JP2022052482A - 作業車両 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022052482000001
【課題】アクセスが良好で且つ物品の収納に邪魔にならない位置で燃料供給ホースを支持可能な作業車両を提供する。
【解決手段】作業車両は、エンジンと、エンジンを駆動させるための燃料を貯留する燃料タンクと、エンジンの駆動力が伝達されて走行する下部走行体(2)と、エンジン及び燃料タンクを搭載し、下部走行体(2)に旋回可能に支持された上部旋回体と、上部旋回体に支持された作業装置とを備え、燃料タンクに対して燃料を補給する燃料供給ホース(50)を着脱可能に支持するホース支持部材(60)を、下部走行体(2)の平坦部に設けた。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料供給ホースを搭載可能な作業車両に関する。
従来より、下部走行体と、エンジン及びエンジンの燃料が貯留された燃料タンクを搭載した上部旋回体とを備える作業車両において、燃料タンクに燃料を供給するための燃料供給ホースを搭載しているものがある(例えば、特許文献1、2を参照)。
より詳細には、特許文献1の作業車両は、燃料供給ホースを格納する専用の格納室を、上部旋回体に設けている。また、特許文献2の作業車両は、下部走行体に設けられた工具箱に、燃料供給ホースを格納している。
国際公開第2009/104755号 特開2019-203333号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、地上から高い位置に格納室が設けられるので、燃料供給ホースへのアクセス性が悪いという課題がある。また、特許文献2の技術では、工具箱に本来収容されるべき収容物品(例えば、ペール缶、グリスガン、アタッチメント部品など)を収容するスペースが少なくなるという課題がある。
本発明は、上記した実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、アクセスが良好で且つ物品の収納に邪魔にならない位置で燃料供給ホースを支持可能な作業車両を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、エンジンと、前記エンジンを駆動させるための燃料を貯留する燃料タンクと、前記エンジンの駆動力が伝達されて走行する下部走行体と、前記エンジン及び前記燃料タンクを搭載し、前記下部走行体に旋回可能に支持された上部旋回体と、前記上部旋回体に支持された作業装置とを備える作業車両であって、前記燃料タンクに対して燃料を補給する燃料供給ホースを着脱可能に支持するホース支持部材を、前記下部走行体の平坦部に設けたことを特徴とする。
本発明によれば、アクセスが良好で且つ物品の収納に邪魔にならない位置で、燃料供給ホースを支持することができる。なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本実施形態に係る作業車両の代表例である油圧ショベルの側面図である。 燃料供給ホース及びホース支持部材の斜視図である。 ホース支持部材に燃料供給ホースを取り付けた状態を示す斜視図である。 変形例1に係るホース支持部材の配置を示す斜視図である。 変形例2に係るホース支持部材の配置を示す斜視図である。 変形例3に係るホース支持部材の配置を示す斜視図である。 変形例4に係るホース支持部材の配置を示す斜視図である。 変形例5に係るホース支持部材の配置を示す斜視図である。 変形例6に係るホース支持部材の配置を示す斜視図である。 変形例7に係るホース支持部材の配置を示す斜視図である。
本発明に係る作業車両の実施形態について、図面を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る作業車両の代表例である油圧ショベル1の側面図である。なお、本明細書中の前後左右は、特に断らない限り、油圧ショベル1に搭乗して操作するオペレータの視点を基準としている。なお、作業車両の具体例は油圧ショベル1に限定されず、ダンプトラック、ホイールローダ、クレーン車などでもよい。より詳細には、本発明は、ホイール式の作業車両に適用することによって、特に有利な作用効果を奏する。
油圧ショベル1は、下部走行体2と、下部走行体2に支持された上部旋回体4とを備える。下部走行体2及び上部旋回体4は、車体の一例である。
下部走行体2は、シャーシ20と、旋回輪21と、左右一対の前タイヤ22r、22lと、左右一対の後タイヤ23r、23lと、前フェンダー24r、24lと、後フェンダー25r、25lと、右ステップ26a、26b、26cと、左ステップ27a、27b、27cと、プレート28(図7及び図9参照)と、支持バー29と、排土ブレード30と、工具箱31とを主に備える。
シャーシ20は、前後方向及び左右方向に延設されている。シャーシ20の上面の中央部には、旋回輪21が固定されている。旋回輪21は、上部旋回体4を旋回可能に支持する。一方、シャーシ20の上面には、旋回輪21より前方及び後方の位置に、平坦な部分(以下、「平坦部」と表記する。)が設けられている。シャーシ20の上面の平坦部は、上部旋回体4の旋回角度が所定の角度範囲のときに上部旋回体4によって覆われ、その他の角度範囲のときに露出する。
左右一対の前タイヤ22r、22lは、シャーシ20の前部且つ下部に回転可能に支持されている。左右一対の後タイヤ23r、23lは、シャーシ20の後部且つ下部に回転可能に支持されている。そして、プロペラシャフト及びアクスルを介して走行モータ(図示省略)の回転が伝達されることによって、前タイヤ22r、22l及び後タイヤ23r、23lが回転する。これにより、下部走行体2が走行する。
前タイヤ22r、22lは、シャーシ20の側面から外側に張り出した位置に配置されている。そして、前タイヤ22r、22lは、前フェンダー24r、24lによって覆われている。より詳細には、前フェンダー24r、24lは、前タイヤ22r、22lの外面から離間した位置において、前タイヤ22r、22lの上方及び後方を覆っている。そして、前フェンダー24r、24lは、前タイヤ22r、22lが回転する際に巻き上げる塵埃の飛び散りを防ぐ。
前フェンダー24r、24lは、前タイヤ22r、22lの上方を覆う上プレート32r、32lと、前タイヤ22r、22lの後上方を覆う後プレート33r、33lとで構成されている。上プレート32r、32lは、前タイヤ22r、22lの上方において前後方向に概ね水平に延設されている。後プレート33r、33lは、上プレート32r、32lの後端から後斜め下に向けて延設されている。
後タイヤ23r、23lは、シャーシ20の側面から外側に張り出した位置に配置されている。そして、後タイヤ23r、23lは、後フェンダー25r、25lによって覆われている。より詳細には、後フェンダー25r、25lは、後タイヤ23r、23lの外面から離間した位置において、後タイヤ23r、23lの上方、前方、及び後方を覆っている。そして、後フェンダー25r、25lは、後タイヤ23r、23lが回転する際に巻き上げる塵埃の飛び散りを防ぐ。
後フェンダー25r、25lは、後タイヤ23r、23lの上方を覆う上プレート34r、34lと、後タイヤ23r、23lの前上方を覆う前プレート35r、35lと、後タイヤ23r、23lの後上方を覆う後プレート36r、36lとで構成されている。上プレート34r、34lは、後タイヤ23r、23lの上方において前後方向に概ね水平に延設されている。前プレート35r、35lは、上プレート34r、34lの前端から前斜め下に向けて延設されている。後プレート36r、36lは、上プレート34r、34lの後端から後斜め下に向けて延設されている。
上プレート32r、32l、34r、34l、前プレート35r、35l、及び後プレート33r、33l、36r、36lは、例えば、平板の端部を折り曲げることによって形成される。そのため、上プレート32r、32l、34r、34l、前プレート35r、35l、及び後プレート33r、33l、36r、36lの外面(前タイヤ22r、22l及び後タイヤ23r、23lに対面する面と反対側の面)の大部分は、平坦な面(すなわち、平坦部)となっている。
右ステップ26a、26b、26cは、前タイヤ22r及び後タイヤ23rの間において、シャーシ20の右側面に固定されている。そして、右ステップ26a、26b、26cは、階段状に構成されている。より詳細には、右ステップ26a、26b、26cは、上下方向に離間して配置されている。また、右ステップ26a、26b、26cは、シャーシ20の右側面から右方に張り出して配置されている。
左ステップ27a、27b、27cは、前タイヤ22l及び後タイヤ23lの間において、シャーシ20の左側面に固定されている。そして、左ステップ27a、27b、27cは、階段状に構成されている。より詳細には、左ステップ27a、27b、27cは、上下方向に離間して配置されている。また、左ステップ27a、27b、27cは、シャーシ20の左側面から左方に張り出して配置されている。
右ステップ26a、26b、26c及び左ステップ27a、27b、27cは、オペレータがシャーシ20及び上部旋回体4に昇るのを補助するためのものである。右ステップ26a、26b、26c及び左ステップ27a、27b、27cは、例えば、平板の表面に滑り止め用の凹凸を形成したものである。
図7及び図9に示すように、プレート28は、シャーシ20の前端に支持されている。プレート28は、上下及び左右に広がる平板状の部材であって、その前面は平坦な面(すなわち、平坦部)となっている。プレート28は、支持バー29を支持する。また、プレート28は、支持バー29に代えて、アウトリガなどを取り付ける取付部としても機能する。
支持バー29は、プレート28の前面の上部に支持されている。支持バー29は、左右方向に延設されている。支持バー29は、下部走行体2が走行する際に、後述するバケット42dを支持する役割を担う。すなわち、支持バー29上にバケット42dを載置した状態で、下部走行体2を走行させる。
排土ブレード30は、シャーシ20の後端に支持されている。排土ブレード30は、地面に接地した接地位置と、地面から離間した離間位置との間で揺動可能に構成されている。そして、排土ブレード30を接地位置に配置した状態で下部走行体2を後退させることによって、地面を整地することができる。さらに、後タイヤ23r、23lが地面から離間するまで排土ブレード30を地面に押し付けることによって、フロント作業機42による作業時の油圧ショベル1の姿勢を安定させることもできる。
工具箱31は、前タイヤ22l及び後タイヤ23lの間において、シャーシ20の左側面に固定されている。また、工具箱31は、上下方向におけるステップ27a、27bの間に配置されている。工具箱31は、概ね直方体の外形を呈する。そして、工具箱31は、物品(例えば、ペール缶、グリスガン、アタッチメント部品)などを収容する内部空間を有する。
また、図6に示すように、工具箱31の側面は、開閉可能な側蓋31aとなっている。側蓋31aを開けることによって、内部空間を露出させることができる。また、工具箱31の上板31bは、平坦な面(すなわち、平坦部)となっている。さらに、左ステップ27a~27cは工具箱31より左方に張り出しているので、工具箱31の上面(すなわち、上板31b)は左ステップ27aによって覆われていない。
上部旋回体4は、旋回モータ(図示省略)によって旋回可能な状態で下部走行体2に支持されている。上部旋回体4は、旋回フレーム40と、建屋41と、フロント作業機42(作業装置)と、カウンタウェイト43と、キャブ44とを主に備える。そして、建屋41には、エンジン45と、燃料タンク46と、燃料供給口47と、開閉扉48とが設けられている。
旋回フレーム40は、上部旋回体4のベースとなる部分である。旋回フレーム40は、シャーシ20の旋回輪21に旋回可能に支持されると共に、建屋41、フロント作業機42、及びキャブ44を支持している。
建屋41は、エンジン45及び燃料タンク46の他、作動油タンク、油圧ポンプ、各種油圧バルブ、ラジエータ、冷却ファンなど、油圧ショベル1を動作させるための構成部品を収容する内部空間を有する。また、建屋41の右側面の前端には、開閉扉48が設けられている。より詳細には、開閉扉48は、前フェンダー24rの後プレート33rの直上に設けられている。そして、開閉扉48を開けると、燃料タンク46に連通した燃料供給口47が露出する。オペレータは、後述する燃料供給ホース50を燃料供給口47に装着して、燃料タンク46に燃料を補給する。
フロント作業機42は、旋回フレーム40の前端で且つ旋回フレーム40の左右方向の中央部に取り付けられている。カウンタウェイト43は、フロント作業機42との重量バランスを取るためのものである。カウンタウェイト43は、上部旋回体4(より詳細には、旋回フレーム40)の後端に取り付けられた重量物である。
フロント作業機42は、上部旋回体4に起伏可能に支持された第1ブーム42aと、第1ブーム42aの先端に揺動可能に支持された第2ブーム42bと、第2ブーム42bの先端に揺動可能に支持されたアーム42cと、アーム42cの先端に揺動可能に支持されたバケット42dと、第1ブーム42a、第2ブーム42b、アーム42c、及びバケット42dを駆動させる油圧シリンダ42e、42f、42g、42hとを含む。
なお、フロント作業機42の具体的な形状は図1の例に限定されない。例えば、フロント作業機42は、ブームを1つだけ備えるものでもよい。また、アタッチメントの具体例はバケット42dに限定されず、カッター、グラップル等であってもよい。
キャブ44は、旋回フレーム40の前端で且つ左右方向の左端に設けられている。キャブ44には、油圧ショベル1を操作するオペレータが搭乗する内部空間が形成されている。キャブ44の内部には、オペレータが着席するシート(図示省略)と、シートに着席したオペレータが操作する操作装置(ステアリング、ペダル、レバー、スイッチなど)が配置されている。そして、キャブ44に搭乗したオペレータが操作装置を操作することによって、下部走行体2が走行し、上部旋回体4が旋回し、フロント作業機42が動作する。
エンジン45は、燃料タンク46に貯留された燃料を燃焼させることによって、油圧ショベル1を動作させるための駆動力を発生させる。すなわち、エンジン45が駆動すると、燃料タンク46に貯留された燃料が減少する。そこで、オペレータは、定期的に燃料供給口47を通じて燃料タンク46に燃料を補給する必要がある。
そのため、油圧ショベル1は、燃料供給ホース50と、燃料供給ホース50を着脱可能に支持するホース支持部材60とを備える。図2(A)は、燃料供給ホース50の斜視図である。図2(B)は、本実施形態に係るホース支持部材60の斜視図である。図3は、ホース支持部材60に燃料供給ホース50を取り付けた状態を示す斜視図である。
燃料供給ホース50は、燃料が貯留されたドラム缶と燃料供給口47とを接続するものである。燃料供給ホース50は、例えば図2(A)に示すように、可撓性を有するホース51と、ホース51の一端に取り付けられたアダプタ52と、ホース51の他端に取り付けられたインレット53とを主に備える。
アダプタ52は、燃料供給口47に装着される。インレット53は、ドラム缶に挿入されて燃料を吸い上げる。すなわち、アダプタ52を燃料供給口47に装着し、燃料が貯留されたドラム缶にインレット53を挿入して吸引することによって、燃料供給ホース50を通じてドラム缶から燃料タンク46に燃料が補給される。一方、燃料供給ホース50を使用しないときは、図2(A)に示すように、ホース51をリング状に巻回した状態で、後述するホース支持部材60に支持される。
なお、図示は省略するが、燃料供給口47は、アダプタ52を着脱可能にする着脱機構を備える。着脱機構は、燃料供給中にアダプタ52が外れるのを防止する機能と、アダプタ52と燃料供給口47との間から燃料が漏れるのを防止する機能とを有する。着脱機構の具体例は既に周知なので詳細な説明は省略するが、例えば以下のような形態が考えられる。
一例として、着脱機構は、アダプタ52の内面に出没可能に設けられた爪を受け入れる溝であってもよい。そして、爪が溝に進入することによって、アダプタ52が燃料供給口47に装着される。また、アダプタ52に設けられたレバーをオペレータが操作すると、爪がアダプタ52内に没入して、アダプタ52が燃料供給口47から抜去可能になる。
他の例として、着脱機構は、燃料供給口47の外面に形成されたネジであってもよい。そして、燃料供給口47の外面に形成されたネジに、アダプタ52の内面に形成されたネジが螺合することによって、アダプタ52が燃料供給口47に装着される。また、アダプタ52を逆向きに捩じることによって、燃料供給口47及びアダプタ52に設けられたネジの螺合が解除されて、アダプタ52が燃料供給口47から抜去可能になる。
図2(B)に示すように、前フェンダー24rの後プレート33rの外面には、ホース支持部材60が設けられている。ホース支持部材60は、図2(A)に示すように巻回された状態の燃料供給ホース50を支持するためのものである。ホース支持部材60は、例えば、係止部61、62と、第1支持部63と、第2支持部64とを主に備える。
係止部61、62は、ホース51のリング状に巻回された部分(以下、「巻回部」と表記する。)を係止する。図3に示すように、係止部61、62は、ホース51の巻回部の周方向に離間した位置を係止するように、互いに離間して配置されている。より詳細には、係止部61、62は、巻回部の中心を挟んで反対側(すなわち、180°間隔)に配置されている。
係止部61、62は、例えば、金属の線材を屈曲させて構成されている。係止部61、62は、後プレート33rの外面に立設された立設部61a、62aと、立設部61a、62aの先端から屈曲して、後プレート33rの外面と平行に延設された屈曲部61b、62bとで構成される。そして、図3に示すように、立設部61a、62aが巻回部の内周面に当接し、屈曲部61b、62bと後プレート33rとでホース51を挟み込むことによって、ホース51を係止することができる。
第1支持部63は、燃料供給ホース50の一端に設けられたアダプタ52を支持する。より詳細には、第1支持部63は、燃料供給口47の着脱機構と同じ形状である。これにより、アダプタ52が脱落しないように確実に支持することができる。
第2支持部64は、燃料供給ホース50の他端に設けられたインレット53を支持する。第2支持部64は、所定の長さを有する筒体である。すなわち、第2支持部64は、筒体の内部に挿入されたインレット53を支持する。筒体の軸方向の長さは、油圧ショベル1の走行時の振動などによって、インレット53が脱落するのを防止できる長さに設定される。
ここで、インレット53の脱落を防止するためには、筒体の軸方向の第1端部及び第2端部のうち、インレット53を挿抜する側の第1端部が第2端部より高い位置になるように、第2支持部64を傾けて取り付けるのが望ましい。一方、燃料供給ホース50内に残った燃料が漏れ出すのを防止するためには、筒体の第1端部が第2端部より低い位置になるように、第2支持部64を傾けて取り付けるのが望ましい。そして、本実施形態では、インレット53の脱落防止と、燃料の漏出防止とを両立させるために、筒体を水平に取り付けている。
上記の実施形態によれば、例えば以下の作用効果を奏する。
上記の実施形態によれば、ホース支持部材60を下部走行体2に設けたので、ホース支持部材60へのアクセス(すなわち、ホース支持部材60に対する燃料供給ホース50の着脱)が容易になる。また、油圧ショベル1等の作業車両は、量産性を高めるために直線的なレイアウトを多用しているので、下部走行体2にも平坦部が多い。そして、ホース支持部材60を平坦部に設けるので、レイアウトの自由度が高まる。
また、上記の実施形態によれば、ホース支持部材60を下部走行体2の外面に設けるので、工具箱31の内部に燃料供給ホース50を収容する場合のように、工具箱31の収容スペースを占有することがない。さらに、工具箱31に燃料供給ホース50を収容する場合、側蓋31aを開けないと燃料供給ホース50の有無を確認することができない。これに対して、上記の実施形態では、ホース支持部材60を外部に露出させたので、燃料供給ホース50の有無を容易に確認することができる。
さらに、上記の実施形態によれば、油圧ショベル1の左右のうち、燃料供給口47が設けられた側(すなわち、右側)にホース支持部材60を設けたので、ホース支持部材60に対する燃料供給ホース50の着脱、及び燃料供給口47を通じた燃料補給の作業性が向上する。なお、油圧ショベル1の右端にキャブ44が配置されている機種では、燃料供給口47及びホース支持部材60を油圧ショベル1の左側に配置すればよい。
[変形例]
なお、上記の実施形態では、前フェンダー24rの後プレート33rにホース支持部材60を設けた例を説明したが、ホース支持部材60の配置は、下部走行体2の外面に露出された平坦部であれば、前述の例に限定されない。以下、図4~図10を参照して、ホース支持部材60の配置の他の例を説明する。なお、上記の実施形態との共通点の詳細な説明は省略し、相違点を中心に説明する。具体的には、上記の実施形態と以下の変形例とは、ホース支持部材60の位置が相違し、その他の点が共通する。
図4は、変形例1に係るホース支持部材60の配置を示す斜視図である。図4に示すホース支持部材60は、後フェンダー25rの前プレート35rに設けられている。また図示は省略するが、ホース支持部材60は、前フェンダー24lまたは後フェンダー25lに設けられてもよい。また、ホース支持部材60は、後プレート33r及び前プレート35rに限定されず、各フェンダー24r、24l、25r、25lの他のプレートに設けられてもよい。
図5は、変形例2に係るホース支持部材60の配置を示す斜視図である。図5に示すホース支持部材60は、前タイヤ22r及び後タイヤ23rの間において、シャーシ20の右側面(左右方向の一方側の側面)の平坦部に設けられている。なお、ホース支持部材60は、シャーシ20の左側面に設けられていてもよい。また、図5では、ステップ26a、26b、26cの図示を省略している。
図6は、変形例3に係るホース支持部材60の配置を示す斜視図である。図6に示すホース支持部材60は、工具箱31の上板31bに設けられている。なお、図6では、ステップ27aの図示を省略している。
図7は、変形例4に係るホース支持部材60の配置を示す斜視図である。図7に示すホース支持部材60は、シャーシ20の上面において、旋回輪21から前方にずれた位置で且つシャーシ20の左右方向の中央部に設けられている。換言すれば、図7に示すホース支持部材60は、上部旋回体4の旋回角が0°のとき(すなわち、フロント作業機42が下部走行体2の前進方向を向いているとき)に、フロント作業機42の直下に配置される。
図8は、変形例5に係るホース支持部材60の配置を示す斜視図である。図8に示すホース支持部材60は、シャーシ20の上面において、旋回輪21から後方にずれた位置で且つシャーシ20の左右方向の中央部に設けられている。換言すれば、図8に示すホース支持部材60は、上部旋回体4の旋回角が180°のとき(すなわち、フロント作業機42が下部走行体2の後退方向を向いているとき)に、フロント作業機42の直下に配置される。
オペレータは、上部旋回体4の旋回角度を0°にし、第1ブーム42aを所定の角度まで起立させることによって、図7に示すホース支持部材60にアクセスすることができる。同様に、オペレータは、上部旋回体4の旋回角度を180°にし、第1ブーム42aを所定の角度まで起立させることによって、図8に示すホース支持部材60にアクセスすることができる。これにより、油圧ショベル1のデッドスペースを有効活用できる。
図9は、変形例6に係るホース支持部材60の配置を示す斜視図である。図9に示すホース支持部材60は、支持バー29より下方において、プレート28の前面に設けられている。これにより、油圧ショベル1のデッドスペースを有効活用できる。
図10は、変形例7に係るホース支持部材60の配置を示す斜視図である。図10に示すホース支持部材60は、前タイヤ22r及び後タイヤ23rの間において、シャーシ20の下面の平坦部に設けられている。また、図10に示すホース支持部材60は、シャーシ20の左右方向の中央より右側(左右方向の一方側)に偏って配置されている。
上述した実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
1 油圧ショベル
2 下部走行体
4 上部旋回体
20 シャーシ
21 旋回輪
22r,22l 前タイヤ
23r,23l 後タイヤ
24r,24l 前フェンダー
25r,25l 後フェンダー
26a,26b,26c 右ステップ
27a,27b,27c 左ステップ
28 プレート
29 支持バー
30 排土ブレード
31 工具箱
31a 側蓋
31b 上板
32r,32l,34r,34l 上プレート
33r,33l,36r,36l 後プレート
35r,35l 前プレート
40 旋回フレーム
41 建屋
42 フロント作業機
42a 第1ブーム
42b 第2ブーム
42c アーム
42d バケット
42e,42f,42g,42h 油圧シリンダ
43 カウンタウェイト
44 キャブ
45 エンジン
46 燃料タンク
47 燃料供給口
48 開閉扉
50 燃料供給ホース
51 ホース
52 アダプタ
53 インレット
60 ホース支持部材
61,62 係止部
61a,62a 立設部
61b,62b 屈曲部
63 第1支持部
64 第2支持部

Claims (10)

  1. エンジンと、
    前記エンジンを駆動させるための燃料を貯留する燃料タンクと、
    前記エンジンの駆動力が伝達されて走行する下部走行体と、
    前記エンジン及び前記燃料タンクを搭載し、前記下部走行体に旋回可能に支持された上部旋回体と、
    前記上部旋回体に支持された作業装置とを備える作業車両であって、
    前記燃料タンクに対して燃料を補給する燃料供給ホースを着脱可能に支持するホース支持部材を、前記下部走行体の平坦部に設けたことを特徴とする作業車両。
  2. 請求項1に記載の作業車両において、
    前記下部走行体の前部及び後部それぞれに回転可能に支持された左右一対のタイヤと、
    前記タイヤの外面から離間した位置において、前記タイヤを覆うフェンダーとを備え、
    前記ホース支持部材は、前記フェンダーの外面に設けられていることを特徴とする作業車両。
  3. 請求項2に記載の作業車両において、
    前記上部旋回体の左右の一方側の側面に、前記燃料タンクに連通する燃料供給口が形成され、
    前記ホース支持部材は、左右の前記一方側に位置する前記フェンダーの外面に設けられていることを特徴とする作業車両。
  4. 請求項1に記載の作業車両において、
    前記下部走行体は、
    シャーシと、
    前記シャーシの前部に回転可能に支持された左右一対の前タイヤと、
    前記シャーシの後部に回転可能に支持された左右一対の後タイヤとを備え、
    前記ホース支持部材は、前記前タイヤ及び前記後タイヤの間において、前記シャーシの左右の一方側の側面に設けられていることを特徴とする作業車両。
  5. 請求項1に記載の作業車両において、
    前記下部走行体は、
    シャーシと、
    前記シャーシの前部に回転可能に支持された左右一対の前タイヤと、
    前記シャーシの後部に回転可能に支持された左右一対の後タイヤと、
    前記前タイヤ及び前記後タイヤの間において、前記シャーシの左右の一方側の側面に固定された工具箱とを備え、
    前記ホース支持部材は、前記工具箱の上面に設けられていることを特徴とする作業車両。
  6. 請求項1に記載の作業車両において、
    前記下部走行体は、
    シャーシと、
    前記シャーシの上面の中央部に配置され、前記上部旋回体を旋回可能に支持する旋回輪とを備え、
    前記作業装置は、前記上部旋回体の前端で且つ左右方向の中央部に起伏可能に支持され、
    前記ホース支持部材は、前記シャーシの上面において、前記旋回輪から前後方向にずれた位置で且つ左右方向の中央部に設けられていることを特徴とする作業車両。
  7. 請求項1に記載の作業車両において、
    前記作業装置は、
    前記上部旋回体に起伏可能に支持されたブームと、
    前記ブームの先端に揺動可能に支持されたアームと、
    前記アームの先端に揺動可能に支持されたアタッチメントを備え、
    前記下部走行体は、
    シャーシと、
    前記シャーシの前端に支持され、上下及び左右に広がるプレートと、
    前記プレートの上部において左右方向に延設され、前記下部走行体の走行中に前記アタッチメントを支持する支持バーとを備え、
    前記ホース支持部材は、前記支持バーより下方において、前記プレートの前面に設けられていることを特徴とする作業車両。
  8. 請求項1に記載の作業車両において、
    前記下部走行体は、
    シャーシと、
    前記シャーシの前部に回転可能に支持された左右一対の前タイヤと、
    前記シャーシの後部に回転可能に支持された左右一対の後タイヤとを備え、
    前記ホース支持部材は、前タイヤ及び前記後タイヤの間において、前記シャーシの下面に設けられていることを特徴とする作業車両。
  9. 請求項1に記載の作業車両において、
    前記ホース支持部材は、
    前記燃料供給ホースのリング状に巻回された巻回部を係止する係止部と、
    前記燃料供給ホースの一端を支持する第1支持部と、
    前記燃料供給ホースの他端を支持する第2支持部とを有することを特徴とする作業車両。
  10. 請求項9に記載の作業車両において、
    前記燃料タンクに連通する燃料供給口は、前記燃料供給ホースが着脱される着脱機構を有し、
    前記第1支持部は、前記燃料供給口の前記着脱機構と同じ形状であり、
    前記第2支持部は、前記燃料供給ホースの他端を挿入可能な筒体であることを特徴とする作業車両。
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