JP2022046156A - 印刷システム、その制御方法及びプログラム。 - Google Patents
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Abstract
【課題】検品を伴う印刷ジョブを連続して処理する過程において、途中の印刷ジョブについて印刷欠陥が発生した際のリカバリを適切に行えるようにする。
【解決手段】検品機能を持つ画像形成装置に印刷ジョブを投入する情報処理装置が、印刷欠陥が検出されたページの情報に基づいて、連続投入した印刷ジョブの復帰処理を制御する。具体的には、投入した複数の印刷ジョブについて前記情報が取得された場合、印刷欠陥が検出されたページが属する印刷ジョブの後続の印刷ジョブが画像形成装置において実行されないようするための指示を行った後に、当該印刷欠陥が検出されたページが属する印刷ジョブのリカバリのための印刷ジョブを生成して、画像形成装置に投入する。
【選択図】図15
【解決手段】検品機能を持つ画像形成装置に印刷ジョブを投入する情報処理装置が、印刷欠陥が検出されたページの情報に基づいて、連続投入した印刷ジョブの復帰処理を制御する。具体的には、投入した複数の印刷ジョブについて前記情報が取得された場合、印刷欠陥が検出されたページが属する印刷ジョブの後続の印刷ジョブが画像形成装置において実行されないようするための指示を行った後に、当該印刷欠陥が検出されたページが属する印刷ジョブのリカバリのための印刷ジョブを生成して、画像形成装置に投入する。
【選択図】図15
Description
本発明は、印刷結果を検査する機能を有する印刷システムの制御技術に関する。
従来より、印刷結果を検査しながら印刷出力可能な、インライン方式の検査装置を組み込んだ印刷システムがある。このような印刷システムでは、照合のために登録した評価基準となる画像(正解画像)と、印刷物を光学的に読み取って得られた画像(読取画像)とを比較することで、印刷欠陥の有無を判定している。そして、特許文献1には、正解画像と読取画像とのページ順の整合を取るために、複数ページ印刷、片面印刷、両面印刷などの印刷設定を考慮した検査方法が開示されている。
印刷結果の検査を伴う印刷ジョブを上記印刷システムに対して連続投入した場合において、ある印刷ジョブに係る印刷物の検査にて印刷欠陥が検出されたとする。この場合、オペレータは、印刷欠陥が見つかった印刷ジョブをキャンセルして、そのリカバリのための印刷ジョブ(リカバリジョブ)を投入する必要がある。しかしながら、後続の印刷ジョブが残っていると、印刷欠陥が発生した印刷ジョブをキャンセルした時点で当該後続の印刷ジョブの処理が開始してしまい、遅滞なくリカバリジョブを投入できないという問題があった。
本開示の技術は、検品を伴う印刷ジョブを連続して処理する過程において、途中の印刷ジョブについて印刷欠陥が発生した際のリカバリを適切に行うことを目的とする。
本開示に係る情報処理装置は、印刷処理を行う画像形成装置と通信可能に接続される情報処理装置であって、前記画像形成装置は、前記印刷処理によって記録媒体に形成された画像をページ単位で検査する機能を有し、前記情報処理装置は、前記画像形成装置に前記印刷処理を実行させるための印刷ジョブを生成して、前記画像形成装置に投入するジョブ制御手段と、前記検査において印刷欠陥が検出されたページの情報を取得する取得手段と、を備え、前記ジョブ制御手段は、投入した複数の印刷ジョブについて前記情報が取得された場合、印刷欠陥が検出されたページが属する印刷ジョブの後続の印刷ジョブが前記画像形成装置において実行されないようするための指示を行った後に、当該印刷欠陥が検出されたページが属する印刷ジョブのリカバリのための印刷ジョブを生成して、前記画像形成装置に投入する、ことを特徴とする。
本開示の技術によれば、検品を伴う印刷ジョブを連続して処理する過程において、途中の印刷ジョブについて印刷欠陥が発生した際のリカバリを適切に実現できる。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照して説明する。尚、以下の実施形態は本発明を限定するものではなく、また、各実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが必須のものとは限らない。尚、同一の構成については、同じ符号を付して説明する。
[実施形態1]
図1は、本実施形態に係る印刷システムの構成の一例を示す図である。印刷システム100は、画像形成装置101と外部コントローラ102を備える。画像形成装置101と外部コントローラ102は、内部LAN105とビデオケーブル106を介して通信可能に接続されている。また、外部コントローラ102は、外部LAN104を介してクライアントPC103と通信可能に接続されている。
図1は、本実施形態に係る印刷システムの構成の一例を示す図である。印刷システム100は、画像形成装置101と外部コントローラ102を備える。画像形成装置101と外部コントローラ102は、内部LAN105とビデオケーブル106を介して通信可能に接続されている。また、外部コントローラ102は、外部LAN104を介してクライアントPC103と通信可能に接続されている。
クライアントPC103には、印刷処理の対象となる画像データを外部コントローラ102で処理可能なページ記述言語(PDL)に変換する機能を有するプリンタドライバがインストールされている。印刷を行いたいユーザは、各種アプリケーションからプリンタドライバを介して印刷指示を行うことができる。プリンタドライバは、ユーザからの印刷指示に基づいて、PDLデータを外部コントローラ102に対して送信する。外部コントローラ102は、PC103からPDLデータを受け取ると、PDL解析やラスタライズ処理を行って画像形成装置101で処理可能な印刷データ(以下、「印刷ジョブ」と呼ぶ。)を生成し、画像形成装置101に投入する。
次に画像形成装置101について説明する。画像形成装置101は、印刷モジュール107、インサータ108、検品モジュール109、スタッカ110、フィニッシャ111を備える。以下、各モジュールについて説明する。
印刷モジュール107は、印刷ジョブに従い、給紙部230から搬送される記録媒体としてのシート(用紙)に対して、記録剤としてのトナーを用いて画像を形成する。この印刷モジュール107の構成及び動作原理は次のとおりである。印刷ジョブで指定された画像に応じて変調されたレーザ光をポリゴンミラー等の回転多面鏡により反射して走査光として感光ドラムに照射する。このレーザ光により感光ドラム上に形成された静電潜像はトナーによって現像され、転写ドラムに貼り付けられた用紙に、トナー像が転写される。この一連の画像形成プロセスを、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各トナーに対して順次実行することにより、シート上にフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された転写ドラム上のシートは定着器へ搬送される。定着器は、ローラーやベルト等を含み、ローラー内にハロゲンヒータなどの熱源を内蔵し、フルカラー画像を形成しているシート上のトナーを、熱と圧力によって溶解してシートに定着させる。
インサータ108は、印刷モジュール107で印刷処理が施されて搬送されてきたシート群に対して、例えば任意の位置で区切るための仕切りシート等を挿入する装置である。
検品モジュール109は、搬送されてきた印刷処理済みシートの画像を読み取り、予め登録された正解画像(或いは「基準画像」とも呼ばれる。)と比較することで当該シート上に形成された画像が正常かどうかを、すなわち、印刷欠陥の有無を判定する。
スタッカ110は、印刷処理済みシートを積み重ねておくことが可能な大容量の集積装置である。フィニッシャ111は、ステイプルやパンチ、中綴じ製本といった各種のフィニッシング処理機能を持つ後処理装置である。搬送されてきた印刷処理済みシートに対して予め選択・設定されたフィニッシング処理を加える。フィニッシング処理後のシートは、排紙トレイに排紙される。
なお、図1で説明した印刷システムでは、外部コントローラ102を介して印刷ジョブが投入される構成としているが、例えば外部コントローラ102を省略する構成も可能である。すなわち、画像形成装置101を外部LAN104に接続し、クライアントPC103から、画像形成装置101にPDLデータを送信する構成でもよい。この場合、画像形成装置101においてPDL解析やラスタライズ処理を行って印刷ジョブを生成した上で、印刷処理を実行することになる。また、図1の例では、外部コントローラ102と画像形成装置101は内部LAN105とビデオケーブル106とで接続されているが、印刷に必要なデータの送受信が行える構成であればよい。例えば、内部LAN105とビデオケーブル106のいずれか一方のみで接続されていてもよい。
<印刷システムの内部構成>
図2は、印刷システム100を構成する画像形成装置101、外部コントローラ102、及びクライアントPC103の内部構成を示すブロック図である。以下、順に説明する。
図2は、印刷システム100を構成する画像形成装置101、外部コントローラ102、及びクライアントPC103の内部構成を示すブロック図である。以下、順に説明する。
≪画像形成装置の内部構成≫
まず画像形成装置101の印刷モジュール107の内部構成について説明する。印刷モジュール107は、主に制御に関わる構成要素として、通信I/F217、LANI/F218、ビデオI/F220、HDD221、CPU222、メモリ223、操作部224、ディスプレイ225を有する。さらに、印刷モジュール107は、主に画像形成に関わる構成要素として、原稿読取部226、レーザ露光部227、作像部228、定着部229、給紙部230を有する。それぞれの構成要素はシステムバス231を介して接続されている。通信I/F217は、通信ケーブル254を介して、インサータ108、検品モジュール109、スタッカ110、及びフィニッシャ111と接続され、それぞれの装置を制御するための通信が行われる。LANI/F218は、内部LAN105を介して外部コントローラ102と接続され、印刷データなどの通信が行われる。ビデオI/F220は、ビデオケーブル106を介して外部コントローラ102と接続され、画像データなどの通信が行われる。HDD221は、プログラムやデータが保存された記憶装置である。CPU222は、HDD221に保存されたプログラム等に基づいて、印刷モジュール107を統括的に制御する。メモリ223は、CPU222が各種処理を行う際に必要となるプログラムや、画像データが記憶され、ワークエリアとして動作する。操作部224は、ユーザからの各種設定の入力や操作の指示を受け付ける。ディスプレイ225は、印刷処理に関わる各種設定情報や印刷ジョブの処理状況などを表示する。原稿読取部226は、コピー機能やスキャン機能を使用する際に原稿を光学的に読み取るスキャナ装置である。ユーザが載置したシートに対して露光ランプを照らしながらCCDカメラで画像を撮影することで原稿上の画像を光学的に読み取って画像データを生成する。レーザ露光部227は、レーザ光を照射するための一次帯電やレーザ露光を行う装置である。レーザ露光部227は、まず感光ドラム表面を均一なマイナス電位に帯電させる一次帯電を行う。次にレーザードライバーによってレーザ光を、ポリゴンミラーで反射角度を調節しながら感光ドラムに照射する。これにより照射した部分のマイナス電荷が中和され、静電潜像が形成される。作像部228は、シートに対してトナーを転写するための装置である。作像部228は、不図示の現像ユニット、転写ユニット、トナー補給ユニット等により構成され、感光ドラム上のトナーをシートに転写する。現像ユニットは、現像シリンダーからマイナスに帯電したトナーを感光ドラム表面の静電潜像に付着させ、可視像化する。転写ユニットは、一次転写ローラーにプラス電位を印可し感光ドラム表面のトナーを転写ベルトに転写する一次転写、二次転写外ローラーにプラス電位を印可し転写ベルト上のトナーをシートに転写する二次転写を行う。定着部229は、シート上のトナーを熱と圧力でシートに溶解固着するための装置であり、不図示の加熱ヒーター、定着ベルト、加圧ベルト等で構成される。給紙部230は、印刷処理に供されるシートを給紙するための装置である。給紙部230は、不図示のローラーや各種センサーにより、シートの給紙動作、搬送動作を行う。
まず画像形成装置101の印刷モジュール107の内部構成について説明する。印刷モジュール107は、主に制御に関わる構成要素として、通信I/F217、LANI/F218、ビデオI/F220、HDD221、CPU222、メモリ223、操作部224、ディスプレイ225を有する。さらに、印刷モジュール107は、主に画像形成に関わる構成要素として、原稿読取部226、レーザ露光部227、作像部228、定着部229、給紙部230を有する。それぞれの構成要素はシステムバス231を介して接続されている。通信I/F217は、通信ケーブル254を介して、インサータ108、検品モジュール109、スタッカ110、及びフィニッシャ111と接続され、それぞれの装置を制御するための通信が行われる。LANI/F218は、内部LAN105を介して外部コントローラ102と接続され、印刷データなどの通信が行われる。ビデオI/F220は、ビデオケーブル106を介して外部コントローラ102と接続され、画像データなどの通信が行われる。HDD221は、プログラムやデータが保存された記憶装置である。CPU222は、HDD221に保存されたプログラム等に基づいて、印刷モジュール107を統括的に制御する。メモリ223は、CPU222が各種処理を行う際に必要となるプログラムや、画像データが記憶され、ワークエリアとして動作する。操作部224は、ユーザからの各種設定の入力や操作の指示を受け付ける。ディスプレイ225は、印刷処理に関わる各種設定情報や印刷ジョブの処理状況などを表示する。原稿読取部226は、コピー機能やスキャン機能を使用する際に原稿を光学的に読み取るスキャナ装置である。ユーザが載置したシートに対して露光ランプを照らしながらCCDカメラで画像を撮影することで原稿上の画像を光学的に読み取って画像データを生成する。レーザ露光部227は、レーザ光を照射するための一次帯電やレーザ露光を行う装置である。レーザ露光部227は、まず感光ドラム表面を均一なマイナス電位に帯電させる一次帯電を行う。次にレーザードライバーによってレーザ光を、ポリゴンミラーで反射角度を調節しながら感光ドラムに照射する。これにより照射した部分のマイナス電荷が中和され、静電潜像が形成される。作像部228は、シートに対してトナーを転写するための装置である。作像部228は、不図示の現像ユニット、転写ユニット、トナー補給ユニット等により構成され、感光ドラム上のトナーをシートに転写する。現像ユニットは、現像シリンダーからマイナスに帯電したトナーを感光ドラム表面の静電潜像に付着させ、可視像化する。転写ユニットは、一次転写ローラーにプラス電位を印可し感光ドラム表面のトナーを転写ベルトに転写する一次転写、二次転写外ローラーにプラス電位を印可し転写ベルト上のトナーをシートに転写する二次転写を行う。定着部229は、シート上のトナーを熱と圧力でシートに溶解固着するための装置であり、不図示の加熱ヒーター、定着ベルト、加圧ベルト等で構成される。給紙部230は、印刷処理に供されるシートを給紙するための装置である。給紙部230は、不図示のローラーや各種センサーにより、シートの給紙動作、搬送動作を行う。
次に画像形成装置101のインサータ108の内部構成について説明する。インサータ108は、通信I/F232、CPU233、メモリ234、給紙制御部235で構成され、それぞれの構成要素はシステムバス236を介して接続される。通信I/F232は、通信ケーブル254を介して印刷モジュール107と接続され、シートの挿入制御に必要な通信を行う。CPU233は、メモリ234に格納された制御プログラムに応じて、インサータ108全体を制御する。メモリ234は、制御プログラムが保存された記憶装置である。給紙制御部235は、CPU233からの指示に基づき、不図示のローラーやセンサーを制御しながら、トレイ321に載置されたシートの取り込み、不図示の給紙部からの給紙、印刷モジュール107から搬送されてくるシートの搬送を制御する。
次に画像形成装置101の検品モジュール109の内部構成について説明する。検品モジュール109は、通信I/F237、CPU238、メモリ239、撮影部240、表示部241、操作部242で構成され、それぞれの構成要素はシステムバス243を介して接続される。通信I/F238は、通信ケーブル254を介して印刷モジュール107と接続され、印刷処理済みシートの検査等の制御に必要な通信を行う。CPU238は、メモリ239に格納された制御プログラムに応じて、検品モジュール109全体を制御する。メモリ239は、制御プログラムの他、各種設定情報や画像データを保存する記憶装置である。撮影部240は、CPU238の指示に基づき、搬送されてくる印刷処理済みシート上の画像を撮影により読み取る。なお、本実施形態ではカメラで撮影することによってシート上の画像を読み取っているが、例えばインラインスキャナなどで読み取ってもよい。CPU238は、撮影部240によって得られた検査対象となる撮影画像と、メモリ239に予め保存した正解画像とを比較し、印刷結果に欠陥がないかどうかを判断する。表示部241は、検品結果や設定画面などが表示される。操作部242は、ユーザによって操作され、検品モジュール109の設定変更や正解画像の登録などの指示を受け付ける。
次に画像形成装置101のスタッカ110の内部構成について説明する。スタッカ110は、通信I/F244、CPU245、メモリ246、排紙制御部247で構成され、それぞれの構成要素はシステムバス248を介して接続される。通信I/F244は、通信ケーブル254を介して印刷モジュール107と接続され、シートの集積・排紙制御に必要な通信を行う。CPU245は、メモリ246に格納された制御プログラムに応じて、スタッカ110全体を制御する。メモリ246は、制御プログラムが保存された記憶装置である。排紙制御部247は、CPU245からの指示に基づき、搬送されてきたシートを、スタックトレイ、エスケープトレイ、または後続のフィニッシャ111に搬送するための制御を行う。
次に画像形成装置101のフィニッシャ111の内部構成について説明する。フィニッシャ111は、通信I/F249、CPU250、メモリ251、排紙制御部252、フィニッシング処理部253で構成され、それぞれの構成要素はシステムバス254を介して接続される。通信I/F249は、通信ケーブル254を介して印刷モジュール107と接続され、フィニッシング処理の制御に必要な通信を行う。CPU250は、メモリ251に格納された制御プログラムに応じて、フィニッシャ111全体を制御する。メモリ251は、制御プログラムが保存された記憶装置である。排紙制御部252は、CPU250からの指示に基づき、シートの搬送や排紙を制御する。フィニッシング処理部253は、CPU250からの指示に基づき、ステイプルやパンチ、中綴じ製本等の処理を実行する。
≪外部コントローラの内部構成≫
次に、情報処理装置である外部コントローラ102の内部構成について説明する。外部コントローラ102は、CPU208、メモリ209、HDD210、キーボード211、ディスプレイ212、LANI/F213、LANI/F214、ビデオI/F215で構成され、システムバス216を介して接続されている。CPU208は、HDD210に保存されたプログラムやデータに基づいて、クライアントPC103からのPDLデータの受信、RIP処理、画像形成装置101への印刷ジョブの送信などの処理を実行する。メモリ209は、CPU208が各種処理を行う際に必要なプログラムやデータを記憶し、ワークエリアとして動作する。HDD210は、PDL解析やRIP処理などの動作に必要なプログラムやデータを記憶する。キーボード211は、外部コントローラ102に対してユーザが各種操作・指示を入力するための入力デバイスである。ディスプレイ212には、外部コントローラ102が実行中のアプリケーションや投入した印刷ジョブの処理状況等の情報が静止画や動画で表示される。LANI/F213は、外部LAN104を介してクライアントPC103と接続され、PDLデータの受信などが行われる。LANI/F214は、内部LAN105を介して画像形成装置101と接続され、印刷ジョブの送信などが行われる。ビデオI/F215は、ビデオケーブル106を介して画像形成装置101と接続され、画像データの送受信などを行う。
次に、情報処理装置である外部コントローラ102の内部構成について説明する。外部コントローラ102は、CPU208、メモリ209、HDD210、キーボード211、ディスプレイ212、LANI/F213、LANI/F214、ビデオI/F215で構成され、システムバス216を介して接続されている。CPU208は、HDD210に保存されたプログラムやデータに基づいて、クライアントPC103からのPDLデータの受信、RIP処理、画像形成装置101への印刷ジョブの送信などの処理を実行する。メモリ209は、CPU208が各種処理を行う際に必要なプログラムやデータを記憶し、ワークエリアとして動作する。HDD210は、PDL解析やRIP処理などの動作に必要なプログラムやデータを記憶する。キーボード211は、外部コントローラ102に対してユーザが各種操作・指示を入力するための入力デバイスである。ディスプレイ212には、外部コントローラ102が実行中のアプリケーションや投入した印刷ジョブの処理状況等の情報が静止画や動画で表示される。LANI/F213は、外部LAN104を介してクライアントPC103と接続され、PDLデータの受信などが行われる。LANI/F214は、内部LAN105を介して画像形成装置101と接続され、印刷ジョブの送信などが行われる。ビデオI/F215は、ビデオケーブル106を介して画像形成装置101と接続され、画像データの送受信などを行う。
≪クライアントPCの内部構成≫
次に、情報処理装置であるクライアントPC103の内部構成について説明する。クライアントPC103は、CPU201、メモリ202、HDD203、キーボード204、ディスプレイ205、LANI/F206で構成され、システムバス207を介して接続されている。CPU201は、HDD203に保存された文書作成プログラム等に基づいて、印刷処理の対象となる画像データの作成や印刷指示を実行する。またCPU201は、システムバス207に接続される各デバイスを包括的に制御する。メモリ202は、CPU201が各種処理を行う際に必要となるプログラムやデータを記憶し、ワークエリアとして動作する。HDD203は、印刷処理などの動作に必要なプログラムやデータを記憶する。キーボード204はクライアントPC103に対してユーザが各種操作・指示を入力するための入力デバイスである。ディスプレイ205には、クライアントPC103が実行中のアプリケーション等の情報が静止画や動画で表示される。LANI/F206は、外部LAN104と接続されており、PDLデータの送信などが行われる。
次に、情報処理装置であるクライアントPC103の内部構成について説明する。クライアントPC103は、CPU201、メモリ202、HDD203、キーボード204、ディスプレイ205、LANI/F206で構成され、システムバス207を介して接続されている。CPU201は、HDD203に保存された文書作成プログラム等に基づいて、印刷処理の対象となる画像データの作成や印刷指示を実行する。またCPU201は、システムバス207に接続される各デバイスを包括的に制御する。メモリ202は、CPU201が各種処理を行う際に必要となるプログラムやデータを記憶し、ワークエリアとして動作する。HDD203は、印刷処理などの動作に必要なプログラムやデータを記憶する。キーボード204はクライアントPC103に対してユーザが各種操作・指示を入力するための入力デバイスである。ディスプレイ205には、クライアントPC103が実行中のアプリケーション等の情報が静止画や動画で表示される。LANI/F206は、外部LAN104と接続されており、PDLデータの送信などが行われる。
なお、図2に示すメモリ202、メモリ209、メモリ223、メモリ234、メモリ239、メモリ246、メモリ251はそれぞれ、データやプログラムを保持するための記憶装置であればよい。たとえば、揮発性のRAM、不揮発性のROM、内蔵HDD、外付けHDD、USBメモリなどで代替した構成でもよい。
<画像形成装置の搬送系>
続いて、画像形成装置101の搬送系について説明する。図3は、画像形成装置101のメカ断面図である。以下、図3に沿って説明する。
続いて、画像形成装置101の搬送系について説明する。図3は、画像形成装置101のメカ断面図である。以下、図3に沿って説明する。
印刷モジュール107は、給紙デッキ301及び302を備えている。各給紙デッキ301/302には、各種シートを収容しておくことが可能である。給紙デッキ301/302は、収容されたシートのうち最も上にあるシート一枚のみを分離し、シート搬送パス303へ搬送する。現像ステーション304~307は、それぞれY、M、C、Kの有色トナーを用いてトナー像を形成する。形成されたトナー像は、まず中間転写ベルト308に一次転写される。そして、中間転写ベルト308は図3において時計回りに回転し、二次転写位置309にて、シート搬送パス303から搬送されてきたシートへとトナー像が転写される。表示装置225には、印刷ジョブの処理状況や各種設定のための情報が表示される。定着ユニット311は、加圧ローラーと加熱ローラーを備え、各ローラーの間をシートが通過させてトナーを溶融・圧着することでシートにトナー像を定着させる。定着ユニット311を抜けたシートは、シート搬送パス312を通って、シート搬送パス315へと搬送される。シート種が定着のためにさらに溶融・圧着を必要とするシート種である場合は、定着ユニット311を通過した後、シート搬送パス312の上にあるシート搬送パス312’を通って第二定着ユニット313へと搬送される。第二定着ユニット313にて追加の溶融・圧着が施されたシートは、シート搬送パス314を通ってシート搬送パス315へと搬送される。ここで、印刷モードの設定が両面印刷に設定されている場合は、シート反転パス316へとシートが搬送され、シートを反転させた後、両面搬送パス317へと搬送される。そして、二次転写位置309にて2面目の画像転写が行われる。
シート搬送パス315を通ってインサータ108に搬送されてくるシートが所定枚数に達すると、インサータ108は、シート搬送パス322を通じて給紙された仕切りシートを搬送パスへ合流させる。これにより、印刷モジュール107から搬送されてくる一連のシート群に、任意のタイミングで仕切りシートを割り込ませて後続の装置へと搬送させることが可能となる。インサータ108を通過したシートは、検品モジュール109へ搬送される。検品モジュール109内には第1カメラ331と第2カメラ332が対向する形で配置されている。第1カメラ331がシートの上面を撮影し、第2カメラ332がシートの下面を撮影する。検品モジュール109は、シート搬送パス333に搬送されてきたシートが所定位置に到達したタイミングで、第1カメラ331と第2カメラ332を用いてシート両面の画像を読み取り、検査対象面の読取画像に欠陥がないかを検査する。表示装置241には、検品モジュール109によって行われた検品結果などが表示される。検査を終えたシートはスタッカ110へと搬送される。
スタッカ110は、シート積載用のスタックトレイ341を有する。検品モジュール109を通過したシートはシート搬送パス344を通ってスタッカ110に搬送されてくる。シート搬送パス344からシート搬送パス345を経由して搬送されてきたシートはフリップしながら、スタックトレイ341に積載される。スタックトレイ341は昇降トレイ342とイジェクトトレイ343から構成される。さらにスタッカ110は、排紙トレイとしてエスケープトレイ346を有する。エスケープトレイ346は、検品モジュール109によって印刷欠陥(画像不良)ありと判定されたシートを排出するための排紙トレイである。エスケープトレイ346に排出する場合は、シート搬送パス344からシート搬送パス347を経由してエスケープトレイ346へとシートが搬送される。なお、スタッカ110の後段のフィニッシャ111へシートを搬送する場合には、シート搬送パス348を経由して搬送される。反転部349は、検品モジュール109における検品結果に応じてシートの排出先を切り替える場合に必ず使用される。これは、2つのカメラ331及び332によってシート上の画像を読み取り、読み取った画像を検査し、シート搬送パス345或いは348へと搬送パスを切り替えるための時間を稼ぐためである。なお、検品を行わない場合は、スタックトレイ341への積載時にシートをフリップさせるときのみ反転部349が使用されることになる。検品モジュール109での検査の結果、画像不良が検出されなかったシートはフィニッシャ111へと搬送される。
フィニッシャ111では、搬送されてきたシートに対し、ステイプル(1個所/2箇所綴じ)やパンチ(2穴/3穴)や中とじ製本といったフィニッシング処理を行う。フィニッシャ111は、2つの排紙トレイ351及び352を備える。シート搬送パス353を経由して搬送されたシートは排紙トレイ351に排出される。ただし、シート搬送パス353ではステイプル等のフィニッシング処理を行うことはできない。ステイプル等のフィニッシング処理を行う場合は、シート搬送パス354を経由して処理機構355にシートが搬送される。そして、処理機構355において、ユーザが指定したフィニッシング機能が実行された後、排紙トレイ352へ排出される。排紙トレイ351及び352は、それぞれ昇降することが可能である。また、排紙トレイ351を下降させ、第一処理機構355にてフィニッシング処理が施されたシートを排紙トレイ351へ積載するように動作させることも可能である。また、フィニッシング機能のうち中とじ製本が指定された場合には、第二処理機構356にて、シート中央にステイプル処理をした後、当該シートを二つ折りにして、シート搬送パス357を経由して中とじ製本トレイ358へ排出される。中とじ製本トレイ358はベルトコンベア構成になっており、中とじ製本トレイ358上に積載されたシート束(中とじ製本束)は左側へ搬送される構成となっている。
<検品モジュールの詳細>
続いて、検品処理の開始前にユーザが検品モジュール109に対して行うべき各種設定作業など、検品モジュール109の使用方法について詳しく説明する。検品モジュール109は、予め設定された検査項目に従い、搬送されてきた印刷処理済みシートを検査する。検査は、印刷処理済みシートを撮影して得られたシート両面の読取画像のうち検査対象面に対応する読取画像(以下、「検査画像」と呼ぶ。)と、表面又は裏面の何れかを示すシート面と対応付けて予め登録された正解画像とを比較して行われる。画像の比較方法には、両画像における対応する位置毎に画素値を比較する方法、エッジ検出によってオブジェクトの位置を比較する方法、文字認識処理(OCR:Optical Character Recognition)による認識結果を比較する方法などがある。以下、図4~図10に示す各種UI画面を参照しつつ、検品モジュール109の事前の準備や設定等について説明する。
続いて、検品処理の開始前にユーザが検品モジュール109に対して行うべき各種設定作業など、検品モジュール109の使用方法について詳しく説明する。検品モジュール109は、予め設定された検査項目に従い、搬送されてきた印刷処理済みシートを検査する。検査は、印刷処理済みシートを撮影して得られたシート両面の読取画像のうち検査対象面に対応する読取画像(以下、「検査画像」と呼ぶ。)と、表面又は裏面の何れかを示すシート面と対応付けて予め登録された正解画像とを比較して行われる。画像の比較方法には、両画像における対応する位置毎に画素値を比較する方法、エッジ検出によってオブジェクトの位置を比較する方法、文字認識処理(OCR:Optical Character Recognition)による認識結果を比較する方法などがある。以下、図4~図10に示す各種UI画面を参照しつつ、検品モジュール109の事前の準備や設定等について説明する。
図4(a)及び(b)は、検品モジュール109の起動時に表示部241に表示されるUI画面(以下、「検品メニュー画面」と呼ぶ。)の一例である。なお、この検品メニュー画面を含む各種UI画面の表示制御は、検品モジュール109内のCPU238によって行われる。
図4(a)に示す検品メニュー画面400は、正解画像が1枚も登録されていないときに表示される画面であり、図4(b)に示す検品メニュー画面400’は正解画像が既に登録(ここでは2ジョブ分)されているときに表示される画面である。図4(a)において、そのメッセージ欄401には、正解画像が登録されていない旨、並びに、検品を開始するには正解画像の登録が必要である旨のメッセージが表示されている。そして、画像表示領域402には、登録済みの正解画像がないので、「未登録」の文字が表示されている。さらに、正解画像が未登録のとき、検品開始ボタン406はグレーアウトされてボタンが押せないようになっている。これに対し、正解画像が登録済みの場合の図4(b)においては、そのメッセージ欄401’に、検品開始ボタン406の押下又は別の正解画像の登録を促す旨のメッセージが表示されている。そして、画像表示領域402’には、登録済みの正解画像のサムネイル画像(複数ページの正解画像が登録されている場合は代表ページに対応する正解画像のサムネイル画像)が表示される。ユーザは、各サムネイル画像に対応するチェックボックスにチェックを入れ、対象の正解画像を選択した上で、ボタン404~406を押下する。ボタン403は、正解画像の登録を行うためのUI画面を呼び出すためのボタンである。本実施形態では、予め目視等により正常に印刷されていると判断された印刷処理済みシートをユーザの指示に基づき撮影部240で撮影し、得られた読取画像を正解画像として用いることとしている。ボタン404は、検品時の条件を設定するためのUI画面を呼び出すためのボタンである。ユーザは、検品目的に応じて検査項目や検査精度を設定する。ここで、検査項目には、印刷位置のずれ、画像の色合い、画像の濃度、スジやカスレ、印刷抜けなどがある。また、検査精度は、正解画像との差異がどの程度であれば欠陥ありと判断するのかを決める指標であり、例えば1%以内といった数値で規定される。ボタン405は、検品結果を確認するためのUI画面を呼び出すためのボタンである。ユーザは、検品結果確認画面によって、過去の検品内容や検品結果を確認することができる。ボタン406は、検品の開始を指示するためのボタンである。ボタン406の押下が検知されると、検品モジュール109は、順次搬送されてくる印刷処理済みシートの検査を開始する。ボタン405は、検品結果を確認するためのUI画面を呼び出すためのボタンである。ユーザは、検品結果確認画面によって、過去の検品内容や検品結果を確認することができる。ボタン406は、検品の開始を指示するためのボタンである。ボタン406の押下が検知されると、検品モジュール109は、順次搬送されてくる印刷処理済みシートの検査を開始する。ボタン407は、検品メニュー画面を閉じるためのボタンである。なお、図4(a)及び(b)に示す検品メニュー画面400及び400’の構成は一例であって、上述した以外の情報、例えば、仕切りシート設定などの検品の設定に関わる情報などを表示するように構成してもよい。続いて、上記3つのUI画面呼び出しボタン403~405が押下された場合に表示されるそれぞれのUI画面とその操作について説明する。
≪正解画像の登録≫
上述の検品メニュー画面400又は400’において、ユーザがボタン403を押下すると、図5に示すような正解画像を登録するためのUI画面(以下、「画像登録画面」と呼ぶ。)が、まず表示部241に表示される。図5に示す画像登録画面500には、3つの設定領域501~503と1つのボタン504が存在する。
上述の検品メニュー画面400又は400’において、ユーザがボタン403を押下すると、図5に示すような正解画像を登録するためのUI画面(以下、「画像登録画面」と呼ぶ。)が、まず表示部241に表示される。図5に示す画像登録画面500には、3つの設定領域501~503と1つのボタン504が存在する。
テキストボックス501は、登録する正解画像に対しジョブ単位で付与される名称を設定するための領域である。ユーザは、キーボード等の入力デバイスを用いて所望の名称(図5の例では“画像A”)を設定可能である。設定領域502は、検品を伴う印刷ジョブの1部あたりのシート枚数を設定するための領域である。ユーザは、設定領域502内のスピンボタンを操作して所望の枚数を指定できる。この場合において、1部あたり2枚以上を指定する場合、つまり、1部が複数のシートで構成される印刷物を検品する場合には、シート毎に正解画像を登録することができる。設定領域503は、シートの検査対象面を設定するための領域である。検査をシートの両面に対して行うのか、片面に対してのみ行うのか(その際は、表面のみか、裏目のみか)を設定することができる。なお、印刷は片面に対してだけ行われる場合であっても、非印刷面にゴミが付着していないことを検査するために、両面の検査を行うよう検品条件を設定する場合もある。ボタン504は、見本となるシートから画像を読み取って、正解画像として登録する処理を開始するためのボタンである。ユーザは、上記3つの設定領域501~503の設定を行った後、ボタン504を押下する。すると、まず画像登録画面500から、図6に示すような、画像の読み取りスタンバイ中であることを示すUI画面(以下、「読取中画面」と呼ぶ。)600へと遷移する。そして、ボタン504の押下後に搬送されてきた見本となる印刷処理済みシートの両面が撮影部240によって撮影され、得られた撮影画像データが設定領域501~503の設定内容に従ってメモリ239に格納され、正解画像の登録が完了する。なお、複数枚の見本シートから読み取った画像の合成結果を指定するシート面の正解画像として登録することも可能である。
なお、正解画像の登録時においては、第1カメラ331が撮影するシート上面が“表面”、第2カメラ332が撮影するシート下面が“裏面”となるような、固定の装置構成になっているものとする。例えば、インサータ108のインサータトレイ321には例えば「原稿表向き」といったように特定の向きで見本シートを載置することが指定され、検品モジュール109を通過する際にシート上面が必ず表面となるよう設計されているものとする。ただし、このような固定の装置構成とする代わりに、例えばUI設定によって、第1カメラ331が撮影するシート上面の読取画像を“裏面”の正解画像として登録できてもよい。いずれにしても、正解画像はシート面と対応付けて登録されることになる。上記読取中画面600の表示は、設定領域502及び503の設定内容に従った画像の読み取りが完了するまで継続する。読取中画面600内のボタン601は、画像の読み取り中止を指示するためのボタンである。ボタン601が押下された場合には、画像の読み取りが中止され、上述の検品メニュー画面400または400’に表示が戻ることになる。そして、設定された枚数分のシートについての画像の読み取りが無事に完了すると、読取中画面600から、図7に示すような正解画像の登録と関連事項の設定を促すUI画面(以下、「登録処理画面」と呼ぶ。)へと遷移する。登録処理画面700の左側には、読み取った画像が表示される画像表示領域701が存在し、さらにその下に、1部が複数シートで構成される場合における表示するシートを切り替えるためのボタン702と、シートの表面と裏面のいずれを表示するのかを切り替えるためのボタン703が存在する。なお、画像登録画面500で設定した1部当たりのシート枚数が1枚のときにはボタン702の表示を行わないようにしてもよい。同様に、画像登録画面500で設定した検査対象面が片面のみのときにはボタン703の表示を行わないようにしてもよい。登録処理画面700の右側には、3つのボタン704~706が並んでいる。ボタン704は、正解画像のうち検査画像との比較を行わない領域(検品スキップエリア)を設定するためのボタンである。この検品スキップエリア設定は、検査の対象領域を限定する場合に使用する。例えば、1部毎にシート内の特定エリアについて印刷内容を変えるバリアブル印刷(VDP:Variable Data Printing)の場合、1部毎に異なるIDを付して印刷する場合、住所や名前の部分だけを1部毎に変えて印刷するような場合がユースケースとして挙げられる。ボタン704が押下されると、登録処理画面700から、図8に示すような検品スキップエリアの設定用UI画面(以下、「エリア設定画面」と呼ぶ。)へと遷移する。図8に示すエリア設定画面800において、画像表示領域701内の破線の矩形801は、設定されることになる検品スキップエリアを示している。ユーザは、位置変更ボタン802で検品スキップエリア801の位置を変更したり、大きさ変更ボタン803でその大きさを変更したりすることができる。検品スキップエリア801の位置及び大きさを決定したユーザはボタン804を押下する。これにより、設定された検品スキップエリア801が、画像表示領域701に表示中の正解画像と紐づけて登録される。検品スキップエリアの登録完了後は、登録処理画面700に表示が戻る。ボタン805は、ある検品スキップエリアを登録した後、同一の正解画像に対しさらに別の検品スキップエリアを登録するためのボタンである。ボタン806は、検品スキップエリアの設定をキャンセルするためのボタンである。ボタン806が押下された場合には検品スキップエリアの設定が中止され、登録処理画面700に表示が戻る。登録処理画面700の説明に戻る。ボタン705は、画像表示領域701に表示中の読取画像を、正解画像として登録するためのボタンである。ボタン705が押下されると、画像表示領域701に表示された読取画像が、該当するシート番号(例えば1/10枚目)及びシート面(表面或いは裏面)と関連付けて正解画像として登録される。登録完了後は、登録処理画面700から検品メニュー画面400又は400’へと表示が戻る。ボタン706は、正解画像の登録をキャンセルする場合のボタンである。ボタン706が押下された場合には登録処理を中止し、検品メニュー画面400又は400’へと表示が戻る。
複数の印刷ジョブを連続して投入する場合、そのすべての印刷ジョブに対して上述した正解画像の登録作業を繰り返し行い、その登録した順に印刷ジョブが投入されることになる。なお、ここに示した正解画像の登録処理の内容はあくまで一例であり、例えばPC103から入力された印刷指示(PDLデータの送信)と連動して自動で正解画像の登録処理が開始されるようにしてもよい。
≪検品条件の設定≫
上述の検品メニュー画面400又は400’において、ユーザがボタン404を押下すると、図9に示すような検品条件を設定するためのUI画面(以下、「条件設定画面」と呼ぶ。)が、表示部241に表示される。条件設定画面900には、2つの設定領域901及び902とOKボタン903が存在する。設定領域901は、検品を行う際の欠陥の検知レベルを設定するための領域である。ユーザは、設定領域901内のスピンボタンを操作して所望の検品レベルを設定することができる。ここでは、設定される検品レベルが高い(数値が大きい)ほど、正解画像と検査画像との僅かな違いでも欠陥画像と判断されることになる。設定領域902は、検査項目(検品種別)を設定するための領域である。ユーザは、検品目的に応じどのような観点で検査を行うのかを、チェックボックスにて選択することができる。図9の例では、位置、色合い、濃度、スジ、抜けの5項目が用意されており、位置、色合い、スジ、抜けの4つの項目にチェックが入っている。この場合、位置、色合い、スジ、抜けは検査の対象となるが、濃度は検査の対象外となる。OKボタン903が押下された場合には検品条件の設定が完了し、上述の検品メニュー画面400に表示が戻ることになる。
上述の検品メニュー画面400又は400’において、ユーザがボタン404を押下すると、図9に示すような検品条件を設定するためのUI画面(以下、「条件設定画面」と呼ぶ。)が、表示部241に表示される。条件設定画面900には、2つの設定領域901及び902とOKボタン903が存在する。設定領域901は、検品を行う際の欠陥の検知レベルを設定するための領域である。ユーザは、設定領域901内のスピンボタンを操作して所望の検品レベルを設定することができる。ここでは、設定される検品レベルが高い(数値が大きい)ほど、正解画像と検査画像との僅かな違いでも欠陥画像と判断されることになる。設定領域902は、検査項目(検品種別)を設定するための領域である。ユーザは、検品目的に応じどのような観点で検査を行うのかを、チェックボックスにて選択することができる。図9の例では、位置、色合い、濃度、スジ、抜けの5項目が用意されており、位置、色合い、スジ、抜けの4つの項目にチェックが入っている。この場合、位置、色合い、スジ、抜けは検査の対象となるが、濃度は検査の対象外となる。OKボタン903が押下された場合には検品条件の設定が完了し、上述の検品メニュー画面400に表示が戻ることになる。
≪検品結果の確認≫
上述の検品メニュー画面400又は400’において、ユーザがボタン405を押下すると、図10に示すような検品結果を確認するためのUI画面(以下、「結果確認画面」と呼ぶ。)が、表示部241に表示される。結果確認画面1000には、検品結果の詳細を表示する結果表示領域1001、表示対象の印刷ジョブを切り替えるためのボタン1002及びOKボタン1003が存在する。いま、結果表示領域1001には、履歴が保存されている9個の印刷ジョブのうち、1ジョブ目についての、検品実行日時、対象となった印刷ジョブの名称、検品の実行枚数、実行枚数のうち合格だった枚数と不合格だった枚数、の各情報が表示されている。そして、ユーザは、左右のスピンボタン1002を操作することによって、表示対象の印刷ジョブを切り替えることができる。検品結果を確認したユーザがOKボタン1003を押下すると、上述の検品メニュー画面400又は400’に表示が戻る。
上述の検品メニュー画面400又は400’において、ユーザがボタン405を押下すると、図10に示すような検品結果を確認するためのUI画面(以下、「結果確認画面」と呼ぶ。)が、表示部241に表示される。結果確認画面1000には、検品結果の詳細を表示する結果表示領域1001、表示対象の印刷ジョブを切り替えるためのボタン1002及びOKボタン1003が存在する。いま、結果表示領域1001には、履歴が保存されている9個の印刷ジョブのうち、1ジョブ目についての、検品実行日時、対象となった印刷ジョブの名称、検品の実行枚数、実行枚数のうち合格だった枚数と不合格だった枚数、の各情報が表示されている。そして、ユーザは、左右のスピンボタン1002を操作することによって、表示対象の印刷ジョブを切り替えることができる。検品結果を確認したユーザがOKボタン1003を押下すると、上述の検品メニュー画面400又は400’に表示が戻る。
<検品を伴う印刷処理(画像形成装置側)>
次に、検品を伴った印刷ジョブが連続投入された場合における、画像形成装置101における具体的な処理の流れについて説明する。本実施形態では、以下に示す3つの印刷ジョブが外部コントローラ102から順に投入されるケースを例に説明を行うものとする。
・JobA:1部、全5ページ、片面印刷
・JobB:1部、全3ページ、片面印刷
・JobC:1部、全4ページ、片面印刷
次に、検品を伴った印刷ジョブが連続投入された場合における、画像形成装置101における具体的な処理の流れについて説明する。本実施形態では、以下に示す3つの印刷ジョブが外部コントローラ102から順に投入されるケースを例に説明を行うものとする。
・JobA:1部、全5ページ、片面印刷
・JobB:1部、全3ページ、片面印刷
・JobC:1部、全4ページ、片面印刷
そして、これら3つの印刷ジョブの投入に先立って、それぞれのジョブに対応する正解画像の登録処理がその投入順に沿って(すなわち、JobAの正解画像、JobBの正解画像、JobCの正解画像の順に登録)済んでいるものとする。
まず、ユーザがPC103のプリンタドライバを用いて、上記JobA~Cそれぞれに対応する印刷指示を順次行う。これにより、それぞれのジョブに対応するPDLデータが外部コントローラ102に入力される。図11は、プリンタドライバを使ってユーザが印刷指示を行う際の印刷設定用のUI画面(印刷設定画面)の一例である。印刷設定画面1101には、2つのテキストボックス1102及び1103と、6つのプルダウンメニュー1104~1109が存在する。テキストボックス1102ではページ範囲を指定し、テキストボックス1103では印刷部数を指定する。また、6つあるプルダウンメニュー1104~1109では、給紙部、片面/両面、用紙種類、印刷の向き、排紙先、綴じ位置をそれぞれ指定可能となっている。各項目についての指定を終えたユーザがOKボタン1110を押下すると、指定内容に応じたPDLデータが生成され、外部コントローラ102へと送られる。なお、ここではPC103からプリンタドライバを用いて印刷指示を行っているが、同様の作業を外部コントローラ102側で行なうように構成してもよい。
上述のJobA~Cそれぞれに対応するPDLデータを受信した外部コントローラ102ではPDL解析とRIP処理を順に行なう。これにより、ページ単位の画像(以下、「ページ画像」と表記)で構成される印刷ジョブが順に生成され、画像形成装置101に順次投入されることになる。なお、印刷ジョブの投入に先立って、上記3つのジョブのための正解画像の登録処理が完了し、検品モジュール109にて検品開始の指示(「検品開始」ボタン406の押下)がなされているものとする。
図12は、印刷ジョブが投入された画像形成装置101における一連の処理の流れを示すフローチャートである。図12のフローチャートが示す一連の処理は、外部コントローラ102から送信された印刷ジョブを画像形成装置101の印刷モジュール107が受信したことに応答して開始する。なお、図12のフローチャートにおける記号「S」はステップを意味する。
≪印刷モジュール側の処理≫
S1201~S1208の各処理は印刷モジュール107において実行される。まずS1201では、外部コントローラ102から投入された印刷ジョブが解析される。印刷ジョブは、投入された順に処理されるので、ここでは、JobA、JobB、JobCの順に処理されることになる。そして、印刷モジュール107は、解析結果に応じて、通信ケーブル254を介してインサータ108、検品モジュール109、スタッカ110、フィニッシャ111を制御する。いま、検品モジュール109に対して、JobA~Cについて合計12ページ分の印刷結果に対する検品処理が指示されることになる。
S1201~S1208の各処理は印刷モジュール107において実行される。まずS1201では、外部コントローラ102から投入された印刷ジョブが解析される。印刷ジョブは、投入された順に処理されるので、ここでは、JobA、JobB、JobCの順に処理されることになる。そして、印刷モジュール107は、解析結果に応じて、通信ケーブル254を介してインサータ108、検品モジュール109、スタッカ110、フィニッシャ111を制御する。いま、検品モジュール109に対して、JobA~Cについて合計12ページ分の印刷結果に対する検品処理が指示されることになる。
次のS1202では、受信した印刷ジョブの全ての印刷処理が完了したか否かが判定される。本実施形態では、検品処理において印刷欠陥が検出されたことを契機に投入済みの印刷ジョブがキャンセルされ(後述のS1204を参照)、その後に復帰処理のための印刷ジョブが再投入され得る。このような再投入に係る印刷ジョブを含め、未処理の印刷ジョブがあれば、その中で投入順が最先の印刷ジョブが印刷処理の対象に決定されてS1203に進む。
S1203では、処理対象の印刷ジョブで指定されている部数のうち未処理分(処理開始直後は1部目)の印刷処理の実行が開始される。次のS1204は、受信済みの印刷ジョブについてのキャンセル指示を受信したか否かのチェック処理である。検品処理で印刷欠陥のあるページ(NGページ)が見つかった場合、検品モジュール109はその旨を印刷モジュール107を介して外部コントローラ102に通知する(後述のS1220)。そして、当該通知を受けた外部コントローラ102からジョブのキャンセル指示が送られてくる(後述の図15のフローにおけるS1507及びS1510)。そこで、ジョブのキャンセル指示が検知された場合はS1205に進み、印刷処理を停止する。そして、続くS1206では、停止した印刷処理を再開するためのリカバリジョブの受信チェック処理が実行される。外部コントローラ102は、NGページが発生した印刷ジョブのためのリカバリジョブを生成すると、それを再び印刷モジュール107に投入する。そこで、リカバリジョブの受信が検知された場合はS1207に進み、印刷処理を再開する。その際には、検品モジュール109に対して、停止中の検品処理の再開が指示されることになる。なお、外部コントローラ102によるNGページ発生時の復帰処理の詳細については後述する。一方、S1204における受信チェック処理においてジョブキャンセル指示を検知しない場合はS1208に進む。
S1208では、処理中の印刷ジョブで指定された全部数の印刷処理が完了したか否かが判定され、完了していなければS1203に戻って残りの部数の印刷処理が続行される。一方、完了していればS1202に戻り、投入済みの印刷ジョブがすべて処理されるまで(ここではJobCの印刷が完了するまで)同様の処理が繰り返されることになる。
≪検品モジュール側の処理≫
次のS1209~S1222の各処理は、検品モジュール109において実行される。印刷モジュール107からの検品処理の実行指示に応答して開始し、印刷モジュール107における印刷処理と並列に実行される。
次のS1209~S1222の各処理は、検品モジュール109において実行される。印刷モジュール107からの検品処理の実行指示に応答して開始し、印刷モジュール107における印刷処理と並列に実行される。
まず、S1209では、検品処理における初期値の設定、具体的には、検査対象とする合計ページ数が設定される。いま、印刷モジュール107に投入されている印刷ジョブは上述のJobA~Cである。いずれも印刷部数は1部なので、JobAの5ページ、JobBの3ページ、JobCの4ページを足した合計12ページ分の印刷処理が行われることになる。よって、この場合は、合計ページ数“12”が初期値として設定されることになる。
次のS1210では、検品処理終了のタイミングであるかどうかが判定される。例えば、後述の図13及び図14に示すUI画面内の「検品終了」ボタン1303が押下された場合や、投入されたすべての印刷ジョブの出力結果についての検品処理が完了した場合が、検品終了のタイミングとなる。検品終了のタイミングでなければ次のS1211に進む。
S1211では、搬送されてくる印刷処理済みシートの検知処理が実行される。そして、シートが検知されればS1212に進む。S1212では、検知された印刷処理済みシートの上面と下面それぞれが、第1カメラ331および第2カメラ332によって撮影され、シート上の画像が読み取られる。そして、得られた読取画像は、上面及び下面のいずれの面に対応しているのかを示す情報が付加されてメモリ239に保存される。さらに、これら読取画像は、図13のような検品中のシートのステイタスを示すUI画面(検品ステイタス画面)1300内の画像表示領域1301に表示される。
S1213では、印刷処理中のジョブに対応する正解画像とS1212で読み取った画像とが比較される。例えば、現在処理中の印刷ジョブが最初に投入されたJobAの場合であれば、最初に登録されたJobAに対応する正解画像のデータがメモリ239から読み出されて、シート上の読取画像との比較に使用される。比較の際には、搬送されてきたシートの上面を読み取った画像は、表面の正解画像として登録されている画像と比較され、搬送されてきたシートの下面を読み取った画像は、裏面の正解画像として登録されている画像と比較されることになる。なお、比較される項目は、前述の検品条件設定画面900で設定された検品レベルや検品種別に従う。
次のS1214では、S1213における比較処理の結果に基づき、シートの読取画像が正常画像と欠陥画像のどちらであったかによって処理が振り分けられる。シートの読取画像が正常画像(すなわち、検品合格)と判定された場合にはS1215に進み、シートの読取画像が欠陥画像(すなわち、検品不合格)と判定された場合にはS1218に進む。
S1215では、検品結果に問題がなかったことを示す「OK」の文字列が、図13に示す検品ステイタス画面1300内の結果表示領域1302に表示される。なお、この検品結果の表示は自動で行ってもよいし、前述の検品メニュー画面400又は400’内の「検品結果確認」ボタン405が押下されたときにだけ行うようにしてもよい。なお、検品ステイタス画面1300内のボタン1303を押下することで検品を終了させることができる。ボタン1303が押下された場合には、検品モジュール109は検品処理を終了し、検品メニュー画面400又は400’に表示を戻す。また、検品ステイタス画面1300内のボタン1304を押下することで、印刷ジョブ全体の検品結果を確認可能な前述の図10に示す結果確認画面1000を表示させることができる。検品結果を表示後はS1216に進む。S1216では、検品モジュール109は印刷モジュール107に対して、印刷ジョブで指定された排紙先(ここではスタッカ)にシートを排紙するよう指示する。そして、印刷モジュール107の制御によって、検品OKと判定された印刷処理済みシートがスタックトレイ341に排出される。シート排出後はS1217に進み、投入された全ての印刷ジョブについての検品処理が完了したか否かが判定される。具体的には、S1209で設定した合計ページ数(ここでは“12ページ”)分の検品処理が完了しているかどうかが判定されることになる。判定の結果、未完了であればS1211に戻って検品処理が続行され、完了していればS1210に戻って検品処理の終了の是非がチェックされる。
一方、印刷欠陥が検出された場合のS1218では、検品結果に問題があることを示す「NG」の文字列が、検品ステイタス画面1300内の結果表示領域1302に表示される(図14を参照)。また、図14の例では、「NG」の文字列表示に加え、欠陥画像と判定された要因(ここでは“スジ”)を特定する情報1401やその位置を示すマーク1402が表示されている。検品結果を表示後はS1219に進む。S1219では、検品モジュール109は印刷モジュール107に対して、印刷ジョブで指定された排紙先(ここではスタッカ)にシートを排紙するよう指示する。そして、印刷モジュール107の制御によって、NGページと判定された印刷処理済みシートがエスケープトレイ346に排出される。続くS1220では、NGページのページ番号を示す情報(NGページ情報)が印刷モジュール107に対して通知される。検品処理を伴う印刷ジョブが連続投入されている場合、検品モジュール109では、全体で1つの連続するページ画像の集まりとして捉え、登録された正解画像の読み出しや比較などの処理を、投入された全印刷ジョブの通しページを用いて行う。よって、上述の例において、ジョブCの1ページ目がNGページとなった場合には、全12ページの通しページのうち9ページ目を示す値“9”を持つNGページ情報が通知されることになる。このようなNGページ情報を検品モジュール109から受信した印刷モジュール107は、それを外部コントローラ102に転送する。次のS1221では、検品処理を一時的に停止する処理が実行される。続くS1222は、検品処理の再開指示の受信チェック処理である。上述のとおり、印刷モジュール107は、リカバリジョブを外部コントローラ102から受信して印刷処理を再開する際に検品処理の再開を指示する。そこで、検品処理の再開指示が検知された場合はS1211に戻り、印刷欠陥が検知されたページから検品処理を再開する。
以上が、画像形成装置101における、検品を伴う印刷処理の流れである。
<検品を伴う印刷処理(外部コントローラ側)>
次に、検品を伴った印刷ジョブを連続投入する場合における、外部コントローラ102における印刷ジョブの制御処理について説明する。画像形成装置101の検品モジュール109は、前述の正解画像の登録ボタン403または検品開始ボタン406が押下されたときに、検査モードがONの状態となる。検品を伴う印刷を行いたいオペレータは、まず検品モジュール109の検査モードをONにし、その後にPC103からPDLデータを送信する。そして、PDLデータを受信した外付けコントローラ102は、印刷ジョブを生成して、画像形成装置101の印刷モジュール107に投入する。ここでも、上述のJobA、JobB、JobCの3つの印刷ジョブを順次投入するケースを例に説明を行うものとする。図15の(a)及び(b)は、外部コントローラ102における印刷ジョブ制御処理の流れを示すフローチャートである。図15(a)及び(b)のフローチャートが示す一連の処理は、PC103から送信されたPDLデータを外部コントローラ102が受信したことに応答して開始する。なお、以下の説明における記号「S」はステップを意味する。
次に、検品を伴った印刷ジョブを連続投入する場合における、外部コントローラ102における印刷ジョブの制御処理について説明する。画像形成装置101の検品モジュール109は、前述の正解画像の登録ボタン403または検品開始ボタン406が押下されたときに、検査モードがONの状態となる。検品を伴う印刷を行いたいオペレータは、まず検品モジュール109の検査モードをONにし、その後にPC103からPDLデータを送信する。そして、PDLデータを受信した外付けコントローラ102は、印刷ジョブを生成して、画像形成装置101の印刷モジュール107に投入する。ここでも、上述のJobA、JobB、JobCの3つの印刷ジョブを順次投入するケースを例に説明を行うものとする。図15の(a)及び(b)は、外部コントローラ102における印刷ジョブ制御処理の流れを示すフローチャートである。図15(a)及び(b)のフローチャートが示す一連の処理は、PC103から送信されたPDLデータを外部コントローラ102が受信したことに応答して開始する。なお、以下の説明における記号「S」はステップを意味する。
S1501では、PDLデータの受信順に印刷ジョブが生成され、画像形成装置101にページ単位で順次投入される。印刷ジョブを投入する直前には、検品モジュール109が検査モードONの状態か否かの問い合わせが、画像形成装置101に対して行われる。検査モードがONの状態であることを確認すると、外部コントローラ102は、下記の表1に示すようなジョブリストを作成し、投入した印刷ジョブをメモリ209等にて保存・管理する。この際、ジョブリストに記録された印刷ジョブの元になったPDLデータも、後述のS1511やS1514の再RIP処理において使用するために保存・管理される。
表1に示すジョブリストにおいて、「ジョブID」は投入される印刷ジョブを一意に識別する番号である。そして、画像形成装置101の印刷モジュール107でも、受け付けた印刷ジョブに対して同じジョブIDが順番に割り当てられて、同様のジョブリストが作成される。つまり、ジョブIDは、外部コントローラ102と印刷モジュール107との間で共有される。「ジョブ名」は投入される印刷ジョブそれぞれの名称である。「検品フラグ」は検品モジュール109が検品処理を行う動作モードになっているか否かを示す状態フラグである。ジョブ投入時点の検品モジュール109の検査モードがONの場合に、検品フラグはONに設定される。ジョブリスト上で、ある印刷ジョブに付与された検品フラグがONであれば、検品モジュール109が検査モードONの状態で当該印刷ジョブを受け付けたことを示す。「状態」は印刷モジュール107の動作状態を示す情報である。
ここで、外部コントローラ102がディスプレイ212に表示する、印刷ジョブを管理するためのユーザインタフェース画面(ジョブ管理画面)について説明する。図16(a)~(c)はジョブ管理画面の一例である。いま、ジョブ管理画面1601には、「印刷中」、「履歴」、「待機」の3つのタブがある。各タブを押下した際に表示される画面が、それぞれ図16(a)、図16(b)、図16(c)に示されている。「印刷中」タブ1602は印刷中のジョブを表示するためのタブであり、印刷モジュール107にて印刷処理を実行している間は、実行中のジョブ名と印刷設定の概要(ユーザ、ページ数、部数)が表示される。「履歴」タブ1603は過去に印刷されたジョブを表示するためのタブであり、印刷処理が完了すると、当該タブに移動し、過去に印刷された他のジョブと共に一覧表示される。「待機」タブ1604は次回の印刷のために待機させているジョブを表示するためのタブである。例えば、印刷処理済みの見本シートを取り込むのに代えて、1部だけの印刷ジョブを実行して、その印刷結果を用いて正解画像の登録を行うユースケースもある。この場合、正解画像の登録に使用した印刷ジョブは履歴タブ1603に移行すると共に待機タブ1604にも移動する。1部印刷を行って正解画像の登録を行ったユーザは、待機タブから該当のジョブを選択し、部数を変更してから検品を伴う印刷処理を実施することも可能である。各タブにおけるOKボタン1611は、ジョブ管理画面1601を閉じるためのボタンである。そして、履歴タブ1603及び待機タブ1604における印刷ボタン1608は、選択したジョブの印刷を指示するためのボタンである。ジョブを選択すると、図16(c)に示されるように黒字の文字が白抜き文字に変化する。この状態で印刷ボタン1608をクリックすると、選択したジョブが、前回印刷した際の印刷設定に従って印刷される。印刷設定を変更して印刷を行いたい場合は、編集ボタン1609を押下して不図示の印刷設定ダイアログを開き、設定値を変更することが可能である。なお、印刷設定ダイアログは、前述の印刷設定用画面(図11を参照)に準じたUI画面である。削除ボタン1610は、待機タブ1604に表示中のジョブの中から任意のジョブを削除するためのボタンである。なお、表示項目やタブの数などはあくまで一例であり、外部コントローラ102や画像形成装置101の機能に応じて増減するものである。
S1502は、前述のNGページ情報を画像形成装置101から受信したか否かのチェック処理である。このチェック処理は、投入した全印刷ジョブの全ページ分の印刷が完了するまで継続する。NGページ情報を画像形成装置101から取得した場合にはS1503に進む。一方、NGページ情報を取得することなく投入した全印刷ジョブの全ページ分の印刷が完了した場合はS1509に進み、印刷処理を終えたすべての印刷ジョブを履歴キューに移動して本処理を終了する。
S1503では、受信したNGページ情報に基づき、NGページが属する印刷ジョブのジョブID(NGID)が導出される。画像形成装置101の検品モジュール109では、前述のとおり、印刷ジョブをページの集まりとして捉え、ページ毎に正解画像を保持して検査を行う。そこで、本ステップでは、連続投入された全印刷ジョブを通しページに置き換えて、通知されたNGページ情報が示すページ数をカウントすることで、NGIDと当該NGIDが示す印刷ジョブの何ページ目がNGページであるのかを求めることができる。図17は、前述のJobA~Cが投入順にページ単位で処理される様子を示す図である。いま、JobAの3ページ目が検品中、4ページ目が印刷中であり、2ページ目までは既にスタックトレイ341に排紙されている。以下では、JobAの3ページ目の検品でスジが検出されてNGページ情報が通知されたことに基づき、JobAを一旦キャンセルして直ちにリカバリする場合を例として、以降の各ステップの処理を説明するものとする。まず、本ステップでは、前述の表1のジョブリストを参照して、検品フラグがONになっている投入済みのJobA~Cを対象に、通しページ(ここでは12ページ)が算出される。そして、NGページ情報の値が“3”であり、JobAの処理途中であることから(図17を参照)、ジョブIDが“1”であるJobAの3ページ目で印刷欠陥が発生していることが分かり、NGIDとして“1”が導出される。
S1504では、S1503で導出されたNGIDの値がインクリメント(+1)され、ジョブポインタの値として設定される。ここで、ジョブポインタとは、次のS1505においてNGページが発生した印刷ジョブの次の印刷ジョブを探すために用いられる、アドレス情報である。いま、NGIDの値が“1”であるので、ジョブポインタの値は“2”となる。
S1505では、現在のジョブポインタと前述のジョブリストとに基づいて、NGページが発生した印刷ジョブの次の印刷ジョブがあるかどうかが判定される。判定の結果、次の印刷ジョブがあればS1506に進み、無ければS1510に進む。いま、ジョブポインタの値は“2”であり、表1のジョブリストにジョブIDが“2”のJobBが存在することから、S1506に進むことになる。
S1505では、現在のジョブポインタと前述のジョブリストとに基づいて、NGページが発生した印刷ジョブの次の印刷ジョブがあるかどうかが判定される。判定の結果、次の印刷ジョブがあればS1506に進み、無ければS1510に進む。いま、ジョブポインタの値は“2”であり、表1のジョブリストにジョブIDが“2”のJobBが存在することから、S1506に進むことになる。
S1506では、現在のジョブポインタの値と同じ値をジョブIDとして持つ印刷ジョブが、下記表2に示すような後続ジョブリストに記録される。
後続ジョブリストは、NGページの発生した印刷ジョブに続いて実行されるはずであった投入済みの印刷ジョブを記録したリストであり、復帰処理において外部コントローラ102が再投入する必要がある印刷ジョブを示すものである。ジョブポインタの値が“2”であるとき、上記表2の後続ジョブリストにおける1行目(項目行を除く)が埋まることになる。
次のS1507では、現在のジョブポインタが示す印刷ジョブのキャンセル指示が、画像形成装置101に送られる。具体的には、外部コントローラ102から画像形成装置101に対し、投入済みの印刷ジョブのうちその実行をキャンセルさせる印刷ジョブのジョブIDを指定するキャンセルコマンドを通知する。この際、前述のジョブリストからJobBを削除する処理も併せて行われる。そして、キャンセルコマンドの通知を受けた画像形成装置101側では、印刷モジュール107が、キャンセルコマンドで指定されたジョブIDに対応する印刷ジョブの実行を取りやめ、ジョブリストから該当する印刷ジョブのジョブIDを削除することになる。いま、ジョブポインタの値が“2”であるとすると、JobBのキャンセルが画像形成装置101に対して指示されることになる。
S1508では、現在のジョブポインタの値がインクリメント(+1)される。現在のジョブポインタの値が“2”であれば、1が加算されて“3”になる。インクリメントを行った後はS1505に戻って同様の処理が続行される。上述の例では、現在のジョブポインタの値が“3”のルーチンにおいて、JobCが後続ジョブリストに記録されると共にそのキャンセル指示が画像形成装置101に対してなされることになる。そして、ジョブポインタの値がインクリメントされて“4”になった時点で、対応する印刷ジョブが表1のジョブリスト内に存在しなくなってS1510に進むことになる。
ジョブリストにジョブポインタが示す印刷ジョブが存在しない場合のS1510では、NGIDをジョブIDとして持つ印刷ジョブのキャンセル指示が、画像形成装置101に送られる。具体的な指示の方法は、S1507の場合と同じである。例えばNGIDが“1”のとき、ジョブIDが“1”のJobAのキャンセル指示が画像形成装置101に対してなされることになる。この際、前述のジョブリストからJobAを削除する処理も併せて実行される。
ジョブリストにジョブポインタが示す印刷ジョブが存在しない場合のS1510では、NGIDをジョブIDとして持つ印刷ジョブのキャンセル指示が、画像形成装置101に送られる。具体的な指示の方法は、S1507の場合と同じである。例えばNGIDが“1”のとき、ジョブIDが“1”のJobAのキャンセル指示が画像形成装置101に対してなされることになる。この際、前述のジョブリストからJobAを削除する処理も併せて実行される。
図15の(b)を参照して、S1511以降の各ステップについて説明を行う。
S1511では、NGページ情報で特定されるNGページ番号とNGIDで特定されるジョブIDとに基づき再度RIP処理を行ってリカバリジョブが生成され、画像形成装置101に投入される。上述の例の場合、NGページは、通しページにおける3ページ目であり、NGIDは“1”なので、JobAの3ページ目以降のページ画像を生成するためのRIP処理が行われてリカバリジョブが生成されることになる。続くS1512では、上述のS1504と同様、S1503で導出されたNGIDの値がインクリメント(+1)され、今度は再投入ポインタの値として設定される。ここで、再投入ポインタとは、再投入する印刷ジョブを探すために用いられるアドレス情報である。NGIDの値が“1”である場合、再投入ポインタの値は“2”となる。
S1513では、S1512で設定された再投入ポインタが示す印刷ジョブが、後続ジョブリストに存在するか否かが判定される。具体的には、後続ジョブリストに記録されているジョブIDの値と再投入ポインタの値とを順番に比較し、後続ジョブリスト内に再投入ポインタの値と同じ値のジョブIDを持つ印刷ジョブが存在するかどうかがチェックされる。判定の結果、再投入ポインタが示す印刷ジョブが後続ジョブリスト内に存在する場合はS1514に進み、存在しなければS1502に戻る。再投入ポインタの値が“2”のとき、表2に示す後続ジョブリストには、ジョブIDが“2”のJobBが存在するので、S1514に進むことになる。
S1514では、再投入ポインタが示す印刷ジョブが再RIP処理によって再度生成され、画像形成装置101にページ単位で再投入される。例えば再投入ポインタの値が“2”のとき、ジョブIDが“2”であるJobBが再び生成されて画像形成装置101に再投入されることになる。そして、リカバリジョブを含む印刷ジョブを受信した画像形成装置101では、再投入された印刷ジョブに従った印刷処理が再開され、検品モジュール109によってその検品処理が再開される。続くS1515では、S1514にて再投入した印刷ジョブが後続ジョブリストから削除される。再投入ポインタの値が“2”の時点では、表2に示す後続リストからJobBが削除されることになる。
次のS1516では、再投入ポインタの値がインクリメント(+1)される。現在の再投入ポインタの値が“2”であれば、1が加算されて“3”になる。インクリメントを行った後はS1513に戻って同様の処理が続行される。上述の例では、現在の再投入ポインタの値が“3”のときのルーチンにおいてJobCが再生成・再投入された後、後続ジョブリストからJobCが削除されることになる。そして、再投入ポインタの値がインクリメントされて“4”になった時点で、対応する印刷ジョブが表2の後続ジョブリスト内に存在しなくなり(S1513でNo)、S1502に戻ることになる。
以上が、外部コントローラ102が、検品を伴った印刷処理を画像形成装置101に実行させる際のジョブ制御の内容である。なお、本実施形態では、片面印刷が指定された場合の処理を説明したが、両面印刷の場合でも同様に適用可能である。ただし、両面印刷の場合には、S1511にて生成されるリカバリジョブの開始ページがNGページの前ページとなることがある。例えば、全10ページの両面印刷のジョブを印刷中に4ページ目(つまり、2枚目のシートの裏面)で印刷欠陥が検出されたとする。この場合には、3ページ目以降(つまり、2枚目のシートの表面から)の印刷を指示するリカバリジョブが生成されることになる。
<変形例>
前述したジョブリストは、その処理中、外部コントローラ102及び画像形成装置101の各ディスプレイに表示するようにしてもよい。ジョブリストの「状態」における“印刷中”や“キャンセル”といった表示により、ユーザは、投入済み印刷ジョブの処理状況をリアルタイムに把握することができる。そして、復帰処理のために印刷ジョブをキャンセルする際には、画像形成装置101側の表示では“キャンセル”と表示しつつ、外部コントローラ102側の表示では印刷ジョブの再投入を踏まえて“印刷中”の表示を維持するようにしてもよい。
前述したジョブリストは、その処理中、外部コントローラ102及び画像形成装置101の各ディスプレイに表示するようにしてもよい。ジョブリストの「状態」における“印刷中”や“キャンセル”といった表示により、ユーザは、投入済み印刷ジョブの処理状況をリアルタイムに把握することができる。そして、復帰処理のために印刷ジョブをキャンセルする際には、画像形成装置101側の表示では“キャンセル”と表示しつつ、外部コントローラ102側の表示では印刷ジョブの再投入を踏まえて“印刷中”の表示を維持するようにしてもよい。
また、本実施形態では、外部コントローラ102から画像形成装置101に対して印刷ジョブのキャンセルコマンドの通知等を行うことで、画像形成装置101における印刷処理の停止・再開を間接的に制御していた。しかしながら、外部コントローラ102によってより直接的に画像形成装置101の制御を行うように構成してもよい。例えば、NGページが発生すると外部コントローラ102が、後続ジョブリストに含まれる印刷ジョブについて停止指示を行い、印刷モジュール107における実行を一時的に停止させる。それに続いて、NGページが発生した印刷ジョブのキャンセルとリカバリジョブの再投入を行う。このような方法によっても、同じ効果を得ることができる。
以上のとおり本実施形態によれば、印刷ジョブを連続投入してその印刷結果を検査するケースにおいて、NGページが発生したときにリカバリジョブを適切に投入し、検品を伴う印刷処理を続行することが可能とする。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
Claims (14)
- 印刷処理を行う画像形成装置と通信可能に接続される情報処理装置であって、
前記画像形成装置は、前記印刷処理によって記録媒体に形成された画像をページ単位で検査する機能を有し、
前記情報処理装置は、
前記画像形成装置に前記印刷処理を実行させるための印刷ジョブを生成して、前記画像形成装置に投入するジョブ制御手段と、
前記検査において印刷欠陥が検出されたページの情報を取得する取得手段と、
を備え、
前記ジョブ制御手段は、投入した複数の印刷ジョブについて前記情報が取得された場合、印刷欠陥が検出されたページが属する印刷ジョブの後続の印刷ジョブが前記画像形成装置において実行されないようするための指示を行った後に、当該印刷欠陥が検出されたページが属する印刷ジョブのリカバリのための印刷ジョブを生成して、前記画像形成装置に投入する、
ことを特徴とする情報処理装置。 - 前記情報は、前記複数の印刷ジョブの通しページのうち前記印刷欠陥が検出されたページのページ番号を示す情報であり、
前記ジョブ制御手段は、
前記情報に基づいて前記印刷欠陥が検出されたページが属する印刷ジョブを特定し、
前記特定された印刷ジョブの後続の印刷ジョブが前記画像形成装置において実行されないようするための指示を行った後に、当該特定された印刷ジョブのリカバリのための印刷ジョブを生成して、前記画像形成装置に投入する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記ジョブ制御手段は、前記情報が示すページ数をカウントすることで、前記印刷欠陥が検出されたページが属する印刷ジョブを特定する、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記後続の印刷ジョブが前記画像形成装置において実行されないようするための指示は、前記後続の印刷ジョブについてのキャンセル指示であり、
前記ジョブ制御手段は、前記リカバリのための印刷ジョブを投入した後、前記キャンセル指示に係る前記後続の印刷ジョブを再度生成して再投入する、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の情報処理装置。 - 前記ジョブ制御手段は、投入した複数の印刷ジョブの元になったPDLデータを保持し、当該保持したPDLデータのうち前記印刷欠陥が検出されたページが属する印刷ジョブに対応するPDLデータを用いて前記リカバリ用の印刷ジョブを生成する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記ジョブ制御手段は、投入した複数の印刷ジョブの元になったPDLデータを保持し、当該保持したPDLデータのうち前記後続の印刷ジョブに対応するPDLデータを用いて、前記後続の印刷ジョブを再度生成する、ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
- 前記後続の印刷ジョブが前記画像形成装置において実行されないようするための指示は、前記後続の印刷ジョブの実行の停止指示であり、
前記ジョブ制御手段は、前記リカバリのための印刷ジョブを投入した後、前記停止指示に係る前記後続の印刷ジョブの実行の再開を前記画像形成装置に対して指示する、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の情報処理装置。 - 前記ジョブ制御手段は、投入した印刷ジョブを管理するリストを保持し、当該リストに基づいて、前記後続の印刷ジョブを特定することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 前記印刷欠陥が検出されたページが属する印刷ジョブにおいて片面印刷が指定されている場合、前記リカバリのための印刷ジョブにおける開始ページは、前記印刷欠陥が検出されたページである、ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 前記印刷欠陥が検出されたページが属する印刷ジョブにおいて両面印刷が指定されている場合、前記リカバリのための印刷ジョブにおける開始ページは、前記印刷欠陥が検出されたページ又はその前ページである、ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- ユーザインタフェース画面を表示する表示手段をさらに備え、
前記表示手段は、前記リストに含まれている印刷ジョブの処理状況を前記ユーザインタフェース画面に表示する、
ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。 - 前記表示手段は、前記ジョブ制御手段によって、前記後続の印刷ジョブ又は前記印刷欠陥が検出されたページが属する印刷ジョブのキャンセルが指示された場合、その旨を前記ユーザインタフェース画面に表示しない、ことを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
- 印刷処理を行う画像形成装置と通信可能に接続される情報処理装置の制御方法であって、
前記画像形成装置は、前記印刷処理によって記録媒体に形成された画像をページ単位で検査する機能を有し、
前記画像形成装置に前記印刷処理を実行させるための印刷ジョブを生成して、前記画像形成装置に投入するステップと、
前記検査において印刷欠陥が検出されたページの情報を取得するステップと、
投入した複数の印刷ジョブについて前記情報が取得された場合、印刷欠陥が検出されたページが属する印刷ジョブの後続の印刷ジョブが前記画像形成装置において実行されないようするための指示を行なうステップと、
前記印刷欠陥が検出されたページが属する印刷ジョブのリカバリのための印刷ジョブを生成して、前記画像形成装置に投入するステップと、
ことを特徴とする制御方法。 - コンピュータを、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の情報処理装置として機能させるためのプログラム。
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