JP2005281971A - パワーウィンドウシステム - Google Patents

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Eiki Noro
栄樹 野呂
Kenji Shioiri
健司 塩入
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Abstract

【課題】 車を組み立てたときのウィンドの締め切り位置の学習が運転席などの所定の席のスイッチだけで全席のウィンドに対して行うことができ、市場に出たときは、意図しない動作で各席のウィンドが閉まってしまう可能性がないパワーウィンドシステムを提供する。
【解決手段】 各席にウィンド45a,45b,45c,45dの開閉を行うスイッチ82a,82b,82c,82dがあり、各席のウィンドの締め切り位置学習を行う機能を有するパワーウィンドシステム100において、各席のウィンドの締め切り位置学習回数が0回のときに、所定の席のスイッチに連動して全席のパワーウィンドを動作させることで全席のウィンドの締め切り位置学習処理を実行する制御手段81a,81b,81c,81dを備えた。
【選択図】 図3

Description

本発明はパワーウィンドシステムに関し、特に、車両の各席のウィンドガラスの開閉動作の締め切り位置の学習を簡単に行えるようにしたパワーウィンドシステムに関するものである。
パワーウィンドシステムは、車両の各席に対応したドアガラスをスイッチ操作に基づき電動で開閉させるシステムである。各席に設けられた操作スイッチを開閉オン操作すると、モータによりレギュレータを上下に動かし、これによりドアガラスは開閉される。
従来の関連技術として、特許文献1〜3があげられる。特許文献1に開示される車両の開閉体制御装置は、車両における開閉体の駆動源であるモータに対して、正逆いずれかの方向で電源供給可能なモータ駆動回路と、開閉体の動作を指令するための操作部の作動状態に応じて、モータ駆動回路を制御してモータをいずれかの方向に作動させあるいは停止させる。また、モータが作動後停止したときには、開閉体またはモータの作動量および作動方向から開閉体またはモータの絶対的動作位置を判定し更新記憶する絶対位置学習処理を実行する制御手段とを備えた車両の開閉体制御装置である。制御手段は、モータの作動中に、車両の始動操作手段の作動状態に基づいて車両駆動源が始動時であるか否か判断する。始動時であると判断したことを条件として、強制的にモータを停止させて絶対位置学習処理を実行する。
特許文献2に開示される開閉体の駆動制御方法は、開閉体を開閉駆動するモータに連動する回転信号発生器から出力される回転信号を計数することにより開閉体の開閉位置を算出し、開閉位置の変化に基づいて開閉体による挟み込み状態の有無を判断するようにした開閉体の制御方法である。電源オフ時にその時の計数値を停止位置信号値として保存用メモリに書き込み、次回の電源オン時には保存用メモリから停止位置信号値を読み出してその時の計数値とする。電源オフ時には、その時の計数値と保存用メモリに書き込まれている停止位置信号値とが略一致した場合には保存用メモリへの書き込みを禁止する。
特許文献3に開示されるパワーウィンド制御装置は、ウィンドへの挟み込みを検出してウィンドを強制的に開方向に動作させる挟み込み防止機能を有する車両のパワーウィンド制御装置である。車両のドア開閉信号を読み取って、車両のドア開閉が行われてから一定時間は、挟み込み防止機能を機能させないよう制御する制御処理手段を備えた。
上述のようなパワーウィンドシステムは、ドアスイッチのウィンドを閉める動作であるアップオート入力が入ったときは、ガラスと車体のサッシとの間に指や頭などを挟み込む可能性がある。この対応として、特許文献2,3ではアップオート時は、ウィンドへの挟み込みを検知してモータを反転させる機構を取り入れている。この機構をウィンドの締め切り位置で働かせてると窓を閉め切れなくなるので、締め切り位置近くでは、この機構が働かないようにしている。そして、この締め切り位置で停止したときは、モータに供給する電源をスイッチ内のコントローラでオフしている。このように、パワーウィンドシステムとしては、ウィンドの締め切り位置を認識しなければならない。パワーウィンドシステムは、ドアをボディと共に塗装するため、各部品を組み立てた後にウィンドの締め切り位置をコントローラが認識する必要がある。
しかしながら、ウィンドの開閉を自動に行うパワーウィンドシステムが運転席だけにある車では、車を組み立てたときに一度だけウィンドの締め切り位置認識(学習)をさせれば良かった。しかしながら、より利便性を上げるために、各席にウィンドの自動開閉機能を追加させる車ではこのウィンドの締め切り位置学習が席の分だけ増えて、車の組立時に時間がかかってしまい組立コストを上げてしまうという問題点がある。そこで簡単にウィンドの締め切り位置学習をするために運転席のスイッチに連動させることが考えられる。しかしながら、市場でも同じ方法でウィンドの締め切り位置学習ができるようになっていると、意図しない動作で窓が閉まってしまう可能性があるという問題が生じる。
特開2002−2293号公報 特開2000−295879号公報 特開平10−331522号公報
本発明の課題は、各席にウィンド開閉のオート機能があるときには、車を組み立てたときのウィンドの締め切り位置の学習を各席毎に行う必要があり、車の組立時に時間がかかってしまい組立コストが上がってしまうという問題点と、もし、運転席のスイッチに連動させたときには、市場に出たときに運転席のスイッチで意図しない動作で窓が閉まってしまう可能性があるという問題を解消することにある。
本発明の目的は、上記課題に鑑み、車を組み立てたときのウィンドの締め切り位置の学習が運転席などの所定の席のスイッチだけで全席のウィンドに対して行うことができ、市場に出たときは、意図しない動作で各席のウィンドが閉まってしまう可能性がないパワーウィンドシステムを提供することにある。
本発明に係るパワーウィンドシステムは、上記の目的を達成するために、次のように構成される。
第1のパワーウィンドシステム(請求項1に対応)は、複数の席が設けられた車両の各席に対応してウィンドの開閉を行うスイッチが設けられており、各席のウィンドの締め切り位置学習を行う機能を有するパワーウィンドシステムにおいて、各席のウィンドの締め切り位置学習回数が0回のときに、所定の席のスイッチに連動して全席のパワーウィンドを動作させることで全席のウィンドの締め切り位置学習処理を実行する制御手段を備えたことで特徴づけられる。
第2のパワーウィンドシステム(請求項2に対応)は、上記の構成において、好ましくは、所定の席のスイッチは、運転席のスイッチであることで特徴づけられる。
第3のパワーウィンドシステム(請求項3に対応)は、上記の構成において、好ましくは、制御手段は記憶手段を有し、ウィンドの締め切り位置学習は、全開放から締め切りまでのモータの回転により生じるパルス数を記憶手段に記憶させることであることで特徴づけられる。
本発明によれば、製作所では、各席のコントローラが初期状態のため、ウィンドの締め切り位置学習は行われていないので、ウィンドの締め切り位置学習の回数が0回となっている。また、各席のコントローラはそろった状態となっており、運転席のスイッチに連動させることで全席オートも運転席オートも同じ操作でウィンドの締め切り位置学習が可能となる。このことで、製作所でのウィンドの締め切り位置学習の工程は従来通りとなり、コストアップを押さえることが可能となる。また、この学習モードは製作所でウィンドの締め切り位置学習を行ってからユーザに車を渡すことから、ユーザに渡ったときにはウィンドの締め切り位置学習回数は1回以上となっており、運転席スイッチに連動するというモードはユーザの操作ではあり得ない。このことから市場での思わぬ操作を防止しつつ製作所での簡単なウィンドの締め切り位置学習が両立できる。
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るパワーウィンドシステムを備えた車両用ドアを採用した車両の斜視図であり、図中、10は車両、11は車体、12は前輪、13は後輪、14はボンネット、15はルーフ、16はフロントウィンド、17はリヤウィンド、18は左前ドア、19は左後ドア、30は右前ドア、21は右後ドア、22はフロントバンパ、23はリヤバンパ、24,24はヘッドライト、25はフロントグリル、26はナンバプレートである。以下、右前ドア30を「車両用ドア30」と記載する。
図2は本発明に係るパワーウィンドシステムを備えた車両用ドアの側面図であり、ホールシール、アッパライニング及びライニングを外した状態を示す。ランチャンネル44は、ドアガラス45の前辺61に摺接させる前部チャンネル57と、ドアガラス45の上辺62を当接させる上部チャンネル58と、ドアガラス45の後辺63に摺接させる後部チャンネル59と、からなる。
ドアガラス45は、前辺61、上辺62、後辺63及び下辺64の4辺を備えた部材であり、後辺63は、突出部としての上・下突出部65,66を形成したものである。すなわち、後辺63に上・下突出部(突出部)65,66を設けることで、これらの上・下突出部65,66は長さの短い部分なので、加工精度の高い加工を短時間で施すことができ、加工精度を管理しやすい。従って、ドアガラス45の昇降時の抵抗を容易に低減することができる。
上突出部65は、頂部67を後部チャンネル59に沿わせた直線に形成するとともに頂部67を後辺63の上端から内側に寄せて(中央に寄せて)形成した。同様に、下突出部66は、頂部68を後部チャンネル59に沿わせた直線に形成するとともに頂部68を後辺63の下端から内側に寄せて(中央に寄せて)形成した。
頂部67,68を直線にすることで、精度の高い加工を施しやすい。これにより、ドアガラス45の昇降時の抵抗を容易に低減することができる。
上辺62は、後述するように、上部ランチャンネル58の曲率よりも上辺62の曲率を小さく形成したものであり、71は上辺62の上辺前端、72上辺62の上辺後端、73は上辺62の中央部を示す。下辺64は、レギュレータ46に取付ける取付け部69を形成したものである。
レギュレータ46は、レール74と、このレール74にスライド可能に取付けたスライド部材75と、このスライド部材75に接続した送りケーブル76及び戻しケーブル77と、これらのケーブル76,77を駆動する駆動ユニット78、とからなる。79,79はレール74をドア本体31のドア下部33に止めるブラケットである。フロントサッシュ47は、前部チャンネル57を支持する部材であり、センタサッシュ48は、後部チャンネル59を支持する部材である。
これらパワーウィンドシステム100は、各ドア18,19,21,30に取り付けられ、この駆動ユニット78a(78b,78c,78d)は、モータ80a(80b,80c,80d)を備え、このモータ80a(80b,80c,80d)を駆動する制御装置(コントローラ)81a(81b,81c,81d)はスイッチ82a(82b,82c,82d)を内どうしスイッチ操作することによりモータを動作させる。
図3は、本発明の第1の実施形態に係るパワーウィンドシステム100のブロック図である。パワーウィンドシステム100は、運転席のスイッチ82aから動作するマスタコントローラ(制御装置)81aとマスタコントローラ81aから接続されたモータ80aとそのモータ80aにより駆動するレギュレータ46aとそのレギュレータ46aにより開閉する運転席ウィンド45aと、マスタコントローラ81aと接続されたアシスタントコントローラ(制御装置)81bと、アシスタントコントローラ81bからの信号で動作するモータ80bとそのモータ80bにより駆動するレギュレータ46bとそのレギュレータ46bにより開閉するアシスタント席ウィンド45bと、マスタコントローラ81aに接続されたリア右コントローラ81cとリア右コントローラ81cからの信号で動作するモータ80cとそのモータ80cにより駆動するレギュレータ46cとそのレギュレータ46cにより開閉するリア右席ウィンド45cと、マスタコントローラ81aに接続されたリア左コントローラ81dとリア左コントローラ81dからの信号で動作するモータ80dとそのモータ80dにより駆動するレギュレータ46dとそのレギュレータ46dにより開閉するリア左席ウィンド45dから構成される。
図4は、前述の制御装置(マスタコントローラ)81aのブロック構成図である。マスタコントローラ81aは、モータ制御部101と学習回数記憶部102と学習情報取得処理部103と挟み込み検知部104とパルスカウンタ105を備えている。モータ制御部101は、運転席スイッチ82aのオンオフによりモータ80aを駆動させたり停止させたりする。また、記憶部106を備えており、記憶部106には、ウィンド45aが全開状態から締め切り状態までモータを駆動させたときのロータリエンコーダ107からのパルスをカウントするパルスカウンタ105からのカウント数を記憶している。これは、車両の組立時の学習で記憶される。また、ウィンド45aが途中で停止させたときのパルスカウント数も記憶する。そして、その途中からの開閉では、カウント数を演算して、ウィンド45aの位置が特定できるようにしてある。挟み込み検知部104からの信号1が入力されたときは、ウィンド45aが開になるようにモータ80aを動作させる。
学習回数記憶部102は、ウィンド45aの締め切り位置学習の回数を記憶する。また、学習情報取得処理部103は、他のコントローラ81b,81c,81dからの学習回数記憶部102b,102c,102dに記憶された学習回数を検出し、その情報に基づいて、学習が0回の時には、スイッチ106b,106c,106dに信号を送り、運転席スイッチ82aをオンにしたときにモータ制御されるようにスイッチ106b,106c,106dがオンにする。また、学習回数が0回ではないときには、スイッチ106b,106c,106dをオフとする信号を送りスイッチ106b,106c,106dをオフにし、運転席スイッチ82aからの信号が遮断される。
挟み込み検知部104は、運転席スイッチ82aがオンのときに、パルスカウンタ105からのカウント数が変化しないときには、挟み込みと判断し信号1をモータ制御部101に出力する。また、学習時のカウントを記憶する。締め切り状態でのカウントでカウントが変化しないときは、挟み込み信号を解除し、モータ制御部101を介して、運転席スイッチ82aがオフとなるように信号を送る。挟み込みを判断しないときはゼロを信号として出力するが、モータ制御部101は、その挟み込み検知部104からの信号がゼロのときには、そのままの状態を保ち、挟み込み検知部104からの入力が1のときには、モータ80aを逆転させ、ウィンド45aを開く。
図5は、他の制御装置(コントローラ)81b,81c,81dのブロック構成図である。3つのコントローラはどれも同一であり、ここでは、一つのコントローラについて説明する。制御装置81b(81c,81d)は、モータ制御部101b(101c,101d)と学習回数記憶部102b(102c,102d)とマスタコントローラからの信号によりオンオフするスイッチ106b(106c,106d)と挟み込み検知部104b(104c,104d)とパルスカウンタ105b(105c,105d)を備えている。モータ制御部101B(101c,101d)は、ドアスイッチ82b(82c,82d)のオンオフによりモータを駆動させたり停止させたりする。また、記憶部106b(106c,106d)を備えており、記憶部106b(106c,106d)には、ウィンドが全開状態から締め切り状態までモータを駆動させたときのパルスカウンタ105b(105c,105d)からのカウント数を記憶している。これは、スイッチ106b(106c,106d)がオンのときに運転席スイッチ82aをオンしたときに車両の組立時の学習で記憶される。また、ウィンドが途中で停止させたときのパルスカウント数も記憶する。そして、その途中からの開閉では、カウント数を演算して、ウィンドの位置が特定できるようにしてある。挟み込み検知部104b(104c,104d)からの信号1が入力されたときは、ウィンドが開になるようにモータを動作させる。
学習回数記憶部102b(102c,102d)は、ウィンドの締め切り位置学習の回数を記憶する。また、マスタコントローラ81aに学習回数を送る。学習が0回の時には、マスタコントローラ81aから信号が送られ、スイッチ106b(106c,106d)に信号を送り、運転席スイッチ82aをオンにしたときにモータ制御されるようにスイッチ106b(106c,106d)がオンにする。また、学習回数が0回ではないときには、スイッチ106b(106c,106d)をオフとする信号を送りスイッチ106b(106c,106d)をオフにし、運転席スイッチ82aからの信号が遮断される。
挟み込み検知部104b(104c,104d)は、ドアスイッチ82b(82c,82d)がオンのときに、パルスカウンタ105b(105c,105d)からのカウント数が変化しないときには、挟み込みと判断し信号1をモータ制御部101b(101c,101d)に出力する。また、学習時のカウントを記憶する。締め切り状態でのカウントでカウントが変化しないときは、挟み込み信号を解除し、モータ制御部101b(101c,101d)を介して、ドアスイッチ82b(82c,82d)がオフとなるように信号を送る。挟み込みを判断しないときはゼロを信号として出力するが、モータ制御部101b(101c,101d)は、その挟み込み検知部104b(104c,104d)からの信号がゼロのときには、そのままの状態を保ち、挟み込み検知部104b(104c,104d)からの入力が1のときには、モータを逆転させ、ウィンドを開く。
上記のコントローラは、図6で示すCPU110とROM111を基本構成とする装置で実現される。
次に本実施形態の締め切り学習について図7のフローチャートを用いて説明する。
マスターコントローラ81aは、各席のコントローラ81b,81c,81dとの間で、通信を行いウィンドの締め切り位置学習回数とウィンドの締め切り位置学習の有無情報を受け取る(ステップS11)。そして、一学習回数が0回かどうか判断し(ステップS12)、ウィンドの締め切り位置学習回数が全てのコントローラで0回であり、また、位置学習していない状況の時に(ステップS12)、スイッチ106b,106c,106dをオンし(ステップS13)、運転席のスイッチ82aの操作に連動して、各席のコントローラ81b,81c,81dはウィンドを全開状態から締め切り状態に上昇させる(ステップS14)。停止した時に全閉したと判断し、その位置を全閉位置と学習する(ステップS15)。
ウィンドの締め切り位置学習回数が0回でないときやどこかの席のコントローラが存在しないときは、スイッチ106b,106c,106dをオフして、このモードを行わない(ステップS16)。ウィンドの締め切り位置学習回数は、一度学習した回数をバッテリはずし操作により忘れてしまうと、ドライバー席のスイッチに連動して、思わぬ動作が起きてしまうので、ウィンドの締め切り位置学習回数に関しては、バッテリはずしでも忘れないようにEEPROMなどの記憶デバイスに記憶させておく。
このように、ウィンドの締め切り位置記憶回数をコントローラに記憶しておくことで、製作所ではドライバー席のスイッチ操作による簡単な位置学習が行え、ユーザでは製作所と同じ位置学習モードができないようになるので、ユーザの意図しない動作が発生しない。
次に、本発明の第2の実施形態に係るパワーウィンドシステムを説明する。第2の実施形態では、図3で示したパワーウィンドシステムにおいて、コントローラが一つの装置である。このシステムでは、コントローラは1個であり、その1つのコントローラが各席の学習回数を記憶することで、第1の実施形態と同じ機能が実現可能である。
図8は、第2の実施形態に係るパワーウィンドシステムのブロック図である。各席のスイッチ82a,82b,82c,82dから動作するコントローラ81sとコントローラ81sから接続されたモータ80a,80b,80c,80dとそのモータ80a,80b,80c,80dにより駆動するレギュレータ46a,46b,46c,46dとそのレギュレータ46a,46b,46c,46dにより開閉するウィンド45a,45b,45c,45dとから構成される。
図9は、前述の制御装置(コントローラ)81sのブロック構成図である。制御装置81sは、モータ制御部201a,201b,201c,201dと学習回数記憶部202a,202b,202c,202dと挟み込み検知部204a,204b,204c,204dとパルスカウンタ205a,205b,205c,205dを備えている。モータ制御部201a,201b,201c,201dは、各席スイッチ82a,82b,82c,82dのオンオフによりモータを駆動させたり停止させたりする。また、記憶部206a,206b,206c,206dを備えており、記憶部206a,206b,206c,206dには、ウィンドが全開状態から締め切り状態までモータ80a,80b,80c,80dを駆動させたときのロータリエンコーダ207a,207b,207c,207dからのパルスをカウントするパルスカウンタ205a,205b,205c,205dからの信号が変化しなくなった時に全閉位置と記憶する。これは、車両の組立時の学習で記憶される。また、ウィンドが途中で停止させたときのパルスカウント数も記憶する。そして、その途中からの開閉では、カウント数を演算して、ウィンドの位置が特定できるようにしてある。挟み込み検知部204a,204b,204c,204dからの信号1が入力されたときは、ウィンドが開になるようにモータ80a,80b,80c,80dを動作させる。
学習回数記憶部202a,202b,202c,202dは、ウィンドの締め切り位置学習の回数を記憶する。また、学習が0回の時には、スイッチ206b,206c,206dに信号を送り、運転席スイッチ82aをオンにしたときにモータ制御されるようにスイッチ206b,206c,206dがオンにする。また、学習回数が0回ではないときには、スイッチ206b,206c,206dをオフとする信号を送りスイッチ206b,206c,206dをオフにし、運転席スイッチ82aからの信号が遮断される。
挟み込み検知部204a,204b,204c,204dは、各席スイッチ82a,82b,82c,82dがオンのときに、パルスカウンタ205a,205b,205c,205dからのカウント数が変化しないときには、挟み込みと判断し信号1をモータ制御部201a,201b,201c,201dに出力する。また、学習時のカウントを記憶する。締め切り状態でのカウントでカウントが変化しないときは、挟み込み信号を解除し、モータ制御部201a,201b,201c,201dを介して、各席スイッチ82a,82b,82c,82dがオフとなるように信号を送る。挟み込みを判断しないときはゼロを信号として出力するが、モータ制御部201a,201b,201c,201dは、その挟み込み検知部204a,204b,204c,204dからの信号がゼロのときには、そのままの状態を保ち、挟み込み検知部204a,204b,204c,204dからの入力が1のときには、モータを逆転させ、ウィンドを開く。
次に本実施形態の締め切り学習について図10のフローチャートを用いて説明する。
学習回数記憶部202a,202b,202c,202dに記憶されたウィンド締め切り学習回数が0回であるかどうか判断する(ステップS21)。ウィンドの締め切り位置学習回数が全てのコントローラで0回であり、また、位置学習していない状況の時に、スイッチ206b,206c,206dをオンする(ステップS22)。運転席スイッチ82aをオンすると(ステップS23)、運転席のスイッチ操作に連動して、各席のコントローラはウィンドを全開状態から締め切り状態に上昇させる(ステップS24)。このとき、パルスカウンタによりカウントされたカウント数をみる。206a,206b,206c,206dに、パルス入力がなくなった時に全閉位置と判断してウィンドの締め切り位置学習を行う(ステップS25)。
ウィンド締め切り位置学習回数が0回でないときやどこかの席のコントローラが存在しないときは、スイッチ206b、206c、206dをオフし(ステップS26)、このモードを行わない。ウィンド締め切り位置学習回数は、一度学習した回数をバッテリはずし操作により忘れてしまうと、ドライバー席のスイッチに連動して、思わぬ動作が起きてしまうので、ウィンド締め切り位置学習回数に関しては、バッテリはずしでも忘れないようにEEPROMなどの記憶デバイスに記憶させておく。
このように、ウィンド締め切り位置記憶回数をコントローラに記憶しておくことで、製作所では運転席のスイッチ操作による簡単なウィンド締め切り位置学習が行え、ユーザでは製作所と同じウィンド締め切り位置学習モードができないようになるので、ユーザの意図しない動作が発生しない。
本発明は、ウィンドの締め切り学習を行うパワーウィンドシステムに利用される。
本発明に係るパワーウィンドシステムを備えた車両用ドアを採用した車両の斜視図である。 本発明に係るパワーウィンドシステムを備えた車両用ドアの側面図である。 本発明の第1の実施形態に係るパワーウィンドシステムのブロック図である。 制御装置(マスタコントローラ)のブロック構成図である。 他の制御装置(コントローラ)のブロック構成図である。 制御装置の構成図である。 本発明の第1の実施形態に係るパワーウィンドシステムでの締め切り学習のフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るパワーウィンドシステムのブロック図である。 制御装置(コントローラ)のブロック構成図である。 本発明の第2の実施形態に係るパワーウィンドシステムでの締め切り学習のフローチャートである。
符号の説明
10 車両
11 車体
12 前輪
13 後輪
18 左前ドア
19 左後ドア
21 右後ドア
30 右前ドア
45 ドアガラス
46 レギュレータ
78a,78b,78c,78d 駆動ユニット
80a,80b,80c,80d モータ
81a,81b,81c,81d コントローラ
82a,82b,82c,82d スイッチ
100 パワーウィンドシステム
101 モータ制御部
102 学習回数記憶部
103 学習情報取得処理部
104 挟み込み検知部
105 パルスカウンタ

Claims (3)

  1. 複数の席が設けられた車両の前記各席に対応してウィンド開閉スイッチが設けられており、前記各席の前記ウィンドの締め切り位置学習を行う機能を有するパワーウィンドシステムにおいて、
    前記各席の前記ウィンドの締め切り位置学習回数が0回のときに、
    所定の席の前記スイッチに連動して全席のパワーウィンドを動作させることで前記全席の前記ウィンドの締め切り位置学習処理を実行する制御手段を備えたことを特徴とするパワーウィンドシステム。
  2. 前記所定の席の前記スイッチは、運転席のスイッチであることを特徴とする請求項1記載のパワーウィンドシステム。
  3. 前記制御手段は記憶手段を有し、前記ウィンドの締め切り位置学習は、全開放から締め切りまでのモータの回転により生じるパルス数を前記記憶手段に記憶させることであることを特徴とする請求項1または2記載のパワーウィンドシステム。
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WO2020255950A1 (ja) 2019-06-21 2020-12-24 株式会社デンソー 開閉部材制御装置、及び初期化方法

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