JP2022031025A - シート搬送装置及び画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022031025000001
【課題】送りローラ11の交換作業性をより向上させることができる構成を提供する。
【解決手段】規制ガイド111は、給送トレイ110に積載されたシートの幅方向の端部を規制可能である。規制ガイド111は、第1ガイド部材111aと、第1ガイド部材111aの搬送方向の下流側に設けられた第2ガイド部材111bとを有する。第2ガイド部材111bは、規制位置から退避位置に変位可能である。規制位置は、カバー部材106が閉位置から開位置に変位する動作におけるカバー部材106の移動軌跡βと第2ガイド部材111bの少なくとも一部が重なる位置であり、シートの幅方向の端部を規制可能な位置である。退避位置は、第2ガイド部材111bが移動軌跡βから退避した位置である。
【選択図】図11

Description

本発明は、シートを搬送するシート搬送装置、及び、シートから画像を読み取る画像読取装置に関する。
シート搬送装置として、給送トレイ(積載部)に積載されたシートを送りローラ(搬送手段)により装置内部に送る装置がある。給送トレイにはシートの幅方向の端部を規制する規制ガイド(規制部)が設けられている。また、このような構成において、送りローラの交換を行うべく、送りローラの周囲をカバーするカバー部材を開閉自在とした構成が提案されている(特許文献1)。
特開2017-171426号公報
ここで、シートを送りローラにより給送する際にシートが斜行して搬送されることを抑制すべく、規制ガイドをなるべく送りローラに近づけることが好ましい。但し、このように規制ガイドを送りローラに近づけて配置した場合、送りローラを交換すべくカバー部材を開く際にカバー部材が規制ガイドと干渉してしまう虞がある。このため、カバー部材を開いて送りローラを交換する作業の手間が発生する可能性がある。
本発明は、搬送手段の交換作業性をより向上させることができる構成を提供することを目的とする。
本発明のシート搬送装置は、シートを積載する積載部と、前記積載部に積載されたシートを搬送する搬送手段と、前記搬送手段の周囲をカバーしてシートの搬送面を形成する閉位置と、前記搬送手段を着脱可能な開位置とに変位可能なカバー部材と、前記積載部に積載されたシートの搬送方向と直交する幅方向の端部を規制可能な規制部と、を備え、前記規制部は、第1規制部材と、前記第1規制部材の前記搬送方向の下流側に設けられた第2規制部材と、を有し、前記第2規制部材は、前記カバー部材が前記閉位置から前記開位置に変位する動作における前記カバー部材の前記閉位置から前記開位置までの移動軌跡と前記第2規制部材の少なくとも一部が重なる位置であり、シートの前記幅方向の端部を規制可能な規制位置から、前記第2規制部材が前記移動軌跡から退避した退避位置に変位可能であることを特徴とする。
本発明によれば、搬送手段の交換作業性をより向上させることができる。
第1の実施形態に係る画像読取装置の概略構成断面図。 第1の実施形態に係る画像読取装置の制御ブロック図。 第1の実施形態に係る画像読取装置の正面図。 第1の実施形態に係る画像読取装置の排出トレイを閉めた状態の正面図。 第1の実施形態に係る画像読取装置の上面図。 第1の実施形態に係る画像読取装置の排出トレイを閉めた状態の概略構成断面図。 第1の実施形態に係る画像読取装置の上部ユニットを展開した状態を示す概略構成断面図。 第1の実施形態に係る下部ユニットを、排出トレイを外した状態で示す斜視図。 第1の実施形態に係る規制ガイドの側面図。 第1の実施形態に係る下部ユニットの規制ガイド周辺の側面図。 第1の実施形態に係るカバー部材を開いた状態の下部ユニットの規制ガイド周辺の側面図。 第1の実施形態に係る上部ユニットを閉じる際に第2ガイド部材と係合し始めた状態の下部ユニットの規制ガイド周辺の側面図。 第1の実施形態に係る上部ユニットを閉じる際に、係合した第2ガイド部材を規制位置に戻す途中の状態の下部ユニットの規制ガイド周辺の側面図。 第1の実施形態に係る上部ユニットを閉じた状態の下部ユニットの規制ガイド周辺の側面図。 第2の実施形態に係る下部ユニットの規制ガイド周辺の側面図。 第2の実施形態に係るカバー部材を開いた状態の下部ユニットの規制ガイド周辺の側面図。 第2の実施形態に係るカバー部材を閉じる際に第2ガイド部材と係合し始めた状態の下部ユニットの規制ガイド周辺の側面図。 第2の実施形態に係るカバー部材を閉じる際にカバー部材に押されて第2ガイド部材がスライド移動した状態の下部ユニットの規制ガイド周辺の側面図。
<第1の実施形態>
第1の実施形態について、図1から図14を用いて説明する。まず、図1を用いて本実施形態に係る画像読取装置の概略構成について説明する。
[画像読取装置]
画像読取装置100は、積載部としての給送トレイ110に積載された一又は複数のシート(搬送媒体、原稿)Sを1つずつ装置内に経路RTにて搬送してその画像を読み取り、排出トレイ2に排出する装置である。読み取るシートSは、例えば、OA紙、チェック、小切手、名刺、カード類等のシートであり、厚手のシートであっても、薄手のシートであってもよい。カード類は、例えば、保険証、免許証、クレジットカード等を挙げることができる。シートSには、また、パスポートなどの冊子も含まれる。冊子を対象とする場合、別途、ホルダを用いることができる。例えば、透明なホルダに見開き状態の冊子を収容して給送トレイ110に載置することで、冊子がホルダと共に搬送され、その画像を読み取ることができる。
[給送]
経路RTに沿ってシートSを給送する給送機構としての第1搬送部(シート搬送装置)10が設けられている。第1搬送部10は、本実施形態の場合、搬送手段及び第1ローラとしての送りローラ(給送ローラ)11と、送りローラ11に対向する位置に配置される第2ローラとしての分離ローラ12と、を備え、給送トレイ110上のシートSを搬送方向D1に一枚ずつ順次搬送する。本実施形態においては、搬送方向D1は、画像読取装置100の載置面に対して所定の角度で傾斜して設けられており、給送トレイ110に載置されたシートSの自重によって給送機構に対してシートが供給される。送りローラ11には、モータ等の駆動部3から伝達部5を介して駆動力が伝達され、送りローラ11は、図中矢印方向(経路RTに沿ってシートSを搬送させる正方向)に回転駆動される。伝達部5は例えば電磁クラッチであり、駆動部3からの送りローラ11への駆動力の断続(駆動力の伝達及び遮断)が可能である。
[駆動部]
駆動部3と送りローラ11とを接続する伝達部5は、例えば、本実施形態では、通常時において駆動力が伝達される状態とし、シートSを逆送または停止する場合には駆動力を遮断する。送りローラ11は伝達部5により駆動力の伝達が遮断されると、自由回転可能な状態となる。なお、このような伝達部5は、送りローラ11を一方向のみに駆動させる場合には設けなくてもよい。
[分離構造]
送りローラ11に対向配置される分離ローラ12は、シートSを1枚ずつ分離するためのローラであり、送りローラ11に対して一定圧で圧接している。この圧接状態を確保するため、分離ローラ12は、揺動可能に設けると共に送りローラ11へ付勢されるように構成される。分離ローラ12は、トルクリミッタ12aを介して駆動部3から駆動力が伝達され、実線矢印方向(送りローラ11の正方向とは逆方向)に回転駆動される。
分離ローラ12は、トルクリミッタ12aにより駆動力伝達が規制されるため、送りローラ11と当接している際は送りローラ11に連れ回りする方向(破線矢印方向)に回転する。これにより、複数のシートSが送りローラ11と分離ローラ12との圧接部(ニップ部)に搬送されてきた際には、一つを残して2つ以上のシートSが下流に搬送されないようにせき止められる。即ち、分離ローラ12は、送りローラ11と分離ローラ12のニップ部に向けて送られる複数のシートから1枚ずつシートを送りローラ11で給送できるように、複数のシートから他のシートを分離する。
なお、本実施形態では、分離ローラ12と送りローラ11とで分離機構を構成したが、このような分離機構は必ずしも設けなくてもよく、経路RTにシートSを1つずつ順次給送する給送機構であればよい。また、分離機構を設ける場合においては、分離ローラ12のような構成の代わりに、シートSに摩擦力を付与する分離パッドを送りローラ11に圧接させて、同様の分離作用を持たせるようにしてもよい。
[搬送構造]
第1搬送部10の搬送方向下流側にある搬送機構としての第2搬送部20は、駆動ローラ21と、駆動ローラ21に従動する従動ローラ22とを備え、第1搬送部10から搬送されてきたシートSをその下流側へ搬送する。駆動ローラ21にはモータ等の駆動部4から駆動力が伝達され、図中矢印方向に回転駆動される。従動ローラ22は駆動ローラ21に対して一定圧で圧接し、駆動ローラ21に連れ回る。この従動ローラ22は、ばね等の付勢ユニット(不図示)によって駆動ローラ21に対して付勢された構成としてもよい。
このような第2搬送部20よりも搬送方向下流側にある第3搬送部30は、駆動ローラ31と、駆動ローラ31に従動する従動ローラ32とを備え、第2搬送部20から搬送されてきたシートSを排出トレイ2へ搬送する。つまり、この第3搬送部30は排出機構として機能する。
駆動ローラ31にはモータ等の駆動部4から駆動力が伝達され、図中矢印方向に回転駆動される。従動ローラ32は駆動ローラ31に対して一定圧で圧接し、駆動ローラ31に連れ回る。この従動ローラ32は、ばね等の付勢ユニット(不図示)によって駆動ローラ31に対して付勢された構成としてもよい。
排出トレイ2は、画像読取装置100の装置本体100Aに対して回動可能なように、装置本体100Aの下方に設けられた第1ヒンジ101を介して軸支されている。また、第1ヒンジ101側の第1排出トレイ2aとその先端側に接続された第1延長トレイ2bから構成されている。第1延長トレイ2bは第1排出トレイ2aに対して摺動可能に支持されている。
[画像読取構造、制御]
ここで、本実施形態の画像読取装置100では、第2搬送部20と第3搬送部30との間に配置される画像読取部としての画像読取ユニット70によって画像の読み取りを行うため、第2搬送部20及び第3搬送部30はシートSを定速搬送する。搬送速度は常に第1搬送部10の搬送速度以上とすることで、先行シートSに後続シートSが追いついてしまう事態を確実に回避できる。例えば、本実施形態では、第2搬送部20及び第3搬送部30によるシートSの搬送速度を、第1搬送部10によるシートSの搬送速度よりも速くなるように速度制御するようにしている。
なお、第2搬送部20及び第3搬送部30によるシートSの搬送速度と、第1搬送部10によるシートSの搬送速度とを同一条件とした場合でも、駆動部3を制御して後続シートSの給送開始タイミングを間欠的にずらすことにより先行シートSと後続シートSとの間に最低限の間隔を形成することも可能である。
[重送検出]
第1搬送部10と第2搬送部20との間に配置される重送検出センサ40は、静電気等で紙などのシートS同士が密着し、第1搬送部10を通過してきた場合(つまり重なって搬送される重送状態の場合)に、これを検出するための検出センサ(シートの挙動や状態を検出するセンサ)の一例である。重送検出センサ40としては、種々のものが利用可能であるが本実施形態の場合には超音波センサを用いている。このため、重送検出センサ40は、超音波の発信部41とその受信部42とを備え、紙等のシートSが重送されている場合と1つずつ搬送されている場合とで、シートSを通過する超音波の減衰量が異なることを原理として重送を検出する。
[レジストセンサ]
このような重送検出センサ40よりも搬送方向下流側に配置される媒体検出センサ50は、第2搬送部20よりも上流側で、第1搬送部10よりも下流側に配置された搬送路RT上流側の検出センサ(シートの挙動や状態を検出するセンサ)としての一例である。媒体検出センサ50は、第1搬送部10により搬送されるシートSの位置、詳細には、媒体検出センサ50の検出位置にシートSの端部が到達又は通過したか否かを検出する。媒体検出センサ50としては、種々のものが利用可能であるが、本実施形態の場合には光学センサであり、発光部51とその受光部52とを備え、シートSの到達又は通過により受光強度(受光量)が変化することを原理としてシートSを検出する。
本実施形態の場合、シートSの先端が媒体検出センサ50で検出された時点で、シートSが重送検出センサ40により重送を検出可能な位置に到達しているように、上記の媒体検出センサ50は重送検出センサ40の近傍においてその下流側に設けられている。なお、この媒体検出センサ50は、上記の光学センサに限定されず、例えば、シートSの端部が検知できるセンサ(イメージセンサ等)を用いてもよいし、経路RTに突出したレバー型のセンサでもよい。
媒体検出センサ50とは別の媒体検出センサ60は、画像読取ユニット70よりも上流側で、第2搬送部20よりも下流側に配置された下流側の検出センサとしての一例である。媒体検出センサ60は、第2搬送部20により搬送されるシートSの位置を検出する。媒体検出センサ60としては、種々のものが利用可能であるが、本実施形態の場合、媒体検出センサ50と同様に光センサであり、発光部61と受光部62とを備え、シートSの到達又は通過により受光強度(受光量)が変化することを原理としてシートSを検出する。なお、本実施形態では、第2搬送部20の搬送方向上流側と下流側のそれぞれに媒体検出センサ50、60を配置したが、何れか一方だけでもよい。本実施形態では、下流側の媒体検出センサ60が、画像読取ユニット70により画像の読み取りタイミングを検出するレジストセンサである。
[CISの配置]
媒体検出センサ60よりも下流側にある画像読取ユニット70は、例えば、光学的に走査し、電気信号に変換して画像データとして読み取るものであり、内部にLED等の光源、イメージセンサ、レンズアレー等を備えたコンタクトイメージセンサ(Contact Image Sensor(CIS))である。本実施形態の場合、画像読取ユニット70は、経路RTの両側に一つずつ配置されており、シートSの表裏面を読み取る。しかし、経路RTの片側にのみ一つ配置して、シートSの片面のみを読み取る構成としてもよい。また、本実施形態では、画像読取ユニット70を経路RTの両側に対向配置した構造としているが、例えば、経路RTの方向に間隔をあけて配置してもよい。
[制御部]
図2を参照して、本実施形態の画像読取装置100の制御部80について説明する。図2は、制御部80のブロック図である。
制御部80は、CPU81、記憶部82、操作部83、通信部84及びインターフェース部85を備える。CPU81は記憶部82に記憶されたプログラムを実行することにより、画像読取装置100全体の制御を行う。記憶部82は例えばRAM、ROM等から構成される。操作部83は、例えば、スイッチやタッチパネル等で構成され、操作者からの操作を受け付ける。
通信部84は、外部装置との情報通信を行うインターフェースである。外部装置としてPC(パソコン)を想定した場合、通信部84としては、例えば、USBインターフェースやSCSIインターフェースを挙げることができる。また、このような有線通信のインターフェースの他、通信部84は無線通信のインターフェースとしてもよく、有線通信、無線通信の双方のインターフェースを備えていてもよい。
インターフェース部85はアクチュエータ86やセンサ87とのデータの入出力を行うI/Oインターフェースである。アクチュエータ86には、駆動部3、駆動部4、伝達部5等が含まれる。センサ87には、重送検出センサ40、媒体検出センサ50及び60、画像読取ユニット70等が含まれる。
[PCからの開始指示受信による駆動]
画像読取装置100の基本的な動作について説明する。制御部80は、例えば画像読取装置100が接続された外部パソコン(PC)から画像読み取りの開始指示を受信すると、第1乃至第3搬送部10乃至30の駆動を開始する。給送トレイ110に積載されたシートSはその最も下に位置するシートSから1つずつ搬送される。
また、後述するように、画像読取装置100の操作部83に設けられたスタートキーによって画像の読み取りを開始し、その後画像読取の開始を外部パソコンに通知するようにしてもよい。
[重送時の制御]
搬送の途中でシートSは重送検出センサ40により重送の有無が判定され、重送が無いと判定されると搬送が継続される。なお、重送があると判定された場合には、搬送を停止するか、第1搬送部10による後続シートSの取り込みを停止して、重送状態にあるシートSをそのまま排出するようにしてもよい。
[レジストセンサの出力に応じた読取開始]
制御部80は、媒体検出センサ60の検出結果に基づくタイミングで、第2搬送部20により搬送されてきたシートSの、画像読取ユニット70による画像の読み取りを開始し、読み取った画像を一次記憶して順次外部パソコンへ送信する。画像が読み取られたシートSは第3搬送部30により排出トレイ2に排出されてそのシートSの画像読取処理が終了する。
[表示パネルの構成]
図3は、本実施形態に係る画像読取装置100の排出トレイ2を展開した状態の正面図である。より正確には、画像読取装置100の正面側に傾斜して設けられた正面パネル90に対して垂直な方向から見た図であり、装置を載置した状態における正面よりもやや上方から見た状態の図である。
正面上部の正面パネル90には表示パネル93が設けられ、その内部には操作部83の一例としての操作キー群122が設けられている。操作キー群122には、画像読取装置100の動作を開始するためのスタートキー、ストップキーなどが設けられており、操作キー群122に隣接するようにして表示部94が設けられている。
[排出構造]
図3に示すように、正面下部の下部パネル91には排出開口92が設けられており、第3搬送部30(図1)によって搬送されたシートSが排出される。図4は、本実施形態に係る画像読取装置100の排出トレイ2を収納した状態の正面図である。排出トレイ2は、図1で説明したように、画像読取装置100の装置本体100Aに対して回動可能なように、装置本体100Aの下方に設けられた第1ヒンジ101を介して軸支されており、図4に示すように、第1排出トレイ2aによって本体前面を覆うように構成されている。
第1排出トレイ2aは、第1ヒンジ101を支点として回動可能に装置本体100Aに取り付けられている。第1排出トレイ2aは、正面パネル90と同サイズで形成され、図4に示すような排出トレイ2の収納状態において、第1ヒンジ101を支点として回動し、正面パネル90を覆うように折り畳まれる。排出トレイ2を正面パネル90側に折り畳んだ状態において、排出開口92は開放されており、搬送されたシートSの排出が可能となっている。
[給送構造詳細]
図5は、本実施形態に係る画像読取装置100の排出トレイ2を収納した状態における上面図である。給送トレイ(載置台)100には、配置されるシートSの大きさに合わせて搬送方向に対して交差(本実施形態では直交)する方向にスライド可能に取り付けられた規制部としての規制ガイド111が設けられている。また、給送トレイ110の中央には、引き出して使用することのできる給送延長トレイ112が設けられている。
[下部ユニット詳細]
図6及び図7は、本実施形態に係る画像読取装置100の概略断面図である。なお、装置の内部構成については図1で説明した通りなので、図6及び図7では一部の符号及び構成を省略して示している。また、図6は、上部ユニット103を閉じた状態を、図7は、上部ユニット103を開いた状態をそれぞれ示している。
画像読取装置100の装置本体100Aは、第2ユニットとしての上部ユニット103と、第1ユニットとしての下部ユニット104とから構成される。下部ユニット104は、送りローラ11を有し、装置本体100Aの経路RTの下側のユニットである。一方、上部ユニット103は、分離ローラ12を有し、装置本体100Aの経路RTの上側のユニットである。
上部ユニット103は、分離ローラ12が送りローラ11に当接する当接位置(図6)と、分離ローラ12が送りローラ11から離間する離間位置(図7)とに位置するように、下部ユニット104に対して移動可能である。具体的には、上部ユニット103は、下部ユニット104に対し、本体ヒンジ105を支点として回動可能に取り付けられている。なお、本実施形態においては、本体ヒンジ105は第1ヒンジ101と同軸に設けられており、軸部材を共通としている。
図7に示すように、上部ユニット103を展開した状態(離間位置にある状態)では、経路RTにユーザなどがアクセス可能であり、例えば、シートなどが経路RTで詰まるジャムが発生した場合には、ジャムしたシートを取り除くことができる。また、後述するように、上部ユニット103を展開した状態で、送りローラ11の着脱を行う。このような上部ユニット103を展開した状態における重心は、図6に示すような上部ユニット103を収納した状態(当接位置にある状態)よりも搬送方向前方側に大きくずれることになる。
したがって、上部ユニット103を展開する際に勢いがあると画像読取装置100が転倒してしまう虞があるが、本実施形態に係る画像読取装置100においては、突出部130を有することにより、上部ユニット103の展開に伴う重心移動が起こっても画像読取装置100の転倒を防ぐことができる。突出部130は、下部ユニット104の本体ヒンジ105側の下端部に設けられており、本体ヒンジ105よりも突出するように設けられている。突出部130の突出量は、図6のような上部ユニット103及び排出トレイ2の収納状態においては、排出トレイ2の下方に収まるような突出量であって、図7のような上部ユニット103の展開状態においては、画像読取装置100の重心よりも搬送方向前方まで位置するような突出量となっている。これにより、上部ユニット103の展開による画像読取装置100の転倒を防止しつつ、排出トレイ2を収納した収納状態においては必要以上に突出させず、ユーザの邪魔にならないようにすることができる。特に、突出部130の突出量を図5のような上部ユニット103の展開状態において、上部ユニット103の重心よりも搬送方向前方側まで延在するようにすることで、より確実に画像読取装置100の転倒を防止できる。
また、図7に示すように上部ユニット103を反時計回りに回動することで、送りローラ11と分離ローラ12とが離間した、開いた状態となり各ローラなどの交換作業を容易化する。交換作業の詳細については後述する。
[送りローラ周辺の構成]
次に、本実施形態の送りローラ11の周辺の構成について図8、図10及び図11を用いて説明する。図8は、カバー部材106を開いた状態の下部ユニット104の斜視図である。図10は、カバー部材106を閉じた状態の送りローラ11周辺の側面図、図11は、カバー部材106を開いた状態の送りローラ11周辺の側面図である。
本実施形態の場合、送りローラ11はその軸方向に2つ配置した構成を想定している。送りローラ11の周辺には、カバー部材106が配置されている。カバー部材106は、送りローラ11の周囲においてシートSの搬送面(案内面)を形成する部材であり、送りローラ11の部分的な保護部材としても機能する。また、カバー部材106は、送りローラ11の周囲をカバーしてシートの搬送面を形成する閉位置(図10)と、送りローラ11を着脱可能な開位置(図11)とに移動可能である。
具体的には、カバー部材106は、幅方向と平行な第1軸としての軸106a(図10、11)を中心に回動可能に閉位置と開位置との間で回動可能に設けられている。軸106aは、カバー部材106のシートの搬送方向下流側の端部を、下部ユニット104に回動自在に支持しており、カバー部材106は、閉位置から開位置に回動する際には、軸106aを中心として上流側部分が持ち上がる。また、カバー部材106は、送りローラ11の交換時を除いて送りローラ11の周囲においてシートSの搬送面を形成する閉位置に位置しており、不図示の係合機構により下部ユニット104に係合されて、不意に回動しないように固定される。
[規制ガイド]
次に、給送トレイ110に載置されたシートSの幅方向の端部を規制する規制ガイド111について説明する。規制ガイド111は、図8に示すように、給送トレイ110に対してシートSの搬送方向に交差する幅方向に関して第1位置と、第1位置よりも外側の第2位置に移動可能で、給送トレイ110に積載されたシートSの幅方向の端部を規制可能である。
即ち、規制ガイド111は、シートSの幅方向両側に配置されており、シートSのサイズに応じて間隔を変えられるようになっている。本実施形態では、シートSは幅方向中央が給送トレイ110の幅方向中央と略一致する、所謂中央基準で搬送される。一対の規制ガイド111は、例えば一方の規制ガイド111をシートSの幅方向のサイズに合わせて移動させた場合に、他方の規制ガイド111も連動して移動するように構成されている。このように一対の規制ガイド111によりシートSの幅方向両側の端部を規制することで、シートSが送りローラ11の直前までガイドされ、給送時にシートSが斜行することを抑制できる。図8は、規制ガイド111が第1位置に位置している状態であり、例えば、名刺などの小サイズのシートの幅に合わせた位置である。
このように規制ガイド111が第1位置に位置する状態では、カバー部材106の閉位置から開位置への移動軌跡と規制ガイド111の少なくとも一部が重なってしまう。具体的には、給送トレイ110のシートの載置面に直交する方向から見た場合に、規制ガイド111の下流側部分がカバー部材106の上流側部分と重なる。このため、そのままカバー部材106を開こうとした場合、カバー部材106の上流側部分が規制ガイド111の下流側部分と干渉してしまう。この干渉を防ぐために、カバー部材106を開く前に規制ガイド111を、カバー部材106と重ならない第2位置まで移動させることが考えられるが、移動させる作業が手間である。そこで、本実施形態では、規制ガイド111を上流側の第1ガイド部材111aと、下流側の第2ガイド部材111bとで構成し、カバー部材106を開く際に第2ガイド部材111bがカバー部材106の移動軌跡から退避するようにしている。以下、具体的に説明する。
図9は、本実施形態に係る規制ガイド111の側面図である。上述したように、規制ガイド111は、第1規制部材としての第1ガイド部材111aと、第2規制部材としての第2ガイド部材111bとを有する。第2ガイド部材111bは、第1ガイド部材111aのシートの搬送方向の下流側に設けられている。また、第2ガイド部材111bは、図9及び図10に示す規制位置と、図11に示す退避位置とに変位可能である。具体的には、第2ガイド部材111bが、幅方向と平行な第2軸としての軸111cを中心に規制位置と退避位置との間で回動可能に設けられている。軸111cは、第1ガイド部材111aの下流側端部に設けられており、第2ガイド部材111bは、軸111cを介して第1ガイド部材111aに回動自在に支持されている。
第2ガイド部材111bは、第1ガイド部材111aの原稿ガイド面111a1と同一平面上にあるガイド面111b1を有する。そして、第2ガイド部材111bが規制位置にある状態では、ガイド面111a1、111b1によりシートSの幅方向の端部を規制可能である。軸111cは、ガイド面111a1に対して垂直な方向に配置されている。したがって、第2ガイド部材111bは、軸111cを支点としてガイド面111a1に沿った方向に回動する。
また、第1ガイド部材111aと第2ガイド部材111bとは、規制付勢部としての引っ張りバネ113により連結されている。引っ張りバネ113は、第2ガイド部材111bが規制位置にある状態で、軸111cの中心(図9の回動支点α)より搬送面側で接続している。これにより、引っ張りバネ113は、第2ガイド部材111bが規制位置に位置するように第2ガイド部材111bを付勢する。即ち、引っ張りバネ113は、第2ガイド部材111bを回動支点αよりも搬送面側で引っ張ることで、図9の反時計方向に付勢する。第1ガイド部材111aの下流側の端縁には、第2ガイド部材111bの係合部111b2と係合可能な被係合部111a2が形成されている。そして、引っ張りバネ113に付勢された第2ガイド部材111bの係合部111b2が第1ガイド部材111aの被係合部111a2に係合することで、第2ガイド部材111bが規制位置に位置決めされる。
また、引っ張りバネ113は、第2ガイド部材111bの位置によって付勢方向が切り替わるように配置されている。即ち、引っ張りバネ113が第2ガイド部材111bを付勢する方向は、第2ガイド部材111bが規制位置と退避位置との間の所定位置(引っ張りバネ113が回動支点αを通る位置)を超えて規制位置側に位置した際に第2ガイド部材111bが規制位置に向かう方向となる。一方、引っ張りバネ113が第2ガイド部材111bを付勢する方向は、第2ガイド部材111bが所定位置を超えて退避位置側に位置した際に第2ガイド部材111bが退避位置に向かう方向となる。
ここで、図10に示すように、規制位置は、給送トレイ110に積載され、経路RTを送りローラ11によって搬送されるシートSの幅方向を規制可能な位置であり、第2ガイド部材111bが第1位置に位置する状態で、カバー部材106の閉位置から開位置への移動軌跡β(図10、11)と第2ガイド部材111bの少なくとも一部が重なる位置である。一方、図11に示すように、退避位置は、第2ガイド部材111bが移動軌跡βから退避した位置である。そして、第2ガイド部材111bは、カバー部材106が閉位置から開位置に移動する動作に伴って、規制位置から退避位置に移動可能である。
本実施形態では、第2ガイド部材111bは、カバー部材106が閉位置から開位置に軸106aを中心に回動する動作に伴って、軸111cを中心として規制位置から退避位置に回動する。具体的には、第2ガイド部材111bは、カバー部材106の先端側の上面である当接面106bと当接可能な当接部111dを有する。そして、カバー部材106が閉位置から開位置に回動する際にカバー部材106の当接面106bと当接部111dとが当接することで、第2ガイド部材111bが規制位置から退避位置に回動する。以下、カバー部材106と第2ガイド部材111bの動作の関係を具体的に説明する。
まず、シートの給送時には、第2ガイド部材111bは、図10に示すように、シートをガイドする規制位置にあり、第1ガイド部材111aと第2ガイド部材111bを回動支点αより搬送面側で接続する引っ張りバネ113の張力によって保持されている(第1状態、第2ガイド部材111bが規制位置にある状態)。このとき、カバー部材106の当接面106bと第2ガイド部材111bの当接部111dとが当接している。
次に、例えば、送りローラ11を交換する際には、上部ユニット103を離間位置まで開いた後、作業者がカバー部材106を手などで持ち上げ、閉位置から開位置に移動させる。この際、第2ガイド部材111bが、図11に示すように、カバー部材106の開動作によって持ち上げられて回動する。そして、第1ガイド部材111aと第2ガイド部材111bとの引っ張りバネ113の取り付け位置を結ぶ直線γが回動支点αを超えた際、引っ張りバネ113の張力によって、第2ガイド部材111bが退避位置側に付勢され、退避位置で保持される((第2状態、第2ガイド部材111bが退避位置にある状態)。このとき、第2ガイド部材111bは第1ガイド部材111aに当接することで、第2ガイド部材111bが退避位置に位置決めされる。
この状態で送りローラ11の交換を行い、カバー部材106を閉める。この際、第2ガイド部材111bは、第2状態のままであるが、この状態で上部ユニット103を閉めても良い。第2状態にある第2ガイド部材111bは、上部ユニット103が閉まる際に、図12に示すように、上部ユニット103の当接部103aと第2ガイド部材111bの当接部111dとが当接する。そして、更に上部ユニット103を閉める動作を行うと、第2ガイド部材111bは、搬送面に対し下向きの成分を持つ方向に押されて、軸111c(図9)を中心に図12の反時計方向に回動し始める。即ち、退避位置から規制位置に向けて回動し始める。
これにより、図13に示すように、引っ張りバネ113が伸長し、第1ガイド部材111aと第2ガイド部材111bとの引っ張りバネ113の取り付け位置を結ぶ直線γが、回動支点αを超えた際、引っ張りバネ113の張力によって第2ガイド部材111bは更に付勢され、図14に示すように、再び、第1状態の位置に戻る。即ち、本実施形態の場合、第2ガイド部材111bは、上部ユニット103が離間位置(図7)から当接位置(図6)に移動する際に上部ユニット103と当接することで、退避位置から規制位置に戻る。このように本実施形態の場合、上部ユニット103を閉める動作を行うことで、第2ガイド部材111bを規制位置に戻すことができる。
なお、第2状態にある第2ガイド部材111bを第1状態に戻す方法として、引っ張りバネ113を設ける代わりに、第2ガイド部材111bの自重で第1状態に戻す構成にしてもよい。その場合、第2ガイド部材111bと第1ガイド部材111aとを退避位置で保持し、上部ユニット103が閉まった際に当接部103aによって第2ガイド部材111bが押され、保持状態が解除されるロック機構を設ける。
上述のように本実施形態の場合、送りローラ11を交換する際に、規制ガイド111がカバー部材106の開閉時にカバー部材106と干渉する第1位置にあっても、カバー部材106を開く動作に伴って、規制ガイド111の第2ガイド部材111bを退避位置に移動させることができる。このため、カバー部材106を開くために規制ガイド111を第2位置に移動させる手間がかかることなく、送りローラ11の交換作業を容易に行うことができる。また、上部ユニット103を閉める動作により第2ガイド部材111bを戻すことができ、第2ガイド部材111bを単独で開閉させる手間を省くことができる。即ち、本実施形態の構成によれば、送りローラ11の交換作業をより向上させることができる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態について、図15ないし図18を用いて説明する。上述の第1の実施形態では、カバー部材106を閉めた後に上部ユニット103を閉める際に、第2ガイド部材111bが規制位置に復位する構成を示した。これに対して本実施形態では、第2ガイド部材111Abは、カバー部材106を開いた後、カバー部材106を閉める前に規制位置に復位し、カバー部材106を閉める際にスライド移動することでカバー部材106が閉まることを許容している。その他の構成は、第1の実施形態と同様であるため、第1の実施形態と同様の構成については同じ符号を付して、図示又は説明を省略又は簡略にし、以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
本実施形態の場合も、第1の実施形態と同様に、給送トレイ110は、シートの幅方向の両端部を規制する一対の規制ガイド111Aを有する。但し、本実施形態の場合、規制部としての規制ガイド111Aは、図15に示すように、第1規制部材としての第1ガイド部材111Aaと、第2規制部材としての第2ガイド部材111Abと、スライド部材としての摺動部材115とを有する。第2ガイド部材111Abは、第1ガイド部材111Aaのシートの搬送方向の下流側に設けられている。摺動部材115は、第2ガイド部材111Abの搬送方向上流側で、第1ガイド部材111Aaの内部に収容され、搬送方向に摺動してスライド移動可能である。そして、第2ガイド部材111Abは、摺動部材115に対して回動可能に連結する構成となっている。
即ち、摺動部材115は、第2ガイド部材111Abを第2軸としての軸111Acを介して回動自在に支持し、且つ、第2ガイド部材111Abと共に第1ガイド部材111Aaに対してシートの搬送方向にスライド移動可能に設けられている。また、摺動部材115と第1ガイド部材111Aaとの間には、スライド付勢部としての圧縮バネ114が設けられている。圧縮バネ114は、摺動部材115を搬送方向の下流側に付勢する。本実施形態の場合、第2ガイド部材111Abは、図15に示す規制位置と、図16に示す退避位置とに移動可能である。具体的には、第2ガイド部材111Abは、幅方向と平行な第2軸としての軸111Acを中心に規制位置と退避位置との間で回動可能に設けられている。軸111Acは、摺動部材115に設けられている。
本実施形態の場合も、第1の実施形態と同様に、第2ガイド部材111Abは、カバー部材106が閉位置から開位置に軸106aを中心に回動する動作に伴って、軸111Acを中心として規制位置から退避位置に回動する。例えば、送りローラ11を交換する際には、上部ユニット103を離間位置まで開いた後、作業者がカバー部材106を手などで持ち上げ、閉位置から開位置に移動させる。この際、第2ガイド部材111Abが、図16に示すように、カバー部材106の開動作よって持ち上げられて回動する。本実施形態では、この時の位置が第2ガイド部材111Abの退避位置である。また、本実施形態の場合、第1の実施形態と異なり第2ガイド部材111Abを引っ張る引っ張りバネがないため、第2ガイド部材111Abは、カバー部材106で持ち上げられた後、自重で規制位置に戻る。
即ち、第2ガイド部材111Abは、カバー部材106が開位置まで移動した後、カバー部材106を閉位置に戻す前に規制位置に戻る。このような第2ガイド部材111Abの規制位置への移動は、本実施形態の場合、第2ガイド部材111Abの自重により行っているが、第2ガイド部材111Abを規制位置に付勢するバネなどの付勢部材を設け、付勢部材の付勢力によって第2ガイド部材111Abを規制位置に戻すようにしてもよい。例えば、第2ガイド部材111Abを摺動部材115側に引き付ける付勢力を生じる引っ張りバネを設け、カバー部材106で持ち上げられた第2ガイド部材111Abが引っ張りバネによって図16に示す規制位置に復位するようにしても良い。
カバー部材106を閉める際は、図17に示すように、カバー部材106の先端部が第2ガイド部材111Abの当接部116に当接する。当接部116は、搬送面に近づくほど搬送方向下流側に傾斜した傾斜面である。したがって、カバー部材106の先端部が当接部116に当接しつつカバー部材106を閉めていくと、第2ガイド部材111Ab及び摺動部材115が圧縮バネ114の付勢力に抗して搬送方向上流側に押し込まれる。そして、図18に示すように、第2ガイド部材111bがカバー部材106と干渉しないように退避する。
更に、カバー部材106を閉める動作を行い、カバー部材106が開位置まで移動すると、カバー部材106の先端部が当接部116から外れ、退避した第2ガイド部材111Ab及び摺動部材115は、圧縮バネ114の付勢力によって搬送方向下流側に付勢され、図15に示した元の位置に復位する。即ち、第2ガイド部材111Abは、規制位置にある状態でカバー部材106が開位置から閉位置に移動する際にカバー部材106と当接することで、摺動部材115と共に圧縮バネ114の付勢力に抗して搬送方向の上流側に移動する。そして、第2ガイド部材111Abは、カバー部材106が閉位置に位置した際に圧縮バネ114の付勢力により摺動部材115と共に搬送方向の下流側に移動して規制位置に戻る。
なお、給送トレイ110は、搬送方向下流に向かうほど下方に傾斜しているため、第2ガイド部材111Ab及び摺動部材115を、圧縮バネ114を設けずに自重によって元の位置に復位するようにしてもよい。
上述のように本実施形態の場合も、送りローラ11を交換する際に、規制ガイド111Aがカバー部材106の開閉時にカバー部材106と干渉する第1位置にあっても、カバー部材106を開く動作に伴って、規制ガイド111Aの第2ガイド部材111Abを退避位置に移動させることができる。このため、カバー部材106を開くために規制ガイド111Aを第2位置に移動させる手間がかかることなく、送りローラ11の交換作業を容易に行うことができる。また、第2ガイド部材111Abは、カバー部材106を開いた後、自動で規制位置に戻り、カバー部材106を閉める際には、搬送方向にスライド移動することでカバー部材106を閉める動作を妨げることはない。したがって、本実施形態の場合も、第2ガイド部材111Abを単独で開閉させる手間を省くことができる。即ち、本実施形態の構成によれば、送りローラ11の交換作業をより向上させることができる。
<他の実施形態>
上述の各実施形態では、搬送手段が送りローラ11である構成について説明したが、搬送手段は、例えば、ローラ以外の無端状のベルト、即ち、搬送ベルトであっても良い。
また、上述の各実施形態では、第2規制部材が幅方向と平行な軸を中心に回動することで規制位置と退避位置との間を移動する構成について説明した。即ち、上述の各実施形態における第2規制部材の移動方向は、幅方向と平行な軸を中心に回動する方向である。但し、本発明はこのような構成に限らず、例えば、第2規制部材がシートの搬送面に垂直な方向と平行な軸を中心に回動する方向であっても良い。或いは、第2規制部材が搬送面に垂直な方向、傾斜した方向、搬送方向に平行な方向の何れかの方向にスライド移動する構成であっても良い。なお、本明細書では、変位は、回動やスライド移動を含む移動と同じ意味である。
また、上述の各実施形態では、カバー部材が閉位置から開位置に移動する際に、カバー部材が第2規制部材と当接することで第2規制部材が退避位置に移動する構成について説明した。但し、本発明はこのような構成に限らず、カバー部材の開閉動作に連動して第2規制部材が移動するように、例えば、これらを歯車機構により接続するようにしても良い。或いは、第2規制部材を規制位置にロックするロック機構と、第2規制部材を退避位置に向けて付勢する付勢部材を設け、カバー部材が開位置に移動する際にロック機構が解除されて、付勢部材の付勢力により第2規制部材が退避位置に移動するようにしても良い。
また、カバー部材が幅方向全体に亘って延在する構成においても本発明を好適に用いることができ、その場合には、規制部材が幅方向のどの位置に位置していても本発明の効果を発揮することができる。なお、上述の各実施形態においては、規制部材が幅方向に移動可能な構成について説明したが、これに限られない。
更に、本発明は以上説明した実施形態に限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更をすることが可能である。また、本発明のシート搬送装置は、上述の画像読取装置だけでなく、例えば、シートに画像を形成する画像形成部を有する、複写機、プリンタ、複合機などの画像形成装置にも適用可能である。
10・・・第1搬送部(シート搬送装置)/11・・・送りローラ(搬送手段、第1ローラ)/12・・・分離ローラ(第2ローラ)/70・・・画像読取ユニット(画像読取部)/100・・・画像読取装置/103・・・上部ユニット(第2ユニット)/104・・・下部ユニット(第1ユニット)/106・・・カバー部材/106a・・・軸(第1軸)/110・・・給送トレイ(積載部)/111、111A・・・規制ガイド(規制部)/111a、111Aa・・・第1ガイド部材(第1規制部材)/111b、111Ab・・・第2ガイド部材(第2規制部材)/111c、111Ac・・・軸(第2軸)/111d・・・当接部/113・・・引っ張りバネ(規制付勢部)/114・・・圧縮バネ(スライド付勢部)/115・・・摺動部材(スライド部材)

Claims (15)

  1. シートを積載する積載部と、
    前記積載部に積載されたシートを搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段の周囲をカバーしてシートの搬送面を形成する閉位置と、前記搬送手段を着脱可能な開位置とに変位可能なカバー部材と、
    前記積載部に積載されたシートの搬送方向と直交する幅方向の端部を規制可能な規制部と、を備え、
    前記規制部は、第1規制部材と、前記第1規制部材の前記搬送方向の下流側に設けられた第2規制部材と、を有し、
    前記第2規制部材は、前記カバー部材が前記閉位置から前記開位置に変位する動作における前記カバー部材の前記閉位置から前記開位置までの移動軌跡と前記第2規制部材の少なくとも一部が重なる位置であり、シートの前記幅方向の端部を規制可能な規制位置から、前記第2規制部材が前記移動軌跡から退避した退避位置に変位可能である、
    ことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記規制部は、前記幅方向において、第1位置と、前記第1位置よりも外側の第2位置に変位可能に前記積載部に設けられた、
    ことを特徴とする、請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記カバー部材は、前記幅方向と平行な第1軸を中心に前記閉位置と前記開位置との間で回動可能に設けられ、
    前記第2規制部材は、前記幅方向と平行な第2軸を中心に前記規制位置と前記退避位置との間で回動可能に設けられ、前記カバー部材が前記閉位置から前記開位置に前記第1軸を中心に回動する動作に伴って、前記第2軸を中心として前記規制位置から前記退避位置に回動する、
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載のシート搬送装置。
  4. 前記第2規制部材は、前記カバー部材と当接可能な当接部を有し、前記カバー部材が前記閉位置から前記開位置に回動する際に前記カバー部材と前記当接部とが当接することで、前記規制位置から前記退避位置に回動する、
    ことを特徴とする、請求項3に記載のシート搬送装置。
  5. 前記第2規制部材は、前記第2軸を介して前記第1規制部材に回動自在に支持されている、
    ことを特徴とする、請求項3又は4に記載のシート搬送装置。
  6. 前記第2規制部材が前記規制位置に位置するように前記第2規制部材を付勢する規制付勢部を有する、
    ことを特徴とする、請求項1から5の何れか一項に記載のシート搬送装置。
  7. 前記規制付勢部は、前記第2規制部材を付勢する方向が、前記第2規制部材が前記規制位置と前記退避位置との間の所定位置を超えて前記規制位置側に位置した際に前記第2規制部材が前記規制位置に向かう方向に、前記第2規制部材が前記所定位置を超えて前記退避位置側に位置した際に前記第2規制部材が前記退避位置に向かう方向に切り替わるように設けられている、
    ことを特徴とする、請求項6に記載のシート搬送装置。
  8. 前記搬送手段は、第1ローラであり、
    前記積載部、前記第1ローラ、前記カバー部材及び前記規制部を有する第1ユニットと、
    前記第1ローラと対向する位置に配置された第2ローラを有し、前記第2ローラが前記第1ローラに当接する当接位置と、前記第2ローラが前記第1ローラから離間する離間位置とに位置するように、前記第1ユニットに対して変位可能な第2ユニットと、を備え、
    前記第2規制部材は、前記第2ユニットが前記離間位置から前記当接位置に変位する際に前記第2ユニットと当接することで、前記退避位置から前記規制位置に戻る、
    ことを特徴とする、請求項1から7の何れか一項に記載のシート搬送装置。
  9. 前記第2規制部材は、前記カバー部材が前記開位置まで変位した後、前記カバー部材を閉位置に戻す前に前記規制位置に戻る、
    ことを特徴とする、請求項3又は4に記載のシート搬送装置。
  10. 前記第2規制部材は、自重により規制位置に戻る、
    ことを特徴とする、請求項9に記載のシート搬送装置。
  11. 前記第2規制部材を前記第2軸を介して回動自在に支持し、且つ、前記第2規制部材と共に前記第1規制部材に対して前記搬送方向にスライド移動可能に設けられたスライド部材を備え、
    前記第2規制部材は、前記規制位置にある状態で前記カバー部材が前記開位置から前記閉位置に変位する際に前記カバー部材と当接することで、前記スライド部材と共に前記搬送方向の上流側に変位し、前記カバー部材が前記閉位置に位置した際に前記スライド部材と共に前記搬送方向の下流側に変位して前記規制位置に戻る、
    ことを特徴とする、請求項9又は10に記載のシート搬送装置。
  12. 前記スライド部材を前記搬送方向の下流側に付勢するスライド付勢部を備え、
    前記第2規制部材は、前記規制位置にある状態で前記カバー部材が前記開位置から前記閉位置に変位する際に前記カバー部材と当接することで、前記スライド部材と共に前記スライド付勢部の付勢力に抗して前記搬送方向の上流側に変位し、前記カバー部材が前記閉位置に位置した際に前記スライド付勢部の付勢力により前記スライド部材と共に前記搬送方向の下流側に変位して前記規制位置に戻る、
    ことを特徴とする、請求項11に記載のシート搬送装置。
  13. 前記搬送手段は、第1ローラであり、
    前記積載部、前記第1ローラ、前記カバー部材及び前記規制部を有する第1ユニットと、
    前記第1ローラと対向する位置に配置された第2ローラを有し、前記第2ローラが前記第1ローラに当接する当接位置と、前記第2ローラが前記第1ローラから離間する離間位置とに位置するように、前記第1ユニットに対して変位可能な第2ユニットと、を備えた、
    ことを特徴とする、請求項1から7、9から12の何れか一項に記載のシート搬送装置。
  14. 前記第1ローラは、シートを装置内に給送する給送ローラであり、
    前記第2ローラは、前記第1ローラと前記第2ローラのニップ部に向けて送られる複数のシートから1枚ずつシートを前記給送ローラで給送できるように、前記複数のシートから他のシートを分離する分離ローラである、
    ことを特徴とする、請求項8又は13に記載のシート搬送装置。
  15. 請求項1から14の何れか一項に記載のシート搬送装置と、
    前記シート搬送装置により搬送されるシートの画像を読み取る画像読取部と、を備えた、
    ことを特徴とする画像読取装置。
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