JP2022034266A - 塗装物 - Google Patents
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Abstract
【課題】塗装物の表面に荷重が加えられても、傷を目立ち難くするとともに、傷付きを防止若しくは抑制することのできる塗装物を提供すること。【解決手段】無機物充填剤を含む2色の塗料を用いて斑点模様を形成し、L*a*b*表色系におけるL*値が40以下となる塗装物。2色の凸部のうち、暗色寄りの凸部(暗色模様)面積の総和は明色寄りの凸部(明色模様)面積の総和よりも広く、暗色寄りの凸部は25mm四方に2個以上あり、その凸部単独の大きさは最大20mm2とされている。また、暗色寄りの凸部と、明色寄りの凸部との明度差(ΔL*)が20以上となっている。【選択図】図1
Description
本発明は塗装物に係り、例えば、キッチン、浴室、洗面化粧台、家具等の天板、シンク又はボウル等の凹状体、壁面材若しくは扉面材を構成する部材として利用することに適した斑点模様付きの塗装物に関する。
キッチンや洗面化粧台に用いられる天板、凹状体若しくは各種面材等の塗装物としては、その基材若しくは素材となる被塗装物の表面に、複数の凸部からなる斑点模様を塗装などの手段を用いて形成したものが存在する。
このような斑点模様が形成された塗装物としては、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。この特許文献1記載の塗装物は、被塗装物の表面にプライマー塗装を施した後、その表面に2色以上の着色塗料をスプレー塗布して凸状の斑点模様を形成する構成となっている。
このような斑点模様が形成された塗装物としては、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。この特許文献1記載の塗装物は、被塗装物の表面にプライマー塗装を施した後、その表面に2色以上の着色塗料をスプレー塗布して凸状の斑点模様を形成する構成となっている。
しかしながら、特許文献1記載の塗装物にあっては、国際照明委員会のL*a*b*表色系におけるL*値が40以下となる塗装物を開示したものではなく、2色の着色塗料による斑点模様の明度差を50以上とすることで、被塗装物の素地欠陥を視認し難くして素地の補修等をなくす方法に関するものであり、塗装物に荷重が加えられること等に起因した傷を目立ち難くするものではない。しかも、各色凸部(斑点)の単位面積当たりの個数や、各色凸部の相対的な大きさについての考察がなされていないばかりでなく、凸部を形成する塗料に無機充填材を含ませる積極的な構成も採用されておらず、この点からも、耐傷性を期待することができないものとなっている。
従って、特許文献1記載の塗装方法にあっては、傷が凸部に深く食い込んだときに傷が目立ち易いものとなり、傷内に汚れが付着若しくは堆積し易くなって防汚性を低下させてしまう、という不都合を招来する。
従って、特許文献1記載の塗装方法にあっては、傷が凸部に深く食い込んだときに傷が目立ち易いものとなり、傷内に汚れが付着若しくは堆積し易くなって防汚性を低下させてしまう、という不都合を招来する。
[発明の目的]
本発明はこのような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、塗装物に荷重が加えられても、斑点を形成する凸部によって傷を目立ち難くするとともに傷付きを効果的に防止若しくは抑制することのできる塗装物を提供することにある。
また、本発明の他の目的は凸部に傷が付くことがあっても、その傷が連続して形成されることがない塗装物を提供することにある。
更に、本発明の目的は、凸部すなわち模様の大きさや量的バランスを適正に設定することによって美的外観に優れた意匠性のある塗装物を提供することにある。
本発明はこのような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、塗装物に荷重が加えられても、斑点を形成する凸部によって傷を目立ち難くするとともに傷付きを効果的に防止若しくは抑制することのできる塗装物を提供することにある。
また、本発明の他の目的は凸部に傷が付くことがあっても、その傷が連続して形成されることがない塗装物を提供することにある。
更に、本発明の目的は、凸部すなわち模様の大きさや量的バランスを適正に設定することによって美的外観に優れた意匠性のある塗装物を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明は、特許請求の範囲記載の構成を採用したものである。具体的には、被塗装物の表面に、樹脂材料と無機物充填剤とを含む2色の凸部を複数設けて斑点模様を形成し、L*a*b*表色系におけるL*値が40以下である塗装物であって、
前記2色の凸部のうち、暗色寄りの凸部面積の総和が、明色寄りの凸部面積の総和よりも広く設けられるとともに、
同色の凸部同士が結合した凸部を一つの凸部とみなさないときに、
前記暗色寄りの凸部は25mm四方に2個以上あるとともに、当該暗色寄りの凸部単独の大きさが最大20mm2であり、
前記暗色寄りの凸部と、前記明色寄りの凸部との明度差(ΔL*)が20以上である、という構成を採っている。
前記2色の凸部のうち、暗色寄りの凸部面積の総和が、明色寄りの凸部面積の総和よりも広く設けられるとともに、
同色の凸部同士が結合した凸部を一つの凸部とみなさないときに、
前記暗色寄りの凸部は25mm四方に2個以上あるとともに、当該暗色寄りの凸部単独の大きさが最大20mm2であり、
前記暗色寄りの凸部と、前記明色寄りの凸部との明度差(ΔL*)が20以上である、という構成を採っている。
本発明において、前記暗色寄りの凸部は被塗装物の上面に設けられ、
前記明色寄りの凸部は被塗装物の上面と、前記暗色寄りの凸部の上面とに設けられ、
前記明色寄りの凸部単独の最大の大きさは、前記暗色寄りの凸部単独の最大の大きさの±50%以内であることが好ましい。
前記明色寄りの凸部は被塗装物の上面と、前記暗色寄りの凸部の上面とに設けられ、
前記明色寄りの凸部単独の最大の大きさは、前記暗色寄りの凸部単独の最大の大きさの±50%以内であることが好ましい。
前記塗装物は、キッチン、浴室、洗面台、家具の天板、シンク又はボウル等の凹状体、壁面材若しくは扉面材、扉面材を構成する部材に適用することができる。
なお、本明細書において、「暗色寄り」、「明色寄り」とは、相対的な説明概念であり、明度が低い方を「暗色寄り」、これより明度が高い方を「明色寄り」とするものである。
また、被塗装物としては、特に限定されるものではないが、人造大理石、MDF等の木部材を利用することができ、その他、金属板等も含む。
また、被塗装物となる基材の表面にプライマー層としてベース着色層を設けて斑点模様を形成することができる。
更に、被塗装物及び斑点模様の表面にクリアー層を設けてもよい。
また、被塗装物としては、特に限定されるものではないが、人造大理石、MDF等の木部材を利用することができ、その他、金属板等も含む。
また、被塗装物となる基材の表面にプライマー層としてベース着色層を設けて斑点模様を形成することができる。
更に、被塗装物及び斑点模様の表面にクリアー層を設けてもよい。
本発明の塗装物によれば、無機物充填剤を含む暗色寄りの凸部と明色寄りの凸部とで斑点模様を形成したから、塗装物に荷重が加えられても硬い凸部で荷重を受けることによって傷がついたとしても、傷が浅く断ち切られて目立ち難くなる。また、凸部表層が削れた際の白化状態が相対的に明度の高い明色寄りの斑点塗装の色合いとなじみ、傷が視認し辛くなり、この点からも傷を目立ち難くすることができる。
また、暗色寄りの凸部は25mm四方に2個以上で、その大きさを最大20mm2とすることで、食器や鍋などが暗色斑点の凸部頂点に触れる状態で安定して支持することができる。なお、20mm2の凸部は、概ね直径5mmの大きさとなる。
ここで、暗色寄りの凸部について25mm四方に2個以上としたのは、底面の小さな小食器等でも凸部で安定して支えることができるためであり、それ未満だと模様が粗すぎてバランスが悪くなり意匠性が低下するためでもある。また、最大20mm2としたのは、模様が大きくなりすぎるとチープな感じを受けやすくなる他、当該模様を形成する時間がかかり、作業性が悪くなるとともに意匠性も低下するためである。
また、暗色寄りの凸部は25mm四方に2個以上で、その大きさを最大20mm2とすることで、食器や鍋などが暗色斑点の凸部頂点に触れる状態で安定して支持することができる。なお、20mm2の凸部は、概ね直径5mmの大きさとなる。
ここで、暗色寄りの凸部について25mm四方に2個以上としたのは、底面の小さな小食器等でも凸部で安定して支えることができるためであり、それ未満だと模様が粗すぎてバランスが悪くなり意匠性が低下するためでもある。また、最大20mm2としたのは、模様が大きくなりすぎるとチープな感じを受けやすくなる他、当該模様を形成する時間がかかり、作業性が悪くなるとともに意匠性も低下するためである。
また、暗色寄りの凸部を被塗装物の上面に設け、明色寄りの凸部を被塗装物の上面と、暗色寄りの凸部の上面に設けた構成では、暗色斑点上に入った傷はコントラストがはっきりするので白化箇所が際立って見えるものの、暗色斑点上に入った傷による白化に似た状態を物理的に形成しておくことで同様の現象が起きた際にその傷が目立ち易くなることを防ぐことができる。
更に、明色寄りの凸部単独の最大の大きさを暗色寄りの凸部単独の最大の大きさの±50%以内とすることで、局部荷重を暗色寄りの凸部で受けることによって、食器やフライパンの底などの比較的面積が広く硬い素材で擦った際に凸部が削れて白くなって見える傾向をもたらすが、暗色斑点上を削った際の比較的面積の大きな白化の大きさは暗色斑点のサイズに依存しているため、同程度のサイズの明色斑点があることでその傷を目立ち難くさせることができる。
また、塗装物が天板や凹状体、面材等に適用される構成では、耐傷性と意匠性に優れる当該天板等が適用されるキッチン等の全体的な質感向上に有効に寄与することができる。
なお、被塗装物と暗色寄り凸部との間にベース着色層を設けた場合には、基材の表面の隠蔽性を付与することができる他、斑点模様の接着性を高めることができる。
また、塗装物が天板や凹状体、面材等に適用される構成では、耐傷性と意匠性に優れる当該天板等が適用されるキッチン等の全体的な質感向上に有効に寄与することができる。
なお、被塗装物と暗色寄り凸部との間にベース着色層を設けた場合には、基材の表面の隠蔽性を付与することができる他、斑点模様の接着性を高めることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図1に示す塗装物の層厚み若しくは高さ、凸部の大きさ、形状等は、明細書の理解を容易にすることを目的とした例示に過ぎない。また、暗色寄りの凸部を黒塗りで示し、明色寄りの凸部を白抜きで示しているが、これらは、明度が相対的に異なるという意味を示しているだけであり、実際の色とは関係のないものである。
図1に示されるように、塗装物10は、基材となる板状の被塗装物11と、当該被塗装物11の表面に塗装を施すことにより形成される複数の凸部からなる斑点模様12と、被塗装物11と斑点模様12との間に設けられたベース着色層13とを備えて構成され、L*a*b*表色系におけるL*値が40以下となるように設けられている。
被塗装物11は、本実施形態では、板状の人造大理石が用いられているが、特にこれに限定されるものではなく、その他の樹脂成形板、金属板、MDF等を採用することができる。人造大理石は、熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂を染料や顔料によって着色するとともに、プラスチック材等を粉砕して様々な色、形状、大きさとされた粒体の他、人造大理石、天然石等を粉砕して得られる粒体、各種添加剤を配合することにより形成されている。熱硬化性樹脂としては、ポリエステル系樹脂、熱硬化型アクリル系樹脂などが挙げられる。また、熱可塑性樹脂としては、ポリエステル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂などが挙げられる。
なお、被塗装物11の好ましい板厚としては、1mm~50mmのもの、さらに好ましくは3mm~20mmが例示できる。
被塗装物11は、本実施形態では、板状の人造大理石が用いられているが、特にこれに限定されるものではなく、その他の樹脂成形板、金属板、MDF等を採用することができる。人造大理石は、熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂を染料や顔料によって着色するとともに、プラスチック材等を粉砕して様々な色、形状、大きさとされた粒体の他、人造大理石、天然石等を粉砕して得られる粒体、各種添加剤を配合することにより形成されている。熱硬化性樹脂としては、ポリエステル系樹脂、熱硬化型アクリル系樹脂などが挙げられる。また、熱可塑性樹脂としては、ポリエステル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂などが挙げられる。
なお、被塗装物11の好ましい板厚としては、1mm~50mmのもの、さらに好ましくは3mm~20mmが例示できる。
前記斑点模様12は、2色の塗料を用いて形成されており、暗色寄りの凸部を構成する暗色斑点12Aと、当該暗色斑点12Aに対して明度差ΔL*が20以上となる明色寄り凸部を構成する明色斑点12Bとにより構成されている。暗色斑点12Aの面積の総和は、明色斑点12Bのそれよりも広く設けられている。
暗色斑点12Aは、25mm四方に2個以上であって、斑点模様を形成する凸部1個(単独)の最大の大きさが20mm2に設けられている。
この一方、明色斑点12Bの凸部1個(単独)の最大の大きさは、暗色斑点1個の最大の大きさの±50%以内に設けられている。この範囲とすることで、暗色斑点12A上を削った際に白化した傷は、周囲に散在する同程度の大きさの明色斑点12Bの色合いとなじみ、傷が視認し辛くなり、この点からも傷を目立ち難くすることができる。
斑点模様12は、暗色斑点12Aの塗料をベース着色層13に塗布した後に、明色斑点12Bの塗料をベース着色層13と暗色斑点12Aの上面側に塗布することによって形成される。
各斑点模様12A、12Bの材料は、樹脂成分に無機充填材を含有させるとともに、着色顔料をシンナー、水等の溶剤に混合、分散させたものが好適に用いられている。樹脂成分として、例えば、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂、シリコン樹脂等の熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂を使用できる。着色顔料は樹脂成分を着色できるものであればよく、各種の着色用顔料を用いることができる。
無機充填材としては、粒状、片状のガラス粉、シリカ、ガラスバルーン(GB)、酸化アルミニウム、酸化クロム、酸化鉄、ダイヤモンド、黒鉛、ジルコニア、二酸化チタン等が挙げられる。
斑点模様12は、暗色斑点12A、明色斑点12Bの凸部が一つずつ独立したもののほか、各斑点12A、12Bが重なり合う場合や面方向につながる場合もある。また、斑点模様12を形成する樹脂塗料は2色であるが、本発明の条件を満たす限り、それ以上の場合も含み得る。
斑点模様12を形成する手法としては、スプレーガンを用いて材料を塗布することが好ましいが、これに限定されるものではなく、ローラー等を用いた他の塗装手段を用いることもできる。例えば、凸部に対応する複数の穴を備えたマスキングシートを被塗装物11上に配置し、塗料を含浸したローラーをシート上で転動させた後、当該シートを除去する方法等も採用できる。この場合には、斑点模様12を形成する凸部の位置が共通化ないしは規格化された塗装物を提供でき、スプレー塗布に要求される熟練度を必要とすることはない。
斑点模様12の塗料の粘度は、アネスト岩田株式会社製の粘度カップNK-2にて滴下時間が8秒~14秒になるように調整する。これにより、スプレーガンを用いて塗装を施した際に、上記大きさ、面積比率を有する凸部すなわち斑点模様を無理なく形成することができる。なお、凸部を大きく形成するためには15秒~20秒に調整することが好ましい。
暗色斑点12Aは、25mm四方に2個以上であって、斑点模様を形成する凸部1個(単独)の最大の大きさが20mm2に設けられている。
この一方、明色斑点12Bの凸部1個(単独)の最大の大きさは、暗色斑点1個の最大の大きさの±50%以内に設けられている。この範囲とすることで、暗色斑点12A上を削った際に白化した傷は、周囲に散在する同程度の大きさの明色斑点12Bの色合いとなじみ、傷が視認し辛くなり、この点からも傷を目立ち難くすることができる。
斑点模様12は、暗色斑点12Aの塗料をベース着色層13に塗布した後に、明色斑点12Bの塗料をベース着色層13と暗色斑点12Aの上面側に塗布することによって形成される。
各斑点模様12A、12Bの材料は、樹脂成分に無機充填材を含有させるとともに、着色顔料をシンナー、水等の溶剤に混合、分散させたものが好適に用いられている。樹脂成分として、例えば、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂、シリコン樹脂等の熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂を使用できる。着色顔料は樹脂成分を着色できるものであればよく、各種の着色用顔料を用いることができる。
無機充填材としては、粒状、片状のガラス粉、シリカ、ガラスバルーン(GB)、酸化アルミニウム、酸化クロム、酸化鉄、ダイヤモンド、黒鉛、ジルコニア、二酸化チタン等が挙げられる。
斑点模様12は、暗色斑点12A、明色斑点12Bの凸部が一つずつ独立したもののほか、各斑点12A、12Bが重なり合う場合や面方向につながる場合もある。また、斑点模様12を形成する樹脂塗料は2色であるが、本発明の条件を満たす限り、それ以上の場合も含み得る。
斑点模様12を形成する手法としては、スプレーガンを用いて材料を塗布することが好ましいが、これに限定されるものではなく、ローラー等を用いた他の塗装手段を用いることもできる。例えば、凸部に対応する複数の穴を備えたマスキングシートを被塗装物11上に配置し、塗料を含浸したローラーをシート上で転動させた後、当該シートを除去する方法等も採用できる。この場合には、斑点模様12を形成する凸部の位置が共通化ないしは規格化された塗装物を提供でき、スプレー塗布に要求される熟練度を必要とすることはない。
斑点模様12の塗料の粘度は、アネスト岩田株式会社製の粘度カップNK-2にて滴下時間が8秒~14秒になるように調整する。これにより、スプレーガンを用いて塗装を施した際に、上記大きさ、面積比率を有する凸部すなわち斑点模様を無理なく形成することができる。なお、凸部を大きく形成するためには15秒~20秒に調整することが好ましい。
次に、実施例について説明する。
[実施例1]
被塗装物として厚み10mmの人造大理石を用い、L*値35のベース着色層13を設けた。
前記ベース着色層13の表面に、L*値10に着色された塗料100部にガラス粉40部を含有させて暗色斑点12Aの材料とし、アネスト岩田株式会社製の粘度カップNK-2にて滴下時間が12秒程度になるように調整してスプレーガンで塗布を行った。これにより凸部単独の最大の大きさ1mm2で、25mm四方あたり2個以上、面積60%の暗色寄りの凸部(暗色模様)12Aを形成した。
次いで、ベース着色層13及び暗色斑点12Aの表面にL*値30(暗色斑点12Aとの明度差ΔL*20)に着色された塗料100部にガラスバルーン3部を含有させて明色寄りの凸部(明色斑点)12Bの材料とし、アネスト岩田株式会社製の粘度カップNK-2にて滴下時間が10秒程度になるように調整してスプレーガンで塗布を行った。これにより凸部単独の最大の大きさが1mm2で、面積10%の明色斑点12Bを形成し平均L*値21.3となる塗装物10を得た。
なお、ベース着色層13、暗色斑点12A、明色斑点12Bに用いた塗料は、カシュー株式会社製ストロン TXL #30 1分艶有黒 と カシュー株式会社製ストロン TXL #30 1分艶有白 とを、所望のL*値になるよう調合したものである。
その結果を表1に示す。
塗装物表面全体を目視観察したところ、凸凹感及び明暗斑点柄のサイズバランスが良好な外観が得られた。また、塗装物の上に一人用土鍋をおいて5kgの負荷で15往復した結果、傷が目立たない良好なものとなった。更に、料理用包丁を用い、1kgの負荷で3回引っ掻いたところ、同様に傷は目立たないものと認められ、総合評価として良好な品質を維持できるものとなった。
なお、表中〇は良好、◎は優良、×は不良を示す。
[実施例1]
被塗装物として厚み10mmの人造大理石を用い、L*値35のベース着色層13を設けた。
前記ベース着色層13の表面に、L*値10に着色された塗料100部にガラス粉40部を含有させて暗色斑点12Aの材料とし、アネスト岩田株式会社製の粘度カップNK-2にて滴下時間が12秒程度になるように調整してスプレーガンで塗布を行った。これにより凸部単独の最大の大きさ1mm2で、25mm四方あたり2個以上、面積60%の暗色寄りの凸部(暗色模様)12Aを形成した。
次いで、ベース着色層13及び暗色斑点12Aの表面にL*値30(暗色斑点12Aとの明度差ΔL*20)に着色された塗料100部にガラスバルーン3部を含有させて明色寄りの凸部(明色斑点)12Bの材料とし、アネスト岩田株式会社製の粘度カップNK-2にて滴下時間が10秒程度になるように調整してスプレーガンで塗布を行った。これにより凸部単独の最大の大きさが1mm2で、面積10%の明色斑点12Bを形成し平均L*値21.3となる塗装物10を得た。
なお、ベース着色層13、暗色斑点12A、明色斑点12Bに用いた塗料は、カシュー株式会社製ストロン TXL #30 1分艶有黒 と カシュー株式会社製ストロン TXL #30 1分艶有白 とを、所望のL*値になるよう調合したものである。
その結果を表1に示す。
塗装物表面全体を目視観察したところ、凸凹感及び明暗斑点柄のサイズバランスが良好な外観が得られた。また、塗装物の上に一人用土鍋をおいて5kgの負荷で15往復した結果、傷が目立たない良好なものとなった。更に、料理用包丁を用い、1kgの負荷で3回引っ掻いたところ、同様に傷は目立たないものと認められ、総合評価として良好な品質を維持できるものとなった。
なお、表中〇は良好、◎は優良、×は不良を示す。
[実施例2]
明色斑点のL*値が40となる塗料を用い、その他を実施例1と同様の条件により塗装物を形成した。
この塗装物においては、包丁傷が実施例1のものよりも目立たない優良と評価できる結果を得た。
明色斑点のL*値が40となる塗料を用い、その他を実施例1と同様の条件により塗装物を形成した。
この塗装物においては、包丁傷が実施例1のものよりも目立たない優良と評価できる結果を得た。
[実施例3]
暗色斑点と明色斑点のそれぞれの単独最大の大きさを各7mm2とした以外は、実施例1と同一の条件で塗装物を得た。
この塗装物においては、凸凹感、明暗斑点柄のサイズバランスが実施例1、2よりも優れ、全体評価として優良性が認められた。
暗色斑点と明色斑点のそれぞれの単独最大の大きさを各7mm2とした以外は、実施例1と同一の条件で塗装物を得た。
この塗装物においては、凸凹感、明暗斑点柄のサイズバランスが実施例1、2よりも優れ、全体評価として優良性が認められた。
[実施例4]
暗色斑点と明色斑点のそれぞれの単独最大の大きさを各7mm2とした以外は、実施例2と同一の条件で塗装物を得た。
この塗装物においても実施例3と同様の評価が得られた。
暗色斑点と明色斑点のそれぞれの単独最大の大きさを各7mm2とした以外は、実施例2と同一の条件で塗装物を得た。
この塗装物においても実施例3と同様の評価が得られた。
[実施例5]
暗色斑点と明色斑点のそれぞれの単独最大の大きさを各10mm2とした以外は、実施例1と同一の条件で塗装物を得た。
この塗装物においても包丁傷を除き、実施例1と同様に評価できる塗装物を得た。
暗色斑点と明色斑点のそれぞれの単独最大の大きさを各10mm2とした以外は、実施例1と同一の条件で塗装物を得た。
この塗装物においても包丁傷を除き、実施例1と同様に評価できる塗装物を得た。
[実施例6]
暗色斑点と明色斑点のそれぞれの単独最大の大きさを各10mm2とした以外は、実施例2と同一の条件で塗装物を得た。
この塗装物においても包丁傷を除き、実施例2とほぼ同様に評価できる塗装物を得た。
暗色斑点と明色斑点のそれぞれの単独最大の大きさを各10mm2とした以外は、実施例2と同一の条件で塗装物を得た。
この塗装物においても包丁傷を除き、実施例2とほぼ同様に評価できる塗装物を得た。
[実施例7]
暗色斑点と明色斑点のそれぞれの単独最大の大きさを各20mm2とした以外は、実施例1と同一の条件で塗装物を得た。
この塗装物においても包丁傷を除き、実施例1と同様に評価できる塗装物を得た。
暗色斑点と明色斑点のそれぞれの単独最大の大きさを各20mm2とした以外は、実施例1と同一の条件で塗装物を得た。
この塗装物においても包丁傷を除き、実施例1と同様に評価できる塗装物を得た。
[実施例8]
暗色斑点と明色斑点のそれぞれの単独最大の大きさを各20mm2とした以外は、実施例2と同一の条件で塗装物を得た。
この塗装物においても包丁傷を除き、実施例2と同様に評価できる塗装物を得た。
暗色斑点と明色斑点のそれぞれの単独最大の大きさを各20mm2とした以外は、実施例2と同一の条件で塗装物を得た。
この塗装物においても包丁傷を除き、実施例2と同様に評価できる塗装物を得た。
[実施例9]
暗色斑点の単独最大の大きさを1mm2とする一方、明色斑点の単独最大の大きさを0.5mm2とした以外は、実施例1と同一の条件で塗装物を得た。
この塗装物においても実施例1と同様に評価できる塗装物を得た。
暗色斑点の単独最大の大きさを1mm2とする一方、明色斑点の単独最大の大きさを0.5mm2とした以外は、実施例1と同一の条件で塗装物を得た。
この塗装物においても実施例1と同様に評価できる塗装物を得た。
[実施例10]
明色斑点の単独最大の大きさを1.5mm2とした以外は、実施例9と同一の条件で塗装物を得た。
この塗装物においても実施例9と同様に評価できる塗装物を得た。
明色斑点の単独最大の大きさを1.5mm2とした以外は、実施例9と同一の条件で塗装物を得た。
この塗装物においても実施例9と同様に評価できる塗装物を得た。
[実施例11]
暗色斑点の単独最大の大きさを7mm2とする一方、明色斑点の単独最大の大きさを3.5mm2とした以外は、実施例1と同一の条件で塗装物を得た。
この塗装物においては、実施例3と同様に評価できる塗装物を得た。
暗色斑点の単独最大の大きさを7mm2とする一方、明色斑点の単独最大の大きさを3.5mm2とした以外は、実施例1と同一の条件で塗装物を得た。
この塗装物においては、実施例3と同様に評価できる塗装物を得た。
[実施例12]
明色斑点の単独最大の大きさを10.5mm2とした以外は、実施例11と同一の条件で塗装物を得た。
この塗装物においても実施例11と同様に評価できる塗装物を得た。
明色斑点の単独最大の大きさを10.5mm2とした以外は、実施例11と同一の条件で塗装物を得た。
この塗装物においても実施例11と同様に評価できる塗装物を得た。
[実施例13]
暗色斑点の単独最大の大きさを20mm2とする一方、明色斑点の単独最大の大きさを10.0mm2とした以外は、実施例1と同一の条件で塗装物を得た。
この塗装物においても包丁傷を除き、実施例1と同様に評価できる塗装物を得た。
暗色斑点の単独最大の大きさを20mm2とする一方、明色斑点の単独最大の大きさを10.0mm2とした以外は、実施例1と同一の条件で塗装物を得た。
この塗装物においても包丁傷を除き、実施例1と同様に評価できる塗装物を得た。
[実施例14]
明色斑点の単独最大の大きさを30.0mm2とした以外は、実施例13と同一の条件で塗装物を得た。
この塗装物においても実施例13と同様に評価できる塗装物を得た。
明色斑点の単独最大の大きさを30.0mm2とした以外は、実施例13と同一の条件で塗装物を得た。
この塗装物においても実施例13と同様に評価できる塗装物を得た。
次に比較例1~14について説明する。
[比較例1]
実施例1と同様にL*値35のベース着色層と、L*値10の暗色模様を形成した。
次いで、L*値20の明色斑点を形成し、暗色斑点との明度差ΔL*を10とする塗装物を形成した。
その他は、実施例1と同一の条件で塗装物を得た。
その結果を表2に示す。
得られた塗装物を実施例1と同様に土鍋で擦ったところ、傷が目立ち、総合評価としては不良とすべきものとなった。
[比較例1]
実施例1と同様にL*値35のベース着色層と、L*値10の暗色模様を形成した。
次いで、L*値20の明色斑点を形成し、暗色斑点との明度差ΔL*を10とする塗装物を形成した。
その他は、実施例1と同一の条件で塗装物を得た。
その結果を表2に示す。
得られた塗装物を実施例1と同様に土鍋で擦ったところ、傷が目立ち、総合評価としては不良とすべきものとなった。
[比較例2~比較例5]
暗色斑点と明色斑点のそれぞれの単独最大の大きさについて、表2に示す大きさに変化させた以外は、比較例1と同一の条件で塗装物を得た。
これら塗装物においても総合評価は比較例1と同様の結果となった。
暗色斑点と明色斑点のそれぞれの単独最大の大きさについて、表2に示す大きさに変化させた以外は、比較例1と同一の条件で塗装物を得た。
これら塗装物においても総合評価は比較例1と同様の結果となった。
[比較例6、7]
明色斑点のL*値を30、40に変え、ΔL*をそれぞれ20、30とした以外は比較例5と同一の条件で塗装物を得た。
これらの塗装物においても、比較例5と同様の評価となった。
明色斑点のL*値を30、40に変え、ΔL*をそれぞれ20、30とした以外は比較例5と同一の条件で塗装物を得た。
これらの塗装物においても、比較例5と同様の評価となった。
[比較例8]
暗色斑点と明色斑点の各単独の最大の大きさをそれぞれ7mm2とし、また、明色斑点を先に形成した後に暗色斑点を形成した。その他の条件は比較例6と同一とした。
この塗装物においても比較例1と同様の結果となった。
暗色斑点と明色斑点の各単独の最大の大きさをそれぞれ7mm2とし、また、明色斑点を先に形成した後に暗色斑点を形成した。その他の条件は比較例6と同一とした。
この塗装物においても比較例1と同様の結果となった。
[比較例9~14]
暗色斑点と明色斑点の各単独の最大の大きさをそれぞれ表2に示す大きさに変化させた以外は、比較例6と同一の条件で塗装物を得た。
これらの塗装物においても比較例1と略同様の結果となったが、比較例11のみ包丁傷が目立たないものと認められた。
暗色斑点と明色斑点の各単独の最大の大きさをそれぞれ表2に示す大きさに変化させた以外は、比較例6と同一の条件で塗装物を得た。
これらの塗装物においても比較例1と略同様の結果となったが、比較例11のみ包丁傷が目立たないものと認められた。
以上の実施例及び比較例から明らかなように、本発明によれば、無機質充填材を含む斑点模様により傷付き難いとともに、暗色斑点と明色斑点との相対的な大きさ、面積比、明度差等により、傷が付いても視認し難くなり、良好な製品として提供することが可能となる。
なお、包丁傷については、明色斑点の単独の最大の大きさが、1mm2前後の場合に目立ち難い結果となった。これは、傷幅に近い大きさの明色斑点が包丁傷を目立ち難くしているものと認められる。
なお、包丁傷については、明色斑点の単独の最大の大きさが、1mm2前後の場合に目立ち難い結果となった。これは、傷幅に近い大きさの明色斑点が包丁傷を目立ち難くしているものと認められる。
本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明は、特定の実施の形態に関して特に図示し、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上に述べた実施形態に対し、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
また、上記に開示した塗装物の塗装条件、例えば凸部を構成する材料、色、大きさ、厚み、高さなどは、本発明の目的を達成することができるかぎり変更することを妨げない。
例えば、前記実施例においては、ベース着色層を設けた上で斑点模様を形成するものとしたが、ベース着色層を設けることなく基材表面に斑点模様を形成することもできる。この場合、基材のL*値が前述した条件を満たすものであればよい。更に、前記実施例で示したベース着色層のL*値は、必要に応じて異なるL*値となるものを採用することができる。
また、斑点模様は隠蔽性を有していてもよく、隠蔽性を有していなくてもよい。隠蔽性を有していない場合は斑点模様自体に奥行感、深み感を持たせることができる。なお、この場合も斑点模様のL*値は、塗装物の状態で測定した数値である。
また、被塗装物の表面やベース着色層及び斑点模様の表面にクリアー層を設けてもよい。クリアー層を設けた場合には、斑点模様の表面保護を行うとともに、塗装物の表面に発生するざらつきをなめらかにでき、傷が食い込み難くなり、表面の汚染性が良くなる。しかも、層構造を増すことで、奥行感、深み感を有する意匠性を付与することが期待できる。更に、表面に濡れ性を付与して外観を良好なものとすることができる。また、浅い傷は更に目立ち難くなり耐傷性も向上する。なお、クリアー層は、アクリル、ウレタン、シリコン樹脂等を用いたクリア塗料、若しくは半透明のクリア塗料を塗装することによって形成される。
また、クリアー層に無機充填材を含有させてもよい。表面硬度が高まり、更に傷が付き難くなる。
すなわち、本発明は、特定の実施の形態に関して特に図示し、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上に述べた実施形態に対し、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
また、上記に開示した塗装物の塗装条件、例えば凸部を構成する材料、色、大きさ、厚み、高さなどは、本発明の目的を達成することができるかぎり変更することを妨げない。
例えば、前記実施例においては、ベース着色層を設けた上で斑点模様を形成するものとしたが、ベース着色層を設けることなく基材表面に斑点模様を形成することもできる。この場合、基材のL*値が前述した条件を満たすものであればよい。更に、前記実施例で示したベース着色層のL*値は、必要に応じて異なるL*値となるものを採用することができる。
また、斑点模様は隠蔽性を有していてもよく、隠蔽性を有していなくてもよい。隠蔽性を有していない場合は斑点模様自体に奥行感、深み感を持たせることができる。なお、この場合も斑点模様のL*値は、塗装物の状態で測定した数値である。
また、被塗装物の表面やベース着色層及び斑点模様の表面にクリアー層を設けてもよい。クリアー層を設けた場合には、斑点模様の表面保護を行うとともに、塗装物の表面に発生するざらつきをなめらかにでき、傷が食い込み難くなり、表面の汚染性が良くなる。しかも、層構造を増すことで、奥行感、深み感を有する意匠性を付与することが期待できる。更に、表面に濡れ性を付与して外観を良好なものとすることができる。また、浅い傷は更に目立ち難くなり耐傷性も向上する。なお、クリアー層は、アクリル、ウレタン、シリコン樹脂等を用いたクリア塗料、若しくは半透明のクリア塗料を塗装することによって形成される。
また、クリアー層に無機充填材を含有させてもよい。表面硬度が高まり、更に傷が付き難くなる。
10…塗装物、11…被塗装物、12…斑点模様、12A…暗色寄りの凸部(暗色斑点)、12B…明色寄りの凸部(明色斑点)
Claims (3)
- 被塗装物の表面に、樹脂材料と無機物充填剤とを含む2色の凸部を複数設けて斑点模様を形成し、L*a*b*表色系におけるL*値が40以下である塗装物であって、
前記2色の凸部のうち、暗色寄りの凸部面積の総和が、明色寄りの凸部面積の総和よりも広く設けられるとともに、
同色の凸部同士が結合した凸部を一つの凸部とみなさないときに、
前記暗色寄りの凸部は25mm四方に2個以上あるとともに、当該暗色寄りの凸部単独の大きさが最大20mm2であり、
前記暗色寄りの凸部と、前記明色寄りの凸部との明度差(ΔL*)が20以上であることを特徴とする塗装物。 - 前記暗色寄りの凸部は被塗装物の上面に設けられ、
前記明色寄りの凸部は被塗装物の上面と、前記暗色寄りの凸部の上面とに設けられ、
前記明色寄りの凸部単独の最大の大きさは、前記暗色寄りの凸部単独の最大の大きさの±50%以内であることを特徴とする請求項1記載の塗装物。 - 前記塗装物は、キッチン、浴室、洗面台、家具の天板、シンク又はボウル等の凹状体、壁面材若しくは扉面材、扉面材を構成する部材であることを特徴とする請求項1又は2記載の塗装物。
Priority Applications (1)
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