JP7478113B2 - 作業機 - Google Patents
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Description
本発明は、上記したような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、走行状態を簡単に把握することができる作業機を提供することを目的とする。
作業機は、機体と、前記機体に設けられた原動機と、前記機体の左側に設けられた左走行装置と、前記機体の右側に設けられた右走行装置と、前記左走行装置に動力を伝達可能で且つ回転数を第1速度と当該第1速度よりも速い第2速度とに切換可能な左走行モータと、前記右走行装置に動力を伝達可能で且つ回転数を前記第1速度と前記第2速度とに切換可能な右走行モータと、前記左走行モータに作動油を供給する左走行ポンプと、前記右走行モータに作動油を供給する右走行ポンプと、前記左走行ポンプの第1ポート及び第2ポートに接続され且つ、前記左走行モータに接続される第1循環油路と、前記右走行ポンプの第3ポート及び第4ポートに接続され且つ、前記右走行モータに接続される第2循環油路と、前記第1循環油路において前記左走行モータの第1ポート側に設けられ且つ前記左走行モータの前記第1ポート側に作用する作動油の圧力を第1走行圧として検出する第1圧力検出装置と、前記第1循環油路において前記左走行モータの第2ポート側に設けられ且つ前記左走行モータの前記第2ポート側に作用する作動油の圧力を第2走行圧として検出する第2圧力検出装置と、前記第2循環油路において前記右走行モータの第3ポート
側に設けられ且つ前記右走行モータの前記第3ポート側に作用する作動油の圧力を第3走行圧として検出する第3圧力検出装置と、前記第2循環油路において前記右走行モータの第4ポート側に設けられ且つ前記右走行モータの前記第4ポート側に作用する作動油の圧力を第4走行圧として検出する第4圧力検出装置と、前記第1走行圧から前記第3走行圧を減算した第1左右差圧、前記第3走行圧から前記第1走行圧を減算した第2左右差圧、前記第2走行圧から前記第4走行圧を減算した第3左右差圧、前記第4走行圧から前記第2走行圧を減算した第4左右差圧、及び第1閾値に基づいて前記機体が旋回を行っているか否かを判断可能であり、且つ、前記第1閾値を変更可能である制御装置と、を備えている。
前記制御装置は、前記機体が旋回を行っていると判断した後、前記第1左右差圧、前記第2左右差圧、前記第3左右差圧、前記第4左右差圧、及び第2閾値に基づいて、前記機体の旋回が終了したか否かを判断する。
か否かを判断可能であり、且つ、前記第1閾値を変更可能である制御装置と、を備えている。
前記制御装置は、前記第1左右差圧、前記第2左右差圧、前記第3左右差圧、前記第4左右差圧、及び前記第1閾値に基づいて、前記機体が直進を行っておらず旋回を行っていると判断した後、前記第1左右差圧、前記第2左右差圧、前記第3左右差圧、前記第4左右差圧、及び第2閾値に基づいて、前記機体が直進を開始したか否かを判断する。
作業機は、前記第1循環油路であって前記第1ポート側の油路に接続された第1リリーフ弁と、前記第1循環油路であって前記第2ポート側の油路に接続された第2リリーフ弁と、前記第2循環油路であって前記第3ポート側の油路に接続された第3リリーフ弁と、前記第2循環油路であって前記第4ポート側の油路に接続された第4リリーフ弁と、備え、前記制御装置は、前記原動機の回転数に応じた前記第1リリーフ弁の第1走行リリーフ圧、前記第2リリーフ弁の第2走行リリーフ圧、前記第3リリーフ弁の第3走行リリーフ圧、及び前記第4リリーフ弁の第4走行リリーフ圧に基づいて、前記第1閾値を設定する。
前記制御装置は、前記左走行モータ及び前記右走行モータの回転数が高速域である前記第2速度に切り換えられている場合、前記第1走行圧、前記第2走行圧、前記第3走行圧、又は前記第4走行圧に基づいて、前記左走行モータ及び前記右走行モータの回転数を前記第2速度から低速域である前記第1速度に自動的に減速する自動減速を行う。
図4は、本発明に係る作業機の側面図を示している。図4では、作業機の一例として、コンパクトトラックローダを示している。但し、本発明に係る作業機はコンパクトトラックローダに限定されず、例えば、スキッドステアローダ等の他の種類のローダ作業機であってもよい。また、ローダ作業機以外の作業機であってもよい。
作業装置4は、ブーム10と、作業具11と、リフトリンク12と、制御リンク13と、ブームシリンダ14と、バケットシリンダ15とを有している。
リフトリンク12、制御リンク13及びブームシリンダ14は、左側と右側の各ブーム10に対応して機体2の左側と右側にそれぞれ設けられている。
リフトリンク12は、各ブーム10の基部の後部に、縦向きに設けられている。このリフトリンク12の上部(一端側)は、各ブーム10の基部の後部寄りに枢支軸16(第1枢支軸)を介して横軸回りに回転自在に枢支されている。また、リフトリンク12の下部(他端側)は、機体2の後部寄りに枢支軸17(第2枢支軸)を介して横軸回りに回転自在に枢支されている。第2枢支軸17は、第1枢支軸16の下方に設けられている。
左側のブーム10の前部には、接続部材50が設けられている。接続部材50は、予備アタッチメントに装備された油圧機器と、ブーム10に設けられたパイプ等の第1管材とを接続する装置である。具体的には、接続部材50の一端には、第1管材が接続可能で、他端には、予備アタッチメントの油圧機器に接続された第2管材が接続可能である。これにより、第1管材を流れる作動油は、第2管材を通過して油圧機器に供給される。
一対の走行装置5L、5Rのうち、走行装置5Lは機体2の左側に設けられ、走行装置5Rは機体2の右側に設けられている。一対の走行装置5L、5Rは、本実施形態ではクローラ型(セミクローラ型を含む)の走行装置が採用されている。なお、前輪及び後輪を有する車輪型の走行装置を採用してもよい。以下、説明の便宜上、走行装置5Lのことを左走行装置5L、走行装置5Rのことを右走行装置5Rということがある。
次に、作業機の油圧システムについて説明する。
図1に示すように、作業機の油圧システムは、第1油圧ポンプP1と、第2油圧ポンプP2とを備えている。第1油圧ポンプP1は、原動機32の動力によって駆動するポンプであって、定容量型のギヤポンプによって構成されている。第1油圧ポンプP1は、タンク22に貯留された作動油を吐出可能である。特に、第1油圧ポンプP1は、主に制御に用いる作動油を吐出する。説明の便宜上、作動油を貯留するタンク22のことを作動油タンクということがある。また、第1油圧ポンプP1から吐出した作動油のうち、制御用として用いられる作動油のことをパイロット油、パイロット油の圧力のことをパイロット圧ということがある。
Rのことを右走行ポンプ53R、走行モータ36Lのことを左走行モータ36L、走行モータ36Rのことを右走行モータ36Rということがある。
左走行ポンプ53L及び右走行ポンプ53Rには、第1油圧ポンプP1からの作動油(パイロット油)の圧力(パイロット圧)が作用する受圧部53aと受圧部53bとを有している、受圧部53a、53bに作用するパイロット圧によって斜板の角度が変更される。斜版の角度を変更することによって、左走行ポンプ53L及び右走行ポンプ53Rの出力(作動油の吐出量)や作動油の吐出方向を変えることができる。左走行ポンプ53Lは、正転時に作動油を吐出する第1ポート82aと、逆転時に作動油を吐出する第2ポート82bとを有している。右走行ポンプ53Rは、正転時に作動油を吐出する第3ポート82cと、逆転時に作動油を吐出する第4ポート82dとを有している。
第1切換弁71Lは、左走行モータ36Lの斜板切換シリンダ37Lに油路を介して接続されていて、第1位置71L1及び第2位置71L2に切り換わる二位置切換弁である。第1切換弁71Lは、第1位置71L1である場合、斜板切換シリンダ37Lを収縮し、第2位置71L2である場合、斜板切換シリンダ37Lを伸長する。
第2切換弁72は、第1切換弁71L及び第1切換弁71Rを切り換える電磁弁であって、励磁により第1位置72aと第2位置72bとに切り換え可能な二位置切換弁である。第2切換弁72、第1切換弁71L及び第1切換弁71Rは、油路41により接続されている。第2切換弁72は、第1位置72aである場合に第1切換弁71L及び第1切換弁71Rを第1位置71L1、71R1に切り換え、第2位置72bである場合に第1切換弁71L及び第1切換弁71Rを第2位置71L2、71R2に切り換える。
弁55B、操作弁55C、操作弁55D)から出力した作動油によって作動可能な油圧機器である。
走行油路45は、第1走行油路45a、第2走行油路45b、第3走行油路45c、第4走行油路45dと、第5走行油路45eとを有している。第1走行油路45aは、左走行ポンプ53Lの受圧部(第1受圧部)53aに接続された油路であり、走行操作部材59を操作したときに受圧部(第1受圧部)53aに作用する作動油を通過させる油路である。第2走行油路45bは、左走行ポンプ53Lの受圧部(第2受圧部)53bに接続され油路であり、走行操作部材59を操作したときに受圧部(第2受圧部)53bに作用する作動油を通過させる油路である。第3走行油路45cは、右走行ポンプ53Rの受圧部(第3受圧部)53aに接続され油路であり、走行操作部材59を操作したときに受圧部(第3受圧部)53aに作用する作動油を通過させる油路である。第4走行油路45dは、右走行ポンプ53Rの受圧部(第4受圧部)53bに接続され油路であり、走行操作部材59を操作したときに受圧部(第4受圧部)53bに作用する作動油を通過させる油路である。第5走行油路45eは、操作弁55、第1走行油路45a、第2走行油路45b、第3走行油路45c、第4走行油路45dを接続する油路である。
すなわち、走行操作部材59を左斜め前方に揺動操作すると該走行操作部材59の揺動角度に対応した速度で作業機1が前進しながら左旋回し、走行操作部材59を右斜め前方に揺動操作すると該走行操作部材59の揺動角度に対応した速度で作業機1が前進しながら右旋回し、走行操作部材59を左斜め後方に揺動操作すると該走行操作部材59の揺動角度に対応した速度で作業機1が後進しながら左旋回し、走行操作部材59を右斜め後方
に揺動操作すると該走行操作部材59の揺動角度に対応した速度で作業機1が後進しながら右旋回する。
モードスイッチ66は、自動減速を有効又は無効に切り換えるスイッチである。例えば、モードスイッチ66は、ON/OFFに切り換え可能なスイッチであり、ONである場合に自動減速を有効に切り換え、OFFである場合には自動減速を無効に切り換える。
制御装置60は、自動減速部61を備えている。自動減速部61は、制御装置60に設けられた電気電子回路等、当該制御装置60に格納されたプログラム等である。
自動減速部61は、走行モードで且つ自動減速が有効である場合には自動減速制御を行い、走行モードで且つ自動減速が無効である場合には自動減速制御を行わない。
トP11側に設けられ、第1ポートP11側の圧力を第1走行圧LF(t)として検出する。第2圧力検出装置80bは、循環油路57hにおいて、左走行モータ36Lの第2ポートP12側に設けられ、第2ポートP12側の圧力を第2走行圧LB(t)として検出する。第3圧力検出装置80cは、循環油路57iにおいて、右走行モータ36Rの第3ポートP13側に設けられ、第3ポートP13側の圧力を第3走行圧RF(t)として検出する。第4圧力検出装置80dは、循環油路57iにおいて、右走行モータ36Rの第4ポートP14側に設けられ、第4ポートP14側の圧力を第4走行圧RB(t)として検出する。
さて、制御装置60は、第1走行圧LF(t,rpm)、第2走行圧LB(t,rpm)、第3走行圧RF(t,rpm)、第4走行圧RB(t,rpm)、及び旋回閾値Z1(rpm)に基づいて、作業機1が旋回を行ってるか否かの判断を行う。
差圧ΔZbとに基づいて、左走行モータ36L及び右走行モータ36Rの正転時のバランスを数値化する。また、制御装置60は、第2走行圧LB(t,rpm)から第4走行圧RB(t,rpm)を減算した第3左右差圧ΔZcと、第4走行圧RB(t,rpm)から第2走行圧LB(t,rpm)を減算した第4左右差圧ΔZdとに基づいて、左走行モータ36L及び右走行モータ36Rの逆転時のバランスを数値化する。
例えば、第1左右差圧ΔZaが予め定められた旋回閾値Z1(rpm)よりも高い場合、制御装置60は、左走行モータ36Lの正転側の圧力が高いと判断し、作業機1(機体2)が右方向へ前進で信地旋回をしていると判断する。また、第2左右差圧ΔZbが旋回閾値Z1(rpm)よりも高い場合、制御装置60は、右走行モータ36Rの正転側の圧力が高いと判断し、作業機1(機体2)が左方向へ前進で信地旋回をしていると判断する。
制御装置60は、作業機1(機体2)が旋回しているか否かの判断結果を自動減速の減速閾値の設定に用いる。また、制御装置60は、作業機1が旋回しているか否かの判断結果を、作業機1に搭載された表示装置に表示したり、作業機1が旋回中であることをブザー、ランプ等によって報知したりしてもよい。
制御装置60は、所定の操作によって取得モードになる。制御装置60は取得モードになると、まず、原動機回転数を変更しながら、当該原動機回転数が所定回転数であるときの第1走行リリーフ圧w1、第2走行リリーフ圧w2、第3走行リリーフ圧w3、第4走行リリーフ圧w4を取得する。そして、制御装置60は、原動機回転数に対応して定められた走行リリーフ圧w1~w4に応じて、旋回閾値Z1(rpm)の設定を行う。
旋回閾値Z1(rpm)の設定にあたって、制御装置60は、式(3)に示すように、第1走行リリーフ圧w1(rpm)、第2走行リリーフ圧w2(rpm)、第3走行リリーフ圧w3(rpm)、及び第4走行リリーフ圧w4(rpm)を参照する。また、式(3)のα1は、補正係数である。式(3)に示すように、制御装置60は、第1走行リリーフ圧w1(rpm)、第2走行リリーフ圧w2(rpm)、第3走行リリーフ圧w3(rpm)、第4走行リリーフ圧w4(rpm)のそれぞれの差圧に補正係数α1を乗算することにより、旋回閾値Z1(rpm)を設定する。
また、制御装置60は、式(4)に示すように、基準値β1、第1走行リリーフ圧w1(rpm)、第2走行リリーフ圧w2(rpm)、第3走行リリーフ圧w3(rpm)、第4走行リリーフ圧w4(rpm)、及び補正係数α2によって、旋回閾値Z1(rpm)を設定してもよい。
転数によって設定され、補正係数によって設定される。
詳しくは、作業機1の走行状態において、制御装置60は、第1走行圧LF(t,rpm)から第3走行圧RF(t,rpm)を減算した第1左右差圧ΔZa、第3走行圧RF(t,rpm)から第1走行圧LF(t,rpm)を減算した第2左右差圧ΔZb、第2走行圧LB(t,rpm)から第4走行圧RB(t,rpm)を減算した第3左右差圧ΔZc、及び第4走行圧RB(t,rpm)から第2走行圧LB(t,rpm)を減算した第4左右差圧ΔZdが、旋回閾値Z1(rpm)以下である場合、機体2が直進していると判断する。
また、制御装置60は、機体2が旋回していると判断した後、第1左右差圧ΔZa、第2左右差圧ΔZb、第3左右差圧ΔZc、第4左右差圧ΔZdのうちの少なくともいずれか1つが、旋回解除閾値Z2(rpm)以下になった場合、機体2の旋回が終了し、機体2が直進を開始したと判断する。
走行圧RF(t,rpm)、及び第4走行圧RB(t,rpm)のうち、少なくともいずれ1つが所定の直進閾値(第3閾値)以上になった場合に、自動減速を行う。直進閾値も、制御装置60が、第1走行リリーフ圧w1、第2走行リリーフ圧w2、第3走行リリーフ圧w3、第4走行リリーフ圧w4に基づいて設定してもよい。
以上の実施形態によれば、作業機1は以下のような構成と効果を奏する。
作業機1は、機体2と、機体2に設けられた原動機32と、機体2の左側に設けられた左走行装置5Lと、機体2の右側に設けられた右走行装置5Rと、左走行装置5Lに動力を伝達可能で且つ回転数を第1速度と当該第1速度よりも速い第2速度とに切換可能な左走行モータ36Lと、右走行装置5Rに動力を伝達可能で且つ回転数を第1速度と第2速度とに切換可能な右走行モータ36Rと、左走行モータ36Lに作動油を供給する左走行ポンプ53Lと、右走行モータ36Rに作動油を供給する右走行ポンプ53Rと、左走行ポンプ53Lの第1ポート及び第2ポートに接続され且つ、左走行モータ36Lに接続される第1循環油路57hと、右走行ポンプ53Rの第3ポート及び第4ポートに接続され且つ、右走行モータ36Rに接続される第2循環油路57iと、左走行モータ36Lの第1ポート側に設けられ且つ左走行モータ36Lの回転時の第1循環油路57hに作用する作動油の圧力を第1走行圧として検出する第1圧力検出装置80aと、左走行モータ36Lの第2ポート側に設けられ且つ左走行モータ36Lの回転時の第1循環油路57hに作用する作動油の圧力を第2走行圧として検出する第2圧力検出装置80bと、右走行モータ36Rの第3ポート側に設けられ且つ右走行モータ36Rの回転時の第2循環油路57iに作用する作動油の圧力を第3走行圧として検出する第3圧力検出装置80cと、右走行モータ36Rの第4ポート側に設けられ且つ右走行モータ36Rの回転時の第2循環油路57iに作用する作動油の圧力を第4走行圧として検出する第4圧力検出装置80dと、第1走行圧、第2走行圧、第3走行圧、第4走行圧、及び第1閾値(旋回閾値)に基づいて機体2が旋回を行っているか否かを判断可能であり、且つ、第1閾値を変更可能である制御装置60と、を備えている。
また、制御装置60は、第1走行圧から第3走行圧を減算した第1左右差圧、第3走行圧から第1走行圧を減算した第2左右差圧、第2走行圧から第4走行圧を減算した第3左右差圧、第4走行圧から第2走行圧を減算した第4左右差圧、及び第1閾値(旋回閾値)に基づいて、機体2が旋回を行っているか否かを判断する。これによれば、作業機1が走行している状態において、左走行モータ36L及び右走行モータ36Rのそれぞれの正転時のバランスと、左走行モータ36L及び右走行モータ36Rのそれぞれの逆転時のバランスとに基づいて、機体2が旋回状態にあるか否かを簡単に把握することが可能となる。
回が終了したか否かを判断する。これによれば、作業機1(機体2)が旋回した後に、当該旋回が適正に終了したことを簡単に把握することができる。
作業機1は、機体2と、機体2に設けられた原動機32と、機体2の左側に設けられた左走行装置5Lと、機体2の右側に設けられた右走行装置5Rと、左走行装置5Lに動力を伝達可能で且つ回転数を第1速度と当該第1速度よりも速い第2速度とに切換可能な左走行モータ36Lと、右走行装置5Rに動力を伝達可能で且つ回転数を第1速度と第2速度とに切換可能な右走行モータ36Rと、左走行モータ36Lに作動油を供給する左走行ポンプ53Lと、右走行モータ36Rに作動油を供給する右走行ポンプ53Rと、左走行ポンプ53Lの第1ポート及び第2ポートに接続され且つ、左走行モータ36Lに接続される第1循環油路57hと、右走行ポンプ53Rの第3ポート及び第4ポートに接続され且つ、右走行モータ36Rに接続される第2循環油路57iと、左走行モータ36Lの第1ポート側に設けられ且つ左走行モータ36Lの回転時の第1循環油路57hに作用する作動油の圧力を第1走行圧として検出する第1圧力検出装置80aと、左走行モータ36Lの第2ポート側に設けられ且つ左走行モータ36Lの回転時の第1循環油路57hに作用する作動油の圧力を第2走行圧として検出する第2圧力検出装置80bと、右走行モータ36Rの第3ポート側に設けられ且つ右走行モータ36Rの回転時の第2循環油路57iに作用する作動油の圧力を第3走行圧として検出する第3圧力検出装置80cと、右走行モータ36Rの第4ポート側に設けられ且つ右走行モータ36Rの回転時の第2循環油路57iに作用する作動油の圧力を第4走行圧として検出する第4圧力検出装置80dと、第1走行圧、第2走行圧、第3走行圧、第4走行圧、及び第1閾値(旋回閾値)に基づいて機体2が旋回を行っているか否かを判断可能であり、且つ、第1閾値を変更可能である制御装置60と、を備えている。
また、制御装置60は、第1走行圧から第3走行圧を減算した第1左右差圧、第3走行圧から第1走行圧を減算した第2左右差圧、第2走行圧から第4走行圧を減算した第3左右差圧、第4走行圧から第2走行圧を減算した第4左右差圧、及び第1閾値(旋回閾値)に基づいて、機体2が直進を行っているか否かを判断する。これによれば、作業機1が走行している状態において、左走行モータ36L及び右走行モータ36Rのそれぞれの正転時のバランスと、左走行モータ36L及び右走行モータ36Rのそれぞれの逆転時のバランスとに基づいて、機体2が直進状態にあるか否かを簡単に把握することが可能となる。
また、作業機1は、第1循環油路57hであって第1ポート82a側の油路に接続された第1リリーフ弁81aと、第1循環油路57hであって第2ポート82b側の油路に接続された第2リリーフ弁81bと、第2循環油路57iであって第3ポート82c側の油路に接続された第3リリーフ弁81cと、第2循環油路57iであって第4ポート82d側の油路に接続された第4リリーフ弁81dと、を備え、制御装置60は、原動機32の回転数に応じた第1リリーフ弁31aの第1走行リリーフ圧、第2リリーフ弁31bの第2走行リリーフ圧、第3リリーフ弁31cの第3走行リリーフ圧、第4リリーフ弁31dの第4走行リリーフ圧に基づいて、第1閾値(旋回閾値)を設定する。
また、制御装置60は、第1走行リリーフ圧、第2走行リリーフ圧、第3走行リリーフ圧31c、第4走行リリーフ圧31dに基づいて、第2閾値(旋回解除閾値)を設定する。これによれば、作業機1の様々な状況に応じて作動する各リリーフ弁31a~31dの各走行リリーフ圧に基づいて、第2閾値を適正に設定することができる。
2 機体
5L 左走行装置
5R 右走行装置
36L 左走行モータ
36R 右走行モータ
53L 左走行ポンプ
53R 右走行ポンプ
57h 接続油路(第1循環油路)
57i 接続油路(第2循環油路)
80a 第1圧力検出装置
80b 第2圧力検出装置
80c 第3圧力検出装置
80d 第4圧力検出装置
Claims (10)
- 機体と、
前記機体に設けられた原動機と、
前記機体の左側に設けられた左走行装置と、
前記機体の右側に設けられた右走行装置と、
前記左走行装置に動力を伝達可能で且つ回転数を第1速度と当該第1速度よりも速い第2速度とに切換可能な左走行モータと、
前記右走行装置に動力を伝達可能で且つ回転数を前記第1速度と前記第2速度とに切換可能な右走行モータと、
前記左走行モータに作動油を供給する左走行ポンプと、
前記右走行モータに作動油を供給する右走行ポンプと、
前記左走行ポンプの第1ポート及び第2ポートに接続され且つ、前記左走行モータに接続される第1循環油路と、
前記右走行ポンプの第3ポート及び第4ポートに接続され且つ、前記右走行モータに接続される第2循環油路と、
前記第1循環油路において前記左走行モータの第1ポート側に設けられ且つ前記左走行モータの前記第1ポート側に作用する作動油の圧力を第1走行圧として検出する第1圧力検出装置と、
前記第1循環油路において前記左走行モータの第2ポート側に設けられ且つ前記左走行モータの前記第2ポート側に作用する作動油の圧力を第2走行圧として検出する第2圧力検出装置と、
前記第2循環油路において前記右走行モータの第3ポート側に設けられ且つ前記右走行モータの前記第3ポート側に作用する作動油の圧力を第3走行圧として検出する第3圧力検出装置と、
前記第2循環油路において前記右走行モータの第4ポート側に設けられ且つ前記右走行モータの前記第4ポート側に作用する作動油の圧力を第4走行圧として検出する第4圧力検出装置と、
前記第1走行圧から前記第3走行圧を減算した第1左右差圧、前記第3走行圧から前記第1走行圧を減算した第2左右差圧、前記第2走行圧から前記第4走行圧を減算した第3左右差圧、前記第4走行圧から前記第2走行圧を減算した第4左右差圧、及び第1閾値に
基づいて前記機体が旋回を行っているか否かを判断可能であり、且つ、前記第1閾値を変更可能である制御装置と、を備えている作業機。 - 前記制御装置は、前記第1左右差圧、前記第2左右差圧、前記第3左右差圧、及び前記第4左右差圧のいずれかが前記第1閾値よりも大きい場合に、前記機体が旋回を行っていると判断し、前記第1左右差圧、前記第2左右差圧、前記第3左右差圧、及び前記第4左右差圧が前記第1閾値以下である場合に、前記機体が旋回を行っていないと判断する請求項1に記載の作業機。
- 前記制御装置は、前記機体が旋回を行っていると判断した後、前記第1左右差圧、前記第2左右差圧、前記第3左右差圧、前記第4左右差圧、及び第2閾値に基づいて、前記機体の旋回が終了したか否かを判断する請求項1又は請求項2に記載の作業機。
- 機体と、
前記機体に設けられた原動機と、
前記機体の左側に設けられた左走行装置と、
前記機体の右側に設けられた右走行装置と、
前記左走行装置に動力を伝達可能で且つ回転数を第1速度と当該第1速度よりも速い第2速度とに切換可能な左走行モータと、
前記右走行装置に動力を伝達可能で且つ回転数を前記第1速度と前記第2速度とに切換可能な右走行モータと、
前記左走行モータに作動油を供給する左走行ポンプと、
前記右走行モータに作動油を供給する右走行ポンプと、
前記左走行ポンプの第1ポート及び第2ポートに接続され且つ、前記左走行モータに接続される第1循環油路と、
前記右走行ポンプの第3ポート及び第4ポートに接続され且つ、前記右走行モータに接続される第2循環油路と、
前記第1循環油路において前記左走行モータの第1ポート側に設けられ且つ前記左走行モータの前記第1ポート側に作用する作動油の圧力を第1走行圧として検出する第1圧力検出装置と、
前記第1循環油路において前記左走行モータの第2ポート側に設けられ且つ前記左走行モータの前記第2ポート側に作用する作動油の圧力を第2走行圧として検出する第2圧力検出装置と、
前記第2循環油路において前記右走行モータの第3ポート側に設けられ且つ前記右走行モータの前記第3ポート側に作用する作動油の圧力を第3走行圧として検出する第3圧力検出装置と、
前記第2循環油路において前記右走行モータの第4ポート側に設けられ且つ前記右走行モータの前記第4ポート側に作用する作動油の圧力を第4走行圧として検出する第4圧力検出装置と、
前記第1走行圧から前記第3走行圧を減算した第1左右差圧、前記第3走行圧から前記第1走行圧を減算した第2左右差圧、前記第2走行圧から前記第4走行圧を減算した第3左右差圧、前記第4走行圧から前記第2走行圧を減算した第4左右差圧、及び第1閾値に基づいて前記機体が直進を行っているか否かを判断可能であり、且つ、前記第1閾値を変更可能である制御装置と、を備えている作業機。 - 前記制御装置は、前記第1左右差圧、前記第2左右差圧、前記第3左右差圧、及び前記第4左右差圧が前記第1閾値以下である場合に、前記機体が直進を行っていると判断し、前記第1左右差圧、前記第2左右差圧、前記第3左右差圧、及び前記第4左右差圧のいずれかが前記第1閾値よりも大きい場合に、前記機体が直進していないと判断する請求項4に記載の作業機。
- 前記制御装置は、前記第1左右差圧、前記第2左右差圧、前記第3左右差圧、前記第4左右差圧、及び前記第1閾値に基づいて、前記機体が直進を行っておらず旋回を行っていると判断した後、前記第1左右差圧、前記第2左右差圧、前記第3左右差圧、前記第4左右差圧、及び第2閾値に基づいて、前記機体が直進を開始したか否かを判断する請求項4又は請求項5に記載の作業機。
- 前記制御装置は、前記第1走行圧、前記第2走行圧、前記第3走行圧、又は前記第4走行圧に基づいて、前記第1閾値を変更する請求項1~6のいずれか1項に記載の作業機。
- 前記第1循環油路であって前記第1ポート側の油路に接続された第1リリーフ弁と、
前記第1循環油路であって前記第2ポート側の油路に接続された第2リリーフ弁と、
前記第2循環油路であって前記第3ポート側の油路に接続された第3リリーフ弁と、
前記第2循環油路であって前記第4ポート側の油路に接続された第4リリーフ弁と、
を備え、
前記制御装置は、前記原動機の回転数に応じた前記第1リリーフ弁の第1走行リリーフ圧、前記第2リリーフ弁の第2走行リリーフ圧、前記第3リリーフ弁の第3走行リリーフ圧、及び前記第4リリーフ弁の第4走行リリーフ圧に基づいて、前記第1閾値を設定する請求項1~7のいずれか1項に記載の作業機。 - 前記制御装置は、前記第1走行リリーフ圧、前記第2走行リリーフ圧、前記第3走行リリーフ圧、前記第4走行リリーフ圧に基づいて、前記第2閾値を設定する請求項3及び6のいずれかを引用した請求項8に記載の作業機。
- 前記制御装置は、前記左走行モータ及び前記右走行モータの回転数が高速域である前記第2速度に切り換えられている場合、前記第1走行圧、前記第2走行圧、前記第3走行圧、又は前記第4走行圧に基づいて、前記左走行モータ及び前記右走行モータの回転数を前記第2速度から低速域である前記第1速度に自動的に減速する自動減速を行う請求項1~9のいずれか1項に記載の作業機。
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