JP2022048415A - バルーンカテーテル - Google Patents

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Abstract

Figure 2022048415000001
【課題】バルーンを生体管口に効率的に挿入することができるバルーンカテーテルを提供する。
【解決手段】バルーンカテーテル10は、外管32の先端部と内管52の先端部とを互いに繋ぐとともに外管32の径方向内方に膨らむ管状のバルーン26を備え、バルーン26は、内管52からバルーン26へと押込み力が伝達されることでバルーン26の先端部26aが捲り返されながら外管32の先端開口66から突出し、内管52の内腔56を介してバルーン26の内側に内視鏡14が挿入される。外管32の先端部には、外管32の先端面33からバルーン26の突出方向に突出するように線状部材28が固定されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、バルーンカテーテルに関する。
例えば、特許文献1には、卵管の病変部(狭窄部又は閉塞部)を治療するためのバルーンカテーテルと、卵管鏡(内視鏡)とを備えたカテーテルシステムが開示されている。バルーンカテーテルは、可撓性を有する外管と、外管に対して軸線方向に移動可能なように外管の内腔に配設された内管と、外管の先端部と内管の先端部とを互いに繋ぐ管状のバルーンとを備える。バルーンは、内管からバルーンへと押込み力が伝達されることでバルーンの先端部が捲り返されながら外管の先端開口から突出して卵管口に挿入される。卵管鏡は、内管の内腔を介してバルーンの内側に挿入される。
特許第3921108号公報
ところで、バルーンの内側に挿入される卵管鏡は、子宮内を観察する子宮鏡に比べて、視野が狭く焦点距離が短い。また、卵管鏡の撮像画像は、子宮鏡の撮像画像よりも暗く低画質である。そのため、ユーザは、卵管鏡の撮像画像に基づいて卵管口を見つけることが容易でなく、バルーンを卵管口(生体管口)に効率的に挿入することができないことがある。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、バルーンを生体管口に効率的に挿入することができるバルーンカテーテルを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、可撓性を有する外管と、前記外管に対して軸線方向に移動可能なように前記外管の内腔に配設された内管と、前記外管の先端部と前記内管の先端部とを互いに繋ぐとともに前記外管の径方向内方に膨らむ管状のバルーンと、を備え、前記バルーンは、前記内管から前記バルーンへと押込み力が伝達されることで前記バルーンの先端部が捲り返されながら前記外管の先端開口から突出し、前記内管の内腔を介して前記バルーンの内側に内視鏡が挿入されるバルーンカテーテルであって、前記外管の先端部には、当該外管の先端面から前記バルーンの突出方向に突出するように線状部材が固定されている、バルーンカテーテルである。
本発明の他の態様は、可撓性を有する外管と、前記外管に対して軸線方向に移動可能なように前記外管の内腔に配設された内管と、前記外管の先端部と前記内管の先端部とを互いに繋ぐとともに前記外管の径方向内方に膨らむ管状のバルーンと、を備え、前記バルーンは、前記内管から前記バルーンへと押込み力が伝達されることで前記バルーンの先端部が捲り返されながら前記外管の先端開口から突出するバルーンカテーテルであって、前記外管の少なくとも先端部には、当該外管の先端面から前記バルーンの突出方向に線状部材が突出可能なように当該線状部材が挿通するルーメンが形成されている、バルーンカテーテルである。
本発明によれば、バルーンの挿入対象部位に線状部材を挿入するとともに当該線状部材の見え方を内視鏡の撮像画像(内視鏡画像)で確認することにより、当該挿入対象部位が生体管口であるか単なる凹部であるかを容易に区別することができる。これにより、ユーザは、内視鏡画像に基づいて生体管口(例えば、卵管口)を容易に見つけることができる。よって、バルーンを生体管口に効率的に挿入することができる。
本発明の第1実施形態に係るバルーンカテーテルを備えたカテーテルシステムの概略構成図である。 図1のバルーンカテーテルの先端側の縦断面図である。 図1のバルーンカテーテルの先端側の一部省略斜視図である。 図1のカテーテルシステムを用いた卵管鏡下卵管形成術を説明するためのフローチャートである。 前記卵管鏡下卵管形成術の第1の説明図である。 前記卵管鏡下卵管形成術の第2の説明図である。 前記卵管鏡下卵管形成術の第3の説明図である。 前記卵管鏡下卵管形成術の第4の説明図である。 前記卵管鏡下卵管形成術の第5の説明図である。 本発明の第2実施形態に係るバルーンカテーテルを備えたカテーテルシステムの概略構成図である。 図10のバルーンカテーテルを用いた卵管鏡下卵管形成術を説明するためのフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係るバルーンカテーテルを備えたカテーテルシステムの概略構成図である。 図12のXIII-XIII線に沿った横断面図である。 本発明の第4実施形態に係るバルーンカテーテルを備えたカテーテルシステムの概略構成図である。 図14のバルーンカテーテルの動作説明図である。
以下、本発明に係るバルーンカテーテルについてカテーテルシステムとの関係で、好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係るカテーテルシステム12は、バルーンカテーテル10及び内視鏡14を備える。図5~図9に示すように、バルーンカテーテル10は、例えば、卵管202の病変部204(狭窄部又は閉塞部等)を治療する卵管鏡下卵管形成術に用いられる。ただし、バルーンカテーテル10は、卵管202以外のもの、例えば、血管、胆管、気管、食道、尿道、その他の臓器等の生体管内の病変部を治療するためのものでもよい。
カテーテルシステム12に関する以下の説明では、図1中の左側(矢印A方向)を「先端」、図1中の右側(矢印B方向)を「基端」という。
図1及び図2に示すように、バルーンカテーテル10は、外側カテーテル20と、外側カテーテル20に設けられたスライダ22と、外側カテーテル20内に挿入された内側カテーテル24と、バルーン26と、線状部材28とを備える。
図1において、外側カテーテル20は、可撓性を有する長尺な外管32と、外管32の基端部に設けられた外管ハブ34(外管操作部)と、外管ハブ34に設けられた固定ねじ36とを有する。外管32の全長は、100mm以上1500mm以下に設定するのが好ましく、200mm以上1000mm以下に設定するのがより好ましい。
図2において、外管32は、外管本体38と、外管本体38の先端部に設けられた先端部材40(先端チップ)とを含む。外管本体38及び先端部材40のそれぞれの構成材料としては、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等)、オレフィン系エラストマー、ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート等)、ポリエステル系エラストマー、軟質ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ウレタン系エラストマー、ポリアミド、アミド系エラストマー、ポリテトラフルオロエチレン、フッ素樹脂エラストマー、ポリイミド、エチレン-酢酸ビニル共重合体、シリコーンゴム等の可撓性を有する高分子材料が挙げられる。
外管本体38には、先端から基端まで貫通した第1内腔42が形成されている。外管本体38は、その全長に亘って略一定外径を有する。外管本体38の先端側は、軸線方向に円弧状に湾曲するように形状付けられている。
先端部材40の外側面は、バルーンカテーテル10や生体組織の損傷を防止するために湾曲している。先端部材40には、バルーン26を先端部材40よりも先端方向(矢印A方向)に導出させるためのバルーン導出孔44が形成されている。バルーン導出孔44は、外管32の先端開口66に連通している。
図1において、外管ハブ34は、硬質樹脂又は金属(ステンレス鋼、チタン、チタン合金等)によって構成されている。硬質樹脂としては、例えば、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリエステル、ポリオレフィン、スチレン系樹脂、ポリアミド、ポリスルホン、ポリアリレート、ポリエーテルイミド等が挙げられる。
外管ハブ34は、人手によって操作し易い大きさに中空状に形成されている。外管ハブ34には、バルーン拡張流体を導入するための第1導入ポート部46が設けられている。バルーン拡張流体は、図2に示すバルーン26を外管32の径方向内方に膨らませるためのものである。バルーン拡張流体は、例えば、生理食塩水である。
固定ねじ36は、外管ハブ34に対して内側カテーテル24を固定するためのものである。固定ねじ36の構成材料は、外管ハブ34と同様のものが挙げられる。
スライダ22は、外管32の外周面に対して外管32の軸線方向に移動可能(スライド可能)な状態で設けられている。スライダ22の全長は、外管32の全長よりも短い。スライダ22は、長尺な管状のスライダ本体48と、スライダ本体48の基端部に設けられたスライダハブ50(スライダ操作部)とを有する。スライダ本体48及びスライダハブ50のそれぞれは、上述した外管ハブ34と同様の材料によって構成される。スライダハブ50は、人手によって操作し易い大きさに環状に形成されている。
スライダ22を外管本体38に対して基端側(矢印B方向)に移動させた状態(スライダ22の基端を外管ハブ34の先端に位置させた状態)で、外管本体38の先端側は、スライダ22よりも先端側に露出するとともに円弧状に湾曲する(図1参照)。スライダ22を外管本体38に対して最も先端側(矢印A方向)に移動させた状態で、外管本体38の先端側は、スライダ本体48の形状に沿って直線状に延在する(図5参照)。
図1及び図2に示すように、内側カテーテル24は、長尺な内管52と、内管52の基端部に設けられた内管ハブ54(内管操作部)とを備える。内管52の全長は、100mm以上1500mm以下に設定するのが好ましく、200mm以上1000mm以下に設定するのがより好ましい。
図2において、内管52の構成材料としては、比較的硬質な樹脂(例えば、フッ素樹脂、ポリカーボネート、ポリイミド、PEEK樹脂等)又は金属(例えば、ステンレス鋼、チタン、チタン合金等)によって構成されている。内管52には、先端から基端まで貫通した第2内腔56が形成されている。
内管52は、外管ハブ34を挿通するとともに外管本体38の第1内腔42に配設されている。内管52の先端は、外管本体38の先端よりも基端方向(矢印B方向)に位置している。内管52と外管本体38との間には、バルーン拡張流体が流通する外側ルーメン58(拡張用ルーメン)が設けられている。
内管52の第2内腔56には、バルーン支持デバイスとしても機能する内視鏡14の長尺な挿入部80が挿入される。内管52の第2内腔56に挿入部80が挿入された状態で、内管52と挿入部80との間には、灌流液が流通する内側ルーメン60(灌流用ルーメン)が形成される。灌流液は、例えば、生理食塩水である。
図1において、内管ハブ54は、外管ハブ34と同様の材料によって構成される。内管ハブ54は、中空状に形成されている。内管ハブ54には、灌流液を導入するための第2導入ポート部62が設けられている。
図2に示すように、バルーン26は、外管32の先端部と内管52の先端部とを互いに繋ぐ管状部材である。バルーン26は、外管32の径方向内方に膨らむ。換言すれば、バルーン26は、径方向に弾性変形可能に形成されている。
バルーン26の構成材料としては、例えば、天然ゴム、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、軟質ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、ポリイソプレン、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリイミド、ポリテトラフルオロエチレン、シリコーンゴム等が挙げられる。バルーン26は、ポリアミドエラストマー、ポリウレタンエラストマー、ポリエステルエラストマーで構成するのが好ましい。
バルーン26の一端部は、外管32の先端部(先端部材40の基端部)に接着又は融着されている。換言すれば、バルーン26の一端部は、外管32のうちバルーン導出孔44の基端側の近傍に接着又は融着されている。バルーン26の他端部は、内管52の外面の先端部に接着又は融着されている。ただし、バルーン26の他端部は、内管52の内面の先端部に接着又は融着されてもよい。バルーン26は、内視鏡14の挿入部80が挿入可能な内腔64を有する。バルーン26と外管本体38との間には、先端が閉じた袋状の外側空間Sが形成されている。
図7及び図9に示すように、バルーン26は、内管52からバルーン26へと押込み力(先端方向の押込み力)が伝達されることで、バルーン26の先端部26aが捲り返されながら外管32の先端開口66から先端方向に突出する。この際、バルーン26は、外管32の先端開口66よりも矢印A方向に突出した突出部分26bにおいて、径方向に二重に折り重なった部分が形成される。
図2及び図3に示すように、線状部材28は、外管32の先端面33からバルーン26の突出方向(矢印A方向)へ突出するように外管32の先端部に固定されている。線状部材28は、外管32の先端面33のうち先端開口66に隣接する位置に固定されている。線状部材28は、適度な剛性と適度な可撓性とを有する円柱状部材である。
線状部材28の外管32の先端面33からの突出長Lは、0.5cm以上6cm以下に設定されている。突出長Lは、1cm以上4cm以下に設定されるのが好ましく、約2.5cmに設定されるのがより好ましい。線状部材28の外周面には、バルーン26との摩擦力を低減する塗装(親水性潤滑コーティング、PTFEコーティング等)が施されるのが好ましい。
線状部材28は、線状に延在した導光部70(硬質部)と、導光部70の外周面を覆う被覆部72とを有する。導光部70の構成材料としては、アクリル樹脂(PMMA)や石英等が挙げられる。導光部70の基端面は、図示しない光源からの光を導入するため被覆部72によって覆われていない。導光部70の先端部は、光源からの光を発光するための部分であり、被覆部72によって覆われず外部に露出している。
被覆部72は、例えば、光が透過しない樹脂材料によって構成される。この場合、導光部70の基端面から導入された光は、被覆部72で反射して導光部70の先端部に導かれる。そのため、導光部70の先端部を効率的に発光させる(線状部材28の先端部を比較的明るく発光させる)ことができる。
導光部70に光を供給するための光源は、例えば、バルーンカテーテル10とは別に設けられる。この場合、バルーンカテーテル10には、外部にある光源の光を線状部材28に導くためのライトガイド(光ファイバ等)が設けられる。ライトガイドは、例えば、線状部材28から外管ハブ34の基端まで延在するように、外管32の壁部内と外管ハブ34の壁部内に配設される。光源としては、例えば、LED、キセノンランプ等の放電灯、電球等が用いられる。ただし、ライトガイドを設けることなく、導光部70を外管ハブ34の基端まで延在させることにより、光源からの光を導光部70に導いてもよい。また、光源は、外管32の先端部(先端部材40)の壁部内に配設してもよい。
被覆部72は、バルーン導出孔44の内径(孔径)よりも小さい外径を有する。線状部材28(導光部70)の先端部は、生体組織(卵管202や子宮)の損傷を防止するためにR形状(例えば、半球状)に形成されている。
線状部材28は、被覆部72を有しなくてもよい。この場合、線状部材28は、線状部材28のうち外管32の先端面33よりも突出している部分の全体が発光する。また、線状部材28は、発光する構成に限定されない。つまり、線状部材28は、例えば、ステンレス鋼、Ni-Ti系合金、Ni-Al系合金、Cu-Zn系合金等の超弾性合金等の種々の金属材料や、比較的高剛性の樹脂材料により構成されてもよい。さらに、線状部材28は、円柱状に構成された例に限定されず、角柱状、円筒状、角筒状等の適宜の形状を採用し得る。
図7に示すように、内視鏡14は、例えば、卵管202内を撮像するための卵管鏡である。内視鏡14は、可撓性を有する長尺な挿入部80を含む。挿入部80は、内管52の第2内腔56に挿通されるとともにバルーン26の内腔64に挿入された状態で径方向内方に膨らんだバルーン26を支持する。内視鏡14は、バルーン26の内側からバルーンカテーテル10の矢印A方向を撮像することができる。内視鏡14の撮像画像(内視鏡画像)は、図示しない表示部に表示される。
次に、このように構成されるカテーテルシステム12を用いた卵管鏡下卵管形成術について図4のフローチャートに従って説明する。
卵管鏡下卵管形成術では、まず、図4に示すように、準備工程(ステップS1)において、内側カテーテル24の基端側から内管52の第2内腔56に内視鏡14(卵管鏡)を挿入する。また、内管52を基端側(矢印B方向)に完全に引いた状態で固定ねじ36によって固定する。さらに、スライダ22を外管32に対して外管32の先端方向にスライドさせることにより外管本体38の先端側を真直ぐにする(図5参照)。
続いて、挿入工程(ステップS2)において、ユーザは、バルーンカテーテル10を経頸管的に子宮底200まで挿入する(図5参照)。そして、スライド工程(ステップS3)において、スライダ22を外管32に対して外管32の基端方向に引き戻す。これにより、外管本体38の先端側は、スライダ22から露出して湾曲形状になる(図6参照)。この際、ユーザは、固定ねじ36(図1参照)を緩めた状態で内管ハブ54を操作することにより内視鏡14の先端を外管32の先端開口66に位置させる。従って、内視鏡14は、外管32の先端開口66を介してバルーンカテーテル10の先端方向(矢印A方向)を撮像することができる。内視鏡14によって撮像された画像(内視鏡画像)は、図示しない表示部に表示される。
そして、特定工程(ステップS4)において、ユーザは、内視鏡画像に基づいてバルーン26を挿入する予定の挿入対象部位203を特定する。その後、確認工程(ステップS5)において、ユーザは、バルーンカテーテル10を操作して挿入対象部位203に線状部材28を挿入する(図6参照)とともに線状部材28の見え方を内視鏡画像で確認する。この際、図示しない光源の光を線状部材28に導き線状部材28の導光部70を発光させる。このとき、ユーザは、例えば、線状部材28が挿入対象部位203に向かって挿入されていく様子を内視鏡画像で確認した場合、挿入対象部位203が卵管口202aであると判断する。
一方、ユーザは、例えば、線状部材28が挿入対象部位203に挿入されないことを内視鏡画像で確認した場合、挿入対象部位203が卵管口202aではない(例えば、単なる凹部等である)と判断する。ユーザは、挿入対象部位203が卵管口202aではないと判断した場合、卵管口202aが見つかるまで上述した特定工程と確認工程とを繰り返し行う。
確認工程において卵管口202aを確認した後、ユーザは、内視鏡14を外管32に対して所定長だけ基端側に移動させた上で、バルーン導出工程(ステップS6)を行う。具体的に、第1導入ポート部46(図1参照)にバルーン拡張流体を供給する(加圧工程)。そうすると、バルーン拡張流体は、第1導入ポート部46から外側ルーメン58を介してバルーン26の外側空間Sに供給される(図1及び図2参照)。バルーン26は、外側空間Sに供給されたバルーン拡張流体によって径方向内方に押圧されて弾性変形する。つまり、バルーン26のうち挿入部80の外周側に位置する部位は、挿入部80の外周面に密着する。バルーン26のうち挿入部80の先端よりも先端側に位置する部位は、内面同士が互いに接触する。
その後、図7に示すように、ユーザは、内管52を外管32に対して前進させる(前進工程)。そうすると、内管52によって先端方向に押されたバルーン26は、挿入部80とともに外管32に対して前進する。つまり、バルーン26は、押込み力が内管52からバルーン26に伝達されることにより、挿入部80とともに外管32の先端開口66から先端方向(矢印A方向)に突出する。
前進工程では、バルーン26の一端部が外管32の先端部に固定されているため、バルーン26は、その先端部26aが捲り返されながら前進する。つまり、バルーン26は、その先端部26aで内面が外側を向くように捲り返される。そのため、バルーン26は、挿入部80の前進距離の半分の距離相当前進する。前進工程は、内視鏡14の先端がバルーン26の先端部26a(突出端)に到達するまで行う。この際、バルーン26は、線状部材28に接触しながら突出する。このため、バルーン26は、卵管口202aに高確率で挿入される。
続いて、ユーザは、内視鏡画像に基づいてバルーン26が病変部204に到達したか否かを判断する。なお、ユーザは、バルーン26を全て前方に導出させたことでバルーン26が病変部204に到達したと判断してもよい。バルーン26が病変部204の手前に位置していた場合には、図8に示すように、バルーン拡張流体を減圧するとともに第2導入ポート部62(図1参照)に灌流液(灌流用流体)を供給する(減圧工程)。これにより、内側ルーメン60を介してバルーン26と内視鏡14の挿入部80との間に灌流液が流通する。次いで、ユーザは、内視鏡14を所定距離だけ後退させる(後退工程)。
その後、上述した加圧工程及び前進工程を再度行う。そして、図9に示すように、バルーン26が病変部204を完全に通過すると、バルーン26によって病変部204が押し広げられる。すなわち、卵管202の狭窄又は閉塞が改善される。
病変部204を広げた後、抜去工程(図4のステップS7)において、ユーザは、バルーン拡張流体を減圧してから、バルーンカテーテル10及び内視鏡14を抜去する。なお、バルーンカテーテル10の抜去前に、第2導入ポート部62(図1参照)を介して灌流液を注入しつつ内管52を引いてバルーン26を後退させ、同時に内視鏡14をバルーン26の先端部に位置するよう操作することで、抜去工程の際に卵管202内を観察しながらバルーンカテーテル10を抜去してもよい。これにより、卵管鏡下卵管形成術が終了する。
本実施形態に係るバルーンカテーテル10は、以下の効果を奏する。
外管32の先端部には、外管32の先端面33からバルーン26の突出方向に突出するように線状部材28が固定されている。
このような構成によれば、バルーン26の挿入対象部位203に線状部材28を挿入するとともに当該線状部材28の見え方を内視鏡画像で確認することにより、当該挿入対象部位203が卵管口202aであるか単なる凹部であるかを容易に区別することができる。これにより、ユーザは、内視鏡画像に基づいて卵管口202aを容易に見つけることができる。よって、バルーン26を卵管口202aに効率的に挿入することができる。
バルーン26は、外管32の先端開口66から突出する際に線状部材28に対して沿うように接触する。
このような構成によれば、バルーン26を線状部材28によって卵管口202aに導く(案内する)ことができる。
線状部材28は、外管32の先端面33のうち先端開口66に隣接する位置に固定されている。
このような構成によれば、簡単な構成により、バルーン26を線状部材28に対して沿うように接触させることができる。
線状部材28の外管32の先端面33からの突出長Lは、0.5cm以上6cm以下に設定されている。
このような構成によれば、卵管口202aに線状部材28を効率的に挿入することができる。また、バルーンカテーテル10の先端部を子宮底200に導く際に、線状部材28が邪魔になることを抑えることができる。
線状部材28は、当該線状部材28の少なくとも突出端部が発光可能なように導光性を有している。
このような構成によれば、線状部材28を発光させることができるため、内視鏡画像において線状部材28の見え方の変化が分かり易くなる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係るカテーテルシステム12Aについて図10及び図11を参照しながら説明する。本実施形態に係るカテーテルシステム12Aにおいて、上述したカテーテルシステム12と同一の構成要素については同一の参照符号を付し、その説明については省略する。なお、後述する第3実施形態に係るカテーテルシステム12B及び第4実施形態に係るカテーテルシステム12Cについても同様である。
図10に示すように、カテーテルシステム12Aは、バルーンカテーテル10Aと、内視鏡14と、線状部材28aとを備える。バルーンカテーテル10Aは、外側カテーテル20aと、スライダ22と、内側カテーテル24とを有する。外側カテーテル20aは、外管32aと、外管ハブ34と、固定ねじ36とを備える。外管32aは、外管本体38と、先端部材40aとを含む。外管32aの先端部(先端部材40a)には、外管32aの先端面33からバルーン26の突出方向に線状部材28aが突出可能なように線状部材28aが挿通するルーメン82が形成されている。
ルーメン82は、線状部材28aが抜去可能に形成されている。ルーメン82の先端に位置する第1開口83aは、外管32a(先端部材40a)の先端面33に開口している。ルーメン82の基端に位置する第2開口83bは、外管32aの外周面(先端部材40aの外周面)に開口している。第1開口83aは、外管32aの先端面33のうち先端開口66に隣接する位置に設けられている。第2開口83bは、スライダ22よりも外管32aの先端方向に位置している。
線状部材28aは、外側カテーテル20aよりも長尺に形成されている。線状部材28aは、上述した線状部材28を長くしたものである。そのため、線状部材28aの構成の説明については省略する。なお、線状部材28a(被覆部72)の外径は、ルーメン82の内径よりも若干小さい。
次に、このように構成されるカテーテルシステム12Aを用いた卵管鏡下卵管形成術について説明する。
図11に示すように、本実施形態の準備工程(ステップS11)では、線状部材28aをバルーンカテーテル10Aのルーメン82に挿通させる。この際、線状部材28aは、外管32aの先端面33よりもバルーン26の突出方向(矢印A方向)に所定長だけ突出させておく。
挿入工程(ステップS12)では、ユーザは、バルーンカテーテル10A及び線状部材28aを一緒に経頸管的に子宮底200まで挿入する。スライド工程(ステップS13)及び特定工程(ステップS14)は、上述したスライド工程(ステップS3)及び特定工程(ステップS4)と同じである。そのため、スライド工程(ステップS13)及び特定工程(ステップS14)の説明については省略する。
確認工程(ステップS15)では、ユーザは、線状部材28aを操作して挿入対象部位203に線状部材28aを挿入するとともに線状部材28aの見え方を内視鏡画像で確認する。確認工程は、ユーザが線状部材28aを操作する点以外、上述した確認工程(ステップS5)と同様である。
バルーン導出工程(ステップS16)では、1回目の加圧工程、前進工程、減圧工程及び後退工程を行った後で、線状部材28aを抜去する。これにより、2回目以降の加圧工程及び前進工程において、線状部材28aがバルーン26によって卵管202の内面に押し付けられることがない。なお、線状部材28aを抜去するタイミングは、1回目の減圧工程と後退工程との間であってもよいし、確認工程とバルーン導出工程との間であってもよい。
抜去工程(ステップS17)は、上述した抜去工程(ステップS7)と同じである。そのため、抜去工程(ステップS17)の説明については省略する。
本実施形態に係るバルーンカテーテル10Aを用いた卵管鏡下卵管形成術は、上述した方法に限定されない。例えば、準備工程では、線状部材28aをルーメン82に挿通させなくてもよい。この場合、挿入工程において、例えば、図示しない子宮鏡とともに線状部材28aを子宮内に挿入し、子宮鏡により撮像された画像を見ながら線状部材28aの先端部を子宮底200まで挿入する。その後、ユーザは、線状部材28aの基端側からバルーンカテーテル10Aのルーメン82に線状部材28aが挿通されるようにバルーンカテーテル10Aを操作する。そして、バルーンカテーテル10Aを線状部材28aに沿うように前進させてバルーンカテーテル10Aの先端部を子宮底200に位置させる。つまり、この場合、線状部材28aは、バルーンカテーテル10Aの先端部を子宮底200に導くためのいわゆるガイドワイヤとして機能する。
本実施形態に係るバルーンカテーテル10Aにおいて、上述したバルーンカテーテル10と同一の構成については同一の作用効果を奏する。
本実施形態において、外管32aの少なくとも先端部には、外管32aの先端面33からバルーン26の突出方向に線状部材28aが突出可能なように線状部材28aが挿通するルーメン82が形成されている。
このような構成によれば、バルーン26の挿入対象部位203に線状部材28aを挿入するとともに当該挿入部80の見え方を内視鏡画像で確認することにより、当該挿入対象部位203が卵管口202aであるか単なる凹部であるかを容易に区別することができる。これにより、ユーザは、内視鏡画像に基づいて卵管口202aを容易に見つけることができる。よって、バルーン26を卵管口202aに効率的に挿入することができる。
ルーメン82は、線状部材28aが抜去可能に形成されている。
このような構成によれば、例えば、バルーン導出工程において、1回目の加圧工程、前進工程、減圧工程及び後退工程を行った後で線状部材28aを卵管202(生体管)から抜去することができる。これにより、2回目以降の加圧工程及び前進工程において、線状部材28aがバルーン26によって卵管202(生体管)の内面に押し付けられることを防止することができる。また、例えば、確認工程とバルーン導出工程との間において、線状部材28aを卵管202(生体管)から抜去しておくことができる。この場合、1回目の加圧工程及び前進工程のときから線状部材28aがバルーン26によって卵管202(生体管)の内面に押し付けられることを防止することができる。
ルーメン82の先端に位置する第1開口83aは、外管32aの先端面33に開口し、ルーメン82の基端に位置する第2開口83bは、外管32aの外周面に開口している。
このような構成によれば、バルーンカテーテル10Aの外側カテーテル20aの全長に亘ってルーメン82を形成した場合と比較して、線状部材28aの操作時の摩擦抵抗を低減することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係るカテーテルシステム12Bについて図12及び図13を参照しながら説明する。
図12に示すように、カテーテルシステム12Bは、バルーンカテーテル10Bと、内視鏡14と、線状部材28bとを備える。バルーンカテーテル10Bは、外側カテーテル20bと、スライダ22と、内側カテーテル24とを有する。外側カテーテル20bは、外管32bと、外管ハブ34aと、固定ねじ36とを備える。外管32bは、外管本体38aと、先端部材40bとを含む。図12及び図13において、外側カテーテル20bには、外管32bの先端面33からバルーン26の突出方向に線状部材28bが突出可能なように線状部材28bが挿通するルーメン84が形成されている。
ルーメン84は、線状部材28bが抜去可能に形成されている。図12において、ルーメン84の先端に位置する第1開口85aは、外管32b(先端部材40b)の先端面に開口している。第1開口85aは、外管32bの先端面33のうち先端開口66に隣接する位置に設けられている。ルーメン84の基端に位置する第2開口85bは、外管ハブ34aの基端面に開口している。
線状部材28bは、上述した線状部材28aと同様に構成されている。線状部材28bの外径は、ルーメン84の内径よりも若干小さい。
本実施形態に係るカテーテルシステム12Bを用いた卵管鏡下卵管形成術は、線状部材28bがルーメン84に挿通される点以外は、上述した第2実施形態に係るカテーテルシステム12Aを用いた卵管鏡下卵管形成術と同様に行われる。そのため、カテーテルシステム12Bを用いた卵管鏡下卵管形成術の説明については省略する。
本実施形態に係るバルーンカテーテル10Bにおいて、上述したバルーンカテーテル10、10Aと同一の構成については同一の作用効果を奏する。
本実施形態において、バルーンカテーテル10Bは、外管32bの基端部に設けられた外管ハブ34aを備える。ルーメン84の先端に位置する第1開口85aは、外管32bの先端面33に開口し、ルーメン84の基端に位置する第2開口85bは、外管ハブ34aの基端面に開口している。
このような構成によれば、線状部材28bの操作時に当該線状部材28bが撓むことを抑えることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係るカテーテルシステム12Cについて図14及び図15を参照しながら説明する。
図14に示すように、カテーテルシステム12Cは、バルーンカテーテル10C及び内視鏡14を備える。バルーンカテーテル10Cは、外側カテーテル20cと、スライダ22と、内側カテーテル24と、線状部材28cとを有する。外側カテーテル20cは、外管32cと、外管ハブ34と、固定ねじ36とを備える。外管32cは、外管本体38と、先端部材40cとを含む。外管32cの先端部(先端部材40c)には、外管32cの先端面33からバルーン26の突出方向に線状部材28cが突出可能なように線状部材28cが挿通するルーメン86が形成されている。
ルーメン86は、線状部材28cが抜去可能に形成されている。ルーメン86の先端に位置する第1開口87aは、外管32c(先端部材40c)の先端面33に開口している。ルーメン86の基端に位置する第2開口87bは、外管32cの外周面(先端部材40cの外周面)に開口している。第1開口87aは、外管32cの先端面33のうち先端開口66に隣接する位置に設けられている。第2開口87bは、スライダ22よりも外管32cの先端方向に位置している。
線状部材28cは、上述した線状部材28を長く形成したものである。線状部材28cは、先端部材40cに形成されたルーメン86に挿通されている。線状部材28cの基端部は、スライダ本体48の先端部の壁部内に固定されている。ただし、線状部材28cの基端部は、スライダ本体48の先端部の外周面に固定されてもよい。
このような構成のバルーンカテーテル10Cでは、図15に示すように、スライダ22を外管32cに対して外管32cの基端方向に移動させることにより、線状部材28cの先端部をルーメン86内に位置させることができる。また、卵管鏡下卵管形成術において、卵管口202aが見つかるまで特定工程と確認工程を繰り返す操作の際に、線状部材28cが意図せずに脱落する不具合が起こりにくい。そのため、脱落時にカテーテルシステム12Cを取り出して線状部材28cを再装着する操作が不要になるというメリットがある。
本実施形態に係るカテーテルシステム12Cを用いた卵管鏡下卵管形成術では、基本的に、上述した図4に示すフローチャートに従って行われる。ただし、本実施形態では、バルーン導出工程(ステップS6)において、1回目の加圧工程、前進工程、減圧工程及び後退工程を行った後で、スライダ22を外管32cに対して外管32cの基端方向に移動させることにより、線状部材28cを卵管202から引き抜く。この際、線状部材28cの先端部は、ルーメン86内に位置する。これにより、2回目以降の加圧工程及び前進工程において、線状部材28cがバルーン26によって卵管202の内面に押し付けられることがない。なお、線状部材28cを抜去するタイミングは、1回目の減圧工程と後退工程との間であってもよいし、確認工程とバルーン導出工程との間であってもよい。
本実施形態に係るバルーンカテーテル10Cにおいて、上述したバルーンカテーテル10、10A、10Bと同一の構成については同一の作用効果を奏する。
本実施形態において、バルーンカテーテル10Cは、外管32cに対して軸線方向に移動可能なように外管32cの外周面に配設されたスライダ22と、スライダ22に固定された線状部材28cと、を備える。ルーメン86の先端に位置する第1開口87aは、外管32cの先端面33に開口し、ルーメン86の基端に位置する第2開口87bは、外管32cの外周面のうちスライダ22よりも外管32cの先端側に開口している。線状部材28cの先端部は、スライダ22を外管32cの基端方向に移動させることによりルーメン86内に位置する。
このような構成によれば、線状部材28cとバルーンカテーテル10Cとを別々に操作する必要がない。すなわち、バルーンカテーテル10Cのスライダ22を操作することにより、線状部材28cを卵管202(生体管)から簡単に引き抜くことができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能である。
以上の実施形態をまとめると、以下のようになる。
上記実施形態は、可撓性を有する外管(32)と、前記外管に対して軸線方向に移動可能なように前記外管の内腔(42)に配設された内管(52)と、前記外管の先端部と前記内管の先端部とを互いに繋ぐとともに前記外管の径方向内方に膨らむ管状のバルーン(26)と、を備え、前記バルーンは、前記内管から前記バルーンへと押込み力が伝達されることで前記バルーンの先端部(26a)が捲り返されながら前記外管の先端開口(66)から突出し、前記内管の内腔(56)を介して前記バルーンの内側に内視鏡(14)が挿入されるバルーンカテーテル(10)であって、前記外管の先端部には、当該外管の先端面(33)から前記バルーンの突出方向に突出するように線状部材(28)が固定されている、バルーンカテーテルを開示している。
上記のバルーンカテーテルにおいて、前記バルーンは、前記外管の前記先端開口から突出する際に前記線状部材に対して沿うように接触してもよい。
上記のバルーンカテーテルにおいて、前記線状部材は、前記外管の前記先端面のうち前記先端開口に隣接する位置に固定されてもよい。
上記のバルーンカテーテルにおいて、前記線状部材の前記外管の前記先端面からの突出長(L)は、0.5cm以上6cm以下に設定されてもよい。
上記のバルーンカテーテルにおいて、前記線状部材は、当該線状部材の少なくとも突出端部が発光可能なように導光性を有してもよい。
上記実施形態は、可撓性を有する外管(32a~32c)と、前記外管に対して軸線方向に移動可能なように前記外管の内腔に配設された内管と、前記外管の先端部と前記内管の先端部とを互いに繋ぐとともに前記外管の径方向内方に膨らむ管状のバルーンと、を備え、前記バルーンは、前記内管から前記バルーンへと押込み力が伝達されることで前記バルーンの先端部が捲り返されながら前記外管の先端開口から突出するバルーンカテーテル(10A~10C)であって、前記外管の少なくとも先端部には、当該外管の先端面から前記バルーンの突出方向に線状部材(28a~28c)が突出可能なように当該線状部材が挿通するルーメン(82、84、86)が形成されている、バルーンカテーテルを開示している。
上記のバルーンカテーテルにおいて、前記ルーメンは、前記線状部材が抜去可能に形成されてもよい。
上記のバルーンカテーテルにおいて、前記ルーメンの先端に位置する第1開口(83a)は、前記外管の前記先端面に開口し、前記ルーメンの基端に位置する第2開口(83b)は、前記外管の外周面に開口してもよい。
上記のバルーンカテーテルにおいて、前記外管の基端部に設けられた外管ハブ(34a)を備え、前記ルーメンの先端に位置する第1開口(85a)は、前記外管の前記先端面に開口し、前記ルーメンの基端に位置する第2開口(85b)は、前記外管ハブの基端面に開口してもよい。
上記のバルーンカテーテルにおいて、前記外管に対して軸線方向に移動可能なように前記外管の外周面に配設されたスライダ(22)と、前記スライダに固定された前記線状部材(28c)と、を備え、前記ルーメンの先端に位置する第1開口(87a)は、前記外管の前記先端面に開口し、前記ルーメンの基端に位置する第2開口(87b)は、前記外管の外周面のうち前記スライダよりも前記外管の先端側に開口し、前記線状部材の先端部は、前記スライダを前記外管の基端方向に移動させることにより前記ルーメン内に位置してもよい。
10、10A~10C…バルーンカテーテル
12、12A~12C…カテーテルシステム
14…内視鏡 26…バルーン
28、28a~28c…線状部材 32、32a~32c…外管
33…先端面 52…内管
66…先端開口 82、84、86…ルーメン
83a、85a、87a…第1開口 83b、85b、87b…第2開口

Claims (10)

  1. 可撓性を有する外管と、
    前記外管に対して軸線方向に移動可能なように前記外管の内腔に配設された内管と、
    前記外管の先端部と前記内管の先端部とを互いに繋ぐとともに前記外管の径方向内方に膨らむ管状のバルーンと、を備え、
    前記バルーンは、前記内管から前記バルーンへと押込み力が伝達されることで前記バルーンの先端部が捲り返されながら前記外管の先端開口から突出し、
    前記内管の内腔を介して前記バルーンの内側に内視鏡が挿入されるバルーンカテーテルであって、
    前記外管の先端部には、当該外管の先端面から前記バルーンの突出方向に突出するように線状部材が固定されている、バルーンカテーテル。
  2. 請求項1記載のバルーンカテーテルであって、
    前記バルーンは、前記外管の前記先端開口から突出する際に前記線状部材に対して沿うように接触する、バルーンカテーテル。
  3. 請求項1又は2記載のバルーンカテーテルであって、
    前記線状部材は、前記外管の前記先端面のうち前記先端開口に隣接する位置に固定されている、バルーンカテーテル。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載のバルーンカテーテルであって、
    前記線状部材の前記外管の前記先端面からの突出長は、0.5cm以上6cm以下に設定されている、バルーンカテーテル。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載のバルーンカテーテルであって、
    前記線状部材は、当該線状部材の少なくとも突出端部が発光可能なように導光性を有している、バルーンカテーテル。
  6. 可撓性を有する外管と、
    前記外管に対して軸線方向に移動可能なように前記外管の内腔に配設された内管と、
    前記外管の先端部と前記内管の先端部とを互いに繋ぐとともに前記外管の径方向内方に膨らむ管状のバルーンと、を備え、
    前記バルーンは、前記内管から前記バルーンへと押込み力が伝達されることで前記バルーンの先端部が捲り返されながら前記外管の先端開口から突出するバルーンカテーテルであって、
    前記外管の少なくとも先端部には、当該外管の先端面から前記バルーンの突出方向に線状部材が突出可能なように当該線状部材が挿通するルーメンが形成されている、バルーンカテーテル。
  7. 請求項6記載のバルーンカテーテルであって、
    前記ルーメンは、前記線状部材が抜去可能に形成されている、バルーンカテーテル。
  8. 請求項7記載のバルーンカテーテルであって、
    前記ルーメンの先端に位置する第1開口は、前記外管の前記先端面に開口し、
    前記ルーメンの基端に位置する第2開口は、前記外管の外周面に開口している、バルーンカテーテル。
  9. 請求項7記載のバルーンカテーテルであって、
    前記外管の基端部に設けられた外管ハブを備え、
    前記ルーメンの先端に位置する第1開口は、前記外管の前記先端面に開口し、
    前記ルーメンの基端に位置する第2開口は、前記外管ハブの基端面に開口している、バルーンカテーテル。
  10. 請求項6記載のバルーンカテーテルであって、
    前記外管に対して軸線方向に移動可能なように前記外管の外周面に配設されたスライダと、
    前記スライダに固定された前記線状部材と、を備え、
    前記ルーメンの先端に位置する第1開口は、前記外管の前記先端面に開口し、
    前記ルーメンの基端に位置する第2開口は、前記外管の外周面のうち前記スライダよりも前記外管の先端側に開口し、
    前記線状部材の先端部は、前記スライダを前記外管の基端方向に移動させることにより前記ルーメン内に位置する、バルーンカテーテル。
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