JP2022125729A - 作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】走行操作部材を第1操作量から第2操作量に急峻に変化させる場合における自動減速を抑制する。【解決手段】作業機は、機体と、機体を走行可能に支持する走行装置と、走行装置に動力を伝達可能で且つ、第1速度と第1速度よりも速い第2速度とに切換可能な走行モータと、走行モータに作動油を供給する走行ポンプと、走行モータの回転数であるモータ回転数を検出する回転数検出装置と、走行ポンプを操作する走行操作部材と、走行操作部材の操作量を検出する操作検出装置と、走行モータが第2速度である場合に、走行操作部材の操作量に基づいて第2速度から第1速度に自動的に減速する自動減速を行う自動減速部を有する制御装置と、を備え、制御装置は、走行操作部材を第1操作量から第2操作量まで急峻に変化させる場合に、自動減速がされるのを抑制する自動減速抑制部を有している。【選択図】図1A

Description

本発明は、作業機に関する。
従来、特許文献1に開示された作業機が知られている。
特許文献1に開示された作業機は、第1速度と第1速度よりも高速の第2速度とに切換可能な走行モータを有し、該走行モータが第2速度の状態で走行している際において、該走行モータに所定以上の負荷が作用した場合に該走行モータを第2速度から第1速度に自動減速させるように構成されている。
特開2008-82130号公報
ところで、走行モータを操作する走行操作部材の操作量に対応したモータ回転数閾値を設定しておき、走行操作部材の操作量と走行モータの回転数の情報をセンシングして、走行モータの回転数がモータ回転数閾値を下回った場合に自動減速されるように構成した場合、例えば、走行操作部材を第1操作量から第2操作量に急峻に変化させる場合に、不慮に自動減速してしまう場合がある。
本発明は、前記問題点に鑑み、走行操作部材を第1操作量から第2操作量に急峻に変化させる場合における不慮の自動減速を抑制することができる作業機を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る作業機は、機体と、前記機体を走行可能に支持する走行装置と、前記走行装置に動力を伝達可能で且つ、第1速度と前記第1速度よりも速い第2速度とに切換可能な走行モータと、前記走行モータに作動油を供給する走行ポンプと、前記走行モータの回転数であるモータ回転数を検出する回転数検出装置と、前記走行ポンプを操作する走行操作部材と、前記走行操作部材の操作量を検出する操作検出装置と、前記走行モータが前記第2速度である場合に、前記走行操作部材の操作量に基づいて前記第2速度から前記第1速度に自動的に減速する自動減速を行う自動減速部を有する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記走行操作部材を第1操作量から第2操作量まで急峻に変化させる場合に、前記自動減速がされるのを抑制する自動減速抑制部を有している。
また、前記自動減速抑制部は、前記走行操作部材を第1操作量から第2操作量まで変化させる場合に、前記第1操作量から前記第2操作量までの実際の操作量の変化度合いに対して、操作量が増加するにつれて大きくなる時間遅れを持たせた仮想の操作量の変化度合いを算出する操作量変化算出部と、前記操作量変化算出部が算出した前記仮想の操作量の変化度合いに対応した仮想のモータ回転数閾値を算出する回転数閾値算出部と、を有し、前記自動減速部は、前記走行モータが前記第2速度である場合において、前記回転数検出装置で検出された前記モータ回転数が前記仮想のモータ回転数閾値を下回った場合に、前記自動減速を行う。
また、前記自動減速部は、前記走行操作部材を前記第1操作量から操作した後、所定時間経過後に前記モータ回転数が前記仮想のモータ回転数閾値を下回るか否かの判定を行う。
また、前記操作量変化算出部は、前記走行操作部材を前記第1操作量から操作した後、所定時間経過後に前記仮想の操作量の変化度合いの算出を行う。
また、前記自動減速抑制部は、前記走行操作部材を第1操作量から第2操作量まで変化させる場合に、前記走行操作部材を前記第1操作量から操作した後、所定時間経過するまで、前記自動減速部が前記自動減速を行うのを禁止する。
また、前記自動減速を禁止する時間は、前記走行操作部材を前記第2操作量に操作した
状態において前記自動減速部が前記自動減速を行うか否かの判定を行うモータ回転数閾値に前記モータ回転数が上昇するまでの時間である。
また、前記自動減速部が、前記走行操作部材を前記第1操作量から操作した後に前記モータ回転数が前記仮想のモータ回転数閾値を下回るか否かの判定を行うまでの時間は、前記モータ回転数、及び前記第2操作量の大小に応じて変更可能である。
また、前記走行ポンプを駆動する原動機を備え、前記自動減速部が、前記走行操作部材を前記第1操作量から操作した後に前記モータ回転数が前記仮想のモータ回転数閾値を下回るか否かの判定を行うまでの時間は、前記原動機の回転数によって変更可能である。
また、前記制御装置は、前記走行操作部材の操作量が、前記第1操作量から所定量操作された中立判定量よりも下回った場合に前記走行操作部材が中立であると判定し、前記走行操作部材が中立である場合は自動減速させない。
また、前記走行ポンプを駆動する原動機を備え、前記モータ回転数閾値は、前記原動機の回転数によって変更可能である。
上記の作業機によれば、走行操作部材を第1操作量から第2操作量に急峻に変化させる場合における不慮の自動減速を抑制することができる。
作業機の油圧システム(油圧回路)を示す図である。 操作装置を電気で作動するジョイスティックに変更した場合の作業機の油圧システム(油圧回路)を示す図である。 操作弁と作動弁とを一体化(兼用化)した場合の作業機の油圧システム(油圧回路)を示す図である。 走行操作部材の操作方向等を示す図である。 第1制御情報の一例を示す図である。 自動減速部における処理を示す図である。 第2制御情報の一例を示す図である。 操作量とモータ回転数閾値との関係を示す図である。 自動減速の抑制制御を示す図である。 他の例の自動減速の抑制制御を示す図である。 他の例の自動減速の抑制制御を示す図である。 他の例の自動減速の抑制制御を示す図である。 他の例の自動減速の抑制制御を示す図である。 作業機の一例であるトラックローダを示す側面図である。
以下、本発明に係る作業機1の油圧システム及びこの油圧システムを備えた作業機1の好適な実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。
図12は、本発明に係る作業機1の側面図を示している。図12では、作業機1の一例として、コンパクトトラックローダを示している。但し、本発明に係る作業機1はコンパクトトラックローダに限定されず、例えば、スキッドステアローダ等の他の種類のローダ作業機であってもよい。また、ローダ作業機以外の作業機であってもよい。
作業機1は、図12に示すように、作業機1は、機体2と、キャビン3と、作業装置4と、走行装置5とを備えている。本発明の実施形態において、作業機1の運転席8に着座した運転者の前側(図12の左側)を前方、運転者の後側(図12の右側)を後方、運転者の左側(図12の手前側)を左方、運転者の右側(図12の奥側)を右方として説明する。また、前後の方向に直交する方向である水平方向を機体幅方向として説明する。機体2の中央部から右部或いは左部へ向かう方向を機体外方として説明する。言い換えれば、機体外方とは、機体幅方向であって、機体2から離れる方向である。機体外方とは反対の方向を、機体内方として説明する。言い換えれば、機体内方とは、機体幅方向であって、機体2に近づく方向である。
キャビン3は、機体2に搭載されている。このキャビン3には運転席8が設けられてい
る。作業装置4は機体2に装着されている。走行装置5は、一対の走行装置5L、5Rを含み、該一対の走行装置5L、5Rは、機体2の外側に設けられている。機体2内の後部には、原動機32が搭載されている。
作業装置4は、ブーム10と、作業具11と、リフトリンク12と、制御リンク13と、ブームシリンダ14と、バケットシリンダ(作業具シリンダ)15とを有している。
ブーム10は、キャビン3の右側及び左側に上下揺動自在に設けられている。作業具11は、例えば、バケットであって、当該バケット11は、ブーム10の先端部(前端部)に上下揺動自在に設けられている。リフトリンク12及び制御リンク13は、ブーム10が上下揺動自在となるように、ブーム10の基部(後部)を支持している。ブームシリンダ14は、伸縮することによりブーム10を昇降させる。バケットシリンダ15は、伸縮することによりバケット11を揺動させる。
左側及び右側の各ブーム10の前部同士は、異形の連結パイプで連結されている。各ブーム10の基部(後部)同士は、円形の連結パイプで連結されている。
リフトリンク12、制御リンク13及びブームシリンダ14は、左側と右側の各ブーム10に対応して機体2の左側と右側にそれぞれ設けられている。
リフトリンク12は、各ブーム10の基部の後部に、縦向きに設けられている。このリフトリンク12の上部(一端側)は、各ブーム10の基部の後部寄りに枢支軸16(第1枢支軸)を介して横軸回りに回転自在に枢支されている。また、リフトリンク12の下部(他端側)は、機体2の後部寄りに枢支軸17(第2枢支軸)を介して横軸回りに回転自在に枢支されている。第2枢支軸17は、第1枢支軸16の下方に設けられている。
ブームシリンダ14の上部は、枢支軸18(第3枢支軸)を介して横軸回りに回転自在に枢支されている。第3枢支軸18は、各ブーム10の基部であって、当該基部の前部に設けられている。ブームシリンダ14の下部は、枢支軸19(第4枢支軸)を介して横軸回りに回転自在に枢支されている。第4枢支軸19は、機体2の後部の下部寄りであって第3枢支軸18の下方に設けられている。
制御リンク13は、リフトリンク12の前方に設けられている。この制御リンク13の一端は、枢支軸20(第5枢支軸)を介して横軸回りに回転自在に枢支されている。第5枢支軸20は、機体2であって、リフトリンク12の前方に対応する位置に設けられている。制御リンク13の他端は、枢支軸21(第6枢支軸)を介して横軸回りに回転自在に枢支されている。第6枢支軸21は、ブーム10であって、第2枢支軸17の前方で且つ第2枢支軸17の上方に設けられている。
ブームシリンダ14を伸縮することにより、リフトリンク12及び制御リンク13によって各ブーム10の基部が支持されながら、各ブーム10が第1枢支軸16回りに上下揺動し、各ブーム10の先端部が昇降する。制御リンク13は、各ブーム10の上下揺動に伴って第5枢支軸20回りに上下揺動する。リフトリンク12は、制御リンク13の上下揺動に伴って第2枢支軸17回りに前後揺動する。
ブーム10の前部には、バケット11の代わりに別の作業具が装着可能とされている。別の作業具としては、例えば、油圧圧砕機、油圧ブレーカ、アングルブルーム、アースオーガ、パレットフォーク、スイーパー、モア、スノウブロア等のアタッチメント(予備アタッチメント)である。
左側のブーム10の前部には、接続部材50が設けられている。接続部材50は、予備アタッチメントに装備された油圧機器と、ブーム10に設けられたパイプ等の第1管材とを接続する装置である。具体的には、接続部材50の一端には、第1管材が接続可能で、他端には、予備アタッチメントの油圧機器に接続された第2管材が接続可能である。これにより、第1管材を流れる作動油は、第2管材を通過して油圧機器に供給される。
バケットシリンダ15は、各ブーム10の前部寄りにそれぞれ配置されている。バケットシリンダ15を伸縮することで、バケット11が揺動される。
一対の走行装置5L、5Rのうち、走行装置5Lは機体2の左側に設けられ、走行装置5Rは機体2の右側に設けられている。一対の走行装置5L、5Rは、本実施形態ではクローラ型(セミクローラ型を含む)の走行装置が採用されている。なお、前輪及び後輪を
有する車輪型の走行装置を採用してもよい。以下、説明の便宜上、走行装置5Lのことを左走行装置5L、走行装置5Rのことを右走行装置5Rということがある。
原動機32は、ディーゼルエンジン、ガソリンエンジン等の内燃機関、電動モータ等である。この実施形態では、原動機32は、ディーゼルエンジンであるが限定はされない。
次に、作業機1の油圧システムについて説明する。
図1Aに示すように、作業機1の油圧システムは、第1油圧ポンプP1と、第2油圧ポンプP2とを備えている。第1油圧ポンプP1は、原動機32の動力によって駆動するポンプであって、定容量型のギヤポンプによって構成されている。第1油圧ポンプP1は、タンク22に貯留された作動油を吐出可能である。特に、第1油圧ポンプP1は、主に制御に用いる作動油を吐出する。説明の便宜上、作動油を貯留するタンク22のことを作動油タンクということがある。また、第1油圧ポンプP1から吐出した作動油のうち、制御用として用いられる作動油のことをパイロット油、パイロット油の圧力のことをパイロット圧ということがある。
第2油圧ポンプP2は、原動機32の動力によって駆動するポンプであって、定容量型のギヤポンプによって構成されている。第2油圧ポンプP2は、タンク22に貯留された作動油を吐出可能であって、例えば、作業系の油路に作動油を供給する。例えば、第2油圧ポンプP2は、ブーム10を作動させるブームシリンダ14、バケットを作動させるバケットシリンダ15、予備油圧アクチュエータを作動させる予備油圧アクチュエータを制御する制御弁(流量制御弁)に作動油を供給する。
また、作業機1の油圧システムは、走行装置5に動力を伝達可能な走行モータ36と、走行モータ36に作動油を供給する走行ポンプ53と、を備えている。走行モータ36は、第1速度と第1速度よりも速い第2速度とに切換可能である。走行モータ36は、一対の走行モータ36L、36Rを含み、一対の走行モータ36L、36Rは、一対の走行装置5L、5Rに動力を伝達するモータである。詳しくは、一対の走行モータ36L、36Rのうち、一方の走行モータ36Lは、走行装置(左走行装置)5Lに回転の動力を伝達し、他方の走行モータ36Rは、走行装置(右走行装置)5Rに回転の動力を伝達する。
走行ポンプ53は、一対の走行ポンプ53L、53Rを含み、一対の走行ポンプ53L、53Rは、原動機32の動力によって駆動するポンプであって、例えば、斜板形可変容量アキシャルポンプである。一対の走行ポンプ53L、53Rは、駆動することによって、一対の走行モータ36L、36Rのそれぞれに作動油を供給する。詳しくは、一対の走行ポンプ53L、53Rのうち、一方の走行ポンプ53Lは、走行モータ36Lに作動油を供給し、他方の走行ポンプ53Rは、走行モータ36Rに作動油を供給する。
以下、説明の便宜上、走行ポンプ53Lのことを左走行ポンプ53L、走行ポンプ53Rのことを右走行ポンプ53R、走行モータ36Lのことを左走行モータ36L、走行モータ36Rのことを右走行モータ36Rということがある。
左走行ポンプ53L及び右走行ポンプ53Rには、第1油圧ポンプP1からの作動油(パイロット油)の圧力(パイロット圧)が作用する前進用受圧部53aと後進用受圧部53bとを有している、受圧部53a、53bに作用するパイロット圧によって斜板の角度が変更される。斜板の角度を変更することによって、左走行ポンプ53L及び右走行ポンプ53Rの出力(作動油の吐出量)や作動油の吐出方向を変えることができる。
左走行ポンプ53Lと、左走行モータ36Lとは、接続油路57hによって接続され、左走行ポンプ53Lが吐出した作動油が左走行モータ36Lに供給される。右走行ポンプ53Rと、右走行モータ36Rとは、接続油路57iによって接続され、右走行ポンプ53Rが吐出した作動油が右走行モータ36Rに供給される。
左走行モータ36Lは、左走行ポンプ53Lから吐出した作動油により回転が可能であり、作動油の流量によって、回転速度(回転数)を変更することができる。左走行モータ36Lには、斜板切換シリンダ37Lが接続され、当該斜板切換シリンダ37Lを一方側或いは他方側に伸縮させることによっても左走行モータ36Lの回転速度(回転数)を変更することができる。即ち、斜板切換シリンダ37Lを収縮した場合には、左走行モータ36Lの回転数は低速(第1速度)に設定され、斜板切換シリンダ37Lを伸長した場合
には、左走行モータ36Lの回転数は高速(第2速度)に設定される。つまり、左走行モータ36Lの回転数は、低速側である第1速度と、高速側である第2速度とに変更が可能である。
右走行モータ36Rは、右走行ポンプ53Rから吐出した作動油により回転が可能であり、作動油の流量によって、回転速度(回転数)を変更することができる。右走行モータ36Rには、斜板切換シリンダ37Rが接続され、当該斜板切換シリンダ37Rを一方側或いは他方側に伸縮させることによっても右走行モータ36Rの回転速度(回転数)を変更することができる。即ち、斜板切換シリンダ37Rを収縮した場合には、右走行モータ36Rの回転数は低速(第1速度)に設定され、斜板切換シリンダ37Rを伸長した場合には、右走行モータ36Rの回転数は高速(第2速度)に設定される。つまり、右走行モータ36Rの回転数は、低速側である第1速度と、高速側である第2速度とに変更が可能である。
図1Aに示すように、作業機1の油圧システムは、走行切換弁34を備えている。走行切換弁34は、走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)の回転速度(回転数)を第1速度にする第1状態と、第2速度にする第2状態とに切換可能である。走行切換弁34は、第1切換弁71L、71Rと、第2切換弁72と、を有している。
第1切換弁71Lは、左走行モータ36Lの斜板切換シリンダ37Lに油路を介して接続されていて、第1位置71L1及び第2位置71L2に切り換わる二位置切換弁である。第1切換弁71Lは、第1位置71L1である場合、斜板切換シリンダ37Lを収縮し、第2位置71L2である場合、斜板切換シリンダ37Lを伸長する。
第1切換弁71Rは、右走行モータ36Rの斜板切換シリンダ37Rに油路を介して接続されていて、第1位置71R1及び第2位置71R2に切り換わる二位置切換弁である。第1切換弁71Rは、第1位置71R1である場合、斜板切換シリンダ37Rを収縮し、第2位置71R2である場合、斜板切換シリンダ37Rを伸長する。
第2切換弁72は、第1切換弁71L及び第1切換弁71Rを切り換える電磁弁であって、励磁により第1位置72aと第2位置72bとに切り換え可能な二位置切換弁である。第2切換弁72、第1切換弁71L及び第1切換弁71Rは、油路41により接続されている。第2切換弁72は、第1位置72aである場合に第1切換弁71L及び第1切換弁71Rを第1位置71L1、71R1に切り換え、第2位置72bである場合に第1切換弁71L及び第1切換弁71Rを第2位置71L2、71R2に切り換える。
つまり、第2切換弁72が第1位置72a、第1切換弁71Lが第1位置71L1、第1切換弁71Rが第1位置71R1である場合に、走行切換弁34は第1状態になり、走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)の回転速度を第1速度にする。第2切換弁72が第2位置72b、第1切換弁71Lが第2位置71L2、第1切換弁71Rが第2位置71R2である場合に、走行切換弁34は第2状態になり、走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)の回転速度を第2速度にする。
したがって、走行切換弁34によって、走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)を低速側である第1速度と、高速側である第2速度とに切り換えることができる。
操作装置54は、走行ポンプ(左走行ポンプ53L、右走行ポンプ53R)を操作する装置であり、走行ポンプの斜板の角度(斜板角度)を変更可能である。操作装置54は、走行操作部材59と、複数の操作弁55とを含んでいる。
走行操作部材59は、操作弁55に支持され、左右方向(機体幅方向)又は前後方向に揺動する操作レバーである。即ち、走行操作部材59は、中立位置Nを基準とすると、中立位置Nから右方及び左方に操作可能であると共に、中立位置Nから前方及び後方に操作可能である。言い換えれば、走行操作部材59は、中立位置Nを基準に少なくとも4方向に揺動することが可能である。尚、説明の便宜上、前方及び後方の双方向、即ち、前後方向のことを第1方向という。また、右方及び左方の双方向、即ち、左右方向(機体幅方向)のことを第2方向ということがある。
また、複数の操作弁55は、共通、即ち、1本の走行操作部材59によって操作される
。複数の操作弁55は、走行操作部材59の揺動に基づいて作動する。複数の操作弁55には、吐出油路40が接続され、当該吐出油路40を介して、第1油圧ポンプP1からの作動油(パイロット油)が供給可能である。複数の操作弁55は、操作弁55A、操作弁55B、操作弁55C及び操作弁55Dである。
操作弁55Aは、前後方向(第1方向)のうち、走行操作部材59を前方(一方)に揺動した場合(前操作した場合)に、前操作の操作量(操作)に応じて出力する作動油の圧力が変化する。操作弁55Bは、前後方向(第1方向)のうち、走行操作部材59を後方(他方)に揺動した場合(後操作した場合)に、後操作の操作量(操作)に応じて出力する作動油の圧力が変化する。操作弁55Cは、左右方向(第2方向)のうち、走行操作部材59を右方(一方)に揺動した場合(右操作した場合)に、右操作の操作量(操作)に応じて出力する作動油の圧力が変化する。操作弁55Dは、左右方向(第2方向)のうち、走行操作部材59を、左方(他方)に揺動した場合(左操作した場合)に、左操作の操作量(操作)に応じて出力する作動油の圧力が変化する。
複数の操作弁55と、走行ポンプ(左走行ポンプ53L,右走行ポンプ53R)とは、走行油路45によって接続されている。言い換えれば、走行ポンプ(左走行ポンプ53L,右走行ポンプ53R)は、操作弁55(操作弁55A、操作弁55B、操作弁55C、操作弁55D)から出力した作動油によって作動可能な油圧機器である。
走行油路45は、第1走行油路45a、第2走行油路45b、第3走行油路45c、第4走行油路45dと、第5走行油路45eとを有している。第1走行油路45aは、走行ポンプ53Lの前進用受圧部53aに接続された油路である。第2走行油路45bは、走行ポンプ53Lの後進用受圧部53bに接続された油路である。第3走行油路45cは、走行ポンプ53Rの前進用受圧部53aに接続された油路である。第4走行油路45dは、走行ポンプ53Rの後進用受圧部53bに接続された油路である。第5走行油路45eは、操作弁55、第1走行油路45a、第2走行油路45b、第3走行油路45c、第4走行油路45dを接続する油路である。
走行操作部材59を前方(図1A、図2では矢印A1方向)に揺動させると、操作弁55Aが操作されて該操作弁55Aからパイロット圧が出力される。このパイロット圧は、第1走行油路45aを介して左走行ポンプ53Lの受圧部53aに作用すると共に第3走行油路45cを介して右走行ポンプ53Rの受圧部53aに作用する。これにより、左走行ポンプ53L及び右走行ポンプ53Rの斜板角度が変更され、左走行モータ36L及び右走行モータ36Rが正転(前進回転)して作業機1が前方に直進する。なお、図2に示したカッコ書きの数値は、走行操作部材59を操作したときの作業機1の左側の速度と、右側の速度の一例を示しているが、数値は限定されない。
また、走行操作部材59を後方(図1A、図2では矢示A2方向)に揺動させると、操作弁55Bが操作されて該操作弁55Bからパイロット圧が出力される。このパイロット圧は、第2走行油路45bを介して左走行ポンプ53Lの受圧部53bに作用すると共に第4走行油路45dを介して右走行ポンプ53Rの受圧部53bに作用する。これにより、左走行ポンプ53L及び右走行ポンプ53Rの斜板角度が変更され、左走行モータ36L及び右走行モータ36Rが逆転(後進回転)して作業機1が後方に直進する。
また、走行操作部材59を右方(図1A、図2では矢示A3方向)に揺動させると、操作弁55Cが操作されて該操作弁55Cからパイロット圧が出力される。このパイロット圧は、第1走行油路45aを介して左走行ポンプ53Lの受圧部53aに作用すると共に第4走行油路45dを介して右走行ポンプ53Rの受圧部53bに作用する。これにより、左走行ポンプ53L及び右走行ポンプ53Rの斜板角度が変更され、左走行モータ36Lが正転し且つ右走行モータ36Rが逆転して作業機1が右側にスピンターン(超信地旋回)する。
また、走行操作部材59を左方(図1A、図2では矢示A4方向)に揺動させると、操作弁55Dが操作されて該操作弁55Dからパイロット圧が出力される。このパイロット圧は第3走行油路45cを介して右走行ポンプ53Rの受圧部53aに作用すると共に第2走行油路45bを介して左走行ポンプ53Lの受圧部53bに作用する。これにより、
左走行ポンプ53L及び右走行ポンプ53Rの斜板角度が変更され、左走行モータ36Lが逆転し且つ右走行モータ36Rが正転して作業機1が左側にスピンターン(超信地旋回)する。
また、走行操作部材59を斜め方向に揺動させると、受圧部53aと受圧部53bとに作用するパイロット圧の差圧によって、左走行モータ36L及び右走行モータ36Rの回転方向及び回転速度が決定され、作業機1が前進又は後進しながら右へ信地旋回又は左へ信地旋回する。
すなわち、走行操作部材59を左斜め前方に揺動操作すると該走行操作部材59の揺動角度に対応した速度で作業機1が前進しながら左旋回し、走行操作部材59を右斜め前方に揺動操作すると該走行操作部材59の揺動角度に対応した速度で作業機1が前進しながら右旋回し、走行操作部材59を左斜め後方に揺動操作すると該走行操作部材59の揺動角度に対応した速度で作業機1が後進しながら左旋回し、走行操作部材59を右斜め後方に揺動操作すると該走行操作部材59の揺動角度に対応した速度で作業機1が後進しながら右旋回する。
図1Aに示すように、作業機1は、制御装置60を備えている。制御装置60は、作業機1の様々な制御を行うもので、CPU、MPU等の半導体、電気電子回路等から構成されている。制御装置60には、アクセル65と、モードスイッチ66と、速度切換スイッチ67、回転数検出装置68とが接続されている。
モードスイッチ66は、自動減速を有効又は無効に切り換えるスイッチである。例えば、モードスイッチ66は、ON/OFFに切り換え可能なスイッチであり、ONである場合に自動減速を有効に切り換え、OFFである場合には自動減速を無効に切り換える。
速度切換スイッチ67は、運転席8の近傍に設けられ、運転者(オペレータ)が操作可能である。速度切換スイッチ67は、走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)を第1速度及び第2速度のいずれかに手動で切り換えることができるスイッチである。例えば、速度切換スイッチ67は、第1速度側と第2速度側とに切り換えるシーソスイッチであり、第1速度側から第2速度側とに切り換える増速操作と、第2速度から第1速度に切り換える減速操作とを行うことができる。
回転数検出装置68は、回転数を検出するセンサ等で構成されていて、現在の走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)の回転数であるモータ回転数を検出する。具体的には、回転数検出装置68は、左走行モータ36Lと右走行モータ36Rとのそれぞれの回転軸等に設けられ、回転数検出装置68は、左走行モータ36Lのモータ回転数(左モータ回転数)と、右走行モータ36Rのモータ回転数(右モータ回転数)とのそれぞれの回転数を検出することができる。
なお、回転数検出装置68は、例えば、走行ポンプ53(左走行ポンプ53L、右走行ポンプ53R)の斜板の角度を検出(測定)する斜板角センサであってもよい。つまり、斜板角センサで走行ポンプ53L、53Rの斜板角を検出し、この斜板角(走行ポンプ53L、53Rの吐出量)からモータ回転数を求めるようにしてもよい。
制御装置60は、自動減速部61を備えている。自動減速部61は、制御装置60に設けられた電気電子回路等、当該制御装置60に格納されたプログラム等である。
自動減速部61は、自動減速が有効である場合には自動減速制御を行い、自動減速が無効である場合には自動減速制御を行わない。
自動減速制御では、走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)が第2速度である場合において所定の条件(自動減速条件)を満たしたときに、走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)を第2速度から第1速度に自動的に切り換える。自動減速制御では、少なくとも走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)が第2速度である状況において、自動減速条件を満たすと、制御装置60は、第2切換弁72のソレノイドを消磁することで、当該第2切換弁72を第2位置72bから第1位置72aに切り換えることにより、走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)を第2速度から第1速度に減速する。つまり、制御装置60は、自動減速制御において、自動減速を行う際は、左走行モータ36Lと右走行モータ36Rとの両方を、第2速度から第1速度に減速する。
なお、自動減速部61は、自動減速を行った後、復帰条件を満たすと、第2切換弁72のソレノイドを励磁することで、当該第2切換弁72を第1位置72aから第2位置72bに切り換えることにより、走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)を第1速度から第2速度に増速、即ち、走行モータの速度を復帰させる。つまり、制御装置60は、第1速度から第2速度に復帰する場合は、左走行モータ36Lと右走行モータ36Rとの両方を、第1速度から第2速度に増速する。
制御装置60は、自動減速が無効である場合に、速度切換スイッチ67の操作に応じて、走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)を第1速度及び第2速度のいずれかに切り換える手動切換制御を行う。手動切換制御では、速度切換スイッチ67が第1速度側に切り換えられた場合は、第2切換弁72のソレノイドを消磁することで、走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)を第1速度にする。また、手動切換制御では、速度切換スイッチ67が第2速度側に切り換えられた場合は、第2切換弁72のソレノイドを消磁することで、走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)を第2速度にする。
さて、図1Aに示すように、作業機1は、操作検出装置64と、記憶装置69を有している。操作検出装置64は、走行操作部材59の操作量を検出する装置であって、例えば、走行操作部材59の揺動量を検出するポテンショメータ等により構成されている。また、操作検出装置64は、走行油路45に設置(接続)された圧力センサであってもよい。
図2に示すように、操作検出装置64は、走行操作部材59を中立にした状態から徐々に傾けると、傾きの大きさに応じた操作量を検出する。操作検出装置64は、走行操作部材59を前方又は後方に傾けた場合、左方又は右方に傾けた場合、斜めに傾けた場合のいずれでも操作量を検出することができる。
記憶装置69は、不揮発性メモリ等で構成され、制御情報(第1制御情報)を記憶している。図3に示すように、制御情報(第1制御情報)は、走行操作部材59の操作量と、走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)のモータ回転数との関係を示す情報である。第1制御情報は、数値、関数、制御ライン、テーブル等によって示される情報である。
具体的には、第1制御情報は、作業機1の速度が第1速度である場合において、走行操作部材59の操作量に対応する第1速規定回転数を含んでいて、当該第1速規定回転数は、例えば、第1速度ラインL1によって設定される。また、第1制御情報は、作業機1の速度が第2速度である場合において、走行操作部材59の操作量に対応する第2速規定回転数を含んでいて、当該第2速規定回転数は、例えば、第2速度ラインL2によって設定される。
第1速度ラインL1において、所定の操作量当たりの第1速規定回転数の増加量は、第2速度ラインL2における所定の操作量当たりの第2速規定回転数の増加量よりも小さい。即ち、第2速度ラインL2の傾きは、第1速度ラインL1よりも大きい。
自動減速部61は、走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)が第2速度である場合において、操作検出装置64によって検出された操作量と第1制御情報に基づいて、第1速度ラインL1によって設定される第1速規定回転数を求め、回転数検出装置68が検出したモータ回転数(実モータ回転数)が、第1規定回転数以下である場合に、自動減速(第2速度から第1速度に減速)する。例えば、図3に示すように、第2速度である場合において、走行操作部材59の操作量がW1である場合には、走行モータの第2速規定回転数(最高回転数)は第2速度ラインL2で示されるV1となる。ここで、走行操作部材59の操作量がW1に維持された状態で、走行モータの実モータ回転数が下がり、第1速度ラインL1で示されるV2以下になると、自動減速部61は、自動減速する。一方、自動減速部61は、自動減速後において、実モータ回転数が復帰閾値以上である場合に、第1速度から第2速度に復帰する。
図3に示すように、第1制御情報は、第1速度ラインL1及び第2速度ラインL2の他に、第3速度ラインL3と、第4速度ラインL4とを含んでいる。第3速度ラインL3は
、第1速度ラインL1で定められる第1規定回転数以下である減速閾値を設定するラインである。第4速度ラインL4は、第1速度ラインL1で定められる第1規定回転数以下で且つ第3速度ラインL3で定められる減速閾値以上である復帰閾値を設定するラインである。言い換えれば、記憶装置69は、第1規定回転数以下で予め定められた減速閾値を記憶し、第1規定回転数以下で且つ減速閾値以上である復帰閾値している。
自動減速部61は、第2速度である場合において、実モータ回転数が第3速度ラインL3で定められる減速閾値以下である場合に自動減速を行う。また、自動減速部61は、自動減速後において、実モータ回転数が第4速度ラインL4で定められる復帰閾値以上である場合に、第1速度から第2速度に復帰する。
図4は、自動減速部61における処理をまとめた図である。
図4に示すように、自動減速が有効で且つ走行モータが第2速度である状態(S1、Yes)では、自動減速部61は、回転数検出装置68で検出された実モータ回転数及び第1制御情報を参照する(S2)。自動減速部61は、操作検出装置64によって検出された操作量及び第3速度ラインL3に基づいて減速閾値を算出する(S3)。自動減速部61は、実モータ回転数が減速閾値以下であるかいなかを判断する(S4)。自動減速部61は、実モータ回転数が減速閾値以下である場合(S4、Yes)、自動減速を行う(S5)。
自動減速部61は、自動減速を行った後、操作検出装置64によって検出された操作量及び第4速度ラインL4に基づいて復帰閾値を算出する(S6)。自動減速部61は、実モータ回転数が復帰閾値以上であるかいなかを判断する(S7)。自動減速部61は、実モータ回転数が復帰閾値以下である場合(S7、Yes)、第1速度から第2速度に復帰する(S8)。
なお、自動減速部61は、左走行モータ36L、右走行モータ36Rのうち、一方の走行モータが正転し且つ他方の走行モータが逆転するスピンターン(超信地旋回)の場合は、左走行モータ36Lの左モータ回転数、右走行モータ36Rの右モータ回転数のいずれ一方が第1規定回転数以下である場合に、自動減速を行う。つまり、超信地旋回において、左モータ回転数及び右モータ回転数のいずれかが、第3速度ラインL3によって設定されるモータ回転数以下(減速閾値以下)となった場合には、自動減速を行う。
また、自動減速部61は、超信地旋回の場合は、左走行モータ36L及び右走行モータ36Rの両方のモータ回転数が第4速度ラインL4によって設定される復帰閾値以上である場合に、第1速度から第2速度に復帰する。
なお、上述した実施形態では、自動減速部61は、一対の走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)の両方が第2速度である場合に第2速度から第1速度に自動的に減速していたが、自動減速部61は、一対の走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)のいずれかが第2速度である場合に自動減速を行ってもよい。また、自動減速部61は、一対の走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)のいずれかが自動減速後に、第1速度から第2速度に復帰してもよい。
図5は、他の制御情報(第2制御情報)を示している。この図5に示す実施形態において、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。図5に示す実施形態における制御情報も走行操作部材59の操作量と、走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)のモータ回転数との関係を示す情報である。第2制御情報は、数値、関数、制御ライン、テーブル等によって示される情報である。
記憶装置69は、第2制御情報として、第5速度ラインL5と、第6速度ラインL6とを記憶している。第5速度ラインL5は、走行操作部材59の操作量とモータ回転数と減速閾値との関係を示すラインである。第6速度ラインL6は、走行操作部材59の操作量とモータ回転数と復帰閾値との関係を示すラインである。
自動減速部61は、走行モータ36(左走行モータ36L、右走行モータ36R)が第2速度であり且つ走行モータ36(左走行モータ36L、右走行モータ36R)の両方が正転(前進)する場合において、操作検出装置64によって検出された操作量と第5速度ラインL5とに基づいて減速閾値を求め、実モータ回転数が減速閾値以下である場合に、
自動減速を行う。例えば、図5に示すように、走行操作部材59の操作量がW10である場合には、減速閾値は、第5速度ラインL5で示されるV11となる。ここで、走行操作部材59の操作量がW10に維持された状態で、作業機1が前進(直進)している場合に、左走行モータ36L、右走行モータ36Rの両方の実モータ回転数が下がり、両方の実モータ回転数が減速閾値V11以下になると、自動減速部61は、自動減速する。
一方、自動減速部61は、自動減速後、走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)が第1速度であり且つ走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)の両方が正転(前進)した場合において、操作検出装置64によって検出された操作量と第6速度ラインL6とに基づいて復帰閾値を求め、実モータ回転数が復帰閾値V12以上である場合に、第1速度から第2速度に復帰する。
例えば、図5に示すように、自動減速後、操作量がW10に維持された状態で、作業機1が前進している場合に実モータ回転数が上がり、左走行モータ36L、右走行モータ36Rのどちらか一方の実モータ回転数が復帰閾値V12以上になると、自動減速部61は、第1速度から第2速度に復帰する。
第2実施形態では、走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)の両方が正転(前進)した場合において、自動減速及び復帰について説明をしたが、走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)の両方が逆転(後進)した場合も動作は同じである。即ち、第2実施形態において、正転(前進)を逆転(後進)に読み替えればよい。
作業機は、機体2と、一対の走行装置5L、5Rと、走行操作部材59と、一対の走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)と、一対の走行ポンプ53L、53Rと、回転数検出装置68と、操作検出装置64と、自動減速部61を有する制御装置60と、第2制御情報を記憶する記憶装置69と、を備え、自動減速部61は、少なくとも一対の走行モータのいずれかが第2速度であり且つ一対の走行モータの両方が正転又は逆転する場合は、操作検出装置64によって検出された操作量と第2制御情報に基づいて、減速閾値を求め、回転数検出装置68で検出したモータ回転数が減速閾値以下である場合に、自動減速を行う。これによれば、作業機1が第2速度で正転(前進)又は逆転(後進)した状況下において、負荷がかかった場合などは素早く自動減速を行うことができる。
記憶装置69は、走行操作部材59の操作量とモータ回転数と復帰閾値との関係を示す第2制御情報を記憶しており、自動減速部61は、自動減速後において、一対の走行モータの両方が正転又は逆転する場合は、操作検出装置64によって検出された操作量と第2制御情報に基づいて、復帰閾値を求め、回転数検出装置68で検出したモータ回転数が復帰閾値以上である場合に、第1速度から第2速度に復帰する。これによれば、前進又は後進での自動減速後、モータ回転数が復帰閾値以上になった場合に素早く復帰することができる。
上述したように、第2速度は、第1速度よりも速ければよいため、作業機は、変速段が2段に限定されず、多段(複数段)であっても適用が可能である。
上述した実施形態では、左走行モータ36L及び左走行モータ36Rは、同時に第1速度、第2速度に切り換わり、自動減速も左走行モータ36L及び左走行モータ36Rに対して同時に行われる構成であったが、少なくとも左走行モータ36L及び左走行モータ36Rのいずれかが第1速度、第2速度に切り換わり、少なくとも左走行モータ36L及び左走行モータ36Rのいずれかが第2速度になっている状態で自動減速を行ってもよい。
また、走行モータ(左走行モータ36L、右走行モータ36R)は、アキシャルピストンモータであってもラジアルピストンモータであってもよい。走行モータがラジアルピストンモータ、ラジアルピストンモータのいずれであっても、モータ容量が大きくなることで第1速度に切り換えることができ、モータ容量が小さくなることで第2速度に切り換えることができる。
次に、走行操作部材59を、図6に示す第1操作量W11から第2操作量W12に速い速度で(急峻に、瞬時に)変化させた場合の自動減速制御について説明する。
図6は、走行操作部材59の操作量と、モータ回転数閾値(減速閾値)との関係を示し
ている。モータ回転数閾値は、走行操作部材59の操作量に基づいて設定される閾値であって、自動減速部61が自動減速する際に判定されるモータ回転数の境界となる閾値である。つまり、走行モータ36が第2速度である場合に、回転数検出装置68で検出された実際のモータ回転数が、モータ回転数閾値を下回った場合に自動減速部61が自動減速を行う。
図6では、横軸を走行操作部材59の操作量とし、縦軸をモータ回転数閾値として示している。また、図6では、第1操作量W11は、走行操作部材59が中立位置にあるときの操作量である。つまり、図6に示す例では、第1操作量W11は、操作量0%である。また、図6は、例えば、原動機32の回転数が2400rpmであるときの、走行操作部材59の操作量に対応するモータ回転数閾値を第1閾値ラインL11で示している。つまり、第1閾値ラインL11は、走行操作部材59の操作量の推移に対応するモータ回転数閾値の推移を示している。なお、モータ回転数閾値は、原動機32の回転数によって設定変更できる。
図6において、制御装置60は、走行操作部材59の操作量が、第1操作量W11から所定量操作された操作量である中立判定量W13よりも下回った場合に走行操作部材59が中立(中立位置)であると判定し、走行操作部材59が中立である場合には、走行操作部材59の操作量に対応するモータ回転数閾値を限りなく大きく(図例では、第1閾値X1rpmに)設定している。また、本実施形態の自動減速制御では、走行操作部材59の操作量が、中立判定量W13よりも下回わる場合は(中立判定領域では)、自動減速部61が自動減速を行わないようにしている(自動減速を禁止している)。つまり、制御装置60は、走行操作部材59が中立である場合は自動減速させない。
また、走行操作部材59の操作量が中立判定量W13では、モータ回転数閾値は、第1閾値X1rpmよりも低い第2閾値X2rpmに設定され、走行操作部材59の操作量が中立判定量W13から増加すると、第2閾値X2rpmから操作量の増加に比例して右肩上がりに上昇し、走行操作部材59の操作量が最大操作量W14になると、第3閾値X3rpmに固定される。
図7は、走行操作部材59を第1操作量W11(中立位置)から第2操作量W12に速い速度で(急峻に、瞬時に)変化させた場合に、制御装置60によって行われる制御を示している。詳しくは、図7は、走行操作部材59を第1操作量W11から第2操作量W12まで変化させ、且つ第2操作量W12に固定している状態を示している。
図7は、横軸を時間として、走行操作部材59の実際の操作量と、走行操作部材59の実際の操作量に対応するモータ回転数閾値(本来のモータ回転数閾値)と、走行操作部材59の実際の操作量の変化度合いと、制御装置60で算出した仮想の操作量の変化度合いと、制御装置60で算出した仮想のモータ回転数閾値と、走行操作部材59の実際の操作量に対応するモータ回転数の推移との関係を示している。
図6に示したように、モータ回転数閾値は、第1操作量W11では第1閾値X1rpmであり、第2操作量W12では第4閾値X4rpmである。図7においては、第1閾値X1rpmは第2閾値ラインL12で示し、第4閾値X4rpmは第3閾値ラインL13で示している。
また、図7に示すモータ回転数ラインL41は、走行操作部材59の操作量に対応して設定されるモータ回転数の推移を示している。このモータ回転数ラインL41の始点a1は、走行操作部材59の操作開始点であり、該始点a1でのモータ回転数は、第1操作量W11に対応する回転数である。つまり、図例では、モータ回転数ラインL41の始点a1でのモータ回転数は0rpmである。また、モータ回転数ラインL41の終点a2でのモータ回転数Y1rpmは、第2操作量W12に対応する回転数である。また、モータ回転数ラインL41は、始点a1における時間t1から終点a2における時間t4に向かうにつれて時間の経過と共に徐々に増加する右肩上がりの傾斜状である。
このモータ回転数ラインL41からわかるように、モータ回転数は、走行操作部材59を第1操作量W11から第2操作量W12まで変化させても、すぐには第2操作量W12に対応するモータ回転数Y1rpmにはならず、走行操作部材59を操作してから所定時
間(時間t1→時間t4)を要する。つまり、走行操作部材59を第1操作量W11から第2操作量W12まで急峻に変化させた場合、モータ回転数は、始点a1から時間の経過と共に徐々に増加して、第2操作量W12に対応するモータ回転数Y1rpmまで上昇する。
したがって、図7に示すように、走行操作部材59の操作時間が時間t1から時間t3に経過してモータ回転数ラインL41が第3閾値ラインL13に交点a3で交わるまで、第3閾値ラインL13(本来のモータ回転数閾値)は、モータ回転数ラインL41よりも高い位置にある。つまり、走行操作部材59の操作時間が時間t1から時間t3に至るまでは、モータ回転数閾値(第4閾値X4rpm)は、モータ回転数よりも高い回転数である。そのため、走行モータ36が第2速度にある状態で、走行操作部材59を中立から操作(走行停止状態から起動)するような場合に、モータ回転数が走行操作部材59の操作量に対応して増加しているにもかかわらず(モータ回転数が順調に加速しているにもかかわらず)、時間t3以下の領域E1で、自動減速部61が走行モータ36を第2速度から第1速度に自動減速してしまう現象が生じる場合がある。
そこで、本実施形態では、制御上で、走行操作部材59の実際の操作量の変化度合いに対して、操作量が増加するにつれて大きくなる時間遅れを持たせた仮想の操作量の変化度合いを算出すると共に、この仮想の操作量の変化度合いに対応した仮想のモータ回転数閾値を算出することで、不慮に自動減速が行われるのを抑制している。
具体的に説明すると、
図7において、第1操作量W11は、第1操作量ラインL21で示し、第2操作量W12は、第2操作量ラインL22で示している。また、第1操作量W11から第2操作量W12に変化させた際の、実際の操作量の変化度合いは、第1変化度合いラインL31で示している。図例では、第1変化度合いラインL31は、始点a1から上方に立ち上がっている。第1操作量W11から第2操作量W12に至る時間は、極めて短いので、図7では、第1変化度合いラインL31を鉛直上方に推移するように図示している。
図1Aに示すように、制御装置60は、走行操作部材59を第1操作量W11から第2操作量W12まで急峻に変化させる場合に、自動減速がされるのを抑制する自動減速抑制部62を有している。
図8に示すように、自動減速抑制部62は、操作量変化算出部62Aと、回転数閾値算出部62Bとを有している。操作量変化算出部62Aは、実際の操作量の変化度合い(第1変化度合いラインL31)に対して、操作量が増加するにつれて(図7において第1操作量W11から第2操作量W12に向かうにつれて)大きくなる時間遅れを持たせた仮想の操作量の変化度合いを算出する。回転数閾値算出部62Bは、操作量変化算出部62Aが算出した仮想の操作量の変化度合いに対応した仮想のモータ回転数閾値を算出する。
図7に示すように、仮想の操作量の変化度合いは、第2変化度合いラインL32で示している。仮想の操作量の変化度合い(第2変化度合いラインL32)に対応した仮想のモータ回転数閾値は、第4閾値ラインL14で示している。
図7に示すように、第1変化度合いラインL31が始点a1から上方に立ち上がっているのに対し、第2変化度合いラインL32は、始点a1から、時間t4における第2操作量ラインL22上の点a4に至るように右肩上がりの傾斜状になるように設定される。つまり、実際には、走行操作部材59を第1操作量W11から第2操作量W12に急峻に変化させても、制御上では、走行操作部材59が第1操作量W11から第2操作量W12に緩やかに変化するように設定される。
そして、第4閾値ラインL14は、この第2変化度合いラインL32に対応して、右肩上がりの傾斜状になるように設定される。つまり、制御上では、走行操作部材59が第1操作量W11から第2操作量W12に至るにつれてモータ回転数閾値が緩やかに変化するように設定される。図7に示す実施形態においては、第4閾値ラインL14の始点a5は、モータ回転数ラインL41の始点a1よりも上方に在り(始点a5での回転数が始点a1での回転数よりも高く設定されており)、第4閾値ラインL14は、モータ回転数ラインL41と、時間t2におけるモータ回転数ラインL41上の点a6で交わっている。したがって、時間t1から時間t2までは、第4閾値ラインL14は、モータ回転数ラインL41よりも高い位置にある(仮想のモータ回転数閾値は、モータ回転数よりも高い回転数である)。
このため、図7に示す実施形態においては、時間t1から時間t2の間(判定時間T1)は、モータ回転数が仮想のモータ回転数閾値を下回るか否かの判定を自動減速部61が行わないようにしている。つまり、図7に示す実施形態では、自動減速部61が、走行操作部材59を第1操作量W11から操作した後にモータ回転数が仮想のモータ回転数閾値を下回るか否かの判定を行うまでの時間である判定時間T1を設けている。言い換えると、自動減速部61は、走行操作部材59を第1操作量W11から操作した後、所定時間(時間t1→時間t2)経過後にモータ回転数が仮想のモータ回転数閾値を下回るか否かの判定を行うように設定されている。これにより、走行操作部材59を第1操作量W11から第2操作量W12に急峻に操作しても、不慮に自動減速が行われるのを抑制している。なお、判定時間T1は、モータ回転数、及び第2操作量W12の大小によって変更することができる。
本実施形態にあっては、自動減速制御は、具体的には、走行操作部材59の操作量が中立判定領域から抜けた後、現在のモータ回転数を読み取って、そのモータ回転数の大小に応じて判定時間T1を設定し、設定した時間を超過してはじめて自動減速部61が自動減速を行うか否かの判定を行う自動減速判定モードへ移行できる。
つまり、上述したように、中立判定領域では(中立時には)自動減速を行うのを禁止しているが、中立判定領域(中立)から出た直後もモータ回転数が小さかったり、走行圧が大きかったりするので、発進直後に自動減速をさせたくはない。そこで、中立判定領域(中立)を出てからもモータ回転数の大きさに応じて自動減速禁止区間を設けている。
制御装置60は、走行操作部材59の操作量が中立判定領域を超えた(走行操作部材59が中立であると判定されなくなった)時に、左走行モータ36Lと右走行モータ36Rの回転数の絶対値の移動平均値(100ms移動平均値)を算出し、その左右の移動平均値によって、動き出し時の自動減速(直進自動減速)の判定をしない区間の時間(判定時間T1:秒数)を算出し、自動減速の判定をしない区間では、自動減速(直進自動減速)を禁止する。
なお、一度判定時間T1を抜けると、走行操作部材59の操作量が、次に中立判定領域に入ってリセットされるまでは設定した判定時間T1を変えない。
本実施形態の自動減速制御の目的は第2速度で走行したい一方で、負荷がかかって速度が落ち、結果的に第1速度で走行した方が速い場合に第1速度へ落とす機能である。そこで、ある一定以上の車速で走れているにもかかわらず自動減速が作動することの無い様に、モータ回転数が設定した値以上の時は自動減速を禁止する機能を設けている。
つまり、左走行モータ36L及び右走行モータ36Rの回転数の絶対値の100ms移動平均値から左走行モータ36L又は右走行モータ36Rのモータ回転数のどちらかが一定回転数を超えている場合に、自動減速(直進自動減速)を禁止するようにしている。
上記自動減速の禁止は、第2速度での走行中に負荷がかかって速度が落ちた場合であって、第1速度以上の車速がでている場合、又は第1速度を少し下回る車速である場合に行われる。また、車速は、原動機回転数(エンジン回転数)、パイロット圧、走行負荷(リリーフバルブからの排出流量の大小)によって変化する為、この車速の設定値は原動機回転数(エンジン回転数)によって変化させるようにしている。
図7に示す実施形態では、第1操作量W11が、走行操作部材59が中立であるときの操作量である場合を例示したが、これに限定されることはなく、第1操作量W11は、中立以外の操作量であってもよい。
上記実施形態にあっては、中立からの走行操作部材59の操作や走行操作部材59の操作そのものが不安定な場合でも状況に応じた閾値を設定することができ、自動減速すべきタイミングで自動減速させる為の制御精度を向上させることができる。
図7に示す実施形態では、第4閾値ラインL14の始点a5での回転数を、モータ回転数ラインL41の始点a1での回転数よりも高い回転数に設定しているが、これに限定さ
れることはない。即ち、図9に示すように、第4閾値ラインL14の始点a5をモータ回転数ラインL41の始点a1と一致させるようにしてもよい。これによれば、図7に示す判定時間T1を設けなくてもよい。なお、第4閾値ラインL14の始点a5をモータ回転数ラインL41の始点a1よりも低い位置に位置させるようにしてもよい。
また、図10に示すように、仮想の操作量の変化度合いを示す第2変化度合いラインL32の始点a7を時間t1から時間t5だけ遅らせるようにしてもよい。つまり、この場合、走行操作部材59を第1操作量W11から操作した後、所定時間t5経過後に仮想の操作量の変化度合いの算出が行われる。言い換えると、操作量変化算出部62Aは、走行操作部材59を第1操作量W11から操作した後、所定時間t5経過後に仮想の操作量の変化度合いの算出を行うように設定されている。
第2変化度合いラインL32の始点a7が時間t5だけ遅れることにともなって、第4閾値ラインL14の始点a8も時間t5だけ遅れる。これにより、第4閾値ラインL14をモータ回転数ラインL41よりも低く設定することができる。したがって、この場合にあっても、図7に示す判定時間T1は設けなくてもよい。
図11は、自動減速抑制部62が、図7~図10に示す実施形態のように、仮想の操作量の変化度合い及び該仮想の操作量の変化度合いに対応する仮想のモータ回転数閾値を算出するのではなく、走行操作部材59の操作後、所定時間t3までは、自動減速部61が自動減速を行うのを、当該自動減速抑制部62が禁止する実施形態を示している。したがって、この図11に示す実施形態の場合は、自動減速抑制部62は、操作量変化算出部62A、回転数閾値算出部62Bを有していない。
即ち、図11に示す実施形態にあっては、自動減速抑制部62は、走行操作部材59を第1操作量W11から第2操作量W12まで変化させる場合に、走行操作部材59を第1操作量W11から操作した後、所定時間経過するまで、自動減速部61が自動減速を行うのを禁止する。この自動減速を禁止する禁止時間t6は、走行操作部材59を第2操作量W12に操作した状態において自動減速部61が自動減速を行うか否かの判定を行う閾値であるモータ回転数閾値にモータ回転数が上昇するまでの時間、即ち、時間t1から時間t3に至るまでの時間である。これにより、走行操作部材59の操作時間が時間t1から時間t3に経過してモータ回転数ラインL41が第3閾値ラインL13に交点a3で交わるまでは、自動減速部61は自動減速を行うか否かの判定を行わず、走行操作部材59を第1操作量W11から第2操作量W12まで急峻に変化させても、不慮に自動減速が行われるのを抑制することができる。
上述した実施形態では、操作装置54は、操作弁55によって走行ポンプ53(左走行ポンプ53L,右走行ポンプ53R)に作用するパイロット圧を変更する油圧式であったが、当該操作装置54は、電気的に作動するジョイスティックであってもよい。即ち、図1B及び図1Cに示すように、走行操作部材59を有する操作装置54が電気的に作動する装置であってもよい。
図1Bに示すように、走行操作部材59は、上述した実施形態と同様に、左右方向(機体幅方向)又は前後方向に揺動する操作レバーである。走行操作部材59の操作量及び操作方向を検出する操作検出装置64は、走行操作部材59の揺動量を検出するポテンショメータ等によって構成される。
制御装置60には、走行ポンプ36(左走行ポンプ53L,右走行ポンプ53R)の斜板を操作する油圧レギュレータ58が接続されている。操作レバー59が前方(図1AのA1方向参照)に操作されると、制御装置60は、油圧レギュレータ58に制御信号を出力し、当該油圧レギュレータ58によって、左走行ポンプ53L及び右走行ポンプ53Rの斜板を正転(前進)の方向に揺動させる。
操作レバー59が後方(図1AのA2方向参照)に操作されると、制御装置60は、油圧レギュレータ58に制御信号を出力し、当該油圧レギュレータ58によって、左走行ポンプ53L及び右走行ポンプ53Rの斜板を逆転(後進)の方向に揺動させる。
操作レバー59が右方(図1AのA3方向参照)に操作されると、制御装置60は、油圧レギュレータ58に制御信号を出力し、当該油圧レギュレータ58によって、左走行ポ
ンプ53Lの斜板を正転の方向に揺動させ、右走行ポンプ53Rの斜板を逆転の方向に揺動させる。
操作レバー59が左方(図1AのA4方向参照)に操作されると、制御装置60は、油圧レギュレータ58に制御信号を出力し、当該油圧レギュレータ58によって、左走行ポンプ53Lの斜板を逆転の方向に揺動させ、右走行ポンプ53Rの斜板を正転の方向に揺動させる。
図1Bに示す作業機の油圧システムは、作動弁80を備えている。作動弁80は、走行ポンプ53(左走行ポンプ53L,右走行ポンプ53R)を作動させる油圧レギュレータ58のパイロット油のパイロット圧を変更可能な弁である。作動弁80は、パイロット油が流れる吐出油路40に設けられ、開度を変更することによって、油圧レギュレータ58を作動させるパイロット油のパイロット圧を変更する。例えば、作動弁80は、制御装置60の制御信号(例えば、電圧、電流)に基づいて開度が変更可能な電磁比例弁である。
つまり、制御装置60は、作動弁80の比例ソレノイド80aを励磁し、作動弁80から油圧レギュレータ58へ向かうパイロット圧(作動パイロット圧)を変更する。
制御装置60は、作動弁80によって変更する作動パイロット圧を、走行モータ36が第1速度である場合と、走行モータ36が第2速度である場合とで異なる値に設定する。制御装置60は、原動機回転数、第1速度及び第2速度に基づいて、作動パイロット圧を設定する。例えば、制御装置60は、走行モータ36が第1速度である場合に原動機回転数に基づいて第1速度であるときの作動パイロット圧である第1速パイロット圧を設定する。また、制御装置60は、走行モータ36が第2速度である場合に原動機回転数に基づいて第2速度であるときの作動パイロット圧である第2速パイロット圧を設定する。
制御装置60は、走行モータ36が第2速度であるときの第2速パイロット圧を、走行モータ36が第1速度であるときの第1速パイロット圧よりも低い値に設定する。
図1Bに示すように、制御装置60は、記憶部60Aと、設定部60Bとを備えている。記憶部60Aは、不揮発性のメモリであり、作動パイロット圧を設定する制御情報が記憶されている。制御情報は、作動パイロット圧と、原動機回転数との関係を示すデータである。設定部60Bは、制御装置60に設けられた電気回路・電子回路、制御装置60に格納されたプログラム等である。設定部60Bは、記憶部60Aに記憶された制御情報に基づいて作動パイロット圧(第1速パイロット圧、第2速パイロット圧)の設定を行う。
図1Bでは、油圧レギュレータ58を制御装置60に接続していたが、これに代えて、図1Cに示すように、電磁比例弁で構成された操作弁55(操作弁55A、55B、55C、55D)を設け、制御装置60によって、操作レバー59の操作量及び操作方向に応じて、操作弁55(操作弁55A、55B、55C、55D)を操作するようにしてもよい。操作弁55(操作弁55A、55B、55C、55D)は、操作レバー59の操作方向及び操作量に応じて走行ポンプ53(左走行ポンプ53L、右走行ポンプ53R)の受圧部53a、53bに作用するパイロット圧を決定する。図1Aの油圧システムでは、走行操作部材59の操作によって直接操作弁55の開度を変更するように構成していたが、図1Cの油圧システムでは、走行操作部材59の操作に応じた制御信号が制御装置60から操作弁55に送信されることにより、該操作弁55の開度が変更される。
なお、図1Cにおける操作弁55(操作弁55A、55B、55C、55D)は、作動弁と兼用化されている。
上記作業機1は、機体2と、機体2を走行可能に支持する走行装置5と、走行装置5に動力を伝達可能で且つ、第1速度と第1速度よりも速い第2速度とに切換可能な走行モータ36と、走行モータ36に作動油を供給する走行ポンプ53と、走行モータ36の回転数であるモータ回転数を検出する回転数検出装置68と、走行ポンプ53を操作する走行操作部材59と、走行操作部材59の操作量を検出する操作検出装置64と、走行モータ36が第2速度である場合に、走行操作部材59の操作量に基づいて第2速度から第1速度に自動的に減速する自動減速を行う自動減速部61を有する制御装置60と、を備え、制御装置60は、走行操作部材59を第1操作量W11から第2操作量W12まで急峻に変化させる場合に、自動減速がされるのを抑制する自動減速抑制部62を有している。
この構成によれば、走行操作部材59を第1操作量W11から第2操作量W12に急峻に変化させる場合における自動減速を抑制することができる。
また、自動減速抑制部62は、走行操作部材59を第1操作量W11から第2操作量W12まで変化させる場合に、第1操作量W11から第2操作量W12までの実際の操作量の変化度合いに対して、操作量が増加するにつれて大きくなる時間遅れを持たせた仮想の操作量の変化度合いを算出する操作量変化算出部62Aと、操作量変化算出部62Aが算出した仮想の操作量の変化度合いに対応した仮想のモータ回転数閾値を算出する回転数閾値算出部62Bと、を有し、自動減速部61は、走行モータ36が第2速度である場合において、回転数検出装置68で検出されたモータ回転数が仮想のモータ回転数閾値を下回った場合に、自動減速を行う。
この構成によっても、走行操作部材59を第1操作量W11から第2操作量W12に急峻に変化させる場合における自動減速を抑制することができる。
また、自動減速部61は、走行操作部材59を第1操作量W11から操作した後、所定時間経過後にモータ回転数が仮想のモータ回転数閾値を下回るか否かの判定を行うようにしてもよい。
また、操作量変化算出部62Aは、走行操作部材59を第1操作量W11から操作した後、所定時間経過後に仮想の操作量の変化度合いの算出を行うようにしてもよい。
また、自動減速抑制部62は、走行操作部材59を第1操作量W11から第2操作量W12まで変化させる場合に、走行操作部材59を第1操作量W11から操作した後、所定時間経過するまで、自動減速部61が自動減速を行うのを禁止する。
この構成によっても、走行操作部材59を第1操作量W11から第2操作量W12に急峻に変化させる場合における自動減速を抑制することができる。
また、自動減速を禁止する時間は、走行操作部材59を第2操作量W12に操作した状態において自動減速部61が自動減速を行うか否かの判定を行うモータ回転数閾値にモータ回転数が上昇するまでの時間である。
この構成によれば、不慮に自動減速がされるのを抑制することができる。
また、自動減速部61が、走行操作部材59を第1操作量W11から操作した後にモータ回転数が仮想のモータ回転数閾値を下回るか否かの判定を行うまでの時間は、モータ回転数、及び第2操作量W12の大小に応じて変更可能であってもよい。
また、走行ポンプ53を駆動する原動機32を備え、自動減速部61が、走行操作部材59を第1操作量W11から操作した後にモータ回転数が仮想のモータ回転数閾値を下回るか否かの判定を行うまでの時間は、原動機32の回転数によって変更可能であってもよい。
また、制御装置60は、走行操作部材59の操作量が、第1操作量W11から所定量操作された中立判定量W13よりも下回った場合に走行操作部材59が中立であると判定し、走行操作部材59が中立である場合は自動減速させない。
この構成によれば、中立付近で自動減速が行われるのを防止することができる。
また、走行ポンプ53を駆動する原動機32を備え、モータ回転数閾値は、原動機32の回転数によって変更可能であってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
2 機体
5 走行装置
32 原動機
36 走行モータ
53 走行ポンプ
59 走行操作部材
60 制御装置
61 自動減速部
62 自動減速抑制部
62A 操作量変化算出部
62B 回転数閾値算出部
64 操作検出装置
68 回転数検出装置
W11 第1操作量
W12 第2操作量

Claims (10)

  1. 機体と、
    前記機体を走行可能に支持する走行装置と、
    前記走行装置に動力を伝達可能で且つ、第1速度と前記第1速度よりも速い第2速度とに切換可能な走行モータと、
    前記走行モータに作動油を供給する走行ポンプと、
    前記走行モータの回転数であるモータ回転数を検出する回転数検出装置と、
    前記走行ポンプを操作する走行操作部材と、
    前記走行操作部材の操作量を検出する操作検出装置と、
    前記走行モータが前記第2速度である場合に、前記走行操作部材の操作量に基づいて前記第2速度から前記第1速度に自動的に減速する自動減速を行う自動減速部を有する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記走行操作部材を第1操作量から第2操作量まで急峻に変化させる場合に、前記自動減速がされるのを抑制する自動減速抑制部を有している作業機。
  2. 前記自動減速抑制部は、前記走行操作部材を第1操作量から第2操作量まで変化させる場合に、前記第1操作量から前記第2操作量までの実際の操作量の変化度合いに対して、操作量が増加するにつれて大きくなる時間遅れを持たせた仮想の操作量の変化度合いを算出する操作量変化算出部と、
    前記操作量変化算出部が算出した前記仮想の操作量の変化度合いに対応した仮想のモータ回転数閾値を算出する回転数閾値算出部と、を有し、
    前記自動減速部は、前記走行モータが前記第2速度である場合において、前記回転数検出装置で検出された前記モータ回転数が前記仮想のモータ回転数閾値を下回った場合に、前記自動減速を行う請求項1に記載の作業機。
  3. 前記自動減速部は、前記走行操作部材を前記第1操作量から操作した後、所定時間経過後に前記モータ回転数が前記仮想のモータ回転数閾値を下回るか否かの判定を行う請求項2に記載の作業機。
  4. 前記操作量変化算出部は、前記走行操作部材を前記第1操作量から操作した後、所定時間経過後に前記仮想の操作量の変化度合いの算出を行う請求項2に記載の作業機。
  5. 前記自動減速抑制部は、前記走行操作部材を第1操作量から第2操作量まで変化させる場合に、前記走行操作部材を前記第1操作量から操作した後、所定時間経過するまで、前記自動減速部が前記自動減速を行うのを禁止する請求項1に記載の作業機。
  6. 前記自動減速を禁止する時間は、前記走行操作部材を前記第2操作量に操作した状態において前記自動減速部が前記自動減速を行うか否かの判定を行うモータ回転数閾値に前記モータ回転数が上昇するまでの時間である請求項5に記載の作業機。
  7. 前記自動減速部が、前記走行操作部材を前記第1操作量から操作した後に前記モータ回転数が前記仮想のモータ回転数閾値を下回るか否かの判定を行うまでの時間は、前記モータ回転数、及び前記第2操作量の大小に応じて変更可能である請求項3に記載の作業機。
  8. 前記走行ポンプを駆動する原動機を備え、
    前記自動減速部が、前記走行操作部材を前記第1操作量から操作した後に前記モータ回転数が前記仮想のモータ回転数閾値を下回るか否かの判定を行うまでの時間は、前記原動機の回転数によって変更可能である請求項3に記載の作業機。
  9. 前記制御装置は、前記走行操作部材の操作量が、前記第1操作量から所定量操作された中立判定量よりも下回った場合に前記走行操作部材が中立であると判定し、前記走行操作部材が中立である場合は自動減速させない請求項1~8のいずれか1項に記載の作業機。
  10. 前記走行ポンプを駆動する原動機を備え、
    前記モータ回転数閾値は、前記原動機の回転数によって変更可能である請求項9に記載の作業機。
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