JP2022043891A - ウェーハの加工方法 - Google Patents

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一弘 久保田
Kazuhiro Kubota
賢史 小林
Masashi Kobayashi
俊一郎 廣沢
Shunichiro Hirozawa
公丈 万徳
Kimitake Mantoku
寛修 小澤
Hironaga Ozawa
勝 中村
Masaru Nakamura
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Abstract

【課題】貼り合わせウェーハの研削中において、デバイス領域を囲繞する外周余剰領域の部分の離脱を抑制することができるウェーハの加工方法を提供すること。【解決手段】ウェーハの加工方法は、デバイス領域と外周余剰領域とを一方の面に備えた第1のウェーハの一方の面を第2のウェーハの一方の面に貼り合わせ、貼り合わせウェーハを形成する貼り合わせウェーハ形成ステップ101と、レーザー光線によって第1のウェーハのデバイス領域の外周縁に沿った環状の改質層を厚さ方向に複数形成し、外周余剰領域に対応する外周環状部とデバイス領域に対応する中央領域とに分断する分断ステップ102と、液体中に浸漬した貼り合わせウェーハに超音波を付与することで、外周環状部を第2のウェーハから剥離し離脱させる外周環状部離脱ステップ103と、第1のウェーハを他方の面から研削して仕上げ厚さまで薄化する研削ステップ104と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、ウェーハの加工方法に関する。
TSV(Through-Silicon Via)ウェーハは、貫通電極によって2つのチップ同士の貼り合わせによる両チップの電極の接続を可能にしている。例えば、3D NANDフラッシュメモリ等は、この技術を用いて製造されている。TSVウェーハは、低背面化のため研削して薄化されるが、その場合、基台となる支持ウェーハ(シリコンやガラス、セラミックス等)に貼り合わされた状態で研削される。
通常、ウェーハの外周側面は、面取りされてR形状に形成されているため、極薄に研削されるとウェーハの外周が所謂ナイフエッジとなり、研削中にエッジの欠けが発生しやすい。研削中にエッジの欠けが発生すると、デバイスにまで欠けが延長してデバイスの破損に繋がる恐れがある。この対策として、所謂エッジトリミング技術が開発された(例えば、特許文献1参照)。
特許第4895594号公報
しかしながら、特許文献1に示されたエッジトリミング技術は、ウェーハの表面側の外周縁を環状に切削する際に、かえってデバイスに届くチッピングを発生させてデバイスを破損させるという課題があった。また、大量の切削屑が出るため、デバイスがコンタミで汚れやすいという課題があった。また、ウェーハを貼り合わせてから、デバイス領域の外周縁に沿ってレーザー光線で改質層を形成することで、研削中に発生するウェーハのエッジ欠けがデバイスに伸展することを抑制する方法も考案されたが、研削中に外周余剰領域の部分がリング状または円弧状に離脱し、研削装置の加工室内に堆積するという課題が残った。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、貼り合わせウェーハの研削中において、デバイス領域を囲繞する外周余剰領域の部分の離脱を抑制することができるウェーハの加工方法を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のウェーハの加工方法は、デバイスが形成されたデバイス領域と、該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域とを一方の面に備え、外周縁が面取りされた第1のウェーハの該一方の面を、第2のウェーハの一方の面に貼り合わせ、貼り合わせウェーハを形成する貼り合わせウェーハ形成ステップと、貼り合わせウェーハの該第1のウェーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線を該第1のウェーハの該デバイス領域の外周縁に沿って照射し、該外周縁に沿った環状の改質層をウェーハの厚さ方向に複数形成し、該第2のウェーハに貼り合わされた状態で、該第1のウェーハを該外周余剰領域に対応する外周環状部と該デバイス領域に対応する中央領域とに分断する分断ステップと、該分断ステップ実施後、液体中に浸漬した貼り合わせウェーハに該液体を介して超音波を付与する、または、貼り合わせウェーハの外周縁の界面に薬液を供給することで、該外周環状部を該第2のウェーハから剥離し、貼り合わせウェーハから離脱させる外周環状部離脱ステップと、該外周環状部離脱ステップ実施後、該第1のウェーハを他方の面から研削して仕上げ厚さまで薄化する研削ステップと、を備えることを特徴とする。
該分断ステップでは、該外周環状部と該中央領域との分断後、該レーザー光線を、該外周環状部に照射して該第1のウェーハの厚さ方向に複数の改質層を形成し、該外周環状部を複数の円弧状部に分断する予備分断ステップをさらに備えてもよい。
該分断ステップでは、該外周環状部における該第1のウェーハと該第2のウェーハが貼り合わされた界面に沿って、該第1のウェーハまたは該第2のウェーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線を照射し、該界面に剥離起点となる改質層を形成する界面加工ステップをさらに備えてもよい。
本願発明は、貼り合わせウェーハの研削中において、デバイス領域を囲繞する外周余剰領域の部分の離脱を抑制することができる。
図1は、実施形態に係るウェーハの加工方法の加工対象のウェーハの一例を示す斜視図である。 図2は、図1に示すウェーハの断面図である。 図3は、図1に示すウェーハのデバイスを拡大して示す斜視図である。 図4は、実施形態に係るウェーハの加工方法の流れを示すフローチャートである。 図5は、図4に示す貼り合わせウェーハ形成ステップの一状態を示す斜視図である。 図6は、図4に示す貼り合わせウェーハ形成ステップの図5の後の一状態を示す斜視図である。 図7は、図6に示すウェーハの断面図である。 図8は、図4に示す分断ステップの一状態を模式的に示す断面図である。 図9は、図4に示す分断ステップ中の予備分断ステップの一状態を模式的に示す断面図である。 図10は、予備分断ステップ後のウェーハを模式的に示す平面図である。 図11は、図4に示す分断ステップ中の界面加工ステップの一状態を模式的に示す断面図である。 図12は、界面加工ステップ後のウェーハを模式的に示す平面図である。 図13は、図4に示す外周環状部離脱ステップの一例を模式的に示す断面図である。 図14は、図4に示す研削ステップの一例を模式的に示す断面図である。 図15は、図4に示す研削ステップ後のウェーハを模式的に示す平面図である。 図16は、変形例に係るウェーハの加工方法の外周環状部離脱ステップの一例を模式的に示す断面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換または変更を行うことができる。
〔実施形態〕
本発明の実施形態に係るウェーハ10の加工方法を図面に基づいて説明する。まず、実施形態の加工対象であるウェーハ10の構成について説明する。図1は、実施形態に係るウェーハ10の加工方法の加工対象のウェーハ10の一例を示す斜視図である。図2は、図1に示すウェーハ10の断面図である。図3は、図1に示すウェーハ10のデバイス18を拡大して示す斜視図である。
図1に示すように、ウェーハ10は、シリコン(Si)、サファイア(Al)、ガリウムヒ素(GaAs)または炭化ケイ素(SiC)等を基板11とする円板状の半導体ウェーハ、光デバイスウェーハ等のウェーハである。ウェーハ10は、外周縁12が面取りされている。ウェーハ10の外周縁12は、実施形態において、厚さ方向の中央が最も外周側に突出するように、基板11の表面13から裏面14に至る断面円弧状に形成されている。また、ウェーハ10は、基板11の表面13側にデバイス領域15と、デバイス領域15を囲繞する外周余剰領域16と、を備える。
デバイス領域15は、基板11の表面13に格子状に設定された複数の分割予定ライン17と、分割予定ライン17によって区画された各領域に形成されたデバイス18と、を有している。外周余剰領域16は、全周に亘ってデバイス領域15を囲繞し、かつデバイス18が形成されていない領域である。
デバイス18は、実施形態では3DNANDフラッシュメモリを構成するものであるが、本発明ではこれに限定されない。図3に示すように、デバイス18は、電極パッド19と、電極パッド19に接続した貫通電極20とを備える。電極パッド19は、デバイス18の表面に少なくとも一つ(実施形態では、複数)設けられている。
貫通電極20は、実施形態において、電極パッド19と1対1で対応して設けられている。貫通電極20は、一端が対応する電極パッド19に接続し、対応する電極パッド19から基板11の裏面14に向って延びて、基板11内に埋設されている。なお、基板11の表面13から貫通電極20の他端までの長さは、実施形態ではウェーハ10の仕上げ厚さ21と等しいが、本発明では仕上げ厚さ21より長くてもよい。
貫通電極20は、基板11が薄化されてデバイス18がウェーハ10から個々に分割された際に、基板11の裏面14側に貫通する。実施形態のウェーハ10は、個々に分割されたデバイス18が貫通電極を有する所謂TSVウェーハである。なお、本発明のウェーハは、実施形態のような貫通電極を有するTSVウェーハに限定されず、貫通電極のないデバイスウェーハであってもよい。
次に、実施形態に係るウェーハ10の加工方法を説明する。実施形態のウェーハ10の加工方法は、一対のウェーハ10の表面13側を互いに貼り合わせ、一方のウェーハ10(ウェーハ10-1)を仕上げ厚さ21まで薄化する方法である。なお、以降の説明において、一対のウェーハ10のウェーハ10同士を区別する際には、一方のウェーハ10を第1のウェーハ10-1と記し、他方のウェーハ10を第2のウェーハ10-2と記し、区別しない場合には、単にウェーハ10と記す。薄化しない他方のウェーハ10-2は、実施形態ではウェーハ10-1と同様のTSVウェーハであるが、本発明ではパターンの無い、単なるサブストレートウェーハでもよい。図4は、実施形態に係るウェーハ10の加工方法の流れを示すフローチャートである。ウェーハ10の加工方法は、貼り合わせウェーハ形成ステップ101と、分断ステップ102と、外周環状部離脱ステップ103と、研削ステップ104と、を備える。
(貼り合わせウェーハ形成ステップ101)
図5は、図4に示す貼り合わせウェーハ形成ステップ101の一状態を示す斜視図である。図6は、図4に示す貼り合わせウェーハ形成ステップ101の図5の後の一状態を示す斜視図である。図7は、図6に示すウェーハ10の断面図である。貼り合わせウェーハ形成ステップ101は、第1のウェーハ10-1の一方の面を、第2のウェーハ10-2の一方の面に貼り合わせ、貼り合わせウェーハ1を形成するステップである。実施形態の貼り合わせウェーハ形成ステップ101では、第1のウェーハ10-1の表面13を、第2のウェーハ10-2の表面13に貼り合わせる。
貼り合わせウェーハ形成ステップ101では、第1のウェーハ10-1の表面13と第2のウェーハ10-2の表面13とのうちの一方に接着層22を積層する。実施形態では、第2のウェーハ10-2の表面13に接着層22を積層する。なお、接着層22は、実施形態では基材層の表裏面に粘着材層が積層された両面テープであるが、本発明では両面テープに限定されず、例えば、酸化膜でもよい。
貼り合わせウェーハ形成ステップ101では、まず、図5に示すように、第1のウェーハ10-1の表面13と第2のウェーハ10-2の表面13とを、間隔をあけて対向させる。次に、図6および図7に示すように、第1のウェーハ10-1の表面13と第2のウェーハ10-2の表面13とを貼り合わせる。これにより、貼り合わせウェーハ1を形成する。
(分断ステップ102)
図8は、図4に示す分断ステップ102の一状態を模式的に示す断面図である。分断ステップ102は、貼り合わせウェーハ形成ステップ101の後に実施される。分断ステップ102は、貼り合わせウェーハ1の第2のウェーハ10-2に貼り合わされた状態で、第1のウェーハ10-1を外周余剰領域16に対応する外周環状部とデバイス領域15に対応する中央領域とに分断するステップである。
分断ステップ102では、第1のウェーハ10-1の外周環状部と中央領域とを分断する位置に、レーザー光線30を照射して、分離起点となる改質層23を形成する。レーザー光線30は、貼り合わせウェーハ1の第1のウェーハ10-1に対して透過性を有する波長のレーザー光線である。改質層23とは、密度、屈折率、機械的強度またはその他の物理的特性が周囲のそれとは異なる状態になった領域のことを意味する。改質層23は、例えば、溶融処理領域、クラック領域、絶縁破壊領域、屈折率変化領域、およびこれらの領域が混在した領域等である。改質層23は、ウェーハ10の他の部分よりも機械的な強度等が低い。
分断ステップ102では、レーザー加工装置35によるステルスダイシングによって、第1のウェーハ10-1に改質層23を形成する。レーザー加工装置35は、チャックテーブル36と、チャックテーブル36の保持面37に保持されたウェーハ10に向けてレーザー光線30を照射するレーザー光線照射ユニット38と、チャックテーブル36とレーザー光線照射ユニット38とを相対的に移動させる移動ユニットと、を含む。
分断ステップ102では、まず、貼り合わせウェーハ1の第2のウェーハ10-2の裏面14側をチャックテーブル36の保持面37に吸引保持した後、移動ユニットによって、チャックテーブル36を加工位置まで移動させる。次に、レーザー光線照射ユニット38を第1のウェーハ10-1の裏面14側からデバイス領域15の外周縁に向けて鉛直方向に対向させた後、レーザー光線30の集光点31を第1のウェーハ10-1の内部に設定する。
分断ステップ102では、次に、チャックテーブル36を鉛直方向と平行な軸心回りに回転させながらレーザー光線照射ユニット38からレーザー光線30を第1のウェーハ10-1に照射する。すなわち、レーザー光線30を第1のウェーハ10-1のデバイス領域15の外周縁に沿って照射して、外周縁に沿った環状に連続的な点線状の改質層23を形成する。
この際、分断ステップ102では、レーザー光線30の集光点31の高さを変更して複数回レーザー光線30を照射する、または、第1のウェーハ10-1の厚さ方向に離れた複数の集光点を有するレーザー光線を照射することで、第1のウェーハ10-1の厚さ方向に複数の改質層23を形成する。改質層23からはクラックが伸展し、改質層23とクラックとの連結によって、第1のウェーハ10-1を外周余剰領域16に対応する外周環状部とデバイス領域15に対応する中央領域とに分断する。実施形態の分断ステップ102では、さらに、以下に示す予備分断ステップおよび界面加工ステップを実施する。なお、分断ステップ102では、少なくとも、図8に示す改質層23を形成して、第1のウェーハ10-1を外周環状部と中央領域とに分断すればよく、本発明では、以下に示す予備分断ステップおよび界面加工ステップの双方を実施しなくてもよい。
(予備分断ステップ)
図9は、図4に示す分断ステップ102中の予備分断ステップの一状態を模式的に示す断面図である。図10は、予備分断ステップ後のウェーハ10を模式的に示す平面図である。予備分断ステップは、外周環状部と中央領域との分断後、外周環状部を複数の円弧状部に分断するステップである。
予備分断ステップでは、まず、レーザー光線照射ユニット38を第1のウェーハ10-1の裏面14側からデバイス領域15の外周縁の所定の位置に向けて鉛直方向に対向させた後、レーザー光線30の集光点31を第1のウェーハ10-1の内部に設定する。
予備分断ステップでは、次に、移動ユニットによって、チャックテーブル36とレーザー光線照射ユニット38とを相対的に移動させながら、レーザー光線照射ユニット38からレーザー光線30を第1のウェーハ10-1に照射する。この際、レーザー光線30の集光点31が第1のウェーハ10-1の径方向外側に向かって移動するように、チャックテーブル36を移動させる。すなわち、外周余剰領域16に対応する外周環状部に放射方向にレーザー光線30を照射することによって、放射方向に連続的な点線状の改質層24を形成する。
この際、予備分断ステップでは、レーザー光線30の集光点31の高さを変更して複数回レーザー光線30を照射する、または、第1のウェーハ10-1の厚さ方向に離れた複数の集光点を有するレーザー光線を照射することで、第1のウェーハ10-1の厚さ方向に複数の改質層24を形成する。改質層24からはクラックが伸展し、改質層24とクラックとの連結によって、第1のウェーハ10-1の外周余剰領域16に対応する外周環状部を、複数の円弧状部に分断する。
(界面加工ステップ)
図11は、図4に示す分断ステップ102中の界面加工ステップの一状態を模式的に示す断面図である。図12は、界面加工ステップ後のウェーハ10を模式的に示す平面図である。界面加工ステップは、第1のウェーハ10-1と第2のウェーハ10-2が貼り合わされた界面に剥離起点となる改質層25を形成するステップである。
界面加工ステップでは、まず、レーザー光線照射ユニット38を第1のウェーハ10-1の裏面14側から外周余剰領域16の所定の位置に向けて鉛直方向に対向させた後、レーザー光線30の集光点31を第1のウェーハ10-1と第2のウェーハ10-2との界面に設定する。
界面加工ステップでは、次に、チャックテーブル36を鉛直方向と平行な軸心回りに回転させながらレーザー光線照射ユニット38からレーザー光線30を第1のウェーハ10-1と第2のウェーハ10-2との界面に照射する。すなわち、レーザー光線30を第1のウェーハ10-1の外周余剰領域16の所定の径方向位置に沿って照射して、環状に連続的な点線状の改質層25を形成する。
界面加工ステップでは、次に、レーザー光線30の集光点31の位置をウェーハ10の径方向に変更して複数回レーザー光線30を照射する、または、径方向に複数の集光点を有するレーザー光線を照射することで、界面の径方向に複数の改質層25を形成する。これにより、第1のウェーハ10-1の外周余剰領域16に対応する外周環状部と、第2のウェーハ10-2とを、界面に沿って分断する。
なお、実施形態の分断ステップ102、予備分断ステップおよび界面加工ステップでは、第1のウェーハ10-1の裏面14側からレーザー光線30を照射したが、本発明では第2のウェーハ10-2の裏面14側からレーザー光線30を照射してもよい。
(外周環状部離脱ステップ103)
図13は、図4に示す外周環状部離脱ステップ103の一例を模式的に示す断面図である。外周環状部離脱ステップ103は、分断ステップ102の後に実施される。外周環状部離脱ステップ103は、第1のウェーハ10-1の外周環状部を第2のウェーハ10-2から剥離し、貼り合わせウェーハ1から離脱させるステップである。
実施形態の外周環状部離脱ステップ103では、液体40に浸漬した貼り合わせウェーハ1に液体40を介して超音波を付与することによって、第1のウェーハ10-1の外周環状部を第2のウェーハ10-2から剥離する。液体40は、例えば、純水またはフッ化水素酸等を含む薬液である。
実施形態の外周環状部離脱ステップ103では、まず、液体40で満たされた容器41内部に貼り合わせウェーハ1を浸漬させる。この際、実施形態では、貼り合わせウェーハ1を、容器41の底面に設けられる超音波振動源42の載置面43上に載置する。
次に、超音波振動源42を駆動して超音波を発生させる。これにより、液体40を介して超音波が貼り合わせウェーハ1に付与される。貼り合わせウェーハ1に超音波が付与されると、第1のウェーハ10-1の外周余剰領域16に対応する外周環状部が第2のウェーハ10-2から剥離する。
具体的には、第1のウェーハ10-1と第2のウェーハ10-2との間の界面に形成された改質層25を分離起点として、第1のウェーハ10-1の外周環状部が第2のウェーハ10-2から剥離する。そして、改質層23、24を分離起点として、第1のウェーハ10-1のデバイス領域15に対応する中央領域から、第1のウェーハ10-1の外周環状部の各々の円弧状部が離脱する。
(研削ステップ104)
図14は、図4に示す研削ステップ104の一例を模式的に示す断面図である。図15は、図4に示す研削ステップ104後のウェーハ10を模式的に示す平面図である。研削ステップ104は、外周環状部離脱ステップ103の後に実施される。研削ステップ104は、第1のウェーハ10-1を他方の面から研削して仕上げ厚さ21まで薄化するステップである。実施形態の研削ステップ104では、第1のウェーハ10-1の裏面14から研削する。
研削ステップ104では、研削装置50によって、チャックテーブル51の保持面52に保持された第1のウェーハ10-1の裏面14を研削する。研削装置50は、チャックテーブル51と、回転軸部材であるスピンドル53と、スピンドル53の下端に取り付けられた研削ホイール54と、研削ホイール54の下面に装着される研削砥石55と、研削水供給ユニット56と、を備える。研削ホイール54は、チャックテーブル51の軸心と平行な回転軸で回転する。
研削ステップ104では、まず、チャックテーブル51の保持面52に、貼り合わせウェーハ1の第2のウェーハ10-2の裏面14側を吸引保持する。次に、チャックテーブル51を軸心回りに回転させた状態で、研削ホイール54を軸心回りに回転させる。研削水供給ユニット56から研削水57を供給するとともに、研削ホイール54の研削砥石55をチャックテーブル51に所定の送り速度で近付けることによって、研削砥石55で第1のウェーハ10-1の裏面14を研削する。
研削ステップ104では、研削装置50が仕上げ厚さ21まで第1のウェーハ10-1を研削して薄化する。研削ステップ104では、研削装置50が仕上げ厚さ21まで第1のウェーハ10-1を研削して薄化すると、裏面14側に貫通電極20の他端が露出するまたは露出する直前の状態になる。なお、図14は、第2のウェーハ10-2のデバイス18および貫通電極20を省略し、図15は、貫通電極20の他端を省略している。
以上説明したように、各実施形態に係るウェーハ10の加工方法は、貼り合わせウェーハ1を形成後、レーザー光線30で分離起点となる改質層23、24、25を形成するので、切削のエッジトリミングに比べて切削屑がデバイス18に付着する恐れがない。また、仕上げ厚さ21まで研削する前に外周余剰領域16部分を貼り合わせウェーハ1から離脱させるため、研削中に外周余剰領域16部分が離脱して加工室内に堆積することがないという効果を奏する。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、ウェーハ10の加工方法の外周環状部離脱ステップ103は、以下の変形例に示す手順であってもよい。
図16は、変形例に係るウェーハ10の加工方法の外周環状部離脱ステップ103の一例を模式的に示す断面図である。変形例の外周環状部離脱ステップ103では、貼り合わせウェーハ1の外周縁12の界面に薬液60を供給することによって、第1のウェーハ10-1の外周環状部を第2のウェーハ10-2から剥離する。
変形例の外周環状部離脱ステップ103では、薬液供給ユニット61によって、貼り合わせウェーハ1の外周縁12の界面に薬液60を供給する。薬液60は、例えば、フッ化水素酸である。
変形例の外周環状部離脱ステップ103では、まず、チャックテーブル62の保持面63に、貼り合わせウェーハ1の第2のウェーハ10-2の裏面14側を吸引保持する。次に、チャックテーブル62を軸心回りに回転させた状態で、薬液供給ユニット61によって薬液60を貼り合わせウェーハ1の外周縁12より径方向外側から界面に向かって供給する。これにより、界面の酸化膜が溶融して、第1のウェーハ10-1の外周余剰領域16に対応する外周環状部が第2のウェーハ10-2から剥離する。第1のウェーハ10-1の外周環状部を剥離させた後は、貼り合わせウェーハ1を、純水等で洗浄する。
1 貼り合わせウェーハ
10 ウェーハ
10-1 第1のウェーハ
10-2 第2のウェーハ
11 基板
12 外周縁
13 表面
14 裏面
15 デバイス領域
16 外周余剰領域
17 分割予定ライン
18 デバイス
19 電極パッド
20 貫通電極
21 仕上げ厚さ
22 接着層
23、24、25 改質層
30 レーザー光線
40 液体
50 研削装置
60 薬液

Claims (3)

  1. デバイスが形成されたデバイス領域と、該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域とを一方の面に備え、外周縁が面取りされた第1のウェーハの該一方の面を、第2のウェーハの一方の面に貼り合わせ、貼り合わせウェーハを形成する貼り合わせウェーハ形成ステップと、
    貼り合わせウェーハの該第1のウェーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線を該第1のウェーハの該デバイス領域の外周縁に沿って照射し、該外周縁に沿った環状の改質層をウェーハの厚さ方向に複数形成し、該第2のウェーハに貼り合わされた状態で、該第1のウェーハを該外周余剰領域に対応する外周環状部と該デバイス領域に対応する中央領域とに分断する分断ステップと、
    該分断ステップ実施後、液体中に浸漬した貼り合わせウェーハに該液体を介して超音波を付与する、または、貼り合わせウェーハの外周縁の界面に薬液を供給することで、該外周環状部を該第2のウェーハから剥離し、貼り合わせウェーハから離脱させる外周環状部離脱ステップと、
    該外周環状部離脱ステップ実施後、該第1のウェーハを他方の面から研削して仕上げ厚さまで薄化する研削ステップと、
    を備えるウェーハの加工方法。
  2. 該分断ステップでは、該外周環状部と該中央領域との分断後、該レーザー光線を、該外周環状部に照射して該第1のウェーハの厚さ方向に複数の改質層を形成し、該外周環状部を複数の円弧状部に分断する予備分断ステップをさらに備える、
    請求項1に記載のウェーハの加工方法。
  3. 該分断ステップでは、該外周環状部における該第1のウェーハと該第2のウェーハが貼り合わされた界面に沿って、該第1のウェーハまたは該第2のウェーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線を照射し、該界面に剥離起点となる改質層を形成する界面加工ステップをさらに備える、
    請求項1または2に記載のウェーハの加工方法。
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