JP2022037925A - 食肉改質剤、食肉の改質方法および改質された食肉加工食品の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】天然由来成分により構成され、かつ、食肉に軟らかさとジューシーさを付与することができ、さらに冷蔵保存されても、軟らかくジューシーな食感を有する食肉加工食品を製造し得る食肉改質剤を提供する。【解決手段】焼き塩、澱粉およびプロテアーゼを含有する食肉改質剤とする。【選択図】なし
Description
本発明は、食肉に軟らかさおよびジューシーさを付与することのできる食肉改質剤、食肉の改質方法および改質された食肉加工食品の製造方法に関する。
牛肉、豚肉、鶏肉等の畜肉、魚介の肉等の食肉を加工した食肉加工食品は、弁当や総菜として、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等で販売され、多くの消費者に利用されている。
かかる食肉加工食品は、調理後消費者に喫食されるまでにある程度の時間を要し、また冷蔵保存されるものも多いのが実情である。そのため、食肉加工食品が消費者に喫食される際には、加工された食肉が硬くなったり、ジューシーさが損なわれたりして、食感が著しく低下してしまうという問題があった。
それゆえ、食肉加工食品の食感の低下を防止することを目的として、食肉の改質を図る試みが多くなされてきた。
たとえば、アルカリ製剤(リン酸塩類、炭酸塩類)やグルタチオン製剤による改質が行われてきたが、アルカリ製剤による改質には、体内カルシウムがリン酸塩により排出されるという問題や、食感が繊維感のない不美味なものとなる、時間が経過すると食感が硬くなり異味(主に苦味、渋み)が発生するといった問題があった。
また、グルタチオン製剤による改質には、歩留まりの向上には効果がなく、保存時に品質の劣化が見られるという問題があった。
かかる食肉加工食品は、調理後消費者に喫食されるまでにある程度の時間を要し、また冷蔵保存されるものも多いのが実情である。そのため、食肉加工食品が消費者に喫食される際には、加工された食肉が硬くなったり、ジューシーさが損なわれたりして、食感が著しく低下してしまうという問題があった。
それゆえ、食肉加工食品の食感の低下を防止することを目的として、食肉の改質を図る試みが多くなされてきた。
たとえば、アルカリ製剤(リン酸塩類、炭酸塩類)やグルタチオン製剤による改質が行われてきたが、アルカリ製剤による改質には、体内カルシウムがリン酸塩により排出されるという問題や、食感が繊維感のない不美味なものとなる、時間が経過すると食感が硬くなり異味(主に苦味、渋み)が発生するといった問題があった。
また、グルタチオン製剤による改質には、歩留まりの向上には効果がなく、保存時に品質の劣化が見られるという問題があった。
上記したアルカリ製剤やグルタチオン製剤による改質における問題点を解決するため、塩化ナトリウムに対しマグネシウムを0.02重量部~0.7重量部含む焼き塩と、グルタチオン、糖アルコールやオリゴ糖、ならびにエステル化および/またはエーテル化された澱粉誘導体とを、それぞれ特定の含有量比にて含有する食肉用改良剤(特許文献1、2)、アルギニン、焼き塩および乳酸カルシウムをそれぞれ特定の含有量にて含有する液状調味料(特許文献3)、エーテル化澱粉およびエステル化澱粉からなる群より選択される1種以上の加工澱粉と、炭酸水素ナトリウムとを含有する食肉加工用混合物(特許文献4)等が提案されている。
また、アルカリ製剤やグルタチオン製剤を用いずに食肉の改質を図る技術として、乳酸カルシウム、塩化カルシウム等のカルシウム塩と米澱粉とを、特定の含有量比にて含有する食肉改質剤(特許文献5)、粒径が25μm以下の澱粉と、食用油脂とを含有する食肉用品質改良剤(特許文献6)等が提案されている。
また、アルカリ製剤やグルタチオン製剤を用いずに食肉の改質を図る技術として、乳酸カルシウム、塩化カルシウム等のカルシウム塩と米澱粉とを、特定の含有量比にて含有する食肉改質剤(特許文献5)、粒径が25μm以下の澱粉と、食用油脂とを含有する食肉用品質改良剤(特許文献6)等が提案されている。
さらに、プロテアーゼによる食肉の軟化が検討され、たとえば、バシラス(Bacillus)属細菌に由来するプロテアーゼおよびアスペルギルス(Aspergillus)属真菌に由来するプロテアーゼから選択される1種または2種以上のプロテアーゼと、金属含有酵母とを含有する食肉改質剤(特許文献7)が提案されている。
しかしながら、上記特許文献1~6に記載された技術では、食肉に軟らかさとジューシーさを付与するとともに、特に冷蔵保存された際に、軟らかくジューシーな食感を有する食肉加工食品を得ることは困難であった。
また、特許文献7に記載された技術のように、肉の軟化のためにプロテアーゼを用いた場合には、食肉が過剰に軟化されてしまうことがあった。
それゆえ、食肉に軟らかさとジューシーさを付与することができ、さらに冷蔵保存されても、軟らかくジューシーな食感を有する食肉加工食品を製造し得る食肉改質剤が求められている。
さらに、昨今の消費者の天然志向に伴い、天然由来成分により構成される食肉改質剤の需要が高まっている。
また、特許文献7に記載された技術のように、肉の軟化のためにプロテアーゼを用いた場合には、食肉が過剰に軟化されてしまうことがあった。
それゆえ、食肉に軟らかさとジューシーさを付与することができ、さらに冷蔵保存されても、軟らかくジューシーな食感を有する食肉加工食品を製造し得る食肉改質剤が求められている。
さらに、昨今の消費者の天然志向に伴い、天然由来成分により構成される食肉改質剤の需要が高まっている。
そこで、本発明は、天然由来成分により構成され、かつ、食肉に軟らかさとジューシーさを付与することができ、さらに冷蔵保存されても、軟らかくジューシーな食感を有する食肉加工食品を製造し得る食肉改質剤を提供することを目的とした。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、焼き塩、澱粉およびプロテアーゼを組み合わせることにより、食肉に軟らかさおよびジューシーさを付与し得る食肉改質剤を得ることができ、該食肉改質剤により改質された食肉を用いて製造された食肉加工食品は、冷蔵保存した際にも、軟らかくジューシーで、良好な食感を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、以下に関する。
[1]焼き塩、澱粉およびプロテアーゼを含有する食肉改質剤。
[2]澱粉の平均粒子径が25μm以下である、[1]に記載の食肉改質剤。
[3]澱粉が、米澱粉、タピオカ澱粉およびトウモロコシ澱粉からなる群より選択される1種以上である、[1]または[2]に記載の食肉改質剤。
[4]澱粉が、米澱粉、タピオカ澱粉、トウモロコシ澱粉およびワキシーコーン澱粉からなる群より選択される1種以上である、[1]または[2]に記載の食肉改質剤。
[5]プロテアーゼが中性プロテアーゼである、[1]~[4]のいずれかに記載の食肉改質剤。
[6]プロテアーゼが中性金属プロテアーゼである、[1]~[4]のいずれかに記載の食肉改質剤。
[7]焼き塩の含有量が、食肉100gに対する焼き塩の添加量が0.15g~6gとなる量である、[1]~[6]のいずれかに記載の食肉改質剤。
[8]澱粉の含有量が、食肉100gに対する澱粉の添加量が0.2g~10gとなる量である、[1]~[7]のいずれかに記載の食肉改質剤。
[9]プロテアーゼの含有量が、食肉100gに対するプロテアーゼの添加量が1,000U~30,000Uとなる量である、[1]~[8]のいずれかに記載の食肉改質剤。
[10][1]~[6]のいずれかに記載の食肉改質剤を食肉に接触させることを含む、食肉の改質方法。
[11]粉末状、粒状もしくは顆粒状の食肉改質剤を食肉に振りかけて接触させる、あるいは食肉改質剤の分散液または懸濁液に食肉を浸漬して接触させる、[10]に記載の改質方法。
[12]食肉100gに対し、0.15g~6gの焼き塩を接触させる、[10]または[11]に記載の改質方法。
[13]食肉100gに対し、0.2g~10gの澱粉を接触させる、[10]~[12]のいずれかに記載の改質方法。
[14]食肉100gに対し、1,000U~30,000Uのプロテアーゼを接触させる、[10]~[13]のいずれかに記載の改質方法。
[15][10]~[14]のいずれかに記載の改質方法により改質した食肉を加工することを含む、食肉加工食品の製造方法。
[1]焼き塩、澱粉およびプロテアーゼを含有する食肉改質剤。
[2]澱粉の平均粒子径が25μm以下である、[1]に記載の食肉改質剤。
[3]澱粉が、米澱粉、タピオカ澱粉およびトウモロコシ澱粉からなる群より選択される1種以上である、[1]または[2]に記載の食肉改質剤。
[4]澱粉が、米澱粉、タピオカ澱粉、トウモロコシ澱粉およびワキシーコーン澱粉からなる群より選択される1種以上である、[1]または[2]に記載の食肉改質剤。
[5]プロテアーゼが中性プロテアーゼである、[1]~[4]のいずれかに記載の食肉改質剤。
[6]プロテアーゼが中性金属プロテアーゼである、[1]~[4]のいずれかに記載の食肉改質剤。
[7]焼き塩の含有量が、食肉100gに対する焼き塩の添加量が0.15g~6gとなる量である、[1]~[6]のいずれかに記載の食肉改質剤。
[8]澱粉の含有量が、食肉100gに対する澱粉の添加量が0.2g~10gとなる量である、[1]~[7]のいずれかに記載の食肉改質剤。
[9]プロテアーゼの含有量が、食肉100gに対するプロテアーゼの添加量が1,000U~30,000Uとなる量である、[1]~[8]のいずれかに記載の食肉改質剤。
[10][1]~[6]のいずれかに記載の食肉改質剤を食肉に接触させることを含む、食肉の改質方法。
[11]粉末状、粒状もしくは顆粒状の食肉改質剤を食肉に振りかけて接触させる、あるいは食肉改質剤の分散液または懸濁液に食肉を浸漬して接触させる、[10]に記載の改質方法。
[12]食肉100gに対し、0.15g~6gの焼き塩を接触させる、[10]または[11]に記載の改質方法。
[13]食肉100gに対し、0.2g~10gの澱粉を接触させる、[10]~[12]のいずれかに記載の改質方法。
[14]食肉100gに対し、1,000U~30,000Uのプロテアーゼを接触させる、[10]~[13]のいずれかに記載の改質方法。
[15][10]~[14]のいずれかに記載の改質方法により改質した食肉を加工することを含む、食肉加工食品の製造方法。
本発明により、主として天然由来成分を含有する食肉改質剤であって、食肉に対し、軟らかさおよびジューシーさを付与し得る食肉改質剤を提供することができる。
また、本発明により、食肉に軟らかさおよびジューシーさを付与し得る食肉の改質方法を提供することができる。
さらに、本発明により、冷蔵保存されても、軟らかくジューシーで良好な食感を有する食肉加工食品の製造方法を提供することができる。それゆえ、前記製造方法は、冷蔵保存される食肉加工食品の製造に、特に好適に適用される。
また、本発明により、食肉に軟らかさおよびジューシーさを付与し得る食肉の改質方法を提供することができる。
さらに、本発明により、冷蔵保存されても、軟らかくジューシーで良好な食感を有する食肉加工食品の製造方法を提供することができる。それゆえ、前記製造方法は、冷蔵保存される食肉加工食品の製造に、特に好適に適用される。
本発明は、主として天然由来成分を含有する食肉改質剤を提供する。
ここで、「食肉」とは、食用として供される肉をいい、主として家畜、家禽、その他野生動物由来の肉であって、食用として利用される肉を指す。
家畜としては、豚、牛、羊、山羊、馬、ラクダ、ウサギ、アルパカ等が挙げられ、家禽としては、鶏、鳩、アヒル、鴨、鶉等が挙げられ、野生動物としては、鹿、猪、熊等が挙げられる。
また、本発明において食肉は、上記動物由来の食肉をいかなる大きさ、形状にカットしたものであってもよく、塊状のブロック肉、スライス肉(厚切り肉、薄切り肉)、こま切れ肉、カット肉、成形肉(屑肉、内臓肉等の肉の小片を軟らかくして固め、形状を整えた肉)等が例示される。
ここで、「食肉」とは、食用として供される肉をいい、主として家畜、家禽、その他野生動物由来の肉であって、食用として利用される肉を指す。
家畜としては、豚、牛、羊、山羊、馬、ラクダ、ウサギ、アルパカ等が挙げられ、家禽としては、鶏、鳩、アヒル、鴨、鶉等が挙げられ、野生動物としては、鹿、猪、熊等が挙げられる。
また、本発明において食肉は、上記動物由来の食肉をいかなる大きさ、形状にカットしたものであってもよく、塊状のブロック肉、スライス肉(厚切り肉、薄切り肉)、こま切れ肉、カット肉、成形肉(屑肉、内臓肉等の肉の小片を軟らかくして固め、形状を整えた肉)等が例示される。
本発明の食肉改質剤は、焼き塩、澱粉およびプロテアーゼを含有する。
本発明の食肉改質剤に含有される焼き塩は、高温(たとえば480℃以上、好ましくは500℃~600℃)で長時間(たとえば2時間程度、好ましくは2時間~4時間程度)焼成された塩である。焼成の際に、塩に含まれる塩化マグネシウムが酸化マグネシウムに変化し、水溶液は弱アルカリ性を示す。その結果、アルカリ製剤のように、食肉の中に浸透し、筋線維を緩める作用を有する。
本発明の食肉改質剤に含有される焼き塩において、塩化ナトリウム100重量部に対するマグネシウム含有量は、通常0.01重量部~2重量部程度であり、好ましくは0.02重量部~0.7重量部程度である。
また、本発明の食肉改質剤に含有される焼き塩の粒度は特に限定されないが、食肉改質剤を製造する際の取り扱い性や、粉末状、粒状、顆粒状等の食肉改質剤とした場合の使用性等の観点から、平均粒子径が10μm~1000μmであるものが好ましく、20μm~200μmであるものがより好ましく用いられる。なお、焼き塩の平均粒子径は、レーザー回折法により測定される。
本発明の食肉改質剤において、焼き塩は、1種を用いてもよく、マグネシウム含有量や平均粒子径の異なる焼き塩を、2種以上組み合わせて用いてもよい。
本発明において、焼き塩としては、市販の塩を焼成して用いることもできるが、上記したマグネシウム含有量および平均粒子径を示す市販の製品を用いることもできる。
本発明の食肉改質剤に含有される焼き塩において、塩化ナトリウム100重量部に対するマグネシウム含有量は、通常0.01重量部~2重量部程度であり、好ましくは0.02重量部~0.7重量部程度である。
また、本発明の食肉改質剤に含有される焼き塩の粒度は特に限定されないが、食肉改質剤を製造する際の取り扱い性や、粉末状、粒状、顆粒状等の食肉改質剤とした場合の使用性等の観点から、平均粒子径が10μm~1000μmであるものが好ましく、20μm~200μmであるものがより好ましく用いられる。なお、焼き塩の平均粒子径は、レーザー回折法により測定される。
本発明の食肉改質剤において、焼き塩は、1種を用いてもよく、マグネシウム含有量や平均粒子径の異なる焼き塩を、2種以上組み合わせて用いてもよい。
本発明において、焼き塩としては、市販の塩を焼成して用いることもできるが、上記したマグネシウム含有量および平均粒子径を示す市販の製品を用いることもできる。
本発明の食肉改質剤における焼き塩の含有量は、食肉改質剤の形態、食肉の改質の際のその使用方法等に応じて適宜設定されるが、食肉100gに対する添加量が、好ましくは0.15g~6gとなる量であり、より好ましくは0.2g~4gとなる量である。
焼き塩の含有量が上記範囲内であれば、食肉加工食品を調製した際の呈味に悪影響を及ぼすことなく、食肉に十分な軟らかさおよびジューシーさを付与することができる。
焼き塩の含有量が上記範囲内であれば、食肉加工食品を調製した際の呈味に悪影響を及ぼすことなく、食肉に十分な軟らかさおよびジューシーさを付与することができる。
本発明の食肉改質剤に含有される澱粉としては、植物の根、根茎、茎、果実、種子等から抽出され、製造されて、食品用として供される澱粉であれば、特に制限されることなく用いることができるが、本発明の目的には、平均粒子径が25μm以下である澱粉が好ましく用いられる。澱粉の平均粒子径が25μm以下であると、食肉に良好に浸透し、加熱時に膨潤するため、食肉において良好な保水作用を発揮することができる。
なお、澱粉の平均粒子径は、レーザー回折法により測定することができる。
なお、澱粉の平均粒子径は、レーザー回折法により測定することができる。
平均粒子径が25μm以下である澱粉としては、米澱粉、タピオカ澱粉、トウモロコシ澱粉、ワキシーコーン澱粉等を挙げることができ、なかでも、平均粒子径が2μm~15μmである米澱粉が特に好ましく用いられる。
なお、粒子径が細かい澱粉であれば、未加工の澱粉であっても、加工澱粉と同等の食肉改質効果を発揮することができ、主として天然由来成分を含有する食肉改質剤を提供するという観点からは、未加工の澱粉を用いることが好ましい。未加工の澱粉であっても、上記したように、平均粒子径が25μm以下である澱粉を用いることにより、食肉に対する良好な保水作用を発揮することができるため、好ましい食肉改質効果を奏することができる。
なお、粒子径が細かい澱粉であれば、未加工の澱粉であっても、加工澱粉と同等の食肉改質効果を発揮することができ、主として天然由来成分を含有する食肉改質剤を提供するという観点からは、未加工の澱粉を用いることが好ましい。未加工の澱粉であっても、上記したように、平均粒子径が25μm以下である澱粉を用いることにより、食肉に対する良好な保水作用を発揮することができるため、好ましい食肉改質効果を奏することができる。
本発明の食肉改質剤において、澱粉は1種を選択して用いてもよく、2種以上を選択して組み合わせて用いてもよい。
澱粉としては、植物の根、根茎、茎、果実、種子等から抽出し、精製等して用いることもできるが、各社より提供されている市販の製品を用いることができる。
澱粉としては、植物の根、根茎、茎、果実、種子等から抽出し、精製等して用いることもできるが、各社より提供されている市販の製品を用いることができる。
本発明の食肉改質剤における澱粉の含有量は、食肉改質剤の形態、食肉の改質の際のその使用方法等に応じて適宜設定されるが、食肉100gに対する添加量が、好ましくは0.2g~10gとなる量であり、より好ましくは0.25g~5gとなる量である。
澱粉の含有量が上記範囲内であれば、食肉加工食品を調製した際の食感に影響を及ぼすことなく、食肉に十分なジューシーさを付与することができる。
澱粉の含有量が上記範囲内であれば、食肉加工食品を調製した際の食感に影響を及ぼすことなく、食肉に十分なジューシーさを付与することができる。
本発明の食肉改質剤に含有されるプロテアーゼとしては、ペプチドやタンパク質のペプチド結合を加水分解する作用を有する酵素であれば、特に制限されることなく用いることができ、たとえば、キモトリプシン(chymotrypsin)、スブチリシン(subtilisin)、ナットウキナーゼ等のセリンプロテアーゼ;ペプシン、カテプシンD等のアスパラギン酸プロテアーゼ;サーモリシン等の金属プロテアーゼ;パパイン、カスパーゼ等のシステインプロテアーゼ等、触媒機構の異なる種々のプロテアーゼや、酸性プロテアーゼ、中性プロテアーゼ、アルカリ性プロテアーゼ等、至適pHの異なる種々のプロテアーゼを用いることができる。
また、その基原についても特に制限されず、パパイヤ、パイナップル、イチジク、キウイフルーツ等の植物;豚の膵臓等の動物組織;コウジカビ属(Aspergillus sp.)、ストレプトマイセス属(Streptomyces sp.)、クモノスカビ属(Rhisopus sp.)、マイタケ属(Grifola sp.)、ヒラタケ属(Pleurothus sp.)等の真菌;バシラス属(Bacillus sp.)、ゲオバチルス属(Geobacillus sp.)等の細菌に由来するもの等が挙げられる。
また、その基原についても特に制限されず、パパイヤ、パイナップル、イチジク、キウイフルーツ等の植物;豚の膵臓等の動物組織;コウジカビ属(Aspergillus sp.)、ストレプトマイセス属(Streptomyces sp.)、クモノスカビ属(Rhisopus sp.)、マイタケ属(Grifola sp.)、ヒラタケ属(Pleurothus sp.)等の真菌;バシラス属(Bacillus sp.)、ゲオバチルス属(Geobacillus sp.)等の細菌に由来するもの等が挙げられる。
本発明において、プロテアーゼは、公知の抽出・精製法、発酵法、遺伝子組み換え法等により製造して用いることもできるが、市販の酵素製剤を利用することもできる。
かかる市販の酵素製剤としては、酸性プロテアーゼでは「スミチームAP」(Aspergillus niger由来)(新日本化学工業株式会社)、「デナプシン2P」(Aspergillus sp.由来)(ナガセケムテックス株式会社)、「オリエンターゼAY」(Aspergillus niger由来)(エイチビィアイ株式会社)、「テトラーゼS」(Aspergillus niger由来)(エイチビィアイ株式会社)、「ブリューワーズクラレックス」(Aspergillus niger由来)(ディーエスエム(DSM)株式会社)、「マキシプロAFP」(Aspergillus niger由来)(ディーエスエム(DSM)株式会社)、「プロテアーゼM「アマノ」SD」(Aspergillus oryzae由来)(天野エンザイム株式会社)、「プロテアーゼYP-SS」(Aspergillus sp.由来)、(ヤクルト薬品工業株式会社)等が挙げられる。
中性プロテアーゼでは「プロテアーゼA「アマノ」SD」(Aspergillus oryzae由来)(天野エンザイム株式会社)、「プロテアーゼN「アマノ」G」(Bacillus subtilis由来)(天野エンザイム株式会社)、「プロテアーゼP「アマノ」3SD」(Aspergillus melleus由来)(天野エンザイム株式会社)、「プロチンSD-NY10」(Bacillus amyloliquefaciens由来)(天野エンザイム株式会社)、「プロチンNY100」(Bacillus sp.由来)(天野エンザイム株式会社)、「サモアーゼPC10F」(Geobacillus sp.由来)(天野エンザイム株式会社)、「オリエンターゼ10NL」(Bacillus subtilis由来(エイチビィアイ株式会社)、「オリエンターゼ90N」(Bacillus subtilis由来)(エイチビィアイ株式会社)、「オリエンターゼOP」(Aspergillus oryzae由来)(エイチビィアイ株式会社)、「ヌクレイシン」(Bacillus subtilis由来)(エイチビィアイ株式会社)、「食品用精製パパイン」(パパイヤ由来)(ナガセケムテックス株式会社)、「デナチームAP」(Aspergillus sp.由来)(ナガセケムテックス株式会社)、「スミチームFP」(Aspergillus oryzae由来)(新日本化学工業株式会社)、「スミチームLP」(Aspergillus oryzae由来)(新日本化学工業株式会社)、「スミチームLPL」(Aspergillus oryzae由来)(新日本化学工業株式会社)、「ニュートラーゼ0.8L」(Bacillus amyloliquefaciens由来)(ノボザイムズジャパン株式会社)、「ニュートラーゼ1.5MG」(Bacillus amyloliquefaciens由来)(ノボザイムズジャパン株式会社)、「アロアーゼAP-10」(Bacillus subtilis由来)(ヤクルト薬品工業株式会社)、「アロアーゼNP-10」(Bacillus subtilis由来)(ヤクルト薬品工業株式会社)、「パンチダーゼP」(Aspergillus sp.由来)(ヤクルト薬品工業株式会社)、「パンチダーゼMP」(Aspergillus sp.由来)(ヤクルト薬品工業株式会社)、「パンチダーゼNP-2」(Aspergillus sp.由来)(ヤクルト薬品工業株式会社)、「アクセラザイムNP50.000」(Bacillus amyloliquefaciens由来)(ディーエスエム(DSM)株式会社)、「マキシプロNPU」(Bacillus amyloliquefaciens由来)(ディーエスエム(DSM)株式会社)、「エンチロンNBS」(Bacillus sp.由来)(洛東化成工業株式会社)、「サーモリシン」(Bacillus thermoproteolyticus由来)(富士フィルム和光純薬株式会社)、「サーモリシン」(Bacillus thermoproteolyticus由来)(プロメガ株式会社)等が挙げられる。
アルカリ性プロテアーゼでは、「アルカラーゼ2.4L FG」(Bacillus licheniformis由来)(ダニスコジャパン株式会社)、「オリエンターゼ22BF」(Bacillus subtilis由来)(エイチビィアィ株式会社)、「スミチームMP」(Aspergillus sp.由来)(新日本化学工業株式会社)、「ビオプラーゼOP」(Bacillus sp.由来)(ナガセケムテックス株式会社)「ビオプラーゼSP-20FG」(Bacillus sp.由来)(ナガセケムテックス株式会社)、「マキシプロBAP」(Bacillus licheniformis由来)(ディーエスエム(DSM)株式会社)、「アロアーゼXA-10」(Bacillus sp.由来)(ヤクルト薬品工業株式会社)、「プロチンSD-AY10」(Bacillus licheniformis由来)(天野エンザイム株式会社)等が挙げられる。
かかる市販の酵素製剤としては、酸性プロテアーゼでは「スミチームAP」(Aspergillus niger由来)(新日本化学工業株式会社)、「デナプシン2P」(Aspergillus sp.由来)(ナガセケムテックス株式会社)、「オリエンターゼAY」(Aspergillus niger由来)(エイチビィアイ株式会社)、「テトラーゼS」(Aspergillus niger由来)(エイチビィアイ株式会社)、「ブリューワーズクラレックス」(Aspergillus niger由来)(ディーエスエム(DSM)株式会社)、「マキシプロAFP」(Aspergillus niger由来)(ディーエスエム(DSM)株式会社)、「プロテアーゼM「アマノ」SD」(Aspergillus oryzae由来)(天野エンザイム株式会社)、「プロテアーゼYP-SS」(Aspergillus sp.由来)、(ヤクルト薬品工業株式会社)等が挙げられる。
中性プロテアーゼでは「プロテアーゼA「アマノ」SD」(Aspergillus oryzae由来)(天野エンザイム株式会社)、「プロテアーゼN「アマノ」G」(Bacillus subtilis由来)(天野エンザイム株式会社)、「プロテアーゼP「アマノ」3SD」(Aspergillus melleus由来)(天野エンザイム株式会社)、「プロチンSD-NY10」(Bacillus amyloliquefaciens由来)(天野エンザイム株式会社)、「プロチンNY100」(Bacillus sp.由来)(天野エンザイム株式会社)、「サモアーゼPC10F」(Geobacillus sp.由来)(天野エンザイム株式会社)、「オリエンターゼ10NL」(Bacillus subtilis由来(エイチビィアイ株式会社)、「オリエンターゼ90N」(Bacillus subtilis由来)(エイチビィアイ株式会社)、「オリエンターゼOP」(Aspergillus oryzae由来)(エイチビィアイ株式会社)、「ヌクレイシン」(Bacillus subtilis由来)(エイチビィアイ株式会社)、「食品用精製パパイン」(パパイヤ由来)(ナガセケムテックス株式会社)、「デナチームAP」(Aspergillus sp.由来)(ナガセケムテックス株式会社)、「スミチームFP」(Aspergillus oryzae由来)(新日本化学工業株式会社)、「スミチームLP」(Aspergillus oryzae由来)(新日本化学工業株式会社)、「スミチームLPL」(Aspergillus oryzae由来)(新日本化学工業株式会社)、「ニュートラーゼ0.8L」(Bacillus amyloliquefaciens由来)(ノボザイムズジャパン株式会社)、「ニュートラーゼ1.5MG」(Bacillus amyloliquefaciens由来)(ノボザイムズジャパン株式会社)、「アロアーゼAP-10」(Bacillus subtilis由来)(ヤクルト薬品工業株式会社)、「アロアーゼNP-10」(Bacillus subtilis由来)(ヤクルト薬品工業株式会社)、「パンチダーゼP」(Aspergillus sp.由来)(ヤクルト薬品工業株式会社)、「パンチダーゼMP」(Aspergillus sp.由来)(ヤクルト薬品工業株式会社)、「パンチダーゼNP-2」(Aspergillus sp.由来)(ヤクルト薬品工業株式会社)、「アクセラザイムNP50.000」(Bacillus amyloliquefaciens由来)(ディーエスエム(DSM)株式会社)、「マキシプロNPU」(Bacillus amyloliquefaciens由来)(ディーエスエム(DSM)株式会社)、「エンチロンNBS」(Bacillus sp.由来)(洛東化成工業株式会社)、「サーモリシン」(Bacillus thermoproteolyticus由来)(富士フィルム和光純薬株式会社)、「サーモリシン」(Bacillus thermoproteolyticus由来)(プロメガ株式会社)等が挙げられる。
アルカリ性プロテアーゼでは、「アルカラーゼ2.4L FG」(Bacillus licheniformis由来)(ダニスコジャパン株式会社)、「オリエンターゼ22BF」(Bacillus subtilis由来)(エイチビィアィ株式会社)、「スミチームMP」(Aspergillus sp.由来)(新日本化学工業株式会社)、「ビオプラーゼOP」(Bacillus sp.由来)(ナガセケムテックス株式会社)「ビオプラーゼSP-20FG」(Bacillus sp.由来)(ナガセケムテックス株式会社)、「マキシプロBAP」(Bacillus licheniformis由来)(ディーエスエム(DSM)株式会社)、「アロアーゼXA-10」(Bacillus sp.由来)(ヤクルト薬品工業株式会社)、「プロチンSD-AY10」(Bacillus licheniformis由来)(天野エンザイム株式会社)等が挙げられる。
本発明の食肉改質剤において、上記プロテアーゼは1種を用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
なお、本発明の目的には中性プロテアーゼが好ましく用いられ、中性金属プロテアーゼがより好ましく用いられ、微生物由来の中性金属プロテアーゼがさらに好ましく用いられる。微生物由来の中性金属プロテアーゼとしては、バシラス属(Bacillus sp.)およびゲオバチルス属(Geobacillus sp.)由来の中性金属プロテアーゼが好ましい例として挙げられる。
なお、本発明の目的には中性プロテアーゼが好ましく用いられ、中性金属プロテアーゼがより好ましく用いられ、微生物由来の中性金属プロテアーゼがさらに好ましく用いられる。微生物由来の中性金属プロテアーゼとしては、バシラス属(Bacillus sp.)およびゲオバチルス属(Geobacillus sp.)由来の中性金属プロテアーゼが好ましい例として挙げられる。
本発明の食肉改質剤における上記プロテアーゼの含有量は、食肉改質剤の形態、食肉の改質の際のその使用方法等に応じて適宜設定されるが、食肉100gに対する添加量が、酵素活性にして好ましくは1,000ユニット(U)~30,000Uとなる量であり、より好ましくは1,500U~25,000Uとなる量である。
プロテアーゼの含有量が上記範囲内であれば、食肉本来の食感を損なうことなく、食肉を十分に軟らかくすることができる。
なお、上記プロテアーゼの酵素活性については、カゼインを基質として、1分間にチロシン1μgに相当するフォリン試液呈色物質の増加をもたらす酵素量を、1Uと定義した。
プロテアーゼの含有量が上記範囲内であれば、食肉本来の食感を損なうことなく、食肉を十分に軟らかくすることができる。
なお、上記プロテアーゼの酵素活性については、カゼインを基質として、1分間にチロシン1μgに相当するフォリン試液呈色物質の増加をもたらす酵素量を、1Uと定義した。
本発明の食肉改質剤には、本発明の特徴を損なわない範囲で、ブドウ糖等の単糖類、ショ糖等の二糖類、オリゴ糖等の糖質;α-グルコシダーゼ等の糖質分解酵素;グルタチオン、システイン等の還元剤等を添加することができる。
食肉加工食品に保水性を付与する観点からは、糖質、特にオリゴ糖を添加することが好ましく、肉の軟化等の観点からは、還元剤、特にグルタチオンを添加することが好ましい。
食肉加工食品に保水性を付与する観点からは、糖質、特にオリゴ糖を添加することが好ましく、肉の軟化等の観点からは、還元剤、特にグルタチオンを添加することが好ましい。
本発明の食肉改質剤は、焼き塩、澱粉、およびプロテアーゼを混合し、必要に応じて、一般的な食品添加物を添加して、粉末状、粒状、顆粒状、タブレット状等の固形状;ゲル状、ペースト状、クリーム状等の半固形状;懸濁液状、分散液状等の液状等、種々の形態とすることができる。また、粉末状、粒状、顆粒状等の固形状の形態で提供され、使用時に水等の溶媒に分散または懸濁して用いられる用時調製タイプの形態とすることもできる。
上記食品添加物としては、水、多価アルコール等の溶剤;ポリエチレングリコール、マンニトール等の基剤;デキストリン、乳糖等の賦形剤;ソルビトール、セルロースおよびその誘導体(結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等)等の結合剤;クロスポビドン、ポビドン、結晶セルロース等の崩壊剤;タルク、ステアリン酸マグネシウム等の滑沢剤;グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、サポニン、レシチン等の乳化剤;食塩、アミノ酸、核酸、酵母エキス、畜肉エキス等の調味料;タンパク加水分解物;有機酸塩(フマル酸塩等)等のpH調整剤;重合リン酸塩等のキレート剤;アルギン酸、キサンタンガム等の増粘多糖類;かんすい;色素;酸味料;香料等が挙げられる。
上記食品添加物としては、水、多価アルコール等の溶剤;ポリエチレングリコール、マンニトール等の基剤;デキストリン、乳糖等の賦形剤;ソルビトール、セルロースおよびその誘導体(結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等)等の結合剤;クロスポビドン、ポビドン、結晶セルロース等の崩壊剤;タルク、ステアリン酸マグネシウム等の滑沢剤;グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、サポニン、レシチン等の乳化剤;食塩、アミノ酸、核酸、酵母エキス、畜肉エキス等の調味料;タンパク加水分解物;有機酸塩(フマル酸塩等)等のpH調整剤;重合リン酸塩等のキレート剤;アルギン酸、キサンタンガム等の増粘多糖類;かんすい;色素;酸味料;香料等が挙げられる。
本発明の食肉改質剤は、食肉に軟らかさおよびジューシーさを付与することができる。
本発明はまた、食肉の改質方法(以下、本明細書にて「本発明の改質方法」とも称する)を提供する。
本発明の改質方法は、本発明の食肉改質剤を食肉に接触させることを含む。
「本発明の食肉改質剤」および「食肉」については、上記した通りである。
本発明の改質方法は、本発明の食肉改質剤を食肉に接触させることを含む。
「本発明の食肉改質剤」および「食肉」については、上記した通りである。
本発明の食肉改質剤を食肉に接触させる手段としては、粉末状、粒状もしくは顆粒状の食肉改質剤を振りかける等して食肉に添加する、液状またはペースト状の食肉改質剤を食肉に塗布する、液状またはペースト状の食肉改質剤を食肉に注入する、液状の食肉改質剤、あるいは食肉改質剤の分散液または懸濁液に食肉を浸漬する等が挙げられる。簡便かつ短時間で食肉を改質するという観点からは、粉末状、粒状もしくは顆粒状の食肉改質剤を食肉に振りかけて接触させる方法、あるいは食肉改質剤の分散液または懸濁液に食肉を浸漬して接触させる方法が好ましい。
本発明の食肉改質剤と食肉との接触は、食肉の加熱、調理等、加工のいかなる段階にて行ってもよい。生の食肉に本発明の食肉改質剤を接触させた後に加工を行ってもよいし、加工を行った食肉に本発明の食肉改質剤を接触させた後に再度加工を行ってもよいが、処理の簡便性の観点からは、生の食肉に接触させることが好ましい。
本発明の食肉改質剤と食肉との接触は、食肉の加熱、調理等、加工のいかなる段階にて行ってもよい。生の食肉に本発明の食肉改質剤を接触させた後に加工を行ってもよいし、加工を行った食肉に本発明の食肉改質剤を接触させた後に再度加工を行ってもよいが、処理の簡便性の観点からは、生の食肉に接触させることが好ましい。
本発明の改質方法において、本発明の食肉改質剤は、食肉100gに対し、0.15g~6gの焼き塩を接触させるように用いることが好ましく、0.2g~4gの焼き塩を接触させるように用いることが好ましい。
また、食肉100gに対し、0.2g~10gの澱粉を接触させるように用いることが好ましく、0.25g~5gの澱粉を接触させるように用いることが好ましい。
さらに、食肉100gに対し、1,000U~30,000Uのプロテアーゼを接触させるように用いることが好ましく、1,500U~25,000Uのプロテアーゼを接触させるように用いることがより好ましい。
また、食肉100gに対し、0.2g~10gの澱粉を接触させるように用いることが好ましく、0.25g~5gの澱粉を接触させるように用いることが好ましい。
さらに、食肉100gに対し、1,000U~30,000Uのプロテアーゼを接触させるように用いることが好ましく、1,500U~25,000Uのプロテアーゼを接触させるように用いることがより好ましい。
本発明の改質方法において、本発明の食肉改質剤を食肉に接触させる際の温度は、食肉加工食品の品質低下の防止、微生物の増殖の抑制等の観点から、通常0℃~15℃であり、好ましくは4℃~10℃である。
また、本発明の食肉改質剤を食肉に接触させる時間は、本発明の食肉改質剤を食肉に十分に浸透させ、作用させ得る時間であれば特に制限されないが、通常10分~72時間であり、好ましくは30分~24時間であり、より好ましくは60分~3時間である。
また、本発明の食肉改質剤を食肉に接触させる時間は、本発明の食肉改質剤を食肉に十分に浸透させ、作用させ得る時間であれば特に制限されないが、通常10分~72時間であり、好ましくは30分~24時間であり、より好ましくは60分~3時間である。
本発明の改質方法により、短時間でかつ簡便に、食肉に軟らかさおよびジューシーさを付与することができる。
さらに本発明は、食感が改善された食肉加工食品の製造方法(以下、本明細書にて「本発明の製造方法」とも称する)を提供する。
本発明の製造方法は、本発明の改質方法により改質した食肉を、加工することを含む。
「食肉」については、本発明の食肉改質剤において上記した通りであり、本発明の改質方法による食肉の改質については、本発明の改質方法において上記した通りである。
本発明の製造方法は、本発明の改質方法により改質した食肉を、加工することを含む。
「食肉」については、本発明の食肉改質剤において上記した通りであり、本発明の改質方法による食肉の改質については、本発明の改質方法において上記した通りである。
本明細書において、「食肉加工食品」とは、食肉または主として食肉を含む材料に、加工手段を施して調製した食品をいい、たとえば、ハム、ベーコン、水煮等、食材としてさらに調理に供されるものや、惣菜として利用されるシチュー、カレー、角煮、ローストビーフ、ローストポーク、ローストチキン、焼き肉、焼き豚、焼き鳥、ステーキ、カツ、酢豚、八宝菜、チンジャオロースー等が挙げられる。
また、本発明において、「食肉加工食品」には、食肉または主として食肉を含む材料の加熱調理品を利用した丼物、弁当類等も含まれる。
さらに、本発明において、食肉加工食品の保存形態は特に制限されず、常温保存、冷蔵保存、冷凍保存等、いかなる形態であってもよく、レトルトパウチ食品として調製されてもよい。
また、本発明において、「食肉加工食品」には、食肉または主として食肉を含む材料の加熱調理品を利用した丼物、弁当類等も含まれる。
さらに、本発明において、食肉加工食品の保存形態は特に制限されず、常温保存、冷蔵保存、冷凍保存等、いかなる形態であってもよく、レトルトパウチ食品として調製されてもよい。
本発明の製造方法における「加工」には、一般的に食肉加工食品の製造において採用される手段が含まれ、燻煙や、煮る、蒸す、焼く、揚げる、炒める等の加熱調理手段を挙げることができる。
上記燻煙、加熱調理手段は、燻煙機、鍋、釜、オーブン、コンベクションオーブン、スチームコンベクションオーブン、電子レンジ、グリラー、フライヤー等の一般的な調理用機器を用いて、通常の条件(温度、時間)にて行うことができる。
上記燻煙、加熱調理手段は、燻煙機、鍋、釜、オーブン、コンベクションオーブン、スチームコンベクションオーブン、電子レンジ、グリラー、フライヤー等の一般的な調理用機器を用いて、通常の条件(温度、時間)にて行うことができる。
本発明の製造方法により、軟らかくジューシーで良好な食感を有する食肉加工食品を提供することができる。
本発明の製造方法により製造された食肉加工食品は、冷蔵保存され、電子レンジ等で再加熱された際にも、軟らかくジューシーな食感を有する。
従って、本発明の製造方法は、特に冷蔵保存される食肉加工食品の製造に好適に適用される。
本発明の製造方法により製造された食肉加工食品は、冷蔵保存され、電子レンジ等で再加熱された際にも、軟らかくジューシーな食感を有する。
従って、本発明の製造方法は、特に冷蔵保存される食肉加工食品の製造に好適に適用される。
以下、本発明について実施例によりさらに詳細に説明する。
[比較例1~7、実施例1]食肉改質剤および食肉の改質、ならびに食肉加工食品の調製
(1)食肉改質剤の調製
精製塩、焼き塩、米澱粉、タピオカ澱粉、トウモロコシ澱粉、馬鈴薯澱粉およびプロテアーゼをそれぞれ比較例1~7の食肉改質剤とした。また、焼き塩、米澱粉およびプロテアーゼを1.6:2:1の重量比にて混合し、実施例1の食肉改質剤とした。
比較例および実施例の調製において、焼き塩としては、レーザー回折法により測定される平均粒子径が50μm、マグネシウム含有量が塩化ナトリウム100重量部に対し0.2重量部である市販の食品用製品を用いた。
米澱粉、タピオカ澱粉、トウモロコシ澱粉および馬鈴薯澱粉としては、レーザー回折法により測定される平均粒子径がそれぞれ2μm~15μm、20μm、15μmおよび50μmである市販の食品用製品を用いた。
プロテアーゼとしては、Bacillus属細菌由来の中性金属プロテアーゼ製剤(10,000U/g)を用いた。
精製塩、焼き塩、米澱粉、タピオカ澱粉、トウモロコシ澱粉、馬鈴薯澱粉およびプロテアーゼをそれぞれ比較例1~7の食肉改質剤とした。また、焼き塩、米澱粉およびプロテアーゼを1.6:2:1の重量比にて混合し、実施例1の食肉改質剤とした。
比較例および実施例の調製において、焼き塩としては、レーザー回折法により測定される平均粒子径が50μm、マグネシウム含有量が塩化ナトリウム100重量部に対し0.2重量部である市販の食品用製品を用いた。
米澱粉、タピオカ澱粉、トウモロコシ澱粉および馬鈴薯澱粉としては、レーザー回折法により測定される平均粒子径がそれぞれ2μm~15μm、20μm、15μmおよび50μmである市販の食品用製品を用いた。
プロテアーゼとしては、Bacillus属細菌由来の中性金属プロテアーゼ製剤(10,000U/g)を用いた。
(2)食肉の改質
すじ切をした国産豚ロース肉(厚さ=1cm)を計量し、前記豚ロース肉に市水を加え(豚肉100gあたり20g)、比較例1~7および実施例1の各食肉改質剤を、豚肉100gに対する各成分の添加量が表1に示す量となるように添加し、冷蔵庫内にて3時間静置した。
すじ切をした国産豚ロース肉(厚さ=1cm)を計量し、前記豚ロース肉に市水を加え(豚肉100gあたり20g)、比較例1~7および実施例1の各食肉改質剤を、豚肉100gに対する各成分の添加量が表1に示す量となるように添加し、冷蔵庫内にて3時間静置した。
(3)食肉加工食品(トンカツ)の調製
改質処理を行った豚ロース肉を液切りし、市販のフライ用バッター粉(「ダイショーフライミックス2.5倍加水NT」(株式会社ダイショー))にパン粉を加えて打ち粉を行い、178℃の油で3分間揚げ、バットの網上にて30分程度粗熱を取り、一晩冷蔵庫内で保存した。
なお、対照として、食肉改質剤の代わりに精製水を用いて豚ロース肉を処理し、同様にトンカツを調製し、保存した。
改質処理を行った豚ロース肉を液切りし、市販のフライ用バッター粉(「ダイショーフライミックス2.5倍加水NT」(株式会社ダイショー))にパン粉を加えて打ち粉を行い、178℃の油で3分間揚げ、バットの網上にて30分程度粗熱を取り、一晩冷蔵庫内で保存した。
なお、対照として、食肉改質剤の代わりに精製水を用いて豚ロース肉を処理し、同様にトンカツを調製し、保存した。
(4)軟らかさおよびジューシーさの評価
上記の通り調製し、冷蔵庫内で保存したトンカツを、電子レンジにて加熱し(600W、1分)、3名の専門パネリストに喫食させて、下記評価基準により評価させ、0.5点刻みで評点を付けさせた。評価結果は、3名のパネリストの評点の平均値にて表1に併せて示した。
なお、軟らかさおよびジューシーさともに、評点が3点~5点である場合に好ましいとされる。
<軟らかさ>
7点:軟らか過ぎて、肉本来の食感が損なわれている。
6点:非常に軟らかいが、肉の線維感がほとんどなく、肉本来の食感が損なわれている。
5点:軟らかいが、肉の線維感が少し弱い。
4点:軟らかく、噛み切りやすい。
3点:僅かに硬いが、問題なく噛み切れる。
2点:少し硬く、噛み切るために力を要する。
1点:硬く、噛み切りにくい。
<ジューシーさ>
7点:肉汁が非常に多く、高加水処理をした肉のようである。
6点:肉汁が多く、噛むと肉汁が飛び出す感じがする。
5点:肉汁の量が増加した感じがあり、ジューシーである。
4点:一噛み目から肉汁が出て、肉全体がしっとりとしている。
3点:肉全体が保水された感じで、パサついた感じがしない。
2点:肉汁は少なく、噛み進めると多少肉汁が出る程度である。
1点:肉汁がほとんどなく、肉がパサついている。
上記の通り調製し、冷蔵庫内で保存したトンカツを、電子レンジにて加熱し(600W、1分)、3名の専門パネリストに喫食させて、下記評価基準により評価させ、0.5点刻みで評点を付けさせた。評価結果は、3名のパネリストの評点の平均値にて表1に併せて示した。
なお、軟らかさおよびジューシーさともに、評点が3点~5点である場合に好ましいとされる。
<軟らかさ>
7点:軟らか過ぎて、肉本来の食感が損なわれている。
6点:非常に軟らかいが、肉の線維感がほとんどなく、肉本来の食感が損なわれている。
5点:軟らかいが、肉の線維感が少し弱い。
4点:軟らかく、噛み切りやすい。
3点:僅かに硬いが、問題なく噛み切れる。
2点:少し硬く、噛み切るために力を要する。
1点:硬く、噛み切りにくい。
<ジューシーさ>
7点:肉汁が非常に多く、高加水処理をした肉のようである。
6点:肉汁が多く、噛むと肉汁が飛び出す感じがする。
5点:肉汁の量が増加した感じがあり、ジューシーである。
4点:一噛み目から肉汁が出て、肉全体がしっとりとしている。
3点:肉全体が保水された感じで、パサついた感じがしない。
2点:肉汁は少なく、噛み進めると多少肉汁が出る程度である。
1点:肉汁がほとんどなく、肉がパサついている。
表1に示されるように、食肉改質剤の代わりに精製水で処理した対照では、豚肉は硬く、パサついていると評価された。
比較例1の食肉改質剤(精製塩)を用いた場合は、豚肉の軟らかさおよびジューシーさともに対照と差がないと評価された。
比較例2の食肉改質剤(焼き塩)を用いた場合には、対照に比べて、豚肉の軟らかさおよびジューシーさの評価が若干向上した。
比較例3~6の食肉改質剤(各種澱粉)を用いた場合には、対照に比べて豚肉のジューシーさの評価が向上し、比較例3の食肉改質剤(米澱粉)、比較例4の食肉改質剤(タピオカ澱粉)および比較例5の食肉改質剤(トウモロコシ澱粉)を用いた場合は、比較例6の食肉改質剤(馬鈴薯澱粉)を用いた場合に比べて、ジューシーさの向上効果がやや大きいことが認められた。
比較例7の食肉改質剤(プロテアーゼ)を用いた場合には、対照に比べて、豚肉の軟らかさの評価が向上した。
しかしながら、比較例2~7の各食肉改質剤では、豚肉の軟らかさおよびジューシーさの双方が好ましいと評価されるには至らなかった。
これに対し、焼き塩、米澱粉およびプロテアーゼを含有する実施例1の食肉改質剤を用いた場合には、豚肉の軟らかさおよびジューシーさがともに好ましいと評価された。
以上の結果から、焼き塩、米澱粉およびプロテアーゼを組み合わせて食肉改質剤として用いることにより、食肉の軟らかさおよびジューシーさの双方が相乗的に向上することが示唆された。
比較例1の食肉改質剤(精製塩)を用いた場合は、豚肉の軟らかさおよびジューシーさともに対照と差がないと評価された。
比較例2の食肉改質剤(焼き塩)を用いた場合には、対照に比べて、豚肉の軟らかさおよびジューシーさの評価が若干向上した。
比較例3~6の食肉改質剤(各種澱粉)を用いた場合には、対照に比べて豚肉のジューシーさの評価が向上し、比較例3の食肉改質剤(米澱粉)、比較例4の食肉改質剤(タピオカ澱粉)および比較例5の食肉改質剤(トウモロコシ澱粉)を用いた場合は、比較例6の食肉改質剤(馬鈴薯澱粉)を用いた場合に比べて、ジューシーさの向上効果がやや大きいことが認められた。
比較例7の食肉改質剤(プロテアーゼ)を用いた場合には、対照に比べて、豚肉の軟らかさの評価が向上した。
しかしながら、比較例2~7の各食肉改質剤では、豚肉の軟らかさおよびジューシーさの双方が好ましいと評価されるには至らなかった。
これに対し、焼き塩、米澱粉およびプロテアーゼを含有する実施例1の食肉改質剤を用いた場合には、豚肉の軟らかさおよびジューシーさがともに好ましいと評価された。
以上の結果から、焼き塩、米澱粉およびプロテアーゼを組み合わせて食肉改質剤として用いることにより、食肉の軟らかさおよびジューシーさの双方が相乗的に向上することが示唆された。
[参考例1、実施例1、実施例2~5]焼き塩含有量の影響の検討
上記した実施例1の食肉改質剤において、焼き塩の含有量を1/10に減量して、参考例1の食肉改質剤とした。また、焼き塩の含有量を1/5および1/2にそれぞれ減量して、実施例2および3の各食肉改質剤とし、焼き塩の含有量を2倍および3倍にそれぞれ増量して、実施例4および5の各食肉改質剤とした。
実施例1、参考例1および実施例2~5の各食肉改質剤を用いて、上記比較例1~7および実施例1の食肉改質剤を用いて検討した場合と同様に食肉の改質、食肉加工食品の調製、ならびに軟らかさおよびジューシーさの評価を行い、食肉改質剤における焼き塩含有量が、食肉の軟らかさおよびジューシーさに及ぼす影響を検討した。
なお、食肉の改質に際し、参考例および実施例の各食肉改質剤は、各成分の添加量が、豚肉100gに対し表2に示す量となるように添加した。また、比較例1~7および実施例1の食肉改質剤を用いて検討した場合と同様に、食肉改質剤の代わりに精製水を用いて豚肉を処理した場合を対照とした。
評価結果を表2に併せて示した。また、トンカツとしての品質を総合的に評価し、軟らかさおよびジューシーさの評点の平均値がそれぞれ3.0点以上6.0点未満であり、良好であると評価された場合を「〇」、良好でないと評価された場合を「×」と表記して示した。
上記した実施例1の食肉改質剤において、焼き塩の含有量を1/10に減量して、参考例1の食肉改質剤とした。また、焼き塩の含有量を1/5および1/2にそれぞれ減量して、実施例2および3の各食肉改質剤とし、焼き塩の含有量を2倍および3倍にそれぞれ増量して、実施例4および5の各食肉改質剤とした。
実施例1、参考例1および実施例2~5の各食肉改質剤を用いて、上記比較例1~7および実施例1の食肉改質剤を用いて検討した場合と同様に食肉の改質、食肉加工食品の調製、ならびに軟らかさおよびジューシーさの評価を行い、食肉改質剤における焼き塩含有量が、食肉の軟らかさおよびジューシーさに及ぼす影響を検討した。
なお、食肉の改質に際し、参考例および実施例の各食肉改質剤は、各成分の添加量が、豚肉100gに対し表2に示す量となるように添加した。また、比較例1~7および実施例1の食肉改質剤を用いて検討した場合と同様に、食肉改質剤の代わりに精製水を用いて豚肉を処理した場合を対照とした。
評価結果を表2に併せて示した。また、トンカツとしての品質を総合的に評価し、軟らかさおよびジューシーさの評点の平均値がそれぞれ3.0点以上6.0点未満であり、良好であると評価された場合を「〇」、良好でないと評価された場合を「×」と表記して示した。
表2に示されるように、焼き塩の含有量が実施例1における含有量の1/10である参考例1の食肉改質剤を、豚肉100gに対する焼き塩の添加量が0.12gとなるように添加した場合には、対照に比べて豚肉の軟らかさおよびジューシーさは向上したが、その程度は十分ではなく、総合的に良好な品質であるとの評価を得るには至らなかった。
一方、焼き塩の含有量が実施例1における含有量のそれぞれ1/5、1/2、2倍および3倍である実施例2~5の各食肉改質剤を、豚肉100gに対する焼き塩の添加量がそれぞれ0.24g、0.60g、2.40gおよび3.60gとなるように添加した場合には、豚肉の軟らかさおよびジューシーさのいずれについても、実施例1の食肉改質剤を添加した場合と同様に良好な評価(3.0点~4.3点)が得られた。
以上の結果から、本発明の食肉改質剤において、焼き塩の含有量が、食肉100gに対し、0.24g~3.6gとなる量で、良好な食肉の改質効果(軟らかさおよびジューシーさ付与効果)を奏することが示唆された。
一方、焼き塩の含有量が実施例1における含有量のそれぞれ1/5、1/2、2倍および3倍である実施例2~5の各食肉改質剤を、豚肉100gに対する焼き塩の添加量がそれぞれ0.24g、0.60g、2.40gおよび3.60gとなるように添加した場合には、豚肉の軟らかさおよびジューシーさのいずれについても、実施例1の食肉改質剤を添加した場合と同様に良好な評価(3.0点~4.3点)が得られた。
以上の結果から、本発明の食肉改質剤において、焼き塩の含有量が、食肉100gに対し、0.24g~3.6gとなる量で、良好な食肉の改質効果(軟らかさおよびジューシーさ付与効果)を奏することが示唆された。
[参考例2、実施例1、実施例6~9]米澱粉含有量の影響の検討
上記した実施例1の食肉改質剤において、米澱粉の含有量を1/10に減量して、参考例2の食肉改質剤とした。また、米澱粉の含有量を1/6および1/3にそれぞれ減量して、実施例6および7の食肉改質剤とし、米澱粉の含有量を2倍および3倍にそれぞれ増量して、実施例8および9の各食肉改質剤とした。
実施例1、参考例2および実施例6~9の各食肉改質剤を用いて、上記比較例1~7および実施例1の食肉改質剤を用いて検討した場合と同様に食肉の改質、食肉加工食品の調製、ならびに軟らかさおよびジューシーさの評価を行い、食肉改質剤における米澱粉含有量が、食肉の軟らかさおよびジューシーさに及ぼす影響を検討した。
なお、食肉の改質に際し、参考例および実施例の各食肉改質剤は、各成分の添加量が、豚肉100gに対し表3に示す量となるように添加した。また、比較例1~7および実施例1の食肉改質剤を用いて検討した場合と同様に、食肉改質剤の代わりに精製水を用いて豚肉を処理した場合を対照とした。
評価結果を表3に併せて示した。また、上記実施例1、参考例1および実施例2~5の食肉改質剤を用いて検討した場合と同様にトンカツとしての品質を総合的に評価した。
上記した実施例1の食肉改質剤において、米澱粉の含有量を1/10に減量して、参考例2の食肉改質剤とした。また、米澱粉の含有量を1/6および1/3にそれぞれ減量して、実施例6および7の食肉改質剤とし、米澱粉の含有量を2倍および3倍にそれぞれ増量して、実施例8および9の各食肉改質剤とした。
実施例1、参考例2および実施例6~9の各食肉改質剤を用いて、上記比較例1~7および実施例1の食肉改質剤を用いて検討した場合と同様に食肉の改質、食肉加工食品の調製、ならびに軟らかさおよびジューシーさの評価を行い、食肉改質剤における米澱粉含有量が、食肉の軟らかさおよびジューシーさに及ぼす影響を検討した。
なお、食肉の改質に際し、参考例および実施例の各食肉改質剤は、各成分の添加量が、豚肉100gに対し表3に示す量となるように添加した。また、比較例1~7および実施例1の食肉改質剤を用いて検討した場合と同様に、食肉改質剤の代わりに精製水を用いて豚肉を処理した場合を対照とした。
評価結果を表3に併せて示した。また、上記実施例1、参考例1および実施例2~5の食肉改質剤を用いて検討した場合と同様にトンカツとしての品質を総合的に評価した。
表3に示されるように、米澱粉の含有量が実施例1における含有量の1/10である参考例2の食肉改質剤を、豚肉100gに対する米澱粉の添加量が0.15gとなるように添加した場合には、対照に比べて豚肉の軟らかさおよびジューシーさは向上したが、ジューシーさにおいて十分に好ましいとの評価は得られなかった。
一方、米澱粉の含有量が実施例1における含有量のそれぞれ1/6、1/3、2倍および3倍である実施例6~9の各食肉改質剤を、豚肉100gに対する米澱粉の添加量がそれぞれ0.25g、0.50g、3.00gおよび4.50gとなるように添加した場合には、豚肉の軟らかさおよびジューシーさのいずれについても、実施例1の食肉改質剤を添加した場合と同様に良好な評価(3.0点~4.5点)が得られた。
以上の結果から、本発明の食肉改質剤において、米澱粉の含有量が、食肉100gに対し、0.25g~4.5gとなる量で、良好な食肉の改質効果(特にジューシーさ付与効果)を奏することが示唆された。
一方、米澱粉の含有量が実施例1における含有量のそれぞれ1/6、1/3、2倍および3倍である実施例6~9の各食肉改質剤を、豚肉100gに対する米澱粉の添加量がそれぞれ0.25g、0.50g、3.00gおよび4.50gとなるように添加した場合には、豚肉の軟らかさおよびジューシーさのいずれについても、実施例1の食肉改質剤を添加した場合と同様に良好な評価(3.0点~4.5点)が得られた。
以上の結果から、本発明の食肉改質剤において、米澱粉の含有量が、食肉100gに対し、0.25g~4.5gとなる量で、良好な食肉の改質効果(特にジューシーさ付与効果)を奏することが示唆された。
[実施例1、実施例10~13、参考例3]プロテアーゼ含有量の影響の検討
上記した実施例1の食肉改質剤において、プロテアーゼの含有量を1/4および1/2にそれぞれ減量して、実施例10および11の各食肉改質剤とし、プロテアーゼの含有量を2倍および3倍にそれぞれ増量して、実施例12および13の各食肉改質剤とした。また、プロテアーゼの含有量を5倍に増量して、参考例3の食肉改質剤とした。
実施例1、実施例10~13および参考例3の各食肉改質剤を用いて、上記比較例1~7および実施例1の食肉改質剤を用いて検討した場合と同様に食肉の改質、食肉加工食品の調製、ならびに軟らかさおよびジューシーさの評価を行い、食肉改質剤におけるプロテアーゼ含有量が、食肉の軟らかさおよびジューシーさに及ぼす影響を検討した。
なお、食肉の改質に際し、各食肉改質剤は、各成分の添加量が、豚肉100gに対し表4に示す量となるように添加した。また、比較例1~7および実施例1の食肉改質剤を用いて検討した場合と同様に、食肉改質剤の代わりに精製水を用いて豚肉を処理した場合を対照とした。
評価結果を表4に併せて示した。また、上記実施例1、参考例1および実施例2~5の食肉改質剤を用いて検討した場合と同様にトンカツとしての品質を総合的に評価した。
上記した実施例1の食肉改質剤において、プロテアーゼの含有量を1/4および1/2にそれぞれ減量して、実施例10および11の各食肉改質剤とし、プロテアーゼの含有量を2倍および3倍にそれぞれ増量して、実施例12および13の各食肉改質剤とした。また、プロテアーゼの含有量を5倍に増量して、参考例3の食肉改質剤とした。
実施例1、実施例10~13および参考例3の各食肉改質剤を用いて、上記比較例1~7および実施例1の食肉改質剤を用いて検討した場合と同様に食肉の改質、食肉加工食品の調製、ならびに軟らかさおよびジューシーさの評価を行い、食肉改質剤におけるプロテアーゼ含有量が、食肉の軟らかさおよびジューシーさに及ぼす影響を検討した。
なお、食肉の改質に際し、各食肉改質剤は、各成分の添加量が、豚肉100gに対し表4に示す量となるように添加した。また、比較例1~7および実施例1の食肉改質剤を用いて検討した場合と同様に、食肉改質剤の代わりに精製水を用いて豚肉を処理した場合を対照とした。
評価結果を表4に併せて示した。また、上記実施例1、参考例1および実施例2~5の食肉改質剤を用いて検討した場合と同様にトンカツとしての品質を総合的に評価した。
表4に示されるように、プロテアーゼ含有量が実施例1における含有量のそれぞれ1/4、1/2、2倍および3倍である実施例10~13の各食肉改質剤を、豚肉100gに対するプロテアーゼの添加量が、それぞれ0.19g(1,900U)、0.38g(3,800U)、1.50g(15,000U)および2.25g(22,500U)となるように添加した場合には、豚肉の軟らかさおよびジューシーさの双方について、実施例1と同様に良好な評価(3.0点~5.0点)が得られた。
プロテアーゼ含有量が実施例1における含有量の5倍である参考例3の食肉改質剤を、豚肉100gに対するプロテアーゼの添加量が3.75g(37,500U)となるように添加した場合には、豚肉は非常に軟らかいが、肉の線維感がほとんどなく、肉本来の食感が損なわれていると評価され、トンカツとして総合的に好ましくないと評価された。
以上の結果から、本発明の食肉改質剤において、プロテアーゼの含有量が、食肉100gに対し、0.19g(1,900U)~2.25g(22,500U)となる量で、良好な食肉の改質効果(特に軟らかさ付与効果)を奏することが示唆された。
プロテアーゼ含有量が実施例1における含有量の5倍である参考例3の食肉改質剤を、豚肉100gに対するプロテアーゼの添加量が3.75g(37,500U)となるように添加した場合には、豚肉は非常に軟らかいが、肉の線維感がほとんどなく、肉本来の食感が損なわれていると評価され、トンカツとして総合的に好ましくないと評価された。
以上の結果から、本発明の食肉改質剤において、プロテアーゼの含有量が、食肉100gに対し、0.19g(1,900U)~2.25g(22,500U)となる量で、良好な食肉の改質効果(特に軟らかさ付与効果)を奏することが示唆された。
[実施例1、実施例14~16、参考例4]澱粉の種類の影響の検討
上記した実施例1の食肉改質剤において、米澱粉の代わりに、タピオカ澱粉、トウモロコシ澱粉、ワキシーコーン澱粉および馬鈴薯澱粉のそれぞれを用いて、実施例14~16および参考例4の食肉改質剤とした。なお、タピオカ澱粉、トウモロコシ澱粉および馬鈴薯澱粉としては、上述したレーザー回折法により測定される平均粒子径がそれぞれ20μm、15μmおよび50μmである市販の食品用製品を用い、ワキシーコーン澱粉としては、レーザー回折法により測定される平均粒子径が25μmである市販の食品用製品を用いた。
実施例1、実施例14~16および参考例4の食肉改質剤を用いて、上記比較例1~7および実施例1の食肉改質剤を用いて検討した場合と同様に食肉の改質、食肉加工食品の調製、ならびに軟らかさおよびジューシーさの評価を行い、食肉改質剤に含有される澱粉の種類が食肉の軟らかさおよびジューシーさに及ぼす影響を検討した。
なお、食肉の改質に際し、各食肉改質剤は、各成分の添加量が、豚肉100gに対し表5に示す量となるように添加した。また、比較例1~7および実施例1の食肉改質剤を用いて検討した場合と同様に、食肉改質剤の代わりに精製水を用いて豚肉を処理した場合を対照とした。
評価結果を表5に併せて示した。また、上記実施例1、参考例1および実施例2~5の食肉改質剤を用いて検討した場合と同様にトンカツとしての品質を総合的に評価した。
上記した実施例1の食肉改質剤において、米澱粉の代わりに、タピオカ澱粉、トウモロコシ澱粉、ワキシーコーン澱粉および馬鈴薯澱粉のそれぞれを用いて、実施例14~16および参考例4の食肉改質剤とした。なお、タピオカ澱粉、トウモロコシ澱粉および馬鈴薯澱粉としては、上述したレーザー回折法により測定される平均粒子径がそれぞれ20μm、15μmおよび50μmである市販の食品用製品を用い、ワキシーコーン澱粉としては、レーザー回折法により測定される平均粒子径が25μmである市販の食品用製品を用いた。
実施例1、実施例14~16および参考例4の食肉改質剤を用いて、上記比較例1~7および実施例1の食肉改質剤を用いて検討した場合と同様に食肉の改質、食肉加工食品の調製、ならびに軟らかさおよびジューシーさの評価を行い、食肉改質剤に含有される澱粉の種類が食肉の軟らかさおよびジューシーさに及ぼす影響を検討した。
なお、食肉の改質に際し、各食肉改質剤は、各成分の添加量が、豚肉100gに対し表5に示す量となるように添加した。また、比較例1~7および実施例1の食肉改質剤を用いて検討した場合と同様に、食肉改質剤の代わりに精製水を用いて豚肉を処理した場合を対照とした。
評価結果を表5に併せて示した。また、上記実施例1、参考例1および実施例2~5の食肉改質剤を用いて検討した場合と同様にトンカツとしての品質を総合的に評価した。
表5に示されるように、澱粉としてタピオカ澱粉、トウモロコシ澱粉およびワキシーコーン澱粉をそれぞれ含有する実施例14~16の各食肉改質剤を用いて食肉の改質を行った場合には、実施例1の食肉改質剤を用いた場合と同様に、食肉の軟らかさおよびジューシーさの双方において良好な評価(3.5点~4.0点)が得られ、総合的に良好な品質であると評価された。
一方、澱粉として馬鈴薯澱粉を含有する参考例4の食肉改質剤を用いて食肉の改質を行った場合には、食肉の軟らかさは良好である(3.5点)と評価されたが、ジューシーさについて不十分である(2.5点)と評価され、総合的に良好な品質であるとの評価を得るには至らなかった。
以上の結果から、食肉の改質効果の観点からは、澱粉として、平均粒子径が25μm以下である米澱粉、タピオカ澱粉、トウモロコシ澱粉およびワキシーコーン澱粉が好ましいことが示唆された。
一方、澱粉として馬鈴薯澱粉を含有する参考例4の食肉改質剤を用いて食肉の改質を行った場合には、食肉の軟らかさは良好である(3.5点)と評価されたが、ジューシーさについて不十分である(2.5点)と評価され、総合的に良好な品質であるとの評価を得るには至らなかった。
以上の結果から、食肉の改質効果の観点からは、澱粉として、平均粒子径が25μm以下である米澱粉、タピオカ澱粉、トウモロコシ澱粉およびワキシーコーン澱粉が好ましいことが示唆された。
以上詳述したように、本発明により、主として天然由来成分を含有する食肉改質剤であって、食肉に対し、軟らかさおよびジューシーさを付与し得る食肉改質剤を提供することができる。
また、本発明により、食肉に軟らかさおよびジューシーさを付与し得る食肉の改質方法を提供することができる。
さらに、本発明により、軟らかくジューシーで良好な食感を有する食肉加工食品の製造方法を提供することができる。前記製造方法は、冷蔵保存される食肉加工食品の製造に、特に好適に適用される。
また、本発明により、食肉に軟らかさおよびジューシーさを付与し得る食肉の改質方法を提供することができる。
さらに、本発明により、軟らかくジューシーで良好な食感を有する食肉加工食品の製造方法を提供することができる。前記製造方法は、冷蔵保存される食肉加工食品の製造に、特に好適に適用される。
本願は、わが国で出願された特願2020-142119を基礎としており、その内容は、本明細書にすべて包含されるものである。
Claims (15)
- 焼き塩、澱粉およびプロテアーゼを含有する食肉改質剤。
- 澱粉の平均粒子径が25μm以下である、請求項1に記載の食肉改質剤。
- 澱粉が、米澱粉、タピオカ澱粉およびトウモロコシ澱粉からなる群より選択される1種以上である、請求項1または2に記載の食肉改質剤。
- 澱粉が、米澱粉、タピオカ澱粉、トウモロコシ澱粉およびワキシーコーン澱粉からなる群より選択される1種以上である、請求項1または2に記載の食肉改質剤。
- プロテアーゼが中性プロテアーゼである、請求項1~4のいずれか1項に記載の食肉改質剤。
- プロテアーゼが中性金属プロテアーゼである、請求項1~4のいずれか1項に記載の食肉改質剤。
- 焼き塩の含有量が、食肉100gに対する焼き塩の添加量が0.15g~6gとなる量である、請求項1~6のいずれか1項に記載の食肉改質剤。
- 澱粉の含有量が、食肉100gに対する澱粉の添加量が0.2g~10gとなる量である、請求項1~7のいずれか1項に記載の食肉改質剤。
- プロテアーゼの含有量が、食肉100gに対するプロテアーゼの添加量が1,000U~30,000Uとなる量である、請求項1~8のいずれか1項に記載の食肉改質剤。
- 請求項1~6のいずれか1項に記載の食肉改質剤を食肉に接触させることを含む、食肉の改質方法。
- 粉末状、粒状もしくは顆粒状の食肉改質剤を食肉に振りかけて接触させる、あるいは食肉改質剤の分散液または懸濁液に食肉を浸漬して接触させる、請求項10に記載の改質方法。
- 食肉100gに対し、0.15g~6gの焼き塩を接触させる、請求項10または11に記載の改質方法。
- 食肉100gに対し、0.2g~10gの澱粉を接触させる、請求項10~12のいずれか1項に記載の改質方法。
- 食肉100gに対し、1,000U~30,000Uのプロテアーゼを接触させる、請求項10~13のいずれか1項に記載の改質方法。
- 請求項10~14のいずれか1項に記載の改質方法により改質した食肉を加工することを含む、食肉加工食品の製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023176747A1 (ja) * | 2022-03-14 | 2023-09-21 | 味の素株式会社 | 食肉加熱用組成物 |
-
2021
- 2021-08-24 JP JP2021136546A patent/JP2022037925A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023176747A1 (ja) * | 2022-03-14 | 2023-09-21 | 味の素株式会社 | 食肉加熱用組成物 |
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