JPH07232127A - 外壁化粧パネル - Google Patents

外壁化粧パネル

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Publication number
JPH07232127A
JPH07232127A JP2833994A JP2833994A JPH07232127A JP H07232127 A JPH07232127 A JP H07232127A JP 2833994 A JP2833994 A JP 2833994A JP 2833994 A JP2833994 A JP 2833994A JP H07232127 A JPH07232127 A JP H07232127A
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JP
Japan
Prior art keywords
coating
glossiness
decorative panel
paint
wall
Prior art date
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Application number
JP2833994A
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English (en)
Inventor
Isao Tanaka
功 田中
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP2833994A priority Critical patent/JPH07232127A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光沢度を向上させて、自然石を磨いたような
艶があり高級感を有する外観品質を得ることが出来る外
壁化粧パネルを提供する。 【構成】 建物の外壁表面を装飾するための断面凹凸形
状の浮き彫り模様6…が表面に形成され、浮き彫り模様
6…の起伏に沿って全面塗装7が施されている。この全
面塗装7の上から斑点状に斑点塗装8…が施されている
外壁化粧パネル1である。全面塗装7に用いる塗料は、
光沢度を高く設定した塗料であると共に、斑点塗装8…
の表面の面積の比率を略半分以下としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、住宅等、建
物に配設され近距離から見ても高級感のある外壁化粧パ
ネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の外壁化粧パネルとして
は、例えば、特開昭62−182357号公報、特開昭
60−102979号公報等建物の外壁表面を装飾する
ための断面凹凸形状の浮き彫り模様が、表面に形成さ
れ、この浮き彫り模様の起伏に沿って面塗装が施された
外壁化粧パネルが知られている。
【0003】ところで、本願出願人は、このような外壁
化粧パネルが、日差しが高くなることによって、明度の
変化が小さくなってしまうことに着目し、面塗装に用い
る塗料の明度よりも低い明度の塗料を、この全塗装面上
に斑点状に塗布したものを平成4年12月16日出願の
特願平4−335914号公報において提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のものにあっては、建物の外壁表面の明度に変
化を持たせて外観品質を向上させているが、表面に光沢
がなく、特に近距離(1m以下)では、光沢が不足して
くすみ感が発生する。このため、自然石を磨いたような
艶があり高級感を有する外観品質を得ることが出来なか
った。
【0005】そこで、この発明は、光沢度を向上させ
て、自然石を磨いたような艶があり高級感を有する外観
品質を得ることが出来る外壁化粧パネルを提供すること
を課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本願発明の請求項1に記載されたものでは、建物の外壁
表面を装飾するための断面凹凸形状の浮き彫り模様が表
面に形成され、該浮き彫り模様の起伏に沿って面塗装が
施され、該面塗装の上から斑点状に斑点塗装を施した外
壁化粧パネルにおいて、前記面塗装に用いる塗料は、光
沢度を高く設定した塗料であると共に、前記斑点塗装の
表面の面積の比率を略半分以下とした外壁化粧パネルを
特徴としている。
【0007】また、請求項2に記載されたものでは、建
物の外壁表面を装飾するための断面凹凸形状の浮き彫り
模様が表面に形成され、該浮き彫り模様の起伏に沿って
面塗装が施され、該面塗装の上から斑点状に斑点塗装を
施した外壁化粧パネルにおいて、前記斑点塗装に用いる
塗料は、光沢度を高く設定した塗料であると共に、前記
斑点塗装の表面の面積の比率を略半分以上とした外壁化
粧パネルを特徴としている。
【0008】そして、請求項3に記載されたものでは、
建物の外壁表面を装飾するための断面凹凸形状の浮き彫
り模様が表面に形成され、該浮き彫り模様の起伏に沿っ
て面塗装が施され、該面塗装の上から斑点状に斑点塗装
を施した外壁化粧パネルにおいて、前記面塗装に用いる
塗料は、光沢度を高く設定した塗料であると共に、前記
斑点塗装に用いる塗料は、光沢度を高く設定した塗料で
ある外壁化粧パネルを特徴としている。
【0009】更に、請求項4に記載されたものでは、前
記光沢度を高く設定した塗料は、アクリル系樹脂材料を
主原料とした塗料である各請求項1乃至3記載の外壁化
粧パネルを特徴としている。
【0010】また、請求項5に記載されたものでは、建
物の外壁表面を装飾するための断面凹凸形状の浮き彫り
模様が表面に形成され、該浮き彫り模様の起伏に沿って
面塗装が施され、該面塗装の上から斑点状に斑点塗装を
施した外壁化粧パネルにおいて、前記斑点塗装の上から
クリア塗料によって表面塗装が施されている外壁化粧パ
ネルを特徴としている。
【0011】
【作 用】かかる構成の請求項1に記載されたものによ
れば、光沢度を高く設定した面塗装に用いる塗料が、斑
点塗装間から見え、光沢度の高い部分が外壁の塗装が施
されている表面の面積の比率で略半分以上を占有してい
るので、外壁面での光沢度が向上する。このため、自然
石を磨いたような艶があり高級感を有する外観品質を得
ることが出来る。
【0012】また、請求項2に記載されたものでは、光
沢度を高く設定した斑点塗装に用いる塗料が、外壁の塗
装が施されている表面の面積の比率の略半分以上占有し
ているので、外壁面での光沢度が向上する。このため、
自然石を磨いたような艶があり高級感を有する外観品質
を得ることが出来る。
【0013】そして、請求項3に記載されたものでは、
光沢度を高く設定した塗料によって面塗装が施された上
に、光沢度を高く設定した塗料で、前記斑点塗装が施さ
れているので、外壁面の光沢度が向上する。このため、
自然石を磨いたような艶があり高級感を有する外観品質
を得ることが出来る。
【0014】更に、請求項4に記載されたものでは、前
記光沢度を高く設定した塗料が、アクリル系樹脂材料を
主原料とした塗料であるので、更に外壁面の光沢度が向
上する。このため、自然石を磨いたような艶があり高級
感を有する外観品質を得ることが出来る。
【0015】また、請求項5に記載されたものでは、前
記斑点塗装の上からクリア塗料によって表面塗装が施さ
れているので、外壁面の光沢度が向上する。このため、
自然石を磨いたような艶があり高級感を有する外観品質
を得ることが出来る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について、図
面を参照しつつ説明する。
【0017】図1乃至図3は、この発明の第1実施例を
示すものである。
【0018】まず構成を説明すると、図中符号1は、こ
の実施例の外壁化粧パネルを示し、この外壁化粧パネル
1は、硬質木片セメント板を型成形して得られる基板2
とこの基板外面に形成される塗装層3とから主に構成さ
れている。この外壁化粧パネル1は、図2及び図3に示
すように、鉄パイプフレーム4によって外壁材5にボル
トを介して取り付けれらている。
【0019】この基板2の表面には、型成形時に断面凹
凸形状の浮き彫り模様(レリーフ)6が形成されてい
る。これらの浮き彫り模様6は、入射する自然光を乱反
射させて、この外壁化粧パネル1が配設される建物の外
壁表面を立体的に装飾するように構成されている。
【0020】また、この基板2の表面には、前記塗装層
3の最下層として浮き彫り模様6の起伏に沿って、その
凹凸が消滅しない程度に、光沢度が高く設定されたアク
リルエマルジョン塗料による全面塗装7が施されてい
る。
【0021】このアクリルエマルジョン塗料による全面
塗装7の上には、前記塗装層3の一部として斑点模様を
形成する斑点塗装8が、アクリルエマルジョン塗料によ
って施されている。この斑点塗装8の表面の面積の比率
は略半分以下となるように構成されている。
【0022】この塗装層3の光沢度等の設定は、次の表
1に示すように構成されている。
【0023】なお、ここでいう明度の違いは、標準光源
に平均昼光に近い特性を有するC/10光源を採用し
て、分光光度計によって得られるL***表色系にお
ける明度指数L*をもって比較している。また、光沢度
は光沢の比率%をもって比較している。なお、a*
*は、知覚色度指数を示している。
【0024】
【表1】 L*** 光沢度(%) 表面の面積の比率(%) 全面塗装7 56.01 -0.53 3.10 75 70 斑点塗装8 23.65 -0.20 1.31 30 30 また、前記光沢度(%)を各値に設定するためのアクリ
ルエマルジョン塗料の成分構成比率を次の表2に示す。
【0025】
【表2】 組成 光沢度 30 (%) 光沢度 75 (%) アクリルエマルジョン 36 59.5 酸化チタン 13.0 13.0 酸化鉄黄 カーボンブラック 弁柄 炭酸カルシウム 13.0 − 湿潤剤、消泡剤等 9.0 3.5 水分 29.0 24.0 合計 100 100 次に、この第1実施例の外壁化粧パネル1の作用につい
て説明する。
【0026】このように構成された外壁化粧パネル1に
よれば、光沢度を75%と高く設定した全面塗装7に用
いるアクリルエマルジョン塗料が、斑点塗装8…間から
見え、光沢度の高い部分が外壁の表面の面積の比率で、
70%と略半分以上を占有しているので、外壁全面での
光沢度が向上する。
【0027】このため、特に近距離(1m以下)でも、
光沢が不足してくすみ感が発生ことがなく、自然石を磨
いたような艶があり高級感を有する外観品質を得ること
が出来る。
【0028】更に、この第1実施例の外壁化粧パネル1
では、前記光沢度を高く設定した全面塗装7が、アクリ
ル系樹脂材料を主原料としたアクリルエマルジョン塗料
で構成されているので、外壁全面の光沢度が更に向上す
る。
【0029】そして、この第1実施例の外壁化粧パネル
1では、前記外壁化粧パネル1に入射する自然光は、浮
き彫り模様6…及び斑点塗料8…の部分で乱反射を起こ
す。
【0030】しかも、斑点塗装8の部分の明度が、表1
に示すように表面塗装7の部分の明度よりも低く設定さ
れているので、例えば、昼頃の入射光のように外壁化粧
パネル1の表面に直交するようなものであっても、乱反
射が発生する度合が高くなる。
【0031】このため、更に建物の外壁表面の明度に変
化が生じて、外観品質を良好なものとすることが出来
る。
【0032】なお、この第1実施例の外壁化粧パネル1
では、光沢度を75%と高く設定した全面塗装7の表面
の面積の比率を70%としているが、特にこれに限ら
ず、略半分以上の表面の面積の比率で有れば良いことは
当然である。
【0033】図4は、この発明の第2実施例の外壁化粧
パネル11を示すものである。前記第1実施例と同一乃
至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0034】この外壁化粧パネル11の基板2の表面に
は、塗装層13の最下層として、前記浮き彫り模様6の
起伏に沿って、その凹凸が消滅しない程度に、アクリル
エマルジョン塗料による全面塗装17が施されている。
【0035】このアクリルエマルジョン塗料による全面
塗装17の上には、前記塗装層3の一部として斑点模様
を形成する斑点塗装18が、光沢度が高く設定されてい
るアクリルエマルジョン塗料によって施されている。こ
の斑点塗装18の表面の面積の比率は、略半分以上とな
るように構成されている。
【0036】この塗装層13の光沢度等の設定は、次の
表3に示すようにして構成されている。
【0037】なお、ここでいう明度の違いは、標準光源
に平均昼光に近い特性を有するC/10光源を採用し
て、分光光度計によって得られるL***表色系にお
ける明度指数L*をもって比較している。また、光沢度
は、60°鏡面反射率%を用いて、数値が高くなるにし
たがって光沢が増すようにしている。なお、a**は、
知覚色度指数を示している。
【0038】
【表3】 L*** 光沢度(%) 表面の面積の比率(%) 全面塗装17 56.01 -0.53 3.10 30 30 斑点塗装18 23.65 -0.20 1.31 75 70 他の構成については、前記第1実施例の外壁化粧パネル
1と略同様であるので、その記載を省略する。
【0039】次に、この第2実施例の外壁化粧パネル1
1の作用について説明する。
【0040】このように構成された外壁化粧パネル11
によれば、光沢度を75%と高く設定した斑点塗装18
に用いる塗料が、外壁の表面の面積の比率の略半分以上
占有しているので、外壁全面での光沢度が向上する。こ
のため、特に近距離(1m以下)でも、光沢が不足して
くすみ感が発生ことがなく、自然石を磨いたような艶が
あり高級感を有する外観品質を得ることが出来る。
【0041】更に、この第2実施例の外壁化粧パネル1
1では、前記光沢度を高く設定した斑点塗装18が、ア
クリル系樹脂材料を主原料としたアクリルエマルジョン
塗料で構成されているので、外壁全面の光沢度が更に向
上する。
【0042】なお、この第2実施例の外壁化粧パネル1
1では、光沢度を75%と高く設定した斑点塗装18の
表面の面積の比率を70%としているが、特にこれに限
らず、略半分以上の表面比率で有れば良いことは当然で
ある。
【0043】図5は、この発明の第3実施例の外壁化粧
パネル21を示すものである。前記第1実施例と同一乃
至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0044】この外壁化粧パネル21の基板2の表面に
は、塗装層23の最下層として前記浮き彫り模様6の起
伏に沿って、その凹凸が消滅しない程度に、全面塗装7
が施されている。この全面塗装7は、光沢度が高く設定
されているアクリルエマルジョン塗料によって行なわれ
ている。
【0045】このアクリルエマルジョン塗料による全面
塗装7の上には、前記塗装層23の一部として斑点模様
を形成する斑点塗装18が施されている。この斑点塗装
18は、光沢度が高く設定されているアクリルエマルジ
ョン塗料によって行なわれている。そして、この斑点塗
装18の表面の面積の比率は、略半分となるように構成
されている。
【0046】この塗装層23の光沢度等の設定は、次の
表4に示すようにして構成されている。
【0047】なお、ここでいう明度の違いは、標準光源
に平均昼光に近い特性を有するC/10光源を採用し
て、分光光度計によって得られるL***表色系にお
ける明度指数L*をもって比較している。また、光沢度
は、60°鏡面反射率%を用いて、数値が高くなるにし
たがって光沢が増すようにしている。なお、a**は、
知覚色度指数を示している。
【0048】
【表4】 L*** 光沢度(%) 表面の面積の比率(%) 全面塗装 7 56.01 -0.53 3.10 75 50 斑点塗装18 23.65 -0.20 1.31 75 50 他の構成については、前記第1実施例の外壁化粧パネル
1と略同様であるので、その記載を省略する。
【0049】次に、この第3実施例の外壁化粧パネル2
1の作用について説明する。
【0050】このように構成された外壁化粧パネル21
によれば、光沢度を75%と高く設定した塗料によって
全面塗装7が施された上に、光沢度を75%と高く設定
した塗料で、前記斑点塗装18が施されているので、外
壁の表面全面を光沢度が高く設定されたアクリルエマル
ジョン塗料で覆われ、外壁全面の光沢度が向上する。
【0051】このため、特に近距離(1m以下)でも、
光沢が不足してくすみ感が発生ことがなく、自然石を磨
いたような艶があり高級感を有する外観品質を得ること
が出来る。
【0052】更に、この第3実施例の外壁化粧パネル2
1では、前記光沢度を高く設定した全面塗装7及び斑点
塗装18が、アクリル系樹脂材料を主原料としたアクリ
ルエマルジョン塗料で構成されているので、外壁全面の
光沢度が更に向上する。
【0053】また、この第3実施例の外壁化粧パネル2
1では、全面塗装7及び斑点塗装18の光沢度が共に高
く設定されているので、全面塗装7及び斑点塗装18の
表面の面積比率に拘束されることなく、外観品質を良好
なものとすることが出来る。
【0054】このため、斑点塗装18を施す際に、面積
比率にこだわらずに作業することが出来るため、施工効
率も良好である。
【0055】この第3実施例の外壁化粧パネル21で
は、全面塗装7に用いる塗料の光沢度を75%と高く設
定すると共に、斑点塗装18に用いる塗料に用いる塗料
の光沢度を75%と高く設定しているが、特にこれに限
らず、例えば約60%、又は望ましくは70%以上等、
約50%以上の高光沢度であれば、どのような光沢度の
塗料を用いてもよい。
【0056】又、前記全面塗装7に用いる塗料の光沢度
と、斑点塗装18に用いる塗料の光沢度とが同一の値で
ある必要はなく、例えば、全面塗装7に用いる塗料の光
沢度を85%と高く設定すると共に、斑点塗装18に用
いる塗料に用いる塗料の光沢度を65%と設定する等、
どのような光沢度に設定してもよい。
【0057】図6は、この発明の第4実施例の外壁化粧
パネル31を示すものである。前記第1実施例と同一乃
至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0058】この外壁化粧パネル31の基板2の表面に
は、塗装層33の最下層として前記浮き彫り模様6の起
伏に沿って、その凹凸が消滅しない程度に、全面塗装1
7が施されている。この全面塗装7は、アクリルエマル
ジョン塗料によって行なわれている。
【0059】この全面塗装17の上には、前記塗装層3
3の一部として斑点模様を形成する斑点塗装8が施され
ている。この斑点塗装18は、アクリルエマルジョン塗
料によって行なわれている。そして、この斑点塗装18
の表面の面積の比率は、略半分となるように構成されて
いる。
【0060】この斑点塗装8の上からは、更に、前記塗
装層33の一部として、全面にアクリルエマルジョンク
リア塗料によってアクリルエマルジョンクリア表面塗装
32が施されている。このアクリルエマルジョンクリア
表面塗装32に用いるアクリルエマルジョンクリア塗料
は、アクリル系樹脂材料を主原料とした透明のクリア塗
料で構成されていて、高光沢度を有している。
【0061】この塗装層33の光沢度等の設定は、次の
表5に示すようにして構成されている。
【0062】なお、ここでいう明度の違いは、標準光源
に平均昼光に近い特性を有するC/10光源を採用し
て、分光光度計によって得られるL***表色系にお
ける明度指数L*をもって比較している。また、光沢度
は、60°鏡面反射率%を用いて、数値が高くなるにし
たがって光沢が増すようにしている。なお、a**は、
知覚色度指数を示している。
【0063】
【表5】 L*** 光沢度(%) 表面の面積の比率(%) 全面塗装17 56.01 -0.53 3.10 30 50 斑点塗装 8 23.65 -0.20 1.31 30 50 アクリルエマルジョン クリア塗装32 − − − 70 100 他の構成については、前記第1実施例の外壁化粧パネル
1と略同様であるので、その記載を省略する。
【0064】次に、この第4実施例の外壁化粧パネル3
1の作用について説明する。
【0065】このように構成された外壁化粧パネル31
によれば、前記斑点塗装8の上から全面にアクリル系樹
脂材料を主原料としたアクリルエマルジョンクリア塗料
によってアクリルエマルジョンクリア表面塗装32が施
されているので、外壁全面の光沢度が向上する。このた
め、特に近距離(1m以下)でも、光沢が不足してくす
み感が発生ことがなく、自然石を磨いたような艶があり
高級感を有する外観品質を得ることが出来る。
【0066】なお、この第4実施例の外壁化粧パネル3
1では、斑点塗装18の表面の面積の比率を略半分の5
0%としているが、特にこれに限らず、例えば、20%
又は80%等、如何なる表面比率でも良いことは当然で
ある。
【0067】また、この第4実施例の外壁化粧パネル3
1では、全面塗装17及び斑点塗装8の光沢度を30%
に設定しているが、特にこれに限らず、例えば、各々の
塗装17,8の光沢度を約50%以上の高光沢度に設定
したり、又は、各々の塗装17,8の光沢度を違う値に
設定する等、前記アクリルエマルジョンクリア表面塗装
32によって高光沢度が得られるものであるならば、ど
の様な光沢度に設定しても良い。
【0068】そして、この第4実施例の外壁化粧パネル
31では、全面塗装17及び斑点塗装8の光沢度に拘ら
ず、アクリルエマルジョンクリア表面塗装32によって
高光沢度が得られるので、全面塗装17及び斑点塗装8
の表面の面積比率が所定の比率と異なっても外観品質を
良好なものとすることが出来る。
【0069】このため、斑点塗装8を施す際に、面積比
率にこだわらずに作業することが出来るため、施工効率
も良好である。
【0070】また、この第4実施例の外壁化粧パネル3
1では、前記第3実施例の外壁化粧パネル21等に比し
て、全面塗装7及び斑点塗装18に用いる塗料内へのア
クリルエマルジョンの混合比率を少なくすることが出来
るので、混合工程が簡略化されると共に、一塗料におけ
る色合い等を均一にすることが容易で、更に外観品質を
良好なものとすることが出来る。
【0071】以上、この発明の各実施例を図面により詳
述してきたが、具体的な構成はこれらの実施例に限ら
ず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等が
あってもこの発明に含まれる。例えば、前記各実施例で
は、全面塗装7及び17の明度指数L*を56.01、斑点塗
装8及び18の明度指数L*を23.65に各々設定している
が、特にこれに限らず、各塗装7等の明度指数L*がど
のような値に設定されていても良いことは当然である。
【0072】また、前記知覚色度指数a**についても
同様で、どのような値に設定されていても良い。
【0073】更に、前記各実施例では、アクリルエマル
ジョン塗料を用いて全面塗装7及び17、斑点塗装8及
び18、並びにアクリルエマルジョンクリア表面塗装3
2を構成するようにしているが、特にアクリルエマルジ
ョンに限らず、例えば、塩化ビニル樹脂及びエポキシ樹
脂等、或はアクリル系の樹脂材料以外の合成樹脂材料を
用いる合成樹脂塗料等、どのような材質及び構成比率で
構成される塗料を用いて各塗装7等を行なっても、光沢
度を所定値以上有する塗料であるならば良いことは当然
である。
【0074】また、前記各実施例では、外壁化粧パネル
1の基板2の表面には、前記塗装層3の最下層としてア
クリルエマルジョン塗料による全面塗装7が施されてい
るが、特に全面塗装である必要はなく、例えば、外壁化
粧パネル1の基板2の表面の一部に面塗装を施すように
しても良いことは当然である。
【0075】この場合、前記第4実施例の外壁化粧パネ
ル31のアクリルエマルジョンクリア表面塗装32の塗
装面積も、この面塗装部分に限って行うようにしても良
いことは当然である。
【0076】
【発明の効果】以上説明してきたように、かかる構成の
請求項1に記載されたものによれば、光沢度を高く設定
した面塗装に用いる塗料が、斑点塗装間から見え、光沢
度の高い部分が外壁の表面の面積の比率で略半分以上を
占有しているので、外壁面での光沢度が向上する。この
ため、特に近距離(1m以下)でも、光沢が不足してく
すみ感が発生ことがなく、自然石を磨いたような艶があ
り高級感を有する外観品質を得ることが出来る。
【0077】また、請求項2に記載されたものでは、光
沢度を高く設定した斑点塗装に用いる塗料が、外壁の表
面の面積の比率の略半分以上占有しているので、外壁面
での光沢度が向上する。このため、特に近距離(1m以
下)でも、光沢が不足してくすみ感が発生ことがなく、
自然石を磨いたような艶があり高級感を有する外観品質
を得ることが出来る。
【0078】そして、請求項3に記載されたものでは、
光沢度を高く設定した塗料によって面塗装が施された上
に、光沢度を高く設定した塗料で、前記斑点塗装が施さ
れているので、外壁面の光沢度が向上する。このため、
特に近距離(1m以下)でも、光沢が不足してくすみ感
が発生ことがなく、自然石を磨いたような艶があり高級
感を有する外観品質を得ることが出来る。
【0079】更に、請求項4に記載されたものでは、前
記光沢度を高く設定した塗料が、アクリル系樹脂材料を
主原料とした塗料であるので、更に外壁面の光沢度が向
上する。このため、特に近距離(1m以下)でも、光沢
が不足してくすみ感が発生ことがなく、自然石を磨いた
ような艶があり高級感を有する外観品質を得ることが出
来る。
【0080】また、請求項5に記載されたものでは、前
記斑点塗装の上からクリア塗料によって表面塗装が施さ
れているので、外壁面の光沢度が向上する。このため、
特に近距離(1m以下)でも、光沢が不足してくすみ感
が発生ことがなく、自然石を磨いたような艶があり高級
感を有する外観品質を得ることが出来る、という実用上
有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の外壁化粧パネルを示し、
要部の部分断面図である。
【図2】同一実施例の外壁化粧パネルを示し、水平方向
の断面図である。
【図3】同一実施例の外壁化粧パネルを示し、垂直方向
の断面図である。
【図4】第2実施例の外壁化粧パネルを示し、要部の部
分断面図である。
【図5】第3実施例の外壁化粧パネルを示し、要部の部
分断面図である。
【図6】第4実施例の外壁化粧パネルを示し、要部の部
分断面図である。
【符号の説明】
1,11,21,31 外壁化粧パネル 3,13,23,33 塗装層 6 浮き彫り模様 7,17 全面塗装(面塗装) 8,18 斑点塗装 32 アクリルエマルジョンクリア表面塗装
(表面塗装)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の外壁表面を装飾するための断面凹
    凸形状の浮き彫り模様が表面に形成され、該浮き彫り模
    様の起伏に沿って面塗装が施され、該面塗装の上から斑
    点状に斑点塗装を施した外壁化粧パネルにおいて、 前記面塗装に用いる塗料は、光沢度を高く設定した塗料
    であると共に、前記斑点塗装の表面の面積の比率を略半
    分以下としたことを特徴とする外壁化粧パネル。
  2. 【請求項2】 建物の外壁表面を装飾するための断面凹
    凸形状の浮き彫り模様が表面に形成され、該浮き彫り模
    様の起伏に沿って面塗装が施され、該面塗装の上から斑
    点状に斑点塗装を施した外壁化粧パネルにおいて、 前記斑点塗装に用いる塗料は、光沢度を高く設定した塗
    料であると共に、前記斑点塗装の表面の面積の比率を略
    半分以上としたことを特徴とする外壁化粧パネル。
  3. 【請求項3】 建物の外壁表面を装飾するための断面凹
    凸形状の浮き彫り模様が表面に形成され、該浮き彫り模
    様の起伏に沿って面塗装が施され、該面塗装の上から斑
    点状に斑点塗装を施した外壁化粧パネルにおいて、 前記面塗装に用いる塗料は、光沢度を高く設定した塗料
    であると共に、前記斑点塗装に用いる塗料は、光沢度を
    高く設定した塗料であることを特徴とする外壁化粧パネ
    ル。
  4. 【請求項4】 前記光沢度を高く設定した塗料は、アク
    リル系樹脂材料を主原料とした塗料であることを特徴と
    する各請求項1乃至3記載の外壁化粧パネル。
  5. 【請求項5】 建物の外壁表面を装飾するための断面凹
    凸形状の浮き彫り模様が表面に形成され、該浮き彫り模
    様の起伏に沿って面塗装が施され、該面塗装の上から斑
    点状に斑点塗装を施した外壁化粧パネルにおいて、 前記斑点塗装の上からクリア塗料によって表面塗装が施
    されていることを特徴とする外壁化粧パネル。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006320851A (ja) * 2005-05-19 2006-11-30 Sekisui Chem Co Ltd 塗膜形成方法
JP2019025474A (ja) * 2017-08-01 2019-02-21 ベック株式会社 装飾被膜面の形成方法

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