JP2024046238A - ウエーハの加工方法および加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウエーハを仕上げ厚さまで研削する際のデバイスの破損を抑制することができるウエーハの加工方法および加工装置を提供すること。【解決手段】ウエーハの加工方法は、表面および裏面の少なくともいずれかに膜が形成され、外周縁が面取りされたウエーハに対して透過性を有する波長のレーザービームの集光点をウエーハの外周縁から所定距離内側に位置づけ、外周縁に沿って表面側または裏面側からレーザービームを照射することでウエーハの内部に環状の改質層を形成する環状改質層形成ステップ3と、環状改質層形成ステップ3を実施した後、ウエーハの裏面を研削して所定の厚みまで薄化する研削ステップ4と、を備え、環状改質層形成ステップ3を実施する前に、少なくとも環状改質層形成ステップ3でレーザービームが照射される照射領域に存在する膜を除去する膜除去ステップ2を更に備える。【選択図】図3

Description

本発明は、ウエーハの加工方法および加工装置に関する。
近年のデバイスチップの低背化や高集積化に伴い、3次元積層された半導体ウエーハの開発が進んでいる。例えばTSV(Through-Silicon Via)ウエーハは、貫通電極によって2つのチップ同士の貼り合わせによる両チップの電極の接続を可能にしている。
こうしたウエーハは、基台となる支持ウエーハ(シリコンやガラス、セラミックス等)に貼り合わされた状態で研削して薄化される。通常、ウエーハは、外周縁が面取りされているため、極薄に研削されると外周縁が所謂ナイフエッジとなり、研削中にエッジの欠けが発生しやすい。これにより、デバイスにまで欠けが延長してデバイスの破損に繋がる可能性がある。
ナイフエッジの対策として、ウエーハの表面側の外周縁を環状に切削する所謂エッジトリミング技術が開発された(特許文献1参照)。また、デバイスの外周縁に沿ってレーザービームを照射して環状の改質層を形成し、その後に研削を行うことで、研削中に発生するウエーハのエッジ欠けがデバイスに伸展することを抑制するエッジトリミング方法も考案された(特許文献2参照)。
特許第4895594号公報 特開2020-057709号公報
しかしながら、特許文献1の方法は、ウエーハの表面側の外周縁を環状に切削する際に、却ってデバイスに届くチッピングを発生させてデバイスを破損させる可能性があったり、大量の切削屑が出るためにデバイスがコンタミで汚れやすかったりするという課題があった。また、特許文献2の方法は、ウエーハの表面または裏面にはSiO膜に代表される酸化膜等が形成されている場合が多々あり、ウエーハの外周領域で膜厚がバラついたり、膜種が変わったりするため、レーザービームによる改質層の形成が安定的に実施できないという課題があった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ウエーハを仕上げ厚さまで研削する際のデバイスの破損を抑制することができるウエーハの加工方法および加工装置を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のウエーハの加工方法は、表面および裏面の少なくともいずれかに膜が形成され、外周縁が面取りされたウエーハを加工するウエーハの加工方法であって、該ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザービームの集光点を該ウエーハの外周縁から所定距離内側に位置づけ、該外周縁に沿って該表面側または該裏面側から該レーザービームを照射することで該ウエーハの内部に環状の改質層を形成する環状改質層形成ステップと、該環状改質層形成ステップを実施した後、該ウエーハの該裏面を研削して所定の厚みまで薄化する研削ステップと、を備え、該環状改質層形成ステップを実施する前に、少なくとも該環状改質層形成ステップで該レーザービームが照射される照射領域に存在する該膜を除去する膜除去ステップを更に備えることを特徴とする。
また、本発明のウエーハの加工方法は、該環状改質層形成ステップを実施する前に、該ウエーハの該表面側を、該ウエーハとは異なる第二のウエーハの表面側に貼り合わせる貼り合わせステップを更に備えてもよい。
また、本発明のウエーハの加工方法において、該膜除去ステップでは、該ウエーハの該照射領域および該照射領域より該外周縁側の領域を含む外周領域のみに研削砥石を当接させて研削することにより該膜を除去してもよい。
また、本発明のウエーハの加工方法において、該膜除去ステップでは、該ウエーハの該照射領域および該照射領域より該外周縁側の領域を含む外周領域のみに研磨パッドを当接させて研磨することにより該膜を除去してもよい。
また、本発明の加工装置は、表面および裏面の少なくともいずれかに膜が形成され、外周縁が面取りされたウエーハを処理する加工装置であって、該ウエーハを保持する保持ユニットと、該保持ユニットに保持された該ウエーハの外周領域に形成された該膜を除去する膜除去ユニットと、該膜除去ユニットにより該膜が除去された該外周領域における該外周縁より所定距離内側の位置に該ウエーハを透過する波長のレーザービームの集光点を位置づけ、該外周縁に沿って該レーザービームを照射することで該ウエーハの内部に環状の改質層を形成するレーザービーム照射ユニットと、を備えることを特徴とする。
また、本発明の加工装置は、該レーザービーム照射ユニットにより環状の改質層が形成された該ウエーハを研削して所定の厚みまで薄化する研削ユニットを更に備えてもよい。
また、本発明の加工装置において、該膜除去ユニットは、該外周領域のみに研削砥石を当接させて研削することで該外周領域の該膜を除去可能な外周研削ユニットを含んでもよい。
また、本発明の加工装置において、該膜除去ユニットは、該外周領域のみに研磨パッドを当接させて研磨することで該外周領域の該膜を除去可能な外周研磨ユニットを含んでもよい。
本願発明は、ウエーハを仕上げ厚さまで研削する際のデバイスの破損を抑制することができる。
図1は、実施形態に係るウエーハの加工方法の加工対象のウエーハの一例を示す斜視図である。 図2は、図1に示すウエーハの外周縁近傍を示す断面図である。 図3は、実施形態に係るウエーハの加工方法の流れを示すフローチャートである。 図4は、図3に示す貼り合わせステップの一状態を示す斜視図である。 図5は、図3に示す膜除去ステップを一部断面で示す側面図である。 図6は、図3に示す膜除去ステップ後の貼り合わせウエーハを示す断面図である。 図7は、図3に示す膜除去ステップの別の例を一部断面で示す側面図である。 図8は、図3に示す環状改質層形成ステップを一部断面で示す側面図である。 図9は、図3に示す研削ステップを一部断面で示す側面図である。 図10は、図3に示す研削ステップ後の貼り合わせウエーハを示す側面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。更に、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換または変更を行うことができる。
〔実施形態〕
本発明の実施形態に係るウエーハ10の加工方法を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態に係るウエーハ10の加工方法の加工対象のウエーハ10の一例を示す斜視図である。図2は、図1に示すウエーハ10の外周縁12近傍を示す断面図である。
図1および図2に示すウエーハ10は、シリコン(Si)、サファイア(Al)、ガリウムヒ素(GaAs)または炭化ケイ素(SiC)等を基板11とする円板状の半導体ウエーハ、光デバイスウエーハ等のウエーハであり、実施形態において、シリコンウエーハである。ウエーハ10は、図2に示すように、厚さ方向の中央が最も外周側に突出して、基板11の表面13から裏面14に亘って断面円弧状になるように、外周縁12が面取りされている。
ウエーハ10は、図1に示すように、基板11の表面13側に格子状に設定された複数の分割予定ライン15と、分割予定ライン15によって区画された各領域に形成されたデバイス16と、を有している。また、ウエーハ10は、表面13および裏面14の少なくともいずれかに、SiO膜等の酸化膜やSi膜等の窒化膜等の膜17が形成される。実施形態のウエーハ10は、裏面14側に膜17が形成される。
デバイス16は、実施形態において、3DNANDフラッシュメモリを構成し、電極パッドと、電極パッドに接続した貫通電極とを備える。貫通電極は、基板11が薄化されてデバイス16がウエーハ10から個々に分割された際に、基板11の裏面14側に貫通する。すなわち、実施形態のウエーハ10は、個々に分割されたデバイス16が貫通電極を有する所謂TSVウエーハである。なお、本発明のウエーハ10は、実施形態のような貫通電極を有するTSVウエーハに限定されず、貫通電極のないデバイスウエーハであってもよい。
図3は、実施形態に係るウエーハ10の加工方法の流れを示すフローチャートである。図3に示すように、実施形態のウエーハ10の加工方法は、貼り合わせステップ1と、膜除去ステップ2と、環状改質層形成ステップ3と、研削ステップ4と、を備える。実施形態のウエーハ10の加工方法は、一対のウエーハ10の表面13側を互いに貼り合わせ、一方のウエーハ10(第一のウエーハ10-1)を所定の仕上げ厚さ22まで薄化する方法である。
なお、以降の説明において、一対のウエーハ10のウエーハ10同士を区別する際には、一方のウエーハ10を第一のウエーハ10-1と記し、他方のウエーハ10を第二のウエーハ10-2(図5参照)と記し、区別しない場合には、単にウエーハ10と記す。薄化しない他方の第二のウエーハ10-2は、実施形態では第一のウエーハ10-1と同様のTSVウエーハであるものとして説明するが、本発明ではパターンの無い単なるサブストレートウエーハでもよい。また、本発明のウエーハ10の加工方法は、一対のウエーハ10を貼り合わせて貼り合わせウエーハ20を形成するものに限定されず、少なくとも、膜除去ステップ2と、環状改質層形成ステップ3と、研削ステップ4と、を備えればよい。
(貼り合わせステップ1)
図4は、図3に示す貼り合わせステップ1の一状態を示す斜視図である。貼り合わせステップ1は、環状改質層形成ステップ3を実施する前に実施される。実施形態の貼り合わせステップ1は、更に、膜除去ステップ2を実施する前に実施される。貼り合わせステップ1は、第一のウエーハ10-1の表面13側と、第一のウエーハ10-1とは異なる第二のウエーハ10-2の表面13側とを貼り合わせて貼り合わせウエーハ20を形成するステップである。
貼り合わせステップ1では、まず、図4に示すように、第一のウエーハ10-1の表面13と第二のウエーハ10-2の表面13とのうちの一方に接合層19を積層する。実施形態では、第二のウエーハ10-2の表面13に接合層19を積層する。なお、接合層19は、実施形態では基材層の表裏面に粘着材層が積層された両面テープであるが、本発明では両面テープに限定されず、例えば、酸化膜でもよいし、樹脂等を含む接着剤が塗布されることにより形成されるものでもよい。また、接合層19を用いず、第一のウエーハ10-1と第二のウエーハ10-2とを直接接合してもよい。
貼り合わせステップ1では、次に、図4に示すように、第一のウエーハ10-1の表面13と、第二のウエーハ10-2の表面13側に積層した接合層19とを、間隔をあけて対向させる。次に、第一のウエーハ10-1の表面13と第二のウエーハ10-2の表面13とを、接合層19を介して貼り合わせる。これにより、貼り合わせウエーハ20を形成する。
(加工装置100)
実施形態において、膜除去ステップ2、環状改質層形成ステップ3、および研削ステップ4は、加工装置100によって実施される。加工装置100は、保持ユニット110(図5、図7、図8および図9参照)と、膜除去ユニット120(図5および図7参照)と、レーザービーム照射ユニット150(図8参照)と、研削ユニット160(図9参照)と、を備える。また、加工装置100は、保持ユニット110に対して、膜除去ユニット120、レーザービーム照射ユニット150、および研削ユニット160を相対的に移動させる不図示の移動ユニットと、保持ユニット110に保持されたウエーハ10を撮像する不図示の撮像ユニットと、を更に備える。
図5、図7、図8および図9に示す保持ユニット110は、ウエーハ10を保持面(上面)で保持する。保持面は、例えば、ポーラスセラミック等から形成された円板形状である。保持面は、実施形態において、水平方向と平行な平面である。保持面は、例えば、真空吸引経路を介して真空吸引源と接続している。保持ユニット110は、保持面上に載置されたウエーハ10を吸引保持する。
図5または図7に示す膜除去ユニット120は、保持ユニット110に保持されたウエーハ10の外周領域18に形成された膜17を除去する。なお、外周領域18とは、デバイス16が形成されている領域を全周に亘って囲繞し、かつデバイス16が形成されていない領域を示す。外周領域18は、後述の環状改質層形成ステップ3において、レーザービーム151が照射される照射領域と、それより外周縁12側の領域とを含む。
膜除去ユニット120は、例えば、図5に示す外周研削ユニット130を含む。外周研削ユニット130は、回転軸部材であるスピンドル131と、スピンドル131の下端に取り付けられた研削ホイール132と、研削ホイール132の下面に装着される研削砥石133と、研削水供給ユニット134と、を備える。研削ホイール132は、保持ユニット110の軸心と平行な回転軸で回転する。研削砥石133は、保持ユニット110に保持されたウエーハ10の上面に対向する。研削水供給ユニット134は、加工点に研削水を供給するノズルを含む。
外周研削ユニット130は、保持ユニット110を軸心回りに回転させた状態で研削ホイール132を軸心回りに回転させ、研削砥石133を保持ユニット110に所定の送り速度で近付けることによって、ウエーハ10を研削する。外周研削ユニット130は、ウエーハ10の外周領域18のみに研削砥石133を当接させて研削することで、ウエーハ10の裏面14全面を覆う膜17のうち、外周領域18の膜17のみを除去可能である。
膜除去ユニット120は、例えば、図7に示す外周研磨ユニット140を含んでもよい。外周研磨ユニット140は、回転軸部材であるスピンドル141と、スピンドル141の下端に取り付けられた研磨パッド143と、研磨水供給ユニット144と、を備える。スピンドル141は、保持ユニット110の軸心と平行な回転軸で回転する。研磨パッド143は、保持ユニット110に保持されたウエーハ10の上面に対向する。研磨水供給ユニット144は、加工点に研削水を供給するノズルを含む。
外周研磨ユニット140は、保持ユニット110を軸心回りに回転させた状態でスピンドル141を軸心回りに回転させ、研磨パッド143を保持ユニット110に所定の送り速度で近付けることによって、ウエーハ10を研磨する。外周研磨ユニット140は、ウエーハ10の外周領域18のみに研磨パッド143を当接させて研磨することで、ウエーハ10の裏面14全面を覆う膜17のうち、外周領域18の膜17のみを除去可能である。
図8に示すレーザービーム照射ユニット150は、保持ユニット110の保持面に保持されたウエーハ10に対してレーザービーム151を照射するユニットである。レーザービーム照射ユニット150は、例えば、レーザービーム151を出射する発振器と、発振器から出射されたレーザービーム151を集光照射する集光器と、を有する。レーザービーム151は、例えば、ウエーハ10を透過する波長のレーザービームを含む。
レーザービーム照射ユニット150は、膜除去ユニット120により膜17が除去された外周領域18における外周縁12より所定距離内側の位置に集光点152を位置づけ、外周縁12に沿ってレーザービーム151を照射することでウエーハ10の内部に環状の改質層21(図8参照)を形成可能である。改質層21とは、密度、屈折率、機械的強度またはその他の物理的特性が周囲のそれとは異なる状態になった領域のことを意味する。改質層21は、例えば、溶融処理領域、クラック領域、絶縁破壊領域、屈折率変化領域、およびこれらの領域が混在した領域等である。改質層21は、ウエーハ10の他の部分よりも機械的な強度等が低い。
図9に示す研削ユニット160は、回転軸部材であるスピンドル161と、スピンドル161の下端に取り付けられた研削ホイール162と、研削ホイール162の下面に装着される研削砥石163と、研削水供給ユニット164と、を備える。研削ホイール162は、保持ユニット110の軸心と平行な回転軸で回転する。研削砥石163は、保持ユニット110に保持されたウエーハ10の上面に対向する。研削水供給ユニット164は、加工点に研削水を供給するノズルを含む。
研削ユニット160は、保持ユニット110を軸心回りに回転させた状態で研削ホイール162を軸心回りに回転させ、研削砥石163を保持ユニット110に所定の送り速度で近付けることによって、ウエーハ10を研削する。研削ユニット160は、レーザービーム照射ユニット150により環状の改質層21が形成されたウエーハ10を研削して所定の厚み(仕上げ厚さ22)まで薄化することが可能である。なお、研削ユニット160は、図5に示す外周研削ユニット130と同一のものであってもよい。
(膜除去ステップ2)
図5は、図3に示す膜除去ステップ2を一部断面で示す側面図である。図6は、図3に示す膜除去ステップ2後の貼り合わせウエーハ20を示す断面図である。膜除去ステップ2は、環状改質層形成ステップ3を実施する前に実施される。膜除去ステップ2は、後述の環状改質層形成ステップ3でレーザービーム151が照射される照射領域に存在する膜17を除去するステップである。膜除去ステップ2では、加工装置100の膜除去ユニット120によって膜17を除去する。
まず、図5に示すように、外周研削ユニット130によって、第一のウエーハ10-1の外周領域18のみに研削砥石133を当接させて研削する場合について説明する。膜除去ステップ2では、まず、第二のウエーハ10-2の裏面14側を保持ユニット110の保持面(上面)に吸引保持する。次に、保持ユニット110に保持された貼り合わせウエーハ20と研削ホイール132との位置合わせを行う。
具体的には、不図示の移動ユニットによって、保持ユニット110を研削ホイール132の下方の加工領域まで移動させ、研削砥石133と、第一のウエーハ10-1の裏面14側の外周領域18と、を対向させる。この際、研削砥石133の外周縁が、外周領域18の内周縁近傍の上方に位置するよう、研削砥石133の下面と外周領域18の裏面14側とを対向させる。
次に、保持ユニット110を軸心回りに回転させた状態で、研削ホイール132を軸心回りに回転させる。研削水供給ユニット134によって研削水を加工点に供給するとともに、研削ホイール132の研削砥石133を保持ユニット110に所定の送り速度で近付けることによって、研削砥石133で第一のウエーハ10-1の裏面14側から、外周領域18の膜17を研削する。これにより、図6に示すように、第一のウエーハ10-1の裏面14側における外周領域18の膜17が環状に除去される。
次に、図7に示すように、外周研磨ユニット140によって、第一のウエーハ10-1の外周領域18のみに研磨パッド143を当接させて研磨する場合について説明する。図7は、図3に示す膜除去ステップ2の別の例を一部断面で示す側面図である。外周研磨ユニット140を使用する場合でも、膜除去ステップ2では、まず、第二のウエーハ10-2の裏面14側を保持ユニット110の保持面(上面)に吸引保持する。次に、保持ユニット110に保持された貼り合わせウエーハ20と研磨パッド143との位置合わせを行う。
具体的には、不図示の移動ユニットによって、保持ユニット110を研磨パッド143の下方の加工領域まで移動させ、研磨パッド143と、第一のウエーハ10-1の裏面14側の外周領域18と、を対向させる。この際、研磨パッド143の外周縁が、外周領域18の内周縁近傍の上方に位置するよう、研磨パッド143の下面と外周領域18の裏面14側とを対向させる。
次に、保持ユニット110を軸心回りに回転させた状態で、スピンドル141を軸心回りに回転させる。研磨水供給ユニット144によって研磨水を加工点に供給するとともに、研磨パッド143を保持ユニット110に所定の送り速度で近付けることによって、研磨パッド143で第一のウエーハ10-1の裏面14側から、外周領域18の膜17を研磨する。これにより、図6に示すように、第一のウエーハ10-1の裏面14側における外周領域18の膜17が環状に除去される。
(環状改質層形成ステップ3)
図8は、図3に示す環状改質層形成ステップ3を一部断面で示す側面図である。環状改質層形成ステップ3は、ウエーハ10の外周縁12から所定距離内側において、外周縁12に沿って内部に環状の改質層21を形成するステップである。実施形態の環状改質層形成ステップ3は、加工装置100のレーザービーム照射ユニット150によるステルスダイシングによって、第一のウエーハ10-1の内部に改質層21を形成する。
環状改質層形成ステップ3では、ウエーハ10の外周領域18において、外周縁12から所定距離内側の位置に沿って表面13側または裏面14側からレーザービーム151を照射することで、分断起点となる改質層21を形成する。レーザービーム151の照射領域は、平面視で環形状を示す。レーザービーム151は、ウエーハ10に対して透過性を有する波長のレーザービームであり、例えば、赤外線(Infrared rays;IR)である。
環状改質層形成ステップ3では、まず、貼り合わせウエーハ20を保持した保持ユニット110を、レーザービーム照射ユニット150の下方まで搬送する。次に、第一のウエーハ10-1とレーザービーム照射ユニット150の集光器との位置合わせを行う。具体的には、不図示の移動ユニットによって、保持ユニット110をレーザービーム照射ユニット150の下方の照射領域まで移動させる。次に、不図示の撮像ユニットで第一のウエーハ10-1を撮影しアライメントすることで、レーザービーム照射ユニット150の照射部を、膜17が除去された外周領域18における外周縁12から所定距離内側の位置に向けて鉛直方向に対向させた後、レーザービーム151の集光点152を、第一のウエーハ10-1の内部に設定する。
環状改質層形成ステップ3では、次に、保持ユニット110を垂直な軸心回りに回転させながら、レーザービーム照射ユニット150からレーザービーム151を、第一のウエーハ10-1の裏面14側から照射する。すなわち、レーザービーム151を第一のウエーハ10-1の外周領域18において、外周縁12から所定距離内側の位置に沿って照射して、環状に連続的な改質層21を形成する。
この際、環状改質層形成ステップ3では、レーザービーム151の集光点152の高さを変更して複数回レーザービーム151を照射する、または、第一のウエーハ10-1の厚さ方向に離れた複数の集光点152を有するレーザービーム151を照射することで、第一のウエーハ10-1の厚さ方向に複数の改質層21を形成してもよい。改質層21からはクラックが伸展し、改質層21とクラックとの連結によって、第一のウエーハ10-1の外周縁12から所定距離内側の位置に環状の分割起点が形成される。
(研削ステップ4)
図9は、図3に示す研削ステップ4を一部断面で示す側面図である。図10は、図3に示す研削ステップ4後の貼り合わせウエーハ20を示す側面図である。研削ステップ4は、環状改質層形成ステップ3を実施した後に実施される。研削ステップ4は、第一のウエーハ10-1の裏面14側を研削して所定の仕上げ厚さ22まで薄化するステップである。実施形態の研削ステップ4では、加工装置100の研削ユニット160によって、第一のウエーハ10-1の裏面14側を研削して所定の仕上げ厚さ22まで薄化する。
研削ステップ4では、まず、貼り合わせウエーハ20を保持した保持ユニット110を、研削ユニット160の下方まで搬送する。次に、保持ユニット110を軸心回りに回転させた状態で、研削ホイール162を軸心回りに回転させる。研削水供給ユニット164によって研削水を加工点に供給するとともに、研削ホイール162の研削砥石163を保持ユニット110に所定の送り速度で近付けることによって、研削砥石163で第一のウエーハ10-1の裏面14を研削し、図10に示す所定の仕上げ厚さ22まで薄化する。この際、第一のウエーハ10-1の外周領域18は、研削負荷により除去される。
以上説明したように、実施形態に係るウエーハ10の加工方法は、外周縁12に沿った環状の改質層21を形成するためにレーザービーム151を照射する照射領域を含む外周領域18を予め研削または研磨し、膜17を除去しておくことにより、安定的にレーザー加工を施すことが可能となる。このため、第一のウエーハ10-1の裏面14側を仕上げ厚さ22まで研削して、外周領域18を除去する際のデバイス16破損を好適に抑制できるという効果を奏する。
また、外周領域18の膜17のみを除去すればいいので、全面を研削または研磨して除去する場合や、切削ブレードで外周領域18をトリミングする場合と比較して時間を短縮でき、研削屑、研磨屑、または切削屑の発生も低減できる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、第一のウエーハ10-1の外周領域18を除去する際、円錘台形状にトリミングしてもよい。すなわち、分割起点となる改質層21を、第一のウエーハ10-1の厚み方向において、裏面14側から表面13側に向かって、内周側から外周側に傾斜するように形成してもよい。
また、研削ステップ4における外周領域18の除去を促進するため、外周領域18を複数の領域に予め分断するレーザー加工を研削ステップ4より前に実施してもよい。この場合、例えば、ステルスダイシングにより、外周領域18に放射状の改質層21を形成することによって、外周領域18を放射状に分割してもよい。
10 ウエーハ
10-1 第一のウエーハ(ウエーハ)
10-2 第二のウエーハ
12 外周縁
13 表面
14 裏面
17 膜
18 外周領域
20 貼り合わせウエーハ
21 改質層
22 仕上げ厚さ(所定の厚み)
100 加工装置
110 保持ユニット
120 膜除去ユニット
130 外周研削ユニット
133 研削砥石
140 外周研磨ユニット
143 研磨パッド
150 レーザービーム照射ユニット
151 レーザービーム
152 集光点
160 研削ユニット
163 研削砥石

Claims (8)

  1. 表面および裏面の少なくともいずれかに膜が形成され、外周縁が面取りされたウエーハを加工するウエーハの加工方法であって、
    該ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザービームの集光点を該ウエーハの外周縁から所定距離内側に位置づけ、該外周縁に沿って該表面側または該裏面側から該レーザービームを照射することで該ウエーハの内部に環状の改質層を形成する環状改質層形成ステップと、
    該環状改質層形成ステップを実施した後、該ウエーハの該裏面を研削して所定の厚みまで薄化する研削ステップと、
    を備え、
    該環状改質層形成ステップを実施する前に、少なくとも該環状改質層形成ステップで該レーザービームが照射される照射領域に存在する該膜を除去する膜除去ステップを更に備えることを特徴とする、
    ウエーハの加工方法。
  2. 該環状改質層形成ステップを実施する前に、該ウエーハの該表面側を、該ウエーハとは異なる第二のウエーハの表面側に貼り合わせる貼り合わせステップを更に備えることを特徴とする、
    請求項1に記載のウエーハの加工方法。
  3. 該膜除去ステップでは、該ウエーハの該照射領域および該照射領域より該外周縁側の領域を含む外周領域のみに研削砥石を当接させて研削することにより該膜を除去することを特徴とする、
    請求項1または2に記載のウエーハの加工方法。
  4. 該膜除去ステップでは、該ウエーハの該照射領域および該照射領域より該外周縁側の領域を含む外周領域のみに研磨パッドを当接させて研磨することにより該膜を除去することを特徴とする、
    請求項1または2に記載のウエーハの加工方法。
  5. 表面および裏面の少なくともいずれかに膜が形成され、外周縁が面取りされたウエーハを処理する加工装置であって、
    該ウエーハを保持する保持ユニットと、
    該保持ユニットに保持された該ウエーハの外周領域に形成された該膜を除去する膜除去ユニットと、
    該膜除去ユニットにより該膜が除去された該外周領域における該外周縁より所定距離内側の位置に該ウエーハを透過する波長のレーザービームの集光点を位置づけ、該外周縁に沿って該レーザービームを照射することで該ウエーハの内部に環状の改質層を形成するレーザービーム照射ユニットと、
    を備えることを特徴とする加工装置。
  6. 該レーザービーム照射ユニットにより環状の改質層が形成された該ウエーハを研削して所定の厚みまで薄化する研削ユニットを更に備えることを特徴とする、
    請求項5に記載の加工装置。
  7. 該膜除去ユニットは、該外周領域のみに研削砥石を当接させて研削することで該外周領域の該膜を除去可能な外周研削ユニットを含むことを特徴とする、
    請求項5または6に記載の加工装置。
  8. 該膜除去ユニットは、該外周領域のみに研磨パッドを当接させて研磨することで該外周領域の該膜を除去可能な外周研磨ユニットを含むことを特徴とする、
    請求項5または6に記載の加工装置。
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