JP2022042156A - 遠心圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】気体の安定した流れを形成し、遠心圧縮機の運転効率の低下および遠心圧縮機が流せる気体の最大流量の低下を低減可能な遠心圧縮機を提供する。【解決手段】遠心圧縮機は、主軸1と、複数の羽根車3と、複数の羽根車3を収容するケーシング2と、戻り流路23に配置された複数のガイドベーン5を備える。各ガイドベーン5は、固定ガイドベーン30と、固定ガイドベーン30に連続して配置された可変ガイドベーン32とを備えており、可変ガイドベーン32は、可変ガイドベーン32の翼弦L1と、基準直線L2とが成す角度θが、シュラウド側からハブ側に向かうにつれて大きくなるように構成されている。基準直線L2は、主軸1の軸心CPと、可変ガイドベーン32の回転軸35の軸心AXとを結ぶ直線である。【選択図】図10

Description

本発明は、気体を圧縮するための遠心圧縮機に関し、特に、複数の羽根車を備えた多段遠心圧縮機に関する。
遠心圧縮機として、複数の羽根車を備えた多段遠心圧縮機がある。このような多段遠心圧縮機は、例えば、冷凍機に用いられる冷媒ガスを圧縮するために用いられる。多段遠心圧縮機は、一般に、主軸に固定された複数の(複数段の)羽根車と、主軸を回転させる電動機などの駆動源と、羽根車を内部に収容したケーシングと、隣接する2つの羽根車のうちの前段の羽根車から吐き出された気体を後段の羽根車に導く戻り流路に配置された複数のガイドベーンとを備えている。多段遠心圧縮機は、駆動源によって主軸とともに回転される複数の羽根車によって圧縮された気体を排出するように構成されている。複数のガイドベーンは、戻り流路内で放射状に等間隔を開けて配列されており、複数のガイドベーンによって、戻り流路内の気体の流れが遠心圧縮機の径方向内側向きの流れに整流される。
このようなガイドベーンの一例として、戻り流路に固定される固定ガイドベーンと、気体の流れ方向において固定ガイドベーンの下流側に連続して配置される可変ガイドベーンから構成されたものがある。可変ガイドベーンは、固定ガイドベーンに対して旋回可能に戻り流路に配置される。可変ガイドベーンの旋回角度(すなわち、固体ガイドベーンに対する可変ガイドベーンの開度)を変更することで、多段遠心圧縮機は所望の流量と圧力ヘッドで、効率よく運転できる。
図13は、可変ガイドベーンの開度を説明するための図である。図13は、主軸101の軸方向(主軸101が延びる方向)から固定ガイドベーン130と、可変ガイドベーン132を見た図である。図13では、2つの固定ガイドベーン130および2つの可変ガイドベーン132のみが図示されており、他の複数の固定ガイドベーン130および他の複数の可変ガイドベーン132の図示は省略されている。図13において、実線で示す可変ガイドベーン132の位置は、固定ガイドベーン130に対する可変ガイドベーン132の開度が100%である位置を示し、点線で示す可変ガイドベーン132の位置は、固定ガイドベーン130に対する可変ガイドベーン132の開度が0%である位置を示している。言い換えれば、可変ガイドベーン132の開度は、固定ガイドベーン130に対する可変ガイドベーン132の旋回角度αに相当する。可変ガイドベーン132が図13の点線で示す位置にある場合、旋回角度αは0である。
一般に、主軸と平行な方向における可変ガイドベーンの断面形状は一定である(すなわち、変化しない)。言い換えれば、可変ガイドベーンの翼弦(主軸の軸心に垂直な面で見たときの可変ガイドベーンの前縁と後縁とを結ぶ直線)は、可変ガイドベーンの高さ方向(主軸の軸心に平行な方向)の位置によって変化しない。
特開2011-43130号公報
多段遠心圧縮機は、可変ガイドベーンの開度を、多段遠心圧縮機を流れる気体の流量に応じて変更する。例えば、遠心圧縮機を流れる気体の流量を増加させるとき、遠心圧縮機は、可変ガイドベーンの開度を大きくし、遠心圧縮機を流れる気体の流量を減少させるとき、可変ガイドベーンの開度を小さくする。
しかしながら、可変ガイドベーンの開度を大きくすると、可変ガイドベーンを沿って流れる気体の転向(流れの曲がり)が大きくなるため、気体の流れの剥離が発生したり、戻り流路の出口付近で羽根車の回転に対して逆方向の気体の旋回(逆予旋回)が発生することがある。戻り流路内において、ハブ側(主軸が延びる方向に関して前段の羽根車側)の気体の流れは、シュラウド側(主軸が延びる方向に関して後段の羽根車側)の気体の流れよりも境界層のエネルギー損失等に起因する低エネルギー流体が集積しやすいために、気体の流れの剥離や剥離によるガイドベーンの流れの転向機能低下に伴う後段の羽根車入口における逆予旋回は、シュラウド側よりもハブ側で発生しやすい。
気体の流れの剥離や逆予旋回は、気体の安定した流れを阻害する。不安定な気体の流れは、遠心圧縮機の運転効率を低下させたり、遠心圧縮機が流せる気体の最大流量を低下させたりする一因となり得る。気体の最大流量の低下は、遠心圧縮機の運転範囲の低下につながる。
そこで、本発明は、気体の安定した流れを形成し、遠心圧縮機の運転効率の低下および遠心圧縮機が流せる気体の最大流量の低下を低減可能な遠心圧縮機を提供することを目的とする。
一態様では、主軸と、前記主軸に固定された複数の羽根車と、前記複数の羽根車を収容するケーシングと、前記複数の羽根車のうちの第1の羽根車から吐き出された気体を前記第1の羽根車の次段の羽根車である第2の羽根車に導く戻り流路に配置された複数のガイドベーンと、を備え、各ガイドベーンは、固定ガイドベーンと、該固定ガイドベーンに連続して配置された可変ガイドベーンと、を備えており、前記可変ガイドベーンは、前記可変ガイドベーンの翼弦と、基準直線とが成す角度が、シュラウド側からハブ側に向かうにつれて大きくなるように構成されており、前記基準直線は、前記主軸の軸心と、前記可変ガイドベーンの回転軸の軸心とを結ぶ直線である、遠心圧縮機が提供される。
一態様では、前記可変ガイドベーンは、後縁部に鍔部を有し、前記可変ガイドベーンを初期位置に配置させたときに、隣接する2つの可変ガイドベーンのうちの第1の可変ガイドベーンの鍔部のみが第2の可変ガイドベーンに接触するように構成されている。
一態様では、前記第1の可変ガイドベーンの後縁は、前記鍔部の接触位置よりも前記遠心圧縮機の径方向外側に位置する。
本発明によれば、ハブ側の可変ガイドベーンの負圧面に沿った気体の流れの転向(流れの曲がり)を、シュラウド側の可変ガイドベーンの負圧面に沿った気体の流れの転向よりも小さくすることができる。すなわち、可変ガイドベーンのハブ側の翼負荷を可変ガイドベーンのシュラウド側の翼負荷よりも低減させることができる。その結果、気体の流れの剥離や逆予旋回の発生が低減され、遠心圧縮機は、戻り流路内で均一な気体の流れを形成することができる。したがって、遠心圧縮機は、遠心圧縮機の運転効率の低下および遠心圧縮機が流せる気体の最大流量の低下を低減させることができる。
遠心圧縮機の一実施形態を示す模式図である。 ガイドベーンを主軸の軸心方向から見た模式図である。 可変ガイドベーンが開いているときの状態を示す模式図である。 可変ガイドベーンの斜視図である。 図4の可変ガイドベーンを図4の矢印Aで示す方向から見た図である。 図4の可変ガイドベーンを図4の矢印Bで示す方向から見た図である。 可変ガイドベーンの平面図である。 図7の可変ガイドベーンを図7の矢印Dで示す方向から見た側面図である。 図7のC-C線断面図である。 図10(a)は、シュラウド面を示す図であり、図10(b)は、図8のE-E線端面図であり、図10(c)は、図8のF-F線端面図であり、図10(d)は、図8のG-G線端面図であり、図10(e)は、ハブ面を反転させた図である。 基準直線を説明する図である。 本実施形態の可変ガイドベーンの負圧面を沿って流れる気体の流れの詳細を示す図である。 可変ガイドベーンの開度を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、遠心圧縮機の一実施形態を示す模式図である。本実施形態の遠心圧縮機は、気体を圧縮する装置である。遠心圧縮機は、例えば、ターボ冷凍機に使用され、冷媒ガス(気体)を圧縮する。
図1に示すように、遠心圧縮機は、主軸1と、主軸1に固定された複数(複数段)の(図1では、2つの)羽根車3a,3bと、羽根車3a,3bを収容するケーシング2と、羽根車3aの吐出側に配置された複数のガイドベーン5と、主軸1の端部に連結され、主軸1を回転させる電動機などの駆動源(図示せず)と、を備えている。主軸1は、軸受9により回転可能に支持されている。駆動源によって、複数の羽根車3a,3bが主軸1と一体に回転される。
ケーシング2の内部には、隣接する2つの羽根車3a,3bのうちの前段の羽根車3aから後段の羽根車3bまで延びる気体流路20が形成されている。ケーシング2は、吸込口12およびスクロール流路13を有しており、吸込口12から吸い込まれた気体は、羽根車3a、気体流路20、羽根車3bおよびスクロール流路13を通ってスクロール流路13に連通する吐出口(図示せず)から排出される。羽根車3a,3bは同じ方向(吸込口12方向)を向いて直列に配列されている。以下の説明では、羽根車3a,3bを総称して単に羽根車3と呼ぶ場合がある。本実施形態の遠心圧縮機は、複数の羽根車3を備えた多段遠心圧縮機である。
気体流路20は、ディフューザー流路21、クロスオーバー流路22、および戻り流路23を有している。ディフューザー流路21は、羽根車3aの半径方向外側に配置された流路であり、羽根車3aの気体出口と連通している。クロスオーバー流路22は、ディフューザー流路21に接続され、羽根車3aから吐き出された気体の流れ方向を、半径方向内側に向かう方向に反転させるための流路である。戻り流路23は、クロスオーバー流路22に接続され、ディフューザー流路21およびクロスオーバー流路22を通った気体(すなわち、羽根車3aから吐き出された気体)を羽根車3bに導く流路である。
複数のガイドベーン5は、気体流路20の戻り流路23に配置されている。本実施形態では、複数のガイドベーン5は、羽根車3aの背面側(羽根車3b側)に配置されたディスク7と、ケーシング2との間に形成された戻り流路23に配置されている。主軸1は、ディスク7を貫通して延びている。ディスク7の位置は固定されており、ディスク7は、主軸1の回転に伴って回転しない。
各ガイドベーン5は、固定ガイドベーン30と、可変ガイドベーン32とを備えている。可変ガイドベーン32は、気体の流れ方向において固定ガイドベーン30の下流側に配置されている。可変ガイドベーン32は、固定ガイドベーン30に連続して配置されている。固定ガイドベーン30の位置は戻り流路23内で固定されている一方で、可変ガイドベーン32は、固定ガイドベーン30に対して旋回可能に戻り流路23に配置されている。
遠心圧縮機は、可変ガイドベーン32に連結されたベーンコントローラ8をさらに備えている。ベーンコントローラ8は、可変ガイドベーン32の開度(すなわち、固定ガイドベーン30に対する旋回角度)を、遠心圧縮機を流れる気体の流量に応じて制御する。
図示しない駆動源によって主軸1を回転させると、羽根車3が回転し、気体が吸込口12を通って羽根車3aに流入する。回転する羽根車3aによって気体が圧縮され、圧縮された気体が羽根車3aの出口から気体流路20に流入する。気体流路20の戻り流路23に到達した気体は、ガイドベーン5に沿って流れ、次段の羽根車3bに流入し、回転する羽根車3bによって気体がさらに圧縮される。羽根車3bの出口から吐き出された気体は、スクロール流路13を通って吐出口(図示せず)から吐き出される。
本実施形態の遠心圧縮機は、2段の羽根車3a,3bを備えた多段遠心圧縮機であるが、羽根車3の数は本実施形態に限定されない。一実施形態では、遠心圧縮機は、3段以上の羽根車3を備えていてもよい。この場合、複数の気体流路20がケーシング2内に形成され、複数のガイドベーン5が、各気体流路20の戻り流路23に配置される。各戻り流路23は、ある段の羽根車3と、次段の羽根車3の間に形成される。気体は複数の羽根車3および複数のガイドベーン5によって順次昇圧され、最終的にスクロール流路13に気体は集められ、スクロール流路13を通って吐出口(図示せず)から排出される。
図2は、ガイドベーン5を主軸1の軸心CP方向から見た模式図である。より具体的には、図2は、ガイドベーン5をシュラウド側(羽根車3b側)から見た図である。図2に示すように、固定ガイドベーン30は、湾曲した側面を有し、ディスク7の周方向に沿って等間隔に配列されている。複数の可変ガイドベーン32の開度を調整するベーンコントローラ8は、ケーシング2に連結されていてもよく、ケーシング2と離れて配置されていてもよい。
可変ガイドベーン32は、回転軸35を備えており、可変ガイドベーン32は、回転軸35を中心に図2の矢印で示す方向に旋回するように構成されている。ベーンコントローラ8は、複数の可変ガイドベーン32の全てが同じ旋回角度になるように、可変ガイドベーン32の旋回角度(開度)を制御する。可変ガイドベーン32は、回転軸35を中心に旋回することによって、隣接する2つの固定ガイドベーン30の間に形成された気体の流路を閉じたり開いたりする。
図2は、可変ガイドベーン32が閉じている状態を示している。図2に示す可変ガイドベーン32の位置は、可変ガイドベーン32の開度が0%である位置であり、可変ガイドベーン32の初期位置に相当する。複数の可変ガイドベーン32が初期位置にあるとき、各可変ガイドベーン32は、隣り合う他の可変ガイドベーン32に接触する。具体的には、各可変ガイドベーン32の後縁部に形成された鍔部49のみが隣接する可変ガイドベーン32の前縁部45に接触する。
初期位置にある可変ガイドベーン32は、隣接する2つのガイドベーン5の間に形成された気体の流路を塞ぎ、気体がこの流路を流れることを阻害する。したがって、遠心圧縮機の運転開始時と運転終了時は、可変ガイドベーン32を初期位置に移動させ、吐出口から気体が逆流することを防止する。また、可変ガイドベーン32を遠心圧縮機に組み付けるときには、可変ガイドベーン32を初期位置に配置する。隣接する2つの可変ガイドベーン32のうちの一方の可変ガイドベーン32の鍔部49を他方の可変ガイドベーン32の前縁部45に接触させることにより、各可変ガイドベーン32の位置決めを行うことができる。
図3は、可変ガイドベーン32が開いているときの状態を示す模式図である。より具体的には、図3に示す可変ガイドベーン32の位置は、可変ガイドベーン32の開度が100%である位置である。ベーンコントローラ8は、可変ガイドベーン32の開度を図2に示す0%から図3に示す100%の間で制御する。一実施形態では、ベーンコントローラ8は、図3に示す100%を超えた開度まで可変ガイドベーンを開いてもよい。可変ガイドベーン32が閉じた状態(図2参照)から開くと、隣接するガイドベーン5の間に気体の流路が形成され、気体は、可変ガイドベーン32に沿って、遠心圧縮機の径方向内側(図3の矢印で示す方向)に向かって流れる。固定ガイドベーン30および可変ガイドベーン32を含むガイドベーン5は戻り流路23内の気体の流れを遠心圧縮機の径方向内側の流れに整流する。
ベーンコントローラ8は、可変ガイドベーン32の開度を、遠心圧縮機を流れる気体の流量に応じて制御する。具体的には、ベーンコントローラ8は、遠心圧縮機を流れる気体の流量が大きく(小さく)なるにつれて、可変ガイドベーン32の開度を大きく(小さく)する。
上述のように、可変ガイドベーン32は、固定ガイドベーン30に連続して配置されている。可変ガイドベーン32の全長は、ガイドベーン5の全長(固定ガイドベーン30と可変ガイドベーン32とを合わせた長さ)の20%~60%であることが好ましい。
図4は、可変ガイドベーン32の斜視図であり、図5は、図4の可変ガイドベーン32を図4の矢印Aで示す方向から見た図であり、図6は、図4の可変ガイドベーン32を図4の矢印Bで示す方向から見た図である。図4乃至図6に示すように、可変ガイドベーン32は、シュラウド側(羽根車3b側)に位置するシュラウド面37と、ハブ側(羽根車3a側)に位置し、かつシュラウド面37と反対側の面であるハブ面38とを有している。
可変ガイドベーン32は、シュラウド面37とハブ面38の間で捻れた三次元形状を有している。言い換えれば、可変ガイドベーン32は、可変ガイドベーン32の断面形状を変化させながら主軸1(図1参照)と平行な方向に延びている。以下、本明細書では、可変ガイドベーン32の高さ方向を、シュラウド面37およびハブ面38に垂直な方向(主軸1の軸心CP方向)と定義し、可変ガイドベーン32の高さをシュラウド面37からハブ面38までの距離と定義する。
シュラウド面37と、ハブ面38とは圧力面40および負圧面41によって接続されている。圧力面40は、図3の矢印で示す気体の流れ方向に対して右側に位置する面であり、凹状の曲面を有する湾曲面である。負圧面41は、図3の矢印で示す気体の流れ方向に対して左側に位置する面であり、凸状の曲面である。圧力面40および負圧面41は滑らかな曲面であり、圧力面40および負圧面41は、可変ガイドベーン32の前縁47と後縁48で接触する。
図7は、可変ガイドベーン32の平面図であり、図8は、図7の可変ガイドベーン32を図7の矢印Dで示す方向から見た側面図である。図7および図8に示すように、可変ガイドベーン32は、可変ガイドベーン32が開いているときの気体の流れ方向において上流側の端部である前縁部45と、下流側の端部である後縁部46とを有している。
前縁部45は、上記前縁47、圧力面40、および負圧面41の一部を含んでおり、前縁47、圧力面40、および負圧面41によって形成される滑らかな曲面を有している。後縁部46は、上記後縁48、圧力面40、および負圧面41の一部を含んでおり、後縁48、圧力面40、および負圧面41によって形成される滑らかな曲面を有している。前縁47は、可変ガイドベーン32が開いているときの気体の流れ方向において上流側の可変ガイドベーン32の先端であり、後縁48は、気体の流れ方向において下流側の可変ガイドベーン32の先端である。
図4乃至図8に示すように、可変ガイドベーン32は、後縁部46に鍔部49を有している。具体的には、可変ガイドベーン32は、シュラウド側の後縁部46に鍔部49を有している。鍔部49は、ハブ側の後縁48bよりも気体の流れ方向において下流側に位置しており、シュラウド側の後縁48aは、鍔部49の先端に位置している。
図9は、図7のC-C線断面図であり、図10(a)は、シュラウド面37を示す図であり、図10(b)は、図8のE-E線端面図であり、図10(c)は、図8のF-F線端面図であり、図10(d)は、図8のG-G線端面図であり、図10(e)は、ハブ面38を反転させた図である。図9に示すように、圧力面40は、可変ガイドベーン32の高さ方向に関して斜めに傾いている。
図10(a)乃至図10(e)に示すように、可変ガイドベーン32の翼弦L1の傾きは、シュラウド側からハブ側に向かうにつれて大きくなっている。翼弦L1は、主軸1の軸心CPに垂直な面(可変ガイドベーン32の高さ方向に垂直な面)で見たときの可変ガイドベーン32の前縁47と後縁48とを結ぶ直線である。
具体的には、翼弦L1と基準直線L2とが成す角度θは、シュラウド側からハブ側に向かうにつれて大きくなっている。基準直線L2は、図11に示すように、主軸1の軸心CPと回転軸35の軸心AXを結ぶ直線である。図11では、1つのガイドベーン5のみが図示されており、他の複数のガイドベーン5の図示は、省略されている。図11は、可変ガイドベーン32が閉じている状態を示している。圧力面40および負圧面41は、捻れながらシュラウド面37およびハブ面38に接続されている。
図12は、本実施形態の可変ガイドベーン32の負圧面41を沿って流れる気体の流れの詳細を示す図である。可変ガイドベーン32を図9および図10(a)乃至図10(e)を参照して説明した構造とすることで、ハブ側の可変ガイドベーン32の負圧面41に沿った気体の流れの転向を、シュラウド側の可変ガイドベーン32の負圧面41に沿った気体の流れの転向よりも小さくすることができる。具体的には、図12に示すように、可変ガイドベーン32の負圧面41側に侵入した気体の流れHは、シュラウド側では、流れIとなり、ハブ側では、流れIよりも流れの転向が小さい流れJになる。その結果、可変ガイドベーン32のハブ側の翼負荷を可変ガイドベーン32のシュラウド側の翼負荷よりも低減させることができる。その結果、可変ガイドベーン32の負圧面41を沿って流れる気体のハブ側で発生する流れの剥離や、戻り流路23の出口付近における逆予旋回の発生を低減させることができる。したがって、遠心圧縮機は、戻り流路23内で均一な気体の流れを形成することができ、遠心圧縮機の運転効率の低下および遠心圧縮機が流すことができる気体の最大流量の低下を低減させることができる。
可変ガイドベーンの形状を、シュラウド面とハブ面の間で捻れた三次元形状とすることで、可変ガイドベーンを初期位置に移動させたときに、隣り合う可変ガイドベーン同士の間に比較的大きな隙間が生じる場合がある。このような隙間によって、吐出口から気体が逆流することや、組み付け時に、正確に可変ガイドベーンの位置決めを行えないことがある。
上述のように、本実施形態の可変ガイドベーン32は、後縁部46に鍔部49を有している。鍔部49は、隣接する他の可変ガイドベーン32に接触可能に構成されており、ハブ側の後縁部46は、隣接する他の可変ガイドベーン32に接触しないように構成されている。複数の可変ガイドベーン32が初期位置に配置されているとき、隣接する2つの可変ガイドベーン32のうちの一方の可変ガイドベーン32の鍔部49のみが他方の可変ガイドベーン32に接触する(図2参照)。具体的には、鍔部49は、他の可変ガイドベーン32の前縁部45の圧力面40(図2には図示せず)に接触する。このとき可変ガイドベーン32の後縁48b(図2には図示せず)は、鍔部49の接触位置よりも遠心圧縮機の径方向外側に位置する。
したがって、可変ガイドベーン32の可動域が増加し、大きな隙間なく可変ガイドベーン32を閉じることができる。その結果、吐出口からの気体の逆流を防止することができる。また、大きな隙間なく可変ガイドベーン32を閉じることができるので、作業者は、正確に可変ガイドベーン32の位置決めを行うことができる。
鍔部49は、捻れていてもよいし、捻れていなくてもよい。言い換えれば、鍔部49の最もハブ側の高さ位置からシュラウド面37までの間で、上記角度θが同じであってもよい。鍔部49の最もハブ側の高さ位置からシュラウド面37までの間で、上記角度θが同じであっても、鍔部49の最もハブ側の高さ位置からハブ面38までの間で、上記角度θが、シュラウド側からハブ側に向かうにつれて大きくなっていれば、ハブ側における流れの転向を小さくすることや、大きな隙間なく可変ガイドベーン32を閉じることができる。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
1 主軸
2 ケーシング
3,3a,3b 羽根車
5 ガイドベーン
7 ディスク
8 ベーンコントローラ
9 軸受
12 吸込口
13 スクロール流路
20 気体流路
21 ディフューザー流路
22 クロスオーバー流路
23 戻り流路
30 固定ガイドベーン
32 可変ガイドベーン
35 回転軸
37 シュラウド面
38 ハブ面
40 圧力面
41 負圧面
45 前縁部
46 後縁部
47 前縁
48 後縁
49 鍔部
101 主軸
130 固定ガイドベーン
132 可変ガイドベーン

Claims (3)

  1. 主軸と、
    前記主軸に固定された複数の羽根車と、
    前記複数の羽根車を収容するケーシングと、
    前記複数の羽根車のうちの第1の羽根車から吐き出された気体を前記第1の羽根車の次段の羽根車である第2の羽根車に導く戻り流路に配置された複数のガイドベーンと、を備え、
    各ガイドベーンは、固定ガイドベーンと、該固定ガイドベーンに連続して配置された可変ガイドベーンと、を備えており、
    前記可変ガイドベーンは、前記可変ガイドベーンの翼弦と、基準直線とが成す角度が、シュラウド側からハブ側に向かうにつれて大きくなるように構成されており、
    前記基準直線は、前記主軸の軸心と、前記可変ガイドベーンの回転軸の軸心とを結ぶ直線である、遠心圧縮機。
  2. 前記可変ガイドベーンは、後縁部に鍔部を有し、
    前記可変ガイドベーンを初期位置に配置させたときに、隣接する2つの可変ガイドベーンのうちの第1の可変ガイドベーンの鍔部のみが第2の可変ガイドベーンに接触するように構成されている、請求項1に記載の遠心圧縮機。
  3. 前記第1の可変ガイドベーンの後縁は、前記鍔部の接触位置よりも前記遠心圧縮機の径方向外側に位置する、請求項2に記載の遠心圧縮機。
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