JP2022030384A5 - - Google Patents

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カルボキシル基加硫性アクリルゴムポリマーでこのような短時間加硫を成立させようとした場合、ジアミン系の加硫剤としてN,N-ジシンナミリデン-1,6-ヘキサンジアミンを用いることで、同じ有効成分量で比較した場合、ヘキサメチレンジアミンを用いた生地に対して、その生地粘度を低下させることができる。生地の低粘度化は、成形時に流れ不良といった融合不良に起因する不適合が発生し難いという効果をもたらす。
また、N,N-ジシンナミリデン-1,6-ヘキサンジアミン加硫剤を用いたアクリルゴムは、ヘキサメチレンジアミンカーバメート加硫剤を用いたアクリルゴムと比較して、加硫カーブの立ち上がり(T90までの時間)が早く、より短時間成形に適しており、短時間で有効な加硫度が得られ易いという効果をもたらす。
本発明の目的は、カルボキシル基含有アクリルゴムポリマーおよびN,N-ジシンナミリデン-1,6-ヘキサンジアミン加硫剤を含有するアクリルゴム組成物において、短時間加硫でも基材に対して十分な接着性が得られるものを提供することにある。
かかる本発明の目的は、カルボキシル基含有アクリルゴムポリマー100重量部に対し、シリカ10~100重量部およびN,N-ジシンナミリデン-1,6-ヘキサンジアミン加硫剤1~4重量部を含有してなり、カルボキシル基含有アクリルゴムポリマーとしてムーニー粘度ML1+4(100℃)が31以上または中和滴定により算出されるアクリルゴムポリマー中の架橋点量(カルボン酸量)が8.4×10-2ミリモル/g以上であるものが用いられたアクリルゴム組成物によって達成される。
本発明のアクリルゴム組成物は、カルボキシル基含有アクリルゴムポリマー100重量部に対し、シリカ10~100重量部およびN,N-ジシンナミリデン-1,6-ヘキサンジアミン加硫剤1~4重量部を含有しており、カルボキシル基含有アクリルゴムポリマーとしてムーニー粘度ML1+4(100℃)が31以上または中和滴定により算出されるアクリルゴムポリマー中の架橋点量(カルボン酸量)が8.4×10-2ミリモル/g以上であるものが用いられる。このカルボキシル基含有アクリルゴムポリマーは、1種または2種以上ブレンドして用いることができる。
カルボキシル基含有アクリルゴムポリマーには、それの100重量部当り約10~100重量部、好ましくは約30~90重量部のシリカおよび1~4重量部のN,N-ジシンナミリデン-1,6-ヘキサンジアミンが配合される。
また、加硫剤としてのN,N-ジシンナミリデン-1,6-ヘキサンジアミンの配合割合は、カルボキシル基含有アクリルゴムポリマー100重量部当り1~4重量部であり、これよりも少ないと加硫が十分に行われず、一方これよりも多く用いられると、接着性が低下する。
N,N-ジシンナミリデン-1,6-ヘキサンジアミン加硫剤には、塩基性加硫促進剤を併用することもできる。塩基性加硫促進剤としては、グアニジン化合物あるいは1,8-ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセン-7、1,5-ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノネン-5等のジアザビシクロアルケン化合物またはその有機酸塩、無機酸塩が用いられ、好ましくはその添加効果がより高いといった観点から、1,8-ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセン-7が用いられる。また、1,8-ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセン-7とシリカとの混合物を用いることもでき、実際にはSafic Alcan社製品Vulcofac ACT55等が用いられる。
アクリルゴム組成物の調製は、カルボキシル基含有アクリルゴムポリマーおよびゴムの配合剤等として一般に用いられている加工助剤、可塑剤、滑剤、老化防止剤、その他必要な配合剤をバンバリーミキサ等の密閉型混練機で混練した後、加硫剤および加硫促進剤を加え、オープンロールを用いて混練することにより行われる。調製されたアクリルゴム組成物は、一般に約180~230℃、約30~60秒間の射出成形によって、後記実施例に記載の如く、例えば予めリン酸塩処理-フェノール系接着層焼付処理した金属基材に加硫成形される。金属基材としては、ステンレス鋼板、軟鋼板、アルミニウム板、アルミニウム・ダイキャスト板等が用いられる。基材の形状は一般に板状であるが、それに限定されない。
実施例1
カルボキシル基含有アクリルゴムポリマー 100重量部
(ユニマテック製品PA-521)
シリカ(東ソー・シリカ製品Nipsil E-74P) 65 〃
4,4′-ビス(α,α-ジメチルベンジル)ジフェニルアミン 2 〃
(大内新興化学工業製品ノクラックCD)
ステアリン酸(ミヨシ油脂製品ステアリン酸DTST) 2 〃
オルガノシリコーン混合物 3 〃
(エスアンドエスジャパン製品 ストラクトールWS280ペースト)
シランカップリング剤(信越化学工業製品KBM-803) 1 〃
N,N-ジシンナミリデン-1,6-ヘキサンジアミン加硫剤 2.6 〃
(ケマーズ社製品Diak #3)
以上の各成分をニーダおよびオープンロールで混練し、混練物(組成物)をSIM 30射出成形機を用い、200℃で45秒間金属板上に射出成形した。なお、金属板としては、直径100mmの円形SPCCステンレス鋼板を予めリン酸塩処理-フェノール系接着層焼付処理した金属基材が用いられた。

Claims (1)

  1. カルボキシル基含有アクリルゴムポリマー100重量部に対し、シリカ10~100重量部およびN,N-ジシンナミリデン-1,6-ヘキサンジアミン加硫剤1~4重量部を含有してなり、カルボキシル基含有アクリルゴムポリマーとしてムーニー粘度ML1+4(100℃)が31以上または中和滴定により算出されるアクリルゴムポリマー中の架橋点量(カルボン酸量)が8.4×10-2ミリモル/g以上であるものが用いられたアクリルゴム組成物。
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