)。
1.化粧シート
本発明の化粧シートは、少なくとも熱可塑性樹脂基材シート上に、絵柄模様層、第1接着剤層、ポリエステル系樹脂層、透明熱可塑性樹脂層、及び、表面保護層をこの順に有する化粧シートであって、(1)少なくとも前記透明熱可塑性樹脂層に、前記絵柄模様層の絵柄と同調する凹凸模様が形成されており、(2)前記透明熱可塑性樹脂層の厚みは、50μm以上150μm以下であり、(3)前記ポリエステル系樹脂層の厚みは、100μm以上300μm以下であり、(4)前記ポリエステル系樹脂層の厚みと、前記透明熱可塑性樹脂層の厚みの合計値は、200μm以上400μm以下であり、(5)前記絵柄模様層の絵柄と前記凹凸模様とのずれ幅が4.0mm以下であることを特徴とする。
上記特徴を有する本発明の化粧シートは、少なくとも前記透明熱可塑性樹脂層に、絵柄模様層の絵柄と同調する凹凸模様が形成されており、前記絵柄模様層の絵柄と凹凸模様とのずれ幅が4.0mm以下であるので、絵柄模様層の絵柄と表面凹凸とが同調しており、優れた意匠性を示すことができる。また、本発明の化粧シートは、表面保護層を有しており、ポリエステル系樹脂層の厚みが100μm以上であり、ポリエステル系樹脂層の厚みと、透明熱可塑性樹脂層の厚みの合計値が200μm以上であるので、耐傷付き性及び耐摩耗性に優れている。また、本発明の化粧シートは、ポリエステル系樹脂層の厚みが300μm以下であり、ポリエステル系樹脂層の厚みと、透明熱可塑性樹脂層の厚みの合計値が400μm以下であるので、加工性及び切削性に優れている。更に、本発明の化粧シートは、透明熱可塑性樹脂層の厚みが50μm以上150μm以下であるので、製造時のシワの発生やロールとられが抑制されており、生産性に優れている。すなわち、本発明の化粧シートは、上述の構成を全て備えることにより、これらの構成があいまって、耐傷付き性、及び耐摩耗性に優れ、且つ、加工性、切削性、及び生産性に優れており、絵柄模様層の絵柄と表面凹凸とが同調しており、優れた意匠性を示すことができるとの特性を全て備えることができる。
本発明の化粧シートは、少なくとも熱可塑性樹脂基材シート上に、絵柄模様層、第1接着剤層、ポリエステル系樹脂層、透明熱可塑性樹脂層、及び、表面保護層をこの順に有していれば、具体的な層構成については限定されない。例えば、図1に示すように、本発明の化粧シート10は、少なくとも前記熱可塑性樹脂基材シート1上に、絵柄模様層2、第1接着剤層3、ポリエステル系樹脂層4、第2接着剤層5、透明熱可塑性樹脂層6、及び、表面保護層7をこの順に有する化粧シートが挙げられる。また、図1では、本発明の化粧シート10は、表面に絵柄模様層2の絵柄と同調する凹凸模様6aが形成されている。更に、図1では、熱可塑性樹脂基材シート1の裏面側には、裏面プライマー層8が設けられている。なお、図1では、化粧シート10が基材9上に積層されており、床用化粧材10aを形成している。以下、かかる層構成の化粧シートを代表例として、各層について具体的に説明する。
(熱可塑性樹脂基材シート1)
本発明の床用化粧シートは、熱可塑性基材シート(以下、単に「基材シート」とも示す。)1を有する。
基材シート1は、その表面(おもて面)に絵柄模様層2等が順次積層される層である。基材シート1としては、熱可塑性樹脂により形成されたシート(フィルム)を使用する。具体的には、ポリエチレン、エチレン-αオレフィン共重合体、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリブテン、エチレン-プロピレン共重合体、プロピレン-ブテン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体ケン化物、エチレン-(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン-(メタ)アクリル酸エステル共重合体等のオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレート、アイオノマー、アクリル酸エステル系重合体、メタアクリル酸エステル系重合体等が挙げられる。前記基材シート1は、これら樹脂を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることにより形成すればよい。なお、「(メタ)アクリル酸」は、アクリル酸及び/又はメタクリル酸を意味し、他の(メタ)と記載された部分についても同様である。
基材シート1は、着色されていてもよい。この場合は、上記のような熱可塑性樹脂に対して着色材(顔料又は染料)を添加して着色することができる。着色材としては、例えば、二酸化チタン、カーボンブラック、酸化鉄等の無機顔料、フタロシアニンブルー等の有機顔料のほか、各種の染料も使用することができる。これらは、公知又は市販のものから1種又は2種以上を選ぶことができる。また、着色材の添加量も、所望の色合い等に応じて適宜設定すればよい。
基材シート1には、必要に応じて、充填剤、艶消し剤、発泡剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定化剤等の各種の添加剤が含まれていてもよい。
基材シート1の厚みは、最終製品の用途、使用方法等により適宜設定できるが、一般には20~300μmが好ましい。
基材シート1には、必要に応じて、絵柄模様層2等を形成するインキの密着性を高めるために表面(おもて面)にコロナ放電処理を施してもよい。コロナ放電処理の方法・条件は、公知の方法に従って実施すれば良い。また、必要に応じて、基材シート1の裏面にコロナ放電処理を施したり、絵柄模様層を形成したり、後述する裏面プライマー層8等を形成したりしてもよい。
(絵柄模様層2)
本発明の化粧シートは、絵柄模様層2を有する。
絵柄模様層2は、化粧シートに所望の絵柄(意匠)を付与する層であり、絵柄の種類等は限定的ではない。例えば、木目模様、レザー模様、石目模様、砂目模様、タイル貼模様、煉瓦積模様、布目模様、幾何学図形、文字、記号、抽象模様等が挙げられる。
絵柄模様層2の形成方法は特に限定されず、例えば、公知の着色剤(染料又は顔料)を結着材樹脂とともに溶剤(又は分散媒)中に溶解(又は分散)して得られるインキを用いた印刷法により、基材シート表面に形成すればよい。インキとしては、シートのVOCを低減する観点からは水性組成物を用いることもできる。
結着材樹脂としては、親水性処理されたポリエステル系ウレタン樹脂のほか、ポリエステル、ポリアクリレート、ポリビニルアセテート、ポリブタジエン、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリスチレン-アクリレート共重合体、ロジン誘導体、スチレン-無水マレイン酸共重合体のアルコール付加物、セルロース系樹脂なども併用できる。より具体的には、例えば、ポリアクリルアミド系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸系樹脂、ポリエチレンオキシド系樹脂、ポリN-ビニルピロリドン系樹脂、水溶性ポリエステル系樹脂、水溶性ポリアミド系樹脂、水溶性アミノ系樹脂、水溶性フェノール系樹脂、その他の水溶性合成樹脂;ポリヌクレオチド、ポリペプチド、多糖類等の水溶性天然高分子;等も使用することができる。また、例えば、天然ゴム、合成ゴム、ポリ酢酸ビニル系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン-ポリアクリル系樹脂等が変性したものないし前記天然ゴム等の混合物、その他の樹脂等も使用することができる。上記結着材樹脂は、単独又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
溶剤(又は分散媒)としては、例えば、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の石油系有機溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸-2-メトキシエチル、酢酸-2-エトキシエチル等のエステル系有機溶剤;メチルアルコール、エチルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、イソプロピルアルコール、イソブチルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール等のアルコール系有機溶剤;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系有機溶剤;ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル系有機溶剤;ジクロロメタン、四塩化炭素、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の塩素系有機溶剤;水等の無機溶剤等が挙げられる。これらの溶剤(又は分散媒)は、単独又は2種以上を混合して使用できる。
絵柄模様層2の形成に用いる印刷法としては、例えば、グラビア印刷法、オフセット印刷法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、静電印刷法、インクジェット印刷法等が挙げられる。また、全面ベタ状の絵柄模様層を形成する場合には、例えば、ロールコート法、ナイフコート法、エアーナイフコート法、ダイコート法、リップコート法、コンマコート法、キスコート法、フローコート法、ディップコート法等の各種コーティング法が挙げられる。その他、手描き法、墨流し法、写真法、転写法、レーザービーム描画法、電子ビーム描画法、金属等の部分蒸着法、エッチング法等を用いたり、他の形成方法と組み合わせて用いたりしてもよい。
絵柄模様層2の厚みは特に限定されず、製品特性に応じて適宜設定できるが、層厚は0.1~10μm程度が好ましい。
(第1接着剤層3)
絵柄模様層2の上には第1接着剤層3が形成されている。第1接着剤層3は、透明性接着剤層であることが好ましく、当該透明性接着剤層としては、無色透明、着色透明、半透明等のいずれも含む。
第1接着剤層3を形成する接着剤としては特に限定されず、化粧シートの分野で公知の接着剤が使用できる。化粧シートの分野で公知の接着剤としては、例えば、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂、ウレタン系樹脂等の熱硬化性樹脂等が挙げられる。これら接着剤は1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。また、イソシアネートを硬化剤とする二液硬化型ポリウレタン樹脂又はポリエステル樹脂も適用し得る。
第1接着剤層3の厚みは特に限定されないが、厚みが0.1~30μm程度、好ましくは1~20μm程度である。
(ポリエステル系樹脂層4)
本発明の化粧シートは、ポリエステル系樹脂層4を有する。
ポリエステル系樹脂層4を形成するポリエステル系樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ乳酸等が用いられる。特に、ポリエチレンテレフタレートが好適に用いられる。
ポリエステル系樹脂層4上には、第1接着剤層3や透明熱可塑性樹脂層6との密着性を向上させるため、例えば、後述する第2接着剤層を設けたり、適宜コロナ処理などを施してもよい。
ポリエステル系樹脂層4は、2軸延伸処理がなされた層であることが好ましい。
ポリエステル系樹脂層4の厚みは、100μm以上300μm以下である。ポリエステル系樹脂層4の厚みが100μm未満であると、本発明の化粧シートが耐傷付き性及び耐摩耗性に劣る。ポリエステル系樹脂層4の厚みが300μmを超えると、本発明の化粧シートの加工性及び切削性が低下する。ポリエステル系樹脂層4の厚みは、120μm以上が好ましく、140μm以上がより好ましい。また、ポリエステル系樹脂層4の厚みは、250μm以下が好ましく、200μm以下がより好ましい。
(第2接着剤層5)
ポリエステル系樹脂層4の上には第2接着剤層5を有していてもよい。
第2接着剤層5は、ポリエステル系樹脂層4の上に、第2接着剤層5を形成するための組成物を塗布して形成することができる。第2接着剤層5に含まれる接着剤は、透明熱可塑性樹脂層6に含まれる透明熱可塑性樹脂の組み合わせに応じて、例えば、ウレタン系、アクリル系、ポリエステル系等の中から任意に選択可能である。第2接着剤層5は、ウレタン樹脂系接着剤を含有することが好ましい。
第2接着剤層5の厚みは特に限定されないが、厚みが0.1~30μm程度、好ましくは1~20μm程度である。
(透明熱可塑性樹脂層6)
本発明の床用化粧シートは、透明熱可塑性樹脂層6を有する。
透明熱可塑性樹脂層6は、透明性のものであれば特に限定されず、無色透明、着色透明、半透明等のいずれも含む。透明熱可塑性樹脂層6は、ポリオレフィン系樹脂、及び/又は、ポリエステル系樹脂を含有することが好ましい。より具体的には、透明熱可塑性樹脂層6を構成する樹脂としては、ポリエチレン、エチレン-αオレフィン共重合体、ホモポリプロピレン、ランダムポリプロピレン等のポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリブテン、エチレン-プロピレン共重合体、プロピレン-ブテン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体ケン化物、エチレン-(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン-(メタ)アクリル酸エステル共重合体、オレフィン系エラストマー等のオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、アイオノマー、アクリル酸エステル系重合体、メタアクリル酸エステル系重合体、ポリカーボネート、セルローストリアセテート等を挙げることができる。これらの樹脂は単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
透明熱可塑性樹脂層6は、ポリプロピレン樹脂又はポリエチレン樹脂を代表とするオレフィン系樹脂を含むことが好ましく、透明熱可塑性樹脂層6を構成する樹脂が上記オレフィン系樹脂又はアイオノマー系樹脂であることがより好ましい。
なお、透明熱可塑性樹脂層6は、透明性を有する限り着色されていても良いが、特に着色剤を配合しない方が望ましい。
透明熱可塑性樹脂層6は、ポリエステル系樹脂層4上に押出ラミネート加工により積層されていることが好ましい。
透明熱可塑性樹脂層6の厚みは、50μm以上150μm以下である。透明熱可塑性樹脂層6の厚みが50μm未満であると、本発明の化粧シートが耐傷付き性及び耐摩耗性に劣る。透明熱可塑性樹脂層6の厚みが150μmを超えると、本発明の化粧シートの加工性及び切削性が低下する。透明熱可塑性樹脂層6の厚みは、70μm以上が好ましく、90μm以上がより好ましい。また、透明熱可塑性樹脂層6の厚みは、130μm以下が好ましく、110μm以下がより好ましい。
本発明の化粧シートでは、ポリエステル系樹脂層4の厚みと、透明熱可塑性樹脂層6の厚みの合計値が200μm以上400μm以下である。厚みの合計値が200μm未満であると、本発明の化粧シートが耐傷付き性及び耐摩耗性に劣る。厚みの合計値が400μmを超えると、本発明の化粧シートの加工性及び切削性が低下する。厚みの合計値は、220μm以上が好ましく、240μm以上がより好ましい。また、厚みの合計値は、350μm以下が好ましく、300μm以下がより好ましい。
本発明の化粧シートでは、少なくとも透明熱可塑性樹脂層6に、上述の絵柄模様層2の絵柄と同調する凹凸模様6aが形成されており、絵柄模様層2の絵柄と凹凸模様6aとのずれ幅が4.0mm以下である。ずれ幅が4.0mmを超えると、意匠に違和感が感じられ、本発明の化粧シートの意匠性が低下する。ずれ幅は、3.0mm以下が好ましく、1.5mm以下がより好ましく、1.0mm以下が更に好ましく、0.5mm以下が特に好ましく、0mmが最も好ましい。
絵柄模様層2の絵柄と凹凸模様6aとのずれ幅は、以下の測定方法により測定される。すなわち、化粧シートの表面に同軸落射光を照射し、デジタルマイクロスコープを用いて観察して、凹凸模様6aの固定マーク位置を確認する。また、化粧シートの表面にリング照明を照射し、デジタルマイクロスコープを用いて観察して、絵柄模様層2の絵柄の固定マーク位置を確認する。デジタルマイクロスコープを用いた観察は、株式会社キーエンス製 VHX-5000により、拡大倍率20倍の条件で行う。凹凸模様6aの固定マーク位置と、絵柄模様層2の絵柄の固定マーク位置との距離をマイクロスコープで測定し、絵柄模様層2の絵柄と凹凸模様6aとのずれ幅とする。
凹凸模様6aは、少なくとも透明熱可塑性樹脂層6に形成されていればよく、透明熱可塑性樹脂層6及び表面保護層7に形成されていてもよい。
凹凸模様6aは、エンボス加工により形成されることが好ましい。本発明の化粧シートは、当該エンボス加工により、表面保護層側に凹凸模様6aを有することが好ましい。
エンボス加工は、化粧シートに木目模様等の所望のテクスチャーを付与するために行う。例えば、表面保護層を加熱軟化させた後、所望の形の凹凸模様を有するエンボス版で加圧・賦形し、冷却固定することによりテクスチャーを付与する。エンボス加工は、公知の枚葉又は輪転式エンボス機で行える。エンボス加工の凹凸模様としては、例えば、木目導管溝、浮造模様(浮出した年輪の凹凸模様)、ヘアライン、砂目、梨地等が挙げられる。
エンボス加工を施した場合には、必要に応じて、エンボス凹部にワイピング加工によりインキを充填してもよい。例えば、エンボス凹部にドクターブレードで表面をかきながらインキを充填する。充填するインキ(ワイピングインキ)としては、通常は2液硬化型のウレタン樹脂をバインダーとするインキを用いることができる。特に木目導管溝凹凸に対してワイピング加工を行うことによって、より実際の木目に近い意匠を表現することにより商品価値を高めることができる。
(表面保護層7)
本発明の化粧シートは、表面保護層7を有する。表面保護層7は、化粧シートの最表面の層として設けられる。
表面保護層7は、絵柄模様層2の絵柄又は模様が視認可能な程度の透明性を有することが好ましい。
表面保護層7を構成する樹脂は、2液硬化型樹脂、熱硬化型樹脂、電離放射線硬化型樹脂(例えば、電子線硬化型樹脂)、紫外線等の硬化型樹脂、2液硬化型樹脂が好ましく、紫外線硬化型樹脂、2液硬化型樹脂、電離放射線硬化型樹脂がより好ましい。特に、高い表面硬度による耐傷性、凸形状保持性、生産性等の観点から、表面保護層は電離放射線硬化型樹脂を含むことが好ましく、表面保護層を構成する樹脂が電離放射線硬化型樹脂であることがより好ましい。これらの樹脂は単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
熱硬化型樹脂としては、例えば、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂(2液硬化型ポリウレタンも含む)、エポキシ樹脂、アミノアルキッド樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、ジアリルフタレート樹脂、メラミン樹脂、グアナミン樹脂、メラミン-尿素共縮合樹脂、珪素樹脂、ポリシロキサン樹脂等が挙げられる。
上記樹脂には、架橋剤、重合開始剤等の硬化剤、重合促進剤等を添加することができる。例えば、硬化剤としてはイソシアネート、有機スルホン酸塩等が不飽和ポリエステル樹脂やポリウレタン樹脂等に添加でき、有機アミン等がエポキシ樹脂に添加でき、メチルエチルケトンパーオキサイド等の過酸化物、アゾイソブチルニトリル等のラジカル開始剤が不飽和ポリエステル樹脂に添加できる。
熱硬化型樹脂で表面保護層を形成する方法は、例えば、熱硬化型樹脂の溶液をロールコート法、グラビアコート法等の塗布法で塗布し、乾燥・硬化させる方法が挙げられる。
電離放射線硬化型樹脂は、電離放射線の照射により架橋重合反応を生じ、3次元の高分子構造に変化する樹脂であれば限定されない。例えば、電離放射線の照射により架橋可能な重合性不飽和結合又はエポキシ基を分子中に有するプレポリマー、オリゴマー及びモノマーの1種以上が使用できる。例えば、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート等のアクリレート樹脂;シロキサン等のケイ素樹脂;ポリエステル樹脂;エポキシ樹脂などが挙げられる。
電離放射線としては、可視光線、紫外線(近紫外線、真空紫外線等)、X線、電子線、イオン線等があるが、この中でも、紫外線及び/又は電子線が望ましい。
紫外線源としては、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク灯、ブラックライト蛍光灯、メタルハライドランプ灯の光源が使用できる。紫外線の波長としては、190~380nm程度である。
電子線源としては、例えば、コッククロフトワルト型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速器が使用できる。電子線のエネルギーとしては、100~1000keV程度が好ましく、100~300keV程度がより好ましい。電子線の照射量は、2~15Mrad程度が好ましい。
電離放射線硬化型樹脂は電子線を照射すれば十分に硬化するが、紫外線を照射して硬化させる場合には、光重合開始剤(増感剤)を添加することが好ましい。
ラジカル重合性不飽和基を有する樹脂系の場合の光重合開始剤は、例えば、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、チオキサントン類、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ミヒラーベンゾイルベンゾエート、ミヒラーケトン、ジフェニルサルファイド、ジベンジルジサルファイド、ジエチルオキサイド、トリフェニルビイミダゾール、イソプロピル-N,N-ジメチルアミノベンゾエート等の少なくとも1種が使用できる。また、カチオン重合性官能基を有する樹脂系の場合は、例えば、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族スルホニウム塩、メタロセン化合物、ベンゾインスルホン酸エステル、フリールオキシスルホキソニウムジアリルヨードシル塩等の少なくとも1種が使用できる。
光重合開始剤の添加量は特に限定されないが、一般に電離放射線硬化型樹脂100質量部に対して0.1~10質量部程度である。
電離放射線硬化型樹脂を含む表面保護層を形成する方法としては、例えば、(1)電離放射線硬化型樹脂等の樹脂、疎水化処理された無機フィラー、並びに(2)必要に応じて、その他の樹脂、紫外線吸収剤、抗菌剤、抗ウイルス剤、抗アレルゲン剤、上記各種添加剤、などを含む溶液(表面保護層形成用樹脂組成物)をグラビアコート法、ロールコート法等の塗工法により塗工した後、電離放射線硬化型樹脂を硬化させることにより表面保護層を形成する方法が挙げられる。
2液硬化型樹脂としては、化粧シートの変形追従性、耐擦傷性等を考慮すれば、2液硬化型ウレタン樹脂等のウレタン結合を有する2液硬化型樹脂を用いるのが好ましい。
2液硬化型ウレタン樹脂としては、例えば、ポリオールを主体とし、イソシアネートを架橋剤(硬化剤)とするウレタン樹脂を用いることができる。
ポリオールとしては、分子中に2個以上の水酸基を有するものであって、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリウレタンポリオールを用いることができる。
また、イソシアネートとしては、分子中に2 個以上のイソシアネート基を有する多価イソシアネートを用いることができる。多価イソシアネートとしては、例えば、2,4-トリレンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、4,4′-ジフェニルメタンジイソシアネート等の芳香族イソシアネート、1,6-ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂肪族、又は脂環式 イソシアネートを用いることができる。また、上記各種イソシアネートの付加体又は多量体を用いることができる。例えば、トリレンジイソシアネートの付加体、トリレンジイソシアネート3量体等が挙げられる。なお、上記イソシアネートにおいて脂肪族又は脂環式 イソシアネートは、耐候性、耐熱黄変性も良好にできる点で好適に用いることができ、例えば1,6-ヘキサメチレンジイソシアネートを用いることができる。
表面保護層は必要に応じて、添加剤を含有していてもよい。添加剤としては、例えば、炭酸カルシウム、クレー等の充填剤、水酸化マグネシウム等の難燃剤、酸化防止剤、滑剤、発泡剤、紫外線吸収剤、光安定剤、消臭剤、抗菌剤、抗ウイルス剤、抗アレルゲン剤、防カビ剤、抗アレルゲン剤 等が挙げられる。表面保護層は、抗菌剤、抗ウイルス剤、抗アレルゲン剤を含有することが好ましい。上記添加剤は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
上記抗菌剤としては、無機系抗菌剤、及び有機系抗菌剤がある。特に無機系抗菌剤は有機系抗菌剤に比べ一般に安全性が高く、耐久性、及び耐熱性にも優れているため望ましい。無機系抗菌剤とは、銀をはじめとする銅、亜鉛等の抗菌性金属を各種の無機物担体に担持したものである。第1表面保護層に含有する場合には、抗菌剤の添加量は第1表面保護層の樹脂成分100質量部に対して0.1~10質量部が好ましいが、詳細は抗菌剤の種類に応じて適宜調整することができる。
上記抗ウイルス剤としては一般的に有機系と無機系とに大別することができる。有機系の抗ウイルス剤としては、第4級アンモニウム塩系、第4級ホスホニウム塩系、ピリジン系、ピリチオン系、ベンゾイミダゾール系、有機ヨード系、イソチアゾリン系、アニオン系、エーテル系等がある。無機系の抗ウイルス剤としては、銀、銅、亜鉛等の金属イオンをゼオライト、アパタイト、ジルコニア、ガラス、酸化モリブデン 等に担持させたものがある。抗ウイルス剤の添加量は表面保護層の樹脂成分100質量部に対して0.1~10質量部が好ましいが、詳細は抗ウイルス剤の種類に応じて適宜調整することができる。
上記有機系の抗ウイルス剤の内、特に粒子形状を保つベンゾイミダゾール系の抗ウイルス剤またはアニオン系の抗ウイルス剤またはエーテル系の抗ウイルス剤が好適に用いられる。粒子形状を保つとは、つまり表面保護層の硬化型樹脂となる組成物(硬化前のインキ)内で溶解することなく、粒子の状態で存在する。このため、表面保護層を形成する過程において、イミダゾール系化合物の粒子またはアニオン系化合物の粒子またはエーテル系化合物の粒子が浮かび上がりやすくなり、表面保護層の最表面側にイミダゾール系化合物の粒子またはアニオン系化合物の粒子またはエーテル系化合物の粒子を偏在させやすくすることができる。そして、表面保護層の最表面側にイミダゾール系化合物の粒子またはアニオン系化合物の粒子またはエーテル系化合物の粒子を偏在させることにより、所定の抗ウイルス性を得るために必要な抗ウイルス剤の添加量を抑制することができるため、表面保護層の耐擦傷性の低下を抑制しやすくできる。
上記アニオン系の抗ウイルス剤としては例えばスチレン樹脂、スチレンポリマー誘導体化 合物及び不飽和カルボン酸誘導体化合物を含むものが好ましい。また、上記スチレンポリマー誘導体化合物及び不飽和カルボン酸誘導体化合物はスチレン、スルホン酸Na、アクリル酸、マレイン酸、フマル酸の構造の内少なくとも一種の構造を含むことが好ましく、全ての構造を含むことが更に好ましい。これは、ウイルスにはエンベロープ有無の2種類が存在し、それぞれに対し効果的に活性阻害しうる抗ウイルス剤の構造は異なると考えられるためである。そのため、例えば、ノンエンベロープウイルスであるインフルエンザウイルスのみの効果を期待するのであれば、スチレンポリマー誘導体化合物のみ含まれれば良く、その中でもスチレン樹脂単体のみ含まれれば十分に効果が得られる場合もある。
上記無機系の抗ウイルス剤としては、生体毒性が無く安全性に優れる観点から銀系の抗ウイルス剤が好ましく、中でもリン酸系ガラス銀担持化合物または銀ゼオライト化合物、及び酸化モリブデン銀複塩化合物は少量でも抗ウイルス性能を発現することから添加量を抑制することができるため、更に好ましい。
上記銀系の抗ウイルス剤を上記表面保護層に添加する場合、表面保護層によっては変色する(添加した塗料の状態で熱・光により変色する場合や、表面保護層形成後に熱・光により変色する場合がある)が、この場合は紫外線防止剤や光安定剤等を適時添加することにより改善することが可能である。例えば、上記酸化モリブデン銀複塩化合物に対しては、ベンゾトリアゾール化合物を用いると変色改善効果が期待できる。
上記抗アレルゲン剤は、少なくとも無機化合物や有機化合物のいずれか一方を含むものであり、各々単体で用いても良いし、異なる2種以上を混合させても良い。無機化合物としては金属を担持してなる材料であることが好ましい。抗アレルゲン剤の添加量は表面保護層の樹脂成分100質量部に対して0.1~10質量部が好ましいが、詳細は抗アレルゲン剤の種類に応じて適宜調整することができる。
無機化合物の無機材料としては例えば、酸化チタン、リン酸カルシウム、珪酸カルシウム、リン酸ジルコニウム、ゼオライト、シリカアルミナ、珪酸マグネシウム及びリン酸マグネシウムからなる群から選択される少なくとも一種が好ましく、この中でも酸化チタン、リン酸ジルコニウム等が好ましい。
無機材料に担持される金属としては、例えば、金、銀、白金、亜鉛及び銅からなる群から選択される少なくとも一種が好ましく、この中でも銀、亜鉛等が好ましい。市販品として例えば、大原パラヂウム製「パラファインANV-100:無機化合物に銀担持」、日揮触媒製「アトミーボールTZ-R:酸化チタンに亜鉛担持」、等を好適に用いることができ、この抗アレルゲン剤は、ダニや花粉など種々のアレルゲンに対して有効に作用するものである。
有機化合物としては、フェノール性水酸基を含有する非水溶性高分子のものやポリフェノール化合物が無機固体酸に担持されたもの、スチレンスルホン酸及びその塩よりなる群から選択される少なくとも1種の単量体成分を含む重合体であることが好ましい。
フェノール性水酸基を含有する非水溶性高分子としては、市販品として例えば積水化学工業株式会社製の「アレルバスター(商品名)」、丸善石油株式会社製「マルカリンカーM(商品名)」などを使用することができ、またポリフェノール化合物とジルコニウム化合物とを組み合わせたものとしては、東亜合成株式会社製「アレリムーブ(商品名)」などが挙げられる。これらの抗アレルゲン剤は、ダニや花粉など種々のアレルゲンに対して有効に作用するものである。
スチレンスルホン酸及びその塩よりなる群から選択される少なくとも1種の単量体成分としては、特許第6136433号に示されるような材料を用いることが出来る。好適な例としては、スチレンスルホン酸塩の単独重合体、スチレンスルホン酸塩-スチレンスルホン酸共重合体、スチレンスルホン酸塩-スチレン共重合体、スチレンスルホン酸-スチレン共重合体及びスチレンスルホン酸塩-スチレンスルホン酸-スチレン三元共重合体等が挙げられる。
その他に、有機化合物と無機化合物とを混合させる場合は、例えば、アニオン性フェノール系と抗アレルゲン性を有する亜鉛系材料が挙げられる。
アニオン性フェノール系材料としては、タンニン、タンニン酸・吐酒石、フエノールスルホン酸ホルムアルデヒド樹脂、ノボラツク型樹脂のスルホン化合物、ノボラツク型樹脂のメタンスルホン酸、レゾール型樹脂のメタンスルホン酸、ベンジル化フエノールスルホン酸、チオフエノール系化合物、ジ・ヒドロオキシ、ジ・フエニルスルホン系化合物、リガント化合物及びこれらの金属キレート化合物などから適宜選択して用いられる。
亜鉛系材料としては、水溶性亜鉛化合物もしくは非水溶性亜鉛化合物、亜鉛/金属酸化物複合素材などから適宜選択され、非水溶性亜鉛化合物及び/又は非水溶性亜鉛・金属酸化物の複合粒子が水分散され、粒子径が50μm以下であり、前記金属酸化物がチタニア、シリカ、アルミナいずれかを少なくとも一種含むものであることが好ましい。
表面保護層の厚みは、特に限定されず、最終製品の特性に応じて適宜設定できる。表面保護層の厚みは、1μm以上100μm以下が好ましく、5μm以上50μmがより好ましく、10μm以上30μm以下が更に好ましい。
表面保護層には、必要に応じて、溶剤、染料、顔料等の着色剤、艶消し剤、増量剤等の充填剤、消泡剤、レベリング剤、チクソトロピー性付与剤等の各種添加剤を加えることができる。
(プライマー層)
透明熱可塑性樹脂層6と表面保護層7との間には、プライマー層を設けてもよい。プライマー層は、公知のプライマー剤を透明性樹脂層の表面に塗布することにより形成できる。プライマー剤としては、例えば、アクリル変性ウレタン樹脂(アクリルウレタン系樹脂)等からなるウレタン樹脂系プライマー剤、ウレタン-セルロース系樹脂(例えば、ウレタンと硝化綿との混合物にヘキサメチレンジイソシアネートを添加してなる樹脂)からなるプライマー剤、アクリルとウレタンとのブロック共重合体からなる樹脂系プライマー剤等が挙げられる。
プライマー剤には、必要に応じて、添加剤を配合してもよい。添加剤としては、例えば、炭酸カルシウム、クレー等の充填剤、水酸化マグネシウム等の難燃剤、酸化防止剤、滑剤、発泡剤、紫外線吸収剤、光安定剤などが挙げられる。添加剤の配合量は、製品特性に応じて適宜設定できる。
プライマー剤の塗布量は特に限定されないが、通常0.1~100g/m、好ましくは0.1~50g/m程度である。
プライマー層の厚みは特に限定されないが、通常0.01~10μm、好ましくは0.1~1μm程度である。
(裏面プライマー層8)
熱可塑性樹脂基材シート1の裏面(絵柄模様層2が形成されている側とは反対側の面)には、必要に応じて、裏面プライマー層8を設けてもよい。例えば、化粧シートと基材とを積層して床用化粧材を作製する際に効果的である。
裏面プライマー層8は、公知のプライマー剤を基材シート1に塗布することにより形成できる。プライマー剤としては、例えば、アクリル変性ウレタン樹脂(アクリルウレタン系樹脂)等からなるウレタン樹脂系プライマー剤、ウレタン-セルロース系樹脂(例えば、ウレタンと硝化綿の混合物にヘキサメチレンジイソシアネートを添加してなる樹脂)からなるプライマー剤、アクリルとウレタンのブロック共重合体からなる樹脂系プライマー剤等が挙げられる。プライマー剤には、必要に応じて、添加剤を配合してもよい。添加剤としては、例えば、炭酸カルシウム、クレー等の充填剤、水酸化マグネシウム等の難燃剤、酸化防止剤、滑剤、発泡剤、紫外線吸収剤、光安定剤などが挙げられる。添加剤の配合量は、製品特性に応じて適宜設定できる。
プライマー剤の塗布量は特に限定されないが、通常0.1~100g/m、好ましくは0.1~50g/m程度である。
裏面プライマー層8の厚みは特に限定されないが、通常0.01~10μm、好ましくは0.1~1μm程度である。
本発明の化粧シートの上述の各層に添加される各種添加剤は、当該各種添加剤がベシクル化されていることが好ましい。各種添加剤をベシクル化する方法としては特に限定されず、公知の方法によりベシクル化することができ、中でも超臨界逆相蒸発法が好ましい。
ベシクル化処理方法としては、他には、Bangham法、エクストルージョン法、水和法、逆相蒸発法、凍結融解法などが挙げられる。このようなベシクル化処理方法について簡単に説明すると、Bangham法は、フラスコなどの容器にクロロホルムまたはクロロホルム/メタノール混合溶媒を入れ、さらにリン脂質を入れて溶解する。その後、エバポレータを用いて溶媒を除去して脂質からなる薄膜を形成し、添加剤の分散液を加えた後、ボルテックスミキサーで水和・分散させることよりベシクルを得る方法である。エクストルージョン法は、薄膜のリン脂質溶液を調液し、Bangham法において外部摂動として用いたミキサーに代わってフィルターを通過させることによりベシクルを得る方法である。水和法は、Bangham法とほぼ同じ調製方法であるが、ミキサーを用いずに、穏やかに攪拌して分散させてベシクルを得る方法である。逆相蒸発法は、リン脂質をジエチルエーテルやクロロホルムに溶解し、添加剤を含んだ溶液を加えてW/Oエマルジョンを作り、当該エマルジョンから減圧下において有機溶媒を除去した後、水を添加することによりベシクルを得る方法である。凍結融解法は、外部摂動として冷却・加熱を用いる方法であり、この冷却・加熱を繰り返すことによってベシクルを得る方法である。
以下、超臨界逆相蒸発法について詳細に説明する。超臨界逆相蒸発法とは、超臨界状態又は超臨界点以上の温度若しくは圧力条件下の二酸化炭素にベシクルの外膜を形成する物質を均一に溶解させた混合物中に、水溶性または親水性の封入物質としての各種添加剤を含む水相を加えて、一層の膜で封入物質としての各種添加剤を包含したカプセル状のベシクルを形成する方法である。なお、超臨界状態の二酸化炭素とは、臨界温度(30.98℃)および臨界圧力(7.3773±0.0030MPa)以上の超臨界状態にある二酸化炭素を意味し、臨界点以上の温度若しくは圧力条件下の二酸化炭素とは、臨界温度のみ、又は、臨界圧力のみが臨界条件を超えた条件下の二酸化炭素を意味する。当該方法により、直径50~800nmの単層ラメラベシクルを得ることができる。一般に、ベシクルとは、球殻状に閉じた膜構造を有する小胞の内部に液相を含むものの総称であり、特に、外膜がリン脂質等の生体脂質から構成されるものをリポソームと称する。
上記リン脂質としては、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジン酸、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、カルジオリピン、黄卵レシチン、水添黄卵レシチン、大豆レシチン、水添大豆レシチン等のグリセロリン脂質、スフィンゴミエリン、セラミドホスホリルエタノールアミン、セラミドホスホリルグリセロール等のスフィンゴリン脂質が挙げられる。
外膜を構成する物質としては、また、ノニオン系界面活性剤や、これとコレステロール類若しくはトリアシルグリセロールの混合物等の分散剤を用いることができる。
上記ノニオン系界面活性剤としては、ポリグリセリンエーテル、ジアルキルグリセリン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンコポリマー、ポリブタジエン-ポリオキシエチレン共重合体、ポリブタジエン-ポリ2-ビニルピリジン、ポリスチレン-ポリアクリル酸共重合体、ポリエチレンオキシド-ポリエチルエチレン共重合体、ポリオキシエチレン-ポリカプロラクタム共重合体等の1種又は2種以上を用いることができる。
上記コレステロール類としては、コレステロール、α-コレスタノール、β-コレスタノール、コレスタン、デスモステロール(5,24-コレスタジエン-3β-オール)、コール酸ナトリウム、コレカルシフェロール等の1種又は2種以上を用いることができる。
上記リポソームの外膜は、リン脂質と分散剤との混合物から形成されていてもよい。本発明の化粧シートにおいては、外膜をリン脂質から形成したリポソームとすることで、各層の主成分である樹脂組成物と各種添加剤との相溶性を良好なものとすることができる。
(基材9)
上記化粧シートを基材9上に積層することにより、化粧シートを基材9上に有する床用化粧材とすることができる。基材9は、限定的でなく、公知の床用化粧材に用いられるものと同様のものを用いることができる。上記基材9としては、例えば、木質系基材;金属、セラミックス、プラスチックス、ガラス等の無機質系基材;合成樹脂基材が挙げられる。これらの中でも、木質系基材を好適に用いることができる。木質系基材としては、具体的には、杉、檜、欅、松、ラワン、チーク、メラピー等の各種素材から作られた突板、木材単板、木材合板、パーティクルボード、中密度繊維板(MDF)、チップボード、又はチップボードが積層された複合基材等が挙げられる。上記木質系基材としては、木材合板、パーティクルボード、中密度繊維板(MDF)を用いることが好ましい。
化粧シートと基材9とを積層する積層方法は限定的でなく、例えば接着剤により化粧シートを基材9に貼着する方法等を採用することができる。接着剤は、基材9の種類等に応じて公知の接着剤から適宜選択すればよい。例えば、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、エチレン-アクリル酸共重合体、アイオノマー等のほか、ブタジエン-アクリロニトリルゴム、ネオプレンゴム、天然ゴム等が挙げられる。これら接着剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
基材9の厚みは特に限定されず、2.0~15mmが好ましく、2.5~12mmがより好ましい。
(タック材)
上記化粧シートは、熱可塑性樹脂基材シート1の絵柄模様層2が形成されている側とは反対側の面に、タック材を有することにより、タック付き化粧シートとすることができる。
タック材としては特に限定されず、公知のタック付き化粧シートに用いられるものと同様のものを用いることができる。上記タック材としては、例えば、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤等が挙げられる。これらの中でも、アクリル系粘着剤を用いることが好ましい。
タック材の厚みは特に限定されず、通常30~60μm程度である。
2.化粧シートの製造方法
本発明の化粧シートを製造する製造方法としては特に限定されず、従来公知の方法により各層を積層することにより製造することができる。本発明の化粧シートを製造する製造方法としては、熱可塑性樹脂基材シート上に、印刷によって絵柄模様層を形成し、絵柄模様層上にポリエステル系樹脂層をドライラミネーションにより貼り合わせ、溶融した透明熱可塑性樹脂を含む樹脂組成物を多層押出機から押し出して形成した複数の層を積層して、透明熱可塑性樹脂層を形成した後、透明熱可塑性樹脂層にエンボス加工を行い、透明熱可塑性樹脂層上に前記表面保護層を形成する製造方法が挙げられる。上記製造方法も、本発明の一つである。
上記本発明の製造方法を、以下の第1工程~第3工程に分けて説明する。
(第1工程:絵柄模様層形成工程)
熱可塑性樹脂基材シート1上に、例えば、印刷によって絵柄模様層2を形成する。具体的には、熱可塑性樹脂基材シート1が巻回された繰り出しロールを用意する。続いて、用意した繰り出しロールから熱可塑性樹脂基材シート1を繰り出し、繰り出した熱可塑性樹脂基材シート1を版胴と圧胴との間を通して熱可塑性樹脂基材シート1の一方の面側に、絵柄を順次印刷して絵柄模様層2を形成する。これにより、熱可塑性樹脂基材シート1の一方の面側に絵柄模様層2が積層された第1積層体18を形成する。続いて、形成した第1積層体18を巻回して第1繰り出しロール19を形成する。
(第2工程:ポリエステル系樹脂層及び透明熱可塑性樹脂層形成工程)
次いで、絵柄模様層2上に、ポリエステル系樹脂層4をドライラミネーションにて貼り合わせた後、透明熱可塑性樹脂層6を形成する。なお、本発明の製造方法では、絵柄模様層2とポリエステル系樹脂層4との間に第1接着剤層3を形成する工程を含んでいてもよい。また、ポリエステル系樹脂層4と透明熱可塑性樹脂層6との間に第2接着剤層5を形成する工程を含んでいてもよい。
第2工程を、図2を用いてより具体的に説明する。第2工程では、図2に示すように、ポリエステル系樹脂層及び透明熱可塑性樹脂層を形成する形成装置11の繰出部12が、第1繰り出しロール19から設定速度αで第1積層体18(基材シート1及び絵柄模様層2)を繰り出し、絵柄模様層2上に、ポリエステル系樹脂層4をドライラミネーションにより貼り合わせる。次いで、ポリエステル系樹脂層4が積層された第1積層体18を貼合部14に移送する。また、押出部13が、透明熱可塑性樹脂層6の形成用の透明な樹脂を溶融し、溶融した樹脂を押し出してフィルム状に成形して貼合部14に供給する。なお、押出部13は、溶融した樹脂を多層押出機から押し出して複数の層からなる透明熱可塑性樹脂層6を形成してもよい。
上記により、基材シート1の一方の面側に絵柄模様層2、ポリエステル系樹脂層4及び透明熱可塑性樹脂層6が積層された積層体が形成される。同時に、ローラ14aが、透明熱可塑性樹脂層6に絵柄模様層2の模様と同調した凹凸模様6aを形成する。
その際、伸び検出部16が検出した、ポリエステル系樹脂層4が積層された第1積層体18の通紙方向の伸びが設定範囲の下限値より小さい場合、つまり、0.02%より小さい場合、張力制御部17が、一対のローラ14a、14b間のプレス力を増大させる指令を貼合部14に出力する。これにより、貼合部14が、ローラ14bのローラ14a側への付勢力を増大し、ローラ14aとポリエステル系樹脂層4が積層された第1積層体18との間の摩擦力を増大して、第1積層体18の通紙方向の張力を増加し、第1積層体18の通紙方向の伸びを増加させる。
一方、伸び検出部16が検出した、ポリエステル系樹脂層4が積層された第1積層体18の通紙方向の伸びが設定範囲の上限値より大きい場合、つまり3.0%より大きい場合、張力制御部17が、一対のローラ14a、14b間のプレス力を低減させる指令を貼合部14に出力する。これにより、貼合部14が、ローラ14bのローラ14a側への付勢力を低減し、ローラ14aとポリエステル系樹脂層4が積層された第1積層体18との間の摩擦力を低減して、第1積層体18の通紙方向の張力を低減し、第1積層体18の通紙方向の伸びを低下させる。それゆえ、第1積層体18の通紙方向の伸びを設定範囲内に収めることができ、ローラ14aの印刷版(エンボス版)により、凹凸模様6aを適切に形成することができる。
また、巻取部15が、押出ラミネート加工で形成した積層体(第2積層体20)を巻回して第2繰り出しロール21を形成する。
なお、図2では、張力制御部17が、一対のローラ14a、14b間のプレス力を制御することで、第1積層体18の通紙方向の張力を制御する例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、ローラ14aの回転数を制御することで、第1積層体18の通紙方向の張力を制御する構成としてもよい。具体的には、第1積層体18の通紙方向の伸びが設定範囲の下限値(0.02%)より小さい場合には、張力制御部17が、ローラ14aの回転数を増大させて、第1積層体18の通紙方向の伸びを増加させてもよい。また、伸び検出部16が検出した、第1積層体18の通紙方向の伸びが設定範囲の上限値(3.0%)より大きい場合には、張力制御部17が、ローラ14aの回転数を低減させて、第1積層体18の通紙方向の伸びを低減させてもよい。
(第3工程:表面保護層形成工程)
上述の第2繰り出しロール21から第2積層体20(基材シート2)を繰り出し、繰り出した第2積層体20の透明熱可塑性樹脂層6上に、表面保護層7の形成用の樹脂を塗工する。これにより、第2積層体20に表面保護層7が積層された第3積層体を形成する。その際、表面保護層7を構成する樹脂は透明熱可塑性樹脂層6の凹凸模様6aの凹凸に入り込む。これにより、表面保護層7 が透明熱可塑性樹脂層6 に強固に固定される。続いて、形成した第3積層体を巻回し第3繰り出しロールを形成する。
以上説明した製造方法により、本発明の化粧シートを製造することができる。
以下に実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明する。但し、本発明は実施例の態様に限定されない。
実施例1
(化粧シートの作製)
60μm厚さの着色ポリプロピレンフィルムからなる熱可塑性樹脂基材シートの表面に絵柄模様層を印刷により形成した。次いで、あらかじめコロナ処理を施した150μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(東レ(株)製「ルミラーT60」)をドライラミネートし、第1接着剤層及びポリエステル系樹脂層を形成した。ポリエステル系樹脂層上に、ウレタン樹脂系接着剤を塗布し温風乾燥で第2接着剤層を形成した。第2接着剤層上に、複数層(2層)の透明ポリプロピレン系樹脂(透明ランダムポリプロピレン系樹脂)のシート(厚み80μm)を押出しラミネート方式で積層し、透明熱可塑性樹脂層を形成した。押出ラミネート加工では、透明熱可塑性樹脂層の表面に絵柄模様層の木目柄と同調する凹凸模様(エンボス)も形成した。絵柄模様層の絵柄と凹凸模様とのずれ幅は0mmであった。
次いで、押出ラミネート加工で形成した透明熱可塑性樹脂層の表面にコロナ放電処理を施した後、2液硬化型ウレタン樹脂を塗工することによりプライマー層を形成した。当該プライマー層の表面に、2官能ウレタンアクリレートオリゴマーα70質量部、6官能脂肪族ウレタンアクリレートオリゴマー30質量部及び艶調整用のシリカ(モード径11μm)14質量部を含む表面保護層形成用樹脂組成物をグラビアコート方式で塗工して塗膜(15μm)を形成した後、酸素濃度200ppm以下の環境下において電子線照射装置を用いて加速電圧175keV、5Mradの条件で電子線を照射することにより上記塗膜を硬化させて表面保護層を形成した。
次いで、基材シートの、絵柄模様層が形成されている側とは反対側の面に裏面プライマー層を設けて、化粧シートを製造した。
(床用化粧材の作製)
厚みが2.5mmの中密度木質繊維板(MDF)上に水性エマルジョン接着剤(ジャパンコーティングレジン株式会社製 BA-10L(主剤):BA-11B(硬化剤)=100:2.5(質量比))を80g/mで均一に塗工し、上記で得られた化粧シートの裏面プライマー層側に貼り合わせて、室温で3日間養生することにより、床用化粧材を製造した。
実施例2
凹凸模様(エンボス)が、絵柄模様層の木目柄と0.6mmのズレで凹凸模様(エンボス)を形成し、ポリエステル系樹脂層の厚みを290μmとした以外は、実施例1と同様にして化粧シート及び床用化粧材を製造した。
実施例3
凹凸模様(エンボス)が、絵柄模様層の木目柄と1.2mmのズレで凹凸模様(エンボス)を形成し、ポリエステル系樹脂層の厚みを100μmとした以外は、実施例1と同様にして化粧シート及び床用化粧材を製造した。
実施例4
凹凸模様(エンボス)が、絵柄模様層の木目柄と2.5mmのズレで凹凸模様(エンボス)を形成し、ポリエステル系樹脂層の厚みを188μm、透明熱可塑性樹脂層の厚みを150μmとした以外は、実施例1と同様にして化粧シート及び床用化粧材を製造した。
実施例5
凹凸模様(エンボス)が、絵柄模様層の木目柄と3.8mmのズレで凹凸模様(エンボス)を形成し、ポリエステル系樹脂層の厚みを188μm、透明熱可塑性樹脂層の厚みを50μmとした以外は、実施例1と同様にして化粧シート及び床用化粧材を製造した。
実施例6
表面保護層形成用樹脂組成物100質量部に対し、更に抗ウイルス剤としてリン酸系ガラス銀担持化合物(興亜硝子製 PG-711)を3質量部添加した以外は、実施例1と同様にして化粧シート及び床用化粧材を製造した。
実施例7
表面保護層形成用樹脂組成物に対し、更に抗アレルゲン性を有するアニオン性フェノール系材料(DIC社製 EXP20530A)及び抗アレルゲン性を有する亜鉛系材料(DIC社製 EXP20530B)を配合したこと以外は、実施例1と同様にして化粧シート及び床用化粧材を製造した。上記アニオン性フェノール系材料及び上記亜鉛系材料は、配合後のコーティング剤100質量%中、それぞれ固形分割合で23質量%となるように配合した。
比較例1
凹凸模様(エンボス)が、絵柄模様層の木目柄と5.0mmのズレで凹凸模様(エンボス)を形成した以外は、実施例1と同様にして化粧シート及び床用化粧材を製造した。
比較例2
凹凸模様(エンボス)が、絵柄模様層3の木目柄と7.0mmのズレで凹凸模様(エンボス)を形成し、ポリエステル系樹脂層の厚みを290μmとした以外は、実施例1と同様にして化粧シート及び床用化粧材を製造した。
比較例3
凹凸模様(エンボス)が、絵柄模様層の木目柄と5.0mmのズレで凹凸模様(エンボス)を形成し、ポリエステル系樹脂層の厚みを100μmとした以外は、実施例1と同様にして化粧シート及び床用化粧材を製造した。
比較例4
凹凸模様(エンボス)が、絵柄模様層の木目柄と12.5mmのズレで凹凸模様(エンボス)を形成し、ポリエステル系樹脂層の厚みを188μm、透明熱可塑性樹脂層の厚みを150μmとした以外は、実施例1と同様にして化粧シート及び床用化粧材を製造した。
比較例5
凹凸模様(エンボス)が、絵柄模様層の木目柄と15.0mmのズレで凹凸模様(エンボス)を形成し、ポリエステル系樹脂層の厚みを188μm、透明熱可塑性樹脂層の厚みを50μmとした以外は、実施例1と同様にして化粧シート及び床用化粧材を製造した。
比較例6
凹凸模様(エンボス)が、絵柄模様層の木目柄と15.0mmのズレで凹凸模様(エンボス)を形成し、ポリエステル系樹脂層の厚みを450μm、透明熱可塑性樹脂層の厚みを50μmとした以外は、実施例1と同様にして化粧シート及び床用化粧材を製造した。
比較例7
凹凸模様(エンボス)が、絵柄模様層の木目柄と12.5mmのズレで凹凸模様(エンボス)を形成し、ポリエステル系樹脂層の厚みを75μm、透明熱可塑性樹脂層の厚みを150μmとした以外は、実施例1と同様にして化粧シート及び床用化粧材を製造した。
比較例8
凹凸模様(エンボス)が、絵柄模様層木目柄と25.0mmのズレで凹凸模様(エンボス)を形成し、ポリエステル系樹脂層の厚みを100μmとし、透明熱可塑性樹脂層の厚みを200μmとした以外は、実施例1と同様にして化粧シート及び床用化粧材を製造した。
比較例9
凹凸模様(エンボス)が、絵柄模様層の木目柄と17.5mmのズレで凹凸模様(エンボス)を形成し、ポリエステル系樹脂層の厚みを188μmとし、透明熱可塑性樹脂層の厚みを25μmとした以外は、実施例1と同様にして化粧シート及び床用化粧材を製造した。
比較例10
凹凸模様(エンボス)が、絵柄模様層の木目柄と12.5mmのズレで凹凸模様(エンボス)を形成し、ポリエステル系樹脂層の厚みを290μmとし、透明熱可塑性樹脂層6の厚みを150μmとした以外は、実施例1と同様にして化粧シート及び床用化粧材を製造した。
比較例11
凹凸模様(エンボス)が、絵柄模様層の木目柄と7.0mmのズレで凹凸模様(エンボス)を形成し、ポリエステル系樹脂層の厚みを100μmとし、透明熱可塑性樹脂層の厚みを75μmとした以外は、実施例1と同様にして化粧シート及び床用化粧材を製造した。
比較例12
凹凸模様(エンボス)が、絵柄模様層の木目柄と2.5mmのズレで凹凸模様(エンボス)を形成し、ポリエステル系樹脂層の厚みを450μm、透明熱可塑性樹脂層の厚みを50μmとした以外は、実施例1と同様にして化粧シート及び床用化粧材を製造した。
比較例13
凹凸模様(エンボス)が、絵柄模様層の木目柄と3.8mmのズレで凹凸模様(エンボス)を形成し、ポリエステル系樹脂層の厚みを75μm、透明熱可塑性樹脂層の厚みを150μmとした以外は、実施例1と同様にして化粧シート及び床用化粧材を製造した。
[評価方法]
実施例1~5及び比較例1~13で作製した化粧シート又は床用化粧材について、下記試験を行った。
(同調(絵柄模様層の絵柄と凹凸模様とのずれ幅))
化粧シートの表面に同軸落射光を照射し、デジタルマイクロスコープを用いて観察して、凹凸模様(エンボス)の固定マーク位置を確認した。また、化粧シートの表面にリング照明を照射し、デジタルマイクロスコープを用いて観察して、絵柄模様の木目柄の固定マーク位置を確認した。デジタルマイクロスコープを用いた観察は、株式会社キーエンス製 VHX-5000により、拡大倍率20倍の条件で行った。凹凸模様の固定マーク位置と、絵柄模様の固定マーク位置との距離をマイクロスコープで測定し、絵柄模様層の絵柄と凹凸模様とのずれ幅とした。
(耐摩耗性)
床用化粧材を用い、JASフローリングの日本農林規格に規定される耐摩耗試験において、絵柄の消失が始まるまでの回転数を確認した。摩耗紙の交換は1000回転毎とした。下記評価基準に従って評価した。
◎:3000回転以上
○:2500回転以上3000回転未満
△:2000回転以上2500回転未満
×:2000回転未満
(耐傷性)
床用化粧材を、JIS K5600に規定される鉛筆硬度試験にかけ、傷の付き方を確認した。下記評価基準に従って評価した。
◎:7H以上で傷なし
○:4H~6Hで傷なし
△:H~3Hで傷なし
×:Hより軟らかいレベルで傷なし
(意匠性)
化粧シートの表面保護層側から目視で観察し、下記評価基準に従って評価した。
◎: エンボスによる表面凹凸が、下柄の位置と一致し、板目、柾目、節の一体感が感じられる
×: エンボスによる表面凹凸が、下柄の位置と異なり、板目、柾目、節に違和感が感じられる
(加工性)
化粧シートを床用化粧材に加工する際に選定可能な方法について確認した。下記評価基準に従って評価した。
◎:インラインでのロールラミネート可能
○:インラインでのロールラミネート可能。加工にやや慎重性を要する
△:インラインでのロールラミネート可能だが、加工にかなりの慎重性を要する
×:ロールラミネート不可。枚葉での貼り合せのみ
(切削性)
床用化粧材を丸ノコで切断加工及びハンドルータにより表面がMDFに達する切削加工試験を行い、化粧シートのバリの発生の有無を確認した。下記評価基準に従って評価した。
◎:バリが発生しない
○:バリが一部見られるが容易に修正可能
△:バリが一部見られ、修正が必要
×:バリがほぼ全面に発生し、手作業での修正も困難
(生産性)
透明熱可塑性樹脂層を押出積層する際の生産のしやすさを確認した。下記評価基準に従って評価した。
◎:安定して生産可能
○:◎よりは生産に気を配る必要があるが、安定して生産可能
△:ロングラン生産で経時でロールとられの可能性があり、生産に慎重性を要する
×:シワの発生やロールとられなどがあり、生産は非常に困難
結果を表1及び表2に示す。
Figure 2022052701000001
Figure 2022052701000002
(抗ウイルス性能)
実施例1及び実施例6で作製した化粧シートについて、抗ウイルス試験方法(ISO21702)に準拠した方法で抗ウイルス性能試験を行い、インフルエンザウイルスに対する抗ウイルス活性値を下記評価基準に基づいて評価した。
〇:抗ウイルス活性値2.0以上であった
×:抗ウイルス活性値2.0未満であった
結果を表3に示す。
Figure 2022052701000003
(抗アレルゲン性能)
実施例1及び実施例7で作製した化粧シートについて、アレルゲン性能を評価した。具体的には、実施例1及び実施例7で作製した化粧シートを細かく切断し、ダニアレルゲン水溶液中に1日間浸した後のアレルゲン量を水平展開クロマト法(マイティチェッカー)で目視にて確認し、下記評価基準に従って評価した。
〇:アレルゲン量の減少が確認できた(ダニアレルゲンレベル判定が+判定以下(すなわち100匹程度/m以下)
×:アレルゲン量の減少が確認できなかった(ダニアレルゲンレベル判定が+判定超過)
結果を表4に示す。
Figure 2022052701000004
10.化粧シート
10a.床用化粧材
1.熱可塑性樹脂基材シート
2.絵柄模様層
3.第1接着剤層
4.ポリエステル系樹脂層
5.第2接着剤層
6.透明熱可塑性樹脂層
6a.凹凸模様
7.表面保護層
8.裏面プライマー層
9.基材
11.形成装置
12.繰出部
13.押出部
14.貼合部
14a.ローラ
14b.ローラ
14c.スイングアーム
14d.固定軸
14e.加圧部
15.巻取部
16.検出部
16a.第1トンボ検出部
16b.第2トンボ検出部
16c.伸び量演算部
17.張力制御部
18.第1積層体
19.第1繰り出しロール
20.第2積層体
21.第2繰り出しロール

Claims (12)

  1. 少なくとも熱可塑性樹脂基材シート上に、絵柄模様層、第1接着剤層、ポリエステル系樹脂層、透明熱可塑性樹脂層、及び、表面保護層をこの順に有する化粧シートであって、(1)少なくとも前記透明熱可塑性樹脂層に、前記絵柄模様層の絵柄と同調する凹凸模様が形成されており、
    (2)前記透明熱可塑性樹脂層の厚みは、50μm以上150μm以下であり、
    (3)前記ポリエステル系樹脂層の厚みは、100μm以上300μm以下であり、
    (4)前記ポリエステル系樹脂層の厚みと、前記透明熱可塑性樹脂層の厚みの合計値は、200μm以上400μm以下であり、
    (5)前記絵柄模様層の絵柄と前記凹凸模様とのずれ幅が4.0mm以下である、
    ことを特徴とする化粧シート。
  2. 前記ポリエステル系樹脂層上に前記透明熱可塑性樹脂層が押出ラミネート加工により積層されている、請求項1に記載の化粧シート。
  3. 前記透明熱可塑性樹脂層は、ポリオレフィン系樹脂、及び/又は、ポリエステル系樹脂を含有する、請求項1又は2に記載の化粧シート。
  4. 前記透明熱可塑性樹脂層と前記ポリエステル系樹脂層とが第2接着剤層により貼り合わされており、前記第2接着剤層がウレタン樹脂系接着剤を含有する、請求項1~3のいずれかに記載の化粧シート。
  5. 前記表面保護層の厚みが3μm以上100μm以下である、請求項1~4のいずれかに記載の化粧シート。
  6. 前記表面保護層は、紫外線硬化型樹脂、2液硬化型樹脂、及び、電離放射線硬化型樹脂からなる群より選択される少なくとも1種を含有する、請求項1~5のいずれかに記載の化粧シート。
  7. 前記熱可塑性樹脂基材シートの、前記絵柄模様層が形成されている側とは反対側の面に、裏面プライマー層を有する、請求項1~6のいずれかに記載の化粧シート。
  8. 前記表面保護層は、抗菌剤、抗アレルゲン剤、及び、抗ウイルス剤からなる群より選択される少なくとも1種を含有する、請求項1~7のいずれかに記載の化粧シート。
  9. 請求項1~8のいずれかに記載の化粧シートを基材上に有する床用化粧材。
  10. 前記基材は、木質系基材、無機質系基材、合成樹脂基材、又は、金属系基材である、請求項9に記載の床用化粧材。
  11. 請求項1~8のいずれかに記載の化粧シートの、前記熱可塑性樹脂基材シートの前記絵柄模様層が形成されている側とは反対側の面に、タック材を有する、タック付き化粧シート。
  12. 請求項1~8のいずれかに記載の化粧シートの製造方法であって、
    前記熱可塑性樹脂基材シート上に、印刷によって前記絵柄模様層を形成し、前記絵柄模様層上に前記ポリエステル系樹脂層をドライラミネーションにより貼り合わせ、溶融した透明熱可塑性樹脂を含む樹脂組成物を多層押出機から押し出して形成した複数の層を積層して、前記透明熱可塑性樹脂層を形成した後、前記透明熱可塑性樹脂層にエンボス加工を行い、前記透明熱可塑性樹脂層上に前記表面保護層を形成することを特徴とする化粧シートの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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