JP3839402B2 - 開閉部材制御装置及び開閉部材制御装置における開閉部材の位置ズレ防止方法 - Google Patents
開閉部材制御装置及び開閉部材制御装置における開閉部材の位置ズレ防止方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、自動車のルーフガラス等の開閉部材を開閉制御する開閉制御装置及びその開閉部材制御装置における開閉部材の位置ズレ防止方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車に装備されるサンルーフ装置は、従来より、ルーフガラスを開閉作動させるための駆動モータの回転周期を検出して、該ルーフガラスの開閉位置を検出するように構成されたものが種々提案されている。このようなサンルーフ装置には、例えば、駆動モータの回転に対応したパルス信号を出力する回転センサが備えられている。サンルーフ装置を制御する制御装置は、その回転センサから出力されるパルス信号の立ち上がり又は立ち下がりをカウントし、そのカウント値に基づいてルーフガラスの開閉位置を検出し、その開閉位置に応じた制御を行うようになっている。
【0003】
このようにルーフガラスの開閉位置を検出するためのカウント値は、制御装置内に備えられるRAM(Random Access Memory)に記憶されている。カウント値は、その値が変化する度に書き換えられる。
【0004】
ここで、RAMは、周知のように、電源供給を受けないとデータが消えてしまう揮発性の記憶装置である。従って、例えば、制御装置に供給される電源電圧が所定電圧値以下となり再び(所定電圧に)復帰した場合、RAMに記憶していたデータ(カウント値)が消えた可能性があるとして、RAMに記憶したデータ(カウント値)が正常に記憶されているか否かをチェックするように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えば、自動車のエンジンを始動していない状態でルーフガラスを作動させ、その作動中にエンジンを始動すべくエンジンスタータモータを作動させた場合等、制御装置に供給される電源電圧が一瞬大きく低下して、前記所定電圧値以下となる場合がある。このような場合、電源電圧の低下が一瞬であるため、RAMに記憶されているデータが消えず、RAMチェックを行った際に、データ(カウント値)が正常に記憶されていると判定される。
【0006】
しかしながら、電源電圧が低下した際に、回転センサからのパルス信号が異常な波形となってカウントできなかったり、パルス信号の波形が正常であってもカウントできなかったり、RAMへの書き込みが行えなかったりする場合がある。このような場合、実際のルーフガラスが移動しているにもかかわらずRAM内のカウント値が変化しないため、実際のルーフガラスの開閉位置とカウント値との間にズレが発生し、制御上不具合が生じるという問題があった。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、駆動モータの回転に基づいてカウント動作し、そのカウント値に基づいて開閉部材の開閉位置を検出するように構成された開閉部材制御装置であって、その駆動モータの作動中に電源電圧が変動し、その電圧変動により生じる開閉部材の開閉位置とカウント値とのズレを防止することができる開閉部材制御装置及びその開閉部材制御装置における開閉部材の位置ズレ防止方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1に記載の発明は、開閉部材を開閉作動させる駆動モータと、前記駆動モータの回転に基づいてカウント動作し、そのカウント値に基づいて開閉部材の開閉位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段にて検出した前記開閉部材の開閉位置に応じた開閉制御を行う開閉制御手段と、前記カウント値を変化する度に記憶する記憶装置と、供給される駆動電源が所定電圧値以下となり再び復帰した場合に、前記カウント値が正常に前記記憶装置に記憶されているか否かを判定する判定手段と、を備えた開閉部材制御装置であって、前記駆動モータが作動中か否かを判定するモータ状態検出手段と、前記判定手段にて前記カウント値が正常に記憶されていると判定されても、前記駆動電源が所定電圧値以下となる直前に前記モータ状態検出手段にて前記駆動モータが作動中であったと検出された場合、前記開閉部材と前記カウント値との間にズレが生じた可能性があると判定する位置ズレ判定手段とを備えた。
【0009】
請求項2に記載の発明は、開閉部材を開閉作動させる駆動モータと、前記駆動モータの回転に基づいてカウント動作し、そのカウント値に基づいて開閉部材の開閉位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段にて検出した前記開閉部材の開閉位置に応じた開閉制御を行う開閉制御手段と、前記カウント値を記憶する記憶装置と、供給される駆動電源が所定電圧値以下となり再び復帰した場合に、前記カウント値が正常に前記記憶装置に記憶されているか否かを判定する判定手段と、を備えた開閉部材制御装置であって、前記駆動モータが作動中か否かを判定するモータ状態検出手段と、前記判定手段にて前記カウント値が正常に記憶されていると判定されても、前記駆動電源が所定電圧値以下となる直前に前記モータ状態検出手段にて前記駆動モータが作動中であったと検出された場合、前記開閉部材と前記カウント値との間にズレが生じた可能性があると判定して、前記開閉部材を所定位置に配置した状態で前記カウント値を所定カウント値に設定する原点位置の設定を行い、そのズレを防止する位置ズレ防止手段とを備えた。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の開閉部材制御装置において、前記位置ズレ防止手段は、前記開閉部材と前記カウント値との間にズレが生じた可能性があると判定した直後に該開閉部材が前記所定位置に配置されると、前記カウント値を所定カウント値に設定する原点位置の設定を行う。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の開閉部材制御装置において、前記位置ズレ防止手段は、前記開閉部材が全閉側の機械的限界位置に配置されると、前記カウント値を所定カウント値に設定する原点位置の設定を行う。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の開閉部材制御装置において、前記駆動モータは、リレーを介して駆動電源が供給されるものであり、前記モータ状態検出手段は、そのリレーのオンオフ状態で前記駆動モータの作動状態を検出する。
【0013】
請求項6に記載の発明は、開閉部材を開閉作動させる駆動モータの回転に基づいてカウント動作し、そのカウント値に基づいて開閉部材の開閉位置を検出し、その開閉位置に応じた開閉制御を行うように構成するとともに、そのカウント値を変化する度に記憶装置にて記憶し、供給される駆動電源が所定電圧値以下となり再び復帰した場合に、カウント値が正常に該記憶装置に記憶されているか否かを判定するように構成した開閉部材制御装置における開閉部材の位置ズレ防止方法であって、前記判定にて前記カウント値が正常に記憶されていると判定されても、前記駆動電源が所定電圧値以下となる直前に前記駆動モータが作動中であった場合、前記開閉部材と前記カウント値との間にズレが生じた可能性があると判定するようにした。
【0014】
請求項7に記載の発明は、開閉部材を開閉作動させる駆動モータの回転に基づいてカウント動作し、そのカウント値に基づいて開閉部材の開閉位置を検出し、その開閉位置に応じた開閉制御を行うように構成するとともに、そのカウント値を記憶装置にて記憶し、供給される駆動電源が所定電圧値以下となり再び復帰した場合に、カウント値が正常に該記憶装置に記憶されているか否かを判定するように構成した開閉部材制御装置における開閉部材の位置ズレ防止方法であって、前記判定にて前記カウント値が正常に記憶されていると判定されても、前記駆動電源が所定電圧値以下となる直前に前記駆動モータが作動中であった場合、前記開閉部材と前記カウント値との間にズレが生じた可能性があると判定して、前記開閉部材を所定位置に配置した状態で前記カウント値を所定カウント値に設定する原点位置の設定を行い、そのズレを防止するようにした。
【0015】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の開閉部材制御装置における開閉部材の位置ズレ防止方法において、前記開閉部材と前記カウント値との間にズレが生じた可能性があると判定した直後に該開閉部材が前記所定位置に配置されると、前記カウント値を所定カウント値に設定する原点位置の設定を行うようにした。
【0016】
請求項9に記載の発明は、請求項7又は8に記載の開閉部材制御装置における開閉部材の位置ズレ防止方法において、前記開閉部材が全閉側の機械的限界位置に配置されると、前記カウント値を所定カウント値に設定する原点位置の設定を行う。
【0017】
請求項10に記載の発明は、請求項6〜9のいずれか1項に記載の開閉部材制御装置における開閉部材の位置ズレ防止方法において、前記駆動モータは、リレーを介して駆動電源が供給されるものであり、そのリレーのオンオフ状態で前記駆動モータの作動状態を検出するようにした。
【0018】
(作用)
請求項1,6に記載の発明によれば、開閉部材制御装置は、開閉部材の開閉位置を検出するためのカウント値が変化する度に記憶装置にて記憶され、供給される駆動電源が所定電圧値以下となり再び(所定電圧に)復帰した場合に、カウント値が正常に該記憶装置に記憶されているか否かを判定するように構成されている。そして、その判定にてカウント値が正常に記憶されていると判定されても、駆動電源が所定電圧値以下となる直前に開閉部材を開閉作動させる駆動モータが作動中であった場合、該開閉部材とカウント値との間にズレが生じた可能性があると判定する。つまり、駆動電源が所定電圧値以下になった際に、カウント動作が正常に行えなかったり、記憶装置にカウント値を書き込むことができない場合等があるため、その時に駆動モータが作動中であると、開閉部材が移動しているにもかかわらず記憶装置内のカウント値が変化しない。そのため、開閉部材の開閉位置とカウント値との間にズレが発生する場合がある。従って、このような場合に、例えば、開閉部材を所定位置に配置した状態でカウント値を所定カウント値に設定する原点位置の設定を行うようにすれば、開閉部材の開閉位置とカウント値とのズレを防止することができる。
【0019】
請求項2,7に記載の発明によれば、開閉部材制御装置は、開閉部材の開閉位置を検出するためのカウント値が変化する度に記憶装置にて記憶され、供給される駆動電源が所定電圧値以下となり再び(所定電圧に)復帰した場合に、カウント値が正常に該記憶装置に記憶されているか否かを判定するように構成されている。そして、その判定にてカウント値が正常に記憶されていると判定されても、駆動電源が所定電圧値以下となる直前に開閉部材を開閉作動させる駆動モータが作動中であった場合、該開閉部材とカウント値との間にズレが生じた可能性があると判定して、開閉部材を所定位置に配置した状態でカウント値を所定カウント値に設定する原点位置の設定が行われる。つまり、駆動電源が所定電圧値以下になった際に、カウント動作が正常に行えなかったり、記憶装置にカウント値を書き込むことができない場合等があるため、その時に駆動モータが作動中であると、開閉部材が移動しているにもかかわらず記憶装置内のカウント値が変化しない。そのため、開閉部材の開閉位置とカウント値との間にズレが発生する場合がある。従って、このような場合を想定して開閉部材の原点位置の設定を行うようにしたので、開閉部材の開閉位置とカウント値とのズレを防止することができる。
【0020】
請求項3,8に記載の発明によれば、開閉部材とカウント値との間にズレが生じた可能性があると判定した直後に該開閉部材が所定位置に配置されると、カウント値を所定カウント値に設定する原点位置の設定が行われる。つまり、そのズレが生じた可能性があると判定した直後に原点位置の設定を行うので、早期にそのズレを防止することができる。
【0021】
請求項4,9に記載の発明によれば、原点位置の設定は、開閉部材が全閉側の機械的限界位置に配置した状態で、カウント値が所定カウント値に設定されることで行われる。従って、原点位置の設定を容易に行うことができる。
【0022】
請求項5,10に記載の発明によれば、駆動モータは、リレーを介して駆動電源が供給されるものであり、そのリレーのオンオフ状態で駆動モータの作動状態が検出される。従って、モータの作動状態を容易に検出することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を自動車に装備したサンルーフ装置に具体化した第1実施形態を図面に従って説明する。
【0024】
図7は、サンルーフ装置を装備した自動車の要部斜視図であって、自動車1のルーフパネル2に形成した天窓3に対して開閉部材としてのルーフガラス4が設けられている。ルーフガラス4は、前後方向に往復スライド移動(スライド開閉作動)可能、かつ、その前端部において車幅方向を支点として上下動(チルト開閉作動)可能に設けられている。そして、ルーフガラス4は、同図7の破線で示す駆動モータ5の駆動に基づいて図示しない駆動伝達機構を介して開閉作動が行われる。この駆動モータ5は、該モータ5を駆動制御する後述の制御装置11とともに駆動ユニット10を構成している。駆動ユニット10は、天窓3の前方におけるルーフパネル2と室内側の成形天井パネル(図示略)との間に配設されている。
【0025】
尚、本実施形態のルーフガラス4は、図2に示すように、主に、全閉位置、チルト全開位置(全閉位置からルーフガラス4の後端が室外側に最も上昇した位置)、擬似全閉位置、フラップダウン位置(擬似全閉位置からルーフガラス4の後端が室内側に最も下降した位置)、及びスライド全開位置を有している。そして、本実施形態では、ルーフガラス4が全閉位置からチルト全開位置、擬似全閉位置、フラップダウン位置、及びスライド全開位置の順で開作動することをスライド開作動(図2においてS/O作動)、この逆の作動をスライド閉作動(図2においてS/C作動)という。このスライド開閉作動は、後述するスライド開閉スイッチSW2,SW3をそれぞれ操作することにより行われる。又、ルーフガラス4が全閉位置からチルト全開位置まで開作動することをチルト開作動(図2においてT/U作動)、この逆の作動をチルト閉作動(図2においてT/D作動)という。このチルト開閉作動は、後述するチルト開閉スイッチSW4,SW5をそれぞれ操作することにより行われる。
【0026】
図1は、駆動モータ5を駆動制御するサンルーフ装置の電気的構成を説明するための電気ブロック図を示す。駆動モータ5を駆動制御する制御装置11はバッテリ(図示略)に接続され、該制御装置11にはバッテリから駆動電源+B(本実施形態では、12[V])が供給される。駆動電源+Bは、制御装置11内において電源供給回路12にて所定電源電圧に調整されて、位置検出手段、開閉制御手段、判定手段、モータ状態検出手段、位置ズレ判定手段、及び、位置ズレ防止手段を構成する制御部13に供給される。
【0027】
制御装置11は、イグニッションスイッチSW1が接続される。イグニッションスイッチSW1は、制御装置11内において入力回路14を介して制御部13に接続される。イグニッションスイッチSW1は、操作されると操作信号(オン信号)を入力回路14を介して制御部13に出力する。制御部13は、イグニッションスイッチSW1のオン信号に基づいて電源供給回路12を介して供給される駆動電源+Bに基づいて動作する。
【0028】
又、制御装置11には、前記ルーフガラス4を開閉させるべく操作される各種スイッチSW2〜SW5、即ちスライド開スイッチSW2、スライド閉スイッチSW3、チルト開スイッチSW4、及びチルト閉スイッチSW5がそれぞれ接続される。各種スイッチSW2〜SW5は、制御装置11内において入力回路14を介して制御部13に接続される。各種スイッチSW2〜SW5は、それぞれ操作されると、指令信号(本実施形態では、Lレベル(接地レベル)のオン信号)を入力回路14を介して制御部13に出力する。
【0029】
制御部13には、該制御部13の動作に必要な基準クロック信号がクロック発振回路15から入力される。
又、前記制御部13は、駆動回路17を介して前記駆動モータ5に駆動電源+Bを供給して該モータ5の制御を行う。この駆動回路17は、第1及び第2リレー17a,17bを備えている。各リレー17a,17bは、駆動モータ5に駆動電源+Bを供給又は停止して、該モータ5を正逆回転又は停止させる。
【0030】
即ち、本実施形態の制御部13は、スライド開スイッチSW2が一旦操作される、即ち該スイッチSW2からオン信号が一旦入力されると、その後該スイッチSW2からオフ信号が入力されてもルーフガラス4を全閉位置からチルト全開位置、擬似全閉位置、フラップダウン位置、及びスライド全開位置までの順で一気に開作動(オート開作動)させるべく第1リレー17aをオンさせて駆動モータ5に駆動電源+Bを供給し、該モータ5を駆動する。そして、制御部13は、後述するルーフガラス4の開閉位置の検出によって該ルーフガラス4がスライド全開位置に配置されたことが検出されると、第1リレー17aをオフさせて駆動モータ5への駆動電源+Bを停止して、ルーフガラス4の作動を停止する。
【0031】
一方、制御部13は、スライド閉スイッチSW3が一旦操作される、即ち該スイッチSW3からオン信号が一旦入力されると、その後該スイッチSW3からオフ信号が入力されてもルーフガラス4をスライド全開位置から前記逆の順で全閉位置に一気に閉作動(オート閉作動)させるべく第2リレー17bをオンさせて駆動モータ5に駆動電源+Bを供給し、該モータ5を駆動する。そして、制御部13は、後述するルーフガラス4の開閉位置の検出によって該ルーフガラス4が全閉位置に配置されたことが検出されると、第2リレー17bをオフさせて駆動モータ5への駆動電源+Bを停止して、ルーフガラス4の作動を停止する。
【0032】
又、上記のようにしてルーフガラス4がオート作動している途中に、スライド開閉スイッチSW2,SW3のいずれかが操作されると、制御部13は、駆動モータ5への駆動電源+Bを停止して、ルーフガラス4の作動を停止する。そして、再びスライド開閉スイッチSW2,SW3が操作されると、制御部13は駆動モータ5に駆動電源+Bを供給し、ルーフガラス4が停止した位置からスライド全開位置又は全閉位置まで一気に作動させるようになっている。
【0033】
制御部13は、チルト開スイッチSW4を操作している間、即ち該スイッチSW4からオン信号が入力されている間、ルーフガラス4を通常開作動(マニュアル開作動)させるべく第1リレー17aをオンさせて駆動モータ5に駆動電源+Bを供給し、該モータ5を駆動する。チルト開スイッチSW4の操作を止める、即ち該スイッチSW4からオフ信号が入力されると、制御部13は、ルーフガラス4の作動を停止させるべく第1リレー17aをオフさせて駆動モータ5への駆動電源+Bの供給を停止する。又、この場合、後述するルーフガラス4の開閉位置の検出によって該ルーフガラス4がチルト全開位置に配置されると、制御部13は、チルト開スイッチSW4が操作されていても、駆動モータ5への駆動電源+Bの供給を停止して、ルーフガラス4の作動を停止する。
【0034】
一方、制御部13は、チルト閉スイッチSW5を操作している間、即ち該スイッチSW5からオン信号が入力されている間、ルーフガラス4を通常閉作動(マニュアル閉作動)させるべく第2リレー17bをオンさせて駆動モータ5に駆動電源+Bを供給し、該モータ5を駆動する。チルト閉スイッチSW5の操作を止める、即ち該スイッチSW5からオフ信号が入力されると、制御部13は、ルーフガラス4の作動を停止させるべく第2リレー17bをオンさせて駆動モータ5への駆動電源+Bの供給を停止する。又、この場合、後述するルーフガラス4の開閉位置の検出によって該ルーフガラス4が全閉位置に配置されると、制御部13は、チルト閉スイッチSW5が操作されていても、駆動モータ5への駆動電源+Bの供給を停止して、ルーフガラス4の作動を停止する。
【0035】
前記制御装置11には、駆動モータ5の回転周期(回転速度)及び回転方向を検出する位置検出手段としての一対のホール素子磁気センサ18a,18bが該制御装置11を構成する基板上に配設されている。具体的には、駆動モータ5の回転軸(図示略)には回転方向に多極着磁されたセンサマグネットが一体回転するように設けられ、そのセンサマグネットの近傍位置にホール素子磁気センサ18a,18bが互いに回転方向に所定間隔を有して配置されている。つまり、本実施形態の回転センサは、磁気を用いた非接触型の回転センサが用いられている。各ホール素子磁気センサ18a,18bは、駆動モータ5が回転するとそのモータ5の回転に応じたパルス状の出力信号をそれぞれ検出回路19に出力する。又、各ホール素子磁気センサ18a,18bから出力される出力信号(パルス信号)は、互いに所定の位相差(例えば、1/4周期)を有している。検出回路19は、各出力信号(パルス信号)の波形を成形する等して制御部13に出力する。
【0036】
前記制御部13は、各ホール素子磁気センサ18a,18bから検出回路19を介して入力される出力信号(パルス信号)の周期に基づいて駆動モータ5の回転周期(回転速度)を検出する。
【0037】
即ち、制御部13は、前記スライド開スイッチSW2及び前記チルト開スイッチSW4が操作されオン信号が入力されると、例えばセンサ18bからの出力信号(パルス信号)の立ち上がり又は立ち下がりエッジに基づいてカウント値に「1」を加算する(図2参照)。一方、制御部13は、前記スライド閉スイッチSW3及び前記チルト閉スイッチSW5が操作されオン信号が入力されると、該センサ18bからの出力信号(パルス信号)の立ち上がり又は立ち下がりエッジ毎に、開時において加算されたカウント値から「1」を減算する。そして、制御部13は、そのカウント値に応じてルーフガラス4の開閉位置を検出するようになっている。
【0038】
因みに、図2に示すように、本実施形態では、カウント値が「10」以下になると、ルーフガラス4が全閉位置に配置されているとみなされる全閉マスク領域としている。又、ルーフガラス4がチルト全開位置に配置されると、カウント値は「128」となり、ルーフガラス4が擬似全閉位置に配置されると、カウント値は「205」となる。この場合、カウント値「0」〜「128」の間をチルトA領域とし、カウント値「128」〜「205」の間をチルトB領域としている。又、ルーフガラス4がフラップダウン位置に配置されると、カウント値は「248」となり、ルーフガラス4がスライド全開位置に配置されると、カウント値は「1062」となる。尚、カウント値が「248」〜「254」の間(図2においてスライドA領域)は、後述する挟み込み判定を行わない荷重反転マスク領域である。つまり、それ以外のスライド領域であるカウント値が「254」〜「1062」の間(図2においてスライドB領域)で挟み込み判定が行われる。又、ルーフガラス4が全開側の機械的限界位置に配置されると、カウント値が「1150」になる。
【0039】
そして、このようなルーフガラス4とカウント値との相対関係を決定する原点位置設定(初期設定)は、例えば、車両出荷時や使用途中で完全に通常動作不能になった時などに行われる。この原点位置設定は、ルーフガラス4を全閉側の機械的限界位置に配置した状態で、該ルーフガラス4を更に閉方向に作動させるようにチルト閉スイッチSW5を所定時間若しくは所定回数以上操作する等してカウント値を「0」に設定することにより行われる。この場合、制御部13内の原点位置設定済みフラグがセットされる。
【0040】
又、制御部13は、各出力信号(パルス信号)の位相差に応じて駆動モータ5の回転方向を検出し、その駆動モータ5の回転方向の検出に基づいてルーフガラス4の開閉方向を検出している。
【0041】
又、制御部13は、前記ルーフガラス4がオート閉作動を行っている間、駆動モータ5の回転速度が予め定めた挟み込み判定値より遅くなると、前記ルーフガラス4と前記ルーフパネル2との間で異物が狭持されて回転速度が遅くなった(回転周期が長くなった)と判定する。すると、制御部13は、閉作動中のルーフガラス4により挟み込んだ異物を解放すべく駆動モータ5を逆転させ、該ルーフガラス4を規定量(所定カウント値)だけ全開方向に反転作動させる。このとき、制御部13は、駆動モータ5の逆転に基づいて、カウント値を減算から加算に切り換える。
【0042】
又、前記制御部13には、記憶装置としてのRAM(Random Access Memory)13aが備えられている。制御部13は、上記したルーフガラス4の開閉位置を検出するためのカウント値を記憶する。カウント値は、その値が変化する度に書き換えられる。又、この場合、制御部13は、カウント値そのままを「正規値」として記憶するとともに、その「正規値」の論理を全ビット反転した「ミラー値」も同時に記憶する。
【0043】
ここで、RAM13aは、電源供給を受けないとデータが消えてしまう揮発性の記憶装置である。従って、制御部13は、電源供給回路12を介して供給される駆動電源+Bが所定電圧値以下となり再び(所定電圧に)復帰した場合、RAM13aに記憶していたデータ(カウント値)が消えた可能性があるとして、RAM13aに記憶したデータ(カウント値)が正常に記憶されているか否かを判定する(以下、この判定をRAMチェックという)。制御部13は、このRAMチェックの際、RAM13aに記憶されているカウント値の「正規値」と「ミラー値」とを加算し、その加算結果に基づいて判定を行っている。
【0044】
そして、その「正規値」と「ミラー値」とを加算して全ビットが「1」となれば、制御部13は、RAM13aに正常にデータ(カウント値)が記憶されていると判定する(RAMチェックOK)。つまり、「ミラー値」は「正規値」の論理を全ビット反転したデータであるため、正常に記憶されていれば、その加算結果は全ビット「1」となるはずである。これに対し、「正規値」と「ミラー値」とを加算して全ビットが「0」となる場合、制御部13は、RAM13aのデータ(カウント値)が消えたと判定する(RAMチェックNG)。つまり、電源供給が遮断された場合、「正規値」と「ミラー値」はともに全ビット「0」となり、その加算結果も全ビット「0」となるためである。
【0045】
又、制御部13は、制御装置11内に備えられるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)20に対し、例えば、上記した原点位置設定後や、駆動モータ5の停止後(ルーフガラス4の作動後)の所定時間経過後(例えば、1秒後)等の所定のタイミングで、その時のカウント値の「正規値」と「ミラー値」を記憶する。このEEPROM20は、電気的に消去(書き換え)可能であって、電源を切ってもデータが消えない不揮発性の記憶装置である。
【0046】
ここで、制御部13は、RAMチェックに関する具体的な処理を図3に示す処理フローに従って行っている。この処理フローは、上記したように、電源供給回路12を介して制御部13に供給される駆動電源+Bが所定電圧値以下となり再び(所定電圧に)復帰した時、スタートする。
【0047】
ステップS1において、制御部13は、RAMチェックが「OK」か否かを判定する。即ち、制御部13は、RAM13aに記憶されているカウント値の「正規値」と「ミラー値」とを加算して全ビットが「1」となった場合、該RAM13aに正常に記憶されている(RAMチェックOK)として、ステップS2に進む。
【0048】
ステップS2では、制御部13は、駆動電源+Bが所定電圧値以下となる直前の駆動モータ5の作動状態を判定、この場合、後述するモータ状態データに基づいて判定する。駆動モータ5が作動していない、即ちモータ状態データが「停止中」に対応したデータとなっている場合、制御部13は、駆動電源+Bが所定電圧値以下になった際にルーフガラス4が作動していなく、実際のルーフガラス4の開閉位置とRAM13aに記憶されているカウント値とにズレが生じていないと認識し、ステップS3に進む。
【0049】
ステップS3では、制御部13は、RAM13a内のカウント値をそのまま保持し、ステップS8に進む。
ステップS8では、制御部13は、RAM13a内のカウント値に基づいたルーフガラス4の開閉位置と各スイッチSW2〜SW5の操作とに基づいたルーフガラス4の各種開閉作動を行う、メイン処理を行うようになっている。そして、次に駆動電源+Bが所定電圧値以下となるまで、制御部13は、ステップS8のメイン処理を繰り返す。尚、メイン処理は、所定時間毎(例えば、3[ms]毎)に繰り返される。
【0050】
メイン処理の中には、図4に示すような駆動モータ5の出力制御が含まれている。この駆動モータ5の出力制御において、制御部13は、ステップS81で駆動モータ5の作動状態がオフ状態(作動モードがOFF)であるか否かを判定、この場合、リレー17a,17bのオンオフ状態に基づいて判定する。制御部13は、作動状態がオン状態の時(リレー17a,17bのいずれかがオンしている時)にはステップS82に進み、モータ状態データを「作動中」に対応したデータに書き換える。これに対し、駆動モータ5の作動状態がオフ状態の時(リレー17a,17bがともにオフしている時)には、制御部13は、ステップS83に進み、モータ状態データを「停止中」に対応したデータに書き換えている。つまり、制御部13は、モータ状態データを所定時間毎(例えば、3[ms]毎)に書き換えるようになっている。
【0051】
これに対し、前記ステップS2において、駆動電源+Bが所定電圧値以下となる直前に駆動モータ5が作動中であったと判定、即ちモータ状態データが「作動中」に対応するデータとなっている場合、制御部13は、ステップS4に進み、RAM13a内のカウント値をそのまま保持するとともに、原点位置の再設定を行うべく原点位置再設定フラグをセットする。
【0052】
つまり、駆動電源+Bが所定電圧値以下になった際にルーフガラス4が作動しており、センサ18a,18bからの出力信号(パルス信号)が異常な波形となってカウントできなかったり、出力信号(パルス信号)の波形が正常であってもカウントできなかったり、RAM13aへの書き込みが行えなかったりする場合がある。そのため、RAMチェックがOKであっても、駆動モータ5が作動中(ルーフガラス4が作動中)であった場合には、制御部13は、実際のルーフガラス4の開閉位置とカウント値との間にズレが発生している可能性があると判定して、原点位置再設定フラグをセットする。
【0053】
そして、制御部13は、ステップS8に進み、上記したメイン処理を行う。このとき、制御部13は、ステップS8のメイン処理にてルーフガラス4が閉作動されて全閉側の機械的限界位置に配置されると、カウント値を「0」に設定する原点位置の再設定を行う。具体的には、制御部13は、図5に示す処理フローに従って原点位置の再設定を行う。
【0054】
ステップS11において、制御部13は、スライド閉作動又はチルト閉作動によりルーフガラス4が全閉側の機械的限界位置に配置され、駆動モータ5のロック状態を検出すると、ステップS12において駆動モータ5を停止させる停止処理を行う。そして、ステップS13において、上記した原点位置再設定フラグがセットされていれば、制御部13は、ステップS14に進み、カウント値を「0」に設定する(原点位置再設定)。又、このとき、制御部13は、原点位置再設定フラグをクリアする。こうして、ルーフガラス4の原点位置の再設定が行われる。このような原点位置の再設定は、上記した車両出荷時や使用途中で完全に通常動作不能になった時などに行われる原点位置設定(初期設定)とは異なり、簡易的に原点位置を設定するものである。
【0055】
一方、前記ステップS1のRAMチェックにおいて、RAM13aに記憶されているカウント値の「正規値」と「ミラー値」とを加算して全ビットが「0」となった場合(若しくは、全ビットが「1」とならない場合)、制御部13は、該RAM13a内のデータ(カウント値)が消えたと判定する(RAMチェックNG)。つまり、制御部13は、ルーフガラス4の原点位置(開閉位置)を喪失しており、該ルーフガラス4が通常動作不能な状態になったと認識し、ステップS5に進む。
【0056】
ステップS5では、制御部13は、前記ステップS2と同様、駆動電源+Bが所定電圧値以下となる直前の駆動モータ5の作動状態を判定、この場合、モータ状態データに基づいて判定する。駆動モータ5が作動していない、即ちモータ状態データが「停止中」に対応したデータとなっている場合、制御部13は、ステップS6に進み、EEPROM20に記憶されたデータ(カウント値)を読み出して、RAM13aに書き込む。
【0057】
つまり、駆動電源+Bが所定電圧値以下になった際にルーフガラス4が作動していないため、EEPROM20に記憶されたデータ(カウント値)と実際のルーフガラス4の開閉位置とが一致しているとして、制御部13は、EEPROM20のデータ(カウント値)をRAM13aに書き込むようになっている。そして、制御部13は、RAM13aに書き込んだデータ(カウント値)によりルーフガラス4が通常動作可能になったと認識してステップS8に進み、上記したメイン処理を行う。
【0058】
これに対し、前記ステップS5において、駆動電源+Bが所定電圧値以下となる直前に駆動モータ5が作動中であったと判定、即ちモータ状態データが「作動中」に対応するデータとなっている場合、制御部13は、ステップS7に進み、RAM13aにデフォルト値(例えば、全ビット「0」)を設定するとともに、車両出荷時等に原点位置設定(初期設定)を行った際、セット状態となっている原点位置設定済みフラグをクリアする。
【0059】
つまり、RAMチェックNGの場合、制御部13は、ルーフガラス4の原点位置(開閉位置)を喪失しており、該ルーフガラス4が通常動作不能な状態になっているため、各スイッチSW2〜SW5の操作に基づいた通常のルーフガラス4の各種開閉作動を行うことができない。従って、制御部13は、原点位置設定済みフラグがクリア状態になっていると、ステップS8のメイン処理において、各スイッチSW2〜SW5が操作されても、ルーフガラス4を所定のカウント値だけ開閉作動する寸動作動(原点位置設定状態作動)モードになる。こうして、操作者に原点位置設定(初期設定)を行うことを促す。そして、制御部13は、図6に示す処理フローに従って原点位置設定を行う。
【0060】
ステップS21において、制御部13は、寸動作動(原点位置設定状態作動)モードにおけるスライド閉作動又はチルト閉作動によりルーフガラス4が全閉側の機械的限界位置に配置され、駆動モータ5のロック状態を検出すると、ステップS22において駆動モータ5を停止させる停止処理を行う。そして、ステップS23において、上記したように、ルーフガラス4を全閉側の機械的限界位置に配置した状態で、該ルーフガラス4を更に閉方向に作動させるようにチルト閉スイッチSW5が所定時間若しくは所定回数以上操作されると、制御部13は、カウント値を「0」に設定する。そして、制御部13は、原点位置設定済みフラグをセットし、原点位置設定(初期設定)を終了するようになっている。
【0061】
このように本実施形態では、駆動電源+Bが所定電圧値以下となるような電圧変動があっても、実際のルーフガラス4の開閉位置とその開閉位置を検出するためのカウント値とのズレを確実に防止する構成となっている。
【0062】
上記したように、本実施形態のサンルーフ装置は、以下のような特徴がある。(1)本実施形態では、ルーフガラス4の開閉位置を検出するためのカウント値が変化する度にRAM13aに記憶され、駆動ユニット10に供給される駆動電源+Bが所定電圧値以下となり再び(所定電圧に)復帰した場合に、カウント値が正常にRAM13aに記憶されているか否かを判定するように構成されている。そして、制御部13は、その判定にてカウント値が正常に記憶されていると判定しても、駆動電源+Bが所定電圧値以下となる直前にルーフガラス4を開閉作動させる駆動モータ5が作動中であった場合、該ルーフガラス4とカウント値との間にズレが生じた可能性があると判定する。そして、制御部13は、その判定の後にルーフガラス4が所定位置(全閉側の機械的限界位置)に配置されると、カウント値を所定カウント値(「0」)に設定する原点位置の再設定を行う。
【0063】
つまり、駆動電源+Bが所定電圧値以下になった際に、カウント動作が正常に行えなかったり、RAM13aにカウント値を書き込むことができない場合等があるため、その時に駆動モータ5が作動中であると、ルーフガラス4が移動しているにもかかわらずRAM13a内のカウント値が変化しない。そのため、ルーフガラス4の開閉位置とカウント値との間にズレが発生する場合がある。従って、このような場合を想定してルーフガラス4の原点位置の再設定を行うようにしたので、ルーフガラス4の開閉位置とカウント値とのズレを防止することができる。
【0064】
(2)本実施形態では、制御部13は、ルーフガラス4とカウント値との間にズレが生じた可能性があると判定した直後に該ルーフガラス4が所定位置(全閉側の機械的限界位置)に配置されると、カウント値を所定カウント値(「0」)に設定する原点位置の再設定を行う。つまり、そのズレが生じた可能性があると判定した直後に原点位置の再設定を行うので、早期にそのズレを防止することができる。
【0065】
(3)本実施形態では、原点位置の再設定は、ルーフガラス4が全閉側の機械的限界位置に配置した状態で、カウント値が所定カウント値(「0」)に設定されることで行われる。従って、原点位置の再設定を容易に行うことができる。
【0066】
(4)本実施形態では、駆動モータ5はリレー17a,17bを介して駆動電源+Bが供給されるものであり、制御部13は、そのリレー17a,17bのオンオフ状態で駆動モータ5の作動状態を検出する。従って、モータの作動状態を容易に検出することができる。
【0067】
(5)本実施形態では、RAM13a内に、カウント値をそのまま記憶した「正規値」と、その「正規値」の論理を全ビット反転した「ミラー値」とが記憶され、制御部13は、RAMチェックの際にその「正規値」と「ミラー値」とを加算することでカウント値が正常に記憶されているか否かを判定している。従って、正常時には加算結果が全ビット「1」となるので、その判定を容易に行うことができる。
【0068】
(6)本実施形態では、EEPROM20が備えられ、そのEEPROM20には、RAM13aに記憶したカウント値が所定のタイミングで記憶される。従って、RAMチェックNGとなっても駆動モータ5が作動していない場合には、EEPROM20に記憶されたカウント値をそのままRAM13aに書き込むだけで、容易に通常作動可能な状態に復帰することができる。
【0069】
(第2実施形態)
以下、本発明を自動車に装備したパワーウインド装置に具体化した第2実施形態を図面に従って説明する。尚、前記第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0070】
図9は、パワーウインド装置を装備した自動車の要部斜視図であって、自動車21の側面にはドア22が設けられている。このドア22には窓23が設けられており、該窓23は、ドア22に設けられている開閉部材としてのウインドガラス24によって開閉されるようになっている。ウインドガラス24は、上下方向に往復移動(開閉作動)可能に設けられている。そして、ウインドガラス24は、同図9に破線で示す駆動モータ25の駆動に基づいて図示しない駆動伝達機構を介して開閉作動が行われる。この駆動モータ25は、該モータ25を駆動制御する後述の制御装置31とともに駆動ユニット30を構成している。駆動ユニット30は、ドア22の内部に配設されている。
【0071】
図8は、駆動モータ25を駆動制御するパワーウインド装置の電気的構成を説明するための電気ブロック回路を示す。駆動モータ25を駆動制御する制御装置31は、前記第1実施形態の制御装置11と同様に構成されている。
【0072】
即ち、この制御装置31には、前記ウインドガラス24を開閉させるべく操作される各種スイッチSW6〜SW8、即ちアップスイッチ(閉スイッチ)SW6、ダウンスイッチ(開スイッチ)SW7及びオートスイッチSW8がそれぞれ接続される。各種スイッチSW6〜SW8は、それぞれ操作されると、指令信号(Lレベル(接地レベル)のオン信号)を入力回路14を介して制御部13に出力する。
【0073】
制御部13は、アップスイッチSW6が操作されると、その操作が継続される間、駆動回路17を介して駆動モータ25を駆動し、ウインドガラス24を上昇(閉作動)させる。又、ダウンスイッチSW7が操作されると、制御部13は、その操作が継続される間、駆動回路17を介して駆動モータ25を駆動し、ウインドガラス24を下降(開作動)させる。又、オートスイッチSW8が操作されると前記スイッチSW6,SW7のいずれかも操作されるようになっており、制御部13は、駆動回路17を介して駆動モータ25を駆動し、ウインドガラス24を全閉位置又は全開位置まで一気に閉作動又は開作動(オート開閉作動)させる。
【0074】
又、制御部13は、前記第1実施形態と同様に、各ホール素子磁気センサ18a,18bから検出回路19を介して入力される出力信号(パルス信号)に基づいてカウント動作を行い、そのカウント値に応じてウインドガラス24の開閉位置を検出する。尚、ウインドガラス24とカウント値との相対関係を決定する原点位置設定(初期設定)は、例えば、車両出荷時や使用途中で完全に通常動作不能になった時などに行われる。この原点位置設定は、ウインドガラス24を全閉側の機械的限界位置に配置した状態で、該ウインドガラス24を更に閉方向に作動させるようにアップスイッチSW6を所定時間若しくは所定回数以上操作する等してカウント値を「0」に設定することにより行われる。この場合、制御部13内の原点位置設定済みフラグがセットされる。
【0075】
又、制御部13は、各出力信号(パルス信号)の位相差に応じて駆動モータ25の回転方向を検出し、ウインドガラス24の開閉方向を検出している。又、制御部13は、前記ウインドガラス24がオート閉作動を行っている間、駆動モータ25の回転速度に基づいて挟み込み判定を行っている。
【0076】
更に、本実施形態では、制御部13は、RAM13aにウインドガラス24の開閉位置を検出するためのカウント値を記憶するとともに、前記第1実施形態と同様に、図3〜図6に示すようなRAMチェックに関する処理を行っている。つまり、本実施形態においても前記第1実施形態と同様に、駆動電源+Bが所定電圧値以下となるような電圧変動があっても、実際のウインドガラス24の開閉位置とその開閉位置を検出するためのカウント値とのズレを確実に防止する構成となっている。
【0077】
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、制御部13は、図3に示す処理フローに従って処理を行っているが、この処理フローを適宜変更してもよい。例えば、図3ではモータ5の作動状態を判定する前にRAMチェックを行ったが、先にモータ5,25の作動状態を判定し、その後RAMチェックを行うようにしてもよい。
【0078】
○上記実施形態では、制御部13は、カウント値の「正規値」と「ミラー値」とを加算することでRAMチェックを行うようにしたが、チェック方法はこれに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
【0079】
○上記実施形態では、RAM13a内にカウント値の「正規値」と「ミラー値」を記憶していたが、いずれか一方であってもよい。この場合、記憶する形態に合わせてPAMチェックの方法を適宜変更して対応する必要がある。又、RAM13aにカウント値以外の情報を記憶してもよい。
【0080】
○上記実施形態では、EEPROM20を備えていたが、特に必要なければ省略してもよい。
○上記実施形態では、開閉部材(ルーフガラス4,ウインドガラス24)とカウント値との間にズレが生じた可能性があると判定した(図3のステップS4)直後に該開閉部材の原点位置の再設定を行うようにしたが、直後でなくてもよく、例えば、所定回数開閉した後に原点位置の再設定を行うようにしたり、その判定が所定回数繰り返された場合に原点位置の再設定を行うようにしてもよい。
【0081】
○上記実施形態では、原点位置の再設定の際、開閉部材(ルーフガラス4,ウインドガラス24)が全閉側の機械的限界位置に配置した状態で、カウント値を所定カウント値(「0」)に設定したが、開閉部材の位置はこれに限定されるものではない。例えば、全開側の機械的限界位置に配置した状態で、カウント値を所定カウント値に設定してもよい。この場合、カウント値を全開側の機械的限界位置に対応した数に設定してもよい。
【0082】
○上記実施形態では、リレー17a,17bのオンオフ状態で駆動モータ5,25の作動状態を検出するようにしたが、これ以外の形態で駆動モータ5,25の作動状態を検出するようにしてもよい。
【0083】
○上記実施形態では、駆動モータ5,25の回転速度が予め定めた挟み込み判定値より遅くなると、開閉部材(ルーフガラス4,ウインドガラス24)により挟み込みが発生したと判定するようにしたが、挟み込みの判定はこれに限定されるものではない。
【0084】
○上記実施形態では、回転センサにホール素子磁気センサ18a,18bを用いたが、磁界の変化に伴って抵抗が変化する磁気抵抗素子を用いてもよい。又、これらのような非接触型の磁気センサ以外、例えば光学式の回転センサを用いてもよい。又、摺動接点を用いた接触型の回転センサを用いてもよい。
【0085】
○上記実施形態の制御装置11,31の回路構成はこれに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
○上記実施形態では、駆動モータ5,25と、ホール素子磁気センサ18a,18bや制御部13等を有する制御装置11,31とを駆動ユニット10,30として一体に構成したが、これに限定されるものではなく、例えば、制御装置11を別に設ける構成としてもよい。
【0086】
○上記実施形態では、図2のようにスライド開閉作動とチルト開閉作動を行うのサンルーフ装置に実施したが、これ以外の作動形態のスライド開閉作動とチルト開閉作動を行うサンルーフ装置に実施してもよい。又、スライド開閉作動のみ、チルト開閉作動のみ行うサンルーフ装置に実施してもよい。
【0087】
○上記実施形態では、開閉部材をルーフガラスとしたサンルーフ装置や開閉部材をウインドガラスとしたパワーウインド装置に実施したが、開閉部材をスライドドアとしたスライドドア装置等、自動車に装備するその他の装置に実施してもよい。又、車両以外の開閉部材を開閉する装置に実施してもよい。
【0088】
上記各実施形態から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ) 請求項1〜5のいずれか1項に記載の開閉部材制御装置において、
前記記憶装置は、前記カウント値をそのまま記憶した正規値と、その正規値の論理を全ビット反転したミラー値とを記憶し、
前記判定手段は、その正規値とミラー値とを所定の論理演算を行うことでカウント値が正常に記憶されているか否かを判定することを特徴とする開閉部材制御装置。
【0089】
(ロ) 請求項1〜5,上記(イ)のいずれか1項に記載の開閉部材制御装置において、
前記記憶装置に記憶したカウント値を所定のタイミングで記憶する電気的消去可能な不揮発性記憶装置を備えたことを特徴とする開閉部材制御装置。
【0090】
(ハ) 請求項6〜10のいずれか1項に記載の開閉部材制御装置における開閉部材の位置ズレ防止方法において、
前記記憶装置には、前記カウント値をそのまま記憶した正規値と、その正規値の論理を全ビット反転したミラー値とが記憶され、
その正規値とミラー値とを所定の論理演算を行うことでカウント値が正常に記憶されているか否かを判定するようにしたことを特徴とする開閉部材制御装置における開閉部材の位置ズレ防止方法。
【0091】
(ニ) 請求項6〜10,上記(ハ)のいずれか1項に記載の開閉部材制御装置における開閉部材の位置ズレ防止方法において、
前記制御装置には、電気的消去可能な不揮発性記憶装置を備え、その不揮発記憶装置に前記記憶装置に記憶したカウント値を所定のタイミングで記憶するようにしたことを特徴とする開閉部材制御装置における開閉部材の位置ズレ防止方法。
【0092】
上記(イ),(ハ)に記載の発明によれば、正規値とミラー値とを例えば、加算することで、カウント値が正常に記憶されているか否かを容易に判定することができる。
【0093】
上記(ロ),(ニ)に記載の発明によれば、場合によっては、不揮発性記憶装置に記憶されたカウント値をそのままメインの記憶装置に書き込むだけで、容易に通常作動可能な状態に復帰することができる。
【0094】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、駆動モータの回転に基づいてカウント動作し、そのカウント値に基づいて開閉部材の開閉位置を検出するように構成された開閉部材制御装置であって、その駆動モータの作動中に電源電圧が変動し、その電圧変動により生じる開閉部材の開閉位置とカウント値とのズレを防止することができる開閉部材制御装置及びその開閉部材制御装置における開閉部材の位置ズレ防止方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態におけるサンルーフ装置の電気的構成図である。
【図2】 ルーフガラスの開閉作動を説明するための説明図である。
【図3】 RAMチェックに関する処理を説明するためのフロー図である。
【図4】 モータ出力制御に関する処理を説明するためのフロー図である。
【図5】 原点位置の再設定を説明するためのフロー図である。
【図6】 原点位置設定(初期設定)を説明するためのフロー図である。
【図7】 サンルーフ装置を装備した自動車の要部斜視図である。
【図8】 第2実施形態におけるパワーウインド装置の電気的構成図である。
【図9】 パワーウインド装置を装備した自動車の要部斜視図である。
【符号の説明】
4…開閉部材としてのルーフガラス、5…駆動モータ、13…位置検出手段、開閉制御手段、判定手段、モータ状態検出手段、位置ズレ判定手段、及び、位置ズレ防止手段を構成する制御部、13a…記憶装置としてのRAM、17a,17b…リレーとしての第1,第2リレー、18a,18b…位置検出手段を構成するホール素子磁気センサ、24…開閉部材としてのウインドガラス、25…駆動モータ。
Claims (10)
- 開閉部材を開閉作動させる駆動モータと、
前記駆動モータの回転に基づいてカウント動作し、そのカウント値に基づいて開閉部材の開閉位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段にて検出した前記開閉部材の開閉位置に応じた開閉制御を行う開閉制御手段と、
前記カウント値を変化する度に記憶する記憶装置と、
供給される駆動電源が所定電圧値以下となり再び復帰した場合に、前記カウント値が正常に前記記憶装置に記憶されているか否かを判定する判定手段と、
を備えた開閉部材制御装置であって、
前記駆動モータが作動中か否かを判定するモータ状態検出手段と、
前記判定手段にて前記カウント値が正常に記憶されていると判定されても、前記駆動電源が所定電圧値以下となる直前に前記モータ状態検出手段にて前記駆動モータが作動中であったと検出された場合、前記開閉部材と前記カウント値との間にズレが生じた可能性があると判定する位置ズレ判定手段と
を備えたことを特徴とする開閉部材制御装置。 - 開閉部材を開閉作動させる駆動モータと、
前記駆動モータの回転に基づいてカウント動作し、そのカウント値に基づいて開閉部材の開閉位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段にて検出した前記開閉部材の開閉位置に応じた開閉制御を行う開閉制御手段と、
前記カウント値を変化する度に記憶する記憶装置と、
供給される駆動電源が所定電圧値以下となり再び復帰した場合に、前記カウント値が正常に前記記憶装置に記憶されているか否かを判定する判定手段と、
を備えた開閉部材制御装置であって、
前記駆動モータが作動中か否かを判定するモータ状態検出手段と、
前記判定手段にて前記カウント値が正常に記憶されていると判定されても、前記駆動電源が所定電圧値以下となる直前に前記モータ状態検出手段にて前記駆動モータが作動中であったと検出された場合、前記開閉部材と前記カウント値との間にズレが生じた可能性があると判定して、前記開閉部材を所定位置に配置した状態で前記カウント値を所定カウント値に設定する原点位置の設定を行い、そのズレを防止する位置ズレ防止手段と
を備えたことを特徴とする開閉部材制御装置。 - 請求項2に記載の開閉部材制御装置において、
前記位置ズレ防止手段は、前記開閉部材と前記カウント値との間にズレが生じた可能性があると判定した直後に該開閉部材が前記所定位置に配置されると、前記カウント値を所定カウント値に設定する原点位置の設定を行うことを特徴とする開閉部材制御装置。 - 請求項2又は3に記載の開閉部材制御装置において、
前記位置ズレ防止手段は、前記開閉部材が全閉側の機械的限界位置に配置されると、前記カウント値を所定カウント値に設定する原点位置の設定を行うことを特徴とする開閉部材制御装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の開閉部材制御装置において、
前記駆動モータは、リレーを介して駆動電源が供給されるものであり、
前記モータ状態検出手段は、そのリレーのオンオフ状態で前記駆動モータの作動状態を検出することを特徴とする開閉部材制御装置。 - 開閉部材を開閉作動させる駆動モータの回転に基づいてカウント動作し、そのカウント値に基づいて開閉部材の開閉位置を検出し、その開閉位置に応じた開閉制御を行うように構成するとともに、そのカウント値を変化する度に記憶装置にて記憶し、供給される駆動電源が所定電圧値以下となり再び復帰した場合に、カウント値が正常に該記憶装置に記憶されているか否かを判定するように構成した開閉部材制御装置における開閉部材の位置ズレ防止方法であって、
前記判定にて前記カウント値が正常に記憶されていると判定されても、前記駆動電源が所定電圧値以下となる直前に前記駆動モータが作動中であった場合、前記開閉部材と前記カウント値との間にズレが生じた可能性があると判定するようにしたことを特徴とする開閉部材制御装置における開閉部材の位置ズレ防止方法。 - 開閉部材を開閉作動させる駆動モータの回転に基づいてカウント動作し、そのカウント値に基づいて開閉部材の開閉位置を検出し、その開閉位置に応じた開閉制御を行うように構成するとともに、そのカウント値を変化する度に記憶装置にて記憶し、供給される駆動電源が所定電圧値以下となり再び復帰した場合に、カウント値が正常に該記憶装置に記憶されているか否かを判定するように構成した開閉部材制御装置における開閉部材の位置ズレ防止方法であって、
前記判定にて前記カウント値が正常に記憶されていると判定されても、前記駆動電源が所定電圧値以下となる直前に前記駆動モータが作動中であった場合、前記開閉部材と前記カウント値との間にズレが生じた可能性があると判定して、前記開閉部材を所定位置に配置した状態で前記カウント値を所定カウント値に設定する原点位置の設定を行い、そのズレを防止するようにしたことを特徴とする開閉部材制御装置における開閉部材の位置ズレ防止方法。 - 請求項7に記載の開閉部材制御装置における開閉部材の位置ズレ防止方法において、
前記開閉部材と前記カウント値との間にズレが生じた可能性があると判定した直後に該開閉部材が前記所定位置に配置されると、前記カウント値を所定カウント値に設定する原点位置の設定を行うようにしたことを特徴とする開閉部材制御装置における開閉部材の位置ズレ防止方法。 - 請求項7又は8に記載の開閉部材制御装置における開閉部材の位置ズレ防止方法において、
前記開閉部材が全閉側の機械的限界位置に配置されると、前記カウント値を所定カウント値に設定する原点位置の設定を行うようにしたことを特徴とする開閉部材制御装置における開閉部材の位置ズレ防止方法。 - 請求項6〜9のいずれか1項に記載の開閉部材制御装置における開閉部材の位置ズレ防止方法において、
前記駆動モータは、リレーを介して駆動電源が供給されるものであり、そのリレーのオンオフ状態で前記駆動モータの作動状態を検出するようにしたことを特徴とする開閉部材制御装置における開閉部材の位置ズレ防止方法。
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