JP2022047414A - モータモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】電源からの供給電圧が一旦異常低下し、その後復旧した場合に、モータモジュールにより車載機器を正しく動作させる。【解決手段】モータモジュール2A、2B、2C、2Dは、初期設定時に、対応するパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dを開閉動作させるためのモータ制御用のパラメータ情報を、運転席のスイッチモジュール3Aから受信して揮発性メモリ21aに記憶させ、運用時に、揮発性メモリ21aに記憶されたパラメータ情報に基づいてモータ23の駆動を制御し、対応するパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dを動作させる。また、モータモジュール2A、2B、2C、2Dは、車載バッテリBtからの供給電圧が所定値を下回ると、検出した窓ガラスの開閉位置を不揮発性メモリ21bに記憶させ、当該供給電圧が所定値以上に復帰すると、再度、パラメータ情報をスイッチモジュール3Aから受信して揮発性メモリ21aに記憶させる。【選択図】図11

Description

本発明は、車両に搭載された車載機器を動作させるためのモータモジュールに関する。
自動車などの車両に搭載された車載機器を動作させるため、たとえば特許文献1に開示されているような、モータモジュールが用いられている。このモータモジュールは、車載機器の動力源であるモータと、モータの回転軸の回転を減速する機構と、モータの回転数を検出するセンサと、モータを駆動する駆動部と、駆動部を動作させてモータの駆動を制御する制御部などが一体化されたものである。
また、上記の構成に加えて、車載機器を動作させるための情報を記憶するメモリと、車両に構築されたLANやCANなどのネットワークを経由して、他のモジュールや装置と通信を行う通信部が一体化されたモータモジュールもある。たとえば特許文献2および特許文献3には、そのようなモータモジュール(子機)と、当該モータモジュールを管理する管理モジュール(親機)とを含んだ車載機器制御システムが開示されている。管理モジュールは、CPUなどから成る制御部と、メモリと、車両のネットワークを経由した通信を行う通信部などを備えたECU(電子制御装置)、またはその他の機能を有するモジュールから構成されている。
モータモジュールが車載機器の動作を制御したり、管理モジュールがモータモジュールを制御したりするには、初期設定を行う必要がある。このため、特許文献2および特許文献3では、子機の識別情報と、親機が子機を制御するためのドライバ(ソフトウェア)とを、予め子機のメモリに記憶させておく。初期設定時に、子機は、自身のメモリに記憶された識別情報とドライバとを、ネットワークを経由して親機に送信する。親機は、子機から識別情報とドライバを受信すると、これらを関連付けてメモリに記憶させる。この後の運用時に、親機は、ドライバで示された条件に従う制御指令を識別情報とともに子機に送信する。子機は、当該制御指令を受信して、当該制御指令に基づいてモータなどの本体部の動作を制御し、車載機器を動作させる。
一方、特許文献4~6には、モータとは別体の制御部において、車両のパワーウインドウ機構を安全に開閉動作させるように、モータの駆動を制御するための情報を学習する技術が開示されている。具体的には、特許文献4および特許文献5に開示されたパワーウインドウシステムでは、モータの駆動状態に応じてパルス発生器が発生したパルス信号に基づいて、制御部が、モータの回転速度などの駆動状態と、窓ガラスの開閉位置などの窓の開閉状態とを検出する。
そして、特許文献4では、制御部が、窓への異物の挟み込みがないときに、モータの駆動状態に応じてパルス発生器が発生したパルス信号のパルス幅と、パルス幅の変化率とを学習して、これらを閾値としてメモリに記憶させる。この後、制御部は、モータの駆動状態に応じてパルス発生器が発生したパルス信号と、上記閾値とに基づいて、窓への異物の挟み込みを検出する。
特許文献5では、窓ガラスの位置ずれを防止するため、バッテリ電圧が所定値以下に低下したときに、制御部は、パルス発生器から出力されたパルス信号から算出した窓ガラスの開閉位置を、内部に有する不揮発性メモリに記憶させる。そして、バッテリ電圧が所定値以上に復帰したときに、制御部は、不揮発性メモリに記憶された窓ガラスの開閉位置を読み出す。特許文献6に開示されたパワーウインドウシステムでは、バッテリから供給される電圧が遮断されたときに、制御部がモータの駆動状態(final resting position)をメモリに記憶させる。
国際公開第2010/110112号 特開2015-20647号公報 特開2015-20648号公報 国際公開第2007/004617号 特開2006-316517号公報 米国特許第9081649号明細書
故障などの何らかの原因で、電源からの供給電圧が異常に低下して、モータモジュールのメモリから情報が消去されることがある。このメモリから消去された情報が、モータの駆動を制御するための情報であった場合、その後電源からの供給電圧が復旧しても、モータの駆動を制御して車載機器を正しく動作させることができないおそれがある。具体的には、たとえば車両のパワーウインドウシステムでは、電源から供給される電圧の異常低下により、窓ガラスの開閉位置を示す情報がモータモジュールのメモリから消去されると、その後供給電圧が復旧しても、モータモジュールがモータの駆動を制御して、窓ガラスを移動させたときに、窓ガラスの位置ずれが生じ、窓の全開位置または全閉位置で窓ガラスを正確に停止できなくなるおそれがある。また、電源からの供給電圧の異常低下により、モータの回転速度の制御に関する情報や、窓への異物の挟み込みに関する情報が、モータモジュールのメモリから消去されると、その後供給電圧が復旧しても、窓ガラスを適正なトルクで移動させることや、窓への異物の挟み込みを検出することや、当該挟み込みを検出した場合の対応動作ができなくなるおそれがある。
本発明の課題は、電源からの供給電圧が一旦異常低下し、その後復旧した場合に、モータモジュールにより車載機器を正しく動作させることである。
本発明のモータモジュールは、車両に搭載された車載機器の動力源であるモータと、このモータを駆動する駆動部と、この駆動部を動作させてモータの駆動を制御することにより車載機器を動作させる制御部と、この制御部が車載機器を動作させるための情報を記憶するメモリと、車両に構築されたネットワークを経由して通信を行う通信部と、車載機器の動作位置を検出する検出部と、電源からの供給電圧を監視する監視部とを備える。制御部は、車載機器を動作させるためのモータ制御用のパラメータ情報を、当該モータモジュールを管理する管理モジュールから通信部により受信して、前記メモリに含まれる揮発性メモリに記憶させる。その後、制御部は、揮発性メモリに記憶されたパラメータ情報と、検出部の検出結果とに基づいて、駆動部によりモータの駆動を制御して車載機器を動作させる。また、制御部は、電源からの供給電圧が所定値を下回ったことを監視部により検知すると、検出部により検出した車載機器の動作位置を前記メモリに含まれる不揮発性メモリに記憶させる。さらに、制御部は、電源からの供給電圧が所定値以上に復帰したことを監視部により検知すると、再度パラメータ情報を管理モジュールから通信部により受信して揮発性メモリに記憶させる。
上記構成によると、モータモジュールにより車載機器を動作させるためのモータ制御用のパラメータ情報が、管理モジュールの不揮発性メモリに記憶されていて、当該パラメータ情報が管理モジュールからモータモジュールに送信され、モータモジュールの揮発性メモリに記憶される。このため、モータモジュールにおいて、揮発性メモリに記憶されたパラメータ情報と、検出部により検出した車載機器の動作位置とに基づいて、モータの駆動を制御して、車載機器を正しく動作させることができる。また、電源からの供給電圧が所定値未満に異常低下して、モータモジュールの揮発性メモリからパラメータ情報が消去されても、その後電源からの供給電圧が所定値以上に復帰したときに、再度パラメータ情報が管理モジュールからモータモジュールに送信されて、モータモジュールの揮発性メモリに記憶される。また、電源からの供給電圧が所定値を下回ったときに、モータモジュールにおいて、検出部により検出した車載機器の動作位置が、不揮発性メモリに記憶される。このため、電源からの供給電圧が一旦異常低下し、その後に復旧した場合は、モータモジュールにおいて、揮発性メモリに記憶されたパラメータ情報と、不揮発性メモリに記憶された車載機器の動作位置と、検出部により検出した車載機器の動作位置とに基づいて、モータの駆動を制御して、車載機器を正しく動作させることができる。
本発明によれば、電源からの供給電圧が一旦異常低下し、その後復旧した場合に、モータモジュールにより車載機器を正しく動作させることが可能となる。
実施形態のパワーウインドウシステムの構成図である。 図1の運転席のスイッチモジュールとモータモジュールの詳細な構成図である。 図1の第1他席のスイッチモジュールとモータモジュールの詳細な構成図である。 図1の第2他席のスイッチモジュールとモータモジュールの詳細な構成図である。 図1の第3他席のスイッチモジュールとモータモジュールの詳細な構成図である。 図1のモータモジュールの初期設定時の動作を示したフローチャートである。 図1の運転席のスイッチモジュールの初期設定時の動作を示したフローチャートである。 図1のモータモジュールの識別情報を決定する方法を説明するための図である。 図1のモータモジュールの識別情報を決定する方法を説明するための図である。 図1のパワーウインドウシステムの初期設定前の状態を示した図である。 図1のパワーウインドウシステムの初期設定完了後の状態を示した図である。 図1のモータモジュールの運用時の動作を示したフローチャートである。 図1の運転席のスイッチモジュールの運用時の動作を示したフローチャートである。 図1のパワーウインドウシステムの電圧異常低下時の状態を示した図である。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照しながら説明する。各図において、同一の部分または対応する部分には、同一符号を付してある。
まず、実施形態のパワーウインドウシステムの構成を説明する。
図1は、パワーウインドウシステム100の構成図である。パワーウインドウシステム100は、自動四輪車から成る車両に搭載されている。パワーウインドウシステム100には、複数のパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1D、複数のモータモジュール2A、2B、2C、2D、複数のスイッチモジュール3A、3B、3C、3D、およびネットワーク4が含まれている。
パワーウインドウ機構1A、モータモジュール2A、およびスイッチモジュール3Aは、車両の運転席に設置されている。パワーウインドウ機構1B、モータモジュール2B、およびスイッチモジュール3Bは、車両の第1他席(たとえば助手席)に設置されている。パワーウインドウ機構1C、モータモジュール2C、およびスイッチモジュール3Cは、車両の第2他席(たとえば後部左座席)に設置されている。パワーウインドウ機構1D、モータモジュール2D、およびスイッチモジュール3Dは、車両の第3他席(たとえば後部右座席)に設置されている。
ネットワーク4は、車両に構築された有線のLAN(Local Area Network)から構成されている。ネットワーク4には、各モータモジュール2A、2B、2C、2Dと運転席のスイッチモジュール3Aとが接続されている。他の例として、LANに代えて、CAN(Controller Area Network)やLIN(Local Interconnect Network)、あるいはこれら以外の有線または無線のネットワークを車両に設けてもよい。
パワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dは、車両の運転席、第1他席、第2他席、および第3他席の各窓の窓ガラスと、当該窓ガラスを移動させて窓を開閉させる機構などから構成されている。パワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dには、形状や部材同士の摩擦係数などといった物理的な個体差がある。パワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dは、本発明の「車載機器」の一例である。
モータモジュール2A、2B、2C、2Dは、対応するパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dをそれぞれ動作させる動力源であるモータ23と、制御部21などを有している(詳細は後述する)。モータモジュール2A、2B、2C、2Dの各々の仕様と性能は同一である。図1では、便宜上、各モータモジュール2A、2B、2C、2Dに備わる構成要素に同一符号を付している(後述する図2~図5、図10、図11、および図14でも同様)。
スイッチモジュール3A、3B、3C、3Dは、対応するパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dに窓の開閉を行わせる場合に操作する複数のスイッチを有している(図2~図5に図示、詳細は後述する)。また、運転席のスイッチモジュール3Aは、運転席から離れた位置にある他席のパワーウインドウ機構1B、1C、1Dを遠隔操作する複数のスイッチ(図2~図5に図示)や、制御部31なども有している(詳細は後述する)。対応するモータモジュール2A、2B、2C、2Dとスイッチモジュール3A、3B、3C、3Dとは、ネットワーク4を経由せずに、それぞれハーネス5A、5B、5C、5Dにより1対1で接続されている。
運転席のスイッチモジュール3Aは、ネットワーク4を経由して各席のモータモジュール2A、2B、2C、2Dと通信し、モータモジュール2A、2B、2C、2Dを管理する。
各モータモジュール2A、2B、2C、2Dと運転席のスイッチモジュール3Aには、車両に搭載された車載バッテリBtから給電線6を通して電力が供給される。車載バッテリBtは、本発明の「電源」の一例である。
次に、各モータモジュール2A、2B、2C、2Dと各スイッチモジュール3A、3B、3C、3Dの構成を詳述する。
図2は、運転席のモータモジュール2Aとスイッチモジュール3Aの構成図である。図3は、第1他席のモータモジュール2Bとスイッチモジュール3Bの構成図である。図4は、第2他席のモータモジュール2Cとスイッチモジュール3Cの構成図である。図5は、第3他席のモータモジュール2Dとスイッチモジュール3Dの構成図である。図2~図5では、便宜上、対応する部分には、同一符号を付している。
図2~図5に示すように、各席のモータモジュール2A、2B、2C、2Dには、制御部21、駆動部22、モータ23、ロータリエンコーダ28、通信部24、接続部25、電源回路26、および電圧監視回路27などが備わっている。
制御部21は、CPUなどから成り、内部に揮発性メモリ21a、不揮発性メモリ21b、および状態検出部21cを有している。駆動部22は、モータ23を駆動する回路から成る。制御部21は、駆動部22を動作させて、モータ23の駆動を制御し、対応するパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1D(図1)を動作させる。制御部21の揮発性メモリ21aと不揮発性メモリ21bには、対応するモータ23およびパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dを動作させるための情報が記憶される(詳細は後述する)。揮発性メモリ21aと不揮発性メモリ21bは、本発明の「メモリ」に含まれる。
ロータリエンコーダ28は、モータ23の回転に同期したパルスを出力する。制御部21の状態検出部21cは、ロータリエンコーダ28から出力されたパルスを検出し、当該パルスに基づいてモータ23の回転速度や回転方向などの駆動状態を検出するとともに、パワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dの窓ガラスの開閉位置や窓の開閉度などの開閉状態を検出する。制御部21は、状態検出部21cの検出結果に基づいて、駆動部22によりモータ23の駆動を制御する。状態検出部21cは、本発明の「検出部」の一例である。
通信部24は、ネットワーク4を経由した通信を行うための回路から成る。接続部25は、対応するスイッチモジュール3A、3B、3C、3Dをハーネス5A、5B、5C、5Dによりそれぞれ接続するためのコネクタから成る。接続部25には、複数の端子Tc、To、Ta、Tgが設けられている。各端子Tc、To、Ta、Tgには、ハーネス5A、5B、5C、5Dに備わる各電線51、52、53、54の一端が接続されている。
端子Tc、To、Taと制御部1の入力ポートP1、P2、P3とは、内部配線L1、L2、L3によりそれぞれ接続されている。内部配線L1、L2、L3上には、それぞれ抵抗Rd、Re、Rfが設けられている。また、内部配線L1上の抵抗Rdと端子Tcの間には、抵抗Raの一端と抵抗R1の一端とがそれぞれ接続されている。内部配線L2上の抵抗Reと端子Toの間には、抵抗Rbの一端と抵抗R2の一端とがそれぞれ接続されている。内部配線L3上の抵抗Rfと端子Taの間には、抵抗Rcの一端が接続されている。抵抗Ra、Rb、Rcの他端は、スイッチング素子Q1を介して電源Vcc1に接続されている。抵抗R1、R2の他端は、スイッチング素子Q2を介して電源Vcc2に接続されている。端子Tgはグランドに接地されている。
車載バッテリBtから制御部21までの給電用の内部配線L4上には、整流ダイオードD1と電源回路26とが設けられている。内部配線L4は、外部にある給電線6と接続されている。電源回路26は、整流ダイオードD1のカソード側にあって、車載バッテリBtから供給される高電圧を所定の低電圧に変換して、制御部21に供給する。整流ダイオードD1と電源回路26の間には、電源バックアップコンデンサC1が設けられている。電圧監視回路27は、車載バッテリBtからの供給電圧のレベルを監視する。電圧監視回路27は、本発明の「監視部」の一例である。
各席のスイッチモジュール3A、3B、3C、3Dには、接続部35とスイッチW1、W2、W3などが備わっている。接続部35は、対応するモータモジュール2A、2B、2C、2Dをハーネス5A、5B、5C、5Dにより接続するためのコネクタから成る。接続部35には、複数の端子Tc1、Tc2、To1、To2、Ta1、Tg1が設けられている。このうち、端子Ta1と端子Tg1には、ハーネス5A、5B、5C、5Dの電線53の他端と電線54の他端とがそれぞれ接続されている。
モータモジュール2A、2B、2C、2Dが、それぞれに接続されたスイッチモジュール3A、3B、3C、3Dを識別できるようにするため、席に応じて、各モータモジュールと各スイッチモジュールとの間の接続状態を異ならせている。詳しくは、図2および図3に示すように、運転席のスイッチモジュール3Aと第1他席のスイッチモジュール3Bの端子Tc1には、ハーネス5A、5Bの電線51の他端がそれぞれ接続されている。図4および図5に示すように、第2他席のスイッチモジュール3Cと第3他席のスイッチモジュール3Dの端子Tc2には、ハーネス5C、5Dの電線51の他端がそれぞれ接続されている。
また、図2および図4に示すように、運転席のスイッチモジュール3Aと第2他席のスイッチモジュール3Cの端子To1には、ハーネス5A、5Cの電線52の他端がそれぞれ接続されている。図3および図5に示すように、第1他席のスイッチモジュール3Bと第3他席のスイッチモジュール3Dの端子To2には、ハーネス5B、5Dの電線52の他端がそれぞれ接続されている。このように、モータモジュールとスイッチモジュールとの接続状態を異ならせるために、4種類のハーネスを用いることができる。
各スイッチモジュール3A、3B、3C、3DのスイッチW1、W2、W3は、対応するパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dを操作するために、ユーザによりオン(短絡)またはオフ(開放)される。具体的には、たとえば対応するパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dをマニュアル閉動作させるときは、スイッチW1がオン操作される。また、対応するパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dをマニュアル開動作させるときは、スイッチW2がオン操作される。また、対応するパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dをオート閉動作させるときは、スイッチW1とスイッチW3がオン操作される。また、対応するパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dをオート開動作させるときは、スイッチW2とスイッチW3がオン操作される。また、対応するパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dのマニュアルでの開閉動作を停止させるときは、スイッチW2またはスイッチW1がオフ操作される。さらに、対応するパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dのオートでの開閉動作を停止させるときは、スイッチW2またはスイッチW1が再度オン操作またはオフ操作される。
各モータモジュール2A、2B、2C、2Dに対して、ネットワーク4を経由せずに、ハーネス5A、5B、5C、5Dにより接続されたスイッチモジュール3A、3B、3C、3Dは、本発明の「第2スイッチモジュール」の一例である。
スイッチモジュール3A、3B、3C、3Dにおいて、一端が端子Tc1に接続された内部配線L5上には、整流ダイオードD2が設けられている。一端が端子Tc2に接続された内部配線L6上には、整流ダイオードD3が設けられている。整流ダイオードD2、D3の各カソードは、スイッチW1の一端に接続されている。
一端が端子To1に接続された内部配線L7上には、整流ダイオードD4が設けられている。一端が端子To2に接続された内部配線L8上には、整流ダイオードD5が設けられている。整流ダイオードD4、D5の各カソードは、スイッチW2の一端に接続されている。
一端が端子Ta1に接続された内部配線L9の他端は、スイッチW3の一端に接続されている。各スイッチW1、W2、W3の他端は、内部配線L10に接続されている。端子Tg1も内部配線L10に接続されている。
端子Tc1と整流ダイオードD2との間の内部配線L5には、抵抗R4の一端が接続されている。端子Tc2と整流ダイオードD3との間の内部配線L6には、抵抗R3の一端が接続されている。端子To1と整流ダイオードD4との間の内部配線L7には、抵抗R6の一端が接続されている。端子To2と整流ダイオードD5との間の内部配線L8には、抵抗R5の一端が接続されている。抵抗R3、R4、R5、R6の他端は、内部配線L10に接続されている。抵抗R3と抵抗R4の抵抗値は異なっている。また、抵抗R5と抵抗6の抵抗値も異なっている。
後述する初期設定時には、スイッチモジュール3A、3B、3C、3DのスイッチW1、W2、W3がオンされていない状態にある。このとき、図2の運転席のモータモジュール2Aと図3の第1他席のモータモジュール2Bでは、制御部21がスイッチング素子Q2をオンすることで、電源Vcc2からの電流が、抵抗R1と端子Tcなどを通って、該端子Tcに接続されたハーネス5A、5Bの電線51に流れて行く。そして、当該電線51を通った電流が、運転席のスイッチモジュール3Aと第1他席のスイッチモジュール3Bの端子Tc1、抵抗R4、端子Tg1、該端子Tg1に接続されたハーネス5A、5Bの電線54、およびモータモジュール2A、2Bの端子Tgなどを通って、グランドに流れて行く。
また、図4の第2他席のモータモジュール2Cと図5の第3他席のモータモジュール2Dでは、制御部21がスイッチング素子Q2をオンすることで、電源Vcc2からの電流が、抵抗R1と端子Tcなどを通って、該端子Tcに接続されたハーネス5C、5Dの電線51に流れて行く。そして、当該電線51を通った電流が、第2他席のスイッチモジュール3Cと第3他席のスイッチモジュール3Dの端子Tc2、抵抗R3、端子Tg1、該端子Tg1に接続されたハーネス5C、5Dの電線54、およびモータモジュール2C、2Dの端子Tgなどを通って、グランドに流れて行く。
また、図2の運転席のモータモジュール2Aと図4の第2他席のモータモジュール2Cでは、制御部21がスイッチング素子Q2をオンすることで、電源Vcc2からの電流が、抵抗R2と端子Toなどを通って、該端子Toに接続されたハーネス5A、5Cの電線52に流れて行く。そして、当該電線52を通った電流が、運転席のスイッチモジュール3Aと第2他席のスイッチモジュール3Cの端子To1、抵抗R6、端子Tg1、該端子Tg1に接続されたハーネス5A、5Cの電線54、およびモータモジュール2A、2Cの端子Tgなどを通って、グランドに流れて行く。
さらに、図3の第1他席のモータモジュール2Bと図5の第3他席のモータモジュール2Dでは、制御部21がスイッチング素子Q2をオンすることで、電源Vcc2からの電流が、抵抗R2と端子Toなどを通って、該端子Toに接続されたハーネス5B、5Dの電線52に流れて行く。そして、当該電線52を通った電流が、第1他席のスイッチモジュール3Bと第3他席のスイッチモジュール3Dの端子To2、抵抗R5、端子Tg1、該端子Tg1に接続されたハーネス5B、5Dの電線54、およびモータモジュール2B、2Dの端子Tgなどを通って、グランドに流れて行く。
上述したように、モータモジュール2A、2B、2C、2Dの電源Vcc2からスイッチモジュール3A、3B、3C、3Dを経由して、グランドまで電流が流れることにより、制御部21に設けられた入力ポートP1、P2に電圧が印加される。制御部21は、入力ポートP1、P2への印加電圧値に基づいて、自身が属するモータモジュール2A、2B、2C、2Dの識別情報を決定する(詳細は後述する)。
後述する運用時(初期設定後)には、モータモジュール2A、2B、2C、2Dにおいて、制御部21がスイッチング素子Q1をオンすることで、電源Vcc1からの電流が、抵抗Ra、Rb、Rcと端子Tc、To、Taなどを通って、当該端子Tc、To、Taに接続されたハーネス5A、5B、5C、5Dの電線51、52、53に流れて行く。そして、スイッチモジュール3A、3B、3C、3Dにおいて、スイッチW1、W2、W3がオンされていないときは、上記ハーネス5A、5B、5C、5Dの電線51、52、53を通った電流が、該電線51、52、53と接続された端子Tc1、Tc2、To1、To2、Ta1、抵抗R4、R3、R6、R5、端子Tg1、該端子Tg1に接続されたハーネス5A、5B、5C、5Dの電線54、およびモータモジュール2A、2B、2C、2Dの端子Tgなどを通って、グランドに流れて行く。
また、スイッチW1、W2、W3のいずれかがオン操作されたときは、上記ハーネス5A、5B、5C、5Dの電線51、52、53を通った電流が、該電線51、52、53と接続された端子Tc1、Tc2、To1、To2、Ta1、オン操作されたスイッチW1、W2、W3、端子Tg1、該端子Tg1に接続されたハーネス5A、5B、5C、5Dの電線54、およびモータモジュール2A、2B、2C、2Dの端子Tgなどを通って、グランドに流れて行く。
上述したようにモータモジュール2A、2B、2C、2Dの電源Vcc1からスイッチモジュール3A、3B、3C、3Dを経由して、グランドまで電流が流れることにより、制御部21に設けられた入力ポートP1、P2、P3に電圧が印加される。また、スイッチW1、W2、W3の操作状態に応じて、入力ポートP1、P2、P3に印加される電圧の大きさが変化する。制御部21は、入力ポートP1、P2、P3への印加電圧の変化を、スイッチW1、W2、W3の操作状態に応じてスイッチモジュール3A、3B、3C、3Dから接続部25を経由して入力された操作信号とみなす。そして、制御部21は、当該操作信号に基づいて駆動部22によりモータ23の駆動を制御して、対応するパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dに窓の開閉動作を行わせる。
図2に示すように、運転席のスイッチモジュール3Aには、前述した構成に加えて、制御部31、通信部34、スイッチW4b、W5b、W6b、W4c、W5c、W6c、W4d、W5d、W6d、電源回路36、および電圧監視回路37などが備わっている。制御部31は、CPUなどから成り、内部に揮発性メモリ31aと不揮発性メモリ31bとを有している。通信部34は、ネットワーク4を経由した通信を行うための回路から成る。
スイッチW4b、W5b、W6bは、第1他席のパワーウインドウ機構1Bを遠隔操作するために、ユーザによりオンまたはオフされる。スイッチW4c、W5c、W6cは、第2他席のパワーウインドウ機構1Cを遠隔操作するために、ユーザによりオンまたはオフされる。スイッチW4d、W5d、W6dは、第3他席のパワーウインドウ機構1Dを遠隔操作するために、ユーザによりオンまたはオフされる。スイッチW4b、W4c、W4dをオン・オフ操作すると、各席のスイッチW1を操作した場合と同様の動作が行われる。スイッチW5b、W5c、W5dをオン・オフ操作すると、各席のスイッチW2を操作した場合と同様の動作が行われる。スイッチW6b、W6c、W6dをオン・オフ操作すると、各席のスイッチW3を操作した場合と同様の動作が行われる。
他席のモータモジュール2B、2C、2Dに対して、運転席のスイッチモジュール3Aは、本発明の「第1スイッチモジュール」の一例である。
各スイッチW4b、W5b、W6b、W4c、W5c、W6c、W4d、W5d、W6dの一端は、制御部31に接続されている。各スイッチW4b、W5b、W6b、W4c、W5c、W6c、W4d、W5d、W6dの他端は、グランドに接地されている。制御部31は、各スイッチW4b、W5b、W6b、W4c、W5c、W6c、W4d、W5d、W6dのオンまたはオフの操作状態を検出する。そして、制御部31は、その操作状態に応じて他席のパワーウインドウ機構1B、1C、1Dを動作させるための動作指令情報を生成し、当該動作指令情報を通信部34によりネットワーク4を経由して他席のモータモジュール2B、2C、2Dに送信する。
電源回路36は、車載バッテリBtから制御部31までの給電用の内部配線L11上に設けられている。内部配線L11は、外部にある給電線6と接続されている。電源回路36と車載バッテリBtの間には、整流ダイオードD6が設けられている。電源回路36は、車載バッテリBtから供給される高電圧を所定の低電圧に変換して、制御部31に供給する。整流ダイオードD6と電源回路36の間には、電源バックアップコンデンサC2が設けられている。電圧監視回路37は、車載バッテリBtからの供給電圧のレベルを監視する。
次に、パワーウインドウシステム100の初期設定時の動作を説明する。
図6は、モータモジュール2A、2B、2C、2Dの初期設定時の動作を示したフローチャートである。図7は、運転席のスイッチモジュール3Aの初期設定時の動作を示したフローチャートである。図8および図9は、モータモジュール2A、2B、2C、2Dの識別情報を決定する方法を説明するための図である。図10は、パワーウインドウシステム100の初期設定前の状態の各部の情報記憶状態を示した図である。図11は、パワーウインドウシステム100の初期設定完了後の各部の情報記憶状態を示した図である。
1度も初期設定が行われていない初期状態では、図10に示すように、運転席のスイッチモジュール3Aの揮発性メモリ31aと、各モータモジュール2A、2B、2C、2Dの揮発性メモリ21aおよび不揮発性メモリ21bには、情報が記憶されていない。対して、運転席のスイッチモジュール3Aの不揮発性メモリ31bには、各モータモジュール2A、2B、2C、2Dの識別情報Ai、Bi、Ci、Diと、パラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpとが記憶されている。
識別情報Ai、Bi、Ci、Diは、各モータモジュール2A、2B、2C、2Dがいずれの席に設置されたパワーウインドウ機構用のモータモジュールであるかを示している。パラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpは、各モータモジュール2A、2B、2C、2Dがそれぞれに対応するパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dを動作させるための、各パワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dに特化したモータ23の制御用情報である。具体的には、たとえば各パワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dにおける窓の開閉度や、窓ガラスの開閉位置に応じて開閉速度を制御するための情報や、各パワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dで異物の挟み込みを検出したり当該挟み込みを解除したりするための情報などが、パラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpには含まれている。モータモジュール2A、2B、2C、2Dの識別情報Ai、Bi、Ci、Diとパラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpとは、それぞれ関連付けられて不揮発性メモリ31bに記憶されている。
初期設定時にモータモジュール2A、2B、2C、2Dでは、まず制御部21が、自身が属するモータモジュール2A、2B、2C、2Dの識別情報Ai、Bi、Ci、Diが、内部の不揮発性メモリ21bに記憶済みであるか否かを確認する(図6のステップS1)。このとき、いずれの識別情報Ai、Bi、Ci、Diも揮発性メモリ21aに記憶済みでなければ(ステップS1:NO)、制御部21は、識別情報を学習する(ステップS2)。本識別情報の学習において、まず制御部21は、対応するスイッチモジュール3A、3B、3C、3Dとの接続状態に応じて入力ポートP1、P2に印加される電圧値を検出する。
図2に示すように、ハーネス5Aが接続部25、35に接続された場合、抵抗R1と抵抗R4の分圧比により、入力ポートP1に印加される電圧値は、図8に示すように、所定値V2以上でかつ所定値V3未満の範囲に含まれる。また、抵抗R2と抵抗R6の分圧比により、入力ポートP2に印加される電圧値も、図8に示すように、所定値V2以上でかつ所定値V3未満の範囲に含まれる。この場合、制御部21は、図9に示すように自身が属するモータモジュール2Aが運転席のパワーウインドウ機構1A用であることを示す識別情報Aiを決定し、当該識別情報Aiを不揮発性メモリ21bに記憶させる。
また、図3に示すように、ハーネス5Bが接続部25、35に接続された場合、抵抗R1と抵抗R4の分圧比により、入力ポートP1に印加される電圧値は、図8に示すように、所定値V2以上でかつ所定値V3未満の範囲に含まれる。また、抵抗R2と抵抗R5の分圧比により、入力ポートP2に印加される電圧値は、図8に示すように、所定値V1以上でかつ所定値V2未満の範囲に含まれる。この場合、制御部21は、図9に示すように自身が属するモータモジュール2Bが第1他席のパワーウインドウ機構1B用であることを示す識別情報Biを決定し、当該識別情報Biを不揮発性メモリ21bに記憶させる。
また、図4に示すように、ハーネス5Cが接続部25、35に接続された場合、抵抗R1と抵抗R3の分圧比により、入力ポートP1に印加される電圧値は、図8に示すように、所定値V1以上でかつ所定値V2未満の範囲に含まれる。また、抵抗R2と抵抗R6の分圧比により、入力ポートP2に印加される電圧値は、図8に示すように、所定値V2以上でかつ所定値V3未満の範囲に含まれる。この場合、制御部21は、図9に示すように自身が属するモータモジュール2Cが第2他席のパワーウインドウ機構1C用であることを示す識別情報Ciを決定し、当該識別情報Ciを不揮発性メモリ21bに記憶させる。
さらに、図5に示すように、ハーネス5Dが接続部25、35に接続された場合、抵抗R1と抵抗R3の分圧比により、入力ポートP1に印加される電圧値は、図8に示すように、所定値V1以上でかつ所定値V2未満の範囲に含まれる。また、抵抗R2と抵抗R5の分圧比により、入力ポートP2に印加される電圧値も、図8に示すように、所定値V1以上でかつ所定値V2未満の範囲に含まれる。この場合、制御部21は、図9に示すように自身が属するモータモジュール2Dが第3他席のパワーウインドウ機構1D用であることを示す識別情報Diを決定し、当該識別情報Diを不揮発性メモリ21bに記憶させる。
上述したように、モータモジュール2A、2B、2C、2Dにおいて、識別情報Ai、Bi、Ci、Diを決定して不揮発性メモリ21bに記憶させると、制御部21は、識別情報の学習で異常が無かったと判断し(図6のステップS3:NO)、不揮発性メモリ21bに記憶された識別情報Ai、Bi、Ci、Diを、自身が属するモータモジュール2A、2B、2C、2Dの識別情報として認識する。そして、制御部21は、認識した識別情報Ai、Bi、Ci、Diを、通信部24によりネットワーク4を経由して運転席のスイッチモジュール3Aに通知する(ステップS5)。
一方、故障などが原因で、制御部21の少なくとも一方の入力ポートP1、P2に印加される電圧値が、所定値V1未満または所定値V3以上となることがある。この場合、制御部21は、自身が属するモータモジュール2A、2B、2C、2Dの識別情報を決定することができず、図9に示すように異常があると判断する(図6のステップS3:YES)。そして、制御部21は異常を示す信号を出力し(ステップS4)、終了となる。ステップS4では、たとえば制御部21は、識別情報を決定できなかったことを示す異常情報を、通信部24によりネットワーク4を経由して運転席のスイッチモジュール3Aや車両側のECU(電子制御装置)に通知したり、車両に備わるディスプレイやスピーカなどの表示部により上記異常情報を報知したりしてもよい。
運転席のスイッチモジュール3Aでは、モータモジュール2A、2B、2C、2Dからネットワーク4を経由して通知された識別情報Ai、Bi、Ci、Diを通信部34により受信する(図7のステップS21:YES)。すると、制御部31が、当該識別情報Ai、Bi、Ci、Diを揮発性メモリ31aに記憶させる(ステップS22、図11の「識別情報学習結果」)。
そして、制御部31は、パラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpが必要であるか否かを示す要否情報を要求する要否リクエスト情報を、通信部34によりネットワーク4を経由させてモータモジュール2A、2B、2C、2Dに送信する(ステップS23)。このとき、制御部31は、送信する要否リクエスト情報に、ステップS22で揮発性メモリ31aに記憶させた識別情報Ai、Bi、Ci、Diを付帯させる。
モータモジュール2A、2B、2C、2Dでは、運転席のスイッチモジュール3Aから送信された要否リクエスト情報を、ネットワーク4を経由して通信部24により受信する(図6のステップS6:YES)。すると、制御部21は、当該要否リクエスト情報に付帯された識別情報と、不揮発性メモリ21bに記憶された対応するパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dの識別情報Ai、Bi、Ci、Diとを照合する。そして、要否リクエスト情報に付帯された識別情報が不揮発性メモリ21bに記憶された識別情報Ai、Bi、Ci、Diと一致すると(ステップS6a:YES)、制御部21は、揮発性メモリ21aにパラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpを記憶済みであるか否かを確認する。このとき、揮発性メモリ21aにパラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpを記憶済みであれば(ステップS7:YES)、制御部21は、パラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpが不要であることを示す要否情報を、通信部24によりネットワーク4を経由して運転席のスイッチモジュール3Aに返信し(ステップS8)、終了となる。ステップS8では、制御部21は、返信する要否情報に、揮発性メモリ21aに記憶された識別情報Ai、Bi、Ci、Diを付帯させる。
一方、揮発性メモリ21aにパラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpを記憶済みでなければ(ステップS7:NO)、制御部21は、パラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpが必要であることを示す要否情報を、通信部24によりネットワーク4を経由して運転席のスイッチモジュール3Aに返信する(ステップS9)。このときも、制御部21は、返信する要否情報に、揮発性メモリ21aに記憶された識別情報Ai、Bi、Ci、Diを付帯させる。
運転席のスイッチモジュール3Aでは、モータモジュール2A、2B、2C、2Dからネットワーク4を経由して送信された要否情報を、通信部34により受信する(図7のステップS24:YES)。すると、制御部31は、当該要否情報に付帯された識別情報Ai、Bi、Ci、Diと、不揮発性メモリ31bに記憶された識別情報Ai、Bi、Ci、Diとを照合する。そして、要否情報に付帯された識別情報Ai、Bi、Ci、Diが、不揮発性メモリ31bに記憶された識別情報Ai、Bi、Ci、Diと一致しなければ(ステップS25:NO)、制御部31が異常を示す信号を出力して(ステップS26)、終了となる。ステップS26では、車両に設けられたディスプレイやスピーカなどにより、異常を示す情報や画像や音を報知してもよい。また、ステップS26では、制御部31が、ステップS24で受信した識別情報と一致する識別情報が揮発性メモリ31aに記憶されているか否かを確認し、記憶されていれば、当該識別情報が管理対象外であることなどを示す異常情報を、揮発性メモリ31a内(図11の「識別情報学習結果」)に追記してもよい。
一方、要否情報に付帯された識別情報が、不揮発性メモリ31bに記憶された識別情報Ai、Bi、Ci、Diと一致すると(ステップS25:YES)、制御部31は、モータモジュール2A、2B、2C、2Dから受信した要否情報を確認する。そして、受信した要否情報で、パラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpが必要であることが示されていなければ(ステップS27:NO)、終了となる。
また、モータモジュール2A、2B、2C、2Dから受信した要否情報で、パラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpが必要であることが示されていれば(ステップS27:YES)、制御部31は、当該要否情報に付帯された識別情報Ai、Bi、Ci、Diに対応するパラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpを不揮発性メモリ31bから読み出す。そして、制御部31は、当該パラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpを通信部34によりネットワーク4を経由して送信する(ステップS28)。このとき、制御部31は、送信するパラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpに、対応する識別情報Ai、Bi、Ci、Diを付帯させる。
モータモジュール2A、2B、2C、2Dでは、運転席のスイッチモジュール3Aから送信されたパラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpを、ネットワークを経由して通信部24により受信する(図6のステップS10:YES)。すると、制御部21は、受信したパラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpに付帯された識別情報と、不揮発性メモリ21bに記憶された識別情報Ai、Bi、Ci、Diとを照合する。そして、パラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpに付帯された識別情報が、不揮発性メモリ21bに記憶された識別情報Ai、Bi、Ci、Diと一致すると(ステップS10a:YES)、制御部21は、受信したパラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpを揮発性メモリ21aに記憶させる(ステップS11、図11の「パラメータ情報学習結果」)。これにより、モータモジュール2A、2B、2C、2Dにおいて、パラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpの学習が完了する。
運転席のスイッチモジュール3Aでは、パラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpを送信した後、しばらくしてから制御部31が、パラメータ情報の学習が完了したことを示す結果の返信を要求する結果リクエスト情報を、通信部34によりネットワーク4を経由して送信する(図7のステップS29)。このとき、制御部31は、パラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpを送信したときに付帯させたのと同一の識別情報Ai、Bi、Ci、Diを、送信する返信リクエスト情報に付帯させる。
モータモジュール2A、2B、2C、2Dでは、運転席のスイッチモジュール3Aから送信された結果リクエスト情報を、ネットワークを経由して通信部24により受信する(図6のステップS12:YES)。すると、制御部21は、受信した結果リクエスト情報に付帯された識別情報と、不揮発性メモリ21bに記憶された識別情報Ai、Bi、Ci、Diとを照合する。そして、受信した結果リクエスト情報に付帯された識別情報が、不揮発性メモリ21bに記憶された識別情報Ai、Bi、Ci、Diと一致すると(ステップS12a:YES)、制御部21は、パラメータ情報の学習が完了しているか否かを確認する。このとき、いずれかのパラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpが揮発性メモリ21aに記憶済みであれば、制御部21は、パラメータ情報の学習が完了したと判断する(ステップS13:YES)。そして、制御部21は、パラメータ情報の学習が完了したことを示す結果を、通信部24によりネットワーク4を経由して運転席のスイッチモジュール3Aに返信し(ステップS14)、終了となる。
また、制御部21は、パラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpが揮発性メモリ21aに記憶されていなければ、パラメータ情報の学習が完了していないと判断する(ステップS13:NO)。そして、制御部21は、そのパラメータ情報の学習未完を確認したのが1回目であれば(ステップS15:NO)、運転席のスイッチモジュール3Aから再度パラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpが送信されるのを待つ。対して、制御部21が、パラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpの学習未完(ステップS13:NO)を確認したのが2回目であれば(ステップS15:YES)、終了となる。
運転席のスイッチモジュール3Aでは、結果リクエスト情報を送信してから所定時間内に、モータモジュール2A、2B、2C、2Dからパラメータ情報の学習が完了したことを示す結果を、ネットワークを経由して通信部34により受信する(図7のステップS30:YES)。この場合、制御部31は、受信したパラメータ情報の学習完了の結果に付帯された識別情報と、不揮発性メモリ21bに記憶された識別情報Ai、Bi、Ci、Diとを照合する。そして、受信した学習完了の結果に付帯された識別情報が、不揮発性メモリ21bに記憶された識別情報Ai、Bi、Ci、Diと一致すると(ステップS30a:YES)、制御部31は、受信したパラメータ情報の学習完了の結果を揮発性メモリ31aに記憶させて(ステップS31、図11の「パラメータ情報学習結果」)、終了となる。ステップS31では、学習が完了したパラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpの学習結果と、対応する識別情報Ai、Bi、Ci、Diとを関連付けて、揮発性メモリ31aに記憶させる。
また、結果リクエスト情報を送信してから所定時間内に、パラメータ情報の学習完了の結果を、通信部34により受信しない場合(ステップS30:NO)、これが1回目であれば(ステップS32:NO)、制御部31は、再度パラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpを通信部34により送信して(ステップS28)、以降の処理を実行する。対して、パラメータ情報の学習完了の結果を受信しない場合(ステップS30:NO)が2回目であれば(ステップS32:YES)、終了となる。
前述したように、モータモジュール2A、2B、2C、2Dから送信されたパラメータ情報の学習完了の結果が、運転席のスイッチモジュール3Aで記憶されて(図7のステップS31)、初期設定が完了すると、図11に示すように、運転席のスイッチモジュール3Aの揮発性メモリ31aに「パラメータ情報学習結果」が記憶された状態となる。また、モータモジュール2A、2B、2C、2Dでは、当該モータモジュール2A、2B、2C、2Dの識別情報Ai、Bi、Ci、Diが不揮発性メモリ21bに記憶され、当該識別情報に対応するパラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpが揮発性メモリ21aに記憶された状態になっている。このため、モータモジュール2A、2B、2C、2Dで識別情報の学習が完了したことを示す「識別情報学習結果」も、運転席のスイッチモジュール3Aの揮発性メモリ31aに記憶された状態となる。
次に、パワーウインドウシステム100の運用時(初期設定後)の動作を説明する。
図12は、モータモジュール2A、2B、2C、2Dの運用時の動作を示したフローチャートである。図13は、運転席のスイッチモジュール3Aの運用時の動作を示したフローチャートである。図14は、パワーウインドウシステム100の運用時に、車載バッテリBtからの供給電圧が異常低下したときの各部の情報記録状態を示した図である。
運用時に、スイッチモジュール3A、3B、3C、3Dにおいて、自席のパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dを操作するスイッチW1、W2、W3(図2~図5)のいずれかが操作されると、当該操作状態に応じた操作信号が、スイッチモジュール3A、3B、3C、3Dから、ハーネス5A、5B、5C、5Dを経由して、対応するモータモジュール2A、2B、2C、2Dに入力される(図12のステップS41a:YES)。すると、対応するモータモジュール2A、2B、2C、2Dでは、制御部21が、入力された操作信号と、揮発性メモリ21aに記憶されたパラメータ情報と、状態検出部21cの検出結果とに基づいて、駆動部22によりモータ23の駆動を制御して、対応するパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dを開閉動作させる(ステップS42)。
また、運転席のスイッチモジュール3Aにおいて、他席のパワーウインドウ機構1B、1C、1Dを遠隔操作するスイッチW4b、W5b、W6b、W4c、W5c、W6c、W4d、W5d、W6d(図2)のいずれかが操作されると(図13のステップS51:YES)、制御部31が、当該スイッチの操作状態に応じて他席のパワーウインドウ機構1B、1C、1Dの動作を命じる動作指令情報を生成し、当該動作指令情報を通信部34によりネットワーク4を経由して、対応する他席のモータモジュール2B、2C、2Dに送信する(ステップS52)。このとき、制御部31は、操作されたスイッチW4b、W5b、W6b、W4c、W5c、W6c、W4d、W5d、W6dに対応するモータモジュール2A、2B、2C、2Dの識別情報Ai、Bi、Ci、Diを、動作指令情報に付帯させる。
他席のモータモジュール2B、2C、2Dでは、運転席のスイッチモジュール3Aから送信された動作指令情報を、ネットワーク4を経由して通信部24により受信する(図12のステップS41b:YES)。すると、制御部21は、受信した動作指令情報に付帯された識別情報と、不揮発性メモリ21bに記憶された識別情報Ai、Bi、Ci、Diとを照合する。このとき、受信した動作指令情報に付帯された識別情報と、不揮発性メモリ21bに記憶された識別情報Ai、Bi、Ci、Diとが一致すると(ステップS41c:YES)、制御部21は、受信した動作指令情報と、揮発性メモリ21aに記憶されたパラメータ情報と、状態検出部21cの検出結果とに基づいて、駆動部22によりモータ23の駆動を制御して、対応するパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dを開閉動作させる(ステップS42)。
また、制御部21は、モータ23の駆動制御によるパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dの開閉動作中に、状態検出部21cにより検出したモータ23の駆動状態と、対応するパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dの窓の開閉状態とを、揮発性メモリ21aに随時記憶させる(ステップS43)。
なお、初めてステップS42が実行される際は、対応するパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dの窓の開閉状態が、揮発性メモリ21aに記憶されていない。このため、初めてのステップS42の実行開始時に、状態検出部21cは、ソフトウェアで予め定められた窓ガラスの初期位置(たとえば全閉位置)と、ロータリエンコーダ28から出力されるパルスとに基づいて、動作している窓ガラスの開閉位置などの窓の開閉状態を検出する。
2回目以降のステップS42が実行される場合は、前回実行されたステップS43で、対応するパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dの窓の開閉状態が揮発性メモリ21aに記憶されている。このため、2回目以降のステップS42の実行開始時に、状態検出部21cが、揮発性メモリ21aに記憶された窓ガラスの開閉位置と、ロータリエンコーダ28から出力されるパルスとに基づいて、現在の窓ガラスの開閉位置を検出し、さらにその他の窓の開閉状態やモータ23の駆動状態を検出する。
運用時に、故障など何らかの原因で、車載バッテリBt(図2~図5)からモータモジュール2A、2B、2C、2Dやスイッチモジュール3Aに供給される電圧が低下することがある。モータモジュール2A、2B、2C、2Dでは、車載バッテリBtからの供給電圧が所定値を下回ったことを電圧監視回路27(図2~図5)により検出すると(図12のステップS44:YES)、制御部21は、駆動部22によりモータ23の駆動を停止させる(ステップS45)。そして、制御部21は、このときの窓ガラスの開閉位置を状態検出部21cにより検出して、不揮発性メモリ21bに記憶させる(ステップS46)。
モータモジュール2A、2B、2C、2Dでは、制御部21などが動作不可能になるレベルまで、車載バッテリBtからの供給電圧が異常低下(ごく短時間の停電である瞬断を含む。以下同様。)した場合、図14に示すように、制御部21が初期化されて、揮発性メモリ21aがクリアされる。このため、初期設定で揮発性メモリ21aに記憶された識別情報Ai、Bi、Ci、Diやパラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dp(図11参照)が、図14に示すように揮発性メモリ21aから消去される。然るに、その前に図12のステップS46の処理が実行されたため、各モータモジュール2A、2B、2C、2Dの不揮発性メモリ21bには、対応するパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dの窓ガラスの開閉位置を示す情報が記憶された状態になっている。また、各モータモジュール2A、2B、2C、2Dの識別情報Ai、Bi、Ci、Diも、不揮発性メモリ21bに記憶された状態になっている。
運転席のスイッチモジュール3Aでも、制御部31などが動作不可能になるレベルまで、車載バッテリBtからの供給電圧が異常低下した場合、図14に示すように、制御部31が初期化されて、揮発性メモリ31aがクリアされる。このため、初期設定で揮発性メモリ31aに記憶された「識別情報学習結果」や「パラメータ情報学習結果」(図11参照)が、図14に示すように揮発性メモリ31aから消去される。然るに、不揮発性メモリ31bには、対応するパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dの識別情報Ai、Bi、Ci、Diとパラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpとが記憶された状態になっている。
その後、モータモジュール2A、2B、2C、2Dにおいて、車載バッテリBtからの供給電圧が復旧すると、制御部21などが動作可能になる。そして、車載バッテリBtからの供給電圧が所定値以上に復帰したことを電圧監視回路27により検出すると(図12のステップS47:YES)、制御部21が、再度図6に示した手順で初期設定を実行する(ステップS48)。このモータモジュール2A、2B、2C、2Dにおける再度の初期設定では、まず制御部21は、各モータモジュール2A、2B、2C、2Dの不揮発性メモリ21bに、当該モータモジュール2A、2B、2C、2Dの識別情報Ai、Bi、Ci、Diが記憶済みであることを確認する(図6のステップS1:YES)。このため、制御部21は、不揮発性メモリ21bに記憶された識別情報Ai、Bi、Ci、Diを、自身が属するモータモジュール2A、2B、2C、2Dの識別情報として認識し、運転席のスイッチモジュール3Aに通知する(ステップS5)。そして、制御部21は、ステップS6~ステップS9の処理を実行した後、再度自身が属するモータモジュール2A、2B、2C、2Dの識別情報が付帯されたパラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpを、運転席のスイッチモジュール3Aから受信して(ステップS10:YES、ステップS10a:YES)、揮発性メモリ21aに記憶させる(ステップS11、図11参照)。さらに、制御部21は、ステップS12以降の処理を実行する。
運転席のスイッチモジュール3Aでも、車載バッテリBtからの供給電圧が所定値を下回ったことを電圧監視回路37(図2~図5)により検出する(図13のステップS53:YES)。そしてこの後、車載バッテリBtからの供給電圧が所定値以上に復帰したことを電圧監視回路37により検出すると(ステップS54:YES)、制御部31が、再度図7に示した手順で初期設定を実行する(ステップS55)。この運転席のスイッチモジュール3Aでの再度の初期設定では、まず制御部31が、モータモジュール2A、2B、2C、2Dから通知された識別情報Ai、Bi、Ci、Diを受信して(図7のステップS21:YES)、当該識別情報Ai、Bi、Ci、Diを揮発性メモリ31aに記憶させる(ステップS22、図11の「識別情報学習結果」)。そして、制御部31は、ステップS23~ステップS27を実行した後、再度モータモジュール2A、2B、2C、2Dにパラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpを送信する(ステップS28)。さらに、制御部31は、ステップS29を実行した後、モータモジュール2A、2B、2C、2Dからパラメータ情報の学習完了の結果を受信して(ステップS30:YES)、当該結果に付帯された識別情報の一致を確認すると(ステップS30a:YES)、当該結果を揮発性メモリ31aに記憶させる(ステップS31、図11の「パラメータ情報学習結果」)。
前述したように、モータモジュール2A、2B、2C、2Dにおいて、再度初期設定が完了すると、制御部21は、不揮発性メモリ21bに記憶された識別情報Ai、Bi、Ci、Diと窓ガラスの開閉位置とを読み出し(図12のステップS49)、スイッチモジュール3A、3B、3C、3Dからの操作信号の入力や動作指令情報の送信を待つ。そして、スイッチモジュール3A、3B、3C、3Dからの操作信号の入力が有ると(図12のステップS41a:YES)、制御部21は、当該操作信号と、揮発性メモリ21bに記憶されたパラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpと、不揮発性メモリ21bから読み出した窓ガラスの開閉位置と、状態検出部21cの検出結果とに基づいて、駆動部22によりモータ23の駆動を制御して、対応するパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dを開閉動作させる(ステップS42)。この後、ステップS43以降の処理が繰り返される。
また、他席のモータモジュール2B、2C、2Dでは、運転席のスイッチモジュール3Aからの動作指令情報を受信すると(ステップS41b:YES)、制御部21は、当該動作指令情報に付帯された識別情報と、不揮発性メモリ21bから読み出した識別情報Ai、Bi、Ci、Diとを照合する。そして、受信した動作指令情報に付帯された識別情報と、不揮発性メモリ21bから読み出した識別情報Ai、Bi、Ci、Diとが一致すると(ステップS41c:YES)、制御部21は、受信した動作指令情報と、揮発性メモリ21bに記憶されたパラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpと、不揮発性メモリ21bから読み出した窓ガラスの開閉位置と、状態検出部21cの検出結果とに基づいて、駆動部22によりモータ23の駆動を制御して、対応するパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dを開閉動作させる(ステップS42)。この後、ステップS43以降の処理が繰り返される。
運転席のスイッチモジュール3Aでは、再度の初期設定が完了すると、制御部31は、遠隔操作用のスイッチW4b、W5b、W6b、W4c、W5c、W6c、W4d、W5d、W6dが操作されるのを待つ。そして、これらのスイッチのいずれかが操作されると(図13のステップS51:YES)、制御部31は、その操作状態に応じた動作指令情報をモータモジュール2B、2C、2Dに送信し(ステップS52)、以降の処理が繰り返される。
以上の実施形態によると、車両のパワーウインドウシステム100において、各モータモジュール2A、2B、2C、2Dにより各席のパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dを動作させるためのモータ23の制御用のパラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpが、運転席のスイッチモジュール3Aの不揮発性メモリ31bに予め記憶されている。そして初期設定時に、パラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpが運転席のスイッチモジュール3Aからネットワーク4を経由してモータモジュール2A、2B、2C、2Dに送信され、モータモジュール2A、2B、2C、2Dの揮発性メモリ21aに記憶される。このため、その後の運用時に、モータモジュール2A、2B、2C、2Dにおいて、対応するスイッチモジュール3A、3B、3C、3Dから入力された操作信号または運転席のスイッチモジュール3Aから受信した動作指令情報と、揮発性メモリ21aに記憶されたパラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpと、状態検出部21cにより検出したパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dの窓ガラスの開閉位置とに基づいて、モータ23の駆動を制御して、パワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dを正しく開閉動作させることができる。
また、以上の実施形態では、運用時に、車載バッテリBtからの供給電圧が所定値未満に異常低下して、モータモジュール2A、2B、2C、2Dの揮発性メモリ21aからパラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpが消去されても、その後供給電圧が所定値以上に復帰したときに、再度パラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpが運転席のスイッチモジュール3Aからモータモジュール2A、2B、2C、2Dに送信されて、揮発性メモリ21aに記憶される。また、車載バッテリBtからの供給電圧が所定値を下回ったときに、モータモジュール2A、2B、2C、2Dにおいて、状態検出部21cにより検出したパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dの窓ガラスの開閉位置が、不揮発性メモリ21bに記憶される。この際、モータ23の駆動が停止されて、窓ガラスが静止した状態で、状態検出部21cにより窓ガラスの開閉位置が検出されて、当該開閉位置が不揮発性メモリ21bに記憶される。このため、実際の窓ガラスの開閉位置と、不揮発性メモリ21bに記憶された窓ガラスの開閉位置とがずれるのを防止することができる。また、車載バッテリBtからの供給電圧が異常低下して、制御部21が初期化される前(供給電圧が所定値を下回ったとき)に、窓ガラスの開閉位置を不揮発性メモリ21bに記憶させるので、モータモジュール2A、2B、2C、2Dの電源バックアップコンデンサC1(図2~図5)として、大容量の高価なコンデンサを設ける必要がなくなる。
上記の結果、車載バッテリBtからの供給電圧が一旦所定値未満に異常低下した後、所定値以上に復旧したときに、モータモジュール2A、2B、2C、2Dにおいて、揮発性メモリ21aに記憶されたパラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpと、不揮発性メモリ21bに記憶された窓ガラスの開閉位置とを読み出すことができる。そして、モータモジュール2A、2B、2C、2Dにおいて、その読み出したパラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpと窓ガラスの開閉位置と、状態検出部21cにより検出した窓ガラスの開閉位置と、操作信号または動作指令情報に基づいて、モータ23の駆動を制御して、パワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dを正しく開閉動作させることができる。
具体的には、たとえば、各モータモジュール2A、2B、2C、2Dによって、各パワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dの窓ガラスを位置ずれさせることなく適正なトルクで移動させて、窓を正しく開閉させることができる。また、窓を全開または全閉させる場合には、窓ガラスを全閉位置や全開位置まで適正なトルクで移動させて、当該位置で正確に停止させることができる。さらに、窓ガラスと窓枠との間への異物の挟み込みを確実に検出したり、当該挟み込みを検出した場合にこれを解消するように窓ガラスを移動または停止させたりすることもできる。
また、以上の実施形態では、運転席のスイッチモジュール3Aにおいて、動作指令情報やパラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpを送信する際に、それらの情報に送信先のモータモジュール2A、2B、2C、2Dの識別情報Ai、Bi、Ci、Diを付帯させる。このため、自身の識別情報Ai、Bi、Ci、Diを認識しているモータモジュール2A、2B、2C、2Dにおいて、自分宛の動作指令情報やパラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpを確実に受信して、これらの情報に基づいて、対応するパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dを正しく開閉動作させることができる。また、全てのパラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpを、各モータモジュール2A、2B、2C、2Dのメモリ21a、21bに記憶させる必要がないので、各メモリ21a、21bとして、記憶容量が大きい高価なメモリを設ける必要もなくなる。
さらに、以上の実施形態では、各モータモジュール2A、2B、2C、2Dの識別情報Ai、Bi、Ci、Diは、当該各モータモジュール2A、2B、2C、2Dがいずれのパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1D用のモータモジュールであるかを示している。そして、各識別情報Ai、Bi、Ci、Diに対応するパラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpは、当該識別情報Ai、Bi、Ci、Diが示すパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dに特化したモータ23の制御用のパラメータ情報である。このため、モータモジュール2A、2B、2C、2Dにおいて、それぞれに対応するパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dを動作させるのに適したパラメータ情報Ap、Bp、Cp、Dpを、運転席のスイッチモジュール3Aから確実に受信して、当該パラメータ情報に基づいて、対応するパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dを正しく開閉動作させることができる。
上記の結果、複数のパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dに形状や部材同士の摩擦係数などの物理的な個体差があっても、それらのパワーウインドウ機構を開閉動作させるために、同一の仕様および性能を有する複数のモータモジュール2A、2B、2C、2Dを用いることができる。また、設置される車種や場所に関係なく、各席のパワーウインドウ機構を開閉動作させるために、同一の仕様および性能を有するモータモジュール2A、2B、2C、2Dを用いることができる。さらに、複数のモータモジュール間で品番を異ならせる必要がなくなり、品番を削減して、当該モータモジュールの取り扱いと管理を容易にすることが可能となる。
本発明は、上述した以外にも種々の実施形態を採用することができる。
たとえば、前記の実施形態では、スイッチモジュール3A、3B、3C、3Dとの接続状態に応じて制御部21の入力ポートP1、P2、P3に印加される電圧に基づいて、モータモジュール2A、2B、2C、2Dが自身の識別情報Ai、Bi、Ci、Diを決定して、不揮発性メモリ21bに記憶させる例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。たとえば、モータモジュール2A、2B、2C、2Dが初期設定を実行する度に、スイッチモジュール3A、3B、3C、3Dとの接続状態に応じて入力ポートP1、P2、P3に印加される電圧に基づいて自身の識別情報を決定して、揮発性メモリ21aに記憶させ、当該識別情報を認識してもよい。また、たとえば、モータモジュール2A、2B、2C、2Dの不揮発性メモリ21bに、予め対応する識別情報を記憶させておき、制御部21が不揮発性メモリ21bを読み込んで、当該識別情報を認識するようにしてもよい。前述した窓ガラスの開閉位置と識別情報だけを記憶させるなら、不揮発性メモリ21bの記憶容量は小さくて済むので、記憶容量の大きな不揮発性メモリをモータモジュール2A、2B、2C、2Dに設ける必要がなくなる。また、モータモジュール2A、2B、2C、2Dと運転席のスイッチモジュール3Aにおいて、初期設定の処理数を減らして、所要時間を短縮することができる。
また、前記の実施形態では、パワーウインドウシステム100にパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1D、モータモジュール2A、2B、2C、2D、およびスイッチモジュール3A、3B、3C、3Dをそれぞれ4つ設けた例を示したが、これらの数はそれぞれ1つでもよいし4つ以外の複数でもよい。
また、前記の実施形態では、運転席のスイッチモジュール3Aを管理モジュールとして用いたが、他席のスイッチモジュール3B、3C、3Dと同一構成のものを運転席のスイッチモジュールとして用いて、これらとは別の管理モジュールを設けてもよい。
さらに、以上の実施形態では、車載機器としてパワーウインドウ機構1A、1B、1C、1Dを例に挙げたが、その他の車載機器を動作させるモータモジュールに対しても、本発明を適用することは可能である。
1A、1B、1C、1D パワーウインドウ機構(車載機器)
2A、2B、2C、2D モータモジュール
3A スイッチモジュール(第1スイッチモジュール、第2スイッチモジュール)
3B、3C、3D スイッチモジュール(第2スイッチモジュール)
4 ネットワーク
21 制御部
21a 揮発性メモリ
21b 不揮発性メモリ
21c 状態検出部(検出部)
22 駆動部
23 モータ
24 通信部
27 電圧監視回路(監視部)
31b 不揮発性メモリ
Ai、Bi、Ci、Di 識別情報
Ap、Bp、Cp、Dp パラメータ情報
Bt 車載バッテリ(電源)
100 パワーウインドウシステム

Claims (4)

  1. 車両に搭載された車載機器の動力源であるモータと、
    前記モータを駆動する駆動部と、
    前記駆動部を動作させて前記モータの駆動を制御することにより前記車載機器を動作させる制御部と、
    前記制御部が前記車載機器を動作させるための情報を記憶するメモリと、を備えたモータモジュールにおいて、
    前記車両に構築されたネットワークを経由して通信を行う通信部と、
    前記車載機器の動作位置を検出する検出部と、
    電源からの供給電圧を監視する監視部と、をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記車載機器を動作させるためのモータ制御用のパラメータ情報を、当該モータモジュールを管理する管理モジュールから前記通信部により受信して、前記メモリに含まれる揮発性メモリに記憶させ、
    その後、前記揮発性メモリに記憶された前記パラメータ情報と、前記検出部の検出結果とに基づいて、前記駆動部により前記モータの駆動を制御して前記車載機器を動作させ、
    前記電源からの供給電圧が所定値を下回ったことを前記監視部により検知すると、前記検出部により検出した前記車載機器の動作位置を前記メモリに含まれる不揮発性メモリに記憶させ、
    前記電源からの供給電圧が所定値以上に復帰したことを前記監視部により検知すると、再度前記パラメータ情報を前記管理モジュールから前記通信部により受信して前記揮発性メモリに記憶させる、ことを特徴とするモータモジュール。
  2. 請求項1に記載のモータモジュールにおいて、
    前記制御部は、前記管理モジュールから送信されて前記通信部により受信した前記パラメータ情報のうち、予め認識した当該モータモジュールの識別情報と一致する情報が付帯された、当該モータモジュールと対応する前記車載機器に特化したパラメータ情報を、前記揮発性メモリに記憶させる、ことを特徴とするモータモジュール。
  3. 請求項2に記載のモータモジュールにおいて、
    前記識別情報は、前記不揮発性メモリに記憶されており、
    前記制御部は、前記不揮発性メモリから前記識別情報を読み出して、当該モータモジュールがいずれの車載機器用のものであるかを認識し、
    前記電源からの供給電圧が所定値を下回ったことを前記監視部により検知すると、前記駆動部により前記モータの駆動を停止して前記車載機器を停止させ、
    前記電源からの供給電圧が所定値以上に復帰したことを前記監視部により検知すると、前記不揮発性メモリに記憶された前記識別情報および前記車載機器の動作位置を読み出す、ことを特徴とするモータモジュール。
  4. 請求項2または請求項3に記載のモータモジュールにおいて、
    前記車載機器は、前記車両の所定の席に設けられたパワーウインドウ機構から成り、
    前記管理モジュールは、前記所定の席から離れた位置に設けられて前記パワーウインドウ機構を遠隔操作する、第1スイッチモジュールから成り、
    前記制御部は、前記第1スイッチモジュールの操作状態に応じて当該第1スイッチモジュールから送信されて前記通信部により受信した動作指令情報のうち、前記識別情報と一致する情報が付帯された動作指令情報と、前記揮発性メモリに記憶された前記パラメータ情報と、前記検出部の検出結果とに基づいて、前記駆動部により前記モータの駆動を制御して前記車載機器を動作させ、
    当該モータモジュールは、前記車載機器を操作するために前記所定の席に設けられた第2スイッチモジュールとは、前記ネットワークを経由せずに接続されており、
    前記制御部は、前記第2スイッチモジュールの操作状態に応じて当該第2スイッチモジュールから入力された操作信号と、前記揮発性メモリに記憶された前記パラメータ情報と、前記検出部の検出結果とに基づいて、前記駆動部により前記モータの駆動を制御して前記パワーウインドウ機構を開閉動作させる、ことを特徴とするモータモジュール。
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