JP2022029370A - 安全コーン用シート及び安全コーン装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】保管時、運搬時等における取扱性に優れると共に、使用時に安定して設置可能な安全コーン用シートを提供する。【解決手段】互いの脚部1a,1bで展開状態で連接される複数の等脚台形状の側面パネル1~4と、上記側面パネルの下底からそれぞれ延出する底面フラップ5~8とを備え、上記底面フラップの側縁のうち、上記複数の側面パネルの連接方向の一方側の側縁が、基端側から先端側に向けて幅方向の内側に傾斜した傾斜縁であり、上記側面パネルの枚数が3以上であり、上記複数の側面パネルが多角筒体に組み立てられ、かつ複数の上記底面フラップが、上記傾斜縁が外側に位置するように組み合わされる。【選択図】図1

Description

本発明は、安全コーン用シート及び安全コーン装置に関する。
道路や工事現場等における規制や、所定の空間を区分けするための部材として安全コーンが用いられている。一般にこの安全コーンは、合成樹脂から構成されている。この安全コーンとしては、円錐状の本体と、この本体の底部に接続される鍔状のベース部とを有するものが公知である。
一方、今日では、軽量化を図り、取扱性を高めることができるよう段ボール等の厚紙を用いた安全コーンも提案されている(実用新案登録第3041934号公報参照)。
実用新案登録第3041934号公報
上記公報には、二等辺三角形状の複数のパネルを組み合わせて形成される多角錐状の本体の底部に、この底部と同じ大きさの孔を有するベース部を接続してなるコーン型表示具が記載されている。上記公報には、本体とベース部とを部分的に着脱可能に構成すると共に、上記本体及び上記ベース部に折り曲げ線を設けることで、上記本体及び上記ベース部を折り畳んだ状態で運搬及び保管できることが記載されている。
しかしながら、上記公報に記載されているような従来の厚紙製の安全コーンは、軽量であるため、使用時に風や意図しない接触等の影響で倒れたり位置がずれたりするおそれがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、保管時、運搬時等における取扱性に優れると共に、使用時に安定して設置可能な安全コーン用シートを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る安全コーン用シートは、互いの脚部で展開状態で連接される複数の等脚台形状の側面パネルと、上記側面パネルの下底からそれぞれ延出する底面フラップとを備え、上記底面フラップの側縁のうち、上記複数の側面パネルの連接方向の一方側の側縁が、基端側から先端側に向けて幅方向の内側に傾斜した傾斜縁であり、上記側面パネルの枚数が3以上であり、上記複数の側面パネルが多角筒体に組み立てられ、かつ複数の上記底面フラップが、上記傾斜縁が外側に位置するように組み合わされる。
本発明の一態様に係る安全コーン用シートは、保管時、運搬時等における取扱性に優れると共に、使用時に安定して設置可能である。
図1は、本発明の一実施形態に係る安全コーン用シートを示す模式的平面図(内面図)である。 図2は、図1の安全コーン用シートを組み立ててなる安全コーンを示す模式的斜視図である。 図3は、図2の安全コーンの模式的底面図である。 図4は、図2の安全コーンを備える安全コーン装置を示す模式的斜視図である。 図5は、図4の安全コーン装置における錘の挿入時の状態を示す模式的側面図である。 図6は、図5の挿入時の状態の模式的底面図である。 図7は、図4の安全コーン装置の使用例を示す模式的斜視図である。 図8は、図2の安全コーンにコーンバーを収納した状態を示す模式的斜視図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
本発明の一態様に係る安全コーン用シートは、互いの脚部で展開状態で連接される複数の等脚台形状の側面パネルと、上記側面パネルの下底からそれぞれ延出する底面フラップとを備え、上記底面フラップの側縁のうち、上記複数の側面パネルの連接方向の一方側の側縁が、基端側から先端側に向けて幅方向の内側に傾斜した傾斜縁であり、上記側面パネルの枚数が3以上であり、上記複数の側面パネルが多角筒体に組み立てられ、かつ複数の上記底面フラップが、上記傾斜縁が外側に位置するように組み合わされる。
当該安全コーン用シートによると、上記複数の側面パネルの下底からそれぞれ延出する底面フラップを上記傾斜縁が外側に位置するように組み合わせることで安全コーンの底部が形成される。上記複数の底面フラップは、底部に組み立てられた状態で下方から押圧されると、各底面フラップの傾斜縁がそれぞれ上側に配置されている他の底面フラップを押し上げることで、容易に上方に折れ曲がる。そのため、上記安全コーンは、上記複数の底面フラップが折れ曲がることで形成される底部の隙間から内部に錘を挿入することができる。その結果、上記安全コーンは、上記複数の底面フラップ上に上記錘を容易に配置することができる。従って、当該安全コーン用シートは、保管時、運搬時等における軽量化を図ることで取扱性を高めることができると共に、使用時には上記錘を配置することで安定的に設置することが可能である。
上記複数の底面フラップが、上記傾斜縁の先端部分に切り欠きを有し、上記複数の底面フラップが組み合わされて形成される安全コーンの底部の中心部分に上記切り欠きに基づく開口が形成されるとよい。このように、上記複数の底面フラップが、上記傾斜縁の先端部分に切り欠きを有し、上記複数の底面フラップが組み合わされて形成される安全コーンの底部の中心部分に上記切り欠きに基づく開口が形成されることによって、上記開口を利用して、上記複数の底面フラップをより容易に上方に折り曲げることができる。その結果、上記安全コーンの内部に上記錘をより容易に挿入することができる。
上記側面パネルの枚数が4であり、上記側面パネルの下底に対する上記傾斜縁の傾斜角度が40°以上50°以下であるとよい。このように、上記側面パネルの枚数が4であり、上記側面パネルの下底に対する上記傾斜縁の傾斜角度が40°以上50°以下であることによって、上記底部に組み立てられた状態で上記複数の底面フラップをより容易に上方に折り曲げることができる。その結果、上記安全コーンの内部に上記錘をより容易に挿入することができる。また、この構成によると、上記複数の底面フラップの上面に上記錘の荷重が加えられた場合に上記複数の底面フラップの下方への折れ曲がりを抑制しやすい。従って、使用時における安定性をより高めることができる。
上記連接方向の片側の端部に配置される上記側面パネルの外側の脚部から延出する突片と、上記連接方向の他方側の端部に配置される上記側面パネルの外側の脚部に連接され、組立状態で上記多角筒体の内面側に折り重ねられる接続パネルとをさらに備え、上記接続パネルとこの接続パネルに連接される上記側面パネルとの境界部分に上記突片が挿入される係止用スリットが形成されており、上記突片が延出する上記側面パネルの上端部分に、外側の脚部から内側に延びる折り曲げ容易線と、この折り曲げ容易線の先端部から上底に至るスリットとによって折り曲げ片が画定されているとよい。上記安全コーンは、他の安全コーンとの間にコーンバーを掛け渡して使用することが可能である。この際、上記突片が延出する上記側面パネルの上端部分に、外側の脚部から内側に延びる折り曲げ容易線と、この折り曲げ容易線の先端部から上底に至るスリットとによって折り曲げ片が画定されていることによって、この折り曲げ片を折り曲げて、上記安全コーンの上部開口からコーンバーを容易に挿入することができ、上記コーンバーを上記安全コーンと一緒に保管することができる。
上記課題を解決するためになされた本発明の他の一態様に係る安全コーン装置は、当該安全コーン用シートから組み立てられる安全コーンと、上記安全コーンの底面フラップ上に配置される錘とを備える。
当該安全コーン装置は、当該安全コーン用シートを用いているので、保管時、運搬時等における取扱性に優れると共に、安定して設置可能である。
なお、本発明において「等脚台形状」とは、完全な等脚台形の他、等脚台形に近似した形状を含む。例えば上底と下底とが完全には平行ではない形状を含む。
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を詳説する。
[第一実施形態]
図1の安全コーン用シート10は1枚のシートからなる。当該安全コーン用シート10は、互いに脚部で展開状態で連接される3以上(本実施形態では4つ)の等脚台形状の側面パネル(第1側面パネル1、第2側面パネル2、第3側面パネル3及び第4側面パネル4)と、側面パネルの下底からそれぞれ延出する底面フラップ(第1側面パネル1の下底から延出する第1底面フラップ5、第2側面パネル2の下底から延出する第2底面フラップ6、第3側面パネル3の下底から延出する第3底面フラップ7及び第4側面パネル4の下底から延出する第4底面フラップ8)とを備える(以下、第1側面パネル1~第4側面パネル4をまとめて「側面パネル1~4」ともいう。また、第1底面フラップ5~第4底面フラップ8をまとめて「底面フラップ5~8」ともいう。)。第1側面パネル1、第2側面パネル2、第3側面パネル3及び第4側面パネル4は、この順で連接されている。また、当該安全コーン用シート10は、連接方向の片側の端部に配置されている第1側面パネル1の外側の脚部1aから延出する複数の突片9a~9c(上底側から順に第1突片9a、第2突片9b及び第3突片9c)と、上記連接方向の他方側の端部に配置されている第4側面パネル4の外側の脚部4aに連接される接続パネル11とを備える。
底面フラップ5~8の側縁のうち、上記連接方向の一方側の側縁は、基端側から先端側に向けて幅方向の内側に傾斜した傾斜縁5a~8aである。当該安全コーン用シート10は、側面パネル1~4が多角筒体に組み立てられ、かつ底面フラップ5~8が、傾斜縁5a~8aが外側に位置するように互いに組み合わされることで図2及び図3の安全コーン20に組み立てられる。なお、図1において、太い実線はシートを切断して形成される切断線を示し、細い実線はシートの内面を筋押しして形成された罫線を示す。
当該安全コーン用シート10に用いられるシートとしては、当該安全コーン用シート10を組み立ててなる安全コーン20の形状を維持できる程度の強度と適度な反発力とを有する限り特に限定されるものではなく、例えば段ボールシート、ボール紙等の厚紙製シート、合成樹脂製シート、厚紙製シートと合成樹脂製シートとの積層シート等が挙げられる。中でも、加工性、衝撃吸収性、取扱性、リサイクル性、経済性等の点から厚紙製シートが好ましく、段ボールシートが特に好ましい。当該安全コーン用シート10を形成する段ボールとしては、原紙を波形状に形成した中芯をライナーに貼り合わせたものであって、例えば波形状に形成された中芯を1枚のライナーに貼り合わせた片面段ボールシート、片面段ボールシートの段頂にさらにライナーを貼り合わせた両面段ボールシート、両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂を貼り合わせた複両面段ボールシート、複両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂をさらに貼り合わせた複々両面段ボールシート等が挙げられる。これらの中でも、加工性、経済性、耐久性等の点から両面段ボールシートが好ましい。なお、図1の第1側面パネル1に記載されたストライプ状のラインは中芯の稜線方向を示している。
(側面パネル)
側面パネル1~4は、それぞれ略同形状の等脚台形状である。各側面パネル1~4は、上底の長さよりも下底の長さの方が大きい。側面パネル1~4は、互いの上底が同一方向に位置するように脚部で連接されている。側面パネル1~4は、後述するように突片9a~9cが係止用スリット11a~11cに挿入されることで、多角筒体(より詳しくは四角筒体)に組み立てられる。
側面パネル1~4の上底の長さL1の下限としては、3cmが好ましく、4cmがより好ましい。一方、上記長さL1の上限としては、6cmが好ましく、5cmがより好ましい。上記長さL1が上記下限に満たないと、後述のように安全コーン20の上部開口からコーンバーXを挿入するのが容易でなくなるおそれがある。逆に、上記長さL1が上記上限を超えると、コーンバーXを安全コーン20に収納した際に、コーンバーXを安定的に保持することが容易でなくなるおそれがある。
側面パネル1~4の下底の長さL2に対する高さHの比(H/L2)の下限としては、2.0が好ましく、2.5がより好ましい。一方、上記比(H/L2)の上限としては、4.0が好ましく、3.5がより好ましい。上記比(H/L2)が上記下限に満たないと、側面パネル1~4の高さHが不十分となり、安全コーン20の標識としての機能が低下するおそれがある。逆に、上記比(H/L2)が上記上限を超えると、安全コーン20の設置状態での安定性が低下するおそれがある。
第1側面パネル1の上端部分には、外側の脚部1aから内側(連接方向の内側)に延びる折り曲げ容易線1bと、折り曲げ容易線1bの先端部から上底に至るスリット1cとによって折り曲げ片12が画定されている。折り曲げ容易線1bは、基端側(外側の脚部1a側)から先端側に向けて上底側に傾斜している。スリット1cは、第1側面パネル1と第2側面パネル2との境界線上に形成されている。
折り曲げ容易線1bの基端部は、第1突片9aよりも下底側に位置している。つまり、第1突片9aは折り曲げ片12の側縁から延出するよう構成されている。折り曲げ片12の機能については後述する。
(底面フラップ)
図2及び図3に示すように、底面フラップ5~8は、安全コーン20の底部21に組み立てられる。底面フラップ5~8は、それぞれ略同一形状である。底面フラップ5~8は、側面パネル1~4の下底の略全領域から延出している。すなわち、底面フラップ5~8の基端縁の長さと側面パネル1~4の下底の長さとは略等しい。安全コーン20の底部21において、第1底面フラップ5と第3底面フラップ7とは互いに対向し、第2底面フラップ6と第4底面フラップ8とは互いに対向する。
底面フラップ5~8の延出方向長さL3は、側面パネル1~4の下底の長さL2の略1/2である。これにより、安全コーン20の底部21に組み立てられた状態で対向する底面フラップ(第1底面フラップ5と第3底面フラップ7、及び第2底面フラップ6と第4底面フラップ8)の延出方向の合計長さは、底部21の1辺の長さと略等しくなる。
上述のように、底面フラップ5~8は、側面パネル1~4の連接方向の一方側に傾斜縁5a~8aを有する。図2及び図3に示すように、底面フラップ5~8は、安全コーン20の底部21に組み立てられた状態で傾斜縁5a~8aが外側(下側)に位置するように風車状(ジグザグ状)に組み合わされる。
傾斜縁5a~8aは、安全コーン20に組み立てられた状態で上側に配置されている他の底面フラップ5~8を上方に折り曲げるためのガイド縁である。図4に示すように、安全コーン20は、底面フラップ5~8の上面に錘30を配置した状態で使用することができる。錘30は、底面フラップ5~8間の隙間から安全コーン20の内部に挿入される。傾斜縁5a~8aは、錘30を安全コーン20内に挿入する際の隙間を形成するために機能する。なお、安全コーン20の底面フラップ5~8上に錘30が配置された安全コーン装置40は、それ自体本発明の一実施形態である。当該安全コーン装置40は、底面フラップ5~8上に錘30が配置されていることで、当該安全コーン用シート10自体が軽量な場合でも、設置状態での安定性に優れる。
図5及び図6を参照して、安全コーン20の内部に錘30を挿入する手順について説明する。図5及び図6では、錘30が液体入りの飲料用PETボトルである場合を例にして説明する。
安全コーン20の内部に錘30を挿入する際には、まず、安全コーン20の底部21の中心部分に下方から錘30を押し当てる。この状態で錘30を上方に押し込んでいくと、錘30の押し込みに対応して各底面フラップ5~8の傾斜縁5a~8aが上方に配置されている他の底面フラップ5~8を押し上げていき、底面フラップ5~8が風車状に組み合わされてなる底部21の中心部分に隙間Sが形成される。この隙間Sを通過させるように錘30をさらに押し込んでいくと、図5及び図6に示すように、錘30は底面フラップ5~8の先端縁にガイドされながら安全コーン20の内部に挿入されていく。錘30が安全コーン20内に完全に挿入されると、底面フラップ5~8はシート材の反力によって、水平方向に戻される。その結果、底面フラップ5~8が再度風車状に組み合わされて安全コーン20の底部21が復元される。なお、当該安全コーン装置40は、錘30を安全コーン20の内部に挿入する途中の状態で使用することも可能である。当該安全コーン装置40は、シート材の反力を利用して底面フラップ5~8の先端縁を錘30の周面に当接することで、錘30を複数の底面フラップ5~8によって挟持することが可能である。そのため、当該安全コーン装置40は、錘30が安全コーン20内に入り切っていない場合でも、底面フラップ5~8間の隙間Sに錘30を安定的に保持することができる。
傾斜縁5a~8aは例えば直線状である。側面パネル1~4の下底に対する傾斜縁5a~8aの傾斜角度αは、傾斜縁5a~8aを上述のガイド縁として機能させることができる限り特に限定されるものではない。上記傾斜角度αは、側面パネルの枚数等に応じて設定可能であり、例えば30°以上60°以下とすることができる。
本実施形態のように側面パネル1~4の枚数が4である場合、上記傾斜角度αの下限としては、40°が好ましく、43°がより好ましい。一方、上記傾斜角度αの上限としては、50°が好ましく、47°がより好ましい。また、上記傾斜角度αとしては、45°が最も好ましい。上記傾斜角度αが上記下限に満たないと、安全コーン20に組み立てられた状態で底面フラップ5~8同士の係合が不十分となるおそれがある。逆に、上記傾斜角度αが上記上限を超えると、傾斜縁5a~8aによって上側に配置されている他の底面フラップ5~8の折り曲げを誘導し難くなるおそれがある。これに対し、上記傾斜角度αが上記範囲内である場合、安全コーン20の底部21に組み立てられた状態で底面フラップ5~8を容易に上方に折り曲げることができる。また、上記傾斜角度αが上記範囲内である場合、底面フラップ5~8が水平に保たれた状態での、傾斜縁5a~8aとこれらの傾斜縁5a~8aの上方に配置される他の底面フラップ5~8との重なり合いが安定する。その結果、底面フラップ5~8の上面に錘30の荷重が加えられた場合における底面フラップ5~8の下方への折れ曲がりが抑制される。これにより、設置状態での安定性をより高めることができる。
図1に示すように、底面フラップ5~8は、傾斜縁5a~8aの先端部分に切り欠き5b~8bを有する。図3に示すように、安全コーン20の底部21の中心部分には、切り欠き5b~8bに基づく開口22が形成される。この構成によると、錘30の一部分(例えばPETボトルの蓋部)を開口22に挿入し、錘30を上方に押し込むことで、底部21の中心部分に隙間Sを容易に形成することができる。その結果、底面フラップ5~8の折れ曲がりを利用して、開口22から安全コーン20の内部に錘30をより容易に挿入することができる。
図3に示すように、底面フラップ5~8は、傾斜縁5a~8aが形成される側と反対側の側部に、組立状態で他の底面フラップ5~8と重なり合う係合部5c~8cを有する。係合部5c~8cは、底面フラップ5~8が安全コーン20の底部21に組み立てられた状態で、底面フラップ5~8が水平状態から下方に開放されることを抑制する。
(接続パネル)
接続パネル11は、第4側面パネル4の外側の脚部4aの上端から下端に亘って形成されている。接続パネル11は、安全コーン20に組み立てられた状態で、側面パネル1~4によって形成される四角筒体の内面側に折り重ねられる。より詳しくは、接続パネル11は、第1側面パネル1の内面側に折り重ねられる。接続パネル11と第1側面パネル1とは接着されていない。
接続パネル11の幅Wは、側面パネル1~4の上底の長さL1よりも小さい。接続パネル11と第4側面パネル4との境界部分には、上述の突片9a~9cが挿入される係止用スリット11a~11cが形成されている。
<使用例>
上述のように、安全コーン20は、底面フラップ5~8上に錘30を配置した状態で安全コーン装置40として使用できる。当該安全コーン装置40は、それ単独で設置して使用することも可能である。
一方、当該安全コーン装置40は、図7に示すように、上端部分にコーンバーXを接続して、他の安全コーン装置40と共に使用することも可能である。
<収容機構>
当該安全コーン用シート10は、上述のように、第1側面パネル1の上端部に折り曲げ片12を有する。図8に示すように、折り曲げ片12は、折り曲げ容易線1bで折り曲げられることで、四角筒体23の上部開口を大きくする。これにより、安全コーン20は、上部開口から四角筒体23内にコーンバーXを容易に挿入することができる。その結果、安全コーン20は、四角筒体23内にコーンバーXを挿入した状態で、コーンバーXを安全コーン20と一緒に保管することができる。
安全コーン20は、第1側面パネル1の内面側に接続パネル11が配置されているので、折り曲げ片12の折り曲げによって上部開口を大きくした場合でも、四角筒体23内に挿入されたコーンバーXの周面を接続パネル11によって支持することができる。そのため、安全コーン20は、コーンバーXを四角筒体23に挿入された状態で安定的に保持しやすい。
また、安全コーン20は、第1突片9aが折り曲げ片12の側縁から延出しているので、折り曲げ片12を折り曲げる際には第1突片9aを係止用スリット11aから抜き出すことを要する。そのため、安全コーン20は、使用時等における折り曲げ片12の意図しない折れ曲がりを抑制することできる。
なお、コーンバーXを四角筒体23内に挿入する際には、底面フラップ5~8上に錘30が配置されていてもよい。
<利点>
当該安全コーン用シート10を組み立ててなる安全コーン20は、底面フラップ5~8の傾斜縁5a~8aがそれぞれ上側に配置されている他の底面フラップ5~8を押し上げることで、底面フラップ5~8を容易に上方に折り曲げることができる。そのため、安全コーン20は、底面フラップ5~8の折れ曲がりによって形成される底部21の隙間Sから内部に錘30を挿入することができる。その結果、安全コーン20は、底面フラップ5~8上に錘30を容易に配置することができる。従って、当該安全コーン用シート10は、保管時、運搬時等における軽量化を図ることで取扱性を高めることができると共に、使用時には錘30を配置することで安定的に設置することが可能である。
当該安全コーン装置40は、当該安全コーン用シート10を用いているので、保管時、運搬時等における取扱性に優れると共に、設置時の安定性に優れる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
上記実施形態では、主として側面パネルが4枚である構成について説明した。但し、当該安全コーン用シートにおける側面パネルの枚数は、3枚以上である限り、特に限定されない。
当該安全コーン用シートは、底面フラップに上述の傾斜縁が形成されている限り、この傾斜縁の先端部分に切り欠きを有しない構成を採用することも可能である。また、当該安全コーン用シートは、複数の底面フラップのうち、一部の底面フラップの傾斜縁の先端部分にのみ切り欠きが形成された構成を採用することも可能である。
当該安全コーン用シートは、突片を係止用スリットに挿入することで複数の側面パネルが多角筒体に組み立てられる構成に限定されない。当該安全コーン用シートは、例えば連接方向の片側の端部に接続パネルを設け、この接続パネルを連接方向の他方側の端部に配置される側面パネルの内面に貼着することで複数の側面パネルを多角筒状に接続してもよい。
当該安全コーン用シートは、連接方向の端部に配置される側面パネル以外の側面パネルに、コーンバーを挿入するための折り曲げ片が画定されていてもよい。また、当該安全コーン用シートは、上記折り曲げ片を有しない構成とすることも可能である。
以上のように、本発明の一態様に係る安全コーン用シートは、安全コーンの取扱性及び設置の安定性を図るのに適している。
1 第1側面パネル
1a、4a 脚部
1b 曲げ容易線
1c スリット
2 第2側面パネル
3 第3側面パネル
4 第4側面パネル
5 第1底面フラップ
5a、6a、7a、8a 傾斜縁
5b、6b、7b、8b 切り欠き
5c、6c、7c、8c 係合部
6 第2底面フラップ
7 第3底面フラップ
8 第4底面フラップ
9a 第1突片
9b 第2突片
9c 第3突片
10 安全コーン用シート
11 接続パネル
11a、11b、11c 係止用スリット
12 折り曲げ片
20 安全コーン
21 底部
22 開口
23 四角筒体
30 錘
40 安全コーン装置
S 隙間
X コーンバー
H 側面パネルの高さ
L1 側面パネルの上底の長さ
L2 側面パネルの下底の長さ
L3 底面フラップの延出方向長さ
W 接続パネルの幅
α 側面パネルの下底に対する傾斜縁の傾斜角度

Claims (5)

  1. 互いの脚部で展開状態で連接される複数の等脚台形状の側面パネルと、
    上記側面パネルの下底からそれぞれ延出する底面フラップと
    を備え、
    上記底面フラップの側縁のうち、上記複数の側面パネルの連接方向の一方側の側縁が、基端側から先端側に向けて幅方向の内側に傾斜した傾斜縁であり、
    上記側面パネルの枚数が3以上であり、
    上記複数の側面パネルが多角筒体に組み立てられ、かつ複数の上記底面フラップが、上記傾斜縁が外側に位置するように組み合わされる安全コーン用シート。
  2. 上記複数の底面フラップが、上記傾斜縁の先端部分に切り欠きを有し、
    上記複数の底面フラップが組み合わされて形成される安全コーンの底部の中心部分に上記切り欠きに基づく開口が形成される請求項1に記載の安全コーン用シート。
  3. 上記側面パネルの枚数が4であり、
    上記側面パネルの下底に対する上記傾斜縁の傾斜角度が40°以上50°以下である請求項1又は請求項2に記載の安全コーン用シート。
  4. 上記連接方向の片側の端部に配置される上記側面パネルの外側の脚部から延出する突片と、
    上記連接方向の他方側の端部に配置される上記側面パネルの外側の脚部に連接され、組立状態で上記多角筒体の内面側に折り重ねられる接続パネルと
    をさらに備え、
    上記接続パネルとこの接続パネルに連接される上記側面パネルとの境界部分に上記突片が挿入される係止用スリットが形成されており、
    上記突片が延出する上記側面パネルの上端部分に、外側の脚部から内側に延びる折り曲げ容易線と、この折り曲げ容易線の先端部から上底に至るスリットとによって折り曲げ片が画定されている請求項1、請求項2又は請求項3に記載の安全コーン用シート。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の安全コーン用シートから組み立てられる安全コーンと、
    上記安全コーンの底面フラップ上に配置される錘と
    を備える安全コーン装置。
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