JP2022033100A - 作業機 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、上記したような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、作業機の走行に応じてスムーズに減速を行うことができる作業機を提供することを目的とする。
作業機は、機体と、機体に設けられた原動機と、機体の左側に設けられた左走行装置と、機体の右側に設けられた右走行装置と、左走行装置に動力を伝達可能で且つ第1速度と第1速度よりも速い第2速度とに切換可能な左走行モータと、右走行装置に動力を伝達可能で且つ第1速度と第1速度よりも速い第2速度とに切換可能な右走行モータと、左走行モータに作動油を供給する左走行ポンプと、右走行モータに作動油を供給する右走行ポンプと、左走行ポンプの第1ポート及び第2ポートに接続され且つ、左走行モータに接続される第1循環油路と、右走行ポンプの第3ポート及び第4ポートに接続され且つ、右走行モータに接続される第2循環油路と、左走行モータの第1ポート側に設けられ且つ左走行モータの回転時の第1循環油路に作用する作動油の圧力を第1走行圧として検出する第1圧力検出装置と、左走行モータの第2ポート側に設けられ且つ左走行モータの回転時の第1循環油路に作用する作動油の圧力を第2走行圧として検出する第2圧力検出装置と、右走行モータの第3ポート側に設けられ且つ右走行モータの回転時の第2循環油路に作用する作動油の圧力を第3走行圧として検出する第3圧力検出装置と、右走行モータの第4ポート側に設けられ且つ右走行モータの回転時の第2循環油路に作用する作動油の圧力を第4走行圧として検出する第4圧力検出装置と、左走行モータ及び右走行モータが第2速度である場合に、第1走行圧、第2走行圧、第3走行圧、第4走行圧によって演算された値が、減速閾値以上である場合に第2速度から第1速度に自動的に減速する自動減速を行う制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記第1走行圧から第4走行圧を減算した第1クロス差圧、第2走行圧から第3走行圧を減算した第2クロス差圧、第3走行圧から第2走行圧を減算した第3クロス差圧、第4走行圧から第1走行圧を減算した第4クロス差圧のいずれかに基づいて、減速閾値を設定する。
2走行圧から第1走行圧を減算して第2有効圧を求め、前記第3走行圧から第4走行圧を減算して第3有効圧を求め、前記第4走行圧から前記第3走行圧を減算することにより第4有効圧を求め、さらに、前記第1有効圧から第4有効圧を減算した第1クロス差圧、第2有効圧から第3有効圧を減算した第2クロス差圧、第3有効圧から第2有効圧を減算した第3クロス差圧、第4有効圧から第1有効圧を減算した第4クロス差圧のいずれかに基づいて、減速閾値を設定する。
前記制御装置は、原動機の回転数に応じて前記減速閾値を設定する。
前記制御装置は、前記機体が超信地旋回である場合に、前記第1クロス差圧、第2クロス差圧、第3クロス差圧及び第4クロス差圧を演算し、演算した前記第1クロス差圧、第2クロス差圧、第3クロス差圧及び第4クロス差圧に基づいて前記減速閾値を設定する。
図6は、本発明に係る作業機の側面図を示している。図6では、作業機の一例として、コンパクトトラックローダを示している。但し、本発明に係る作業機はコンパクトトラックローダに限定されず、例えば、スキッドステアローダ等の他の種類のローダ作業機であってもよい。また、ローダ作業機以外の作業機であってもよい。
作業装置4は、ブーム10と、作業具11と、リフトリンク12と、制御リンク13と、ブームシリンダ14と、バケットシリンダ15とを有している。
1は、例えば、バケットであって、当該バケット11は、ブーム10の先端部(前端部)に上下揺動自在に設けられている。リフトリンク12及び制御リンク13は、ブーム10が上下揺動自在となるように、ブーム10の基部(後部)を支持している。ブームシリンダ14は、伸縮することによりブーム10を昇降させる。バケットシリンダ15は、伸縮することによりバケット11を揺動させる。
リフトリンク12、制御リンク13及びブームシリンダ14は、左側と右側の各ブーム10に対応して機体2の左側と右側にそれぞれ設けられている。
リフトリンク12は、各ブーム10の基部の後部に、縦向きに設けられている。このリフトリンク12の上部(一端側)は、各ブーム10の基部の後部寄りに枢支軸16(第1枢支軸)を介して横軸回りに回転自在に枢支されている。また、リフトリンク12の下部(他端側)は、機体2の後部寄りに枢支軸17(第2枢支軸)を介して横軸回りに回転自在に枢支されている。第2枢支軸17は、第1枢支軸16の下方に設けられている。
左側のブーム10の前部には、接続部材50が設けられている。接続部材50は、予備アタッチメントに装備された油圧機器と、ブーム10に設けられたパイプ等の第1管材とを接続する装置である。具体的には、接続部材50の一端には、第1管材が接続可能で、他端には、予備アタッチメントの油圧機器に接続された第2管材が接続可能である。これにより、第1管材を流れる作動油は、第2管材を通過して油圧機器に供給される。
一対の走行装置5L、5Rのうち、走行装置5Lは機体2の左側に設けられ、走行装置5Rは機体2の右側に設けられている。一対の走行装置5L、5Rは、本実施形態ではクローラ型(セミクローラ型を含む)の走行装置が採用されている。なお、前輪及び後輪を有する車輪型の走行装置を採用してもよい。以下、説明の便宜上、走行装置5Lのことを左走行装置5L、走行装置5Rのことを右走行装置5Rということがある。
次に、作業機の油圧システムについて説明する。
図1に示すように、作業機の油圧システムは、第1油圧ポンプP1と、第2油圧ポンプ
P2とを備えている。第1油圧ポンプP1は、原動機32の動力によって駆動するポンプであって、定容量型のギヤポンプによって構成されている。第1油圧ポンプP1は、タンク22に貯留された作動油を吐出可能である。特に、第1油圧ポンプP1は、主に制御に用いる作動油を吐出する。説明の便宜上、作動油を貯留するタンク22のことを作動油タンクということがある。また、第1油圧ポンプP1から吐出した作動油のうち、制御用として用いられる作動油のことをパイロット油、パイロット油の圧力のことをパイロット圧ということがある。
左走行ポンプ53L及び右走行ポンプ53Rは、第1油圧ポンプP1からの作動油(パイロット油)の圧力(パイロット圧)が作用する受圧部53aと受圧部53bとを有しており、受圧部53a、53bに作用するパイロット圧によって斜板の角度が変更される。左走行ポンプ53L及び右走行ポンプ53Rは、斜版の角度を変更することによって、出力(作動油の吐出量)や作動油の吐出方向を変えることができる。左走行ポンプ53Lは、正転時に作動油を吐出する第1ポート82aと、逆転時に作動油を吐出する第2ポート82bとを有している。右走行ポンプ53Rは、正転時に作動油を吐出する第3ポート82cと、逆転時に作動油を吐出する第4ポート82dとを有している。
3Rの正転によって接続油路57iに作用する圧力が大きくなった場合に作動しやすく、第3リリーフ弁81cは、右走行ポンプ53Rの逆転によって接続油路57iに作用する圧力が大きくなった場合に作動しやすい。
第1切換弁71Lは、左走行モータ36Lの斜板切換シリンダ37Lに油路を介して接続されていて、第1位置71L1及び第2位置71L2に切り換わる二位置切換弁である。第1切換弁71Lは、第1位置71L1である場合、斜板切換シリンダ37Lを収縮し、第2位置71L2である場合、斜板切換シリンダ37Lを伸長する。
第2切換弁72は、第1切換弁71L及び第1切換弁71Rを切り換える電磁弁であって、励磁により第1位置72aと第2位置72bとに切り換え可能な二位置切換弁である。第2切換弁72、第1切換弁71L及び第1切換弁71Rは、油路41により接続されている。第2切換弁72は、第1位置72aである場合に第1切換弁71L及び第1切換弁71Rを第1位置71L1、71R1に切り換え、第2位置72bである場合に第1切換弁71L及び第1切換弁71Rを第2位置71L2、71R2に切り換える。
操作装置(走行操作装置)54は、走行操作部材59を操作したときに、走行ポンプ(左走行ポンプ53L、右走行ポンプ53R)の受圧部53a、53bに作動油を作用させる装置であり、走行ポンプの斜板の角度(斜板角度)を変更可能である。操作装置54は、走行操作部材59と、複数の操作弁55とを含んでいる。
走行油路45は、第1走行油路45a、第2走行油路45b、第3走行油路45c、第4走行油路45dと、第5走行油路45eとを有している。第1走行油路45aは、左走行ポンプ53Lの受圧部(第1受圧部)53aに接続された油路であり、走行操作部材59を操作したときに受圧部(第1受圧部)53aに作用する作動油を通過させる油路である。第2走行油路45bは、左走行ポンプ53Lの受圧部(第2受圧部)53bに接続された油路であり、走行操作部材59を操作したときに受圧部(第2受圧部)53bに作用する作動油を通過させる油路である。第3走行油路45cは、右走行ポンプ53Rの受圧部(第3受圧部)53aに接続された油路であり、走行操作部材59を操作したときに受圧部(第3受圧部)53aに作用する作動油を通過させる油路である。第4走行油路45dは、右走行ポンプ53Rの受圧部(第4受圧部)53bに接続された油路であり、走行操作部材59を操作したときに受圧部(第4受圧部)53bに作用する作動油を通過させる油路である。第5走行油路45eは、操作弁55、第1走行油路45a、第2走行油路45b、第3走行油路45c、第4走行油路45dを接続する油路である。
左走行ポンプ53L及び右走行ポンプ53Rの斜板角度が変更され、左走行モータ36L及び右走行モータ36Rが逆転(後進回転)して作業機1が後方に直進する。
すなわち、走行操作部材59を左斜め前方に揺動操作すると該走行操作部材59の揺動角度に対応した速度で作業機1が前進しながら左旋回し、走行操作部材59を右斜め前方に揺動操作すると該走行操作部材59の揺動角度に対応した速度で作業機1が前進しながら右旋回し、走行操作部材59を左斜め後方に揺動操作すると該走行操作部材59の揺動角度に対応した速度で作業機1が後進しながら左旋回し、走行操作部材59を右斜め後方に揺動操作すると該走行操作部材59の揺動角度に対応した速度で作業機1が後進しながら右旋回する。
モードスイッチ66は、自動減速を有効又は無効に切り換えるスイッチである。例えば、モードスイッチ66は、ON/OFFに切り換え可能なスイッチであり、ONである場合に自動減速を有効に切り換え、OFFである場合には自動減速を無効に切り換える。
制御装置60は、自動減速部61を備えている。自動減速部61は、制御装置60に設けられた電気電子回路等、当該制御装置60に格納されたプログラム等である。
自動減速部61は、走行モードで且つ自動減速が有効である場合には自動減速制御を行い、走行モードで且つ自動減速が無効である場合には自動減速制御を行わない。また、自動減速部61は、取得モードでも自動減速制御を行わない。
自動減速制御では、少なくとも走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)が第2速度である状況において、自動減速条件を満たすと、制御装置60は、第2切換弁72のソレノイドを消磁することで、当該第2切換弁72を第2位置72bから第1位置72aに切り換えることにより、走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)を第2速度から第1速度に減速する。つまり、制御装置60は、自動減速制御において、自動減速を行う際は、左走行モータ36Lと右走行モータ36Rとの両方を、第2速度から第1速度に減速する。
第1クロス差圧x1(t,rpm)は、第1走行圧LF(t,rpm)から第4走行圧RB(t,rpm)を減算した値、第2クロス差圧x2(t,rpm)は、第2走行圧LB(t,rpm)から第3走行圧RF(t,rpm)を減算した値、第3クロス差圧x3(t,rpm)は、第3走行圧RF(t,rpm)から第2走行圧LB(t,rpm)を減算した値、第4クロス差圧x4(t,rpm)は、第4走行圧RB(t,rpm)から第1走行圧LF(t,rpm)を減算した値である。
第2クロス差圧x2´(t,rpm)は、第2走行圧LB(t,rpm)から第1走行圧LF(t,rpm)を減算した値から、第3走行圧RF(t,rpm)から第4走行圧RB(t,rpm)を減算した値を減算した値である。
第4クロス差圧x4´(t,rpm)は、第4走行圧RB(t,rpm)から第3走行圧RF(t,rpm)を減算した値から、第1走行圧LF(t,rpm)から第2走行圧LB(t,rpm)を減算した値を減算した値である。
走行圧LF(t,rpm)、第2走行圧LB(t,rpm)、第3走行圧RF(t,rpm)、第4走行圧RB(t,rpm)のそれぞれに対応する減速閾値ST(rpm)を設定する。具体的には、制御装置60(自動減速部61)は、式(4)により、減速閾値ST(rpm)を設定する。式(4)のη2(t,rpm)は、補正係数である。式(4)のA1(rpm),A2(rpm), A3(rpm), A4(rpm)は、原動機の実回転数毎に決められた値であり、例えば、循環油路に設けられた4つのリリーフ弁が作動し始めたときの圧力、又は、リリーフ弁が作動して循環油路の圧力が安定したときの圧力などである。なお、A1(rpm),A2(rpm), A3(rpm), A4(rpm)は、一例であり限定されない。
時点p3から時点p4の区間は、作業機1が信地旋回を行い、一方(旋回外側)の走行モータの回転数が比較的高く、他方(旋回内側)の走行モータの回転数が比較的低い又は停止している状態であり、時点p2と時点p3の区間よりもクロス差圧が大きくなっている。
なお、作業機1が超信地旋回を行う場合、クロス差圧は零に近くなり、時点p1前後の値になる。
具体的には、自動減速部61は、クロス差圧が小さい場合、即ち作業機1が直進又は信地旋回であると判断した場合(時点p1の場合)には、補正係数η2(t,rpm)を大きくし
て、減速閾値ST(rpm)の値を大きくする。
自動減速部61は、クロス差圧が中程度である場合、即ち作業機1が信地旋回を行い且つ走行モータ36L,36Rのうち一方の走行モータの回転数が比較的高く、他方の走行モータの回転数が中程度であると判断した場合(時点p3の場合)、時点p1,p2よりも低い補正係数η2(t,rpm)を設定する。
つまり、制御装置60(自動減速部61)は、クロス差圧の大きさに応じて、作業機1の直進、直進から信地旋回、信地旋回の継続、停止から信地旋回などの走行状態を推定し、推定した走行状態、即ち、クロス差圧の値によって、補正係数η2(t,rpm)を増減させることで、減速閾値ST(rpm)を変更する。
本実施形態では、一方の走行モータの走行圧と、他方の走行モータのブレーキトルクとの大きさの組み合わせによって、自動減速のしやすさを変更している。
(rpm)及び補正係数η2(t,rpm)や、補正圧力η3(t,rpm)によらないで、図4Bに示すような予め設定されたマップに基づいて減速閾値ST(rpm)を設定するようなものであってもよい。当該マップは、制御装置60(自動減速部61)の記憶領域に予め記憶されており、自動減速部61は記憶領域からマップを参照し、第1クロス差圧x1(t,rpm)、第2クロス差圧x2(t,rpm)、第3クロス差圧x3(t,rpm)、第4クロス差圧x4(t,rpm)のそれぞれによって、対応する減速閾値ST(rpm)を設定する。また、斯かる場合において、図4Bに示すように減速閾値ST(rpm)は、原動機の実回転数に応じて設定される。具体的には、原動機の実回転数が大きくなると、減速閾値ST(rpm)は、比較的高く設定され、原動機の実回転数が小さくなると、減速閾値ST(rpm)は、比較的低く設定される。
上述した実施形態では、式(1)に示すように、第1走行圧LF(t,rpm)、第2走行圧LB(t,rpm)、第3走行圧RF(t,rpm)、第4走行圧RB(t,rpm)と、減速閾値ST(rpm)とを比較していたが、減速閾値ST(rpm)と、式(5)に示す有効差圧[第1差圧b(t,rpm)、第2差圧d(t,rpm)、第3差圧a(t,rpm)、第4差圧c(t,rpm)]と、を比較して、自動減速を行ってもよい。或いは、減速閾値ST(rpm)と、クロス差圧[第1クロス差圧x1(t,rpm)、第2クロス差圧x2(t,rpm)、第3クロス差圧x3(t,rpm)、第4クロス差圧x4(t,rpm)]と比較して、自動減速を行ってもよい。
操作弁155Rは、油圧レギュレータ156Rを操作する弁、即ち、右走行ポンプ53Rに供給する作動油を制御する弁である。操作弁155Rは、電磁比例弁であって、制御装置60からソレノイド160Rに付与された制御信号に基づいてスプールが移動し且つ、スプールの移動により開度が変更する。また、操作弁155Rは、第1位置159aと第2位置159bと中立位置159cとに切り換え可能である。
操作弁155L及び操作弁155Rを第1位置159aに切り換えれば、走行ポンプ(左走行ポンプ53L,右走行ポンプ53R)は正転し、操作弁155L及び操作弁155Rを第2位置159bに切り換えれば、走行ポンプ(左走行ポンプ53L,右走行ポンプ53R)は逆転する。操作弁155Lを第1位置159aに切り換え且つ操作弁155Rを第2位置159bに切り換えれば、左走行ポンプ53Lは正転、右走行ポンプ53Rは逆転する。操作弁155Lを第2位置159bに切り換え且つ操作弁155Rを第1位置159aに切り換えれば、左走行ポンプ53Lは逆転、右走行ポンプ53Rは正転する。
上述した実施形態では、左走行モータ36L及び右走行モータ36Rは、同時に第1速度、第2速度に切り換わり、自動減速も左走行モータ36L及び右走行モータ36Rに対して同時に行われる構成であったが、少なくとも左走行モータ36L及び右走行モータ36Rのいずれかが第1速度、第2速度に切り換わり、少なくとも左走行モータ36L及び右走行モータ36Rのいずれかが第2速度になっている状態で自動減速を行ってもよい。
2 機体
5L 左走行装置
5R 右走行装置
32 原動機
36L 左走行モータ
36R 右走行モータ
53L 左走行ポンプ
53R 右走行ポンプ
57h 第1循環油路
57i 第2循環油路
59 走行操作部材
60 制御装置
80a 第1圧力検出装置
80b 第2圧力検出装置
80c 第3圧力検出装置
80d 第4圧力検出装置
Claims (3)
- 機体と、
前記機体に設けられた原動機と、
前記機体の左側に設けられた左走行装置と、
前記機体の右側に設けられた右走行装置と、
前記左走行装置に動力を伝達可能で且つ第1速度と前記第1速度よりも速い第2速度とに切換可能な左走行モータと、
前記右走行装置に動力を伝達可能で且つ第1速度と前記第1速度よりも速い第2速度とに切換可能な右走行モータと、
前記左走行モータに作動油を供給する左走行ポンプと、
前記右走行モータに作動油を供給する右走行ポンプと、
前記左走行ポンプの第1ポート及び第2ポートに接続され且つ、前記左走行モータに接続される第1循環油路と、
前記右走行ポンプの第3ポート及び第4ポートに接続され且つ、前記右走行モータに接続される第2循環油路と、
前記左走行モータの第1ポート側に設けられ且つ前記左走行モータの回転時の前記第1循環油路に作用する作動油の圧力を第1走行圧として検出する第1圧力検出装置と、
前記左走行モータの第2ポート側に設けられ且つ前記左走行モータの回転時の前記第1循環油路に作用する作動油の圧力を第2走行圧として検出する第2圧力検出装置と、
前記右走行モータの第3ポート側に設けられ且つ前記右走行モータの回転時の前記第2循環油路に作用する作動油の圧力を第3走行圧として検出する第3圧力検出装置と、
前記右走行モータの第4ポート側に設けられ且つ前記右走行モータの回転時の前記第2循環油路に作用する作動油の圧力を第4走行圧として検出する第4圧力検出装置と、
前記左走行モータ及び右走行モータが前記第2速度である場合に、第1走行圧、第2走行圧、第3走行圧、第4走行圧によって演算された値が、減速閾値以上である場合に前記第2速度から前記第1速度に自動的に減速する自動減速を行う制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、前記第1走行圧から第4走行圧を減算した第1クロス差圧、第2走行圧から第3走行圧を減算した第2クロス差圧、第3走行圧から第2走行圧を減算した第3クロス差圧、第4走行圧から第1走行圧を減算した第4クロス差圧のいずれかに基づいて、減速閾値を設定する作業機。 - 前記制御装置は、第1クロス差圧、第2クロス差圧、第3クロス差圧及び第4クロス差圧におけるクロス差圧が大きくなるにしたがって減速閾値を小さく設定し、前記クロス差圧が小さくなるにしたがって前記減速閾値を大きく設定する請求項1に記載の作業機。
- 前記制御装置は、原動機の回転数に応じて前記減速閾値を設定する請求項1又は2に記載の作業機。
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