JP2022123427A - バルーンカテーテル及びカテーテルシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】バルーンを生体管内で安定して前進させることができるとともにバルーンから病変部に押込み力を効率的に作用させることができるバルーンカテーテル及びカテーテルシステムを提供する。【解決手段】カテーテルシステム10は、バルーン22を有するバルーンカテーテル12を備える。バルーン22を先端開口54から最大限突出させた状態で、バルーン22のうち先端開口54から先端方向に突出した突出部分22bには、先端開口54から先端方向に延在した第1突出部82と、第1突出部82よりも先端方向に位置する第2突出部84と、が設けられ、第1突出部82の外径D3は、第2突出部84の外径D4よりも大きい。【選択図】図3

Description

本発明は、バルーンカテーテル及びカテーテルシステムに関する。
例えば、特許文献1には、卵管の病変部(狭窄部又は閉塞部)を治療するためのバルーンカテーテルと、内視鏡(卵管鏡)とを備えるカテーテルシステムが開示されている。バルーンカテーテルは、可撓性を有する外管と、外管に対して軸線方向に移動可能なように外管の内腔に配設された内管と、外管の先端部と内管の先端部とを互いに繋ぐ管状のバルーンとを備える。
卵管鏡下卵管形成術において、バルーンは、膨らんだ状態のバルーンを卵管鏡の線状の挿入部で支持した状態で、先端方向への押込み力が内管からバルーンへと伝達されることでバルーンの先端部が捲り返されながら外管の先端開口から突出して卵管口に挿入される。
特許第3921108号公報
ところで、上述した卵管鏡下卵管形成術において、卵管の病変部が完全に閉塞しているような症例では、病変部をバルーンによって押し広げる際にバルーンには比較的大きな反力(基端方向の力)が作用する。そうすると、外管がバルーンに対して後退するとともに外管の先端開口が卵管口(バルーン挿入口)に対して位置ずれすることがある。そうすると、バルーンから病変部に押込み力を効率的に作用させることができないおそれがある。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、バルーンを生体管内で安定して前進させることができるとともにバルーンから病変部に押込み力を効率的に作用させることができるバルーンカテーテル及びカテーテルシステムを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、可撓性を有する外管と、前記外管に対して当該外管の軸線方向に移動可能なように前記外管の内腔に配設された内管と、前記外管の先端部と前記内管の先端部とを互いに繋ぐとともに前記外管の径方向内方に膨らむ管状のバルーンと、を有し、前記バルーンは、当該バルーンを膨らませた状態で前記内管から前記バルーンへと押込み力が伝達されることで前記バルーンの先端部が捲り返されながら前記外管の先端開口から先端方向に突出するバルーンカテーテルであって、前記バルーンを前記先端開口から最大限突出させた状態で、前記バルーンのうち前記先端開口から前記先端方向に突出した部分には、前記先端開口から前記先端方向に延在した第1突出部と、前記第1突出部よりも前記先端方向に位置する第2突出部と、が設けられ、前記第1突出部の外径は、前記第2突出部の外径よりも大きい、バルーンカテーテルである。
本発明の他の態様は、上述したバルーンカテーテルと、前記内管の内腔を介して前記バルーンの内腔に挿入可能な線状のバルーン支持部と、を備える、カテーテルシステムである。
本発明によれば、第1突出部の外径が第2突出部の外径よりも大きいため、第1突出部の外周面を生体管の内面(卵管の内面)のうちバルーン挿入口(卵管口)の近傍に押し当てることができる。これにより、バルーンを生体管内で安定して前進させることができる。また、病変部をバルーンによって押し広げる際にバルーンに比較的大きな反力が作用した場合であっても、当該反力を第1突出部と生体管の内面との接触部で受けることができる。従って、外管の先端開口のバルーン挿入口に対する位置ずれが抑えられるため、バルーンから病変部に押込み力を効率的に作用させることができる。
本発明の一実施形態に係るカテーテルシステムの概略構成図である。 図1のカテーテルシステムの一部省略縦断面図である。 図2のカテーテルシステムにおいて、外管の先端開口から先端方向にバルーンを最大限突出させた状態を示す拡大断面説明図である。 図1のカテーテルシステムを用いた卵管鏡下卵管形成術の第1説明図である。 前記卵管鏡下卵管形成術の第2説明図である。 前記卵管鏡下卵管形成術の第3説明図である。 前記卵管鏡下卵管形成術の第4説明図である。 前記卵管鏡下卵管形成術の第5説明図である。 前記卵管鏡下卵管形成術の第6説明図である。
以下、本発明に係るバルーンカテーテル及びカテーテルシステムについて好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係るカテーテルシステム10は、バルーンカテーテル12と、医療機器である内視鏡14(卵管鏡)とを備える。図4~図9に示すように、カテーテルシステム10は、例えば、卵管202の病変部204(狭窄部又は閉塞部等)を治療する卵管鏡下卵管形成術に用いられる。ただし、カテーテルシステム10は、卵管202以外のもの、例えば、血管、胆管、気管、食道、尿道、大腸、その他の臓器等の生体管内の病変部を治療するためのものでもよい。
カテーテルシステム10に関する以下の説明では、図1中の左側(矢印X1方向)を「先端」、図1中の右側(矢印X2方向)を「基端」という。
図1及び図2に示すように、バルーンカテーテル12は、外側カテーテル16と、外側カテーテル16に設けられたスライダ18と、外側カテーテル16内に挿入された内側カテーテル20と、バルーン22とを備える。
外側カテーテル16は、可撓性を有する長尺な外管24と、外管24の基端部に設けられた外管ハブ26(外管操作部)と、外管ハブ26に設けられた固定ねじ28とを有する。外管24の全長は、100mm以上1500mm以下に設定するのが好ましく、200mm以上1000mm以下に設定するのがより好ましい。
図2において、外管24は、外管本体30と、外管本体30の先端部に設けられた先端部材32(先端チップ)とを含む。外管本体30及び先端部材32のそれぞれの構成材料としては、例えば、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート等)、エラストマー樹脂(ポリオレフィンエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエラストマー、ポリウレタンエラストマー等)、可撓性を有する高分子材料(ポリテトラフルオロエチレン、ポリイミド、エチレン-酢酸ビニル共重合体、シリコーンゴム等)、軟質ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリアミド、フッ素樹脂等が挙げられる。
外管本体30には、先端から基端まで貫通した第1内腔34が形成されている。外管本体30の先端部は、軸線方向に円弧状に湾曲するように形状付けられている。外管本体30は、全長に亘って概ね一定の外径を有する。
先端部材32の外周面は、バルーンカテーテル12や生体組織の損傷を防止するために湾曲している。先端部材32には、バルーン22を先端部材32よりも先端方向(矢印X1方向)に導出させるためのバルーン導出孔52が形成されている。バルーン導出孔52は、外管24の先端開口54に連通している。
図1及び図2に示すように、外管ハブ26は、硬質樹脂又は金属(ステンレス鋼、チタン、チタン合金等)によって構成されている。硬質樹脂としては、例えば、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリエステル、ポリオレフィン、スチレン系樹脂、ポリアミド、ポリスルホン、ポリアリレート、ポリエーテルイミド等が挙げられる。
図2において、外管ハブ26は、人手によって操作し易い大きさに中空状に形成されている。外管ハブ26には、外管24の第1内腔34に連通する第1空間53と、第1空間53の基端側に位置して内側カテーテル20が挿通する第1挿通孔55と、第1空間53にバルーン拡張流体を導入するための第1導入ポート部56とが設けられている。バルーン拡張流体は、図2に示すバルーン22を外管24の径方向内方に膨らませるためのものである。バルーン拡張流体は、例えば、生理食塩水である。外管ハブ26には、第1空間53内のバルーン拡張流体が第1挿通孔55を介して外部に漏出することを防止する第1シール部材57が設けられている。
固定ねじ28は、外管ハブ26に対して内側カテーテル20を固定するためのものである。固定ねじ28の構成材料は、外管ハブ26と同様のものが挙げられる。
スライダ18は、外管本体30の外周面に対して外管24の軸線方向に移動可能(スライド可能)な状態で設けられている。スライダ18の全長は、外管24の全長よりも短い。スライダ18は、長尺な管状のスライダ本体58と、スライダ本体58の基端部に設けられたスライダハブ60(スライダ操作部)とを有する。スライダ本体58及びスライダハブ60のそれぞれは、上述した外管ハブ26と同様の材料によって構成される。スライダハブ60は、人手によって操作し易い大きさに環状に形成されている。
スライダ18を外管本体30に対して最も基端側(矢印X2方向)に移動させた状態(スライダ18の基端を外管ハブ26の先端に位置させた状態)で、外管本体30の先端側は、スライダ18よりも先端側に露出するとともに円弧状に湾曲する。スライダ18を外管本体30に対して最も先端側(矢印X1方向)に移動させた状態で、外管本体30の先端側は、スライダ本体58の形状に沿って直線状に延在する。
図1及び図2に示すように、内側カテーテル20は、長尺な内管62と、内管62の基端部に設けられた内管ハブ64(内管操作部)とを備える。内管62の全長は、100mm以上1500mm以下に設定するのが好ましく、200mm以上1000mm以下に設定するのがより好ましい。
図2において、内管62の構成材料としては、比較的硬質な樹脂(例えば、フッ素樹脂、ポリカーボネート、ポリイミド、PEEK樹脂等)又は金属(例えば、ステンレス鋼、チタン、チタン合金等)が挙げられる。内管62には、先端から基端まで貫通した第2内腔66が形成されている。
内管62は、外管ハブ26を挿通するとともに外管本体30の第1内腔34に配設されている。内管62の先端は、外管本体30の先端よりも基端方向(矢印X2方向)に位置している。内管62の外周面と外管本体30の内周面との間には、バルーン拡張流体が流通する外側ルーメンSa(拡張用ルーメン)が設けられている。
内管62の第2内腔66には、バルーン支持部としても機能する内視鏡14の長尺な挿入部90が挿入される。内管62の第2内腔66に挿入部90が挿入された状態で、内管62と挿入部90との間には、灌流液が流通する内側ルーメンSb(灌流用ルーメン)が形成される。灌流液は、例えば、生理食塩水である。
内管ハブ64は、外管ハブ26と同様の材料によって構成される。内管ハブ64は、中空状に形成されている。内管ハブ64には、内管62の第2内腔66に連通する第2空間68と、第2空間68の基端側に位置して挿入部90が挿通する第2挿通孔70と、第2空間68に灌流液を導入するための第2導入ポート部72とが設けられている。内管ハブ64には、第2空間68内の灌流液が第2挿通孔70を介して外部に漏出することを防止する第2シール部材73が設けられている。
バルーン22は、外管24の先端部と内管62の先端部とを互いに繋ぐ管状部材である。バルーン22は、バルーン拡張流体によって外管24の径方向内方に膨らむ。換言すれば、バルーン22は、径方向に弾性変形可能に形成されている。
バルーン22は、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート等)、エラストマー樹脂(ポリオレフィンエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエラストマー、ポリウレタンエラストマー、ポリスチレンエラストマー等)、可撓性を有する高分子材料(天然ゴム、エチレン-プロピレン共重合体、ポリテトラフルオロエチレン、ポリイミド、エチレン-酢酸ビニル共重合体、シリコーンゴム等)、軟質ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリイソプレン、ポリエステル、フッ素樹脂等で構成するのが好ましい。
バルーン22の一端部は、外管24の先端部(先端部材32の基端部)に接着又は融着されている。換言すれば、バルーン22の一端部は、外管24のうちバルーン導出孔52の基端側の近傍に接着又は融着されている。具体的に、バルーン22の一端部は、外管本体30の先端と先端部材32との間に挟持されている。
また、バルーン22の他端部は、バルーン固定部材74によって内管62の先端部の外周面に固定されている。なお、バルーン22の他端部は、内管62の内周面の先端部に接着又は融着されてもよい。バルーン22は、内視鏡14の挿入部90が挿入可能な内腔75を有する。バルーン22の外周面と外管本体30の内周面との間には、先端が閉じた袋状の外側空間Scが形成されている。バルーン固定部材74は、円環状に形成されている。バルーン固定部材74は、外管本体30の第1内腔34に配設されている。
バルーン22は、バルーンカテーテル12の初期状態で、バルーン22の一端側に位置する第1部位76と、バルーン22の他端側に位置する第2部位78と、第1部位76及び第2部位78を互いに連結する連結部80とを有する。第1部位76は、バルーン22の一端部から連結部80まで延在している。第2部位78は、連結部80からバルーン22の他端部まで延在している。バルーン22の軸線方向に沿った第1部位76の長さは、バルーン22の軸線方向に沿った第2部位78の長さよりも短い。
バルーンカテーテル12の初期状態(バルーン22が膨らんでいない状態)で、第1部位76の内径D1及び外径は、第1部位76の全長に亘って概ね一定であり、第2部位78の内径D2及び外径は、第2部位78の全長に亘って概ね一定である。バルーンカテーテル12の初期状態で、第1部位76の内径D1は、第2部位78の内径D2よりも大きい。バルーンカテーテル12の初期状態で、第1部位76の外径は、第2部位78の外径よりも大きい。第1部位76の肉厚は、第2部位78の肉厚よりも厚い(図3参照)。連結部80は、第1部位76から第2部位78に向かって縮径している。
バルーンカテーテル12の初期状態で、第1部位76の外径、第2部位78の外径及び連結部80の形状は、適宜設定可能である。バルーン22は、部分的に厚肉部を有してもよい。この場合、バルーン22において、厚肉部は、薄肉部(厚肉部でない部分)よりも高強度になる。このようなバルーン22では、薄肉部によってバルーンカテーテル12の柔軟性や操作性が維持され、厚肉部によってバルーン22の変形が抑制される。これにより、当該バルーン22では、厚肉部によって挿入部90の過度な屈曲を緩和することができるため、挿入部90の折損を抑制することもできる。また、第1部位76の肉厚及び第2部位78の肉厚は、互いに概ね一定であってもよく、第2部位78の肉厚は、第1部位76の肉厚よりも厚くあってもよい。従って、第1部位76の肉厚及び第2部位78の肉厚は、適宜変更可能であって、厚肉部は複数個所に設けられていてもよい。
図3に示すように、バルーン22は、内管62からバルーン22へと押込み力(先端方向の押込み力)が伝達されることで、バルーン22の先端部22a(突出端部)が捲り返されながら外管24の先端開口54から先端方向に突出する。この際、バルーン22は、外管24の先端開口54よりも矢印X1方向に突出した突出部分22bにおいて、径方向に二重に折り重なった部分が形成される。
バルーン22を先端開口54から最大限突出させた状態(図3のバルーン22の状態)で、突出部分22bには、先端開口54から先端方向に延在した第1突出部82と、第1突出部82よりも先端方向に位置する第2突出部84と、第1突出部82及び第2突出部84を互いに連結する突出連結部86とが設けられる。
第1突出部82の外周面は、第1部位76の内周面によって形成されている。第1突出部82において、第1部位76の径方向内方には、第2部位78が位置する。第2突出部84の外周面は、第2部位78の内周面によって形成されている。第2突出部84は、第2部位78が径方向に二重に重なって形成されている。第1突出部82の外周面が設けられる壁部(第1部位76)の肉厚は、第2突出部84の外周面が設けられる壁部(第2部位78)の肉厚よりも厚い。
突出連結部86の外周面は、連結部80の内周面によって形成されている。突出連結部86の外周面は、第1突出部82から第2突出部84に向かって(先端方向に向かって)径方向内方に傾斜している。
第1突出部82の先端開口54からの突出長(第1突出長L1)は、突出連結部86と第1突出部82との境界から突出部分22bの先端(最先端)までの長さ(第2突出長L2)よりも短い。第1突出長L1は、5mm以上30mm以下に設定されるのが好ましい。ただし、第1突出長L1は、適宜設定可能である。突出部分22bの全長(第1突出長L1と第2突出長L2との合計)は、例えば、50mm以上110mm以下に設定されるのが好ましい。
第1突出部82の外径D3は、第2突出部84の外径D4よりも大きい。第1突出部82の外径D3は、1.2mm以上2.0mm以下に設定するのが好ましい。第1突出部82の外径D3は、先端開口54の直径(孔径)よりも大きくても構わない。
図2及び図3において、内視鏡14は、卵管202(図4参照)を観察するための卵管鏡である。内視鏡14は、バルーンカテーテル12の内管62の第2内腔66とバルーン22の内腔75とに挿入された可撓性を有する長尺な挿入部90を備える。また、図示は省略するが、内視鏡14は、ディスプレイ等の表示部と、撮像した画像(内視鏡画像)を表示部に表示させるための撮像制御装置とを備える。挿入部90の基端には、挿入部90を操作するための図示しない操作部が設けられている。挿入部90の全長は、例えば、約2000mmに設定される。ただし、挿入部90の全長は、適宜設定可能である。
次に、このように構成されるカテーテルシステム10を用いた卵管鏡下卵管形成術について説明する。
卵管鏡下卵管形成術では、準備工程において、上述したカテーテルシステム10を準備する。そして、ユーザは、内管62を基端側(矢印X2方向)に完全に引いた状態で固定ねじ28によって固定しておく。さらに、スライダ本体58の先端を外管本体30の先端部に位置させる。これにより、外管本体30の先端側がスライダ本体58によって真直ぐに延在する。
続いて、挿入工程において、ユーザは、バルーンカテーテル12を経頸管的に子宮底200まで挿入する。そして、図4に示すように、スライド工程において、スライダ18を外管24に対して外管24の基端方向に引き戻す。これにより、外管本体30の先端側は、スライダ18から露出して湾曲形状になる。この際、ユーザは、内視鏡14の挿入部90の先端を外管24の先端開口54に位置させて内視鏡画像を確認しながら卵管口202aの近傍に外管24の先端開口54を位置させる。
その後、バルーン導出工程を行う。具体的に、バルーン導出工程では、図5に示すように、第1導入ポート部56にバルーン拡張流体を供給する(加圧工程)。そうすると、バルーン拡張流体は、第1導入ポート部56から外側ルーメンSaを介してバルーン22の外側空間Scに供給される。そのため、バルーン22は、外側空間Scに供給されたバルーン拡張流体によって径方向内方に押圧されて弾性変形する。つまり、バルーン22のうち挿入部90の外周側に位置する部位は、挿入部90の外周面に密着する。バルーン22のうち挿入部90の先端よりも先端側に位置する部位は、内面同士が互いに接触する。
その後、ユーザは、固定ねじ28を緩めた状態で内管ハブ64を操作して内管62を外管24に対して前進させる(前進工程)。そうすると、図6に示すように、内管62によって先端方向に押されたバルーン22は、挿入部90とともに外管24に対して前進する。つまり、バルーン22は、押込み力が内管62からバルーン22に伝達されることにより、挿入部90とともに外管24の先端開口54から先端方向(矢印X1方向)に突出する。
前進工程では、バルーン22の一端部が外管24の先端部に固定されているため、バルーン22は、その先端部22aが捲り返されながら前進する。すなわち、バルーン22は、その先端部22aで内面が外側を向くように捲り返される。そのため、バルーン22は、挿入部90の前進距離の半分の距離相当前進する。
前進工程では、まず、バルーン22の突出部分22bに第1突出部82が形成される。この際、第1突出部82の外周面は、卵管202の内面のうち卵管口202aの近傍に押し付けられる。そのため、バルーン22の突出部分22bの基端部(第1突出部82)は、卵管202に対して固定される。これにより、バルーン22を卵管202内で安定して前進させることができる。
続いて、ユーザは、内視鏡画像に基づいてバルーン22が病変部204に到達したか否かを判断する。バルーン22が病変部204の手前に位置していた場合には、バルーン拡張流体を減圧するとともに第2導入ポート部72に灌流液(灌流用流体)を供給する(減圧工程)。これにより、内側ルーメンSbを介してバルーン22と内視鏡14の挿入部90との間に灌流液が流通する。次いで、ユーザは、図7に示すように、内視鏡14を所定距離だけ後退させる(後退工程)。その後、上述した加圧工程及び前進工程を再度行う。
次いで、図8に示すように、前進工程において、バルーン22の突出部分22b(第1突出部82の先端側)に第2突出部84が形成されることになる。第2突出部84の外径D4は、第1突出部82の外径D3よりも小さい。そのため、第2突出部84を先端方向(矢印X1方向)に突出させる際(第2突出長L2を長くする際)に、第2突出部84が卵管202の内面に当たることを抑えられる。つまり、卵管202の内面が第2突出部84によって過剰に押圧されることが防止される。
そして、バルーン22の先端部22aが病変部204に接触すると、ユーザが内管62を先端方向に押し込んだ際に、バルーン22の先端部22aには基端方向の反力が作用する。
しかしながら、バルーン22の第1突出部82が卵管202の内面に接触している(押し付けられている)ため、病変部204からバルーン22の先端部22aに作用する基端方向の反力は、第1突出部82と卵管202の内面との接触部で受けることができる。これにより、外管24がバルーン22に対して基端方向に移動することが抑えられる。すなわち、外管24の先端開口54の卵管口202aに対する位置ずれが抑えられるため、バルーン22から病変部204に押込み力を効率的に作用させることができる。
また、外管24の先端開口54が卵管口202aから離間した場合には、ユーザが外管24を先端方向に押した際に、内視鏡14の挿入部90が卵管口202aと先端開口54との間で過度に屈曲して挿入部90が折損する可能性がある。しかしながら、外管24の先端開口54の卵管口202aに対する位置ずれが抑えられるため、このような挿入部90の折損を抑えることができる。また、外管24の先端開口54が卵管口202aから離間して第1突出部82が屈曲した場合でも、第1突出部82の外径D3が第2突出部84の外径D4よりも大きいため、第1突出部82の曲率が過度に大きくなることを抑えることができる。これにより、第1突出部82の内側に位置する挿入部90についても過度な屈曲が抑えられるため、挿入部90の折損を抑制する効果が得られる。
その後、図9に示すように、バルーン22が病変部204を完全に通過すると、バルーン22によって病変部204が押し広げられる。すなわち、卵管202の狭窄又は閉塞が改善される。
病変部204を広げた後、ユーザは、バルーン拡張流体を減圧してからバルーンカテーテル12及び内視鏡14を抜去する(抜去工程)。なお、バルーンカテーテル12の抜去前に、第2導入ポート部72を介して灌流液を注入しつつ内管62を引いてバルーン22を後退させ、同時に内視鏡14をバルーン22の先端部22aに位置するよう操作することで、抜去工程の際に卵管202内を観察しながらバルーンカテーテル12を抜去してもよい。これにより、卵管鏡下卵管形成術が終了する。
本実施形態は、以下の効果を奏する。
本実施形態によれば、第1突出部82の外径D3が第2突出部84の外径D4よりも大きいため、第1突出部82の外周面を卵管202の内面(生体管の内面)のうち卵管口202a(バルーン挿入口)の近傍に押し当てることができる。これにより、バルーン22を卵管202(生体管)内で安定して前進させることができる。また、病変部204をバルーン22によって押し広げる際にバルーン22に比較的大きな反力が作用した場合であっても、当該反力を第1突出部82と卵管202の内面との接触部で受けることができる。従って、外管24の先端開口54の卵管口202aに対する位置ずれが抑えられるため、バルーン22から病変部204に押込み力を効率的に作用させることができる。
第1突出部82の先端開口54からの突出長は、5mm以上30mm以下である。
このような構成によれば、第1突出部82の卵管202に対する固定力(保持力)を適度な大きさにすることができる。
第1突出部82の外周面が設けられる壁部(第1部位76)の肉厚は、第2突出部84の外周面が設けられる壁部(第2部位78)の肉厚よりも厚い。
このような構成によれば、病変部204からバルーン22に作用した反力によって第1突出部82の外周面が設けられる壁部(第1部位76)が変形することを抑えることができる。これにより、バルーン22の第1突出部82の卵管202に対して効果的に固定すすることができる。
カテーテルシステム10は、バルーンカテーテル12と、内管62の第2内腔66を介してバルーン22の内腔75に挿入可能な内視鏡14の線状の挿入部90(バルーン支持部)とを備える。
このような構成によれば、バルーン22を内視鏡14の挿入部90で支持することができるため、バルーン22から病変部204に押込み力を一層効率的に作用させることができる。
本実施形態は、上述した構成に限定されない。バルーン支持部は、内視鏡14の挿入部90に限定されず、ガイドワイヤ又はカテーテル等の線状部材であってもよい。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能である。本発明に係るカテーテルシステムが子宮を治療するものである場合、第1突出部は子宮の内面のうち子宮口の近傍に固定される。また、本発明に係るカテーテルシステムが大腸を治療するものである場合、第1突出部は大腸の内面のうち肛門の近傍に固定される。さらに、本発明に係るカテーテルシステムが血管を治療するものである場合、第1突出部は血管の内面に固定される。
以上の実施形態をまとめると、以下のようになる。
上記実施形態は、可撓性を有する外管(24)と、前記外管に対して当該外管の軸線方向に移動可能なように前記外管の内腔(34)に配設された内管(62)と、前記外管の先端部と前記内管の先端部とを互いに繋ぐとともに前記外管の径方向内方に膨らむ管状のバルーン(22)と、を有し、前記バルーンは、当該バルーンを膨らませた状態で前記内管から前記バルーンへと押込み力が伝達されることで前記バルーンの先端部(22a)が捲り返されながら前記外管の先端開口(54)から先端方向に突出するバルーンカテーテル(12)であって、前記バルーンを前記先端開口から最大限突出させた状態で、前記バルーンのうち前記先端開口から前記先端方向に突出した部分(22b)には、前記先端開口から前記先端方向に延在した第1突出部(82)と、前記第1突出部よりも前記先端方向に位置する第2突出部(84)と、が設けられ、前記第1突出部の外径(D3)は、前記第2突出部の外径(D4)よりも大きい、バルーンカテーテルを開示している。
上記のバルーンカテーテルにおいて、前記第1突出部の前記先端開口からの突出長(L1)は、5mm以上30mm以下であってもよい。
上記のバルーンカテーテルにおいて、前記第1突出部の外周面が設けられる壁部(76)の肉厚は、前記第2突出部の外周面が設けられる壁部(78)の肉厚よりも厚くてもよい。
上記のバルーンカテーテルにおいて、前記第1突出部の外周面が設けられる壁部の肉厚は、前記第2突出部の外周面が設けられる壁部の肉厚よりも薄くてもよい。
上記実施形態は、上述したバルーンカテーテルと、前記内管の内腔(66)を介して前記バルーンの内腔(75)に挿入可能な線状のバルーン支持部(90)と、を備える、カテーテルシステム(10)を開示している。
上記のカテーテルシステムにおいて、前記バルーン支持部は、内視鏡(14)の挿入部であってもよい。
10…カテーテルシステム 12…バルーンカテーテル
14…内視鏡 22…バルーン
22a…先端部 22b…突出部分
24…外管 34…第1内腔
54…先端開口 62…内管
66…第2内腔 82…第1突出部
84…第2突出部 90…挿入部(バルーン支持部)

Claims (6)

  1. 可撓性を有する外管と、前記外管に対して当該外管の軸線方向に移動可能なように前記外管の内腔に配設された内管と、前記外管の先端部と前記内管の先端部とを互いに繋ぐとともに前記外管の径方向内方に膨らむ管状のバルーンと、を有し、
    前記バルーンは、当該バルーンを膨らませた状態で前記内管から前記バルーンへと押込み力が伝達されることで前記バルーンの先端部が捲り返されながら前記外管の先端開口から先端方向に突出するバルーンカテーテルであって、
    前記バルーンを前記先端開口から最大限突出させた状態で、前記バルーンのうち前記先端開口から前記先端方向に突出した部分には、
    前記先端開口から前記先端方向に延在した第1突出部と、
    前記第1突出部よりも前記先端方向に位置する第2突出部と、が設けられ、
    前記第1突出部の外径は、前記第2突出部の外径よりも大きい、バルーンカテーテル。
  2. 請求項1記載のバルーンカテーテルであって、
    前記第1突出部の前記先端開口からの突出長は、5mm以上30mm以下である、バルーンカテーテル。
  3. 請求項1又は2に記載のバルーンカテーテルであって、
    前記第1突出部の外周面が設けられる壁部の肉厚は、前記第2突出部の外周面が設けられる壁部の肉厚よりも厚い、バルーンカテーテル。
  4. 請求項1又は2に記載のバルーンカテーテルであって、
    前記第1突出部の外周面が設けられる壁部の肉厚は、前記第2突出部の外周面が設けられる壁部の肉厚よりも薄い、バルーンカテーテル。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載のバルーンカテーテルと、
    前記内管の内腔を介して前記バルーンの内腔に挿入可能な線状のバルーン支持部と、を備える、カテーテルシステム。
  6. 請求項5記載のカテーテルシステムであって、
    前記バルーン支持部は、内視鏡の挿入部である、カテーテルシステム。
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