JP2016061241A - 遠心羽根車及び遠心圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】境界層の発達を抑制し、性能を十分に発揮することができる遠心羽根車、及び、遠心圧縮機を提供すること。【解決手段】ハブ20と、シュラウド21と、これらハブ20及びシュラウド21の間に配置される複数の羽根22とを備え、ハブ20に固定された回転軸の回転により流体を径方向に吹き出すインペラであって、羽根22のキャンバ線32を所定の子午面断面に投影した際の投影線33と該キャンバ線32とのなす角を傾斜角度γθとし、回転軸の回転方向とは反対方向への傾斜を正とした場合、羽根22は、前縁22Aの傾斜角度γθがハブ20側で0または正であり、シュラウド21側に向けて徐々に大きくなると共に、流体の流れ方向においては、前縁から後縁に向かって傾斜角度が徐々に小さくなるよう形成した。【選択図】図6

Description

本発明は、遠心羽根車及び遠心羽根車を備える遠心圧縮機に関する。
一般に、石油化学プラントや天然ガスプラント等においては、産業用遠心圧縮機が用いられている。この種の遠心圧縮機では、回転軸に固定されるハブと、このハブに配置される複数の羽根とを備え、回転軸の回転により流体を径方向に吹き出す遠心羽根車が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−044473号公報
従来の構成では、遠心羽根車の羽根100を吸込口101側から見た場合、図11に示すように、羽根100は、前縁102のキャンバ線103と、回転中心から径方向に延びた直線104とのなす角度が、ハブ側の壁面105からシュラウド側の壁面106に亘って略0°に形成されている。また、吹出口107側から羽根100を見た場合、図12に示すように、羽根100は、後縁108を含む羽根後半部が、羽根100の負圧面Sとシュラウド側の壁面106と対向するように斜めに傾斜している。
ところで、この種の遠心羽根車では、流体の流路を形成するシュラウド側の壁面106に、境界層109が発生し、この境界層109は、羽根前半部におけるシュラウド側の壁面106の減速域で発達する。また、羽根100の表面においても、回転によって正圧のかかる正圧面Pに比べて減速の大きい負圧面Sで、前縁102を起点とした境界層が発達する。この境界層は、遠心力により半径上側へ吸い寄せられてシュラウド側の壁面106に発生した境界層109に流入して合体し、これにより更にシュラウド側の壁面106の境界層109が発達する。このように発達した境界層は、羽根後半部でも更に成長し、羽根出口側で大きなエネルギー欠損部分を作るため、遠心羽根車の性能を損なうことが想定された。しかし、従来の構成では、特に、羽根前半部におけるシュラウド側の壁面106で発達する境界層109を抑制する工夫がなされていなかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、境界層の発達を抑制し、性能を十分に発揮することができる遠心羽根車、及び、遠心圧縮機を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の遠心羽根車は、ハブと、シュラウドと、前記ハブ及び前記シュラウドの間に配置される複数の羽根とを備え、ハブに固定された回転軸の回転により流体を径方向に吹き出す遠心羽根車であって、羽根のキャンバ線を所定の子午面断面に投影した際の投影線と該キャンバ線とのなす角を傾斜角度とし、回転軸の回転方向とは反対方向への傾斜を正とした場合、羽根は、前縁の傾斜角度がハブ側で0または正であり、シュラウド側に向けて徐々に大きくなると共に、流れ方向においては、前縁から後縁に向かって傾斜角度が徐々に小さくなるよう形成した。
この構成によれば、羽根は、前縁の傾斜角度がハブ側で0または正であり、シュラウド側に向けて徐々に大きくなるため、羽根の前縁から前半部にかけて、羽根の正圧面がシュラウドと対向する。このため、羽根の正圧面の力で境界層をシュラウド側へ押し付けることにより、境界層の発達を抑制できる。また、羽根の負圧面では、境界層が遠心力により負圧面へ押し付けられることにより、シュラウド側への移動が抑えられ、境界層の発達を抑制できる。さらに、流れ方向においては、前縁から後縁に向かって傾斜角度が徐々に小さくなるよう形成したため、羽根の後半部における羽根の表面面積を低減することで、羽根の後半部で羽根表面に発達する境界層の量を小さくできる。これにより、羽根出口側でのエネルギー欠損部分の発生を抑え、遠心羽根車の性能を十分に発揮することができる。
また、この構成において、羽根は、後縁の傾斜角度がハブ側で0または正であり、シュラウド側に向けて徐々に大きくなることが好ましい。この構成によれば、羽根の後半部でも、羽根の正圧面がシュラウドと対向するため、羽根の正圧面の力で境界層をシュラウド側へ押し付けることにより、境界層の発達を抑制できる。
また、羽根は、後縁の傾斜角度がハブ側からシュラウド側まで0または正であることが好ましい。また、正の値は0に近い方が好ましい。この構成によれば、羽根の後縁の長さが最短距離になるため、羽根の後縁厚みからの後流の量が最小化される。さらに、羽根の後半部における羽根の表面面積を低減することで、羽根の後半部で羽根表面に発達する境界層の量を、従来よりも小さくできる。
また、羽根の前縁は、子午面断面に投影した際に、ハブ側からシュラウド側まで直線状、もしくは、ハブ側とシュラウド側との間で、流れ方向上流側に凸となる形状とすることが好ましい。この構成によれば、シュラウドに対向する羽根の前縁部分の面積を大きくすることができ、その分、境界層の発達をより効果的に抑制できる。
また、遠心圧縮機は、上記した遠心羽根車を備えるため、羽根出口側でのエネルギー欠損部分の発生を抑え、遠心圧縮機の圧縮効率の向上を図ることができる。
本発明にかかる遠心羽根車によれば、羽根は、前縁の傾斜角度がハブ側で0または正であり、シュラウド側に向けて徐々に大きくなると共に、流れ方向においては、前縁から後縁に向かって前記傾斜角度が徐々に小さくなるよう形成したため、羽根の前縁から前半部にかけて、羽根の正圧面がシュラウドと対向することにより、境界層の発達を抑制でき、羽根出口側でのエネルギー欠損部分の発生を抑え、遠心羽根車の性能を十分に発揮することができる。
図1は、本実施形態に係る遠心圧縮機の縦断面図である。 図2は、インペラを示す部分拡大図である。 図3は、子午面断面上に表される羽根の傾斜角度を説明するための図である。 図4は、子午面断面に投影された羽根を示す図である。 図5は、インペラの吸入口を軸方向から見た図である。 図6は、インペラの羽根の前縁の形状を示す模式図である。 図7は、インペラの吹出口を径方向から見た図である。 図8は、インペラの吹出口を軸方向から見た図である。 図9は、インペラの羽根の後縁の形状を示す模式図である。 図10は、従来と本実施形態の羽根の形状による境界層の成長の変化を示す実験計測図である。 図11は、従来のインペラの羽根の前縁の形状を示す模式図である。 図12は、従来のインペラの羽根の後縁の形状を示す模式図である。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、以下の実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本実施形態にかかる遠心圧縮機の縦断面図である。遠心圧縮機1は、複数のパーツを組み合わせて構成されるケーシング2と、ケーシング2内に図示省略の軸受を介してその軸線L回りに回転可能に支持される回転軸5と、の回転軸5に固定されて該回転軸5と一体に回転するように設けられたクローズドタイプのインペラ6,6とを備える。すなわち、本実施形態の遠心圧縮機1は、2段式の遠心圧縮機である。
この遠心圧縮機1は、図示省略の駆動装置により回転軸5が駆動され、インペラ6,6が回転されることによって、ケーシング2に設けられている吸込口10を介して圧縮対象のガスあるいは空気等の流体が吸い込まれる。吸込口10には、ケーシング2内に形成された吸込空間10Aを介して、吸入流路11が接続され、この吸入流路11は、回転軸5の軸線L方向(軸方向)に沿って曲がり、1段目のインペラ6の吸入口6Aに対向して開口している。
吸込口10から吸い込まれた流体は、1段目のインペラ6の回転によって遠心力が付与され、その運動エネルギーがインペラ6の吹出口6Bに設けられている1段目のベーンレスディフューザ12で圧力エネルギーに変換される。さらに、この流体は、リターンベンド14、リターンベーン15を経て、次段圧縮ステージである2段目のインペラ6の吸入口6Aに導かれるようになっている。
この圧縮流体は、2段目のインペラ6によっても同様に遠心力が付与され、2段目のベーンレスディフューザ12で運動エネルギーが圧力エネルギーに変換され、さらに高圧の圧縮流体となってスクロール16に吐出される。そして、スクロール16からケーシング2に設けられている吐出口17を経て図示省略の吐出配管へと送出されるようになっている。なお、図1中の符号18は、インペラ6のスラストを調整するために設けられているバランスピストンである。次にインペラ6について説明する。
図2は、インペラを示す部分拡大図である。インペラ6は、図2に示すように、回転軸5に固着されるハブ20と、ハブ20に対して径方向および軸方向に隙間を設けて配置されるシュラウド21と、ハブ20とシュラウド21との間に配置される複数の羽根22とを備える。この羽根22は、図示は省略するが、軸線Lの周囲に間隔を開けて放射状に配置されている。また、羽根22の前縁22Aは、インペラ6の吸入口6A側に位置し、後縁22Bはインペラ6の吹出口6Bまで延びている。
ところで、インペラ6の吸入口6A側では、ハブ20と共に、流体の流路を形成するシュラウド21の内壁面21Aに境界層が発生する。この境界層は、羽根22の前縁22Aから後縁22Bに向けて流体が流れる際に、シュラウド21の内壁面21Aで成長(発達)し、吹出口(羽根出口側)6Bで大きなエネルギー欠損を生じるため、インペラの性能を損なうことが想定された。本実施形態では、境界層の成長を抑えるために、羽根22の形状について以下の構成を有する。
まず、インペラ6の羽根22の形状を規定するために必要な傾斜角度について説明する。図3は、子午面断面上に表される羽根の傾斜角度を説明するための図であり、図4は、子午面断面に投影された羽根を示す図である。インペラ6の羽根22は3次元形状を有するため、図3、4に示す円筒座標系を用いて傾斜角度を表現する。
図3、4において、Z軸は回転軸5の軸線Lを示している。また、Z軸と、X軸から所定の角度θのなす角で原点Oから延びる直線rとで形成されるrZ面が所定の子午面断面30を示す。この子午面断面30に羽根22を投影した場合に、符号31で示す破線は、子午面流路を羽根スパン方向に等面積に分割した線(流線)となる。
図3において、符号32は、投影前における羽根(例えば前縁)のキャンバ線である。このキャンバ線32を子午面断面30に投影すると投影線(子午面断面30に平行な羽根のキャンバ線の投影線)33が形成される。この投影線33とキャンバ線32とのなす角が本実施形態の羽根22の傾斜角度(羽根の周方向への傾斜角度)γθとして規定される。なお、傾斜角度γθの正負は、回転軸5の回転方向に応じて規定され、本実施形態では、回転方向と反対側(反回転方向)と正とする。
なお、符号34は、子午面断面30に垂直な羽根のキャンバ線の投影線を示し、上記した投影線33とZ軸(子午面断面30に平行移動した平行線Z´)とのなす角γZを子午面断面30に投影した羽根の軸方向の傾き角とする。
次に、羽根22の形状について説明する。図5は、インペラの吸入口を軸方向から見た図であり、図6は、インペラの羽根の前縁の形状を示す模式図である。図6に示すように、前縁22Aは、ハブ20の内壁面20Aよりもシュラウド21の内壁面21A側に突き出すように湾曲して形成されている。具体的には、前縁22Aのキャンバ線32は、上記した子午面断面30(図3)への投影線33に対する傾斜角度γθが、ハブ20側では略0または正であり、シュラウド21側に向けて徐々に大きくなるように湾曲している。この構成では、羽根22の前縁22Aは、シュラウド21側が反回転方向に傾斜することにより、羽根22の正圧面Pがシュラウド21の内壁面21Aに対向して配置される。さらに、傾斜角度γθは、シュラウド21側に向けて徐々に大きくなるため、前縁22Aは、シュラウド21側ほど傾き、よりシュラウド21の内壁面21Aと対向することとなる。このため、羽根22の正圧面Pが生じる力Fは、シュラウド21側に向けて徐々にシュラウド21の内壁面21Aに向かう。なお、前縁22Aの湾曲は、1つの円弧に沿って湾曲させても良いし、複数の円弧を組み合わせて湾曲させても良い。
この構成によれば、羽根22は、前縁22Aの傾斜角度γθがハブ20側で0または正であり、シュラウド21側に向けて徐々に大きくなるため、流れ方向における羽根22の前縁22Aから前半部にかけて、羽根22の正圧面Pがシュラウド21の内壁面21Aと対向する。このため、羽根22の正圧面Pの力Fで境界層35をシュラウド21の内壁面21Aへ押し付けることにより、境界層35の発達を抑制できる。また、羽根22の負圧面S側では、負圧面Sに発生した境界層35が遠心力F1により負圧面Sへ押し付けられることにより、シュラウド21側への移動が抑えられ、境界層35の発達を抑制できる。
次に、羽根22の後縁22B側について説明する。図7は、インペラの吹出口を径方向から見た図であり、図8は、吹出口を軸方向から見た図であり、図9は、インペラの羽根の後縁の形状を示す模式図である。羽根22の後縁22B側は、前縁22A側とは異なり、投影線33に対するキャンバ線32の傾斜角度γθが略0または正に形成される。この正の値は0に近い方が好ましい。また、羽根22の前縁22Aと後縁22Bとの間は、流体の流れ方向に沿って、傾斜角度γθが徐々に小さくなる(0に近づく)ように形成される。この構成では、羽根22の後縁22Bは、ハブ20の内壁面20Aおよびシュラウド21の内壁面21Aに対して略垂直に立設されることにより、軸線L方向の高さ(長さ)を最短距離にできるため、羽根22の後縁22Bの厚みからの後流の量が最小化される。
次に、本実施形態の効果について説明する。図10は、従来と本実施形態の羽根の形状による境界層の成長の変化を示す実験計測図である。図10において、A〜Cは、従来(図11、12)の羽根100を用いた構成での境界層の変化を示し、D〜Fは本実施形態の羽根22を用いた構成での境界層の変化を示す。具体的には、A,Dは、それぞれインペラの流出口手前での境界層の量を示す。また、B,Eは、それぞれインペラの流出口へ向かう途中箇所での境界層の量を示す。さらに、C,Fは、それぞれ羽根の流れ方向の長さの中間部での境界層の量を示す。
従来の構成では、流体の流れ方向(C→B→A)に沿って、境界層109(境界層の集積発達部の中で特に圧力損失の大きい部分)の量が増加している。これに対して、本実施形態では、流体の流れ方向(F→E→D)に沿って、わずかに境界層35(境界層の集積発達部の中で特に圧力損失の大きい部分)の量が増えてはいるものの、従来の構成に比べて格段に境界層の量が低減しており、境界層(境界層の集積発達部の中で特に圧力損失の大きい部分)の成長を抑制できたことが理解できる。
以上、説明したように、本実施形態によれば、ハブ20と、シュラウド21と、これらハブ20及びシュラウド21の間に配置される複数の羽根22とを備え、ハブ20に固定された回転軸5の回転により流体を径方向に吹き出すインペラ6であって、羽根22のキャンバ線32を所定の子午面断面30に投影した際の投影線33と該キャンバ線32とのなす角を傾斜角度γθとし、回転軸5の回転方向とは反対方向への傾斜を正とした場合、羽根22は、前縁22Aの傾斜角度γθがハブ20側で0または正であり、シュラウド21側に向けて徐々に大きくなるため、羽根22の前縁22Aから前半部にかけて、羽根22の正圧面Pがシュラウド21の内壁面21Aと対向する。このため、羽根22の正圧面Pの力Fで境界層35をシュラウド21の内壁面21A側へ押し付けることにより、境界層35の発達を抑制できる。また、羽根22の負圧面Sでは、境界層35が遠心力F1により負圧面Sへ押し付けられることにより、シュラウド21側への移動が抑えられ、境界層35の発達を抑制できる。
さらに、流体の流れ方向においては、前縁22Aから後縁22Bに向かって傾斜角度γθが徐々に小さくなるよう形成されたため、羽根22の後半部における羽根22の表面面積を低減することで、羽根22の後半部で羽根表面に発達する境界層の量を小さくできる。これにより、羽根出口側でのエネルギー欠損部分の発生を抑え、インペラ6の性能を十分に発揮することができる。
また、本実施形態によれば、羽根22は、後縁22Bの傾斜角度γθがハブ20側からシュラウド21側まで0または正であるため、羽根22の後縁22Bにおける軸線L方向の高さ(長さ)を最短距離にできるため、羽根22の後縁22Bの厚みからの後流の量が最小化される。さらに、羽根22の後半部における羽根22の表面面積を低減することで、羽根22の後半部で羽根表面に発達する境界層の量を従来よりも格段に小さくできる。
また、本実施形態の遠心圧縮機1は、上記したインペラ6を備えるため、羽根22出口側でのエネルギー欠損部分の発生を抑え、遠心圧縮機1の圧縮効率の向上を図ることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記した内容により本発明が限定されるものではない。例えば、上記した実施形態では、羽根22の後縁22Bの傾斜角度γθがハブ20側からシュラウド21側まで0または正である構成について説明したが、羽根22の後縁の傾斜角度γθがハブ20側で0または正であり、シュラウド21側に向けて徐々に大きくなっても良い。この構成によれば、羽根22の後半部でも、羽根22の正圧面Pがシュラウド21の内壁面21Aと対向するため、羽根22の正圧面Pの力で境界層35をシュラウド21側へ押し付けることにより、境界層35の発達をより効果的に抑制できる。
また、上記した実施形態では、羽根22の前縁22Aは、子午面断面に投影した際に、ハブ20とシュラウド21とを略直線とした形状をしているが、これに限るものではなく、ハブ20とシュラウド21との間で、前縁22Aを流体の流れ方向上流側に突出する凸形状としても良い。この構成によれば、シュラウド21に対向する羽根22の前縁22A部分の面積を大きくすることができ、その分、境界層35の発達をより効果的に抑制できる。
また、本実施形態では、羽根22の前縁は、傾斜角度γθがハブ20側からシュラウド21側に向けて徐々に大きく湾曲する構成としたが、これに限るものではなく、傾きを中折れ状に急に大きく(屈曲)する構成(スパン方向のどこかに不連続部を設ける構成)としても良い。この場合、屈曲する部分(不連続部)は1つでなく複数設けても良い。
また、本実施形態では、インペラ6は、2段式の遠心圧縮機1に設けられているが、インペラを備える圧縮機であれば、単段式の遠心圧縮機や3段以上の多段遠心圧縮機に適用することは可能である。
1 遠心圧縮機
2 ケーシング
5 回転軸
6 インペラ(回転羽根車)
6A 吸入口
6B 吹出口
10 吸込口
10A 吸込空間
11 吸入流路
12 ベーンレスディフューザ
14 リターンベンド
15 リターンベーン
16 スクロール
17 吐出口
18 バランスピストン
20 ハブ
20A 内壁面
21 シュラウド
21A 内壁面
22 羽根
22A 前縁
22B 後縁
30 子午面断面
32 キャンバ線
33 投影線
35 境界層(境界層の集積発達部の中で特に圧力損失の大きい部分)
100 羽根
101 吸込口
102 前縁
103 キャンバ線
104 直線
105 壁面
106 壁面
107 吹出口
108 後縁
109 境界層(境界層の集積発達部の中で特に圧力損失の大きい部分)
L 軸線
O 原点
P 正圧面
S 負圧面
Z´ 平行線
r 直線
γθ 傾斜角度

Claims (5)

  1. ハブと、シュラウドと、前記ハブ及び前記シュラウドの間に配置される複数の羽根とを備え、前記ハブに固定された回転軸の回転により流体を径方向に吹き出す遠心羽根車であって、
    前記羽根のキャンバ線を所定の子午面断面に投影した際の投影線と該キャンバ線とのなす角を傾斜角度とし、前記回転軸の回転方向とは反対方向への傾斜を正とした場合、
    前記羽根は、前縁の前記傾斜角度が前記ハブ側で0または正であり、前記シュラウド側に向けて徐々に大きくなると共に、流れ方向においては、前縁から後縁に向かって前記傾斜角度が徐々に小さくなるよう形成したことを特徴とする遠心羽根車。
  2. 前記羽根は、後縁の前記傾斜角度が前記ハブ側で0または正であり、前記シュラウド側に向けて徐々に大きくなることを特徴とする請求項1に記載の遠心羽根車。
  3. 前記羽根は、後縁の前記傾斜角度が前記ハブ側から前記シュラウド側まで0または正であることを特徴とする請求項1に記載の遠心羽根車。
  4. 前記羽根の前縁は、子午面断面に投影した際に、前記ハブ側から前記シュラウド側まで直線状、もしくは、前記ハブ側と前記シュラウド側との間で、流れ方向上流側に凸となる形状としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の遠心羽根車。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の遠心羽根車を備えることを特徴とする遠心圧縮機。
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